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外国人防災リーダーによる地域支援事業

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外国人防災リーダーによる地域支援事業
第 2 章‐3‐④
【 防 災 】
事業名
外国人防災リーダーによる地域支援事業
団体名
横浜市
課 題
事業の
趣旨・目的
ココが
ポイント!
内容
外国人防災リーダー (多文化レスキューユース 「TRYangels」 トラ
イエンジェルスと命名) として活動していく中で、依然として住民からは、災害
発生時の多言語による災害情報発信提供の要望が高く、不安が解消されていない
状況が見られる。外国人防災リーダーとして、母国語による防災活動を実施して
いるが、災害時でも多言語による災害情報を提供し、外国籍市民等の不安解消を
図ることが課題であった。
防災に関する知識・技術を習得した「外国人防災リーダー」が持ち前のコミュ
ニケーション力を活かし、大地震等の災害発生時に地域の外国籍市民等に対し、
多言語による災害情報の提供・相談を行い、外国籍市民の不安解消を図る。
また、外国籍市民というと災害時の要支援者という立場になるケースが多いが、
「地域に助けられる側」から「地域を助ける側」へと発想を転換して地域の防災
リーダーとしての活動に対し支援し育成する。
横浜市泉区のいちょう団地地区は、住民の 3 割が外国籍市民で、日本人住民の
高齢化が進むなか、地域の担い手として「外国籍・外国にルーツを持つ(以下『外
国につながる若者』という)が期待されている。そこで、外国につながる若者が、
防災に関する知識・技術を習得し、
「外国人防災リーダー」として、地域住民に対
し、母国語を使用した防災活動を実施している。
また、横浜市の災害時避難場所である地域防災拠点で「多言語による災害情報
の発信・避難生活における相談」等を行い、災害発生時の外国籍市民の不安解消
を図っている。
1 地域防災運営委員会と連携した訓練
(1) 開催場所 : 防災拠点 いちょう小学校
(2) 参加人員 : 地域住民 430人
(3) 訓練内容 : 訓練本部と連携して、多言語による災害情報の提供訓練、
防災グッズ等の展示及び相談コーナーの設置
2 活動マニュアルの作成及び研修 災害個人装備の整備
※TRYangelsは、全員横浜防災ライセンス講習 (避難生活資機材・
救助資機材の取り扱い)及び普通救命講習を受講
3 近隣三都市合同消防総合訓練参加
(1) 開催場所 : いちょう団地
(2) 参加人数 : 団地住民約300人
(3) 訓練内容 : 藤沢市、大和市、横浜市(泉・瀬谷消防署)、連合自治会、
外国人防災リーダー(TRYangels)が連携した
※財団法人自治体国際化協会
多文化共生事業事例集(CLAIR 助成事業)より抜粋しています。
14
第 2 章‐3‐④
【 防 災 】
多言語受付と相談コーナー&多言語による訓練の説明
三都市合同の消防総合訓練に参加したTRYangels
15
第 2 章‐4‐③
【子育て支援】
事業名
グローバル
グローバル子育て講座
団体名
京都市(第 4 期
課 題
事業の
趣旨・目的
ココが
ポイント!
