...

香南市人権教育・啓発推進基本計画

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

香南市人権教育・啓発推進基本計画
香南市人権教育・啓発推進基本計画
平成21(2009)年7月
香 南 市
目
次
1 基本的な考え方
(1)基本理念・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)基本計画策定の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
(3)基本計画の目標と性格・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(4)基本計画の期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2 あらゆる場における人権教育・啓発の促進
(1)学校等における取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・4
(2)家庭・職場・地域における取り組み・・・・・・・・・・・・5
3 さまざまな人権課題への取り組み
女性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
高齢者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
障害者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
こども・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
外国人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
HIV 感染者等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
同和問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
インターネット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
4 計画の促進
(1)推進体制の整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
(2)職員研修の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
(3)国・県等行政機関との連携・・・・・・・・・・・・・・ 25
(4)企業等との連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25
5 重要課題に対する具体的な施策・・・・・・・・・・・・・26
用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38
資 料 編
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律・・・・・・・・・・42
香南市人権教育・啓発推進基本計画策定委員会委員名簿・・・・44
(1)基本理念
人権は、人間の尊厳に基づいて各人が持っている固有の権利であり、社会を
構成するすべての人々が個人としての存在と自由を確保し、社会において幸福
な生活を営むために欠かすことのできない権利です。
しかしながら、私たちのまわりには、同和問題をはじめ、女性に対する差別
や性的いやがらせ、こどもや高齢者へのいじめや虐待の問題、障害者や外国人
に対する差別や偏見、高度情報化など社会情勢の変化に伴うプライバシーの侵
害等、さまざまな人権問題が存在しています。
このような人権侵害は、個人の幸福を奪うだけでなく、その生命をも脅かす
深刻な社会問題です。
私たちは、この問題を克服し、すべての人々が平和で心豊かな生活を送るこ
とのできる社会を創りあげていくことが大切です。
そのためには、人権にかかわる問題を特別なこととしないで、家庭・職場・
地域等の日常生活における「幸せな生きかた」を見直していくことが求められ
ています。
この基本計画は、一人ひとりが基本的人権を享有する社会の一員である事を
認識し、自他の人権を守ろうとする意識・意欲・態度を身につけた豊かな人間
性を育み人権尊重という普遍的文化の創造をめざすことを基本理念とします。
1
(2)基本計画策定の背景
①国際的な潮流
国際連合は、
二度にわたる世界大戦の反省を受け第3回総会
(※1)
において、
差別撤廃・人権確立によって人類共通の願いである恒久平和の実現を明確にす
るという基本精神をもった「世界人権宣言」を採択しました。
そして、人類社会の最も基本的なルールである人権を確立し、世界のすべて
の人々が幸せな未来を迎えられるよう、第49回総会において、
「人権教育のた
めの国連10年」
(※2)とする決議を採択し、
「行動計画」を提起しました。
さらに、より有効的な方策として「人権教育のための世界プログラム」
(※3)
を提起し、現在国際的潮流として取り組みが進められています。
②国・県の取り組み
我が国においては、内閣総理大臣を本部長とする「人権教育のための国連
10年」推進本部(※4)を設置し、国内行動計画(※5)と「人権教育・啓発
に関する基本計画」
(※6)を策定しました。
国内の法制定をめぐる動向としては、
「人権擁護施策推進法」
(※7)が制定さ
れ、人権教育・啓発に関する施策や人権が侵害された場合の被害者救済に関す
る施策を進めることは、国の責務であると明記されました。
また、人権教育・啓発に関する理念や国、地方公共団体、国民の責務などを
法律として規定する必要があるとして、
「人権教育及び人権啓発の推進に関する
法律」
(※8)が制定されています。
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律では、
「国及び地方公共団体は、人
権教育及び人権啓発に関する施策を策定し、実施する責務がある。国民の責務
は、人権尊重の精神の涵養に努めるとともに、人権が尊重される社会の実現に
寄与するよう努めなければならない。
」となっています。
高知県では、高知県議会において、人権尊重の地域社会をめざす「人権宣言
に関する決議」
(※9)を、
「人権教育のための国連10年」高知県行動計画の実
現に向けて、
「高知県人権尊重の社会づくり条例」
(※10)を施行しています。
2
③香南市の取り組み
当市においては、市職員はもとより市民一人ひとりが人権について正しい理
解と認識を深め、人権が尊重される社会の実現に向けて取り組んで来ました。
しかし、市民生活の現状には多くの人権問題が山積しており、国際的潮流や
我が国の方針のもと人権が尊重される明るく住みよいまちづくりが、重要な課
題となっています。
そのために、だれもが安全で心豊かに暮らせる社会づくりに向けての指針と
して、
「香南市人権教育・啓発推進基本計画」を策定するものです。
(3)基本計画の目標と性格
① 目 標
「香南市人権教育・啓発推進基本計画」は、すべての市民が、人権問題を
正しく理解し認識を深めることで、社会全体の人権意識の高揚を図り、
日常生活において、行動できる社会の実現をめざします。
② 性 格
「香南市人権教育・啓発推進基本計画」は、国の「人権教育・啓発に関す
る基本計画」を基とし、香南市で実施する諸施策の人権教育・啓発分野の
基本指針となります。
市職員・市関係職員・教職員等の施策実施指針であり、同時に市民一
人ひとりが人権尊重の精神を養い、さまざまな地域活動や社会活動に生
