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基本戦略_2.

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基本戦略_2.
● 「南部Ⅰ圏域災害医療体制検討会」の検討を踏まえ、南部Ⅰ圏域における災害
医療体制の具体化を進めます。
◇ 超急性期(発災後~48時間)においては、南部圏域のエリア統括である徳
島赤十字病院にDMAT活動拠点本部を置くとともに、現地医療対策支部機能
を徳島赤十字病院、阿南医師会中央病院に設置し、被災傷病者の受入、参集D
MATの割り振り、医薬品・医療資機材の集積・提供などができる体制を平時
から構築します。
◇ 急性期(48時間~7日間)のDMATから医療救護班の移行期では、エリ
ア統括である徳島赤十字病院の指揮のもと、同病院および阿南医師会中央病院
において、災害医療コーディネーターが他コーディネーターや市町災害対策本
部、医師会など関係機関と連携をとりながら、医療救護班の派遣、被災傷病者
の受入・搬送、医薬品・医療資機材等の供給等の調整が行える体制を平時から
構築します。
◇ 亜急性期~慢性期(7日以降)では、南部Ⅰ圏域の現地災害医療支部機能を
状況に応じて、順次、保健所に移し、傷病者・慢性疾患悪化患者等の受入、後
方医療機関・施設への転院、医療救護班のエリアライン制による配置、在宅被
災者への医療支援等の調整や医療救護班から地域医療体制への移行などが円滑
にできるよう、平時から、会議や訓練を行うことにより、体制の整備を図りま
す。
◇ 特に、慢性期からの地域医療の復興・再生に向けた対応については、医療だ
けでなく、保健や介護も含めた包括的なサービスが早期に再開できるよう、関
係機関と連携し、引き続き検討を行います。
【南部Ⅰ圏域における発災~48時間までの災害医療体制】 P20
● 「東部圏域災害医療体制検討会」の検討結果や「モデル地域」での訓練などに
よる検証結果を踏まえ、医療・防災機関をはじめ、住民や企業など地域ぐるみで
災害医療を支える取組みを進めます。
◇ 「東部・南部Ⅰ圏域災害医療体制検討会」の検討を踏まえ、災害時対応およ
び後方支援のために必要な体制整備を行うとともに、関係者の参加による訓練
を実施します。
◇ 災害拠点病院を中心とした訓練を実施し、災害医療体制の継続した検証を行
います。
<施策目標>
東部圏域、南部Ⅰ圏域における災害医療体制の整備
※ 阿南医師会中央病院は、平成28年4月1日から、阿南中央病院へ変更となっています。
- 19 -
- 20 -
※ 阿南医師会中央病院は、平成28年4月1日から、阿南中央病院へ変更となっています。
【施策方針 1-(1)-⑤ 】
□
急性期における医薬品供給体制の構築
発災後の急性期における医療救護活動に必要な医薬品の確保,また、その迅速な
供給に係るシステムを構築します。
【主要施策】
● 災害時において、被災地外から医薬品等の供給が本格化するには、最低3日間を要
することから、医薬品供給体制について、充実強化を図ります。
◇ 国や県や市町村、保健所、災害拠点病院のほか、製薬会社や医薬品卸売業者
等が連携し、医薬品の確保及び搬送体制等を整備します。
◇ 薬務コーディネーター等関係者の役割の具体化及び手順書等の整備を行うと
ともに、災害予測データの更新等に合わせ、必要な医薬品等を充実します。
◇ 各圏域内において、災害拠点病院を中心とした医薬品・医療資機材等の供給
等の調整を行うことができるよう、平時から体制を構築します。
【医薬品等供給体制(発災後72時間以内)】 P
現状:
22
急性期用医薬品等
5,500人分(11カ所に分置)
慢性疾患用医薬品
6,500人分(6カ所に分置)
<施策目標>
発災後の迅速な医薬品供給体制の整備
- 21 -
【医薬品等供給体制(発災後72時間以内)
】
要請:
市町村
災害対策本部
供給:
要請
要請
支援
要請
徳島県
災害対策支部 連携
(保健所)
災害拠点病院
要請
国,
他の自治体
要請
供給(携行)
県内製薬企業
要請
県内製薬会社
県外の拠点
要請
医療機関・医療救護所
- 22 -
要請
要請
供給
供給
供給
支援要請
徳島県災害対策本部
(保健福祉部薬務班)