内容
京都市未来まちづくり 100 人委員会
「外国人にも住みやすいまち京都」チーム)
)
外国籍住民にとって
にとって、他国で生活するうえで、制度の壁・言葉
言葉の壁・心の壁は
大きな障壁となります
となります。とりわけ、心の壁は、日本人が外国籍住民
外国籍住民との接点を持
つことも、外国籍住民
外国籍住民が地域とつながる機会もないことから生まれます
まれます。このよ
うな心の壁をなくすことが
をなくすことが地域社会の中で必要です。
外国籍住民にも
にも、乳幼児の子育て中の親にも、活躍の場があり
があり、さまざまな住
民の個性や文化
文化の紹介や交流の機会が日常的になっていること。
。そんな場から、
多様な価値観や
や考えに触れた子育て世代が育まれ、その親や子ども・
ども・家族・地域
コミュニティーに
コミュニティーに「多文化共生」が少しずつでも育っていくこと
っていくこと。小さな積み重
ねから 10 年後、20
年後
年後の多くの日本人の心が、外国籍住民など
など、言葉や文化
の違う人、また
また、価値観の違う人、高齢者、障がい者、子どもなど
どもなど、すべての人
に心が開かれた
かれた社会、多様な価値観が認められ、尊重される誰にとっても
にとっても住みや
すいまちづくり
くり、を目指している。
「子育て×多文化共生
多文化共生」をキーワードに、自主子育てサークルや
てサークルや乳幼児親子の
つどいの広場、
、保育所を会場に、出前講座として展開することにより
することにより、一般の国
際交流イベントとは
イベントとは違い、地域社会の乳幼児期の親子にとって、
、暮らしに根ざし
た「グローバル
グローバル」な気づきの機会となっている。また、外国籍住民
外国籍住民ゲストにとっ
て、地域社会で自
自らの生い立ちや暮らし、自国の文化を紹介し、
、
「
「そのままの自分」
で地域に活躍する
する機会を提供することにつながっている。
講
座
開
催
の
な
開催準備
参加者に質問
・子育てサークルや
保育所と講座の打合せ。
・「京都市国際交流協会 国際
文化市民交流促進サポート事
業」やボランティアの
ネットワークでゲスト調整
・ゲストの国に行ったこと
ある方?
・参加の理由は「子育て」
に興味、「グローバル」
に興味どちら?
・「多文化共生」という言
葉を初めて聞いた方?
講座当日
講座当日∼導入
・京都市未来
京都市未来まちづくり
100 人委員会の紹介
が
れ
ゲストと
ゲストと交流
・
・子育て海外事情/日本で
感じたことのお話・グッ
ズや歌紹介 15 分、質問
タイム 30 分
※ 同伴の子どもは、会場の
おもちゃやスタッフと
遊び
・5 分でわかる
でわかる京都市の
外国人
外国人データ紹介
(iPad
iPad を使って視覚的に)
☆ゲストスピーカー:タイ、中国
中国、インドネシア、ブラジル、カナダなど
☆参加者数:のべ 174 名
☆スタッフ:乳幼児の子育て中の
の方を含め、7 名の無償ボランティア
16
第 2 章‐4‐③
【子育て支援】
<主な内容の紹介>
☆第 3 回(6/25)明倫自治会館
明倫自治会館
ゲストスピーカー:アウリアさん(インドネシア
インドネシア出身)
インドネシア出身のアウリアさんにとって
のアウリアさんにとって、日本での生活で困ることは、
、主に3つあるとの
こと。ところどころ日本語
日本語も交えて話されました。
①言葉:日本語は難しいですね。
②食べ物:イスラム法の下では豚肉を食べることは
べることは禁じられてい
います。その他の食品でも加工や調理
調理に関して一定の
作法が要求されます。この作法が遵守
遵守された食品が「
ハラール」です。日本では、魚や鶏肉
鶏肉を食べたり、イ
スラム文化センターでハラール・ミートを
センターでハラール・ミートを買ったり
しています。「すし、うどん好きです
きです。」
③お祈り:1日 5 回お祈りをします。インドネシアでは
インドネシアでは日の出
と日没の時間がどのシーズンでも大
大きく変わりません
が、日本は季節によって違います。また
また祈る場所も無い
ので、子どもと遊びに行った公園でお
でお祈りをすることも
あるそうです。
☆第 4 回(7/4) 京都市壬生保育所
ゲストスピーカー:タカノ・ヴィオレッタ・ミサキさん
タカノ・ヴィオレッタ・ミサキさん(ブラジル出身)
ブラジルではハンモックが生活に欠かせません。
ブラジルではハンモックが
ブラジルの田舎での離乳食
離乳食は、バナナ、パパイヤ、アボカドなど
の
(田舎では自宅の庭に生えている
