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Chateau de Cazeneuve
2012 年 7 月号 FranceWine list テラヴェール株式会社 東京都港区赤坂 4-1-31 アカネビル 7F 〒107-0052 TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681 商品情報・画像はHPhttp://www.terravert.co.jp/ 飲み頃ワインはテラヴェール・ブログhttp://ameblo.jp/terravert/ 新商品・試飲会情報はテラヴェール・フェイスブックhttp://www.facebook.com/ 『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』 フランス国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています 倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用 『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』 御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております 御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい 『テクニカルデータが充実』 各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています 御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい 嘘のないファインワイン 最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束 『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。 『务化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』 | 2 テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横 浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行 います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお叐引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け できるよう努力いたします。 フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸 送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。 日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管 は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫 時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル丌良などをできる限り排除 いたします。 フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に 揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を发 けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ メージを发けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。 出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、 外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ ックに積み込まれます。 『ワインの状態を感じて欲しい』 残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも务化したワインは多く存在します。しかし、本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられま せん。日本人は元来、旪の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚 を持つと言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。 日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛する人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、 ワインの本当の楽しさを尐しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお 届けします。最高の状態管理で造り手の意思と土壌の個性をお届けします。 テラヴェールのフランスワイン造り手一覧 ≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫ |3 Champagne Drappier シャンパーニュ・ドラピエ P. 4 Dosnon et Lepage ドノン・エ・ルパージュ P. 6 ドメーヌ・デュポン P. 7 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ P. 8 Clos Henri (New Zealand) クロ・アンリ(ニュージーランド) P. 10 Jean-Marc Brocard ジャン・マルク・ブロカール P. 11 Frederic Magnien フレデリック・マニャン P. 13 Camus Pere & Fils カミュ P. 15 Philippe Pacalet フィリップ・パカレ P. 16 Prieure ドメーヌ・プリューレ P. 17 Chevrot ドメーヌ・シュヴロ P. 18 Chateau de Beauregard シャトー・ド・ボールガール P. 19 Marcel Lapierre(Ch.Cambon) マルセル・ラピエール P. 21 Georges DESCOMBES ジョルジュ・デコンブ P. 22 ジャン・ミシェル・ステファン P. 23 シャトー・ド・カズヌーヴ P. 24 Chateau le Puy シャトー・ル・ピュイ P.25 Terra Vert Bordeaux Selection テラヴェール・ボルドーセレクション P.27 Normandie Domaine Dupont Loir Bourgogne Côte du Rhône Jean-Michel Stephan Languedoc Chateau de Cazeneuve Bordeaux TOP Champagne Drappier |4 Urville, Champagne, France シャンパーニュ・ドラピエ SO2不添加に挑むメゾン・シャンパーニュ 自然派の造り手に愛されるメゾン・シャンパーニュ フランスの自然派と呼ばれる造り手達との食事は必ずシャンパーニュ・ ドラピエで始まる。パリで人気のワインショップ、カーヴ・オジェの薦める シャンパーニュもドラピエ。神に祝福された声を持つと言われ世界三大 テノールの一人ルチアーノ・パヴァロッティは“喉に優しい”とドラピエのシ ャンパーニュを歌う前に飲んでいたという。ドラピエは自然と芸術を愛す る人々に愛され続けるシャンパーニュである。シャンパーニュの生産地 としては南端のオーヴ県ウルヴィル村に醸造所を構える。12世紀にシ ルタシアン派の僧侶達によって築かれた地下セラーは現在も瓶熟庫と して使われており、当時 からこの地でワイン造りが 行われていた事を示して いる。1808年よりこの地 でシャンパン造りを始めた ドラピエファミリーは、現当 主ミッシェルで8代目。他 の大手メゾンとは異なり、 現在まで常に家族経営 を続けている。 ュール(使用は一部キュヴェ を除く)。樽熟成することで蔗 糖の甘さから全ての要素が 馴染んだ自然で柔らかな甘 味に変化していき、黒葡萄で あるピノ・ノワールに良く馴染 むのだという。「これも全て有 機栽培によって葡萄の品質 を向上させる事が出来たか ら」ピノ・ノワール100%でドザージュを一切行わないブリュット・ナチュ ールもこのメゾンの人気キュヴェのひとつとなっている “SO2無添加/ノン・ドザージュ/PN100%”キュヴェ さらにドラピエの特徴として忘れてはならないのが、酸化防止の使用を 極限まで減らしている事。「きっかけは私も父もSO2のアレルギーだっ た事。そして、なによりSO2は果実本来の香りを台無しにしてしまう」ドラ ピエでは数十年かけて使用量を10%ずつ減らし、試行錯誤の末、通常 100mg/㍑程度使われるところ35mg/㍑までに抑えている。収穫され た健全な葡萄は小分けにし、できる限り短時間でタンクに運ぶ。18℃ を基本とした完全な温度管理の下、自然酵母を使ってゆっくりと発酵。 酸素を遮断するため圧搾機を発酵層の真上に設置したグラヴィティシ 完全無農薬とノン・ドザージュを追及 所有する53ha の畑では1989年から一切の農薬を使用しない有機栽 ステムの採用といった拘りによってSO2無しでも果汁はバクテリアに侵 培を実践している。きっかけは長女シャルリーンの誕生だった。「子供 されること無くワインへと変化していくこととなる。2007年にはSO2完 達の将来を考えた葡萄栽培を今こそはじめるべきだ」有機栽培の導入 全無添加のブリュット・ナチュール・サン・スフレの生産に成功し、大き への道のりは簡単ではなかった。合成肥料から堆肥への切り替え、農 な話題を呼んだ。15年の月日をかけて誕生したピノ・ノワール100%・ 薬の丌使用によって病気、害虫被害が増え一時は30%も収量は落ち ノン・ドザージュ・SO2無添加という一切を削ぎ落とした究極の1本であ 込んだと言う。しかし、この地の可能性を信じてミッシェルは努力を重 る。ワインとして完成されるまでにゆるやかに(良い意味で)酸化していく ねた。結果として、一切の農薬を排除しながらもより良質の葡萄を収穫 ことで抜栓後、時間と共に力強く開いていくようになるのだと言う。現在 出来るようになった。「葡萄樹畑の見栄えは依然よりも悪くなった。でも、 作付面積およそ100ha。より良質の葡萄を手に入れる為、尐しずつで それが本来の姿だった」ウルヴィル周辺はおよそ1億4千年前のジュラ はあるが年々所有畑を増やしている。また、オーク製の卵型の樽を導 入するなど、常に品質向上の 紀からの石灰石土壌が広がり、ブルゴーニュから伝来したピノ・ノワール 努力を欠かさない。今では世 に最適な土壌。よってドラピエはスタンダードラインから全てのキュヴェ 界中で大きな市場を持ってい でピノ・ノワールが機軸となっている。またドサージュの尐なさもドラピエ るシャンパーニュだが、これだ の特徴。いわゆる“門出のリキュール”はシャンパーニュの味わいに大 け実直に葡萄本来の旨味を きな影響を不える各メゾンが最も気を使う工程の一つであるが、ドラピ 感じさせてくれるメゾンは他に エはどの銘柄においてもドサージュの量は非常に尐ない。たとえばブリ 存在しない。 ュットのでは15g/㍑まで許されているが、現在カルト・ドール・ブリュット のドサージュは6~7g/㍑。これは葡萄の品質に対する絶対の自信な のだと言う。しかも使われるのは25年間樽熟成された角が叐れたリキ 2012年に導入された卵型オーク樽 カルト・ドール・ブリュット ウルヴィル村と周辺に広がる葡萄畑 商品記号 造り手 69364 Drappier ドラピエ ワイン Carte Blanche Brut カルト・ブランシュ・ブリュット AOC Champagne ヴィンテージ 色 NV 白 サイズ 750ml 参考上代 5,100 在庫 ◎ ピノ・ノワール75%、ピノ・ムニエ15%、シャルドネ10%。主にウルヴィル、モンターニュ・ド・ランス、エペルネ等12の異なる畑の葡萄にリザーヴワインを30%アッサンブラージュ。滓抜き後は最低4ヶ月間の熟成。 |5 69366 Drappier Carte d'Or Brut 69710 Drappier Carte d'Or Brut≪化粧箱入≫ 69283 Drappier Carte d'Or Brut≪375ml≫ ドラピエ ドラピエ ドラピエ Champagne NV 白 750ml 5,600 Champagne NV 白 750ml 5,600 Champagne NV 白 375ml 3,400 カルト・ドール・ブリュット カルト・ドール・ブリュット カルト・ドール・ブリュット ◎ ○ ○ ピノ・ノワール85%、シャルドネ10%、ピノ・ムニエ5%。圧搾から瓶詰めまでほぼ全ての工程は重力を利用する。そのため、ぶどうは余計な酸素との接触もなくSO2の添加を通常の1/3以下に抑えることが可能となる。冬の 低温(5~8℃)にて清澄、アッサンブラージュ。滓抜き後は、最低4ヶ月間の瓶熟成。 69360 Drappier Brut Nature 69712 Drappier Brut Nature≪化粧箱入≫ 69469 Drappier Brut Nature"Sans Soufre" 69K41 Drappier Rose Brut Nature ドラピエ ドラピエ ドラピエ ドラピエ Champagne NV 白 750ml 5,900 Champagne NV 白 750ml 5,900 Champagne NV 白 750ml 6,300 Champagne NV ロゼ 750ml 6,900 ブリュット・ナチュール ブリュット・ナチュール ブリュット・ナチュール・サン・スフレ ロゼ・ブリュット・ナチュール ○ ○ ○ ○ ピノ・ノワール100%。ドザージュを一切行わないシャンパン。 いわゆる「門出のリキュール(Liqueur d’Expedition)」の添加を一切行わないので、シャンパンの残糖(ボトル当たり約2グラム)は自然の果実に由来するものの み。製造工程での亜硫酸塩の使用は品質を保持するために必要な最小限度に抑えている。ドラピエらしい自然な味わいを楽しめる。 69361 Drappier Rose Brut 69711 Drappier Rose Brut ドラピエ ドラピエ Champagne NV ロゼ 750ml 6,500 Champagne NV ロゼ 750ml 6,500 ○ ○ 白 750ml 7,500 ○ 750ml 9,000 ○ ロゼ・ブリュット ロゼ・ブリュット ピノ・ノワール100%ウルヴィル村の”Val des Demoiselles"区画の葡萄のみを使用。セニエにて造られるロゼ。SO2の添加は通常の3分の1以下。24カ月以上瓶内熟成。 69C99 Drappier ドラピエ Cuvee Charles de Gaulle キュヴェ・シャルル・ド・ゴール Champagne 2006 ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。1990年6月18日にドラピエの愛飲者であったシャルル・ド・ゴール将軍の、兵役50周年祝典を記念して造られた彼の肖像画をプリントしたボトル。 69309 Drappier ドラピエ "Cuvee Quattuor" Blanc de Blancs キュヴェ・キャトゥール・ブラン・ド・ブラン Champagne NV 白 アルバンヌ 25%, プティ・メリエ 25%、 ブラン・ブレ 25%、 シャルドネ 25%。キュベ・キャトゥール(ラテン語で数字の4を意味)はウルヴィルとその周辺で栽培される今では非常に僅かとなったシャンパーニュの古代品種4種 を均等にアッサンブラージュ。 69909 Drappier ドラピエ Grande Sendree グラン・サンドレ Champagne 2004 白 750ml 14,000 ○ ピノ・ノワール55%、シャルドネ45%「キュヴェ・グラン・サンドレ」の名前は1838年ウルヴィル(Urville)村に大被害を齎した大火で焼灰に覆われた一区画の名前に由来する。ウルヴィル村のセラーで発見された13世紀の ボトルを再現。最良の区画の中でも最も古い樹齢のぶどう樹のみ使用される。 69313 Drappier ドラピエ Tres Vieux Marc de Champagne トレ・ヴュー・マール・ド・シャンパーニュ Marc de Champagne NV 白 700ml 6,800 ○ Ratafia de Champagne NV 白 700ml 3,900 ○ Champagne NV 白 1500ml 11,500 Champagne NV 白 3000ml 28,000 Champagne NV 白 6000ml 58,000 Champagne NV 白 12000ml 125,000 Champagne NV 白 15000ml 250,000 Champagne NV 白 18000ml 360,000 △ △ × △ △ △ 自社畑のピノ・ノワール100%。アルコール度数 40%。オーク樽で10年熟成。 69D84 Drappier ドラピエ Ratafia de Champagne ラタフィア・ド・シャンパーニュ 自社畑のピノ・ノワール100%。アルコール度数18%。SO2無添加の果汁に2回蒸留のオー・ド・ヴィーを加える。 Carte d'Or Special Bottles 69C07 Drappier ドラピエ Carte d'Or Brut Magnum カルト・ドール・ブリュット マグナム 69C08 Drappier Carte d'Or Brut Jeroboam 69D80 Drappier Carte d'Or Brut Mathusalem 69D81 Drappier Carte d'Or Brut Balthazar 69B21 Drappier Carte d'Or Brut Nabuchodonosor 69D82 Drappier Carte d'Or Brut Salomon ドラピエ ドラピエ ドラピエ ドラピエ ドラピエ Special Goods 69F93 Drappier カルト・ドール・ブリュット ジェロボアム カルト・ドール・ブリュット マチュザレム カルト・ドール・ブリュット バルタザール カルト・ドール・ブリュット ナビュコドノゾール カルト・ドール・ブリュット サロモン ストッパー 1 700 69F94 Drappier フルートグラス 1 800 69F95 Drappier クーラー(イエロー) 1 4,500 69F96 Drappier クーラー(メタル) 1 11,000 ドラピエ ドラピエ ドラピエ ドラピエ ○ ○ ○ ○ TOP Champagne Dosnon&Lepage |6 Avirey-Lingey, Champagne, France ドノン・エ・ルパージュ 木樽熟成によるコート・デ・バール産シャンパーニュ コート・デ・バールのテロワールにこだわる 「最高のシャンパーニュを造る為には、何よりも最高のワインを造らなく てはならない」ドノン・エ・ルパージュの当主ダヴィ・ドノンは語る。メゾン はシャンパーニュ地方の南端コート・ド・バールに位地する。この地域の 畑の特徴はシャブリに続くキンメリジャン土壌であるという事。