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N クラスエンタープライズ・サーバ - HPE Support Center

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N クラスエンタープライズ・サーバ - HPE Support Center
N クラス エンタープライズ・サーバ
N クラス・ハードウェア情報
N クラス・ハードウェア情報
ご注意
• 本書に記載した内容は、予告なしに変更することがあります。
• 本書は内容について細心の注意をもって作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記
載もれなど、お気付きの点がございましたら当社までお知らせください。
• 当社は、お客様の誤った操作に起因する損害については、当社は責任を負いかねますので
ご了承ください。
• 当社では、本書に関して特殊目的に対する適合性、市場性などについては、一切の保証を
いたしかねます。また、備品、パフォーマンス等に関連した損傷についても保証いたしか
ねます。
• 当社提供外のソフトウェアの使用や信頼性についての責任は負いかねます。
• 本書の内容の一部または全部を、無断でコピーしたり、他のプログラム言語に翻訳するこ
とは法律で禁止されています。
• 本製品パッケージとして提供した本マニュアル、フレキシブル・ディスクまたはテープ・
カートリッジ等の媒体は本製品用だけにお使いください。プログラムをコピーする場合は
バックアップ用だけにしてください。プログラムをそのままの形で、あるいは変更を加え
て第三者に販売することは固く禁じられています。
Restricted Rights Legend. Use, duplication or disclosure by the U.S. Government is subject to
restrictions as set forth in subparagraph (c) (1) (ii) of the Rights in Technical Data and Computer
Software clause at DFARS 252.227-7013 for DOD agencies, and subparagraphs (c) (1) and (c) (2) of the
Commercial Computer Software Restricted Rights clause at FAR 52.227-19 for other agencies.
Copyright Notices. Copyright  1983-1999 Hewlett-Packard Company, All Rights Reserved.
 copyright 1999 日本ヒューレット・パッカード株式会社
本書には著作権によって保護されている内容が含まれています。本書の内容の一部または全
部を著作者の許諾なしに複製、改変、および翻訳することは、著作権法下での許可事項を除
き、禁止されています。
HEWLETT-PACKARD COMPANY
3000 Hanover Street
Palo Alto, California 94304 U.S.A.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒 168-0072 東京都杉並区高井戸東 3 丁目 29 番 21 号
TEL 03-3331-6111 ( 大代表 )
商標 UNIX は X/Open カンパニーリミテッドがライセンスしている米国ならびに他の国におけ
る登録商標です。
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N クラス・ハードウェア情報
納入後の保証について
• 保証の期間は、ご購入時に当社よりお出しした見積書に記載された期間とします。保証
サービスは、当社の定める休日を除く月曜日から金曜日までの、午前 8 時 45 分から午後
5 時 30 分の範囲で無料で行います。当社で定めたシステム製品については出張修理を行
い、その他の製品については当社にご返却いただいた上での引取り修理となります。
• 当社が定める地域以外における出張修理対象製品の修理は、保証期間中においても技術者
派遣費が有料となります。
• ソフトウェア製品の保証は上記にかかわらず、下記に定める範囲とさせていただきます。
• ソフトウェア製品およびマニュアルは当社が供給した媒体物の破損、資料の落丁およびプ
ログラム・インストラクションが実行できない場合のみ保証いたします。
• バグおよび前記以外の問題の解決は、別に締結するソフトウェア・サポート契約に基づい
て実施されます。
次のような場合には、保証期間内でも修理が有料となります。
• 取扱説明書等に記載されている保証対象外部品の故障の場合。
• 当社が供給していないソフトウェア、ハードウェア、または補用品の使用による故障の場
合。
• お客様の不適当または不十分な保守による故障の場合。
• 当社が認めていない改造、酷使、誤使用または誤操作による故障の場合。
• 納入後の移設が不適切であったための故障または損傷の場合。
• 指定外の電源(電圧、周波数)使用または電源の異常による故障の場合。
• 当社が定めた設置場所基準に適合しない場所での使用、および設置場所の不適当な保守に
よる故障の場合。
• 火災、地震、風水害、落雷、騒動、暴動、戦争行為、放射能汚染、およびその他天災地変
等の不可抗力的事故による故障の場合。
• 当社で取り扱う製品は、ご需要先の特定目的に関する整合性の保証はいたしかねます。ま
た、そこから生じる直接的、間接的損害に対しても責任を負いかねます。
• 当社で取り扱う製品を組み込みあるいは転売される場合は、最終需要先における直接的、
間接的損害に対しては責任を負いかねます。
• 製品の保守、修理用部品の供給期間は、その製品の製造中止後 5 年間とさせていただきま
す。
本製品の修理については取扱説明書に記載されている最寄の事業所へお問い合わせください。
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N クラス・ハードウェア情報
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N クラス・サーバ情報の使用方法
N クラス・サーバ情報の使用方法
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N クラス・サーバ情報の使用方法
N クラス・サーバ情報の使用方法
N クラス・サーバ情報の使用方法
ここでは、N クラス・サーバに関するハードウェアのサポート情報について説明します。サ
ポート情報は次の内容から構成されており、それぞれが独立した PDF になっています。
システムの概要 : N-Class System Overview/Introductions (JAPANESE)
システムの概要
安全と規制に関する情報
サイト準備ガイド : N-Class Site Preparation (JAPANESE)
ご注文内容の確認
お客様サイトへの訪問計画
お客様サイトの訪問
お客様の責任事項の確認
当社の責任事項の確認
規約適合性に関する検証
納品までのスケジュール
お客様サイトの要件確定
必要なスペースの算出
開梱時に必要なスペース
必要な物理的スペースの算出
コンピュータ・ルームの床の必要強度
フリーアクセス・フロアの要件
通常のコンピュータ・ルームでの設置要件
荷重要件
電力関連の必要事項
電力の接続
電気保護要件
接地要件
システム要件
高可用性のための要件
冷却に関する必要条件の算出
環境に関する必要条件の設定
ESD に関する必要条件の確定
騒音に関する必要条件の確定
RFI に関する必要条件の確定
使用地域での規定に関する検討
高度に関する必要条件の確定
温度 / 湿度に関する必要条件の確定
電気障害の原因の確定
その他の環境による影響の確定
データ・アクセスの確定
通信に関する必要条件およびリモート・アクセスの確定
ネットワークに関する特殊な必要条件の確定
保守作業用スペースに関する必要条件の確定
安全に関する必要条件の確定
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N クラス・サーバ情報の使用方法
N クラス・サーバ情報の使用方法
火災防止に関する必要条件の確定
電力停止 (E-Stop) に関する必要条件の確定
非常用ランプに関する必要条件の確定
接地要件
その他の必要条件の確定
必要条件の通知
計画の作成
お客様との計画の再検討
サイト計画の実施
開梱/設置ガイド
開梱 設置ガイド:
設置ガイド N-Class Unpack and Install Instructions (JAPANESE)
組込み済み N クラス・システムの設置
N クラス・サーバの開梱
組込み済みでない N クラス SPU の設置
ケーブルの接続
コンソールのケーブル接続
HP 700 シリーズ・システム・コンソールの構成
Secure Web Console の取付け
LAN コンソール
PC をコンソールとして接続する
Core I/O のインジケータおよび接続
SCSI デバイス
ケーブル処理
追加メモリ
I/O カードの追加
キャビネット拡張キット
操作説明書 : N-Class Operating Instructions (JAPANESE)
N クラス・サーバのブート
システムの現在の状態の確認
障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) の内部ポートへのアクセス
N クラス・ハードウェア情報 : All N-Class Hardware Information
(JAPANESE)
以上の PDF の内容をまとめたものです。
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N クラス・サーバ情報の使用方法
What's New?
What's New?
追加部分
•
開梱 / 設置ガイドに、ケーブルの処理に関する部分を追加
システム • キャビネットの背面でケーブルを束ね配線する方法を説明しています。
•
操作説明書に、GSP へのアクセスに関する部分を追加
Core I/O カード上の障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) のポートを構成す
る手順を説明しています。
変更部分
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•
サイト準備ガイドの「必要な物理的スペースの算出」
ここでは、N クラス・システムのインストールに必要なスペースについて説明しています。
•
サイト準備ガイドの「保守作業用スペースに関する必要条件の確定」
ここでは、N クラス・システムのインストールに必要なスペースを決める際に考慮してお
く点について説明しています。
システムの概要
システムの概要
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システムの概要
システムの概要
システムの概要
以下の項で、N クラス・サーバのソフトウェアの概要を示します。ハードウェアの概要につい
ては、このページからリンクをたどってアクセスできる情報を参照してください。
ハードウェアの概要
エンタープライズ・サーバ・ファミリーのハードウェアの概要 - ここをクリックしてください
HP 9000 N クラス・サーバのハードウェアの概要 - ここをクリックしてください
ソフトウェアの概要
N クラス・サーバは、HP-UX 11.0 以降で動作します。
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム
安全性および規制に関する規約
概要
各国の事情に応じて、N クラス エンタープライズ・サーバを輸入する際に、規制の承諾に関す
る文書が必要となります。本書では、以下の内容について説明します。
規制に関する規約
電気的安全性
— 静電放電 (ESD) 予防措置
— 電池に関するご注意
Cabinet Safety Precautions
本製品が準拠している規格
FCC Statement (USA Only)
Canada RFI Statement
European Union RFI Statement
Korean RFI Statement
Taiwan RFI Statement
Japan Safety and Regulatory Statements
Acoustics (Germany)
Australian C-Tick Label
レーザーの安全性
製品情報
N クラス エンタープライズ・サーバ製品に関する詳しい情報は、web サイト http://docs.hp.com (
ホームページから "System Hardware” を選択 ) または http://eproducts.hp.com を参照してください。
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
規制に関する規約
本製品は、ユーザーの安全を考え、国内および海外のさまざまな安全規制や規約に適合するよ
うに検査を受けています。検査は、電気的安全性、機械的安全性、電磁波放射、妨害排除能
力、音響出力および材料の安全性などにわたって行われています。また、本製品を使用する国
または地域の規制に応じて、第三者である試験機関の認可を取得済みです。認可証は製品のラ
ベルに添付してあります。さらに、さまざまな規制団体により、本章で説明する規制や規約に
もとづき情報を要求されることがあります。
電気的安全性
本製品は、「IT」電源システム (IEC 950 に基づき、大地へ直接接続される接地線をもたない交
流配電システム ) への接続評価は行っていません。
交流電流コンセントはコンピュータの近くに設置してください。交流電源コードは、本製品の
交流電流を遮断する主要な手段となります。本製品をご使用の際、いつでも電源コードがすぐ
引き抜けるように設置してください。
静電放電 (ESD) 予防措置
電子部品やアセンブリ (PCI カードやメモリ SIMM) に触れるとき、以下に示す予防措置に従っ
て、静電気による破損を予防してください。ESD キット (HP P/N A3024-80004) を使用すること
で、この予防が可能です。( 追加メモリに付属されているものでも結構です。)ESD キットに
は、静電ストラップ、導電シート、静電気防止パッドがそれぞれ 1 つずつ入っています。
• システムの周辺で作業したり、プリント配線回路に触れる場合は、必ず接地された静電スト
ラップを身体に付ける。
• アセンブリ、構成部品、インタフェース・カードなどは、すべて静電気により破損されやす
いことに注意して取扱う。
• カーペットを敷いた場所での作業は避け、アクセサリの取付けおよび取外しをするときには
できるだけ身体を動かさないようにして、静電気が身体に帯電するのを防ぐ。
電池に関するご注意
本製品は、リチウム電池を使用しています。
電池の取外しおよび交換は、ユーザー自身では行わないようにしてください。電池の交換が必
要な際は、最寄りの当社認定サービス担当にお問い合わせください。
注意
リチウム電池は、取扱い方法を誤ると破裂する恐れがあります。再充電、分解
および焼却処理は行わないでください。
使用済み電池は、定められた方法でリサイクルしてください。
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Cabinet Safety Precautions
WARNING
Cabinets are heavy even when empty. Exercise caution when moving cabinets whether
equipment is installed in the cabinet or not. Avoid rolling cabinets on rough or uneven
surfaces or inclines greater than 10 degrees. Unloading cabinets from the pallet and
movement of cabinets should be performed by at least two people.
WARNING
Slideable products are not to be extended from the cabinet while the equipment is on
the shipping pallet. The cabinet must be unloaded from the pallet and both front and
rear anti-tip feet properly installed prior to extending any slideable product.
WARNING
Once installed, both the front and rear anti-tip feet must remain in place to maintain
stability. Only one slideable product must be extended at a time.
Sicherheitsvorkehrungen für Einbaugehäuse
WARNUNG Einbaugehäuse haben auch ohne Inhalt ein hohes Gewicht. Seien Sie also vorsichtig,
wenn Sie ein Gehäuse hin und her bewegen, sei es mit oder ohne installierten
Innenteilen. Rollen Sie das Gehäuse nach Möglichkeit nicht über rauhe oder unebene
Oberflächen bzw. Oberflächen mit mehr als 10 Grad Neigung. Das Abladen von der
Palette und Positionieren muß von mindestens zwei Personen durchgeführt werden.
WARNUNG Ziehen Sie keine beweglichen Teile heraus, solange sich das Einbaugehäuse auf der
Palette befindet. Laden Sie es zunächst von der Palette ab, und stellen Sie es mit den
kippsicheren Vorder-und Hinterfüßen ordnungsgemäß auf, um bewegliche Teile
sicher herausziehen zu können.
WARNUNG Nach deren Installation dürfen die kippsicheren Füße nicht wieder entfernt werden,
um sicheren Stand zu gewährleisten. Ziehen Sie jeweils nur ein bewegliches Teil
heraus.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Consignes de sécurité relatives aux armoires
AVERTISSEMENT Une armoire est lourde même lorsqu’elle est vide. Faites preuve de prudence
lorsque vous en déplacer une, peu importe si des éléments y sont installés ou
non. Évitez de faire rouler l’armoire sur un sol irrégulier ou incliné à plus de
10 degrés. Il faut au moins deux personnes pour décharger une armoire de la
palette d’expédition et la déplacer.
AVERTISSEMENT Ne faites pas glisser les éléments coulissants hors de l’armoire alors qu’elle se
trouve sur la palette d’expédition. Vous devez d’abord décharger l’armoire
de la palette et installer correctement les pieds antibasculement, en avant et
en arrière, avant de faire glisser les éléments coulissants.
AVERTISSEMENT Lorsqu’ils sont installés, les pieds antibasculement situés à l’avant et à
l’arrière doivent tous deux rester en place pour assurer la stabilité de
l'armoire. Vous ne devez faire glisser hors de l’armoire qu’un seul élément
coulissant à la fois.
Medidas de seguridad para armarios
ADVERTENCIA Los armarios son pesados aun cuando estén vacíos. Tenga cuidado cuando
mueva los armarios independientemente de que haya equipo instalado en el
armario o no. Evite desplazar los armarios sobre superficies rugosas o
disparejas o pendientes de más de 10 grados. Dos personas, como mínimo,
tienen que realizar la descarga de los armarios de la plataforma de carga y
mover los armarios.
ADVERTENCIA Los productos deslizables no deben extenderse del armario cuando el equipo se
encuentre en la plataforma de carga. Se debe descargar el armario de la
plataforma e instalar bien las punteras delanteras y traseras de protección
antes de extender cualquier producto deslizable.
ADVERTENCIA Una vez instalado, se deberán dejar puestas las punteras de protección,
delanteras y traseras, para mantener la estabilidad. Se deberá extender un solo
producto deslizable cada vez.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Procedimentos de Segurança - Armários
ATENÇÃO
Os armários são pesados, mesmo quando vazios. Tenha cuidado ao movimentar os
armários, quer haja equipamentos instalados quer não. Evite deslizar os armários
sobre superficies acidentadas, irregulares ou com inclinação superior a 10 graus. A
retirada dos armários do palete e sua movimentação deverão ser feitas por, no
mínimo, duas pessoas.
ATENÇÃO
Partes deslizantes não deverão ser abertas enquanto o armário encontrar-se no palete
de embarque. O armário deve ser descarregado do palete e os anteparos nos pés
dianteiros e traseiros devem ser instalados adequadamente antes de se abrir qualquer
parte deslizante.
ATENÇÃO
Uma vez instalados, tanto os anteparos nos pés dianteiros quanto nos traseiros devem
permanecer em seus lugares adequados para garantir a estabilidade da peça. Deve-se
abrir apenas uma parte deslizante por vez.
Precauzioni di siccurezza sugli armadi
AVVERTENZA Gli armadi sono molto pesanti anche quando sono vuoti. Esercitare la massima
cautela durante lo spostamento degli armadi indipendentemente dal fatto che
l'apparecchiatura sia installata o meno. Evitare di far scorrere gli armadi su
superfici irregolari, disagevoli o con un’inclinazione superiore ai 10 gradi. Servirsi
di almeno due persone sia per scaricare che per spostare gli armadi dal pallet.
AVVERTENZA Non aprire o estendere gli elementi scorrevoli dagli armadi mentre
l'apparecchiatura è sul pallet di trasporto. Prima di estendere o aprire un qualsiasi
elemento scorrevole è necessario aver scaricato gli armadi dai pallet ed aver
debitamente installato gli appositi piedini antiribaltamento anteriori e posteriori.
AVVERTENZA Non smontare i piedini antiribaltamento dopo l’installazione perché stabilizzano
gli armadi. Estendere o aprire soltanto un prodotto scorrevole per volta.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Säkerhetsföreskrifter för skåpen
VARNING
Skåpen är tunga även om de är tomma. Var försiktig när du flyttar skåp oavsett om
de är tomma eller inehåller utrustning. Undvik att rulla skåp på grova eller ojämna
ytor, eller på plan som lutar mer än 10 grader. Det krävs minst två personer för att
lasta av skåp från pallen och för att flytta skåp.
VARNING
Produkter som kan glida in och ut ur skåpet får inte vara utdragna när
utrustningen befinner sig på transportpallen. Skåpet måste lastas av från pallen och
anti-tippfötter måste finnas påmonterade både fram- och baktill innan en produkt,
som kan glida in och ut ur skåpet, dras ut.
VARNING
Efter montering ska anti-tippfötterna sitta kvar på sin plats både fram- och baktill
för att upprätthålla stabiliteten. Produkter, som kan glida in och ut ur skåpet, får
endast dras ut en och en åt gången.
Voorzorgsmaatregelen voor de veiligheid voor kasten
WAARSCHUWING Kasten zijn zwaar, ook als deze leeg zijn. Ga voorzichtig te werk als u een
kast verplaatst, of er nu wel of niet apparatuur in de kast is geïnstalleerd. Rol
kasten niet over ruwe of ongelijke oppervlakken of hellingen van meer dan
10 graden. Als u een kast van een pallet moet afhalen of moet verplaatsen,
doet u dat dan altijd met twee personen.
WAARSCHUWING Zorg ervoor dat er geen uitschuifbare onderdelen uit de kast uitsteken als de
apparatuur ter verzending op een pallet is geplaatst. Voordat u een
uitschuifbaar onderdeel uitschuift, moet u de kast eerst van het pallet halen
en de stabilisatiesteunen aan de voor- en achterkant op de juiste manier
installeren.
WAARSCHUWING Zodra de kast is geïnstalleerd, mogen de stabilisatiesteunen niet meer worden
verplaatst. U mag niet meer dan één uitschuifbaar onderdeel tegelijk
uitschuiven.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Sikkerhedsforanstaltninger for skabe
ADVARSEL Skabene er tunge, selv når de er tomme. Vær forsigtig når De flytter skabe, hvad
enten der er installeret udstyr i skabet eller ej. Undgå at rulle skabe på ru eller ujævne
overflader eller skråninger der hælder mere end 10 grader. Der skal mindst to
personer til at aflæsse skabe fra pallen og til at flytte skabe.
ADVARSEL Udtræksdele må ikke være trukket ud, når skabet står på forsendelsespallen. Skabet
skal først læsses af pallen og anti-tip fødderne skal være installeret både forpå og
bagpå, før udtræksdelene må trækkes ud.
ADVARSEL Efter installation skal både de forreste og bageste anti-tip fødder blive siddende for at
opretholde stabiliteten. Der må kun trækkes en udtræksdel ud ad gangen.
Sikkerhetsforanstaltninger for skapene
ADVARSEL Skapene er tunge, selv når de er tomme. Vær forsiktig når du flytter skap, uansett om
de er tomme eller inneholder utstyr. Ikke rull skap på ru eller ujevne overflater eller i
skråninger som heller mer enn 10 grader. Det trengs minst to personer til lessing av
skap fra pallen og til flytting av skap.
ADVARSEL Produkter som kan gli inn og ut av skapet bør ikke være trukket ut når skapet er på
transportpallen. Skabet må lesses av pallen og anti-tippe-føtter må være påmontert
både foran og bak før et produkt som kan gli inn og ut av skapet, trekkes ut.
ADVARSEL Etter montering skal anti-tippe-føttene både foran og bak fortsatt være på for å
opprettholde stabilitet. Produkter som kan gli inn og ut av skapet, må kun trekkes ut
ett og ett om gangen.
Laitekaappia koskeva turvavaroitus
VAROITUS Kaapit ovat tyhjinäkin painavia. Ole varovainen siirtäessäsi kaappia siitä
riippumatta, onko siihen asennettu laitteistoa. Älä rullaa kaappeja karkeilla tai
epätasaisilla pinnoilla tai jos pinnan kaltevuus ylittää 10 astetta. Kaappien ottamiseen
alas lastausalustalta ja niiden siirtämiseen tarvitaan ainakin kaksi henkilöä.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
VAROITUS Liukuvia osia ei pidä vetää ulos kaapista laitteen ollessa lastausalustalla. Kaappi
täytyy ottaa alas alustalta, ja sekä etummaisen että takimmaisen kallistustuen
täytyy olla asennettu ennen liukuvien osien vetämistä ulos.
VAROITUS Kun kallistustuet on asennettu, ne täytyy jättää paikoilleen sekä edessä että takana,
jotta kaappi pysyisi vakaasti paikoillaan. Vain yksi liukuosa saa olla ulkona
kerrallaan.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
本製品が準拠している規格
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
FCC Statement (USA Only)
The United States Federal Communications Commission has specified that the following notice be
brought to the attention of users of this product:
NOTE
This equipment has been tested and found to comply with the limits for a Class A digital
device, pursuant to part 15 of the FCC rules. These limits are designed to provide
reasonable protection against harmful interference when the equipment is operated in a
commercial environment. This equipment generates, uses, and can radiate radio
frequency energy and, if not installed and used in accordance with the instruction manual,
may cause harmful interference to radio communications. Operation of this equipment in
a residential area is likely to cause harmful interference in which case the user will be
required to correct the interference at his own expense.
Hewlett-Packard's system verification tests were conducted with HP-supported peripheral devices and HP
shielded cables, such as those you receive with your computer. Changes or modifications not expressly
approved by Hewlett-Packard could void the user's authority to operate the equipment. Cables used with
this device must be properly shielded to comply with the requirements of the FCC.
Canada RFI Statement
This Class A digital apparatus meets all requirements of the Canadian Interference-Causing Equipment
Regulations.
Notice relative aux interférences radioélectriques (Canada)
Cet appareil numérique de la classe A respecte toutes les exigences du Règlement sur le matériel
brouilleur du Canada.
European Union RFI Statement
This is a Class A product. In a domestic environment, this product may cause radio interference in which
case the user may be required to take adequate measures.
