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テクニカル分析 - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

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テクニカル分析 - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
投資情報部
マーケット・テクニカル分析
2013 年 9 月 18 日
マンスリー
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
エクイティリサーチ転載レポート
コモディティ
次回号は 2013 年 10 月 16 日(水)の
(原油相場):上昇基調に黄信号が点灯した (金相場):リバウンドは終わ
発行を予定しています。
った可能性がある
米国株
今年の 9~10 月は要注意
アジア新興市場
(上海総合指数):短期リバウンド進行中、当面の上限は 2300 付近 (香港
ハンセン指数):当面、23700 レベルを試す (台湾加権指数): 5 月高値
の 8439 を上回ると強気トレンド発生へ (韓国総合株価指数):1 月高値
の 2042 を抜けると、リバウンドはなお続く (ムンバイ SENSEX 指数):
17448 を維持する限りは強気スタンスが有効
米国長期金利
米金利の低下局面が近づいているとみられる
日本長期金利
9 月~10 月は金利上昇再開のタイミング?
ドル/円
第 5 波入り、1 ドル=103.74~105.51 円へ
ユーロ/ドル
目先は 1.3452 ドルを巡る攻防
ユーロ/円
第 5 波入り、1 ユーロ=140 円を目指す展開へ
日経平均・TOPIX
円安と連動する格好で、日経平均は 9~10 月の 15000 円台載せが視野に
入る。ただし、アベノミクス相場第二幕入りはまだ先。
エクイティリサーチ部
宮田 直彦
チーフ・テクニカルアナリスト
エクイティリサーチ転載レポート
本資料に関するお問合せは、
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券
の最寄の店舗までご連絡ください。
巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。
Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., Ltd.
Please refer to important disclosures and certifications in Appendix A
2013 年 9 月 18 日
コモディティ
原油先物価格・・・上昇基調に黄信号が灯る
WTI 原油先物価格は 8 月末に、およそ 2 年 4 ヵ月ぶりの高値へ上昇する場面があっ
たが、8/28 の高値(112.24 ドル)は、想定ターゲット・レンジ(107.19~114.40 ドル)の上
限付近で付けたものである。既に原油価格は天井圏にあり、いつ調整に入ってもお
かしくない。
8 月マンスリーでは、『今後も 40 日線を維持する限り、引き続き 114.40 ドルを目指
す流れとなろう』と書いた。今年 6 月以降、3 ヵ月以上にわたって原油価格の上昇を
支えてきたのが 40 日線である。しかし足元の原油価格は、40 日線を割り込みつつあ
り、これまでの上昇トレンドに黄信号が点灯することになった。
ヘッジファンドの原油先物買いポジションは、7 月末におよそ 36 万枚という過去最
大の買い越し規模へ膨らんだが、その後は 6 週続けて減少している。それでも足元
の原油買い越し枚数は 33 万枚余り(9/10 現在)もある。これは、
過去の買い越し枚数(お
よそ 25 万枚)に比べると依然として多く、この高水準の原油買いポジションに対する
巻き戻しの動きが本格化すれば、今後の原油価格の下落規模も大きくなりそうだ。
図表 1:原油ポジション
200
図表 2:WTI 原油先物価格 (日足)
枚
ドル/バレル
WTI原油先物価格 (左軸)
150
650000
550000
120
(ドル)
115
8/28
112.24
'12/3/1
110.55
110
107.19ドル
450000
100
114.40ドル
105
350000
50
2011年以降の上限は
およそ25万枚
0
250000
'13/1/30
98.24 '13/4/1
97.80
95
91.26
6/3
150000
85
80
-150
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
2
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
-50000
75
-150000
70
12/1/3
77.28
'12/6/28
12/4/18
12/8/1
200日線
85.61
4/18
84.05
'12/11/7
50000
-100
-200
2005
40日線
90
非商業部門の原油先物ポジション (右軸)
-50
'12/9/14
100.42
100
(年/月/日)
12/11/13
13/3/1
13/6/14
13/9/26
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
図表 3:NY 金先物価格 (週足)
2000
図表 4:第 4 波の高値を付けたか
(ドル)
11/9/6
1921
8年サイクル
高値
2000
12/10/5
1796
(ドル)
11/9/6
1921
8年サイクル高値
1900
1800
11/11/8 12/2/29
1802
1790
1800
12/10/5
1796
2
1600
8/28
1433
1532
11/9/26
1400
1700
1600
40週線
1308
11/1/28
1200
1532
1522
11/9/26 11/12/29
1500
1155 (61.8%)
1180
13/6/28
1157
10/7/28
1044
10/2/5
1000
1526
12/5/16
1
1400
20週線
4?
38.2%
(1415ドル)
8/28
1433
サポートレベルから反発
1300
8年サイクル
始点
800
NY金先物価格 (週足)
1200
3
682
08/10/24
600
2008
2009
1180
13/6/28 (年/月/日)
2010
2011
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
1100
11/01/07
11/05/27
11/10/14
12/03/02
12/07/20
12/12/07
13/04/26
13/09/13
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
金先物価格・・・弱気トレンド再開か
NY 金先物価格は、
昨年 12 月以降の上値抵抗線である 20 週線を一時上回ったものの、
1433 ドル(8/28)で頭打ちとなっている。昨年 10 月からの下落に対する 38.2%戻りは
1415 ドルであり、このチャート節目によって跳ね返された格好だ。
2011 年高値からの下落トレンドにおいて、今年 6 月からのリバウンドは、第 4 波に
位置付けられる。第 2 波が保ちあいパターンであったため、第 4 波は単純なジグザ
グ・パターンになることが予想される(オルタネーション)。6 月から 8 月までの形は
まさにジグザグであり、既に第 4 波が終わった可能性がある。
そうであれば、足元の下降局面は第 5 波ということになる。第 5 波の下値メドとし