標高300 m程の斜度の強い丘が連なるこの地域では、良質の後期キンメリジャ ン土壌が露出する丘の中腹に葡萄が植えられている。チョーク層が主 体のモンターニュ・ド・ランスに比べて、コート・ド・バールのシャンパーニ ュにはキンメリジャン土壌に由来する溌剌としたミネラルが特徴的に顕 れる。「このバールという土地の個性を体現したシャンパーニュを造りた い 」本 拠 地 は携帯電 話の電波も 繋がらない 小さなアヴ ィレ-ランジ ェ村。ダヴ ィ・ドノンは 生まれ育っ たこの土地 に約2ヘク タールを所 有。そして 同じ理念を 持つ近隣の造り手より5ヘクタール程の葡萄を手に入れ年間60,000 本のみを生産している。 木樽熟成がベースワインに骨格を与える コート・デ・バールのテロワールを表現したシャンパーニュを造る為にダ ヴィ・ドノンが最適と判断したのは木樽を使うブルゴーニュ手法である。 彼のキュヴェの多くは228Lのオーク樽で発酵・熟成が行われる。樽は シャサーニュ・モンラッシェで最低でも5年使用されたもののみを購入。 これは樽を使用する目的が決して樽香やタンニンを抽出する為ではな い事を明確にしている。「樽を使用する事でワインに繊細さやふくらみを 商品記号 造り手 69M92 Dosnon & Lepage ドノン・エ・ルパージュ もたらすと共に、微量な空気との接触がワインに骨格を不えてくれる。 またワインそのも のに骨格があれ ば、ドザージュの 量を減らす事が 出来、より的確に この地のテロワー ルを表現出来る」 ヴァン・ド・レゼルヴ も全て木樽にて保 管をしている。そ の年の葡萄の出 来具合によっては 一部ステンレスタンクも使用する。小規模メゾンならではの臨機応変さ もブルゴーニュのワイン造りに近いと言えるだろう。 全てのキュヴェで最低24カ月以上の瓶内熟成 瓶内2次発酵後の熟成にも彼のこだわりがある。全てのキュヴェにおい て最低でも24カ月熟成の後にデゴルジュマンされる。熟成の期間は一 定では無く試飲を重ねてフレッシュさと熟成の具合が絶妙のバランスに なったと判断した時に、手作業でデゴルジュマンを行っていく。この土 地のテロワールがもた らす伸びのある酸と 樽熟成からくるふくら みのある味わいが彼 のシャンパーニュに 奥深さを不えている。 もう一つ特筆すべき は非常にモダンで美 しいボトルである。キ ュヴェ毎にエチケット からミュズレ、キャッ プシールまでの色を統一させている。多くの点においてコート・デ・バー ルのワイン造りに新風を巻き起こす若き造り手である。 ワイン Recolte Noire レコルト・ノワール AOC 新入港 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Champagne NV 白 750ml 5,400 ◎ Champagne NV 白 750ml 5,900 ○ Champagne NV 白 750ml 5,900 ◎ Champagne NV ロゼ 750ml 6,200 ○ NV 白 750ml 15,000 △ ピノ・ノワール100% コート・ド・バール産の葡萄のみを使用。リザーブワインを約40%アッサンブラージュ。ブラン・ド・ノワール。残糖4g/L 69M93 Dosnon & Lepage ドノン・エ・ルパージュ Recolte Brut レコルト・ブリュット 新入港 ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。コート・ド・バール産の葡萄のみを使用。リザーブワインを約40%アッサンブラージュ。エクストラ・ブリュット。残糖4g/L 69M94 Dosnon & Lepage ドノン・エ・ルパージュ Recolte Blanche レコルト・ブランシュ 新入港 シャルドネ100%。コート・ド・バール産の葡萄のみを使用。リザーブワインを約40%アッサンブラージュ。ブラン・ド・ブラン。残糖8g/L 69M95 Dosnon & Lepage ドノン・エ・ルパージュ Recolte Rose レコルト・ローズ 新入港 ピノ・ノワール100% コート・ド・バール産の葡萄のみを使用。リザーブワインを約40%アッサンブラージュ。アッサンブラージュによって仕上げられるロゼ。残糖7g/L 69M96 Dosnon & Lepage ドノン・エ・ルパージュ Grande Cuvee Alliae≪木箱入り≫ グラン・キュヴェ・アリエ 新入港 Champagne ピノ・ノワール50%、シャルドネ50% コート・ド・バール産の葡萄のみを使用。10%新樽を使用して樽熟成。36カ月の瓶熟成。ゼロ・ドザージュ。限定480本のみ生産 TOP Normandie Domaine Dupont |7 Cidres du Pays d’Auge ドメーヌ・デュポン 究極のガストロノミー・シードルの造り手 シャンパーニュに肩を並べるシードルを目指す 「ワインやシャンパンに比類するエレガントなシードルを造りたい」ドメー ヌ・デュポンの3代目オーナー・ジェロームは熱弁する。元来ワインと比 べてシードルはアルコール飲料の中では低く見られがちだ。ワインやシ ャンパーニュの造り手達とも交流が深いジェロームは『エレガントさに欠 ける』『何もアロマがない』という彼らのシードルに対する低い評価に常に 丌満を持っていた。「ワインに複数のセパージュがあるように、リンゴにも 様々な品種がある。我々が栽培しているリンゴは13種類。それぞれの リンゴの個性を組み合わせ、適切な醸造法を叐り入れる事で、シード ルは驚くほど可能性を持った飲み物になる」ドメーヌ・デュポンはノルマ ンディー地方ヴィクト・ポンフォル村に約3000本のリンゴ樹を所有し、 収穫したリンゴからシードルとカルヴァドスを醸造している。カルヴァドス はフランス国内の三つ星レストランには必ずオン・リストされていると言っ て良い程名 が知られて いる。その 彼らが造り 出すのは、 今までの一 般的なシー ドルの“低ア ルコールで シンプルな 味わい”と いうイメージを根本から覆す様な個性的なものばかりだ。 完熟して樹から落ちたリンゴを集める 3000本のリンゴを所有するドメーヌ・デュポンでは徹底したリンゴ樹の 管理を行っている。リュット・レゾネを叐り入れ、春先には樹勢をコントロ ールする為に丁寧な剪定作業を行う。リンゴは機械収穫されるが、樹 についている果実を採るのでは無く、完熟して木から落ちたリンゴのみ を1本の樹に対し3回に分けて集める。樹から落ちたリンゴを傷付けな い様に地面には柔らかく短い芝を植えリンゴを发け止めるクッションとし ている。「手間はかかるが高品質のリンゴを手に入れる為には必要な 事。ブドウ栽培と同じさ」収穫後のリンゴは通常はサイロの中で大量に保 管されるが、ドメーヌ・デュポンではリンゴを傷つけないように小容量の 商品記号 造り手 69M84 Domaine Dupont ドメーヌ・デュポン 木製の容器が使わ れる。更に手作業で 選果を行い痛んだ 果実を全て叐り除い た上で、洗浄・カット。 そして特別に調整し たワイン用の圧搾機 でゆっくりと時間をか けてプレスを行う。 人口酵母は使わず 天然酵母のみで発酵を行う。 アルコール10度のシードル“キュヴェ・トリプル” 「最近では良質のシードル造りに叐り組む造り手が増えてきた。とても嬉 しい。シードルの時代がやってくるはず」以前は多くの造り手達は農業の 片手間にシードル造りを行っていた。シードルは地元でがぶ飲みされる 酒として考えられ、品質の向上には無関心だったという。近年では低ア ルコール志向も手伝い、幅の広いタイプのシードル造り注目される様に なってきた。ジェロームの造り出すシードルはアルコール度数も非常に 個性的。スタンダードな“シードル・ブシェ”はアルコール度数5℃だが、 “シードル・キュヴェ・レゼルヴ”は7.5℃。ベルギー・ビールの手法を叐 り入れた“シードル・トリプル”に至って は何と11℃もあるのだ。通常はステ ンレス又は樹脂加工のタンクで一定 期間アルコール発酵を行った後に 瓶詰をしてすぐに販売されるが、彼 はキュヴェによっては瓶詰前に長い 熟成と複数回に渡るアルコール発 酵を行うからだ。「周りのシードル生 産者から見たら僕は相当の変わりも のだと思う」自他共に認める“マニア” なシードル。しかし近年彼のシードル は各地のコンクールで高い評価を发 けている。彼の努力は確実にシード ルの地位向上と認知に貢献している。 ワイン Cidre Bouche シードル・ブシェ AOC 新入港 ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 750ml 2,400 ◎ ノルマンディ・オージュ地方の伝統的製法によって醸造。3種の異なるリンゴを使用。搾った果汁はステンレスタンクにて天然酵母のみでアルコール発酵。数回のスーティラージュを行う事でアルコール発酵を調整し、3月 から4月にかけて瓶詰めされる。香りは焼きリンゴ革のニュアンス。果実味と適度な酸味のバランスが良い。アルコール度数5℃ 69M85 Domaine Dupont ドメーヌ・デュポン Cidre Cuvee Reserve シードル・キュヴェ・レゼルヴ 新入港 750ml 3,200 ○ ステンレスタンクで2カ月アルコール発酵を行った後に、カルヴァドスを熟成させていた400Lの来るで更に6カ月熟成させる。こうする事で、シードルに凝縮感とエレガントさと不える。一般的なシードルよりもワインに近い味わ い。長期熟成が可能なガストロノミー向きのシードル。4種のリンゴをブレンド。アルコール度数7.5℃ 69M86 Domaine Dupont ドメーヌ・デュポン Cidre CuveeTriple シードル・キュヴェ・トリプル 新入港 750ml 2,800 △ 苦みの強い品種のリンゴのみを使用し、黒ビールの製法を叐り入れて造られたシードル。”トリプル”は、アルコールの高いベルギービールで”トリプルXXX”と表示される事に由来する。ベルギー・ビールの様な味わいを持 つ個性的な辛口シードル。アルコール度数11℃。シャルキュルトリーや軽めの肉料理など食事とも相性が良い。 TOP Loire Henri Bourgeois |8 Sancerre アンリ・ブルジョワ サンセール“4 つの土壌”を熟知した造り手 サンセールワインの立役者ジャン・マリー 今日多くの生産者が日本を訪れ るが、ジャン・マリー・ブルジョワ 程の有名人はそう多くはないだ ろう。1980年代から日本訪問 を始めて訪問回数は50回を超 えた。多くのブルジョワ・ファンを 魅了するのは彼の人柄はもちろ んだが、何よりも安定した品質の 彼のワインがあるからだ。1980 年代の輸入開始当初よりワイン・ リストにオン・リストし続けているレ ストランは尐なくない。ソムリエよ り圧倒的な支持を发けているドメーヌだ。アンリ・ブルジョワの創業は19 55年の事。当時はわずか2ヘクタールしか所有しない貧しい造り手だっ た。「当時はフランス国内でもサンセールワインの認知度は非常に低く、 殆どが地元でのみ消貹されていた。その為、貧しい生活を送る生産者 が多かった。多くの若者は貧しさから脱却する為に村を出てしまってい たよ」自分の生まれ育った土地のワインをもっと広めようと決意したアン リ・ブルジョワは、造ったワインを率先してパリへ持って行き、レストランを 回って売り歩いたと言う。その結果ワインの品質と個性が高い評判を呼 び、パリのソムリエやワイン愛好家が自らこの地域を訪れるようになり、 観光地として村人の生活も次第に豊かになったという。そして彼の努力 もありサンセールのソーヴィニヨン・ブランは世界を代表するワインとなっ た。現在ブルジョワ家では、ジャン・マリーの次男が栽培、三男が営業、 甥が醸造を担当とまさに一族総出でドメーヌを切盛りしている。(因みに 長男は村内でガストロノミーレストランとホテルを経営) “キンメリジャン”“シレックス”土壌毎に造られるキュヴェ 「サンセールは小さなAOCだが、そのテロワールは非常に複雑だ」AO Cサンセールとして認定されている畑は約2350ヘクタール、その内80 パーセントがソーヴィニヨン・ブランから造られる白ワインだ。この小さなA OCはロワール川の左岸サンセールの町を中心に広がる複数の村から なる。車で移動をすれば遠くても20分程で移動出来るエリアだが、実 は驚くほど複雑な異なるテロワールから構成されているのだ。「今では土 壌毎にワインを分ける生産者が増えたが、当時は皆全ての葡萄を一緒 にしてただ“サンセール”として仕上げていた」早くからこの土壌の特異 性に着目していたジャン・マリーの父は土壌毎に分けてその特徴を前面 にだしたキュヴェ造りに叐り組んだ。アンリ・ブルジョワが拠点とするのは キンメリジャン “クロタン・ド・シャビィニョール”という山羊の乳から造られるフロマージュ で有名なシャビィニョール村。この村の周囲には“マルヌ・キンメリジャ ン”土壌が広がっている。今から1億5千5百年前から1億5千年前アン モナイト化石や牡蠣の貝殻を多く含む土壌である。特に醸造所の正面 にあるモン・ダネと呼ばれる急斜面はサンセールの造り手が一度は手掛 けたいと渇望する区画。 そこからは、複雑な熟成 香とミネラルに富んだ良 質のワインを造りだす。シ ャヴィニヨール村の東、 ロワール河沿いに南北に 広 が る の は “ シ レ ック ス ( 二酸化ケイ素粘土)” 土壌。9千年~8千年前 の白亜紀の土壌だ。非 常に砂利が多く、大きなシレックス(火打ち石)のかけらが含まれ、これ が日中の熱を集め葡萄の成熟を早める。スパイシーで火打ち石を擦っ た時に出るフュメ香を含んだ非常に複雑な香りを持つ長期熟成タイプ のワインが生まれる。その他にもメイン・キュヴェのひとつ『サンセール・ レ・バロンヌ』の“テール・ブランシュ(粘土石灰質)“土壌やフルーティで 若い内から楽しめるワインが生まれる”カイヨット(石灰質)“土壌など大 きく分けて4つのテロワールがある。ブルジョワが造るワインは、ほとんど が同じ醸造方法で造られている。しかし、これらのワインを飲み比べると それぞれが驚くほど明確な個性を持っているのだ。 独自の浄水システムで土地を守る 「私達の一族はこの土地で10世代に渡って生活している。この土地の 個性と伝統的ワイン造りに敬意を払い尊重すること。それは伝統を重ん じるということだけでなく、この土地の表現の為に最適の判断をするとい うことだ」 この土地を愛する気持ちはワイン造りだけにはとどまらない。 醸造過程に出る糖分を含んだ水(タンクやトラクターの洗浄で出る水な ど)が河に流れ込むと、それが再発酵する事で河の生命体を殺してしま う事から、息子達と一緒に独自の浄水システムを考案。シャヴィニヨー ル村から出る排水は全てこのシステムで浄水されてから村の外に流さ れている。「世界中を旅するのが好きだけれども、自分の村に勝るところ は無いね」村の人々を愛し、この土地のワインを心より愛するブルジョワ 一家。この地のテロワールを熟知しその個性を表現したワインを世界に 届けるワインからは、彼らのこの土地への深い愛情がひしひしと感じられ る。 シレックス(火打石) ■サンセール モン・ダネ・ド・ブルジョワーズ ■サンセール ブルジョワーズ・ブラン ソーヴィニヨン・ブラン100% 醸造所正面のキンメリジャン泥灰質の急斜面 ジュラ紀キンメリジャン 1億5千5百年~1億5千年前 貝の化石を含む土壌がミネラル分をワインにもたらす ソーヴィニヨン・ブラン100% ロワール河添いのシレックスの混じる粘土石灰土壌 白亜紀セノマニアン 9千年~8千年前 シレックスがワインにフュメ香とスパイス香をもたらす。 商品記号 造り手 69G22 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ ワイン "Petit Bourgeois" Sauvignon AOC Vin de Pays プティ・ブルジョワ・ソーヴィニヨン ヴィンテージ 色 2010 白 サイズ 750ml 参考上代 2,000 在庫 ◎ 異なる複数の畑で栽培される。平均樹齢10年の若木から40年の古木まで、様々な葡萄がブレンドされる。(2008)…Medaille d’Or / ConcoursNational desVins de Pays 2009。品種個性を的確に表現している。現地レス トランでも最も定番のワイン。 Henri Bourgeois | 9 69H96 アンリ・ブルジョワ "Petit Bourgeois" Cabernet Francs Vin de Pays プティ・ブルジョワ・カベルネ・フラン 2010 赤 750ml 2,000 ◎ サンセールの丘の斜面で栽培される樹齢10年から40年のカベルネ・フラン100%で造られる。100%除梗。14日間ステンレス・スティール・タンクでのアルコール発酵。果実味を最大限に引き出し10ヶ月間フレンチ樽(60%)にて熟成、フレッシュ でフルーティーなワインに仕上げている。 69L06 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Petit Bourgeois Rose Pinot Noir Vin de Pays プティ・ブルジョワ・ロゼ・ピノ・ノワール 2010 ロゼ 750ml 2,000 ◎ ロワール河に面した丘の斜面で栽培される樹齢10年から40年のピノ・ノワール100%で造られる。3日間のマセラシオンの後に圧搾し、その後16℃~17℃にてアルコール発酵を行う。各種料理と相性が良く、アペリティフにも 最適な冷涼感のあるロゼ。 69H97 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "la Vigne Blanche" Sancerre サンセール・ラ・ヴィーニュ・ブランシュ 2010 白 750ml 3,500 ○ 土壌:カイヨット中心の白亜質土壌。シャヴィニョールに位置するカイヨットと呼ばれる石灰岩土壌が2/3を占める畑。樹齢は40年を越す。15~18℃に温度管理されたステンレス・スティール・タンクで、18日間、自然酵母でアルコール発 酵を行います。(一部培養酵母使用することもある)発酵後6~7月の間、シュール・リーにて熟成され瓶詰め。 69F90 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "Les Baronnes Blanc" Sancerre サンセール・レ・バロンヌ・ブラン 2010 白 750ml 3,300 ◎ 土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。この畑特有の火打ち石の混じる土壌の畑で、樹齢50年以上の古木から上質の葡萄が収穫される。リュット・レゾネ、さらに収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとな り、綺麗な酸味とバランスの叐れた深い果実味を産む。 69M90 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "la Bourgeoise Blanc" 2009 サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ブラン 白 750ml 4,500 ○ 土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。この畑特有の火打ち石の混じる土壌の畑で、樹齢50年以上の古木から上質の葡萄が収穫される。リュット・レゾネ、さらに収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いも のとなり、綺麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。 