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(平成26年度)(PDF:683KB)

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(平成26年度)(PDF:683KB)
認定中心市街地活性化基本計画の最終フォローアップに関する報告
平成27年5月
川越市(埼玉県)
全体総括
○計画期間;平成21年6月~平成27年3月(5年10月)
1.計画期間終了後の市街地の状況(概況)
まちづくりの変遷を振り返ると、川越市では、市民団体が主体となり市とともに、昭和 55 年頃から、
歴史的景観を代表する蔵造りの町並みの保全や活用に関する取組を始めた。以来、歴みち事業を
始め、景観や歴史的建造物等を活用した取組により、活気ある町並みを目指して各事業を進めて
きた。
その後、本市は平成 21 年 6 月に国から認定を受けた基本計画に基づき、基本コンセプトである
「川越らしさを未来につなぐまちづくり」のもとに各事業を行ってきた。その結果、これまで蔵造りの町
並みや川越城本丸御殿等の川越を代表する一部の歴史的資源への来訪に留まっていた観光客
は、新たな観光資源等に回遊を始め、滞在時間の推移を見ると平成 17 年に比べ微増傾向となるな
ど、観光面から中心市街地の回遊性が高められた。
一方で、商業・サービス業の事業所数は、依然として増加には転じておらず、微減の傾向となっ
ている。数値の増加は見られないが、事業所数に寄与する事業は順調に実施され、まちなかに見ら
れる実感としてのにぎわいの創出効果は表れている。
地域別に見ると、蔵造りの町並みを中心とする歴史的・文化的地域である北部地域と、川越駅、
川越市駅、本川越駅の三駅を中心とする商業業務集積地域である南部地域では、多数の通行量
が確保されているが、中間に位置する結節地域においては、両地域と比較して尐なく谷間となって
いる。また、この地域は活力とにぎわいという面でも十分な事業効果が得られておらず、課題として
残される地域である。
2.計画した事業は予定どおり進捗・完了したか。また、中心市街地の活性化は図られたか(個別指標
毎ではなく中心市街地の状況を総合的に判断)
【進捗・完了状況】
①概ね順調に進捗・完了した
②順調に進捗したとはいえない
【活性化状況】
①かなり活性化が図られた
②若干の活性化が図られた
③活性化に至らなかった(計画策定時と変化なし)
④活性化に至らなかった(計画策定時より悪化)
3.進捗状況及び活性化状況の詳細とその理由(2.における選択肢の理由)
基本計画では、中心市街地の活性化に寄与する事業として、82 事業を位置付け、このうち実施
中を含め約 8 割の 66 事業に取組んできた。
また、取組んだ事業の内 27 事業が、行政以外が実施主体であったり、行政との協働事業であるこ
とから、中心市街地の活性化に向けて、商店街等の民間事業者との連携も大きな効果があったと
考える。
基本計画に基づいた各取組が着実に実施され、概ね順調に進められたことが、中心市街地の魅
力創出につながり、歩行者・自転車通行量の増加のほか、マンション建設等による人口及び世帯数
の増加もあり、活性化が図られたと考える。
具体的な状況を見ていくと、本市では「川越らしさを未来につなぐまちづくり」を基本コンセプトと
し、中心市街地の活性化を図るため、「歩いて回遊したいまちづくり」、「活力とにぎわいのあるまち
1
づくり」の 2 点を基本的方針に掲げ、各事業に取組んできた。
「歩いて回遊したいまちづくり」については、通行量の増加を目指して、川越市産業観光館(小江
戸蔵里)の活用や、川越城本丸御殿といった観光資源の整備を行った。加えて、川越に乗り入れる
鉄道 5 社による相互直通運転の開始等による交通利便性の向上やテレビ、雑誌等のメディア露出
の増加等は、観光客のみならず地域住民の回遊行動にも影響を与え、中心市街地全体として通行
量が増加し活性化が図られたと考えられる。
また、本市を訪れる観光客は短時間観光が多いことから、滞在時間の延長を目指して、ライトアッ
プ、まちバル、宵の市といった夕方から夜にかけてのイベントを実施したほか、広範囲の観光スポッ
トをめぐることができるように、コミュニティサイクルの実施や観光コースの策定等を行った。これらの
事業効果により、滞在時間は基準年を上回る結果となった。
「活力とにぎわいのあるまちづくり」については、事業所数の増加を目指して、西部地域振興ふれ
あい拠点施設(ウェスタ川越)の整備やチャレンジショップ等の空き地空き店舗対策に取組んでき
た。事業所数については、経済センサスを見ると、全国、埼玉県、川越市のそれぞれで減尐してお
り、そのような経済状況にありながらも、川越駅西口ではウェスタ川越が整備され、商業施設への出
店などにより、新たな人の流れが生まれるなど、一部地域ではにぎわいが創出されたものと考える。
しかし、目標達成に寄与する事業は着実に進められたものの、事業所数は目標を達成することがで
きず、減尐傾向のまま推移する結果となった。
総じて、一部地域では効果があまり発揮されなかったり、これから事業効果の反映が期待されるも
のもあるが、上記事業等の実施効果を要因として中心市街地の活性化が図られたと考える。
4.中心市街地活性化基本計画の取組に対する中心市街地活性化協議会の意見
【活性化状況】
①かなり活性化が図られた
②若干の活性化が図られた
③活性化に至らなかった(計画策定時と変化なし)
④活性化に至らなかった(計画策定時より悪化)
【詳細を記載】
川越市中心市街地活性化基本計画は、平成 21 年 6 月に内閣総理大臣より認定を受け、「回遊
性の向上」、「商業・サービス業の充実」を目標に掲げ、随時、中心市街地の活性化が見込まれる
事業の追加を行い、最終的に 82 の事業が計画に位置付けられた。
この認定基本計画の推進や中心市街地の活性化策について、川越市中心市街地活性化協議
会では、行政や商店街、事業所等の構成員と継続的に協議の場を持つことで、中心市街地の活
性化を推進してきた結果、計画に位置付けられた事業は順調に実施されたと考える。