かしていくための指針ともなるものです。
(4)基本計画の期間
この基本計画の期間は、平成21年度を初年度とし、平成30年度まで
の10年間として、長期的な視点に立ち継続的に取り組みます。
また、国際的潮流や国内の社会情勢の変化にも的確に対応するため、必
要に応じ見直しを行います。
3
人権教育・啓発には、社会のあらゆる場で人権尊重の意識が根づき、人々がさ
まざまな人権問題に対する知識を身につけ、人権の大切さについて共通の認識
を育て生活を高めるという目的があります。
そのため学校等においては、人権教育を単なる知識の伝達に終わらせず、人
の痛みを理解し、人を大切にする心の育成と生活化を推進します。
また、家庭・職場・地域においては、実態や関心に応じて教育・啓発を進め、
日常生活における人権問題に気づき、行動に移すことができるよう、実効ある
学習機会の提供に努めます。
(1) 学校等における取り組み
◎ 教職員・保育士等の人権感覚を培い、資質の向上を図るため、研究や研修
の機会・内容を充実します。
◎ こどもが、人権の大切さに気づくことができるよう、保育所・幼稚園・小
学校・中学校・高等学校において連携を深め、発達段階に応じた取り組みを
行います。
◎ 保護者懇談会や授業参観、PTA活動等において、保護者の人権意識を
より一層高める内容の充実に努めます。
◎ 家庭・地域及び関係機関との連携を深め、より効果的な人権教育・啓発に
取り組みます。
4
(2) 家庭・職場・地域における取り組み
◇ 家 庭
◎ ドメスティック・バイオレンスや高齢者虐待・児童虐待等が生じないよ
うに、家庭の孤立を防ぎ、相談・支援体制を充実します。
◎ こどもの健やかな成長のために、しつけの方法等、家庭教育の充実に向
けて啓発を推進します。
◎ 身近な人権問題を克服するために、さまざまな人権学習等への参加を積
極的に呼びかけます。
◇ 職 場
◎ 公務員等は、その立場と職務を自覚し、研鑽(けんさん)に努め「人権
文化のまちづくり」
の創造に向けて、
リーダーとして積極的に行動します。
◎ 人権にかかわりの深い職業に従事する人が、日常生活や業務において自
らの態度や行動に現れるような人権感覚を磨くための研修・啓発に努めま
す。
◎ 企業が人権に関わる研修を積極的に実施するよう支援していきます。
◇ 地 域
◎ こどもと高齢者等、世代間の交流や体験活動を通してお互いの人権問題
への理解を深めるように努めます。
◎ 公民館等で開催される各種講座においても、人権問題への理解が得られ
る内容を取り入れます。
◎ 家庭と地域の教育力を高めるため、学習機会の提供や地域の連携強化等
を図ります。
◎ すべての人が暮らしやすいユニバーサルデザインによるまちづくりを進
めます。
5
女
性
現状
国連が採択した「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(通
称、女子差別撤廃条約)
」
(※11)を契機に、世界の女性の地位向上、男女平等
に向けての流れが大きく加速しました。
我が国では、本条約の批准に伴い国内法として「雇用の分野における男女の
均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)
」
(※12)
、
「男
女共同参画社会基本法」
(※13)が施行されました。
香南市においても、男女共同参画推進に向けての意識調査や啓発、環境整備
等の施策を展開しています。
しかしながら、男女が互いにその人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別
にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる社会の実現には
至っていないのが現状です。
課題
◎ 人格や個性・願いが尊重されず、性差別を温存する固定的性別役割(ジェ
ンダー)意識の改善が必要です。
◎ セクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」という)やドメスティック・
バイオレンス(以下「DV」という)等を根絶する環境づくりを進める必要が
あります。
◎ 女性が、社会のあらゆる分野において政策・方針決定に参画し、真の男女共
同参画社会の実現に努める必要があります。
6
今後の取り組み
◎ 家庭や職場、社会における社会制度や習慣を見直し、男女平等の実現に努
めます。
◎ 男女共同参画に関する学習機会の提供と、ジェンダー意識の払しょくに向
けて研修を充実します。
◎ セクハラやDV、ストーカー行為等に対する規制法の適切な運用を所管機
関に求めていきます。また関係機関との連携、相談及び支援体制の充実に努
めます。
◎ 女性が男性と対等な社会の構成員として、政治、経済、社会、文化等のあ
らゆる分野に参画し、共に考え決定することができるような社会の実現に努
めます。
◎ 女性も男性も育児休業を取得しやすい職場環境の醸成に努めます。
7
高
齢
者
現状
我が国では、2015 年に65歳以上の人口比(高齢化率)が25%を超えると推
測され、これは世界に例を見ない速さであるといわれています。
このような状況を背景にして、我が国は、高齢者保健福祉施策を推進するプ
ランを策定してきましたが、高齢化への急激な変化に福祉や社会システムが追
いつかず、高齢者が地域社会から孤立や虐待をはじめ、介護に関するさまざま
なトラブルが発生しています。
その解決策として制定された「高齢社会対策基本法」
(※14)
「後期高齢者医
療制度」
(※15)も早急な見直しが求められています。
香南市の高齢化率は、全国平均を上回っていますが、市民に対する各種の調
査では、
「高齢者虐待」の現存、
「高齢者虐待防止法」
(※16)や相談窓口につい
ての認識不足、
「介護休業の取りにくさ」等が、明らかになっています。
長い年月にわたり社会に貢献してきた高齢者は、尊敬と感謝の思いをもって
尊ばれるべきで、高齢者とその家族が希望を持ち、安心して暮らせる社会づく
りが急務となっています。
課題
◎ 高齢者を家庭のみならず社会全体で支える体制づくりと人権意識を高める
事が必要です。
◎ 家庭、職場、地域において、長年培ってきた高齢者の豊かな知識や経験、
能力を活かせる環境整備が必要です。
◎ 高齢者の看護や介護・補助を受け持つ福祉・医療関係者等の人権意識のさ
らなる向上を図る事が重要です。
8
今後の取り組み
◎ 介護や福祉の問題等に関する基礎的な知識と理解を深めるための教育・啓
発と情報発信に努めます。
◎ 年齢を重ねることによる精神的な衰えや、肉体的な機能低下を正しく理解
する啓発を行います。
◎ 高齢者が生きがいをもって暮らせる社会を実現するため、関係機関等との
連携・協力を図り、高齢者の社会参加を促進する取り組みを進めます。
◎ 介護に関する相談体制の充実や、
介護サービスの高度化・多様化に対応可能
な人材の育成及び研修に努めます。
◎ 高齢者虐待防止に向けて市民の意識向上と相談・対応体制の一層の充実を
図ります。
◎ 判断能力の低下した高齢者のために、財産権等の保護と支援を目的とした
成年後見制度(※17)の活用等について、啓発に努めます。
9
障
害
者
現状
障害者問題については、障害の種類(身体障害・知的障害・精神障害等)や障害
の程度、性別、年齢などにより、教育・雇用・生活支援・保健・医療等、求められ
る施策は異なってきます。まさに障害者一人ひとりに対応するものでなければ
なりません。
香南市は、
「障害者基本法」
(※18)と「障害者基本計画」
(※19)を受けて、
「香南市障害者基本計画」
(※20)を策定しました。この計画は、障害のある人
