...

農林漁業のうごき No.175(平成27年ふゆ号)(PDF:4397KB)

by user

on
Category: Documents
75

views

Report

Comments

Transcript

農林漁業のうごき No.175(平成27年ふゆ号)(PDF:4397KB)
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
No.175 平成27年
京都府 ふゆ号
子供交流事業
貝殻フォトフレームづくり指導
(京丹後市・増田公共員)
各地域で活躍中!
里の公共員
(7 ページに関連記事)
地域の若者と協働で地域の食材等を使った食堂
「ムラガーレ食堂」をオープン
(南丹市・古北公共員)
田舎暮らし体感ツアー
(舞鶴市・布施公共員)
主 な 内 容
特 集 1
平成 27 年度農林水産フェスティバル表彰式典を開催 2~3
特 集 2
平成 27 年度新規アクションプランを策定しました 4~5
特 集 3
地域づくり・絆づくり
・京都流 地域創生 ~「文化創生」から新たな生活を~ ・全国初!半公半民の人材「里の公共員」が地域の活動をサポート 6
7
特 集 4
安心・安全づくり
・鳥インフルエンザ対策の徹底を! ・新たな「京都府食の安心・安全行動計画」を策定! 8
9
10
地域の取組
・「丹後フルーツ」を統一イメージで発車!~丹鉄とコラボ!「フルーツ列車」運行中~ ・府内初!「中丹地域有害鳥獣焼却処理施設」が完成
・売上げ 1 億円の農業経営体を目指し、「京都丹波農起業塾」を開講! ・府内初! 京やましろ産ごちそうさん宣言!~毎月 3 日は京やましろ産ごちそうさんの日~
シリーズ
第 4 回 第 40 回全国育樹祭(平成 28 年秋)に向けて 12
お知らせ
豊かな森を育てる府民税 平成 28 年 4 月 1 日スタート!
1
11
農林漁業のうごき
特集
1
平成 27年度
京都府農林水産フェス 11 月 28 日
(土)、京都市伏見区の京都パルスプラザにおいて、京都府農林水産フェスティバルが開催されました。 営改善や農山漁村地域の活性化に意欲的に取り組む若手農林漁業者の皆さんの表彰を行いました。また、同時に、農 山漁村伝承優秀技能認定の認定式も行いました。
✿農林水産業功労者表彰✿
(敬称略)
【農林水産業者】特産地の育成、新分野の開拓等に多大の功労があり、他の模範となった方々
大嶋 昭治/京丹波町 大橋加津子/京都市 髙橋 壽次/長岡京市 田中 元子/八幡市
團野 誠/舞鶴市 辻 実智之/京都市 辻 四一郎/宇治市 中北 政子/宮津市
中嶋のぶ子/京都市 中山 宇一/向日市 西口 敏明/京丹後市 藤村 幸二/亀岡市
眞継 公哉/亀岡市 森田 俊/城陽市 安田 和幸/京丹後市 安田 武明/与謝野町
【技術改良・伝承・研究者】発明、考案又は技術改良若しくは伝承で顕著な貢献をした方々
大槻 孝宏/綾部市 桑原 秀樹/宇治市 中村 德一/八幡市 山口 侑夫/京丹波町
【団体役員】農林水産業関係団体の役員を務め、団体の発展などに顕著な貢献をした方々
奥田 定雄/宇治市 山 照雄/福知山市 木曽 則雄/亀岡市 木村 貞志/京都市
四方 孝/亀岡市 瀧井 傳一/京都市 辻井 博樹/京都市 冨阪 裕一/京都市
豊田 勝代/八幡市 林 三弘/舞鶴市 松尾 純一/精華町 吉田 亘宏/伊根町
【団 体】事業の運営が特に優良で、活動を通じて顕著な功績があった団体
株式会社鎌谷/京丹波町 京都府養蜂組合山城支部/城陽市
京都やましろ農業協同組合宇治田原町茶業部会/宇治田原町
田原農産加工グループ/宮津市 福知山市土地改良区/福知山市
受賞者からひとこと
京都府農林水産業功労者表彰【団体役員】
瀧井 傳一様
