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事 業 報 告 書 - Japan Economic Foundation
平 事 成 業 16 報 年 告 度 書 平成 16 年 4 月 1 日から 平成 17 年 3 月 31 日まで 平成17年6月 財団法人 国際経済交流財団 平 成 16 年 度 事 業 報 告 書 (平成16年4月1日∼平成17年3月31日) 目 次 Ⅰ.国 際 会 議 の 開 催 1.日 ア ジ ア 太 平 洋 フ ォ ー ラ ム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.日 ム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3.日英ハイテク産業フォーラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 4.日 Ⅱ.情 米 欧 フ フ 報 ォ ォ の ー ー 発 ラ ラ ム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 信 1.定 期 刊 行 物 の 発 行 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 2.イ ン タ ー ネ ッ ト の 活 用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 Ⅲ.国際経済関係の調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 Ⅳ.人 的 な 国 際 交 流 1.市 場 経 済 化 知 的 交 流 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 2.国 際 経 済 交 流 銀 座 等 懇 談 会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 Ⅴ.貿 易 振 興 等 特 別 事 業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 Ⅵ.管 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 理 関 係 事 項 Ⅰ.国際会議の開催 1.日アジア太平洋フォーラム (1)開 催 趣 旨 東アジア地域では97年のアジアの経済・金融危機以後、積極的に二国間・地 域間の経済協力を推進してきた。このようにこの地域において二国間・地域間 のFTAへの動きが加速化するなかで、アジア経済の一層の発展のためには日本、 中国、韓国がEAFTAというひとつの共同体のもとで他の東アジア諸国と協力して いくことが極めて重要である。東アジアにおける事実上の経済統合は進んでい るが、より堅固で、効率的な統合のためには法的な枠組整備が不可欠である。 本国際シンポジウム An Integrated Road-Map to EAFTA (東アジア自由貿易 地域ロードマップ案作成に向けて)では、東アジア自由貿易地域創設に向けた現 実的なロードマップ案の作成について、この地域を代表する各界の指導者、専門 家に自由な意見交換の場を提供することにより、参加者の相互理解を深めるとと もに、本シンポジウム聴衆へこれらを啓蒙することを目的に開催することとした。 (なお、当財団が主催するFTAシンポジウムとしては、今回のものは3回目に当た る。第1回“FTA: JSEPA and Beyond”は、平成15年3月にシンガポールでSIIAと共 催で開催。また、第2回“The future prospects of EAFTA”は平成16年1月にバン コックでタマサート大学と共催で開催。) (2)開催日時 平成17年2月4日(金)∼2月5日(土) (3)開 催 地 フィリピン・マニラ (4)主 催 者 日 本 側: (財)国際経済交流財団 フィリピン側: アジア経営学院 (Asian Institute of Management; AIM) ポリシーセンター (5)出 席 者 《外国側》 アセアン Ong Keng Yong Secretary-General, Association of Southeast Asian Nations 中国 Zhang Yunling Director, Institute of Asia-Pacific Studies Chinese Academy of Social Sciences (CASS) フランス Jacques Desponts Senior Executive Vice President, Member of the Executive Committee BNP PARIBAS インドネシア Hadi Soesastro Executive Director Centre for Strategic and International Studies (CSIS)-Jakarta - 1 - 韓国 Chulsu Kim President, Sejong University (Former Trade Minister) フィリピン Thomas G. Aquino Undersecretary-International Trade Group (ITG) Ministry of Trade and Industry Federico Macaranas Executive Director Asian Institute of Management (AIM) Policy Center Fidel V. Ramos Chairman Ramos Peace and Development Foundation, Inc (Former President of Republic of the Philippines) シンガポール Hank Lim Director of Research, Singapore Institute of International Affairs (SIIA) Simon SC Tay Chairman, Singapore Institute of International Affairs (SIIA) 台湾 Vincent Siew Chairman, Chung-Hua Institution for Economic Research (CIER) Taiwan-Japan Science & Technology Interchange Committee (Former Premier of Taiwan R.O.C.) タイ Thanong Bidaya Vice Chairman of Council of Economic Advisors to the Prime Minister (Former Minister of Finance) (国名のアルファベット順/敬称略) 合計12名 《日本側》 浦田 秀次郎 早稲田大学 教授 佐野 忠克 東京海上日動火災保険株式会社 顧問 田辺 靖雄 経済産業研究所 副所長 塚本 弘 日本貿易振興機構 副理事長 畠山 襄 国際経済交流財団 会長 土屋 博 国際経済交流財団 専務理事 (五十音順/敬称略) 合計6名 (オープン・フォーラムでは日本とフィリピンのビジネスマンに加え、多国籍 企業、NGOsや政界、学界、学生や報道の関係者総勢約150名が聴講した。) (6)議 題 セッションⅠ:The Recent Development of FTAs within East Asia (Part I) “Bilateral FTAs”(eg. Japan-Korea/Malaysia/Philippines/ Thai/Indonesia. Korea-Singapore etc.) - 2 - 近年の二国間FTAの発展状況 セッションⅡ:The Recent Development of FTAs within East Asia (Part II) “Regional FTAs”(eg. ASEAN-Japan/China/Korea, AFTA) 近年のリージョナル(地域間)FTAの発展状況 セッションⅢ:Report Presentation Research Study on Integrated- Road Map to EAFTA By conducted by SIIA EAFTAロードマップ案作成に向けての研究調査発表 セッションⅣ:A Road Map to EAFTA ・Why do we need EAFTA? What is the mission of EAFTA? ・The significance of EAFTA and its implications. ・How do we develop the regional and bilateral FTAs into EAFTA? ・How shall we overcome some difficulties of EAFTA? EAFTAロードマップ案作成に向けて ・EAFTAの必要性、その使命 ・EAFTAの重要性とその影響 ・二国間、地域間FTAをどのようにEAFTAへ発展させていくのか? ・EAFTA創設に伴い生じる問題をいかに解決するのか? (7)会議の概要 まず、JEF畠山会長および F.マカラナス アジア経営学院ポリシーセンター所 長より開会の挨拶があり、それに引き続き、ラモス前フィリピン大統領が、「東 アジアの平和は軍事力の均衡ではなく、相互利益の均衡によって形成されるべ き」と基調演説を行った。 セッションⅠでは、二国間FTAの発展状況についてフィリピン、韓国、インド ネシア、日本の各国のパネリストが自国の現状を報告し、その後それについて の討議が行われた。現在、二国間FTAはEAFTAに向けての障害として捉えられる べきではなく、むしろEAFTAにむけてのビルディング・ブロックであるという見 方が主流であり、域内各国はEAFTAを視野に入れFTAに取り組んでいると言える。 