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Ⅲ-1.先端的科学技術を活用した科学技術協力の強化 全球地球観測システム(GEOSS) 【概要】「GEOSS10年実施計画」の概要 国際的な連携によって、衛星、地上、海洋観測等の 地球観測や情報システムを統合し、地球全体を対象と した包括的かつ持続的な地球観測を10年間で整備 災害、健康、エネルギー、気候、水、気象、生態系、農 業、生物多様性の社会利益分野に対して、政策決定 に必要な情報を創出することを目指す GEOSSを推進する国際的な枠組みとして、地球観測 に関する政府間会合(GEO: Group on Earth Observations)を設立 地球観測に関する政府間会合 (GEO) GEO閣僚会合(地球観測サミット) GEO本会合(76か国+EC、56機関) 共同議長:先進国2か国、開発途上国2か国で構成 (米、EC、南ア、中) 執行委員会(12か国) (中、韓、豪)(EC、ノルウェー、仏)(露) (南ア、ウガンダ)(米、アルゼンチン、ベリーズ) 専門委員会 z構造及びデータ委員会 z能力開発委員会 z科学技術委員会 zユーザーインターフェイス委員会 GEO 事務局 (ジュネーブ:世界気象機関内) ※主にGEO参加国からの拠出金 によって運営 【主な成果】 観測データ等を用いて国内外を含めた環境・災害情報を共有・提供 全球温室効果ガスモニタリング (GMGG) 海大陸レーダーネットワーク構築 (HARIMAU) 実施機関:国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構など、 概要:温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)、航空機、陸 上・海上での現場観測等によって、温室効果ガスの 濃度分布や変動を全球規模でモニタリング。 温暖化効果ガス観測技術衛星「いぶき」 CO2 分布 シミュレーション 実施機関:海洋研究開発機構、 京都大学、北海道大学 概要:気候変動源インドネシア 「海大陸」域に観測網を構 築して雨雲の動きを刻々 ネット公開し、現地(邦人 数万を含む)防災・水管理 と全地球的気候変動予測 の高精度化に寄与。 11 Ⅲ-1.先端的科学技術を活用した科学技術協力の強化 ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP) 平成2 平成 21年度予算額 年度予算額2, 2,036 036百万円 百万円 HFSPは生体の複雑な機能の解明を目的とする国際共同研究助成プログラムで、1987年のヴェネチア・サミットにおいて中曽根総理(当時) が提唱し、サミット7カ国、スイス、EU、インド、オーストラリア、韓国、NZ、ノルウェーの計14カ国により運営される。事務局である国際ヒューマ ン・フロンティア・サイエンス・プログラム推進機構(HFSPO)はフランス(ストラスブール)に設置されている。 助成事業 長期フェローシップの受賞/応募件数 研究グラントの受賞/応募件数 「国際的」、「学際的」、「若手」を重視 研究グラント フェローシップ 2~4名からなる国際共同研究 チームへの研究費助成事業(3年) 若手研究者が国外で研究を行うため の旅費・滞在費等の助成事業 ◆ 長期フェローシップ(3年) ◆ 学際的フェローシップ(3年) →生 命科学分野 以外(物理学、化学、数学 、工学 等)の研究者が、国外で生命科学分野の 研究を 行う こ とを支援。 ◆ 短期フェローシップ(2週間~3ヶ月) 2009年度までの累計 採択数 : 2,359人 応募件数 :12,228 人 2009年度までの累計 採択数 : 3,071人 ( 798件) 応募件数: 23,848 23,848人 人 ( 9,526件 9,526件) 研究グラント受賞後のノーベル賞受賞者(16名: 医学生理学賞 10名 , 化学賞5名 , 物理学賞 1名 ) 1.C. 1. C. NussleinNusslein- Volhard (独 独)) 1995 医学生理学 7.Tim 7. Tim Hunt (英) 2001 2001 医学生理学 