ては、1155 ドル(2008 年~11 年の上昇に対する 61.8%押し)を指摘できよう。このレ
ベルを割れるようだと、1100 ドルを下回る展開に発展する可能性がある。というの
は、第 5 波の下落幅は、第 1 波の下落幅(389 ドル)と等しくなる傾向が強いからだ。
第 5 波が 389 ドル下げるとみれば、下値メドは 1044 ドルとなる。
一方、金先物価格が切り返す動きとなって、1433 ドルを抜いてくると、第 4 波はま
だ続いていることになる。この場合は、最大で 1500 ドル付近への上昇が起こるかも
しれない。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
3
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
米国株式
要注意月としての9月・10月
9 月から 10 月というのは、株式相場にとって予期せぬことが不思議とよく起こる。
大昔でいえば 1929 年。この年の 9 月に史上最高値を記録した NY ダウは、10 月に大
暴落し、その後の世界恐慌を招いた。87 年のブラック・マンデーも 10 月のことだし、
「100 年に一度」といわれた世界経済危機の大きなきっかけとなった米リーマン・ブラ
ザーズ破たんは今からちょうど 5 年前、08 年 9 月 15 日のことだ。
もちろん「何も起こらなかった 9 月・10 月」という年も多く存在し、この時期に相場
が必ず大きく下げるわけではない。ただ日柄分析上、2013 年は注目すべき転換年で
あり、今月から来月の動きには警戒をするに越したことはない。
図表 5 に示すように、S&P500 は 2009 年 3 月(666)からの「ダブル・ジグザグ
(W)-(X)-(Y)」を終えたか、終えつつあるとみられる。(W)波(09 年 3 月~11 年 5 月)と
(Y)波(11 年 10 月~)が、上昇幅において等しくなる水準(1778)に、S&P500 は近づい
ている。
図表 5:S&P500 (週足)
図表 6:NY ダウ工業株平均・一目均衡表 (週足)
13/8/2
1709
1800
5 C(Y)
3
(W)波と(Y)波が等しく上がる
水準は1778
1700
1627
8/28
1600
12/9/14
1474
1500
(W)
C
11/5/2
1370
1400
1300
A
12/4/2
1422
4
1560
6/24
2
10/4/26
1219
B
1249
11/3/16
1200
1
A
1343
11/16
1266
12/6/4
(X)
1000
1029
09/11/2
1074
11/10/4
B 135週
135週
1010
10/7/1
900
ネックラインを割れると、
ヘッド・アンド・ショルダーズから
下放れる展開へ
2014年
5月
1100
800
700
600
2009/01
666
09/3/6
66週
69週
58週
(年/月/日)
2009/07
2010/01
2010/07
2011/01
2011/08
2012/02
2012/08
2013/02
2013/08
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
2014/03
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
図表 6 の NY ダウ 30 の週足チャートをみると、それは今のところ、8 月高値(15658
ドル)を頂点とするヘッド・アンド・ショルダーズを形成しているようにみえる。今
後ネックライン(6 月安値・14551 ドルと 8 月安値・14760 ドルを通る)を割れると、
比較的大きな調整局面(高値から 20%~30%程度の)に突入する可能性がある。
4
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
図表 7:米国株の 17 年サイクル
10
インフレ修正後S&P500
(S&P500 / 米CPI)
9
’00年3月
8.76
上値抵抗線
’07年10月
7.40
8
上昇期(17.7年)
7
6
停滞期(16.5年)
5
4.51
'02年9月
4
'66年1月
3.45
’09年2月
3
2
1
停滞期(16-17年)
’82年7月
S&P500名目安値
('74年9月終値・63.54)
0
-1
1949
1954
1959
1964
1969
1974
実質S&P500安値
('82年7月終値・1.098)
1979
1984
1989
2016-17年
1994
1999
2004
2009
2014
2019
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
実質S&P500
インフレ修正後の実質 S&P をみると、それは足元で 2007 年 10 月の高値にほぼ顔合
わせとなっている。当分の間、実質 S&P500 が 07 年高値レベル付近で上値が重くな
る展開を我々は想定している。
米株式相場は 2000 年高値を起点とする「17 年停滞期」の中にあり、このような停滞局
面が、今後 3~4 年続く可能性を我々はみている。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
5
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
アジア市場
(中国本土)
図表 8:上海総合指数 (月足)
1849(6/25)は 18 ヵ月サイ
クルボトム
上値抵抗線
当面の上限は、月足転換線
(2281)とみられる
2015年
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
(香港)
2007 年からの上値抵抗線
までの戻り(プルバック)を
完了し、反発となっている
図表 9:香港ハンセン指数・一目均衡表(週足)
(lll)
上値抵抗線
(B)
週足は今のところ、雲の上
限を抜けつつある
(D)
当面は 2010 年からの上値
抵抗線(23700 レベル)を
試す展開へ⇒抵抗線を抜
けると 25000 を目指す
(C)
(E)
プルバック完了
(A)
MACD
ゴールデン
クロス
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
6
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
(台湾)
図表 10:加権指数・一目均衡表 (週足)
(1)
5
6 月に 18 ヵ月サイクル安
値を付けた可能性がある
短期上値
抵抗線
3
1
(b)
(d)
5 月高値・8439 を上回るか
に注目⇒抜けると、上昇 3
波入りへ
2?
4
(e)(2)
(c)
(a)
6 月安値・7663 を維持する
限り、強気のスタンスで臨
みたい
1
2
MACD
ゴールデンクロス接近
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
(韓国)
図表 11:韓国総合株価指数・一目均衡表(週足)
5 (1)
今年 1 月高値(2042)に接近
B
2042 を抜けると波動カウ
ントを修正⇒2011 年から
の B 波リバウンドがまだ
続いている
3
A
4
1
2
MACD
ゴールデンクロス
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
7
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
(インド)
図表 12:ムンバイ SENSEX30 種・一目均衡表(週足)
5(1)
2008 年からのサポートラ
インを割れたが一時的な
ものにとどまった(偽りの
ブレイクか)
eB?