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Korean RFI Statement
Taiwan RFI Statement
Japan Safety and Regulatory Statements
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システムの概要
N クラス エンタープライズ・サーバ・システム 安全性および規制に関する規約
Acoustics (Germany)
Acoustic noise level per ISO 9296 (25° C):
LpAm
<60dB (operators position)
Geräuschemission (Deuschland)
Geräuschemission nach ISO 9296 (25× C):
LpAm
<60dB (Arbeitsplatz)
Australian C-Tick Label
レーザーの安全性
本製品は、OLM( 光リンク・モジュール ) に光ファイバー通信ポート接続用のレーザーを内蔵
しています。
米国では、当 OLM は米国厚生省 (DHHS) の 21CFR Subchapter J の規定に準拠するクラス 1 の
レーザー製品として認定されています。認証ラベルは、プラスチック製の OLM 収納ケースに
貼付してあります。
米国外においては、当 OLM は IEC 825-1:1993 および Amendment 11:1996 を含む EN 60825-1:1994
中の要項に準拠するクラス 1 レーザー製品として認定されています。
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サイト準備ガイド
サイト準備ガイド
25
サイト準備ガイド
ご注文内容の確認
ご注文内容の確認
お客様のご注文内容は、Support Connect システムと全社共通注文管理システム (WWOMS:
World-Wide Order Management System) を通して確認できます。以下の事項に注意して、ご注文
内容を確認してください。
•
注文された統合システムの数量
•
注文された周辺機器キャビネットの数量
•
PDU の数と種類
•
特別な構成要件
•
納品日
26
サイト準備ガイド
お客様サイトへの訪問計画
お客様サイトへの訪問計画
お客様からご注文いただいた内容を確認後、当社サイト準備担当者は、お客様サイトでの
ミーティングを計画します。このミーティングは、電気的、機械的、物理的な側面からシス
テム要件を含むお客様サイトでの計画、準備に必要な事柄を話し合うことを目的としていま
す。
理想的には、必要な準備を行うために、ソリューション納品日の 60 日前にミーティングを行
います ( “ 納品までのスケジュール ” を参照 )。上記の日程で実施できない場合は、実現可能な
一番早い日程でミーティングを行ってください。
連絡先などの重要事項は、サイト準備担当者およびお客様の両方について、記録、保存して
ください。
お客様の情報
氏名 :
電話番号 :
町村 :
市区 :
都道府県 :
国:
郵便番号 :
担当者 :
電話番号 :
代理担当者 :
電話番号 :
配送関連担当者 :
電話番号 :
当社の情報
営業担当者
注文番号 :
担当者実地調査
日時 :
納品予定日
当社サイト準備スペシャリストとお客様の担当者の方とで “ サイト・プランニング・チーム ”
のメンバーを含め、その他のミーティングの参加者について相談し、合意を得てください。
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サイト準備ガイド
お客様サイトの訪問
お客様サイトの訪問
当社サイト準備担当者は、お客様サイトへ訪問した際にお客様担当者との間で以下の主な作
業を完了してください。
28
サイト準備ガイド
お客様の責任事項の確認
お客様の責任事項の確認
お客様側の担当作業としては、コンピュータ・システム一式を設置、稼動するために必要な
環境の準備、またそれに伴うスケジューリング、プランニングがあります。当社のサイト準
備担当者が、プランニング、システムの設置準備および設置までの作業全般のお手伝いする
ことが可能です。
"Site Planning and Warranty Information" をお読みください。第 1 項のお客様の責任に関する記
述と、第 2 項中の記入フォームには特に注意して目を通してください。
HP N クラス エンタープライズ・サーバは本来コンピュータ・ルーム環境において設置、稼動
するように設計されています。HP N クラスをオフィス環境には設置しないでください。N
クラスをオフィス環境には設置しないでください。 ク
ラス・サーバの稼動に伴う使用電力、また空気流および騒音を考慮すると、オフィス環境で
の稼動は適切ではありません。
今回初めてコンピュータを導入される場合、特に以下の項目に注意してください。
•
空気流
•
使用地域での建築規定
•
使用地域での電気規定
•
使用地域での安全規定
•
使用可能スペースおよび重量制限 / システムの保守に関する容易性
•
環境要件 ( 気温、湿度など )
•
電気的および接地要件
•
騒音
既存のコンピュータ・ルームにコンピュータを設置する場合、以下の項目を分析し、サイト
計画に組み込んでください。
•
使用可能スペース
•
環境要件
•
電気的要件
•
空気流
•
騒音
使用地域での規定
ご使用地域によっては、コンピュータ設備の設置に関して特別な規定が設けられています。
コンピュータ・システムの設置が現地の法律、規制、および機械、建築、配電システムの各
規定などに従っているかをシステム設置前に確認してください。ご使用地域の規制に関して
は、必要に応じて当社サイト準備担当者にご相談ください。
データ通信設備
必要なデータ通信設備のご注文、および設置はお客様の責任で行なってください。データ通
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サイト準備ガイド
お客様の責任事項の確認
信設備とは、例えば以下のものを指します。
•
データ通信設備を接続または設置するためのハードウェアまたはケーブル
•
ネットワーク・リンク
•
電話設備
•
モデム ( 当社の要件については、サイト準備担当者にお問い合わせください。)
•
他社製の設備
コンピュータ・サイトにおける通信設備は、コンピュータの一部ではありません。電力、ス
ペース、インタフェース・ケーブルや冷却要件に関しては別途考慮してください。
サイト担当者の選出
コンピュータ・システムの複雑さに応じて、お客様はサイト・コーディネータ、オペレータ
代表者を選出し、サイト・プランニング・チームを結成してください。お客様の要件によっ
ては、オペレータ代表者がすべての作業を担当されても構いません。設置状況によっては 2、
3 名の方が各種「オペレータ」責務を分担していただくことも可能です。
サイト・コーディネータ
サイト・コーディネータは以下の作業を担当します。
•
サイト準備のスケジュールの決定および遂行
•
各種工事のコーディネート
•
当社担当者との連絡
オペレータ代表者
オペレータ代表者は以下の作業を担当します。
•
システムの稼動
•
サイト準備の監視
•
必要なコンピュータ・サプライ用品の発注
•
ユーザー・トレーニングの計画
•
保守スケジュール管理
サイト・プランニング・チーム
サイト・プランニング・チームは以下の作業の責任を負います。
•
設置場所と必要なスペースの決定
•
工事要件の確認
•
使用地域の規定の確認
•
保険要件の確認
•
設置が完了するまでに必要な作業全体のスケジューリング
30
サイト準備ガイド
お客様の責任事項の確認
サイト・コーディネータ、オペレータ代表者、当社サイト準備担当者はサイト・プランニン
グ・チームのメンバーとなります。可能であれば電気工事請負業者、サイト構築コーディ
ネータ ( 使用地域の電気規定に詳しい方 )、空調担当者もチーム・メンバーに含めてくださ
い。
31
サイト準備ガイド
当社の責任事項の確認
当社の責任事項の確認
以下に、当社のお客様サイトでの計画と検証サービスの概要について説明します。
お客様サイト打合せ訪問
受注後、当社のサイト準備担当者が、お客様のオペレータ代表者と電気技術者を対象とした
お客様サイトでのミーティングを手配します。このミーティングで、サイト準備担当者は電
気的、機械的および物理的な側面からのシステム要件を含む計画および準備に必要な事項を
説明します。ご要望に応じて、サイト準備担当者にご相談ください。
このサイト訪問で、お客様と当社が合意可能なサイト設計計画を作成します。
お客様サイト検証訪問
サイト準備担当者は、システム設置前、設置時にお客様のサイトがコンピュータ要件や仕様
を満たしているかを検証します。お客様のサイトがシステム要件や仕様を満たさない場合、
追加サービス料金を請求させていただくことがありますので、ご了承ください。
当社の製品に対するサービスの提供は、コンピュータ製品の保証期間および設置期間、お客
様サポート・サービス契約期間、設置サポート計画の期間中、その製品に対してとなります。
他社のサービス
HP N クラス エンタープライズ・サーバやアプリケーション・ソフトウェアを他社からご購入
された場合、それらのシステムの操作やアプリケーション・ソフトウェアに関してのご質問
は、ご購入先の会社に問合せください。
32
サイト準備ガイド
規約適合性に関する検証
規約適合性に関する検証
お客様サイトで、以下のチェックリストに従い規約の基準に合致しているか、また不足物が
ないかの確認を行います。
コンピュータ・ルーム
No.
場所または状況
1.
コンピュータ設置フロア平面図は完成しているか。
2.
保守に必要な十分なスペースがあるか。
3.
サイトまたはコンピュータ・ルームへの立入り制限はあるか。
4.
コンピュータ・ルームの構築は完了しているか。
5.
フリーアクセス・フロアは設置されているか。
6.
フリーアクセス・フロアは装置の荷重に耐えうるものか。
7.
ケーブルの経路を決定するチャンネルまたは配線口があるか。
8.
RJ11 ジャックを備えたリモート・コンソール用電話回線がある
か。
9.
リモート・サポート用の電話回線があるか。
10.
お客様の方であらかじめ用意された使用可能な周辺機器用ケーブ
ルがあるか。
12.
エレベーター等の昇降用設備があるか ( 必要な場合 )。
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
電源と照明
No.
場所または状況
13.
照度は、保守作業に必要な水準を満たしているか。
14.
保守用の交流電源プラグ差込口があるか。
15.
入力電圧は装置の仕様と一致しているか。
16
入力周波数は装置の仕様と一致しているか。
17.
避雷器は設置されているか。
18.
電力用品質管理装置が設置されているか。
No.
19.
場所または状況
設置装置専用の分岐回路があるか。
33
サイト準備ガイド
規約適合性に関する検証
20.
設置装置専用の分岐回路の長さは 72.5m(3000”) 未満か。
21.
入力回路のブレーカー容量は設置装置の負荷に対して適切か。
安全装置
No.
場所または状況
22.
非常用電源停止スイッチがあるか。
23.
非常時に使用可能な電話があるか。
24.
コンピュータ・ルーム内に防火システムがあるか。
25.
静電防止用の床か。
26.
運転時における危険要因があるか。
27.
非常時に使用する適切な道具や設置用装置があるか。
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
はい
いいえ
冷却
No.
場所または状況
28.
室温を 20° C から 30° C(54° F から 86° F) に保つことができるか。
29.
一時間あたりの温度変化を 10° C 以下に保つことができるか。
30.
湿度を 40% から 60% に保つことができるか。
31.
空調フィルタが装備されているか。
保管
No.
場所または状況
32.
テープやディスクなどの媒体を保存できるキャビネットがある
か。
33.
文書を保存できる棚があるか。
トレーニング
No.
場所または状況
33.
システム管理者コースを受講する人がいるか。
34.
お客様サイトでのトレーニングが必要か。
34
サイト準備ガイド
納品までのスケジュール
納品までのスケジュール
以下がシステム設置までの必要な作業と理想的なスケジュールです。
•
設置 60 日前
— 設置フロアの設計図の完成。お客様より当社へ郵送。
•
設置 30 日前
— 主電力、空調設備の設置完了
— 電話およびデータ・ケーブルの設置完了
— 防火装置の設置
— 主要な設備の変更完了
— 納品時の特記事項の有無を確認
— お客様サイトでの点検調査完了
— 納品前調査完了
—「お客様サイト点検および納品前調査書」に承認をいただき、当社にコピーを郵送。
— 当社サイト準備担当者が、お客様サイトに訪問。点検調査と納品前の状況確認ミーティ
ングを行う。点検チェックリストの確認を行い、ソリューション納品日を決定。
•
ソリューション納品日
— 当社サイト準備担当者と最終チェックを行い、最終段階で解決が必要となった問題点を
解決。
35
サイト準備ガイド
お客様サイトの要件確定
お客様サイトの要件確定
36
サイト準備ガイド
必要なスペースの算出
必要なスペースの算出
HP N クラス・システムの納品時には、システムを設置する物理的なスペース以外に、製品お
よびキャビネットを搬入、開梱するためのスペースが必要となります。搬入、開梱スペース
を考慮に入れて、必要なスペースを算出してください。
37
サイト準備ガイド
開梱時に必要なスペース
開梱時に必要なスペース
開梱スペース
N クラス・システムは、キャビネットに組み込まれた状態で、約 102cm(40”) x 約 122cm(48”)
のパレットに乗せて出荷されます。梱包されたコンテナとパレットを合計した高さは以下の
とおりです。
•
1.1 m ラック - 約 153cm(60”)
•
1.6 m ラック - 約 186cm(73”)
•
2.0 m ラック - 約 221cm(87”)
システムの開梱を行い、レールを使用してキャビネットをパレットから降ろす場所として、
直径約 366cm(144”) の円形スペースを確保してください。また、出荷コンテナや梱包材を一
時的に置くことができる場所も確保してください。
通路幅
受け入れ場所からコンピュータ・ルームまでの通路は、装置を安全に運ぶために十分な幅が
必要です。柱や幅の狭い戸口など、移動不可能な障害物は装置に損傷を与える恐れがありま
す。キャビネットまたは出荷コンテナの両側は、移動のために少なくとも約 61cm(24”) の余
裕が必要です。
納品計画を立てる際、壁やドアなどの取外し可否も確認してください。
38
サイト準備ガイド
必要な物理的スペースの算出
必要な物理的スペースの算出
SPU
SPU は、A5537A、A5538A または A5539A キャビネットに収納されます。いずれも奥行きは
約 115cm(45.5”)、幅約 61cm(24.0”) です。高さは以下のとおりです。
•
A5537A 1.2 m ラック - 約 126cm( 49.5”)
•
A5538A 1.6 m ラック - 約 162cm( 63.5”)
•
A5539A 2.0 m ラック - 約 197cm( 77.5”)
キャビネットに付いている転倒防止脚 ( 安全上必要 ) を伸ばすと、奥行きが前方向にさらに
18cm(7”) 増えます。キャビネットに N クラス SPU を単体で収納する場合、最低限以下の図に
示した広さが必要になります。
115.6cm
17.8cm
61.0cm
1.3cm
SPU/
35.6cm
25.4cm
保守作業用に、SPU はシャシーの端から後方に約 44cm(17.5”)、前方に約 58cm(23.0”) レール
でスライドするようになっています ( 次の図参照 )。N クラスの SPU の前後に設ける推奨保守
エリアは、地域の条例や規制に優先するものではありません。ただし、最低でも前方に
122cm(48”)、後方に 91cm( 前方 91cm、後方 122cm でも可 ) の保守エリアを設けて、追加のイ
ンストールが将来できるようにしてください。なお、地域の条例や規制については、専門家
にご相談することをお勧めします。
注記
N クラス・システムには、主に前面の最上部または背面の最上部からアクセスし
ます。2m キャビネットの最上部に N クラスが収納されている場合には、梯子を
使って作業を行いますので、通路に梯子を立てるだけのスペースを設けてくださ
い。
39
サイト準備ガイド
必要な物理的スペースの算出
91.4cm
44.5
cm
115.6cm
SPU/
121.9cm
58.4
cm
61.0cm
保守エリアの広さ詳細については、この図の前にある説明を参照してください。
I/O カードはシャシー側から交換するため、SPU/ キャビネットの側面は壁から約 61cm(24”)
以上離す必要があります。保守作業には、スライド・レールを利用できるため、SPU キャビ
ネット間での側面に余裕を持たせる必要はありません。スペースに余裕がないなどの場合、
キャビネットは、それぞれ横に並べて配置することができます。
注意
40
HP N クラス・システムは、前面から冷気を取り込み、背面から排熱します。N
クラスのキャビネットを前後に並べて配置しないでください。
前後に並べて配置しないでください。前後に配置する
前後に並べて配置しないでください。
と、後方の SPU は前方の SPU の排熱を取り込むことになるので、過熱状態とな
り、故障の原因となります。
サイト準備ガイド
必要な物理的スペースの算出
SPU の配置は、高圧交流電源 (HVAC) からの空気流を遮らないようにしてください。空気流
が遮られると、SPU の上下間に許容できない温度勾配が生じます。(「ライブラリ効果」)
SPU/
HVAC
HVAC
HVAC
HVAC
prsp007
41
サイト準備ガイド
必要な物理的スペースの算出
I/O キャビネット
A5537A、A5538A、A5539A キャビネットの床面積は、いずれも奥行約 100cm(39.5”)、幅約
61cm(24.0”) です (SPU の項参照 )。I/O キャビネットは、SPU キャビネットの横に並べて配置
することができます。
冷却とサービスに必要な通路幅
冷却と保守のために、HP N クラス SPU キャビネット間の通路幅は、前面 122cm(48”)、背面
91cm(36”) ( 前面 91cm、背面 122cm でも可 ) 以上にしてください。詳しくは、「冷却に関する
必要条件の算出」を参照してください。
注記
42
保守エリアの寸法詳細については、保守エリアの図と注記を参照してください。
サイト準備ガイド
コンピュータ・ルームの床の必要強度
コンピュータ・ルームの床の必要強度
コンピュータ・ルームの床は、設置したコンピュータ・システムの総重量だけではなく、
個々のキャビネットを移動する際にかかる重量を支えるだけの強度が必要です。
43
サイト準備ガイド
フリーアクセス・フロアの要件
フリーアクセス・フロアの要件 フリーアクセス・フロアの要件 フリーアクセス・フロアを使用する場合、接地グリッドを床全体に取り付け、広い周波数帯
域で等電位を保持する必要があります。接地グリッドは、装置用キャビネットと電力供給設
備の接地点に対して、#6 AWG(16mm2) 以上の接地線を使用して複数の点で接続する必要があ
ります。
フリーアクセス・フロア方式には、以下の 3 種類があります。
•
フリー・スタンディング - タイルとそれを支える柱脚のみで成り立っているもの。タイル裏
面の金属部分が、隣り合う柱脚に荷重を分散し、それらの柱脚間の電気的連続性を保つ役
割を果たします。
•
ドロップ・イン・ストリンガー - 柱脚間を金属の棒でつなぎ、タイルの強度を上げたもの。
フリー・スタンディング方式よりも荷重の分散と電気的連続性において優れています。
•
ボルト・イン・ストリンガー - 柱脚間を金属の棒でつなぎ、その棒をボルトで固定したも
の。電気的、機械的安全性により優れている。3 つの方式の中で電気的連続性、荷重分散に
最も優れています。
ボルト・イン・ストリンガー方式の接地
ボルト・イン・ストリンガー方式の接地方法の 1 つとして、コンピュータ・ルームの周辺に
あるすべての柱脚を 2 つおきに #4 AWG または #6 AWG のワイヤーで接続する方法がありま
す。柱脚をワイヤーで接続した後、そのワイヤーを部屋の中央に通して、’X’ 字を作ります。
コンピュータ・ルームが非常に大きい場合や、不規則な形をしている場合はいくつかの ’X’ 字
を形成する必要があります。この場合、すべてを同じ周辺部の接地線に接続してください。
ドロップ・イン・ストリンガー方式の接地
ボルト・イン・ストリンガー方式で記述した ’X’ 方式を使用します。
フリー・スタンディング方式の接地
最も効果的な方法 — 下張り床に接地ストリップを追加する方法。アルミニウム製のストリッ
プを下張り床に取り付け、接地グリッドとして使用します。ストリップは最低でも厚さ
0.08cm(0.032”)、幅 8.0cm(3.0”) の物を使用してください。
それぞれの柱脚を 6.0mm(0.25”) のボルトを使用して製造業者の推奨するトルクで 4 つのスト
リップに取り付けてください。
44
サイト準備ガイド
フリーアクセス・フロアの要件
フロア・パネル
電源パネルへの
接地線
6 角ボルト
接地グリッド
接地クランプ
バンドおよび柱脚
コンピュータ装置への
接地モール
•
良好な方法 — フリーアクセス・フロアの構造を接地グリッドとして使用する方法。この場
合、床が接地グリッドとして設計されていることが必要です。つまり、ボルトで締められ
たストリンガーと、スズの導線または亜鉛めっきプレート ( 低抵抗が確保できます ) が取り
付けられており、電力供給設備と HP N クラス・サーバに取り付けるための取付け点が付い
ている床であることです。このタイプのグリッドと伝導性のあるタイルの床を一緒に使用
すると、接地性能はさらに高まります。
•
状況に応じた方法 — 最も効果的または良好な接地グリッド方式が実現できない場合は、当
社サイト準備担当者にお問い合わせください。お客様のサイトに合わせて、システム・キャ
ビネットを連結できるように長さを調整した接地モールをご用意します。ただし、長さを
調節した接地モールでシステム・キャビネットを接続した場合、接地インピーダンスが高
くなり、前述した 2 つの方式ほどうまく接地機能が働きません。
フリーアクセス・フロア環境では、装置から出ている電力ケーブルとインタフェース・ケー
ブルは、以下の図に示すようにパネル立ち上がり部、絶縁保護口 ( 床下 )、床下パネルを通る
45
サイト準備ガイド
フリーアクセス・フロアの要件
よう配線されます。
電源パネル
立ち上がり部。
幅および奥行き
はパネルと同じ
ケーブル
絶縁式ケーブル用開口
( フリーアクセス床下 )
フリー・アクセス・フロア・システム
空気室
データ処理施設では、フリーアクセス・フロアの床下を空気室として利用することがありま
す。この場合、床下の空間に冷たい、温度調節された空気を流し、データ処理領域の熱を発
散させるのに使用します。環流された空気はプロセス制御用高圧交流 (HVAC) ユニットの上
部に戻ります。
これによって、以下の問題が発生することが考えられます。
•
コンクリート製の下張り床は、密閉されているべきですが、それがされていない場合、コ
ンクリートが長期間「剥き出し」の状態で放置されることにより湿度管理上の問題が起こ
ります。
•
ケーブル配線が不適切な場合、空気流分配上の問題が起こります。
ケーブルの配線
ほとんどのデータ処理環境では、フリーアクセス・フロアの床下をデータや電力ケーブルの
46
サイト準備ガイド
フリーアクセス・フロアの要件
配線に使用しています。床下の配線が十分に管理されていることはまれなため、以下の問題
が起こることが考えられます。
•
空気流インピーダンスと流路の問題
•
ケーブルが極めて隣接した状態で平行に流れることよって起こる電磁妨害
•
液体が床下にこぼれたまま気づかれずに放置される。
•
フリーアクセス・フロアから出ている部分のケーブルが摩損し、感電の危険を引き起こす。
通常、ケーブルは空気流に垂直ではなく、平行になるよう配線します。また、データ・ケー
ブルと電力ケーブルが近接して平行にならないように、十分に注意して配線してください。
データ・ケーブルと電力ケーブルは、物理的に可能な場合は、お互いが最低限約 16cm(6”) 離
れるように設置してください。
安全対策
ほとんどの電気規定には、感電の危険性があるときは、必ず回避策を採るべきであると記さ
れています。例えば、「電圧がかかる可能性があり、作業者が触れる可能性のある電流の通っ
ていない金属部分は、接地する」などの対策を講じる必要があります。床下に配線されてい
るか、またはデータ処理部分の中に引き上げられているすべての電力ケーブルとデータ・
ケーブルには、短絡の危険性が潜んでいます。フロア・タイルは金属で覆われているため、
短絡したケーブルは容易に感電の原因となり得ます。このため、フリーアクセス・フロアを
正しく接地することは大変重要です。
性能の低下
フリーアクセス・フロアは分圧器 -- 容量性の極板 -- の働きをします。このため、コンピュー
タ・システムを正しく接地していない場合、コンピュータ・システムの性能低下の要因とな
ります。コンピュータ・システムは静電気放電と電磁妨害を起こします。プロセッサーの処
理速度が速くなると、これらの効果も顕著になります。床部の設備が正しく接地されていれ
ば、金属グリッドが静電気放電と電磁妨害の蓄積を解消する役目を果たします。
47
サイト準備ガイド
通常のコンピュータ・ルームでの設置要件
通常のコンピュータ・ルームでの設置要件
N クラス・システムを、フリーアクセス・フロアが施工されていない通常のコンピュータ・
ルームに設置する場合は、ケーブル管を使用することができます。SPU から出る電力ケーブ
ルとインタフェース・ケーブルをケーブル・ガイドを通して、ケーブル管へ引き入れます。
ケーブル管は電源パネルに接続します。ケーブル管は、SPU と周辺キャビネットから出るす
べてのケーブルとコンセントを収納できるものにしてください。
電源パネル
ケーブル用
絶縁開口
ケーブル管システム
48
立ち上がり部。
幅および奥行きは
パネルと同じ
サイト準備ガイド
荷重要件
荷重要件
床に対する荷重は、フリーアクセス・フロアではない床に装置を設置する場合には、通常問
題になりません。以下はフリーアクセス・フロアに装置を設置する場合の記述です。
フリーアクセス・フロアにおける荷重
床に対する荷重は、製造業者の仕様やフリーアクセス・フロアのグリッドに対する装置の位
置によって変化します。お客様の設置されているフリーアクセス・フロアに対する適合性を
当社で確定することはできませんが、お客様またはお客様担当の当社代理店が設置要件を判
断するための情報や説明を以下に記します。
床の荷重関連で使用される用語を以下の表で説明します。
用語
静荷重
定義
下部構造を含めたフリーアクセス・フロアの重量。
単位 : kg/m2 (lb/ft2)
積載荷重
床が安全に支えることができる荷重。
単位 : kg/m2 (lb/ft2)
集中荷重
パネルの一番強度の弱い部分 ( 通常パネルの中央 )6.45cm2 (1-in2) 面積あた
りに重さを加え、パネルの表面が定められた値以上の歪みを生じずに支
えることのできる荷重。
極大荷重
破損 ( フロア・パネルが壊れるまたは曲がる ) することなしにフロア・パ
ネルが支えることのできる最大荷重 ( フロア・パネル 1 枚あたり )。極大
荷重は通常フロア・パネル 1 枚あたりの荷重で表します。
移動荷重
規定の直径と幅の車輪でパネル上を移動した時にフロア・パネル 1 枚が
支えられる ( 破損することなしに ) 荷重。
平均床荷重
装置全体の重量を装置の底面積で割った値。単位は kg/m2 (lb/ft2)。最大構
成の HP N クラス・キャビネットの場合、床にかかる平均荷重は約
1057kg/m2 ( 約 215.5 lb/ft2) です。
フリーアクセス・フロアを施工したサイトの代表例
以下のようなフリーアクセス・フロア方式のコンピュータ・ルームは、HP N クラス・システ
ムを 1 台設置するのに十分な強度であると考えます。これらは、61.0cm(24”) x 61.0cm のフロ
ア・パネルを使用したボルト付きストリンガー付きオール・スチール製アクセス・フロア
Tate Access Floors Series 800 の仕様です。
49
サイト準備ガイド
荷重要件
項目
定格値
定格値
静荷重
34.2 kg/m2 (7 lb/ft2)
積載荷重
1528.3 kg/m2 (313 lb/ft2)
集中荷重a
567 kg (1250 lb)
極大荷重
パネル 1 枚あたり 1814 kg (4000 lb)
移動荷重b
181 kg (400 lb)
a. 最大たわみが 0.2cm(0.08”) まで
b. コンピュータによるシュミレーション値で、直径 7.6cm(3”)、幅
4.6cm(1.8”) の車輪を床上に 10 回通過させる。
50
サイト準備ガイド
電力関連の必要事項
電力関連の必要事項
51
サイト準備ガイド
電力の接続
電力の接続
HP N クラスの電源部は、専用の 20A 分岐回路を必要とする 200/208/230/240 V の交流製品で
す。電源部は、システムの構成によって異なりますが、2 台または 3 台の 10A、1163W の必
