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会議録 - 東郷町

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会議録 - 東郷町
「地域なんでも懇談会」会議録
【西白土地区】
平成 23 年 10 月 20 日開催
東郷町役場企画部企画情報課
0
1 開催日時
平成 23年10月20日(木)
午後7時から午後8時30分まで
2 場
所
3 参加者数
西白土コミュニティセンター
住民24名(男性11名、女性13名)、町4名
4 企画情報課からのお知らせ
●“自治基本条例”について
今年度(平成23年度)から自治基本条例の策定をしていきます。町民の
皆様と協働で立法作業を行う新しい試みです。
本町では、平成23年度4月からスタートしました“第 5 次東郷町総合計
画”に掲げる将来都市像“人とまち みんな元気な 環境都市”の実現を目
指して、東郷町ならではのまちづくりを進めるために、自治の基本を定める
自治基本条例の制定に向けた取組を始めています。
この自治基本条例の策定過程では、様々な形で地域の皆様、町民の皆様の
ご参加をいただきながら進めていき、平成25年度中に、議会に条例案を上
程したいと思っています。
10月1日には、「自治基本条例フォーラムinTOGO」をイーストプラ
ザいこまい館で開催しました。これを皮切りに “自治基本条例検討委員会”
という町民の皆様と行政が協働して条例づくりに関わっていただく協働作業
の機会を考えています。
5 町長からの説明要旨
●住民自治基本条例について
本町のまちづくりについて、ハードの面は、他の市町に比べて遜色がない
ように整備してきました。しかし、ソフトの面が大変遅れているという実感
を持っていまして、就任以来、まちづくりの基本に関わるような技術的な面
や条例的な面などの整備を進めてきました。そして、最後に“まちの憲法”
ともいわれる“住民自治基本条例”を作っていきます。
今年度から、第5次総合計画がスタートしました。
“人とまち みんな元気
な 環境都市”というまちづくり計画を作りまして、将来都市像の人口45,
000人を設定しました。この計画を作って終わりということではなくて、
どのような手法で、多くの皆様にご意見をいただき、それをどうやって取り
まとめていくかという、まちづくりの基本となる部分を住民自治基本条例で
定めていきたいと思います。
今後、他の市町に負けないような行政サービスを提供するには、行政の役
割、住民の役割、そして、議会の役割を明確にしなければならないと思いま
1
す。
「行政が何でもやってくれる」という時代は過去の話でございまして、行
政にできること、住民の皆様が自らやっていただきたいことを自治基本条例
の中に定めていきたいと思います。また、議会につきましては、
“議会基本条
例”が花形でございまして、本町の議会でもその検討がされています。
日進市では、このような条例を作っておりまして、12月15日には、日
進市の議員が“議会報告”というものを実施するそうです。議員が何をやっ
ているのかを市民の皆様に議員全員で説明をするという試みが行われるよう
です。前々から本町の議会も“なんでも懇談会”のような形でテーマを決め
ずに住民と意見交換をするというような取組を行わなければならないという
ことを議員に対して申し上げております。
●男女共同参画について
本町においては、今年の4月1日から“東郷町男女共同参画推進条例”を
施行しましたが、
“男女共同参画社会基本法”は1999年(平成11年)に
制定されております。
本町のこの施策は、国の施策から10年以上遅れており、この条例を制定
したことによって、ようやく他の市町と同様に男女共同参画を進めていくこ
とができると思っています。
“男女共同参画プラン”の中には、具体的な数値目標を設定していますが、
男女共同参画を積極的に推進していくために、“東郷町男女共同参画推進条
例”を制定し、その手法を明記させていただきました。
本町では、町に関係する役職に女性の登用を図っており、特筆すべきとこ
ろは、農業委員会(17名の委員で構成される委員会)に初めて2人の女性
が選挙され委員となりました。農家の実情おいて、男女の協働が必要な場は
他にはないと思います。
そして、本町の役場の職員の登用についても、管理職への登用を積極的に
行っています。
役場の職員の男女の比は、概ね、男55対女45でありますが、そのうち、
女性の管理職は、4~5%と非常に低くなっていました。
そこで、今年の4月から本町では初めて女性を部長として登用し、また、
新たに2名の女性職員を課長として登用しました。
今後は、女性にも“まちづくり”のお手伝いをお願いしたいと思っていま
す。
●子育ての施策について
本町のもう1つ欠けている施策が、子どもに対する条例であります。先進
自治体では、“子ども宣言条例”を制定し、“子どもを守る”という内容を条
例で明記しております。本町もそういう方向へ向かわなければいけないとい
2
うことで、この条例を作って、他の市町に負けないようなまちにしたいと思
っています。
このような条例は、作るのは簡単ですが、作った後どうするかということ
も考えていかなければならないと思っています。そんな中で、最近のニュー