要請
供給
支援
徳島県
薬剤師会
郡市医師会
供給
医薬品卸業者
供給
要請
医薬品卸業者
県外の拠点
~ 行動分野1 災害医療力の強化 ~
【施策方針 1-(2)-① 】
□
(2) 災害医療を担う人材育成
災害医療を担う人材の育成強化
災害時に的確な医療が提供できるよう、災害派遣医療チーム(DMAT)の体制
強化と、災害医療コーディネーターなどの育成、強化を図ります。
【主要施策】
● 災害発生時に円滑な活動が可能な体制の構築を図るため、徳島DMAT研修を
行います。
◇ 災害発生後の超急性期から円滑な医療救護体制の確保を図るため、徳島DM
AT研修を行うとともに、更なるDMATの養成を行います。
● 災害発生後の超急性期から急性期、亜急性期以降の医療救護体制にシームレス
に移行できるよう、DMATや災害医療コーディネーターをはじめ、看護職など
の医療従事者、関係機関(市町村、保健所、消防機関、自衛隊、地域住民、民間
団体・企業など)が参加する研修、訓練等を行います。
◇ 急性期から中長期的な医療体制への円滑な移行を図るとともに、発災後、刻
々と変化する被災地の状況を的確に把握し、限られた医療資源の適正な配置・
配分など被災地の医療を統括・調整する災害医療コーディネーター等を対象と
した研修会を実施します。
● 災害時(保健衛生・医療・薬務・介護福祉)コーディネーターや災害派遣精神
医療チーム(DPAT)、とくしま災害感染症専門チームなどとともに、病院や
社会福祉施設、避難所運営者等関係団体と一体となった実践的な訓練を実施しま
す。
◇ 災害時コーディネーターやDMAT、DPATなどの専門的なチームのみでな
く、社会福祉施設、自主防災組織等関係団体が参加した実践的な訓練を実施し
ます。
◇ 大規模災害時に、被災者及び支援者に対する精神科医療及び精神保健活動の
支援を行うためにDPATの編成を進めます。
<施策目標>
災害時コーディネーターや専門チームの確保
- 23 -
徳島県の災害医療を担う人材の体制
■ DMAT(災害派遣医療チーム)
【東部圏域】13チーム
14病院 24チーム
県立中央病院 4チーム、徳島大学病院 2チーム、
鳴門病院 2チーム、吉野川医療センター 2チーム、
田岡病院 1チーム、徳島市民病院 2チーム
【南部圏域】
7チーム
徳島赤十字病院 3チーム、阿南医師会中央病院 1チーム、
阿南共栄病院 1チーム、県立海部病院 1チーム
海南病院
【西部圏域】
4チーム
1チーム
県立三好病院 2チーム、半田病院 1チーム、
ホウエツ病院 1チーム
※ 阿南医師会中央病院は、平成28年4月1日から、阿南中央病院へ変更となっています。
- 24 -
■ 徳島DPAT(災害派遣精神医療チーム)
19チーム
県内すべての精神科病院18チーム、精神保健福祉センター1チーム
- 25 -
- 26 -
■とくしま災害感染症専門チーム
27名
職種:感染症専門医及び感染症指定医療機関医師等
感染管理認定看護師、保健所感染症担当職員
県総括者
依頼
要請
調整・指示
助言
保健所
支援・助言
保健衛生コーディネーター
災害感染症専門チーム
保健衛生チーム
生活環境
衛生状況把握
支援
避難所 (県 民)
■ 災害時コーディネーター
・災害医療コーディネーター (40名)
総括Co(4名)、現地Co(36名)
※専門分野Co (透析、歯科、在宅酸素療法)も指定
・薬務コーディネーター (43名)
総括Co(1名)、統括サブCo(2名)、保健所Co(8名)、
病院Co(12名)、薬剤師会Co(20名)
・保健衛生コーディネーター (37名)
総括Co(2名)、総括サブCo(4名)、チーフCo(1名)、
サブCo(1名)、圏域チーフCo(6名)、圏域サブCo(23名)
・介護福祉コーディネーター (23名)
総括Co(2名)、総括サブCo(4名)、圏域チーフCo(3名)、
圏域サブCo(14名)
- 27 -
- 28 -
【施策方針 1-(2)-② 】
□
災害支援関係団体との連携強化
災害時において、県内外からの災害支援専門チームの受入を円滑に進めるため、
関係団体との連携や情報共有体制の強化を図ります。
【主要施策】
● 災害発生時に、日本看護協会災害支援ナース、日本栄養士会災害支援チーム
