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壮快号外A3ポスター

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壮快号外A3ポスター
号外
ごあいさつ 避難所から病院に担ぎ込まれる人でいちばん多いのが低体温症だそうです。また、
感染症の心配もありますし、不自由な生活の中で、ストレスに悩まされている人も多いことと思
います。そこで、
特別な道具がなくても、
すぐに役立つ自助療法をまとめました。私も東北出身で、
親戚や知人が被災しています。皆さんのお役に立てればと願っています。
班目健夫
監修:東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック医師・日本自律神経免疫治療研究会理事 低体温・感染を防ぐ!ストレスに負けない!今すぐできる極意!
「ペットボトル湯たんぽ」
自律神経を整えて免疫を高める
「爪もみ」
の正しい使い方
❶ペットボトルに 60 度前後のお湯を入れる。
6
❷右下の4ヵ所を、1ヵ所につき5∼ 10 分を目安に、
順に湯たんぽを移動させて温める(汗をかく前に移動させる)。
❸1日 24 時間のうち、できるだけ長い時間、加熱を続ける。
8
温める位置
5
4
7
3
9
10
8
6
7
5
4 32
1
9
10
2
1
二の腕
爪の生え際の両角から2㍉ほど根元側を刺激する
おなか
お尻
もむのは、両手足のすべての爪の生え
際の両角(上の1∼ 10 の番号がふってあ
る●の位置)。
*爪の生え際の角を、反対側の親指と
人差し指で両側からつまみ、少し痛
いくらいの強さで 10 秒ほどもむ。
太もも
タオルにくるんで使用するとよい。普通の湯たんぽも同様に使用できる
班目医師のアドバイス
班目医師のアドバイス
「足が冷えるから足を温める」のでは、あまり効率がよくありません。上
に挙げた、筋肉量の多い場所を温めると、温まった血液が手足の先まで行
き渡ります。体を少しでも温めると、感染症の心配がへるとともに、不安
感も軽減します。中に入れるお湯は、泥水を沸かしたものでもOK。なお、
ペットボトルに入れられるお湯であれば、まずヤケドの心配はありません。
また、たき火をするときに石を温め、それをボロ切れなどでくるみ、お
なかに当てても体が温まります。
爪もみをすると、心と体に積み重なったストレスによる自律神経の乱れ
を正し、下がりがちな免疫力を回復させる効果が得られます。また、血管
が広がって血流がよくなり、低体温の改善にも効果があります。不眠にも
とても有効です。
上にご紹介した方法で、手足の冷えが取れない場合は、爪の生え際をつ
まみ、ひねるようにしてもむのがお勧めです。
なお爪もみは、1日何度行っても大丈夫です。
血栓ができるのを防ぐ
「ふくらはぎマッサージ」
「歯茎マッサージ」
*顔の表面から、歯茎に相当する場所をマッサージする。
*じゅうぶんに唾液が出てくるまで行う。
班目医師のアドバイス
班目医師のアドバイス
「運動不足」や「水分摂取の
不足」が続くと、血液中に血栓
ができる、「エコノミークラス
症候群」
になる危険があります。
それを防ぐのに役立つのが「ふ
くらはぎマッサージ」です。
ふくらはぎは、「第二の心臓」
といわれるほど、大量の血液が
集まると同時に、血流が滞りや
すい場所でもあります。ここを
もみほぐすことで、血液が心臓
に戻りやすくなり、全身の血液
循環がよくなるのです。
歯磨きの頻度がへると、
口内炎および歯槽膿漏が出
やすくなります。この方法
で歯茎の血行をよくするこ
とが、口腔内の衛生状態を
守ります。また、カゼや肺
炎などの感染症を防ぐのに
も役立ちます。
不安や悩みを抱えている
と、顔や頭に血液がたまり
やすくなってしまいます。
同時に、不眠にもなります。
し か し、 顔 表 面 か ら マ ッ
サージすれば、顔や脳の血
行がよくなり、指を汚さず
に効果が期待できます。
参考文献:
「湯たんぽを使う」と美人になる、「免疫を高める」と病気は勝手に治る、万病に効くふくらはぎマッサージ(以上、マキノ出版)
デザイン/中村タマヲ 写真/岡崎 豪・松田敏美・大河内晃 制作/マイヘルス社『壮快』編集部(℡ 03-3811-4071)
※複製可(1人でも多くのかたに役立ててもらいたいと思います)。2011 年4月6日発行 Free Paper
複数の指でマッサージしてもよい
*ふくらはぎの内側、真ん中、外側と、アキレス腱をまんべんなくもむ。
*1日 10 ∼ 20 分が目安。
歯磨きの代用になり感染症も防ぐ
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