活性化に向けて、北部地域での観光スポットの整備や南部地域での川越駅西口の整備、西部
地域振興ふれあい拠点の整備によって、歩行者・自転車通行量は目標値以上の増加となり、観光
客の滞在時間は目標値を達成できなかったものの、増加傾向で推移し、中心市街地の活性化に
効果があったものと考える。
また、事業所数は減尐を続けているが、西部地域振興ふれあい拠点での創業支援ルームの活
用は、これから効果が表れるものとして期待でき、既存のチャレンジショップ事業や空き店舗対策に
ついては、引き続き継続することが重要である。
今後は、事業効果があまり表れていない結節地域の強化に取り組むことで、中心市街地全体の
活性化を目指すとともに、2020 年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に市域を超えた広域的
な意味での中心となるまちづくりが望まれる。
5.市民意識の変化
【活性化状況】
①かなり活性化が図られた
②若干の活性化が図られた
③活性化に至らなかった(計画策定時と変化なし)
2
④活性化に至らなかった(計画策定時より悪化)
【詳細を記載】
第 10 回川越市市民意識調査(平成 21 年)と第 11 回調査(平成 24 年)の比較による。
【実施概要(参考:平成 24 年調査)】
・調査期間:平成 24 年 10 月 5 日から 10 月 24 日
・調査対象:川越市在住の満 20 歳以上の男女(外国籍市民含む)
標本数 3,000 人、有効回収数 1,621 票、回収率 54.0%
・調査方法:郵送配布-郵送回収法
・観光振興のために必要な施策
「駐車場の整備」についての要望が多い。郊外型駐車場の整備や市役所駐車場の休日
開放等の効果によって数値の低下があったと考えられるが、依然として増加する観光客によ
る中心市街地の駐車場は不足しており、渋滞緩和も含めた交通政策とともに対応策の検討
が必要である。
35%
45%
45.1
42.5
30%
25%
20%
駐車場の整備
観光スポットへのアクセ
スの向上
24.6
24.7
21.8
23.4
トイレの整備
休憩施設の整備
21.5
19.9
17.8
16.8
観光スポットの整備
15%
平成21年
平成24年
・よくなってきた市の施策
平成 24 年調査による上位 5 項目の推移はグラフのとおりとなっている。「中心市街地の基
盤整備と活性化」の項目は、3 番目に位置し前回調査より上昇している。このことから、全体
として活性化が図られたと考える。
30%
28.1
観光による地域振興
25%
歴史的環境の保全
20%
15%
20.9
19.0
15.6
10.6
平成21年
中心市街地の基盤整備と
活性化
13.6
インターネットを活用し
た行政サービス
12.0
11.3
10.7
10%
18.9
平成24年
3
葬祭施設(やすらぎのさ
と)の充実
6.今後の取組
本基本計画の取組により、中心市街地全体の通行量は増加しているものの、これは北部地域と
南部地域に集中しており、中間に位置する結節地域においては、あまり人の流れがない状況とな
っている。また、結節地域では他地域と比較して空き店舗も散見されることから、にぎわいの創出
に関しても課題が残る地域となっている。
このように、事業効果があまり発揮されていない結節地域について、回遊性の向上、にぎわい
の創出を目指して、旧鶴川座保存活用事業、旧川越織物市場保存整備事業、歴史的地区環境
整備街路(立門前線)や中央通りの各事業を推進することにより中心市街地全体の活性化を目指
す。
この他、本基本計画から継続して実施する事業等を含めて新基本計画を策定し平成 27 年 3
月に認定を受けたところである。この新基本計画に基づき、中心市街地のさらなる活性化に向け
て各事業に取組んでいく。
(参考)
各目標の達成状況
目標
回遊性の
向上
目標指標
基準値
目標値
歩行者・自転車
通行量(平日)
70,420 人
(H19)
124,024 人
(H19)
51.6 %
(H17)
81,000 人
(H26)
130,000 人
(H26)
61.6 %
(H26)
2,268 事業所
2,310 事業所
(H18)
(H26)
歩行者・自転車
通行量(休日)
滞在時間半日以
上の観光客割合
商 業 ・ サ 卸売・小売業、飲
ー ビ ス 業 食業、サービス業
の充実
の事業所数
注)達成状況欄
最新値
(数値)
(年月)
達成
状況
93,436 人
H26.5.29
A
156,680 人
H26.5.25
A
55.6 %
H26
B
2,092 事業所
H26
C
(注:小文字のa、b、cは下線を引いて下さい)
A(計画した事業は概ね予定どおり進捗・完了。さらに、最新の実績でも目標値を超えることができた。)
a(計画した事業は予定どおり進捗・完了しなかった。一方、最新の実績では目標値を超えることができた。)
B(計画した事業は概ね予定どおり進捗・完了。一方、最新の実績では基準値は超えることができたが、目標値には及ばず。)
b(計画した事業は予定どおり進捗・完了しなかった。また、最新の実績では基準値を超えることができたが、目標値には及ばず。
)
C(計画した事業は概ね予定どおり進捗・完了。一方、最新の実績では目標値および基準値にも及ばなかった。)
c(計画した事業は予定どおり進捗・完了しなかった。また、最新の実績では目標値および基準値にも及ばなかった。)
4
個別目標
目標「回遊性の向上」
「歩行者・自転車通行量(平日)」※目標設定の考え方基本計画 P56~P66 参照
1.調査結果の推移
年
人
H19
70,420
(基準年値)
H20
-
H21
-
H22
84,584
H23
84,380
H24
89,452
H25
92,932
H26
93,436
(目標 81,000)
※調査方法:歩行者・自転車通行者、毎年 6 月上旬の木曜日に 8 地点において午前 10 時から午後 7 時まで
の毎時 00 分から 15 分及び 30 分から 45 分の各 15 分間の通行量を計測した数値を 2 倍し、1
時間当たりの通行量を推計