b
c
a
3
d
a
当面 20400~21000 を試す
局面が想定される
長期サポート
ラインを割れたが
一時的
b
4
cA
1
8 月安値・17448 を維持す
る限りは強気スタンスが
有効
2
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
(日本 VS アジア)
図表 13:対アジア株式市場の日本株パフォーマンス
250%
4.100
日本株は中長期のアウト
パフォーム局面が進行中
(倍)
3.600
200%
MSCI JAPAN / MSCI アジア新興市場
(ローカル通貨、左軸)
3.100
150%
2.600
52週線
2.100
100%
日本株
優位の局面
1.600
1.100
50%
5年間の
ダイヴァージェンス
0.600
0%
0.100
52週かい離線 (右軸)
底入れ
(0.400)
2000
-50%
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
8
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
米国長期金利
近づく米日金利差の縮小
今年 5 月以降、米国の長期金利は、量的金融緩和の縮小開始(Tapering)を織り込む形
で大きく上昇してきた。それに伴う米日金利差の拡大は、9 月に入ってからのドル
高・円安基調の一因となっている。
日本の長期金利(10 年債)は今年 5 月以降で 1%を大きく下回る状態が続いており、そ
もそもが、ここからの金利低下余地は乏しい。また、年内に関しては、日本の金利
が大きく上がるという展開もやや考えにくい。
したがって、今後もしばらくの間、為替相場の強弱観のかなりの部分は、米国の金
利動向にかかっているといえるだろう。
図表 14:米日金利差は拡大
115
図表 15:極端な「上がり過ぎ」にある米金利
(%)
(円)
1.2
60%
1
50%
'13年
8月
110
0.8
40%
'80年
2月
0.6
ドル/円 (左軸)
105
'94年
11月
'87年
9月
30%
’00年
1月
0.4
'10年
3月
20%
100
0.2
0
95
90
米日実質金利差 (右軸)
10%
-0.2
0%
-0.4
-10%
-0.6
85
20ヵ月線の水準
-20%
-0.8
-30%
80
-1
-40%
’71年
3月
'86年
3月
’98年
9月
-1.2
75
(年/月/日)
70
2012/6/1
-1.4
-1.6
2012/9/1
2012/12/1
2013/3/1
2013/6/1
2013/9/1
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
-50%
-60%
1965
米10年金利の20ヵ月線からのかい離率
1970
1975
1980
1985
1990
1995
2000
'08年
12月
2005
'12年
7月
2010
2015
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
米 10 年長期金利と 20 ヵ月移動平均線とのかい離は、8 月末時点で 46%まで拡がり、
過去 50 年近くでみても空前の大きさとなっている。このような大きな変動は、次の
二点を示唆していると思われる。
まず、1980 年代から今に至る 30 年に及ぶ米金利低下トレンドは、ついに反転した可
能性が高いということである。これは、長期的にはドル高・円安要因となる。
次に、短期的にみれば、最近の米金利は「上がり過ぎ」の状態にある、ということだ。
このような、一方向への極端な振れは、やがて大きな反動(金利低下)をもたらすだろ
う。仮に 20 ヵ月線へ回帰するようなら─そうなってまったくおかしくないが─米 10
年金利は 2%割れまで低下することになる。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
9
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
米金利低下に伴って引き起こされる米日金利差縮小は、短期的にはドル安・円高の
要因となろう。我々は、ドル/円が現在の第 5 波(ドル高・円安) を終えた後に、円高
局面を迎えると想定しているが、その大きな理由は米日金利差の縮小にあるとみて
いる。
来年5月前後に次の金利トラフ
図表 16 のように、米 10 年金利は、2007 年からの上値抵抗線を明確にブレイクして
いる。ここからも、金利のトレンドが中長期的に上昇であることが示されている。
米金利のトラフ(谷)は、ほぼ 1 年ごとに訪れてきた。現在の 1 年サイクルは今年 5 月
から始まっており、それが終わるのは、来年(2014 年)の 5 月頃である。
したがって、ひとたび金利がピークを付けてしまうと、来年の 5 月頃まで米日金利
差の縮小が続き、この間はドル安・円高となる展開がイメージされることになる。
図表 16:米 10 年金利(週足)と 1 年サイクル
5.5
(%)
米10年長期金利
5
4.5
'06/1
'06/12
4
3.5
'08/1
'09/11
3
2.5
'10/10
2
'08/12
'11/9
1.5
'13/5
1年サイクル
'12/7
1
0.5
06/01
07/01
08/01
09/01
10/01
11/01
12/01
13/01
14/01
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
10
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
日本長期金利
2.5年サイクル
これまでも何度か指摘しているが、日本 10 年長期金利の主な金利トラフ(谷)は、お
よそ 2 年半周期で巡ってくる。図表 17 は 2005 年からの 10 年長期金利動向だが、こ
れまでのところ、まるで計ったような 2.5 年サイクルが認められる。
1.165%(05/6/30)⇒2 年 9 ヵ月後⇒1.215%(08/3/26)⇒2 年 6 ヵ月後⇒0.820%(10/10/6)⇒2
年 6 ヵ月後⇒0.315%(13/4/5)
図表 17:日本長期金利と 2.5 年サイクル
2.25
(%)
日本10年長期金利 (週足)
06/5/10
2.005
08/6/16
1.895
このラインを抜けると
金利上昇基調が
鮮明となろう
1.75
11/2/11
1.350
1.25
13/5/23
1.00
1.215
08/3/26
1.165
05/6/30
0.75
0.820
10/10/6
2015年
10月頃
2.5年サイクル
0.25
-0.25
2005
0.315
13/4/5
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
グレート・ローテーション
5 月マンスリーで指摘したように、TOPIX の大弱気相場(89 年 12 月~12 年 6 月)が 270
ヵ月間だったの対し、債券の強気相場(90 年 9 月~今年 4 月)もやはり 270 ヵ月間だ
った。このような、株式と債券のタイムサイクルの一致は、大きな意味での「グレー
ト・ローテーション」(債券から株式へのシフト)を示唆するものであり、長い目で見
れば、「株高・金利上昇」という展開になるだろう。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
11
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
9月~10月は注目タイミング
もっとも、今年 5 月以降の 10 年長期金利は、今に至るまで 1%を大きく下回る動き
が続いている。年内に関する限りは、1%を超えて上昇するような展開は、やや考え