要電源数より 1 つ多い数のホット・スワップ可能な電源システムで構成されています。SPU
に連続供給できる電力は、1163W x 2 または 2325W です。
当社では、HP
N クラスの電源を壁または床のコンセントから取る方法はサポートしていませ
当社では、
ん。電源コードは、ジャンパー・コード
ん。
( 当社部品番号 : 8120-1860) を使用して、UPS または
PDU( 電源分配ユニット ) に直接差し込んでください。壁や床のコンセントに直接接続する場
合は、独自の電源コード・ソリューションが必要です。
注記
この文書で使用されている頭字語 PDU( 電源分配ユニット ) は、HP N クラス・
キャビネットに取付けた電源ストリップを指します。
注意
当社は、N クラス・サーバに対して “ferro-active” または “ferro-resonant” による電力
校正を行うことを推奨せず、またはサポートも行っていません。これらの電源調
整法は古い技術であり、HP N クラス・サーバに搭載されているアクティブ PFC
電源などの最新設計の回路には適合しません。“ferro-active”または“ferro-resonant”
電源調整法では、全高調ひずみが増大し、電源電圧に重大かつ予測できない変動
を引き起こす可能性があります。
モジュール PDU
N クラス製品では、以下の 2 つのモジュール PDU が使用可能です。
•
52
20A モジュール PDU( 当社製品番号 : E7674A)。この PDU には、C13 コンセント 7 個と、C19
コンセント 1 個が付いています。この PDU を N クラス SPU の電源として使用した場合、そ
の他の周辺装置用に別の PDU をキャビネットに追加する必要があります。PDU の電源コー
ド ( 当社部品番号 : 8120-6903) には、L6-20P プラグが付いています。このコンセントは L6-20R
の壁面または床上のコンセントに差し込まなければなりません。
サイト準備ガイド
電力の接続
•
30A モジュール PDU( 当社製品番号 : E7681A( 北米仕様 ) または E7682A ( 国際仕様 ))。この
PDU には、C13 コンセント 8 個と C19 コンセント 2 個があり、20A の分岐回路 ( 最大 30A
まで使用可能 )2 系統にまたがって分配できます。この PDU の電源コードには L6-30 プラグ
が付いています。
53
サイト準備ガイド
電気保護要件
電気保護要件
N クラス・システムがサポートしている HP PowerTrust UPS は、3.0kVA モデルと 5.5kVA モ
デルのみです。これらの UPS を使用して電力供給を保護可能な N クラス SPU の台数は 1 台
のみです。他のメーカーの推奨モデルは現時点では未定です。
HP N クラス・サーバの電源は、お客様サイトの UPS に直接差し込むことができます。ただ
し、システムの電源を HP PowerTrust UPS に差し込んでから、HP PowerTrust UPS をお客様サ
イトの UPS に差し込まれることをお勧めします。
54
サイト準備ガイド
接地要件
接地要件
接地方式
HP N クラス・サーバは以下の 2 種類の方式で接地することが必要です。
•
配電用安全接地
•
キャビネット間の高周波接地
注記
ここで記述する接地要件は、北米地域以外の場所では異なる場合があります。
配電用安全接地
配電用安全接地方式とは、配電装置内の複数の点を緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線を使用して接
地することを指します。この接地点を、コンピュータ・ルームの作業者が触れる可能性のあ
る金属シャシー部分に接続することによって、漏電や故障によって起こる感電の危険から作
業者を保護することができます。
配電装置はいくつかの部分から構成されています。当社は、これらの部分をお互いにしっか
りと接続し、全ての場所を等電位に保つことをお勧めします。
建屋内の主接地点 主要な電力供給設備は、該当する規制に従って大地に接地する必要があ
ります。大地への接続は、接地棒、建屋の鉄骨または導電性を持つ冷水用配管などを使用し
て行います。
電線コンジットの接地 電線コンジットは、Flex-T コンジットや防水コンジットなどの固い
金属製のものを使用し、コンジット同士またはコンジットとパネルや配電盤がしっかりと接
続され、連続的に接地状態が保たれるようにしてください。
電源パネルの接地 各電源パネルは緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線で電力供給設備に接地する
必要があります。緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線は、該当する規制 ( 電流装置回路の定格 ) に適
合した径のものを使用してください。
コンピュータ装置の接地 すべてのコンピュータ装置を分岐回路中の緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の
接地線で接地してください。緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線は適切な電源パネルに接続し、また
同じ径 ( 電流装置回路の定格 ) のものを使用してください。
キャビネット間の接地
装置キャビネット間の信号線には、高周波接地帰還路が必要です。すべてのキャビネットを
サイトの接地点に接地します。
注記
配電装置の緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線が長すぎたり、誘導性があるために適切
な高周波接地帰還路が形成できない場合があります。このような場合、接地スト
ラップを使用してシステム・キャビネットとサイトの接地グリッド ( お客様のご
用意されたもの ) を接続することもできます。接地ストラップの取付けは必ずし
も必要ではなく、接地回路にループを生じる可能性もあります。
55
サイト準備ガイド
接地要件
電源パネルをコンピュータ装置に極めて近接して配置した場合も、電源パネルをサイトの接
地グリッドに接続する必要があります。十分な高周波接地グリッドを供給する方法を次の項
で説明します。
フリーアクセス・フロアにおける接地 フリーアクセス・フロアを使用する場合、信号接
地グリッドを床全体に取り付け、広い周波数帯域で等電位を保持する必要があります。接地
グリッドは、装置用キャビネットと電力供給設備の接地点に対して、#6 AWG(16mm2) 以上の
接地線を使用して複数の点で接続する必要があります。詳しくは、フリーアクセス・フロア
の接地図を参照してください。
当社は以下の 3 つの方法を推奨します。
•
最も効果的な方法 — 下張り床に接地グリッドを追加する方法。アルミニウム製のストリッ
プ を 下 張 り 床 に 取 り 付 け、接 地 グ リ ッ ド と し て 使 用 し ま す。ス ト リ ッ プ は 厚 さ
0.08cm(0.032”)、幅 8.0cm(3.0”) のものを使用してください。
それぞれの柱脚を 6.0mm(0.25”) のボルトを使用して製造業者の推奨するトルクで 4 つのス
トリップに取り付けてください。
•
良好な方法 — フリーアクセス・フロアの構造を接地グリッドとして使用する方法。この場
合、床が接地グリッドとして設計されていることが必要です。つまり、ボルトで締められ
たストリンガーと、スズの導線または亜鉛めっきプレート ( 低抵抗が確保できます ) が取り
付けられており、電力供給設備と HP N クラス・サーバに取り付けるための取付け点が付い
ている床であることです。このタイプのグリッドと伝導性のあるタイルの床を一緒に使用
すると、接地性能はさらに高まります。
•
状況に応じた方法 — 最も効果的または良好な接地グリッド方式が実現できない場合は、当
社サイト準備担当者にお問い合わせください。お客様のサイトに合わせて、システム・キャ
ビネットを連結できるように長さを調整した接地モールをご用意します。ただし、長さを
調節した接地モールでシステム・キャビネットを接続した場合、接地インピーダンスが高
くなり、前述した 2 つの方式ほどうまく接地機能が働きません。
56
サイト準備ガイド
接地要件
フロア・パネル
電源パネルへの
接地線
6 角ボルト
接地グリッド
接地クランプ
バンドおよび柱脚
コンピューター装置への
接地モール
通常の床における設置 コンピュータ・ルームがフリーアクセス・フロアでない場合、ケー
ブル管アセンブリーを装置の電力ケーブル用配線路として使用します。
ケーブル管アセンブリーは、高周波接地用のコンジットとして使用することができます。ま
た、実施可能な当社製キャビネットへの接地以外にも、ケーブル管を、電力供給設備の接地
点に対して、最小 #6 AWG(16mm2) の接地線を使用して複数の点で接続する必要があります。
詳細は以下の図を参照してください。
装置接地方法の詳細
必要であると判断された場合は、当社の装置キャビネットすべてをサイトの接地グリッドに
以下の様に接続してください。
•
各接地ストラップの一端を適切なキャビネット接地ラグに取り付けます。
•
もう一方の端を一番近くにある柱脚の下方 ( フリーアクセス・フロアの場合 ) または、ケー
ブル管の接地点 ( 通常の床の場合 ) に取り付けます。
•
接地ストラップ両端の接地モールに端末 ( 端子 ) と接続用部品 (6.0mm(0.25”) ボルト、留め
ねじ、座金 ) が付いていることを確認してください。
57
サイト準備ガイド
接地要件
•
接地モールの接続点に塗料やその他の絶縁材料が付着していないか、また導電性グリス
(Burndy Penetrox またはその類似品 ) で処理されているかを確認してください。
ケーブル管上蓋
Cable trough top
ケーブル管上蓋と
ケーブル管は接地
システムとして
Cable
trough top and
使用します。
cable
trough is used
as grounding system
Ground
connection of
パネル接地線の接地点
panel
ground
wire )
( ケーブル管内
(inside trough)
Ground wire
接地線
6 角ボルト、
bolt,
BellevillHex
座金および
bellville washer and nut
ナット
ケーブル管
Cable
trough
Open
end at panel
パネル側開口部
Drill必要に応じて
trough
asケーブル管に穴を
required
開けてください。
Hex bolt,
Grounding
braid to
6 角ボルト、
コンピュータ装置への
bellville
washer
and nut
computer
equipment
Bellevill
座金およびナット
接地モール
58
EXSM008
6/1/97
サイト準備ガイド
システム要件
システム要件
システムの電気的要件
種類
仕様
交流電圧入力範囲a
200 ~ 240 VAC
交流入力電源周波数 i
50 ~ 60 Hz
交流入力電流
18 A (200 VAC での最大容量 )
12 A (240 VAC での最大容量 )
交流突入電流
TBD
交流入力電力
最大 1250 VA
電源定格出力
1163 W ( 直流連続出力時 )
システム・リセットを伴わない待機時
間
25ms (50/60Hz(1 周波または 500ms) の時 )
バッテリー・バックアップ時間
15 分
オプションの外部 PowerTrust UPS を使用した場合。
PowerTrust UPS を使用していない場合は、バッテリー・
バックアップはありません。
a. 電源は、入力側の交流電圧と周波数に自動設定されます。この範囲で操作するための
設定変更は必要ありません。
59
サイト準備ガイド
高可用性のための要件
高可用性のための要件
SPU レベルの電力可用性の向上
SPU レベルでは、必要な電源数より 1 台多い (n+1) ホット・スワップ可能な電源を使用する
ことで電源の高可用性を達成することができます。
N クラス・システムでは、通常のシステム操作とシステムのブートを行うためには 2 台の電
源が必要です。3 台目の電源は冗長電源装置となって、n+1 機能を提供します。
3 台目の ( 冗長な ) 電源がある場合、3 台の電源はすべてホット・スワップ可能になります。3
台の電源の内どれが停止しても、システムの実行を妨げることはありません。また、システ
ムが稼働している状態のままで電源を交換することができます。これにより、電源と電源
コードが接続されている PDU や PowerTrust UPS における単一故障を減らすことができます。
装置キャビネットのレベルでは、3 本の電源コードを PDU 内の異なる分岐回路にまたがって
接続することにより、電力の可用性を高めることができます。上図は、高可用性を実現する
ために 3 台の SPU が 3 台の 30A PDU に接続されている状態を示しています。
キャビネットレベルでの電力可用性の向上
装置キャビネットのレベルでは、3 本の電源コードを PDU 内の異なる分岐回路にまたがって
接続することにより、電力の可用性を高めることができます。下図は高可用性を実現するた
めに、3 台の SPU が 3 台の 30A PDU に接続されている状態を示しています。
分岐回路
A
60
200/240V
200/240V
200/240V
10A
10A
10A
20 A PDU
分岐回路
B
20 A PDU
分岐回路
C
20 A PDU
サイト準備ガイド
高可用性のための要件
このように配線すれば、分岐回路または 30A PDU の内の 1 つが停止しても、システムは
シャットダウンしません。これによって、PDU または PowerTrust UPS への電力供給設備にお
ける単一故障を減らすことができます。
サイト・レベルでの電力の高可用性
基幹業務用のアプリケーションが使用されているサイトでは、要求される電力の可用性が、
当社が提供する装置の想定範囲を超える場合があります。コンピュータ・ルームの高可用性
は以下の方法で達成することができます。
•
複数の変電設備から 1 つの変電設備に向けて給電する。
•
複数の変電設備から受電する。
以上の方法は費用がかかり、また複雑ですが、装置の単一故障を除去できます。
61
サイト準備ガイド
冷却に関する必要条件の算出
冷却に関する必要条件の算出
温度および湿度に関する仕様
通風口の周囲の気温と室温が異なる場合がありますので、室内環境だけではなく、必ずキャ
ビネットの冷却用通風口正面の運転中温度および湿度を測定してください。N クラス・サー
バ用コンピュータ・ルームの温度および湿度に関する仕様を下表に示します。
温度および湿度に関する仕様
パラメータ
動作範囲
推奨動作範囲
最大変化率
非動作範囲
温度a
5° ~ 35° Cb
(41° ~ 95° F)
20° ~ 25° C
(68° ~ 77° F)c
20° C/ 時
-40° ~ 70° C
動作湿度
15% ~ 80%RH、
35° C(95° F) で結
露なし
40% ~ 60%RH、
結露なし
30% RH/ 時、結露
なし
90%RH、65° C
(149° F) で結露な
し
a. N クラスは、上表の動作範囲内の温湿度で動作します。一般に電子装置は推奨動作範囲内で
動作させた時に最大の信頼性が得られます。
b. 上表の温度範囲は海抜 0m での値です。高度限界の海抜 3000m では、最大動作温度を
2° C/1000m の割合でディレーティングしてください。
c. 上表の温度範囲は海抜 0m での値です。高度限界の海抜 3000m では、最大動作温度を
2° C/1000m の割合でディレーティングしてください。
注記
動作範囲は、キャビネットの冷却空気の取入れ口で測定した周囲温度および湿度
で示します。
SPU 電力損失
最大限に構成された N クラス・サーバは、2150 ワット (7332BTU/ 時 ) の電力を消費します。
これは各 SPU あたり約 0.5 トンの冷却容量に相当します。1 台のキャビネットに 4 台の N ク
ラス・サーバが設置されている場合、安全な動作を確保するためには、1 台のキャビネット
に対して 2 トンの冷却容量が必要です。
今後リリースされる N クラス・サーバにはさらに高速なプロセッサが搭載され、各 SPU ごと
に 1 トンの冷却容量が必要となる可能性もあります。
注記
62
N クラス SPU キャビネット背面から放出される熱によって、周辺装置の周囲温
度がかなり上昇する可能性があります。発熱に対して十分対処できるよう、お客
様側でコンピュータ・ルームの換気と冷却について対策してください。
サイト準備ガイド
冷却に関する必要条件の算出
周辺装置用のキャビネットおよびその他の装置
冷却に関する必要条件を測定する際には、周辺のキャビネットおよびその他の装置から発生
する熱を考慮に入れる必要があります。下表を使って必要な測定を行ってください。
装置の種類
製品番号
電圧 (V)
電流 (A)
装置数 (B)
合計電流
(A x B)
コンピュー
タ
拡張キャビ
ネット
ディスク・
ドライブ
磁気テープ
プリンタ
端末
その他
合計 :
63
サイト準備ガイド
環境に関する必要条件の設定
環境に関する必要条件の設定
64
サイト準備ガイド
ESD に関する必要条件の確定
ESD に関する必要条件の確定
物体を離したり互いにこすり合せると、静電放電 ( 電圧レベル ) が起こります。静電放電の電
圧レベルは以下の要素で決まります。
•
材質
•
相対湿度
•
変化または分離の速度
ESD 放電レベルへの湿度の影響
下表は人的活動と湿度水準に基づく放電レベルを示しています。
湿度b および放電レベル ( 電圧 )c
人的活動a
26%
32%
40%
50%
リノリウムを施した床を横切る
6,150 V
5,750 V
4,625 V
3,700 V
カーペットを敷いた床を横切る
18,450 V
17,250 V
13,875 V
11,100 V
プラスチック製の椅子から立ち上がる
24,600 V
23,000 V
18,500 V
14,800 V
a. 原典 : B.A. Unger, Electrostatic Discharge Failures of Semiconductor Devices (Bell Laboratories,
1981)
b. 相対湿度レベルが同じでも、空気流量が増大するにつれ、静電放電の割合も高くなります。
c. この表の一部データは外挿法により算出されています。
静電気防止の方法
以下の予防措置に従って、コンピュータ・ルーム内での静電気による事故を低減してくださ
い。
•
コンピュータ・ルーム内の湿度レベルおよび空気流を推奨値に保つ。
•
導電性のある床張りにする ( タイル張りの場合は必ず電導性接着剤を使用する )。
•
床のワックスがけが必要な場合、伝導性ワックスを使用する。
•
すべての装置と床をしっかりと接地し、同じ接地電位にする。
•
導電性のある机と椅子を使用する。
•
回路基板を扱う場合は、必ず接地された静電気ストラップ ( またはその他の接地方法 ) を使
用する。
•
予備の電子モジュールは静電気防止容器に入れ保管する。
65
サイト準備ガイド
騒音に関する必要条件の確定
騒音に関する必要条件の確定
N クラス・サーバの騒音仕様は以下のとおりです。
騒音出力
31° C を超える温度で最大 7.5 ベル LwA
音圧
動作状態および待機状態ともに
31° C を超える温度で最大 61dB
目立った音調なし
雑音レベルを下げる
以下の方法によりコンピュータ・ルーム内の環境雑音レベルを下げることができます。
•
天井を二重構造にする — 市販されている、耐火性で音響特性が評価済みのガラス繊維製天
井タイルで天井を覆う。
•
吸音処理を施す — カーテンや吸音効果のあるもので壁を覆う。
•
撤去可能なパーティションを設ける — 最大の効果を得るには発泡ゴム製のパーティション
を使用してください。
66
サイト準備ガイド
RFI に関する必要条件の確定
RFI に関する必要条件の確定
内容
仕様
電波放射場耐性
10 ボルト / メーター (14KHz ~ 1 GHz)
磁場耐性
1 ガウス (47.5 Hz ~ 198 Hz)
静電放電耐性
15 kV ( 最大。機能の喪失なし )
25 kV( 最大。部品の損傷なし )
静電接触放電
4 kV CD、8kV AD ( 影響なし )
67
サイト準備ガイド
使用地域
使用地域での規定に関する検討
地域での規定に関する検討
使用地域
使用地域での規定に関する検討
地域での規定に関する検討
ご使用地域により、コンピュータ設備の設置に関して特別な規定を設けているところがあり
ます。コンピュータ・システムの設置がご使用地域の法規、規制、および機械、建築、配電
システムの各規定などに従っているかは、システム設置前にお客様側でご確認ください。ご
使用地域の規制に関しては、必要に応じて当社サイト準備担当者にご相談ください。
68
サイト準備ガイド
高度に関する必要条件の確定
高度に関する必要条件の確定
高度限界
動作時
海抜 3000m
非動作時
海抜 4500m
高度の影響
当社製品も含め旧型テープ • ドライブには、真空柱転送機構を使用しているため、大気圧によ
る影響を受けるものがあります。高地での気圧の減少を補償するためこの機構の調整が必要
な場合もあります。
69
サイト準備ガイド
温度 / 湿度に関する必要条件の確定
温度 / 湿度に関する必要条件の確定
N クラス・サーバのコンピュータ・ルームの温度および湿度仕様は下表のとおりです。
温度および湿度仕様a
パラメータ
推奨動作範囲
最大変化率 ( 毎時 )
温度b
0° ~ 40° C
(41° ~ 104° F)
TBD° C 反復あり、
TBD° C 反復なし
TBD° F 反復あり、
TBD° F 反復なし
動作湿度
15% ~ 80%, 65° C で結露なし
30% RH/ 時
a. 以上は推奨値です。推奨範囲外の動作については、当社サイト準備担当者にご相談くださ
い。
b. 高度限界 3,000 メートル
注記
70
動作範囲はキャビネットの冷却用通風口で測定された環境温度および湿度です。
サイト準備ガイド
電気障害の原因の確定
電気障害の原因の確定
N クラス・サーバに影響を及ぼす可能性のある電気的障害の原因を以下に示します。
壁面コンセント
掃除機、床みがきなどの建屋清掃用器具の電源コンセントは、必ずコンピュータ・システ
ム・パネル用の電源パネルとは別に設けられた電源パネルの回路遮断器から配線してくださ
い。また、これらのコンセントからの接地線は必ず通常の建屋配電パネルに接続し、コン
ピュータ・システムの接地線とは接続しないでください。
電源および接地線がそれぞれ別々に取れない場合、清掃用器具の使用が電気的ノイズの原因
となりコンピュータ・システムの異常な動作を引き起こす可能性があります。清掃用コンセ
ントが別のパネルから配線されているかどうかは電気技術者にご確認ください。
落雷
地理的要因によっては、人体およびコンピュータ・システムの保護のため避雷器の設置が望
ましい場合があります。米国では、電源および通信線に対する落雷またはサージ電流用避雷
器の設置に関する規制は、National Electrical Code( 米国電気規制法 ) 第 280 条に記されていま
す。避雷器は、必ず UL1449 評価を受け、IEEE587 テストに合格した製品を使用してくださ
い。
避雷および人的安全規則の詳細は、NFPA (National Fire Protection Association; アメリカ防火協
会 )Handbook の避雷に関する規定に記されています。
71
サイト準備ガイド
その他の環境による影響の確定
その他の環境による影響の確定
N クラス・サーバに影響を及ぼす可能性のあるその他の環境を以下に示します。
振動
断続的な振動は徐々に機械部品の劣化をまねき、振動が激しい場合にはディスク・ドライブ
のデータ・エラーの原因となる可能性があります。また、振動はプリント回路基板 (PCA) コ
ネクタ、ケーブル・コネクタおよびプロセッサ・バックプレーンの配線など機械的な接続に
影響を及ぼす可能性があります。
可燃性素材
コンピュータ・システムの基礎的な安全確保には、システムに損傷を与える可能性のある物
から十分に離れた場所を選ぶことが必要です。システムを設置または操作する環境に、高可
燃ガス、揮発性液体または可燃性微粒子による火気または爆発の危険のある場所を選ばない
でください。
空気汚染
空気汚染およびある程度の大きさを持つ粒子によってコンピュータ・システム、特にディス
ク・ドライブが損傷を受ける場合があります。液体アルコールを使用する複写機や湿式複写
機などからの腐食性ガスや溶剤の蒸気も損傷の原因になる可能性があります。通常の空気汚
染には、ほこり、煙、灰、消しゴムの滓、食べ物の滓や塩気を含んだ空気などがあります。
静電放電
コンピュータ・システムのある場所に通常よりも高いレベルの静電気 (15 KV またはそれ以上
) がある場合、装置に人が触れると「火花」が散る場合があります。特に、乾燥し気温の低い
天候では、カーペットや湿度の低さが静電気の原因になる場合があります。加湿器の使用で
静電気の発生を十分に下げることができます。( 当社は電熱式加湿器の使用をお勧めします。
冷水噴霧型加湿器はお勧めしません。)
静電放電を低減するには、他にもコンピュータ・システムの前に接地マットを使用すること
やカーペットを静電気防止スプレーで処理する方法などがあります。ただし、静電気防止ス
プレーは、システムの通風口のフィルターから流入し、システム内部の回路を膜で覆う可能
性があるためお勧めしません。スプレーは、システムの電源が切れた状態で使用してくださ
い。また長時間持続しないため、頻繁に使用する必要があります。
72
サイト準備ガイド
データ・アクセスの確定
データ・アクセスの確定
73
サイト準備ガイド
通信に関する必要条件およびリモート・アクセスの確定
通信に関する必要条件およびリモート・アクセスの確定
N クラス・サーバにはリモート・コンソール設備用と UUCP 用の少なくとも 2 本の通信回線
が必要です。N クラス・サーバでは、サイトまたはコンピュータ・ルームから離れた場所に
あるセキュア・コンソール LAN 用のモデムを経由してリモート・コンソールにアクセスでき
ます。
注記
モデムのアクセスが高可用性計画に含まれている場合は、複数のモデム用に電話
回線が必要になります。
システム内蔵のモデムは、RJ11 通信コネクタを使用しています。北米地域で設置する場合、
設置する電話線ジャックが RJ11 仕様に従っている必要があります (RJ11 コネクタは小型の簡
単に取外しができるタイプで、大型の 4 ピン・タイプではありません )。上記の仕様に従って
いない小型の場合にはモデムの接続はできません。
74
サイト準備ガイド
ネットワークに関する特殊な必要条件の確定
ネットワークに関する特殊な必要条件の確定
N クラス・サーバでは特別な IP アドレスが 3 つ必要となる場合があります。
•
N クラス・サーバ自身の IP アドレスが必要です。
•
障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) は、独立したネットワーク機器のた
め、アドレスを別途設定する必要があります。このため、プロセッサ用に、サイトで構成
された IP アドレス、ゲートウェイおよびサブネット・マスクが必要です。障害管理プロ
セッサは、DHCP に対応していないため、IP アドレスは動的に割り当てられた別のプール
から割り当てる必要があります。
•
リモート・ウェブ・コンソールを使用する場合は、コンソール用の IP アドレスが必要です。
75
サイト準備ガイド
保守作業用スペースに関する必要条件の確定
保守作業用スペースに関する必要条件の確定
装置のサービスを行うために、障害物のない場所を確保してください。また、装置の冷却用
に十分な通路スペースを設けてください。
•
冷却用通路スペース — N クラス SPU キャビネットの前後に約 91cm (36”) 以上のスペース
が必要です。
•
保守作業用スペース —N クラス SPU キャビネットの前後に設ける保守用スペースは、地域
の規則や規制に優先するものではありません。ただし、後々のためやアドオンの組み込み
に備えて、前面から 122cm(48”)、背面から 91cm(36”) のスペースを確保することをお勧め
します ( 前面 91cm、背面 122cm でも可 )。地域の規制については、専門家にご相談するこ
とをお勧めします。
保安入退室口の確定
多くのコンピュータ・ルームは保安管理されています。当社カスタマ・エンジニアが、営業
時間外にサービスのためにコンピュータ・ルームに出入りする場合は、お客様と調整させて
いただきます。
76
サイト準備ガイド
安全に関する必要条件の確定
安全に関する必要条件の確定
77
サイト準備ガイド
火災防止に関する必要条件の確定
火災防止に関する必要条件の確定
火災に対する安全性については、既存のまたは検討中の防火管理システムが十分かどうか担
当の保険業者にご相談ください。新しいサイトを建設する場合や既存の建屋を変更する場合、
その地域の火災防止および保護に関する建築規定を確認してください。また詳細については、
当社サイト準備担当者およびご使用地域の消防検査官にご相談ください。
78
サイト準備ガイド
電力停止 (E-Stop) に関する必要条件の確定