※調 査 月:平成 26 年 5 月
※調査主体:川越市産業振興課
※調査対象:中心市街地内 8 地点の平日における歩行者及び自転車の通行量
2.目標達成に寄与する主要事業の計画終了後の状況(事業効果)
①.地域創造支援事業(鏡山酒造跡地)(川越市)
②.産業観光館管理運営事業(鏡山酒造跡地)(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び ①まちづくり交付金 平成 17 年度~20 年度
支援期間
②中小商業活力向上事業(中小商業活性化支援補助金) 平成 22 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~22 年度【済】
時期
事業概要
中心市街地の中央部に立地する酒造会社跡地の酒蔵を活用し、地域の
食・特産品の提供、地域情報の発信、市民の文化活動の場の提供を行う
施設として運営し、市民、観光客、買物客等の様々な利用により地域のに
ぎわいを創出する。
施設内容:飲食施設、軽飲食施設、物販・情報・休憩施設(観光バス発着
所)、多目的会議室、ギャラリー
平成 22 年 10 月「小江戸蔵里」の愛称でオープンした。
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値)
1,842 人 増加
(注:O、H、I、D 地点)
(最新値) 11,234 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 産業観光館(小江戸蔵里)が、中心市街地の中央部に立地するといった好
なかった)理由 立地での地域情報の発信等の拠点として、また地域のにぎわい創出拠点と
して、周辺通行量の増加に大きく貢献したため。
計画終了後の状 産業観光館(小江戸蔵里)は、施設の利用人数の増加とともに周辺平日通
況(事業効果) 行量の増加といった効果をもたらしている。
地域創造支援事 観光客や産業観光館の利用人数が増加しており、引き続き開催頻度、周
業、産業観光館 辺への波及、関係者との連携等を考慮したイベント展開を行う。
管理運営事業の
5
今後について
③.(仮称)本川越西口駅前通り線(川越市)
④.本川越駅西口開設工事(川越市)
⑤.高質空間形成施設(市道 1320 号線歩道整備)
支援措置名及び ③社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業(川越市中心市街
支援期間
地地区)平成 17 年度~26 年度
④社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業(川越市中心市街
地地区)平成 26 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~26 年度【未】
時期
事業概要
本川越駅西口の整備をすることにより本川越駅と川越市駅を結ぶ経路の短
縮を図る。また、それに併せた既存道路部分の高質化により歩行環境の向
上を図る。
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値)
187 人 増加
(注:A 地点)
(最新値)
400 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 事業が未了のため、事業効果による達成ではなく、北部地域に近い位置に
なかった)理由 ある川越市駅の利用者の増加によるものと考えられる。
計画終了後の状 事業が未了のため、本川越駅と川越市駅間の経路の短縮を図ることができ
況(事業効果) ず、事業効果は表れていない。
(仮称)本川越 本川越駅西口開設については、工事を行うのみの段階であり、その他の事
西口駅前通り線 業についても利便性の向上のため、引き続き事業を実施する。
ほかの今後につ
いて
⑥.西部地域振興ふれあい拠点施設(仮称)整備事業(川越駅西口地区)
(埼玉県、川越市、民間事業者)
支援措置名及び 社会資本整備総合交付金(川越駅西口地区暮らし・にぎわい再生事業)
支援期間
平成 23 年度~26 年度
事業開始・完了 平成 23 年度~26 年度【済】
時期
事業概要
空閑地が点在する川越駅西口地区において、西部地域振興ふれあい拠
点施設(ウェスタ川越)を整備する。
施設内容:(公共施設)県地方庁舎、産業支援施設、市民活動・生涯学習
施設、ホール等、(民間施設)企業誘致による民間にぎわい施設
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値)
1,502 人 増加
(注:J 地点)
(最新値)
9,516 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 川越駅西口は、新たな玄関口となった歩行者デッキの設置や、駅前広場の
なかった)理由 改修により、歩行者ルートが再編された。ウェスタ川越の整備効果に、この
駅前広場の改修効果も加わり、ウェスタ川越方面への通行量は増加し、新
たなにぎわいが創出された。
計画終了後の状 県地方庁舎、産業支援施設やホール等の整備により、平日においても周
況(事業効果) 辺通行量の増加に効果をもたらしている。
西部地域振興ふ ウェスタ川越に入居する埼玉県地方庁舎や産業支援施設等の平日利用者
れあい拠点施設 の増加を目指し、利便性の向上や施設の周知を図る必要がある。
(仮称)整備事
業の今後につい
て
6
⑦.中央通り地区整備事業(埼玉県、川越市)
⑧.中央通りまちなみ整備検討(川越市)
支援措置名及び ④街路事業 平成 20 年度~27 年度
支援期間
事業開始・完了 平成 19 年度~27 年度【実施中】
時期
事業概要
土地区画整理事業と連携した街路築造工事により、道路拡幅と沿道のまち
なみ整備を同時に行う。また、まちなみ整備については、中央通り周辺地
区都市景観形成基準に基づき推進していく。
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値) 81,000 人