スとして“子育てするなら東郷町”というチラシを作りまして、
“18歳まで
医療費を無料化”にするということを発表させていただきました。平成24
年1月1日に安城市と本町が愛知県で1番に実施します。
“子育て支援ナンバーワン”を目指すということで、子育て支援を充実し
ていきたいという施策でございます。当然、その対極にあります高齢者の対
策についても取り組んでいかなければならないと思っています。
“18歳まで医療費を無料化”につきましては、その真意を申し上げます
と、今年の3月に民主党政権は、
“控除”から“給付”へというスローガンの
基に扶養控除を廃止し、
“子ども手当”という形で給付を増やそうとしました。
しかし、子ども手当は、3党合意の中で当初の発表よりも随分減ってしまい
ました。
国の扶養控除の廃止の施策によって、子育て世代から扶養控除を廃止し、
子育て世代に税の負担を求めたわけですから、本町では、その控除の廃止に
よって、町民税が1億4千万円ほど増収になります。
ところが、給付については、その廃止分を賄う形にはなっていませんので、
子育て世代に痛みだけを先に不えてしまい、癒しが上手くできていないとい
う状況になってしまいました。
本町の財政についてもこの1億4千万円の増収で財源がプラスになったか
といいますと、そうではないのです。そのくらい一般的な税収は、落ち込ん
でいます。
住民が困っている時に、直接、接している地方行政が頑張らなければなら
ないと思い、18歳まで医療費を無料化にしました。
実は、この先駆的な施策によって、税金を納めていただける人が他のまち
から本町へ転入し、人口増加を図ることが真の狙いであります。
本町は、少しずつ人口が増加しており、9月30日現在の人口は、41,
949人ですが、人口を増やさなければまちの元気は出てこないと思います。
白鳥地区に押草団地がありますが、現在、約30%が空室となっています。
また、部田山には、集合住宅がありますが、ここも空室が多くて困っていま
す。このような場所に人を呼び込みたいと思います。
18歳まで医療費が無料という施策は、他の市町から人を呼び込むための
施策としては非常にインパクトが強い政策だと思っています。今後、丌動産
業者にPRし、勧誘していただこうと思います。
本町は、子育てについて本町独自の施策がたくさんあり、周辺の市町より
進んでいますが、上手く住民に伝わっていないというのが現状です。
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このような現状を改善するために、まず、
“広報とうごう”の内容について、
役場が実施している事業を住民にアピールするような編集の方法に大きく変
えました。
今後は、行政が行っていることを積極的に皆様にお伝えし、評価していた
だけるように頑張っていきたいと思います。
6 住民と町長との懇談要旨
【意見1】
最近、この地域に10件ほど新しい家ができ、若い人が住み始めた。そこは、
東郷町と日進市との行政界であるため、住所について、居住者が日進市と東郷
町のいずれかの選択ができたようだ。
その住所の選択の多くは日進市であって東郷町が少ない。
小学校についても東郷町の方が明らか近いが、日進市を選択するということ
は、子育て以外に何か本町のデメリット(例えば税金が高いなど)があるので
はないか。
(回答)
今まで本町の魅力を住民にしっかり発信できていなかったことが、このよ
うな結果になってしまったと思います。
確かに、今年の3月までの医療費は、日進市は、中学校3年生までが無料。
一方、本町は、小学校3年生までが無料でした。
しかし、来年の1月1日からは、18歳まで医療費が無料になり、日進市
の方から羨望の声を多くいただいております。
その日進市に住所を持たれた方は、施策の狭間に選択をされた方で誠に残
念なことをしたと思います。
ほかにデメリットがあるのではないかと申されましたが、決してデメリッ
トはありません。
まず、本町の土地の価格については、日進市と比較すると安いという事実
があります。
また、税金の算定につきましては、市町村は、地方税法という法律の根拠
に基づいた標準税率を採用していますので、税率に差はありません。つまり、
本町も日進市も同じです。
税金が“高い”とか“安い”という議論はよくある話ですが、その議論の
発端には、それぞれの市町の財政力が関係していると思います。
「財政力が高
いまちは裕福だから税金が安い」、反対に「財政力が低いまちは貧乏だから税
金が高い」と思われがちですが、決してそのようなことはありません。
一方、市街化区域の空き地は、町の場合は、農地申請をすると農地課税に
なりますが、市の場合は、市街化区域の農地課税はなく全て宅地課税になり
ます。
4
財政的な面は、今までの日進市は、財政力が高く財政規模も本町よりかな
り大きいことは事実でしたが、今後は、本町と日進市が逆転する可能性が高
いと思っています。その1つに“基盤整備”の面で大きく差が出ているとい
うことです。
日進市は、急激な人口の増加によって、小・中学校、給食センターなどが
不足し、基盤整備の面で莫大な投資をしなければならないことが予想されま
す。
本町の学校などの基盤整備は、先人のご尽力によって、本町の面積の18.