私どもが営んでおります種苗業は、毎日の食卓に欠かすことのできない野菜や
人々の生活に潤いを与える草花の原点を取り扱っております。今回の栄えある受
賞を糧にして今後も人々の生活の根幹を担う種子を安定してお届けするという社
会的使命を全うしていく所存ですので、今後ともよろしくお願いします。
農政課 総務担当 TEL:075-414-5653
2
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
ティバル表彰式典を開催
この中で、多年にわたり、府内の農林水産業及び農山漁村の振興と発展に功労のあった方々や団体、農林水産業の経
山漁村地域において伝統的に受け継がれてきた生産・生活技能に優れた方々を農・山・海の「匠」として認定する農
✿農山漁村伝承優秀技能認定✿
農山漁村地域において伝統的に受け継がれてきた生産・生活技能に優れた方々 (敬称略)
【農の匠】
【山の匠】
【海の匠】
松尾 義平/京都市 宇津 弘三/長岡京市
尾島 俊明/京都市
泉 一次/伊根町
内藤 定夫/南丹市 由里 譽/舞鶴市 井上喜久治/京丹後市 田邉 榮志/京丹後市
流通 ・ ブランド戦略課 研究普及担当 TEL:075-414-4968
✿若手農林漁業者表彰✿
(敬称略)
【農林水産業部門】農林水産業の経営改善等に取り組み、地域の担い手として期待される方々
岩井 智也/伊根町 上杉 篤/八幡市 江口 滋基/宇治市
越江 昭公/京丹後市 大南 直也・百合子/京都市 尾谷 哲治・美智江/京丹後市
小畑 喜和/京都市 阪本 浩一/久御山町 渋谷 昌樹/八幡市
城下 和彦/京丹後市 杉浦 美穂/京丹波町 杉山 裕亮/京丹波町
西川誠司郎/長岡京市 川 吉之/八幡市 能㔟 裕宜/長岡京市
橋本 洋市/京都市 八田 和泰/亀岡市 日方 洋/京丹後市
人見 武瑠/亀岡市 村尾 智史/舞鶴市 村上 真吾・典子/南丹市
山﨑 裕一/舞鶴市 𠮷岡 敬生/宇治市 渡辺 哲/綾部市
【農山漁村活性化部門】
農山漁村地域の活性化に取り組み、地域の中心的役割を果たすことが期待される方々
柴田 孝洋/伊根町 清水 俊秀/綾部市
受賞者からひとこと
京都府若手農林漁業者表彰【農林水産業部門】
杉浦 美穂様
農薬や肥料を一切使わないことで、消費者に安心・安全なこだわりの野菜を届
けたいという思いを持って農業に取り組んでいます。雑草や病害虫との戦いの連
続でしたが、お客さんに喜んでもらいたいという一心でやってきました。ここま
でやってこられたのも地域の方々の支えがあったからこそと感謝しています。今
回の受賞は大変光栄に思います。
経営支援・担い手育成課 新規就業・人材育成担当 TEL:075-414-4942
3
農林漁業のうごき
特集
─京都の強みをいかした農林漁業の振興と農山漁村の活性化に向けて─
2 平成 27年度新規アクションプランを策定しました
企業・消費者を結ぶ京の食の産地創生プラン
~農業経営所得の倍増を目指して~
平成 30 年からの米政策の見直しなどによる米価下落等が懸念される中、全国的にも水稲から園芸作物へ
の転換が進み、産地間競争の激化が予想されます。
そうした中、企業や消費者のニーズからアプローチする新たな産地づくりに取り組み、農産物や産地の情
報を外食産業や消費者とも共有し、安心・安全な食料(加工品)調達の実現を目指します。
産地と外食産業とのマッチングの推進
■外食産業と産地をつなぐ新たなビジネスモデルとなる、クラウドサービスシステムの構築
■農業と経済界が協力できる仕組みづくり
■産地・企業・ユーザーのニーズを吸い上げる「京の農業応援隊」と、これらを結ぶコーディネーターの
連携強化
企業・消費者ニーズを起点とした商品開発力、生産体制の構築