(最新値) 93,436 人
達成状況
達成
達成した(出来 道路拡幅と沿道まちなみ整備の同時施工により、安全で快適な通り空間が
なかった)理由 形成できたため。
計画終了後の状 区画整理事業とまちなみ整備を引き続き実施するとともに、平成 21 年度に
況(事業効果) 策定された中央通り周辺地区都市景観形成基準に基づいた景観形成を図
ることで、継続して活性化が図られている。
中央通り地区整 南部地域から結節地域を経て北部地域に至る主要なルートであり、事業効
備事業、中央通 果も表れていることから引き続き事業を進めていく。
りまちなみ整備
検討の今後につ
いて
⑨.にぎわいづくり推進事業(㈱まちづくり川越)
⑩.中心市街地文化活動の推進(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び 該当なし
支援期間
事業開始・完了 平成 20 年度~【実施中】
時期
事業概要
公共施設等の活用による朝市、コンサート等のイベント実施。
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値)
1,721 人
(注:I、O、H、D 地点)
(最新値) 11,234 人
達成状況
達成
達成した(出来 中心市街地中央部に位置する産業観光館(小江戸蔵里)を会場としたイベ
なかった)理由 ント活動等により多くの集客があったため。
計画終了後の状 イベントを継続して行うことで周知が図られ、観光客のみならず周辺住民に
況(事業効果) も広く利用されている。
にぎわいづくり 観光客や産業観光館の利用人数が増加しており、引き続き開催頻度、周
推進事業、中心 辺への波及、関係者との連携等を考慮したイベント展開を行う。
市街地文化活動
の推進の今後に
ついて
⑪.歩行環境改善事業(川越新富町商店街振興組合)
支援措置名及び 戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金 平成 22 年度
支援期間
事業開始・完了 平成 22 年度【済】
時期
事業概要
老朽化した街路灯をリニューアルするとともに、新たに防犯カメラを設置し、
7
目標値・最新値
達成状況
達成した(出来
なかった)理由
計画終了後の状
況(事業効果)
歩行環境改善事
業の今後につい
て
安全かつ快適な歩行環境を確保する。また、街路灯の LED 化により維持
管理コストを低減し、新たな商店街活動(イベント)を実施する。
平日通行量数
(目標値)
81,000 人
(最新値)
93,436 人
達成
安全・安心な歩行環境を確保することで、周辺住民等の通行量が増加し
た。
周辺地域を含めた犯罪件数が減尐するなど、安全・安心な歩行環境が確
保できている。
夜のにぎわい創出のための取組を行うとともに、既存の各種イベントの定着
を図る。
3.今後について
平日通行量について、基準値及び目標値を上回る結果となり、目標指標を達成することができ
た。数値は順調に推移しているが、個々の計測地点で見ると前年度より減尐している地点も見受け
られ、中心市街地の中でも多くの買い物客でにぎわうクレアモール内にもある。ただし、減尐数はわ
ずかであり、依然として多くの通行量が確保されていることから、天候や周辺地域でのイベント等の
要因によるものと考えられる。
一方、増加地点の中で、基準年と比較して 50%近くの伸び率となった小江戸蔵里前について
は、産業観光館(小江戸蔵里)の活用事業により買い物客等の増加効果があったことから、引き続き
実施することで既存事業の定着を図る。また、同じ中央通り周辺地区で、次いで伸び率が高い中央
通り沿道では、沿道整備を継続して実施することで、新たな魅力の創出を図る。
平日においてより多くの買い物客等の回遊性を高めるため、空き店舗対策やまちなみ整備に取
組むことで商店街の連続性を高め、魅力ある商店街を作り出し、買い物客等の利便性の向上を図る
必要がある。
8
個別目標
目標「回遊性の向上」
「歩行者・自転車通行量(休日)」※目標設定の考え方基本計画 P56~P66 参照
1.調査結果の推移
人
年
人
H19
124,024
(基準年値)
H20
-
H21
-
H22
119,526
H23
114,990
H24
111,034
H25
126,082
H26
156,680
(目標 130,000)
※調査方法:歩行者・自転車通行者、毎年 6 月上旬の日曜日に 8 地点において午前 10 時から午後 7 時まで
の毎時 00 分から 15 分及び 30 分から 45 分の各 15 分間の通行量を計測した数値を 2 倍し、1
時間当たりの通行量を推計
※調 査 月:平成 26 年 5 月
※調査主体:川越市産業振興課
※調査対象:中心市街地内 8 地点の休日における歩行者及び自転車の通行量
2.目標達成に寄与する主要事業の計画終了後の状況(事業効果)
①.地域創造支援事業(鏡山酒造跡地)(川越市)
②.産業観光館管理運営事業(鏡山酒造跡地)(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び ①まちづくり交付金 平成 17 年度~20 年度
支援期間
②中小商業活力向上事業(中小商業活性化支援補助金)平成 22 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~22 年度【済】
時期
事業概要
中心市街地の中央部に立地する酒造会社跡地の酒蔵を活用し、地域の
食・特産品の提供、地域情報の発信、市民の文化活動の場の提供を行う
施設として運営し、市民、観光客、買物客等の様々な利用により地域のに
ぎわいを創出する。
施設内容:飲食施設、軽飲食施設、物販・情報・休憩施設(観光バス発着
所)、多目的会議室、ギャラリー
平成 22 年 10 月「小江戸蔵里」の愛称でオープンした。
目標値・最新値 休日通行量数
(目標値)
2,762 人 増加
(注:O、H、I、D 地点)
(最新値)
6,978 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 産業観光館(小江戸蔵里)の事業効果により当該施設前の通行量が大きく
