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建設産業基本法 - 土地総合研究所

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建設産業基本法 - 土地総合研究所
[韓国の法令]
[周藤利一:訳]
建
設
産
業
基
本
法
1996 年 12 月 30 日 法律第 5230 号 全文改正
2011 年 8 月 4 日 法律第 11015 号 最終改正
所管:国土海洋部建設政策課
第1章
総
則
第 1 条(目的) この法律は、建設工事の調査、設計、施工、監理、維持管理、技術管理
等に関する基本的な事項と建設業の登録及び建設工事の請負等に関し必要な事項を定める
ことにより、建設工事の適正な施工と建設産業の健全な発展を図ることを目的とする。<改
正 1999.4.15、2011.5.24>
第 2 条(定義) この法律で使用する用語の定義は、次のとおりとする。<改正 1997.8.28、
1999.4.15、2003.5.29、2007.5.17、2010.2.4、2010.5.24>
一 「建設産業」とは、建設業及び建設役務業をいう。
二 「建設業」とは、建設工事を遂行する業をいう。
三 「建設役務業」とは、建設工事に関する調査、設計、監理、事業管理、維持管理等、
建設工事に関連する役務(以下「建設役務」という。)を遂行する業をいう。(訳注:
原文は「建設用役業」)
四 「建設工事」とは、土木工事、建築工事、産業設備工事、造園工事及び環境施設工
事等、施設物を設置、維持及び補修する工事(施設物を設置するための敷地造成工事
を含む。)、機械設備その他構造物の設置並びに解体工事をいう。ただし、次の各目の 1
に該当する工事は含まない。
ア 「電気工事業法」による電気工事
イ 「情報通信工事業法」による情報通信工事
ウ 「消防施設工事業法」による消防施設工事
エ 「文化財修理等に関する法律」による文化財修理工事
五 「総合工事」とは、総合的な計画、管理及び調整の下に、施設物を施工する建設工
事をいう。
六 「専門工事」とは、施設物の一部又は専門分野に関する建設工事をいう。
七 「建設業者」とは、この法律又は他の法律により、登録等をして、建設業を営む者
をいう。
八 「建設事業管理」とは、建設工事に関する企画、妥当性調査、分析、設計、調達、
契約、施工管理、監理、評価、事後管理等に関する管理業務の全部又は一部を遂行す
ることをいう。
九 「施工責任型建設事業管理」とは、総合工事を施工する業種を登録した建設業者が
建設工事について施工以前段階から建設事業管理業務を遂行し、合わせて施工段階に
おいて発注者と施工及び建設事業管理に対する別途の契約を通じ、総合的な計画、管
理及び調整を行いつつ、あらかじめ定めた工事金額及び工事期間内に施設を施工する
ことをいう
十 「発注者」とは、建設工事を建設業者に請け負わせる者をいう。ただし、請負人で
1
あって、請け負った建設工事を下請負させる者を除く。
十一 「請負」とは、元請負、下請負、委託その他名称の如何にかかわらず、建設工事
を完成させることを約定し、相手側がその仕事の結果に対して対価を支払することを
約定する契約をいう。
十二 「下請負」とは、請け負った建設工事の全部又は一部を請け負わせるために、請
負人が第3者と締結する契約をいう。
十三 「請負人」とは、発注者から建設工事を請け負った建設業者をいい、下請負の場
合、下請負する建設業者を含む。
十四 「下請負人」とは、請負人から建設工事の下請負を受けた者をいう。
十五 「建設技術者」とは、関係法令により建設工事に関する技術又は技能を有してい
ると認められた者をいう。
※訳注:2007.5.17 改正により削除される前の旧第十三号の条文は、次のとおり。
「施工参加者」とは、専門建設業者の管理責任下に、成果給、請負、委託その他
名称の如何にかかわらず、専門建設業者と約定して、工事の施工に参加する者であ
って、建設交通部令で定める者をいう。
第 3 条(基本理念) この法は、建設産業が設計、監理、施工、事業管理、維持管理等の
分野にわたり、国際競争力を備えることができるよう、これを均衡ある発展をさせていく
ことにより、国民経済と国民の生活の安全に寄与することを基本理念とする。<改正
2011.5.24>
第 4 条(他の法律との関係) 建設産業に関し、他の法律で定めている場合を除いては、
この法律を適用する。ただし、建設工事の範囲及び建設業の登録に関する事項については、
他の法律の規定にかかわらず、この法律を優先適用するものとし、建設役務業については、
第 6 条及び第 26 条並びに第8章(第 69 条、第 69 条の 2、第 70 条から第 78 条まで、第 79
条の 2 及び第 80 条)の規定を適用する。<改正 2011.5.24>
第 5 条(外国建設業者に対する措置) 国土海洋部長官は、外国人又は外国法人に対する
建設業の登録のために必要な場合には、建設業に関し外国で得た資格、学力、経歴等の認
定に関する基準を定めることができる。<改正 1999.4.15、2008.2.29、2011.5.24>
第 6 条(建設産業振興基本計画の樹立) 国土海洋部長官は、建設産業の育成、建設技術
の開発、建設工事の安全及び品質確保等のため、5 年毎に建設産業振興基本計画を樹立して、
施行しなければならない。<改正 2008.2.29>
2 前項の規定による建設産業振興基本計画には、次の各号の事項を含めなければならな
い。<改正 2011.5.24>
一 建設産業振興施策の基本方向
二 建設技術の開発及び建設技術人材の育成に関する対策
三 建設産業の国際化及び海外進出の支援
四 建設工事に関する安全、環境保全及び品質の確保対策
五 中小建設業及び中小建設役務業の育成対策
六 建設工事の生産性向上対策その他大統領令で定める事項
3 国土海洋部長官は、建設市場の動向、建設技術の開発等を勘案し、第 1 項の規定によ
る建設産業振興基本計画の範囲内で、年次別計画を樹立して、施行することができる。<改
正 2008.2.29>
第 6 条の 2(建設産業発展審議委員会の設置等)
※訳注:削除前の条文は、次のとおり。
削除<2009.12.29>
2
第 6 条の 2(建設産業発展審議委員会の設置等) 建設産業に関する次の各号の事項を審議
させるため、国土海洋部長官の所属下に建設産業発展審議委員会(以下、この条において
「委員会」という。)を置く。<改正 2008.2.29>
一 建設産業振興基本計画の策定及び変更
二 建設産業振興基本計画の年次別計画の策定及び変更
三 中小建設業者に対する支援施策の策定及び変更
四 その他重要な建設産業政策に関する事項であって、国土海洋部長官が審議に付す事
項
2 委員会は、委員長及び副委員長各1名を含む 25 名以内の委員により構成する。
3 委員会の委員は、大統領令で定める中央行政機関の所属公務員であって、当該機関の
長が指名する者及び建設産業に関する学識と経験が豊富な者の中から、国土海洋部長官が
委嘱する者とする。<改正 2008.2.29>
4 委員会の構成、運営その他必要な事項は、大統領令で定める。
〔本条新設 2004.12.31〕
第 7 条(建設関連主体の責務) 政府は、建設工事の品質と安全を確保するために、建設
工事の設計、施工、監理及び維持管理に関する基準、建設資材の品質及び規格に関する基
準及び請負契約の方法等に関する事項を定めて、普及しなければならず、建設業者の施工
能力、資本金、経営実態及び工事実績等の情報を提供するため努めなければならない。<改
正 2011.5.24>
2 建設工事の発注者は、施設物が公共の安全と福利に適合して建設されるように、公正
な基準及び手続に従い能力がある建設業者を選定しなければならず、建設工事が適正に施
工されるよう努めなければならない。<改正 2011.5.24>
3 建設業者は、施設物の品質と安全が確保されるよう、建設工事及び建設役務に関する
法令を遵守し、設計図書、示方書、請負契約の内容等に従い、誠実に業務を遂行しなけれ
ばならず、建設工事の実績、技術者の保有現況、財務状態その他施工能力に関する情報を
虚偽に提供してはならない。<改正 2011.5.24>
第2章
建設業の登録<改正 1999.4.15>
第 8 条(建設業の種類) 建設業の種類は、総合工事を施工する業種と、専門工事を施工
する業種とする。
2 建設業の具体的な種類及び業務範囲に関する事項は、大統領令で定める。
[全文改正 2011.5.24]
第 9 条(建設業の登録等) 建設業を営もうとする者は、大統領令で定める業種別に、国
土海洋部長官に登録をしなければならない。ただし、大統領令で定める軽微な建設工事を
業として行おうとする場合には、登録せずに建設業を行うことができる。<改正 2007.5.17、
2008.2.29、2011.5.24>
2 前項により、建設業の登録をしようとする者は、国土海洋部令で定めるところにより、
国土海洋部長官に登録を申請しなければならない。<改正 2007.5.17、2008.2.29>
3 国又は地方自治団体が資本金の 100 分の 50 以上を出資した法人又は営利を目的としな
い法人は、他の法律に特別な規定がある場合を除き、第 1 項の規定による建設業の登録を
申請することができない。<改正 2007.5.17>
4 第1項により建設業の登録をした者は、第 10 条による登録基準に関する事項別に、3
年の範囲内で大統領令で定める期間が経過するとき毎に、国土海洋部長官に対し、大統領
令で定めるところにより、その事項を申告しなければならない。<本項新設 2002.1.26、改
正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
3
〔全文改正 1999.4.15〕
第 9 条の 2(登録証の交付等) 国土海洋部長官は、建設業の登録をしようとする場合には、
国土海洋部令で定めるところにより、建設業登録証及び建設業登録手帳を交付しなければ
ならない。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
2 前項の規定により建設業登録証又は建設業登録手帳の交付を受けた者は、その建設業
登録証又は建設業登録手帳の記載事項中、大統領令で定める事項が変更された場合には、
国土海洋部令で定めるところにより、30 日以内に、国土海洋部長官に、記載事項の変更を
申請しなければならない。<改正 2002.1.26、2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
3 第 1 項の規定により交付を受けた建設業登録証又は建設業登録手帳を紛失したとき又
は使用できなくなった場合には、国土海洋部令で定めるところにより、再交付を受けるこ
とができる。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
〔本条新設 1999.4.15〕
第 10 条(建設業の登録基準) 第 9 条第 1 項による建設業の登録基準となる次の各号の事
項は、大統領令で定める。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2011.5.24>
一 技術能力
二 資本金(個人の場合には資産評価額をいう。以下同じ。)
三 施設及び装備
四 その他必要な事項
第 11 条(表示・広告の制限) 第 9 条の規定により業種別の建設業登録をしていない者は、
事業場、広告物等に当該業種の建設業者であることを表示若しくは広告し、又は当該業種
の建設業者であると誤認させるおそれのある表示若しくは広告をしてはならない。<改正
2011.5.24>
2 国土海洋部長官は、所属公務員をして、前項に違反して表示又は広告をした者に対し、
広告物の強制撤去等の適切な措置を講じさせることができる。<改正 2007.5.17、2008.2.29、
2011.5.24>
〔本条新設 2002.12.28〕
第 12 条
削除<2007.5.17>
第 13 条(建設業登録の欠格事由) 次の各号のいずれかに該当する者(法人にあっては、
次の各号のいずれかに該当する者がその役員であるときを含む。)は、第 9 条第 1 項による
建設業登録をすることができない。外国人又は外国法人が当該国家において次の各号のい
ずれかの事由と同一又は類似する事由に該当する場合もまた同じ。<改正 1999.4.15、
2002.1.26、2005.3.31、2009.12.29、2011.5.24>
一 破産宣告を受けた者であって、復権を得ない者
二 禁治産者又は限定治産者
三 第 82 条の 2 第 3 項、第 83 条第一号、第五号、第八号、第十号又は第十三号に該当
する事由により建設業の登録が抹消された後、5 年が経過していない者。この場合、建
設業の登録を抹消された者が法人である場合には、抹消当時の原因となった行為をし
た者及び代表を含む。
四 この法又は「住宅法」に違反して禁固以上の実刑申告を受け、その執行が終了(執
行が終了したものとみなす場合を含む。)した日又はその執行が免除された日から 3 年
が経過していない者
五 「刑法」第 129 条から第 133 条までのいずれかに該当する罪を犯して禁固以上の実
刑申告を受け、その執行が終了(執行が終了したものとみなす場合を含む。)した日又
4
はその執行が免除された日から 5 年が経過していない者
六 第四号又は前号の罪を犯して刑の執行猶予宣告を受け、その猶予期間中にある者
2 削除<2005.11.8>
3 国土海洋部長官は、第 9 条第 2 項により登録を申請した者のうち第 1 項により建設業
登録をすることができない者に対し、その事由を通知しなければならない。<改正 1999.4.15、
2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
[全文改正 1999.4.15]
第 14 条(営業停止処分等を受けた後の継続工事) 第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条に
よる営業停止処分又は登録抹消処分を受けた建設業者及びその包括承継人は、その処分を
受ける前に請負契約を締結し、又は関係法令により許可、認可等を受けて着工した建設工
事については、これを継続して施工することができる。建設業登録が第 20 条の 2 による廃
業申告に伴い、抹消された場合もまた同じ。<改正 1999.4.15、2004.12.31、2005.11.8、