電力停止 (E-Stop) に関する必要条件の確定
コンピュータ・システムの電源パネルには、非常用遮断スイッチおよびサーモスタット装置
へ配線されたトリップ・スイッチが備わっている必要があります。通常、電気関連の規定で
は、このスイッチによってコンピュータ・ルームへの電源「および」空気流の供給を停止す
るように定められています。これは、非常事態または安全に運転できる室温を超えた場合に、
すべての装置の電源を停止させるためです。
ご使用地域における電気関連の規定を確認し、電力停止スイッチが任意または必須のどちら
であるかを確認してください。
79
サイト準備ガイド
接地要件
接地要件
接地方式
HP N クラス・サーバは以下の 2 種類の方式で接地することが必要です。
•
配電用安全接地
•
キャビネット間の高周波接地
注記
ここで記述する接地要件は、北米地域以外の場所では異なる場合があります。
配電用安全接地
配電用安全接地方式とは、配電装置内の複数の点を緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線を使用して接
地することを指します。この接地点を、コンピュータ・ルームの作業者が触れる可能性のあ
る金属シャシー部分に接続することによって、漏電や故障によって起こる感電の危険から作
業者を保護することができます。
配電装置はいくつかの部分から構成されています。当社は、これらの部分をお互いにしっか
りと接続し、全ての場所を等電位に保つことをお勧めします。
建屋内の主接地点 主要な電力供給設備は、該当する規制に従って大地に接地する必要があ
ります。大地への接続は、接地棒、建屋の鉄骨または導電性を持つ冷水用配管などを使用し
て行います。
電線コンジットの接地 電線コンジットは、Flex-T コンジットや防水コンジットなどの固い
金属製のものを使用し、コンジット同士またはコンジットとパネルや配電盤がしっかりと接
続され、連続的に接地状態が保たれるようにしてください。
電源パネルの接地 各電源パネルは緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線で電力供給設備に接地する
必要があります。緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線は、該当する規制 ( 電流装置回路の定格 ) に適
合した径のものを使用してください。
コンピュータ装置の接地 すべてのコンピュータ装置を分岐回路中の緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の
接地線で接地してください。緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線は適切な電源パネルに接続し、また
同じ径 ( 電流装置回路の定格 ) のものを使用してください。
キャビネット間の接地
装置キャビネット間の信号線には、高周波接地帰還路が必要です。すべてのキャビネットを
サイトの接地点に接地します。
注記
80
配電装置の緑色 ( 緑色 / 黄色 ) の接地線が長すぎたり、誘導性があるために適切
な高周波接地帰還路が形成できない場合があります。このような場合、接地スト
ラップを使用してシステム・キャビネットとサイトの接地グリッド ( お客様のご
用意されたもの ) を接続することもできます。接地ストラップの取付けは必ずし
も必要ではなく、接地回路にループを生じる可能性もあります。
サイト準備ガイド
接地要件
電源パネルをコンピュータ装置に極めて近接して配置した場合も、電源パネルをサイトの接
地グリッドに接続する必要があります。十分な高周波接地グリッドを供給する方法を次の項
で説明します。
フリーアクセス・フロアにおける接地 フリーアクセス・フロア・システムを使用する場
合、信号接地グリッドを床全体に取り付け、広い周波数帯域で等電位を保持する必要があり
ます。接地グリッドは、装置用キャビネットと電力供給設備の接地点に対して、#6
AWG(16mm2) 以上の接地線を使用して複数の点で接続する必要があります。詳しくは、フ
リーアクセス・フロアの接地図を参照してください。
当社は以下の 3 つの方法を推奨します。
•
最も効果的な方法 — 下張り床に接地グリッドを追加する方法。アルミニウム製のストリッ
プ を下 張 り 床 に 取り 付 け、接 地 グ リ ッ ド とし て 使 用 し ます。ス トリ ッ プ は 厚 さ 0.08
cm(0.032”) で幅 8.0 cm(3.0”) のものを使用してください。
それぞれの柱脚を 6.0mm(0.25”) のボルトを使用して製造業者の推奨するトルクで 4 つのス
トリップに取り付けてください。
•
良好な方法 — フリーアクセス・フロアの構造を接地グリッドとして使用する方法。この場
合、床が接地グリッドとして設計されていることが必要です。つまり、ボルトで締められ
たストリンガーと、スズの導線または亜鉛めっきプレート ( 低抵抗が確保できます ) が取り
付けられており、電力供給設備と HP N クラス・サーバに取り付けるための取付け点が付い
ている床であることです。このタイプのグリッドと伝導性のあるタイルの床を一緒に使用
すると、接地性能はさらに高まります。
•
状況に応じた方法 — 最も効果的または良好な接地グリッド方式が実現できない場合は、当
社サイト準備担当者にお問い合わせください。お客様のサイトに合わせて、システム・キャ
ビネットを連結できるように長さを調整した接地モールをご用意します。ただし、長さを
調節した接地モールでシステム・キャビネットを接続した場合、接地インピーダンスが高
くなり、前述した 2 つの方式ほどうまく接地機能が働きません。
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サイト準備ガイド
接地要件
フロア・パネル
電源パネルへの
接地線
6 角ボルト
接地グリッド
接地クランプ
バンドおよび柱脚
コンピューター装置への
接地モール
通常の床における設置 コンピュータ・ルームがフリーアクセス・フロアでない場合、ケー
ブル管アセンブリーを装置の電力ケーブル用配線路として使用します。
ケーブル管アセンブリーは、高周波接地用のコンジットとして使用することができます。ま
た、実施可能な当社製キャビネットへの接地以外にも、ケーブル管を、電力供給設備の接地
点に対して、最小 #6 AWG(16mm2) の接地線を使用して複数の点で接続する必要があります。
詳細は以下の図を参照してください。
装置接地方法の詳細
必要であると判断された場合は、当社の装置キャビネットすべてをサイトの接地グリッドに
以下の様に接続してください。
•
各接地ストラップの一端を適切なキャビネット接地ラグに取り付けます。
•
もう一方の端を一番近くにある柱脚の下方 ( フリーアクセス・フロアの場合 ) または、ケー
ブル管の接地点 ( 通常の床の場合 ) に取り付けます。
•
接地ストラップ両端の接地モールに端末 ( 端子 ) と接続用部品 (6.0mm(0.25”) ボルト、留め
ねじ、座金 ) が付いていることを確認してください。
•
接地モールの接続点に塗料やその他の絶縁材料が付着していないか、また導電性グリス
(Burndy Penetrox またはその類似品 ) で処理されているかを確認してください。
82
サイト準備ガイド
接地要件
接地システム経由のケーブル
ケーブル管上蓋
Cable trough top
ケーブル管上蓋と
ケーブル管は接地
システムとして
Cable
trough top and
使用します。
cable
trough is used
as grounding system
Ground
connection of
パネル接地線の接地点
panel
ground
wire )
( ケーブル管内
(inside trough)
Ground wire
接地線
6 角ボルト、
bolt,
BellevillHex
座金および
bellville
washer
and nut
ナット
ケーブル管
Cable
trough
Open
end at panel
パネル側開口部
Drill必要に応じて
trough
asケーブル管に穴を
required
開けてください。
Hex bolt,
Grounding
braid to
6 角ボルト、
コンピュータ装置への
bellville
washer
and nut
computer
equipment
Bellevill
座金およびナット
接地モール
EXSM008
6/1/97
83
サイト準備ガイド
その他の必要条件の確定
その他の必要条件の確定
特別な工具類
N クラス・サーバがキャビネットの一番上に追加または設置されている場合、脚立および
Genie®Load Lifter が必要です。
電話
電話線を延長してコンピュータ・システムの近くに電話を設置し、当社のサービス担当者、
カスタマ・エンジニア、アプリケーション・エンジニアおよびレスポンス・センターと迅速
に連絡が取れるようにしてください。コンピュータ・システムにリモート・サポート・モデ
ムを設置する予定があれば、電話回線を追加し適切な場所に設置してください。リモート・
サポートがあれば、離れた場所からでも電話回線を通してシステムに関する問題を診断する
ことができます。
注記
サイトの電話回線がモデム / データ転送可能な品質であるかどうかを最寄りの電
話電信会社に確認してください。
記録保護
業務に関する記録やその他の高価または複製が不可能な情報が保護されるよう、安全手段を
講じてください。複製または原版の記録は必ず保管し、事故が生じた場合には重要な情報が
すぐに回復できるようにしてください。重要なデータのコピーは、コンピュータのある場所
から十分離れた場所にある、通常、耐火性の保管装置に保存してください。
保管されている情報は定期的に更新し、その有効性を保ってください。電子データ処理保険
は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方に掛けることができます。詳細は、当社営業 /
サービス担当にお問い合わせください。
照明
コンピュータ・ルームに十分な照明や各種器具用のコンセントがあれば、装置の保守作業中
の事故は減少します。保守作業の安全性を高めることは、作業効率の向上をもたらし、結果
的にはコストの低減につながります。
例えば、十分な明かりがなければハードウェア上のケーブル接続ポイントを見ることは困難
です。また、十分な明かりがあればケーブル設置あるいは取外し時のコネクタへの損傷も減
ります。
床から約 76 cm(30 インチ ) で測定された場合の最小推奨照度は 756 ルーメン /m2(70 フィート
燭光 ) です。
窓
窓のある部屋にコンピュータを設置することは避けてください。コンピュータ・ルームへ日
光が差し込むと、種々の問題が生じる場合があります。磁気テープ保管メディアは直射日光
に当たると損傷を受けます。また、日光による熱が冷却システムへの負担となります。
84
サイト準備ガイド
必要条件の通知
必要条件の通知
サイト準備の最後には、当社サイト準備担当者と共にサイト準備チェックリスト ( “ 規約適合
性に関する検証 ” 参照 ) を再検討し、設置前に必要な作業を確認してください。サイト準備の
調査訪問後 3 日以内に、当社サイト準備担当者が書面で結果を正式に報告します。書面の例
を以下に示します。
1999 年 12 月 XX 日
御担当者様
当社システムの新規設置および運用に関わるサイト準備のご検討大変ありがとうございまし
た。
___ 月 ___ 日のミーティングで以下の書類をお渡ししました ( 該当項目に印 )。
サイト計画および準備ガイド ( 当社装置限定 )
お客様の構成リスト
サイト計画ワークブック
電気技術者検査チェックリスト
電源パネル図
ISP またはシステム見積
端末ケーブル配線ガイド
保証および保守契約情報
フロア計画設計
サイト実施およびサポート計画ガイド
現在のシステム構成ガイド
リソース・ガイド ( 紫色バインダー )
上記の書類は、当社システムの実施仕様を説明し、正しく設置するための参考資料となりま
すので大切にしてください。
ミーティングにおいて、以下の項目が検討されました ( 検討項目に「x」印 )。
コンピュータ・システムの配送に特別な手配が必要
装置の保管に特別な手配が必要
装置を最終的な場所へ移動させるための経路の確定
装置到着後の装置の開梱および点検
設置位置および設置形態の最終決定
85
サイト準備ガイド
必要条件の通知
コンピュータ・システム構成部品用の承認済み接地の用意
当社要請の「他の系統から絶縁された」接地システムの用意
当社要請の専用電源パネルの設置
設置する電力用品質管理装置の種類の確定
電力用品質管理装置のバイパス回路の確保
コンピュータ・ルームの適切な空調設備の選択
適切な温度調節装置の管理
適切な湿度調節装置の管理
静電放電 (ESD) の影響の軽減
24 時間連続運用のための環境準備
特別な空気浄化装置の必要性
非常用電源遮断 (EPO) スイッチの入用の判断
温度反応型遮断スイッチ設置の必要性の判断
コンピュータ・ルームにおけるカーペット敷設の悪影響
適切なデータ通信ネットワークの確立
無線周波数干渉 (RFI) の調整
フリーアクセス・フロアの適切な設置
コンピュータ・ルームへの電話回線の必要性
診断モデム用の使用可能な電話回線の用意
火災安全規制の理解
コンピュータ・ルームの十分な安全確保
保守清掃要員に対する清掃時の注意事項の説明
防音設備の必要性
落雷または天災からの保護の考慮
コンピュータ・ルーム内の十分な照明の確保
十分な振動管理の必要性
十分なシステム運用および管理用空間
離れた建屋にある端末の配線
新しい設備における既存および新システムの臨時操作
上記の検討項目を解決するためにさらに詳しい情報が必要な場合は、前述した文書を参照し
てください。
当社は、サイト・サービス・グループを通して、新しいコンピュータ・システム用施設の準
備に必要なあらゆるサービスをご提供します。コンピュータ・ルームの設計および建築、
ネットワーク設計、および設置やその他コンピュータ運用上必要なあらゆる相談をお待ちし
86
サイト準備ガイド
必要条件の通知
ております。詳しくは、当社営業担当にお問い合わせください。
お客様サイト準備に関して、ご不明の点がありましたら、ご遠慮なくお聞かせください。
87
サイト準備ガイド
計画の作成
計画の作成
コンピュータ・ルームの見取り図の設計
現在では、市販のソフトウェアを使って、コンピュータ・ルーム内の装置に対する空間上の
設計や配置計画を行うことができます。この方法は、大規模なコンピュータを設置し、特に
装置の配置替えや新しい装置の設置を繰り返し行う場合に便利です。コンピュータ・ルーム
の空間設計は、目盛り付きテンプレートや装置を模した切り抜きを使用して行うこともでき
ます。
コンピュータ・ルームの見取り図を完成させるには、当社サイト準備担当者による以下の作
業が必要です。
•
コンピュータ・ルームの寸法をお客様よりご連絡いただく。
•
システム・キャビネット、周辺装置およびその他の装置の配置を確認する。
•
各種ユーティリティおよび通信装置の配置を確認する。
— 電話機
— 電源
— ネットワーク
— 空調
— 空調ダクト
— 火災予防装置
— 照明
— 事務用設備 ( コンソール、机、テーブル、キャビネットなど )
•
88
必要な外部リソースを確認する。
サイト準備ガイド
お客様との計画の再検討
お客様との計画の再検討
ソリューションが配送される 30 日前には、当社サイト準備担当者がサイトがシステムの必要
条件および仕様に合致しているかの確認を行います。この時点で、サイト準備担当者と特に
以下の項目に注意しながらサイト調査チェックリストを再度検討してください。
•
電源の必要条件。必要な専用回路が使用できるかどうかの確認。必要なケーブル、プラグ、
コンセントが整っているかどうかの確認。接地の必要条件が合致しているかどうかの確認。
•
空間の必要条件。装置の開梱および設置に十分な空間があるかどうかの確認。フロア設計
図に保守用の空間があるかどうかの確認。
•
冷却設備の必要条件。N クラス・システムの必要条件に見合ったサイト空調設備があるか
どうかの確認。システム・キャビネットの構成によって周囲の装置に温度問題を起こさな
いかの確認。
•
各種設備の必要条件。電話線、照明などの必要条件が設計図に組み込まれているかどうか
の確認。
ソリューションの配送日までにサイトがシステムの必要条件および仕様に合致していない場
合には、システムの設置が延期される場合があります。
89
サイト準備ガイド
サイト計画の実施
サイト計画の実施
装置配送予定日までにサイト準備を必ず完了させるため、計画が決定しコンピュータ・ルー
ムの必要条件が確定したら直ちに工事請負業者を手配してください。装置設置予定日の 30 日
前までには、すべての主要な設備の変更および主要電源や空調設備の設置を完了してくださ
い。
必要であれば、当社サイト準備担当者が工事請負業者の手配をお手伝いいたします。
コンピュータ・システム・サイトがご使用地域の法令 / 規制、および機械、建築物、配電シ
ステムに関する規準に合致していることは、お客様側でご確認ください。ご使用地域の規制
に関しては、必要に応じて当社サイト準備担当者にご相談ください。
90
開梱 / 設置ガイド
開梱 / 設置ガイド
91
開梱 / 設置ガイド
組込み済み N クラス・システムの設置
組込み済み N クラス・システムの設置
組込み済みシステムとは、キャビネットに SPU と他のコンポーネントを取り付けた状態で出
荷されるものを指します。これにより、ユーザー側でシステムを稼働させるまでに要する時
間が短縮されます。
設置に必要または推奨される工具
•
Torx ドライバ (T-15 および T-25)
•
薄型組合せレンチまたは万能レンチ (1/2 インチ )
•
ナット・ドライバ (1/2 インチ ) またはソケット (1/2 インチ )、延長シャフト、ラチェット・
ハンドルまたはブレーカ・バー
•
#2 プラスねじ回し
•
中型マイナスねじ回し ( シャフト長 : 6 ~ 8 インチ )
組立済みキャビネットの設置手順
工場で深型のキャビネットに収めて出荷された N クラス・サーバを設置するには、以下の手
順を行います。
1. ラック・システムを開梱します。
2. ラックを最終設置場所に置きます。
警告
キャビネットは、傾斜防止脚を取り付けない状態で移動しないでください。傾
斜防止脚を取り付けずに移動させると、キャビネットが傾くおそれがあります。
キャビネットを移動する際は、必ず傾斜防止脚を取り付けて、地面との間に隙
間ができるように完全に直立した状態にしてください。
キャビネットと地面との隙間が少ないため、障害物 ( ドアの側柱や傾斜部、床
に置いてある大きな障害物など ) を避けるには、傾斜防止脚を一時的に取り外
す必要があります。
傾斜防止脚を取り付けずにキャビネットを移動する際は、特に注意が必要です。
障害物を通過した後はすぐに傾斜防止脚を取り付けてください。
キャビネットを移動先に置いたら、傾斜防止脚とキャビネット安定具を完全に
下げて固定してください。
上記の注意事項に従わなかった場合、装置の破損や人体への損傷を引き起こす
おそれがあります。
3. Core I/O ケーブルを接続します。
4. システム端末を接続します。
92
開梱 / 設置ガイド
組込み済み N クラス・システムの設置
a. HP 700 シリーズの端末の RS-232 シリアル・ポートと N クラス・サーバ背面にある
Core I/O コネクタ・パネルの Local Console Serial Port とを接続します。
b. LAN コンソール接続により、システム・コンソールを接続します。
c. Secure Web Console を使って、システム・コンソールを接続します。
d. ノート型 PC との直接シリアル接続により、システム・コンソールを接続します。
5. 障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) を構成して、システムをブートし、
UNIX プロンプトを表示します。
6. システムの電源を入れます。
93
開梱 / 設置ガイド
N クラス・サーバの開梱
N クラス・サーバの開梱
1. パレットから梱包用段ボールと静電気防止バッグを注意して取り外します。
2. 前面にある L ブラケット 2 個を取り外します。ボルト (1/2 インチ ) は後で使用するので保
管しておいてください。
1
背面
2
1. 輸送用 L ブラケット
2. 輸送用パレット
3
3. キャビネット
( 上から見た図 )
前面
1
注記
前面から見ると、キャビネットの左右両側の下部にブラケットが 1 個ずつありま
す。
3. キャビネット背面で以下を行います。
a. キャビネットのドアを開けます。
b. 1/2 インチ・ボルト 2 個を取り外して傾斜防止脚を外します。ボルトは保管しておきます。
ボルト
輸送時 :
L ブラケットを傾斜
防止脚の後ろに取り
付け、保管しておい
たボルトで固定しま
す。
c. 傾斜防止脚を取り外すと、L ブラケット (2 個 ) が見えます。この L ブラケットを取り外
します。
4. パレットから傾斜台 2 個を取り外して、パレット前面のスロットに注意して差し込みます。
94
開梱 / 設置ガイド
N クラス・サーバの開梱
警告
ラック・システムを傾斜台に下ろす際は特に注意してください。N クラス・
サーバ 1 台が入ったラックの重量は 190 kg にも及ぶ場合があります。キャビ
ネットをパレットから傾斜台へ下ろす際は、台の前に立たないでください。け
がをする恐れがあります。最小構成以外のシステムの場合、パレットからラッ
クを安全に取り外す作業は 2 人で行うことが必要です。
5. 必要に応じて、キャビネット底部のローラをまっすぐにして、キャビネットを注意して傾
斜台から下ろします。
警告
パレットからサーバを取り外した後、キャビネットを移動する場合は必ず傾斜
防止脚を取り付けてください。傾斜防止脚を取り付けなかった場合、キャビ
ネットが傾く恐れがあります。キャビネットと地面との隙間が少ないため、傾
斜防止脚が、床に置いてある障害物や敷居、傾斜部などに引っかかる場合があ
ります。
6. 付属の 1/2 インチ・ボルトを使って、前面と背面に傾斜防止脚を取り付けます。傾斜防止
脚は必ず、マウント・スロットの最上部に取り付けてください。このようにしておくと、
キャビネットを設置場所へ移動する際に、地面との間に最大限の隙間を確保できます。
7. キャビネットを設置場所まで注意して移動します。
8. 傾斜防止脚を完全に下までおろし、キャビネットの水平調節具を調整して、キャビネット
を安定させます。
95
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
組込み済みでない N クラス SPU の設置
組込み済みでないシステムとは、個別に出荷された SPU および他のコンポーネントを、ユー
ザー・サイトでキャビネットに組み込む必要があるものを指します。
注記
ここで説明する手順は、HP ラックおよびキャビネットの場合です。他社製のラッ
クおよびキャビネットの使用については、本書の後半を参照してください。他社
製の認定製品に組み込む手順は、レール・キットの購入時に付属してくる説明書
に従ってください。
設置に必要または推奨される工具
•
Torx ドライバ (T-15 および T-25)
•
薄型組合せレンチまたは万能レンチ (1/2 インチ )
•
ナット・ドライバ (1/2 インチ ) またはソケット (1/2 インチ )、延長シャフト、ラチェット・
ハンドルまたはブレーカ・バー
•
#2 プラスねじ回し
•
中型マイナスねじ回し ( シャフト長 : 6 ~ 8 インチ )
•
Genie LiftTM
SPU をユーザー・サイトでキャビネットに取り付ける
N クラス・サーバのキャビネットに組み込まない状態で出荷された SPU をサーバに取り付ける
には、以下の手順を行います。
1. SPU から梱包用段ボールと静電防止バッグを注意して取り外します。
96
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
2. 梱包ケース下部の前面のへりからフラップを破って取り除くと、SPU を Genie Lift で持
ち上げるための差し込み口が現れます。
3. Genie Lift プラットフォームを注意して持ち上げ、SPU とパレットの間の部分に差し込み
ます。
4. SPU の中心の下にリフトをセットします。
注記
SPU の重心は、ハードウェア構成によって異なりますが、通常は、上部 2 枚のカ
バーが合う部分から少し後方へずれた点になります。
97
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
5. SPU がパレットと梱包ケースから完全に離れる高さまで、Genie Lift プラットフォームを
持ち上げます。
6. キャビネットにスライド・レールを取り付けます。
a. 取 り 付 け 位 置 を 確 認 し て、ス ラ イ ド・レ ー ル 取 り 付 け 用 の シ ー ト メ タ ル・ナ ッ ト
(Tinermans) を取り付けます。
•ラックの最下部に取り付ける場合
ラックの最下部に取り付ける場合
キャビネットの下から 20 番目の穴にシートメタル・ナット (Tinermans) を取り付
けます。これにより、レール下部への取り付けが可能になります。
最初のナットを取り付けた穴から 6 個上の穴に、2 番目のナットを取り付けます (
各ポストに 1 個ずつ )。これにより、レール上部への取り付けが可能になります。
•2 番目以上の位置に取り付ける場合
レールの一番上から 24 番目の穴にシートメタル・ナット (Tinermans) を取り付け
ます ( 各ポストに 1 個ずつ )。これにより、レール下部への取り付けが可能になりま
す。
最初のナットを取り付けた穴から 6 個上の穴に、2 番目のナットを取り付けます ( 各ポ
ストに 1 個ずつ )。これにより、レール上部への取り付けが可能になります。
98
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
b. 付属のナットと Torx ねじを使ってポストにレールを取り付けます。
7. キャビネット・ポストにシートメタル・ナットを取り付けて、以下の手順に従ってシャー
シを固定します。
•前面側の 2 本のキャビネット・ポストの前面にシートメタル・ナット (Tinermans)
を取り付けます。このとき、サイド・レールの 1 番上のねじより穴 1 個分上の位置
に取り付けます。
•前面側 2 本のキャビネット・ポスト前面で、最後のナットから 23 個下の穴に、残
り 2 つのシートメタル・ナット (Tinermans) を取り付けます。
注記
上記のシートメタル・ナットは、後で必要に応じてスライドさせて移動できます
が、この時点で取り付けておく方が作業が簡単です。
8. リフトを使って、SPU を取り付け位置に置きます。
9. リフトを持ち上げて、SPU をレールの位置に合わせます。
10. SPU をレールの上を静かにすべらせてキャビネット内に移します。
注記
リフトはレールの位置に合わせて上または下へ動かしてください。
11. リフトをキャビネットから離して下ろします。
99
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
注意
SPU をキャビネット内にスライドさせる際は、注意が必要です。レールにストッ
パが取り付けられていない場合、SPU をキャビネット前面側からスライドさせる
と、そのまま背面側まで滑って落ちるおそれがあります。この注意事項に従わな
かった場合、作業者が損傷したり、機器が破損するおそれがあります。
12. ケーブル用ブラケットを取り付けるため、SPU の後部が約 20cm はみ出す位置までキャビ
ネットに入れます。
13. ケーブル取り付け用ブラケットを取り付けます。両側にブラケットを 1 個ずつ取り付け、
それぞれ 2 本のねじで固定します。
14. SPU が前面から少しはみ出す位置までスライドさせて、前面用ストッパを 2 個取り付けま
す。ストッパは、両側に 1 個ずつ取り付けます。3 個のねじの上に鍵穴状の開口部をあて
がい、ねじを締めてストッパを固定します。
15. ストッパがキャビネット・ポストに当たるまで SPU をスライドさせます。
100
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
16. ストッパに 4 本のねじを取り付けて、キャビネット・ポストに固定します。各ストッパの
上下に 1 個ずつねじを取り付けます。
17. フロント・ベゼル、サイド・パネル、フィラー・パネルを取り付けます。
18. Core I/O ケーブルを接続します。
19. システム端末を接続して、システムを構成します。
a. HP 700 シリーズの端末の RS-232 シリアル・ポートと N クラス・サーバ背面にある Core
I/O コネクタ・パネルの Local Console Serial Port とを接続します。
b. LAN コンソール接続により、システム・コンソールを接続します。
c. Secure Web Console を使って、システム・コンソールを接続します。
d. ノート型 PC との直接シリアル接続により、システム・コンソールを接続します。
20. 障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) を構成して、システムをブートし、