自国の利益のみの追求ではなく、東アジア地域として相互補完的な関係を構築 する事で全体として発展することが必要とされるなかで、それぞれがどのよう な姿勢でFTA交渉に取り組んでいるのか等について、様々な議論が行われた。 セッションⅡでは、リージョナル(地域間)FTAについて、タイ、フランス、 日本、ASEANからのパネリストによりそれぞれがリージョナルFTAにおいての問 題点解決に向けて不可欠な要素等について討議を行った。もちろん、基準やルー ルの統一化(特に原産地規則について)は早急に進められなければならないが、 東アジア諸国は経済、文化等にわたり様々な面において多様性に富んでおり、 地域間での交渉できっちりとした枠組みを定める事は大変に困難な作業になる - 3 - と同時に、EAFTA創設時期の大幅な遅延につながるだろう。これをふまえ、より 包括的でフレキシブル、かつ各国の同意がえら得る枠組み作りのために必要な 条件等について、様々な討論が行われた。 セッションⅢでは、JEFがSIIAに研究調査委託をしていた「EAFTAロードマッ プ案作成に向けての」の結果発表があり、それについて台湾、日本、中国のコ メンテーターが意見を述べた。東アジア地域の国々は経済状態にも大きくばら つきがあり、この地域の経済統合を進める以前に、2国間・地域間FTAの取り扱 い部門、原産地規則、関税引き下げ等にある程度の一貫性、統合性の確保が不 可欠である。また、統合を進めるにあたり、特に初期段階においては、経済政 策に加えて政治が重要であり、各国間の政治的課題、アメリカとの経済、安全 保障の問題等も深く関わってくる。こうした状況の中で、今後の展開としては、 統合に向けた市場圧力の強化、各国が地域としてのアイデンティティー、当事 者意識をはぐくむことが重要、など様々な角度から意見交換が行われた。 セッションⅣでは、EAFTAロードマップ案作成に向けてタイ、韓国、日本、台 湾、シンガポール、中国、フィリピンからのパネリストがプレゼンテーション を行った。その中で、ハブとしての役割をどの国が果たすかという点では意見 にばらつきがあったが、共通認識として、まず統合にあたっては強い指導力、 自国民への教育、互いの経済状況・システムそして文化に対するより深い理解、 各国間の定期的な話し合い等といった要因が挙げられ、それぞれが現実的だと 思われるロードマップについて討議を行った。 (8)成 果 ①現在、世界規模で2国間・地域間の経済統合が盛んに行われており、FTAは政 治的にも経済的にも、最も重要な課題の一つであると言える。中でも急速に その市場価値を増してきているASEANや、経済成長の著しい中国等が含まれる EAFTAはこの地域内の国のみならず、その他地域の国々にとっても非常に関心 のあるテーマであり、その東アジア地域の経済発展における必要性について は、現在では共通した認識が生まれているが、実現に伴い発生する問題点等 の現実的な討議を行ったことで、そのための具体的な枠組み作りに関しての 認識の統一、同地域の結束の強化の重要性を再確認した。また、約150名の聴 衆に囲まれ、より広く国民レベルでの啓蒙できる機会となった。 ②アジアのオピニオン・リーダーが一堂に会して、公式の場とは違った形での、 忌憚のない意見交換を行うことにより、さらなる人的ネットワークの構築の 促進が図られた。 ③今回のシンポジウムではEAFTAや、現在進行中のFTA交渉に関する各国の考え 方や政策について理解を深め、共通目標であるEAFTA創設に向けて各国立場に ついての更なる相互理解に大変役立った。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて、事業費の一部に充当している。 - 4 - 2.日米フォーラム (1)開 催 趣 旨 フセイン元大統領の拘束後も治安回復はイラク国民の期待通りには進んでい ない。治安の確保・維持が最も遅れているという状況の中、米国・連合国暫定 当局(CPA)が大きな問題に直面している。米国の統治方法に対する不満からイ ラク国民の反米感情が高まっており、状況の好転は難しい。このような状況下、 イラク経済の早期再生に向けて国際社会の協力は必要不可欠であり、国際協力 体制の確立なくしてイラクを再建への道へと導くことはできないと言える。本 フォーラムは、このような状況下で、早期イラク復興と経済再生のため、日本、 米国で政策提言に影響力をもつリーダーが一堂に会し、これまでの復興事業の 検証、議論をするとともに、イラク復興支援における日米協力のあり方を模索 することを目的として開催されたものである。 (2)開 催 日 時 平成16年5月26日(水) (3)開 催 地 米国 ワシントン D.C. (Center for Strategic and International Studies) (4)主 催 者 日本側: (財)国際経済交流財団 米国側: Center for Strategic & International Studies(CSIS) (5)出 席 者 《日本・アジア側》(五十音順/敬称略) 酒井 啓子 日本貿易振興機構 アジア研究所 地域研究センター参事 武貞 秀士 防衛庁防衛研究所 図書館長兼主任研究官 畠山 襄 守本 憲弘 経済産業省 資源エネルギー庁 ガス市場整備課 課長 (前中東アフリカ室 室長) 柳井 俊二 中央大学 法学部教授 元アメリカ合衆国駐劄日本国特命全権大使 (財)国際経済交流財団 会長 合計5名 《米国側》(アルファベット順/敬称略) 〔ワシントンDC〕 Jon Alterman William Breer Patrick Cronin Director, Middle East Program, CSIS Japan Chair, CSIS Senior Vice President and Director of Studies, CSIS - 5 - Rust Deming Distinguished Visiting Fellow, National Defense University Robert Ebel Chairman, Energy Program, CSIS Richard Fairbanks Counselor, CSIS John Hamre President and CEO, CSIS Alan P. Larson Under Secretary of State for Economic, Business, and Agricultural Affairs 合計8名 (6)テ ー マ:イラクの復興と日米協力 セッションⅠ:Evolving U.S.-Japan Relationship 日米関係の発展 セッションⅡ:Political and Security Challenges in Iraq イラクにおける政治面、安全保障面の課題 セッションⅢ:Challenge for Economic Reform and development 経済再生と発展における課題 (7)成 果 今回のフォーラムの主要な目的は、イラクの治安、政治、経済等における現 状を概観し、民主国家の回復および経済復興に向けてとるべき方策と日米協力 のあり方について模索することにあった。各発表者の現状分析、展望を振り返っ てみると、現在の不安定な政情を早期に安定させ、主権国家となるべき基盤を 整備することが急務であり、イラク国民が自らの手で民主的な政府を構築し、 経済的な復興を遂げるためには米国、日本の協力が不可欠であることが分かる。 その意味で、日本が現在行っている自衛隊派遣を含めた国際協力は非常に意義 あるものであり、それを再確認することができた。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて、事業費の一部に充当している。 3.日英ハイテク産業フォーラム(第19回) (1)開 催 趣 旨 日英ハイテク産業フォーラム(以下、「日英フォーラム」と略称する。)は、両国 においてハイテク産業分野に携わる産・官・学の各界を代表する関係者が一堂 に会し、両国に共通するハイテク分野の諸問題について検討するとともに、技 術交流、産業協力、研究開発協力等においての日英協力を促進し、また、両国 間のより深い相互理解と友好かつ健全な日英関係の発展に貢献することを、そ の目的としている。 - 6 - (2)開 催 日 時 平成16年7月12日(月)∼7月13日(火) (3)開 英国 催 地 Bristol (4)主 催 者 ①日本側は(財)国際経済交流財団が、また、英国側はアジア・パシフィック・ テクノロジー・ネットワーク(Asia-Pacific Technology Network)が共同で日 英フォーラムを主催する。 ②英国側では、1993年(平成5年)まで英国王立国際問題研究所が日英フォーラム の運営を担当してきた。その後、同研究所から分離独立し、英国の法律に基 づき非営利団体として設立されたアジア・パシフィック・テクノロジー・ネッ トワークが、英国王立国際問題研究所から業務を引き継いで、同研究所との 密接な連携の下に運営に当っている。 (5)参 加 者 参加者の人数は、日本側36名(現地参加19名を含む)、英国側95名、合計131名 で、ハイテク産業分野に携わる産・官・学の各界を代表する関係者が参加。本 年度の主な参加者は以下のとおりである。 