なかった)理由 増加したため。
計画終了後の状 当該施設へは観光バスの来訪もあり、施設の利用増大とともに周辺休日通
況(事業効果) 行量の増加に大きな効果をもたらしている。
地域創造支援事 観光客や産業観光館の利用人数が増加しており、引き続き開催頻度、周
業、産業観光館 辺への波及、関係者との連携等を考慮したイベント展開を行う。
管理運営事業の
今後について
9
③.(仮称)本川越西口駅前通り線(川越市)
④.本川越駅西口開設工事(川越市)
⑤.高質空間形成施設(市道 1320 号線歩道整備)
支援措置名及び ③社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業(川越市中心市街
支援期間
地地区)平成 17 年度~26 年度
④社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業(川越市中心市街
地地区)平成 26 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~26 年度【未】
時期
事業概要
本川越駅西口の整備をすることにより本川越駅と川越市駅を結ぶ経路の短
縮を図る。また、それに併せた既存道路部分の高質化により歩行環境の向
上を図る。
目標値・最新値 平日通行量数
(目標値)
166 人 増加
(注:A 地点)
(最新値)
898 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 事業が未了のため、事業効果による達成ではなく、観光地である北部地域
なかった)理由 に近い位置にある川越市駅の利用者の増加によるものと考えられる。
計画終了後の状 事業が未了のため、本川越駅と川越市駅間の経路の短縮を図ることができ
況(事業効果) ず、事業効果は表れていない。
(仮称)本川越 本川越駅西口開設については、工事を行うのみの段階であり、その他の事
西口駅前通り線 業についても利便性の向上のため、引き続き事業を実施する。
ほかの今後につ
いて
⑥.西部地域振興ふれあい拠点施設(仮称)整備事業(川越駅西口地区)
(埼玉県、川越市、民間事業者)
支援措置名及び 社会資本整備総合交付金(川越駅西口地区暮らし・にぎわい再生事業)
支援期間
平成 23 年度~26 年度
事業開始・完了 平成 23 年度~26 年度【済】
時期
事業概要
空閑地が点在する川越駅西口地区において、西部地域振興ふれあい拠
点施設(ウェスタ川越)を整備する。
施設内容:(公共施設)県地方庁舎、産業支援施設、市民活動・生涯学習
施設、ホール等、(民間施設)企業誘致による民間にぎわい施設
目標値・最新値 休日通行量数
(目標値)
2,565 人 増加
(注:J 地点)
(最新値)
5,064 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 川越駅西口は、新たな玄関口となった歩行者デッキの設置や、駅前広場の
なかった)理由 改修により、歩行者ルートが再編された。ウェスタ川越の整備効果に、この
駅前広場の改修効果も加わり、ウェスタ川越方面への通行量は増加し、新
たなにぎわいが創出された。
計画終了後の状 民間にぎわい施設の整備により、休日における通行量の増加に効果をもた
況(事業効果) らしている。
西部地域振興ふ 民間にぎわい施設への休日来客者によるにぎわいの継続を図っていく。
れあい拠点施設
(仮称)整備事
業の今後につい
て
10
⑦.中央通り地区整備事業(埼玉県、川越市)
⑧.中央通りまちなみ整備検討(川越市)
支援措置名及び ④街路事業 平成 20 年度~27 年度
支援期間
事業開始・完了 平成 19 年度~27 年度【実施中】
時期
事業概要
土地区画整理事業と連携した街路築造工事により、道路拡幅と沿道のまち
なみ整備を同時に行う。また、まちなみ整備については、都市景観形成基
準に基づき推進していく。
目標値・最新値 休日通行量数
(目標値)
130,000 人
(最新値)
156,680 人
達成状況
達成
達成した(出来 蔵造りの町並みへ続く中央通りの道路拡幅と沿道まちなみ整備の同時施
なかった)理由 工により、安全で快適な通り空間が形成できたため、休日通行量の大幅な
増加となった。
計画終了後の状 区画整理事業とまちなみ整備を引き続き実施するとともに、平成 21 年度に
況(事業効果) 策定された中央通り周辺地区都市景観形成基準に基づいた景観形成を図
ることで、継続して活性化が図られている。
中央通り地区整 休日には多くの観光客が通行する、北部地域へつながる主要なルートであ
備事業、中央通 ることから、引き続き事業を行っていく。
りまちなみ整備
検討の今後につ
いて
⑨.にぎわいづくり推進事業(㈱まちづくり川越)
⑩.中心市街地文化活動の推進(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び 該当なし
支援期間
事業開始・完了 平成 20 年度~【実施中】
時期
事業概要
公共施設等の活用による朝市、コンサート等のイベントの実施。
目標値・最新値 休日通行量数
(目標値)
3,200 人 増加
(注:I、O、H、D 地点)
(最新値)
6,978 人 増加
達成状況
達成
達成した(出来 産業観光館(小江戸蔵里)を会場としたイベント活動等により多くの集客が
なかった)理由 あったため。
計画終了後の状 産業観光館(小江戸蔵里)でのイベントを継続して実施することで、新たな
況(事業効果) にぎわいが生み出され、活性化が図られている。
にぎわいづくり 観光客や産業観光館の利用人数が増加しており、引き続き開催頻度、周
推進事業、中心 辺への波及、関係者との連携等を考慮したイベント展開を行う。
市街地文化活動
の推進の今後に
ついて
⑪.歩行環境改善事業(川越新富町商店街振興組合)
支援措置名及び 戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金 平成 22 年度