UNIX プロンプトを表示します。
21. システムの電源を入れます。
システムのシリアル番号の記録
ここで、システムのシリアル番号を記録して保管しておいてください。シリアル番号は保証
およびサービスを受ける際に必要になります。
シリアル番号は 2 箇所にあります。
101
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
•
N クラス・シャーシの左側の紙ラベル
シリアル番号
102
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
•
フロント・ベゼルの右側にあるタグ ( 引き出すと、裏側にシリアル番号あり )
シリアル番号のタグ
( 裏側にシリアル番号 )
裏側表示
注記
このタグにはシステム名も記載されています。
他社製ラックのサポート
概要
HP サーバはこれまで HP 製の Rosebowl 2 キャビネットだけを使用していましたが、新しく他
社製のラックが使用できるようになりました。お客様は、ISP、ASP、ホスト施設、併置施設
などでデータ・センタを収納する際に、今まで以上に多様なラックを利用できるようになり
103
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
ました。代表的なラックのベンダには、Chatsworth Products Inc.(CPI)、Wrightline、Rital など
があります。
ラックのベンダとその製品ラインを既にいくつか認定しています。今後、前述の 3 社の他に、
Vero、Zero、Bud Industries および SMC の認定を進める予定です。ベンダ各社は、数種類の製
品ラインを持っていますが、N クラスで利用できるのは、下図に示すようなキャビネットま
たは 4 柱ラックだけです。
キャビネットの例としては、Chatsworth (CPI) Megaframe、Whrightline Paramount、Rittal Vario、
Vero IMARK、SMC、Zero Express Rack、および Bud Industries S2000 があります。
N クラス組み込み用他社製ラックのチェックリスト
ここでは、フィールド・エンジニアやお客様が、N クラス・システムを他社製のラックに安
全にしかも正しく組み込む方法を説明しています。
注記
ここでの説明は、お客様のサイトで組み込む場合だけについて述べています。
注記
ここでの説明は、サイト準備ガイドには含まれていません。サイト準備ガイドに
は、電源、周囲の温湿度、冷却の条件について説明があります。チェックリスト
を使用する前に、サイトの準備に関わる事項を調べておいてください。なお、サ
イトの準備に関しては、http://www.docs.hp.com/ をご覧ください。
床面積 N クラスの奥行きは 96.5cm (38") で、さらにケーブルの処理用に 15.2cm (6") 必要です
ので、ラックとしては合計 111.7cm (44") の奥行きが必要になります。サービスおよび近くの
装置からの電磁妨害を考慮して、前面に 121.9cm (48")、後面に 91.4cm (36") のスペースを設け
るようお勧めします。
安全性チェックリスト 安全に組み込むためには、次の事項に従ってください。
104
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
転倒防止
保守サービスやホット・スワップなどを行う際には、N クラスをスライ
ドさせるためラックから前後に 61.0cm (24") 飛び出します。この時ラッ
クが傾く危険がありますので、ラックの前後をボルトで床に固定する必
要があります。この場合には、ブラケットがラック・ベース金属板にボ
ルトで固定されていることを確認してください。安全性に関しては、こ
れ以外の転倒防止策は保証できかねます。
適切なラック・スライド
HP N クラスを保守する場合、前後に 61.0cm (24") スライドさせます。
ラックをスライドさせるときには、必ずユニットがデテントで止まるよ
うにしてください。こうしておけば、ユニットを落としたりユニットを
持ち上げようとして怪我する危険を回避できます。
保証チェックリスト 他社製のラックを使用する場合に、当社の保証を受けるためには、次の
事項を考慮してください。
通風
N クラスは前面から後面に通風しますので、そのままでは前面、後面の
ドアは使用できません。ドアは外しておくか、穴明きドアに変更してく
ださい。穴明き率 63% のパターンを、幅は 43.2mm (17") 以上で、上か
ら下まで 5.1cm (2") を残して全面にわたって設けてください。また、他
の装置の排気が、N クラス・システムの空気取り入れ口 ( 前面 ) に入ら
ないようにしてください。
サービス・アクセス
N クラスの計画に従った修理、およびホット・スワップ ( ファン、電源
装置、および PCI カード ) ができるように、ユニットを前後 61.0cm
(24") の範囲で自由にスライドできるようにしておいてください。このよ
うにしておけば、ラックの使用とは関係なく、標準のサービス契約を使
用することができます。
ケーブルのストレイン・
リリーフ
N クラスのケーブル処理は 2 つの部分からなります。1 つは、背面下部
に取り付けられている針金の部品で、ストレイン・リリーフとして働き
ます。もう 1 つは、ケーブル押えで、ケーブルは Velcro のタイラップで
固定されてから、61.0cm (24") の余長 ( サービス・ループ ) を取って床に
出ていきます。このサービス・ループがあるので、システムを保守サー
ビスする際に前後にスライドできます。保証を有効にするためには、特
に Core I/O の ULTRA-2 SCSI コネクタ、または PCI カードの SCSI タイ
プのケーブルには、適切なストレイン・リリーフを使用する必要があり
ます。そのために、後のドアを外さなくてはならない場合があります。
ドアを外すかどうかは、次の例を参照して判断してください。
•
ケーブルが最も少ない場合:電源ケーブル 3 本と LAN ケーブルが 2 本の場合で、使用でき
るストレイン・リリーフも含めていろいろなオプションがあります。セキュリティ用に、後
のドア ( 穴明き ) を使用できる可能性があります。
•
光ケーブルの場合:光ケーブルは曲げ半径が 3.8cm (1.5") と小さいうえ、ロー・プロフィー
ルのコネクタが使用できます。この例では、電源ケーブル 3 本、LAN ケーブル 2 本、およ
び数本の光ケーブルを使用します。ケーブル全体としては比較的小さくまとまりますので、
針金製のストレイン・リリーフの中に全部収まる可能性があります。
•
最多本数の SCSI ケーブルの場合:ultra-flex SCSI ケーブルを使用すると、曲げ半径を 3.8cm
(1.5") と小さくし、しかもロー・プロフィールのコネクタが使用できます。SCSI ケーブル
105
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
12 本、電源ケーブル 3 本、および LAN ケーブル 2 本を使用する場合は、付属の針金製スト
レイン・リリーフを使用してください。ぜひ、N クラスのラックをご使用ください。ケー
ブルすべてを余裕をもって収納することができます。
N クラス PDU のサポート
他社製のラックを使用する場合は、N クラス・サーバ用の PDU を別にご注文いただく必要が
あります。通常 PDU は HP キャビネのオプションになっていますので、この例では別注文が
必要になります。
PDU には次のものがあります。
E7674A 19”
16A
100-240V
E7681a 19”
30A
100-240V
E7682A 19”
60A
100-240V
サポートの要否
次の表に機能とサポートの要否を示します。
主要機能
高可用性 N クラス
Anti-Tip
必須
適切なラック・ス
ライド
必須
通風
必須
サービス・エリア
必須
ケーブルのストレ
イン・リリーフ
必須
全面アクセス
121.9cm (48")
背面アクセス
91.4cm (36")
サポートのオプション
安全性と保証のチェックリストを確実に行うために、フィールド・カスタマ・エンジニアは、
オーダごとにサイト準備を行う必要があります。N クラスの価格には、サイト準備の費用が
含まれています。
106
開梱 / 設置ガイド
組込み済みでない N クラス SPU の設置
他社製ラックの注文ガイド
ラック
取り付け部品
ドア
認定済み転倒
防止キット
問い合わせ先
Chatsworth
Megaframe
Rack ( キャビ
ネット )
12468 Series
Full Rack
Mounting Rail、
ペアa
14032 Series Perforated
Metal Door ( 穴明きメ
タル・ドア )
712441-001
Floor Clamp Kit
( 床固定キット
)
www.chatsworth.com
JDF8242L Paramount
84" x 24" left-hinged (
左ヒンジ )
床に固定
www.wrightline.com
床に固定
Sales & Customer
Support 1-800-SMC-PLUS
(1-800-762-7587)
12464 Series
Half Rack
Mounting Rail、
ペアb
Wrightline
Paramount
Frame 40”
Deep
JF842440
JRK44190 Rail
Kit ( レール
キット ) および
JHP0N001
N-Class Adaptor
Bracket ( アダ
プタ・ブラ
ケット )
JDF8424R Paramount
84" x 24" right-hinged (
右ヒンジ )
84" x 24" ドア・フ
レーム用 JDP84242
Paramount Frame 穴明
きドア・インサート
JTPP2440 穴明きトッ
プ・パネル - 24"W x
40"D
SMC 36"
Deep LAN
Storage
Module
N クラス・ア
ダプタ
前後とも通風口付き
a. 2 個購入が必要
b. 2 個購入が必要
注記
上記以外にもラック・ベンダを今後認定していきます。
107
開梱 / 設置ガイド
ケーブルの接続
ケーブルの接続
以下のリンクでは、N クラス・システムへ各機器をケーブル接続する方法を説明しています。
コンソールの接続
HP 700 シリーズ・システム・コンソールの接続
Secure Web Console の接続
LAN コンソールの接続
PC をコンソールとして直接接続する
ネットワークの接続
LAN/WAN コンソールの接続
SCSI デバイスの接続
SCSI デバイス・ケーブルの接続
108
開梱 / 設置ガイド
コンソールのケーブル接続
コンソールのケーブル接続
以下のリンクでは、N クラス・システムへコンソールをケーブル接続する方法を説明してい
ます。
コンソールの接続
HP 700 シリーズ・システム・コンソールの接続
Secure Web Console の接続
LAN コンソールの接続
PC をコンソールとして直接接続する
109
開梱 / 設置ガイド
HP 700 シリーズ・システム・コンソールの構成
HP 700 シリーズ・システム・コンソールの構成
本項では、VT-100 モード用 HP 700 シリーズの端末を N クラス・サーバで使用する場合の構
成方法を説明します。
VT-100 モードで動作可能な端末であればどの端末も使用できますが、HP700 シリーズを使用
するユーザーが多く、また現在使用されている端末の典型的な構成でもあるため、例として
ここでは HP700 シリーズの端末を使用します。
HP700 VT-100 モードの構成
VT-100 モード用 HP 700 シリーズの端末 を構成するには、以下の手順に従ってください。
注記
矢印キーまたはタブ・キーのいずれかを使って画面の設定オプションを選択しま
す。
1. [config ] キー ([f8]) を押します。
2. [terminal config] キー ([f5]) を押します。
3. Terminal ID に移動し vt100 と入力します。
4. Set TermMode に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って EM100 を選択します。
5. [config] キー ([f8]) を押します。
6. [ansi config]([f6]) を押します。
7. multipage に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って yes を選択します ( 画面スクロールも可
能 )。
8. Backspace Del に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って Backspace/Del を選択します。
9. EM100 ID に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って EM100 を選択します。
110
開梱 / 設置ガイド
Secure Web Console の取付け
Secure Web Console の取付け
本項では、HP Secure Web Console を N クラス・サーバに取り付ける方法を説明します。
Secure Web Console の技術データや取付け / 構成方法については、以下の URL を参照してく
ださい。
http://www.hp.com/go/webconsole
http://eproducts.hp.com/webconsole/frame_service.html
注記
システム・コンソール (HP700 シリーズの端末 ) と HP Secure Web Console を同時
に N クラス・サーバに取り付けることはできません。一度に取り付けることがで
きるのは、どちらか一方のみです。
キャビネット背面
111
開梱 / 設置ガイド
Secure Web Console の取付け
HP Secure Web Console を N クラス・サーバに取り付けるには、前ページの図とサーバに付属
のドキュメントを参照してください。次に、以下の手順を行います。
1. ワイヤ取り付け用ブラケットを取り付けます。2 つの先端を ( プラスチック製キャップを
はめずに ) サーバのシャーシ背面にある通気口のグリルに慎重に挿入します。ブラケット
を、中央部の穴の一番上の列に取り付けます。
2. 図に示すとおり、Secure Web Console の電源部を、ワイヤ取り付け用ブラケットの下部に
置きます。
3. 電源ケーブルの一端を電源部の記載に従って接続します。
112
開梱 / 設置ガイド
Secure Web Console の取付け
4. Web Console をブラケット内に置きます。
5. DC 出力ケーブルを電源部と Web Console に接続します。
6. LAN ケーブルの一端 (RJ-45) を、Secure Web Console の LAN ポートに接続します。
7. データ /LAN ケーブルの一端を、N クラス・サーバの Core I/O パネルの Local Console
Serial Port と書かれたポートに接続します。
注意
お使いの N クラス・システムへの不正アクセスを防止するため、N クラス・シス
テムと Web Console の構成が完了するまで、シリアル・ケーブルのもう一端を
Secure Web Console に接続しないでください。
8. 電源ケーブルのもう一端を、キャビネットの PDU の使用可能なプラグに差し込みます。
9. Secure Web Console を、付属のドキュメントの指示に従って、または以下の URL を参照し
て構成します。
http://www.hp.com/go/webconsole
10. Web Console を正しく構成した後、N クラス・サーバのシリアル・ケーブルのもう一端を
Web Console に接続できます。
113
開梱 / 設置ガイド
LAN コンソール
LAN コンソール
本項では、ノート型 PC を LAN ケーブル接続によりコンソールとして構成する方法を説明し
ます。この手順では、端末エミュレータのソフトウェア・パッケージ・セットを使って、
VT100 端末のエミュレーションを実行します。
注記
N クラス・サーバへ PC または UNIX システムからアクセスする前に、HP700 シ
ステム・コンソールからサーバを構成しておく必要があります。
1. PC のネットワーク・アダプターと N クラス・サーバ背面の 10BaseT LAN コンソール・
ポートをケーブルで接続します。
2. 端末エミュレータ・ソフトウェアを起動して、エミュレーションを VT100 に設定します。
3. 障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) の IP アドレスを入力して N クラス・
サーバに接続し、<ENTER> または <RETURN> を押します。
114
開梱 / 設置ガイド
PC をシステム・コンソールとして接続する
PC をシステム・コンソールとして接続する
本項では、ノート型 PC をケーブルで直接接続してコンソールとして構成する方法を説明しま
す。この手順では、端末エミュレータのソフトウェア・パッケージ・セットを使って、
VT100 端末のエミュレーションを実行します。
1. PC のシリアル・ポートと N クラス・サーバ背面のローカル・コンソール・シリアル・
ポートをシリアル・ポート・アダプタ・ケーブルで接続します。
2. この時点で HP-UX のプロンプトが表示されています。
3. システムにログインできます。障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) にも
入ることもできます。
115
開梱 / 設置ガイド
Core I/O のインジケータおよび接続
Core I/O のインジケータおよび接続
ここでは N クラス背面の操作インジケータおよび Core I/O 接続について説明します。
1. ( 緑 ) Core I/O ボード電源 LED - 点灯している場合、Core I/O ボードの DC 電源が使用でき
ます。
2. ( 緑 ) 障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) 電源 LED - 点灯している場合、
障害管理プロセッサの DC 電源が使用できます。
3. ( 赤 ) セルフテスト障害 LED - 点灯している場合、複数のパワーアップ・セルフテストが正
しく終了しなかったことを示します。
4. ( 黄 ) 10BASE-T コンソール LAN 衝突 LED - 点灯している場合、10BASE-T コンソール LAN
上でデータ・パケットの衝突が起きました。
5. ( 緑 ) 10BASE-T コンソール LAN リンク OK LED - 点灯している場合、10BASE-T コンソール
LAN リンクの状態は正常です。
6. ( 緑 ) 10BASE-T コンソール LAN 受信 LED - 点灯している場合、10BASE-T コンソール LAN
上でデータ・パケットが受信されました。
7. ( 緑 ) 10BASE-T コンソール LAN 転送 LED - 点灯している場合、10BASE-T コンソール LAN
上でデータ・パケットが転送されました。
8. ( 緑 ) 10BASE-T/100BASE-T モード LED - 点灯している場合、LAN は 100Mbps モードです。
点灯していない場合は、10 Mbps モードです。
9. ( 黄 ) 10BASE-T/100 BASE-T LAN 衝突 LED - 点灯している場合、10BASE-T/100BASE-T LAN
上でデータ・パケットの衝突が起きました。
10. ( 緑 ) 10BASE-T/100BASE-T LAN リンク OK LED - 点灯している場合、10BASE-T/100BASE-T
LAN リンクの状態は正常です。
11. ( 緑 ) 10BASE-T/100 BASE-T LAN 受信 LED - 点灯している場合、10BASE-T/100BASE-T LAN
116
開梱 / 設置ガイド
Core I/O のインジケータおよび接続
上でデータ・パケットが受信されました。
12. 緑 ) 10BASE-T/100 BASE-T LAN 転送 LED - 点灯している場合、10BASE-T/100BASE-T LAN
上でデータ・パケットが転送されました。
13. ( 緑 ) 差動型検出 (Diffsens) LED - 点灯している場合、外部 SCSI バスは低電圧差動 モードで
す。点灯していない場合は、シングル・エンド・モードです。
14. ( 緑 ) ターミネータ電源 (Termpower) LED - 点灯している場合、SCSI ターミネータの電源は
N-4000 から供給されています。点灯していない場合は、外部 SCSI デバイスから供給され
ています。
15. リモート・コンソール・シリアル・ポート ( モデム ) - 9 ピン ( オス・ピン )、D タイプ、
9600bps RS-232 シリアル・ポート用コネクタを接続できます。モデムまたはその他のシリ
アル装置接続用です。
16. ローカル・コンソール・シリアル・ポート - 9 ピン ( オス・ピン )、D タイプ、9600bps
RS-232 シリアル・ポート用コネクタを接続できます。ローカル・システムのコンソール
/VT-100 端末接続用です。
17. 10BASE-T LAN コンソール・ポート - RJ45 10BASE-T LAN コンソール接続に使用できます。
18. UPS 専用 - 9 ピン ( オス・ピン )、D タイプ、9600bps RS-232 シリアル・ポート用コネクタ
を接続できます。シリアル装置または UPS の接続用です。
19. 10BASE-T/100BASE-T LAN ポート - RJ45 10BASE-T/100BASE-T システム LAN 接続に使用で
きます。
20. GPS リセット・ボタン ( 凹状 ) - ボタンを押すとサービス用補助プロセッサ (GSP) でリセッ
ト機能が実行されます。
21. Ultra SCSI II 68 ピン超高密度コンピュータ・インタフェース (VHDCI) - 外部 SCSI デバイス
の接続に使用します。シングル・エンド SCSI デバイス(デフォルト)か差動型 SCSI デバ
イスかを自動検出します。
コンソールの接続および構成
ここでは、N クラス・システム・コンソールのインストールと構成について説明します。
N クラス RS-232 ローカル・システム・コンソールのインストール
以下に N クラス・システム上にシステム・コンソールをインストールする方法を説明します。
HP-700 シリーズの端末を例として使用します。VT100 端末エミュレーション・モード用に設
定されている端末であれば、いずれもシステム・コンソールとして使用できます。
1. N クラス・サーバ背面の I/O コネクタ・パネルにある Local Console Serial Port と書かれた
ポートにシリアル・ケーブルの片端を接続します。
117
開梱 / 設置ガイド
Core I/O のインジケータおよび接続
2. シリアル・ケーブルのもう一方の端をコンソールのシリアル /RS232 ポートに接続します
(RS232 シリアル・ポートの表示方法はメーカーによって異なります)。
3. システム・コンソールを交流入力電源に接続します。
注意
N クラス・キャビネットの PDU の出力電圧は 240VAC です。HP-700 シリーズの
端末は電源電圧自動切替型ですが、端末によっては自動切替型でない場合もあり
ます。
必ず電源電圧自動切替型であり、240VAC で動作可能であることを確認してから
端末を PDU に接続してください。上記を怠った場合、システム・コンソール・
ターミナルを損傷する恐れがあります。
4. システム・コンソールの交流電源スイッチを入れます。
コンソールの構成(VT100
モード)
コンソールの構成(
本項では、VT-100 モード用 HP 700 シリーズの端末を N クラス・サーバで使用する場合の構
成方法を説明します。
VT-100 モードで動作可能な端末であればどの端末も使用できますが、HP700 シリーズを使用
するユーザーが多く、また現在使用されている端末の典型的な構成でもあるため、例として
ここでは HP700 シリーズの端末を使用します。
HP700 VT-100 モードの構成
VT-100 モード用 HP 700 シリーズの端末 を構成するには、以下の手順に従ってください。
注記
矢印キーまたはタブ・キーのいずれかを使って画面の設定オプションを選択しま
す。
1. [config ] キー ([f8]) を押します。
2. [terminal config] キー ([f5]) を押します。
3. Terminal ID に移動し vt100 と入力します。
4. Set TermMode に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って EM100 を選択します。
5. [config] キー ([f8]) を押します。
6. [ansi config]([f6]) を押します。
7. multipage に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って yes を選択します ( 画面スクロールも可
能 )。
8. Backspace Del に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って Backspace/Del を選択します。
EM100 ID に移動し、[Prev] と [Next] キーを使って EM100 を選択します。
118
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
SCSI デバイス
本項では、外部 SCSI デバイスの基本的なケーブル接続方法、および設定方法について説明し
ます。
外部メディア・デバイス
外部メディア・デバイス
N クラス・システムは、DVD-ROM、CDROM、DDS テープなど、取り外し可能なメディア装
置を標準装備していません。
N クラス・システムの Core I/O コネクタ・パネルには、Ultra 2 低電圧差動型 (LVD) 68 ピン超
高密度コンピュータ・インタフェース (VHDCI) を接続できる SCSI ポートがあります。この
コネクタを通して、外部 SCSI デバイスを接続します。
N クラス・システムでは、キャビネット・マウント可能な CDROM と DDS デバイスがありま
す。注文ガイドを参考に、使用に適したデバイス、ケーブル、取付け用エンクロージャをご
確認ください。
HP Smart ラック・マウント・エンクロージャ
HP Smart ラック・マウント・エンクロージャ (C4318SZ) を使って、2 台の高密度 50 ピン SCSI
外部メディア・デバイスをラックにマウントし、N クラスに接続することができます。
HP Smart ラック・マウント・エンクロージャと N クラス・サーバは、Core I/O コネクタ・パ
ネルの 68 ピン VHDCI コネクタで接続します。
SCSI ターミネータの接続
本項では、SCSI ターミネータの接続方法の概要を説明します。N クラス・サーバには、3 つ
の SCSI バスがあります。2 つは内部バスで、デュアル・チャンネル・コントローラから延び
ています。もう 1 つは外部バスで、Core I/O ボードの 68 ピン VHDCI コネクタを通してアク
セスできます。
2 つの内部バスにはターミネータが接続されたディスク・ドライブが 1 台ずつ付いています。
外部バスは、デバイスが接続されていないときは内部で終端されています。外部バスに他の
デバイスが接続されている場合、外部バスに接続した物理デバイスのうち、一番最後に接続
されている物理デバイスにターミネータを接続する必要があります。
N クラス構成ガイドまたは取り付けるデバイスのマニュアルを参照して適切にターミネータ
を接続してください。
SCSI の一般的なターミネータの接続方法
SCSI に接続した物理デバイスのうち、一番最後に接続されているものには、必ずターミネー
タを接続しなければなりません。ターミネータの接続要件は、バスの長さ、接続するデバイ
スの数、バスの速度によって変わります。ターミネータの接続方法を誤ると、故障やバス・
データ・エラーを生じることがあります。
119
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
SCSI Narrow
SCSI Wide
サポートできるデバイスは 8 台 (0 - 7) までです。 サポートできるデバイスは 16 台 (0 - 15) までです。
デバイス 7 = コントローラ
デバイス 15 = コントローラ
SCSI デバイス
コントローラ
ターミネータ
デバイス #
7 または 15
デバイス番号の順番
は任意です。
3
1
0
ターミネータ
6
4
5
使用可能な SCSI ケーブル
本項では、N クラス・サーバで使用可能な SCSI ケーブルの概要を説明します。.