(JDA-DAT)、災害リハビリテーション支援チーム(JRAT)、災害時
公衆衛生支援チーム(DHEAT)など、災害支援専門チームの受入や活動が円
滑にできるよう、連携体制の構築を図ります。
◇ 徳島県看護協会と連携し、災害時の災害支援ナースの受入、活動の調整、情
報共有が円滑に行えるよう、連携体制を整備します。
◇ 徳島県栄養士会と連携し、災害時のJDA-DATの受入、活動の調整、情
報共有が円滑に行えるよう、連携体制を整備します。
◇ リハビリテーション関係団体と連携し、災害時のJRATの受入、活動の調
整、情報共有が円滑に行えるよう、連携体制を整備します。
【災害支援専門チームの受入調整体制】
派遣要請・調整
徳島県災害対策本部
厚生労働省
徳島県保健福祉部
連絡調整
《 総括コーデイネーター 》
他都道府県
災害協定等に基づく応援
派遣調整
専門職種派遣計画
派遣要請・調整
活動支援拠点
被災保健所
《 圏域コーディネーター》
職員派遣
ニーズ調査
部内各課・地方機関
派遣調整
県内の団体等
他都道府県の団体等
派遣要請
活動拠点
被災市町村
災害協定等に基づく応援
災害時保健衛生活動・災害支援専門チームの活動
避難所(福祉避難所)
<施策目標>
一般住宅
仮設住宅
災害時の支援関係団体との連携強化
- 29 -
他市町村
~ 行動分野1 災害医療力の強化 ~
【施策方針 1-(3)-① 】
□
(3) 災害対応力・機動力の強化
医療支援組織との連携強化
災害医療体制のさらなる強化に向け、国際医療援助団体(AMDA)や自衛隊衛
生隊など県外や海外で活動する医療支援組織との連携強化に取り組みます。
【主要施策】
● 南海トラフ巨大地震をはじめとする広域的な大規模災害時に、十分な医療救護
が展開できるよう、AMDAや自衛隊など様々な方面で活躍する医療支援組織と
の連携を進めます。
◇
多国籍の医療従事者により、国内外において豊富な災害医療活動の実績を有
するNPO法人アムダと平成27年2月に協定を締結したところであり、発災
早期から事前に県内に設定した医療救護所への救護班の派遣及び受入体制につ
いて確保を図ります。
【NPO法人アムダの受入体制】
岡山県
(アムダ本部)
丸亀市
(後方拠点)
美馬市・
医療救護所
阿波市
(後方拠点)
【NPO法人アムダとの協定】
南海トラフ巨大地震に備えた医療救護活動の協定締結について
AMDA(アムダ)とは
緊急医療支援活動
◆ 1984年設立、30カ国に支部
◆ 国内外の被災した地域で、
緊急人道支援活動を展開
◆ 災害時にいち早く医療支援等を実施
フィリピン台風30号
(2013年11月)
AMDAによる支援イメージ
医師・看護師
NPO法人AMDA
(岡山県)
全国
から
参集
から
国内外
調達
東日本大震災
(2011年3月)
出動要請
徳島県
医療救護班出動
DMAT引上げ前後
からの活動
活
動
費融
資
阿波銀行
医薬品・資器材
- 30 -
融資
要請
● 様々な医療支援組織と連携し、平時からの情報共有や災害医療訓練、研修会な
どを通じて、より一層の顔の見える関係づくりを図ります。
◇ 災害時に円滑な医療救護活動を実施するためには、医療機関だけでなく、消
防、警察、自衛隊等の関係組織と連携をすることが不可欠であることから、平
時から情報共有や災害医療訓練、研修会などを合同で開催し、より一層の顔の
見える関係づくりを図ります。
<施策目標>
県外、海外で活動する医療支援組織との連携強化による受入体制
の整備
- 31 -
【施策方針 1-(3)-② 】
□
防災関係機関・団体との連携体制づくり
災害時に傷病者が迅速で適切な救助や治療が受けられるよう、医療関係機関だけ
でなく、自衛隊、警察、消防など防災機関や、関係団体と連携した体制づくりに取
り組みます。
【主要施策】
● 災害医療訓練について、医療関係者だけなく、自衛隊、警察、消防などと連携し、より実
動的な内容に進化させた訓練を積み重ねます。
◇ 大規模災害時に迅速な連携体制が取れるよう、自衛隊、警察、消防のほか、
国の関係機関、ライフライン事業者などで構成する「危機管理総合調整会議」
を平成24年度に設置し、平時から顔の見える関係を構築しています。
【防災関係機関との連携体制】
危機管理総合調整会議
連携
徳 島 県
国の機関
