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山形県工業技術センター 地域の技術力向上をめざして 研究・成果発表会 第79 79回 79 日 時:平成28年7月8日(金) 9:3 9:30開会 場 所:山形県高度技術研究開発センター 山形県高度技術研究開発センター (〒990-2473 山形市松栄2丁目2-1) 山形市松栄2丁目2-1) 工業技術 工業技術センター 工業技術センター隣 センター隣り 参加費: 参加費:無 料 主 催:山形県工業技術センター 山形県工業技術センター 協 力:山形県立産業技術短期大学校 ープログラムー ◇口頭発表 各発表 15分 15分 質疑応答5分 質疑応答5分 多目的ホール 多目的ホール ホール ◇特別講演 発表 45分 45分 質疑応答15分 質疑応答15分 多目的ホール 多目的ホール ホール ◇ポスター発表 ポスター発表 オブリゲーションタイム 6 オブリゲーションタイム 60 60分(14:05~15:05) 多目的 (14:05~15:05) 多目的ホール 多目的ホール前廊下 ホール前廊下 ※ポスター発表者との討論時間 展示(9:30~16:00) ◆第1部 口頭発表 ( 9:30~12:00 ) テーマ/講演者 時間 分野 No. ラピッドプロトタイピングを活用したスマートデザイン製品の研 究開発 デ ンザ イ 1 金 鋳 属 造 ・ 2 10:00 10:20 県内企業4社と研究会を立ち上げ,いつも(日常)ともしも(非常時) を両立するスマートデザインをテーマに,デザインとラピッドプロトタイ 大場智博(工技セ) ピングを活用した商品開発に取り組みました。 フェライト-パーライト基地球状黒鉛鋳鉄の硬さに及ぼす肉厚 球状黒鉛鋳鉄(FCD)製品では耐摩耗性の観点から硬さを指定され 及び合金元素の影響 る場合がありますが,その制御方法についての研究例が少ないた 松木俊朗(工技セ) め,硬さに及ぼす肉厚や合金元素の影響を調査しました。 休 10:30 10:50 概 要 所 長 あ い さ つ 9:30 9:40 憩 形彫放電加工における電極面積および加工条件が被加工物 3 の表面粗さに及ぼす影響 金型鋼の大面積の形彫放電加工における表面粗さを改善すること を目的とし,銅電極の面積および表面性状,電気条件,揺動方法 五十嵐裕基(工技セ) が,被加工物の表面粗さに及ぼす影響を調査しました。 機 械 加 工 高温軟化特性を有するカーボンナノチューブ複合ニッケルめっ カーボンナノチューブ複合めっき被膜の常温硬さは600HVを超えま すが,500℃以上での高温硬さは50HV以下となります。この高温軟 き被膜を用いた微細形状の創成 4 化特性の発現機構の解明とこれを用いた微細形状の創成を行いまし 鈴木庸久(工技セ) た。 11:10 休 憩 11:20 新規酒造好適米「山形酒104号」の原料米特性,醸造特性を解明 を行い,大吟醸酒,純米大吟醸酒の試験醸造では「山田錦」と同等 工藤晋平(工技セ) の酒質が得られました。 「山形酒104号」を使用した(純米)大吟醸酒の試験醸造 11:40 食 品 ・ 醸 造 5 発酵と官能センシング評価を活用した新規低塩漬物開発 漬物低塩化のために,野菜を塩蔵せずに凍結,脱水する方法,乳 6 後藤猛仁(工技セ 庄内) 酸菌を使用して一般細菌を制御する方法について検討しました。 12:00 ◆第2部 特別講演 ( 13:00~14:00 ) 13:00 「ものづくり生産革新から始める地方企業の成長戦略」 山形大学 産学連携教授 ※元NECパーソナルプロダクツ株式会社執行役員 山形県組込みシステム産業コーディネーター 柴田 孝 氏 海外製造業が生産システムの全体最適を目指しIoTやインダスト リー4.0への投資を行う中で、山形の地方企業が取り組むべきは、も のづくりの流れを科学し、キャッシュフローを改善する生産革新です。 