えている)果物をつぶして食べさせるそうです。タ
カノさんには、離乳食は甘いもの
いもの、というイメージがあったので、日本の育
児雑誌に「南国の食べ物はアレルギーの
はアレルギーの心配があるので控えること」
、
「シラ
スや納豆も与えましょう」、と
と記載されていて驚いたそうです。
☆第 6 回(7/11)京都市壬生保育所
京都市壬生保育所
ゲストスピーカー:張 健さん(中国出身)
)
中国では
では、夫婦両方働くというのは一般的な考え方で、男女
男女で仕事の内容に
差はないそうです
はないそうです。退職した祖父母が子育てを手伝う場合が
が多く、“子育て専
門家政婦”
”も人気です。男女平等の考え方は中国の方が日本
日本よりも進んでいる
よう。もちろん
もちろん相手の収入により、専業主婦・主夫という道
道もあるとのお話が
ありました
ありました。
成 果
大阪市で
取り組むヒント
<参加者の声>
「ところかわれば
ところかわれば、いろいろ変わるんだなと思った。」
「他国の出産・子育
子育て・共働き事情も知りたい。
」
また、ゲストスピーカーからは
ゲストスピーカーからは、
「自分の話をすることができてとても
をすることができてとても嬉しかった。機会(chance)
(chance)をありがとう。」
「お寿司屋さんや
さんや子どもの遊び場情報を教えてもらえて、よかったです
よかったです。」
世界を見ればいろんな
ればいろんな価値観と子育ての方法があると、参加者
参加者が気づけたこと。
また、文化の違いを
いを超えて、子育てママ・パパとしてのつながりが
てママ・パパとしてのつながりが出来たこと。
・大阪市でも区内
区内の子育てサロン、つどいの広場、子育てサークル
てサークル等で同様に、
「開
催の流れ」を参考
参考に、パッケージとして取り組むことが可能と思
思われる。
・各区で実施する
する場合、ゲストスピーカーを小・中学校のPTA
PTA会員等から募る等
の工夫をすることにより
をすることにより、保護者の間での縦のつながりもつくっていける
のつながりもつくっていける。
17
第 2 章‐4‐⑤
【子育て支援】
事業名
フィリピンにルーツをもつ親子のためのイベント
団体名
中央区(子育て支援室)
課 題
中央区内にはフィリピン出身者が集住する地域があり、当該小学校には、日本
語が困難な子どもたちが多数おり、また、その保護者も日本語が困難な人も多く、
生活環境も厳しい状況の方が少なからずいる。これらフィリピン出身者の中には、
地域社会との交流が十分できない方もおり、また、子育てにおいても子どもたち
に十分に関われない保護者も多い。
事業の
趣旨・目的
平成 24 年に、中央区内で発生したフィリピン国籍の母子 3 人の無理心中事件
がきっかけとなり、フィリピン出身者によるコミュニティの自主的なつながりづ
くりの取り組みへの支援を通じ、外国籍住民母子の孤立化を防止する取り組みと
して、実施している。
ココが
ポイント!
①フィリピン出身者のコミュニティの自主的な企画を尊重し、サポートしてい
くことにより、支援者側としてコミュニティが機能することになり、共助の
取り組みへ発展していくことが期待できる。
②地域団体や民生委員、寺社、市民ボランティア、学校、行政等、多様な主体
が出来る範囲で関わっていくことにより、ゆるやかなネットワークが構築さ
れていき、外国籍の方々も住民として住んでいる“まち”であるという認識
が醸成されていく。
③様々な事業枠を活用し、予算を生み出し、また、連携・協働先を広く見つけ
ていくことで、事業を展開していくことができている。
《バレンタインイベント
・
内容
親子でパントマイムで遊ぼう》
最初、まずは大人向けに取り組んだ盆踊り練習会の参加者に、今後どのよ
うな取り組みをしたいか聞いたところ、カラオケ大会と声が上がり、演芸大
会なら出来ないか?と考え、大阪市教育振興公社の子ども体験プログラム事
業(講師謝礼等公社が負担)を活用し、言葉が通じなくても理解できるパン
トマイムを、フィリピン国籍等の子どもが多く在籍する南小学校を会場に実
施した。
《まちの寺子屋事業
フィリピン人親子ためのランチ・パーティ》
・千日前弘昌寺「まちの寺子屋事業」として実施。
・平松マリアさん(大阪市外国籍住民施策有識者会議委員)によるフィリピン
文化紹介。
・ランチパーティにかかる費用は、経済局の商店街活性化事業の一貫として支
出。
18
第 2 章‐4‐⑤
【子育て支援】
バンブーダンスを体 験 !