支援期間
事業開始・完了 平成 22 年度【済】
時期
事業概要
老朽化した街路灯をリニューアルするとともに、新たに防犯カメラを設置し、
11
安全かつ快適な歩行環境を確保する。また、街路灯の LED 化により維持
管理コストを低減し、新たな商店街活動(イベント)を実施する。
目標値・最新値 休日通行量数
(目標値)
130,000 人
(最新値)
156,680 人
達成状況
達成
達成した(出来 安全・安心な歩行環境が確保でき、休日ということもあり大幅に増加した。
なかった)理由
計画終了後の状 周辺地域を含めた犯罪件数が減尐するなど、安全・安心な歩行環境が確
況(事業効果) 保できている。
歩行環境改善事 観光客の多い休日の安全・安心な歩行環境の確保のため、事業効果の維
業の今後につい 持を図っていく。
て
また、新たなイベントの実施によるさらなるにぎわいの創出を図る。
3.今後について
休日通行量について、平成 25 年 3 月に川越に乗り入れる鉄道 5 社による相互直通運転が開始
されたことなどによる交通利便性の向上やテレビ、雑誌等のメディア露出の増加等の影響で観光客
が増加した。観光の中心である歴史的町並み地区やそこへ至る中央通り周辺地区では、通行量が
大幅に増加し、全体として目標指標は達成できた。
北部地域にある歴史的町並み地区以外を見てみると、川越駅西口地区では、西部地域振興ふ
れあい拠点施設(ウェスタ川越)の整備による、民間にぎわい施設等のにぎわい創出効果によりさら
なる通行量の増加が見込まれる。
最も伸び率の高かった中央通り周辺地区では、中央通りの新たな魅力の創出のために継続し
て沿道整備を実施するとともに、情報発信拠点となる産業観光館(小江戸蔵里)の活用事業も継続
し定着させることで、観光客の増加を目指す。
一方、中央通り周辺地区の中でも北側に位置する旧鶴川座や旧川越織物市場周辺は、観光客
が増えた歴史的町並み地区と中央通り周辺地区の間にありながら、通行量が極端に尐ない状況と
なっている。この地域は中心市街地全体で見ると、歴史的・文化的地域である北部地域と商業・業
務集積地域である南部地域を結び付ける結節地域に位置することから、旧鶴川座等の未活用の
歴史的・文化的資産の整備・活用等により北部と南部を結節し、回遊性を強化する必要がある。
12
個別目標
目標「回遊性の向上」
「滞在時間半日以上の観光客割合」※目標設定の考え方基本計画 P66~P70 参照
1.調査結果の推移
年
%
%
H18
51.6
(基準年値)
-
H19
-
H20
-
H21
53.4
H22
48.5
H23
55.1
H24
55.9
H25
55.5
55.6
(目標 61.6)
H17
H26
※調査方法:主要観光地点 4 ヶ所において、各地点を訪れる観光客に対し、聞き取りによるアンケート調
査を実施
※調 査 月:毎月
※調査主体:川越市観光課
※調査対象:観光客
2.目標達成に寄与する主要事業の計画終了後の状況(事業効果)
①.地域創造支援事業(鏡山酒造跡地)(川越市)
②.産業観光館管理運営事業(鏡山酒造跡地)(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び ①まちづくり交付金 平成 17 年度~20 年度
支援期間
②中小商業活力向上事業(中小商業活性化支援補助金)平成 22 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~22 年度【済】
時期
事業概要
中心市街地の中央部に立地する酒造会社跡地の酒蔵を活用し、地域の
食・特産品の提供、地域情報の発信、市民の文化活動の場の提供を行う
施設として運営し、市民、観光客、買物客等の様々な利用により地域のに
ぎわいを創出する。
施設内容:飲食施設、軽飲食施設、物販・情報・休憩施設(観光バス発着
所)、多目的会議室、ギャラリー
平成 22 年 10 月「小江戸蔵里」の愛称でオープンした。
目標値・最新値 滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
達成状況
未達成
達成した(出来 地域の食・特産品の提供、地域情報の発信等、にぎわい創出施設として周
なかった)理由 辺通行量の増加、及び回遊性の向上に寄与したが、目標の達成にまでは
至らなかった。
計画終了後の状 本施設は結節地域においてイベント等の継続的な活動によって観光客の
況(事業効果) 回遊性を向上することで北部地域と南部地域の結節強化を図り、観光客の
滞在時間の延長に寄与している。
地域創造支援事 当該施設のにぎわい創出効果で、施設利用者、周辺通行量は増加してい
業、産業観光館 ることから、施設の認知度向上やイベント等の定着による滞在時間の延長
13
管理運営事業の のため、継続して事業を実施する。
今後について
③.川越城中ノ門堀跡整備事業(川越市)
支援措置名及び まちづくり交付金、埋蔵文化財国庫補助
支援期間
平成 20 年度~21 年度
事業開始・完了 平成 20 年度~21 年度【済】
時期
事業概要
川越城の遺構である堀跡を新たに史跡公園として整備する。初雁公園周
辺地域と蔵造りの町並み地域の中間に位置する特性を活かし、歩いて回
遊する際の新たなポイントとして活用する。
目標値・最新値 滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
達成状況
未達成
達成した(出来 平成 22 年度に公開を開始し、施設付近の通行量は増加した。そのため、
なかった)理由 博物館と蔵造りの町並み間の回遊性が向上し、滞在時間の延長に寄与し
たと考えるが、これが南部地域への回遊まで波及しなかったため、目標の
達成にまでは至らなかった。
計画終了後の状 公開開始以降、北部地域の東西回遊性の向上、及び観光客の滞在時間
況(事業効果) の延長に寄与している
川越城中ノ門堀 川越城跡内に残る当時の形状に近い状態の唯一の遺構であることから、北
跡整備事業の今 部地域の観光スポットとして、引き続き公開を行っていく。
後について