2007.5.17、2011.5.24>
2 第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条の規定による営業停止処分又は登録抹消処分を受け
た建設業者及びその包括継承人は、その処分の内容を、遅滞なく、その建設工事の発注者
に通知しなければならない。建設業登録が第 20 条の 2 の規定による廃業申告に伴い、抹消
された場合もまた同じ。<改正 1999.4.15、2004.12.31、2005.11.8、2007.5.17、2009.12.29、
2011.5.24>
3 建設業者が、建設業登録が失効又は抹消された後、第 1 項の規定により建設工事を継
続する場合には、当該工事を完成させるときまでは、建設業者とみなす。<改正 1999.4.15、
2005.11.8、2007.5.17、2011.5.24>
4 建設工事の発注者は特別な理由がある場合を除いては、当該建設業者から第 2 項の規
定による通知を受けた日又はその事実を知った日から 30 日が経過する日まで、請負契約を
解約することができる。<改正 2011.5.24>
5 発注者は、建設業者たる下請負人から第 2 項による通知を受けた場合には、当該工事
について請負人に対し下請負契約の解除を要請することができる。<本項新設 2009.12.29>
6 請負人は、特別な事由がある場合を除き、当該下請負人から第 2 項による通知を受け
た場合には、その通知を受けた日又は処分の事実を知った日(前項により下請負契約の解
除の要請を受けた場合には、その要請を受けた日)から 30 日が経過する日まで、下請負契
約を解除することができる。<本項新設 2009.12.29、改正 2011.5.24>
第 15 条
削除<1999.4.15>
第 16 条(建設工事の施工資格)<題名改正 2011.5.24> 総合工事を請け負おうとする者は、
当該総合工事を施工する業種を登録しなければならない。ただし、次の各号のいずれかに
該当する場合には、当該総合工事を施工する業種を登録しなくても、請け負うことができ
る。
一 専門工事を施工する業種を登録した建設業者が、専門工事に該当する部分を施工す
る条件で総合工事を施工する業種を登録した建設業者が総合的な計画、管理及び調整
を行う工事を共同で請け負う場合
二 専門工事を施工する業種を登録した建設業者が 2 以上専門工事により構成される工
事又は総合的な計画、管理及び調整の役割が必要でない小規模工事として国土海洋部
令で定める工事を請け負う場合
三 専門工事を施工する業種の登録をした建設業者が専門工事とその付帯工事を合わせ
て請け負う場合
四 2 業種以上の専門工事を施工する業種を登録した建設業者が、その業種に該当する専
門工事により構成される複合工事を下請負として請け負う場合
5
五
発注者が工事の品質又は施工の能率を高めるために必要であると認めた場合であっ
て、技術難易度、当該工事の内容等を考慮し、大統領令で定める場合
2 専門工事を請け負おうとする者は、当該専門工事を施工する業種を登録しなければな
らない。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合には、当該専門工事を施工する業種
を登録しなくても、請け負うことができる。
一 総合工事を施工する業種の登録をした建設業者が、既に請け負って施工した建設工
事又は施工中の建設工事の付帯工事であって、専門工事に該当する工事を請け負う場
合
二 発注者が工事の品質又は施工の能率を高めるために必要であると認めた場合であっ
て、技術難易度、当該工事の内容等を考慮し、大統領令で定める場合
3 第 1 項第三号及び前項第一号の規定による付帯工事は、主たる工事に伴う従たる工事
であって、その範囲及び基準は、大統領令で定める。
4 第 1 項及び第 2 項の規定による請負契約の方式に関する具体的な事項は、国土海洋部
令で定める。
[全文改正 2011.5.24]
第 17 条(建設業の譲渡等) 建設業者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、国土
海洋部令で定めるところにより、国土海洋部長官に申告しなければならない。<改正
2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
一 建設業者が建設業を譲渡しようとする場合
二 建設業者である法人と建設業者でない法人が合併しようとする場合。ただし、建設
業者である法人が建設業者でない法人を吸収合併する場合を除く。
2 前項第一号により建設業譲渡申告をしようとする者は、
「国家を当事者とする契約に関
する法律」又は「地方自治団体を当事者とする契約に関する法律」により不正当業者とし
て入札参加資格制限の処分を受けて、その処分期間中にあるときは、その事実を譲受者が
確認したことを国土海洋部令で定めるところにより証明しなければならない。<本項新設
2009.12.29、改正 2011.5.24>
3 第 1 項の規定による建設業譲渡が申告されたときは、建設業を譲受した者は、建設業
を譲渡した者の建設業者としての地位を承継し、法人合併が申告されたときは、合併によ
り設立され、又は存続する法人は、合併により消滅した法人の建設業者としての地位を承
継する。<改正 1999.4.15、繰下げ 2009.12.29、改正 2011.5.24>
4 建設業を相続した場合には、第 1 項及び前項の規定を準用する。この場合、相続人が
第 13 条第 1 項各号のいずれかの欠格事由に該当する場合には、3 月以内に、その建設業を
他人に譲渡しなければならない。<改正 2002.1.26、2007.5.17、繰下げ 2009.12.29、改正
2011.5.24>
第 18 条(建設業譲渡の公告) 前条第 1 項第一号により建設業を譲渡しようとする者は、
国土海洋部令で定めるところにより、30 日以上公告しなければならない。<改正 2008.2.29、
2011.5.24>
[全文改正 1999.4.15]
第 19 条(建設業譲渡の内容等) 第 17 条第 1 項第一号により建設業を譲渡するときは、
譲渡しようとする業種に関する次の各号の権利及び義務を全て譲渡しなければならない。<
改正 1999.4.15、2011.5.24>
一 施工中の工事の請負契約に関する権利及び義務
二 瑕疵担保責任期間中にある完成された工事がある場合には、その瑕疵補修に関する
権利及び義務
2 前項第一号の施工中の建設工事があるときは、当該建設工事の発注者の同意を得た場
6
合又は当該建設工事の請負契約を解除した場合に限り、建設業を譲渡することができる。<
改正 2011.5.24>
第 20 条(建設業譲渡の制限) 建設業者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、建
設業を譲渡することができない。ただし、第 17 条第 4 項後段に該当し、建設業を譲渡しな
ければならない場合には、次の各号のいずれかに該当しても、譲渡することができる。<改
正 1999.4.15、2007.5.17、2009.12.29、2011.5.24>
一 第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条の規定による営業停止処分の期間中にある場合
二 第 82 条の 2 又は第 83 条の規定により建設業の登録抹消の処分を受けたが、
「行政審
判法」又は「行政訴訟法」の規定により、その効力発生が停止されている場合
第 20 条の 2(建設業の廃業等) 第 9 条により建設業の登録をした者が廃業しようとする
場合には、国土海洋部令で定めるところにより、国土海洋部長官に申告しなければならな
い。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
2 前項による廃業申告があった場合、国土海洋部長官は、建設業登録を抹消して、その
事実を、国土海洋部令で定めるところにより、公告しなければならない。<改正 2007.5.17、
2008.2.29、2011.5.24>
[本条新設 2004.12.31]
第 21 条(建設業登録証等の貸与及び斡旋禁止) 建設業者は、他人に自己の姓名又は商号
を使用して、建設工事を請負又は施工させ、又は建設業登録証若しくは建設業登録手帳を
貸与してはならない。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
2 何人も、前項で禁止された行為を斡旋してはならない。<本項新設 2007.5.17>
[題目改正 2007.5.17]
第 21 条の 2(国家技術資格証等の貸与禁止) 建設業者は、国家技術資格証又は建設技術
経歴証を他人に貸与し、又は借り受けてはならない。
[本条新設 2009.12.29]
第3章
請負契約及び下請負契約
第 22 条(建設工事に関する請負契約の原則) 建設工事に関する請負契約(下請負契約を
含む。以下同じ。)の当事者は、対等な立場で合意により公正に契約を締結し、信義を守り、
誠実に契約を履行しなければならない。<改正 2011.5.24>
2 建設工事に関する請負契約の当事者は、契約を締結するときに、請負金額、工事期間
その他大統領令で定める事項を契約書に分明に記載しなければならず、署名又は記名捺印
した契約書を互いに交付し、保管しなければならない。<改正 2011.5.24>
3 建設業者は、国土海洋部令で定めるところにより、建設工事に関する事項を建設工事
台帳に記載しなければならない。<改正 2008.2.29、2009.12.29>
4 建設業者は、大統領令で定めるところにより、前項による建設工事台帳の記載事項を
発注者に通報しなければならない。<本項新設 2002.1.26>
5 建設工事の請負契約の当事者は、
「雇用保険及び産業災害補償保険の保険料徴収等に関
する法律」による保険料、「国民年金法」による国民年金保険料、「国民健康保険法」によ
る健康保険料、
「老人長期療養保険法」による老人長期療養保険料等、その建設工事に関し、
建設業者が負担すべき義務を負う費用の所要金額を、大統領令で定めるところにより、そ
の建設工事の請負金額算出内訳書(下請負金額算出内訳書を含む。以下、この項において
同じ。)に分明に記載しなければならない。この場合、その建設工事の請負金額算出内訳書
に明示された金額が、実際に支出された保険料等より多い場合の精算に関する事項は、大
7
統領令で定める。<本項新設 2004.12.31、改正 2007.5.17、2009.12.29、2011.5.24>
第 23 条(施工能力の評価及び公示) 国土海洋部長官は、発注者が適正な建設業者を選定
できるようにするため、建設業者の申請がある場合、その建設業者の建設工事実績、資本
金、建設工事の安全、環境及び品質管理水準等に応じて、施工能力を評価し、公示しなけ
ればならない。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2008.2.29>
2 削除<1999.4.15>
3 第 1 項による施工能力の評価及び公示を受けようとする建設業者は、国土海洋部令で
定めるところにより、前年度の建設工事実績、技術者保有現況、財務状態その他国土海洋
部令で定める事項を国土海洋部長官に提出しなければならない。<改正 1999.4.15、
2002.1.26、2008.2.29、2011.5.24>
4 第 1 項及び前項の規定による施工能力の評価方法、提出資料の具体的な事項及び公示
手続その他必要な事項は、国土海洋部令で定める。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2008.2.29、
2011.5.24>
第 23 条の 2(建設事業管理能力の評価及び公示) 国土海洋部長官は、発注者が第 26 条第
2 項による建設事業管理者を適正に選定することができるようにするため、建設事業管理者
の申請がある場合、その建設事業管理者の建設事業管理実績及び財務状態等に応じ、建設
事業管理能力を評価して、告示しなければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
2 前項による評価及び公示を受けようとする建設事業管理者は、前年度の建設事業管理
実績、建設事業管理関連労働力保有状況、財務状態その他国土海洋部令で定める事項を国
土海洋部長官に提出しなければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
3 第 1 項及び前項による建設事業管理能力の評価方法、提出資料の具体的事項及び公示
手続等に関し必要な事項は、国土海洋部令で定める。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
〔本条新設 2002.1.26〕
第 24 条(建設産業情報の総合管理) 国土海洋部長官は、建設業者の資本金、経営実態、
工事遂行状況等の建設業者に関する情報並びに建設工事に必要な資材及び労働力の需給状
況、第 56 条第 1 項第一号による保証及び行政制裁処分その他の建設関連情報を総合的に管
理して、その情報を必要とする関連機関、団体等に提供することができる。<改正 1999.4.15、
2002.1.26、2004.12.31、2008.2.29、2011.5.24>
2 国土海洋部長官は、建設事業管理者の資本金、経営実態、建設事業管理遂行状況等、
建設事業管理者に関する情報及び建設事業管理に必要な人材の需給状況等、建設事業管理
関連情報を総合的に管理して、その情報を必要とする関連機関、団体等に提供することが
できる。<本項新設 2002.1.26、改正 2004.12.31、2008.2.29、2011.5.24>
3 国土海洋部長官は、第 1 項及び前項の規定による建設産業情報を体系的に管理するた
め、大統領令で定めるところにより、建設産業情報総合管理システムを構築して、運営す
ることができる。<本項新設 2004.12.31、改正 2008.2.29>
4 国土海洋部長官は、第 1 項及び第 2 項の規定による情報の総合管理のため、建設業者、
建設事業管理者、建設資材の生産業者及び供給業者、関係行政機関、建設関連事業者団体、
建設に関する共済、保険及び保証業務の遂行機関並びに研究機関をして、工事遂行状況、
建設資材の生産及び販売状況、建設労働力の現況、建設事業管理実績等に関する資料の提
出を要請することができる。この場合、要請を受けた者は、特別な理由がない限り、これ