パントマイムのワークショップの様
ランチパーティの様 子
19
第 2 章‐5‐①
【国際理解教育等】
事業名
∼平和と共存のための∼おまつり地球一周クラブ
団体名
公益財団法人とよなか国際交流協会(豊中市)
課 題
事業の趣旨・目的
ココが
ポイント!
内容
日本の子どもたちにとって、身近に暮らしている外国人と出会う機会がなく、
また、外国人にとって支援の受け手としてではなく、ともに協力しあい暮らして
いく地域住民として外国人が意識されてこなかったこと。
地域の外国人とともに国際理解講座や遊びを通じて子どもの居場所づくりを行
い、国際化時代を生きる国際感覚を持った子どもたちを育成し、豊かな地域社会
を構築すること
講師は、多言語相談サービスの相談に来た外国人、日本語活動に参加している
日本語学習者等、他事業でとよなか国際交流センターに関わった外国人が自らの
もつ特技や経験を生かして、地域の小・中学生たちに国際理解・交流の体験機会
を提供している。
① 事業の垣根を越えて協力しあい、実施テーマ、開催時期、講師選定等、柔軟
に行っている事業であること
② 講師を担う“外国人自身のエンパワメントにつながるように”相談サービス
等他事業に参加している地域の外国人に声掛けをし、事業に参画してもらって
いること
③ インターンシップの大学生や中・高生ボランティア、外国人で講師になって
もらう人等、市民が中心となって企画・運営していること
インターンシップの大学生やボランティアと外国人講師 が
協力して企画・運営を進めている。テーマごとに参加する人
は様々で、興味・関心に基づき交流し、新たな出会いの場、
意見交換の場となっている。
テーマも国際や異文化にとらわれず取り組まれており、ペ
ットボトルロケットづくりなどの「夏休み企画」や青年海外
協力隊だった人による「中南米を旅しよう」など柔軟な企画
となり、多様な視点からの交流を生み出し、子どもたちにと
って、国際感覚を身につけるものとなった。
<平成 24年度実績>
全9回 総参加人数
人 (うち子ども
人 外国人
人)
<テーマ>
「世界の楽器と出会おう。(4 月)」
「スリランカのカレーをみんなでつくって食べよう(5 月)
」
「パナマの世界へようこそ∼中南米を旅しようシリーズ1(6 月)
」
「ホンジュラスへ行こう!∼中南米を旅しようシリーズ2(7 月)
」
「子ども集まれ!夏休み企画①『韓国を知ろう』
(8 月)」「子ども集まれ!夏休み企画②『ロケット教室』(8 月)」
「コリアタウンに行こう!(9 月)
」
「インドネシアを知ろう(10 月)」
「ブラジルのクリスマス(12 月)
」
成 果
・相談サービスの利用者だった外国人が、講師として力を発揮する機会となった。
・交流を通じて、子どもたちが外国人に構えることなく接することができた。
大阪市で
取り組むヒント
・大阪市でも各区の日本語教室等の学習者やエスニック料理店等のオーナー等に、
特技や知識、経験等を聞くアンケートなどを実施し、講師候補を発掘する。
・PTAやはぐくみネット、地域活動協議会等で、より身近な取組みとして、実施
することも可能。
20
第 2 章‐6‐③
【日本語学習・
コミュニケーション支援】
事業名
しきじ・にほんごカフェ
団体名
教育委員会事務局(総合生涯学習センター)
課 題
事業の
趣旨・目的
ココが
ポイント!
