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12.主装置オプションユニットの実装
12.主装置オプションユニットの実装 12.1 各ユニットの実装位置 ■ 実装位置 各オプションユニットの実装位置を図12.1-1、 表12.1-1に示します。 ■外線ポート 外線3∼6 (*1) ET-1DSUIS-iZ/ M ET-2DSUIS-iZ/ M ET-TRI(1)-iZ/M ET-2ODI-iZ/ML ET-VoIPI-iZ/ML ■内/外線ポート ■内線ポート 外線7∼8 収容位置117(内線26) ∼収容位置120(内線29) 収容位置113(内線22) ∼収容位置116(内線25) ET-1DSUIS-iZ/M ET-TRI(1)-iZ/ M ET-4DCI-iZ/ML ET-4STI-iZ/ML ■OPポート ET-4DCI-iZ/ ML ET-4STI-iZ/ML ET-2HFU-iZ/ ML ET-CIU-iZ/ML ET-PIU-EX-iZ/M またはET-RMU-iZ/SM ET-EXU-iZ/ML ET-2HFU-iZ/ ML ET-CIU-iZ/ML RMU/PIU ET-CFU-iZ/M CFU 外線 OFF DSUI S-SUB 内/外線 ON ET-RECU-EX-iZ/M RE C U 外線 ET-MDF-iZ/M ET-MDF-iZ/M 外線7,8(TRIに添付) 外線3,4(TRIに添付) 内/外線 内線 OP *1 :ET-1DSUIS-iZ/Mの外線番号は外線3 、4 とな ります 。 ET-2ODI-iZ/ML 、ET-VoIPI-iZ/MLの外線番号は外線5 、6 とな ります。 図12.1-1 オプションユニットの実装位置 1-37(1) 12.主装置オプションユニットの実装 表12.1-1 オプションユニット一覧 No. 品 名 型 名 実 装 位 置 外線 内線 1 4回線ボタン電話インタフェース( iZ/ML) ET-4DCI-iZ/ML ○ ○ 1-37(4) 2 4回線単独電話インタフェース( iZ/ML) ET-4STI-iZ/ML ○ ○ 1-37(5) ET-1DSUIS-iZ/M ○ 4 2回線INS局線インタフェース( iZ/M) ET-2DSUIS-iZ/M ○ 5 2回線アナログ局線インタフェース( iZ/M)ET-TRI(1) -iZ/M ○ 6 ナンバー・ディスプレイユニット( iZ/ML) ET-CIU-iZ/ML R E C U CFU RMU/PIU 記載 ページ 内/外線 3 1回線INS局線インタフェース( iZ/M) OP (注1 ) ○ 1-37(6) 1-37(9) 1-37(12) 注2 ○ ○ ○ 1-37(16) 7 2回線OD専用線インタフェース(iZ/ML) ET-2ODI-iZ/ML ○ 1-37(17) 8 VoIPインタフェース( iZ/ML) ET-VoIPI-iZ/ML ○ 注3 9 付加機能ユニット( iZ/ML) ET-EXU-iZ/ML 10 ハンズフリーユニット(iZ/ML) ET-2HFU-iZ/ML 11 増設用内蔵留守録ユニット(iZ/M) ET-RECU-EX-iZ/ML 12 会議通話ユニット( iZ/M) ET-CFU-iZ/M 13 増設用RS-232Cインタフェース( iZ/M) ○ ○ 1-37(22) ○ 1-37(28) ○ 1-37(29) ○ 1-37(30) ET-PIU-EX-iZ/M ○ 1-37(31 ) 14 パソコンリモートサービスユニット( iZ/SM)ET-RMU-iZ/SM ○ 1-37(33) 注1 : 各実装位置には、一枚のユニットが実装できます。 注2: ET-TRI( 1) -iZ/Mに添付のMDF基板の工事方法も記載しています。 注3: ET-VoIPI-iZ/MLの工事方法は、 本マニュアルには記載していません。ET-VoI P I -iZ/MLに添付の「 工事説明書」 を参照してください。 ■ 実装時の注意事項 下記の内容は全ての基板に共通して守っていただきたい注意事項です。内容をよく理解してから作業を行ってください。 警告 プリント基板を実装したり外したりするときは、必ず電源スイッチをOFFにし、電源プラグをコンセントから抜いて ください。感電、故障の原因となります。 注意 1.基板は指定された位置に実装してください。指定以外の位置に実装した場合は、基板が破損する場合があり ます。 2.基板実装後は、基板レールや主装置ベースから出ているツメでロックされます。 (一部の基板を除く) 基板を外すときは、ツメのロックが外れる状態にしてください。無理に外すと基板やツメが破損する場合があ ります。 3.基板を挿入するときは、コネクタを奧まで確実に挿入してください。コネクタが半挿入の場合は基板内のI Cが 破損することがあります。 基板にケーブルを接続したり、基板からケーブルを抜いたりする場合に、基板のコネクタが抜けることがあり ます。ケーブル接続が完了したら、電源を入れる前に全ての基板のコネクタが確実に挿入されているか、再 度確認してください。 4.電源OFF直後に基板を抜き差しすると、基板内のI Cが破損する恐れがあります。電源スイッチをOFFにして から1 0秒以上経過後に基板を抜き差ししてください。 1-37(2) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ ポート基板の実装方法 各ポート基板は、図12.1-2に従って実装してください。 ツメが引っ掛かる部分 ①基板を垂直にして主装置の基板レールに挿入します。 ②コネクタを奥まで確実に挿入し、 基板端面に基板レールの ツメが引っ掛かるようにします。 ●基板を外すときは… 基板レールのツメを指で押し、ツメが外れる状態にしてか ら基板を抜きます。 ポート実装基板 基板レールのツメ COMUのコネクタ 図12.1-2 ポート基板の実装 ■ その他の基板の実装方法 各ユニットの説明ページを参照してください。 1-37(3) 12.主装置オプションユニットの実装 12.2 4回線ボタン電話インタフェース(iZ/ML)「ET-4DCI-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● ● ● ボタン電話機を4台増設するためのインタフェースユニットです。 最大2 枚まで実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。(12.1章参照) 主装置には基本でボタン電話機が10台接続可能(収容位置101∼110)です。11台以上接続する場合に必要です。 ■ 添付品 添付品は表12.2-1のとおりです。 表12.2-1 ET-4DCI-iZ/ML 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 4 内線接続用コネクタ ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 内線」 ポートまたは「 内/外線」 ポートに実装します。(12.1章参照) ◇電話機収容位置、内線番号… 表12.2-2を参照してください。 表12.2-2 ET-4DCI-iZ/ML 電話機収容位置 実装ポート 電話機収容位置(初期設定内線番号) 内線 113( 22)、114( 23)、115( 24)、116( 25) 内/外線 117( 26)、118( 27)、119( 28)、120( 29) ■ ケーブル接続 添付品のMDFコネクタ(1P)を使用して接続します。 (図12.2-1参照) ◇ 極 性 … 極性はありません。 ◇MDFコネクタの接続方法… 10.1章を参照してくだ さい。 ◇ 電 話 機 の 接 続 … 10.3∼10.7章を参照してくださ い。 ■ボ タン電話機接続用 UP 2 L3 1 L4 ●「内線」ポート実装時: 上より収容位置113(内線22) ∼収容位置116(内線25) ●「内/外線」ポー ト実装時 : 上より収容位置117(内線26) ∼収容位置120(内線29) ◇ ローゼットの接続…10.8章を参照してください。 配線がショートしていると、主装置が立ち上がらない 場合がありますので、注意してください。 ■ 動作試験 ①内線の発信/通話、 着信/通話機能の確認 ②外線の発信/通話、 着信/通話機能の確認 COMU基板の コネクタへ 図12.2-1 ET-4DCI-iZ/MLの外観とケーブル接続 1-37(4) 12.主装置オプションユニットの実装 12.3 4回線単独電話インタフェース(iZ/ML)「ET-4STI-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● ● ● 単独電話機を4台増設するためのインタフェースユニットです。 最大2 枚まで実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。(12.1章参照) 主装置には基本で単独電話機が2台(収容位置111、 112) 接続可能です。3台以上接続する場合に必要です。 ■ 添付品 添付品は表12.3-1のとおりです。 表12.3-1 ET-4STI-iZ/ML 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 4 内線接続用コネクタ ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 内線」 ポートまたは「 内/外線」 ポートに実装します。(12.1章参照) ◇電話機収容位置、内線番号… 表12.3-2を参照してください。 表12.3-2 ET-4STI-iZ/ML 電話機収容位置 実装ポート 電話機収容位置(初期設定内線番号) 内線 113( 22)、114( 23)、115( 24)、116( 25) 内/外線 117( 26)、118( 27)、119( 28)、120( 29) ■ ケーブル接続 添付品のMDFコネクタ(1P)を使用して接続します。 (図12.3-1参照) ◇ 極 性 … 極性がある端末を接続する場合は、極性 を図に合わせてください。 ◇MDFコネクタの接続方法… 10.1章を参照してくだ さい。 ◇ ローゼットの接続…10.8章を参照してください。 UP ■単独電話機接続用 2 L1 ●「内線」ポート実装時: 上より収容位置113(内線22) ∼収容位置116(内線25) ●「内/外線」ポー ト実装時 : 上より収容位置117(内線26) ∼収容位置120(内線29) 1 L2 ■ 動作試験 ①単独電話機からの内線の発信/通話、着信/通話 機能の確認 ②単独電話機からの外線の発信/通話、着信/通話 機能の確認 COMU基板の コネ クタへ 図12.3-1 ET-4STI-iZ/MLの外観とケーブル接続 1-37(5) 12.主装置オプションユニットの実装 12.4 1回線INS64局線インタフェース(iZ/M)「ET-1DSUIS-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● ● ● ● ● ISDN外線( INSネット64) を1回線増設するためのインタフェースユニットです。外付けのDSUは不要です。 最大2 枚まで実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。(12.1章参照) 主装置には基本でISDN外線(INSネット64) が1回線( 外線1、2) 接続可能です。2回線以上接続する場合に必要です。 COMU基板にISDN外線(INSネット64)を接続する場合は、10.9章を参照してください。 本ユニットはS/T点インタフェースが実装されていますので、 ISDN機器をマルチ接続することができます。 ISDN外線( INSネット64) を2回線増設できる「ET-2DSUIS-iZ/M」もあります。(12.5章参照) S/T点の接続条件 ◇接続台数… 最大7台( バス配線) ※TELPFIを接続時は、 TELPFIおよびTELPFIに接続した ISDN機器も含む ◇配線距離… 150m以内 U点 2W配線、極性あり DSUIS ◇終端抵抗… 主装置側はOFF、末端の端末のみON DSU は不要 MDFコネクタ(1P) 4W配線、配線距離:150m以下 S/T点 ◇ 局 給 電 端 末 … 1台のみ( 停電時に1台のみ使用可能) 主装置 MDFコネクタ(2P) 最大7台 図12.4-1 接続概要 ● 「INSネット64」契約時の注意事項 (1)形態 必ず「形 態 1(P-MP接続)」とします。 ( 本主装置を単独で接続する場合でも“P-MP接続” です。) (2)起動方式 必ず「常時起動」とします。 ■ 添付品 添付品は表12.4-1のとおりです。 表12.4-1 ET-1DSUIS-iZ/M 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 1 外線接続用コネクタ 2 内線・外線MDFコネクタ( 2P) 1 S/T点接続用コネクタ ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 外線」 ポートまたは「 内/外線」 ポートに実装します。(12.1章参照) ◇外線番号… 表12.4-2を参照してください。 表12.4-2 ET-1DSUIS-iZ/M 外線番号 実装ポート 外線番号 外線 外線3、外線4 内/外線 外線7、外線8 1-37(6) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ ケーブル接続 警告 外線に接続されている状態で、絶縁されていないケーブルやET-1DSUIS-iZ/M基板の部品や銅箔パターンに触 れないでください。回線の電圧により感電する恐れがあります。 外線の接続 ■外線接続用 ◇ 極 性 … 極性があります。未接続時にテスターで 回線の電圧を測定し、図12.4-2に合わせて添付 品のMDFコネクタ( 1P) に接続します。 ●「外線」ポート 実装時:外線3,4 ●「内/外線」ポー ト 実装時 :外線7,8 ■極性切替スイッチ リバース ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してくだ さい。 2 L1 1 L2 ノーマル (+,−は未接続時の極性) S/T点の接続 ◇ 極 性 … 極性があります。図12.4-2に合わせて添 付品のMDFコネクタ(2P)に接続します。 4TA 3TB COMU基板の コネ クタへ 2RA ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してくだ さい。 1RB ◇ローゼットの接続…ジャック部のピン配列を確認 して接続します。ローゼットは工事者調達です。 ※ローゼットの外観の一例を図12.4-3に示します。各 信号の端子名称とローゼットのピンとの対応は、本 図に従ってください。 ( ネジの配列やリード線の色は メーカによって異なる場合がありますので注意してく ださい。) ※バス配線する場合はローゼットの同一ピン同士を接 続します。 ( 終端抵抗内蔵ローゼットを使用する場合 は末端に接続します。) ■S/T点接続用 ■DSU切 り離 しスイ ッチ ON ●「外線」ポート 実装時:外線3,4 ●「内/外線」ポー ト 実装時 :外線7,8 OFF ■同期 ランプ COMU基板の コネ クタへ (同期時に緑点灯) ■終端抵抗ス イッチ OFF 注意 S/T点の接続は誤りのないよう十分注意して行 ってください。誤った接続をすると動作しなか ったり、本品やマルチ接続したISDN機器の故 障の原因となる場合があります。 ON 図12.4-2 ET-1DSUIS-iZ/Mの外観、ケーブル接続、スイッチ設定 コネクタとの結線対応 ミドリ (RB) キ (TB) 1 2 3 4 5 6 アカ (RA) クロ (TA) RA 7 RB TA TB 8 ※1. 本図は終端抵抗内蔵タイプの一例です。 ※2. TA、RA等は、ISDN機器側の 端子名称を示します。 TB TA RB RA 図12.4-3 ローゼットの外観とピン配列 1-37(7) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ スイッチ設定 外線の極性を間違えたとき ◇極性チェック方 法 … 外線を接続後、 着信させたことがない状態の外線ボタンを押します。 ●極性が合っているとき:外線ボタンはランプ表示し、外線発信音(DT)が聞こえます。 ●極性が間違っているとき:外線ボタンはランプ表示せず、外線発信音(DT)が聞こえません。 ※一度着信させると網との同期がとれて外線DTが聞こえるようになるため、発信試験を先に行ってください。間違えた場合は、電源を 入れ直してから再度試験を行ってください。 ●基板上にある「同期ランプ」でも極性を確認できます。 緑点灯している場合は極性が合っています。(着信させる前に確 認してください。 ) ◇極性切替スイッチの設定…極性が合っていない場合は配線の入れ替えは行わず、主装置の「 極性切替スイッチ」を「リバー ス」側に設定します。 ( 図12.4-2参照) ※出荷時は「 ノーマル」側に設定されています。 S/T点を使用するとき ◇終端抵抗スイッチの設定…「 OFF」 側に設定します。(図12.4-2参照) ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ※S/T点を使用しないときは、必ず「 ON」側に設定してください。 外付けのDSUを使用するとき ◇DSU切り離 しスイッチの設定…「 OFF」 側に設定します。 ( 図12.4-2参照) ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ※外線(U点の2線)は主装置に直接接続しません。 ※S/T点を外付けのDSUに接続します。 ( S/T点にISDN機器を接続するのと同様にMDFコネクタとローゼットを接続します。 ) ◇ 終 端 抵 抗 の 設 定 … S/T点のバス配線で主装置が末端の場合は「ON」側に設定し、主装置が末端でない場合は「OFF」側に 設定します。 ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ■ 動作試験 下記の手順で動作試験を行います。必ず、手順1 の外線捕捉試験を行ってから発着信試験を行ってください。 手順 1 操作内容 確認事項 任意の内線電話機にて、 「 INSネット64」 を収容し 外線捕捉を示す緑ランプが点灯(周期的に2 回消灯) し、外線発 た外線ボタンを押します。 信音( DT)が聞こえることを確認します。 ※発信操作は行いません。 ※全ての外線を確認します。 ※DSUユニットが実装されているか、 DSUユニットの「DSU切り離しスイッ チ」はON( 外付けDSU未使用時) になっているか確認してください。 ※DTが聞こえないときは、 「 極性切替スイッチ」 ( 図10.9-6参照) を切り替 えます。 システムに収容しているISDN外線の電話番号に 鳴動している電話機のLCDに発番号が表示されることを確認し 発信し、 空いているチャンネルに着信させます。 