五十嵐 一男 (独)産業技術総合研究所 研究コーディネータ (ナノテクノロジー・材料・製造担当) 太田 公廣 (独)産業技術総合研究所 産学官連携コーディネータ 作田 宏一 経済産業省 産業技術環境局 塚本 弘 照井 恵光 経済産業省 産業技術環境局 大臣官房審議官(産業技術担当) 平塚 智章 経済産業省 産業技術環境局 産業技術政策課 産業技術政策課 国際室長 (独)日本貿易振興機構 副理事長 国際室 調査二係長 有信 睦弘 (株)東芝 執行役常務 研究開発センター 所長 市川 道教 (独)脳科学総合研究センター 理化学研究所 ブレインウエイグループ 脳創成デバイス研究チームリーダー 河田 亨 上里 泰生 キャノン(株)先端技術研究本部 先端研究推進センター グローバル技術サーチプロジェクト サブチーフ 高橋 正明 プレシジョン・システム・サイエンス(株) 取締役 研究開発部長 津田 俊隆 (株)富士通研究所 取締役 ネットワークシステム研究所長 シャープ(株)河田研究所 所長 - 7 - 鳥光 慶一 日本電信電話(株) NTT物性科学基礎研究所 機能物質科学研究部 部長 平岡 康一 川崎重工業(株) 技術開発本部 技術研究所 技監 正村 達郎 (株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ 研究開発本部 ワイヤレス研究所 所長 渡辺 誠一 ソニー(株) 顧問 土屋 博 財団法人国際経済交流財団 専務理事 Mikio Abe Dave Brauer Chris Clifton Principal, MD Business Consultants Manager & Co-Founder, System Solution Division, Paltek Corporation Divisional Director for Engineering, Semiconductor Development Centre, Semiconductor and Electronics Solutions, Sony Business Europe Chris Deering President, Sony Europe Serge Foucher Executive Vice President, European Operations, Sony Europe Makoto Kakebayashi Director General, JETRO London Ron Kakimoto GM, European Operations, Panasonic Semiconductors Junji Kamimura Executive Vice president Honda R&D Europe (UK) Ltd. Riichi Kato Deputy Managing Director, Cambridge Research Laboratory, Toshiba Research Europe Limited Kazuaki Kawabata Deputy Managing Director, Telecommunications Research Laboratory, Toshiba Research Europe Limited John T. Kelly President, Kowa Research Europe Ltd. Naohito Kimura First Secretary, Science & Technology, Embassy of Japan Tomomi Kurata Chief Technology Officer, Toshiba of Europe Ltd. Shoji Mano Deputy MD & GM, Fujitsu Labs Europe Hiroshi Matsumura Minister (Commercial), Embassy of Japan Saburo Takahashi Managing Director, Navix Europe Atsushi Takata Director, Invest Japan, JETRO London Akito Tani Deputy Director-General, JETRO London Sunil Vadgama Deputy Manager, Mobile Radio Technology, Fujitsu Laboratories of Europe Ltd. Eric Albone Director, Clifton Scientific Trust Jim Aiken Director of Centre for Observation of Air-Sea Interactions and Fluxes (CASIX), Plymouth Marine Laboratories Peter Bacon Managing Director, Electronics Links Asia Tim Bagshaw Head of Sector Development, South West of England Regional Development Agency Richard Bailey Partner, Marks & Clarke Rupert Baines Vice President of Marketing, picoChip Designs Ltd. Ian Bartlett Engineering Director, Swindon Lab., Motorola Keith Baughan Chairman, Mobile Virtual Centre of Excellence Mark Beach Centre for Communications Research, University of Bristol Edward Bell Managing Director, Crown Bio Systems Arnold Black Project Manager, C-Tech Innovations Ltd. - 8 - Martin Bloom Alistair Brown David Brown Tudor Brown Alan Bullion Simon Carrington Stephen Castle Richard Davies Julie Deacon Yoko Ebisawa Muhammed Farmer Chris Foley Managing Director, Cambridge Accelerator Partners Vice President, International Business, Scientific Generics Senior Principal, Arthur D. Little Ltd. Executive Vice President, ARM Holdings Deputy Editor, Fo Licht World Ethanol and Biofuels Report Managing Director, AEON Acoustics Director, TTRACC Limited Managing Director, Nanotechnology Division, Oxford nanoScience Ltd. BioNano Director, Micro and Nano Technology Network (MNT) Manager and Administrator, St. John White Associates Founder and Director, British Institute of Technology and E-Commerce, Ltd. Development Manager, West of England Area Team, South West of England Regional Development Agency Roger Gibb Site Manager, Emfab Mike Gooch Inward Investment Director, South East of England Development Agency Janita Good Partner, Barlow Lyde & Gilbert Dave Gorshkov Executive Vice President, Sales, Axeon Ltd. Paul Harris Program Manager, Research and Technology, Military Aerospace, Rolls-Royce Graham Harrison Sector Manager-Advanced Engineering, South West of England Regional Development Agency Ian Harrison Deputy Director, Key Business Technologies Directorate, Department of Trade and Industry Matthew Hatch Vice President, Advanced System Technology Group, STMicroelectronics (R&D) Limited Tony Hayward Seminar Convenor, Asia-Pacific Technology Network Stephen Hope International Technology and Research Relations Manager, Orange Peter Horne CEO, 3C Research Ltd. Jon Howes Managing Director, NEuW Ltd. Neil Impiazzi Head of International Business Asia Pacific, South East of England Development Agency Kirk Kashefi Associate, Asia-Pacific Technology Network Terrence Knibb Chairman, Asia-Pacific Technology Network Chief Scientist, BAE Systems Helen Knight News Editor, The Engineer Kenn Lamb