それぞれにきめ細かく対応することを目的としたものです。
しかしながら、地域においてバリアフリー化が進まず、障害者の社会参加が
ままならない現状にあり、障害者とその家族が安心して暮らせる状況が実現で
きていません。交通手段や道路、
公共的な建築物を利用しやすくする取り組みを
はじめ、相談体制の充実、雇用の促進、必要な情報を得られやすくする仕組み
等が求められています。
また、障害者と「健常者」が共生していくために、障害者理解と支援するた
めの対応技術を含む研修や啓発が必要です。
人間は、
年齢とともに身体的機能が衰えて不自由になります。
事故や病気で、
障害者となることもあります。すべての人が幸せに暮らすためには、障害の有
無に関わらず、人格と個性を尊重し合うユニバーサルデザイン(※21)のまち
づくりを展望していくことが大切です。
10
課題
◎ 障害のある人が、自ら進んで社会活動に参加できるように、すべてのライ
フステージでの施策の充実を図ることが必要です。
◎ 障害の有無に関わらず、市民だれもが相互に人格と個性を尊重し、支え合
う共生社会をめざすことが必要です。
◎ 障害のある人の家族介護者が高齢化しており、日常的な生活支援とともに
将来にわたる生活不安を解消する障害者福祉サービスの充実が必要です。
◎ 障害者の問題をすべての人々の問題と考え、正しい理解に基づいた行動が
とれるように、環境や文化面のバリアはもちろんのこと、心のバリアを取り
除くための教育・啓発活動を進めていく必要があります。
◎ 暮らしやすいまちづくりのために、障害者とその家族が切望している「相
談体制の充実」を進めることが必要です。
今後の取り組み
◎ 障害のある人をはじめ、
すべての人が暮らしやすいまちづくりを進めます。
◎ 障害のある人に対する正しい認識と理解を深め、ともに生きる豊かな心を
育むために、あらゆる機会を通じて啓発活動を行っていきます。
◎ 障害のある人の自立を支援するため、就労や職業訓練の場を確保するよう
に努めます。
◎ 障害のある人への相談・支援体制の充実に努めます。
11
こ
ど
も
現状
国連総会において「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)
」
(※22)
が採択され、日本も 1994 年(平成 6 年)4 月にこれを批准しました。この条約
は、子どもの人権を尊重し、子どもを権利行使の主体者として認めるものです。
現在、少子化や核家族化の急速な進行は、保護者の育児不安や児童虐待等に
つながり、深刻な問題となっています。
また、インターネットや携帯電話などの急激な普及により、児童買春や薬物
乱用等、こどもが犯罪被害者となる危険も増えています。
このように、こどもの心身の健全な発達に深刻な影響を与える状況が発生し
ています。
さらに、全国的な社会問題となっている「いじめ」や「不登校」は、香南市
においても重要な課題の一つです。
課題
◎ こどもは一人の人間として認められ、その意見や気持ちは尊重されなけれ
ばなりません。そのうえで、成長段階に応じた悩みに応えられる相談・支援体
制を充実させることが重要です。
◎ 「虐待」
、
「いじめ」
、
「不登校」の防止・解消はもちろんのこと、こどもの
健やかな成長には家庭における保護者の役割が重要です。
その家庭を支えるため、地域社会や関係機関を含めた相談、支援、見守り
の体制づくりが必要です。
◎ 保育所・幼稚園・学校は、こども一人ひとりを深く見つめて、
「思い」や「願
い」に応えつつ、こどもの自尊感情を高め、健やかに育つよう、きめ細かな
指導・支援が必要です。そのためにも、家庭、地域、関係機関との効果的な
連携を深めていくことが重要です。
12
今後の取り組み
◎ こどもの健全な育成をめざして、就学前教育・学校教育の充実を図り、保育
所・幼稚園・学校・家庭・地域社会が一体となった施策を推進します。
◎ こどもを取り巻くさまざまな問題の解決のために、こどもや保護者、地域
などに対する支援体制を整備していくとともに、
啓発活動の充実を図ります。
◎ すべてのこどもが、安心して健やかに育つような環境づくりに努めます。
◎ こどもの「学力向上」はもとより、
「虐待」
、
「いじめ」
、
「不登校」の防止・
解消をめざして、調査・研究・相談・支援体制の一層の充実を図ります。
13
外
国
人
現状
日本も本格的な国際化社会を迎え、多くの外国人が住むようになりました。
留学や結婚、就労のため来日した人もいれば、歴史的背景を持つ在日韓国・
朝鮮人の人たちもいます。
言語の違いによる意思疎通の困難さ、習慣・文化・価値観の違いと誤った民
族観等から生じる偏見によって、外国人に対するさまざまな人権侵害が起きて
います。
現在、香南市には、20 ヶ国、123 人(平成 21 年 6 月末現在)の外国人が生活
しています。
しかし、外国人の人権に対する市民の意識は希薄な状況があります。今後、
さらに外国人が多くなることが予想されている状況であり、
「ちがい」を「ちが
い」として尊重しあい、ともに心豊かに暮らせるまちづくりを進めていくこと
が必要です。
課題
◎ 地域で生活している外国人の出身国の文化や習慣等について、
「知ること」
が大切です。
◎ お互いの文化や習慣等についての「ちがい」を「ちがい」として認め合い、
尊重し合う関係をつくっていく必要があります。
◎ 人権の視点をもった国際性豊かな人材を育成する必要があります。
◎ 今後、増加が予想される外国人労働者に対する就職生活支援やそのための
ボランティア団体等の育成が必要です。
14
今後の取り組み
◎ 人権感覚を培っていける交流やふれあいの場を年齢に応じて設定し、市民
一人ひとりが文化や習慣のちがいによる偏見や差別感を持つことのないよう、
相互理解を深め、ともに生きていく人権意識の形成に努めます。
◎ 学校教育においては、国際化時代にふさわしい人権意識の育成に向けて、
異文化を尊重する態度やともに生きていく態度を深める国際理解教育を推進
する。
◎ 学校教育や社会教育の場で、
在日韓国・朝鮮人の人々が日本で暮らすことに
なった歴史的経緯や「思い」
、
「願い」についての学習を深めます。
◎ 外国人への情報提供や就労活動・日本語習得の支援、相談体制の充実を図
り、外国人が生活しやすい環境づくりを進めます。
15
H I V 感 染 者 等
現状
HIV 感染者やエイズ患者、ハンセン病患者・回復者に対する差別や偏見は、感
染症(※23)について正しい知識を得る機会が少なかったことや行政の誤った
施策、病気に対する誤解や風聞などの影響によって生じました。
病気に対する知識だけでなく、感染源や感染経路についての誤解や無理解の
ため、宿泊、入院、さらには就学・就職、結婚などを拒否されるという問題が
起こっています。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防
法)
」
(※24)では、
「我が国においては、過去にハンセン病(※25)
、後天性免
疫不全症候群(エイズ)等の感染症の患者等に対するいわれのない差別や偏見が
存在したという事実を重く受け止め、これを教訓として今後に生かすことが必
要である」と、過去の反省を込めてうたっています。
香南市では、この法律の趣旨に基づき、感染症に関しての教育、情報提供を
してきましたが、残念ながら感染者及び回復者に対する差別や偏見を払しょく
しきれていない状況です。今後、一層の教育・啓発活動が必要です。
課題
◎ HIV やハンセン病はもとより、あらゆる感染症に対して、今後もさらに、
学校教育等において正しい知識を身につけるとともに、偏見を除くための幅
広い啓発活動や情報提供を行っていく必要があります。