■企業・消費者への安定出荷を実現するため、パイプハウスや中間物流拠点となる冷蔵コンテナ等の導入
■外食産業への原料需要に対応するための、産地における一次処理・加工機械等の導入
■企業や消費者の求める規格や必要量をタイムリーに生産者に伝え、円滑な集荷につなげる仕組みを構築
円滑な取引につながる ICT 活用や物流体制づくり
■エンドユーザーとの信頼関係を構築するための生産履歴情報の開示
■試作品づくりなど、産地と外食産業が相互に希望を提示する見合いの場づくり
■農産物の取引ができるサイト開発や情報共有システムの構築
■物流コスト削減につながる、産地をとりまとめる主体の設置と共同配送の仕組みづくり
マッチングシステム
マッチング
京の農業応援隊
機能
流通業者と複数農業法人
のグループ化
・専⾨的アドバイス(コーディネート)
・多⼈数間の集荷調整
(ICT活⽤クラウドサービス)
・試作開発
農業法人
農家
物流会社
<29年度>
会社化
・物流
・サイト管理
・個別訪問
等
協議会設立→会社設立へ
京の食
<28年度>
1次産業
(例) カット野菜工場
漬物会社
酒造会社
和・洋菓子店
6次化スマート
バザールセンター
グループ化
2次・
3次産業
・食品製造業者
・卸売業者
・外食産業者
・小売業者
・観光業者
・料理人 等
京の農業応援隊
・農業法人
・JA
・直売所
6次産業化推進協議会(仮称)
農産課 京の米・豆・保険担当 TEL:075-414-4953
4
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
農林水産部では、京都の強みをいかした農林漁業の振興と、地域の絆を育む農山漁村の活性化を図るため、
府民の皆さんのご意見を反映しながら 6 つのアクションプランを推進し、課題の解決に取り組んでいます。
今年度新たに 2 つのプランを策定しましたので、その概要をご紹介します。
「京の食」産業振興プラン
食品製造業や飲食業は地元農産物の販路となり住民の食生活を支える重要な産業でありますが、長期的に
は人口減少に伴う市場縮小が予想されます。
このため、和食への関心の高まりをいかし、「京の食」産業の振興を目指します。
京の食文化をいかした販売促進の強化
■京料理やおばんざいなど伝統的な和食文化とともに、抹茶スイーツなど新しいライフスタイルに合わせ
た Cool Kyoto な食文化が両立している京都の強みをいかした販売促進を強化
■京の食文化は料理だけでなく京野菜等の食材や器、しつらえ、伝統文化などの総体であることから、伝
統産業や観光をはじめ、トータルな農商工連携の推進
■新製品開発や販路開拓に取り組む企業グループづくりとその活動を支援
■インバウンドや輸出を見据え、和食の源流とも言うべき京の食文化を海外へ紹介するためのグループづ
くり
「京の食」産業の基盤強化
■小規模企業が取り組める「食の安心・安全」対策の推進
■京の食文化に触れる機会の拡大
■新製品開発等を通して和食文化をビジネスにいかせる人材を実践的に育成
新規施策のスキーム(イメージ図)
京の食文化
に触れる
機会の増大
人材、技能、
技術の向上
国内市場の
シェア拡大
インバウンド
消費の拡大
新 市 場 開 拓
イラスト
(漆器と
料理)
イラスト
(おせち)
世界への情報発信と
インバウンド対策
産業基盤
の強化
ライフスタイルの変化
京の食文化をいかした
販売促進の強化
人口減少
関連産業と連携した
高付加価値化とブランド戦略
輸出拡大
食の安心・
安全の推進
商工労働観光部 ものづくり振興課 TEL:075-414-5103 農林水産部 経営支援・担い手育成課 4908
海外経済課 4844 流通・ブランド戦略課 4964
観光振興課 4843