CEO, Elixent Ltd. Nick Lieven Head of Aerospace Engineering Department, Professor of Aerospace Dynamics, University of Bristol Pauline Love-Cornwell Regional Development Manager, South West England, The IEE Gerson Machado Managing Director, Machado Business Development David Maddison Marine Sector Advisor, South West of England Regional Development Agency Richard Male Innovation Adviser, South West of England Regional Development Agency John Manley Head of Utility Computing Research, Hewlett-Packard’s Strategic Research Laboratories Des Mapps Head of Research in Information Storage Technology, Associate Dean, Research and Enterprise Faculty of Technology, University of Plymouth Alan Marshall Chief Technology Officer, Elixent Ltd. David May Computer Science Department, University of Bristol - 9 - Joe McGeehan Christine Mitchell Managing Director, Telecommunications Research Lab., University of Bristol Senior Manager, Global Watch Service, Technology Partnering, Department of Trade and Industry Mike Minchin Director R&D Strategy, Yamanouchi UK Ltd. Yasuo Miyazawa Director, Elixent Ltd. Peter Murphy Managing Director, ACTIVE Recycling Ltd. Vishal Nayar Portfolio Manager of Electronics, QinetiQ John Nicholls Professor of Coating Technology, Head of High Temperature Materials, School of Industrial and Manufacturing Science, Cranfield University Catherine O’Keeffe Head, Conference Unit, Chatham House Robin Ord-Smith First Secretary, Head of Technology Group, Commercial Department, British Embassy, Tokyo David Parker Proprietor, the Parker Consultancy Ltd. Ian Parmee Advanced Computation in Design and Decision-making, University of West England Stephen Peacock Director of Enterprise and Innovation, South West Regional Development Agency Charles Penn Director of Research & Development, Business Division, Health Protection Agency Colin Picton Chief Executive Officer, Capsant Neurotechnologies Paul Polakos Director of Wireless Technology Research, Lucent Technologies Danny Ponce-Taylor MesoAmerica & Caribbean Projects Coordinator, Coral Cay Conservation Ltd. S. Raghunathan Bombardier Aerospace- Royal Academy Chair, Department of Aeronautical Engineering, Queens University of Belfast Jeremy Ramsden Chair of Nanotechnology, Department of Advanced Materials, School of Industrial and Manufacturing, Science, Cranfield University, England Lorie Randall Managing Director, DARP Environmental Ltd. Stuart Randall Technical Director, DARP Environment Ltd. Arthur Richardson Director, South West Manufacturing Advisory Services David Richardson Director of Asia Pacific, Sector Development South West of England Regional Development Agency Frank Rozelaar Technical Director, QinetiQ David Scott International Technology Promoter, Global Watch Service, Department of Trade and Industry, Japan Michael Sharpe Managing Director, MS Consulting & Research Ltd. Geoffrey Sheppard Managing Director, Roundcraft Ltd. Michael J. Spencer Director, creative-arts.net Kevin Stribley Technology Manager, Emfab David C. Stuckey Department of Chemical Engineering, Imperial College, London Bryan H. Sunderland Principal, Quality in Colour Imaging Quentin Tannock Business Development Manager, Cambridge University Ramon Terrones Vice President, Strategic Growth & Industrial Operations, Airbus Japan K.K. Christine Tovee SIGMA Graduate Scheme, BAE Systems Louis Turner Chief Executive, Asia-Pacific Technology Network Niranjana Unnikrishnan Graduate Law Student, Bristol University Michael Upstone CEO, Alienideas Ltd. Brendan Vickers Program Director, PERA - 10 - Ryan Walker Phillip White Marine Science Co-ordinator, Coral Cay Conservation Ltd. International Technology Promoter, Electronics and Communications, Japan, Global Watch Service, Department of Trade and Industry Wilfred St. John White Director, Asia Pacific Technology Network Consultant, St. John White Associates Dafydd Williams Sector Manager, ICT and Creative Industries, South West of England Regional Development Agency Juliet Williams Chair, South West of England Regional Development Agency Emily Wilson Bio Approaches Programme Coordinator, Great Western Enterprise Damien Whittard Sector Development Adviser, South West Regional Development Agency Peter Woodland Managing Director, Alps Electric (UK) Ltd. Ruth Wroe Managing Director, C-Tech Innovations Ltd. (順不同/敬称略) (6)議 題 フォーラムで取り上げた議題は次のとおりである。 