◎ どのような病気であっても、その当事者や家族が人権を侵害されることな
く、安心して治療を受けることができ、地域で働き生活できるまちづくりが
必要です。
16
今後の取り組み
◎ 感染症に対する正しい知識と理解が深まるような、教育・啓発活動に努め
ます。
◎ 感染症患者等が、人権を侵害されることがないように、家庭・学校・地域・
行政が連携し、効果的な啓発に向けての体制づくりを進めます。
◎ 感染症等に関する支援・相談等の窓口を充実します。
◎ 将来新たに発生し得る感染症等に対しても、差別や偏見の対象となること
のないよう、正しい認識と理解を深める啓発に取り組んでいきます。
17
同
和
問
題
現状
同和問題は、
日本固有の人権問題であり、
自由と平等が保障されていない人々
がいるという基本的人権に関わる重大な社会問題です。
その解決に向けて、国民一人ひとりが同和問題に対する理解を深め、自覚し
て取り組まなければならない課題です。
「同和対策審議会答申」
(※26)以降、国の法律やさまざまな施策等により、
住環境の改善については成果を収め、就労や福祉面においても一定の前進がみ
られます。
しかし、現在でも差別落書き等、差別事象は後を絶たず香南市が実施した人
権に関するアンケートでは、同和問題に関する人権侵害を多くの市民が認めて
おり、なかでも「結婚問題で周囲が反対すること」60.9%、
「結婚・就職に際し
て身元調査が行われること」41.0%等、自分との関わりが生ずる時点で、差別
意識が顕在化していることが明らかになっています。
なお、同和問題に関して人権侵害は「特にない」と答えた人を分析してみる
と結婚等について、自分の差別意識そのものに気づいていない状況が現れてい
ます。また、同和問題に理解を示している人でも社会意識に影響され揺れる状
況が見られます。
このため、国の「人権教育・啓発に関する基本計画」や「高知県人権尊重の
社会づくり条例」に基づき、教育・啓発の一層の充実と推進を図っていくこと
が重要です。
18
課題
◎ 同和問題の解決には、正しい認識と理解を深めることが重要であり、今後
も人権教育・啓発活動を積極的に推進する必要があります。
◎ 啓発事業の推進にあたっては、その指導者の育成とともに、より多くの市
民を対象とした有効な手法が求められます。
今後の取り組み
◎ 同和問題が根絶される社会の実現をめざし、
各行政機関や民間団体・市民と
連携し、人権教育や啓発事業を推進していきます。
◎ 同和問題に関する相談や差別事象について、国・県・関係機関等と連携し対
応していきます。
◎ 市職員・教職員等に対して人権教育を行うとともに、
より有効な啓発手法等
の研究・研修を行ないます。
◎ 市関係職員については、
人権教育・啓発研修に積極的に課題を持って参加し、
資質の向上を図ります。
◎ 市民館等では、人権教育・啓発の拠点として、同和問題の解決に向け、研修
会や事業に取り組みます。
◎ 同和問題の解決をめざし、職場や地域においてリーダーとなる人たちの人
権啓発研修を支援します。
19
イ ン タ ー ネ ッ ト
現状
インターネットは、日本でも数千万人が利用する巨大な情報通信手段となっ
ています。このインターネットの普及により、
世界中と瞬時に大量の情報交換が
可能になるなど、社会・経済等にも大きな影響を与えるようになってきました。
しかし、一方では、個人への誹謗(ひぼう)中傷のメール送信や、ホームペ
ージや電子掲示板上に差別を助長する表現等の掲載、また未成年者が犯罪被疑
者の場合の実名・顔写真の掲載等、
インターネットの特性である開放性・公開性・
匿名性に依拠した人権にかかわる新たな問題が起こっています。
インターネット利用者は、こうした不特定多数の者から無秩序に情報が流れ
だすことにより生ずる人権侵害について、問題を正しく捉え、自ら考え、対処
できるような力を養う必要があります。
また、プロバイダ(※27)は人権侵害がインターネット上で発生した場合には
「プロバイダ責任制限法」等の趣旨に則った対応が求められます。
課題
◎ インターネット上における人権侵害をなくすため、
学校教育・社会教育の場
における情報教育の充実が必要です。
◎ 利用者やプロバイダは、個人のプライバシーや名誉、情報の受発信に伴う
個人の責任やモラルについての正しい認識と理解を持つことが必要です。
20
今後の取り組み
◎ 学校における情報教育の場や、市民を対象にした IT 講習会の機会に技術
や使い方の指導だけでなく、利用者のモラルやエチケットの向上を図る内容
も取り入れていきます。
◎ インターネットの正しい利用法について、
認識と理解を深める教育・啓発を
進めていきます。
◎ 明らかな人権侵害と思われる事象等については、表現の自由や通信の秘密
に十分配慮しつつ、「プロバイダ責任制限法」に基づきプロバイダへ削除要請
を行う等、必要な方策を取っていきます。
21
そ
の
他
現状
これまで述べてきた人権問題の他にもさまざまな人権問題があります。
アイヌの人々については、
「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する
知識の普及及び啓発に関する法律」(※28)が制定され、アイヌ民族の伝統や文
化への理解を深めるため、国も人権教育・啓発に取り組んでいます。
犯罪被害者については、「犯罪被害者等基本法」(※29)が制定され、犯罪被
害者に対する支援に法的根拠が成立しました。
刑を終えて出所した人たちについては、
再犯を防止し、
更生を支援するため、
全国的にも地域社会の理解と協力を求める活動が行われています。
性同一性障害は、からだの性とこころの性が一致しない状態をさし、WHO(※
30)が定めた国際疾病分類にも掲載されています。また同性愛等の性的指向に
ついては、その人の持つ傾向であるとされていますが、そのことが差別や偏見
を生じることになっている状況があります。
ホームレスの人々については、「
ホームレスの自立の支援等に関する特別措置
法」
(※31)が制定され、自立の意思がありながらホームレスとなることを余儀
なくされた人たちへの支援等を定めています。
また、戦後の混乱や経済的事情により義務教育課程を修了できずに、読み書
きが十分出来ない人たちが存在しますし、第二次世界大戦末期の混乱で日本に
引き揚げることができず、その後帰国できた、いわゆる中国帰国者の人たちや
さまざまな理由により帰化した人たちとの習慣や文化のちがいに起因する人権
問題も看過できません。
さらには、
「労働者派遣法」の緩和による非正規職員の急速な増加は、
「ワー
キングプア」
(働く貧困層)を生み出し、深刻な社会問題となっています。
このように近年、社会の変化に伴って生じた多様な人権問題の解決が求めら
れています。
22
課題
◎ さまざまな人権問題の解決を図るためには、正しい認識と理解を深めるた
めの教育・啓発を進める必要があります。
今後の取り組み
◎ さまざまな人権問題について、
状況に応じた対策がとれるよう調査・研究を
進めます。
◎ 広報紙や啓発事業等を通して、市民が人権についてわかりやすく学習を深
めることができる機会を設けます。
◎ 社会状況の変化に伴う新たな人権問題についても、関係機関等と連携を図
り、適切な対応を行います。
23
人権課題の解決をめざし、差別や偏見の解消を目的とする「香南市人権教育・
啓発推進基本計画」
を実行あるものにするために次のとおり計画を促進します。
(1)推進体制の整備
本計画を基に、人権尊重のまちづくりを推進するため、行政内に「香南市人
権施策推進本部」
(仮称)を設置します。
また、施策の評価や計画の進捗状況の点検、新たな政策提言等を行う機関と
して市民参加による「香南市人権施策推進審議会」