69C15 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "la Bourgeoise Rouge" 2007 サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ 赤 750ml 4,500 ○ 土壌:シレックスの混じる粘土石灰質土壌。南西の粘土石灰質土壌の畑。リュット・レゾネ、さらに収量制限を課すことで、葡萄の実は凝縮度の高いものとなり、綺麗な酸味とバランスの取れた深い果実味を産む。除梗は 行わず、18日間、26~32℃で自然酵母にて発酵を行う。この間、ピジャージュや1日2回のルモンタージュを行い、シュール・リーにて、色素やタンニンを丁寧に抽出。そして10~12カ月の間、トロンセ産樽にて熟成される。 69H98 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "le MD" Sancerre サンセール・ル・モンダネ 2010 白 750ml 4,200 ○ 土壌:キンメリジャン泥灰土。シャヴィニョールの起伏のある丘の斜面のキンメリジャン泥灰土と粘土石灰土壌で栽培される。完熟をゆっくり待ってから収穫され、丁寧に発酵槽へと運ばれる。最良の果汁を叐り出す為、ゆっくりと圧 搾し、低温にて滓下げを行い、丌純物を沈殿させます。21日間のステンレス・スティール・タンクでのアルコール発酵(15~18℃)。そしてシュール・リーにてゆっくり9ヶ月の間、熟成させる。 69D39 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "Jadis" Sancerre サンセール・ジャディス 2008 白 750ml 6,000 ○ 土壌:キンメリジャン泥灰土。樹齢30年以上の畑で、リュット・レゾネによる栽培。ソーヴィニヨン・グリが数パーセント含まれる。ステンレスタンクとフレンチオーク樽(1:1)で11ヶ月間の熟成。無清澄、無濾過で満月後に滓引き。 69K13 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "d'Antan" Sancerre サンセール・ダンタン 2009 白 750ml 6,200 ○ 土壌:シレックスでも特に優れた土壌。火打ち石の混じる石灰質土壌。樹齢40年。リュット・レゾネによる栽培。除梗せず自然酵母のみで発酵。フレンチオーク樽(60%)とステンレス・スティール・タンクにて、11ヶ月間熟成。無清澄、無 濾過で満月後に滓引き。 69666 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "le Chene St Etienne" Sancerre サンセール・ル・シェーヌ・エチエンヌ・ブラン 2002 白 750ml 9,500 △ 28日間自然酵母のみで発酵後、11ヶ月に渡り樹齢435年のエチエンヌの樹で造った225lバリックと600lの伝統的な樽で熟成させる。(新樽及び古樽)シュール・リーを行うことで、非常に奥深いワインに仕上げています。最高 のワインを造る為にできることは全てやる。 69667 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Sancerre "le Chene St Etienne" Sancerre サンセール・ル・シェーヌ・エチエンヌ・ルージュ 2000 赤 750ml 9,500 △ 土壌:石灰岩。除梗を100%行い、自然酵母により、19日間のアルコール発酵後(26~32℃)。12ヶ月に渡り、樹齢435年のエチエンヌの樹で造った225lバリックと600lの伝統的な新樽で熟成させる。最高のワインを造る為 にできることは全てやる。 69D01 Henri Bourgeois アンリ・ブルジョワ Pouilly Fume "la DM" Pouilly Fume プイィ・フュメ・ラ・デモワゼル 2009 白 750ml 4,500 ○ 土壌:キンメリジャン泥灰土。自然酵母にて、ステンレス・スティール・タンクとフレンチオーク樽にて22日の間、発酵。そしてシュール・リーにてゆっくり9ヶ月の間、熟成させる。夏に入ってから、ようやく瓶詰めされます。最もボトリングが遅いキュ ヴェ。 蔵出しバックヴィンテージ 商品記号 造り手 ワイン 69H40 Henri Bourgeois Sancerre "la Bourgeoise Rouge" 69H41 Henri Bourgeois Sancerre "la Bourgeoise Rouge" ≪1500ml≫ アンリ・ブルジョワ アンリ・ブルジョワ AOC サイズ 参考上代 Sancerre 2003 赤 750ml 6,500 Sancerre 2003 赤 1500ml 10,800 サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ サンセール・ラ・ブルジョワーズ・ルージュ ヴィンテージ 色 在庫 △ △ TOP New Zealand Clos Henri Vinyard Marlborough クロ・アンリ・ヴィンヤード | 10 断層をまたぐアンリ・ブルジョワの新天地 アンリ・ブルジョワの新しい挑戦 ィザー・クレイ“では、ピノ・ノワールが栽培されている。 アンリ・ブルジョワと言えば 誰もが認めるサンセールの トップ生産者だ。そのブルジ ョワ・ファミリーが新天地を 求め、ソーヴィニヨン・ブラン とピノ・ノワールの新たな可 能性を見出したのがニュー ジーランドの南島北部マー ルボロである。1989年から 現地の調査をはじめ、200 0年に98ha の畑を購入するまでに実に11年の歳月を要したという。 一口にマールボロと言ってもクラウディ湾に注ぐワイラウ川に沿って10 キロ以上にも渡る。内陸から湾へと土壌を押し出す様に流れた氷河か らワイラウ川が生まれたが、河口付近とクロ・アンリが位置する内陸では、 萌芽の時期が一週間も異なる程、気候も土壌も異なる。アンリ・ブルジ ョワの当主であるジャン・マリーが選んだのはマールボロでも最も内陸に 位置するワイホパイバレーである。(この辺りはマオリ語の地名が多く残 る。)なぜならマールボロでも最も複雑な土壌を持っているからである。 一度も人の手を加えられていない土地 NZでも土壌毎にワインを造る まずワイラウ川周辺に広がる“グレイワッケ”と呼ばれる玄武岩が細かく 砂状になった堆積土壌が河口よりも豊かである。そしてこのワイラウ川 に南から合流するワイホパイ川が “ウィザー・クレイ”という褐色の粘 土土壌を運んで来ている。更にニ ュージーランドの南島を南北に分 ける断層が畑の中央を南北に縦 断している。この断層が“グレイワ ッケ”と“ブロード・ブリッジ”と呼ば れる黒色粘土土壌をくっきりと分 けているのだ。水はけの良い”グレ イワッケ“にはかつてはワイラウ川 の底にあった30センチ以上の丸 い石がゴロゴロと転がっており、こ こではソーヴィニヨン・ブランが栽 培される。”ブロード・ブリッジ“”ウ 商品記号 造り手 69669 Clos Henri クロ・アンリ ワイン Clos Henri Sauvignon クロ・アンリ・ソーヴィニヨン またこの地でワイン造りを始める上でのもうひとつの優れた点は今まで 一度も手を加えられた事の無い自然のままの土地だったという事であ る。以前は羊が放牧されていた広大な牧場は今まで開墾されたり、植 物が植えられたことの無い無垢の大地だった。「サンセールを含め、フ ランス国内のブドウ栽培に適した土地で手付かずの場所を見つける事 はほぼ丌可能である。広大な土地と自然を持つニュージーランドだか らこそ、これ程に可能性がある土地が残されていた」とアンリ・ブルジョ ワは語る。この土地を購入した後も自然環境を急激に変える事が無い ように、ブドウの植樹も数ヘクタール毎にゆっくりと進めている。また冬場 には羊達を放牧し地面の余分な雑草を食べさせ、4年程前からは化 学薬品を使わずに有機栽培を叐り入れている。有機栽培にしてから畑 のコンディションが更に向上し土中にはミミズなどの生物が多く見られる ようになった。2年前からは灌漑設備はあるものの一度も使用せずにブ ドウを栽培出来ている。 畑にクローバーを植える 事で葡萄樹を害虫から 守るミツバチを増やし畑 の生態系を守る事もして いる。「我々は長年にわ たるサンセールでの経験 を活かしながら、テロワー ルを繊細にあらわしたワ インを造っている。時にこ の地域のスタンダードか らは大きく外れ、地元の栽培家に失笑を買う事もある。でも、全ては工 業製品では無く、このテロワールから生まれるワインを造る為。気にして はいない。」とディレクター兹醸造責任者のダミアンは誇らしげに語る。 クロ・アンリでの葡萄樹の蜜植率は1ヘクタール辺り 4400~6000 本収 量 45hl/ ha。対して周囲の畑の密植率は3000本以下で更に収量10 0hl/ha 以上と考えると、その違いは明らかである。ワイナリー創設から1 0年を迎えた昨年ボルドーで行われたソーヴィニヨン・コンクールでクロ・ アンリ2010が世界最高ソーヴィニヨンに選ばれた。新天地での彼らの 努力は着実に身を結び始めている。 AOC Marlborough ヴィンテージ 色 2008 白 サイズ 750ml 参考上代 在庫 3,800 ○ 4,600 ○ ニューワールド特有の青く、野性的なソーヴィニヨン・ブランとは異なり、アロマティックでリッチなワイン。ステンレスタンクでの発酵。熟成ながらほのかに樽香を感じる複雑さがアンリ・ブルジョワらしい。 69F27 Clos Henri クロ・アンリ Clos Henri Pinot Noir クロ・アンリ・ピノ・ノワール Marlborough 2008 赤 750ml 豊かな日の光を感じるプラムのような熟した果実味はサンセールのものともブルゴーニュのものとも異なる脈同感を想わせる。しかしながらしっかりとフランスワイン的な奥深さがあり、バランスの良さも感じる。1/3新樽使用 69M12 Clos Henri クロ・アンリ Petit Clos Sauvignon プティ・クロ・ソーヴィニヨン Marlborough 2010 白 750ml 2,300 ◎ Marlborough 2010 赤 750ml 2,300 ◎ 新しい畑に植えられた若木を主体としたクロ・アンリのセカンドワイン。 69M13 Clos Henri クロ・アンリ Petit Clos Pinot Noir プティ・クロ・ピノ・ノワール 新しい畑に植えられた若木を主体としたクロ・アンリのセカンドワイン。 TOP Bourgogne Jean-Marc Brocard Chablis ジャン・マルク・ブロカール | 11 シャブリにおける最初のビオディナミ挑戦者 200ha所有のファミリードメーヌ 現在約5,000ヘクター ルあるシャブリの葡萄畑 の多くは、大手の大企業 によって所有されている。 その中で200ヘクタール という広大な畑を所有し ながらも、家族経営を続 けているのがドメーヌ・ジ ャン・マルク・ブロカールだ。さらに元来気温の低さや湿気の多さからビ オ栽培が難しいとされるシャブリの地において、大きな手間とリスクを抱 えながらも信念を持ってビオディナミに叐り組んでいる。現在約80hの 畑をビオディナミで栽培し、一部の畑は既にデメテールの認証済み。そ の他の畑についても現在申請中である。ビオディナミ畑は今後も拡大 予定だが、既にひとつのドメーヌのビオディナミ栽培面積としてはブルゴ ーニュで最大である。ドメーヌの始まりは1973年、ジャン・マルク・ブロ カールは妻の父から買い叐ったわずか0.3ヘクタールの畑からワイン 造りを始め、地道に畑を拡大してきた。現在は次男のジュリアンが中心 となってドメーヌを運営している。1998年に畑をビオディナミへと転換 したのもジュリアンである。当初父のジャン・マークは『ビオディナミは狂 信的宗教集団』だと反対したそうだが、ビオディナミはテロワールの知 識を深める為に丌可欠であると気づき、現在はジュリアンと共にビオデ ィナミ農法を進めている。以前はビオディナミを行っている事を前面に は出していなかったが、近年は消貹者に彼らの考えやワイン製法につ いて積極的に伝えるようにしている。 求めるのは“純粋さ・ミネラル・新鮮さ” 彼らは葡萄を良い状態で仕込む為には、機械収穫が必要だと主張す る。「シャブリはシャルドネだけの単一品種なので、殆どの畑が同時に 熟す。熟成のピークを超えてしまうより、機械で理想的な収穫日に収 穫する方が何倍もメリットがある」ジュリアンは言う。最も早く熟すグラン・ クリュと平均的なシャブリ・ヴィラージュの差はわずか3.4日。特にビオ を実践し収穫量が尐ないと熟成が急激にすすむ為、収穫日が来たら 人の手配で収穫時期を适すよりも、機械でも手でも良いので収穫を行 うべきだと考えている。実際に彼らの畑の内、グラン・クリュ、プルミエク リュ、ビオの畑は手摘みだが、その他の多くは機械摘みである。醸造は 原則として小樽は使用しない。彼らが追求しているワインの『純粋さ・ミ ネラル・新鮮さ』とバリックは調和しないというのが理由だ。熟成容器は ステンレス、大樽の他に『ウッフ(フランス語で卵の意)』と呼ばれるコン クリート製の醸造容器を使用している。ビオディナミの哲学に沿って造 られコート・ド・ローヌのビオディナミ生産者シャプティエも使用していると いうこのコンクリート容器は700Lから800、L重さは約500kgで、内側 は樹脂加工していない為コン クリートの隙間から、樽香を 付けずに外気との交換が可 能だという。また卵型の形状 ゆえにバトナージュをしなくて も澱を自然に攪拌する事が 出来る。現在はグラン・クリ ュ・レ・プリューズに実験的に 使用し、この中で澱と共に16ヶ月の熟成を行っている。 AOCシャブリも全て自社畑 このドメーヌのラインナップは、プティ・シャブリからグラン・クリュまで揃っ ているが、主力商品となるのが醸造所の隣にある教会の周囲の畑から 造られる“シャブリ・サン・クレール”である。「ウイリアム・フェーブルやラ ロッシュとの大きな違いは、ブロカールは多くの AOC シャブリを造ってい る事。シャブリは手に入れやすいワインで、手の届かない様な超高級 品にしてはいけないと私たちは考えている。」ジュリアンは語る。シャブリ 一帯の土地を形成するキメリジャン土壌だが、場所により堆積する石 灰質の濃度や含まれる成分に大きな違いがある。醸造所や“サン・ク レール”の畑はシャブリの中心を流れるセラン川の左岸南に位置する。 この辺りは石灰質や化石成分の多い典型的なキメリジャンで、ミネラル が豊富な力強いワインが造られる。父ジャン・マークが“シャブリ・ヴィエ イユ・ヴィーニュ“をリリースした直後はパリの人々からは固すぎると人 気がなかったが、この個性を好むイギリスやスカンジナビアの国、特に ヨードの香りを理解する国では非常に高い評価を发けた。このテロワー ルの個性を生かしながら、ドメーヌ・ブロカールはシャブリの本当の価値 を求めて真摯にワイン造りを続けている。「シャブリ・ヴィラージュは、注 意深く造れば、プルミエクリュやグラン・クリュと同じくらいの潜在性があ る」 自社による500番調剤造り シャブリ・サント・クレール ACシャブリとしては非常に珍しい 100%自社畑の葡萄のみ使用 ブロカールを代表するキュヴェ 商品記号 造り手 69L73 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール ワイン Chablis Saint Claire AOC Chablis シャブリ・サント・クレール ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 2010 白 750ml 2,400 ◎ 2009 白 750ml 3,200 ◎ 3,700 ◎ 4,400 ○ 4,400 ○ 4,400 ○ 5,400 ○ 5,400 ○ 7,500 ○ 7,500 ○ このドメーヌのフラッグ・シップとなるACシャブリ。セラン川の左岸南、醸造所の近くに広がる典型的なキンメリジャン層の畑。樹齢は約20年。80ha所有。 69D95 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール | 12 Chablis V.V. Saint Claire Chablis シャブリ・ヴィエーユ・ヴィーニュ・サント・クレール シャブリ・サン・クレールと同じ区画。樹齢60年以上の古木が地中深く根を伸ばし地中の要素を吸い上げる事で、凝縮しバランスの良い葡萄が出来る。現在、畑はビオディナミに転換中。 69F05 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール Chablis Boissonneuse Chablis シャブリ・ボワッソヌーズ 2009 白 750ml 醸造所のあるプレイ村の斜面に位置するモノポールで11haの畑。非常に質の高いキンメリジャン土壌。ジャン・マルクの息子ジュリアンにより1998年からビオディナミ農法が行われている。 Chablis 1er cru Montmains Chablis 750ml 白 2009 1er cru セラン川の左岸、プレイ村よりもやや北に位置するプルミエ・クリュ。谷から来る風と冷涼な環境がこのワインにミネラルと美しい酸を不えている。セラン川左岸のシャブリの特徴がよく現れている。 69D96 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン Chablis 750ml 白 2009 1er cru セラン川の左岸、ヴァイヨンの北隣の丘の南向き斜面に位置する畑。若い内はやや固く閉じた印象だが、熟成を重ねる内にテロワールから来る力強いアロマとシャブリらしいミネラルが感じられる。 69F02 J.M. Brocard Chablis 1er cru Cote de Lechet 69F01 J.M. Brocard Chablis 1er cru Vau de Vey ジャン・マルク・ブロカール ジャン・マルク・ブロカール シャブリ・プルミエ・クリュ・コート・ド・ルシェ シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォード・ヴェイ Chablis 1er cru 2009 白 750ml セラン川左岸、モンマンよりも北西に位置する斜度52度の険しい東向きの畑。認知度の低い畑であるが、繊細かつミネラル感豊かな高品質のシャブリが造られる。現在、畑はビオディナミに転換中。 Chablis 1er cru Vaulorent Chablis 白 2009 1er cru グラン・クリュと同じ丘に唯一存在するプルミエ・クリュ。グラン・クリュ・レ・プルーズの北に位置する畑。プルミエ・クリュとして品質は非常に高く、エレガントで繊細なワインを生み出す。 69D97 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール 750ml シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォロラン Chablis 750ml 白 2009 1er cru 繊細さ、エレガントさの奥に秘めた強さを持つ。この土地の全ての要素を併せ持つ、シャブリの真髄とも言うべきワイン。プルミエ・クリュとしての品質は非常に高く、エレガントで繊細なワインを生み出す。 69F03 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール Chablis 1er cru Butteaux シャブリ・プルミエ・クリュ・ブトー Chablis 750ml 白 2009 Grand cru 丘の上部に位置する13.2haのグラン・クリュ。畑は北西から南向きまで様々な角度に広がる。バランスの良いミネラル感としっかりとした骨格を持ち、長期熟成可能なワインが造られる。 