広域観光戦略課 4837
5
農林漁業のうごき
特集
3
地域づくり・絆づくり
平成 27 年 10 月に、京都流の地域創生を実現するため、平成 31 年度までの目標や施策の基本的方向、
具体的な取組をまとめた「京都府地域創生戦略」を策定しました。
この戦略に基づき、京都流の地域創生を進め、農林水産業と農山漁村の持続的発展を図ります。
京都府地域創生戦略の基本理念
<我が国の現状>
東京に人口だけでなく政治・行政・経済などの機能が集中するとともに、人々の価値観の固定化といっ
たものが見受けられ、社会から多様性や柔軟性が失われることが懸念
<京都流 地域創生>
京都が持つ他の地域にない魅力的な資源や資産にさらに磨きをかけ、この国の未来を見据えた京都なら
ではの「文化創生」を目指す
世界水準の大学・研究機関
高い技術力を持った中小企業の集積
豊かな自然環境
文化創生
磨きをかける
魅力的な資源・資産
悠久の歴史と伝統
人づくり文化の創生
産業文化の創生
京都ぐらし文化の創生
地域づくり文化の創生
︙
京都府地域創生戦略の 4 つの基本目標
戦略の基本目標
基本目標
1
基本目標
2
基本目標
3
基本目標
4
主な農林水産業・農山漁村関係項目
京都の未来を
拓く人をつくる
(人づくり文化の創生)
●京都まるごとキャンパス化(フィールドワーク支援)
エックス
●自分の働き方をデザインできる柔軟な社会の実現(半農半Xなど)
地域経済を活性化させ、
仕事をつくる
(産業文化の創生)
●農業の成長産業化(10 次産業化、京の農業応援隊結成など)
●成長型林業の推進(府内産木材の安定供給・利用拡大など)
●つくり育てる漁業の推進(ブランド水産物の生産拡大など)
京都への人の
流れをつくる
(京都ぐらし文化の創生)
●文化首都・京都の実現(和食文化の継承(実践型食育))
●定住と交流を組み合わせた地域活力の維持向上(移住促進など)
持続可能で魅力と活力の
ある地域をつくる
(地域づくり文化の創生)
●地域づくりルネサンスの推進(海の京都、森の京都、お茶の京都)
●都市・農村の一体的整備(農林漁業体験の推進など)
農政課 企画政策担当 TEL:075-414-4898
6
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
■「里の公共員」って何?
少子高齢化、過疎化の進行、地域コミュニティの衰退等により地域課題が増える中、地域に住み、仕事を
持ちながら、地域住民のみなさんや関係する多様な団体と協働して、地域の特定課題の解決に長期的に取り
組む公共的な役割を担っていただく方々を、京都府が任命し配置しています。
私たちが「里の公共員」です。よろしくお願いします!
配置地区:京丹後市大宮地区
東田公共員
配置地区:綾部市志賀郷地区
京丹後市にある日本一小さな百貨店
「つねよし百貨店」を拠点に大宮地区
を中心に活動し、京都の里山からはじ
まるモデル・コミュニティの創造に挑
戦していきます。地域からはじまる未
来のために、地域と一緒に頑張ります。
小西公共員
配置地区:京丹後市宇川地区
増田公共員
配置地区:南丹市世木地区
大好きな宇川が、私自身もっともっ
と大好きになるように、廃止となった
保育所を活用し、高齢者サロンや学童
自習教室を開き、地域の方々が集い交
流できる機会づくり、場所づくりに取
り組んでいます。細く、長く、ゆっく
り丁寧に頑張りたいと思っています。
水谷公共員
配置地区:与謝野町滝・金屋地区
世木地域は四区から成り、それぞれ
が谷筋に沿った集落で、それぞれの個
性が豊かな地域です。そんな四区をつ
なぎ、IターンUターン孫ターンの人
たちも一緒に次の世代そのまた次の世
代の暮らしを思い描きながら、一歩ず
つ前に進んで行けたら最高です!