全体会議Ⅰ:“Science and Technology Policy Issues” 全体会議Ⅱ:“Globalization of Research and Development” 分 科 会①:“Innovation, Clusters and Public Policy” ②:“Creative Industries: Broadband and Enabling Technologies” ③:“Marine Sciences, the Environment and Global Warming” ④:“Research & Development in a Foreign Culture” ⑤:“Exploiting Semiconductor Design and Intellectual Property” ⑥:“The Future of Aerospace” ⑦:“Biosecurity” ⑧:“New and Emerging Wireless Technology” ⑨:“Materials: Lighter, Brighter, Smarter” ⑩:“Energy and the Environment” ⑪:“Bioinformatics” 全体会議Ⅲ:“Report-back from the Parallel Sessions” (7)会議の概要 全体会議Ⅰ Science and Technology Policy Issues では、まず英国側が、 英国政府は科学技術政策に一層の重点を置いており、今回のフォーラムのテー マにも取り上げられているR&Dのグローバライゼーションに注目していると述 べ、日英関係の長きに亘る歴史や様々な分野における共同研究の状況等に触れ ることで日英の友好関係を強調した。日本側は、京都で開催される科学技術政 策フォーラムの概要とその参加意義等について説明すると共に、日本経済の現 状と今後抱える問題、産学共同研究の促進等について話をした。 全体会議Ⅱ Globalization of Research and Development ではグローバラ イゼーションからグローバルオペレーションへというテーマのもと、科学技術 - 11 - 革新のためのグローバルオペレーションのコンセプトについての発表に続き、 薬品業界におけるR&Dのグローバライゼーションについて発表があった。日本の 中小企業の競合には規模拡大の必要があり、その方法として大学やリサーチグ ループとの共同事業が考えられる。グローバルリサーチによる利益(様々なテ クノロジーカルチャーの利用、イノベーションや問題解決のための様々な試み、 顧客特有の要望の理解、有能な人材確保、テクノロジースタンダードのコンセ ンサス)が上手く結びついてより良いビジネスが育つ等の討論が行われた。 全体会議Ⅲ Report-back from the Parallel Sessions では各分科会の議 長によるレポートバックが行われ、以下のような内容が報告された。 分科会① Innovation, Clusters and Public Policy では、テクノロジー の真価、イノベーションドリブン・カンパニーへ向かって、地方における科学 と産業の戦略的パートナーシップ、ブリストル・サイエンス・パーク等の発表 に続いて質疑応答が行われた結果、研究開発分野においては競争が激化してい る状況が明らかになった。また、大学における研究開発は実り多いとの意見が 出た。 分科会② Creative Industries: Broadband and Enabling Technologies では、ゲーム業界のブロードバンドと発展、高速イメージングの高速転送と応 用技術、ユーティリティ・コンピューティング・オンディマンドサービス&デジ タルメディア、家庭応用のためのワイアレス・ブロードバンド技術、デジタル メディアプロセッシング&コミュニケーションにおける共同リサーチ、イメー ジ・スタンダード、教育・テクノロジー&アートといった発表があり、ビデオゲー ムが子供に与える影響、ハイスピード画像を視覚化する脳内プロセス、家庭内 ワイアレス・システム、教育の場におけるIT等について議論した。 分科会③ Marine Sciences, the Environment and Global Warming では、 環境問題への取り組みと対応技術開発、大気−海洋のCO²の流れ、ウォーター・ フレームワーク、汚水処理の新装置利用、珊瑚礁保護等の環境保護に関する発 表があり、大気−海洋の相互作用を割り出すための地球観測衛星からのデータ 利用や、欧州をまたがるEUの水質調査等の環境保護活動、珊瑚礁保護に携わる NGO活動等において、IT技術がもっと生かされるのではないかとの議論が大いに 沸いた。 分科会④ Research & Development in a Foreign Culture では、先端技術 研究開発のグローバルな枠組みについて、未来のワイアレス・テクノロジー、研 究開発のグローバル展開、日英間のセミコンダクターのR&D統合、研究開発への 海外研究所の貢献、異文化におけるイノベーションの深耕といった発表があっ た。引き続いて行われた質疑応答を通じて、日英間ではそれほどギャップを感 じることなく研究開発が行われているということが認識された。 分科会⑤ Exploiting Semiconductor Design and Intellectual Property では、グローバルスタンダードと海外調達、英国におけるセミコンダクターデ ザイン、グローバル化するR&D、日本における半導体研究とIT、FPGAのフリーソー ス、再形成可能なアルゴリズム・プログラム、アドヴァンスト・アルゴリズム - 12 - とエレクトロニクス・デザインを通じてのリアルタイムイメージングシステム といった発表があった。引き続き行われた質疑応答において、半導体デバイス 設計の活用に関して標準化すべきであるとする意見が大変多かった反面、それ では設計の開発力が弱まるのではないかとの意見もあり、実に活発な議論が交 わされた。 分科会⑥ The Future of Aerospace では、ライフサイクルコストのための イノベーションとインテグレーション、航空機ガス・タービン、航空宇宙分野 における国際協力等について発表があり、航空機産業が直面する問題、船舶エ ンジンデザインとの類似点、航空機製造における国際共同研究の事例といった 大変専門的な質疑応答が繰り広げられた。 分科会⑦ Biosecurity では、MagtrationⓇ技術のバイオセキュリティへの 応用、今日のバイオセキュリティ、SMEのためのバイオセキュリティ、増加する 法律上の問題、バイオ・ナノ・テクノロジーと英国MNT(ミクロ&ナノ・テクノ ロジー)ネットワークといったテーマの下、質疑応答では活発な議論が展開さ れた。バイオセキュリティの定義というものがあまり明確になっていない。ま た、バイオ・テロリズム対策としては広範に亘る手段があり、新しいテクノロ ジーが必要とされているとの認識で意見が一致した。 分科会⑧ New and Emerging Wireless Technology では、日本のモバイル 通信市場トレンド、モバイル・ブロードバンド接続、B3Gインフラストラク チャー・リサーチの新しい方向性、ニュー・ワイアレス・テクノロジー、多様なワ イアレス・スタンダードに見る柔軟性、ブロードバンドワイアレスを実現するテ クニックとテクノロジー等の発表に引き続いて、質疑応答では興味深い議論が 行われ、この分野がどのように成長し成功に辿り着くのであろうかという点に 注目が集まった。 分科会⑨ Materials: Lighter, Brighter, Smarter では、複合物、材料技 術に対するAISTの研究戦略、マイクロマシーン・マニュファクチャ材料、A380戦 略、高性能サーマル・バリア・コーティング、日本のSemiconductor Minifabを 利用した国際ビジネス・チャンス展開、ナノテクノロジーとバイオナノテクノ ロジーといったように発表テーマは多様であったが、その後の質疑応答を併せ て、製造と処理における環境問題、発展に伴うリスクという二点を一貫したテー マとして議論が行われた。 分科会⑩ Energy and the Environment では、材料完全循環にチャレンジ するリサイクル技術、WEEEとプラスティック・リサイクル、リサイクルの認識、 日本におけるバイオ燃料、木質バイオマスによるコジェネレーション、WEEEと SME、Fuel Cellsに関するDTIジャパン・ミッション報告等の多彩な発表があり、 前半ではエレクトリカル・デバイス・リサイクル及びWEEEについて、また後半 では燃料源としてのバイオマス及びFuel Cellsの利用に関して論点を絞り活発 な議論が展開された。 分 科 会⑪ Bioinformatics では、要求が高まりつつある学習型のコン ピュータ、相互に作用し進化する薬剤デザイン、バイオインフォマティックス - 13 - のe-Technology、人類のためのリモート・マグネティック・センシング、NTTに おけるナノバイオサイエンスへの取り組みといった多岐に亘る発表がなされた。 多くのテクノロジーが健康管理に利用され、日英共同研究の好機ともなってい るが、まだまだ初期の段階であるが故に大きな可能性をも秘めており、どのテ クノロジーが有効であるかの見極めが重要であるとの結論に至った。 最後に、日英双方の団を代表し、日本側からは土屋専務理事が、二日間にわ たって本フォーラムでinter-disciplinaryな議論が活発に行われたことを喜ぶ と共に、可能であれば愛知万博と何らかの関連性を持たせ2005年には日本で開 催したいとの意向を表し閉会の辞とした。英国側からはProf. Knibbが、本フォー ラムが新しい友好関係のきっかけとなりひいてはビジネスに結びつくことを強 く望むと共に、この二日間において様々なトピックについて熱い議論がなされ たことに大変満足していると閉会の辞を述べた。 (8)成 果 1:日英両国の官民合同による意見交換を行うことにより、相互理解と協力関 係の促進と良好な日英関係の発展に貢献している。 2:参加者の意見から ①英国側の出席者のうち何名かの方々に、今後の研究活動のアドバイザー/ コンサルタントとして協力をお願いする可能性がある。 ②契約には至ってはいないが、数社と具体的なビジネス・ディスカッショ ンが始まっている。また、本フォーラム参加を通じ、ケンブリッジ大学 等との共同研究に結びついたケースがある。 ③本フォーラムは、英国の最新技術に関する情報を得る事のできる貴重な 機会であり、また、個人的には会えないような大学教授やベンチャー企 業のCEOと直接話しをする機会の場として考えられている。情報収集の場 としてのみならず、人的ネットワーク作りの場としても活用されている。 ④英国側から協力関係の提案があり、具体的な業務につながってきている。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて、事業費の一部に充当している。 4.日欧フォーラム (1)開催趣旨 本フォーラムは、日欧有識者の自由で率直な意見交換を通じて、日本・アジア 地域、拡大後の欧州の地域統合の動き、経済・貿易見通しと、企業の再生、産業 - 14 - 競争力の強化、産業空洞化などに焦点をあて、21世紀における日欧協力のあり方 を模索し、より強固な日欧関係の構築を目的として開催されたものである。 (2)開催日時 平成17年4月5日(火) (3)開 催 地 フランス・パリ (4)主 催 者 日本側:(財)国際経済交流財団 欧州側:フランス・アスペン研究所 (5)協力機関 日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター (6)出 席 者 《日本側》(五十音順/敬称略) 伊丹 敬之 一橋大学大学院商学研究科 教授 猪口 邦子 上智大学法学部 教授 (前ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部特命全権大使) 尾原 蓉子 (財)ファッション産業人材育成機構 IFIビジネススクール 学長 柿澤 弘治 柿沢総研 会長(元外務大臣) 坂本 吉弘 アラビア石油株式会社 代表取締役社長 鈴木 忠雄 メルシャン株式会社 取締役会長・CEO 土屋 博 (財)国際経済交流財団 専務理事 中井 毅 JETROパリ・センター 所長 畠山 襄 (財)国際経済交流財団 会長 合計9名 《フランス側》(アルファベット順/敬称略) Jean Betermier Laurent Cohen-Tanugi Françoise Crouïgneau Clara Gaymard Jean-Louis Gergorin Raphaël Hadas-Lebel Jérôme Huret Henri Martre Olivier Mellerio Amiral-Conseiller des Présidents et CEOs, EADS Associé, Skadden Arps, Paris Rédactrice en chef International, LES ECHOS Présidente, A.F.I.I. Executive Vice President, Strategic Coordination, EADS President of the Social Section, Conseil d’Etat Vice President, Institut Aspen France President, Institut Aspen France President, Medef France-Japon Committee Partner, Interfinexa Vice President of the Advisory Board, Institut Aspen France President, Comité Colbert - 15 - Francis Mer Former Minister of Economy and Finances Presiden, Fondation pour l’Innovation Politique Mario Moretti Polegato President, Geox, Italy Pierre-Alain Muet Former Advisor of Lionel Jospin Deputy Mayor, in charge of Economic Development, City of Lyon Vice President, in charge of Economic Development and International Affairs, Grand Lyon Michel Pébereau President, BNP Paribas President of the Advisory Board, Institut Aspen France Pascal Perzo Executive Director, Institut Aspen France Franck Ponsonnet Directeur, JCDecaux Karoline Postel-Vinay Professor, CERI - Institut d’Etudes Politiques Jean-Marc Puel Vice-President, Mergers and Acquisitions, EADS Frédéric Ruciak Directeur du Marketing. Bouygues Telecom Jean du Rusquec Chargé de Mission auprès du Président, Total André Santini Member f Parliament, Mayor, City of Issy-les-Moulineaux Pedro Sole Directeur Asie-Pacifique, Alstom 合計21名 (6)テ ー マ セッションⅠ:“Regional Integration Models in Europe and Japan: Comparative Approach and Exchanges of Experiences” 地域統合の動きと日欧協力関係のあり方 ①EU拡大 ②東アジア共同体への動き ③安全保障 セッションⅡ:“Economic and Foreign Trade Prospects in Europe and Japan: An Overall and Sectorial Picture(Energy)” 日欧の経済・貿易見通し及びエネルギー見通し ①総論 ②各論(エネルギー) セッションⅢ:“Competitiveness, Localization and De-Localization Issues” 企業競争力と企業立地戦略 ①企業のリストラ・再生 ②イノベーションと知的財産 ③企業立地と産業空洞化 (7)成 果 全体は三つのセッションで構成され、セッションⅠでは、ヨーロッパと東ア ジアにおける政治的・経済的地域統合の進展について取り上げた。EUの誕生と その拡大過程を考察し、東アジアにおいてもEUと同様の地域統合の可能性があ るのかどうか、議論を交わした。セッションⅡでは、ヨーロッパと日本におけ る経済・貿易の見通しについて取り上げた。セッションⅢでは、企業の競争力 と企業立地戦略について取り上げた。 本日の会議では学界、産業界、政界、メディアからの有識者を招いた30名規 模のラウンドテーブル形式にて、活発な意見交換が行われた。地域統合、技術 - 16 - 移転、イノベーションなどに関して、日仏双方からの出席者を交えて率直で有 益な意見交換を行うことができた。これにより、両国が一層の理解を深める機 会となったと考える。 当フォーラムは1989年から2001年の間に二年に一度の頻度で、フランス・リ ヨンを主に、スペイン・バルセロナや京都において通算七回開催されてきた。 今回は、フランス・アスペン研究所との長年のパートナーシップに基づき、ジェ トロ・パリセンターの協力を得て、フランス・パリに於いて開催された。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて、事業費の一部に充当している。 - 17 - Ⅱ.情報の発信 1.定期刊行物の発行 当財団は、日本の経済、産業、政治の動向や社会的・文化的側面を幅広く紹介し、 世界の人々の理解を深めることを目的として、海外向け英文情報誌「JOURNAL OF JAPANESE TRADE & INDUSTRY」を隔月に定期刊行してきた。日本が発行している英 文刊行物は、日刊英字新聞を除けばその種類、発行部数ともに非常に少ないこと、 また諸外国における日本についての報道は、その大部分が経済に関する事項であり、 それ以外の事柄も同程度に取り上げられているとは言いがたく、日本の実情がバラ ンスよく伝わってはいない状況にある。このため、正確で質の高い情報を継続的に 発信することが本誌の担う重要な役割であるとの認識のもと、昭和57年の刊行以来、 22年間、132号にわたって幅広い情報を発信してきた。 平成16年1月(2004年1/2月号、通巻133号)からは、誌名をより内容に即した 「Economy, Culture & History JAPAN SPOTLIGHT Bimonthly」へと改称するととも に、レイアウトや表紙のデザインも一新した。日本の経済状況を理解するためには その背景ないし根源にある問題をも理解する必要があるとの観点から、タイムリー な特集記事、時事トピックス、日本の歴史、文化、芸術などのほか、国際問題に対 する日本からの質の高い洞察なども交え、バラエティに富んだテーマとトップクラ スの信頼性を兼ね備えた英文情報誌として、日本また世界の実情を紹介するべく努 力を重ねている。 