モデル番号
説明
C2361A
1.0 メートル VHDCI - 68 ピン高密度ケーブル
( 部品番号 : 5183-2651)
C2362A
2.5 メートル VHDCI - 68 ピン高密度 ケーブル
( 部品番号 : 5183-2653)
C2365A
5.0 メートル VHDCI - 68 ピン高密度ケーブル
( 部品番号 : 5183-2654)
C2363A
10.0 メートル VHDCI - 68 ピン高密度ケーブル
( 部品番号 : 5183-2655)
120
LVD のみ
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
使用可能な SCSI デバイス
本項では、N クラス・サーバで使用可能な SCSI デバイスの概要を説明します。.
モデル番号
説明
C4318SZ
HP Smart ファミリ ストレージ・エンクロージャおよびモジュール (Highlander)
C4314A
Smart デスクトップ DVD-ROM SCSI-2 モジュール
C4315A
Smart ラック対応型 DVD-ROM SCSI-2 モジュール
C6382A
DLT4000 デスクトップ Narrow 差動型テープ・ドライブ
C6383A
DLT4000 ラック対応型 Narrow 差動型テープ・ドライブ
C6362A
4-8GB DDS2 デスクトップ DAT ドライブ SE SCSI II
C6363A
4-8GB DDS2 ラック対応型 DAT ドライブ SE SCSI II
C6364A
12-24GB DDS3 デスクトップ DAT ドライブ SE SCSI II
C6365A
12-24GB DDS3 ラック対応型 DAT ドライブ SE SCSI II
C6366A
DDS3 デスクトップ・オートローダー DAT ドライブ
C6367A
DDS3 ラック対応型オートローダー DAT ドライブ
121
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
SCSI バスの速度
本項では、ブート・コンソール・ハンドラ (BCH) コマンドで外部 SCSI バスの速度を設定す
る方法について説明します。HP-UX SCSI ドライバは Prelude ファームウェアを使用して適切
な SCSI 速度を設定します。
HP-UX SCSI ドライバは、コントローラ、ドライバ、ケーブル、エンクロージャの能力とは関
係なく、ファームウェアの命令どおりに動作します。
このため、SCSI 速度変更コマンドは注意して実行する必要があります。ケーブルやドライ
ブ、コントローラ・ボードがサポートしていない速度を設定した場合、その結果は予測でき
ません。
SCSI ポート速度とコントローラ・イニシエータ ID の設定
SCSI コマンドはブート・コンソール・ハンドラ (BCH) メニューで利用できます。
コマンドは以下を含む様々な用途に使用できます。
•
SCSI 転送速度の表示と設定
•
SCSI コントローラ・イニシエータ ID の表示と設定
SCSI 転送速度の表示と設定
SCSI の転送速度を設定するには、BCH メニューから以下の手順に従います。
1. BCH のプロンプトで以下のように入力します。
SCSI rate <HW path> <rate>
転送速度として次のいずれかを入力
注記
fast = Fast SCSI
ultra= Ultra SCSI
nolimit = Ultra II (Ultra II が使用可能な場合 ) など
内部ドライブのデフォルト速度は fast です。
Core I/O SCSI 外部ポートのコントローラのデフォルト速度は fast です。
アドイン HBA( ホスト・バス・アダプタ ) には上記のコマンドによる設定は行わ
れていません。設定される場合は、デフォルトの fast に設定されます。
2. <Return> キーを押します。
SCSI コントローラ・イニシエータ ID の表示と設定
SCSI コントローラ・イニシエータ ID の表示、設定方法は以下の手順に従います。
1. BCH プロンプトで以下のように入力します。
SCSI init <HW path> <id#>
122
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
id# = デバイスが配置されているコントローラの SCSI ID 番号
デフォルト ID = 7
注記
2. <Return> キーを押します。
例1
0/0/2/0 ( 内部ドライブ・パス ) にあるコントローラの SCSI 転送速度を表
示します。
コマンド :
SCSI RATE <0/0/2/0>
実行結果 :
Path (dec)
---------0/0/2/0
例2
Initiator ID
-----------7
SCSI Rate
--------No Limit
0/0/2/0 にあるコントローラの SCSI 転送速度を Ultra 2 に設定します。
コマンド :
SCSI RATE 0/0/2/0 0
実行結果 :
Path (dec)
---------0/0/2/0
例3
SCSI Rate
--------No Limit
すべてのコントローラ、バス、スロットの SCSI イニシエータ ID を表示
します。
* コマンドによる設定が行われているすべてのコントローラと ID を表示します。PCI スロッ
トにある SCSI コントローラのうち、デフォルト値のまま変更されていないものは、表示され
ません。他のスロットに対するコマンドによる設定が行われない限り、表示されるのは Core
コントローラのみです。コントローラの SCSI イニシエータ ID は、0/0/2/1 に設定してくださ
い。
コマンド :
SCSI
実行結果 :
Path (dec)
-----------0/0/2/0
0/0/2/1
0/0/1/0
5/0/0
12/0/0
12/0/1
Initiator ID
-------------5
7
7
6
6
6
SCSI Rate
---------Ultra
Ultra
No Limit
Fast
Fast
Fast
123
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
0/0/10/0/0
0/0/10/0/1
0/0/12/0/0
0/0/12/0/1
0/8/0/0
0/8/0/1
例4
6
6
6
6
6
6
Unknown
Unknown
Unknown
Unknown
No Limit
No Limit
指定されたコントローラ、バス、スロットの SCSI イニシエータ ID を設
定します。
コマンド :
SCSI init 0/0/2/1 6
実行結果 :
Path (dec)
---------0/0/2/1
Initiator ID
------------6
SCSI BCH コマンド - まとめ
ブート・コンソール・ハンドラ (BCH)SCSI コマンドを使用して、SCSI コントローラのパラ
メータを表示 / 設定することができます。
これらのパラメータは、オペレーティング・システムの SCSI ドライバが使用します。
SCSI
すべての SCSI コントローラ・パラメータを表示する
SCSI INITiator
SCSI コントローラ・イニシエータ ID を表示する
SCSI INITiator <path>
指定されたパスのイニシエータ ID を表示する
SCSI INITiator <path> <id>
指定されたパスのイニシエータ ID を設定する
SCSI RATE
すべての SCSI コントローラの転送速度を表示する
SCSI RATE <path>
指定されたパスの転送速度を表示する
SCSI RATE <path> <rate>
指定されたパスの転送速度を設定する
SCSI DELETE <path>
指定されたパスをテーブルから削除する
<path> は、1/2/3/4.5.6 のように I/O 表記で指定する。
<rate> は、FAST、ULTRA、NOLIMIT で指定する。
ID または PATH のいずれかのパラメータが不明な値 (Unknown) であったり、パラメータ・
テーブルに指定したパスがない場合、オペレーティング・システムの SCSI ドライバは、
ファームウェアが提供する SCSI コントローラ・パラメータのデフォルト値を使用します。
デフォルト値 :
Initiator ID = 7
Rate = FAST
124
開梱 / 設置ガイド
SCSI デバイス
PCI デバイス情報
BCH の in io コマンドを使って、PCI スロットの SCSI デバイスのハードウェア・パス情報を
調べることができます。このコマンドを実行すると、以下のような内容が表示されます。
Description (dec)
------------------Ethernet cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
Comp. ser cntlr
Comp. ser cntlr
Ethernet cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
SCSI bus cntlr
Path
----0/0/0/0
0/0/1/0
0/0/2/0
0/0/2/1
0/0/4/0
0/0/5/0
0/2/0/0
0/5/0/0
0/8/0/0
0/8/0/1
0/10/0/0
0/10/0/1
0/12/0/0
0/12/0/1
Vendor
Id
---0x1011
0x1000
0x1000
0x1000
0x103c
0x103c
0x1011
0x1000
0x1000
0x1000
0x1000
0x1000
0x1000
0x1000
Device
Id#
---0x19
0xc
0xf
0xf
0x1048
0x1048
0x19
0xf
0xb
0xb
0xf
0xf
0xf
0xf
Bus
Slot
#
#
----0
Built_In
0
Built_In
0
Built_In
0
Built_In
0
Built_In
0
Built_In
16 6
40 1
64 4
64 4
80 5
80 5
96 3
96
125
開梱 / 設置ガイド
ケーブル処理
ケーブル処理
ここでは、すべての電源コードおよび周辺機器のケーブルを正しく SPU に接続した後、それ
らのケーブルをキャビネット内で処理する方法を説明します。ケーブルの処理は、複数の
SPU キャビネットまたは SPU と他の周辺機器のエンクロージャが同じキャビネットに同居し
ている場合は、特に注意して行う必要があります。N クラスの SPU は、保守を行う際には
キャビネットの前後に引き出しますので、その際 SPU のケーブル接続をし直さなくても動か
せるように、ケーブルを整理して束線しておくことが重要です。
キャビネット内のケーブル処理は、シャーシの左右にあるケーブル・ガイド ( シャーシの背
面から外側に出っ張っている ) を使って行います。キャビネット内の SPU ケーブルを、プラ
スチック・タイラップや Velcro タイラップを使ってケーブル・ガイドに固定することによっ
て、ケーブルに無理な力が加わらないようになります。
ケーブルは次の図に示すように、キャビネットの左側または右側にきちんと沿わせます。
ケーブル・
ガイド
Velcro
タイラップ
SCSI ケーブルのプラス
チック・タイラップ
126
電源コードのプラス
チック・タイラップ
開梱 / 設置ガイド
ケーブル処理
プラスチック・タイラップは、ケーブルのストレイン・リリーフを行うために、各種のケー
ブルをケーブル • ガイドに固定します。同時に同じようなケーブルを一つにまとめて束線する
のに使用します ( 図参照 )。
Core I/O、
コンソー
ル、および
LAN ケーブ
ル
ケーブル・
ガイド
SCSI
ケーブル・
ガイド
(3 本 )
プラスチック・タイラップで固定
した電源コード
ケーブルをケーブル・ガイドに固定したら、次に図のようにキャビネットの側面に沿って配
線します。
Velcro タイラップ
を使って、ケーブ
ルをキャビネット
に垂直に固定する。
127
開梱 / 設置ガイド
ケーブル処理
ケーブルを束線してから、側面の溝に velco タイラップを通します。これはキャビネットの内
側にケーブルを固定する方法です。
ただし、ケーブルを接続する個所では小さい半径で曲げられない場合には、ストレイン・リ
リーフを行うために、ケーブル・ガイドを使用しないでケーブルを固定することができます。
Ultra 2 SCSI ケーブル
接続
プラスチック・タイ
ラップで Ultra 2 SCSI
ケーブルを固定
ここに示す図はすべて、1 台の N クラス SPU にケーブルを接続する場合です。1 台のキャビ
ネットに複数の SPU、または周辺コンポーネント・ベイが組込まれているキャビネットの場
合には、ケーブルを下から上に配線するのが都合がよい場合があります。この場合は、保守
の際に SPU をキャビネットの前後に引き出せるように、必ず適切なケーブル余長を取ってく
ださい。キャビネットの中央にある SPU を保守する場合は、ケーブルを緩めたり、位置を変
える必要がでてくることもあります。
注意
128
SPU を動かすときは、ケーブルまたはコネクタの損傷を防ぐために、ケーブルと
干渉したいように常に注意をはらってください。
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
追加メモリ
以下の手順で N クラス・サーバにメモリを追加することができます。
メモリ構成ルール
N クラス・システムでは、最大 4 つのメモリ・キャリア (0、1、2、3 と番号が付けられてい
ます ) を使用できます。各メモリ・キャリアには、4 つの DIMM メモリ・ペア (0a/b、1a/b、
2a/b、3a/b と番号が付けられています ) を差し込めるスロットが付いています。DIMM が機能
するためには、1 つのスロットに使用する DIMM ペアは、同じ型 ( 同じ部品番号 ) のものを
使用しなければなりません。
•
性能を最大限に引き出すには キャリア 0、1、2、3 の順番に DIMM を均等に取り付けるこ
とで、最大の性能を引き出すことができます。例えば、512MB の DIMM メモリ 4 ペアの場
合は、キャリア 0 の 0a/b スロット、キャリア 1 の 0a/b スロット、キャリア 2 の 0a/b、キャ
リア 3 の 0a/b の順に取り付けます。
また、性能に関する要件ではありませんが、容量の異なるメモリを取り付ける場合、一番
容量の大きなメモリを最初に取り付けてください。こうすれば、後で DIMM メモリの並べ
替えの必要が生じたときに便利です。
•
効率的に冷却するには 以下を行うことにより、システム内を冷却する空気流がより最適化
されます。
メモリ・キャリアの取り付けは、必ず 0、1、2、3 の順番で行ってください。例えば、メモ
リ・キャリアを 2 台取り付ける場合は、キャリア 0、キャリア 1 の順に取り付けてください。
DIMM は、0a/b、1a/b、2a/b、3a/b の順番にキャリアへ取り付けます。
注記
最も重要なポイントは、同じ型の DIMM は、異なるキャリア間で均等になるよ
うに配分するということです。必要に応じて、既存のメモリ・モジュールを取り
必要に応じて、既存のメモリ・モジュールを取り
外したり、DIMM
を並べ替えて、配分を調整してください。調整せずに使用す
外したり、
ると、PDC
エラーが起こることがあります。
ると、
取り付け手順概要
1. システムの電源を切る。
2. フロント・ベゼルを取り外す。
3. キャビネット後部から SPU を取り外す。
4. 後方上部カバーを取り外す。
5. 後部エアー・バッフルを取り外す。
6. メモリ・キャリアを取り外す。
7. メモリ・キャリアへ新しい DIMM メモリを取り付ける。
129
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
8. 取り外したメモリ・キャリアを取り付ける。
9. 後部エアー・バッフルを取り付ける。
10. 後方上部カバーを取り付ける。
11. SPU をキャビネットへ戻し入れる。
12. フロント・ベゼルを取り付ける。
13. SPU の電源を入れる。
14. 上記の手順が正しく行われたことを確認する。
ステップ 1. システムの電源を切る
注意
一連のシャット・ダウン作業を開始する前に、システム管理者かお客様に最近シ
ステム・バックアップが行なわれていることを必ず確認してください。
シャット・ダウンを行い、N クラス・システムの電源を切るには、以下の手順を行います。
a. 起動中のアプリケーションをすべて終了します。
b. 通常どおりの方法でオペレーティング・システムをシャット・ダウンします。このとき、
ログオン中のユーザーにはシャット・ダウンが通知されます。
c. オペレーティング・システムが停止したら、電源スイッチを standby(0) の位置に合わせま
す。
注意
電源スイッチが standby の位置にあるとき、SPU はまだ通電されています。
d. 電源コード ( 最大 3 本 ) を SPU 背面から引き抜き、交流電源を遮断します。
ステップ 2. フロント・ベゼルを取り外す
a. フロント・ベゼルの両端をつかみます。
b. フロント・ベゼルを引っ張り、キャビネットから取り外します。
ステップ 3. キャビネット後部から SPU を取り出す
注意
SPU のキャビネットへの取り付けや取り外しは、SPU の背面にあるケーブルに注
意しながら行ってください。
キャビネットから SPU を取り出します。
a. ベゼル・フランジをキャビネットの垂直ポストに取り付けている、4 本の SPU 留めねじ (
両側に 2 本ずつ ) を取り外します。
b. SPU がキャビネットから前方 5 ~ 10cm(2 ~ 4") ほど出るまで慎重に引き出します。
130
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
c. ベゼル・ブラケットを SPU の側面に留めている 6 本の取付け用ねじ ( 両側に 3 本ずつ ) を
緩めます。
d. ベゼル・ブラケットを上方向に引っ張り、SPU シャシーから取り外します。左右両方のブ
ラケットが取り外されていることを確認してください。
e. 後部ドアをしっかりと開き、SPU の取り外し時にドアが閉まらないようにしてください。
必要であれば、ドアは取り外すことができます。
f. レールのストッパにあたる位置まで、SPU をキャビネットの後方向へ注意深く引き出しま
す。
注記
SPU の取り外しは、キャビネット後方から行うことをお勧めします。後方から作
業すると、キャビネットの状態を把握しやすく、他の SPU やケーブルと絡まる
のを防げます。
これで、SPU がキャビネット後方から完全に取り出せました。
警告
SPU の取り出しは必ず 1 つずつ行なってください。決して 2 つ以上の SPU を
同時に取り出してはいけません。
ステップ 4. 後方上部カバーを取り外す
注意
後方上部カバーを取り外したままシステムを稼動すると、SPU が電磁妨害を受け
やすくなります。システムを稼動させる前には、後方上部カバーを元の位置に戻
してください。
SPU の後方上部カバーを取り外します。
a. 上部カバー後部の 2 つの留めねじを緩めます。
b. 上部カバーの後ろ端を持ち上げ、SPU から取り外します。
ステップ 5. 後部エアー・バッフルを取り外す
注意
後部エアー・バッフルを取り外したままシステムを稼動させると、空気流の問題
が生じ、内部部品の劣化を早める可能性があります。当社ではエアー・バッフル
を取り外した状態でのシステムの起動はお勧めしていません。また、上部カバー
とエアー・バッフルを取り外した状態でシステムを稼動すると、システムが電磁
妨害を受けやすくなります。
SPU から後部エアー・バッフルを取り外します。
a. 支持ブリッジの 2 本の留めねじを緩めます。
131
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
b. エアー・バッフルの後部のハンドルを持ち上げ、エアー・バッフルを SPU から取り外しま
す。
ステップ 6. メモリ・キャリアを取り外す
メモリ・キャリア ( 最大 4 台 ) は、SPU 後部にあります。
注意
メモリ・キャリアは、静電気防止用パッドまたは静電気防止対策の施された場所
に置いてください。
メモリ・キャリアを SPU から取り外します。
a. 取り外すメモリ・キャリアの挿入 / 取出レバーをつかんで持ち上げ、メモリ・キャリアを
システム・ボードから取り外します。
b. SPU から慎重に引き出します。
ステップ 7. メモリ・キャリアへ DIMM メモリを取り付ける
DIMM メモリは、メモリ・キャリアのスロットに取り付けられています。DIMM メモリは、
ペアで使用します。
DIMM メモリには位置合わせ用の切り込みがあり、メモリ・キャリアへは 1 方向にしか取り
付けることができないようになっています。DIMM メモリは、同じ容量のペアを使用します。
取り付けようとする DIMM メモリの容量が、ペア・スロットの DIMM と一致していることを
確認してください。
メモリ・キャリアに DIMM メモリを追加します。
a. DIMM メモリを取り付け先のメモリ・キャリアのスロットに置きます。取出しレバーが開
いている ( 取出レバーがメモリ・スロットの外側に開いている ) ことを確認します。
b. DIMM メモリをメモリ・キャリアのスロットの中へ均等な力 (DIMM メモリの両端に同じ
力がかかるように ) でしっかりと押し込みます。DIMM メモリが完全に設置され、取出し
レバーが DIMM メモリの外側の端に対して上向きになるまで押し込んでください。
c. メモリ・キャリアを手に取り、すべての DIMM メモリが完全に取り付けられていることを
目視確認します。縁が飛び出している DIMM メモリ・カードがないことを確かめてくださ
い。DIMM メモリ・カードの縁が飛び出しているのは、完全にメモリ・キャリアのスロッ
トの中に差し込まれていないためです。飛び出している縁をしっかりと押し、DIMM メモ
リをスロットに差し込みます。
d. DIMM メモリを戻し、ブラケットを降ろします。
ステップ 8. 取り外したメモリ・キャリアを取り付ける
メモリ・キャリア ( 最大 4 台 ) は SPU 後部に位置し、スロット 0 から 3 に取り付けられます (
スロット 0 は、SPU の後ろから見て一番右側にあります )。
SPU にメモリ・キャリアを取り付けます。
132
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
a. 挿入 / 取出レバーでメモリ・キャリアを持ち、メモリ・キャリアをシステム・ボード上の
スロット・カード・ガイドの位置と合わせます。
b. メモリ・キャリアの位置を、挿入 / 取出レバーがカード・ガイドの下の端に引っかかるま
でカード・ガイドの中に慎重に下げます。
c. 挿入 / 取出レバーを、メモリ・キャリアがしっかりとシステム・ボードに取り付けられる
まで押し下げます。挿入 / 取出レバーは、メモリ・キャリアの端と平行にならなければな
りません。
ステップ 9. 後部エアー・バッフルを取り付ける
注意
後部エアー・バッフルを取り外したままシステムを稼動させると、空気流の問題
が生じ、内部部品の劣化を早める可能性があります。当社ではエアー・バッフル
を取り外した状態でのシステムの起動はお勧めしていません。また、上部カバー
とエアー・バッフルを取り外した状態でシステムを稼動すると、システムが電磁
妨害を受けやすくなります。
SPU に後部エアー・バッフルを取り付けます。
a. エアー・バッフルの後ろ端をサポート・ブリッジのフランジ側に傾け、エアー・バッフル
を降ろして CPU 冷却タワー ( 最大 4 台 ) 全体にかぶせます。
注意
CPU の冷却タワーの上部がサポート・ブラケットの中心にくるようにしてくださ
い。サポート・ブラケットには、位置合わせを行うためのあそびが十分にありま
す。
b. エアー・バッフルは SPU の中に必ず平らになるように置いてください。
c. サポート・ブリッジの 2 つの留めねじを締めます
ステップ 10. 後方上部カバーを取り付ける
SPU に後方の上部カバーを取り付けます。
a. 上部カバーの後ろ端をサポート・ブリッジ側に傾けます。上部カバー後端にあるタブがサ
ポート・ブリッジのスロットに差し込まれていることを確認してください。
b. 上部カバーを降ろして、SPU にかぶせます。上部カバーを押し、SPU にしっかりと取り付
けます。上部カバーの外縁がシャシー上端を覆っていることを確認してください。
c. 2 つの留めねじを締めます。
ステップ 11. SPU をキャビネットへ戻し入れる