03平方キロメートルの中に施設がちりばめられており、おおよその基盤整
備が終わっています。
例えば、ある地域で中学校の生徒が減少すると、その地域の人口が減少し
ていくのではなく、減少したところの人口が増えてくるという循環の現象が
起きています。
このようなことから本町は、当面の間、現状の施設を維持することができ、
新たな施設の投資は不要です。
本町は、昨年度から財政力指数が1.0を下回りまして交付団体となり、
国から普通交付税をいただいております。日進市は、市になってから今まで
1回も交付団体になったことがありませんでしたが、今年度は、交付団体と
なり国から普通交付税をいただきました。このようなことから日進市は、財
政的に非常に厳しい状況になっています。
また、子育て世代の方が何に1番魅力を持っているかというアンケートも
取っています。
その結果の中から子ども医療費の無料化も大きな判断材料の1つとなった
ことも事実であります。
今年の3月までは日進市の方が良かったかも知れませんが、来年の1月か
らは東郷町の方が良いということを思っていただきたいと思います。
【意見2】
人口を増やすのも結構だが、2・3年前の懇談会の時には、企業誘致の話が
あった。しかし、今回は全く出てこない。
例えば春日井市は、団地を作って人口を増やしたが、住民要望に応えること
ができなくなった。また、そこは高齢者が増え孤独死の問題も抱えている。
将来、東郷町1町で町長のいうことが実現できれば安心して住めるが、財政
の悪化により夕張市のようになる丌安や下水道の整備が遅れていると聞いて
いる。
このような状況の中にあって、18歳まで医療費を無料化とする財源はどこ
にあるのか。
下水道工事の遅れは、財政に関係あると思うがいかがか。
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特に、古い浄化槽は、浄化機能が劣り側溝に流すと丌衛生である。また、側
溝の損傷も著しいが行政は何の手当もしてくれない。
早急に下水道の整備をしてほしいと思っている。
現在の下水道の進捗度と財政の問題を教えてほしい。
(回答)
下水道の進捗状況は、概ね計画どおりに進んでいると思います。
西白土地区は、数年後に境川流域下水の処理場に接続できると思います。
しかし、接続するためには、現在の旭ケ丘団地内の道路の下に埋設されて
いる汚水の本管がかなり老朽化しているため、その本管の大規模な修繕が必
要です。現在、その調査を行っています。
その本管は、旭ケ丘団地の下流に当たるため、その修繕をしなければ、上
流の下水道管の敷設や各家庭からの汚水の接続はできません。
(現在、汚水管
の本管に接続されていない区域は、別途下水管を敷設する。)
また、下水道の事業につきましては、一般会計とは別に受益者負担の原則
から下水道事業特別会計で予算計上され、その原資は、全て都市計画税です。
都市計画税は、市街化区域に課される税金で、その地域に下水道を設置す
る計画になっています。
(市街化調整区域(都市計画税が課されていない区域)、
にお住まいの方は、今のところ下水道には接続できない制度になっていま
す。)
しかしながら、下水道工事後の道路舗装の復旧工事は、正直なところ数年
遅れています。
そして、もう1つの質問の子育て支援の財源のお話ですが、子育て支援の
“18歳まで医療費を無料化”の経費は、このような事業を実施し始めます
と毎年の経常経費になります。この場合、財源を何も考えないで新しい事業
を開始しますと、単純に支出の上乗せになり経常経費の割合が増加し、財政
が硬直化します。
“18歳まで医療費を無料化”に必要な経費は、新たな歳入を伴わない形
で、今までの経常経費の中でやっていこうという考えです。その財源は、職
員の地域手当の削減と議員の定数の削減、そして、町税の前納報奨金制度の
削減という、今まで歳出で計上していた財源を子育ての支援に振り替えたと
いうことです。
企業誘致につきましては、現在、諸輪地区で数社の企業と交渉をしており
ます。
しかし、残念ながら、町が先行して土地を購入して造成し、そこへ企業誘
致をするというやり方ができません。また、開発の要件が変更になり、県の
指定業種以外は土地を購入して工場を建設することができなくなってしまい
ました。
そこで、昨年12月に“東郷町企業立地促進条例”と“東郷町高度先端産