に応じなければならない。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2007.5.17、2008.2.29>
5 前項の規定による資料の提出を要請する手続等に関し、必要な事項は、大統領令で定
める。<本項新設 2002.1.26、改正 2004.12.31>
第 25 条(請負人等の資格制限) 発注者又は請負人は、工事内容に相応する業種を登録し
8
た建設業者に請負させなければならない。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
2 請負人は、工事内容に相応する業種を登録した建設業者に下請負させなければならな
い。<本項新設 2011.5.24>
3 発注者又は請負人は、第 23 条第 1 項の規定により公示された施工能力を基準として、
請負人又は下請負人の資格を制限することができる。<改正 2011.5.24>
4 「施設物の安全管理に関する特別法」による 1 種施設物及び 2 種施設物に対する認可、
許可、承認等の処分を行う国家機関又は地方自治団体の長は、当該建設工事の規模、構造
安全の必要性等を考慮し、施工者の施工能力が著しく不適合であると認める場合には、発
注者に対し、
施工者の交替を勧告することができる。<本項新設 1999.4.15、改正 2007.5.17、
2011.5.24>
第 26 条(建設事業管理者の業務遂行等) 発注者は、必要な場合、建設事業管理業務の全
部又は一部を、建設事業管理に関する専門知識と技術能力を持った者に委託することがで
きる。
2 発注者から建設事業管理の委託を受け遂行する者(以下「建設事業管理者」という。)
が行う建設事業管理業務の内容がこの法又は関係法令により申告、登録等をしなければな
らない業務である場合には、当該法令による申告、登録等をした後でなければ、建設事業
管理業務を行うことができない。ただし、大規模複合工事であって、空港、高速鉄道、発
電所、ダム又はプラント工事の建設事業管理者が建築士、技術士等関係法令による設計又
は管理業務を行うことができる技術人材を有する場合には、「建築士法」第 23 条第1項又
は「建築技術管理法」第 28 条第 1 項にかかわらず、設計又は管理業務を併せて委託を受け
て、遂行することができる。<改正 2002.1.26、2007.5.17、2011.5.24>
3 建設事業管理者は、発注者のために、善良な管理者の注意をもって委託を受けた業務
を遂行しなければならない。<改正 2002.1.26>
4 建設事業管理者は、自己又は自己の系列会社(「独占規制及び公正取引に関する法律」
第 2 条第三号の規定による系列会社をいう。)が当該建設工事を請け負うように助言しては
ならない。<改正 2002.1.26、2007.5.17>
5 建設事業管理者は、建設事業管理業務を遂行するに当たり、故意又は過失により発注
者に財産上の損害を発生させた場合には、これを賠償しなければならない。<本項新設
2002.1.26>
6 建設事業管理者の損害賠償に関しては、第 44 条を準用する。この場合、「建設業者」
は「建設事業管理者」とみなす。<本項新設 2002.1.26、改正 2011.5.24>
7 第 1 項から前項までの規定は、施工責任型建設事業管理者が遂行する建設事業管理に
も適用する。<本項新設 2011.5.24>
8 施工責任型建設事業管理を遂行する建設事業者が発注者と施工段階から建設事業管理
に関する契約を締結する場合、その契約の内容は、第 2 条第四号による建設工事に限定し
なければならない。<本項新設 2011.5.24>
第 27 条(見積期間) 発注者は、随意契約で請負契約を締結する場合には、その締結をす
る前に、競争契約で請負契約を締結する場合には、入札に付す前に、建設業者が当該建設
工事に関する見積りをすることができるよう、大統領令で定める一定の期間を与えなけれ
ばならない。<改正 2011.5.24>
第 28 条(建設工事の請負人の瑕疵担保責任) 請負人は、発注者に対し、次の各号の範囲
内で、工事の種類別に、大統領令で定める期間内に発生した暇疵に対し、担保責任がある。
<改正 2011.5.24>
一 建設工事の目的物が煉瓦積式構造、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造、鉄骨鉄筋コ
ンクリート構造その他これらに類似する構造でできたものである場合:建設工事の完
9
工日から 10 年
二 前号以外の構造でできたものの場合:建設工事の完工日から 5 年
2 請負人は、次の各号のいずれかの事由により発生した暇疵については、前項にかかわ
らず、担保責任がない。<改正 2011.5.24>
一 発注者が提供した材料の品質又は規格等が基準に達していないことによる場合
二 発注者の指示に従って施工した場合
三 発注者が建設工事の目的物を関係法令による耐用期間又は設計上の構造耐力を超過
して使用した場合
3 建設工事に関する暇疵担保責任期間に関し、他の法令(「民法」第 670 条及び同法第 671
条を除く。)に特別な規定がある場合又は請負契約で別に定めた場合には、その法令又は請
負契約で定めるところによる。<改正 2007.5.17>
第 28 条の 2(建設工事の直接施工) 建設業者は、1 件工事の金額が 100 億ウォン以下で
あって、大統領令で定める金額未満の建設工事を請け負った場合には、その工事金額のう
ち、大統領令で定める比率による金額以上に相当する工事を、直接施工しなければならな
い。ただし、その建設工事を直接施工することが困難な場合として大統領令で定める場合
は、直接施工しないことができる。<改正 2011.5.24>
2 前項により建設工事を直接施工する者は、大統領令で定めるところにより、直接施工
計画を発注者に通報しなければならない。<改正 2011.5.24>
3 発注者は、建設業者が前項により直接施工計画を通報しなかった場合又は直接施工計
画に従い工事を施工しなかった場合には、その建設工事の請負契約を解除することができ
る。<改正 2011.5.24>
[本条新設 2004.12.31]
第 29 条(建設工事の下請負制限) 建設業者は、請け負った建設工事の全部又は大統領令
で定める主要部分の大部分を、他の建設業者に下請負させることができない。ただし、建
設業者が請け負った工事を、大統領令で定めるところにより、計画、管理及び調整する場
合であって、大統領令で定めるところにより、2 人以上に分割して下請負させる場合には、
例外とする。<改正 1999.4.15、2004.12.31、2011.5.24>
2 請負人は、その請け負った建設工事の一部を同一の業種に該当する建設業者に下請負
させることができない。ただし、発注者が工事品質又は施工上の能率を高めるため必要と
認めて書面により承諾した場合には、例外とする。<改正 1999.4.15、2007.5.17、繰上げ
2011.5.24>
3 下請負人は、下請負をした建設工事を、他人に再び下請負させることができない。た
だし、次の各号のいずれかに該当する場合には、下請負させることができる。<改正
1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、繰上げ改正 2011.5.24>
一 前項ただし書により総合工事を施工する業種を登録した建設業者が下請負をした建
設工事のうち、専門工事に該当する建設工事を、その専門工事を施工する業種を登録
した建設業者に再び下請負させる場合
二 専門工事を施工する業種を登録した建設業者が下請負をした工事であって、次の各
目の要件をすべて充足して、下請した専門工事の一部を、その専門工事を施工する業
種を登録した建設業者に、再び下請負させる場合
ア 工事の品質や施工上の能率を高めるために必要な場合であって、国土海洋部令で
定める要件に該当すべきこと
イ 請負人の書面による承諾を受けるべきこと
4 前項ただし書及び第 25 条第 2 項により下請をした者及び前項第二号により再び下請負
させることを承諾した者は、大統領令で定めるところにより、発注者に通報しなければな
らない。ただし、下請負をさせようとする部分が、その工事の主要部分に該当する場合で
10
あって、発注者が品質管理上必要であるとして、請負契約条件として事前承認を受けるべ
きことを要求した場合には、その要求に従う。<本項新設 1999.4.15、改正 2007.5.17、繰
上げ改正 2011.5.24>
第 29 条の 2(建設工事の下請負管理) 請負人は、請け負った建設工事を下請負させる場
合には、請負人が前条第 3 項を遵守するよう、管理しなければならない。<改正 2011.5.24>
2 請負人は、下請負人が前条第 3 項に違反して、請負契約を締結した場合には、その事
由を明示し、その請負契約内容の変更又は解除を要求することができる。<改正 2011.5.24>
3 請負人は、下請負人が、正当な事由なく、前項による要求に応じない場合には、当該
建設工事に関する下請負人との契約を解除することができる。
[本条新設 2007.5.17]
第 30 条
削
除<2004.12.31、施行日は 2008.1.1>
訳注※削除前の条文は下記のとおり。
第 30 条(工事の一部の下請等) 一般建設業者は、1件の工事金額が大統領令で定める金
額以上の建設工事を請け負った場合には、全体工事金額のうち国土海洋部令で定めるとこ
ろによる金額に相当する工事を、該当業種の専門建設業者に下請させなければならない。
ただし、当該建設工事と分離して下請負することに困難な事情がある場合であって、国土
海洋部令で定める場合には、この限りでない。
2 建設業者は、国、地方自治団体又は政府投資機関が発注する工事であって、大統領令
で定める建設工事を請け負おうとするときには、あらかじめ、下請を受ける専門建設業者
の見積を受けて、請負予定金額を算定することができる。この場合、当該建設工事を請け
負ったときには、請負人と専門建設業者は、その見積した内容どおり下請契約を締結しな
ければならない。
第 31 条(下請負契約の適正性審査等) 発注者は、下請負人が建設工事を施工するのに著
しく不適当であると認められる場合又は下請負契約金額が国土海洋部令で定める比率によ
る金額に達しない場合には、下請負人の施工能力、下請負契約内容の適正性等を審査する
ことができる。<改正 2011.5.24>
2 国、地方自治体又は大統領令で定める公共機関が発注者である場合には、下請負人が
建設工事を施工するのに著しく不適当であると認められる場合又は下請負契約金額が国土
海洋部令で定める比率による金額に達しない場合には、下請負人の施工能力、下請負契約
内容の適正性等を審査しなければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
3 発注者は、第 1 項及び前項により審査した結果、下請負人の施工能力又は下請負契約
内容が適正でない場合には、その事由を明示して、請負人に下請負人又は下請負契約内容
の変更を要求することができる。この場合、前項により審査したときは、下請負人又は下
請負契約内容の変更を要求しなければならない。<改正 2011.5.24>
4 発注者は、請負人が、正当な理由なく、前項による要求に応じず、工事結果に重大な
影響を招くおそれがあると認められる場合には、当該建設工事の請負契約を解除すること
ができる。<改正 2011.5.24>
5 第 2 項による発注者は、下請負人の施工能力、下請負契約内容の適正性等を審査する
ため、下請負契約審査委員会を置かなければならない。<本項新設 2011.5.24>
6 第 1 項から第 3 項までの規定による下請負契約内容の適正性審査基準、下請負人又は
下請負契約内容の変更要求手続その他必要な事項及び前項による下請負契約審査委員会の
設置、構成、審査方法等に関し必要な事項は、大統領令で定める。<改正 2011.5.24>
[全文改正 2004.12.31]
第 31 条の 2(下請負計画の提出) 建設業者は、国、地方自治団体又は大統領令で定める公
11
共機関が発注する工事であって、大統領令で定める建設工事を請け負おうとする場合及び
請け負った場合、下請負関係の公正性の確保及び建設工事の効率的な遂行のため、大統領
令で定めるところにより、下請負させようとする工事の主要な工種及び物量、下請負人の
選定方式等、下請負計画を発注者に提出しなければならない。この場合、発注者は、提出
を受けた下請負計画の適正性の有無を検討しなければならず、その履行の有無を監督しな
ければならない。
2 前項の適用を受けない建設工事の場合にあっても、発注者が下請負関係の公正性及び
建設工事の効率性を確保するため必要であると認めて、下請負計画を提出すべきことを要
求する場合には、建設業者は、これに応じなければならない。<改正 2011.5.24>
[本条新設 2007.5.17]
第 32 条(下請負人等の地位) 下請負人は、下請負した建設工事の施工に関しては、発注
者に対し、請負人と同一の義務を負う。<改正 2011.5.24>
2 前項の規定は、請負人と下請負人の法律関係に影響を及ぼさない。
3 下請負人は、請負人が第 29 条第 4 項による通報を怠ったとき又は一部を漏落して通報
したときには、発注者又は請負人に対し、自己の施工した工事の種類及び工事期間等を直
接通報することができる。<改正 2007.5.17、2011.5.24>
4 建設機械リース業者及び国土海洋部令で定めるところにより建設工事用部品を製作し
て納品する者(以下、この項において「製作納品業者」という。)に対する代金支払に関し
ては、第 34 条第 1 項及び第 35 条(同条第 1 項第三号及び第 2 項第五号は除く。)を準用す
る。この場合、「発注者」は「発注者又は請負人」と、「請負人」は「請負人又は下請負人」
と、「下請負人」は「建設機械リース業者又は製作納品業者」と、「下請負代金」は「建設
機械リース代金又は建設工事用部品代金」と、それぞれ読み替える。ただし、第 35 条第 2
項、第 3 項、第 5 項及び第 6 項の場合には、「発注者」を「建設機械リース業者又は製作納
品業者と契約を締結した建設業者」と、「下請負人」は「建設機械リース業者又は製作納品
業者」と、「下請負代金」は「建設機械リース代金又は建設工事用部品代金」と、それぞれ
読み替える。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
[全文改正 1999.4.15]