配置地区:南丹市鶴ヶ岡地区
地元、南丹市美山町の鶴ヶ岡地区で、
できるだけ多くの若者と住人を巻き込
んだ取り組みをしようと活動中です。
I・U ターン大歓迎!みんなで鶴ヶ岡
にムラガーレ♪
『森の直売所』の運営や地域の様々
な情報を全国へ発信しています。農家
の所得向上を図るとともに新規就農者
の増加を目指しています。
杉原公共員
古北公共員
配置地区:舞鶴市岡田中地区
布施公共員
主に志賀郷加工センターの活性化に
取り組んでいます。「小さな拠点」を
核とした「ふるさと集落生活圏」形成
推進事業も始まり、未来の志賀郷につ
いて地域のみなさんと一緒に考えてい
きたいと思います。
配置地区:京丹波町広野 ・ 大簾地区
過疎高齢化の進む地域ですが、近年
は移住者が増えています。今後も移住
者を増やし、また今後も住み続けたい
と思えるように、若手農業者と多角経
営の勉強会などを開いています。地域
の魅力づくり活動を今後も継続できる
よう考えていきたいです。
正岡公共員
小規模集落だからこそできる丁寧な
声掛け、意見伺いに努めています。
また移住者かつ若年層ならではの視
点で情報発信を行いつつ、地域に寄せ
られた応援や感謝の声を地域に還元し、
応援者の方々や他の地域と新しい関係
を築いていきたいです。
農村振興課 地域活性化担当 TEL:075-414-4906
7
農林漁業のうごき
特集
4
安心・安全づくり
鳥インフルエンザ対策の徹底を!
高病原性鳥インフルエンザは、カモ類などの冬鳥の南方への渡りに伴い、日本国内に持ち込まれると言わ
れており、平成 26 年 12 月から平成 27 年 1 月にかけては宮崎県、山口県、岡山県及び佐賀県の 5 農場で
本病の発生がありました。
京都府では、家畜保健衛生所が鶏やあひるなどの家きんを飼養
するすべての飼養者を訪問して、防鳥ネットなどの予防対策をお
願いしていますが、今一度、ウイルスを運び込む野鳥やねずみな
どの野生動物侵入防止対策の徹底をお願いします。
また、韓国や台湾などのアジア諸国では、高病原性鳥インフル
エンザが継続して発生しています。家きん飼養者の皆さんにおか
れては、発生国への渡航は控えるようにし、やむを得ず渡航した
場合は、農場や生鳥市場への立入は慎みましょう。
数羽の飼養であっても要点検!
ネット等の破れがあればその都度補修を!
ウイルスが農場へ侵入するかどうかは、飼養者の皆さんの意識
にかかっています。対策を徹底して、本病の発生を防止しましょ
う。
鳥小屋のあるお宅や学校でも、以下の対策を行ってください
野鳥の食物源となる果樹などは
なるべく近くに植えない
防鳥ネットは 2 cm 角以下にし、
適時補修する
鶏舎周囲 1 m 程度は草刈りや
舗装等をし、野鳥や野生動物が
常在する環境を作らない
野鳥のエサ場とならないよう
飼料の管理をきちんとする
野鳥の食物源である
ハエなどの昆虫を発生させない
その他の注意点
●防鳥ネットは上からおおうように、ゆったりと垂らすように張り、すきまを塞ぎましょう。
●ねずみについても、防鳥対策と同様、すきまを塞ぎ侵入を防止しましょう。
●ねずみを見つけた場合、その侵入経路を見つけ、捕獲装置の設置、殺鼠剤の使用により駆除しましょう。
●鳥小屋周辺、農場敷地周縁及び農場内道路へ消石灰を散布しましょう。
●鳥小屋の中に入ったら、すぐに扉を閉めましょう。
畜産課 家畜衛生担当 TEL:075-414-4985
8
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
新たな「京都府食の安心・安全行動計画」を策定!