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業立地促進条例”を制定しました。
現在、この条例の制度を適用した、
“ダイコー化学工業㈱”の工場が諸輪の
米ケ廻間にできました。その他、現在、数社が検討しています。
企業の進出は、企業だけで事務を進めると、非常に時間が掛かりますので、
役場の職員が企業誘致のプロジェクトチームを立ち上げ、県、地権者、企業、
不動産業者などの仲介に入り、円滑に企業立地を補助する役割をして企業誘
致の努力をしています。
なぜ、この状況を公にしないかと言いますと、企業の土地の買収に影響が
出るからです。企業同士がお互いを知らない状況でそれぞれが企業の立地に
向けて動いている状況です。
そして、正式に決まる前に公表してしまうと、多くの地権者がいる中で仮
に1人の地権者の承諾が得られなくなった場合に、企業誘致ができなくなる
おそれがあります。
申し上げましたように財政の健全化と財源の拡大が絶対に必要だと思いま
す。
本町は、法人関係の税が非常に少なく、法人関係の税は、通常で約4億5
千万円、それが現在では1億円台に落ち込んでいます。ところが、本町の規
模と同等の他の市町へ行きますと、法人関係の税は約15億円あります。
本町もあと10億円法人関係の税を増やしたいと思っています。これが、
本町の収入構造を変えるということです。個人町民税だけでなく法人町民税
で景気が良くなった時にたくさん税金を納めていただき、それを貯蓄すると
いうことが大変重要だと思います。
財政の健全化のための1番の取組は、施策効果で住民を増やすということ
で他の市町から人を呼び込みたい。つまり、すぐに実行できる増収策にした
いと思っています。そして、5年後に企業誘致の効果が現われ、10年後は、
セントラル開発で財政の健全化を図りたいと思っています。
セントラル開発は、ご承知のとおり傍示本地区に43ヘクタールの開発を
します。ここに商業施設を核とした本町の中心市街地を作ります。人口もこ
こに2,300人を予定していますから、10年後には、このセントラル開
発の地域だけで“核”ができます。
こうした10年計画で財政規模の拡大と財政の再編を行っていきたいと思
っています。
【意見3】
先の質問【意見2】について「汚水管の老朽化」という回答であったが、浄
化槽を使っている我々には、汚水管の修繕は関係ないと思うがいかがか。
また、土地を持っている人は、全て固定資産税を払っていると思うが、この
固定資産税の中に都市計画税が含まれているのではないか。
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(回答)
東郷町の都市計画区域の中には、
“市街化区域”と“市街化調整区域”があ
り、
“市街化区域”の中に土地をお持ちの方は、全て“都市計画税”が課され
ていますが、“市街化調整区域”の中に土地をお持ちの方は、“都市計画税”
は、課されていません。また、市街化区域に隣接する市街化調整区域に土地
を持ちの方も同様に都市計画税は課されません。
つまり、東郷町の中に土地を所有する方の全てに都市計画税が課されてい
るわけではありません。
下水道の接続につきましては、市街化区域の中に土地をお持ちの方が接続
することができ、市街化調整区域の中に土地をお持ちの方は、たとえ市街化
区域に道路が接し、その道路に下水道管が設置されたとしても、現在の制度
では、接続することができません。
また、西白土地区の旭ケ丘団地地内の一部には、団地の造成当時の汚水管
が設置されておりますが、その汚水管の傷みが著しいため、その修繕を先行
し、その後、その他の市街化区域内(汚水管が設置されていない区域)に下
水道の管の設置工事を順次行う予定です。
【意見4】
下水道が実際いつこの地域(西白土)に整備されるのか聞いていない。
最近、転入者が多くその人達にも下水道の説明が丌足しているのではないか。
情報が入ってこない。
(回答)
下水道の説明会を開催していないようなので、担当の下水道課に開催する
ように指示します。
【意見5】
“広報とうごう”を綴るための穴を開けなくなった理由は何か。東郷に来て
30年になるが、広報を綴るファイルをもらい今も活用している。
(“議会だより”は、開いている。)
(回答)
広報を綴るファイルや町民カレンダーの配布は、何年か前に廃止していま
す。
“広報とうごう”に穴を開けることを止めた理由は、経費的な問題ではな
