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平成28年度事業計画

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平成28年度事業計画
平成28年度事業計画
1 はじめに
京都こども文化会館(以下「当会館」という。)は、府内で唯一会館名にこどもを
冠した施設として、昭和57年に最初の催し物を行ってから34年を迎えます。
この間、こどもたちや青少年を取り巻く環境は大きく変わりましたが、芸術・文化
の学習に取り組むこどもたちの真剣な眼差しや一生懸命発表している姿、その様子を
温かく見守りその成長に感動される親御さん達の姿は、今も変わることはありません。
当会館の大きな特徴である類似施設より低めに設定された利用料金は、京都府・京
都市の財政支援を受けることで可能となっておりますが、この低廉な利用料金とも相
まって、こどもたちや青少年、学校等の教育機関や教育関係者に数多く利用していた
だいており、平成27年12月末までの累計利用者は、450万人を超えており、ま
さに府民・市民のみなさまに愛される施設となっております。
当会館の運営につきましては、一貫して一般財団法人京都こども文化会館(以下「当
財団」という。)がその運営を担ってまいりましたが、平成28年6月19日から平
成31年6月18日までの向こう3年間においても、施設活用団体として選定してい
ただき、2月府議会の議決を得て、引き続き運営を行ってまいります。
なお、今回の選定にあたっても、設置目的に沿ったこれまでの管理運営に対して一
定評価をいただきましたが、更なる利用促進と運営経費の削減を求められております
ので、一層の経費削減に取り組みながら、これまで培ってきたノウハウを運営に生か
し、取り組んでまいります。
平成28年度の事業といたしましては、従来から行っている(1)こどもたちに芸
術・文化活動の舞台を提供する貸館事業、(2)エンゼル音楽会などを開催する事業(芸
術・文化を通じてこどもたちを育む京都府・京都市共催事業及びこどもたちが芸術・
文化に親しむ文化事業)、(3)こどもたちに芸術・文化を導く文化教室事業、に取り
組むとともに、新たな事業として、昨年度試行的に取り組んだ京カロムの大会(教室)
の開催や公益財団法人京都 SKY センターのサークルが取り組む「おもちゃの病院」を
開設し、こどもを中心に据えた三世代の関わりを大事にした取組を実施してまいりま
す。
また、利用の増加を図るため、28年度当初からホームページ上で2ヵ月先までの
空き状況を発信し、平日利用等の拡大を目指してまいります。
1
2 事業計画
(1)
こどもたちに芸術・文化活動の舞台を提供する貸館事業
平成28年度においても、従来からの料金体系を堅持し、こどもたちの教育活動
の場(保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、専門学校等が行う発表会や学
習会など)や大学のサークル活動の場として、日ごろの練習成果を発揮するバレエ
や吹奏楽、合唱等のコンサート、演劇等の発表の場として、利用しやすい料金での
提供を行ってまいります。
また、アマチュア層の利用が多いという当会館の特性に鑑み、予約段階からのき
め細やかな対応や公演計画等の作成支援、演出指導やアイデア提供、アドバイスや
活動支援などを積極的に行ってまいります。
なお、平成27年度の大ホールの利用状況はその前年度に顕著であった減少傾向
を脱し、例年並みで推移しておりますが、28年1月に競合施設を有する大規模な
類似施設がリニューアルオープンしたことにより、28年度の利用が若干落ち込む
と見込まれるため、引き続き、平日利用の促進とともに利用実績のある団体等に対
する利用勧奨などきめ細かく実施し、27年度並みの収入を確保すべく取り組んで
まいります。
(2)
①
エンゼル音楽会などを開催する事業
芸術・文化を通じてこどもたちを育む京都府・京都市共催事業
京都府・京都市との共催事業は、昭和57年の開館以来、当館の主要事業とし
て取り組んでおりますが、平成28年度においてもフランチャイズ的に当会館
を利用していただいている吹奏楽団とエンゼル児童合唱団との共演などを企画
し、無料若しくは低額料金で、こども達の心を豊かに育み、保護者も一緒に楽
しめる音楽会や映画上映会、親子三代が仲良く楽しめる事業を、次のとおり開
催してまいります。
○ 5月5日 エンゼルたのしい音楽会 「こどもの日のコンサート」
2年前の演奏では、こどもたちも一緒に踊れるダンスやリズム体操が好評を
博した PALWINDS(パルウインズ)を迎え、第一部は吹奏楽の名曲等を中心とし
た演奏を、第二部ではエンゼル合唱団とのコラボに指揮者体験等を交えながら
の演目とし、こどもたちが音楽をより身近に感じることができ、親子で楽しく
参加できる、こどもの日にふさわしいプログラムでの演奏会を、大ホールで開