にくいところだ。
しかし、債券の長期的な強気相場がついに終わったからには、いずれ金利ははっき
りと上昇していくことになる。それはいつ頃からなのか。
まず水準面でいえば、2008 年以降の金利低下チャネルにおける、上値抵抗線のブレ
イクがポイントになる。この上値抵抗線(今月は 0.93%、1 ヵ月当たり 0.015%低下)
を抜いてくると、以降では金利上昇トレンドが鮮明になるだろう。
現時点でこれという確証はないが、今月から来月にかけては、金利が上昇を再開す
る転機になるかもしれず、この時期に我々は注目している。
振り返れば、債券の強気相場が始まった 1990 年 9 月末から半年後に平成バブルは弾
けた。このときと逆のことが起こるとすれば、つまり「債券バブル」が弾けるとすれ
ば、それは債券の弱気相場の開始時点(今年 4 月)から半年後の 9~10 月、ということ
になる。
図表 18:グレート・ローテーション
(%)
5500
10
9
'90/9/27
5000
270ヵ月(5539日)
8
7
4500
6
4000
5
日本10年債金利 (右軸)
4
3500
(指数)
3000
3
'89/12/18
2
1
2500
0
'13/4/5
2000
TOPIX (左軸)
-1
史上最低金利
0.315%
-2
1500
-3
1000
-4
270ヵ月(5525日)
-5
500
'12/6/4
-6
最安値
0
1988
1991
1994
1997
2000
2003
2006
2009
2012
-7
2015
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
12
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エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
ドル/円
再度積み上がったドルポジション
以前我々は、ヘッジファンド(HF)はドル/円の売買基準として 26 週線を使っている模
様であり、今後ドル/円が 26 週線を下回ってくると従来のドル買いに対する巻き戻し
(円買い)が起こりやすいと指摘した。実際 HF のドル買いポジションは、ドル/円が
26 週線を下回った 8 月第 1 週から 2 週間で 10%余り減少しており、この傾向はさら
に続くものと思われた。
ところが、足元の HF のドル買いポジションは再び増加に転じている。9/10 現在では
約 9 万 5000 枚(約 1 兆 2000 億円)のドル買い・円売りと、今年 5/28(約 10 万枚・1 兆
2500 億円)以降で最大の規模に膨らんだ。
足元のドル/円は 26 週線を大きく上回っている。ドル売り・円買いの動きがさらに強
まるという先月の我々の見方は、今はその根拠を失ってしまった。むしろ HF は、ド
ル/円が 26 週線を上回ったことにより、ドル買い・円売りのスタンスを再度強めてき
たのかもしれない。
図表 19:ドルポジション
110
図表 20:三角保ちあいを抜けたドル/円
(円)
(円)
106
ドル/円 日足
250000
5/22
103.74
ドル/円 (週足・左軸)
220000
100
104
(枚)
190000
26週線
b
102
90
トライアングルを
上放れ
7/8
101.53
160000
80
130000
8/23
99.15
100
d
100000
70
60
98
70000
ドル買い
円売り
40000
e
96
95.81
8/8
10000
50
94
a
-20000
ドル売り
円買い
40
トライアングル終点
93.79
6/13
92
-50000
年/月/日
投機筋ドルポジション (右軸)
30
2009
-80000
2010
2011
96.82
8/28
c
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
90
2013/05/01
2013/06/05
2013/07/10
2013/08/14
2013/09/18
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
三角保ちあいを上放れたドル/円
9 月に入ってドル/円は、5 月(103.74 円)から形成された、三角保ちあいからの上放れ
の動きを示している。この三角保ちあいは a-b-c-d-e 波で構成され、96.82 円(8/28)で
完成した。この 96.82 円を下回ることがない限り、現在のドル高・円安の動きは「ダ
マシ」ではなく、今後は 5 月高値の 103.74 円を試す展開が想定される。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
13
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2013 年 9 月 18 日
第5波のドル高・円安入り
連続する 5 波構成のトレンドにおいて、今回のような対称三角保ちあい(シンメトリ
カル・トライアングル)が出現する場合、それは通常第 4 波である。よって、5 月か
らの第 4 波が 96.82 円(8/28)で終わり、以降で第 5 波のドル高・円安局面に突入した
とみるべきであろう。この第 5 波は、2011 年からのドル高・円安トレンドにおける
最後の波であり、第 5 波の終了を以って、第(1)波はその完成をみる。
第5波ターゲットは103.74~105.51円
エリオット波動によれば、トレンドの中に含まれる衝撃波(1 波、3 波、5 波)のうち、
延長する波はただひとつだけである。昨年 9 月(77.13 円)から今年 5 月(103.74 円)ま
での第 3 波は、第 1 波の上昇幅に対し 3 倍以上のスケールを持っており、明らかに
延長を起こしている。よって、第 5 波は延長せず、103.74 円をやや上回る程度のも
のにとどまろう。2007 年 6 月(124.16 円)から 11 年 10 月(75.35 円)までの円高に対す
る 61.8%戻りは 105.51 円であり、この付近が第 5 波の天井として適当と思われる。
図表 21:第 5 波のドル高・円安が進行中
’13年4Q~
'14年1Q
(円)
108
5/22
103.74
104
(円)
07/6/22 (IV)
124.16
v
120
第5波ターゲット
b
102
d
トライアングル
100
110
98
e
iii
96
a
13/2/25
94.77
94
92
iv
90
90.88
2/25
88
12/3/15
84.18
86
93.79
92.57 6/13
4/2
c
(2) 08/8/15
115.13
07/3/5
110.66
4
100
10/5/4
94.99
(1)
80
i
10ヵ月サイクル
ii
78
76
75.35
74 11/10/31
98日
76.03
12/2/1
130日
77.13
12/9/13
70
2
179日
11/4/6
85.53
90
87.10
09/1/21
11/10/31
79.53
(4)
95.71
08/3/17
1
80
105.51円
(61.8%)
09/4/6
101.45
96.82
8/28
84
82
2015-16年のターゲット
3
12/3/15
84.18
(3)
84.81
09/11/27
80.22
10/11/1
10ヵ月サイクル
(5)
75.35(V)
77.13
12/9/13
11/10/31
16日
(年/月)
(年/月/日)
72
2011/10/3 2011/12/30 2012/3/29 2012/6/27 2012/9/25 2012/12/24 2013/3/22 2013/6/20 2013/9/18 2013/12/17 2014/3/17
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