く、表紙にイベントの写真を使用しており、“人物”が写っています。この、
人物の“顔”や“体”に穴が開いていたということで人権問題になったこと
がありました。このことから、穴あけは、止めることにしました。
発行責任者が異なる“議会だより”は、今も穴が開いているようですが、
このような人権に関わる問題が発生していないからだと思います。
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【意見6】
“町民体育大会”を廃止した理由は何か。
転入者とのコミュニケーションの場としては、最適であった。
大会の運営方法を検討すれば、
“町民体育大会”を復活できるのではないか。
(回答)
“町民体育大会”の廃止については、4万人を超す町が、愛知池運動公園
に全区・自治会の方が揃ってお集まりいただくことが非常に困難になったと
いうことがあります。
また、子どもの参加の辞退が頻繁に起きていました。これについては、学
校の行事で運動会があり、更に、町でも同じようなことを行うのかという疑
問を持つ親が増えてきたことであると思います。
PTAからもこのような申し出がありました。
さらに、救急車を呼ばなければならないような、怪我をする人が毎年出る
ようになりました。
そして、選手を集めるために、地区の方が大変苦労しておられることが挙
げられます。
このようなことから、町民体育大会についての各種団体の代表者や有識者
による事業仕分けを行い、その会議で議論された結果、町民体育大会を廃止
したという経緯があります。
地域のコミュニケーションについての施策は、地域のコミュニケーション
を図るために新たな補助金(コミュニティー活性化事業補助金)を創設し、
ふれあいの事業を行っていただく地区には、1事業で5万円(5事業で25
万円)を上限として補助するという制度を設けました。
例えば、10月16日には、高嶺小学校区では、約400人の父兄と子ど
もが参加する“ミニスポフェスティバル”。兵庫地区では、1,000人を超
す参加者の下“兵庫リンピック”。祐福寺地区では、約200人が参加して“祐
福寺区民グラウンドゴルフ大会”が行われました。その他、諸輪地区では、
今回は雨のため中止になりましたが、“区民ソフトボール大会”があります。
現代においては、不可能な4万人のコンセンサスを得るよりも、地区のコ
ミュニケーションをどう取るかが求められています。
この度の東北の震災でも地区のコミュニティがしっかりしている地域ほど
被害が少なく、復興も早いという事例があります。
このようなことから、各地区でやっていただくことは、難しいと思うので、
本町にある6つの小学校区で学校の施設を有効に利用して、それぞれの地域
に合った行事を行っていただきますと新しいコミュニケーションづくりがで
きるのではないかと思います。
この音貝学区で、地区の子供会、PTA、地区の役員の方がこの企画をし
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ていただければ、行事が開催でき、コミュニケーションが図れると思います。
【意見7】
老人会などが町の主催する行事(旅行、ゲートボール大会、輪投げなど)に
参加すると、東郷町のそれぞれの地区のことがよく分かる。
4万人の人口が多いか少ないかではなく、
“老人会”や“婦人会”のような繋
がりが若年層にも必要に思う。
(回答)
若い人を動員しようとするならば、特にお子さん連れの父兄については、
近くでイベントを開催しなければなりません。
そういう前提をもって考えれば、現在、各地区で行われている行事は、大
成功であると思います。
愛知池運動公園で行われていた町民体育大会の参加者の人数は、約2,0
00人でした。しかも、ほとんどが固定された方で顔見知りの方で行われて
いました。
もうそのような時代ではなく、多くの方がコミュニケーションを図るには、
それぞれの地区でふれあっていただく方が良いと思います。
また、お年寄りのことにつきましては、
“引きこもり”にならないようにし
ていただきたい。
つまり、できるだけ外に出て活発に行動していただくことが、高齢化対策
の中で最も重要なことだ思います。色々な機会を通してこの地区から外へ出
ていただく施策を進めていきたいと思っています。
お話にもありましたが、“婦人会”は、随分前になくなりました。婦人会