ます。( 9280を「なし」に設定したときは、番号は表示されませ ※全ての外線を確認します。 ん。 ) 3 発信した電話機以外で応答し、通話を行います。着信に応答し、 通話できることを確認します。 4 通話が終了したら、 双方の電話機を終話します。 外線ランプが消えます。 * 2 * * ●データ設定で送話音量、受話音量を調整することができます。( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 参照) ・ ISDN外線通話の送話音量: 062 ・ ISDN外線通話の受話音量: 063 1-37(8) 12.主装置オプションユニットの実装 12.5 2回線INS64局線インタフェース(iZ/M)「ET-2DSUIS-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● ● ● ● ● ISDN外線( INSネット64) を2回線増設するためのインタフェースユニットです。外付けのDSUは不要です。 「 ET-1DSUIS-iZ/M」 と異なり、 1 枚のみ実装可能です。ただし、他の基板と相互融通です。(12.1章参照) 主装置には基本でISDN外線(INSネット64) が1回線( 外線1、2) 接続可能です。3回線以上接続する場合に必要です。 COMU基板にISDN外線(INSネット64)を接続する場合は、10.9章を参照してください。 本ユニットはS/T点インタフェースが実装されていますので、ISDN機器をマルチ接続することができます。 (ただし、S/T点が あるのは1回線目のみですので注意してください。) ISDN外線( INSネット64) を1回線増設できる「ET-1DSUIS-iZ/M」もあります。(12.4章参照) S/T点の接続条件 ET-2DSUIS-iZ/Mは1回線目のみS/T点があります。 ◇接続台数… 最大7台( バス配線) ※TELPFIを接続時は、 TELPFIおよびTELPFIに接続した ISDN機器も含む ◇配線距離… 150m以内 DSU は不要 MDFコネクタ(1P) 2W配線、極性あり U点 DSUIS 4W配線、配線距離:150m以下 S/T点 ◇終端抵抗… 主装置側はOFF、末端の端末のみON ◇ 局 給 電 端 末 … 1台のみ( 停電時に1台のみ使用可能) 主装置 MDFコネクタ(2P) 最大7台 図12.5-1 接続概要 ●ET-2DSUIS-iZ/Mを「内/外線」ポートに実装すると、システムが立ち上がらなくなりますので注意してください。 ● 「INSネット64」契約時の注意事項 (1)形態 必ず「形 態 1(P-MP接続)」とします。 ( 本主装置を単独で接続する場合でも“P-MP接続” です。) (2)起動方式 必ず「常時起動」とします。 ■ 添付品 添付品は表12.5-1のとおりです。 表12.5-1 ET-2DSUIS-iZ/M 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 2 外線接続用コネクタ 2 内線・外線MDFコネクタ( 2P) 1 S/T点接続用コネクタ ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 外線」 ポートに実装します。 ( 12.1章参照) ◇外線番号… 表12.5-2を参照してください。 表12.5-2 ET-2DSUIS-iZ/M 外線番号 実装ポート 外線 外線番号 1回線目:外線3、 外線4 2回線目: 外線5、外線6 ※ET-1DSUIS-iZ/Mと異なり、「 内/外線」 ポートには実装できません。 1-37(9) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ ケーブル接続 警告 外線に接続されている状態で、絶縁されていないケーブルやET-2DSUIS-iZ/M基板の部品や銅箔パターンに触 れないでください。回線の電圧により感電する恐れがあります。 外線の接続 ■極性切替スイ ッチ 1回線目(外線3,4)用 ◇ 極 性 … 極性があります。未接続時にテスターで 回線の電圧を測定し、図12.5-2に合わせて添付 品のMDFコネクタ( 1P) に接続します。 リバース 上より1回線目(外線3,4) 、 2回線目(外線5,6 ) ノーマル ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してくだ さい。 S/T点の接続 ■外線接続用 2 L1 ■極性切替スイ ッチ 2回線目(外線5,6)用 (1回線目のみ) 1 L2 (+,−は未接続時 の極性) リバース ◇ 極 性 … 極性があります。図12.5-2に合わせて添 付品のMDFコネクタ(2P)に接続します。 4TA ノーマル ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してくだ さい。 ◇ローゼットの接続…ジャック部のピン配列を確認 して接続します。ローゼットは工事者調達です。 ※ローゼットの外観の一例を図12.5-3に示します。各 信号の端子名称とローゼットのピンとの対応は、本 図に従ってください。 ( ネジの配列やリード線の色は メーカによって異なる場合がありますので注意してく ださい。) ※バス配線する場合はローゼットの同一ピン同士を接 続します。 ( 終端抵抗内蔵ローゼットを使用する場合 は末端に接続します。) 3TB 2RA COMU基板の コネ クタへ 1RB ■S/T点接続用 1回線目(外線3,4)用 のみ ■DSU切 り離 しスイ ッチ 1回線目(外線3,4)用のみ ON OFF ■同期 ランプ 上より1回線目用 、 2回線目用 COMU基板の コネ クタへ (同期時に緑点灯) ■終端抵抗スイ ッチ 1回線目(外線3,4)用 のみ 注意 S/T点の接続は誤りのないよう十分注意して行 ってください。誤った接続をすると動作しなか ったり、本品やマルチ接続したISDN機器の故 障の原因となる場合があります。 OFF ON 図12.5-2 ET-2DSUIS-iZ/Mの外観、ケーブル接続、スイッチ設定 コネクタとの結線対応 ミドリ (RB) キ (TB) 1 2 3 4 5 6 アカ (RA) クロ (TA) RA 7 RB TA TB 8 ※1. 本図は終端抵抗内蔵タイプの一例です。 ※2. TA、RA等は、ISDN機器側の 端子名称を示します。 TB TA RB RA 図12.5-3 ローゼットの外観とピン配列 1-37(10) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ スイッチ設定 外線の極性を間違えたとき ◇極性チェック方 法 … 外線を接続後、 着信させたことがない状態の外線ボタンを押します。 ●極性が合っているとき:外線ボタンはランプ表示し、外線発信音(DT)が聞こえます。 ●極性が間違っているとき:外線ボタンはランプ表示せず、外線発信音(DT)が聞こえません。 ※一度着信させると網との同期がとれて外線DTが聞こえるようになるため、発信試験を先に行ってください。間違えた場合は、電源を 入れ直してから再度試験を行ってください。 ●基板上にある「同期ランプ」でも極性を確認できます。 緑点灯している場合は極性が合っています。(着信させる前に確 認してください。 ) ◇極性切替スイッチの設定…極性が合っていない場合は配線の入れ替えは行わず、主装置の「 極性切替スイッチ」を「リバー ス」側に設定します。 ( 図12.5-2参照、1回線目用:SW1、2回線目用:SW2) ※出荷時は「 ノーマル」側に設定されています。 S/T点を使用するとき (1回線目のみ) ◇終端抵抗スイッチの設定…「 OFF」 側に設定します。(図12.5-2参照) ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ※S/T点を使用しないときは、必ず「 ON」側に設定してください。 外付けのDSUを使用するとき (1回線目のみ) ◇DSU切り離 しスイッチの設定…「 OFF」 側に設定します。 ( 図12.5-2参照) ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ※外線(U点の2線)は主装置に直接接続しません。 ※S/T点を外付けのDSUに接続します。 ( S/T点にISDN機器を接続するのと同様にMDFコネクタとローゼットを接続します。 ) ◇ 終 端 抵 抗 の 設 定 … S/T点のバス配線で主装置が末端の場合は「ON」側に設定し、主装置が末端でない場合は「OFF」側に 設定します。 ※出荷時は「 ON」 側に設定されています。 ■ 動作試験 下記の手順で動作試験を行います。必ず、手順1 の外線捕捉試験を行ってから発着信試験を行ってください。 手順 1 操作内容 確認事項 任意の内線電話機にて、 「 INSネット64」 を収容し 外線捕捉を示す緑ランプが点灯(周期的に2 回消灯) し、外線発 た外線ボタンを押します。 信音( DT)が聞こえることを確認します。 ※発信操作は行いません。 ※全ての外線を確認します。 ※DSUユニットが実装されているか、 DSUユニットの「DSU切り離しスイッ チ」はON( 外付けDSU未使用時) になっているか確認してください。 ※DTが聞こえないときは、 「 極性切替スイッチ」 ( 図10.9-6参照) を切り替 えます。 システムに収容しているISDN外線の電話番号に 鳴動している電話機のLCDに発番号が表示されることを確認し 発信し、 空いているチャンネルに着信させます。 ます。( 9280を「なし」に設定したときは、番号は表示されませ ※全ての外線を確認します。 ん。 ) 3 発信した電話機以外で応答し、通話を行います。着信に応答し、 通話できることを確認します。 4 通話が終了したら、 双方の電話機を終話します。 外線ランプが消えます。 * 2 1-37(11) * * ●データ設定で送話音量、受話音量を調整することができます。( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 参照) ・ ISDN外線通話の送話音量: 062 ・ ISDN外線通話の受話音量: 063 12.主装置オプションユニットの実装 12.6 2回線アナログ局線インタフェース(iZ/M)「ET-TRI(1)-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● ● ● ● アナログ外線を2回線接続するためのインタフェースユニットです。 最大2 枚まで実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。(12.1章参照) 主装置には基本でISDN外線(INSネット64) が1回線( 外線1 、 2 ) 接続可能です。アナログ外線が必要なときに実装します。 アナログ外線の転送電話を行うことができます。 ( フリーダイヤル等、 転送先から応答情報のない場合は転送できません。 ) アナログ外線でNTTの『 ナンバー・ ディスプレイ』 サービスを利用するときは、「ET-CIU-iZ/ML」が必要です。(12.7章参照) ■ 添付品 添付品は表12.6-1のとおりです。 № 表12.6-1 ET-TRI(1)-iZ/M 添付品 添付品名称 数量 備 考 1 内線・ 外線MDFコネクタ( 1P) 4 外線接続用コネクタ、TELPF接続用コネクタ 2 MDFユニット(ET-MDF-iZ/M基板) 1 外線接続用MDF ■ ユニットの実装 ET-TRI (1 )-iZ/Mの実装 ◇ 実 装 位 置 … 「外線」ポートまたは「内/外線」ポートに実装しま す。(図12.6-4参照) UP ◇外線番号… 表12.6-2を参照してください。 表12.6-2 ET-TRI (1 )-iZ/M 外線番号とMDF実装位置 実装ポート 外線番号 MDF実装位置 外線 外線3、外線4 MDF 内/外線 外線7、外線8 MDF-EX COMU基板の コネ クタへ 図12.6-1 ET-TRI(1)-iZ/Mの外観 1-37(12) 12.主装置オプションユニットの実装 ET-MDF-iZ/Mの実装 ◇実装位置… 図12.6-4を参照してください。 ET-TRI( 1) -iZ/Mの実装ポートにより、 実装位置とコネクタの接続先が異なります。 ( 表12.6-2参照) ◇実装方法… 外線番号に対応した実装位置の基板レールに挿入します。(図12.6-2および図12.6-4参照) ※主装置から出ているツメでロックされるまで挿入してください。 ※基板を外すときは、細いドライバーなどを使って、 基板の角穴からツメを外してください。無理に外すとツメが破損します。 ◇COMUとの接続… ET-MDF-EX-iZ/M基板から出ているコネクタ付きケーブルを、 主装置内の外線番号に対応するコネクタに接 続します。(図12.6-4参照) ●外線3,4:「MDF」コネクタ ●外線7,8:「MDF-EX」コネクタ ◇FG線の接続… ET-MDF-iZ/M基板から出ているFG線( 緑色の線) の圧着端子を、 主装置内のMDF実装位置に対応するねじ端 子に接続します。(図12.6-4参照) ● 「MDF」に実装(外線3,4):「MDF FG」 ● 「MDF-EX」に実装(外線7,8):「MDF-EXFG」 ※他のFG線と共締めしないでください。 ※FG線の布線ルートは図12.6-4に従ってください。 ( 基板の挿抜や主装置カバー取り付けの際に、線カミにならないようにスタイル取りして ください。) 1 L1(+) 2 L2(−) 1 L1(+) 2 L2(−) ET-MDF-iZ/M ■TELPF接続用 ●TRIを「外線」ポー トに 実装時 :右より外線3,4 ●TRIを「内/外線」ポー トに 実装時 :右より外線7,8 主装置のツメで ロックされます ■外線接続用 ●TRI を「外線」ポー トに 実装時 :右より外線3,4 ●TRI を「内/外線」ポー トに 実装時 :右より外線7,8 主装置のツメで ロックされます 基板固定用のツメ 基板の角穴に引っかかります。 基板を抜くときは、基板の角穴 からツメを外します。 図12.6-2 ET-MDF-iZ/Mの実装方法 COMU基板の ね じ端子「MDF FG」 または「MDF-EXFG」へ COMU基板の コネ クタ「MDF」 または「MDF-EX」へ 図12.6-3 ET-MDF-iZ/Mの外観 1-37(13) 12.主装置オプションユニットの実装 ■内/外線ポート ■外線ポート 外線7,8 外線3 ,4 ET-TRI(1)-iZ/M 外線 ET-TRI(1)-iZ/M DSUI S- SUB 内/外線 ET-MDF-iZ/M 外線7 ,8 ■コネクタ「MDF-EX」 外線7,8用 上側が赤 R E CU ■アースね じ 「MDF-E XFG」 ■アースねじ 「MDF FG」 ■コネクタ「MDF」 外線3,4用 外線 内/外線 内線 上側が赤 OP ET-MDF-iZ/M 外線3,4 外線3,4用MDFのFG線は 、MDF基板の左側か ら基板の裏面 を通 してCOMU基板のアースね じ「MDF FG」に接続する 。 外線7,8用MDFのFG線は 、バ ッテリー搭載位置の手前側に余分な線 を押 し込み 、 外線3,4用MDF基板の裏面 を通 してCOMU基板のアースね じ「MDF-EXFG」に接続する 。 図12.6-4 ET-TRI(1)-iZ/M、ET-MDF-iZ/Mの実装位置とFG線の布線ルート ■ ケーブル接続 添付品のMDFコネクタ(1P)を使用して接続します。ケーブルはET-MDF-iZ/M基板に接続します。(図12.6-3参照) 外線の接続 ◇ 極 性 … 「障害時の極性反転機能」のあるIP電話サービ スを収容するときは、回線の電圧をチェックし、+をL1 に、 −をL2に接続してください。 ( 図12.6-3参照) * ◇MDFコネクタの接続方法… 10.1章を参照してください。 ●「障害時の極性反転機能」のあるIP電話サービスを収容す るときは、対応する外線に対して下記のデータ設定が必要 (詳細は、 「 データ設定マニュアル編」参照) です。 ・外線の極性有無: 026 TELPFの接続(必要時) ◇ 極 性 … 極性はありません。 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 ◇PF端子と外線番号の関係… 表12.6-3によります。 表12.6-3 PF端子と外線番号の関係 直通外線番号 PF1 PF2 CO3 または CO7 CO4 または CO8 ●停電直通とする外線に対応するTELPFの収容位置をデータ 設定してください。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・停電時の直通電話機: 090 * PF端子 ◇電話機の接続… 10.4章を参照してください。 ■ 動作試験 ①外線の発信/通話、 着信/通話機能の確認( TELPF接続時は、 停電時の発信/通話、 着信/通話機能の確認も実施) ※動作試験を行う前に、 次ページに示す外線インタフェースの調整を行ってください。 1-37(14) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ 外線インタフェースの調整 外線通話時の側音レベルを、線路条件に応じて最適に設定するために調整を行います。 工場出荷時の設定で合わない場合は、以下の調整を行ってください。調整はデータ設定により行います。 ※ISDN外線を使用する場合は以下の調整は不要です。 ●ステップ1− 線路条件の調査と調整値の決定 線路条件の調査 所属NTTの線路管理課(部門)に所属局∼お客様宅までの線径と線路長を問い合わせます。 (線路ロスは線路抵抗から算出できます。) φ0.4 φ0.65 〈例 〉 NTT (0.068km ) (4.305km ) φ0.5 (0.03km ) お客様宅 線路ロスの算出 調査した線径と線路長より、表12.6-4を参照して線径ごとにロスを算出します。 表12.6-4 配線ケーブルの特性 線 径(mm) 0.32 0.4 0.5 線 路 ロ ス(dB/km) 2.76 2.20 1.75 線 路 抵 抗(Ω/km) 470 295 187 0.65 0.9 1.33 113 0.93 58 表12.6-4により、上記<例>に示す線路条件の場合、 線路ロスは下記のようになります。 φ0.4 φ0.65 〈例 〉 NTT 0.15dB 5.73dB 〈計算例〉 φ0.65 ×4.305km = 1.33dB/km ×4.305km = 5.73dB φ0.5 0.05dB お客様宅 転送電話レベル設定値の決定 算出した線路ロスより、 表12.6-5を参照して転送電話レベル設定値(アンプゲイン)を決定します。 表12.6-5 線路ロスによる転送電話レベル設定値 合 計 線 路 ロ ス (dB) 転送電話レベル設定値(dB) 0 4 1 4 2 6 3 6 4 8 5 8 6 8 7 8 おね がい 1.