(仮称)を設置します。
(2)職員研修の充実
① 職員
職員は、
高い人権意識をもって施策の推進にあたらなければなりません。その
ために、職員一人ひとりが豊かな人権感覚を身につけ、人権尊重の視点に立っ
て職務が遂行できるよう努めます。
② 教職員
教職員の人権意識を高め、人権教育の推進を図ります。また、家庭や地域社会
との連携を深め、人権課題の解決に積極的な役割が果たせるよう努めます。
③ 保健・福祉・医療・消防関係職員
特に、保健・福祉・医療・消防関係職員は、人の生命や健康、生活を守るという
重要な役割を担っています。そのために、
職務内容に応じて相手の立場に立った、
きめ細かな人権感覚を身につけて職務に臨むことができるよう、人権意識の高
揚に努めます。
24
(3)国・県等行政機関との連携
国や県等の各関係行政機関と連携を図りながら、
効果的な教育・啓発等をめざ
します。
(4)企業等との連携
企業等において、職場内の人権意識の高揚とその環境づくりを積極的に働き
かけていきます。
25
重 要 課 題 に 対 す る 具 体 的 な 施 策
重要課題
取り組みの目的
女性も男性も等しく一人の人間と
して、尊重され個性や能力を発揮
できるよう社会制度や習慣の見直
しを図る。
女
性
26
女性も男性も仕事と家庭(家事・
育児・介護)を両立できるよう社
会的条件を整える。
女性に対する暴力を根絶するた
め、さらに取り組みを進める。
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
政策・方針決定の場への女性の
○管理職・各種審議会等への女性の積極的登用に努める。
参画を促進する。
○香南市男女共同参画基本計画を策定し、ジェンダー意識等市民の意識の
男女共同参画の視点に立って、 改善に努める。
社会制度・慣行を見直し、意識 ○男女共同参画の視点に立つ生涯学習講座を充実する。
の改革を図る。
○男女雇用機会均等法等の普及のための啓発に努める。
○情報誌を配布する。
○学校及び社会教育活動全体を通して男女相互の理解を深め、人間として
男女相互の理解と協力を図る。
互いに協力し尊重し合う意識を醸成する。
○児童館、放課後児童健全育成事業(学童保育)等、放課後こどもプランの
充実に努める。
○保育所の受け入れ枠の拡大、低年齢児保育、病児保育等、多様な保育
子育てをしやすい環境の整備を
サービスの提供に努める。
図る。
○子育て講座(初めて親になる人を対象)を実施する。
○一人親家庭等の福祉対策の充実に努める。
○育児休業を取得しやすい職場環境に努める。
母胎の保護と母子保健施策の
○妊婦健康診査・健康相談を充実する。
充実を図る。
○子育て支援事業を実施する。
○女性に対する暴力を許さない社会環境づくりへの啓発を推進する。
○ドメスティック・バイオレンス、セクシャル・ハラスメント防止のための
女性に対するあらゆる暴力の
啓発を推進する。
根絶に向けての取り組みを推進 ○性における女性の人権を尊重する啓発を推進する。
する。
○性の商品化を防ぐ啓発を推進する。
○家庭相談員、人権擁護委員及び県の母子自立支援員や婦人相談員との連携
による相談・支援体制を充実する。
重要課題
取り組みの目的
取り組みの方向性
高齢者の理解に関する教育・
啓発活動を推進する。
27
高
齢
すべての人が豊かな高齢期を過
者 ごせる社会的条件を整える。
具 体 的 施 策 の 内 容
○学校、社会教育団体等において、高齢者の人権問題にかかわる人権
教育、啓発を推進する。
○市民への啓発活動を充実する。
○情報誌を配布する。
○虐待防止ネットワーク委員会を設置し充実を図る。
○民生委員・児童委員等による地域見守り活動をより一層推進する。
○認知症高齢者対策の総合的推進を図る。
○認知症高齢者の介護者家族会等の自主的な啓発活動への支援を充実
する。
○認知症サポーター養成講座を計画的に実施し、地域の理解と支援を
高齢者虐待防止対策を推進する
深める。
とともに認知症等や障害をもつ
○高齢者の権利擁護を推進する。
高齢者への支援と生活保障を
○成年後見制度利用を推進するとともに利用者の支援を充実する。
促進する。
○高齢者医療制度の情報発信と相談を充実する。
○介護保険サービス利用への支援を充実する。
○在宅介護サービスの一層の充実に努める。
○在宅介護者への支援を充実する。
○地域ケア会議(保健・医療・福祉関係連絡会議)の一層の充実を図る。
○地域包括支援センターにおける相談体制の充実・強化に努める。
雇用・就労の機会を促進する。
○シルバー人材センター活動の支援を充実する。
○就職を希望する高齢者の支援を充実する。
重要課題
取り組みの目的
取り組みの方向性
高齢者に配慮した生活環境の
整備を促進する。
高
齢
者
具 体 的 施 策 の 内 容
○ユニバーサルデザインを促進する。
○高齢者の住宅等支援を充実する。
○高齢者の交通手段充実に努める。
28
○介護予防事業を充実する。
○高齢者のスポーツ・文化活動を推進する。
○世代間交流活動や地域社会との交流事業の支援を充実する。
高齢者の生きがいづくり・地域
○高齢者生きがい活動支援事業等を推進する。
での支えあいを推進する。
○高齢者にやさしいまちづくりを推進する。
○地域コミュニティ活動への支援を充実する。
○高齢者クラブ等によるボランティア活動の支援を充実する。
重要課題
29
障
害
取り組みの目的
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○保育・幼稚園・学校・社会教育団体等において、障害者の人権問題にかか
わる人権教育・啓発を推進する。
○学校において、障害者に対する正しい認識と理解を深めるために体験学習
障害者の理解に関する教育・
を取り入れた福祉教育を充実する。
啓発活動を推進する。
○生涯学習では、各種講座の中に福祉教育のプログラムを積極的に取り組む
よう努める。
○市民や企業等における人権意識の向上に努める。
○ボランティア養成講座を推進する。
○相談支援体制の充実・強化を図る。
障害者虐待防止等を推進する。 ○行政は、民生委員・児童委員、人権擁護委員等との緊密な連携体制に努
障害者理解、障害者の自立、障害
める。
者虐待の防止等の取り組みを
者
進め、障害者とその家族が安心し
○「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく雇用促進・就労支援を
て生活し、生きがいを感じられる 雇用・就労を促進する。
推進する。
社会的条件を整える。
○障害者自立促進のための、福祉施設、通所授産施設等への支援を充実する。
障害者に配慮した生活環境を
整備する。
市民と行政との協働を促進
する。
※ネットワーキング
情報連絡網をつくること。人脈づくりをすること。
○ユニバーサルデザインを促進する。
○物心両面のバリアフリー化を促進し、人にやさしいまちづくりを推進
する。
○公共交通機関、公共施設のバリアフリー化の促進に努める。
○障害者の住宅等支援を充実する。
○多様なメディアを活用し、情報伝達に努める。
○乳幼児期から高齢期までの施策を充実する。
○「自助・共助・公助」による地域福祉を推進する。
○ネットワーキング(※)を促進する。
○スポーツ、文化、地域活動、ボランティア活動等を通して、障害の
ある人とない人との交流機会を創出する。
重要課題
30
こ
ど
取り組みの目的
家庭の教育機能の向上を支援
も する。
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○子育てハンドブックを作成する。
基本的生活習慣の確立を図る。 ○声かけ運動を促進する。