がなくなったがゆえに、本町の若い女性が公の場に出ることが少なくなりま
した。
今、世代交代の時期が来ていますが、町の委嘱委員で女性の委員を登用す
る場合にも、自治会長さんでも地区の中の女性が分からないようです。
“婦人会”というのは、女性が新しく公の場に出ることができる良い場で
あったのですが、時代の流れとともに組織が衰退してしまいました。
現在、他の地区との交流がある団体は、町子ども会連絡協議会という組織
しかありません。
各世代において、交流の方法があると思いますが、高齢者の皆様は、ゲー
トボール大会やグラウンドゴルフ大会のような催しに積極に参加して“引き
こもり”ならないようしていただきたいと思います。
【意見8】
先日の中日新聞に“青色パトロールカー”のことが掲載されていたが、その
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組織や巡回などのルートを教えてほしい。また、その成果はどうか。
西白土でも6・7年防犯パトロールをやっているが、マンネリ化しており防
犯パトロールの機能が低下しているように思える。
(回答)
青色パトロールは、2市2町(日進市、豊明市、東郷町、長久手町。愛知
署管内)の各自治体から参加をしています。
本町は、町で青色パトロールカーを保有しています。この青色パトロール
カーは、常時町内を巡回しています。
特に、不審者情報が出た時は直ちに出動させており、また、不法投棄など
がないように巡視をしています。
青色パトロールカーは、警察の許可を得た防犯パトロール用の車両で、運
転するためには、これに必要な講習を受けなければなりません。
また、車両を所有する自治会では、その車両に青色回転灯を設置し、講習
を受けていただいて、パトロールを実施しているところもあります。
中日新聞に掲載された時は、2市2町で27台の参加がありました。
このパトロールの目的について申し上げますと、アメリカの学者のジョー
ジ・ケリングが提唱した“割れ窓の理論”という理論があります。
これは、放置車両などに小さく窓を割っておきますと次第に大きな割れに
発展し、そのうち、ドアがなくなり、車輪もなくなるという理論です。
ニューヨーク市では、地下鉄の無賃乗車や落書きを「割れ窓」に見立てた
理論で、これらを徹底的に取り締まった結果、劇的に犯罪が減ったとされて
います。また、日本では、北海道の夏場の暴走による事故をなくすために、
警察が取り締まるのではなく、警察が道路を朝から晩まで走ることで事故が
減ったとされています。
犯罪の抑制は、このような入念な撲滅作業やパトロールが効果的であるこ
とが実証されています。
なお、青色パトロールの車両が走るだけで、住民から安心の声をいただい
ています。
自治会では、それぞれ自主的に実施していただき、町では、計画的に運行
管理しているとご理解願います。
また、その効果は、絶大なものがあると思っています。
【意見9】
独居老人や老人夫婦が増加しており、災害が起こった場合にこのような災害
弱者への支援ができないと思う。
町として、災害弱者マップの進捗状況を教えてほしい。
(回答)
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災害弱者のマップにつきましては、和合ケ丘が高齢化率33%で最も高く
なっており、昨年、和合ケ丘では、災害弱者の“見守りマップ”を作成しま
した。
“見守りマップ”は、見守らなければならない高齢者(75歳以上)につ
いて、独居老人と老夫婦の世帯の中で、見守りが必要かどうかを調査し、1
年かけて住宅地図に記録しました。そして、その方々を誰が見守るかという
ことを地区の方や民生委員や社会福祉協議会の地域サポーターが主になって
恒常的な組織にしようとして取り組んでいます。
町としては、それぞれの地区で管理する“見守りマップ”を全地区で実施
したいと思っていますが、個人情報保護の観点から、行政の保有する個人情
報を地区へ提供することが困難な時代になっています。
そうなりますと、それぞれの地区へお願いする以外に手段がありません。
このような取組は、安城市の城南地区の自治会で先駆的に行われており、
和合ケ丘の自治会は、その城南地区の自治会の会長を講師として招き、そこ
をベースに作成しています。
ぜひ、西白土地区も、このような“見守りマップ”を作っていただき互い
に助け合う組織にしていただきたいと思っています。
