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学校保健委員会だより 平成28年6月15日
学校保健委員会だより 平成28年6月15日 大江小学校 去る6月3日(金)、学校医の先生方をはじめ、たくさんの保護者の方にご参加いただき、学校保健委員会を 行いました。 (ご多用の中、ご参加いただきありがとうございました。 )短い時間ではありましたが、学校からは、 児童の健康や体力面、生活リズムアンケート結果等の報告、校医の先生方からは、それぞれの専門的な立場か らお話をいただきました。その内容の一部を、報告いたします。 報 告 ①生活リズムアンケート結果・にこにこ大江っ子カードより ○ 今年度も、全校児童16人が、毎日、朝ご飯を食べている(休日も含む)と いう結果が出ました。起床・就寝時刻の目標時刻も、半数以上の児童がよく 守れていました。早寝・早起きの習慣がつくことで、朝ご飯を食べたり、はみがきをしたりなどの行動 も余裕を持ってすることができます。1日の生活リズムをくずさないために「早寝・早起き・朝ごはん」 を引き続き、よろしくお願いします。 ○ 家庭での読書の取り組みは、昨年度の「していない」と答えた児童6人(平日)に対し、今年度は「し ていない」児童は3人に減っていました。上学年を中心に、家庭での読書時間が増えていて、2時間以 上、読書をしている児童もいました。この調子で、家庭での読書を続けてほしいです。 ○テレビの平均利用時間は、 「1~2時間程度」 、ゲームをする平均時間は、 「30分~1時間」もしくは、 「しない」という結果でした。2時間以上ゲームをしている児童も少なく、メディア利用のルールが良く 守れています。もし、2時間以上ゲームをする場合は、1時間の休憩をはさむように、ご家庭でも声か けをお願いします。 ○27年度以前に比べて、むし歯のある児童が減りました。しかし、要観察歯CO(むし歯になりかけて いる歯)がある児童は、16人中11人と昨年度より増えていました(そのうち、むし歯と要観察歯の ある児童は3人) 。その他に、歯列・歯肉等の状態が気になる児童も増えており、保健指導を通して、 子どもたちの歯みがきの意識を高めていきたいと思います。 ②新体力テストの結果より ○ 多くの学年の児童が、ボール投げ、長座体前屈は、県平均を上回って います。体育・業間時間のハッスルタイム(マラソン・ロケット投げ・ 鉄棒・長縄)・課外体育での体力づくりの成果があらわれているものと 思っています。 ○階段跳び、手裏剣・ロケット投げ、クロスカントリー式トレーニング等 大江小学校だからできるいろいろな体験を通して、児童が運動すること を楽しいと感じる、体力づくりを考えています。 大江っ子は、道に穴があってもうまくよけて、 こけずに走ることができます! 講 話 ◎学校医 瀬川 謙一 先生より「運動器検診について」 ○子どもたちを取り巻く環境の変化により、外で運動する機会が減り、運動能力(柔軟性)の低下が見られ ます。柔軟性が低くなることで、転倒した際、とっさに手を前につくことが出来ず、顔面を受傷したり、 骨折をしたりする大きなけがの発生につながります。 ○運動器は、スポーツの「練習のし過ぎ」による機能障害、 「やらなさ過ぎ」による機能の低下を起こす可能 性があります。学校や家庭で子どもたちの様子を見て、身体の状態に興味関心を持ち、ストレッチ等の運 動に取り組んでいただきたいです。 ◎学校歯科医 芦津 憲雄 先生より「効果的な歯みがきの仕方」 「むし歯予防とフッ素の応用」 ○体格に合う歯ブラシを使いましょう。 ・歯ブラシの大きさは、人差し指と中指 2 本分ぐらい。 ・歯ブラシの取り換え時期は、後ろから毛先がみえる時。 (1ヶ月くらい) ○歯みがき粉はフッ素入りのみがき粉を使うとむし歯になりにくいです。 ・子どもは使わなくてもよいですが、つける場合は少しだけです。 ・歯みがき粉をたくさんつけて、力を入れてゴシゴシとみがいてはいけません。 歯みがき粉には研磨剤が入っているため、歯茎を傷めたり、歯がすり減ったりします。 ※子どもは、おうちの方のやり方を見ているので、大人も正しいみがき方をしましょう。 ○歯をみがく時に気を付けるところ 歯と歯の間 歯と歯茎の境目 前歯の裏 縦みがきをする 奥歯の噛み合わせの溝 軽く力を入れて、横に ゴシゴシとみがく ○その他・質問 Q.いつみがくのがいいですか? A.毎食後、3分以内にみがくことが良いですが、むし歯は夜につくられるため、夜の歯みがきに気を 付けてください。 Q.むし歯にならない方法はありますか A.かかりつけの歯医者さんで、4~6ヶ月に1回の定期検診をすると良いです。 ◎学校薬剤師 中山 富実 先生より 「熱中症に効果のある飲料水」 ○熱中症には様々な症状があり、その症状によって救急処置も変わってきます。 ○熱けいれんは、おもに筋肉痛、手足がつる等の症状が出ます。水を飲み続けても、体内の塩分濃度が薄まり、 尿意によってまた水分が体外に出てしまうので、生理食塩水を摂ると良いです。 ○熱失神・熱疲労は、めまい、全身倦怠感、嘔吐などの症状があります。腸から入りやすくなる、塩分、糖質、 ミネラルを含むイオン飲料、軽口補水液を摂ると良いです。 ○吸収し始めるまで30分かかるため、運動をする30分前には水分を補給する必要があります。30分ご とにミネラルを含む飲料水を補給しましょう。 (量は200cc…コップ1杯ほど、5℃~15℃の温度で) ○生理食塩水やイオン飲料水は、家庭でも作ることができるのですぐに準備ができます。 ○環境省のホームページで熱中症指数を調べるのも対策のひとつです。 1ℓペットボトル 生理食塩水の作り方 (0.9%の食塩水) 1ℓの水に 9g の食塩を 加えて作ります。 イオン飲料の作り方 (塩分・ミネラル・糖質を含む飲料) 1ℓの水に 2g の食塩・砂糖 25g を加え て作ります。