④.川越城富士見櫓(川越市)
⑤.(仮称)川越城富士見櫓公園(川越市)
支援措置名及び 該当なし
支援期間
事業開始・完了 平成 12 年度~【未】
時期
事業概要
川越城跡の新たなシンボルとして、富士見櫓を復元整備し、併せて周辺の
公園整備を行う。
目標値・最新値 滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
達成状況
未達成
達成した(出来 川越城本丸御殿や博物館と蔵造りの町並み間の新たな観光拠点として、
なかった)理由 滞在時間の延長に寄与する事業であり、事業の実施に向けて検討を行っ
てきたが、厳しい財政状況等もあり事業実施に至らなかったため。
計画終了後の状 未実施のため、事業効果は出ていない。
況(事業効果)
川 越 城 富 士 見 北部地域の新たな観光拠点として、回遊性の向上、滞在時間の延長に寄
櫓、
(仮称)川越 与する事業であるため、引き続き事業の実施に向けて検討を行う。
城富士見櫓公園
の今後について
⑥.川越城本丸御殿保存整備事業(川越市)
支援措置名及び 埼玉県文化財保存事業費補助金
支援期間
事業開始・完了 平成 20 年度~22 年度【済】
時期
14
事業概要
目標値・最新値
達成状況
達成した(出来
なかった)理由
計画終了後の状
況(事業効果)
川越城本丸御殿
保存整備事業の
今後について
江戸時代末期に建てられた川越城の遺構を、観光スポットとして将来にわ
たり保存するための整備を行う。
滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
未達成
整備工事が完了し、平成 22 年度から公開を再開した。施設の利用者数が
増加しており、当該施設と蔵造りの町並みの間の通行量も増加していること
から、回遊性の向上、滞在時間の延長に寄与したと考えるが、事業効果が
北部地域に留まり、南部地域への回遊にまで波及しなかったため、目標の
達成にまでは至らなかった。
川越城本丸御殿は、本市の重要な観光スポットであり、北部地域の観光拠
点の 1 つとして、多くの観光客を集めている。
文化財として価値の高い希尐な御殿建築であり、本市の重要な観光スポッ
トであることから、引き続き公開によるにぎわいの創出を図る。
⑦.三善跡地・旧笠間家住宅の整備活用(川越市)
支援措置名及び 該当なし
支援期間
事業開始・完了 平成 19 年度~23 年度【済】
時期
事業概要
三善跡地(空地)や旧笠間家住宅(町家)を活用し、蔵造りの町並みに集中
する歩行者の留まることのできる空間を新たな観光スポットとして整備する。
目標値・最新値 滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
達成状況
未達成
達成した(出来 整備工事完了後、平成 23 年度から鍛冶町広場、仲町観光案内所として活
なかった)理由 用を開始した。観光案内所には多くの観光客が訪れ、鍛冶町広場前の通
行量も増加したことで、回遊性の向上、滞在時間の延長に寄与したが、事
業効果が一部地域に留まったため、目標の達成にまでは至らなかったと思
われる。
計画終了後の状 観光案内所の利用者数や鍛冶町広場前の通行量は増加している。当該施
況(事業効果) 設は、北部地域と結節地域にまたがる位置に立地しており、中心市街地全
域への回遊性の向上が期待される。
三善跡地・旧笠 観光案内所の活用によって中心市街地の回遊性の向上を図る。
間家住宅の整備
活用の今後につ
いて
⑧.旧川越織物市場保存活用事業(川越市)
支援措置名及び 社会資本整備総合交付金(都市再生整備計画事業(川越市中心市街地
支援期間
地区)) 平成 24 年度~
事業開始・完了 平成 24 年度~【実施中】
時期
事業概要
明治後期に建築され現在に残る産業遺構を活用し、この周辺に新たなに
ぎわいを創出する施設を整備する。
目標値・最新値 滞在時間半日以上の観光 (目標値)
61.6 %
客割合
(最新値)
55.6 %
達成状況
未達成
達成した(出来 用地の取得により土地・建物の一体的管理を行う中で公開イベントを実施
15
なかった)理由
し、回遊性の向上、滞在時間の延長に寄与してきたが、施設整備の途中で
あり暫定活用に留まっていることから、目標の達成には至らなかった。
計画終了後の状 引き続き、歴史ある当該産業遺構の存在を広く周知するため、公開イベント
況(事業効果) 等を実施している。
旧川越織物市場 当該施設は、結節地域に位置する新たなにぎわい創出施設となることか
保存活用事業の ら、北部地域と南部地域を結び付け、回遊性の向上、滞在時間の延長が
今後について
期待できる。そのため、引き続き、公開イベント等による周知を行うことで、
整備後の活用へのスムーズな移行を目指していく。
3.今後について
観光客の滞在時間が半日以上を占める割合は、基準年である平成 17 年の 51.6%から微増傾向
にあるものの、平成 26 年の 55.6%の間に留まっている。
産業観光館(小江戸蔵里)や川越城中ノ門堀跡、川越城本丸御殿等の観光スポットでは、事業
の実施により周辺通行量が増加していることから、今後も各スポットが立ち寄り観光地点として定着
することで、滞在時間の延長につながると考える。
また、施設整備等のハード事業以外にもライトアップ、まちバル、宵の市といった夕方から夜にか
けてのイベントを実施したことも、滞在時間の延長につながったと考えられる。しかし、これらの事
業効果は、イベントの時間・場所等に限られた効果であったことから、昼間の誘客につながるように
実施することが必要であると考える。
今後は、新たなにぎわい拠点として整備が期待される旧鶴川座や旧川越織物市場など、結節地
域における北部と南部の連結強化につながる事業の実施により、中心市街地全体の回遊性を向
上し滞在時間の延長を図る。
16
個別目標
目標「商業・サービス業の充実」
「卸売・小売業、飲食業、サービス業の事業所数」※目標設定の考え方基本計画 P70~P73 参照
1.調査結果の推移
事業所数
年
事業所数
H18
2,268
(基準年値)
H19
-
H20
-