京都府では、食の安心・安全推進条例に基づき「食の安心・安全行動計画」を 3 年ごとに策定し、府民や
農林漁業者、食品事業者の皆様のご協力をいただきながら、様々な取組を行っています。
この度、第 4 次計画(平成 28~30 年度)を策定しましたので、その概要をご紹介します。「食」を取り
巻く情勢の変化や新たな課題に対応するための「4 つの柱」を中心に、食の安心・安全を確保する取組を強
化していきます。
<第1の柱:伝え共に考える>
食の信頼感向上に向けた情報提供の強化と
府民参画の拡大
◆京都府や府内事業者の「食の安全」への取組を様々な
広報媒体で情報発信します
◆食中毒・食品添加物・農薬・放射性物質・食と健康
等の「食」に関するテーマについて、府民の皆様と共
に考えます。
放射性物質についての意見交換会
<第 2 の柱:もてなす> 京都ならではのきめ細やかなサポートの充実
◆国内外からの観光客や大学の留学生等に安心して京都の「食」を楽しんでいただけるよう、外国語で
の情報発信、食物アレルギー対応、ハラール対応等きめ細やかなサポートを行います。
<第 3 の柱:目を光らせる> 監視・指導・検査の強化
◆農薬・肥料・家畜伝染病・動物用医薬品・貝毒・流通食品・放射性物質等について、食品の生産から
消費までの一貫した監視、指導及び検査等を実施します。
<第 4 の柱:支える> 安心・安全の基盤づくり
◆生産者への指導や「きょうと信頼食品登録制度」の普及等により、食品の生産から消費までの各段階
で、安全性向上や安定供給に努める事業者を支援します。
◆グローバル G.A.P. 等の国際的に通用する規格への事業者の対応を支援します。
京都府ホームページ
「食の安心・安全きょうと」
(http://www.pref.kyoto.
jp/shoku-anshin/)の中で、
行動計画の詳しい内容をご
覧いただけます。
食品衛生 7S※の実践
※「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ・洗
浄・殺菌」の手順をルール化したもの
家畜伝染病の検査
食の安心・安全推進課 食の安全担当 TEL:075-414-5654
9
農林漁業のうごき
地域の取組
丹後
「丹後フルーツ」を統一イメージで発車!
~丹鉄とコラボ!「フルーツ列車」運行中~
一年を通じてフルーツがいっぱいの丹後地域では、今年度から統一イ
メージで「丹後フルーツ」のPRに取り組んでいます。8 月からは京都
丹後鉄道とコラボして、果樹園を走り抜ける車内で、旬のフルーツを味
わうことのできる「フルーツ列
車」(土・日・祝日限定)の運行
を開始しました。
「丹後フルーツ」ロゴ
夏には完熟桃、もぎたて葡萄やフルーツトマト、11 月か
らは由良みかんといった、産地ならではの味にこだわったフ
ルーツを列車内で提供しています。ぜひ丹後にお越しいただ
由良みかん
き、旬のフルーツをご賞味ください。
丹後広域振興局 農林商工部 丹後農業改良普及センター TEL:0772-62-4308
中丹
府内初!「中丹地域有害鳥獣焼却処理施設」が完成
福知山市・舞鶴市・綾部市の 3 市が共同で利用する、有害鳥獣焼却処理施設が福知山市大江町に
完成しました。
府内初となるこの施設では、3 市に設置さ
れた一時保管用の保冷庫等から集められた埋
設処分が困難なシカやイノシシなど、年間
4,200 頭の焼却処理が可能となります。
施設の利用により、埋設地の確保や埋設の
労力が不要になるなど、駆除隊員の負担が大
幅に軽減され、被害の 7 割を占めるシカ・イ
ノシシの捕獲強化が一層進むものと期待され
ています。
完成した有害鳥獣の焼却処理施設
(平成 27 年 8 月)
中丹広域振興局 農林商工部 森づくり推進室 森林管理担当 TEL:0773-62-2593
10
京都府 No.175 平成 27 年 ふゆ号
南丹
売上げ1億円の農業経営体を目指し、
「京都丹波農起業塾」を開講!
南丹広域振興局では、京都学園大学及び農林水産技術センターと連携し、経営感覚に富んだ農業
者の育成を目指す「京都丹波農起業塾」を開講しました。
11 月 7 日(土)の第 1 回講座では京都府認
証「知恵の経営」実践モデル企業や就農 7 年
目で年商 1 億円を達成した若手農業者による
講演に加え、京都学園大学食品開発センター
の見学や研究職員によるポスターセッション
も行いました。
今後は体験型企業経営実践ゲームやグルー
プワークを取り入れながら、売上げ 1 億円の
農業経営体を目指し、継続した支援を予定し
ています。
第 1 回開催の様子(平成 27 年 11 月 7 日)
南丹広域振興局 農林商工部 企画調整室 農畜産振興担当 TEL:0771-22-0371
山城
府内初! 京やましろ産ごちそうさん宣言!