第 33 条(下請負人の意見聴取) 請負人は、請け負った建設工事を施工するに当たり、下
請負人がいる場合には、その建設工事の施工に関する工法及び工程その他必要であると認
められる事項に関し、あらかじめ、下請負人の意見を聴かなければならない。
第 34 条(下請代金の支払等) 請負人は、請け負った建設工事に対する竣工金又は出来高
金を受領した場合には、次の各号の区分に従い、当該金額をその竣工金又は出来高金を受
領した日(請負人が発注者から工事代金を手形で受け取った場合には、その手形満期日を
いう。)から 15 日以内に、下請負人に現金で支払わなければならない。<改正 2011.5.24>
一 竣工金を受領した場合:下請負代金
二 出来高金を受領した場合:下請負人が施工した分に該当する金額
2 請負人は、下請負契約をするときに、下請負人に対し、国土海洋部令で定めるところ
により作成した下請代金の支払を保証する保証書を交付しなければならない。ただし、国
土海洋部令で定める場合には、下請負代金支払保証書を交付しないことができる。<改正
2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29、2011.5.24>
3 建設工事の請負契約当事者は、前項による下請代金支払保証書の発給に要する金額を、
大統領令で定めるところにより、当該建設工事の請負金額算出内訳書に明白に記載しなけ
ればならない。<本項新設 2004.12.31、改正 2011.5.24>
4 請負人が発注者から前払金を受領したときは、下請負人が資材を購入し、現場労働者
を雇用する等、下請負工事に着手することができるよう、請負人が受領した前払金の内容
12
及び比率に応じ、下請負人に前払金を支払わなければならない。この場合、請負人は、下
請負人が前払金を返還しなければならない場合に備えて、下請負人に対し保証を要求する
ことができる。<改正 2011.5.24>
5 第 54 条により設立された共済組合又は他の法令により保証業務を担当することができ
る機関は、請負人に対し、第 2 項による下請代金の支払を保証する保証契約の保証書を発
給(変更発給を含む。)し、又は保証契約を解除した場合には、国土海洋部令で定めるとこ
ろにより、直ちに、発注者に対し、その内容を通報しなければならない。<本項新設
2009.12.29>
6 発注者は、前項により通報を受けた下請負代金支払保証書を確認しなければならず、
確認の結果、保証内容が適正でない場合には、請負人に対し、是正を要求することができ
る。<本項新設 2009.12.29>
第 35 条(下請代金の直接支払) 発注者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、下
請負人が施工した部分に該当する下請代金を、下請負人に直接支払うことができる。この
場合、発注者の請負人に対する代金支払債務は、下請負人に支払った限度内で消滅したも
のとみなす。<改正 2008.2.29、2009.12.29、2011.5.24>
一 国、地方自治体又は大統領令で定める公共機関が発注した建設工事が次の各目のい
ずれかに該当する場合であって、発注者が下請負人の保護のために必要であると認め
る場合
ア 請負人が第 34 条第1項の規定による下請代金の支払を 1 回以上遅滞した場合
イ 工事予定価格に比べて国土海洋部令で定める比率に達しない金額で請負契約を締
結した場合
二 請負人の破産等により、請負人が下請代金を支払うことができない明白な事由があ
ると発注者が認める場合
三 請負人が、正当な理由なく、前条第 2 項による下請代金の支払保証書を下請負人に
交付しない場合
※訳注:2009.12.29 改正により削除される前の旧第一号及び旧第二号の条文は、下記のと
おり。
一 発注者と請負人の間で、下請代金を下請負人に直接支払うことができる旨並びにそ
の支払の方法及び手続を明らかにして合意した場合
二 下請負人が請負人を相手として、自己の施工した部分に対する下請代金の支払を命
じる確定判決を受けた場合
2 発注者は、次の各号のいずれかに該当する場合には、下請負人が施工した分に該当す
る下請代金を、下請負人に直接支払わなければならない。<本項新設 2007.5.17、改正
2009.12.29、2011.5.24>
一 発注者が、下請代金を下請負人に直接支払うこととし、発注者、請負人及び下請負
人がその旨並びにその支払の方法及び手続を明らかにして合意した場合
二 下請負人が施工した分に対する下請代金の支払を命じる確定判決を受けた場合<新
設 2009.12.29>
三 請負人が、前条第 1 項による下請負代金の支払を、2 回以上遅滞した場合であって、
下請負人が発注者に対し、下請代金の直接支払を要請した場合
四 請負人の支払停止、破産その他これらに類似する事由がある場合又は建設業の登録
等が取り消され、請負人が下請代金を支払うことができなくなった場合であって、下
請負人が発注者に対し、下請代金の直接支払を要請した場合
五 前項第三号に該当する場合であって、下請負人が発注者に対し、下請代金の直接支
払を要請した場合
3 前項各号のいずれかに該当する事由が発生した場合、発注者の請負人に対する請負代
金支払債務及び請負人の下請負人に対する下請代金の支払債務は、その範囲内で消滅した
13
ものとみなす。<本項新設 2007.5.17>
4 請負人は、第 1 項第一号各目のいずれかに該当する場合であって、下請負人の責に帰
すべき事由により、自己が被害を被るおそれがあると認められる場合には、その事由を明
示して、発注者に対し、下請代金の直接支払の中止を要請することができる。<繰下げ
2007.5.17、改正 2011.5.24>
5 発注者は、第 2 項にかかわらず、請負人から下請負契約に関し、下請負人が賃金、資
材代金等の支払を遅滞した事実を証明することができる書類を添付し、その下請負代金の
直接支払を中止するよう要請を受けた場合には、下請負人に対し、下請負代金を直接支払
わないことができる。<本項新設 2007.5.17、改正 2011.5.24>
6 第 1 項又は第 2 項により、下請負人が発注者から下請代金を直接支払を受けるため、
下請負人が施工した部分の確認等が必要な場合には、請負人は、遅滞なく、これに必要な
措置を講じなければならない。<本項新設 2007.5.17>
7 第 1 項各号のいずれか、第 2 項第二号又は同項第三号により下請代金を直接支払う場
合の支払方法及び手続は、国土海洋部令で定める。<繰下げ 2007.5.17、改正 2008.2.29、
2011.5.24>
第 36 条(設計変更等による下請代金の調整等) 請負人は、下請負をさせた後、設計変更
又は経済状況の変動に伴い発注者から工事金額を増額して支払を受けた場合、同一の事由
により目的物の竣工に費用が追加されるときは、自己が増額して受領した工事金額の内容
及び比率に応じ、下請負人に費用を増額して支払しなければならず、工事金額が減少され
たときは、これに準じて減額して支払う。<改正 2009.12.29、2011.5.24>
2 発注者は、発注した建設工事の金額を設計変更又は経済状況の変動に伴い調整して請
負人に支払った場合には、大統領令で定めるところにより、工事金額の調整事由及び内容
を下請負人(第 29 条第 4 項により下請負人から再び下請負を受けた者を含む。
)に通報し
なければならない。<本項新設 2004.12.31、改正 2009.12.29>
[題目改正 2004.12.31、2009.12.29]
第 37 条(検査及び引渡) 請負人は、下請負人から下請負工事の竣工又は出来高部分の通
知を受けた場合には、10 日以内に、その事実を確認するための検査をしなければならない。
<改正 2011.5.24>
2 請負人は、前項による検査の結果、下請工事が設計内容どおりに竣工されたときは、
遅滞なく、これを引き受けなければならない。<改正 2011.5.24>
第 38 条(不公正行為の禁止) 請負人は、下請負人に対し、下請工事の施工に関し、資材
購入先の指定等により下請負人に不利と認められる行為を強要してはならない。
2 請負人は、下請負人に対し、第 28 条、第 36 条第 1 項又は関係法令等に違反して下請
負人の契約上の利益を不当に制限する特約を要求してはならない。この場合、不当な特約
の類型は、大統領令で定める。
[全文改正 2009.12.29]
第 38 条の 2(不正な請託による財物等の取得及び提供禁止)<題目改正 2011.5.24> 発注
者、請負人、下請負人又は利害関係人は、請負契約の締結又は建設工事の施工に関し、不
正な請託を受けて財物又は財産上の利益を取得し、又は不正な請託をして、財物又は財産
上の利益を提供してはならない。<改正 2011.5.24>
2 国、地方自治団体又は大統領令で定める公共機関が発注した建設工事の業者選定に審
査委員として参加した者は、その業務に関し、不正な請託を受けて財物又は財産上の利益
を取得してはならない。<本項新設 2011.5.24>
3 国、地方自治団体又は大統領令で定める公共機関が発注した建設工事の業者選定に参
14
加した法人、当該法人の代表者、商業使用人その他の役員又は職員は、その業務に関し、
不正な請託を受けて財物又は財産上の利益を取得し、又は不正な請託をして、財物又は財
産上の利益を提供してはならない。<本項新設 2011.5.24>
[本条新設 2005.5.26]
第4章
第 39 条
施工及び技術管理
削除<1999.4.15>
第 40 条(建設技術者の配置) 建設業者は、建設工事の施工管理その他技術上の管理のた
め、大統領令で定めるところにより、建設工事現場に、建設技術者を 1 名以上配置しなけ
ればならない。ただし、施工管理、品質及び安全に支障がない場合であって、一定期間、
当該工種の工事が中断される等、国土海洋部令で定める要件に該当し、発注者が書面によ
り承諾する場合には、配置しないことができる。<ただし書新設 2011.5.24>
2 前項により建設工事現場に配置された建設技術者は、発注者の承諾を得なければ、正
当な事由なく、その建設工事現場を離脱してはならない。
3 発注者は、第 1 項により建設工事現場に配置された建設技術者が、身体虚弱等の理由
により業務遂行能力がないと認める場合には、請負人に対し、建設技術者を交替すべきこ
とを要請することができる。この場合、請負人は、正当な事由がない限り、これに応じな
ければならない。
第 41 条(建設工事施工者の制限) 次の各号のいずれかに該当する建築物の建築又は大修
繕に関する建設工事は、建設業者が施工しなければならない。ただし、農業用、畜産業用
建築物等、大統領令で定める建築物は、建設業者でない建築主が直接施工することができ
る。<改正 2007.5.17、2011.8.4>
一 延面積が 661 ㎡を超過する住居用建築物
二 延面積が 661 ㎡以下の住居用建築物であって、次の各目のいずれかに該当する場合
ア 「建築法」による共同住宅
イ 「建築法」による戸建て住宅のうち大統領令で定める場合
三 延面積が 495 ㎡を超過する住居用以外の建築物
四 延面積が 495 ㎡以下の住居用以外の建築物であって、多数人が利用する建築物のうち、
大統領令で定める建築物
2 多数人が利用する施設物であって、次の各号のいずれかに該当する新たな施設物の設
置に関する建設工事は、建設業者が施工しなければならない。<本項新設 2007.5.17>
一 「体育施設の設置・利用に関する法律」による体育施設のうち、大統領令で定める
体育施設
二 「都市公園及び緑地等に関する法律」による都市公園又は都市公園内に設置される公
園施設であって、大統領令で定める施設物
三 「自然公園法」による自然公園内に設置される公園施設であって、大統領令で定める
施設物
四 「観光振興法」による遊戯施設のうち、大統領令で定める施設物
[本条新設 2000.1.12、全文改正 2005.11.8]
第 42 条(建設工事表示の掲示) 建設業者は、国土海洋部令で定めるところにより、建設
工事の工事名、発注者、施工者、工事期間等を記載した表示を、建設工事現場近隣の人々
が見やすい場所に掲示しなければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
2 建設業者は、国土海洋部令で定める建設工事を完工した場合には、その工事の発注者、
設計者、管理者及び施工した建設業者の商号及び代表者の姓名等を記載した表示板を、国
15
土海洋部令で定めるところにより、人々が見やすい場所に永久的に設置しなければならな
い。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
3 発注者は、第 1 項及び前項の規定による表示の掲示費用及び表示板の設置費用を、当
該建設工事の工事費用に計上しなければならない。
[本条新設 2002.1.26]
第 43 条
削除<1999.4.15>
第 44 条(建設業者の損害賠償責任) 建設業者が、故意又は過失により、建設工事を粗雑
に施工し、他人に損害を与えた場合には、その損害を賠償すべき責任がある。<改正
2011.5.24>
2 建設業者は、前項による損害が発注者の重大な過失により発生したときは、発注者に
対し、求償権を行使することができる。<改正 2011.5.24>
3 請負人は、下請負人が、故意又は過失により、下請をした工事を粗雑に施工し、他人
に損害を与えたときには、下請負人と連帯して、その損害を賠償すべき責任がある。<改正
2011.5.24>
4 請負人は、前項により損害を賠償した場合は、賠償すべき責任がある下請負人に対し、
求償権を行使することができる。<改正 2011.5.24>
第5章
経営合理化及び中小建設業者の支援
第 45 条(経営合理化等の努力) 建設業者は、請負秩序の確立、建設工事の適切な施工、
健全な財務管理等、経営合理化及び建設技術の開発のために、努力しなければならない。<
改正 2011.5.24>
第 46 条(中小建設業者に対する支援) 国土海洋部長官は、関係中央行政機関の長に協議
して、中小建設業者に対する支援施策を樹立して、施行することができる。<改正 2008.2.29>
2 関係行政機関及び大統領令で定める公共機関の長は、前項による中小建設業者支援施
策の施行に、積極的に協力しなければならない。<改正 2009.12.29>
第 47 条(中小建設業者支援のための措置) 国土海洋部長官は、中小建設業者に対する支
援のために必要な場合には、建設工事を発注する国家機関、地方自治団体又は大統領令で