0.382
ドル/円 日足
106
130
5(1)
0.618
110
図表 22:第 5 波ターゲット(上限)は 105.51 円
60
07/01 07/07 08/01 08/07 09/01 09/07 10/01 10/07 11/01 11/07 12/01 12/07 13/01 13/07 14/01 14/07
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
第5波高値は’14年3月までに付ける見込み
ドル/円には概ね 10 ヵ月ごとに底打ちするサイクルがある(10 ヵ月サイクル)。昨年
9/13(77.13 円)からの 10 ヵ月サイクルは、今年 6/13(93.79 円)に終わった模様である(こ
の 10 ヵ月サイクルの期間は、実際には 9 ヵ月であった)。この見方に基づくと、次の
10 ヵ月サイクルボトムは来年(2014 年)の 4 月~5 月に付けると予想される。したが
って、第 5 波が終わるのはおそらく、今から来年の 3 月までの間のどこかの時点で
あろう。
ちなみに我々は、日経平均は 9~10 月に高値を付けるかもしれない、とみている。
この見方が正しいのなら、これまでの株と為替の強い相関性を考慮すると、ドル/円
の第 5 波もまた、9~10 月に付けておかしくないといえる。
14
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
ユーロ/ドル
図表 23:ユーロ/ドルの波動カウント 1
1.4
図表 24:ユーロ/ドルの波動カウント 2
(ドル)
1.4
'13/2/1
C1.3711
6/19
1.3417 a
1.35
'13/2/1
2
c
6/19
1.3417 c
1.35
a
A
1.3105
9/6
1
1.2746
'13/4/4
B
1.2662
'12/11/13
b
1.2797 1.2755
7/9
5/17
1.3105
9/6
200日線
b
B
1.2662
'12/11/13
1
1.2746
'13/4/4
ネックライン
1.2
1.2043
'12/7/24
a
1.3
1.25
2
c
a
A
1.3
200日線
8/20
1.3452
C1.3711
8/20
1.3452
c
1.25
(ドル)
b
b
X
1.2755
7/9
フラット-X-ジグザグ
1.2
1.2043
'12/7/24
ユーロ/ドル (日足)
(年/月/日)
1.15
12/07/02 12/09/03 12/11/05 13/01/07 13/03/11 13/05/13 13/07/15 13/09/16
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
ユーロ/ドル (日足)
(年/月/日)
1.15
12/07/02 12/09/03 12/11/05 13/01/07 13/03/11 13/05/13 13/07/15 13/09/16
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
目先は8月高値1.3452ドルを巡る攻防
ユーロ/ドルは、1.3711 ドル(2/1)を頂点とする、ヘッド・アンド・ショルダーズを形
成中とみている。今回現れたのは変則的なもので、4 月以降で右肩部分を二つ持って
いる。二つ目の右肩における高値は、1.3452 ドル(8/20)だったとみられる。この見方
が正しければ、今後のユーロ/ドルは 1.3452 ドルを上回らずに、下落トレンドに入る
ことになるだろう。
もっとも、足元のユーロ/ドルは 1.3452 ドルに接近している。仮に 1.3452 ドルを上回
るようなら、別の波動カウントが必要になる。
1.3452ドルを抜けた場合
今年 4 月の 1.2746 ドルからのリバウンド局面(第 2 波)は、「ダブル・スリー」という
複雑なパターンを形成している。7/9 の 1.2755 ドルからの上昇はジグザグ(a-b-c)であ
り、今年 2 月の 1.3711 ドルを上回らない程度まで上昇する。
このような動きとなれば、我々が想定している大きなユーロ安は今年でなく、来年
のどこかで起こることになるだろう。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
15
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2013 年 9 月 18 日
ユーロ/円
短期見通しを変更
我々はこれまで、昨年 7 月(94.12 円) からの 5 波構成による上昇(ユーロ高・円安)は
今年 5 月(133.80 円)に終わり、以降では A-B-C 構成の調整局面(ユーロ安・円高)に突
入したとみていた。この見方が正しいのなら、今頃はかなりのユーロ安・円高にな
っていたであろう。ところが、今に至るも、我々が想定していた規模のユーロ安・
円高は起こっていない。
また我々は今、ドル/円は第 5 波(ドル高・円安)に入ったとみているが、そうだとす
ると、ドル/円の上昇に合わせてユーロ/円も上昇する可能性が高いと考えられる。
したがって、ユーロ/円の短期見通しを変更する必要が生じている。
図表 25: ユーロ/円のプリファード・カウント
140
図表 26: ユーロ/円のオルタナティブ・カウント
5
(円)
13/5/22
133.80
135
130
140
3
ダブル・トップ
(円)
13/5/22 5
133.80
135
130
13/2/6
127.71
4
129.31
8/30
125
13/2/6
127.71
B
3
125
124.97
6/13 52週線
A
120
9/11
133.38
124.97
6/13
120
52週線
115
118.73
2/25
12/3/21
111.44
104週線
110
12/3/21
111.44
118.73
2/25
104週線
110
1
105
1
105
100
100
95
4
115
2
97.04
12/1/16
95
94.12
12/7/24
90
12/01/06
12/04/06
12/07/06
12/10/05
94.12
12/7/24
(年/月/日)
13/01/04
13/04/05
13/07/05
13/10/04
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
14/01/03
2
97.04
12/1/16
90
12/01/06
12/04/06
12/07/06
12/10/05
(年/月/日)
13/01/04
13/04/05
13/07/05
13/10/04
14/01/03
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
ユーロ/円は第5波入り、1ユーロ=140円を目指す
今回から我々は、ユーロ/円の波動カウントを次のように改めることにした。
ユーロ/円の第 5 波が 5 月に終わったという従来の見方を改め、5 月から 8 月までの
三角保ちあい(第 4 波)が 129.31 円(8/30)で終わり、そこから第 5 波に入ったとしたい。
この修正波動カウントによれば、
当面は 5 月の 133.80 円を上回ることが想定される。
第 5 波のターゲットとして理想的なのは、139.22 円(2009/6/5、ダイアゴナル・トライ
アングルの始点)~140.99 円(08 年~12 年のユーロ安に対する 61.8%戻り)である。
なお上の波動カウントは、129.31 円(8/30)が維持される限り有効である。129.31 円を
割れてしまうと、以前の波動カウントに復帰する必要があろう(図表 26)。
16