設定する線路ロスは各線路ロスの合計とし、線径は最も長い線路の線径としてください。 (上記例の場合) ・線路ロス合計 = 0.15dB(φ0.4) + 5.73dB(φ0.65) +0.05dB(φ0.5) = 5.93dB ・最長線路の線径:φ0.4=0.068km、φ0.65=4.305km、φ0.5=0.03km より φ0.65 2.ビハインドPBXでPBXの内線に収容する場合は、線路ロスは基本的には0∼1dBの設定としてください。 (接続するPBXや線路条件によっては、他の設定で最適になる場合もあります。 ) また、外線線路の線径については、接続するPBXのインピーダンス特性の影響を受けますので、側音が少 なくなる方を選択してください。 ●ステップ2 − データ設定による調整 算出した合計線路ロス、 最長線路線径、 転送電話レベル設定値を基にデータ設定を行います。 設定コマンドは下記のとおりです。詳細は、 「 データ設定マニュアル編」を参照してください。 *** ・ アナログ外線線路ロス :コマンド 040 ・ ア ナ ロ グ 外 線 の 線 径 :コマンド 041 ・ 転 送 電 話 レ ベ ル 設 定 :コマンド 602 初期値: 4dB以上 初期値: 0.32∼0.65φ 初期値: 8dB * * ●上記設定で不十分な場合は、更に送話/受話音量を調整することができます。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ アナログ外線通話の送話音量: 042 ・ アナログ外線通話の受話音量: 043 * ●ISDN外線−アナログ外線間の転送電話も可能です。ただし、 通話レベル補償はできません。(詳細は、「データ設定マニュ アル編」 参照) ・ ISDN−アナログ外線間の転送電話可否: 622 1-37(15) 12.主装置オプションユニットの実装 12.7 ナンバー・ディスプレイユニット(iZ/ML)「ET-CIU-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● ● ● アナログ外線でNTTの『 ナンバー・ ディスプレイ』 サービスを利用するときに必要です。ISDN外線の場合は不要です。 システムに1 枚実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。 ( 12.1章参照) アナログ外線から送られてくる電話番号データを受信するモデム回路を2 個実装しています。 ■ 添付品 添付品はありません。 ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 内線」 ポートまたは「 OP」 ポートに実装します。 ( 12.1章参照) ※「内線」ポートおよび「OP」 ポートに他の基板が実装されて いる場合、ET-CIU-iZ/ML基板は実装できません。 UP ■ 動作試験 ①アナログ外線着信時の発信者番号表示の確認 ②モデムダイヤルイン動作の確認( 機能実施時) ※ET-CIU-iZ/ML基板には、 動作状態を示すランプが実装されて います。(図12.7-1および表12.7-1参照) ■RUN ランプ 表12.7-1 ET-CIU-iZ/ML基板のランプ表示 表示 内容 消灯 電源オフまたはシステムダウン 点灯 電源投入後のシステムイニシャライズ中 その後も点灯の場合はシステムダウン 約60INT 待機状態 約240INT キャリアあり( 「 ナンバー・ ディスプレイ」 サービス のデータを受信中) COMU基板の コネ クタへ ソフトリセット時( リセット後、約10秒間点滅) 〈 点滅パターン〉 2秒周期で 2回点滅 2s 125ms 図12.7-1 ET-CIU-iZ/MLの外観 1-37(16) 12.主装置オプションユニットの実装 12.8 2回線OD専用線インタフェース(iZ/ML)「ET-2ODI-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● ● ● ● ● OD専用線(直流ダイヤル信号を直接伝送しないで可聴周波数に変換して伝送し、 相手システムへのダイヤルイン接続を可 能にする、 市内および市外専用線) を収容するためのインタフェースユニットです。 システムに1枚実装可能です。ただし、 他の基板と相互融通です。(12.1章参照) OD専用線は2本まで収容できます。 OD専用線に接続されたインバンドリンガーの代わりに、 ディジタル専用線等に接続された多重化装置( SS/SR方式のODトラ ンク用インタフェースを備えたもの)に接続することも可能です。 インバンドリンガーまたは多重化装置等の接続装置(以降、接続装置と略す)は工事者調達です。 ■ 添付品 添付品は表12.8-1のとおりです。 表12.8-1 ET-2ODI-iZ/ML 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・外線MDFコネクタ( 2P) 4 回線接続用コネクタ ■ 接続装置との接続条件 接続装置との接続条件は表12.8-2のとおりです。 表12.8-2 ET-2ODI-iZ/ML 接続条件 № 項 目 仕 1 通話路入出力インピーダンス 600Ω 平衡 2 信号回路送信側( SS線) リレー接点渡し( 許容電流50mA以下) 3 信号回路受信側( SR線) ループ/グランド( 電流容量20mA以下)、開放電圧 -24V 4 線路抵抗 ループ100Ω以下 5 送受話ゲイン -6∼+16dB可変( データ設定により調整)、出荷時0dB 《参考 − 装置内レベルダイヤ 》 ・送話(STI端子⇒ODI端子):0dB ・ 受話( ODI端子⇒STI端子) : -13dB 6 起動方式*1 *2 ループ起動( E&M TYPE Ⅳ)または 地気起動( E&M TYPE Ⅴ) 7 ダイヤルスタート方式*3 8 様 セカンドダイヤルトーン方式 または ウィンクスタート方式 (タイミングスタート方式も可能) ダイヤル種別*4 DP(10/20PPS)、PB *1:工場出荷時はループ起動に設定されています。 ( 工注スイッチで切替) *2:地気起動の場合は、 主装置のアース( 8章参照) と接続装置の信号用アースを必ずとってください。 *3:工場出荷時はセカンドダイヤルトーン方式に設定されています。 *4:工場出荷時はDP(20PPS) に設定されています。 ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 外線」 ポートに実装します。 ( 12.1章参照) ◇外線番号… 表12.8-3を参照してください。 表12.8-3 ET-2ODI-iZ/ML 外線番号 実装ポート 外線番号(収容位置* 1 ) 外線 外線5( 122) 、外線6(121) *1:着信時のダイヤル種別( DP/PB) やOD専用線からの外線発信規制等を 設定するときに使用します。 1-37(17) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ ケーブル接続 ◇ 極 性 … 極性があります。図12.8-1に合わ せて添付品のMDFコネクタ( 2P)に接続しま す。(1回線につき、2個のコネクタを使用し ます。 ) ◇ 必 要 な 信 号 線 … 図12.8-2を参照してくだ さい。ループ起動と地気起動とで異なりま す。接続装置側の接続は、接続装置の説 明書を参照してください。 ET-2ODI-iZ/MLの外部インタフェース回路 は図12.8-3のようになっています。接続装 置との接続の際の参考にしてください。 4 SL1 UP 3 SL2 2B ■OD専用線(接続装置)接続用 1 SS 1回線目(外線5) 4 RL1 3 RL2 2G ■OD専用線(接続装置)接続用 1 SR 2回線目(外線6) デー タ (送信) 通話路 (受信) デー タ (受信) ■工注スイ ッチ 2回線目(外線6)用 GNDスター ト (地気起動) ◇ 接 続 装 置 と の 接 続 … 接続装置の説明書 を参照してください。主装置との分界点 は主装置側のコネクタとなります。接続装 置に関しては責任対象外となりますので、 インタフェース条件に十分注意してくださ い。 LOOPスター ト (ループ起動) ■工注スイ ッチ 1回線目(外線5)用 COMU基板の コネ クタへ ■ 起動条件の設定 通話路 (送信) GNDスター ト (地気起動) 接続する接続装置の起動方式により、ループ 起動と地気起動を工注スイッチにより変更す ることが可能です。 (図12.8-1参照) LOOPスター ト (ループ起動) LOOP」 側に設定します。 ◇ループ起動… 「 ◇地気起動… 「 GND」側に設定します。 図12.8-1 ET-2ODI-iZ/MLの外観、ケーブル接続、スイッチ設定 ●ループ起動時 ODI 主装置 ET-2ODI-i Z/ML SL1 SL2 B SS ATT AMP SL1 接続装置 RL1 RL2 G SR SL2 ATT RL1 ●地気起動時 FG ODI 主装置 RL2 5V SL1 SL2 B SS 工注スイッチ LOOP 接続装置 RL1 RL2 G SR 信号用 アース 図12.8-2 各起動方式で必要な信号線 GND B SG SS SG -24V G SR 図12.8-3 ET-2ODI-iZ/MLの外部インタフェース(参考) ■ ダイヤル種別の設定 接続する接続装置のダイヤル種別に合わせます。単独電話機のダイヤル種別設定も忘れずに行ってください。 設定コマンドは下記のとおりです。詳細は、 「 データ設定マニュアル編」を参照してください。 * ・ 外線ダイヤル種別: 100 (初期値: 20PPS) ・ 単独電話機のダイヤル種別設定: 840 (初期値: DP、表12.8-3に示す収容位置で設定) * 1-37(18) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ 送話・受話ゲインの調整 接続する接続装置の仕様によって決定します。 以下の説明に従って、 ODI送話ゲインおよびODI受話ゲインを決定してください。 ET-2ODI-iZ/MLの送話・ 受話ゲインは、 表12.8-4に示す値が設定可能です。 表12.8-4 ODI送話・受話ゲイン設定値 ODI送話ゲイン設定値(dB) -16 -12 -8 -4 0 ODI受話ゲイン設定値(dB) -16 -12 -8 -4 0 +2 +2 +4 +4 +6 +6 決定したゲインをデータ設定します。設定コマンドは下記のとおりです。詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 を参照してください。 ・ ODI受話ゲイン: 067 ( 初期値: 0dB) * * ・ ODI送話ゲイン: 066 ( 初期値: 0dB) 専用線の接続先がiZシリーズ、Giシリーズの場合 接続するインバンドリンガー等の仕様(損失または利得)と、ET-2ODI-iZ/MLのゲインとの合計が0dBとなるようにゲインを決定し ます。送話・受話共、 同様に決定します。 〈例 〉ODトランク用インバンドリンガーのゲインを+8dBとした場合: ODIのゲインを-8dBに設定します。 +8 dB ← インバンドリンガーのゲイン −8 dB ← ODIゲイン設定値 0 dB ※合計が0dBにならない場合は、0dBに近い値になるようにODIゲインを決定してください。 専用線の接続先がiZシリーズ、Giシリーズ以外の場合 接続先のシステムによってレベルダイヤが異なりますので、接続先まで含めた全体のレベルダイヤが、送話・ 受話共に-13dB前 後になるように調整します。図12.8-4に一例を示します。 ※ODI側の調整だけでなく、双方の接続装置のゲインや相手側PBX等のゲインも必要に応じて調整してください。 ※接続装置間は0dBとなるように接続装置を調整します。 送話方向 iZ主装置 接続装置 接続装置 相手側PBX等 +6dB STI ODI送話 ゲイン 0dB 接続装置 送話ゲイン -4dB -2dB 専用線 0dB 接続装置 受話ゲイン -1dB ODT受話 ゲイン -13dB 0dB -6dB SLT -16dB 受話方向 iZ主装置 接続装置 接続装置 相手側PBX等 +6dB SLT +2dB ODI受話 ゲイン -13dB +3dB 接続装置 受話ゲイン -13dB 専用線 接続装置 送話ゲイン 0dB 0dB STI -16dB 図12.8-4 全体のレベルダイヤ設定例 1-37(19) ODT送話 ゲイン 0dB -6dB 12.主装置オプションユニットの実装 ■ システム間発信番号方式の決定 * コマンド 9260により、外線自動発信グループ毎に「 統一番号方式」 か「付加番号方式」かの設定を行います。 表12.8-5に特徴を示します。 項 表12.8-5 統一番号方式と付加番号方式の特徴 統 一 番 号 方 式 付 加 番 号 方 式 目 1. 内線の呼出方法 ・ システム内とシステム外とで共通。 ・システム内とシステム外とで区別 ・相手システムの電話機の内線番号をダ ・相手システム呼出特番をダイヤルした イヤルするだけで呼び出せる。 後、内線番号をダイヤルする。 2. 内線番号の設定 ・ 3 桁または4桁に設定。 ・ 相手システム呼出特番と相手システム の内線番号の先頭の数字を合わせる必 要がある。 3. 相手システムの外線発信 ・ 対応できない。 と外線着信応答 4. 注意事項 ・桁数は任意に設定できる。 ・相手システムの内線番号の先頭の数字 は任意に設定できる。 ・対応可能。 ただし、ランプの表示や着信 鳴動はできない。 ・統一番号方式に設定すると、専用線以 外も相手システム呼出特番が付加され された形でダイヤルされる。 ●統一番号方式を利用する場合で相手システムの外線を利用したい場合は、 下記のようにします。 ・ 同じ外線番号を2つの外線自動発信グループに設定する。( 特番を2種類使用) ・ 一方のグループは統一番号方式( 内線用) 、 他方のグループは付加番号方式(外線用)とする。 * 相手システム内線番号の先頭が「3」の場合 〈例 〉専用線を外線5に収容、 ・ 外線自動発信グループ2の特番を「 2」 、 外線自動発信グループ3の特番を「3」に設定: 081 ・ 外線5は外線自動発信グループ2および外線自動発信グループ3を自動捕捉「 あり」に設定: 110 ・ 外線自動発信グループ2は「 付加番号方式」 、外線自動発信グループ3は「統一番号方式」とする。 * ■ その他の設定 専用線の着信時は、 単独電話機から外線や内線発信を行っているのと同等な動きとなります。(図12.8-5参照) ET-2ODI-iZ/MLの外線番号に対応する収容位置( 表12.8-3参照) に対して一部のデータ設定を行うことができます。 * * 〈例1〉専用線を経由した相手システムから自システムの外線発信(専公接続)を規制する ET-2ODI-iZ/MLの外線番号に対応する収容位置にサービスクラス( 140)や外線別発信規制( 180) を設定します。 ID発信機能を利用し、ID番号を持っている人のみ発信可能にすることができます。外線自動発信(0発信) は使用できず、 ID 発信( ID発信特番+ID番号+パスワードによる発信) のみ可能になります。 * 〈例2〉専用線からの着信時に相手システムの名称を電話機の表示器(LCD)に表示する ET-2ODI-iZ/MLの外線番号に対応する収容位置に内線番号を設定し( 082) 、 電話機の内線名称登録と同様に相手システ ムの名称を登録します。内線名称の登録方法は、 取扱説明書を参照してください。 自システム 相手システムから自システムの 外線を使って発信する場合 相手システム TRI 外線 ET-2ODI-i Z/ML TSW ODI︵ODT︶ 専用線 DCI 同等 STI 単独 電話機 図12.8-5 ET-2ODI-iZ/ML 着信時の動き 1-37(20) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ 専用線接続時の機能制約と注意点 * ET-2ODI-iZ/MLを使用して相手システムの外線発信や内線発信をする場合、 下記の制約事項がありますので注意してください。 ①相手システムの外線発信を行った場合は、 通常の外線料金管理はできません。(図12.8-6参照) 専用線を収容した外線は外線種別を「 その他」 に設定してください。通話料金管理がなしとなります。(コマンド 101) Aシステム Bシステム ODI ODI 専用線 外線 ( Aシステムの電話機でBシステムの外線を使用した場合、 Aシステムでは正確な課金ができない) 図12.8-6 相手システムの外線発信 * ②方路数は、外線自動発信と相互融通となります。 (専用線の発信特番は外線自動発信特番と兼用、 コマンド 081) ③「外線手動転送時の外線自動発信機能」(コマンド 620)を「あり」 に設定しないと、外線を他システムに転送できません。 ( 転送先の外線を捕捉するとき、 外線ボタンを押して任意外線発信を行う場合は除く。) ④自システムと相手システムとが同時に発信操作を行った場合、衝突する場合があります。この場合は、相手先の指定内線 をダイヤルしても接続されませんので、 かけなおす必要があります。 * ⑤発信時に対応の外線ボタンのランプが消えていても、捕捉できない場合があります。これは、相手先電話機がすでにその 回線を使用し発信を行っているためで故障ではありません。( 数秒後にはランプがつきます。) ⑥相手システムからの呼び出しにて、 「 不在転送」 、 「 話中・ 応答遅延転送」 は機能しますが、 転送先は同一システム内のみです。 ⑦相手システムの電話機をワンタッチで呼び出す場合は、外線と同様に「ワンタッチダイヤル」 機能で行います。「 DSS/BLF」 機 能では呼び出しできません。 ⑧下記の内線発着信機能は専用線経由でも利用可能です。 ( 相手システムが「 iZシリーズ」または「 Giシリーズ」の場合) *1 、 *1 ・「内線一斉」 「グループ呼出」*1 、 「 外部スピーカ呼出」 ・「ドアホン呼出」 ( ドアホン着信時の着信鳴動は不可) *1 、 ・「内線トーン呼出」 、 「 内線音声呼出」*1 、 「 内線代表」、「代理応答」 、 「 内線着信拒否」、「内線ハンズフリー応答」 「 外線通 話中内線着信」 、 「 リセットコール」 、 「 内線キャンプオン」 *1: ET-2ODI-iZ/MLに接続する接続装置によっては、 応答前に音声で呼び出す機能に関しては使用できない場合があります。 ■ 動作試験 配線およびデータ設定が完了したら、 表12.8-6の手順で動作確認を行ってください。また、接続装置の動作確認については、 各機器の説明書に従ってください。 ※下記の確認方法は、ボタン電話機で外線ボタンを押して発信する場合について説明しています。 区分 手順 ① 発 ② ④ ⑤ ① 着 * ③ 信 表12.8-6 ET-2ODI-iZ/MLの動作確認 操 作 方 法 確 認 項 目 異常がある場合の確認事項 専用線が収容されている外 外線ボタンのランプが緑にな 対応の収容ポートに基板が実装されていますか。 線ボタンを押します。 るか確認します。 