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学生による授業評価アンケート(学期末) 授業実施報告書 学生による授業

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学生による授業評価アンケート(学期末) 授業実施報告書 学生による授業
全学共通教育
2006 年度前期授業評価結果
全学共通教育
2006 年度前期授業評価結果
全学共通教育センターでは、下図のように自己点検評価に関する活動を積極的に行っている。
とりわけ、学生による授業評価アンケートには力を入れており、学期の中間期に実施する「授業
方法に関するアンケート」(中間アンケート)による二段階評価を実施している。
授業評価アンケートは毎学期にすべての授業について行うのではなく、授業を 3 つに区分し(教
養科目群、基礎科目群・基盤形成科目群、外国語科目)、一学期につき 1 つの区分について重点的
に調査を実施している。2006 年度前期は教養科目群が調査対象となった。
2006 年前期は、5 月下旬に中間アンケート、7 月中旬に期末アンケートを実施した。対象授業
は 113 授業であり、中間アンケートの実施率は 91.2%(103 授業)、期末アンケートの実施率は
90.3%(102 授業)であった。
ちなみに、中間アンケートについては受講生に対しどのような
学生表彰
高年次評価
フィードバックを行ったか報告書の提出を求めているが、提出が
あったのは 65.0%(67 授業)であった。また、期末の授業実施
報告書については提出があったのは 90.3%(102 授業)であった。
授業参観
共通教育賞
今後は、調査の実施だけでなく、報告書の提出についてもより徹
底されるよう呼びかけを行っていきたい。
学生による授業方法に
関する中間アンケート
学生による授業評価アンケート(学期末)
授業実施報告書
旧カリキュラム
2001
2002
新カリキュラム
2003
2004
2005
2006
【中間アンケート】
教養科目群の中間アンケートは 2004 年後期にはじめて実施し、今回が二回目である。したが
q6
q5
q4
q3
q2
q1
って、前回調査との比較を中心に検討したい。
2004
2006
2004
2006
2004
2006
2004
2006
2004
2006
2004
2006
0%
20%
40%
よい
ふつう
60%
80%
要改善
図 1 中間アンケートの結果分布
1
100%
全学共通教育
2006 年度前期授業評価結果
Q1.シラバスや初回の授業を通して、授業の目的や主旨がよく分かりましたか。[授業目的]
Q2.声は聞き取りやすいですか。[発声の大きさ・明瞭さ]
Q3.板書は読みやすいですか。
[板書の上手さ]
Q4.授業の資料、配布物、OHP、スライドなどは、分かりやすいですか。[授業資料]
Q5.授業開始、終了の時間は適切ですか。[授業時間]
Q6.授業の説明は分かりやすいですか。[説明の上手さ]
上記 6 問の結果から明らかなように、2004 年と 2006 年との比較において両調査の分布は大体
において似通ったものとなっている。ちなみに 2005 年度に新カリキュラムが導入されているた
め、2004 年度は旧カリキュラム、2006 年度は新カリキュラムでの調査であったが、カリキュラ
ムによる違いもほとんどみられないことが分かった。
ただ、若干ではあるが Q4~Q6 の「授業資料」
「授業時間」
「説明」に関して、
「よい」と評価さ
れる割合が 2006 年度調査のほうが高くなっていることが分かる。担当教員の努力によって着実
に改善が図られていることの証左であるかもしれない。
また、期末アンケートの設問に以下のような中間アンケートに関する項目が含まれている。こ
れらの項目についても、二時点間の比較を行った。
Q13 中間アンケート結果についての教員の説明は、満足のいくものでしたか。
そう思う[5 4 3 2 1]そうは思わない
Q14 中間アンケート以降、授業方法は改善されましたか。
改善された[5 4 3 2 1]改善されなかった
Q15 中間アンケートは授業改善に効果的だと思いますか。
q15
q14
q13
そう思う[5 4 3 2 1]そうは思わない
2004
2006
2004
2006
2004
2006
0%
20%
40%
60%
そう思わない
どちらともいえない
そう思う
80%
100%
どちらかといえばそう思わない
どちらかといえばそう思う
図 2 中間アンケートの評価について
これもまた二時点間でほとんど違いがみられない。中間アンケートについてのフィードバック
およびその後の改善については若干ながら評価値が向上している。しかし、4 割程度は中間アン
2
全学共通教育
2006 年度前期授業評価結果
ケートの意義を認めているのに対し、1~2 割程度がその意義に疑問を示している。そして、半数
程度はどちらともいえないと評価を保留している。
今後、中間アンケートの方法自体の再検討も含め、どういった調査がより授業改善に資するの
か、学生の満足度の向上につながるのか、慎重な検討を要するであろう。
【期末アンケート】
期末アンケートの設問は先の 3 問をのぞくと 12 問である。比較可能なものについて、2003 年、
2004 年、2006 年のデータをもとに検討した。
Q2
この授業における欠席は何回でしたか。
[出席状況]
[5:0 回、4:1〜2 回、3:3〜4 回、2:5〜6 回、1:7 回以上]
Q3
この授業に対するあなたの受講態度(熱意)を評価してください。
[受講態度・熱意]
良い[5
Q7
4 3 2
1]悪い
教員の熱意を感じましたか。[教員の熱意]
そう思う[5 4 3 2 1]そうは思わない
Q8
話し方や説明の仕方は、分かりやすかったですか。[説明の上手さ・発声の明瞭さ]
分かりやすかった[5 4 3 2
Q9
1]分かりにくかった
板書、OHP、スライドなどは見やすかったですか。[視覚的情報のわかりやすさ]
見やすかった[5 4 3 2 1]見にくかった
Q11 総合的にみて、あなたはこの授業に満足していますか。[総合評価]
満足している[5 4 3 2 1]満足していない
Q12 この分野に対する今後の学習意欲はどのくらいですか。[興味・意欲の促進度]
高い[5
4 3 2
1]低い
4.6
Q2出席状況
4.4
Q3受講態度
4.2
4
Q7教員の熱意
3.8
Q8説明の分かりやすさ
3.6
Q9板書・資料
3.4
Q11総合満足度
3.2
3
Q12興味・意欲の促進
2003年
2004年
2006年
図 3 期末アンケートの評価平均値
図から分かるように評価平均値は 0.1~0.2 ほどの差で推移しており、ここ 3 年でとくに目立っ
た変化はみられない。中間アンケートの導入など授業評価および授業改善に力を入れている割に
3
全学共通教育
2006 年度前期授業評価結果
は、評価値の向上は期待したほど向上していないのである。しかし、基礎科目群で目立って評価
値の向上がみられることから、こと教養科目群にかんしては評価値がいわば「頭打ち」の状態に
あるのかもしれない。
3 年間の変化を確認すると、出席状況はよい一方で受講態度は年々悪くなっているとみること
もできる。受講態度をいかに改善していくか、今後検討を要する課題といえる。
また、教員に対する評価はほとんど変化していない。ただ、教員の熱意や授業全般に対する満
足度は比較的高水準である一方、興味・意欲の促進といった部分で数値が低下している。教養科
目群という分野の性格上、やむを得ない事情はあるが、
「教養」の重要性と専門分野のみにとどま
らない興味・意欲を喚起するため、いかなる対応策が可能であるか、今後検討を要するだろう。
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