市内の識字・日本語教室のボランティアや学習者が気軽に交流・情報交換でき
る場がなく、各教室自主作成教材の相互利用や、学習手法の情報交換、また、学
習者が他の教室情報や学習情報等を得る場がなかった。また、新規の学習希望者
やボランティア希望者が教室情報を得たり、現在の各教室のボランティア等から
教室の活動状況等を気軽に聞く場がなく、教室になかなか一歩を踏み出せない潜
在的参加者の問題があった。
市内の識字・日本語教室のボランティアや学習者が気軽に交流・情報交換する
ことから各教室での活動を活性化し、また、新規の学習希望者やボランティア希
望者がそれぞれのニーズにあった教室に参加できるように情報提供することによ
り、適切な学習機会への円滑な参加を促す。
①イベントタイムを設定し、外国籍住民もボランティア希望者も楽しめる多文
化交流をする機会を提供している。
②各教室の自主作成教材をそろえることにより、各教室のボランティアが学習
教材づくりに役立てることができる。
③ベテランの教室運営者等が相談スタッフとしてカフェ開催時間に常駐してい
ることにより、学習相談やボランティア活動の実際について親身に相談に乗
ってもらえる。
・毎月最終土曜日
内容
14:00∼18:00
開催
・世界のお茶が無料で飲め、各教室からの自主作成教材の紹介や、市内教室情
報の提供、様々な生活情報の提供。
・総合生涯学習センター「ネットワークラボ」利用団体等による、文化交流イ
ベントの開催。
・ベテラン教室運営者等の相談スタッフによる学習相談、識字・日本語学習ボ
ランティア活動の相談
21
第 2 章‐7‐②
【地域社会への参加・
活躍の場づくり」
事業名
国際文化市民交流促進サポート事業
団体名
京都市((公財)京都市国際交流協会)
課 題
国際観光都市である京都は、地域住民にとって、観光客としての外国人への認
識はあるものの、ともに地域社会をつくる住民としての認識が希薄である傾向が
ある。音楽や料理、舞踊、遊び等、身近な多文化交流を地域社会の中で進めてい
くことにより、違いを認め合いながらともに地域社会をつくる住民としての認識
を深めていく必要がある。
事業の
趣旨・目的
京都で暮らす多様な文化的背景を持つ外国籍市民等と市民との交流を深める
ことにより、多文化が息づくまちづくりを推進するため、京都市国際文化市民交
流促進サポート事業(以下「サポート事業」という。)を実施するものとし,同事
業を担う京都市国際文化市民交流促進サポーター(以下「サポーター」という。)
を設置する。
①
ココが
ポイント!
内容
②
異文化理解をテーマに!
外国出身の方による音楽や舞踊の紹介、料理教室など、実際に体験してみ
ることで異文化をより身近に感じることができる。
地域の外国籍等の方を講師に!
地域で暮らす外国籍の方や、外国にルーツのある方を講師に招き、同じ地
域に暮らす講師の方と交流することで、多文化の共生について考えるきっか
けづくりができる。
京都市内での多文化交流を進めるため、 地域のイベントや団体研修などに外国
籍の(もしくは外国にルーツのある) 登録者を派遣するプログラム。この事業に
は、外国の文化や考え方を話したり、 音楽や料理、舞踊など外国の文化を披露で
きる方々が登録しており、地域団体からの依頼に応じて、登録者を紹介している。
研修や講演会で地域の外国籍や外国にルーツのある方からお話を聞いてみたい、
外国文化の紹介・体験で地域のイベントを盛り上げたいという際に、この事業を
活用していることが多い。
22
第 2 章‐7‐②
【地域社会への参加・
活躍の場づくり」
23
第 2 章‐8‐②
【体制作り・
環境づくり】
事業名
生野区地域福祉アクションプラン
在日韓国朝鮮人・外国籍住民部会
団体名
課 題
事業の
趣旨・目的
ココが
ポイント!