連携
ライフライン事業者
体 制 の
充実・強化
連携
日
自 衛 隊
連携
連携
警察・消防・海保
赤
連携
● 大規模災害時に備え、カウンターパートである鳥取県をはじめ、関西広域連合内での
ドクターヘリの運航調整や医療支援活動の調整などの取組みの拡大を図ります。
◇ 災害時において、ドクターヘリは、DMATの移動手段として、また、患者
の搬送手段として大きな役割を果たすと同時に、地域の救急医療体制を確保す
る上で必要不可欠な搬送手段であることから、「被災地支援」と「地域の救急
医療体制の確保」の両課題に適切に対応できるよう、被災状況を勘案しながら
広域連合管内ドクターヘリの運航調整を行います。
◇ 複数機のドクターヘリや近畿府県合同防災訓練と連携した訓練を実施しま
す。
- 32 -
【関西広域連合における災害医療の調整体制】
被災地
要請
都道府県
関西広域連合
調整
広域医療局
応援府県
出動
及び
(徳島県)
被災地
都道府県
基地病院
●
大規模災害時の人命救助に力を発揮する災害救助犬の育成など、関係機関や団
体、賛同する企業、県民などと連携し、災害時の救助や医療を支える体制づくりを進めま
す。
◇ 「殺処分ゼロ」を目指す取り組みの一環として、大規模災害時に、人命救助
や行方不明者の捜索活動に力を発揮する災害救助犬を、県立動物愛護管理セン
ターで収容される犬の中から育成する「『災害救助犬』育成プロジェクト」を
開始しました。
今後、訓練機関や賛同する企業、県民(飼い主)などと連携し、災害救助犬
の育成を進めます。
【災害救助犬の育成体制】
訓練機関
(訓練)
飼い主[県民]
県
徳島県動物愛護推進協議会
(訓練の実施)
(飼い主の公募)
(犬の選定、健康診断)
企業
(プロジェクト資金)
<施策目標>
防災機関等と連携した救助、救命体制の整備
- 33 -
【施策方針 1-(3)-③ 】
□
災害医療ロジスティクス機能の強化
医療や防災関係機関の連携による災害医療活動が円滑に展開できるよう、災害医
療のサポート機能や、活動に必要な物資の供給(ロジスティクス)などの機能の強
化を図ります。
【主要施策】
● 徳島県の消防防災ヘリコプターについて、機体の更新をはじめ、通信や上空か
らの情報収集などの機能強化を図り、災害対応力の向上に取り組みます。
◇ 人工衛星を活用する映像伝送システム
「ヘリサット」を搭載した最新鋭の機体
に更新し、平成29年度には、新機体で
の運航を開始します。
消防防災ヘリコプター「うずしお」
● 県立消防学校に最新鋭の救命・救助資機材を整備し、平時は消防職員や消防団
員への技術の浸透を図るとともに、発災時には、消防学校の教官が「災害医療遊
撃隊」としての活動に取り組みます。
◇ 消防学校に、高機能AEDや多人数用酸素吸入装置などの救命用資機材、鉄
筋カッターやスプレッダーなどの救助用資機材を整備します。
◇ 消防職員・消防団員に対し、救命・救助資機材を活用した訓練を実施しま
す。
● 災害時の応急活動に不可欠な緊急車両への給油、病院や避難所への燃料供給が
確実に行えるよう、ガソリンのほか軽油・灯油・重油の流通備蓄や、輸送に必要
な携行缶や灯油タンクなどの備蓄に取り組みます。
◇ 県石油商組合と覚書きを締結し、ガソリン、軽油、灯油、重油等の流通備蓄
を行います。(中核SS(11箇所)、小口燃料配送拠点事業所(10箇所))
また、「優先供給施設」(災害拠点病院、災害対策本部となる庁舎、防災関
連施設、部隊の救助活動拠点、その他の必要な施設など)を事前に選定し、災
害時に円滑な燃料確保を行います。
◇ 優先供給施設の選定を行うとともに、ガソリン・軽油、灯油・重油の流通備
蓄について管理委託により支援を行います。
- 34 -
【優先給油体制】
(平時)
中核SS
流通備蓄
(災害時)
緊急車両等
優先給油
小口燃料配送拠点
優先供給施設等
配送
● 災害発生時に、「医療活動」や「物資輸送」などを迅速・効果的に実施するた
め、体制の強化に取り組みます。
◇ 「災害医療ロジスティクス」を担う関係機関による調整会議を行うための、
「ロジスティクス専門部会」を設置します。
● DMATなど医療支援チームを被災地へ送るため、防災関係機関やバスなど運
送事業者との連携を図るとともに、応急支援物資や備蓄物資の確実な輸送を実現