~毎月3日は京やましろ産ごちそうさんの日~
山城産農産物の一層の利用拡大を目指し、消費者や生産者等で構成する「やましろ産ごちそうさ
んプラットホーム」では、「京やましろ産ごちそうさん宣言」を 11 月 7 日(土)に発表しました。
今後、毎月 3 日を「京やましろ産ごちそうさんの日」として、プラットホームメンバーが中心に
なって、山城産のおいしさを届ける出張「やましろキッチン」や山城産たっぷりメニューを提供す
る食堂の PR 等の事業を積極的に展開します。
【京やましろ産ごちそうさん宣言】
私達は、日頃から積極的に交流・連携を図り、安心・安全で
美味しい山城産を生産し、新鮮なうちに「山城の食卓」(※)
へ届けます。
また、私達は、山城産の旬や素材の良さを楽しみながら利用
する取組を進め、すばらしい山城の「食」とこれにまつわる伝
統・文化を引き継ぐことで、自然環境の保全や、 地域農業の発
展につなげます。
※「山城の食卓」……山城地域における家庭の食卓、飲食店、学校給食、企業食
堂、食品加工施設、料理教室など
山城広域振興局 農林商工部 企画調整室 TEL:0774-21-3211
11
農林漁業のうごき
シリーズ 第 4 回
第 40 回全国育樹祭(平成 28 年秋)に向けて
京都モデルフォレスト運動活動 10 周年!
~育樹の輪 ひろげる森と 木の文化~
今年、平成 28 年は、「豊かな森
を府民みんなで守り育てる」という
コンセプトのもとにスタートした京
都モデルフォレスト運動 10 周年の
記念の年。
平成 18 年のスタートから活動規
模も飛躍的に広がり、現在、41 の
企 業・ 団 体 が 38 箇 所 で、118 の
NPO・住民団体等が 118 箇所で森
林づくり活動を行い、その参加人数
は延べ 1 万 3000 人に達する見込
みです。
【平成 19 年度】
参 加 人 数:2,000 人
企 業 ・ 団 体 数:10
NPO・住民団体数:無
【活動地】
●企業・団体
▲ NPO・住民団体
【平成 27 年度(予定)】
参 加 人 数:13,000 人
企 業 ・ 団 体 数:41
NPO・住民団体数:118
第 40 回全国育樹祭の開催を契機に、子ども達の自然体験、森
林ボランティアや企業による森林整備活動等を通じて、多くの方々
と共に、美しく活力のある森を未来へつなぐ運動を広げていきます。
←フォレスターうじ:天ヶ瀬森林公園の整備(平成 27 年 11 月 15 日開催)
モデルフォレスト・全国育樹祭推進課 モデルフォレスト推進担当 TEL:075 - 414 - 5005
お知らせ
豊かな森を育てる府民税 平成 28 年 4 月 1 日スタート!
森林の整備・保全のための「豊かな森を育てる府民税」がスタートします
森林は、私たちの生活環境の形成に大きな役割を果たしています。この貴重な森林を府民の皆様の力
をお貸しいただき守っていくため、新たな制度を創設しました。
皆様のご協力をお願いいたします。
新たな制度の内容
平成 28 年度から府民税の納税義務者お一人年額 600 円の
ご負担をお願いします。
「豊かな森を育てる府民税」の使い方
納めていただいた税金で次のような取組を進めます。
●荒廃した里山での危険木伐採などの森林の整備・保全
●公共施設等の木質化
●木材に触れる機会を増やしたり、
森の大切さを学ぶ取組
林務課 企画・計画担当 TEL:075 - 414 - 5016
発行/平成28年1月
編集/〒602-8570 京都市上京区下立売通新町西入 京都府農林水産部農政課 TEL:075-414-4946 E-mail:nosei @ pref.kyoto.lg.jp
世界人権宣言65周年キャンペーン「お互い支え合うことの大切さ」をイメージした人権啓発イメージソング
「世界がひとつの家族のように」ができました。歌い広め、「いま、わたしたちにできること」を考えてみませんか
公式ホームページ http://www.jinendo.co.jp/sekaigahitotsunokazoku/
12
Fly UP