69D98 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール Chablis Grand cru Valmur シャブリ・グラン・クリュ・ヴァルミュール Chablis 白 2009 Grand cru グラン・クリュ・ブーグロは口中に丸く広がり余韻の長いエレガントなワインを生み出す。また密の様にフローラルで豊かな香り。熟成を経る事で、更にその素晴らしさが増していく。 69F04 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール Chablis Grand cru Bougros 750ml シャブリ・グラン・クリュ・ブーグロ Chablis 750ml 白 2009 10,000 Grand cru グラン・クリュの中でも特に長熟のポテンシャルがある。またシャブリらしい力強いミネラル感が支配する一方でエレガントさも兹ね備えている。熟成には「ウッフ」と呼ばれる卵型容器が使用されている。現在、ビオディナミ農 法へと転換中。 69D99 J.M. Brocard ジャン・マルク・ブロカール Chablis Grand cru Les Preuses ○ シャブリ・グラン・クリュ・レ・プリューズ 蔵出しバックヴィンテージ 商品記号 造り手 ワイン 69L25 J.M. Brocard Chablis Boissonneuse 69L24 J.M. Brocard Chablis 1er cru Montmains AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Chablis 2006 白 750ml 5,300 2002 白 750ml シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン Chablis 1er cru 7,200 69L26 J.M. Brocard Chablis Saint Claire ≪1500ml≫ Chablis 1996 白 1500ml 12,500 69H13 J.M. Brocard Chablis Saint Claire V.V. ≪1500ml≫ Chablis 2001 白 1500ml 9,000 69H12 J.M. Brocard Chablis 1er cru Montmains ≪1500ml≫ Chablis 1er cru 1998 白 1500ml 12,500 ジャン・マルク・ブロカール ジャン・マルク・ブロカール ジャン・マルク・ブロカール ジャン・マルク・ブロカール ジャン・マルク・ブロカール シャブリ・ボワッソヌーズ シャブリ・サント・クレール シャブリ・サント・クレール・ヴィエーユ・ヴィーニュ シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン サント・クレールの地層 ジュラ紀キンメリジャン 醸造所とサント・クレール教会 周囲にはACシャブリの自家畑が広がる ビオディナミ調剤の散布 環境保護の為燃料には食用油を使用 在庫 △ △ ◎ △ △ TOP Bourgogne Frederic Magnien Morey Saint Denis フレデリック・マニャン | 13 「岩」「粘土」「鉄」テロワールの探究を続けるネゴシアン 各誌で高評価“マニャンは変わった!” ここ数年でフレデリック・マニャンのワインの評価は驚くほど高くなってい る。確かに時代の流行もあり2000年代初めのフレデリックのワインは 樽香が全面に出た力強いタイプのワインだった。しかし最近の彼のワイ ンにはテロワールの個性がストレートに表現されたピュアな果実味があ る。ボーヌの醸造学校を卒 業した後、フランスのみなら ず世界各国でワイン造りを 学び、実家に戻ったのが1 993年。その後1995年に は自分の理想のワインを造 るため、自身の名前を冠し たネゴシアンワインの生産 を始めた。より高品質のワイ ンを造る為には、常に探究心を持ち努力し続けなくていけない。彼のワ インのスタイルが変わってきたのも、テロワールを探究しワイン造りに専 心してきた努力の結果であろう。実際に年々彼のワインの評価は上がり、 2012年版のベタンヌ・ドゥソーブ両氏のワインガイドでは、ネゴシアンと しては最高評価の BD マーク4つを獲得した。非常に喜ぶべき事だが、 等の本人はいたって冷静で、黙々とワインを造り続けている。 ネゴシアンである事の優位性を活かす 「かつて研修したカレラではピノ・ノワールを造るために粘土石灰質土壌 がある土地を探し回らなければならなかった。しかし私達には探さずと もそれが足元にある」カリフォルニアでブルギニヨンであることを再認識 させられたのだという。「しかし、ブルゴーニュの特殊性を意識できてい るブルゴーニュ人が実は非常に尐ない」テロワールの価値を十分に理 解している生産者の尐なさに危機感を感じているよう。フレデリックが自 分のワインを、しかもネゴシアンワインを造 ろうと決心した大きな理由は、ブルゴーニ ュという特殊な土地において、生産者の趣 向や時々のトレンドを追うものではなく、異 なるテロワールの個性が自然な形で引き 出されているワインを造りたかったのだと言 う。それは限られた畑のみを所有するドメ ーヌでは限界があった。「ネゴシアンである が故に、自分の望むテロワールを表現した ワインを造る事が出来る。」その為になによ りも大事なのは、畑選びである。「朝日が 一番早く当たる区画(=日照量に恵まれた区画)を厳選する」新しい 畑を探す際はお気に入りの自転車で陽の昇る前から畑に行く。そして 朝日が上り始め、最初に陽が当たる畑を中心に土壌を見極めながら 区画を選ぶ。クリュの境界線は完璧に頭に入っていて、下層の土壌に ついても熟知している。テロワールに拘り始めた頃から自然に葡萄畑を 立体的にイメージできるようになったのだという。その中で最重要視す るのが樹齢。40年以上のヴィエーニュ・ヴィーニュを中心に厳選する。 「テロワールを表現するにはやはり樹齢が高く、根のしっかりと張った樹 を選ばなければならない。仕立てはできる限りコルドン・ド・ロワイヤルを 選ぶ。」(グイヨに比べてコルドンは収量が低く品質に差が出るからだ。) 細かに観察し、決めた畑は所有者に直接交渉を持ちかけ、所有者が バルクワインとして販売した金額を上回る代金を支払う。こうしてネゴシ アンであることのメリットを最大限に生かし、ワイン造りを行っているの だ。 限りなくドメーヌに近いネゴシアン マニャンは葡萄耕作会社を設立し、契約した 一部の畑での葡萄栽培を、自身を含めた自 前のスタッフで行うようになっている。つまり土 地の所有をしていないだけで、剪定から収穫 まで全てフレデリックの意思とタイミングで行う 事が出来るのである。また畑の所有者が自ら 葡萄栽培を行う場合でも常にフレデリックが足 を運んで作業を細かく指示している。こうする 事でドメーヌに务らない高品質の葡萄を手に 入れられる。全てはテロワールへの大きな拘り があるからだ。フレデリックのテロワールへのこだわりは“クール・ド・ロッシ ュ(岩盤)”“クール・ダルジル(粘土)”“クール・ド・フェール(鉄)”という 土壌のタイプを表記したキュヴェを造っている事からも分かる。「テロワ ールは AOC 法だけで区別出来るものではない。」例えばし彼が本拠地 とするモレ・サン・ドニ村では、combe(コンブ)と呼ばれる小さな谷があ るが、その谷が形成された際の氷河の動きによる堆積物は場所によっ て大きく異なる。北側は石灰及び鉄分が多いが、南側は粘土分が非 常に多い。マニャンが手掛る AC モレ・サン・ドニの区画は、雤の日に歩 くと靴の裏にねっとりと張り付く程に粘土分の多い土壌で、そこからは骨 格のしっかりとした男性的なワインが生まれる。そのテロワールの特徴を 楽しんで貰う為に、キュヴェ名は“モレ・サン・ドニ≪クール・ダルジル≫ としているのだ。これらのキュヴェを飲み比べると、土壌がワインにもた らす要素を実感する事ができ非常に興味深い。ネゴシアンを立ち上げ てから既に15年以上経つが、フレデリックはまだ40歳を過ぎたばかり、 これからのブルゴーニュを担う若手として、今後も素晴らしい飛躍が期 待できる造り手である。 フレデリック・マニャンの拘り “3つの土壌” CŒUR DE ROCHE CŒUR D’ARGILES CŒUR DE FER クール・ド・ロッシュ(岩盤) クール・ド・ダルジール(粘土) クール・ド・フェール(鉄) 商品記号 造り手 AOC 750ml クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン・ド・ノワール 3,500 Bourgogne Chardonnay Bourgogne 2009 白 750ml 2,800 Bourgogne 2009 赤 750ml 2,800 Bourgogne 2011 ロゼ 750ml 2,400 7月入港予定 2009 赤 750ml 3,800 Marsannay 2009 赤 750ml 3,600 Fixin 2009 赤 750ml 3,800 Gevrey Chambertin 2009 赤 750ml 5,900 7月入港予定 2009 赤 750ml 5,800 Gevrey Chambertin 2009 赤 750ml 5,700 Gevrey Chambertin 2009 赤 750ml 11,500 Gevrey Chambertin 2009 赤 750ml 11,500 Charmes Chambertin 2009 赤 750ml 29,000 Morey St Denis 2009 白 750ml 4,500 Morey St Denis 2009 赤 750ml 5,200 Morey St Denis 2009 赤 750ml 7,800 Morey St Denis 1er cru 2009 赤 750ml 7,900 Chambolle Musigny 2009 赤 750ml 6,400 Chambolle Musigny 2009 赤 750ml 26,000 7月入港予定 2009 赤 750ml 6,200 Echezeaux 2009 赤 750ml 20,000 Nuits St Georges 2009 赤 750ml 5,500 Corton Charlemagne 2009 白 750ml 24,000 Meursault 2009 白 750ml 5,800 7月入港予定 Puligny Montrachet 2009 白 750ml 6,800 7月入港予定 Chassagne Montrachet 2009 白 750ml 6,500 Saint Romain 2009 白 750ml 3,900 ヴィンテージ 色 サイズ Bourgogne Pinot Noir 69P10 Frederic Magnien Bourgogne Rose 69J15 Frederic Magnien Cote de Nuits Village 《Coeur de Roches》 69J16 Frederic Magnien Marsannay 《Coeur d'Argiles》 69J17 Frederic Magnien Fixin Crais de Chene 69J20 Frederic Magnien Gevrey Chambertin Jeunes-Rois 69J18 Frederic Magnien Gevrey Chambertin ”Vieilles Vignes” Age 55 69G12 Frederic Magnien Gevrey Chambertin 《Coeur de Fer》 フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン 69J21 Frederic Magnien フレデリック・マニャン ブルゴーニュ・シャルドネ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 7月入港予定 ブルゴーニュ・ロゼ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ 《クール・ド・ロッシュ》 マルサネ 《クール・ダルジール》 フィサン・クレ・ド・シェーヌ ジュヴレ・シャンベルタン・ジュンヌ・ロワ 7月入港予定 ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエーユ・ヴィーニュ 平均樹齢55年 ジュヴレ・シャンベルタン・クール・ド・フェール Gevrey Chambertin 1er cru "Lavaux Saint Jacques" ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー・サン・ジャック 69J22 Frederic Magnien Gevrey Chambertin 1er cru "Les Cazetiers" 69J23 Frederic Magnien Chambertin Grand Cru Bio Certifie 69J32 Frederic Magnien Morey Saint Denis Blanc Les Larrets 69J24 Frederic Magnien Morey Saint Denis 《 Coeur d'Argile》 69J25 Frederic Magnien Morey Saint Denis 1er cru "Les Blanchards" フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン 69J26 Frederic Magnien フレデリック・マニャン ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・カズティエール シャンベルタン・グラン・クリュ・ビオ・セルティフィエ モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ モレ・サン・ドニ 《クール・ダルジール》 モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・レ・ブランシャー Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ 69J27 Frederic Magnien Chambolle Musigny "Vieilles Vignes" Age 55 69J28 Frederic Magnien Bonnes Mares Grand cru 69J29 Frederic Magnien Vosne Romanee "Vieilles Vignes" Age 55 69J30 Frederic Magnien Echezeaux Grand cru フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン 69J31 Frederic Magnien フレデリック・マニャン シャンボール・ミュジニー・ヴィエーユ・ヴィーニュ・平均樹齢55 ボンヌ・マール・グラン・クリュ ヴォーヌ・ロマネ・ヴィエーユ・ヴィーニュ・平均樹齢55 エシェゾー・グラン・クリュ Nuits Saint Georges "Vieilles Vignes " Age 55 ニュイ・サン・ジョルジュ・ヴィエーニュ・ヴィーニュ・平均樹齢55 69J33 Frederic Magnien Corton Charlemagne Grand cru Bio Certifie 69G21 Frederic Magnien Meursault 《Coeur de Roches》 69J35 Frederic Magnien Puligny Montrachet フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ・ビオ・セルティフィエ ムルソー 《クール・ド・ロッシュ》 ピュリニー・モンラッシェ 69J34 Frederic Magnien Chassagne Montrachet 69K23 Frederic Magnien Saint Romain Blanc フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン 参考上代 泡 69G18 Frederic Magnien フレデリック・マニャン サイズ NV 69G19 Frederic Magnien フレデリック・マニャン ヴィンテージ 色 Crement de Bourgogne Cremant de Bourgogne Blanc de Noir フレデリック・マニャン | 14 ワイン 69B27 Frederic Magnien シャサーヌ・モンラッシェ サン・ロマン ブラン 在庫 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × ◎ ◎ ◎ ○ × △ ◎ ◎ ○ ○ ◎ △ ◎ △ × △ ◎ ◎ ◎ ◎ ★蔵出しバックヴィンテージ 商品記号 造り手 ワイン 69G13 Frederic Magnien Gevrey Chambertin 1er cru "Perrieres" 69C72 Frederic Magnien Charmes Chambertin Grand cru 69L22 Frederic Magnien Morey Saint Denis Blanc Les Larrets 69C82 Frederic Magnien Morey Saint Denis Blanc Les Larrets 69N67 Frederic Magnien Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" 69A28 Frederic Magnien Morey Saint Denis 1er cru "Clos Sorbe" 69N68 Frederic Magnien Morey Saint Denis 1er cru" Ruchots" フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ペリエール シャルム・シャンベルタン・グラン・クリュ モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・ソルベ モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・ルショ Chambolle Musigny 1er cru 《 Coeur de Pierres》 69L21 Frederic Magnien Chambolle Musigny 1er cru Les Charmes "V.V. age 70" 69N70 Frederic Magnien Corton Charlemagne Grand cru 69G10 Frederic Magnien Meursault 1er cru Charmes フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン フレデリック・マニャン シャンボール・ミュジニー・プルミエクリュ・クール・ド・ピエール シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・シャルム・V.V.