スピーカ、または受話器から相手側の内線DTが聞こえる 接続装置との接続を確認してください。 の音を聞きます。 か確認します。 相手先内線番号をダイヤル 内線DTが止まるか確認しま 100の設定は正しいですか。(ダイヤル種別を接 します。 す。 続装置の仕様に合わせる) 通話をします。 通話ができるか確認します。 接続装置との接続を確認してください。 終話(オンフック) します。 捕捉した外線ボタンのランプ 接続装置を外し、ODIの1回路、2回路を接続し動作 が消灯するか確認します。 確認してください。(折り返し確認) 相手側より呼び出してもら 相 手 側 にこちらの内線DTが 接続装置との接続を確認してください。 います。 聞こえるか確認します。 指定の電話機から内線着信 各々のシステムでの内線どうしの呼び出しはできま 音が聞こえるか確認します。 すか。 840の設定は正しいですか。(ダイヤル種別を接 続装置の仕様に合わせる) 通話をします。 通話ができるか確認します。 接続装置との接続を確認してください。 終話(オンフック)します。捕捉した外線ボタンのランプ 接続装置を外し、ODIの1回路、2回路を接続し動作 ( 発呼者も終話する) が消灯するか確認します。 確認してください。(折り返し確認) その他機能指定した項目に 正常に動くか確認します。 データ設定を確認してください。 ついての操作を行います。 * 信 ② ③ その他 1-37(21) 12.主装置オプションユニットの実装 12.9 付加機能ユニット(iZ/ML)「ET-EXU-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● 下記の場合に必要です。 1. ドアホンまたはテレビドアホンを接続するとき(接続は3台まで、 同時通話は1台のみ) 2. 構内放送装置を接続し、 外部スピーカ呼出( ページング機能)を行うとき(接続は1台のみ) ※リモコン端子とスピーカ切替ユニットを利用して、最大4系統までのグループ呼出をすることが可能 3. 外部音源装置を接続し、 外部音源を保留音等に利用するとき( 接続は1台のみ) 4. 電気錠や高音量ベル( ET-HIBELL)、リモコン機器、 等を接続するとき( 接続は4台まで) 5. 夜間切替用スイッチを接続するとき( 接続は1個のみ) 6. 外線着信時のメロディ着信を2種類使用するとき 7. PB式の単独電話機を増設するときや、 DIDやアナログ外線のDIを利用するとき( PBレシーバを1回路実装) ※基本回路にPB単独電話機を接続するときは不要(COMU内にPBレシーバを実装) ■ 添付品 添付品は表12.9-1のとおりです。 表12.9-1 ET-EXU-iZ/ML 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 内線・ 外線MDFコネクタ( 1P) 6 ドアホン、外部音源、 夜間切替スイッチ、 24V出力用 2 内線・ 外線MDFコネクタ( 2P) 5 リモコン、 ページング用 ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 OP」ポートに実装します。 ( 12.1章参照) 1-37(22) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ ケーブル接続 おね がい ノイズ防止のため、ドアホンや外部機器に接続するケーブルはACコードと一緒に配線しないでください。また、 構内放送装置にノイズが入る場合は、シールドケーブルを使用してください。なお、MDFコネクタには、ICTケ ーブル等のボタン電話用ケーブル以外は接続できませんので、一般のシールドケーブルを使用する場合は、主 装置の入口でローゼット等により中継してください。 ドアホン 添付品のMDFコネクタ( 1P)を使用してドアホンを接続します。 (図12.9-2参照) ループ抵抗は20Ω以下としてください。 ドアホンとテレビドアホンを混在させることができます。テレビ ドアホンの接続については、 1-37( 25) ページを参照してください。 ●ViシリーズやGiシリーズ用の専用ドアホン「ET-DH」また は「 ET-DH(2)」は接続できません。 ◇ 極 性 … 専用ドアホン:極性はありません。 市販のドアホン:極性がある場合は、図12.9-2に合わせて接 続してください。 ●専用ドアホン以外に、表12.9-2に示すアイホン製のド アホン( 工事者調達) が接続できます。 表12.9-2 接続可能なアイホン製ドアホン ご参考 型 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 名 IF-DA、 IF-DAW、 IE-DC、IE-NC、 IE-RA、IE-TAS、 IE-JA、IE-CA ◇ ドアホン子機側の工事… ドアホン子機に添付の説明書を参 照してください。 注意 ドアホンの架空配線は、原則として実施しないで ください。 やむを得ず架空配線するときは、右図のように ボタン電話機用の保安器(KD-8022M)を接続して ください。詳細は、9.2章を参照してください。 ページング 屋内側 保安器 保安器 図12.9-1 架空配線時の保安器接続 ■ヒューズモニタ用LED 添付品のMDFコネクタ(2P) を使用して構内 放送装置(工事者調達) を接続します。 (図12.9-2参照) ◇ 極 性 … 音声出力( 1 ピン、 2ピン) と起動端 子( 3ピン、4ピン) に分かれていますので、 注意してください。 ◇ M D F コネクタの接続方法…10.1章を参 照してください。 ◇外部スピーカグループ呼出を行う場合… 1-37( 26) ページを参照してください。 UP ■DC24V出力用 ヒ ューズ 2− 1+ (250V 、0.5A ) ■DC24V出力 (極性に注意 ) ■夜間切替スイッチ 2− 1+ (極性な し) ■ ドアホンまたは テレビ ドアホン 4 L4(NC:未接続) 3 L3(OFF) 2 L2( コモン) 1 L1(ON) 下よりドアホンA 、 ドアホンB 、ドアホンC (最大 3台 ) 外部音源 * 添付品のMDFコネクタ(1P) を使用して外部 音源装置(工事者調達) を接続します。 (図12.9-2参照) ◇ 極 性 … 極性はありません。 ◇ M D F コネクタの接続方法…10.1章を参 照してください。 ◇ 起 動 端 子 が 必 要 な 場 合 … リモコン端子 を利用します。データ設定にて使用する リモコン端子を「外部音源起動端子」に 設定してください。 ( コマンド 9230) ■ リモコン 高音量ベル(一例) 上より 「 リモコン1」 、「リモコン2」、 「 リモコン3」 、「リモコン4」 (極性あ り、最大4回路 ) COMU基板の コネク タへ ■外部音源 4 (極性な し) 起動端子 ■ページング 1、2 :音声出力 1 3、4 :起動端子 音声出力 図12.9-2 ET-EXU-iZ/MLの外観とケーブル接続 1-37(23) 12.主装置オプションユニットの実装 リモコン 夜間切替スイッチ 添付品のMDFコネクタ(2P)を使用して外部機器を接続しま す。(図12.9-2参照) ◇ 極 性 … 極性があります。 待機時はL2とL3が接続され、起動時はL1とL2が接続され ます。用途に合わせて接続してください。 「 高音量ベル」 を接続するときは、L1とL2を接続します。 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 添付品のMDFコネクタ(1P)を使用してスイッチを接続しま す。 ( 図12.9-2参照) ◇ 極 性 … 極性はありません。 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 DC24V出力 添付品のMDFコネクタ( 1P) を使用して電源供給したい外部 機器を接続します。(図12.9-2参照) ●リモコン端子は下記の用途から選択できます。 ① リモコン(外 線 リモート操 作 不 可 、自 動 戻 りなし)〈設定「0」〉 ② リモコン(外 線 リモート操作不可、自 動 戻 りあり)〈設 定 「1」〉 ③ リモコン(外 線 リモート操作可、自 動 戻 りなし)〈設 定 「2」〉 ④外部音源起動端子 〈設定「4」〉 ⑤高音量ベル 〈設 定 「5」〉 ⑥グループ呼出 〈設定「6」〉 * ※用途はデータ設定で変更します。(詳細は、「データ設 定マニュアル編」参照) ・ リモコン端子の使用種別: 9230 ※高音量ベルを使用するときは、どの電話機の着信鳴 動に連動させるかを設定します。(詳細は、「データ設 定マニュアル編」参照) ・ 外部スピーカ、高音量ベルの 鳴動対象電話機収容位置: 9222 ◇極性…極性があります。 +、−を図12.9-2に合わせて、間違えないように接続してく ださい。 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 警告 * * ET-EXU-iZ/MLに搭載されているヒューズを交換す るときは、下記のタイプを使用してください。異な るタイプのヒューズを使用した場合は、火災や故障 の原因となります。 ●品名: MF51NN0.5(250V、0.5A) ●メーカ:(株)長沢電機製作所 (TEL:03-3460-5501) ※ヒューズが切れているかどうかは、データ設定コマン ドで確認できます。(詳細は、「データ設定マニュアル 編」参照) ・EXUヒューズ状態モニタ: 021 または、ET-EXU-iZ/ML基板のLEDランプ( 図12.9-2参 照)で確認できます。(ヒューズ断時はランプ消灯) 注意 各接続端子の電気的仕様は、表12.9-3のとおりです。また、接続される外部機器との分界点は主装置側のコネ クタとなります。ケーブル配線および外部機器に関しては責任対象外となりますので、インタフェース条件に十 分注意してください。仕様を満足しない場合は、故障の原因となります。 表12.9-3 端 子 ET-EXU-iZ/ML 外部機器インタフェース仕様 項 目 仕 様 出力インピーダンス 最大開閉電圧 (起動端子) 最大開閉電流 (起動端子) 入力インピーダンス 音声入力( MUSIC) 最大入力電圧 最大開閉電圧 リモコン(REMOTE1∼4) 最大開閉電流 夜間切替( NIGHT) 接続条件 出力電圧範囲 DC24V出力( 24V) 最大出力電流 ページング(PAGING) 600Ω 30V DC 0.5A 600Ω 1.7V p-p 30V DC 0.5A 無電圧の接点のみ 20∼28V DC 0.3A 1-37(24) 12.主装置オプションユニットの実装 テレビドアホン 添付品のMDFコネクタ(1P)を使用してテレビドアホンシステムを接続します。EXU基板∼テレビモニタ間のループ抵抗は20Ω 以下としてください。テレビモニタ∼子機間の線路抵抗については、 テレビドアホンシステムの説明書を参照してください。 ドアホン(専用ドアホンまたはアイホン製ドアホン) とテレビドアホンを混在させることができます。 ドアホンの接続については、 1-37( 23) ページを参照してください。 ◇ 極 性 … EXU基板∼テレビモニタ(またはカメラ増設アダプタ) 間:極性があります。(図12.9-3∼図12.9-5参照) 子機側: 極性はありません。 ◇MDFコネクタの接続方法…10.1章を参照してください。 ◇テレビドアホンシステム側の工事…テレビドアホンシステムの説明書を参照してください。 ご参考 ●表12.9-4に示すアイホン製のテレビドアホンシステムが接続できます。(*は廃止機種、 他社製は接続不可) 表12.9-4 接続可能なテレビドアホンシステム パターン テレビモニタ カメラ増設アダプタ 1 MY-2MCU、 MY-2MCUB (図12.9-3参照) (子機2台接続タイプ) 2 MYH-CU*、 MYH-CUB*、 MY-2HCU、 MY-2HCUB (図12.9-4参照) 不要 MYW-P3CB ( 何れも増設テレビモニタ) 3 MY-CU*、 MY-CUB* (図12.9-5参照) (子機1台接続タイプ) 不要 電源アダプタ カメラ付玄関子機 不要 MK-DAC、 MK-DBC、 MK-DS/A、MY-DC/A、 PS-18A MY-CA*、 MY-EA*、 ( カメラ増設アダプタに接続) MY-FA*、 MY-DC*、 *、 * MY-DS MY-5DG PS-18A (テレビモニタはAC直結) (テレビモニタに接続) ※1. パターン1 やパターン3にて、 テレビモニタにパターン2に示す増設テレビモニタを接続して複数のモニタで使用することも可能です。 詳しくはアイホンにご確認いただくか、アイホンのカタログを参照してください。 ※2. パターン3にて、複数台のテレビドアホンを接続した場合、 一方の子機で通話中に他方の子機から呼び出しがあったとき、他方の子 機が接続されているテレビモニタの映像はONしますが、呼び出しは無視され呼出音は送出されません。 極性なし 極性なし UP MDFコネクタ(1P) 極性あり テレビモニタ カメラ付 玄関子機 E 2A2 A2 D2 2A1 A1 1A2 A2 1A1 A1 D1 UP MDFコネクタ(1P) 極性あり AC100V 本図は テレビモニ タが「MY-2MCU」の場合です 。 「MY-2MCUB」の場合は 、「E端子」が「E1端子」 とな ります 。 図12.9-3 パターン1の接続(子機2台接続タイプ) UP 本図はテレビモニタが「MY-CU」 の場合です 。 「MY-CUB」の場合は 、「E 端子」 が「E1端子」 とな ります 。 カメラ付 テレビモニタ 玄関子機 E A2 A2 D1 A1 A1 電源アダ プタ 極性なし 図12.9-5 パターン3の接続(子機1台接続タイプ) 1-37(25) カメラ付 玄関子機 E3 3A2 A2 D3 3A1 A1 E2 2A2 A2 D2 2A1 A1 E1 1A2 A2 D1 1A1 A1 電源 アダプタ AC100V 増設テレビ モニタ 増設 テレビモニ タが「MY-2HCU」また は「MY-2HCUB」の場合 、AC100V接続 端子があ りますが 、カメラ増設アダプ タに直結する ときは 、AC100Vの接続 は不要です 。 図12.9-4 パターン2の接続(カメラ増設アダプタを使用) MDFコネクタ(1P) 極性あり AC100V カメラ増設 アダプ タ 12.主装置オプションユニットの実装 * ●テレビドアホンを使用するときは、下記のデータ設定を行ってください。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ ドアホン種別: 9208( テレビドアホンに変更します。 ) ・ ドアホン着信応答可能時間: 9204(40秒以下に設定します。 初期は20秒) ※45秒または50秒に設定されていると、 テレビモニタの映像が消えた直後も応答してしまう場合があります。 * * ●テレビドアホンシステムに添付されている説明書には、「応答しなければ一定時間後(約45秒)で自動的に消えます。」等 の記載がありますが、 主装置に接続して使用する場合は、 上記 9204で設定した時間で映像は消えます。 ●テレビドアホンシステムの仕様により、 通話は約2分30秒で強制的に切断されます。通話を継続する場合は電話機の操 作は行わず、 テレビモニタにある「 映像モニターボタン」 を押すと再び映像が映り、 約2分30秒間通話できます。 注意 1.MY-2MCU、MY-2MCUB、MY-2HCU、MY-2HCUBは電源線が直結式のため、電気設備技術基準に定める 工事が必要です。結線工事は必ず電気工事士免許取得者の方が行ってください。 2.テレビドアホンの親機をブランチ接続しないでください。機能障害や故障の原因となります。 (図12.9-6参照) 主装置 テ レビモニ タ OFF カメラ付 き玄関子機 ON テレビ ドアホン親機 図12.9-6 間違った接続例 外部スピーカグループ呼出を行う場合 構内放送装置の放送用アン プとスピーカとの間にスピーカ 切替ユニット「 ET-SPSWU-4.20 D」を接続することにより、 最大 4系統までのグループ呼出がで きます。(図12.9-7参照) リモコン端子部のマルチ接続方法 UP 2− ■DC24V出力 (極性 に注意 ) 1+ + − ET-EXU-iZ/MLの下記の端子を 使用します。 ①ページング端子 ②リモコン端子 (使用する系統数のリモコン 端子が必要) ③DC24V出力端子 ●アンプの出力インピーダン スは「ハイインピーダンス 用」を使用してください。 ●全スピーカのインピーダン スがアンプの出力インピー ダンスより低くならないよ うにしてください。 0.4∼0.5mmの 1本のICTケーブルの芯線で 各 コネクタの2 ピンを接続 します 。 +24 ■ リモコン 上よ り 「 リモコン1」 、 「 リモコン2」 、 「 リモコン3」 、 「 リモコン4」 (極性あ り、 最大4回路 ) C1 C2 C3 C4 SCOM スピー カ(最大4台) S 1 2 L2(コモン) S 2 1 L1(ON) S 3 S 4 ■ページング 起動 1 、2 :音声出力 3 、4 :起動端子 PACOM 出力 入力 放送用アンプ PA ET-SPSWU-4.20D 図12.9-7 外部スピーカグループ呼出時の接続方法 1-37(26) 12.主装置オプションユニットの実装 ■ 動作試験 ドアホン・テレビドアホン 外部音源 ①ドアホン子機からの呼び出し、通話試験(テレビドアホン の場合は、 映像も映るか確認) ②電話機からのドアホン子機の呼び出し、通話試験(テレビ ドアホンの場合は、 映像も映るか確認) ●保留音に外部音源を使用する場合は、データ設定が必 要です。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ 外線保留音種別: 504 ・リモコン端子の使用種別: 9230(起動情報が必要なとき) * * ** ページング ●外部音源の音量をデータ設定により調整することができ (詳細は、 「 データ設定マニュアル編」参照) ます。 ・ 外部音源入力ボリューム: 057 * * ●ドアホンの各種音量をデータ設定により調整することが (詳細は、「 データ設定マニュアル編」 参照) できます。 ・ ドアホン子機冒頭音ボリューム: 050 ・ DH→電話機ボリューム: 051 ・ 電話機→DHボリューム: 052 ①外部保留音の聴取試験(保留音に外部音源を使用時) ②電話機からのBGM聴取試験( 電話機で i+ 7を押す) 夜間切替 ①電話機からの外部スピーカ呼出試験 ②外部スピーカへの着信音送出試験 ①外付けスイッチによる夜間切替動作試験 ●各種音量をデータ設定により調整することができます。 ( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」参照) * ・ ページング冒頭音ボリューム: 053 ・ ページング出力ボリューム: 054 ・ 外部スピーカ着信音ボリューム: 055 * * ● 電話機と連動して外部スピーカから着信音を鳴らす場合は、 データ設定が必要です。