○「早寝・早起き・朝ご飯」運動を促進する。
一人親家庭の施策を充実する。
○相談窓口を充実する。
○子育て支援施策を充実する。
子育てと家庭に関する相談を
充実する。
○地域での子育てにおける仲間づくりへの支援事業を充実する。
○地域子育て支援事業を充実する。
○親子ふれあい教室を充実する。
○家庭教育学級を実施する。
○乳幼児健康診査、育児相談・訪問指導を充実する。
○情報誌を配布する。
青少年の関係団体及び事業を
充実する。
こども一人ひとりの進路を保障
こどもの実態に応じた
するために、キャリア教育を充実 カリキュラムや支援を
する。
充実する。
○児童館、放課後児童健全育成事業(学童保育)等、放課後こどもプランの
充実に努める。
○スポーツや文化活動・遊びを通しての健全育成事業を推進する。
○地域で青少年健全育成事業の推進を図るために、団体の育成と支援体制の
充実を図る。
○子ども会の育成及び保護者会等の活動を支援する。
○すべてのこどもが、希望や夢を持てるよう生活や学習における支援を充実
する。
○基礎学力の向上と定着を図る。
○進路学習の充実を図る。
○奨学資金の充実及び拡充を図る。
重要課題
取り組みの目的
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○早期発見・早期対応を図っていくため教育・保健・医療・福祉関係機関と
十分な連携を行い、虐待を受けたこどもに対するケアや大人に対する支援を
充実する。
○家庭相談員による相談支援体制の充実・強化を図るとともに児童相談所と
の適切な連携により、児童の保護に努める。
児童虐待を根絶するため、さらに
○民生委員・児童委員及び主任児童委員、人権擁護委員等による地域
児童虐待防止対策を充実する。
取組を強化する。
ネットワークの緊密な連携体制と行動化を図る。
○学校教育において、家庭や地域及び関係機関と密接な連携を図りながら
児童虐待の防止に努める。また、こどもたち相互、こどもたちと教職員の
望ましい人間関係づくりを図りながら、こどもたちの心の合図(サイン)
を見逃さないように努める。
○児童虐待について、内容や通報・相談窓口等、市民への啓発に努める。
31
こどもの人権を尊重する教育・
啓発の推進を図る。
○アンケート調査による問題(いじめ等)の把握に努める。
○教員のカウンセリングマインドの充実を図る。
○学級会活動・学校行事等を通して望ましい集団づくりを推進する。
○個が活かされ自尊感情が高まる学級づくり・授業づくり及び生徒指導を
推進する。
いじめ・不登校・体罰等の防止 ○朝の読書等、こどもの心や人間関係を豊かにする取り組みを充実する。
対策を推進する。
○支援機関の充実を図る。
(教育支援センター等)
○スクールカウンセラーの配置を推進する。
○特別支援教育支援員の配置に努める。
○生徒指導主事や人権教育主任等をリーダーに、教職員の力量を高める研修
の充実を図る。
○インターネットによるいじめ等、差別の防止を図る。
重要課題
こ
ど
取り組みの目的
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○街頭補導等の実施を推進する。
○青少年健全育成市民会議、民生委員・児童委員、保護司会との連携強化に
努める。
少年犯罪や非行等への対応、予防
青少年を取り巻く環境の浄化と ○学校・家庭・地域社会との協働による地域教育力の充実に努める。
も を図る。
健全育成を推進する。
○薬物等乱用予防のための啓発・相談活動を充実する。
○青少年を出会い系サイト等から守る運動を推進する。
○地域防犯対策組織(タウンポリス、学校警察連絡協議会等)を充実する。
○自尊感情を高める活動を推進する。
32
重要課題
外
国
人
取り組みの目的
多文化共生社会を促進する。
(国籍、民族の違いを問わず、
外国人が地域社会に参画できる
まちづくりを推進する。
)
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○国際理解のための市民講座を開催する。
○国際交流活動を推進する。
国際理解を深める教育・啓発を
○市民や児童生徒を対象とした海外派遣研修を推進する。
推進する。
○外国語指導助手の小・中学校全校配置を継続する。
○学校において、外国人にかかわる人権教育を推進する。
33
○コミュニケーションを図るための交流事業を推進する。
○在住外国人の生活問題等の相談体制を充実する。
外国人が暮らしやすく活動しや ○外国人支援ボランティアの養成とネットワーキングを促進し、外国人が
すいまちづくりを推進する。
利用しやすい体制を充実する。
○日本語教室(識字教育)等を開講する。
○情報誌を配布する。
(市政情報)
重要課題
34
HIV
感染者等
取り組みの目的
感染症等を理解する取り組みを
進め、感染者とその家族が安心
して生活し、生きがいを感じら
れる社会的条件を整えると
ともに、感染予防を図る。
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
性教育及びエイズ教育の推進と
エイズ、ハンセン病等、あらゆ
る感染症や今後起きてくるさま
ざまな病気に対する正しい知識
の普及、啓発に努める。
○学校において、エイズ教育と性教育を充実する。
○市民への啓発活動を充実する。
○ボランティア養成講座を推進する。
○ネットワーキングを促進する。
○情報誌を配布する。
感染予防を推進する。
○「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づく
防疫対策を充実する。
感染症等に関わりのある人が
暮らしやすく活動しやすい
まちづくりを推進する。
○感染者等とその家族にやさしいまちづくりを推進する。
○コミュニケーション・交流事業を推進する。
○相談体制を充実する。
重要課題
35
同和問題
取り組みの目的
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○「部落差別をなくする運動強調旬間」
、
「人権啓発フェスティバル及び人権
週間」における啓発行事をより効果的に工夫改善し、毎年度、実施するとと
もに市民対象の人権推進講座を開設し、人権意識の向上を図る。
同和問題を温存する偏見、傍観、
○就学前・学校教育において、児童生徒、保護者等に対し、人権尊重の精神
忌避意識等に見られる差別の
を醸成するための効果的な機会を計画的に設定する。
要因をなくしていく教育・啓発
○市民館・公民館・社会教育施設等において、同和問題の解決をめざし、
活動を充実する。
意識の向上・行動化につながる教育・啓発活動を充実する。
日本固有の人権問題の解決に向
○雇用における公正採用を推進し、
企業内における人権意識の向上のために、
け、市民的権利の確立をめざすと
企業等への啓発を進める。
ともに、差別意識の解消に努め、
○情報誌を配布する。
すべての市民生活を高める。
「人権尊重のまちづくり」を
推進する。
同和問題の解決を阻害している
あらゆる要因を排除する。
阻害要因の実態把握に努め、
改善策を講ずる。
○市職員が主体的に人権研修に参加し、人権感覚を高めて、人権尊重の行政
施策や住民対応を推進するとともに、あらゆる人々と協働しながら一市民と
しても「人権尊重のまちづくり」の推進者となる。
○相談体制を充実する。
○差別事象の解決に向けて、迅速に対応する。
○えせ同和行為を許さないための啓発活動を推進する。
○インターネット等による差別意識や偏見の扇動等への早急な対応を図る。
○事業所・企業への啓発に努める。
○法務局等関係機関との連携を図る。
○情報誌を配布する。
重要課題
取り組みの目的
取り組みの方向性
利用モラルの向上に向けた