そこから次世代への成長戦略が生まれます。 本講演では県内企業での実践が進む山形大学メソッド「よい流れ方 式」の解説から、企業での技術開発・製品開発を加速する「ものづくり 創造ラボ」の活用について、地方企業が輝く未来の製造業の姿を紹 介します。(著書:ものづくり成長戦略) 14:00 ◆第3部 ポスター発表 ( 14:05~15:05 ) →詳細は裏面に掲載 ◆第4部 口頭発表 ( 15:10~16:00 ) テーマ/講演者 時間 分野 No. 概 要 15:10 電 テ子 ムシ ス 7 M E M S 8 光干渉断層画像化法による塗装膜解析システムの開発 光を使った断層計測技術であるOCTで自動車の積層塗装膜の各 層膜厚の計測や塗装欠陥部の断層画像解析を行うシステムを開発し 高橋義行(工技セ) 積層塗装工程の改善や塗装不具合解析の効率化を実現しました。 15:30 15:50 空気監視用MEMS型複合センサノードの開発 講 評 温度,湿度,二酸化炭素,気圧,風速を測定対象とした複合センサ ノードを開発し,室内空気の監視に適用した。MEMS技術により作製 された集積センサとシンプルな計測回路によりノードの小型化を実現 阿部泰(工技セ) しました。 ◆第3部 ポスター発表 ( 14:05~15:05 ) テーマ/講演者 時間 分野 No. 14:05 カーボンナノチューブ複合めっきにより強化したダイヤモンド P1 電着ワイヤーの砥粒保持力の解析及び実験的検証 概 要 砥粒脱落の抑制を目的として,カーボンナノチューブ複合めっきを 用いたダイヤモンド電着ワイヤーを試作し,その効果をFEM解析及 村岡潤一(工技セ) び実験的手法により評価しました。 ダイヤモンド電着軸付砥石を用いた超硬合金の電解研削加工 ダイヤモンド電着軸付砥石を用いた電解研削加工により,超硬合金 に溝加工を行い,印加電圧および研削条件が表面粗さや研削抵抗 P2 小林庸幸(工技セ) に及ぼす影響を調査しました。 通電焼結法により作製したチタンボンド焼結砥石を用いた放電研削 加工において,放電条件および研削条件が,チタンの被加工物への 鈴木庸久(工技セ) 移行,表面性状、表面硬度に及ぼす影響を調査しました。 チタンボンド焼結砥石による放電研削加工 P3 機 械 加 工 銅タングステン電極のタングステン粒径および添加物が放電 通電焼結法により,粒径および組成を変えた銅タングステン電極を 作製し,放電加工における消耗特性および加工速度を評価しまし 鈴木庸久(工技セ) た。さらに,カーボンナノチューブを含有させる効果を調査しました。 P4 特性に及ぼす影響 銅タングステン電極の粒径および組成が楕円振動切削特性に 通電焼結法により,作製した銅タングステン電極を単結晶ダイヤモ P5 及ぼす影響 ンド工具を用いた楕円振動切削を行うことで,粒径及び組成が切削 小林庸幸(工技セ) 特性に及ぼす影響について調査しました。 工具に超音波振動を加える楕円振動切削により、安価なTiNコー ティング工具で表面粗さ1μm(最大高さ)、ロックウエル硬度60HRC高 齊藤寛史(工技セ) 硬度金型鋼の磨きレス加工が可能になりました。 楕円振動切削による金型の高精度・高能率加工 P6 射出成形による微細形状転写技術の確立 フレネルレンズの設計,レンズ金型の超精密切削および射出成形 加工に関する取組み内容について紹介します。 P7 金田亮(工技セ) 金 属 ・ 鋳 造 基本的な溶接技能取得を目指して,被覆アーク溶接における仮付 けや隅肉溶接,JIS基本級A-2F,ティグ溶接における基礎から応用に 小川仁史(工技セ) ついて学習成果を報告します。 溶接技術の習得 P8 組織改質技術として用いられる摩擦攪拌プロセッシングをアルミニ ウム合金鋳物(Al-Si系)に適用した場合の加工条件,金属組織及び 齋藤壱実(工技セ) 機械的性質について調査しました。 