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エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
図表 27:ユーロ/円は当面 140 円を目指す
(5)
180
(円)
31ヵ月
170
33ヵ月
140
130
(3)
150
150
'13年11月
~'14年1月
31ヵ月
31ヵ月
160
160
08/7/23
169.96
ターゲット
03/5/30
140.96
09/6/5
139.22
31-33ヵ月
110
(B)
140
100
90
11/4/11
123.33
130
80
(4)
(1)
120
70
60
ユーロ/円 (月足)
110
(A) 112.12
09/1/21
2014年
4月頃
105.44
10/8/24
100
(2)
(C)
90
80
120
20ヵ月サイクル
88.97
00/10/26
50
40
30
94.12
12/7/24
20
10
0
MACD
70
60
1999
-10
-20
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
注目される’13年11月~’14年1月
この第 5 波のユーロ高・円安はいつ頃まで続きそうか。
ユーロ/円はこれまで、31~33 ヵ月間隔で、ターニングポイントを迎えてきている。
この「31 ヵ月ボラタイル・サイクル」によれば、2011 年 4 月(123.33 円)から 31~33 ヵ
月後の 13 年 11 月~14 年 1 月に、ユーロ/円は高値か安値を付ける可能性が高い。今
までは、13 年 11 月~14 年 1 月を、ユーロ/円が安値を付ける時期として注目してい
たのだが、今ではむしろ、第 5 波が天井を付ける時期としてみた方が適当だろう。
付け加えると、20 ヵ月安値サイクルは 2014 年 4 月頃に、ユーロ/円が重要な安値を
付けることを示唆している。
これらを考え合わせると、ユーロ/円の今後のイメージは以下のものとなろう。
① 11 月~来年 1 月に 1 ユーロ=140 円まで上昇する。
② 第 5 波を終了すると、その後に A-B-C 構成の調整局面(ユーロ安・円高)が続いて
起こる。
③ A 波安値(あるいは C 波安値)を、来年 4 月頃に付ける。このとき、1 ユーロ=120
円割れがあり得る。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
17
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2013 年 9 月 18 日
日経平均・TOPIX
足元で強まる円安・株高
ドル/円の第 5 波突入、それに 2020 年東京五輪開催決定というニュースが重なり、足
元の日経平均は強含みの展開となっている。我々は、ドル/円が 103.74~105.51 円を
目指す展開に入ったとみているが、そうであれば、円安と歩調を合わせながら日経
平均も上昇していくことが期待される。図表 28 のように、為替と株式は引き続き、
強い相関を示している。
図表 28:連動するドル/円と日経平均の動き
図表 29:日経平均は短期抵抗線をブレイク
16500
110
(円)
(円) 108
15500
106
16500
(円)
13/5/23
15942
(1)
16000
104
15500
102
14500
a
100
15000
7/19
14953
98
13500
8/23
13774
14500
96
ドル/円 (右軸)
94
12500
14000
92
90
13500
11500
88
日経平均 (左軸)
10500
86
13000
b
100日線
13188
8/28
84
下降ウェッジ
12500
82
9500
80
A
12000
12415
6/13
78
8500
76
(年/月)
7500
11/01
11500
(年/月/日)
11000
13/05/01
72
11/04
11/07
11/10
12/01
12/04
12/07
12/10
13/01
13/04
13/07
日経平均 (日足)
74
13/10
13/05/22
13/06/10
13/06/27
13/07/17
13/08/05
13/08/22
13/09/10
(ド
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
短期抵抗線をブレイクした日経平均
図表 29 のように、日経平均は、7 月高値(14953 円)からの下降ウェッジ(くさび形状)
を上放れた。ウェッジはトレンド転換パターンであり、今回のケースは、7 月からの
調整が 13188 円(8/28)に終わったことを意味するものである。
加えて、日経平均は 5 月高値(15942 円)からの上値抵抗線もブレイクすることに成功
している。今後しばらく日経平均は、100 日線をサポートとしながら、上値を試す展
開となりそうだ。
従来の見方をマイナーチェンジ
我々は 8 月マンスリーにおいて、6 月からの B 波リバウンドが 14953 円(7/19)で終わ
り、そこからは C 波の下落局面に入ったとみていたが注 1、この見方を少し軌道修正
した。今我々は、B 波(a-b-c)の c 波が、13188 円(8/28)から始まったとみており、C 波
の下落局面は少し先のこととなった。
注1
以前は「9 月に 1 ドル=91 円への円高が生じ、それに伴い日経平均も下落する」という見方だった。
18
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
B波は15000円台を目指すだろう
現在進行中の上昇 c 波を以って、6 月からの B 波のリバウンド局面は終わることにな
るわけだが、
その上値メドとしては、5~6 月の下落に対する 76.4%~78.6%戻り(15110
~15187 円)が適当と思われる。このレンジを抜けた場合、a 波と c 波の上昇幅が同じ
となるレベル、15726 円へと上昇余地は拡大しよう。いずれにせよ、ここからは 15000
円台載せが視野に入ってこよう。
図表 30: 9 月下旬に高値か
18,000
図表 31: 期待インフレ率は引き続き低い
(円)
16000
17,000
この時点から、
日経平均の高値は
2ヵ月間隔
16,000
(1)
'13/5/23
15942
5
(円)
(%)
2
9月下旬?
7/19
14953
a
B
c
日経平均 (左軸)
15000
15,000
1.8
14000
1.6
13000
1.4
12000
1.2
14,000
13,000
’13/3/21
12650
日経平均 週足
3
b
A
12,000
4
11,000
C (2)
12415
'13/6/4
11月末頃
11000
10,000
26週前後
9,000
8,000
7,000
1
日本5年ブレークイーブンレート (右軸)
1
2
8238
'12/6/4
8135
'11/11/27
28週
8616
'12/11/13
11月第1週
30週
23週
10000
0.8
9000
0.6
8000
0.4
6,000
51週
51週
5,000
11/10/07
12/04/06
12/10/05
13/04/05
(年/月/日)
13/10/04
14/04/04
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
(年/月/日)
7000
2012/6/1
0.2
2012/9/1
2012/12/1
2013/3/1
2013/6/1
2013/9/1
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
高値を付けるのは今月下旬から10月にかけてか
今年の 3/21 に日経平均は 12650 円という高値を付けた。
その 2 ヵ月後には高値 15942
