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Q-12 毒物劇物を販売・授与するには
Q-12 毒物劇物を販売・授与するには 1 毒物劇物の販売業の登録 毒物劇物を販売・授与(販売又は授与の目的で貯蔵、運搬及び陳列を含む。)するに は、あらかじめ都道府県知事等の登録を受ける必要があります。販売業の登録を受けよ うとする者は、店舗ごとに店舗所在地の都道府県知事に申請書を提出しなければなりま せん(毒物及び劇物取締法(以下法という)第3条及び第4条)。 なお、店舗の所在地が保健所設置市である名古屋市、豊橋市、岡崎市及び豊田市にあ る場合は、各市の市長の登録を受けることになります。 また、毒物劇物販売業者は、毒物劇物を直接取り扱う店舗ごとに、専任の毒物劇物取 扱責任者を置き、その氏名を届け出なければなりません(法第7条)。 2 毒物劇物の販売又は授与 (1)毒物劇物の譲渡手続 毒物劇物を他の毒物劇物営業者に販売・授与したときは、その都度、帳簿に記録し、 5年間保存しなければなりません(法第14条)。 【帳簿記載事項】 ①毒物劇物の名称・数量 ②販売・授与の年月日 ③譲受人の氏名、職業及び住所(法人にあっては、その名称・主たる事務所の所在 地) 毒物劇物を毒物劇物営業者以外の者に販売・授与するときは、譲受人から書面(譲受 書)の提出を受け、5年間保存しなければなりません。 【譲受書記載事項等】 ①毒物劇物の名称・数量 ②販売・授与の年月日 ③譲受人の氏名、職業及び住所(法人にあっては、その名称・主たる事務所の所在 地) ④譲受人の押印 (2)引火性・発火性・爆発性のある劇物の交付 法第3条の4の規定によって、業務その他正当な理由によることなく所持することが 禁止されている引火性・発火性・爆発性のある以下の劇物を交付するときは、交付を受 ける者の氏名・住所を身分証明書、運転免許証、国民健康保険被保険者証等の提示を受 けて確認し、確認に関する事項を帳簿に記載して5年間保存しなければなりません(法 第15条第2~4項)。 【法第3条の4に規定する劇物】 ・ 亜塩素酸ナトリウム及びこれを含有する製剤(30%以上含有するもの) ・ 塩素酸塩類及びこれを含有する製剤(35%以上含有するもの) ・ ナトリウム -15- 【毒物及び 劇物取締法について】 ・ ピクリン酸 (3)交付の制限 次の者には毒物劇物を交付してはなりません(法第15条第1項)。 ・ 18歳未満の者 ・ 心身の障害により毒物劇物による保健衛生上の危害の防止の措置を適正に行うこと ができない者 ・ 麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者 (4)MSDSの交付義務 ・ 毒物劇物を販売又は授与する時までに、譲受人に対し化学物質安全性データシート (MSDS)を提供しなければなりません(毒物及び劇物取締法施行令第40条の 9)。 3 容器・被包への表示 毒物劇物の容器には、次の事項を表示しなければ販売又は授与できません(法第12 条第1項、第2項)。 ○ 毒物・劇物の名称 ○ 毒物・劇物の成分及びその含量 ○ 製造(輸入)業者の住所・氏名 ○ 毒物:「医薬用外」の文字及び「毒物」の文字(赤地に白文字) ○ 劇物:「医薬用外」の文字及び「劇物」の文字(白地に赤文字) ○ その他、一部の毒物・劇物にあっては、施行規則に定める使用上の注意事項 4 店舗の設備基準 (1)貯蔵場所 ○ 毒物劇物をその他の物と区分して貯蔵します。 ○ 毒物劇物が飛散し、漏れ、しみ出るおそれのないものにします。 ○ 鍵をかける設備、又はその周囲に堅固なさくを設けます。 (2)陳列場所 ○ 鍵をかける設備が必要です。 (3)運搬用具 ○ 毒物劇物が飛散し、漏れ、又はしみ出るおそれがないものにします。 【毒物及び 劇物取締法について】 -16-