生野区
生野区は、歴史的に韓国・朝鮮籍の方が多く住み、人口の 20%強が外国籍民
である。このような中、必要な生活が少なく、情報を得る方法が限られている、
公的支援サービスを十分に活用できない。地域組織・民族団体・NPO・個人が
つながる「共に生きるネットワーク」づくりの必要性、多文化共生のまちづくり
のために、外国籍住民と日本人住民がともに学びあう場の展開、が必要である。
「大阪市地域福祉計画」
(平成 16年)に基づき、平成 18 年に「区地域福祉ア
クションプラン」を策定し、だれもが安心して暮らせるまちをめざして地域の身
近な福祉課題を明らかにし、課題の解決に向け様々な取り組みを行う。
①外国籍住民が多い生野区においては、地域の取り組みの1つにきちんと位置
付けて部会が作られている。
②外国籍住民部会以外にも、自然と他の部会にも外国籍住民が参加・参画して
いる(他部会の代表や他学校関係団体の役員もしている方がいる)
③民生・児童委員等との懇談等の機会をもっており、外国籍住民の課題の共通
理解の機会を設けいている。
内容
・月に 1 回、交流を目的とした講演会や民生・児童委員との懇談会を開催して
いる。
・在日部会自体は、それほど活動が活発でないが、障がい者部会や高齢者部会
で活動している方もおり、言葉ができないこと、習慣が違うという面をケア
しながら対応してきている。
・在日韓国・朝鮮人コミュニティと日本のコミュニティがとけあわなので、理
解・融合をはかっている。
24
第 2 章‐8‐②
【体制作り・
環境づくり】
アクションプランとは
[2009 年 4 月 21 日 ]
アクションプランとは
生 野 区 では、2004 年 4 月 に策 定 された「大 阪 市 地 域 福 祉 計 画 」に基 づき、地
域 住 民 をはじめ福 祉 関 係 団 体 から多 くの人 々の参 加 をいただき、区 の実 情 に応
じた地 域 福 祉 をすすめるアクションプラン(行 動 計 画 )の策 定 を進 めてきました。
2006 年 3 月 、参 加 された皆 さんの熱 心 な議 論 を経 て、だれもが安 心 して暮 らせ
るまちをめざして地 域 の身 近 な福 祉 課 題 を明 らかにし、その課 題 解 決 のために
必 要 な方 策 を提 案 する「生 野 区 地 域 福 祉 アクションプラン」を策 定 することがで
きました。
生野区地域福祉アクションプラン策定の経過
5 つの部 会 で、区 民 が抱 えている問 題 などを話 し合 うなかですべての部 会 で共 通
しているテーマが明 らかになりました。
25
大阪市の国籍別外国人住民数の推移
(各年12月末日現在)
1955年
1985年
2000年
2001年
2002年
(昭和30) (昭和60) (平成12) (平成13) (平成14)
韓国及び朝鮮
2004年
(平成16)
2005年
(平成17)
2006年
(平成18)
2007年
(平成19)
2008年
(平成20)
2009年
(平成21)
2010年
(平成22)
2011年
(平成23)
2012年
(平成24)
75,938
(朝鮮)
110,444
96,115
94,948
93,424
91,541
(75.0%)
89,878
(73.7%)
88,528
(72.1%)
86,332
(71.1%)
84,628
(69.6%)
82,928
(68.2%)
80,962
(67.1%)
78,922
(66.0%)
77,547
(65.0%)
75,551
(64.5%)
4,857
5,232
13,640
15,389
17,195
19,159
(15.7%)
20,161
(16.5%)
21,876
(17.8%)
22,832
(18.8%)
24,188
(19.9%)
25,713
(21.2%)
26,835
(22.2%)
27,828
(23.3%)
28,617
(24.0%)
28,554
(24.4%)
379
1,987
2,191
2,199
2,317
(1.9%)
2,499
(2.0%)
2,505
(2.0%)
2,504
(2.0%)
2,591
(2.1%)
2,697
(2.2%)
2,854
(2.4%)
2,882
(2.4%)
2,965
(2.5%)
2,855
(2.4%)
204
294
345
393
(0.3%)
447
(0.4%)
493
(0.4%)
596
(0.5%)
730
(0.6%)
882
(0.7%)
875
(0.7%)
882
(0.7%)
960
(0.8%)
1,211
(1.0%)
348
821
1,003
1,057
1,134
(0.9%)
1,221
(1.0%)
1,298
(1.1%)
1,288
(1.0%)
1,282
(1.0%)
1,244
(1.0%)
1,210
(1.0%)
1,195
(1.0%)
1,242
(1.0%)
1,202
(1.0%)
27
1,370
1,565