円(5/23)があり、さらにそこから 2 ヵ月後に高値 14953 円(7/19)がある。このように、
2 ヵ月ごとに高値を付けるというリズムが生まれている。このリズムがまだ有効であ
るのなら、日経平均の B 波高値を付ける時間帯として、今から 10 月にかけての期間
に注目できよう。そもそも 2013 年 9 月というのは、我々が年初から注目している転
換の月でもある。
11月に向けてはC波の下落が想定される
B 波を終えた後に、日経平均は C 波の下落局面を迎えるだろう。C 波はおそらく、
ドル/円が第 5 波を終えた後に予想される動き、すなわち規模の大きなドル安・円高
局面に連動するのではないか。
この C 波の下落局面は 5 波動で構成され、今年 6 月安値(12415 円)に接近するか、
あるいは下回るだろう。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
19
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2013 年 9 月 18 日
震災以降で顕著な6~7ヵ月サイクル
東日本大震災が発生した 2011 年 3 月 11 日から、7 ヵ月を経過した 11 年 10 月 31 日
に、円相場は 1 ドル=75 円で底打ちした。そこから 7 ヵ月後の 12 年 6 月 4 日に、TOPIX
が大底を付け、そこから 6 ヵ月後の 12 年 12 月からは「アベノミクス相場(円安・株高)
が開始。そしてアベノミクス相場第一幕は、今年 5 月下旬まで 6 ヵ月間続いた。
このように、震災以降では 6~7 ヵ月ごとに、相場のターニングポイントが訪れてき
ている。このリズムに基づくと、今年 5 月から 6~7 ヵ月後、つまり今年 11~12 月
というのは、相場のターニングポイントと読める。
今のところ我々は、今年 11~12 月というのは、C 波が終わるタイミングではないか、
とみている。実際ここ数年、日経平均は 11 月に底入れする傾向が強くなっており、
今年も同様の動きかもしれない注 2。
注2
現時点での可能性は低いが、日経平均が我々の想定よりも長い期間上昇するような場合には、11~
12 月が天井時期に重なろう。
アベノミクス相場「第二幕」開始はまだ先
5 月から始まった第(2)波が依然として進行中であり、短期的な上値試しが終わった
後に C 波の下落局面を控えている、という我々の見方が正しいなら、アベノミクス
相場第二幕の開始は、早くて今年の 11 月ということになろう。
図表 31 のように、5 年ブレークイーブンレート(債券市場が織り込む期待インフレ率)
と株式相場は、今年 5 月まで強い相関性を持っていたが、最近は両者のかい離が目
立つ。足元で日経平均が強含みの動きを示している割には、期待インフレ率はさほ
ど上がってきていない。これをみても、今のマーケットがアベノミクス相場第二幕
に入っているとは考えにくいのである。
20
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
東証 33 業種パフォーマンス(2012 年 6 月 4 日~2013 年 9 月 17 日まで)
240% 232.3%
220%
200%
180%
164.3%
160%
’12年6月4日(TOPIXの'90年以降最安値)からの騰落率
140%
120.5%
120%
100.5%
94.4%
100%
93.7% 92.1%
84.6%84.4% 83.2%
80.8%79.3%
80%
72.3%70.1% 69.9%
66.3% 63.5%
62.4%
59.1%
60%
55.6%55.1% 54.4%
48.4% 48.0%47.9%
42.7% 41.7%40.5%
40%
38.5%
35.2%
29.6%
25.1%
15.6%
20%
9.1%
0%
業
業
運
鉱
ル
パ
空
業
プ・
紙
繊
維
製
水
品
産
・農
林
業
器
ス
機
密
・ガ
精
気
電
品
業
売
卸
品
薬
製
炭
石
油
・石
医
業
品
料
食
器
売
機
気
電
小
学
品
その
・運
倉
庫
ガラ
製
化
他
属
連
業
陸
運
業
金
属
製
品
金
鉄
輸
非
関
業
P IX
TO
海
品
運
業
信
製
石
・通
報
ス・
土
械
業
ビス
ー
サ
輸
情
業
設
建
機
業
鋼
鉄
行
銀
業
器
機
用
送
品
険
保
業
製
融
ム
金
そ
の
他
ゴ
産
動
不
証
券
業
業
-20%
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
投資主体別売買動向
80000
三市場1・ 2部売買代金差額
(左棒グラフ)2012年4月~2012年9月第4週まで
(中央棒グラフ)2012年10月~2013年3月第4週まで
(右棒グラフ)2013年4月~2013年9月第1週まで
(出所)東京証券取引所調べ、 MUMSS作成
(億円)
60000
40000
20000
0
己
自
家
資
投
外
海
人
個
金
(現
)
人
個
用
(信
)
保
損
生
銀
都
-20000
銀
・地
の
・そ
他
行
銀
託
信
信
投
人
法
業
事
-40000
-60000
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
21
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2013 年 9 月 18 日
エリオット波動の基本
①
(5 )
楽観
二流株上昇
材料陳腐化
売買高減少
基本パターンと
5
波動の「個性」
ファンダメンタル改善
ムード一転・様変わり
売買高急増
3
通常最長の波
5
b
4
1
1
戻り売りムード
3
b
ウォーク
ファンダメンタル悪化
強気から弱気への転換
破壊的下落
4
1
5
複雑
(4 )
2
4
c ランダム
4
1
5
a
3
a
(1 )
見せかけの回復
c
2
(A )
押し目買い
ムード
3
b
1
4
2
5
(C )
②
2
a
c
ショートカバー
衝撃波
(B )
2
3
(3 )
(2 )
通常ファンダメンタル最悪局面
深押し
単純
悲観
1 波、3 波、5 波、A 波、C 波。波の重複がない五つの波で構成される。
1 波、3 波、5 波において、3 波が最短になることはない。
修正波
2 波、4 波、B 波。三つの波で構成される。パターン上は、「ジグザグ」、「フラット」、
「トライアングル」の三種、及び混合型に大別される。
ジグザグ
鋭角的。A 波(五波構成)-B 波(三波構成)-C 波(五波構成)。
ダブル・ジグザグ
ジグザグが X 波(三波構成)を挟み連続 2 回。表記法は W-X-Y。
トリプル・ジグザグ
ジグザグが X 波を挟んで連続 3 回。表記法は W-X-Y-X-Z。
フラット
横ばい。A 波(三波構成)-B 波(三波構成)-C 波(五波構成)。
エクスパンディッド・フラット
B 波は A 波より長く、C 波は B 波よりも長くなる。
トライアングル
A 波-B 波-C 波-D 波-E 波から成る。各波とも三波構成。4 波か B 波に出現する。
ダイアゴナル・トライアングル
くさび形状。五波構成だが波は重複。各波とも三波構成。5 波か C 波に出現する。
トレンド転換の前兆。トレンド転換後は、通常このパターンの始点まで戻るとされる。
フェイラー
5 波(C 波)終点が 3 波(A 波)終点を超えることに失敗。ダブルトップ(ボトム)出現となる。
レッサー・ディグリー4 波
修正波は、先行した衝撃波の 4 波領域で止まることが多い。
オルタネーション(交互)
2 波が単純な形状をとると、4 波は複雑な形状となる傾向がある。
波の均等性
一連の五波構成において 3 波が最長のとき、1 波と 5 波は長さが等しくなる傾向が強い。
(参考) “エリオット波動原理”