教育・啓発を推進する。
具 体 的 施 策 の 内 容
○「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」
「プロバイダー責任制限法」の
趣旨等を踏まえ、利用者一人ひとりが個人のプライバシーや名誉に関する正
しい認識が深められるよう啓発活動を推進する。
○学校の情報教育において、モラル向上を伸ばすよう指導を充実する。
○情報誌を配布する。
インター
インターネットのモラル推進を
ネットによる 図る。
人権侵害
36
差別的表現に迅速な対応を促進 ○個別事案への適切な対処を図る。
する。
○法務局等関係機関との連携を図る。
重要課題
その他の
人権問題
取り組みの目的
取り組みの方向性
具 体 的 施 策 の 内 容
○新たに生じる人権問題についてもあらゆる機会を通じた人権教育・啓発を
社会状況の変化に伴う新たな人権
早急な人権教育・啓発を展開す 推進する。
問題を解決する。
る。
○情報誌を配布する。
37
用語の解説
※1「国際連合の第3回総会」1948(昭和23)年12月10日採択。
国際連合とは、国際連合憲章の下に設立された国際機構であり、世界の安全保障と
経済・社会の発展のために協力することを目的としている。
※2「人権教育のための国連10年」1994(平成6)年12月の国連総会にて決議。
1995(平成7)年から2004(平成16)年までの10年間。
※3「人権教育のための世界プログラム」2004(平成16)年 4 月21日採択。
2005 年から始まる新たな人権教育に関しての世界的枠組み。
※4「人権教育のための国連10年」日本における推進本部。
1995(平成7)年12月15日に内閣総理大臣を本部長とする閣議決定。
※5「国内行動計画」1997(平成9)年7月4日に策定・公表。
国際的視野に立って、一人ひとりの人権が尊重される、真に豊かでゆとりのある人
権国家の現実を期している。
※6「人権教育・啓発に関する基本計画」2002(平成14)年3月閣議決定。
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律第7条の規定に基づき、人権教育及び人
権啓発に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図る。
※7「人権擁護施策推進法」1997(平成8)年12月26日公布。
社会的身分、門地、人種、信条又は性別による不当な差別の発生等の人権侵害の現
状その他人権の擁護に関する内外の情勢にかんがみ、人権の擁護に関する施策の推進
について、国の責務を明らかにするとともに必要な体制を整備し、もつて人権の擁護
に資することを定めた法律。
※8「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」
2000(平成12)年12月6日施行。
不当な差別等人種侵害の現状その他人権擁護に関する内外の情勢にかんがみ、人権
教育の推進について、国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにし、必要な措置を
定めた法律。
※9「人権宣言に関する決議」1995(平成7)年3月15日、高知県議会。
※10「高知県人権尊重の社会づくり条例」
1998(平成10)年3月30日公布、4月1日施行。
人権尊重の社会づくりについて、県、市町村、県民の責務を明らかにするとともに、
施策の基本的な方針に関し必要な事項を定めることにより、同和問題をはじめとする
あらゆる人権に関する取り組みを推進し、もって真に人権が尊重される明るい社会づ
くりに寄与する条例。
38
※11「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」
(女子差別撤廃条約)
1979(昭和54)年12月18日採択。
伝統的な意味での男女平等を確認するだけにとどまらず、従来見すごされてきた固
定的な女性の役割、男性の役割を変えていくこと、個人、組織、企業による女性差別
の撤廃、
女性差別を支える既存の法律や規則、
地域社会における慣行や慣習の見直し、
廃止を求める条約。
日本が批准したのは、1985(昭和60)年6月25日。
※12「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」
(男女雇用機会均等法)1985(昭和60)年6月1日施行。
法の下の平等を保障する日本国憲法の理念にのっとり雇用の分野における男女の均
等な機会及び待遇の確保を図るとともに、女性労働者の就業に関して妊娠中及び出産
後の健康の確保を図る等の措置を推進する法律。
※13「男女共同参画社会基本法」1999(平成11)年6月23日施行。
男女の人権が尊重され豊かで活力のある社会を実現するため、男女共同参画社会の
形成を総合的・計画的に推進するための法律。
※14「高齢社会対策基本法」1995(平成7)年12月26日施行。
高齢化の進展に適切に対処するための施策に関し、基本理念を定め、国及び地方公
共団体の責務等を明らかにし、高齢社会対策を総合的に推進するための法律。
※15「後期高齢者医療制度」2008(平成20)年4月1日施行。
75歳以上の高齢者等を対象とする他の健康保険とは独立した日本の医療保険制度。
※16「高齢者虐待防止法」2006(平成18)年4月1日施行。
高齢者虐待の現場への市町村の立ち入り調査を認め、行政の早期立ち入りにより、
高齢者虐待への防止を目的とした法律。
※17「成年後見制度」2000(平成13)年4月1日施行。
判断能力(事理弁識能力)の不十分な成年者を保護するため一定の場合に本人の行
為能力を制限すると共に本人のために法律行為をおこない、または本人による法律行
為を助ける者を選任する制度。
※18「障害者基本法」1993(平成5)年11月施行。
障害者のための施策の基本理念、国及び地方公共団体の責務を明らかにし、障害者
のための施策を総合的・計画的に推進し、障害者の自立と社会・経済・文化その他あ
らゆる分野への参加を促進することを目的とした法律。
※19「障害者基本計画」1993(平成5)年11月施行。
平成 15(2003)年度から 24(2012)年度までの 10 年間。
39
※20「香南市障害者基本計画」2007(平成19年)3月。
「障害」の有無をとわず市民一人ひとりが互いを認めあい、それぞれが充実した生
活を送ることができるよう互いを支えあっていく共生のまちづくり
『ひとにやさしく、
充実した暮らしを共に支えあうまち・こうなん』を進める。
※21「ユニバーサルデザイン」
文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利
用しやすい施設・製品・情報の設計(デザイン)
。
※22「児童の権利に関する条約」
(子どもの権利条約)
1989(平成元年)年11月20日国連総会で採択。
子ども(18歳未満のすべての人間)を人権の主体として認め、その保障を地球規
模で各国において実現すること約束し合った条約。
※23「感染症」
病原体の侵入増殖によって人体機能が侵害される病気。
※24「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」
(感染症予防法)
1999(平成11)年4月1日施行。
過去にハンセン病、後天性免疫不全症候群等の感染症患者等に対するいわれのない
差別や偏見が存在したという事実を重く受け止め、これを教訓として今後に生かすこ
とが必要である。このような感染症をめぐる状況の変化や感染症患者等が置かれてき
た状況を踏まえ、感染症の患者等の人権を尊重しつつ、これらの者に対する良質かつ