注意
SPU のキャビネットへの取り付けや取り外しは、SPU の背面にあるケーブルに注
133
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
意しながら行ってください。
キャビネットの後方から SPU を挿入します。
a. SPU を前方に静かに押しながら、レールのスライド・ロック ( 両側に 1 つずつ ) を押して
ロックを外します。
b. SPU がキャビネットの前方 5 ~ 10cm(2 ~ 4") ほど出るまで SPU を慎重に押します。
注記
SPU の取り外しは、キャビネットの後方から行うことをお勧めします。後方から
作業すると、キャビネットの状態を把握しやすく、他の SPU やケーブルと絡ま
るのを防げます。
c. 左右のベゼル・ブラケットのキー・スロットが SPU の両側にある 3 つのブラケットねじの
上に来るように置きます。
d. ベゼル・ブラケットを下げ、6 本のブラケットねじ ( 両側に 3 本ずつ ) を締めます。
e. ベゼル・ブラケットがキャビネットの垂直レールに接触するまで、SPU を慎重にキャビ
ネットの中へ押し込みます。
f. ベゼルのスナップ・タブのすぐ上と下に、4 つの (T25、両側に 2 つずつ )SPU 留めねじを
挿入します。
すべてのケーブルをチェックし、これまでの作業によって緩んだものがないかを確認してく
ださい。確認後、後ろのドアを閉じるか、または元どおりに取り付けてください。
ステップ 12. フロント・ベゼルを取り付ける
以下の方法で、フロント・ベゼルを取り付けます。
a. フロント・ベゼルの位置を SPU の前面に合わせます。
b. フロント・ベゼルがキャビネットの所定の位置にはまるまで、フロント・ベゼルを押しま
す。
ステップ 13. システムの電源を入れる
注意
N クラス・サーバに交流電圧を加える前に、すべてのカバーと冷却用ファンが正
しく取り付けられていることを確認してください。このチェックを怠ると、コン
ピュータ部品の劣化が早められたり、信頼性が低下する場合があります。
a. 接続されているすべての周辺装置が、エラーまたは故障状態を示すことなく、起動されて
いるか確認します。
b. SPU の電源スイッチが standby(0) の位置にあることを確認します。
注意
134
電源スイッチが standby の位置にあっても、電源コードが SPU に接続されている
開梱 / 設置ガイド
追加メモリ
場合、SPU シャシー内は通電されています。
c. 交流電源コード (3 本 ) を SPU 後部の電源フィルタ差込口に慎重に差し込みます。
注記
すべての電源コードが SPU 後部に差し込まれていることを確認してください。ま
た、キャビネット PDU が適切な壁面コンセントに接続されていることを確認し
てください。
d. 電源スイッチを on(|) の位置に合わせます。この時点で、冷却用ファンの回転音から、
ファンの回転が上がり、すべて一様の速度になっていくことがわかります。このため、数
秒程高いキーキーという音が聞こえます。数秒程で、ファンの速度は通常の値に落ち着き
ます。戻らない場合は、フロント・パネルまたはコンソールに故障が表示されていないか
を確認してください。
e. フロント・パネルの LED を確認し、警告または故障状態を示すことなく、正常な状態で
あることを確認します。
SPU がすべての自己診断テストや初期化ルーチンを終えるには、数分間かかります。これが
終了したら、オペレーティング・システムの起動や、その他のアプリケーションの初期化
ルーチンを起動することができます。
ステップ 14. これまでの手順を確認する
ブート・コンソール・ハンドラで ME コマンドを実行し、システムが新しいメモリ構成を認識
することを確認します。
135
開梱 / 設置ガイド
I/O カードの追加
I/O カードの追加
N クラス・サーバーには拡張 I/O スロットが 12 本あり、SPU シャーシ背面のサイド・パネル
から利用できます。スロットはそれぞれの側面に各 6 本づつ備わっています。
スロット 3 ~ 12 は、66MHz 駆動の 64 ビット I/O カードに対応した「ツインターボ」スロッ
トです。スロット 1 および 2 は、低速バンド幅のカードに対応した「ターボ」スロットです。
高速で動作するカードをスロット 1 または 2 に取り付けると、機能に問題は生じませんが性
能が低下します。同様に、低速で動作するカードをスロット 3 ~ 12 に取付けても、性能は向
上しません。
追加作業にあたっては、以下の構成規則を考慮してください。
•
最も低速なカードはスロット 1 および 2 に取付ける。
•
各側の PCI カードの合計数をできるだけ等しくする。例えば、PCI カードを 4 本追加する場
合には、右側 ( スロット 1 ~ 6) に 2 本、左側 ( スロット 7 ~ 12) に 2 本を取付ける。
注意
A3783A 10/100Base-TX LAN カードを取付ける場合、システムの電源を入れた状
態では、種類を問わず MAU トランシーバは AUI コネクタに接続しないでくださ
い。I/O スロットへの電源が切断され、High Priority Machine Check(HPMC) エラー
が発生する結果となります。
MAU トランシーバをこのカードの AUI コネクタに接続する場合は、必ずシステ
ムの電源を切ってから行ってください。システムが再起動されると、接続による
エラーは発生しなくなります。
詳細は、この LAN カードに付属の説明書を参照してください。
手順の概要
1. システムの電源を切る。
2. フロント・ベゼルを取り外す。
3. システム後部から SPU を引き出す。
4. PCI スロット・カバーを取外す。
5. 新しい PCI カードを挿入する。
6. PCI スロット・カバーを元に戻す。
7. SPU をスライドさせキャビネットの元の位置に戻す。
8. フロント・ベゼルを元に戻す。
9. システムの電源を入れる。
10. 上記の手順が正しく行われたことを確認する。
136
開梱 / 設置ガイド
I/O カードの追加
ステップ 1. システムの電源を切る
注意
一連のシャット・ダウン作業を開始する前に、システム管理者かお客様に最近シ
ステム・バックアップが行なわれていることを必ず確認してください。
シャット・ダウンを行い、N クラス・システムの電源を切るには、以下の手順を行います。
a. 起動中のアプリケーションをすべて終了します。
b. 通常どおりの方法でオペレーティング・システムをシャット・ダウンします。このとき、
ログオン中のユーザーにはシャット・ダウンが通知されます。
c. 電源スイッチを standby の位置に合わせます。
注意
電源スイッチが standby の位置にあるとき、SPU はまだ通電されています。
d. 電源コード ( 最大 3 本 ) を SPU 背面から引き抜き、交流電源を遮断します
ステップ 2. フロント・ベゼルを取外す
a. フロント・ベゼルの両端をつかみます。
b. フロント・ベゼルを引っ張り、キャビネットから取り外します。
ステップ 3. システム後部から SPU を引き出す
注意
SPU のキャビネットへの取り付けや取り外しは、SPU の背面にあるケーブルに注
意しながら行ってください。
キャビネットから SPU を取り出します。
a. ベゼル・フランジをキャビネットの垂直ポストに取り付けている、4 本の SPU 留めねじ (
両側に 2 本ずつ ) を取り外します。
b. SPU がキャビネットから前方 5 ~ 10cm(2 ~ 4") ほど出るまで慎重に引き出します。
c. ベゼル・ブラケットを SPU の側面に留めている 6 本の取付け用ねじ ( 両側に 3 本ずつ ) を
緩めます。
d. ベゼル・ブラケットを上方向に引っ張り、SPU シャシーから取り外します。左右両方のブ
ラケットが取り外されていることを確認してください。
e. 後部ドアをしっかりと開き、SPU の取り外し時にドアが閉まらないようにしてください。
必要であれば、ドアは取り外すことができます。
f. レールのストッパにあたる位置まで、SPU をキャビネットの後方向へ注意深く引き出しま
す。
137
開梱 / 設置ガイド
I/O カードの追加
注記
SPU の取り外しは、キャビネット後方から行うことをお勧めします。後方から作
業すると、キャビネットの状態を把握しやすく、他の SPU やケーブルと絡まる
のを防げます。
これで、SPU がキャビネット後方から完全に取り出せました。
警告
SPU の取り出しは必ず 1 つずつ行なってください。決して 2 つ以上の SPU を
同時に取り出してはいけません。
ステップ 4. PCI カバー・プレートを取外す
注記
手順の 4 ~ 8 を、SPU の片側に 6 本ずつある PCI カード・スロットについて行い
ます。キャビネット背面から見て、スロット 1 から 6 は左側にあります。スロッ
トの並びの中で最下段にあるものがスロット 1 です。スロットの 7 ~ 12 は右側
にあり、最下段にあるスロットがスロット 7 です。
a. I/O カードのスロット・カバーの端にある 2 本の留めねじをゆるめます。
b. カバーを開いて SPU から取り外します。
ステップ 5. I/O カードをスロットに挿入する
注記
PCI カードのスロットにはセパレータが備わっていて、PCI カードを差し込む際
に、近接したカードとの接触を防ぐようになっています。また、セパレータには
カードの取外しを容易にするタブも付いています。
a. SPU 背面に金属製スロット・カバーが取り付けられている場合は、カバーを取り外しま
す。
b. PCI カードを適切なスロット上に置きます。
c. PCI カードをセパレータ / エクストラクタ・カードの間にあるカード・ケージに挿入しま
す。
d. PCI カードをしっかりと押し込み、確実に取り付けられていることを確認します。
ステップ 6. PCI カバー・プレートを元に戻す
a. I/O スロットのカバーを閉じます。
b. スロット・カバー端の 2 本の留めねじを締めます。
注記
138
PCI カードのスロットにはセパレータが備わっていて、PCI カードを差し込む際
開梱 / 設置ガイド
I/O カードの追加
に、近接したカードとの接触を防ぐようになっています。また、セパレータには
カードの取外しを容易にするタブも付いています。
ステップ 7. SPU をキャビネットへ戻し入れる
注意
SPU のキャビネットへの取り付けや取り外しは、SPU の背面にあるケーブルに注
意しながら行ってください。
次の手順に従って SPU をキャビネットの後方から挿入します。
a. SPU がキャビネットの前面から 5 ~ 10cm(2 ~ 4") 出るまで、慎重に押し込みます。
b. 左右のベゼル・ブラケットのキー・スロットが SPU の両側にある 3 つのブラケットねじの
上に来るように置きます。
c. ベゼル・ブラケットを下げ、6 本のブラケットねじ ( 両側に 3 本ずつ ) を締めます。
d. ベゼル・ブラケットがキャビネットの垂直レールに接触するまで、SPU を慎重にキャビ
ネットの中へ押し込みます。
e. ベゼルのスナップ・タブのすぐ上と下に、4 つの (T25、両側に 2 つずつ )SPU 留めねじを
挿入します。
すべてのケーブルをチェックし、これまでの作業によって緩んだものがないかを確認してく
ださい。確認後、後ろのドアを閉じるか、または元どおりに取り付けてください。
ステップ 8. フロント・ベゼルを取り付ける
以下の方法で、フロント・ベゼルを取り付けます。
a. フロント・ベゼルの位置を SPU の前面に合わせます。
b. フロント・ベゼルがキャビネットの所定の位置にはまるまで、フロント・ベゼルを押しま
す。
ステップ 9. システムの電源を入れる
注意
N クラス・サーバに AC 電源を加える前に、すべてのカバーと冷却用ファンが正
しく取り付けられていることを確認してください。このチェックを怠ると、コン
ピュータ部品の寿命や信頼性が低下する場合があります。
1. 接続されているすべての周辺装置が、エラーまたは故障状態を示すことなく、起動されて
いるか確認します。
2. SPU の電源スイッチが standby(0) の位置にあることを確認します。
注意
電源スイッチが standby の位置にあっても、電源コードが SPU に接続されている
139
開梱 / 設置ガイド
I/O カードの追加
場合、SPU シャシー内は通電されています。
3. 交流電源コード (3 本 ) を SPU 後部の電源フィルタ差込口に慎重に差し込みます。
注記
すべての電源コードが SPU 後部に差し込まれていることを確認してください。ま
た、キャビネット PDU が適切な壁面コンセントに接続されていることを確認し
てください。
4. 電源スイッチを on(|) の位置に合わせます。この時点で、冷却用ファンの回転音から、
ファンの回転が上がり、すべて一様の速度になっていくことがわかります。このため、数
秒程高いキーキーという音が聞こえます。数秒程で、ファンの速度は通常の値に落ち着き
ます。戻らない場合は、フロント・パネルまたはコンソールに故障が表示されていないか
を確認してください。
5. フロント・パネルの LED を確認し、警告または故障状態を示すことなく、正常な状態で
あることを確認します。
SPU がすべての自己診断テストや初期化ルーチンを終えるには、数分間かかります。これが
終了したら、オペレーティング・システムの起動や、その他のアプリケーションの初期化
ルーチンを起動することができます。
ステップ 10. これまでの手順を確認する
ioscan ユーティリティを実行し、システムが I/O カードを認識しているかどうか確認してく
ださい。
140
開梱 / 設置ガイド
キャビネット拡張キット
キャビネット拡張キット
本項では、N クラス・キャビネット拡張キットの内容および装置の設置手順について説明し
ます。キャビネットのサイズ (1.2m、1.6m および 2.0m) に合わせて 3 種類の拡張キットがあ
ります。
キャビネット拡張キット :
•
A5541A (1.2m キャビネット用キット )
•
A5542A (1.6m キャビネット用キット )
•
A5543A (2.0m キャビネット用キット )
拡張キットはキャビネットのサイズ ( メートル ) により異なります。各キットに付属する部品
を下表に示します。
表 1. キャビネット拡張キットの内容
部品番号
内容
数量
図中の番号
A3639-00230
前面傾斜防止脚 ( 警告参照 )
1
1
A3639-00231
背面傾斜防止脚 ( 警告参照 )
1
2
A5541-00001
1.2m サイド・パネル ( 注記 1 参照 )
2
3
A5542-00001
1.6m サイド・パネル ( 注記 1 参照 )
2
4
A5543-00001
2.0m サイド・パネル ( 注記 1 参照 )
2
5
A5543-00002
扉ヒンジ
2
6
A5543-00003
扉ラッチ留め金
1
7
A5543-00004
深型上部パネル
1
8
A5543-00005
下部支柱
1
9
0515-4216
傾斜防止脚用ボルト (M8 × 20mm)
8
3050-2061
座金
8
0515-0671
T25 ねじ
注記 2 参照
A5543-00007
接地線 ( 長 )
1
10
5064-6109
接地線 ( 短 )
2
11
A5543-00006
扉支持用ブラケット
1
12
5183-1866
プラスチック製キャビネット上部突
き出し
1
13
注記 1: 注文したキットの種類により、キットに含まれるサイド・パネルのサイズは異なりま
す。
注記 2: 数量は次のとおりです。A5541A の場合は 18 個、A5542A の場合は 19 個、A5543A の
場合は 23 個です。
141
開梱 / 設置ガイド
キャビネット拡張キット
図 1.
拡張キットとキャビネットの分解組み立て図
注意
キャビネットに拡張キットを取り付けると、はじめに使われていた梱包用資材は
使用できなくなります。パレット、傾斜台、梱包ケースおよび上蓋が新しく必要
となります。はじめに使われていた梱包用資材は、拡張キットを取り付けたキャ
ビネットに使用しないでください。
キャビネットは新しい資材で梱包するか、緩衝材を施したワゴンで運んでくださ
い。
142
開梱 / 設置ガイド
キャビネット拡張キット
警告
キャビネットの安定性を確保するため、必ず傾斜防止脚を取付けてください。
上記の行為を怠ると、人体への損傷および装置の破損を引き起こす恐れがあり
ます。
キャビネット拡張キットの部品を取付ける前に、必ず既存のキャビネットの部品を取り除い
てください。取り除いた部品の中には、キャビネット拡張キットまたは N クラス・システム
には使用できないものもあります ( 注記参照 )。
キャビネットの準備
1. キャビネットからプラスチック製サイド・パネルを引き抜いて取り外します ( スナップが
前面から外れます )。
2. 後部扉から接地線を取り外します。
3. 後部扉を約 45°の角度で開き取り外します。扉をしっかりとつかんで持ち上げ、扉のヒン
ジのピンから外します。
4. 上部パネルを後部から前方へ押します。次に上部パネルを持ち上げ、キャビネットから取
り外します。
5. キャビネット・フレーム上部から扉のサポート・ブラケットを取り外します。
6. キャビネットの垂直ポストから扉のヒンジを取り外します。
7. キャビネットの垂直ポストから扉のラッチ・プレートを取り外します。
8. ポストに取付けられている PDU はすべて取り外します。
注記
キャビネットの上部パネル、扉のヒンジおよび扉のラッチ・プレートは、拡張
キットを取付けたキャビネットには使用できませんので、処分しても構いませ
ん。
キャビネット拡張キットの取付け
1. 深型上部パネルをキャビネットの上部に後ろ側からかぶせます。このとき、上部パネルの
前面を傾け、前方に少し動かして、上部パネルのタブをキャビネット前面のスロットに差
し込むようにします。上部パネルの後部を下げ、キャビネット上部に完全におさまるまで
上部パネルを後方に引きます。
2. 上部パネルの前端に、新しいプラスチック製キャビネット上部突き出しをはめ込みます。
3. 上部パネル下端の下部にあるねじ穴にねじを差し込みます。ねじは完全に締めず、数回回
転させ、ねじ穴に入っていることを確認してください。
4. 手順 3 で上部パネルに差し込んだ、左または右側のいずれか一方のねじで、片側のサイ
ド・パネルを仮留めします。
5. 5 本の T25 取付け用ねじを、サイド・パネルとキャビネットの垂直フレームに通して差し
込みます。1.2m (A5541-00001) のサイド・パネルの場合は、T25 ねじは 3 本のみです。
6. もう一方の側面にも手順 3 から 5 を繰り返します。
143
開梱 / 設置ガイド
キャビネット拡張キット
7. サイド・パネルの両方の底面をわたるように下部支柱を置き、4 本 ( 各側面に 2 本 ) の T25
ねじを支柱に通し、サイド・パネルに差し込みます。
8. すべての T25 ねじを締めます。
9. 扉のヒンジを 4 本 ( 各ヒンジに 2 本 ) の T25 ねじで左のサイド・パネルに取付けます。
10. 扉のラッチを 2 本の T25 ねじで右のサイド・パネルに取付けます。
11. 扉の安定具を 1 本の T25 ねじで上部パネルの下面に取付けます。
12. キャビネットのプラスチック製サイド・パネルを元に戻します。
13. キャビネットのフレームと拡張サイド・パネルの間に接地線 ( 短 ) を 2 本 ( 各側に 1 本 ) 取
り付けます。
14. キャビネットのフレームと後部扉の間に接地線 ( 長 ) を取付けます。
警告
前面および背面傾斜防止脚を取付けずに、外側レールまたは N クラス SPU を
取付けないでください。
傾斜防止脚の取付け
製品をキャビネットに取付け設置場所に移動する前に、安全およびキャビネットの安定のた
め、必ず傾斜防止脚を取付けてください。
1. キャビネット四隅のすべてのキャビネット水平調節脚を下げます。水平調節脚が床に接触
していることを確認してください。
2. スロット状の穴とキャビネット・フレーム底面にある縦長の穴の位置が合うように、前面
傾斜防止脚を置きます。
3. 4 本のボルトおよび座金 ( 各側に 2 本 ) を傾斜防止脚に通し、キャビネット・フレームに
差し込みます。
4. 傾斜防止脚が床に接触するまで押し下げ、ボルトを締めます。
5. ケーブル管理用のスロットとフリーアクセス・フロアの穴の位置が合うように、背面傾斜
防止脚を置きます。
6. 4 本のボルトおよび座金 ( 各側に 2 本 ) を傾斜防止脚に通し、キャビネット・フレームに
差し込みます。
7. 傾斜防止脚が床に接触するまで押し下げ、ボルトを締めます。
以上の手順が完了すると、N クラス SPU またはその他のコンピュータ装置の取付けが可能と
なります。
144
操作説明書
操作説明書
145
操作説明書
N クラス・サーバのブート
N クラス・サーバのブート
初めてシステムをブートアップする際には、必ず障害管理プロセッサ (Guardian Service
Processor : GSP) を構成してください。GSP が正しく構成されなかった場合は、不正な
アクセスに対する防御が十分でなくなります。
障害管理プロセッサの構成
障害管理プロセッサとは、システム内の常駐プロセッサで、これを使ってローカルま
たはリモートのシステム管理者はシステム管理機能をモニタしたり実行できます。こ
の項では、以下の構成手順を説明します。
• LAN ポートの構成
• ユーザーの追加または削除 ( 最大 20)
• デフォルトの GSP 構成の変更
上記の内実行する作業に対応する項に進んでください。
GSP LAN ポートの構成
システムのローカル・ポート ( コンソールまたは HP 社製 Web コンソール ) から LAN
構成を行います。
注記
GSP には、システムの LAN ポートとは別の LAN ポートがあります。この
ポートには、HP-UX が使用するポートとは別の LAN ドロップ、IP アドレ
ス、ネットワーク情報が必要です。
この手順を開始する前に、以下の情報を入手しておく必要があります。
•
•
•
•
IP アドレス (GSP 用 )
サブネット・マスク
ゲートウェイ・アドレス
ホスト名 ( メッセージをログに記録したり出力する際に使用 )
GSP LAN ポートを構成するには、以下の手順を行います。
1. ctrl+b を押して、GSP モードに入ります。
2. GSP プロンプトで、以下の LAN 構成コマンド (lc) を入力します。
GSP> lc
lc コマンドにより一連のプロンプトが起動します。各プロンプトに対して適切な情報
を入力します。
146
操作説明書
N クラス・サーバのブート
ユーザーの追加
GSP で設定できるユーザーは最大 20 名です ( 管理者 1 名とオペレータ 19 名 )。GSP に
最初に追加したユーザーが GSP 管理者となります。ユーザーの追加 / 削除と GSP 構成
の変更を行えるのは GSP 管理者だけです。
注記
上記の手順を開始する前に、以下の情報を入手しておく必要があります。
• ユーザー名
• 組織名
• ログイン名
• ユーザーのパスワード
ユーザーを追加するには、以下の手順を行います。
1. ctrl+b を押して、GSP モードに入ります。
2. GSP プロンプトで、Security オプションとアクセス制御コマンド (SO) を入力します。
GSP> so
3. so コマンドの入力後、最初に GSP ワイド・パラメータを設定するプロンプトが表示
されます。
GSP wide parameters are:
. Login Timeout: 1 minute
( ログイン・タイムアウト : 1 分 )
. Number of password Faults allowed: 3 ( パスワード入力エラー許可回数 : 3)
. Flow Control Timeout: 5 minutes
( フロー制御タイムアウト : 5 分 )
Do you want to modify the GSP wide parameters? (Y / [N]) __
(GSP ワイド・パラメータを変更しますか。)
この時点で、GSP ワイド・パラメータを変更できます。またはユーザーを引き続き追
加できます。ユーザーを追加する場合は、N と入力します。
注記
ユーザーを初めて追加した場合、このユーザーが GSP 管理者となります。
ユーザーの追加が 2 回目以降の場合 (2 人目以降のユーザーを追加する場合
)、現在設定されているユーザーを順にたどって、最後尾の使用可能なユー
ザー・プロンプトまで移動する必要があります。
4. 次のプロンプトでは、以下の質問が表示されます。
Do you want to modify the user number 1 parameters?