(詳 細 は 、「データ設定マニュアル編」参 照) * ・外部スピーカ、高音量ベルの鳴動対象電話機収容位置: 9222 ●電話機のプログラマブルキーに 夜間切替 ボタンを 作っておくと、外付けスイッチによる夜間切替動作をラ ンプで確認することができます。夜状態になると、赤ラ ンプが点灯します。設定方法は、「取扱説明書」を参 照してください。 PBレシーバ ①DIDやアナログ外線のDI着信試験 ご参考 外部スピーカグループ呼出 ①電話機からの外部スピーカグループ呼出試験 ●アナログ外線のダイヤルインで夜間閉塞を行う場合は、 図12.9-8のように外線を接続してください。 夜間閉塞を行う場合は、 NTTとの契約が必要です。 ●各種音量をデータ設定により調整することができます。 L1 ダイヤル イン回線(アナログ) ( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」参照) * ・ ページング冒頭音ボリューム: 053 ・ ページング出力ボリューム: 054 * ●外部スピーカグループ呼出を行う場合、外部スピーカグ ループ呼出番号と、リモコン端子使用種別(グループ呼 (詳細は、 「 データ設定マニュ 出) のデータ設定が必要です。 アル編」参照) * ・ 内線番号及び特番: 082 ・ リモコン端子の使用種別: 9230 NTT L2 L1 制御用回線(アナログ) 制御スイッチ (ET-EXU-iZ/ML基板の リモコン端子を利用可能) TRI 主装置 L2 ON OFF * ※ 制 御 ス イ ッチが O N (D I 機 能 あ 400Ω り )の場合は 、制御用回線を着信 専用回線 と して使用 できます 。 OFFの場合は 、使用できません 。 通信用アース 図12.9-8 ダイヤルインの夜間閉塞制御 リモコン ①リモコン操作試験 ②高音量ベルの着信鳴動試験(高音量ベル使用時) * ●リモコン端子の使用種別をデータ設定により変更するこ ( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」参照) とができます。 ・ リモコン端子の使用種別: 9230 1-37(27) 12.主装置オプションユニットの実装 12.10 ハンズフリーユニット(iZ/ML)「ET-2HFU-iZ/ML」 ■ 用途・概要 ● ● ● ● ボタン電話機で、外線または内線のハンズフリー通話を行うときに必要です。 基板1枚あたり同時に2組のハンズフリー通話が可能です。 最大2枚まで実装可能です。ただし、他の基板と相互融通です。 ( 12.1章参照) ハンズフリー可能な電話機のタイプは、 TELSD、 PF、 PFI、 ND、 OA、 OA2、HCLです。(Giシリーズの電話機も含む) ■ 添付品 添付品はありません。 ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 内線」 ポートまたは「 OP」 ポートに実装します。 ( 12.1章参照) UP ■ 動作試験 ①外線ハンズフリー通話試験 ●ハンズフリー試験を行うときは、電話機のプログラマブルキ ーに マイク ボタンを設定する必要があります。設定方法 は、 「 取扱説明書」を参照してください。 ●内線呼出にハンズフリーで応答する機能(内線ハンズフリー 応答)のみ必要な場合は、ET-2HFU-iZ/ML基板は不要です。 * ●データ設定により、ハンズフリー通話を行う電話機を回路毎 に1対1固定( 特定の電話機専用)とするか、索線方式( 不特 定の電話機で使用)とするかを設定することができます。 ( 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 参照) ・ ハンズフリー対応電話機: 801 COMU基板の コネ クタへ 図12.10-1 ET-2HFU-iZ/MLの外観 1-37(28) 12.主装置オプションユニットの実装 12.11 増設用内蔵留守録ユニット(iZ/M)「ET-RECU-EX-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● 主装置には基本で内蔵留守録回路が搭載されていますが、下記の 場合に実装します。 1. 全体の録音時間を長くしたいとき 2. 留守録を2系統で使用するとき 3. 留守録用と通話録音用に分けたいとき 4.外線お待たせメッセージや転送電話の切断メッセージ等の外線に 送出するメッセージの種類を増やしたいとき 録音時間はメッセージ用を含めて1回路で約1時間です。(基本と増 設の留守録回路を連結使用時は約2時間) ET-RECU-EX-iZ/M ■ 添付品 添付品は表12.11-1のとおりです。 表12.11-1 ET-RECU-EX-iZ/M 添付品 № 添付品名称 数量 1 +M3×10S ナベPタイトねじ 2 備 考 基板固定用 FG ■ ユニットの実装 ◇実装位置… 「 RECU」表示のあるコネクタに接続します。 ( 図12.11-1および図12.11-2参照) 図12.11-1 ET-RECU-EX-iZ/Mの実装位置 ①ET-RECU-EX-iZ/M基板のコネクタを下側にして、主装置のコネクタに 接続します。 ②添付品の2本のねじで基板を固定します。 ET-RECU-EX-iZ/M ■ 動作試験 ①留守録動作試験(録音および再生) ②メッセージの録音と確認試験(外線お待たせメッセージ等を利用時) ●COMUのメモリバックアップ用スイッチがOFFの場合、録音したメッセ ージや用件は停電時に消去されます。 図12.11-2 ET-RECU-EX-iZ/Mの実装 ●留守録動作試験を行うときは、 電話機のプログラマブルキーに下記のボタンを設定してください。設定方法は、「取扱説 明書」を参照してください。 ・ 夜 間 切 替 ボタン(または 留 守 切 替 ボタン)… 留守番機能への切替に使用します。 ・ 留守録 ボタン… 留守番機能のモードから「 留守録モード」 を選択するときに使用します。 ・ 再 生 2 ボタン(および 再 生 1 ボタン:連結使用時)… 録音内容を再生するときに使用します。 * * * ●留守録回路の各種音量をデータ設定により調整することができます。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ RECU再生ボリューム: 058 ・RECU録音ボリューム: 059 ・ ISDN外線のRECU録音ボリューム(CFU使用時): 077 ●留守録以外に下記の用途でも留守録回路を使用します。 ・ 外線通話録音( ISDN外線の通話録音を行うときは、 ET-CFU-iZ/M基板も必要) ・ 外線への送出メッセージ…外線お待たせメッセージ、外線自動応答メッセージ( 留守番機能<応答専用モード>) 、DIDの一 次応答メッセージ、転送電話や不在転送の切断メッセージ、留守番機能<発信者選択モード>時の応答メッセージ * * ●留守録/外線通話録音時の最大録音時間や、外線へ送出するメッセージの録音時間( 留守録時の応答メッセージは約16 秒で固定) を、 データ設定により変更することができます。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ 留守録/通話録音の最大録音時間: 685 ・ RECUの録音時間: 9270 * ●基本の留守録回路と増設の留守録回路を連結使用する場合は、データ設定が必要です。連結使用すると、留守録時や 通話録音時にトータルの録音時間を約2時間に延ばせます。(詳細は、「データ設定マニュアル編」参照) ・ 留守録回路の連結使用: 680 1-37(29) 12.主装置オプションユニットの実装 12.12 会議通話ユニット(iZ/M)「ET-CFU-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● 下記の場合に実装します。 1. 3者通話( 会議通話)を行うとき(外線割込通話も含む) 2. ISDN外線の外線通話モニタ(聴話)を行うとき 3. ISDN外線の通話録音を行うとき 3者通話は初期で4組可能です。 ET-CFU-iZ/M ■ 添付品 添付品はありません。 ■ ユニットの実装 ◇ 実 装 位 置 … 図12.12-1を参照してくだ さい。近くに「CFU」表示があるレール に挿入します。 ET-CFU-iZ/M CF U ET-CFU-EX-iZ/M基板のコネクタを下 側にして、 基板レールに挿入します。 ( 図12.12-2参照) 外線 ※コネクタは奥まで挿入し、主装置から出 ているツメでロックされるまで挿入して ください。 ※基板を外すときは、細いドライバーなど を使って、 基板の角穴からツメを外して ください。無理に外すとツメが破損し ます。 OFF ON ■ 動作試験 外線 基板固定用のツメ 基板の角穴に引っかかります。 基板を抜くときは、基板の角穴 からツメを外します。 ①3者通話試験 ②ISDN外線の聴話試験 ③ISDN外線の通話録音試験 図12.12-1 ET-CFU-iZ/Mの実装位置 図12.12-2 ET-CFU-iZ/Mの実装 ●各動作試験を行う場合は、電話機のプログラマブルキーに下記のボタンを設定してください。設定方法は、「取扱説明書」 を参照してください。 ・3者通話試験… 3者会議 ボタン 聴 話 ・ISDN外線の聴話試験… ボタン 録 音 ・ISDN外線の通話録音試験… ボタン * ●外線割込通話機能で割り込める電話機の台数を、データ設定により表12.12-1のように変更することができます。 (詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 参照) ただし、会議通話(外線アッドオン、 2外線アッドオン、内線3者通話)の場合は常に3者通話となり、会議通話の組数のみ減 りますので注意してください。 ・ 会議通話数: 630(初期値は4組です。設定を変更した場合は、 電源をOFF/ONすると有効になります。 ) 表12.12-1 会議通話数の設定内容 会議通話数の設定 外線割込通話 外線アッドオン 2外線アッドオン 内線3者通話 4組 外線×1+内線2(割込×1) …4組 外線×1+内線2…4組 外線×2+内線×1…4組 内線×3…4組 3組 外線×1+内線3(割込×2) …3組 外線×1+内線2…3組 外線×2+内線×1…3組 内線×3…3組 2組 外線×1+内線5(割込×4) …2組 外線×1+内線2…2組 外線×2+内線×1…2組 内線×3…2組 * ●ISDN外線で通話録音を行うときの外線側の録音レベルを、データ設定により調整することができます。( 詳細は、 「データ設 定マニュアル編」参照) ・ ISDN外線のRECU録音ボリューム(CFU使用時): 077 1-37(30) 12.主装置オプションユニットの実装 12.13 増設用RS-232Cインタフェース(iZ/M)「ET-PIU-EX-iZ/M」 ■ 用途・概要 ● ● ● 主装置には基本でRS-232Cポートを1個装備していますが、さらに1個を増設することができます。 基本のRS-232Cポートはプリンタを接続できますが、ET-PIU-EX-iZ/MのRS-232Cポートはプリンタを接続できません。接続でき るのは、 データ設定用またはCTI用のパソコンのみです。 本基板の実装位置は、ET-RMU-iZ/SM基板と相互融通です。ET-RMU-iZ/SM基板を実装する場合は、ET-PIU-EX-iZ/Mは実装 できません。 ★基本のRS-232Cポートに接続する場合は、10.10章「RS-232Cポートの接続」を参照してください。 ■ 添付品 添付品はありません。 ■ ユニットの実装 ◇ 実 装 位 置 … 図12.13-3を参照してください。近くに「 RMU /PIU」表示があるレールに挿入します。 ET-PIU-EX-iZ/M基板のコネクタ付きケーブル側を下側にし て、基板レールに挿入します。 ( 図12.13-2参照) ET-PIU-EX-iZ/M ※コネクタは奥まで挿入し、主装置から出ているツメでロックさ れるまで挿入してください。 ※基板を外すときは、 細いドライバーなどを使って、基板の角穴 からツメを外してください。無理に外すとツメが破損します。 ◇COMUとの接続… ET-PIU-EX-iZ/M基板から出ている2本の コネクタ付きケーブルを、主装置内の「RMU/PIU」 表示のあ るコネクタに接続します。 ( 図12.13-2参照) ◇FG線の接続… ET-PIU-EX-iZ/M基板から出ているFG線(緑 色の線)の圧着端子を、主装置内の「PIUFG」表示のある ねじ端子に接続します。 ( 図12.13-2参照) ■RS-232Cポー ト 主装置のツメで ロックされます 基板固定用のツメ 赤 基板の角穴に引っかかります。 基板を抜くときは、基板の角穴 からツメを外します。 COMU基板のコネクタへ COMU基板の ね じ端子「PIUFG」へ 図12.13-1 ET-PIU-EX-iZ/Mの外観 1-37(31) 図12.13-2 ET-PIU-EX-iZ/Mの実装方法 12.主装置オプションユニットの実装 ■ パソコンとのケーブル接 続 表12.13-1 RS-232Cケーブルの接続仕様 ケーブルの仕様 ケーブルは工事者調達です。 両端がDサブ9ピン・ メスコネクタのクロスケーブル( インターリ ンク接続用) を使用します。 ( 表12.13-1参照) 接続方法 ①ET-PIU-EX-iZ/M基板のRS-232Cポートにケーブルを接続 し、図12.13-3のようにスタイル取りします。 ②ケーブルを主装置の下側から導入するときは、ケーブル導 入口部分で、内線ケーブル等と共に「 ケーブル固定用アー チ」にケーブルタイでケーブルを固定します。 ( 図12.13-3および12.2章参照) パソコンとの分界点は、主装置側のコネクタとなります。ケ ーブル配線およびパソコンに関しては責任対象外となります ので、 インタフェース条件に十分注意してください。 主装置側 パソコン側(DOS/V) Dサブ9ピン・メス (インチネジ) 信 号 名 ピンNo. 1 RXD 2 TXD 3 4 GND 5 6 RTS 7 CTS 8 9 接 続 Dサブ9ピン・メス (インチネジ) ピンNo. 信号名 1 CD( CD) 2 RD(RXD) 3 SD( TXD) 4 ER(DTR) 5 SG(GND) 6 DR( DSR) 7 RS( RTS) 8 CS( CTS) 9 CI( RI) シールド線 ※4ピンと6ピンは基板内で接続されています。 ET-PIU-EX-iZ/M おね がい 1.RS-232Cケーブルの長さは、5m以内(CTI用は 15m以内)としてください。ケーブルを延長する と誤動作の原因となります。 2.接続が異なるケーブルは使用しないでください。 動作不良や故障の原因となります。 RMU/PIU RS-232Cケーブル DS UIS-S UB * ●RS-232Cポートのインタフェース条件は、データ設定で 変更することができます。 ( 詳細は「 データ設定マニュアル 編」 参照) ・ PIUの接続機器の設定: 9240 ・ PIUのインタフェース条件の設定: 9241 * ※パソコンからデータ設定を行う場合のインタフェース 条件は、 下記のとおりです。 ・ パリティ=なし ・ データ長=8ビット ・ ストップビット=1 ・ 速度=38400bps ※CTI用パソコンを接続する場合のインタフェース条件 は、下記のとおりです。 ・ パリティ=あり( 偶数) ・データ長=8ビット ・ ストップビット=1 ・速度=1200bps RE CU ケーブルタイで 固定する ●パソコンからのデータ設定や電子電話帳登録に使用 する「 パソコンデータ設定用プログラム」の入手方法に ついては、弊社営業窓口にお問い合わせください。 図12.13-3 RS-232Cケーブルの接続と布線ルート 1-37(32) 12.主装置オプションユニットの実装 12.14 パソコンリモートサービスユニット(iZ/SM)「ET-RMU-iZ/SM」 ■ 用途・概要 ● ● パソコンでリモートサービス( 公衆回線経由のデータ設定や電子電話帳登録) を行うときに必要なユニットです。 ( PB信号でリ モートサービスを行う場合は不要です。) 本基板の実装位置は、 ET-PIU-EX-iZ/M基板と相互融通です。ET-PIU-EX-iZ/M基板実装時は、ET-RMU-iZ/SMを実装できま せん。 ■ パソコンリモートサービスの概要 ◇ユーザ側主装置とディーラー側との接続… ユーザ側、 ディーラー側共にISDN外線( INSネット64)、アナログ外線の何れも使用可能です。 ( 図12.14-1参照) ユーザ側主装置の指定した外線または着番号に対して、事前にユーザ側主装置に登録した電話番号(発番号)で着信した とき、パソコンリモートサービスが開始されます。 [1 ]ISDN外線−ISDN外線の接続パ ターン ユーザ側 主装置 [2 ]アナログ外線−ISDN外線の接続パ ターン デ ィーラー側 ユーザ側 パソコン 主装置 アナログポー ト DSUIS TA モデム TRI CIU RMU デ ィーラー側 アナログポート TA パ ソコン モデム RMU [3 ]ISDN外線−アナログ外線の接続パ ターン [4 ]アナログ外線−アナログ外線の接続パ ターン ユーザ側 デ ィーラー側 ユーザ側 デ ィーラー側 主装置 パソコン 主装置 パ ソコン モデム DSUIS RMU CIU モデム TRI RMU 図12.14-1 PCリモートサービスの接続パターン ◇ユーザ側主装置の条件… 表12.14-1に示すとおりです。 表12.14-1 ユーザ側の必要条件 利用外線 必 要 条 件 ISDN外線 アナログ外線 備 考 『INSナンバー・ディスプレイ』 の契約 ディーラー側がアナログ外線の場合のみ 『ナンバー・ ディスプレイ』 の契約 ET-CIU-iZ/MLの実装、 ナンバー・ディスプレイのデータ設定 * パソコンリモートサービスに使用する外線番号または着番号(ダイヤルイン利用時)、ディーラー側電話番号( 発番号) 、 リモー トサービス用パスワードのデータ設定が必要です。 (詳細は「 データ設定マニュアル編」参照) ・PCリモート用の外線またはDI加入者番号: 034 ・PCリモート可能な発番号: 035 ・リモートサービス用パスワード: 000 * * * ●主装置のROM版数3-1版(コマンド 003で確認可能) より、 ユーザ側・ディーラー側共にISDN外線の場合は、 発信時に着サ ブアドレス5桁(0+リモートサービス用パスワード) を付加することにより、 034や 035の設定に関係なくパソコンリモート サービスを行うことができます。 ( この場合、 次頁の は適用しません。 ) * * ◇ディーラー側の条件… 表12.14-2に示す機器が必要です。(PB信号のリモートサービスと異なり、 iZ主装置等は不要) 表12.14-2 ディーラー側の必要機器 利用外線 ISDN外線 アナログ外線 必 要 機 器 パソコン TAまたはダイヤルアップルータ パソコン *1:モデムの仕様… ITU-T V.34準拠、 全二重方式、33.6kbps 1-37(33) 備 考 アナログ回線用モデム付き*1 パソコンはアナログポートに接続 アナログ回線用モデム付き*1 12.