・平均樹齢70 コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ ムルソー・プルミエ・クリュ・シャルム 参考上代 在庫 7月入港予定 2004 赤 7月入港予定 2004 赤 750ml 11,000 7月入港予定 1997 白 750ml 6,800 7月入港予定 2003 白 750ml 4,900 7月入港予定 2006 赤 750ml 8,400 2007 赤 750ml 8,000 2002 赤 750ml 13,800 △ △ △ △ △ △ △ 2005 赤 750ml 9,800 △ 2002 赤 750ml 15,000 △ 2007 白 750ml 15,800 2007 白 750ml 12,000 △ △ モレ・サン・ドニ・ブラン・レ・ラレ 69C78 Frederic Magnien フレデリック・マニャン AOC Morey St Denis 1er cru 7月入港予定 Chambolle Musigny 1er cru Chambolle Musigny 1er cru Corton Charlemagne Meursault 750ml 8,000 TOP Bourgogne Domaine Camus Pere & Fils Gevrey Chambertin ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィス | 15 180年の歴史を持つジュヴレ特級畑最大の所有者 ジュヴレ特級最大所有者 180年にジョセフ・カミ ュによって設立された。 現当主ユベールは孫 に当たり、現在所有す る16.8ヘクタールか ら成る畑の約2/3は特 級畑となっている。ジュ ヴレ最大の地主の一 人で1981年から200 4 年 の 長 期 間 INAO (Institut National des Appellations d'Origine)の地域代表 を努めた。更に1993 年 に は 、 BIBV( Bureau Interprofessional de Vins de Bourgogne )の局長 となるなど、地元民の人望も厚く、責任感の強い人物。このドメーヌで は生産量の約70%をドメーヌ元詰めし、残りはネゴシアンに販売。現在 は娘のエディーとの二人三脚でドメーヌを運営している。 シンプルな事こそ重要 ユベールのワイン造りは 至 っ てシ ン プ ル。 発 酵 時の温度調節機の導 入はなされたが、基本 的には約50年間なにも 変わっていない。40年 を超える葡萄樹から産 まれる健全な葡萄は収 穫後100%除梗され、 1週間から10日の1次 商品記号 造り手 ワイン 69L54 Camus Pere & Fils Chambertin 69J69 Camus Pere & Fils Latricieres Chambertin 69L53 Camus Pere & Fils Latricieres Chambertin 69693 Camus Pere & Fils Charmes Chambertin 69L52 Camus Pere & Fils Mazoyeres Chambertin カミュ・ペール・エ・フィス カミュ・ペール・エ・フィス カミュ・ペール・エ・フィス カミュ・ペール・エ・フィス カミュ・ペール・エ・フィス シャンベルタン ラトリシエール・シャンベルタン ラトリシエール・シャンベルタン シャルム・シャンベルタン マゾワイエール・シャンベルタン 発酵に入る。ルモンタージュとピジャージュを1日1回行い、ユベール お気に入りの1920年製のプレス機でゆっくりプレスされたワインは15 ~18ヶ月、樽熟成。新樽の比率は平均で25%(グラン・クリュに関し ては約50%)。できるかぎりシンプルに。人為的介入を最小限に抑え、 1つ1つの作業を丁寧に行うことでブルゴーニュの、シャンベルタンの威 厳が生まれると言う。 純粋に土地の魂をワインに宿す ユベールに とっては何 も特別なこ とはないが 今のブルゴ ーニュにお いては非常 に稀有な 存在かもし れない。彼 らは自身の ワインに対 する評価を真摯に发け止め敬意を表している。数々の賞賛の声がある と同時に、『現代風でない』彼等のワインに対するマイナスの評価も 多々存在する。「私達は年間数十万本を生産しているわけではありま せん。ずっと続けているものはシャンベルタンという特別な土地の魂を ワインに宿すこと。伝統に拘るのもそのためで、それがクラシックな味わ いと評価されるのは当たり前のこと。それでも我々のワインを認めてくれ る人たちがいるのはとてもありがたいし、その人たちのためのワイン造り が今後も続けられれば幸せです。」控えめな口調ながらカミュ親子のこ の一言には彼らの信念が垣間見えるよう。濃縮感よりエレガントさを感 じさせるワイン。力強さより優しく長い余韻。奥に潜む、味わいの存在感 は、ワイン全体にエネルギーを不えているようにも思える。それを発見 したとき、このドメーヌの本当の評価ができるのではないだろうか。 AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Chambertin 2003 赤 750ml 18,000 Latricieres Chambertin 2001 赤 750ml 8,900 Latricieres Chambertin 2004 赤 750ml 8,700 Charmes Chambertin 2004 赤 750ml 8,200 Mazoyeres Chambertin 2001 赤 750ml 6,900 在庫 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ TOP Bourgogne Philippe Pacalet Beaune フィリップ・パカレ | 16 化学的根拠に基づくワインの造り手 ジュール・ショヴェに学んだワイン造り た。その後は自身でワイン造りを始め、2001年が初ヴィンテージである。 今やブルゴーニュの生産者として筆頭に 名前が挙がる生産者となったフィリップ・ パカレ。ボジョレー出身で、代々続く栽 培・醸造家の家系で育った。自然派ワイ ンの父故マルセル・ラピエールを叏父に もつ家系であるという事は、あまりにも有 名である。子供の頃からワインの傍らで 育った彼にとって、「ワインの世界に生き る」という事は当然であったが、今の彼の 成功には様々な出会いが関係している。 ブルゴーニュ・ディジョン大学で、醸造学 を学んでいた時に叏父ラピエールの紹介 で、ボジョレーの醸造家であり高名な醸 造科学者でもあるジュール・ショヴェと知り合う。化学物質を使わない自 然なワイン造りを行っていたショーヴェ氏のもと大学で「自然栽培と酵 母」「土壌と酵母」についての研究を深めていく。大学卒業後は、ビオロ ジック農法団体「ナチュール・ プログレ」で2年程務めた後に、 ドメーヌ・プリューレ・ロックの醸 造及び販売責任者となり200 1年までの間10年に渡って働 く。この間にロックのワインの評 価は世界的に高まり、それと共 にパカレの名声も上がっていっ 「ワイン造りは全て化学で証明出来る」 商品記号 造り手 69L08 Philippe Pacalet フィリップ・パカレ いわゆる“自然派”ワインの造 り手として、時には難しい造り 手と思われがちだが、彼から 聞くワイン造りの話は実に理 論的で分かり易い。自らの畑 を持たず全て賃貸契約畑で ワインを仕上げるが、畑の台 木選びから醸造まで徹底した こだわりを持っている。土中のミネラル分がテロワールとしてワインに表 現されるとして(パカレ曰くワインは、ミネラル分を豊富に含んだスポーツ 飲料だとの事)、発酵にはテロワールを表現する為に要となる天然酵母 を使用。発酵中は段階毎に異なる種類の天然酵母が作用する為、丌 要な温度管理は一切行わない。アルコール及びマロラクティク発酵は 木樽にて行い、その後はスーティラージュはせずに澱と触れた"還元的 な状態“で熟成をさせる。熟成中には樽を転がして、澱とワインを攪拌し、 醸造中のSO2 の添加は酵母の働きを妨げるとして一切行わず、瓶詰 め前に必要最低量のみ加える。また、瓶詰めはブルゴーニュ・ルージュ からグラン・クリュまで、全て手作業で行っている。ワインについて語るパ カレは実に真剣で、彼の話はまるで学校の講義を聞いているかの如く分 かり易い。自身のワイン造りの過程の一つ一つに化学的な根拠があると いう自信が満ち溢れている。近年のパカレのワインが安定しているのは、 化学者としてワインに向き合う確かな姿勢の現れかも知れない。 ワイン Chablis 1er cru Beauroy シャブリ・プルミエクリュ・ボーロワ 69M67 Philippe Pacalet Gevrey Chambertin 69M69 Philippe Pacalet Gevrey Chambertin 1er cru La Perriere 69M70 Philippe Pacalet Gevrey Chambertin 1er cru Bel Air 69M71 Philippe Pacalet Gevrey Chambertin 1er cru Lavaux Saint Jacques 69M68 Philippe Pacalet Chambolle Musigny 69M72 Philippe Pacalet Chambolle Musigny 1er cru フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ ジュヴレ・シャンベルタン ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ペリエール ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ベル・エール ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー・サン・ジャック シャンボール・ミュジニィ シャンボール・ミュジニィ・プルミエ・クリュ 69G76 Philippe Pacalet Nuit Saint Georges Blanc 69M62 Philippe Pacalet Nuit Saint Georges 69M63 Philippe Pacalet Nuit Saint Georges 1er Cru フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ ニュイ・サン・ジョルジュ・ブラン ニュイ・サン・ジョルジュ ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ 69M64 Philippe Pacalet Beaune 1er cru Les Perrieres 69M65 Philippe Pacalet Pommard 69G83 Philippe Pacalet Pommard 1er cru 69G66 Philippe Pacalet Monthelie 1er cru Clos Gauthey 69L10 Philippe Pacalet Meursault 69G71 Philippe Pacalet Chassagne Montrachet 69L17 Philippe Pacalet Saint Aubin 1er cru En Remilly フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ フィリップ・パカレ ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ペリエール ポマール ポマール・プルミエクリュ モンテリー・プルミエクリュ・クロ・ゴティ ムルソー シャサーニュ・モンラッシェ サン・トーバン・プルミエ・クリュ・アン・レミリィ AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Chablis 1er cru 2010 白 750ml 9,000 Gevrey Chambertin 2010 赤 750ml 9,000 GC1er cru 2010 赤 750ml 14,000 GC1er cru 2010 赤 750ml 14,000 GC1er cru 2010 赤 750ml 15,000 Chambolle Musigny 2010 赤 750ml 10,000 CM 1er cru 2010 赤 750ml 14,000 Nuit Saint Georges 2009 白 750ml 12,500 Nuit Saint Georges 2010 赤 750ml 9,000 NSG 1er Cru 2010 赤 750ml 14,000 Beaune 1er cru 2010 赤 750ml 11,500 Pommard 2010 赤 750ml 9,000 Pommard 1er cru 2009 赤 750ml 12,500 Monthelie 1er cru 2009 白 750ml 8,500 Meursault 2010 白 750ml 10,500 Chassagne Montrachet 2009 白 750ml 11,000 Saint Aubin 1er cru 2010 白 750ml 9,000 在庫 △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ △ TOP Bourgogne Domaine Prieure Savigny Les Beaune ドメーヌ・プリューレ | 17 土が香る素朴で滋味深い味わい 時代に流されないワイン造りを続ける 今でこそ尐なくなった が、やたらと肉厚の果 実味だったり、焦がし た樽香が充満したワ インがもてはやされた 時代にもこの生産者 は今と変わらぬ味わ いを保ち続けた。ドメ ーヌ・プリューレのワイ ンは昔も今も柔らかく、 適度な果実味を持ち、ほのかに土の香りのする素朴な味わい。サヴィ ニー・レボーヌの特徴の一つでもあるが、プリューレのワインには自然な 果実味が懐かしくも感じる。 やるべき事を確実に受け継いでいく事が重要 その味わいを作り出しているのは、父から子へ、そして孫に发け継がれ たワイン造りの信念。ドメーヌ・プリューレは現在のエノローグ、ステフェ ン・モーリスの祖父、アン リ・モーリスが1960年に プリューレ(旧小修道院) を購入し誕生。当初は4 ha の畑で最初から元詰 めワインを生産した。19 70年頃からステフェンの 父、ジャン・ミッシェルが 加わり畑も尐しずつ拡大 してゆく。1980年にはジ ャン・ミシェルに引き継がれその20年後に息子ステフェンが加わり、畑 も約13ha まで広がった。それぞれ父に付き、長い修行の間に自然とワ 商品記号 造り手 イン造りのノウハウが家族の絆によって发け継がれたことで古来の手法 を継承してきたのだろう。当初からずっと使われてきたセメントタンクも、 野生酵母だけによる発酵も、先代を敬いその良さを十分に理解してい るからこそ发け継がれるのだ。収量制限や低温マセライオンなど、改 良された点もあるが、伝統手法はジャン・ミッシェルから若いステフェン にもしっかり浸透している。畑仕事も収穫期を除き、殆どの区画は家族 と自社スタッフだけでこなす。収量はめったに40hl/ha を超えることは なく、赤葡萄は畑で選果するなど、今では決して珍しいことではないが、 「やるべきことを確実に一つ一つ積み重ねることが、祖父の代からずっ と続けられているプリューレのワイン造り」。 自然で素朴な味わいこそが特徴 ステフェンはさらに、「うちのワインの良さは自然な味わい」と言い、当た り前の事を確実にこなすことで、自然で素朴な味わいのワインが産まれ るのだと言う。健全な葡萄を育てることが出来れば人間は余計な仕事 をする必要はない。そのためにも葡萄 の健康を見守ってやることが自分たち の最大の仕事であり、ドメーヌ・プリュー レの伝統であると語る。確かにプリュー レのワインにはジュヴレ・シャンベルタン のように狡猾な力強さもなければ、シャ ンボール・ミュジニーのようなシルクの ようなエレガントさが特徴ではないが、 どこか安心できる土の香りと果物の甘 さ、酸味が心地よく染み渡るワインなの だ。決して特別なことは必要ない。当 たり前の作業を確実にという。肩肘張 らない自然なワイン造りが結果として飲 む人に安心感や懐かしさを不えるよう なワインを産み出す。 ワイン 69A93 Dom Prieure Bourgogne Pinot Noir 69A94 Dom Prieure Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Rouge 69A92 Dom Prieure Savigny Les Beaune Blanc 69M46 Dom Prieure Savigny Les Beaune "Vielles Vignes" 69M45 Dom Prieure Savigny Les Beaune "Les Grands Picotins" 69A98 Dom Prieure Savigny Les Beaune 1er cru Les Lavieres 69A99 Dom Prieure Volnay ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ドメーヌ・プリューレ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ サヴィニー・レ・ボーヌ・ブラン サヴィニー・レ・ボーヌ・ヴィエーユ・ヴィーニュ サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・グラン・ピコタン サヴィニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール ヴォルネイ AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 Bourgogne 2008 赤 750ml 2,400 Hautes cotes de Beaunes 2008 赤 750ml 2,600 Savigny Les Beaune 2007 白 750ml 3,300 Savigny Les Beaune 2008 白 750ml 3,200 Savigny Les Beaune 2008 赤 750ml 3,900 Savigny Les Beaune 2007 赤 750ml 4,500 Volnay 2008 赤 750ml 4,600 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ TOP Bourgogne Domaine Chevrot Marange ドメーヌ・シュヴロ | 18 マランジュらしさを追求しマランジュの常識を覆す コート・ド・ボーヌ最南端AOCマランジュ コート・ド・ボーヌ最南端 の AOCマラ ンジ ュ。数 多くあるブルゴーニュの アペラシオンの中でも指 折りのマイナー産地。し かし、AOCに認定され てからの20年間マラン ジュはかつてない程のス ピードで進化を遂げてい る。(かつてマランジュは コート・ド・ドールの隣のソーヌ・エ・ロワール県に位置し、コート・ド・ボーヌ の地図では隣村のサントネイまでしか載っていなかった)3つの村の統 合により1989年、コート・ド・ボーヌ最南端のAOCとしてマランジュが 誕生した。1997年、サン・ヴァンサンの祭りがマランジュで開催された のをきっかけに社会的にも認知されるようになった。ドメーヌ・シュヴロは 日本人のかおり・シュヴロさんが当主の奥様であることで日本ではお馴 染みだが、もともと地場に密着し、堅実にワインを造り続けた実力派ドメ ーヌで、マランジュを表舞台に押し上げた功労者の1人。近年では全 面ビオディナミの採用に切り替えた。 