防災については、震災の影響で大変敏感な時代になっています。
本町も、地域防災計画を見直さなければならないと思っており、愛知県の
防災計画の見直しを待って、見直していきたいと思っています。
なぜ、県が見直した後から本町の防災計画を見直すのかということですが、
震度予測や液状化予測は、町の力では、その調査ができません。
つまり、県からその予測を示されれば、その予測に基づいて、見直すとい
う形にならざるを得ません。
そして、災害発生時のために、町では備蓄品を揃えています。また、災害
が発生した時は、防災計画に沿って災害対策本部を立ち上げます。
しかしながら、東郷町内の職員は、歩いて本部に行くことができますが、
町外の職員は、交通がマヒしている状態の中で本町へ歩いて来ることができ
るかという問題が生じます。
つまり、職員が災害対策本部に集合して、それぞれの地区の支援体制を作
るまでには、かなりの時間を有します。
それまでは、地区の方々が手当していただかなければなりません。
その前提として、
“自分の財産は、自分で守る”というという原則から、自
分の家族や身内については、約3日の食糧を各家庭で保有していただかなけ
ればなりません。
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本町の避難計画の中では、2,300人が避難所に避難するであろうと予
想していますが、人員的に不足する災害時において、上手く備蓄品を配布す
るためには、各地区の自主防災組織が重要になると思います。そして、地区
と町との連携をしっかり作る必要があります。
本町の地盤には、
“猿投山南断層”がありますが、過去1万年ほどこの断層
が動いた形跡はありません。
1番恐れているのは、
“東海地震”そして“東南海地震”、
“南海地震”の3
つの地震が3連動するであろうと言われている地震です。
昭和19年12月7日に“東南海地震”、年を明けて1月13日には“三河
大地震”が起きました。これらの地震は、60年前の地震ということであま
りエネルギーが溜まっていませんが、
“東海地震”は、150年に1回という
ことで、今、約130年経っており、30年以内に大きな地震が起きると予
想されています。
地震の被害をなくすことはできません。
“防災”というより“減災”という
災害の被害を少なくするという視点から防災計画を見直していかなければい
けないと思っています。
今の地域防災計画は、昭和19年の東南海地震と三河大地震を基にして作
られています。この時の地震は、予兆の小さな地震が長くあり、大きな地震
は余震という前ぶれがあるとされていました。
しかし、この度の東日本大震災は、何の前ぶれもなく突然襲いました。こ
のため、防災計画を見直さなければなりません。これは、県の防災計画でも
同じことで、最悪の時のことを考えて防災計画を作らなければならないとい
うことです。
さらに、地震によって、900万トンの水を蓄えている愛知池の堤防が決
壊するおそれがあるということが言われ始めました。本町の防災計画は、こ
れについて、新たな内容を加えなければならないということになりました。
このようなことから、本町の現状を再認識するところから始め、良い計画
を作っていきたいと思っています。
【意見10】
“自治会費を納めていない人”対して行政は、何か対処をしてくれるのか。
災害時にその人を区別するような対応は、行政はできるのか。
(回答)
行政は、“自治会費を納めていない人”を区別する扱いはできません。
また、各地区で自治会の加入率が年々低くなっており、災害が発生した場
合における自主防災組織の混乱など、各地区の自治会運営に対しての影響を
懸念する声があります。
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加入率の1番高い地区は、部田山で、95%であります。部田山は、集合
住宅が多い地区ではありますが、集合住宅の建築主が集合住宅の戸数分だけ
自治会に加入するという制度によって、加入率を上げています。
町としては、自治会に入らないと有事の場合に不具合があるということを
啓蒙していきたいと思います。
問合せ先
電
14
話
東郷町役場企画部
企画情報課企画調整係
0561-38-3111
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