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ダイハツ池田工場見学記

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ダイハツ池田工場見学記
ダイハツ池田工場見学記
高月 祐治(岡山理科大学大学院 工学研究科)
という工程のスケールの大きさに
場見学ともう一つイベントがあり
私達,学生自動車研究会関西支部
改めて驚きました.また,工場見学
ました.それは燃料電池車の見学で
では,年 4 回の工場見学会,新車技
用の通路歩いていくと,要所にはビ
す.普段は滅多に(というより絶対)
術説明会・危険回避運転講習会,燃
デオが設置されており,社員の方に
見ることのできない燃料電池車を
費研究発表会(エコラン),卒業研
丁寧に説明していただきました.そ
特別に拝見させていただきました.
究発表会を毎年の活動内容として
の説明を聞いて,なるほど,という
燃料電池はご存知の通り,次世代の
おります.今回は,2004 年 6 月 24
言葉が思わず口にでてしまいまし
自動車用の動力源として注目が集
日(木)に行われたダイハツ池田工
た.
まっており,有害物質を全く排出し
はじめに
場の工場見学会について報告いた
この生産ラインでは,ダイハツの
ないという特長があります.
主力車種である,ムーヴ,ミラ,そ
この燃料電池車 MOVE FCV-K2
して今年 6 月に発表されたブーン
は軽自動車初の公道走行が可能な
(OEM も含む)などの塗装-組立
自動車です.基本性能は通常の軽自
ご存知の通りダイハツ工業は大
-検査が一貫して行われていまし
動車と何の遜色もありません.
阪府池田市にあり,小さな車に特化
た.機械の動きは速く正確で,目で
する自動車メーカーです.今回はダ
追っていくのがやっとでした.人の
さすがに今回は 60 人あまりもの見
イハツ工業の主力工場兼本社社屋
手によって次々に部品が組み上げ
学者がいたため,順番ということに
のある池田第二地区を見学させて
られている様子はまさに「プロ」と
なりました.しかし,その順番待ち
いただきました.
いう言葉がぴったりでした.普段,
の間に,ショールームにある展示車
何気に見ている自動車を一台作り
に乗ってみたり,エンジンのカット
上げる大変さが伝わってきました.
モデルを見たりと,これぞ学自研と
します.
工場見学
当日は約 60 人の学生が参加しま
した.工場に入って,まず始めに思
いわんばかしの様子でした.
ったことは,やはり敷地の広さでし
た.敷地は機械などでびっしりと埋
め尽くされており,
「自動車を作る」
早速見学したいところでしたが,
燃料電池車
燃料電池車を見てみると,外装や
今回の工場見学会では,通常の工
ショールームの車
内装は全く従来の自動車と全く変
わりませんでした.しかし,走って
いるのを見るとその違いは一目瞭
然でした.モーター音はとにかく静
粛でスムーズ,この一言に尽きます.
次世代を担う自動車として,その潜
在性を垣間見ることができました.
おわりに
今回の工場見学では,私自身も参
加した学生にとっても,とても貴重
な体験ができたことと思います.
最後になりましたが,約 60 名と
いう多人数にも関わらず,快く受け
入れていただいたダイハツ工業の
皆様に厚くお礼申し上げます.
写真.
(左上)
:リアビュー
(左下):モーター部
集合写真(総勢 約 60 名)
(右上):フロントビュー
(右下):水素充填口
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