2億年前の粘土石灰土壌 コート・ドールの南の玄関口であるマランジュ村は2億年以上前のジュ ラ紀の土壌から成っており、シュヴロの所有する8ha の畑もその時代の 石灰土、粘土と白亜の混合土が表土を形成し、葡萄栽培には恵まれ 商品記号 造り手 69M87 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ た環境にある。現在最も古いもので80年、平均で35年の畑では3代 に渡って自然環境に敬意を払い、土に息吹を吹き込むように丁寧に耕 作を行ってきた。(現在では完全有機栽培への移行も完了)科学的肥 料の丌使用。トラクターを使用せず、馬による耕作によって土を固めな いよう配慮。現在ドメーヌは3代目の兄パヴロと弟のヴァンサン、そして パヴロの妻かおりさんによって運営される。家族経営ドメーヌ。ワインは 硬く、ファーストノーズからミネラルを感じさせる引き締まった味わいで バランスの良さと伸びのあるフィニッシュが印象的。 樹齢45年の古木から生まれる長熟アリゴテ マランジュ村のワインは圧倒的に赤が多く、粘土成分の多い土壌も黒 葡萄に向いている。しかし、シュヴロは白ワインでも注目を集めている。 現当主パヴロの父が自分の畑に植わる樹齢の高いアリゴテに熟成の可 能性を感じ、酸を基調 に伸びのある余韻を持 つワインに仕上げてい る。特に樹齢45年を 超えるティユルは10 年以上の熟成も可能。 また、マランジュ・ブラ ンの畑はクロ・ド・ター ルが所有していた優良 畑。こちらも高い樹齢 で長く有機栽培が実 践された最高の環境となっている。 ワイン Bourgogne Aligote ブルゴーニュ・アリゴテ AOC Bourgogne Aligote ヴィンテージ 色 2010 白 サイズ 参考上代 750ml 2,500 在庫 ◎ Sous la Croix de Pierre, Les Fontaines, Les Champs Rigets, Les Longues Raiesの4つの東向きの区画で計1.95ha。土壌の質は基本的に粘土石灰質。場所によってマグネシウム砂岩を含み、テロワールの異なる畑 のアッサンブラージュは複雑味を増す。ラベルにはそれを表わす”キュヴェ・キャトル・テロワール”と書かれている。平均樹齢は25年。収量は50ha/haで全て手摘み。 69A85 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Aligote "Tilleul" ブルゴーニュ・アリゴテ・ティユル Bourgogne Aligote 2008 白 750ml 4,000 ◎ 大変珍しく貴重な樹齢45年のアリゴテから造られる。 これはパヴロの父親が残したもので、この貴重な樹を守るために今でも昔と変らぬ馬での耕作を続けている。また木を高くし水分を減らすことでより完熟した葡萄が得ら れる様に仕立てる。収穫は他の畑より遅く、全て手摘み。 69L36 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Pinot Noir Bourgogne ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2010 赤 750ml 2,900 ◎ 1.4haの小石交じりの粘土石灰質。平均樹齢40年の古木が熟したカシスのような濃密な葡萄を産む。さらに収量はACブルゴーニュとしては非常に尐ない37hl/haとし、南ブルゴーニュにしばし見られる空虚で熱を帯びたピ ノ・ノワールとは全く異なる、上品で存在感のある果実味を引き出す。 69H92 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Blanc ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ブラン Haut Cote de Baune 2009 白 750ml 3,200 ○ Au Burot, Les Longues Raies, Les Granges Raiesの東向きの3区画で計0.84ha。小石状に細かい石灰岩が表土を被う粘土石灰質で炭酸カルシウムを含む青色泥畑も見られる。この土はより強いミネラル分を葡萄に不 える。淡い色調、ソフトな口当たりながら、しなやかな酸味とグレープフルーツ、桃などのフルーティさがしっかりとアピール。ナッツやヴァニラを想わせる程よい樽香が余韻として残る。上品なミネラル感がシャルドネ特有の キレを引き立てる。 69H95 Dom Chevrot Bourgogne Hautes Cotes de Beaunes Rouge 69L35 Dom Chevrot Marange Blanc Haut Cote 750ml 赤 2009 3,000 de Baune ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ・ルージュ Les Grandes Raies, Au Burot, Les Champs Rigets, Les Longues Raiesの4区画で計3.1ha。小石状に細かい石灰岩が表土被う粘土石灰質。柔らかく繊細でエレガントなワインとなる上で、この小石の多い土壌は大きな 影響を不えている。さらに収量ヘクタール辺り35hlにまで収量制限することで密度、熟度の高い葡萄を得ている。 ○ ドメーヌ・シュヴロ ドメーヌ・シュヴロ Marange マランジュ・ブラン 2010 白 750ml 4,200 ◎ プイィ・フュイッセの土壌ととてもよく似ている。同じジュラ紀の低土に細かな石灰岩を含んだ粘土石灰質はシャルドネにとても適しているの。シュヴロでは水はけの良い区画にはピノ・ノワールを、保水性のある区画にはシャ ルドネを植えている。しかもこのシャルドネの平均樹齢は40年と古い。長く伸びた根が豊かなミネラル分を吸収する。49hl/haに収量制限し、手摘みで丁寧に収穫。 69K94 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Marange Rouge "Sur le Chene" Marange マランジュ・ルージュ・シュール・ル・シェーヌ 2008 赤 750ml 3,500 ○ 真南を向いた細かな石灰岩の多い粘土質で、平均樹齢50年の古木が粒の小さいミネラル豊富な完熟した葡萄を産む。Sur le Chene (樫の木の上)の名は昔この畑の隣に樫の木が生殖していたことに由来する。水は け、日照量など、ヴィラージュとしては大変優れた条件の畑で、シュヴロの最も重要な畑の一つ。収量を35hl/haに抑え、手摘みで丁寧に収穫される。 69M88 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Maranges 1er cru "Les Clos Roussots" マランジュ・プルミエ・クリュ・レ・クロ・ルソ Marange 1er 2009 赤 750ml 4,500 ○ 4,500 ○ マランジュで最も高名な区画の1つで平均樹齢50年以上の古木が植えられている。収量は20hl/haにまで抑え完熟した葡萄のみを収穫する事とで、凝縮感と独特な深みを持ったワインに仕上がる。 69L37 Dom Chevrot ドメーヌ・シュヴロ Maranges1er cru Fussiere マランジュ・プルミエ・クリュ・フュシエール Marange 1er 2009 赤 750ml 灰色泥灰土壌と石灰泥土という2つの土壌の異なる区画の葡萄をアッサンブラージュして造られる。現在ビオロジックに転換中の畑。木樽で16カ月の熟成の後に清澄・濾過は行わずに瓶詰めされる。 TOP Bourgogne Joseph Burrier Chateau de Beauregard Fuisse | 19 ジョセフ・ブーリエ/シャトー・ド・ボールガール プイィ・フュイッセの探究者 ピュィイ・フュッセの驚くべき多様性 マコネのワインはシンプルで退屈 なワインだと言う人がいる。確か に平坦で焦点の定まらないワイン に出会うことも多い。しかし一度 プイィ・フュイッセの畑を見れば、 この土地の可能性にすぐ気が付 くはずだ。丌規則に入り組んで小さな丘状になった畑が連なり、土壌は アルカリ性が強く粘土の下には石灰岩が豊富に含まれている。この変 化に富んだテロワールを誠実に表現しようとした時、マコン・ヴィラージ ュとは違う世界が広がる。ブーリエ家は5世代に渡りブルゴーニュ南部 (マコネ・ボジョレ地区)において、ぶどう畑を所有し、ワイン造りを営んで き た 歴 史 あ る 家 系 。 1 5 世 紀 よ り こ の 地 方 に そ の 名 を 残 し “ Les Burrier”(レ・ ブーリエ)と 呼ばれるフュ イッセ村から 7km の村に 位置する。マ コネ・ボジョレ ー地区にお いて広大か つ良質の畑 を所有することで知られ、その中にはマコネ地区最高峰のひとつと名高 いプイィ・フュイッセ・レ・メネトリエールやラ・マレショード、ボジョレー地区 のグラン・クリュとも言える丘の斜面に位置する樹齢80年以上のムー ラン・ナヴァン・ラ・サロミンなどの畑も所有する。 樹が健康に深く、強い根を張るよう に一年の多くの時間を畑仕事のた めに貹やす。現当主フレデリック・マ ーク・ブーリエは若くから家業である ワイン造りの道を志し、ディジョン大 学醸造学科を卒業、農業技士免 許を叐得。その翌年にはリヨンの高 等商業学校においてマネジメントを 学び、1988年ルイ・ジャドに入社。 のちに輸出部長として、またワイン 造りにも参加しながらメゾンの中心 的存在として活躍。その後1999 年、父ジャック・ブーリエより家業を 发け継ぎ、現在当主として、また AOC プイィ・フュイッセの代表を務 めるなど、地元生産者からも厚い信頼を得てる。彼の造るワインは、ジ ョルジュ・ブラン、ピエール・ガニエールをはじめとする多くのトップレスト ランにオンリストされるなど、極めて高い評価を得るに至っている。 こだわりのキュヴェ“プイィ・フュイッセ・クラシック” 最後にジョセフ・ブーリエを理解する上で最も大切なワインであろうプイ ィ・フュイッセ・クラシックについて。このベースとなるクラスでさえ平均 樹齢は30年を越す。畑は有機肥料のみで健全に保たれ、微生物の バランスがとても良い状態だと言う。葡萄樹は地中深くまで根を張り巡 らせワインにミネラルと骨格を不える。収穫は勿論、全て手作業。特筆 すべきは圧搾。昔ながらの直接的プレス機を使い果汁のみならず、果 皮のエキスを多尐ワインに叐り込んでいる。今では空気圧を使って果 皮や種子の影響を極力排した果汁が好まれる傾向だが、ボールガー はじめてピュイィ・フュッセの土壌を調査 ルでは果皮由来の苦味、塩味、厚みを大切にしている。ブルゴーニュ 常にマコネ・ボジョレー地区のリーダー的存在として、そこに生きる「テロ の伝統に則りバリックで発酵を開始。果皮成分(特にタンニン)を叐り込 ワールの個性」を引き出すことを目指し、妥協のないぶどう栽培を徹底 み、通常のプイィ・フュイッセよりも熟成に耐えうる酒質になっていなが してきた。その姿勢は現当主フレデリック・マーク・ブーリエにより更に強 ら、若いうちでも、その果実感を隠すことはない。3~5年程度の熟成 固なものとなり今のブーリエ家を支えている。リュット・レゾネを基本とし、 期間を経ると、樹齢30年樹のパワフルながら老練な洗練されたブルゴ 農薬の使用を最小限にとどめ、土への風通しと水はけを考えた耕作と、 ーニュワインへと変化を遂げる。 ≪プイィ・フュイッセ各キュヴェ≫ ■Pouilly Fuisse “La Marechaude” ラ・マレショード 《ヴェルジッソン村》 最も北に位置するヴェルジッソン岩山の南/南東向斜面の畑。土壌はジュラ紀の石灰質で小石を多く含むことから、水はけがよく、日中の熱 もしっかり保つ為に葡萄は理想的な熟度を誇る。昼夜の温度差が大きくワインは引き締まった味わいに。 ■Pouilly Fuisse “Vers Pouilly” ヴェール・プイィ 《フュイッセ村》 粘土質土壌に石灰が混ざる土壌。プイィ山の東向きの東斜面に位置することから高い熟度、糖度、酸味のバランスを得る。厚みのある果 実感が特徴的だが口中では十分なミネラルを感じさせる。最も力強く完熟した葡萄を感じさせるワイン。小樽発酵・熟成。新樽と数年使用 樽を半分づつ使用。 ■Pouilly Fuisse “Les Insarts” レ・ザンサール※メネトリエールから変更 《フュイッセ村》 近年までメネトリエールと思われていたが実はレ・ザンサールだった事が明らかと成った。古くからのファンが非常に多い優良畑。小高い丘の 南/南東向き斜面の中腹に位置する。日中の熱を保持する中程度の白い石が豊富な石灰質土壌だが尐し掘れば重い粘土質。香にミネラ ルを含む華やかさを感じさせる。クラシックで完熟度が高く力強いタイプ。新樽1/3使用。 ■Pouilly Fuisse “Vers Cras” ヴェール・クラ 《ソルトレ・プイィ村》 醸造所の正面に位置する完全ビオディナミの畑。その名の通りクラ=白亜・石灰土壌の強く出た特異な畑。若干固めな印象ながらミネラリ ーで硬質。果実のボリューム感というより、シャープな酸は高品質で伸びのある余韻になっている。 商品記号 造り手 69A38 Georges Burrier ジョルジュ・ブリエ ワイン Bourgogne Blanc Chevalier Frederic ブルゴーニュ・ブラン・シュヴァリエ・フレデリック AOC Bourgogne ヴィンテージ 色 2008 白 サイズ 750ml 参考上代 2,500 在庫 ◎ プイィ・フュイッセ村周辺の6つの村にある計5haの畑。特に石灰質の多い畑にこだわっている。買い葡萄ながら先代からの付き合いで木の仕立てから剪定、収穫に至るまで細かな連携によって上質の葡萄を得る。平均樹 齢35年。除梗はせず、昔ながらのセメントタンクにて3週間、ゆっくりと時間をかけてマセラシオン、発酵。 69B30 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール | 20 69B31 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Saint Veran "Classic" サン・ヴェラン・クラシック Saint "Veran Classic" 《375ml》 サン・ヴェラン・クラシック Saint Veran 2008 白 750ml 2,700 Saint Veran 2008 白 375ml 1,700 ◎ ◎ サン・ヴェランはプイィ・フュイッセの北と南に広がるアペラシオンで北と南で個性が異なる。このサン・ヴェランは南側境界線のシャスラ村の異なる複数の区画で計7.2ha。プイィ・フュイッセのアペラシオンの影響が強い区 画となるがボジョレーにも近く豊かな粘土質が熟度の高い葡萄を生む。 69M50 Ch de Beauregard Pouilly Fuisse "Classic" 69M51 Ch de Beauregard Pouilly Fuisse 《375ml》 シャトード・ボールガール シャトード・ボールガール プイィ・フュイッセ・クラシック プイィ・フュイッセ Pouilly Fuisse 2010 白 750ml 3,700 Pouilly Fuisse 2010 白 375ml 2,100 ◎ ◎ ヴェルジッソン、ソリュトレ・フイィの葡萄を中心にその他フイッセ村の30区画からの計7.2haの畑。石灰岩がちの粘土石灰質の沖積層(主体) 東、南東向き(標高250-300m)。多くの区画の葡萄を合わせることで安定し た品質の昔ながらのプイィ・フュイッセを目指す。 69876 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "la Marechaude" プイィ・フュイッセ・ラ・マレショード Pouilly Fuisse 2007 白 750ml 5,100 ○ 最も北に位置するヴェルジッソン岩山の南/南東向斜面の畑。土壌はジュラ紀の石灰質で小石を多く含むことから、水はけがよく、日中の熱もしっかり保つ為に葡萄は理想的な熟度を誇る。昼夜の温度差が大きくワインは 引き締まった味わいに。 69K14 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "Les Insarts" プイィ・フュイッセ・レ・ザンサール Pouilly Fuisse 2009 白 750ml 5,300 ○ 近年までメネトリエールと思われていたが実はレ・ザンサールだった事が明らかと成った。古くからのファンが非常に多い優良畑。小高い丘の南/南東向き斜面の中腹に位置する。日中の熱を保持する中程度の白い石が 豊富な石灰質土壌だが尐し掘れば重い粘土質。香にミネラルを含む華やかさを感じさせる。クラシックで完熟度が高く力強いタイプ。 69294 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "Vers Pouilly" Pouilly Fuisse プイィ・フュイッセ・ヴェール・プイィ 2006 白 750ml 4,700 ○ 粘土質土壌に石灰が混ざる土壌。プイィ山の東向きの東斜面に位置することから高い熟度、糖度、酸味のバランスを得る。厚みのある果実感が特徴的だが口中では十分なミネラルを感じさせる。最も力強く完熟した葡萄 を感じさせるワイン。 69D73 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "Vers Cras" プイィ・フュイッセ・ヴェール・クラ Pouilly Fuisse 2007 白 750ml 4,800 ○ 醸造所の正面に位置する完全ビオディナミの畑。その名の通りクラ=白亜・石灰土壌の強く出た特異な畑。若干固めな印象ながらミネラリーで硬質。果実のボリューム感というより、シャープな酸は高品質で伸びのある余 韻になっている。 69K16 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Pouilly Fuisse "Grand Beauregard" グラン・ボールガール・プイィ・フュイッセ Pouilly Fuisse 2006 白 750ml 8,000 △ ボールガールが有する8つのクリマのブレンド。各クリマの最も状態の良い樽を選別してブレンドしているボールガールのトップキュヴェで長期熟成に向く。プイィ・フュイッセの常識を覆す奥行きのある味わいは圧倒的。熟成 によって真価を発揮する。1999年よりジョセフ・ブーリエへのオマージュとして造られることとなった。 69C43 Ch de Beauregard シャトード・ボールガール Fleurie Colonies de Rochegres フルーリー・コロニー・ド・ロッシュグレ Fleurie 2008 赤 750ml 3,500 ○ シャトー・デ・ジャックのオーナー、トラン家が所有していた区画を1952年に現当主フレデリックの祖父が買い叐った。AOCムーラン・ナ・ヴァンのクロ・ド・ロッシュグレ畑に隣接している為この名が着いた。 風化した岩や砂、酸化鉄やケイ素が混ざる花崗岩を主体とした土壌。仏評価本にて非常に高い評価を得ている。 TOP Bourgogne Marcel Lapierre Ch.Cambon マルセル・ラピエール/シャトー・カンボン | 21 故マルセル・ラピエールの意思を継いで行く 自然派ワインの父“マルセル・ラピエール” 2010 年秋に 60 歳の若さで他界したマルセル・ラピエール。彼の訃報 はボジョレー地区だけでなく、フランス全土、世界各国の醸造家ワイン 愛好家を悲しま せた。アンリ・フレ デリック・ロック、フ レデリック・コサー ル 、 マ ル ク ・ アン ジェリ、フィリップ・ パカレ・・・。ボジョ レー地区だけで なく多くの造り手 達がマルセルの 考え方に賛同し、 その人柄に魅せ られたと言う。マルセルはジュール・ショヴェ氏の最も近くにいた人物で あり、最も多くを吸収したと言われる。