H21
2,291
H22
-
H23
2,290
H24
2,169
H25
-
H26
2,092
(目標 2,310)
※調査方法:平成 18 年度は「事業所・企業統計調査」(総務省統計局)
平成 21、24 年度は「経済センサス」
(総務省統計局)
平成 23 年度は市の独自調査による推計(川越市中心市街地活性化推進室)
平成 26 年度は経済センサスに基づく市による推計(川越市産業振興課)
※業種分類について、調査ごとに区分が異なる場合がある。
2.目標達成に寄与する主要事業の計画終了後の状況(事業効果)
①.西部地域振興ふれあい拠点施設(仮称)整備事業(川越駅西口地区)
(埼玉県、川越市、民間事業者)
支援措置名及び 社会資本整備総合交付金(川越駅西口地区暮らし・にぎわい再生事業)
支援期間
平成 23 年度~26 年度
事業開始・完了 平成 23 年度~26 年度【済】
時期
事業概要
空閑地が点在する川越駅西口地区において、西部地域振興ふれあい拠
点施設(ウェスタ川越)を整備する。
施設内容:(公共施設)県地方庁舎、産業支援施設、市民活動・生涯学習
施設、ホール等、(民間施設)企業誘致による民間にぎわい施設
目標値・最新値 卸売・小売業、飲食業、サ (目標値)
112 事業所
ービス業の事業所数
(最新値)
46 事業所
達成状況
未達成
達成した(出来 商業施設の目標値を算出するにあたり、近隣商業施設の1事業所あたりの
なかった)理由 床面積から算出したが、大型スーパーマーケットや家電量販店等の大型店
舗が出店したことで、目標値を下回る数値結果となった。
計画終了後の状 目標値には届かなかったが、民間にぎわい施設への出店や創業支援ルー
況(事業効果) ムの活用が始まったことで、新たなにぎわいが創出されている。
西部地域振興ふ 民間にぎわい施設や創業支援ルームにおいて空きを作らないような対策が
れあい拠点施設 必要であることから、各施設や事業の周知を図り、活用を促す必要がある。
(仮称)整備事
業の今後につい
て
17
②.地域創造支援事業(鏡山酒造跡地)(川越市)
③.産業観光館管理運営事業(鏡山酒造跡地)(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び ①まちづくり交付金 平成 17 年度~20 年度
支援期間
②中小商業活力向上事業(中小商業活性化支援補助金) 平成 22 年度
事業開始・完了 平成 17 年度~22 年度【済】
時期
事業概要
中心市街地の中央部に立地する酒造会社跡地の酒蔵を活用し、地域の
食・特産品の提供、地域情報の発信、市民の文化活動の場の提供を行う
施設として運営し、市民、観光客、買物客等の様々な利用により地域のに
ぎわいを創出する。
施設内容:飲食施設、軽飲食施設、物販・情報・休憩施設(観光バス発着
所)、多目的会議室、ギャラリー
平成 22 年 10 月「小江戸蔵里」の愛称でオープンした。
目標値・最新値 卸売・小売業、飲食業、サ (目標値)
11 事業所
ービス業の事業所数
(最新値)
8 事業所
達成状況
未達成
達成した(出来 軽飲食(フードコート)の場として想定した箇所について、地元野菜の販売
なかった)理由 所等の地域の食の提供場所として利用するなど、活用用途が変更したこと
で、想定事業所数が確保できなかったため。
計画終了後の状 地元野菜の販売所は、地域の方にも広く利用され、にぎわいの創出が図ら
況(事業効果) れている。
地域創造支援事 にぎわいの維持、向上を図るため、引き続き、各施設の PR や施設で開催さ
業、産業観光館 れる事業の周知により、活用を促す必要がある。
管理運営事業の
今後について
④.空き地・空き店舗活用支援(㈱まちづくり川越)
⑤.チャレンジショップ事業(㈱まちづくり川越)
支援措置名及び ③中心市街地活性化ソフト事業 平成 23 年度~
支援期間
事業開始・完了 平成 21 年度~【実施中】
時期
事業概要
②空き地・空き店舗の情報を収集し、出店希望者への情報提供、活用方策
検討・調整等を実施する。また、収集した情報はチャレンジショップ事業、テ
ナントミックス事業との連動を想定している。
③空き店舗等の借り上げにより、新規起業家の立ち上げ支援、経営指導等
を実施する。また、空き地・空き店舗情報との連携により、中心市街地エリア
での開業支援を併せて行う。
目標値・最新値 卸売・小売業、飲食業、サ (目標値)
12 店
ービス業の事業所数
(最新値)
17 店
達成状況
達成
達成した(出来 当該事業の実施に加え、商店街等空き店舗情報登録制度を実施したた
なかった)理由 め。
計画終了後の状 当該事業による空き店舗の解消により、にぎわいが創出されている。
況(事業効果)
空き地・空き店 事業所数は減尐傾向にあるが、当該事業により空き店舗の解消に効果が
舗活用支援、チ あることから、引き続き事業を実施していく。
ャレンジショッ
プ事業の今後に
ついて
18
3.今後について
事業所数については、計画した事業が概ね予定どおりに進められたものの、目標値を達成できず、
減尐傾向を改善することができなかった。特に、大幅な増加を見込んでいた西部地域振興ふれあい拠
点施設(ウェスタ川越)では、計画の中で近隣商業施設を参考に小規模店舗の出店状況を基準とした
目標値の設定を行ったが、実際には大型スーパーマーケットや家電量販店等の大型店の出店があり、
目標値に届かなかった。
ただし、民間にぎわい施設への新規出店や、創業支援ルームの活用により、今までにはなかっ
たにぎわいが創出されており、今後は、その効果を継続させるとともに、他地域へ波及させること
が必要である。
また、チャレンジショップ等の空き店舗対策は、店舗の連続性を確保することによるにぎわい創
出効果が期待されることから、引き続き実施することが必要である。
特に北部地域や南部地域に比べて、結節地域においては空き店舗が散見されることから、この
地域の空き店舗を解消することで中心市街地のにぎわいを創出していく。
19
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