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これからのCEマーキングに必要なRoHS対応の技術文書」 (pdfファイル

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これからのCEマーキングに必要なRoHS対応の技術文書」 (pdfファイル
TOPICS 06
第 2 回環境規制関連セミナー
これからのCEマーキングに必要なRoHS対応の技術文書
BOMcheck を利用した EN50581(RoHS 整合規格)
に対応する技術文書の作り方
環境委員会 副委員長 河合英治
(日本電子株式会社)
カテゴリー8製品
(医療機器)およびカテゴリー9製品(監視・制御機器)への RoHS 指令適用開始を
来年の 7月22日に控え、会員各社の取組みが妥当であることの再確認をしていただくため、
エンバイロメント・ジャパン株式会社代表 玉虫完次 様よりご講演いただきました。
[開催要綱]
なお、日本語訳は
◉日 時:平成25年8月9日
(金)15:00〜16:45
http://www.jira-net.or.jp/index.htm で有償販売
◉場 所:株式会社日立ハイテクノロジーズ
されている。
本社会議室
◉講演テーマ:
「これからの CE マーキングに必
要な RoHS 対応の技術文書 BOMcheck を利
用した EN50581(RoHS 整合規格)に対応す
る技術文書の作り方」
◉講演者:玉虫完次 氏
エンバイロメント・ジャパン株式会社 代表
Marketing Manager, BOMcheck.net
ご講演中の玉虫先生
[講演概要]
2.EN50581 の使用の有用性
1.BOMcheck および EN50581 の
ま ず、BOMcheck ガ イ ド 使 用 の 前 提 と な る
使用手引書(BOMcheck ガイド)
EN50581 に従った技術文書作成の必要性を確認
BOMcheck を使用して、改正 RoHS 指令(以
した。
降 RoHS 2) へ の 適 合 宣 言 の 技 術 文 書 を 作 成
RoHS2の第16 条「適合の推定」2項では、
『整
す る た め の ガ イ ド と し て、
『BOMcheck お よ
合規格(すなわち EN50581)に従って、評価の行
び EN50581 の 使 用 手 引 書(Guide to Using
われた電気・電子機器は、RoHS 2の関連要求事
BOMcheck and EN 50581 to Comply with
項に従っていると推定される。
』
と定められている。
RoHS2)
』が BOMcheck を運営するエンバイロ
このことから逆に EN50581 を使用しない場合
ン社の HP(https://www.bomcheck.net/)で公
は、技術文書が適合の証拠と等価であるかの説明
開されている。この BOMcheck ガイドは、以下
を要求されることになり、EN50581 を用いて適
の機関のレビューを受けていることから信頼のお
合宣言するのが有利であるのは明らかである。
けるものである。
– European Commission RoHS2 Working
Group
3.BOMcheckのEN50581における位置づけ
EN50581 は下図に示す要件を技術文書に求め
– UK Government RoHS2 Regulators
ている。BOMcheck は下図中段の要求である「品
– UK Government RoHS2 Enforcement
質と信頼性に適合した文書をサプライヤーから収
Agency
集する」ために使用される。
JAIMA SEASON 2013 Autumn
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4.BOMcheck ガイドによる技術文書作成の
大適用する。これには以下の様に評価基準を
ガイダンス
設ける必要がある。この基準でサプライヤー
BOMcheck ガイドは、上図におけるBOMcheck
をクラス分けする。
による資料収集を補完し、技術文書を作成するた
TypeA: サプライヤーの RoHS の理解度が
めに、以下の詳細なガイタンスを提供している。
非常に高く、RoHS 適合性を確保するため
① RoHS物質が含まれない部品のふるい落とし方
に 包括的かつ効果的なシステムがあり、サ
BOMcheck ガイド 3.3.1 項参照
プライヤーから購入する高リスク部品・ 材
② RoHS 物質の含まれる可能性が高い部品を特
料について選択的な分析を要求する。
定する方法
IEC/PAS 62596:2009(電気・電子製品 - 規制
解しており、RoHS 適合性を確保するため
物質の濃度定量 - サンプリングの手順 - 指針)
のシステムを有するが、サプライヤーから
の表 B.1 を活用して規制物質含有の可能性が
の購入する高リスク部品・材料の選択的な
高い部品を特定する。
分析を求めていない点などが欠けている。
L: Low probability
TypeC: サプライヤーは、RoHS の要件を
M: Medium probability
理解していない、または、適合性を確保す
H: High probability
るためのシステムを持たない。受け入れ部
N/A: Not applicable
品・材料のサプライヤーからの宣言書を確
にクラス分けする。
認していない。
BOMcheck ガイド 3.3.2 項参照
BOMcheck ガイド 3.3.3 項参照
③サプライヤー評価
④サプライヤーの部品で必要な文書の種類を決め
サプライヤーの RoHS 適合に対する信頼性評
価を含むサプライヤーの適格性プロセスを拡
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TypeB: サプライヤーは、RoHS をよく理
JAIMA SEASON 2013 Autumn
るためのマトリックス作成
どの種類の文書がサプライヤーの部品に必要
かを決定するために、サプライヤーおよび材
料の信頼性評価を組み合わせる(つまり前記
トリックスを下図に示す。
BOMcheck ガイド 3.3.4 項参照
②、③による)マトリックスを作成する。マ
カテゴリー 8 製品、9製品への RoHS 2適用
まで 1 年を切ったこの時期に、技術文書の完成度
を上げるための、示唆に富んだご講演を頂いたこ
とに、この場を借りて御礼を申し上げます。
講演風景
[アンケート結果]
*******************
セミナーの講演テーマ等、ご要望があれば、下記
講演後のアンケート結果は以下の通りでした。
事務局にお知らせください。
講演会の内容について
事務局:
(一社)日本分析機器工業会
アンケート回収 46 名
環境委員会 環境規制小委員会
戸野塚宛
〒 101-0054 東京都千代田区神田錦町 1-12-3
第一アマイビル 3 階
TEL:03-3292-0642 FAX:03-3292-7157
E-mail:[email protected]
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