催してまいります。
2
○ 7月24日 エンゼル名作劇場
本取組は、夏休みに行う映画大会として地域に定着した取組となっておりま
すが、28年度も地元の北野商店街振興組合との今後の連携余地も残しながら、
当会館の独自事業として大ホールで実施してまいります。
上映作品は、昨年度好評を博した「かいけつゾロリ」シリーズの最新作「う
ちゅうの勇者たち」を上映し、昨年度来場者のリピートと新たな来館者の獲得
を目指し親子で楽しめる催しとして開催してまいります。
○ 11月27日 エンゼル音楽会「ジョイントコンサート」
本年度も小ホールにおいて、ピアノと他の楽器演奏によるジョイントコンサ
ートに、エンゼル児童合唱団がコラボレーションする音楽会として、こども目
線での楽器や楽曲等の紹介も交えながら、アットホームな音楽会として開催し
てまいります。
○ 3月5日 「エンゼルファミリー音楽会」
本年度も小ホールにおいて、エンゼル児童合唱団が日ごろの練習の成果を披
露する場として位置付けるとともに、誰もが楽しめる親しみやすいクラシック
音楽会として開催してまいります。
②
こどもたちが芸術・文化に親しむ文化事業
○
京カロム教室の開催
カロムは幼児から高齢者まで幅広く楽しむことができるゲームであり、昨
年度「エンゼル名作劇場」の日の午前中にホワイエで開催した京カロム教室
は、親子三代で参加する姿も見受けられ、継続開催を望む声もあることから、
平成28年度においても「エンゼル名作劇場」の日にホワイエで開催してま
いります。
○ おもちゃの病院の誘致
平成28年度の新規事業として、電池等で動く簡易なおもちゃなどの修繕
を行う京都 SKY センターのサークルが行っている「おもちゃ病院」を京カロ
ム教室と同じ時間帯で誘致し、こどもたちに身近なものを大切に使っていく
習慣を身に付けてもらうとともに高齢者のボランティアとの交流にも取り
組んでまいります。
3
○
11月27日
エンゼル音楽会「ジョイントコンサート」(再掲)
京都府・京都市との共催事業として開催している「ジョイントコンサート」
は、こどもたちが芸術・文化に親しむ文化事業としても位置付けており、平
成28年度においても合唱教室講師であるピアニスト萩原吉樹氏の協力を
得て、こどもたちに親しみやすい音楽会として開催してまいります。
(3)こどもたちを芸術・文化に導く文化教室事業
会館の設立以来、地域のこどもたちの「ならいごと教室」として親しまれ、
こどもたちの創造性や自主性を育み、個性豊かで心身ともにたくましく生きる
力を培う児童育成の場となることを目的に行ってきた「エンゼルこども文化教
室」は、平成28年度においても、幼児から中学生までを対象に、絵画・書道・
合唱の3教室を毎週1回開講してまいります。
○ 絵画教室
クレパスや水彩絵具を使い、季節や動物、物語を題材にした作品づくりに取
り組むとともに、写生会や展覧会(全市子ども会自由画美術展)への出展を通
じて、こどもたちの豊かで自由な発想力や創造力、色彩感覚などを養うととも
に、最後まで仕上げることの大切さを身に付けることを目標に開講します。
○
書道教室
毛筆の基本練習を中心に、美しく整った文字を書くための硬筆書きにも取り
組み、天満書(北野天満宮書初展)などへの出展を通じて、文字に対する親し
みやより良い作品を書き上げることで得られる自信の醸成のほか、教室での挨
拶やお礼などを通じて、礼儀作法にも注意を払えるようになることを目標に開
講します。
○
合唱教室
良い姿勢で正しい発声ができることを基本に、のびのびと楽しく練習に取り
組んでいきます。また「エンゼル児童合唱団」として、毎年8月に開催される
「京都こども合唱祭」や当館が主催する「エンゼル音楽会」などへの出演を通
じて、みんなで協調し創造することの楽しさや心の豊かさを育むことを目標に
開講します。
○ なつやすみ体験教室
体験教室は教室生の新たな参加、増加を目的に開講しておりますが、休み期
間中のこどもたちが文化に親しみ、自由研究する機会としても定着しており、
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京都市外からの参加も増えています。
平成28年度においても、7月~8月に絵画・書道・合唱の3教室で「なつ
やすみ体験教室」を開講してまいります。
3 施設整備
当会館は建築後30年以上経っているため、経年劣化が目立っており、各種
設備等において更新や改修が必要となっておりますが、昨年度は、舞台のホリ
ゾント幕が汚損したため更新しました。
平成28年度においては、利用者、来館者、観覧者が安全で安心して利用し
ていただけるよう、引き続き施設の維持管理に努めるとともに、必要な更新・
改修工事について、京都府・京都市と協議を行ってまいります。
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