医 学生理学 2.Rolf 2. Rolf Zinkernagel ( スイス スイス)) 1996 医学生理学 8.John 8.J ohn E. E. Sulston Sulston (英) (英) 2002 医学生理学 14.Jack 14.Jack W. W. Szostak Szostak((米 米) 2009 2009 医学生理 3.Stanley Prusiner (米 米) 1997 医学生理学 医学 生理 学 99 ,Peter Agre ((米) 2003 2003 化学 15.Ada 15.Ada E. Yonath Yonath ((イスラエル イスラエ ル) 2009 化学 4.John 4. John E. E. Walker ((英 英) 1997 1997 化学 化学 10. 10. Linda Buck Buck ((米 米) 2004 2004 医学生理学 5.Steven 5. Steven Chu (米) (米) 1997 物理 物理学 学 11.A 11.Avram vram .Hershko Hershko ((イスラエル イスラエル)) 2004 化学 6.Paul 6. Paul Nur Nurse se ((英) 英) 2001 医 医学生理学 学生理学 12. 12. Rog Roger er D. D. Kornberg ((米) 米)2006 2006 化学 化学 13. 13.Roger Roger Y. Y. Tsien Tsien (米) 2008 2008 化学 化学 16. Venkatraman Venkatr aman Ramakrishnan( Ramak rishnan(英)2009 化学 ◆キャリア ・デベロップメント・アウォード(2~3年) 各国拠出 金(予算 )の推 移(1 98 9年~ 20 09年 ) 拠出額推移 6 0,0 00 国が1,578 国が 1,578万ドル、 万ドル、HFSP HFSP 全体の97.1%を拠出して 始まったが平成2 始まったが平成 2 1年度拠 Ramakrishnan博士 Yonath博士 2009年ノーベル化学賞 Szotak博士 同・医学・生理学賞 出金は3,125 万ドルで HFSP全体 全体予算 予算の の5 1.4% 写真:Nobel prize. orgのHPより HFSP 拠 出金 (千USドル ) 1989年創設当初は我が 5 0,0 00 4 0,0 00 3 0,0 00 2 0,0 00 97 .1 % 78 .9 % 7 4 .5 % 5 5 .1% 5 3.8 & 52 .4 % 51 .4 % 1 0,0 00 - ノルウェー インド N Z オーストラリア 韓国 イタリア カナダ ス イス イギリス E U ドイツ フランス アメリカ 日 本 198 9年度 199 6年度 20 01年 度 20 06年 度 2 007年 度 2 008年 度 2009年 度 を占めている。 12 Ⅲ-2.開発途上国等との科学技術協力の強化 地球規模課題に対応する科学技術協力 ①地球規模課題対応国際科学技術協力事業 ①地球規模課題対応 科学技術協力事業 ・環境・エネルギー、防災、感染症対策等の地球規模課題について、我 が国と開発途上国の研究機関が、外務省・JICA及び文科省・JST連携 による支援のもと国際共同研究を実施。 ・共同研究を通じ、問題解決につながる成果を創出するとともに、開発 途上国研究機関の能力向上を図る。 ②科学技術研究員派遣事業 ・我が国と途上国の研究ニーズをマッチングのうえ、地球規模 課題に関する共同研究のために研究員を派遣。 日本 側研究者 文科省・JST 連携 外務省・JICA 支援 研究機関・ 共同研究 のニーズ 技術協力 地球規模課題の解決に 向けた国際共同研究 日本の 研究機関 連携 文科省 JSPS 連携 外務省 JICA 日本側研究者 と開発途上国 の研究機関を マッチング 開発途上 国の 研究機 関 共同研究 のニーズ 日本の研究者を派遣 開発途上国の 研究機関 日本側研究者 開発途上国の 研究機関にお ける共同研究 開発途上国自らの課題解決へ取り組む能力を強化 13 Ⅲ-2.開発途上国等との科学技術協力の強化 14