適切な医療の提供を確保し、感染症に迅速かつ的確な対応が求められている。このよ
うな視点に立って、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する総合的な施
策の推進を図る法律。
※25「ハンセン病」
抗酸菌の 1 種であるらい菌によって起こる感染症。感染力は極めて弱い。今日では
治療法が確立されている。
※26「同和対策審議会答申」1965(昭和40)年8月11日。
1960(昭和35)年に総理府に設置された同和対策審議会が、内閣総理大臣か
らの「同和地区に関する社会的及び経済的諸問題を解決するための基本方針」につい
ての諮問を受け、1965(昭和40)年8月に出した答申のことです。
この答申は、
「同和問題の解決は国の責務であると同時に国民的課題である」との基
本認識を明確にするとともに、国や地方公共団体に積極的な対応を促すなど、その後
の同和対策・同和教育の基礎となりました。
※27「プロバイダ」
インターネットへの接続サービスを提供する事業者。
40
※28「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び
啓発に関する法律」2006(平成18)年4月1日施行。
アイヌの人々の誇りの源泉であるアイヌの伝統及びアイヌ文化が置かれている状況
にかんがみ、アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する国民に対する知識の普
及及び啓発を図るための施策を推進することにより、アイヌの人々の民族としての誇
りが尊重される社会の実現を図り、あわせて我が国の多様な文化の発展に寄与するこ
とを目的とする法律。
※29「犯罪被害者等基本法」
犯罪被害者等のための施策に関し、基本理念を定め、国、地方公共団体及び国民の
責務を明らかにするとともに、その施策を総合的かつ計画的に推進し、もって犯罪被
害者等の権利利益の保護を図ることを目的とする法律。
※30「WHO」
1948(昭和23)年4月7日スイス・ジュネーヴに設立。
世界保健機関は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設
立された国際連合の専門機関(国連機関)
)である。
※31「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」
2002(平成14)年8月7日施行。
自立の意思がありながらホームレスとなることを余儀なくされた者が多数存在し、
健康で文化的な生活を送ることができないでいるとともに、地域社会とのあつれきが
生じつつある現状にかんがみ、ホームレスの自立の支援、ホームレスとなることを防
止するための生活上の支援等に関し、
国等の果たすべき責務を明らかにするとともに、
ホームレスの人権に配慮し、かつ、地域社会の理解と協力を得つつ、必要な施策を講
ずることにより、ホームレスに関する問題の解決に資することを目的とする法律。
41
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律
平成 12 年(2000 年)12 月 6 日公布・施行
(法律第 147 号)
(目的)
第1条 この法律は、人権の尊重の緊要性に関する認識の高まり、社会的身分、門地、人種、
信条又は性別による不当な差別の発生等の人権侵害の現状その他人権の擁護に関する内外
の情勢にかんがみ、人権教育及び人権啓発に関する施策の推進について、国、地方公共団
体及び国民の責務を明らかにするとともに、必要な措置を定め、もって人権の擁護に資す
ることを目的とする。
(定義)
第2条 この法律において、人権教育とは、人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動を
いい、人権啓発とは、国民の間に人権尊重の理念を普及させ、及びそれに対する国民の理
解を深めることを目的とする広報その他の啓発活動(人権教育を除く。
)をいう。
(基本理念)
第3条 国及び地方公共団体が行う人権教育及び人権啓発は、学校、地域、家庭、職域その
他の様々な場を通じて、国民が、その発達段階に応じ、人権尊重の理念に対する理解を深
め、これを体得することができるよう、多様な機会の提供、効果的な手法の採用、国民の
自主性の尊重及び実施機関の中立性の確保を旨として行われなければならない。
(国の責務)
第4条 国は、前条に定める人権教育及び人権啓発の基本理念(以下「基本理念」という。
)
にのっとり、人権教育及び人権啓発に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第5条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を
踏まえ、人権教育及び人権啓発に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(国民の責務)
第6条 国民は、人権尊重の精神の涵養に努めるとともに、人権が尊重される社会の実現に
寄与するよう努めなければならない。
(基本計画の策定)
第7条 国は、人権教育及び人権啓発に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、
人権教育及び人権啓発に関する基本的な計画を策定しなければならない。
(年次報告)
第8条 政府は、毎年、国会に、政府が講じた人権教育及び人権啓発に関する施策について
の報告を提出しなければならない。
(財政上の措置)
第9条 国は、人権教育及び人権啓発に関する施策を実施する地方公共団体に対し、当該施
策に係る事業の委託その他の方法により、財政上の措置を講ずることができる。
42
附 則
(施行期日)
第1条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、第八条の規定は、この法律の施行の
日の属する年度の翌年度以後に講じる人権教育及び人権啓発に関する施策について適用す
る。
(見直し)
第2条 この法律は、この法律の施行の日から三年以内に、人権擁護施策推進法(平成 8 年
法律第 120 号)第三条第二項に基づく人権が侵害された場合における被害者の救済に関する
施策の充実に関する基本的事項についての人権擁護推進審議会の調査審議の結果をも踏まえ、
見直しを行うものとする。
43
香南市人権教育・啓発推進基本計画策定委員会委員名簿
任期:平成19年11月1日∼平成21年10月31日
委員構成
氏
名
所属機関
備
1
学識経験者
安岡 多実男
(財)高知県人権啓発センター専門研修員
委員長
1
学識経験者
藤本
昌司
赤岡小学校校長
元高知県教育委員会人権教育課長
副委員長
1
学識経験者
大谷
修一
香我美中学校教頭
元生涯学習課人権教育係長兼
学校教育課指導主監
2
学識経験者
宮地
憲一
香南市教育研究所長
元香南市小中学校長会会長
2
団体推薦
公家
靖孝
香南市
民生委員・児童委員協議会連合会会長
2
団体推薦
佐藤 三知子
香南市連合婦人会副会長
2
団体推薦
濱田
寿雄
香南市高齢者クラブ連合会理事
2
団体推薦
林
道夫
香南市身体障害者連盟副会長
2
団体推薦
福永
康夫
香南市社会福祉協議会会長
2
団体推薦
中元
則夫
香南市人権教育研究協議会会長
3
市職員
島村
千春
高齢者介護課課長補佐兼係長
3
市職員
関川
昌彦
赤岡支所長
元福祉事務所副所長
3
市職員
長野
恵子
福祉事務所副所長
元学校教育課課長補佐兼係長
3
市職員
竹崎
美影
子ども課課長補佐兼係長
考
Fly UP