1,518
1,592
(1.3%)
1,524
(1.3%)
1,476
(1.2%)
1,331
(1.1%)
1,315
(1.1%)
1,369
(1.1%)
1,381
(1.1%)
1,245
(1.1%)
1,123
(1.0%)
1,017
(0.9%)
138
608
649
672
668
(0.5%)
733
(0.6%)
756
(0.6%)
781
(0.6%)
804
(0.7%)
861
(0.7%)
890
(0.7%)
891
(0.8%)
945
(0.8%)
891
(0.8%)
66
83
93
120
(0.1%)
133
(0.1%)
158
(0.1%)
197
(0.2%)
238
(2.0%)
266
(0.2%)
308
(0.3%)
395
(0.3%)
444
(0.4%)
517
(0.5%)
251
266
315
324
(0.3%)
348
(0.3%)
397
(0.3%)
451
(0.4%)
476
(0.4%)
510
(0.4%)
502
(0.4%)
507
(0.4%)
516
(0.4%)
502
(0.4%)
365
392
431
442
(0.4%)
473
(0.4%)
454
(0.4%)
448
(0.4%)
461
(0.4%)
461
(0.4%)
490
(0.4%)
502
(0.4%)
492
(0.4%)
462
(0.4%)
213
219
236
258
(0.2%)
282
(0.2%)
309
(0.3%)
360
(0.3%)
365
(0.3%)
428
(0.4%)
356
(0.3%)
352
(0.3%)
402
(0.3%)
422
(0.4%)
150
410
478
521
567
(0.5%)
567
(0.5%)
600
(0.5%)
585
(0.5%)
593
(0.5%)
506
(0.4%)
493
(0.4%)
457
(0.4%)
440
(0.4%)
406
(0.3%)
24
401
577
569
650
(0.5%)
656
(0.5%)
668
(0.6%)
581
(0.5%)
622
(0.5%)
539
(0.5%)
491
(0.4%)
428
(0.4%)
408
(0.4%)
377
(0.3%)
370
717
1,857
2,197
2,515
2,898
(2.4%)
3,097
(2.5%)
3,235
(2.6%)
3,129
(2.6%)
3,263
(2.7%)
3,143
(2.6%)
3,095
(2.6%)
3,023
(2.5%)
3,140
(2.6%)
3,193
(2.7%)
81,165
117,461
118,308
120,251
121,090
122,063
122,019
122,753
121,415
121,556
121,547
120,742
(122ヶ国) (128ヶ国) (127ヶ国) (129ヶ国)
119,509
(131ヶ国)
119,241
(134ヶ国)
117,160
(130ヶ国)
中国
フィリピン
ベトナム
米国
ブラジル
タイ
ネパール
インド
2
ペルー
インドネシア
英国
オーストラリア
その他
総 計
2003年
(平成15)
※2011年までの数値は外国人登録者数
大阪市市民局調べ
大阪市外国人住民国籍別区別人員数
(平成24(2012)年12月末現在)
韓国・朝鮮
北
区
中国
フィリピン ベトナム
米国
ブラジル
タイ
ネパール
インド
ペルー
インドネシア
英国
オーストラリア
西 成 区
1,893
1,330
681
825
3,013
1,088
852
643
2,672
2,047
1,766
2,644
2,820
5,831
26,215
1,253
2,946
1,283
1,187
1,476
1,882
1,845
4,718
4,641
1,583
972
361
479
2,708
1,309
940
330
943
2,803
543
1,779
2,336
787
1,765
438
1,345
449
588
1,005
921
709
2,125
1,336
125
66
60
71
447
69
109
75
34
218
139
174
119
43
89
41
117
64
46
151
120
79
185
214
36
22
14
96
55
16
13
73
4
88
39
68
40
48
211
26
33
16
32
22
4
54
140
61
86
45
35
9
122
91
91
8
57
100
13
86
51
55
54
19
40
13
61
22
57
21
29
37
24
19
5
13
146
27
63
34
10
51
296
23
17
7
27
40
16
3
2
79
36
11
35
33
114
51
18
14
122
50
16
14
21
60
12
62
42
12
35
23
37
7
20
31