主装置オプションユニットの実装 ●パソコンリモートサービスを行うときの注意事項 必ず、 発番号を通知して発信してください。 ●パソコンリモートサービス用の外線(電話番号)がディーラー側 、ユーザ側共に1個しかないときは… PCリモート用の発番号でPCリモート用の外線(着番号)に発信となるため、 自動的にパソコンリモートサービスに移行しま す。 電話連絡をとりたい場合は、発番号を非通知で発信(先頭に「184」を付けてダイヤル)してください。ただし、 ユーザ側主 装置で「非通知着信拒否」を設定している場合は電話連絡をとれませんので、 携帯電話等から発信してください。 ■ 添付品 ET-RMU-iZ/SM 添付品はありません。 ■ ユニットの実装 ◇ 実 装 位 置 … 図12.14-2を参照してください。近くに「RMU /PIU」表示があるレールに挿入します。 RMU/PIU ET-RMU-iZ/SM基板のコネクタ付きケーブル側を下側にし て、基板レールに挿入します。 ( 図12.14-4参照) ※コネクタは奥まで挿入し、主装置から出ているツメでロックさ れるまで挿入してください。 ※基板を外すときは、 細いドライバーなどを使って、 基板の角穴 からツメを外してください。無理に外すとツメが破損します。 ◇COMUとの接続…ET-RMU-iZ/SM基板から出ている2本の コネクタ付きケーブルを、主装置内の「RMU/PIU」表示の あるコネクタに接続します。 ( 図12.14-4参照) DS UIS-S UB 図12.14-2 ET-RMU-iZ/SMの実装位置 ET-RMU-iZ/SM 主装置のツメで ロックされます 赤 COMU基板の コネ クタへ 図12.14-3 ET-RMU-iZ/SMの外観 基板固定用のツメ 基板の角穴に引っかかります。 基板を抜くときは、基板の角穴 からツメを外します。 ●パソコンリモートサービスで使用する「パソコンデータ設 定用プログラム」の入手方法については、弊社営業窓口 にお問い合わせください。本プログラムは現地でのパソ コンによるデータ設定や電子電話帳登録も可能です。 図12.14-4 ET-RMU-iZ/SMの実装方法 1-37(34) 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 13.1 概要とオプションユニットの種類 ■ 概要 ● ● ボタン電話機を設置するときは、 1章に示した注意事項をお守りください。 ボタン電話機と主装置間の配線については、 10章を参照してください。 ■ ボタン電話機のオプションユニット ● 本マニュアルで説明しているボタン電話機のオプションユニットを、表13.1-1に示します。 表13.1-1 ボタン電話機のオプションユニット No. 型 名 1 ET-WMP-SJ 2 ET-HSTAU-Gi 3 ET-RJC-Gi 4 ET-RJC(MIC)-Gi 用途、記事 SD ボタン電話機用壁掛用品 ヘッドセット用アダプタ ※外部録音装置による通話録音も可能 録音接続コード ※ET-HSTAU-Giと共に使用 録音接続コード( マイク端子用) ※ET-HSTAU-Giと共に使用 電話機の種類 PF PFI ND 記載ページ ○ ○ ○ ○ 1-40 ○ × × × *1 1-42 ○ × × × 1-42 ○ × × × 1-42 *1: TELNDはハンドセットを外してヘッドセットを接続することができます。 ( ET-HSTAU-Giは不要) 13.2 ボタン電話機の設置 ■ 概要 ● ● ボタン電話機は角度調整のスタンドが実装されています。 「 示名条」 と「示名条押さえ」 は添付品となっています。 ( 示名条はミシン目で切り離せるシート型式のものが1枚と、 単品のものが1枚添付されています。) ■ スタンドの角度調整 スタンドの位置を変えることにより、電話機の角度を2段階で調整できます。 ( 図13.2-1参照) 注意 1.スタンドをロックする部分を押しながら、スタンドを調整してください。無理にスタンドを動かすと、破損する 恐れがあります。 (収納されているスタンドを引き出すときは不要) 2.スタンドはロックする部分で固定してください。 この部分(左右2箇所)を 押して、スタンドを回転 させます。(右図も参照) この部分を 押します。 ノーマルポジション ハイポジション 図13.2-1 スタンドの角度調整 1-38 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 ■ 示名条と示名条押さえの取り付け 下記の手順で添付品の示名条と示名条押さえを電話機に取り付けてください。(図13.2-3参照) ①示名条を電話機の外線ボタン部分に取り付けます。 示名条押さえ ※シート形式の示名条は、ミシン目から切り離して使用します。 示名条の上に示名条押さえを重ねると、 切り離しやすくなり ます。 ( 図13.2-2参照) 示名条押さえ シート形式 示名条 保護シートが貼って ある場合は、両面共 はがすこと 示名条 切り離す示名条の上に 示名条押さえを重ねます。 図13.2-2 シート形状示名条の切り離し ②示名条押さえを電話機に取り付けます。示名条押さえ の両側にあるツメを電話機の溝に挿入します。 お ねが い 示名条押さえの両面に保護シートが貼り付けてあ る場合は、必ずはがしてください。はがさないで 使用すると、保護シートの厚みで外線ボタンのス トロークが減り、ボタンが押しにくくなります。 図13.2-3 示名条/示名条押さえの取り付け ●シート形式の示名条は1シートに2枚ついています。一方のみ片面に数字が印刷されていますので、お客様のご要望に合 う示名条を取り付けてください。 ●シート形式の示名条はプリンタで印刷することができます。ミシン目から切り離す前にプリンタ印字してください。なお、 プリンタによっては印刷できない場合もありますので、あらかじめご了承ください。(プリンタ印字用のアプリケーションソフト を別途用意しております。詳しくは、 弊社営業窓口にお問い合わせください。) ●シート形式の示名条は、10枚セットで別売りしています。 ・ 型名: ET-SHIMEI(24) -SJ 1-39 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 13.3 壁掛用品「ET-WMP-SJ」 ■ 概要 ● ● ボタン電話機を壁掛け設置するときに使用します。 木ねじで壁に取り付ける以外に、 スイッチボックスを利用して取り付けることもできます。 ■ 添付品 添付品は表13.3-1のとおりです。 表13.3-1 ET-WMP-SJ 添付品 № 添付品名称 数量 備 考 1 プランジャ 1 壁掛け時のハンドセット保持用フック 2 +M3.8×25S 丸木ねじ 3 壁掛けブラケット取付用 3 +M4×40S ナベねじ 2 壁掛けブラケットをスイッチボックスに取付時に使用 ■ 取付方法 注意 1.電話機を壁掛け設置するときは、落下に注意してください。けがや故障の原因となることがあります。 2.ベニヤ板や石膏ボードには電話機を取り付けないでください。ねじのしまりが弱く、落下によりけがや故障の 原因となることがあります。 3.電話機は、壁や柱に確実に取り付け・設置してください。固定が悪いと使用中に落下し、けがや故障の原因 となることがあります。 電話機の質量は約0.8∼0.9kg(機種によって若干異なる) です。壁掛けの際の参考にしてください。 プランジャの取り付け 電話機上ケースのハンドセット受け部に、 添付品のプランジャを差し込みます。 ( 図13.3-1参照) 壁掛けブラケットの取り付け 146. 5mm 壁掛けブラケットの寸法を、図13.3-2に示します。 下記のように壁掛けブラケットを壁に固定します。 85mm ◇壁に取り付ける場合… BおよびC穴を、添付品 の木ねじで固定します。 ◇スイッチボックスに取 り付ける場合… AおよびB 穴を、 添付のM4ナベねじで固定します。 TOP C A C 上ケース プランジャ B 図13.3-1 プランジャの取り付け 1-40 図13.3-2 壁掛けブラケットの取り付け寸法 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 本体コードの 処 理 電話機へ接続 本体コードが余ってしまう場合は、 下記のように処理します。 (特にスイッチボックスに取り付ける場合) ◇壁掛けブラケット内の4本のツメに本体コードを巻くことができます。 ( 図13.3-3参照) TOP ◇スイッチボックスに壁掛けブラケットを取り付けた場合は、 本体コード を壁掛けブラケットの中央の角穴から導入します。 図13.3-3 本体コードの巻き取り処理 電話機の取り付け 電話機は、下記の手順で壁掛けブラケットに取り付けます。 ①電話機のスタンドを倒して、 図13.3-4のように収納します。 ②壁掛けブラケットの下側の2 個のツメ( 図13.3-5のA部)を、 電話機底板の下側の2 個の穴(図13.3-4のA部) に挿入します。 ③壁掛けブラケットの上側の2 個のツメ( 図13.3-5のB部) を、 電話機底板の上側の2個の穴(図13.3-4のB部)に挿入し、 電話機 を下側にスライドさせます。 電話機の取り外し 電話機両側にあるロック部分( 図13.3-5参照) を押しながら、電話機を上方向にスライドさせます。 B部 B部 B部 ③ 電話機を外すときは、 こ の 部 分( 左 右2 箇 所) を押し、ロックを外し てから電話機を上にス ライドさせます。 ③ 取り付け後は、この部 分でロックされます。 ①スタンドは倒して収 納します。 A部 A部 ② 約101mm(取付時) 図13.3-4 電話機底板の壁掛けブラケット挿入穴 A部 図13.3-5 電話機の壁掛けブラケットへの取り付け 1-41 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 13.4 ヘッドセット用アダプタ「ET-HSTAU-Gi」 ■ 概要 ● ● ● ● ボタン電話機(TELSDのみ)にヘッドセットやイヤホンマイクを接続する場合に使用します。 内蔵留守録回路を使用しないで通話録音を行う場合に使用します。ただし、外線側の音しか録音できません。(お客様に 説明をお願いします。 ) ET-HSTAU-Gi基板は、電話機の内部に実装します。 使用可能なイヤホンマイクの仕様および通話録音端子の仕様は、 表13.4-1のとおりです。 表13.4-1 イヤホンマイクの仕様および通話録音端子の仕様 機 能 項 イヤホンマイク 目 仕 スピーカインピーダンス マイク感度 マイク出力インピーダンス 接続プラグ 通 話 録 音 出力インピーダンス 最大出力レベル 接続プラグ 様 3 2 Ω −40dB 1 . 6 k Ω φ2.5超ミニプラグ (3 極タイプ) 600Ω −1 2 d B m φ2.5超ミニプラグ (3 極タイプ) 備 考 端子配列は以下の通りです。 ①②③ ① マイク ② スピーカ(イヤホン) ③ グランド ・ 録音装置(テープレコーダ等):工事者調達 ・ 接続コードはオプション: ET-RJC-GiまたはET-RJC(MIC)-Gi (2章の表2-1参照) ■ 添付品 添付品は表13.4-2のとおりです。 表13.4-2 ET-HSTAU-Gi 添付品 № 添付品名称 数量 1 +M2.6×8S ナベPタイトねじ 1 備 考 ET-HSTAU-Gi 取付用ねじ ■ 取付方法 下記の手順で、ET-HSTAU-Giを実装します。 ①モジュラープラグを外し、電話機の底板にある4本のねじを外 します。(図13.4-1参照) ②ねじが外れたら、電話機の底板を図13.4-1に示す矢印の方 向に回転させるようにして取り外します。 ●底板を外すとき音が出ますが、ツメが外れるときの音です ので、異常ではありません。 ③通話録音機能として使用する場合は、 図13.4-2に示すように ET-HSTAU-Gi基板の「 J 1 」 および「 J 2 」 をカットします。 (イヤホンマイクを接続する場合は、カットしないでください。) J2 J1 下図のよ うに 、J1およびJ2 の0Ω抵抗 をカットします 。 図13.4-2 通話録音機能時の工注 1-42 図13.4-1 電話機底板の取り外し 13.ボタン電話機の設置とオプションユニットの実装 ④添付品のねじで、電話機筐体の内側にET-HSTAU-Gi基板を 実装します。(図13.4-3参照) 実装時、ET-HSTAU-Giの部品実装面は下側となります。 ET-HSTAU-Gi (部品は下側) ⑤ET-HSTAU-Gi基板から出ているコネクタ付ケーブルを、TELU基 板のコネクタ「CN5」に接続します。 ( 図13.4-3参照) ケーブルはできるだけフック スイッチから離す。 (破線のルートとする) ●ケーブルはフックスイッチに掛からないように、スタイル取りし てください。(図13.4-3のルートでスタイル取りします。 ) ⑥電話機底板のプラグ挿入口をニッパやカッターナイフ等でカ ットし、 プラグが接続できるようにします。 ( 図13.4-4参照) CN5 図13.4-3 ET-HSTAU-Giの実装 部分をカットし、 部分を取り外します。 図13.4-4 プラグ挿入口の設置 ⑦電話機筐体と底板を合わせて4本のねじで固定します。 筐体の奥側が引っ掛かるようになっていますので、奥側から はめます。また、 外したモジュラープラグを接続します。 ( 図13.4-5参照) ⑧イヤホンマイクを使用する場合は、イヤホンマイクを電話機 のプラグ挿入口に接続します。 通話録音をする場合は、録音装置と電話機とを接続します。 オプション用品の「ET-RJC-Gi」または「ET-RJC(MIC)-Gi」を使用 するときは、必ずφ2.5-3極超ミニプラグ側を電話機に接続し てください。 ●通話録音時に使うプラグの端子 は、右図の2ヶ所です。(2極タイ プのプラグは使用できません。 使用端子 図13.4-5 電話機底板の取り付け おね がい 電話機内部のスピーカ、フックスイッチ、フックスイッチ部のバネは、底板を外した状態で電話機の筐体を表向 きにすると外れますので、落とさないように注意してください。 底板を取り付ける前に、これらの部品が外れていないか確認してください。 1-43 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 14.1 専用コードレス電話機設置上の注意事項 Giシリーズの専用コードレス電話機(TELCL) を設置・使用するにあたって、 特に知っておいていただきたい内容を以下に示します。 設置する場合はこれらの注意事項を守っていただき、 お客様にも十分説明をお願いします。 ※i Z シリーズはGiシリーズのコードレス電話機が接続可能です。 ※これらの注意事項は、ハンドルコードレス電話機( HCL) の場合も同様です。 ■ 設置上の注意事項 コードレス電話機の使用範囲 ①子機と親機の電波の届く距離は、周囲の環境によっても異 なりますが、直線見通し距離で約100mです。しかし、室内 でのご使用の場合、建物の材質、金属や金網の状況によっ て電波が通りにくくなり、通話到達距離が短くなる場合があ ります。また、 無線を使用しているため、一度でつながらない 場合もあります。エラー音が鳴ったらもう一度ボタンを押し なおしてください。 約100m(見通 し) ②親機と子機の間に壁(鉄筋、トタン張り)、ドア(鉄製)があると 電波が減衰し、 通話距離が短くなり誤動作や雑音が入り、通 話が途切れたり通話ができないことがあります。 ③屋外でご使用になるときは、 親機を窓際の高い所に置くと通 話到達距離が長くなることがあります。 ④あらかじめ、ご使用前に電波の届く範囲を確認しておくこと をおすすめします。 図14.1-1 通話到達距離は見通しで約100m 天井 ⑤通話中の電波の状態により、音声が小さくなったり、雑音が 入ることがあります。 このようなときには、体の向きを変えたり場所を変えることに よって、 改善される場合があります。 ⑥親機・子機間の見通しが良い所でも、 電波を使用している関 係上、電波の干渉により雑音が入る所があります。(図14.1-2 参照) このようなときは、 使用する位置をかえてみてください。 弱まる ポ イン ト 直接波 床 図14.1-2 電波の干渉による減衰 制御チャネルおよび通話チャネルについて 制御チャネル コードレス電話機の親機と子機が電波で接続するときには、まず「 制御チャネル」 でデータ伝送を行い、親機と子機のペア性( IDコード一致)が確認できた後で、 「 通 話チャネル」に移って通話ができるようになります。 従って、 ①制御チャネルが外来電波により妨害された場合 親機と子機は全くつながりません。(または、発着信のどちらかだけできません。) ※子機側の制御チャネルが妨害されると、親機の 電波ビジー ランプが点灯しま す。 外来電波 ②通話チャネルが外来電波により妨害された場合 雑音、通話切れ、通話途切れ、送受話音が小さい、音が歪む等の現象になりま す。 ●上記のような症状が出ましたら、上記“コードレス電話機の使用範囲” や、TELCL に添付されている「取扱説明書」の“故障かな? と思ったら”を確認してくださ い。 1-44 反射波 外来電波 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 ■ 設置場所について 警告 1.コードレス親機を病院内等に設置する場合には、医用電気機器に電波による影響を与えることも考えら れますので、医用電気機器への影響がないことをあらかじめご確認ください。 2.コードレス子機を病院内でご使用される場合には、医用電気機器に電波による影響を与えることも考え られますので、医用電気機器の近く(例えば、手術室や集中治療室内等)では電池を取り外すか持ち込 まないよう、お客様に説明してください。 以下に示すように、 設置場所によっては正常に動作しない場合がありますので、 注意してください。 他の電気製品などの影響が少ない所へ親機を移動してみてください。 ①近くを車やバイクが通ると、雑音が入ったり通話切れをおこすこ とがあります。 ⑤親機・子機間の見通しが悪い所では、誤動作や雑音が入ったり 通話が途切れる所があります。 お互いの距離を近づけてください。 プツン! ②スチール机の上では、 子機が着信できないことがあります。 また、親機・子機間の見通しが良い所でも、電波を使用している 関係上、電波の干渉により雑音が入る所があります。このような 場合は、使用する位置を変えてみてください。 グーグーグー おーい! 天井 弱まる ポイント 反射波 直接波 スチール机 床 ③高周波を発生する機械設備や電気溶接機のある所では、誤動 作や雑音が入ったり通話が途切れることがあります。 ⑥放送局の近く、無線などの電波の強い所では、誤動作したり雑音 が入ったりします。または、 混信することがあります。 電子レンジ ④蛍光灯やブレーカの入/切で通話が途切れることがあります。 ⑦ボタン電話装置やOA機器等、 マイコンを搭載した機器の上や近 くでは、電話がかからないことや通話が切れたり雑音が入ったり することがあります。 