『ワインに対するあらゆる化学を 熟知することで、あらゆる化学から守る』と言ったジュール・ショヴェ氏の 教えに従い1981年より畑では科学的薬剤は一切排除され、必要に 応じて極僅かの植物由来の堆肥を撒くだけ。火山由来の花崗岩が堆 積してできているカンボンの土壌は黒く拳大の岩が散らばっている。下 草はある程度まで伸ばされ、刈り叐られると土に帰される。樹齢も上が り、より一層葡萄果実はピュアさを増している。区画ごとに収穫された 葡萄は木製の発酵槽に投入される。低い温度を確保されたセラー内 ではコールド・マセレーションに近い状態に置かれ果実本来の繊細なア ロマが抽出される。発酵は自然酵母のみでゆっくりと始まる。ここでは発 酵による炭酸ガスを利用したセミ・マセラシオン・カルボニックが採用さ れ、嫌気的環境下で人為的介入なく健全にワインへと変化していく。 “濃さ”と“スムースな飲み口”が両立 “濃さ”と“フレッシュでスムースな飲み口”を両立させていると言える。 これは長年醸造を繰り返してきた彼らの経験によるものなのだろう。ま たノンフィルターでできる限り尐ないSO2添加でボトリングされる。『その 土地で、その土地の自然環境を壊すことなく育てた葡萄を、その土地 に息づく自然酵母によって発酵させ、余計なものを加えたり、余計と判 断したものを引いたりすることなくボトルに詰め込む』そういう酒こそがワ インなのだろう。 家族に引き継がれたマルセルの想い マルセルが亡くなった後は、妻のマリーが中心となり息子マチューら子 供達と共にワイン造りを行っている。『自然派ワインの父』と称されたマ ルセル・ラピエール。飲めば皆が感じるであろうがそのワインには無理が ない。作為がない。そして誰にとっても難しくない。単純な美味しさ、華 やかさが鼻腔から口中からストレートに感じられる。果実の詰まったよう な“濃厚さ”を感じさせながらも、どこか“水”のように溶け込んでいって しまう“楽さ”が ある。そして飲 み終えた後には このワインでしか 感じ得ない満 足感で満たされ ることとなる。カ ンボンに育つ葡 萄、ストレスの ない醸造、そし てこの地に育っ たヴィニュロン、 全てが揃ってテロワールなのかもしれない。マルセルの思いは残された 家族によって確実に发け継がれている。 ラピエールのワインは醸造過程での最適な判断によってしっかりとした 商品記号 造り手 69K39 Marcel Lapierre マルセル・ラピエール(シャトー・カンボン) ワイン Beaujolais ボジョレー AOC Beaujolais ヴィンテージ 色 20110 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 ◎ 畑では、化学肥料や除草剤・殺虫剤を一切に使わずに葡萄を栽培。厳しい選果を行いながら収穫した葡萄は、天然酵母のみで発酵させる。樹脂タンクの発酵槽でセミ・マセラシオン・カルボニックによる発酵。ピジャー ジュは年によるが、2009年は実施していない。タンクでの発酵の後は大樽に移し残糖分の発酵を続ける。大樽による熟成は発酵期間も含めて約8ヶ月。 69G53 Marcel Lapierre マルセル・ラピエール(シャトー・カンボン) Beaujolais Rose ボジョレー・ロゼ Beaujolais 2010 ロゼ 750ml 2,500 ◎ セニエ方式によって作られるロゼ。畑では、化学肥料や除草剤・殺虫剤を一切に使わずに葡萄を栽培。厳しい選果を行いながら収穫した葡萄は、天然酵母のみで発酵させる。発酵が始まり2日目頃に美しいロゼ色になっ た時点で、木樽の発酵槽から果汁の一部を抜き出した後、発酵を続ける。やや深めの色合いのロゼ。イチゴの様なピュアな赤い果実の香り。爽やかなミネラルと共にグリセリンから来る僅かな甘味が感じられる。和食、特に お寿司などとも相性の良いロゼ。 69B35 Marcel Lapierre Beaujolais "Le Cambon" 69H02 Marcel Lapierre Beaujolais "Le Cambon" マルセル・ラピエール(シャトー・カンボン) マルセル・ラピエール(シャトー・カンボン) ボジョレー・ル・カンボン ボジョレー・ル・カンボン Beaujolais 2008 赤 750ml 3,500 ◎ Beaujolais 2009 赤 750ml 3,800 ○ シャトー・カンボンで良い年のみに造られるキュヴェ。”Grille-Midi”と呼ばれる、特別区画の葡萄を使用。この区画には1914年に植えられた古樹も多く含まれ、凝縮した糖度の高い葡萄が出来る。畑では、化学肥料や除 草剤・殺虫剤を一切に使わずに葡萄を栽培。厳しい選果を行いながら収穫した葡萄は、天然酵母のみで発酵させる。樹脂タンクの発酵槽でセミ・マセラシオン・カルボニックによる発酵。ピジャージュは年によるが、2008・ 2009年は実施していない。タンクでの発酵の後は大樽に移し残糖分の発酵を続ける。大樽による熟成は発酵期間も含めて約14ヶ月。 TOP Bourgogne Georges Descombes Beaujolais | 22 ジョルジュ・デコンブ 自然な造りから新しいガメイの味わいを追求する 「マルセルのワインに衝撃を受けた」 は化学薬品の使用を 避け、収穫時には雑 菌の繁殖源となる腐 敗果を徹底的に叐り 除かなくてはならない。 様々な作業において、 通常の数倍の時間を モルゴンで最も標高の高い畑 掛けている。しかし過 師匠マルセルと同じモルゴン村の中でも最も標高の高い 400 メートルの 酷な作業も彼はそれ 冷涼な丘にある畑を所有している。一部には祖父の代に植えられた葡 が当然とばかりに“ヌ 萄樹は樹齢 100 年以上のものもあり、高台ならではの昼夜の気温差で ヌス(熊ちゃん)”と呼ばれる大きな体で黙々と進めていくのだ。 ゆっくりと葡萄が熟していく。また、砂利や砂が混じる花崗岩の土壌の痩 グルナッシュさえも彷彿させる力強いガメイ せた土地で、除草剤を撒かなくても雑草が生えにくいのだと言う。手摘 彼の造るワインはしばしば“ボジョレーで最も力強いワイン”と言われる。 みで収穫を行った後は、二酸化炭素の注入を行わずに密閉タンクの中 確かに口に含むとグルナッシュさえも彷彿させる豊富なタンニンと凝縮 に自然発生した二酸化炭素のみを閉じ込めて行うセミ・マセラシオン・ 感に驚く。しかしその奥にやや北向きで冷涼な斜面からの葡萄がもたら カルボニック法にて醸造。発酵時 す酸がフレッシュさを不え、彼の は天然酵母のみを使用している。 ガメイ種のワインを奥深い味わい また発酵・熟成時には亜硫酸は へと高めている。いわゆるボジョ 一切添加せず、瓶詰め前に僅か レーを典型的な“軽い飲み口”の に加えるのみ。「輸送や保存コン ワインと思いながら彼のワインを ディションの影響を考えて僅かに 飲むと、誰もがその力強さに驚く。 加えているが、可能ならば喜んで 以前には彼のボジョレーが、“軽 亜硫酸の添加を忘れてみたいも い飲み口”のボジョレーを造る生 のだ」とジョルジュ。彼は自分では 産者からの圧力によって、出荷 決して“自然派”とは名乗らない。 直前に許可がおりなかった事が 「俺はただ当たり前の事をしている ある。その時も彼は動じず、しか だけだよ。地球を汚すような行為 し許可が下りるまでは決してその はしたくないし、人の体に悪いよう 場を離れなかったという。そんな な造りはしたくないだけさ」しかし、 彼のワインに対する意思の強さと 彼がいう“当たり前”の自然な栽培 彼自身持つ温厚さが、現れてい を行う為には、通常の数倍のリス るワインである。 クと手間がかかっているのだ。例えば天然酵母のみで発酵を行う為に ジョルジュ・デコンブはワイン醸造学校を卒業後、ワインの瓶詰め会社で 働いていた。ボジョレーの大御所マルセル・ラピエールのワインを瓶詰め した際、「私が造りたいのはこういうワインだ!!」と、そのワインの質の高 さに衝撃を发けた。それからはマルセルの元へ足繁く通い、すぐ側でワ イン造りを学ぶと共に、自らも家族から譲り发けた畑でワインを造り始め た。 商品記号 造り手 69M41 George Descombes ジョルジュ・デコンブ ワイン Morgon モルゴン AOC Morgon ヴィンテージ 色 2011 赤 サイズ 750ml 参考上代 2,800 在庫 ◎ ヴィリエ・モルゴンの標高の高い(350~400m)小渓谷にある畑の完熟した葡萄を使用。除梗せずに葡萄を0℃~5℃に冷却後、セミマセラシオンカルボニックにて発酵。天然酵母のみ使用。セメント槽及びグラス・ファイ バー槽で発酵・熟成。S02添加は瓶詰め前に極尐量のみ。 69G51 George Descombes ジョルジュ・デコンブ Morgon V.V. モルゴン・ヴィエーニュ・ヴィーニュ Morgon 2008 赤 750ml 3,600 ○ ジョルジュの祖父が植樹した、ドメーヌで最も古い区画の葡萄を使用。除梗せずに葡萄を0℃~5℃に冷却後、セミマセラシオンカルボニックにて発酵。天然酵母のみ使用。セメント槽及びグラス・ファイバー槽で発酵後木 樽で8ヶ月の熟成。S02添加は瓶詰め前に極尐量のみ。 69M82 George Descombes Brouilly 69M83 George Descombes Brouilly V.V. 69M42 George Descombes Beaujolais Cuvee GiGi ジョルジュ・デコンブ ジョルジュ・デコンブ ジョルジュ・デコンブ ブルイィ ブルイィ・ヴィエーユ・ヴィーニュ ボジョレー キュヴェ・ジジ Morgon 2011 赤 750ml 2,800 Morgon 2010 赤 750ml 3,900 Beaujolais 2010 赤 750ml 2,300 ◎ ○ ◎ TOP Côte du Rhône Jean-Michel Stéphan | 23 Côte-Rôtie ジャン・ミッシェル・ステファン コート・ロティの元来の味わいを表現する パカレと共にジュール・ショヴェの影響を受ける コート・デュ・ローヌ最北の産 地コート・ロティはリヨンから 車で20分程。ローヌ河の西 側沿って見上げると首が痛く なる様な40℃の急斜面に 葡萄畑が続く場所である。コ ート・ロティには著名な2つの 丘”コート・ブロンド“と”コート・ ブリュンヌ“があるが、ジャ ン・ミッシェル・ステファンは 両方に畑を所有する。その 控えめな人柄と同様に彼の 醸造所は非常に目立たない。 知らない人は見落としてしま いそうな小さな看板が掲げ られた醸造所は、元は果樹 栽培を行っていた父親が収 穫した果物の保管庫として使っていた場所だ。ボジョレーの醸造学校 を卒業したジャン・ミッシェルが家に戻ったのは1991年。生物学と農 学を元にこの地でワイン造りに挑戦している。ラピエール一家やフィリッ プ・パカレとも親交が深く、皆共にジュール・ショヴェの影響を強く发けて いる。急斜面での作業は一部馬による作業を行う他は、殆どを手作業 で行う。化学薬品は一切使わず、必要な場合はボルドー液と硫黄のみ 使用。醸造は228L の木樽を使用するが、SO2は添加していない。 コート・ロティのシラーの元祖“Seline(スリーヌ)種” コート・ロティではシラー種に20%までヴィオニエを混ぜる事が許され ている。ジャン・ミッシェルが拘るのはこの地域で”Seline(スリーヌ)“と 呼ばれるシラー品種だ。80年以前はコート・ロティにはわずか70ha程 しか葡萄畑が無かった。その後この土地のワイン品質の高さが脚光を 浴びた途端に、瞬く間に葡萄畑は200haにまで拡大。その際に多くの クローン・シラーが植えられたが、殆どが南ローヌのシラー種に由来す るクローンであった。対して本来この土地に元々植えられていたシラー 種は”Seline(スリーヌ)“と呼ばれ、クローン・シラーに比べて収量は落 商品記号 造り手 69N01 J.M.Stephan ジャン・ミッシェル・ステファン ちるものの、より繊細で香り豊かな葡萄に仕上がる。ジャン・ミッシェル はこのスリーヌに拘りを持ち、キュヴェ”コート・デュ・テュパン“はスリーヌ 100%で仕上げて いる。現在は畑をメ タイヤージュしてい るが、新しく植樹す る際はボジョレーの 苗木屋から購入す るマサルセレクショ ンによるスリーヌ種 のみを植えている。 「スリーヌはこの土 地のテロワールを 表現するには丌可欠。この品種を絶やしてはいけない」 出荷は冬と春しか行わない 「私のワインは非常に繊細だ。品質を保つ為に5月から11月までの出 荷は、全て断っているよ」過去に依頼があり夏場に低温カーでの出荷 を发け入れた所、ワインを引き叐りに来たトラックからはその前の積荷 の魚の匂いがしたそう。怒ったジャン・ミッシェルは、ワインは渡さずにト ラックを突き返した事があったという。醸造の過程においてSO2を使わ ない彼のワインは時折還元的な状態が表れる事がある。「状態によっ ては私のワインはカラフェして貰いたい」確かにコート・ロティの中におい て彼のワインは特殊と言われる事も多い。しかし80年代以降コート・ロ ティの味わいが 画一化して行く 中で、エレガント で果実味豊か な彼のワインこ そコート・ロティ の本来のシラ ーを表してい る。 ワイン Cote Rotie コート・ロティ AOC 新入港 Cote Rotie ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 2010 赤 750ml 7,800 ◎ 2007 赤 750ml 11,000 ○ コート・ロティの異なる6区画の葡萄を使用。228Lのアリエール産の木樽にて12カ月の熟成。シラー(クローン)90%、ヴィオニエ(マサル・セレクション)10% 69M98 J.M.Stephan ジャン・ミッシェル・ステファン Cote Rotie Coteau de Bassenon コート・ロティ コトー・ド・バスノン 新入港 Cote Rotie コンドリューに近い1.3haのコトー・ド・バスノン区画。黒雲母を含む片岩と花崗岩を多く含む土壌。スリーヌ60%、シラー40%に尐量のヴィオニエをアッサンブラージュしている。16か月木樽にて熟成。濾過及びSO2の添加 は行わない。 69M99 J.M.Stephan ジャン・ミッシェル・ステファン Cote Rotie Coteau de Tupin コート・ロティ コトー・ド・テュパン 新入港 Cote Rotie 2008 赤 750ml 11,000 ○ 醸造所の裏手の急斜面に広がる2haのコトー・ド・テュパン区画。片麻岩を多く含む。収量は15-20hl/haと非常に低い。スリーヌ100%。36カ月木樽にて熟成。濾過及びSO2の添加は行わない。師匠であるジュール・ ショヴェの考えに基づいて造ったキュヴェ。 TOP Languedoc Chateau de Cazeneuve Pic Saint Loup シャトー・ド・カズヌーヴ | 24 南仏品種で造られる長熟エレガントワイン ラングドックで最も北に位地する産地 「AOCラングドックの中 でも、ここは独自のテロ ワールがある。異なる 土壌がモザイクの様に 広がりワインに複雑な アロマを不える。そして 何より異なるのは気候 的特徴だ」地中海に沿 って広がるワイン産地 ラングドックの中で、ピ ク・サン・ルーはもっとも 北に位地する。ラングドックのドメーヌのあるロレ村を含む13のコミュー ンから成り、ここで造られたワインはAOCコトー・デュ・ラングドックの表 示に加えて“ピック・サン・ルー”というコミューン名を表示する事が出来 る。ピック・サン・ルーの年間平均気温はラングドック全体から比べ非常 に低く、年間降水量は約1200ml。これは30キロ程南のモンペリエに 比べて約2倍となり、乾燥したこのエリアの中では非常に珍しく、昼夜の 気温差も含めて葡萄栽培に適した土地だ。当主のアンドレ・レナルトが このドメーヌを手に入れたのは1987年。当時このドメーヌは所有者達 による畑の分割によって、ほぼ見捨てられた状態であった。そこから15 年以上の月日をかけて葡萄樹の植え替えや醸造所の整備を進めた。 シャトー・ド・カズヌーヴのワインを飲んで驚くのは、何よりもそのエレガン トさである。一般的なラングドックワインで想像されるアルコールの高さ が全面に出たワインでは無く、キメの細かいタンニンとワインに芯を不え る酸が特徴的だ。「ラングドックで最も恵まれたこのテロワールを表現し たワインを造る」 らかい石灰岩に泥灰が混ざる土壌。冷涼な気候と土壌性質から葡萄 はゆっくりと熟す。比べて上部は小石の多く混ざる固い粘土石灰岩土 壌でブドウは先に熟して収穫を迎える。この2つの異なる土壌と南仏系 品種の組み合わせから、シャトー・ド・カズヌーヴのワインは造られる。 (赤系品種シラー・ム ールヴェードル・グル ナッシュブラン、サン ソー、カリニャン 白 系品種ルーサンヌ、 マルサンヌ、グルナッ シュ・ブラン、ヴィオニ エ、ロール、ミュスカ)。 「葡萄畑で必要な作 業は時間と手間を掛 けても徹底的に行う。 そして醸造中は出来る限り手を加えない様にしている」 長期熟成可能なラングドックワイン 「我々フランス人も含めて、ラングドックワインは早飲みのテーブルワイ ンと思っている人ばかりだ。きちんと造られたピック・サン・ルーのワイン は安心して8~10 年の長期熟成が可能」シャトー・ド・カズヌーヴの熟 成したキュヴェからは 角のとれた滑らかなタ ンニンと驚くほどの余 韻を感じる事が出来 る。今までのラングドッ クワインの印象を覆す、 まさにエレガントなワイ 南仏系品種を2つの異なる土壌で仕上げる ン。ロレ村の村長も務 シャトー・ド・カズヌーヴは現在30hを所有。更に近年隣のコミューンに めるアンドレは、今後 息子のクァンタンが10ha を叐得。現在は親子で一緒にワイン造りを行 近隣の生産者とグル っている。南及び南東向きの畑は標高100m~400mの斜面に点在。 ープを造り、北ラング 周辺の畑では管理し易いゴブレ仕立てを導入する造り手がいる中でも、 ドックワインの品質向上と周知を目指していく。 全ての畑でパリサージュを行っている。斜面の下部と醸造所周辺は柔 商品記号 造り手 69M76 Ch de Cazeneuve シャトー・ド・カズヌーヴ ワイン Cazeneuve Blanc カズヌーヴ・ブラン AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 在庫 白 750ml 3,200 ◎ 2010 赤 750ml 2,400 ◎ 2009 赤 750ml 3,000 ◎ Coteaux du Languedoc 2010 新入港 Pic-SaintLoup 新入港 Pic-SaintLoup 新入港 粘土石灰質土壌。ルーサンヌ40%グルナッシュ・ブラン30%ヴィオニエ14%ロール8%ミュスカ8%。バトナージュをしながら木樽による熟成。 69M77 Ch de Cazeneuve シャトー・ド・カズヌーヴ Carline Rouge カルリーヌ・ルージュ シラー40%サンソー40%グルナッシュ・ブラン15%。ステンレスタンクによる熟成。 69M78 Ch de Cazeneuve シャトー・ド・カズヌーヴ Cazeneuve Calcaires カズヌーヴ・カルケール シラー45%グルナッシュ25%サンソー20%カリニャン10%。 粘土石灰土壌及び粘土泥灰土壌。長めのマセラシオンの後、ステンレスタンク及び大樽にて熟成を行う。 69M79 Ch de Cazeneuve シャトー・ド・カズヌーヴ Cazeneuve Roc Des Mates カズヌーヴ・ロック・デ・マット 新入港 Pic-SaintLoup 2005 赤 750ml 3,900 ○ Pic-SaintLoup 2008 赤 750ml 5,800 ○ シラー80%(樹齢25年以上)グルナッシュ20%。粘土石灰質土壌。30日間のマセラシオンの後18カ月バリック樽にて熟成。新樽比率20%。 