31
25
40
34
69
30
3
0
55
49
25
6
6
35
13
29
26
16
18
23
30
4
2
14
37
10
2
15
58
16
19
13
131
33
25
2
17
25
2
49
21
5
6
9
27
4
13
8
12
2
3
2
9
1
16
24
19
3
3
9
5
13
163
18
5
17
17
4
3
3
5
62
13
2
36
12
13
11
5
4
83
29
9
7
16
7
26
35
14
14
15
7
22
16
10
22
18
14
19
6
39
12
7
7
55
25
24
3
18
47
7
45
13
12
5
4
18
7
13
5
8
13
9
10
31
12
15
5
43
22
42
0
16
43
4
25
9
10
14
8
15
6
12
17
8
9
5
6
計
75,551
28,554
2,855
1,211
1,202
1,017
891
517
502
462
422
406
377
都 島 区
福 島 区
此 花 区
中 央 区
西
区
港
区
大 正 区
天王寺区
浪 速 区
西淀川区
淀 川 区
東淀川区
東 成 区
生 野 区
旭
区
城 東 区
鶴 見 区
阿倍野区
住之江区
住 吉 区
東住吉区
平 野 区
大阪市市民局調べ
その他
244
88
58
39
395
223
123
24
156
303
110
173
129
63
143
70
137
40
114
95
160
81
124
101
合 計
4,324
2,675
1,297
1,599
7,394
3,034
2,335
1,228
3,975
5,840
3,133
5,210
5,642
6,920
28,614
1,965
4,786
1,915
2,105
3,009
3,307
2,875
7,470
6,508
3,193 117,160
大阪市各区における外国人住民の比率および増加率
平成24(2012)年12月末現在
住民基本台帳人口
A(注1)
北区
109,064
都島区
外国人住民数(注2)
平成24年12 平成23年
月末現在B 12月末現
在
外国人住民
比率 (%)
数の増加率
(B/A)
(注3)
対前年
増減数
4,324
4,432
△ 108
3.96
1.02
102,815
2,675
2,665
10
2.60
0.99
福島区
68,896
1,297
1,289
8
1.88
1.06
此花区
68,210
1,599
1,586
13
2.34
1.10
中央区
85,577
7,394
7,408
△ 14
8.64
1.13
西区
84,178
3,034
3,016
18
3.60
1.09
港区
83,978
2,335
2,502
△ 167
2.78
0.95
大正区
69,471
1,228
1,309
△ 81
1.77
0.87
天王寺区
70,270
3,975
4,002
△ 27
5.66
1.02
浪速区
59,764
5,840
5,768
72
9.77
1.11
西淀川区
98,334
3,133
3,214
△ 81
3.19
0.96
淀川区
170,646
5,210
5,333
△ 123
3.05
0.98
東淀川区
173,180
5,642
5,674
△ 32
3.26
1.03
東成区
81,330
6,920
7,099
△ 179
8.51
0.90
生野区
131,062
28,614
29,304
△ 690
21.83
0.89
旭区
92,320
1,965
1,947
18
2.13
0.95
城東区
167,162
4,786
4,891
△ 105
2.86
0.99
鶴見区
112,428
1,915
1,861
54
1.70
0.99
阿倍野区
105,719
2,105
2,144
△ 39
1.99
1.01
住之江区
127,383
3,009
3,049
△ 40
2.36
1.02
住吉区
154,586
3,307
3,386
△ 79
2.14
0.91
東住吉区
131,627
2,875
2,941
△ 66
2.18
0.92
平野区
202,990
7,470
7,516
△ 46
3.68
0.98
西成区
113,058
6,508
6,905
△ 397
5.76
0.88
計
2,664,048
117,160
119,241
△ 2,081
4.40
0.964
(注1)日本人住民数+外国人住民数
(注2)平成24年12月末現在の数値は外国人住民数、同23年の数値は外国人登録者数
(注3)平成19年12月末∼平成24年12月末
※外国人住民の比率が5%超過している区を網掛け表示
※5年前と比較して1.05以上増加している区を色付け
※大阪市市民局作成
28
第2章−9‐④
資料3
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