定める公共機関に対し、中小建設業者の参加機会の拡大その他必要な措置を講じるべきこ
とを要請することができる。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
2 国土海洋部長官は、中小建設業者を支援するために必要であると認める場合には、大
統領令で定めるところにより、大企業である建設業者が請け負うことができる建設工事の
工事金額の下限を定めることができる。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
第 48 条(建設業者間の相互協力等)<題目改正 2011.5.24> 国土海洋部長官は、建設業の
均衡ある発展及び建設工事の効率的な遂行のために、総合工事を施工する業種を登録した
建設業者と専門工事を施工する業種を登録した建設業者の間の相互協力関係及び大企業た
る建設業者と中小企業たる建設業者の間の相互協力関係を維持及び発展させるよう、下請
負、共同請負等に関する指導を行うことができる。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29>
2 国土海洋部長官は、建設業者間の相互協力関係を維持するようにするために、総合工
事を施工する業種を登録した建設業者に対し、施工する工事に関連がある業種の建設業者
を協力業者として登録させるよう、指導することができる。<改正 2007.5.17、2008.2.29>
3 前項により登録を受けた建設会社と登録した協力会社は、次の各号の事項に関し、相
互協力しなければならない。
16
一
建設工事を請け負い、又は下請負させる場合、協力業者を共同請負人、又は下請負
人として優先的に選定
二 建設工事に関する技術及び情報の交換
三 建設工事の遂行に必要な労働力、資金又は技術開発の支援
4 国土海洋部長官は、第 1 項及び第 2 項による指導に応じた履行実績又は協力業者との
協力関係を評価し、その実績が優秀な総合工事を施工する業種を登録した建設業者を、施
工能力評価又は工事発注時に優待するよう、関係機関に対し、協力を要請することができ
る。<改正 2007.5.17、2008.2.29>
5 第 1 項による指導並びに第 2 項による協力業者の登録及び建設企業間の協力に関し必
要な事項は、大統領令で定める。
第 49 条(建設業者の実態調査等) 国土海洋部長官又は地方自治団体の長(第 91 条第 1 項
により委任を受けた事務を処理するために必要な場合に限る。以下、この条において同じ。)
は、登録基準への適合の有無、下請負の適正の有無、誠実施工の有無等を判断するために
必要であると認める場合には、建設業者から、その業務、財務管理状態、施工状況等に関
する報告を受けることができ、所属公務員をして、大統領令で定めるところにより、建設
業者の経営実態を調査させ、又は工事施工に必要な資材若しくは施設を検査させることが
できる。<改正 1999.4.15、2004.12.31、2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
2 国土海洋部長官又は地方自治団体の長は、前項による建設業者に対する経営実態を調
査させるために必要であると認める場合には、公認会計士又は国土海洋部令で定める要件
を有する専門経営診断機関をして、建設業者の財務管理状態を診断させることができる。<
改正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
3 国土海洋部長官又は地方自治団体の長は、第 1 項による建設業者の経営実態を調査さ
せるために必要であると認める場合には、建設工事の発注者、「建設技術管理法」第 2 条第
十二号による監理員その他建設工事関連機関に対し、建設工事の施工状況に関する資料を
提出すべきことを要求することができる。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、
2011.5.24>
4 国土海洋部長官又は地方自治団体の長は、
第 1 項による調査を行おうとする場合には、
調査開始 7 日前までに、調査日時、調査事由及び調査内容に係る調査計画を、あらかじめ、
調査対象者に通知しなければならない。ただし、緊急を要する場合又は事前通知をすると、
証拠隠滅等により調査の目的を達成することができないと認められる場合には、あらかじ
め通知しないことができる。<本項新設 2005.11.8、改正 2011.5.24>
5 第 1 項により調査又は検査を行う公務員は、その権限を標示する証票を所持して、こ
れを関係人に提示しなければならず、調査関連場所に出入するときは、姓名、出入時間、
出入目的等が表示された文書を関係人に交付しなければならない。<繰下げ 2005.11.8、改
正 2011.5.24>
6 国土海洋部長官は、地方自治団体の長に対し、第 1 項から第 3 項までの規定による実
態調査等の措置を命じることができ、その措置結果の報告すべきことを要求することがで
きる。<本項新設 2002.1.26、改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
第6章
建設業者の団体
第 50 条(協会の設立) 建設業者の品位保全、建設技術の開発その他建設業の健全な発展
のため、建設業者は建設業者団体(以下「協会」という。)を設立することができる。<改
正 1999.4.15>
2 協会は、法人とする。<改正 1999.4.15>
3 協会は、主たる事務所の所在地で設立登記をすることをもって設立する。
4 協会会員の資格及び役員に関する事項等は、定款で定める。<改正 1999.4.15>
17
5 協会定款の記載事項及び協会に対する監督に関し必要な事項は、大統領令で定める。<
改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 51 条(協会設立の認可手続) 協会を設立しようとする場合には、会員の資格がある建
設業者 5 人以上が発起して、会員の資格がある建設業者のうち大統領令で定める数以上の
同意を受け、創立総会で定款を作成した後、国土海洋部長官に認可を申請しなければなら
ない。<改正 1999.4.15、2008.2.29>
2 国土海洋部長官は、前項による申請に基づき認可をした場合には、その事実を公告し
なければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
3 協会が設立されて、役員が選任されるときまでに必要な事務は、発起人が処理する。<
改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 52 条(建議及び諮問等) 協会は、建設業に関する事項に対して政府に建議することが
でき、建設業に関する政府の諮問要求に応じなければならない。<改正 1999.4.15>
2 協会は会員又は会員の資格を持つ建設業者が、この法律に違反する事実を発見した場
合には、その内容を確認し、国土海洋部長官に報告しなければならない。<改正 1999.4.15、
2008.2.29、2011.5.24>
第 53 条(「民法」規定の準用) 協会に関して、この法に規定がある事項を除いては、
「民
法」中、社団法人に関する規定を準用する。<改正 1999.4.15、2007.5.17>
第7章
建設関連共済組合及び建設保証<題目改正 2011.5.24>
第 54 条(共済組合の設立) 建設業者相互間の協同組織を通じて自立的な経済活動を図り、
建設業の運営に必要な各種保証及び資金融資等を行うために、建設業者は共済組合を設立
することができる。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
2 前項による共済組合は、法人とする。<改正 1999.4.15>
3 共済組合は、主たる事務所の所在地で設立登記をすることにより設立する。<改正
1999.4.15>
4 共済組合の組合員の資格、役員に関する事項、出資及び融資に関する事項及び共済組
合の運営に関する事項は、定款で定める。<改正 1999.4.15>
5 共済組合の定款の記載事項、保証対象及び保証限度に関し必要な事項は、大統領令で
定める。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 55 条(共済組合設立の認可手続等) 共済組合を設立しようとするときには、組合員の
資格がある建設業者 200 名以上が発起し、組合員の資格がある建設業者のうち、大統領令
で定める数以上の同意を得て、創立総会において定款を作成した後、国土海洋部長官に、
認可を申請しなければならない。<改正 1999.4.15、2008.2.29>
2 国土海洋部長官は、前項の規定による認可をした場合には、その事実を公告しなけれ
ばならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
3 共済組合が設立されて、役員が選任されるときまでに必要な事務は、発起人が処理す
る。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 55 条の 2(運営委員会) 共済組合は、次条による事業に関する事項を審議及び議決し、
その業務執行を監督するため、運営委員会を置く。
2 運営委員会は、25 人以内の委員により構成する。
3 その他運営委員会の構成、機能及び運営に関し必要な事項は、大統領令で定める。
〔本条新設 2003.7.25〕
18
第 56 条(共済組合の事業) 共済組合は、次の各号の事業を行う。<改正 1999.4.15、2007.5.17、
2011.5.24>
一 共済組合員が建設業を運営するために必要な入札保証、契約保証(工事履行保証を
含む。)、損害賠償保証、瑕疵補修保証、前払金保証、下請負保証その他大統領令で定
める保証
二 組合員が建設業を運営するのに必要な資金の融資
三 組合員の建設工事代金として受領した手形の割引
四 組合員の工事用資機材の購入斡旋
五 組合員に雇用された者の福祉向上及び業務上災害による損失を補償する共済事業並
びに組合員が運営する事業に必要な建設工事損害共済事業
六 建設業経営及び建設技術の改善向上に関する研究及び教育に関する事業
七 建設関連法人への出捐
八 組合員が共同利用する施設の設置、運営その他組合員の便益増進のための事業
九 組合員の情報処理及びコンピュータ運用に関するサービスの提供
十 組合の目的達成に必要な関連事業への投資
十一 国、地方自治団体又は定款で定める公共団体が委託する事業
十二 第一号から前号までの事業に付帯する事業として定款で定める事業
2 共済組合は、次の各号の事業を行うことができる。<本項新設 2005.3.31、改正 2007.5.17、
2011.5.24>
一 組合員が「社会基盤施設に対する民間投資法」による民間投資事業等を遂行するた
めに出捐した法人等に対する保証及び融資
二 「不動産投資会社法」による不動産投資会社への出資又は「体育施設の設置・利用
に関する法律」による体育施設の設置、経営等、大統領令で定める収益事業
3 共済組合は、各共済組合相互間又は他の法律による共済組合との相互協力と理解増進
のため、情報の交換等、共同事業を施行することができる。<改正 1999.4.15>
第 57 条(共済規程) 共済組合は、前条第 1 項第五号による共済事業を行おうとする場合
には、共済規程を定めなければならない。<改正 1999.4.15、2002.1.26>
2 前項の共済規程には、共済事業の範囲、共済契約の内容、共済料、共済金、共済金に
充当するための責任準備金等共済事業の運営に関し必要な事項が含まれなければならない。
<改正 2011.5.24>
第 57 条の 2(保証規程) 共済組合が第 56 条第 1 項第一号による保証事業を行おうとする
場合には、保証規程を定めなければならない。
2 前項の保証規程には、保証事業の範囲、保証契約の内容、保証手数料、保証に充当す
るための責任準備金等保証事業の運営に関し必要な事項が含まれなければならない。
[本条新設 2011.5.24]
第 58 条(「保険業法」の適用排除) 共済組合の事業中、第 56 条第 1 項第五号による共済
事業に関しては、「保険業法」を適用しない。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2011.5.24>
第 59 条(持分の譲渡等) 組合員又は組合員であった者は、大統領令で定めるところによ
り、その持分を、他の組合員又は組合員になろうとする者に、譲渡することができる。
2 前項により持分を譲り受けた者は、その持分に関する譲渡人の権利・義務を承継する。
3 持分の譲渡及び質権設定は、
「商法」による記名株式の譲渡及び質権設定の方法による。
<改正 2007.5.17、2011.5.24>
4 民事執行手続又は国税等の滞納処分手続により行う持分の差押又は仮差押は、
「民事執
19
行法」第 233 条による指示債券の差押又は仮差押の方法による。<改正 2002.1.26、2007.5.17、
2011.5.24>
第 60 条(共済組合の持分取得等) 共済組合は、次の各号のいずれかに該当する事由があ
る場合には、組合員又は組合員だった者の持分を取得することができる。ただし、第一号
に該当するときは、その持分を取得しなければならない。<改正 1999.4.15、2002.1.26、
2011.5.24>
一 出資金を減少しようとする場合
二 組合員に対して有する担保権を実行するために必要な場合
三 共済組合に出資した者が、自己出資額を回収するために、共済組合に持分の譲受を
要求した場合
四 組合員が脱退した後、2 年が経過した場合
五 準備金の出資繰入時に端数が発生した場合
2 共済組合は、前項第一号により持分を取得したときは、遅滞なく、出資金の減少手続
を行わなければならず、同項第二号から第五号までの規定に該当するときは、遅滞なく、
これを処分するものとし、処分されなかった持分は、定款で定めるところにより、出資金
を減少させることができる。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2011.5.24>
3 組合員の持分は、共済組合に対する債務を担保するために提供される場合を除いては、
質権の目的とすることができない。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