読者層は欧米を中心に、大手企業や公的機関をはじめ、大学、図書館、商工会議 所、学識経験者、各界のオピニオンリーダー、ビジネスパーソンなど広範囲に及び、 内容・質ともに高く評価されている。 本誌記事には反響が多く、特に国内外の大学(カリフォルニア大学ロサンゼルス 校、南カリフォルニア大学、テンプル大学、コロンビア大学、立命館アジア太平洋 大学)等の教育機関からは、「授業での教材、参考資料として取り上げさせてほし い」との要請があり、これを受け入れている。執筆者が所属機関のホームページに 転載したいと申し出ることも多く、また、国内外の関係機関(国際大学GLOCOM、(財) 経済広報センター、Dunskin/McGraw-Hill出版社)からも、「ニュースレターに記事 を転載させてほしい」等の問い合わせがある。これらは、海外における本誌への関 心が極めて高いこと、また本誌の取り上げるテーマが国際的なニーズにも見合って いることを表していると言える。 ①各号の主要テーマ(COVER STORY) 毎号カバーストーリーとして、経済はもとより様々な主題を取り上げ、寄 稿者には第一線で活躍中の経済人、学者、ジャーナリストなどの学識経験者 - 18 - を迎えて、明確な視点からその実態をわかりやすく解説している。平成16年 度の各号における主要テーマは次のとおりである。 ●2004年 5/6月号 ● 〃 7/8月号 ● 〃 9/10月号 ● 〃 11/12月号 ●2005年 1/2月号 ● 〃 3/4月号 「アジアの自由貿易協定」 「通商白書 2004 - 新たな価値創造経済へ向けて」 「日本の消費者」 「観光立国・日本」 「楽しい高齢化社会」 「日本の産業競争力とR&D」 ②主要な論文の概要 ● カバーストーリー「日本の消費者」(2004年9/10月号掲載) 日本の消費者をめぐる最近の動向について多面的に分析を試み、特に日 本に立地した外資系企業の経験を通して、国際的見地から日本の消費者の 特色をあきらかにした。また、最近の若者の消費動向についても分析した。 「総論−最近の日本の消費者の動き」 「外資系企業と日本の消費者」 伊藤元重氏(東京大学教授) Werner Geissler氏(P&Gジャパン社長) 「日本の消費者と小売業」 Billie Cole氏(ウォルマートインターナショナル・コーポレートアフェアーズディレクター) 「デジタル家電と景気牽引力」 佐藤文昭・和泉章両氏(ドイツ証券株式調査部) 「若者の消費行動」 ● (JEF編集部) カバーストーリー「観光立国・日本」(2004年11/12月号掲載) 2003年1月の小泉首相の観光立国宣言を受け、Visit Japanキャンペーン など外国人観光客誘致の取組みが日本各地で盛んに行われていることか ら、この政策の意義と、それによって日本の観光がどのように変わりつつ あるのか、また今後の課題などを分析する一方、実際に誘致を行っている 観光地の視点から、具体的な取組み例などを紹介した。 「総論−観光立国日本実現のために」 木村尚三郎氏(東京大学名誉教授) 「外国人観光客:観光現状の変化」 小堀守氏(国際観光振興機構調査情報室長) 「地方都市の観光促進」 「湯布院温泉」 共同通信社取材 溝口薫平氏(湯布院玉の湯代表取締役会長) 「京都」 JEF編集部 「東京を観光する」 JEF編集部 「外国人アンケート」 JEF編集部 - 19 - 「愛知万博・中部地方観光モデルコース」 ● JEF編集部 カバーストーリー「楽しい高齢化社会」(2005年1/2月号掲載) 2006年に人口のピークを迎えるとされる日本社会は確実に高齢化の道 を辿りつつあるが、その展望は決して暗いだけではなく、避けられない高 齢社会をむしろ前向きに迎えることもできるのではないか、という意識に 立ち、国際的視野から見た日本の高齢化社会の特色を分析したほか、実際 に高齢化に意欲的に取り組んでいる試みを、現場からの提言として紹介し た。 「日本の高齢化社会と生き方上手」 日野原重明氏(聖路加国際病院) 「総論−幸運な日本の高齢社会」 清家篤氏(慶應義塾大学教授) 「ビューティフルエージングの夢」 渡辺弥栄冶氏(ビューティフルエージング協会) 「すべての高齢者の尊厳ある人生を目指して」 堀田力氏(さわやか福祉財団) 「高齢化だからこそIT化:新見市の取組み」 「日本の高齢化と地域産業の振興」 「高齢者描く日本文学の成熟」 「愛知博にみる高齢化社会への取組み」 「データで見る高齢化社会」 吉岡良氏(時事通信社) 関満博氏(一橋大学教授) 杉本新氏(共同通信社) METI博覧会室 JEF編集部 ● TRENDS 国際日本文化研究センター教授の猪木武徳氏によるコラム。タイムリー なテーマとその確かな分析力から、現代日本をとりまく諸問題を明快な視 点から描いている。 ● VIEWPOINTS「日本の行く末を考える」 東京大学総長(執筆当時)の佐々木毅氏による連載。現代の日本を政治・ 政策の側面から見つめなおし、提言する。堅い内容も理解しやすいようわ かりやすく説かれている。 ● FEATURE「日本と世界」 東京大学教授(執筆当時)の猪口孝氏による連載。アジア圏との関係の 重要さを改めて指摘する氏のコラム内容は、今後の日本の在り様を考える 上でも参考になる。 ● VIEWS FROM ASIA「アジアからの視点」 京都大学教授(2005年4月より政策研究大学院大学に転任)の白石隆氏 による連載。近年めざましい発展をみせる東南アジアの国々に焦点を当て、 政治的・社会的傾向分析からこれらの国々と日本との地域協力体制の模索 まで、幅広い切り口で現代アジアを俯瞰する。 - 20 - ● SPECIAL ARTICLE「文明の海洋史観」 国際日本文化研究センター教授の川勝平太氏による連載。近代文明はア ジアの海から始まったとする氏の持論は、これまでの文明観・歴史観に一 石を投じつつこれからの日本を構想するその斬新な発想で、国内外で注目 されている。 ● FINANCE 時事通信社経済部長の谷定文氏(∼2004年7/8月号、以降氏は同社神戸 支局長に転任)・同次長泉正樹氏(同・9/10月号∼)による経済論評。日 本経済・金融の諸問題を、時事的・長期的の両視点から説くコラム。平成 16年度は、外資アレルギー、郵政民営化、ペイオフと地域金融機関、国債 管理政策の行方などのテーマを扱った。 ● KEEPING UP WITH THE TIMES 2004年7/8月号より開始した、時事通信社社会部長の松永努氏による連 載コラム。日本社会の現状・諸問題を、時事的・長期的の両視点から紹介 する。これまでに取り扱ったテーマは、おれおれ詐欺、民間レベルの治安 対策、多発する自殺への取組みなど。 ● CULTURE 2004年9/10月号より開始した、共同通信社文化部長の黒沢恒雄氏による 連載コラム。文化の側面から、日本の今を描く。これまで取り扱ったテー マは、海老蔵襲名と歌舞伎界、アニメ、韓国ドラマの人気など。 ● JAPANESE IDENTITY / JAPANESE MIND 2005年1/2月号より開始した寄稿コラム。各界で活躍する日本人に、日 本人の心とは、アイデンティティとは何かを、各人の体験に基いて論じて もらう。日本人のアイデンティティを理解することが、日本そのものを理 解する一助となるという観点に基いた企画。 ● 愛知万博紹介記事 2004年7/8月号より、翌05年3月開幕の『愛・地球博』を紹介するコラム を連載。博覧会協会の全面的な協力の下、ソフト・ハード両面、および主 宰・出展サイドの双方から新世紀の万博を紹介するとともに、新しいコン セプトやそれを支える技術を解説した。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて、事業費の一部に充当している。 - 21 - 2.インターネットの活用 (1)ホームページによる情報発信 インターネットの世界規模での飛躍的な拡大に的確に対応し、これを最大限 に活用することによって本誌掲載論文の内容を広く世界へ敷衍するため、 1995年の11/12月号以降英文情報誌、掲載論文の一部を弊財団のホームページ上 に掲載してきた。2004年1月からは雑誌名称変更に伴い、ホームページのリ ニューアルを行い、雑誌の定期購読者にはパスワードを発行し、インターネッ ト上でも雑誌紙面と同様のデータ(PDFファイル)にアクセスできるようにした。 また効果的で分かりやすいWebサイトを目指してデザインを一新し、従来 の公式サイトと比べ格段にコンテンツ内の統一感やユーザビリティ・アクセシ ビリティも高まっており、今後も多くのアクセスが見込まれる。 (アドレス:http://www.jef.or.jp/journal/index.html) (2)ホームページ上の本誌の利用状況 利用者がホームページにアクセスして来た際に記録されるアクセスログに基 づく分析により把握している本誌の利用状況は、次のとおり。 ①アクセス(利用者数)の推移 アクセス件数推移 1,816,854 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 67,651 145,636 11年度 12年度 433,350 427,113 14年度 15年度 234,354 0 13年度 16年度 (注:HP改定に伴いアクセスカウント方法は平成15年度途中より変更されている。) ②国別の利用状況 英文情報誌JAPAN SPOTLIGHTのHPには、世界各国よりアクセスがあり、上 位50カ国からのアクセス数は次のとおりである。 (集計期間:2004年4月∼2005年月3月) - 22 - 順位 国名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 日本 アメリカ オーストラリア イギリス カナダ シンガポール フランス ドイツ オランダ イタリア メキシコ タイ オーストラリア 香港 台湾 ロシア マレーシア スイス ニュージーランド ベルギー フィンランド ポーランド インドネシア フィリピン 韓国 アクセス数 510,851 222,444 30,801 19,684 16,918 16,233 11,841 9,017 7,934 6,769 6,178 6,005 5,403 5,034 4,139 3,355 3,286 3,065 2,847 2,720 2,709 1,977 1,905 1,820 1,763 順位 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 国名 ハンガリー ブラジル アイルランド デンマーク スエーデン スペイン ベトナム ブルガリア イスラエル トルコ ノルウェー インド ウズベキスタン サウジアラビア ペルー アルゼンチン デンマーク チェコ モロッコ コロンビア モーリシャス 中国 リトアニア ウクライナ ギリシア アクセス数 1,663 1,652 1,616 1,399 1,366 1,285 1,147 1,024 1,015 838 707 707 704 678 677 664 506 486 349 327 279 271 258 183 168 (注1:アクセスがあったもののうち国別IPが判明したものを集計) (注2:日本のアクセス件数は在日外国人のアクセスを含む) (3)データベース「ワールド・リポーター」と「ファクティバ」への掲載論文の提供 欧米の有力なデータベース・インフォメーション・ネットワークである「ワー ルド・リポーター」(米国のダイアログ社と英国のフィナンシャル・タイムズ社 による共同運営)から、本誌に掲載される論文を同社のデータベースに載せたい との要請があったのに応じて、平成10年度以降毎号の弊誌掲載論文が同社の 「ワールド・リポーター」を通じて全世界に提供されている。このデータベー スは世界のニュースを包括的に配信するデータベースで、世界各地の主要な新 聞、ビジネス誌、通信社配信を収録している。 また、英国のロイター社と米国のダウ・ジョーンズ社が共同運営し、ウェブサ イトとコンテンツ統合ソリューションを通じてトップクラスのグローバル ニュースやビジネス情報を提供している「ファクティバ」にも本誌記事を掲載し ている。「ファクティバ」のビジネス情報データベースにはダウ・ジョーンズ社 とロイター社から供給されるニュースワイヤーや、ウォールストリートジャー ナルのほかに、世界各国の8,000以上にのぼる情報ソースが含まれている。 - 23 - Ⅲ.国際経済関係の調査研究 最近の我が国を取り巻く経済・産業における諸問題を踏まえつつ、企業戦略や政府 機関の政策の参考となる諸外国の諸制度の実情調査や国際経済を巡る様々な問題に ついて欧米、アジアを中心に調査研究、共同研究事業を実施した。平成16年度にお いては次のテーマを中心に調査研究を実施した。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補助 金の交付を受けて実施している。 ・CSR/SRIに関する企業マネジメントの現状と課題に関する調査研究 ・貿易と投資ルールに関する調査研究 ・直接投資が途上国経済に与えるプラス効果に関する調査研究 ・中国地域における外国人技術者・研究者の受入れ及び留学生活用に対する環境整 備に関する調査研究 ・民間企業による持続可能な社会の実現に向けた環境教育に関する調査研究 ・関西における医療・福祉産業を活かした対日投資可能性調査 ・外資系企業誘致に係る効果的手法に関する調査研究 ・米国における環境規制と関連動向に関する調査研究 ・米国における民間活用型行政サービスの実態に関する調査研究 ・米国中小企業の輸出に関する調査研究 ・安全保障環境の変化を踏まえた我が国企業の国際競争力強化に関する調査 ・外国税額控除制度及びタックスヘイブン対策税制の調査研究 ・経済のグローバル化をめぐる主要各国の繊維産業動向調査 ・繊維協定失効をめぐる繊維産業動向調査 ・EU各国政府の航空機産業に対する助成制度調査 ・経済連携下における新たな日タイ・パートナーシップ構築に関わる調査 ・知的財産環境整備に根ざした技術・R&Dにおける日中連携の可能性調査 ・工業品・農産品に係る調査研究 ・日韓FTA締結を睨んだ環黄海中小機械製造業の産業連携可能性調査 ・アセアン新規加盟国等における海外事業活動の課題に関する調査研究 ・中国経済の将来展望に関する調査研究 ・中東・北朝鮮・両岸問題に関するシナリオ・プラニング調査 ・北東アジア地域におけるエネルギー開発調査事業の予備調査 ・進出日系企業が直面する中国のエネルギー事情と見通し調査 ・米国大統領選後の米国経済政策に係る調査研究 ・EAFTAロードマップ案作成に向けての調査研究 等 - 24 - Ⅳ.人的な国際交流 1.市場経済化知的交流 旧社会主義経済諸国に対し、過去の日本の経験等を踏まえ、計画経済から市場経 済への円滑な移行を支援するための知的交流を1997年(平成9年)より実施している。 今年度は交流会2回を開催した。 (1)活動内容 ①交流会の開催 (ア) 第29回交流会(平成17年1月28日) ・講義:ベトナムへの技術協力 講師:METI技術協力課 根井寿規氏 (イ) 第30回交流会(平成17年3月11日) ・講義:中央アジアへの日本の協力 講師:内閣総理大臣補佐官 川口順子氏 (2)主たるメンバー 交流グループには多数のメンバーが参加しており、その世話人会の構成は次 のとおり。 会 長 畠 山 襄 (財)国際経済交流財団 会長 代表世話人 福 川 伸 次 (株)電通 顧問 事務局長 米 村 紀 幸 富士ゼロックス(株) 世話人 伊集院 木 村 関 屋 田 中 塚 本 土 屋 西 村 藤 川 明 享 宏 哲 夫 史 彦 二 弘 博 明 馬 (財)ラヂオプレス 理事長 (財)社会経済生産性本部 国際部長 (財)日本経済研究所 常務理事 (株)東芝 常勤顧問 日本貿易振興会 副理事長 (財)国際経済交流財団 専務理事 一橋大学 経済研究所 教授 住友信託銀行 顧問 (敬称略/順不同) 可 鉄 (3)成 顧問 果 市場経済化知的交流グループでは、これまで旧社会主義経済諸国に対し、日 本の過去の経験等を踏まえ、計画経済から市場経済化への円滑な移行を支援し - 25 - ており、従来行ってきたSME対策支援等、その成果を上げつつある。 ベトナムについては、日越投資協定の発効に伴い同国への投資は今後拡大す ると予想される。また、中央アジアについてはエネルギー資源が豊富であり、 日本としてはこの地域諸国への支援は相互補完的な戦略として今後益々関心が 高まることとなるだろう。 なお、本事業は日本自転車振興会より競輪収益の一部である機械工業振興事業補 助金の交付を受けて実施している。 2.国際経済交流銀座等懇談会 (1)開催趣旨 「国際経済交流銀座等懇談会」は、地元銀座地域の国際経済交流の一層の推 進の一助とするべく、JEFが事務局となり、当財団の会議室で月1回程度開催し ているものであり、出席者は当地域のエグゼクティブの方々を中心としている。 (2)開催実績 第1回開催 時期:平成16年5月17日(月) 講師(話題提供者):服部 禮次郎 氏(㈱和光 取締役会長) テーマ:「日本経済の底流」 第2回開催 時期:平成16年6月17日(木) 講師(話題提供者):福原 義春 氏(㈱資生堂 名誉会長) テーマ:「『観光立国』を実現するには」 第3回開催 時期:平成16年7月5日(月) 講師(話題提供者):日下部 禧代子 氏(跡見学園女子大学教授) テーマ:「イギリスと私」 第4回開催 時期:平成16年9月17日(金) 講師(話題提供者):塙 義一 氏(日産自動車名誉会長) テーマ:「日産はどう復活したか」 - 26 - 第5回開催 時期:平成16年10月15日(金) 講師(話題提供者):吉田 庄一郎 氏(㈱ニコン 取締役会長兼CEO) テーマ:「私の技術史」 第6回開催 時期:平成16年11月15日(月) 講師(話題提供者):鈴木 忠雄 氏(メルシャン㈱ 取締役会長・CEO) テーマ:「グローバルな視点から今後の日本経済の進むべき道 −個々の企業が行うべき対応」 第7回開催 時期:平成16年12月10日(金) 講師(話題提供者):大坪 孝雄 氏(王子製紙㈱ 相談役) テーマ:「日伯交流の間(はざま)で」 第8回開催 時期:平成17年1月18日(火) 講師(話題提供者):上島 重二 氏(三井物産㈱ 顧問) テーマ:「新しくなったアジアのリーダー」 第9回開催 時期:平成17年2月22日(火) 講師(話題提供者):高垣 佑 氏(㈱東京三菱銀行 相談役) テーマ:「日露経済関係をめぐって」 第10回開催 時期:平成17年3月17日(木) 講師(話題提供者):水口 弘一 氏(中小企業金融公庫 総裁) テーマ:「欧州諸国の中小企業政策金融の実情」 Ⅴ.貿易振興等特別事業 WTO・FTAの推進が我が国にとって重要な課題であることを踏まえ、アジアに おける主要国の経済連携に関する調査研究を実施するとともに、貿易自由化の影響を 受ける可能性のある産業に対して必要な助成を行った。 - 27 - Ⅵ.管理関係事項 (1)理事会に関する事項 第62回理事会(平成16年6月25日) 議 題 平成15年度事業報告書について 平成15年度決算報告書について 平成16年度補助事業の実施について 評議員の委嘱について 顧問の委嘱について 第63回理事会(平成17年3月15日) 議 題 平成17年度事業計画書案について 平成17年度収支予算書案について 顧問の委嘱について (2)評議員会に関する事項 第12回評議員会(平成16年6月25日) 議 題 役員の選任について 平成15年度事業報告書について 平成15年度決算報告書について 平成16年度補助事業の実施について 第13回評議員会(平成17年3月15日) 議 題 平成17年度事業計画書案について 平成17年度収支予算書案について (3)経理に関する事項 補助金関係 日本自転車振興会からは競輪収益の一部である機械工業振興事業補助金の 交付を受けて、事業費の一部に充当している。 以上 - 28 -