するため、市町村や物流関係者などと連携した災害時の輸送計画を策定します。
◇ 医療支援チームの人員や医薬品・医療資機材、応急支援物資、備蓄物資を確
実に輸送するため、防災関係機関や運送事業者と災害時の輸送計画を策定しま
す。
【南海トラフ地震の場合の物資供給体制】
国からのプッシュ型支援
県内7箇所
各市町村
食料、毛布、ミルク、
広域物資
輸送
おむつ、携帯・簡易トイレ
搬送拠点
拠点
その他、必要物資
<施策目標>
避難所等
災害拠点病院等
災害医療ロジスティクス体制の整備
- 35 -
【施策方針 1-(3)-④ 】
□
行政分野等の指揮機能の強化
大規模災害の発災後、医療活動や応急活動、復旧・復興対策などが迅速かつ的確
に展開できるよう、行政分野等の指揮(コマンダー)機能・後方支援(ロジスティ
クス)機能の強化を図ります。
【主要施策】
● 発災時の行政の指揮機能の強化に向け、県版BCP(業務継続計画)の推進、
市町村におけるBCPの策定支援に取り組むとともに、平時からの研修などによ
り行政職員のロジスティクス機能も含めた防災対応力の向上を進めます。
◇ 徳島県庁では、発災後速やかに行政機能が再開できるよう、南海トラフ巨大
地震を想定した「県版BCP」を、平成26年3月に改定しました。
また、市町村においても、順次、BCPの策定が進められています。
(参考)県内市町村のBCP策定状況
策定済み4市12町村:鳴門市、小松島市、阿波市、美馬市、
勝浦町、佐那河内村、石井町、牟岐町、
美波町、海陽町、松茂町、北島町、藍住町、
板野町、上板町、東みよし町
● 災害医療活動拠点やSCUで統括DMATや災害医療コーディネーターを支援
する、専門的な災害医療ロジスティックチームの強化を図ります。
◇ 災害医療ロジスティック専門チームを養成するため、医療機関・行政機関の
職員を対象に、研修・訓練等を継続して実施します。
● 災害時にリエゾン(連絡調整要員)として市町村に派遣する県職員や、市町村
の防災を担う担当職員の、災害応援に関する知識や技能の向上、活動に必要な資
機材等の整備を進めることで、市町村の応援体制を強化します。
◇ 県や市町村の職員を対象とした、各種研修を
実施するとともに、連絡調整要員が情報収集に
活用出来る、モバイル型タブレットを導入し、
市町村の支援体制の充実を図ります。
● 防災スペシャリストとして、退職自衛官などOB人材の活用を進めていくため
の、ネットワーク化に取り組みます。
- 36 -
◇ 防災スペシャリストの人材登録やネットワーク化を図るため、自衛官や消防
士など、防災関係機関での勤務経験がある者が加入する団体が実施する研修な
どに、支援を行います。
<施策目標>
行政機関、医療機関等における指揮機能の強化
- 37 -
~ 行動分野2
要配慮者支援の強化 ~
【施策方針 2-(1)-① 】
□
(1) 様々な要配慮者への支援
災害時要配慮者の健康支援体制の整備
高齢者、障がい者、乳幼児など災害時要配慮者について、発災時の円滑な避難や
被災後の健康維持が図られるよう、多様なサポート体制を整備します。
【主要施策】
● 避難所における要配慮者対策について、避難所のリーダー養成やマニュアルづ
くりに反映できるよう、市町村への情報提供や住民への啓発を行います。
◇ 要配慮者の対応も含めた避難所開設や、運営のあり方を取り入れた訓練を、
継続していきます。
● 福祉避難所における介護食や発電機、資機材の備蓄について支援を行うととも
に、食物アレルギーを持つ住民や乳幼児に、安全・安心な食を提供するため、ア
レルギー対応の食品や粉ミルクなどの備蓄を進めます。
◇ 福祉避難所において受け入れる要配慮者に対して、必要となる介護食や資機
材の整備に取り組む市町村を支援します。
◇ 福祉避難所となる介護保険施設において、受け入れる在宅酸素療法者等要配
慮者に必要となる、電源の確保を進めます。
◇ 県と市町村の役割分担や備蓄目標を定めた「南海トラフ巨大地震等に対応し
た備蓄方針」に基づきアレルギー対応の食品や粉ミルクなどの備蓄を進めま
す。
<施策目標>
災害時要配慮者の健康支援体制の整備
- 38 -
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