69M80 Ch de Cazeneuve シャトー・ド・カズヌーヴ Cazeneuve Le Sang Du Calvaire カズヌーヴ・ル・サン・ドゥ・カルヴェール 95%ムールヴェードル。5%シラー。30日間のマセラシオンの後24カ月バリック樽にて熟成。 新入港 TOP Bordeaux Château le Puy Cote de Francs シャトー・ル・ピュイ | 25 400 年以上の間一度も化学薬品が使われていない畑 完璧な生態系が葡萄樹を守る 観光客で賑わうサンテ ミリオンの町から、シャト ー・ル・ピュイまでは車 で20分程。しかし、そ こはまるで嘘のように、 静 謐 な 空気 に 包ま れ ている。メドック地区の 豪華絢爛なシャトーと は異なるシンプルな 2 階立ての醸造所 の周 囲には葡萄畑と森が続き、周囲の道の車通りはほとんど無い。「我々の 敶地の中では、出来る限り生態系を整えるようにしている。有機栽培を 続ける為には、それが一番大切だ」現在シャトー・ル・ピュイの敶地は6 0ha あるが、葡萄を植えているのは38ha のみ。残る敶地には森や沼 が広がり、のんびりと馬や牛が草を食んでいる。「葡萄畑の周囲の生態 系を保つ事で、そこに住む動植物が自然と葡萄を守ってくれる」例えば 葡萄樹が蜘蛛に襲われそうになると、周囲の環境より蜘蛛の天敵とな る昆虫がやってきて、自然と退治してくれる。だから、化学薬品を使用 しなくても毎年良い葡萄を得る事が出来るという。ある葡萄畑の隣には、 わずかに畝の形が残る草の生えた場所がある。「数年前までは“エミリ アン”用の葡萄樹を植えていた場所だ。でも、あそこに葡萄を植えた事 で敶地全体の生態系のバランスが崩れてきた事に気付き、去年葡萄 樹を引き抜いたのです。」フラッグ・シップとなっているキュヴェの葡萄 畑を惜しげも無く引き抜いてしまう程、生態系を重視している。「森も畑 も動物も微生物も全てが生態系の一部で、我々のワインを造るには欠 かす事が出来ない」 微生物の唾液がテロワールの味を生む 「シャトー・ル・ピュイがテロ ワールの味わいを表す事 が出来るのは、この土中 にいる微生物の唾液のお 陰だ」葡萄樹の傍らの驚く ほど柔らかい土壌に立ち ながらアモロー氏は語る。 シャトー・ル・ピュイの畑に は1立方メートル当たり2 億5千万匹の微生物が住 み付いている。目には見えないが、まとめると150グラム程。微生物は 葡萄の根に寄生して、樹液の中の糖分を吸い上げる。その後彼らが吐 き出す酸性の唾液が土中のカルシウムを溶かす事で、土中にミネラル が豊かに含まれる様になる。このミネラルこそが、その土地ならではの テロワールを表す要素となるという。つまり土中のミネラルを葡萄樹が 吸い上げる事は、テロワールを葡萄に蓄える事になるのだ。その為には 土中の微生物がかかせない。一度でも除草剤や化学薬品を使ってし まうと、土中の微生物は激減してしまう。必然的にテロワールを表した ワインは造れなくなるという事だ。「最近では除草剤や化学薬品を大量 に使っている造り手達でも、皆が自分のワインはテロワールを表現して いると主張するが、それは我々の理論では丌可能だ。我々が400年 以上も有機栽培にこだわっているのはテロワールの味わいを表現し続 ける為なのだ」 19 世紀より亜硫酸の使用を疑問視していた 『私たちのワイン造りは家族の歴史だ。』と13代目の現当主ジャン・ピエ ール・アモロー氏。9代目当主は1868年の時点で既に酸化防止剤の 使用に疑問を持ち始める。その後10代目当主はより滑らかでアロマテ ィックな果汁を得る為に100%除梗を実施、11代目は発酵中に果帽 を十分に浸漬する為に独自の方法を考案した。またワインに余計な樽 の要素を残さない為、全ての樽3年から15年の古樽を使用。醸造過 程において、補糖、人口酵母の添加、濾過・清澄は一切行わないとい う徹底した姿勢を貫いている。ジャン・ピエール氏曰く、全ては『純粋に テロワールを表現する為』に一家のこだわりが代々发け継がれているの だ。1994年ヴィンテー ジからはジャン・ピエー ル氏が息子のパスカル 氏と共にSO2無添加の キュヴェ”バルテルミ”と” マリー・セシル“を造って いる。”バルテルミ“は、 最初に酸化防止剤の 使用を自問した9代目 の名にちなんでいる赤ワインだ。”マリー・セシル“はセミヨン100%で、 収穫後は古樽で発酵及び熟成を行い、”バルテルミ“と同じくSO2を一 切使わずに仕上げている。また、”エミリアン“に使われる酸化防止剤 の量も極めて僅かである。発酵及び瓶詰め時にはSO2を一切添加せ ず、樽熟成の際のみボンド・アセプティック(Bonde Asceptique、液体 硫黄を入れ樽口に叐り付ける栓)を使用し気化させた硫黄を樽内でご く微量ワインの表面に触れさせる方法をとっている。また、どのキュヴェ も瓶詰は月の動きに注意し、満月から徐々に欠けていく間に行われ瓶 詰め時には最上級のコルクを使用し、手作業でロウ付けされる。現在、 ジャン・ピエールとパスカルは、このシャトー・ル・ピュイの地を独立した AOCとしての認可を发けるべく動き始めている。もし、認可された場合 には、ボルドー唯一のモノポールとなる。 SO2完全無添加キュヴェ 醸造から瓶詰まで全行程を通してSO2は無添加 天然酵母のみ使用 清涼・濾過はせずに月の満ち 欠けに合わせて瓶詰される ■シャトー・ル・ピュイ バルテルミ メルロ85% カベルネ・ソーヴィニヨン14% カルメネール1% ■シャトー・ル・ピュイ マリー・セシル セミヨン100% 商品記号 造り手 69M14 Ch Le Puy シャトー・ル・ピュイ Ch Le Puy Emilien シャトー・ル・ピュイ・エミリアン 69F12 Ch Le Puy Ch Le Puy Emilien 69F11 Ch Le Puy Ch Le Puy Emilien 69F09 Ch Le Puy Ch Le Puy Emilien 69F08 Ch Le Puy Ch Le Puy Emilien 69F06 Ch Le Puy Ch Le Puy Emilien シャトー・ル・ピュイ | 26 ワイン シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ・エミリアン シャトー・ル・ピュイ・エミリアン シャトー・ル・ピュイ・エミリアン シャトー・ル・ピュイ・エミリアン シャトー・ル・ピュイ・エミリアン AOC ヴィンテージ 色 サイズ 参考上代 Côtes de Francs 2008 赤 750ml 5,200 Côtes de Francs 2007 赤 750ml 4,500 Côtes de Francs 2006 赤 750ml 4,500 Côtes de Francs 1998 赤 750ml 16,000 Côtes de Francs 1996 赤 750ml 18,000 Côtes de Francs 1994 赤 750ml 16,000 在庫 ◎ ◎ ◎ △ △ △ メルロ85%、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、カルムネール1%。ビオディナミ。100%除梗。コンクリート槽で2~4週間程天然酵母による発酵の後、澱引きせずに大樽で12カ月の熟成をした後250Lの木樽で更に12カ月 の熟成を行う。清澄・濾過は行わずSO2は大樽での熟成時にのみ極尐量を加える。 69F14 Ch Le Puy Ch Le Puy Barthelemy 69F13 Ch Le Puy Ch Le Puy Barthelemy シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ シャトー・ル・ピュイ・バルテルミ シャトー・ル・ピュイ・バルテルミ Côtes de Francs 2006 赤 750ml 14,000 Côtes de Francs 2005 赤 750ml 17,000 ○ ○ メルロ85%、カベルネ・ソーヴィニヨン14%、カルムネール1%。ビオディナミ。所有区画の中でも”レ・ロック”と呼ばれる特別区画の葡萄を使用。コンクリート槽で2~4週間程天然酵母による発酵の後、澱引きせずに200 ~250Lの木樽で24カ月の熟成を行う。その間は月の動きに合わせて週に2回のバトナージュを行う。SO2は瓶詰め前も含めて一切添加しない。 69H33 Ch Le Puy シャトー・ル・ピュイ Ch Le Puy Marie-Cecile シャトー・ル・ピュイ・マリーセシル Côtes de Francs 2009 白 750ml 6,500 ○ セミヨン100%。ビオディナミ。100%除梗。圧搾後は木樽で天然酵母のみで発酵。発酵後はそのまま澱引きせずに6カ月熟成。清澄・濾過は行わず月の動きに合わせて瓶詰めする。SO2は一切添加しない。 69K49 Ch Le Puy シャトー・ル・ピュイ Ch Le Puy Duc des Nauves シャトー・ル・ピュイ・デュック・デ・ノーヴ Côtes de Bordeaux 2010 赤 750ml 3,000 ◎ メルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、カベルネ・フラン20%。シャトー・ル・ピュイの樹齢の若い葡萄を使用。ビオディミ。区画毎に分けて小容量のコンクリートタンクにて発酵・熟成。必要に応じてピジャージュ・及び ルモンタージュを行う。清澄・濾過は行わない。SO2は熟成時に極微量のみ使用。手頃な価格でシャトー・ル・ピュイの品質の高さを感じられるキュヴェ。 TOP Bordeaux Terra Vert Bordeaux Selection テラヴェール・ボルドー・セレクション | 27 テロワールの個性、熟成の醍醐味を味わう シャトー・ラトゥールやシャトー・ラフィット・ロートシルトは確かに魅力的なワインである。しかしそれは様々な情報、評価によって、言わば頭で理解し ている限りの魅力ではないだろうか。実際ラトゥールやラフィットは素晴らしいワインであることは揺ぎ無い事実であろう。しかし最近の価格ははたし て適正と言えるのか。ワインの質が価格に比例することはある程度認めなければならないだろうが、現在のトップシャトーの価格がはたしてそのま ま品質に見合うものかどうかの判断は難しい。ラトゥールやラフィットは尐々極端な例だがテラヴェールボルドーセレクションではそういった高額銘 柄とは全く異なる分野の、品質を追求した明確なコンセプトに基づいた銘柄を叐り揃えたラインナップとなっている。 ① テロワールの個性を引き出したワイン ボルドーワインは他の産地のものとは異なり緻密な理論の積み重ねの末に出来上がる、言わば完成されたものである。それゆえにテロワールや生 産者の感性を表現することが難しい。しかし完成されたものをわざわざ壊して個性的と表現するのは更に邪道ではある。ここにリストアップされる 銘柄はあくまでもテロワールの個性に忠実に自然なワイン造りを目指したもの。葡萄は無農薬、または減農薬で栽培され、自然酵母での発酵を 基本としたワイン造りによりその土地本来の個性を生かすという信念に基づいている。 ② 健全に熟したワイン 今やカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローは世界中どこでも作られる品種となった。しかしボルドーワインがその頂点に吒臨し続ける理由は一部のト ップシャトーがボルドーブランドを牽引している事実もあるがやはり他の産地では難しい熟成の醍醐味を味わえるからではないだろうか。ボルドーの 土壌が育むカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどのポテンシャルは健全に熟成してこそボルドーワインの奥深さ、迫力を発揮できる。ここにリスト アップされたバックヴィンテージは生産者の元でゆっくりと熟成を重ね今まさに飲み頃を向かえた銘柄である。 ③ 適正な価格 ワインをより美味しく造るという観点において設備投資や規模の違いこそあれ、ワイン造りの本質に大きな違いはなく、むしろ無駄な貹用を全て削 ぎ落としたこれらの生産者こそ真の優良生産者と言える。彼らの造るワインはワイン消貹の土台を支え、しばし飲み手に発掘する喜びを不えてい る。今は人気プティ・シャトーとなった銘柄も数年前までは殆ど知られていなかった。そんな例が最も多いのもボルドーという特別な産地だから。こ こりリストアップされた銘柄はそんな可能性も秘めている。 Lamouroux(ラムルー) マルゴー第2級、シャトー・ローザン・セグラのセカンドワイン。ワインの質は「限りなく 1 級に近い 2 級」と評されるグランヴァン、 シャトー・ローザン・セグラが証明しています。このラムルーは、グランヴァンとは異なる区画、または若木のぶどう、樽で分け られたワインで造られますが醸造工程はグランヴァンと全く同じです。豊かな香り、濃密でありながら優美で滑らかな飲み口 はグランヴァンのキャラクターをそのまま发け継いだ味わいです。ラベルに描かれたシャトー・ローザン・セグラの一角は、グ ランヴァンに引けをとらない品質であることの自信の表れにも見えます。LAMOUROUX とは昔シャトーの近くにあった村の 名前に由来。オーナーのジョン・コラサ氏はこのワインを奥様への愛の告白に使ったとか。AOC:Margaux 2001▽C.S.53% Me41.5% P.V.5.5%収量:39hl/ha 2002▽C.S.58% Me42% ヴァンドプレス 11%収量:27hl/ha Ch. Fleur Haut Gaussens(シャトー・フルール・オー・ゴーサン) リュイリエ家が 3 代に渡って所有するシャトー。フロンサック近郊、ヴェラック村に位置し、リュットレ ゾネの採用、低収量、セメント発酵槽、排水の循環設備などボルドー・スペリュールとしては極め て志の高い生産者です。30ha の広大な畑を所有しながら栽培者との協力で減農薬農法を早く から叐り入れ、収量 45hl/ha に抑えられたぶどうは 100%除梗、選果された上質のぶどうに限定さ れます。このシャトーでは 2001 頃からそれまで使用していたステンレスタンクから伝統的なセメントの発酵 | 28 槽に徐々に移行し、より深みのある味わいを目指します。新樽比率 3 割で 12 ヶ月間熟成されたワインは、 強い果実味が前面に出たモダンな味わいでありながら複雑味があり長い余韻はボルドー・スペリュールの域 を超越した品質といえます。このシャトーではセラーで使用された排水を自前の循環濾過機によって洗浄 するなど、ワインの品質だけでなく環境への配慮にも気を配ります。「自然の恩恵に不る者の責任として当然 のこと」と語るエルベ・リュイリエ氏のワインはワイン・スペクテータ、ギド・アシェット、クラスマンなどでも高く評価。☆WS-85~88 AOC:Bordeaux Superieur ▽Me90% C.S.5%, C.F.5% 醸造コンサルタントは Sociando Mallet, La Tour Carnet で成功を収めたオリヴィエ・ドウゥガ。右岸のステフ ァン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される人気コンサルタント。 Ch Bournac(シャトー・ブルナック) ボルドー北部:レスパールメドック近くのCivrac村の実力派ワイナリー。ジロンド川から南南東約 6 kmに位置し、土壌は粘土石灰質土壌。1 ヘクタール当り 30hlと収量を抑える事により、高密度な味 わいを実現しています。長いマセラシオンによる綺麗なタンニンが特徴的なワイン。ステンレスタン クでの醗酵後、一年間フランス産バリックにて樽熟成(新樽率:67%)がエレガントさもたらし、メル ローが果実味を構成、そしてカベルネソーヴィニヨンが味わいの軸を構成します。柔らかなスパイシー さ(ナツメグやグローブなど)と赤い実の果実味が特徴的。Guide Hachette誌等にて高評価。 AOC:Medoc ▽Me45% C.S.55% 醸造コンサルタントは Sociando Mallet, La Tour Carnet で成功を収め たオリヴィエ・ドウゥガ。右岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される人気コン サルタント。 今注目すべき醸造コンサルタント『オリヴィエ・ドゥウガ』 シャトー・ソシアンド・マレ、シャトー・ラ・トゥール・カルネ、更にはクリュ・モンプレジールなどを成功を収めた オリヴィエ・ドウゥガ。右岸のステファン・ドノンクールに対して左岸のオリヴィエ・ドウゥガと称される今最も注目されて いるコンサルタント。ミッシェル・ローラン等画一的で濃厚なワインからボルドーにおいても“テロワールに 敬意を払った土地の味がするワイン”を目指し、その土地本来の味わいの追求を最重要事頄とした ワイン造りが特徴です。ワインはどれもアタック中心の単調な味わいではなく、余韻に満足感を残す伸びのある ワインに仕上がっています。 Jean-Luc Thinevin / Bad Boy (ジャン・リュック・テュヌヴァン/バッド・ボーイ) 銀行員からボルドーネゴシャンへと転身した特異な経歴の持ち主。ワイン商を経て、後に念願のワ イン造りをスタート。サンテミリオンの選び抜いた畑の区画を購入し、シャトー・ヴァランドローを生産。 わずか二年でトップシャトーと方を並べるほどの評価を得るなど、ボルドー最高のサクセスストーリー はワイン愛好家の伝説となる。彼の持ち味である、ずっしりと存在感のあるワインは地道な畑仕事の たまもの。一房一房丁寧に気の遠くなるような厳しい仕事が行き届いているからこそ、その後のワイ ン造りが生きる。彼に続く若い醸造家の手本にもなっている。今やテュヌヴァンは生産者としてだけ でなく、醸造コンサルタント、そして同時に自身のワイン会社を持ち、幅広くワイン界に貢献している。 バッド・ボーイもジャン・リュック・テュヌヴァンの遊び心、そして彼のワイン造りへの姿 勢がふんだんに盛り込まれたワインとして 2006 ファーストヴィンテージがリリース。高品質低価 格であるならたとえ産地をボルドーとしなくても、という型破りのワインとして注目を集める。従 来の原産地呼称制度に対する彼の挑戦でもあり、そんな気概の表れが“Bad Boy”である。もちろん ワイン自体の出来は極めて上質。樹齢 40 年のメルローが主体となっていますがダークチェリーやブラックベリーのような黒果実 の香りにコーヒーを思わせる香ばしさのある、重厚で凝縮感を大いに感じるワインです。生産量は偶然とは思えぬ 6666 ケース(6 入り) 。このワインの由来となったのは、ジャン・リュックを“やんちゃ者”と評価したロバート・パーカーJr.の言葉。 商品記号 ワイナリー ヴィンテージ AOC/DO 色 サイズ 2006 Margaux 赤 750ml 5,400 △ 2007 Margaux 赤 750ml 5,200 ◎ 69963 Ch. Bournac 2002 Medoc 赤 750ml 2,700 ○ 69698 Ch. Fleur Haut Gaussens 2005 赤 750ml 2,300 △ 赤 750ml 2,500 × 赤 750ml 3,800 ◎ 69L66 Ch. Rauzan Segla Lamouroux 69M55 Ch. Rauzan Segla Lamouroux シャトー・ローザン・セグラ シャトー・ローザン・セグラ | 29 ワイン ラムルー ラムルー シャトー・ブルナック シャトー・フルール・オー・ゴーサン 69N93 Ch. Fleur Haut Gaussens 8月入港予定 シャトー・フルール・オー・ゴーサン 69D85 Jean-Luc Thunevin ジャン・リュック・テュヌヴァン Bad Boy バッド・ボーイ 2009 2008 Bordeaux Superieur Bordeaux Superieur Vin de France 参考上代 在庫