4 共済組合は、第 1 項により持分を取得した場合、組合員又は組合員だった者に支払わ
なければならない金額を、遅滞なく、支払わなければならない。<改正 1999.4.15、2011.5.24
5 第 1 項により共済組合の持分取得に基づき組合員又は組合員だった者が有する清算金
請求権は、その持分を取得した日から 5 年間行使しない場合には、時効により消滅する。<
改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 61 条(信用による保証等) 共済組合は、定款で定めるところにより、組合員に対して、
その財産状態等を評価し、該当工事の履行能力を実査した後、保証又は融資をすることが
できる。<改正 1999.4.15>
第 62 条(代理人の選任) 共済組合は、役員又は職員の中から、その共済組合の業務に関
する裁判上又は裁判外の全ての行為をすることができる代理人を選任することができる。<
改正 1999.4.15>
第 63 条(責任準備金等の積立) 共済組合は、決算期毎に、保証の種類に応じて、責任準
備金及び非常危険準備金を計上しなければならない。<改正 1999.4.15>
2 前項の責任準備金及び非常危険準備金の計上に関して必要な事項は、大統領令で定め
る。
第 64 条(施工状況の調査等) 共済組合は、大統領令で定めるところにより、その保証し
た工事現場に出入りし、施工状況を調査することができ、その工事を施工する組合員に意
見を陳述することができる。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
2 共済組合は、前項による施工状況の調査に関する業務を、協会又は建設関係専門機関
をして代行させることができる。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 65 条(調査及び検査) 国土海洋部長官は、共済組合の財務健全性の維持等のために必
要であると認める場合には、所属公務員をして、共済組合の業務状況又は会計状況を調査
させ、又は帳簿その他の書類を検査させることができる。<改正 1999.4.15、2002.1.26、
2008.2.29、2011.5.24>
20
2 第 56 条第 1 項第五号の共済事業に対しては、大統領令で定めるところにより、金融委
員会が前項による調査又は検査をすることができる。<本項新設 2007.5.17、改正 2011.5.24>
3 国土海洋部長官は、第 56 条第 1 項第五号による共済事業の健全な育成及び契約者の保
護のため、金融委員会委員長に協議し、監督に必要な基準を定めて、これを告示しなけれ
ばならない。<本項新設 2007.5.17、改正 2008.2.29、2011.5.24>
4 第 1 項及び第 2 項による調査又は検査を行う公務員は、その権限を表示する証票を所
持して、関係人に呈示しなければならない。<繰下げ 2007.5.17、改正 2011.5.24>
第 65 条の 2(共済組合等建設保証機関の財務健全性維持等) 国土海洋部長官は、第 56 条
第 1 項第一号により建設保証事業を健全に育成して、契約者を保護するために、財務健全
性維持等を指導しなければならない。
2 国土海洋部長官は、前項による財務健全性維持等を指導するため、共済組合を監督す
るのに必要な基準を定めて告示しなければならない。
[本条新設 2011.5.24]
第 66 条(保証金徴収の制限) 保証債権者は、共済組合が組合員の義務履行を保証する場
合、関係法令及び契約書等の約定にかかわらず、その保証書をもって保証金又は工事履行
保証書に代えなければならず、その組合員から別途に保証金その他の名目の金額を徴収し
てはならない。<改正 1999.4.15>
第 67 条(共済組合の責任) 共済組合は、保証した事項に関し、法令その他契約書等で定
めるところにより保証金を支払すべき事由が発生したときは、その保証金を保証債権者に
支払わなければならない。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
2 前項により保証債権者が共済組合に対し有する保証金に関する権利は、保証期間満了
日から 5 年間行使しない場合には、時効により消滅する。<改正 1999.4.15、2011.5.24>
第 68 条(他の法律の準用) 共済組合に関し、この法律に規定するほか、「民法」中、社
団法人に関する規定を準用し、「商法」中、株式会社の計算に関する規定を準用する。<改
正 1999.4.15、2007.5.17、2011.5.24>
第 68 条の 2(下請負代金支払等包括代金支払保証) 国、地方自治団体又は大統領令で定
める公共機関が発注した工事であって、大統領令で定める建設工事を前年度落札率の下位
100 分の 10 に該当する範囲内で大統領令で定める落札率以下で請け負った建設業者は、次
の各号の代金支払を包括的に保証(以下「包括代金支払保証」という。)する包括代金支払
保証書を発注者に提出しなければならない。
一 下請負代金
二 第 32 条第 4 項による建設機械リース業者及び建設工事用部品を製作して納品する者
に対する代金等(下請負人が締結した契約による代金を含む。)
2 前項による包括代金支払保証義務は、請負人が第 32 条第 4 項による建設機械リース業
者及び建設工事用部品を製作して納品する者に対し代金を直接支払う場合等、国土海洋部
令で定める場合には、免除することができる。
3 第 1 項による包括代金支払保証書の発給に必要な金額のうち、第 34 条による下請負代
金支払保証に相応する保証書の発給に必要な金額は、請負金額算出内訳書に具体的に明示
しなければならない。
4 請負人が第 1 項により包括代金支払保証書を発注者に提出した場合には、第 34 条第 2
項により下請負代金の支払を保証する保証書を提出したものとみなす。
5 第 1 項による包括代金支払保証の保証対象、保証金額、包括代金支払保証書提出の時
期及び方法、保証関連当事者等の履行事項その他細部事項は、国土海洋部令で定める。
21
[本条新設 2011.5.24][施行日 2012.5.25]
第8章
建設紛争調停委員会
第 69 条(建設紛争調停委員会の設置) 建設業及び建設役務業に関する紛争を調停するた
め、国土海洋部長官所属下に中央建設紛争調停委員会(以下「中央委員会」という。)を置
く。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29>
2 特別市長、広域市長、道知事又は特別自治道知事(以下「市・道知事」という。)は、必
要な場合には、市・道知事所属下に地方建設紛争調停委員会(以下「地方委員会」という。)
を置くことができる。<本項新設 2009.12.29>
3 中央委員会及び地方委員会(以下「委員会」という。
)は、当事者の一方又は双方の申
請により、次の各号の紛争を審査及び調停する。<改正 2007.5.17、繰下げ 2009.12.29>
一 設計、施工、監理等、建設工事に関係する者の間の責任に関する紛争
二 発注者と請負人の間の建設工事に関する紛争。ただし、「国家を当事者とする契約に
関する法律」及び「地方自治団体を当事者とする契約に関する法律」の解釈に関する
紛争を除く。
三 請負人と下請負人の間の建設工事の下請負に関する紛争。ただし、「下請取引公正化
に関する法律」の適用を受ける事項を除く。
四 請負人と第三者の間の施工上の責任等に関する紛争
五 建設工事の請負契約の当事者と保証人の間の保証責任に関する紛争
六 その他大統領令で定める事項に関する紛争
第 69 条の 2(委員会の管轄) 中央委員会は、前条第 3 項各号の紛争のうち、次の各号に
該当する紛争を審査及び調停する。<改正 2009.12.29、2011.5.24>
一 紛争当事者のうちの一方が、国、地方自治団体、大統領令で定める公共機関又は特
別法により設立された法人である場合
二 紛争に関する事業が 2 以上の特別市、広域市、道又は特別自治道(以下「市・道」と
いう。)にわたる場合
2 地方委員会は、前条第 3 項各号の紛争のうち、その市・道の管轄区域内で行われる事
業に関する紛争(前項各号の紛争を除く。)を審査及び調停する。<改正 2009.12.29、
2011.5.24>
3 紛争当事者は、双方が合意した場合及び当該市・道に地方委員会が設置されていない
場合には、前項にかかわらず、中央委員会に調停を申請することができる。<改正
2009.12.29>
[本条新設 2007.5.17]
第 70 条(委員会の構成) 中央委員会は、委員長及び副委員長各 1 名を含む 15 名以内の委
員により構成する。<改正 2011.5.24>
2 委員会の委員は、大統領令で定める中央行政機関、地方自治団体又は地方行政機関の
所属公務員であって、当該機関の長が指名する者及び次の各号のいずれかに該当する者の
うち、国土海洋部長官又は市・道知事が委嘱する者とする。<改正 1999.4.15、2007.5.17、
2008.2.29、2011.5.24>
一 「高等教育法」による学校において、工学又は法律学を教える助教授以上の職にあ
る者又はあった者
二 判事、検事又は弁護士の資格を有する者
三 建設工事、建設業又は建設役務行に対する学識と経験が豊富な者であって、国土海
洋部長官が定める要件に該当する者
3 中央委員会の委員長は、国土海洋部長官が国土海洋部の高位公務員団に属する一般職
22
公務員の中から指名する者がなり、地方委員会の委員長は、市・道知事が所属する 2 級又
は 3 級公務員の中から指名する者がなり、副委員長は委員会が委員の中から選出する。<改
正 1999.4.15、2005.12.29、2008.2.29>
4 公務員でない委員の任期は 3 年とし、再任を妨げない。
5 補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
第 71 条(委員会の会議) 委員会の会議は、委員長が招集する。
2 委員会の会議は、在籍委員の過半数の出席及び出席委員の過半数の賛成により、議決
する。
第 72 条(紛争調停申請の通知等) 委員会は、当事者の一方から紛争の調停申請を受理し
た場合には、その申請内容を相手側に通知しなければならない。<改正 2011.5.24>
2 前項により通知を受けた相手側は、調停に応じるか否かに関する意思を、委員会に通
知しなければならない。<改正 2011.5.24>
3 第 1 項及び前項にかかわらず、国、地方自治体又は大統領令で定める公共機関が紛争
調停の通知を受けた場合には、紛争調停に応じなければならない。<本項新設 2004.12.31、
改正 2011.5.24>
第 73 条(調停の拒否及び中止) 委員会は、紛争の性質上、委員会でこれを調停すること
が相応しくないと認める場合又は不正な目的で調停が申請されたと認める場合には、その
調停を拒否することができる。この場合、調停拒否の事由等を、申請人に通報しなければ
ならない。<改正 2011.5.24>
2 委員会は、紛争当事者のうちの一方が調停を拒否した場合には、調停の経緯、調停拒
否の事由等を、相手側に対し、書面により、通報しなければならない。
3 委員会は、紛争当事者のうちの一方が訴えを提起した場合には、調停を中止して、訴
えの提起により調停が中断された事実を紛争当事者に通報しなければならない。<改正
2011.5.24>
第 74 条(処理期間) 委員会は、紛争の調停申請を受けた日から 60 日以内に、これを審
査して、調停案を作成しなければならない。ただし、やむを得ない事情がある場合には、
委員会の議決により、60 日の範囲内で、その期間を延長することができる。
2 委員会は、前項ただし書きの規定により期間を延長した場合には、期間延長の事由、
その他期間延長に関する事項を、当事者に通報しなければならない。
第 75 条(調査及び意見聴取) 委員会は、必要があると認める場合には、委員会の委員、
国土海洋部所属公務員又は市・道所属公務員をして、関係書類を閲覧させ、又は関係事業
場に出入りして、調査をさせることができる。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29>
2 委員会は、必要と認める場合には、当事者又は関係専門家を委員会の会議に出席させ、
その意見を聴くことができる。
第 76 条(調停部) 委員会は、調停業務の効率的な処理のため必要があると認める場合に
は、調停事件の分野別に、5 名以内の委員により構成される調停部を置くことができる。<
改正 2011.5.24>
2 前項による調停部の委員は、委員長が指名する。
3 調停部は、あらかじめ、調停申請事件を審査した後、調停案を作成して、委員会の会
議に上程しなければならない。
第 77 条(調停前合意)
委員会は、紛争当事者双方が紛争解決に関し合意した場合には、
23
当該事件に対する調停を中断し、紛争当事者が合意した内容に従い、直ちに合意書を作成
しなければならず、委員長及び各当事者は、これに署名又は記名捺印しなければならない。
<改正 2011.5.24>
第 78 条(調停の効力) 委員会は、調停案を作成したときには、遅滞なく、これを各当事
者に提示しなければならない。
2 前項により調停案の提示を受けた当事者は、その提示を受けた日から 15 日以内に、そ
の受諾の有無を、委員会に通報しなければならない。
3 当事者が調停案を受諾したときには、委員会はただちに調停書を作成しなければなら
ず、委員長及び各当事者は、これに署名・捺印しなければならない。
4 当事者が調停案を受諾したときは、当事者間に調停案と同一の内容の合意が成立した
ものとみなす。<改正 1999.4.15>
第 79 条(費用の分担) 紛争調停のための鑑定、診断、試験等に必要な費用は、申請人が
これを負担する。ただし、当事者間にこれについて約定がある場合には、その約定による。
2 委員会は、必要があると認める場合には、大統領令で定めるところにより、当事者に、
前項の規定による費用を、あらかじめ納付させることができる。
3 第 1 項による費用の範囲に関しては、大統領令で定める。
第 79 条の 2(書類の送達) 紛争調停に伴う書類の送達に関しては、
「民事訴訟法」第 174
条から第 197 条までの規定を準用する。<改正 2011.5.24>
[本条新設 2007.5.17]
第 80 条(委員会の運営等) 第 69 条、第 69 条の 2、第 70 条から前条までに定める事項の