プツン! 1-45 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 14.2 専用コードレス電話機親機の設置方法 Giシリーズの専用コードレス電話機(TELCL)の親機は、下記のように設置します。 ※親機は添付品のスタンドを取り付けて平置き、または添付品の「 壁掛けブラケット」 を使用して壁掛け設置します。 設置する場合は、下記の「注意」や「 おねがい」 、 および14.1章で説明している注意事項をふまえて設置してくだい。 また、TELHCL(ハンドルコードレス電話機) も含めて2台以上設置する場合は、14.5章「複数設置の注意事項」も必ず読んで設置 してください。 注意 親機は子機の充電器を兼用しています。子機を載せる部分にクリップ・安全ピンなどの金属を置くと端子がショ ートし、火災・火傷・故障の原因となることがあります。お客様にも十分注意するよう、ご説明をお願いします。 おね がい 1.親機は、主装置から3m以上離して設置してください。また、TELCLを2台以上設置する場合は、親機同士も 2m以上離してください。 (TELHCLや単独のコードレス電話機がある場合も同様です 。 ) 2.アンテナに物をあてたり無理な力を加えたりすると、アンテナが曲がったり折れてしまうことがありますので、 注意してください。 ■ スタンド(添付品)の取り付 け ②矢印の部分を押してスタンドを スライドさせます。 TELCL親機を机の上などに平置きする場合は、 添付品のスタン ドを親機の裏側に取り付けてください。 下記の手順で取り付けます。 (図14.2-1参照) ①スタンドの後ろ側の2個のツメを親機の裏側の穴に挿入し、ス タンドを後ろ側に押しながら、スタンドの手前側のツメを親機 の中央部の穴にはめ込みます。 ②親機の角度を調整する場合は、スタンドの中央部を矢印方 向に押して、スタンドの内側のパーツをスライドさせます。 ①スタンドを親機の 裏側の穴に挿入し、 取り付けます。 TELCL親機 ※角度は2段階で調整できます。 ●スタンドを外すときは… スタンドを後方に押しながら、手前のツメが親機の穴から外 れるようにして取り外します。 図14.2-1 スタンドの取り付け ■ 親機の平置き設置 親機を平置き設置する場合は、 下記に注意してください。 ◇親機のアンテナについて… 垂直に立て、 必ず伸ばして使用してください。 ◇親機を置く場所について… アンテナは垂直に立て、 必ず伸ばしてください。 金属製の家具をなるべく避け、高さ50cm以上の所に置いて ください。 アンテナが周囲から50cm以上離れるように設置するのが理 想です。 ●アンテナを立てていなかったり、伸ばしていなかったり、アン テナが壁に近かったりすると、通話到達距離が短くなること があります。 図14.2-2 親機の平置き設置方法 1-46 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 ■ 親機の壁掛け設置 添付品の壁掛けブラケットを使用して、親機を壁に掛けて使うことができます。 スタンドが付いている場合は、 壁掛けする前にスタンドを取り外します。 ※前頁の 「■ スタンド(添付品)の取り付け」 に、 スタンドの取り外し方の説明があります。 注意 1.親機を壁掛け設置するときは、落下に注意してください。けがや故障の原因となることがあります。 2.ベニヤ板や石膏ボードには親機を取り付けないでください。ねじのしまりが弱く、落下によりけがや故障の原 因となることがあります。 3.親機は、壁や柱に確実に取り付け・設置してください。固定が悪いと使用中に落下し、けがや故障の原因と なることがあります。 専用コードレス電話機の質量は下記のとおりです。壁掛けの際の参考にしてください。 親機: 約0.4kg 子機:約0.3kg 合計:約0.7kg プランジャの取り付け 親機上ケースの子機受け部に、 添付品のプランジャ( 子機保持用 フック)を差し込みます。 ( 図14.2-3参照) ※プランジャのフックが上向きになるように取り付けてください。 プランジャ A ●プランジャを外すときは… プランジャ部分を図14.2-3に示す矢印Aの向きに強く押すとロ ックが外れますので、 引き抜いてください。 壁掛けブラケットの取り付け 壁掛けブラケットの取付寸法を図14.2-4に示します。 ◇壁に取り付ける場合… BおよびC穴を添付品の3本の木ねじで 固定します。 図14.2-3 プランジャの取り付け 親機へ接続 ◇スイッチボックスに取り付ける場合…AおよびB穴を2本のM4× 40mmナベねじ(工事者調達) で固定します。 90mm 本体コードの処理 親機を壁掛け設置し、 本体コードが余ってしまう場合は、ボタン電 話機の壁掛け用品と同様に下記のように処理します。 TOP C C A ◇壁掛けブラケット内の4本のツメに本体コードを巻くことができ ます。 図14.2-4に示す点線のように巻いた後、上側の溝の間を通し て親機に接続します。 ◇スイッチボックスに壁掛けブラケットを取り付けた場合は、 本体 コードを壁掛けブラケットの中央の角穴から導入します。 B 図14.2-4 壁掛けブラケットの取付寸法 1-47 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 親 機 の 取 り付け 親機は、 下記の手順で壁掛けブラケットに取り付けます。 親機には、壁掛けブラケットを挿入する穴が上下にそれぞれ2個ずつあります。 (図14.2-5のA部およびB部) A部 ①壁掛けブラケットの下側の2個のツメ( 図14.2-6のA部) を親機の底板にある 下側の穴( 図14.2-5のA部)に挿入します。 ②親機を上方向に押しながら、壁掛けブラケットの上側の2個のツメ( 図14.2-6 のB部) を、 親機の底板にある上側の穴(図14.2-5のB部) に挿入します。 ●親機を壁掛ブラケットから外すときは… 親機を上方向に押しながら、壁掛けブラ ケットの上側のツメを外します。 平置きで使用する場合は、「■ スタンド (添 付 品 )の取り付け」 を参照してスタン ドを取り付けてください。 B部 図14.2-5 壁掛けブラケット取付穴 B部 ② ③親機を壁に設置したらアンテナをいっぱいに 伸ばし、 壁から約30° 傾けてください。 ( 図14.2-7参照) アンテナが壁に近づくと、通話到達距離が 短くなることがあります。 ② ① A部 図14.2-6 壁掛けブラケットへ の 取 り付け 図14.2-7 親機のアンテナ角度 ■ 主装置との接続 親機は一般のボタン電話機と同様に接続します。 主装置へ接続 主装置 電話機 ●親機にはモジュラージャックが2個ついていますが、「主装置」の表示があるモジ ュラージャックを使用します。 ( 図14.2-8参照) ※「電話機」の表示があるモジュラージャックは、iZシリーズ主装置に接続時は使用でき ません。 図14.2-8 親機のモジュラージャック 14.3 子機用電池の取り付け TELCLに添付の電池を子機に取り付けます。TELCLに添付の取扱説明書を参照して取り付けてください。 ※電池実装時の注意事項や充電方法・ 充電時間、 等も取扱説明書に記載されていますので、 合わせて参照してください。 また、 お客様にも十分説明をお願いします。 14.4 子機オフセット時の動作状態変更方法 子機を親機または充電器から上げたとき(オフセット時) の状態を、「通話状態(子機のレシーバがON)」、「スピーカ受話状態」の どちらかに設定できます。子機側の操作で変更を行います。(工場出荷時は、 通話状態になっています。 ) ①電池のプラグを抜きます。 ④ P R G 3 ボタンを押します。 * ② 1 ボタンを両方とも押したまま、電池のプラグを 差します。 * ③ 通話 ランプが点滅したら、1 ボタンを離します。 子機の現在のオフッセット状態を P R G 3 のランプの 色で確認できます。 PRG3 1-48 “赤” 点灯:通話状態 “緑” 点灯:スピーカ受話状態 オフセット時の状態が切り替わり、 P R G 3 のランプ 表示もそれに合わせて、“赤→緑”または“ 緑→赤” に 変化します。 ( 2回以上押しても同じ状態です。 ) その後、約7秒後に自動的に通常の待機状態に戻り ます。 ※ P R G 3 ボタンは、プログラマブルキー3 (外線3ボタ ン)のことです。 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 14.5 複数設置の注意事項 TELCLを複数台設置する場合は、 下記の説明に従ってください。 おね がい 1.TELCL(TELHCLやアナログ式の一般のコードレス電話機等も含む )を複数設置する場合は、システムあたり最 大4台までとしてください。 2.親機同士は2m以上離して設置してください。 3.TELCL(TELHCLを含む )を複数設置し、外線個別着信等の鳴動設定を行う場合は下記に注意してください。 本条件を満足しないと、着信に鳴動しなかったり着信鳴動までの時間が長くなります。 ●同時鳴動するTELCLやTELHCLは2台までとしてください。 ●制御チャネル・優先通話チャネルが異なる電話機の組み合わせとしてください。 ※関連コマンドは下記のとおりです。(詳細は、「データ設定マニュアル編」 参照) 311 「 電話機毎の外線別着信鳴動有無と着信音の選択( 夜) 」 313 「 電話機毎のDILIN別着信鳴動有無と着信音の選択( 夜) 」 9201「 ドアホン着信鳴動電話機( 夜) 」 *** *** 310 「電話機毎の外線別着信鳴動有無と着信音の選択( 昼)」 312 「電話機毎のDILIN別着信鳴動有無と着信音の選択( 昼) 」 9200「ドアホン着信鳴動電話機( 昼) 」 ■ 初めて設置する場合 ①製造年月の番号の下1桁が、 偶数のセットと奇数のセットとが半数ずつになるようにします。 ※合計3セットの時は、 一方が2セット、他方が1セットとします。⇒制御チャネルの重複を減らす ②製造年月の番号の下1桁が異なるようにします。更に「0」 のセットと「 8」のセット、 および「 1」 のセットと「 9」 のセットは同時に 設置しないでください。⇒優先通話チャネルの重複をなくす ●上記①、②の条件を満足できない場合は、 制御チャネルや優先通話チャネルを変更することができます。 以降の説明をよく読んで、 設定変更を行ってください。 ■ 追加で設置する場合 既に設置してあるTELCLのチャネル設定が変更されている可能性がありますので、 以下の説明をお読みになり、 設定内容を確 認してください。その後、 必要に応じて追加品または既設品の設定変更を行ってください。 ■ 制御チャネル・優先通話チャネルについて 工場出荷時設定(製造年月欄の番号下1桁を確認) 品名紙に印字されている製造年月欄の番号(製造年月 XXXXXXXXX)の下1桁を確認してください。 ※個装箱にも同じ番号を印字した細長いラベルが貼ってあります。 制御チャネル 通話チャネル 下1桁が偶数 …… 制御チャネルは46ch 下1桁が奇数 …… 制御チャネルは89ch 下1桁の数字毎に優先通話チャネルが異なる 組み合わせとしては、下記の8種類 ※「0」と「 8」 は優先通話チャネルが同じ ※「1」と「 9」 は優先通話チャネルが同じ 「0および8」 、 「 1および9」 、 「2」 、 「 3」 、 「 4」、「5」 、 「 6」 、 「 7」 ご参考 ●コードレス電話機の親機と子機が電波で接続するときには、先ず「制御チャネル」でデータ伝送を行った後、「通話チャネ ル」 に移って通話ができるようになります。コードレス電話機で使われる電波のチャネルは89個あり、その中の46 ch と8 9 c h が制御チャネルとして使われ、 1 ∼45・47∼8 8 c h が通話チャネルとして使われます。一つのチャネルを複数の電話機で同 時に使うと混信となり、 誤動作を起こします。 従って、 複数設置の場合は4 6 c h を使用する電話機と8 9 c h を使用する電話機の数が、半々になるように設置する必要があ ります。また、優先通話チャネルも同一にならないように設置する必要があります。 1-49 14.専用コードレス電話機(Giシリーズ用)の設置 設置状態と設定変更方法 設 置 状 態 設 定 変 更 方 法 製造年月の番号下1桁が、偶数( ま 「 制御チャネル」の変更を行います。 たは奇数)のセットにかたよる場合 ※46chを使うセットと89chを使うセットとが、半数ずつとなるように設定変更してください。 ⇒TELCLの場合:下記の 「■ 制御チャネル変更操作手順 」 参照 ⇒TELHCLの場合:電話機に添付の 「複数設置マニュアル」 参照 製造年月の番号下1桁が、以下の いずれかとなっている場合 ・同一番号のセットがある ・「 0」 と「8」のセットがある ・「 1」 と「9」のセットがある 「 優先通話チャネル」 の変更を行います。 ※優先通話チャネルがそれぞれ異なるように設定変更してください。 ( 注) ⇒TELCLの場合:電話機に添付の 「TELCL 優先通話チャネル変更方法…」参照 ⇒TELHCLの場合:電話機に添付の 「複数設置マニュアル」 参照 (注) TELCLのバージョンによっては優先通話チャネルを変更できない場合があります。親機の裏側にロータリースイッチがないものは変 更できません。 ■ 制御チャネル変更手順 子機の操作手順 ①モジュラープラグを抜きます。 ①電池のプラグを抜きます。 ② 呼 出 し ボタンを押したまま、モジュラープラグを差し ます。 ② 1 ボタンを両方とも押したまま、電池のプラグを 差します。 ③ 充電中 ランプが点灯したら、呼 出 し ボタンを離しま す。 ③ 通話 ランプが点滅しましたら、1 す。 充電中 ランプ “緑” 点灯: 46ch “赤” 点灯: 89ch ④ 呼 出 し ボタンを押します。 * 親機が現在使用の制御チャネルを 充電中 ランプの 色で確認できます。 * 親機の操作手順 ボタンを離しま 子機が現在使用の制御チャネルを P R G 1 ランプの 色で確認できます。 PRG1 “緑”点灯: 46ch “赤”点灯: 89ch ④ P R G 1 ボタンを押します。 使用制御チャネルが切り替わり、充電中 ランプの表 示もそれに合わせて“緑→赤”または“赤→緑”に変 化します。 使用制御チャネルが切り替わり、 P R G 1 のランプ表 示もそれに合わせて“緑→赤”または“赤→緑”に変 化します。 ( 押す度に交互に切り替わります。 ) ( 2回以上押しても同じ状態です。 ) その後、約7秒後に自動的に通常の待機状態に戻り ます。 その後、約7秒後に自動的に通常の待機状態に戻り ます。 使用制御チャネルの確認のみの場合 ●親機の場合 ●子機の場合 ①∼③の操作後、④の操作( 呼 出 し ボタンを押す)を行 わず、ランプ表示を確認してそのまま約10秒待ちます。 自動的に通常の待機状態に戻ります。 ①∼③の操作後、④の操作( P R G 1 ボタンを押す)を 行わず、ランプ表示を確認してそのまま約10秒待ちま す。自動的に通常の待機状態に戻ります。 ※子機側のボタン P R G 1 は、プログラマブルキー1 (外線ボタン1) のことです。 ●制御チャネルを変更するときは、 必ず親機と子機の両方の制御チャネルを変更し、 親機と子機とで使う制御チャネルが一致するようにしてください。 制御チャネルが異なりますと電話がつながりません。 ●親機と子機の制御チャネルを変更したら、 最後に電話がつながることをご確認ください。 1-50 15.NYC 120VE IND(表示盤)の設置 ■ 用途・概要 NYC E120VE IND( 以降、 表示盤と略します) を設置する場合は、以下の説明に従ってください。 ● ● ● 外線状態( 可視表示) および着信表示(可視可聴表示)を行うことができます。(表15-1、表15-2参照) 表示盤に取扱説明書は添付されておりませんので、ランプ表示等の状態については、 表15-1および表15-2に示した内容を お客様に説明してください。 ボタン電話機と同様、 表示盤はボタン電話機の接続端子に収容されます。 表示盤1台あたり、8個のランプを搭載しています。 表15-1 表示盤のランプ表示 外線状態 ランプ表示 表15-2 表示盤の外線着信音 着 信 音 外線着信音設定 空き( 未使用) 消灯 着信音1 500Hzと666Hzを8Hzで交互に送出( 表示盤内蔵音) 使用中 点灯 着信音2 500Hz/16Hz変調(表示盤内蔵音) 着信中 早い点滅( 240INT) 着信音5 内部保留音(主装置音源) 保留中 遅い点滅( 60INT) 着信音6 外部保留音(ET-EXU-iZ/ML、 外部音源装置が必要) 着信音7 メロディ(基本) 着信音8 メロディ(増設、ET-EXU-iZ/MLが必要) ■ 設置工事 注意 1.作業を行う前に、主装置の電源をOFFにしてください。故障の原因となることがあります。 2.表示盤を壁掛け設置するときは、落下に注意してください。けがや故障の原因となることがあります。 3.ベニヤや石膏ボードに表示盤を取り付けないでください。ねじのしまりが弱く、落下によりけがや故障の原因 となることがあります。 4.表示盤は壁や柱に確実に取り付けてください。固定が悪いと使用中に落下し、けがや故障の原因となること があります。 5.表示盤のカバーに実装されたスピーカは、表示盤の底板に実装された基板にケーブルで接続されています。 工事を始める前にケーブルのコネクタを外してください。接続したまま工事を行うと、ケーブルの断線の原因 となることがあります。 表示盤の質量は約2kgです。壁掛けの際の参考にしてください。 工事に必要な用品 表15-3示す工事用品が必要です。主装置と表示盤間の配線はボタン電話機と同様です。 № 名 称 表15-3 表示盤の工事に必要な用品 数量 備 考 1 +M4×12 木ねじ 2 表示盤設置用( 工事者調達) 2 4ピン ジャック式ローゼット 1 ボタン電話機と共通(工事者調達) 3 ICTケーブル等 1 ボタン電話機と共通(工事者調達) 4 本体コード( モジュラーコード) 1 ボタン電話機と共通(工事者調達) 5 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 1 ボタン電話機と共通(主装置またはET-4DCI-iZ/MLに添付) 1-51 15.NYC 120VE IND(表示盤)の設置 設置方法 図15-1を参照して、 下記の手順で表示盤を壁面に設置します。 ①主装置の電源スイッチをOF F にします。 ②表示盤のカバーを取り外します。カバーは2 本のねじで固定されています。 ※カバーを取り外す際に、スピーカケーブルのコネクタも外します。 ③表示盤の底板を+M4×12木ねじ2 本で壁面に固定します。 ( +M4×12木ねじでの固定が困難な場合は、M4拡張型基礎ボルトを用いてください。 ) ④主装置からの配線およびローゼットの接続を行います。接続およびループ抵抗はボタン電話機と同様です。 ※10章を参照して工事を行ってください。 ⑤ケーブル導入口( 膜付グロメット) より本体コードを引き込み、 内部のモジュラージャックに接続します。 ※ケーブル導入口は上下2 ヶ所にあります。 本体コードの反対側は、 ④で工事を行ったローゼットに接続します。 ⑥本体コードの余長分は表示盤内部のペティプルで固定してください。 ⑦表示盤の壁面固定と本体コードの接続が終了したら、 カバーから出ているスピーカケーブルを底板に実装されたプリント基板 のコネクタ「CN3」 に接続し、内部にゴミ・ 線クズ等がないことを確認してからカバーを取り付けて2 本のねじで固定します。 165 取付穴 カバー 固定ねじ 93 (単位 :mm) CN3 スピーカケーブル ペティプル 本体コード 図15-1 表示盤の取り付け方法 1-52 15.NYC 120VE IND(表示盤)の設置 ■ 設定 表示させる外線ランプの変更 表示盤のランプ1 ∼8はボタン電話機の外線ボタン1 ∼8に相当します。 ランプ表示させる外線を変更する場合は、 下記の手順で行います。(初期は、ランプ1 ∼8が外線1∼8となっています。 ) ①表示盤の代わりにボタン電話機を接続します。 ②ボタン電話機でプログラマブルキーの変更(外線番号の変更) を行います。 ③設定が完了したらボタン電話機を外し、 表示盤を接続します。 ボタン電話機を接続して設定を行う以外に、以下の方法でも設定が可能です。 ◇指定電話機による他電話機のプログラマブルキーの設定 主装置に添付されている「 取扱説明書」 の「 プログラマブルキーの登録方法、 他電話機への登録方法」を参照してください。 * ◇データ設 定 (コマンド 030)によるプログラマブルキーの設定 詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 を参照してください。 * ●ストレートラインDIを利用する場合、プログラマブルキーの変更はできません。 表示盤を接続した収容位置の電話機グループ( 710)は、 外線1ボタン∼外線8ボタンの位置に DILIN ボタンを設定して ください( 362で設定)。 * 着信音量の調整方法 表示盤の着信音量を変更する場合は、下記の手順で行います。 ①表示盤の代わりにボタン電話機を接続します。 ②ハンドセットを置いた状態でボタン電話機の音量ボタンを押し、 着信音量を調整します。 ③調整が完了したらボタン電話機を外し、 表示盤を接続します。 着信音の設定 ボタン電話機と同様、表示盤の収容位置に対して下記のデータ設定を行います。(詳細は、 「 データ設定マニュアル編」 参照) 310 311 312 313 **** ・ 電話機毎の外線別着信鳴動有無と着信音の選択( 昼) : ・ 電話機毎の外線別着信鳴動有無と着信音の選択( 夜) : ・ 電話機毎のDILIN別着信鳴動有無と着信音の選択(昼): ・ 電話機毎のDILIN別着信鳴動有無と着信音の選択(夜): ●ボタン電話機と異なり、 「 着信音3 」 、 「 着信音4」を設定しても鳴動しません。 1-53 16.NYC-MFC-Giの設置 ■ 用途・概要 ● ● ● ボタン電話機と組み合わせて使用する、 32個のボタンを備えた多機能コンソールです。 多機能コンソールは、 ボタン電話機用接続端子に接続します。(ボタン電話機と相互融通、ボタン電話機1台分に相当) 多機能コンソールは、 ボタン電話機と異なり壁掛けできません。 多機能コンソールの設定による違い 多機能コンソールは表16-1のようにシステムあたりの接続台数に制限があります。主装置のデータ設定により、 多機能コンソー ルの機能を限定して「オートダイヤルコンソール」 として使用し、接続台数を増やすこともできます。 項 表16-1 DSSコンソール、オートダイヤルコンソールの機能 DSSコンソール オートダイヤルコンソール 目 仕 様 備 考 システムあたり……最大8台 接続台数 電話機1台あたり…最大4台 登録可能な ボタン ※1 仕 様 備 考 システムあたり……制約なし 電話機1台あたり…1台 ※2 プログラマブルキー DSS/BLF ※3 ワンタッチダイヤル ※4 ワンタッチダイヤル ※1: 双方を満足する必要があります。 ※2: ボタン電話機+コンソールの最大接続数は、システムのボタン電話機接続可能台数以内となります。 ※3:ストレートラインDIの DILIN ボタンやバーチャルラインの できません。 ※4: 外線のワンタッチダイヤル以外は登録できません。 着信 ボタン/ パーク ボタンは登録 ■ 添付品 添付品は表16-2のとおりです。 № 添付品名称 表16-2 多機能コンソール 添付品 数量 備 考 1 本体コード 1 多機能コンソール接続用モジュラーコード 2 コンソール記入紙 1 機能名、 内線番号、外線相手先等の記入用( 予備) ■ 設置工事 工事に必要な用品 表16-3示す工事用品が必要です。 主装置と多機能コンソール間の配線はボタン電話機と同様です。 № 1-54 名 称 表16-3 多機能コンソールの工事に必要な用品 数量 備 考 1 4ピン ジャック式ローゼット 1 ボタン電話機と共通(工事者調達) 2 ICTケーブル等 1 ボタン電話機と共通(工事者調達) 3 内線・外線MDFコネクタ( 1P) 1 ボタン電話機と共通(主装置またはET-4DCI-iZ/MLに添付) 16.NYC-MFC-Giの設置 コンソールの角度調整 コンソールの裏面に内蔵されたスタンドを立てることによって、 角度を2段階に調節することができます。(図16-1参照) スタンドを立てる場合は、 方向に引っぱって起こします。 図16-1 コンソールの角度調節 ■ 設定 ボタン電話機と組み合わせる多機能コンソールの設定 ボタン電話機と組み合わせる多機能コンソールのデータ設定が必要です。 ( 詳細は、「データ設定マニュアル編」 参照) * ◇DSSコンソールとして使用するとき… ・ DSSコンソールの設定: 830 * ◇オートダイヤルコンソールとして使用するとき… ・ オートダイヤルコンソールの設定: 831 ボタンの設定 ◇DSSコンソールとして使用するとき… 各ボタンの初期設定を、 図16-2に示します。 DSSコンソールとして使用する場合、 プログラマブ ルキーの設定が必要となります。 赤1色ランプ 機能なし 機能なし フック 機能なし 代理応答 内 機能なし 機能なし 機能なし 機能なし 機能なし 機能なし 機能なし 機能なし 外線7 外線8 ◇オートダイヤルコンソールとして使用するとき… 外線5 外線6 DSSコンソールと異なり、ワンタッチダイヤルのみ 登録できます。 外線3 外線4 外線1 外線2 ※設定方法は、主装置の「 取扱説明書」を参照し てください。 ●多機能コンソールのキーNo.25∼32(コンソ ール奥側の8個のボタン) は、赤1色表示のラ ンプですので、緑表示が必要なランプ( 外線 ボタン等)は設定しないでください。 (図16-2参照) 赤/緑2色ランプ 線 ※設定方法は、主装置の「 取扱説明書」を参照し てください。 図16-2 多機能コンソールの初期設定 1-55 17.工事の確認 警告 1.作業を始める前に必ず電源スイッチをOFFにし、電源プラグがコンセントから抜いてあることを確認してくだ さい。感電、故障の原因となります。 2.主装置内部の電源ユニットに触れると感電の恐れがあります。また、電源ユニットは通電中に高温になりま すので、電源をOFFにした後もやけどに注意してください。 ■ 主装置内部の接続確認 主装置内部の各ユニットへのケーブルが、 間違いなく確実に接続されていることを確認してください。 ※ボタン電話機用コネクタ、 単独電話機用コネクタ、 ISDN外線用コネクタ、アナログ外線用コネクタは全て同じものを使用してい ますので、 接続先が正しいか確認してください。 ■ 主装置と電話機間の配線確認 注意 配線の確認は必ず行ってください。接続ミス等により、電話機や主装置の故障の原因となることがあります。 配線の確認は、電話機を外して行います。 ( 図17-1参照) ①配線の色合わせによる確認: 主装置の内線電話機接続端子(COMU、DCI等)とローゼット間の確認をします。 10.8章を参照して確認してください。 ②各線間のショートの確認: ブザーまたはテスター等により、 線間のショートがないか確認します。 接続終了 主装置の内線端子に、ブザーまたは テスターのリード線をあてる。 L1−L2間、L3−L4間について測定 電源OFF確認 電話機のモジュラー プラグを抜く。 A NO 接続ミス あり 接続を正規に 直す。 MEの内線端子と 対応ローゼットの 線色を確認する。 (TELPFは停電直通のL1−L2間も含む) A YES ブザー鳴動、 または抵抗“数Ω” を示す。 NO L1,L2,L3,L4 の各色が一致して いるか? 接続OK 電話機のモジュラー プラグを挿入する。 YES ブザーまたはテスター を抵抗レンジにする。 確認完了 (注)L3−L4間はブザーが鳴ります。 テスターでショートしていない かどうか、確認してください。 図17-1 配線の確認手順 1-56 17.工事の確認 ■ 実装の確認 表17-1の「オプションユニット実装チェックリスト」 の空欄に、 各ユニット実装有無をチェックしてください。(○等を記入) 表17-1 オプションユニット実装チェックリスト No. 品 名 型 名 実 装 位 置 外線 内/外線 内線 OP R E C U CFU RMU/PIU 実装枚数 1 4回線ボタン電話インタフェース( iZ/ML) ET-4DCI-iZ/ML 2 4回線単独電話インタフェース( iZ/ML) ET-4STI-iZ/ML 3 1回線INS局線インタフェース( iZ/M) ET-1DSUIS-iZ/M 4 2回線INS局線インタフェース( iZ/M) ET-2DSUIS-iZ/M 5 2回線アナログ局線インタフェース( iZ/M)ET-TRI(1) -iZ/M 6 ナンバー・ディスプレイユニット( iZ/ML) ET-CIU-iZ/ML 7 2回線OD専用線インタフェース(iZ/ML) ET-2ODI-iZ/ML 8 VoIPインタフェース( iZ/ML) ET-VoIPI-iZ/ML 9 付加機能ユニット( iZ/ML) ET-EXU-iZ/ML 10 ハンズフリーユニット(iZ/ML) ET-2HFU-iZ/ML 11 増設用内蔵留守録ユニット(iZ/M) ET-RECU-EX-iZ/M 12 会議通話ユニット( iZ/M) ET-CFU-iZ/M 13 増設用RS-232Cインタフェース( iZ/M) ET-PIU-EX-iZ/M 14 パソコンリモートサービスユニット( iZ/SM)ET-RMU-iZ/SM 1-57 18.システムの立ち上げ 18.1 メモリバックアップ用スイッチの投入 主装置のデータ保持用にCOMU基板にメモリバックアップ用のボタン電池(リチウム電池)を搭載しています。(図18.1-1参照) ●スイッチを「ON」 側に切り替えてください。 ( 工場出荷時は「 OFF」 側に設定されています。) おね がい 必ずメモリバックアップ用電池のスイッチをONにしてから電源を入れてください。 スイッチがOFFの場合、電源 断のときに、設定されたシステムデータが初期設定に戻り、RECUの録音内容が消去されます。 警告 1.爆発・発火の恐れがありますので、リチウム電池の充電、分解、加熱、火中に投入、ショートは絶対にしない でください。 2.リチウム電池を取り外した場合は、幼児の手の届かないところへ置いてください。誤って飲み込んだ場合は医師 と相談してください。 注意 1.異なるタイプの電池に交換しないでください。電池の破裂や液もれにより、火災やけがの原因となることがあり ます。 (使用している電池のタイプはCR2032です。 ) 2.通常は電池を取り外す必要がありませんが、電池を入れるときは極性を間違えないでください。電池の破裂や 液もれにより、火災やけがの原因となることがあります。 (表側が+です。 ) ■メモリバックアップ用スイッチ メモリバックアップ用 電池(リチウム電池) BATT OFF OFF ON ON B AT T OFF RMU/PIU ON C FU 外線 DSU IS-SUB 内/外線 RUN ランプ OFF ON R E CU 外線 内/外線 内線 OP 図18.1-1 メモリバックアップ用電池とスイッチの位置 ●メモリーバックアップ用電池の寿命は約7 年です。( 停電状態で電池のスイッチがONにて) 通常の使用状態では、電池の交換は不要です。 1-58 FG 18.システムの立ち上げ 18.2 電源の投入 警告 主装置内部の電源ユニットに触れると感電の恐れがあります。また、電源ユニットは通電中に高温になりますので、 電源をOFFにした後もやけどに注意してください。カバーを取り外したまま作業を行う場合は、注意してください。 電源投入前の確認事項 ●各基板の実装および接続は間違いないか。(17章を参照して必ず配線および実装確認をしてください。) ●各基板の半挿入はないか。(全ての基板を確認のこと) ※ケーブルの抜き差しをしたときに、コネクタが抜ける可能性があります。 ※主装置が転倒してしまったときに、コネクタが抜ける可能性があります。 ●メモリバックアップ用スイッチは「ON」側になっているか。 ●内部バッテリーの実 装 ・接続は間違いないか。 ●電源コード等にショート等の異常はないか。 電源投入手順 下記の手順で電源を入れてください。 ①電源プラグをAC10 0 V のコンセントに差し込みます。 ②電源スイッチを「 ON」側にします。主装置のパイロットランプ(緑)が点灯します。(電源スイッチの位置、 パイロットランプの 位置は4章の図4-1を参照してください。 ) ③COMU基板のRUNランプ(緑) が点滅します。 ( ランプの位置は18.1章の図18.1-1を参照してください。 ) ●電源を再投入するときは、電源スイッチをOFFにして数秒( 5 秒位) 待ってからONにしてください。 警告 万一、スイッチの裏側の配線が外れた場合は、図1 8.2-1に従って、スイッチにコードを接続してください。 1個のスイッチにAC用のコードとバッテリー 用のコードがつながりますので、コードの色 ハイ GR に注意して接続してください。 チャ クロ 灰(AC用) 黒(AC用) BR BK 配線を誤ると、火災や感電、故障等の原因 となります スイッチにコードを接続するときは、作業を ダイ ダイ 始める前に必ず電源スイッチをOFFにし、電 橙(バッテリー用) 橙(バッテリー用) OR OR 源プラグをコンセントから抜いてください。ま た、バッテリーも電源ユニットから外してくだ さい。火災や感電、故障等の原因となります。 図18.2-1 スイッチ裏側の配線 1-59 18.システムの立ち上げ 18.3 データ設定 電源投入後、 システムデータの設定を行ってください。 ● システムデータの設定は、 本マニュアルの「 2 . データ設定マニュアル編」に従って行ってください。 ● 設定したシステムデータは必ず「 システムデータシート」 に記入し、 保守時のために保存しておいてください。 ● データ設定および確認は、 電話回線を通じてのリモートサービスでも可能です。 * ※詳細は本マニュアルの「 3 . 保守マニュアル編」を参照してください。 ※リモートサービスはパスワードが必要です。リモートサービス用パスワード( コマンド 000) は初期値のままとせず、 必ず変更してください。 また、 設定したパスワードを記録に残してください。 18.4 システム動作試験 全ての工事が終了したら動作試験を実施して、 最終確認を必ず行ってください。 なお、稼働後の故障時のチェック方法については、 本マニュアルの「3.保守マニュアル編」に従って、原因探索および障害解決 を行ってください。 表18.4-1 動作試験項目 No. 操 作 方 法 確 認 方 法 1 電話機オンフック( ハンドセットを置い 1.キー確認音が出るか? (*1) たまま) で内線ボタンを押す。 2.内線ボタンのランプは点灯(周期的に2回消灯)す るか? 3.内線DTがスピーカより聞こえるか? ※以上を全電話機について確認します。 2 電話機オフフック(ハンドセットをとっ 1.受話器より内線DTが聞こえるか? ( *2) て)で内線ボタンを押す。 ※全電話機について確認します。 3 電話機オンフックで、 ①内線ボタンを押す。 ②内線相手先をダイヤルする。 ③相手応答後にオフフックする。 1.内線通話ができるか? 4 電話機オンフックで、 ①外線ボタンを押す。 1. 外線ランプが点灯( 周期的に2回消灯) して外線DT が聞こえるか? ※全外線について確認します。 5 電話機オンフックで、 ①外線ボタンを押す。 ②ダイヤルする。 ③相手応答後にオフフックする。 1.外線通話ができるか? ※全外線について確認します。 6 データ設定した機能 1.データ設定した機能が正常動作するか? ※実際に動作させて確認します。 7 オプションユニットで追加された機能 1.オプションユニットで追加された機能が正常動作 するか? (*3) ※実際に動作させて確認します。 * (*1) データ設定内容によっては、キー確認音は出ません。(コマンド 800) (*2) 初期設定の場合、 オフフックするだけで内線DTが聞こえます。(コマンド 702) (*3) 各オプションユニットの説明ページで、 主な動作試験項目を記載しています。 ( 12.2∼12.12章参照) * 1-60 チェック 19.カバーの取り付けと連絡先の表示 19.1 カバーの取り付け 以上で主装置の設置および配線工事は終了しましたので、 主装置カバーを取り付けます。 注意 1.線カミの原因となりますので、ケーブル類を整理してからカバーを取り付けてください。 2.カバーを取り付けたら、必ず左右のねじをしめてください。ねじを取り付けないと、カバーが外れてけがの原 因となることがあります。 主装置カバーの取り付けは、下記の手順で行います。(図19.1-1参照) ①電源スイッチをOFFにし、 電源プラグをコンセントから抜きます。 ②主装置カバーの3ヶ所の角穴を、主装置ベースの凸部に挿入しながら、主装置カバーをかぶせます。(図の矢印の方向に回転 させるようにかぶせます。 ) ※主装置ベースのロックボタンが主装置カバーの内側に入るよう、 注意してください。ロックボタンはカバー取り付け後、カバ ーの角穴にはまります。 ※線カミはないかを、カバー取付後に確認してください。 ③左右のねじを取り付けます。 ④電源プラグをコンセントに差し込み、電源スイッチをONにします。 ② カバーの角穴をベースの凸部に 挿入します。(3ヶ所) ロックボタンがカバーの内側に入る よう、注意しながらカバーを挿入し ます。(左側にもあります。) ③ ねじを締めます。 ③ ねじを締めます。 図19.1-1 主装置カバーの取り付け 19.2 連絡先の表示 主装置の品名紙、 電話機の品名紙に障害時の連絡先を記入する欄がありま すので、 必ず記入してください。 図19.2-1に示す 部分に、スタンプ等により連絡先を記入し、非 常 時/障害時の連絡が可能なようにしてください。 ※取扱説明書の裏表紙にも記入欄がありますので、品名紙と同様に表示し てください。 お問合せは 取 扱 店 TEL 図19.2-1 障害時の連絡先記入欄 1-61