A. J. Frost & Robert R. Prechter, Jr.
22
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エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
フィボナッチ
ペンタグラム
1
1
(五茫星)
0.618(φ)
φ
1
黄金分割
1:
1.618、定数は 1.618(または 0.618)
記号はφ( phi /ファイ)
φ=(1+√5)/2=1.6180339・・・
-3
-2
-1
0
1
2
φ =0.236、φ =0.382、φ =0.618、φ =1、φ =1.618、φ =2.618、
3
φ =4.236
フィボナッチ数列
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・
2 つの項の和が次の項になる。
最初の 2 項を例外に、各項の前項に対する増加率は 1.618 に無限に接近していく。連続する 3 項の比率
は 0.618 : 1: 1.618 になる。
目 標 値 の 算 出 例 ①第 1 波の長さが基本メジャーとなる。
②第 2 波の長さは、第 1 波の 0.500 倍か 0.618 倍となることが多い。
(代表的なもの)
③第 3 波の長さは、第 1 波の 1.618 倍(それを超えると 2 倍、2.618 倍)。
④第 4 波の長さは、第 3 波の 0.382 倍であることが多い。
⑤第 5 波の長さは、第 1 波と等倍。あるいは 1 波の始点から 3 波の終点までのネットの長さに対して 0.618 倍。
⑥B 波の長さは、A 波の 0.382 倍か 0.500 倍、あるいは 0.618 倍。
⑦A 波と C 波は等倍、あるいは 1:1.618。
具体例
14000
12000
10000
2波=.618×1波
3波=1波×1.618
4波=3波×.382
1波=5波
5(1)
A波=(1)波×0.500
B波=A波×0.500
12308
3
B
10597
9154
8000
6000
7378
5186
4
1
5846
A
4000
2000
1998
2
1670
C(2)
0
95/2
96/2
97/3
98/3
(出所)MUMSS 作成
エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
23
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2013 年 9 月 18 日
Appendix A
アナリストによる証明
本レポート表紙に記載されたアナリストは、本レポートで述べられている内容(複数のアナリストが関与している場合は、それぞれ
のアナリストが本レポートにおいて分析している銘柄にかかる内容)が、分析対象銘柄の発行企業及びその証券に関するアナリスト
個人の見解を正確に反映したものであることをここに証明いたします。また、当該アナリストは、過去・現在・将来にわたり、本レ
ポート内で特定の判断もしくは見解を表明する見返りとして、直接又は間接的に報酬を一切受領しておらず、受領する予定もないこ
とをここに証明いたします。
重要な開示事項
セクター(三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社(以下「MUMSS」)カバレッジ・ユニバース)に対する投資判断の定義
Overweight (オーバーウエイト)
今後 12 ヵ月間について、TOPIX との比較で、当該セクターのパフォーマンスが上回るとアナ
リストが予想する場合
Neutral (ニュートラル)
今後 12 ヵ月間について、TOPIX との比較で、当該セクターのパフォーマンスが同程度とアナ
リストが予想する場合
Underweight (アンダーウエイト)
今後 12 ヵ月間について、TOPIX との比較で、当該セクターのパフォーマンスが下回るとアナ
リストが予想する場合
その他開示事項
MUMSS は、MUMSS のリサーチ部門・他部門間の活動及び/又は情報の伝達、並びにリサーチレポート作成に関与する社員の通信・
個人証券口座を監視するための適切な基本方針と手順等、組織上・管理上の制度を整備しています。
MUMSS の方針では、アナリスト、アナリスト監督下の社員、及びそれらの家族は、当該アナリストの担当カバレッジに属するいず
れの企業の証券を保有することも、当該企業の、取締役、執行役又は顧問等の任務を担うことも禁じられています。また、リサーチ
レポート作成に関与し未公表レポートの公表日時・内容を知っている者は、当該リサーチレポートの受領対象者が当該リサーチレポ
ートの内容に基づいて行動を起こす合理的な機会を得るまで、当該リサーチに関連する金融商品(又は全金融商品)を個人的に取引
することを禁じられています。
アナリストの報酬の一部は、投資銀行業務収入を含む MUMSS の収益に基づき支払われます。
免責事項
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ものであり、特定の証券又は金融商品の売買の推奨、勧誘又は申込みを目的としたものではありません。
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イダー情報を使用することはもとより、当該情報を入手することも禁じられています。MUMSS は株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・
グループ(以下「MUFG」)の子会社等であり、MUMSS の方針に基づき、MUFG については投資判断の対象としておりません。
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ポートに含まれる情報は、金融市場や経済環境の変化等のために、最新のものでなくなる可能性があります。本レポート内で示す見解
は予告なしに変更されることがあり、また、MUMSS は本レポート内に含まれる情報及び見解を更新する義務を負うものではありませ
ん。MUMSS は関連会社等と完全に独立してレポートを作成しています。そのため、本レポート中の意見、見解、見通し、評価及び目
標株価は、異なる情報源及び方法に基づき関連会社等が別途作成するレポートに示されるものと乖離する場合があります。
本レポートは、お客様に対し税金・法律・投資上のアドバイスとして提供する目的で作成されたものではありません。本レポートは、
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を考慮して作成されているものではありません。本レポートで言及されている証券・関連投資は、全ての投資家にとって適切とは限り
ません。お客様は、独自に特定の投資及び戦略を評価し、本レポートに記載されている証券に関して投資・取引を行う際には、専門家
及びファイナンシャル・アドバイザーに法律・ビジネス・金融・税金その他についてご相談ください。
MUMSS 及びその関連会社等は、お客様が本レポートを利用したこと又は本レポートに依拠したことによる結果のいかなるもの(直
接・間接の損失、逸失利益及び損害を含むがこれらに限られない)についても一切責任を負わないと共に、本レポートを直接・間接的
に受領するいかなる投資家に対しても法的責任を負うものではありません。最終投資判断はお客様自身においてなされなければなら
ず、投資に対する一切の責任はお客様にあります。
過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆し、または保証するものではありません。特に記載のない限り、将来のパフォー
マンスの予想はアナリストが適切と判断した材料に基づくアナリストの予想であり、実際のパフォーマンスとは異なることがありま
す。従って、将来のパフォーマンスについては明示又は黙示を問わずこれを保証するものではありません。
MUMSS・その他 MUFG 関連会社、またはこれらの役員、提携者、関係者及び社員は、本レポートに言及された証券、同証券の派生
商品及び本レポートに記載された企業によって発行されたその他証券を、自己の勘定もしくは他人の勘定で取引もしくは保有したり、
本レポートで示された投資判断に反する取引を行ったり、マーケットメーカーとなったり、または当該証券の発行体やその関連会社に
幅広い金融サービスを提供しもしくは同サービスの提供を図ることがあります。本レポートの利用に際しては、上記の一つ又は全ての
要因等により現実的もしくは潜在的な利益相反が起こりうることをご認識ください。なお、MUMSS は、会社法第 135 条の規定によ
り自己の勘定で MUFG 株式の売買を行うことを禁止されています。
24
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エリオット・ウェーブ・フォーキャスト
No.115
2013 年 9 月 18 日
本レポートで言及されている証券等は、いかなる地域においても、またいかなる投資家層に対しても販売可能とは限りません。本レポ
ートの配布及び使用は、レポートの配布・発行・入手可能性・使用が法令又は規則に反する、地方・州・国やその他地域の市民・国民、
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。住所:Ropemaker Place, 25 Ropemaker Street, London, EC2Y 9AJ, UK、電話番号:
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Authority(プルーデンス規制機構、
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の規制を受けている金融機関です。本レポートは、Professional Investors(プロ投資家)向けに作成されたものであり、FCA 規則に
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MUSI の conflict of interest management policy(利益相反管理方針)に基づいて作成されています。投資リサーチ判断に関わる利益相
反を回避する目的で、情報の物理的な遮断等実効性ある組織上・管理上の制度が整備されています。本レポートは、FCA の規則に基
づきマーケティング活動の一環としてお客様へ配布される資料であり、投資判断を含むレポートの作成に係る独立性を高めるための法
的要件に従って作成されたものではありません。また、本レポートは、投資判断を含むレポートに課されるレポート配布前の取引禁止
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th
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国機関投資家)に限定されております。本レポートは個人投資家及び non-institutional investors(非機関投資家)を対象としておりま
せんので、誤解を回避するため、これらの投資家に配布されてはならないものです。本レポートで対象としている証券の取引にご関心
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き義務、第 36 条:ファイナンシャル・アドバイザーが投資判断を行う証券に対して保有する権利等について開示する義務。本レポー
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No.115
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