(Y/[N]/Q to quit) __
プロンプトに従って必要なフィールドすべてに入力し、ユーザーを追加します。
注意
各プロンプトの内容を注意して読み、正しい情報を入力してください。入
力内容に不足や誤りがあると、このユーザーの登録が拒否される場合があ
147
操作説明書
N クラス・サーバのブート
ります。
追加するユーザーに関する情報の例を以下に示します。
.
.
.
.
.
.
User’s Name : Joe Smith
Organization’s Name : IT Support
Dial-back configuration : Disabled
Access Level : Operator
Mode : multiple
User’s state : enabled
( ユーザー名 )
( 組織名 )
( ダイアル・バック構成 )
( アクセス・レベル )
( モード )
( ユーザーの状態 )
1 番のユーザーのアクセス・レベルは administrator ( 管理者 ) となります。Mode で single と
指定した場合は、一度にアクセスできるユーザーはこのユーザーだけとなり、その他の
ユーザーのアクセスは拒否されます。Mode で multiple と指定した場合は、GSP にアクセ
スできるユーザー数は無制限となります。
ユーザーの削除
GSP ユーザーを削除する ( 無効にする ) には、ユーザーの追加で使用した Security オプ
ションとアクセス制御コマンド (SO) を使用します。
ユーザーを削除するには、以下の手順を行います。
1. ctrl+b を押して、GSP モードに入ります。
2. GSP プロンプトで、Security オプションとアクセス制御コマンド (SO) を入力します。
GSP> so
3. so コマンドの入力後、最初に GSP ワイド・パラメータを設定するプロンプトが表示
されます。
GSP wide parameters are:
. Login Timeout: 1 minute
. Number of password Faults allowed: 3
. Flow Control Timeout: 5 minutes
( ログイン・タイムアウト : 1 分 )
( パスワード入力エラー許可回数 : 3)
( フロー制御タイムアウト : 5 分 )
Do you want to modify the GSP wide parameters? (Y / [N]) __
(GSP ワイド・パラメータを変更しますか。)
この時点で、GSP ワイド・パラメータを変更できます。またはユーザーを引き続き
削除できます。ユーザーを削除する場合は、N と入力します。
注記
ユーザー番号を順に下へたどって、削除対象のユーザーへカーソルを移動
させてください。
4. 削除対象のユーザーの番号へカーソルを移動させたら、この番号に対するプロンプ
トでデータを変更します。
少なくとも、User’s state を Disabled に変更する必要があります。
148
操作説明書
N クラス・サーバのブート
デフォルトの GSP 構成の変更
この項では、デフォルトの GSP 構成の変更手順を説明します。デフォルトの GSP 構成
を変更するには、以下の手順を行います。
1. ctrl+b を押して、GSP モードに入ります。
2. GSP プロンプトで、デフォルト構成コマンド (dc) を入力します。
GSP> dc
3. dc コマンドのプロンプトに従って入力し、必ず有効な変更情報を入力してください。
注意
Security 構成がリセットされた場合、GSP 管理者を含むすべてのユーザー
が削除されます。また、リモート操作も不可能になります。リモート操作
を再度可能にするには、メイン・コンソールから Enable Remote (er) コマン
ドを実行します。
149
操作説明書
N クラス・サーバのブート
システムのブート
N クラス・サーバのブートに必要な時間は、プロセッサの数と取り付けられている RAM
メモリの量によって異なります。平均構成の場合でも 20 分以上かかります。
ブート・プロセスは以下の主なステップで構成されます。
一般的なブート・プロセス
前面パネルの電源スイッチ
ブートの進捗状況を示す
システム・メッセージ
*約1~5分
自動ブート
ブート・コンソール・ハンドラ
ブートの進捗状況を示す
システム・メッセージ
* 約 10 ~ 20 分
UNIX ログイン・プロンプト
ブート・プロセス全体に要する時間は
以下の要因により異なります。
* 取り付けられている CPU の数
* 取り付けられているメモリの量
* インストールされている UNIX のバージョン
* ネットワークの状態
図に記載されている時間はおおよその時間です
- 実際のブート時間は異なる場合があります。
150
操作説明書
N クラス・サーバのブート
ブート・プロセス中に、以下に示すさまざまなエラーが発生する可能性があります。
ブート時に発生する可能性のある問題
前面パネルの電源スイッチ
セルフテスト
エラー
はい
いいえ
システムの
ハング
はい
いいえ
PDC エラー
はい
いいえ
システム警告
はい
いいえ
ブート・コンソール・ハンドラ
エラーの特定
と修復
はい
システム警告
いいえ
PDC エラー
はい
いいえ
はい
IODC エラー
いいえ
はい
OS メッセージ
いいえ
UNIX ログイン・プロンプト
151
操作説明書
N クラス・サーバのブート
初期の電源投入
以降の項では、N クラス・サーバに電源を投入してシステムを起動し、UNIX ログイ
ン・プロンプトを表示する手順を説明します。セルフテストの実行とシステムのブー
トに要する時間はハードウェア構成により大きく異なります。以下に代表的な手順を
示しますが、所要時間は、インストールされているソフトウェアとハードウェアによっ
て異なります。
1. システム・コンソールの電源を入れていない場合は、電源を入れます。
2. N クラス・サーバの前面パネルのスイッチをオンにして電源を入れます。
電源スイッチ
( カバーの下 )
3. ブート時のさまざまなセルフテスト画面が表示されます。この画面はすばやく上方
にスクロールされます。テストによっては、完了するまで画面が最大 1 分間静止す
るものがあります。
下図に、ブートの進捗状況を示す代表的な画面の例を簡略化して示します。
GSP Host Name: <HostName>
GSP>
********** VIRTUAL FRONT PANEL **********
System Boot detected
*****************************************
152
操作説明書
N クラス・サーバのブート
platform
config
626F
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
processor
platform
I/O
slave rendezvous
test
test
test
test
test
test
test
test
test
INIT
test
slave rendezvous
test
test
test
config
1C17
1142
1100
1100
1100
1100
1100
1100
1100
1100
1701
1120
1C40
1142
113B
612A
8238
*****************************************
*************EARLY BOOT VFP *************
End of early boot detected
*****************************************
Firmware Version XX.XX
Duplex Console IO Dependent Code (IODC) revision 1
------------------------------------------------------------------(c) Copyright 1995-1998, Hewlett-Packard Company, All rights reserved
------------------------------------------------------------------Processor
Number
------1
3
Speed
State
------440 MHz
440 MHz
---------Active
Idle
Central Bus Speed (in MHz) :
Available Memory
:
Good Memory Required
:
Primary boot path:
Alternate boot path:
Console path:
Keyboard path:
CoProcessor State
State
----------------Functional
Functional
Cache
Inst
---512 KB
512 KB
Size
Data
----1 MB
1 MB
120
2752512 KB
10304 KB
0/0/2/0.6
0/0/2/1.6
0/0/4/0.0
0/0/4/0.0
WARNING: Memory subsystem address parity checking is disabled.
This has been disabled via a NVM control bit. This may have
been set manually. Or it may have been set automatically if
153
操作説明書
N クラス・サーバのブート
this system has 64 MB DIMMs,
proper address parity.
which do not consistently return
Processor is booting from first available device.
To discontinue, press any key within 10 seconds.
Boot terminated.
4. 初期の電源投入ブート・プロセス ( 約 1 ~ 5 分 ) の完了後、BCH メイン・メニュー
が表示されます。
----Main Menu ---------------------------------------------------Command
Description
------------------------BOot [PRI|ALT|<path>]
Boot from specified path
PAth [PRI|ALT] [<path>]
Display or modify a path
SEArch [DIsplay|IPL] [<path>]
Search for boot devices
COnfiguration menu
INformation menu
SERvice menu
Displays or sets boot values
Displays hardware information
Displays service commands
DIsplay
HElp [<menu>|<command>]
RESET
---Main Menu: Enter command or menu
Redisplay the current menu
Display help for menu or command
Restart the system
5. 一次ブート・パスを使ってブート・プロセスを開始するには、ブート・コンソール・
ハンドラの BCH メイン・メニューのプロンプトで BO PRI と入力した後 <ENTER>
を押します。
注記
システムをブートして BCH メイン・メニューで UNIX ログイン・プロンプ
トを表示するには、お使いのソフトウェアとハードウェア構成によっては
20 分以上かかる場合があります。
( しばらくお待ちください。)
6. システムが UNIX ログイン・プロンプトの表示段階に達すると、コンソール画面に
以下が表示されます。
HP-UX <system name> [System Name Version Date] Login:
154
操作説明書
システムの現在の状態の確認
システムの現在の状態の確認
N クラス・システムの現在の状態を確認するには、まず前面パネルのすべての LED ラ
ンプの状態に注目してください。Web ページから利用可能な「デコーダ」を使って情報
を処理することにより、考えられるシステム障害の修復に必要な時間を大幅に短縮でき
ます。
現在のシステムの状態を確認する際に役立つ方法を以下に示します。
1. システム・プロンプトが表示されているかどうかを確認する。表示されている場合は、
どのようなプロンプトかを確認する。
ソフトウェアのシステム
画面プロンプト
ブート・コンソール・ハンドラ (BCH)
Main Menu: Enter command or menu>
障害管理プロセッサ (Guardian Service
Processor : GSP)
GSP>
イニシャル・システム・ローダ (ISL)
ISL>
HP UNIX (HP-UX)
プロンプトは UNIX の状態により異なり
ます。
2. 前面パネルにある LEDRun/Attn/Fault のそれぞれの状態をデコード ( 解釈 ) する。
•
•
•
•
前面パネルの LED デコーダ (Run/Attn/Fault LED)。
前面パネルの LED (Run/Attn/Fault LED) の状態をすべて確認する。
リモート LED の状態をすべて確認する。
電源 LED の状態をすべて確認する。
3. PCI I/O LED をデコード ( 解釈 ) する。
• PCI I/O LED の状態をすべて確認する。
155
操作説明書
障害管理プロセッサの内部ポートへのアクセス
障害管理プロセッサの内部ポートへのアクセス
障害管理プロセッサ (Guardian Service Processor : GSP) の内部ポートは、たとえば、GSP
の管理者がパスワードを忘れた場合に、セキュリティ• オプションをリセットするため
の「裏口」として使用できます。また、HP-UX セッションで GSP ファームウェアを
アップグレードするためにも使用できます。内部ポートを使用するには、次の手順で
構成する必要があります。
1. システムでは、GSP 内部ポートは /dev/tty1p0 になっている必要があります。
2. SAM では GSP 内部ポートを構成しません。
3. デバイスファイルがない場合には、次のようにして作成します。
#cd /dev
#mknod tty1p0 c 1 0x010000
4. デバイスファイルを作成すると、無制限に GSP にアクセスができるようになって、
GSP のセキュリティ機能はバイパスされますので ( ユーザ名もパスワードも不要 )、
作業終了後は必ずこのデバイスファイルを削除してください。
5. 内部ポートは、cu などの端末エミュレータでアクセスできます。cu を使用するには
下記のエントリーを入力します。
/usr/lib/uucp/Systems に次のエントリーを入力します。
gspiport Any;5 gspiport,f900 - ‘‘‘‘\r\d\r\d\r ogin:-BREAKogin: uucp asswrd: uucp-BREAK-ogin: uucp asswrd: uucp
無意味な文字列に見えますが、この通り入力してください。
/usr/lib/uucp/Devices に次のエントリーを入力します。
gspiport tty1p0 - 9600 direct
6. 構成が終わったら、次の cu コマンドを使って、GSP 内部ポートにアクセスできるよ
うになります。
cu -1/dev/tty1p0
7. cu セッションを終了するには、“~.” と入力して Return キーを押します。
8. Kermit を使って特殊デバイスファイルにアクセスすることもできます。詳細は kermit
の Web ページを参照してください。
注意
/dev/tty1p0 デバイスファイルをルート機能で保護しても、非ルート・ユーザの
GSP 内部ポートへのアクセスを禁止することはできません。これは、cu および
kermit はルート • アクセスを行うので、sticky ビットが有効の状態で実行するから
です。
無断で内部ポートにアクセスできないように保護するには、使用後は必ず
/dev/tty1p ファイルを削除してください。
156
product
HP
9000 エンタープライズ・サーバ
Nクラス
パワー、コントロール、信頼性が向上
HP 9000 Nクラス
の特長
現代のコンピューティング環境で
将来を見据えたシステム
は、より低コストでより大量の処
理が求められています。
必要なのは、
NクラスはIntelRIA-64に対応した
IT(Information Technology)を1歩超
世界初のサーバです。最先端技術
えた技術です。
のIA-64システム・バスは、PA-
HP 9000 Nクラス・エンタープライ
RISCとIA-64プロセッサのどちらに
ズ・サーバは、インターネット時代
も対応しており、必要に応じてHP
のコンピューティングを見据えて
PA-RISCにも将来のIA-64プロセッ
設計されました。これまでのミッ
サにもアップグレード可能です。
R
ドレンジUNIX サーバには実現で
IA-64は、将来に向けてインテル社
きなかった性能と信頼性を、低コ
と共同で開発されたアーキテクチャ
ストで提供します。
です。既存アプリケーションも、
Nクラスは電子商取引、ウェブサー
性能を向上しつつスムーズな移行
ビス、メッセージ通信、サプライ・
をお約束します。
チェーン
・
マネジメント/ ERP(Enterprise
・性能はハイエンド、価格はミッ
ドレンジ。
・次世代PA-RISCやIA-64に
アップグレード可能。
・トレードオフなしのI/Oとそ
の広い帯域幅。
・あらゆるミッドレンジ・ア
プリケーションで最高水準
の性能。
・標準2mキャビネットに4基
搭載できる省スペース設計。
・ウェブ・ベースのインター
ネット管理ツール内蔵。
Resource Plannings: 統合管理シス
パワー
テム)、データウェアハウス、テク
他社製品に比べ、性能比で約2倍、
ニカル・コンピューティングなど
価格で約半分。
・64ビットHP-UX 11オペレー
ティング環境の実績。
コントロール
・電子商取引、ウェブサービ
ス、インターネット・サービ
ス・プロバイダ、サプラ
イ・チェーン・マネジメント
/ERP(Enterprise Resource
Plannings統合管理システ
ム)、データウェアハウス、
テクニカル・コンピューティ
ングなどの業務に最適。
さまざまな分野のニーズにお応え
します。
ウェブ管理とインターネット・ツー
ルが組み込み。
信頼性
高い稼働率で、長期の活用が可能。
高性能で柔軟なアーキテクチャを
低価格で提供するHP 9000 Nクラス
は、これまでのミッドレンジUNIX
サーバの常識をくつがえす新しい
標準です。
・低価格で高可用性。
HP 9000ファミリ
●
Nクラスは、企業の基幹業務には欠
かせないHP 9000エンタープライ
Aクラス−低価格のエントリ・レ
ベル・サーバ。
これらのサーバ・ファミリは、業界
をリードする性能、拡張性、可用性
●
R/Dクラス−ローエンドのSMP
サーバ。
を誇ります。過酷な性能要求に応える
64ビットPA-RISC技術と64ビットHP-
●
Kクラス−最も広く使われている
UXオペレーティング環境を装備。
●
ミッドレンジUNIXサーバ。
Nクラス−ミッドレンジ向けの新
次世代IA-64アーキテクチャにもス
ムーズな移行をお約束します。
●
しい標準サーバ。
Vクラス−ハイエンドのデータ・
ズ・サーバ・ファミリの一員として
新しく登場しました。インターネッ
ト・サービス・プロバイダ業務から
テクニカル・コンピューティングま
で幅広くご利用頂けます。
センタ・サーバ。
業界をリードするHP 9000エンタープライズ・サー
バのパワー、拡張性、可用性は、あらゆるニーズに
対応します。
HP 9000 Nクラス・エンタープライズ・サーバの処理性能
360MHz
1ウェイ 4ウェイ 8ウェイ
8ウェイ
16,0002
3,865
13,051
24,139
4,600
15,000
28,000
SPECint_rate95
215
830
1,650
306
1,209
2,408
376
1,479
2,939
SPECfp_rate95
355
1,055
1,720
462
1,495
2,075
528
1,682
2,336
0.32
1
1.73
0.36
1.14
2
0.42
1.25
2.20
3
TPC-C(tpmC @ $/tpmC)
3
1ウェイ 4ウェイ
9,2002
OLTP
2
1ウェイ 4ウェイ 8ウェイ
2,8002
SPECWeb96
1
550MHz1
440MHz
該当なし 該当なし 該当なし
550MHz のパフォーマンス値はいずれも予測値です。
パフォーマンス値はいずれも予測値です。
K580 6-ウェイと比較した相対OLTP性能値。
該当なし 該当なし
49,308
@56.67
該当なし 該当なし
該当なし
機能と特長
パワー
1∼8基の高速64ビット360MHz/440MHz PA-8500 CPU、1CPUあたり1.5MBの
オンチップ・キャッシュ
HPのPrecision Architecture(PA-RISC)に基づく世界最高速のマイクロプロ
セッサを採用し、ミッドレンジ・システムとしては無類の性能。将来の
拡張性も抜群。
最大16GBのECC保護付きSDRAMメモリ
複雑なアプリケーションにも対応できる巨大なメモリ容量。大量データ
の頻繁なアクセスも軽快にこなします。
浮動小数点プロセッサ内蔵
数値計算主体のアプリケーションの性能向上。
12基のPCI I/Oスロット、総計5.8GB/sのI/O帯域幅、PCIスロット用の独立I/O
チャネル
優れたI/Oの接続性は、他の機能や性能をそのままにCPUやI/Oインター
フェースを追加可能。I/Oが集中するアプリケーションでも、ボトルネッ
クになりません。
Core I/O: 自動伝送速度検出機能付き100BaseT LANとUltra2 LVD SCSI
すぐにネットワークに接続可能。
標準2mラックに4台のサーバ
設置面積あたりの集積度を極限まで追求。
先進の集積技術でラックあたり性能が他社比4倍
サービス・プロバイダ業務や基幹業務データ・センタの設置面積を最大
限に活用。
7.6GB/sメモリ・バスと3.8GB/sシステム・バス
広いバス帯域幅でボトルネックを解消する、バランスの取れたアーキテ
クチャ。
コントロール
HP WebQoS(Web Quality of Service)を標準装備
ウェブのトラフィックを優先順位付け、最適化、安定化してユーザの待
ち時間を削減。
HP SecureWebコンソール機能を標準装備
世界中どこからでも、イントラネット上のサーバを制御可能。
障害検出システムを標準装備
電源、冷却装置、システムボードの損傷に備える障害管理機能を生かす
ために、専用のプロセッサとバスを分離。障害モニタリング・サービス
(EMS; Event Monitoring Service)で障害を即座に検出。
HP Ignite/UXを標準装備
社内イントラネットを使った集中管理で、同時に複数のサーバに対する
UNIXのインストールやアップグレードが可能。
信頼性
ホットスワップ、3台目の電源装置(オプション)でN+1冗長構成、ホットプラグ1
PCI I/O サブシステム
1
障害発生に備え、高可用性を達成するためのさまざまな機能強化。
独立、専用のツイン・ターボI/Oチャネル(ツインターボx10、ターボx2)
過酷な使用環境でも信頼性とネットワークの安定性を保証。
薄型ホットプラグUltra2 SCSIディスク・ドライブ・ベイ(ディスクあたり1基の
内蔵Ultra SCSIチャネル)
重要なデータを保護し、ミラーリングを可能 にする内蔵記憶装置。
将来のPA-RISCおよびIA-64技術を搭載したボードにアップグレード可能
柔軟かつ低コストでシステム拡張し、資産を有効活用。
クラスタ構成で高可用性を実現するHP MC/ServiceGuardをサポート。16基ま
でのクラスタ・サーバをモニタし、プロアクティブな負荷分散により、基幹アプ
リケーションの高い可用性を達成
UNIXクラスタリングにより、障害発生時でも、最小限の停止時間で対応。
99.95%以上の高可用性を実現するため、HPサーバ、ミドルウェア、EMC/HP
ストレージ、Ciscoネットワーク機器、Oracleデータベースまで視野に入れて
総合的設計
ハードウェア、OS、記憶装置、ネットワーク、データベースまで含め
た総合的な対策で、365日連続運転を可能にします。
SAPR、OracleR、CiscoR、EMCR、MicrosoftRとの提携によるワールド・クラ
スのサポート
プロアクティブ、リアクティブ両面からのリスク管理。
HP-UX 11の次期リリースから提供
HP 9000 Nクラス・エンタープライズ・サーバの構成オプション
N4000 @ 360MHz
N4000 @ 440MHz
N4000 @ 550MHz
HP PA-RISCプロセッサ
360MHz PA-8500
440MHz PA-8500
550MHz PA-8600
SMP構成
1 ∼ 8 CPU
1 ∼ 8 CPU
1 ∼ 8 CPU
サポートされるHP-UXバージョン
11 (64ビット)
11 (64ビット)
11 (64ビット)
最小/最大メモリ
512MB/32GB
512MB/32GB
512MB/32GB
キャッシュ(データ/命令)/CPU
1MB/512KB
1MB/512KB
1MB/512KB
I/Oスロット数
12
12
12
内蔵リムーバブル・メディア・ベイ
2
2
2
最大内蔵ディスク容量
72GB
72GB
72GB
最大外部ストレージ容量
71TB
71TB
71TB
標準I/O機能
Ultra2 SCSI、10/100BaseT LAN、RS-232ポート3基
(コンソール用/UPS接続用)、内蔵ウェブ・コンソール
サポートされるI/O装置
Ultra 2 SCSI LVD(シングルポート、デュアルポート)、FWD SCSI(シングルポート、
デュアルポート)、10/100BaseTX(シングルポート、クアッドポート)100BaseFX;
ギガビット・イーサーネット、FDDI、ハイパーファブリック、トークンリング、
ATM 622 155MB/s、X.25、SNAPlus、フレーム・リレー、SDLC(デュアル、クアッ
ド)、シリアル・マルチプレクサ(64ポート)
環境仕様
適合規格
FCC規定第15節に準拠したクラスAデジタル・デバイス
製造者申告はEN55022レベルA、VCCI登録、
クラス1、KoreaRLL
AC入力電源
200-240V 50/60Hz
最大消費電流
220V時で13.8A
最大消費電力
3000ワット
省エネ法による区分1
C
エネルギー消費効率1
0.76/360MHz、0.62/440MHz、0.50/550MHz
物理寸法
奥行き: 812mm
幅: 482mm
高さ: 445mm/10EIAユニットあたり
重量: 90kg
1
動作温度
+5∼35℃
保管温度
−40∼65℃
最大温度変動
1時間あたり20℃
動作湿度
15%∼80%、結露しないこと。最大湿球温度 26度
保管湿度
5%∼90%、結露しないこと
動作高度
海抜3000m以下
保管高度
海抜4500m以下
エネルギー消費効率とは省エネ法で定める測定方法により測定された消費電力を、
省エネ法で定める複合理論性能で除したものです。
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