ほか、委員会の構成、管轄、組織、運営及び調停手続等に関し必要な事項は、大統領令で
定める。<改正 2007.5.17、2011.5.24>
第9章
是正命令等
第 81 条(是正命令等) 国土海洋部長官は、建設業者が次の各号のいずれかに該当する場
合には、期間を定めて、是正を命じ、又はその他必要な指示をすることができる。<改正
1999.4.15、2002.1.26、2004.12.31、2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29、2011.5.24>
一 正当な事由なく、請け負った建設工事を施工しなかったとき
二 正当な事由なく、第 9 条第 4 項による申告をしなかったとき
三 第 22 条第 4 項に違反し、建設工事台帳の記載事項を発注者に通報しなかった場合
四 第 22 条第 5 項、第 34 条、第 36 条第 1 項、第 37 条、第 38 条第 1 項又は第 68 条の 2
第 1 項による建設業者としての義務に違反した場合
五 第 28 条による瑕疵担保責任を履行しなかった場合
六 第 38 条第 2 項に違反して不当な特約を強要した場合
七 第 40 条に違反して、建設工事の現場に建設技術者を配置しなかった場合又は配置さ
れた建設技術者が工事の施工管理に不適当であると認められる場合
八 第 42 条第 1 項又は第 2 項による標識の掲示又は表示板の設置をしなかった場合
九 正当な事由なく、第 49 条第1項による報告をしなかった場合
十 建設工事を誠実に遂行しなかったことにより粗漏工事のおそれがある場合
第 82 条(営業停止等) 国土海洋部長官は、建設業者が次の各号のいずれかに該当する場
合には、6 月以内の期間を定め、その建設業者の営業停止を命じ、又は営業停止に代えて 5
千万ウォン以下の課徴金を賦課することができる。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2004.12.31、
24
2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29、2010.6.4、2011.5.24>
一 第 28 条の規定による暇疵担保責任期間中に、請負人又は下請負人の責に帰すべき事
由により、国土海洋部令で定める規模以上の暇疵が 3 回以上発生した場合。この場合、
下請負人の責に帰すべき事由については、請負人にも同一の責任があるものとみなす。
二 第 21 条の 2 に違反し、国家技術資格証又は建設技術経歴証を他人に貸与した場合又
は他人から貸与を受けた場合
三 第 23 条第 3 項による建設工事実績、技術者保有現況等を虚偽により提出した場合
四 第 29 条第 4 項による報告を虚偽により行った場合
五 正当な事由なく、第 81 条(第二号、第三号及び第八号を除く。
)による是正命令又
は是正指示に従わなかった場合
六 次の各目のいずれかに該当する場合
ア 「建設技術管理法」第 21 条の 5 第 1 項による是正命令を履行しなかった場合
イ 「建設技術管理法」第 23 条の 2 第 3 項による施工詳細図面の作成義務に違反した
場合又は監理員若しくは工事監督者の検討及び確認を受けずに施工した場合
ウ 「建設技術管理法」第 24 条による品質試験又は検査を誠実に遂行しなかった場合
エ 「建設技術管理法」第 26 条の 2 第 2 項による安全点検を誠実に遂行しなかった場
合
オ 「建設技術管理法」第 36 条の 17 による是正命令を履行しなかった場合
七 「産業安全保健法」による重大災害を発生させた建設業者に対し、労働部長官から
営業停止の要請がある場合及びその他の法令の規定により国家又は地方自治体の機関
から営業停止の要求がある場合
2 国土海洋部長官は、建設業者が次の各号のいずれかに該当する場合には、1 年以内の期
間を定め、その建設業者(第五号の場合のうち、下請負したときには、その下請人を含む。
)
の営業停止を命じたり、営業停止に代えて、その違反した工事の下請金額(第三号の場合
には下請金額をいう。)の 100 分の 30 に相当する金額(第五号の場合には、5 億ウォン)以
下の課徴金を賦課することができる。<改正 1999.4.15、2004.12.31、2007.5.17、2008.2.29、
2011.5.24>
一 第 16 条に違反して、建設工事を請け負った場合
二 第 28 条の 2 第 1 項に違反して、建設工事を直接施工しなかった場合
三 第 25 条第 2 項又は第 29 条第 1 項から第 3 項までの規定による下請負制限に違反し
た場合
四 第 47 条第 2 項による工事金額の下限に達しない工事を請け負った場合
五 故意又は過失により、建設工事の施工を粗雑に行った場合
3 第 1 項又は前項により課徴金賦課処分を受けた者が課徴金を期限内に納付しない場合
には、国税又は地方税滞納処分の例により徴収する。<改正 2011.5.24>
第 82 条の 2(不正な請託による財物等の取得及び提供に対する営業停止等) 国土海洋部
長官は、建設業者が第 38 条の 2 に違反し、不正当な請託を受けて、財物又は財産上の利益
を取得した場合又は不正当な請託をして、財物又は財産上の利益を提供した場合には、大
統領令で定めるところにより、1 月以内の期間を定め、その建設業者の営業停止を命じ、又
は営業停止に代えて 10 億ウォン以下の課徴金を賦課することができる。
2 建設業者が前項による営業停止処分又は課徴金賦課処分を受けて、その処分を受けた
日から 3 年以内に再び同一の違反行為をした場合には、大統領令で定めるところにより、2
年の範囲内で期間を定め、営業停止を命じることができる。ただし、営業停止を命じた場
合、回復することができない損害が発生するおそれがあると認められる場合には、営業停
止に代えて、大統領令で定めるところにより、20 億ウォン以下の課徴金を賦課することが
できる。
3 建設業者が第 1 項による営業停止処分又は課徴金賦課処分を受けて、その処分を受け
25
た日から 3 年以内に 2 回以上同一の違反行為をした場合には、建設業登録を抹消しなけれ
ばならない。
4 第 1 項から前項までの処分は、法人又は個人がその違反行為を防止するために当該業
務に関し相当の注意及び監督を怠らなかった場合には、賦課しない。
5 第 1 項及び第 2 項により課徴金賦課処分を受けた者が課徴金を期限内に納付しない場
合には、国税又は地方税滞納処分の例により徴収する。
[本条新設 2011.5.24]
第 83 条(建設業の登録抹消等) 国土海洋部長官は、建設業者が次の各号のいずれかに該
当することとなったときには、その建設業者(第九号の場合のうち、下請をさせたときに
は、その下請人を含む。
)の建設業の登録を抹消し、又は 1 年以内の期間を定めて、営業の
停止を命じることができる。ただし、第一号、第二号、第四号から第八号まで、第十二号
又は第十三号に該当する場合には、建設業登録を抹消しなければならない。<改正 1999.4.15、
2002.1.26、2005.5.26、2005.11.8、2007.5.17、2008.2.29、2009.12.29、2011.5.24>
一 不正な方法により、第 9 条による建設業登録をした場合
二 第 9 条第 4 項による申告を虚偽により行った場合
三 第 10 条による建設業の登録基準に達しなかった事実がある場合。ただし、一時的に
登録基準に達しない等、大統領令で定める場合は、例外とする。
四 第 13 条第 1 項各号のいずれかの建設業の登録の欠格事由に該当することとなった場
合。ただし、建設業として登録された法人の役員中に、建設業登録の欠格事由に該当
する者がいる場合、その事由を知った日から 3 月以内に、その役員を交替した場合は、
例外とする。
五 第 21 条に違反して他人に自己の姓名又は商号を使用して、建設工事を請負又は施工
させ、又は建設業登録証若しくは建設業登録手帳を貸与した場合
六 第 21 条の 2 に違反して国家技術資格証若しくは建設技術経歴証を他人に貸与して建
設業登録基準を充足させた場合又は国家技術資格証若しくは建設技術経歴証を他人に
貸与して建設業登録基準に達しなくなった事実がある場合
七 第 81 条第二号の事由による是正命令又は是正指示に応じなかった場合
八 第 82 条、第 82 条の 2 又はこの条の規定による営業の停止処分に違反した場合
九 建設業の登録をした後、1 年が経過するときまでに営業を開始しなかった場合又は継
続して 1 年以上休業した場合
十 故意又は過失により、建設工事を疎雑に施工し、施設物の構造上主要な部分に重大
な損壊を引き起こし、公衆の危険を発生させた場合
十一 他の法令により、国又は地方自治団体の機関から営業停止又は登録抹消の要求が
ある場合
十二 国又は地方自治団体の機関が建設業者の廃業事実を確認した場合
十三 「独占規制及び公正取引に関する法律」第 19 条第 1 項第八号に違反して、同法第
22 条により課徴金賦課処分を受けて、その処分を受けた日から 3 年以内に同一の事由
に該当する違反行為をして、再び 2 回以上課徴金賦課処分を受けた場合
第 83 条の 2(是正命令等の要求及び報告) 地方自治団体の長は、建設業者が管轄区域内
でこの法に違反した事実を発見した場合には、その建設業者の登録官庁に、第 81 条、第 82
条、第 82 条の 2 及び第 83 条により、その建設業者に対する是正命令、営業停止又は登録
抹消等を要求することができる。<改正 2007.5.17、2011.5.24>
2 地方自治団体の長は、第 81 条、第 82 条、第 82 条の 2 及び第 83 条により是正命令、
営業停止又は登録抹消等を行った場合(第 91 条第 1 項により委任を受けた場合に限る。)
には、国土海洋部令で定めるところにより、処分内容、処分事由等を、国土海洋部長官に
報告しなければならない。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
26
3 国家機関、地方自治団体又は大統領令で定める公共機関は、第 38 条の 2 に違反した事
実を発見した場合には、第 82 条の 2 による営業停止若しくは課徴金賦課又は登録抹消を行
うことができるよう、その事実を登録官庁に通報しなければならない。<本項新設 2007.5.17、
改正 2011.5.24>
〔本条新設 2002.1.26〕
第 84 条(営業停止等の細部処分基準) 第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条により営業停
止処分をする場合、課徴金賦課処分をする場合又は建設業登録を抹消をする場合に、その
違反行為の種類及び程度に応じた建設業登録抹消又は営業停止の基準、営業停止の期間、
課徴金の金額その他必要な事項は大統領令で定める。<改正 2011.5.24>
第 85 条(利害関係人による制裁の要求) 利害関係人は、建設業者が第 81 条各号のいず
れかに該当する場合には、国土海洋部長官に対しその事由を明示して、その建設業者に対
し適切な措置を講じるべきことを要求することができる。<改正 1999.4.15、2007.5.17、
2008.2.29、2011.5.24>
第 85 条の 2(建設業者の地位承継等) 第 20 条の 2 による廃業申告により建設業登録が抹
消された者が、6 月以内に、第 9 条の規定により、再び建設業者として登録した場合には、
その建設業者は、廃業申告前の建設業者の地位を承継する。<改正 2011.5.24>
2 前項により建設業者の地位を承継した者に対しては、廃業申告前の建設業者に対する
行政処分の効果が承継される。<改正 2011.5.24>
3 国土海洋部長官は、第 1 項により廃業申告前の建設業者の地位を承継した者に対し、
廃業申告前の違反行為を事由として、第 81 条ないし第 83 条の規定による是正命令、営業
停止又は登録抹消を行うことができる。<改正 2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
〔本条新設 2004.12.31〕
第 85 条の 3(登録抹消等の公告) 国土海洋部長官は、第 81 条、第 82 条、第 82 条の 2、
第 83 条及び第 101 条により、建設業者に対し、是正命令、営業停止、登録抹消又は過怠料
の賦課等を行った場合には、国土海洋部令で定めるところにより、当該内容を公告し、公
告の事実を本人に通知しなければならない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
2 国土海洋部長官は、前項により公告した内容を、大統領令で定める金融機関及び信用
情報機関に提供することができる。この場合、国土海洋部長官は、その提供事実を、本人
に通知しなければならない。<本項新設 2007.5.17、改正 2008.2.29、2011.5.24>
〔本条新設 2004.12.31〕
第 86 条(聴聞) 国土海洋部長官は、第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条により営業停止、
課徴金賦課又は登録抹消処分を行おうとする場合には、聴聞をしなければならない。ただ
し、建設業者の廃業により、第 83 条第十二号に該当し、登録抹消を行おうとする場合は、
聴聞をしない。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
〔全文改正 1997.12.13〕
第 86 条の 2(発注者に対する点検等) 国土海洋部長官は、国、地方自治体又は大統領令
で定める公共機関が発注者である場合には、発注能力及び建設工事管理能力を高めるため、
能力のある建設業者の選定、建設工事の適正な施工努力等、第 7 条第 2 項による発注者の
責務を点検及び確認することができる。<改正 2008.2.29>
〔本条新設 2004.12.31〕
第 86 条の 3(建設行政の指導・監督等)
国土海洋部長官は、建設業の登録等、関連事務
27
の執行、建設工事監督の実態等、建設行政の健全な運営を指導及び点検するため、国土海
洋部令で定めるところにより、指導・監督計画を樹立して、施行することができる。<改正
2008.2.29>
〔本条新設 2007.5.17〕
第 10 章
補
則
第 87 条(建設勤労者退職共済制度の施行) 大統領令で定める建設工事を施工する建設業
者は、「建設勤労者の雇用改善等に関する法律」による建設勤労者退職共済制度に加入しな
ければならない。<改正 2007.5.17>
2 前項により建設勤労者退職共済制度に加入しなければならない建設工事請負契約の当
事者は、大統領令で定めるところにより、その建設工事の請負金額算出内訳書に、建設勤
労者退職共済制度に加入するのに要する金額を明示しなければならない。<改正 2007.5.17>
3 国土海洋部長官は、第 23 条による施工能力の評価又はその他の建設施策を施行すると
き、前項により建設勤労者退職共済制度に加入した建設業者を優遇することができる。<改
正 1999.4.15、2007.5.17、2008.2.29、2011.5.24>
第 87 条の 2(建設専門人材の育成及び管理) 国土海洋部長官は、建設分野の専門的な技
術又は技能を保有する人材(以下、「建設専門人材」という。)の育成及び管理に関する施策
を樹立して、推進することができる。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
2 国土海洋部長官が前項により樹立する施策には、次の各号の事項を含めなければなら
ない。<改正 2008.2.29、2011.5.24>
一 建設専門人材の需給及び活用に関する事項
二 建設専門人材の育成及び教育訓練に関する事項
三 建設専門人材の経歴管理及び経歴認証に関する事項
四 その他建設専門人材の育成及び管理に必要な事項であって、大統領令で定める事項
3 国土海洋部長官は、建設専門人材の育成及び管理に関する施策を推進するに当たり、
必要な場合には、建設専門人材に関連する団体、協会、共済組合及び建設業者を支援する
ことができる。<改正 2008.2.29>
4 第 1 項から前項までの規定による建設専門人材の育成、管理及び支援に関し必要な事
項は、大統領令で定める。<改正 2011.5.24>
5 国土海洋部長官は、大統領令で定めるところにより、関係中央行政機関の長、前条の
規定による建設勤労者退職共済制度の運営機関等、建設専門人材に関連する団体、協会、
共済組合及び建設業者に対し、建設専門人材の育成、管理及び支援に関し必要な資料を要
請することができる。この場合、要請を受けた者は、特別な事由がない限り、これに応じ
なければならない。<改正 2008.2.29>
[本条新設 2007.5.17]
第 88 条(労賃に対する差押の禁止) 建設業者が請け負った建設工事の請負金額のうち、
当該工事(下請させた工事を含む。
)の勤労者に支払しなければならない労賃に相当する金
額に対しては、これを差押することができない。<改正 1999.4.15>
2 前項の労賃に相当する金額の範囲及び算定方法は、大統領令で定める。
第 89 条(職務上知り得た事実の漏洩の禁止) 次の各号の者は、特別な事由がない限り、
その職務上知り得た建設業者の財産及び業務状況を漏洩してはならない。<改正 1999.4.15>
一 この法律の規定による登録、申告又は監督事務に従事する公務員又は公務員であっ
た者
二 建設紛争調停委員会の委員又は委員であった者
28
三
第 91 条第 3 項による委託事務に従事する者又は従事した者
第 90 条(罰則適用における公務員の擬制) 建設紛争調停委員会の委員及び第 91 条第 3
項による委託事務に従事する者は、
「刑法」第 127 条及び 129 条から第 132 条までの規定を
適用するときは、公務員とみなす。<改正 2007.5.17、2011.5.24>
第 91 条(権限の委任・委託) この法律による国土海洋部長官の権限は、大統領令で定め
るところにより、その一部を所属機関の長、市・道知事又は市長・郡守・区庁長(自治区の
区庁長をいう。)に委任することができる。<改正 2004.12.31、2007.5.17、2008.2.29、
2011.5.24>
2 削除<1999.4.15>
3 この法律による国土海洋部長官の権限のうち、次の各号の権限は、大統領令で定める
ところにより、国土海洋部長官が指定する機関に委託することができる。<改正 1999.4.15、
2002.1.26、2004.12.31、2007.5.17、2008.2.29、2008.3.21、2011.5.24>
一 第 9 条による建設業登録申請の受理及び申請内容の確認並びに建設業登録基準に関
する事項の申告の受理及び申告内容の確認
二 第 9 条の 2 による建設業登録証又は建設業登録手帳の記載事項の変更申告の受理及
び申告内容の確認
三 第 17 条による建設業の譲渡、法人合併及び相続に対する申告の受理及び申告内容の
確認
四 第 23 条による建設業者の施工能力評価及び建設工事実績等の申告の処理並びに申告
内容の確認
五 第 23 条の 2 による建設事業管理者の建設事業管理能力評価及び建設事業管理実績等
の受理
六 第 24 条による建設産業情報総合管理システムの構築及び運営
七 第 47 条第 47 条第 2 項による工事金額下限の決定に伴う業務<追加 2008.3.21>
八 第 48 条による建設業者間の協力の指導
九 第 49 条による建設業者に対する実態調査のうち、登録基準への適合の有無を判断す
るため、国土海洋部長官が必要と認めて指示した事項の確認
十 第 87 条の 2 による建設専門人材の育成及び管理業務
第 92 条(手数料) 次の各号のいずれかに該当する者は、国土海洋部令で定めるところに
より、手数料を納付しなければならない。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2008.2.29、
2009.12.29、2011.5.24>
一 第 9 条第 1 項及び第 2 項により建設業登録を申請する者
二 第 9 条の 2 第 3 項により建設業登録証又は建設業免許手帳の再交付を申請する者
三 第 23 条第1項による施工能力の評価及び公示を受けるために申請する者
四 第 23 条の 2 第 1 項により建設事業管理能力の評価及び公示を受けるために申請する
者
五 第 24 条第 1 項により建設産業情報の提供を受ける者
六 第 69 条第 3 項により紛争調停を申請する者
第 11 章
罰
則
第 93 条(罰則) 建設業者又は第 40 条第 1 項により建設現場に配置された建設技術者で
あって、建設工事の安全に関する法令に違反して建設工事を施工することにより、着工後
第 28 条の規定による瑕疵担保責任期間内に、橋梁、トンネル、鉄道その他大統領令で定め
る施設の構造上主要な部分に重大な損壊を引き起こし、公衆の危険を発生させた者は、10
29
年以下の懲役に処する。<改正 1999.4.15、2007.5.17、2011.5.24>
2 前項の罪を犯し、人を死傷に至らしめた者は、無期又は 3 年以上の懲役に処する。
第 94 条(罰則) 業務上の過失により、前条第1項の罪を犯した者は、5 年以下の懲役若
しくは禁固又は 5 千万ウォン以下の罰金に処する。
2 業務上の過失により、前条第1項の罪を犯し、人を死傷に至らしめた者は、10 年以下
の懲役若しくは禁固又は1億ウォン以下の罰金に処する。
第 95 条(罰則) 建設工事の入札において、次の各号のいずれかに該当する行為を行った
者は、5 年以下の懲役又は 5 千万ウォン以下の罰金に処する。<改正 2011.5.24>
一 不当な利益を取得し、又は公正な価格競争を阻害する目的で、入札者間で共謀し、
あらかじめ、操作した価格で入札した者
二 他の建設業者の見積もりを提出した者
三 偽計又は威力その他の方法により、他の建設業者の入札行為を妨害した者
第 95 条の 2(罰則) 第 38 条の 2 に違反して、不正な請託を受けて財物又は財産上の利益
を取得した者又は不正な請託をして財物又は財産上の利益を提供した者は、5 年以下の懲役
又は 5 千万ウォン以下の罰金に処する。
〔本条新設 2005.5.26、全文改正 2011.5.24〕
第 96 条(罰則) 次の各号のいずれかに該当する者は、3 年以下の懲役又は 3 千万ウォン
以下の罰金に処する。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2007.5.17、2011.5.24>
一 第 9 条第 1 項の規定による登録をせず、又は不正な方法により登録をして、建設業
を営んだ者
二 第 17 条による申告をせず、又は不正な方法により申告をして、建設業を営んだ者
三 第 21 条に違反した建設業者及びその相手方
四 第 29 条第 1 項に違反して下請をさせた者
五 第 41 条に違反して施工した者
六 正当な事由なく、第 82 条、第 82 条の 2 又は第 83 条による営業停止処分に違反した
者
第 97 条(罰則) 次の各号のいずれかに該当する者は、1 千万ウォン以下の罰金に処する。
<改正 1999.4.15、2002.1.26、2002.12.18、2011.524>
一 第 11 条による表示及び広告の制限に違反した者
二 第 23 条第 3 項による建設工事実績、技術者保有現況又は財務状態を虚偽により提出
した者
三 第 23 条の 2 第 2 項による建設事業管理実績、労働力保有現況又は財務状態を虚偽に
より提出した者
四 第 40 条第 1 項による建設技術者の現場配置をしなかった者
第 98 条(両罰規定) 法人の代表者又は法人若しくは個人の代理人、使用人その他の従業
員が、その法人又は個人の業務に関し、第 93 条の違反行為をしたときには、行為者を罰す
るほか、当該法人又は個人を 10 億ウォン以下の罰金に処する。ただし、法人又は個人がそ
の違反行為を防止するために当該業務に関し相当の注意及び監督を怠らなかった場合は、
この限りでない。<改正 2009.12.29>
2 法人の代表者又は法人若しくは個人の代理人、使用人その他の従業員が、その法人又
は個人の業務に関し、第 94 条ないし第 97 条の違反行為をしたときには、行為者を罰する
ほか、当該法人又は個人に対しても、該当各条の罰金刑を科する。ただし、法人又は個人
30
がその違反行為を防止するために当該業務に関し相当の注意及び監督を怠らなかった場合
は、この限りでない。<改正 2009.12.29>
第 99 条(過怠料) 次の各号のいずれかに該当する者に対しては、500 万ウォン以下の過
怠料を賦課する。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2004.12.31、2007.5.17、2008.3.21、
2009.12.29、2011.5.24>
一 第 22 条第 2 項に違反して、請負契約を契約書により締結しなかった建設業者(下請
負をさせた場合には、下請負した建設業者を除く。)
二 第 22 条第 4 項による建設工事台帳の記載事項を発注者に通報しなかった者又は虚偽
の通報をした者
三 第 28 条の 2 第 2 項による通報をしなかった者
四 第 29 条第 5 項による通知をしなかった者
五 第 29 条の 2 第 1 項による下請負人に対する管理義務を履行しなかった者(下請負人
が第 82 条第 2 項第二号による営業停止等の処分を受けた場合であって、その違反行為
を指示した事実又は黙認した事実が確認された場合に限る。)
六 第 31 条の 2 により提出した下請負計画(建設工事を請け負った場合、提出した下請
負計画に限る。)を、正当な事由なく、履行しなかった者
七 第 34 条第 1 項による下請負代金等を支払期日までに支払わず、第 81 条第五号によ
り是正命令を受けて、これに従わなかった者
八 第 49 条第1項の規定による調査又は検査を拒否、忌避若しくは妨害した者又は虚偽
の報告をした者
九 第 81 条第四号の事由による是正命令又は指示に従わなかった者
第 100 条(過怠料) 次の各号のいずれかに該当する者に対しては、50 万ウォン以下の過
怠料を科する。<改正 1999.4.15、2002.1.26、2009.12.29、2011.5.24>
一 第 9 条の 2 第 2 項による記載事項変更の申請を、期限内に行わなかった者
二 第 40 条第 2 項に違反して、建設工事の現場を離脱した建設技術者
三 第 49 条第 1 項による報告を怠った者
四 第 81 条第六号の事由による是正命令又は指示に従わなかった者
第 100 条の 2(過怠料規定の適用に関する特例) 第 82 条第 1 項第五号により営業停止を
命じ、又は営業停止に代えて過怠料を賦課した行為に対しては、第 99 条第七号の二を適用
しない。<改正 2011.5.24>
[本条新設 2009.12.29]
第 101 条(過怠料の賦課・徴収手続) 第 99 条及び第 100 条の規定による過怠料は、大統
領令で定めるところにより、国土海洋部長官が賦課及び徴収する。
[全文改正 2009.12.29]
附
則<第 5230 号、1996.12.30>
第 1 条(施行日) この法は、1997 年 7 月 1 日から施行する。ただし、第 9 条の規定は、1997
年 1 月 1 日から施行し、第 87 条の規定は、1998 年 1 月 1 日から施行する。
第 2 条(他の法律の廃止) 次の各号の法律は、これをそれぞれ廃止する。
一 建設共済組合法
二 専門建設共済組合法
第 3 条(一般的経過措置) ~ 略 ~
31
ないし
第 10 条(他の法律の改正)
~
略
~
~
附
中
略
~
則<第 8477 号、2007.5.17>
第 1 条(施行日) この法律は、2008 年 1 月 1 日から施行する。ただし、第 16 条第 3 項第四
号の改正規定は、2009 年 7 月 1 日から施行する。
第 2 条(建設業者の営業範囲及び請負金額算出内訳精算等に関する適用例)
ないし
第 11 条(他の法律との関係)
~ 略 ~
~
附
第 1 条(施行日)
~
中
略
~
略
~
~
則<第 10719 号、2011.5.24>
この法律は、公布後 6 月が経過した日から施行する。~ただし書は略
第 2 条(包括代金支払保証の適用例) ~ 略
ないし
第 6 条(他の法律の改正) ~ 略 ~
~
附
中
略
~
~
則<第 11015 号、2011.8.4>
① (施行日) この法律は、公布後 6 月が経過した日から施行する。~ただし書は略~
②(建築物施工者の制限に関する適用例) ~ 略 ~
(以
上)
Copyright of Japanese Translation 2012 SUTO Toshikazu, All rights reserved.
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