摩擦攪拌プロセッシングのアルミニウム合金鋳物への適用 P9 ビッグデータ分析技術を利用した省エネデータの解析や生産現場 での品質管理等について,中小企業でも導入しやすいオープンソー スソフトウェア(OSS)で処理プラットフォームを構築し,実際にビッグ 叶内剛広(工技セ) データ解析を行いました。 ビッグデータのための大規模分散情報処理システムの開発 P10 電 子 シ ス テ ム エネルギーマネジメントシステムの国際標準規格であるIEEE1888を 適用したセンサネットワークを構築し,複数のセンサを統合的に扱うシ 橋本智明(工技セ) ステムの実証試験を行いました。 次世代センサネットワークシステムの構築と実証 P11 安全・自動運転をシミュレーションする組込制御教育用のラジ 近年,車の安全・自動運転に注目が集まっています。それらの基本 制御をシミュレーション可能な組込み教育用のラジコンカープラット ホームを開発しながら機能実現を行い,学生の意欲,および技術スキ 赤間弘幸(産技短) ル向上を図った取り組みを実施しました。 P12 コンカープラットホーム開発 インクジェット塗布装置を用いた樹脂基板上への金属パタン形 近年関心が高まっているプリンタブルエレクトロニクスを指向したイ M E M S P13 成 ンクジェット塗布装置を用いて,様々な樹脂基板上にAgナノインクの 矢作徹(工技セ) 微細パタンを形成しました。 酸化物半導体薄膜トランジスタを用いたガスセンサの開発 P14 酸化物半導体薄膜トランジスタを基本構造に用いた新規測定原理 のガスセンサを開発し,ガス感受性の評価を行いました。 岩松新之輔(工技セ 庄内) 県内の自然界(果実、花卉など)から食品用酵母を分離し,同定を 行いました。啓翁桜の実から単離した酵母を提供し,清酒を商品化し 安食雄介(工技セ) たほか,食パンを試作しました。 県産資源からの食品用微生物の分離と利用技術開発 P15 山形県産酵母から,カプロン酸エチルを高生成し,かつ,酢酸エチ ルの生成量が少ないバランスの良い株を,遺伝子にダメージを与え 長俊広(工技セ) ない自然分離法で選抜し,山形県産高香気性酵母を開発しました。 山形県産高香気性酵母の開発 食 品 ・ 醸 造 P16 ラ・フランス果実の追熟、加熱加工による果肉食感の変化 P17 ラ・フランスの追熟に伴う果肉の軟化,加熱加工による食感の変化 を圧縮試験機による破断強度から定量的に評価しました。 野内義之(工技セ) メタボローム解析を活用したセイヨウナシの加工・保存技術の 破砕や加熱処理に伴う果実成分の変化(香り,色調など)について P18 高度化―セイヨウナシの最適加工法の開発― 詳しく検討するとともに、減圧破砕加工による果実成分の劣化抑制に 対馬里美(工技セ) ついて調査しました。 3Dスキャナと3Dプリンタの連携によるクローズドループエンジ 本プロジェクトより提供された評価用器物データを3Dプリンタにより P19 ニアリングの実証 デ ザ イ ン 造形し,三次元測定機により寸法精度,形状精度の評価を実施しま 荘司彰人(工技セ 庄内) した。 3次元CADを駆使して高効率のものづくりができる技術者育成を目 指して,デジタルエンジニアリング科を新設しました。卒業研究におい て,デジタルエンジニアリング技術を活用し,面の測定から金型設計 来次浩之(産技短) 製作およびプレス成形を行いました。 CAD/CAM/CAE/CATを駆使したリバースエンジニアリング P20 潜熱蓄熱材の過冷却特性と過冷却度の低減 P21 化 学 材 料 サブミクロンフォーカスX線検査装置はX線を利用し試料の内部欠 陥や構造を非破壊観察する装置で,その特徴である高分解能観察 泉妻孝迪(工技セ 置賜) や低密度材料の観察事例を参考に活用方法を調査しました。 サブミクロンフォーカスX線検査装置を用いた観察事例 P22 15:05 問合せ 蓄熱材の一つとして潜熱蓄熱材(PCM)があります。一般にPCMは, 冷却過程において凝固開始直前に過冷却が生じます。過冷却は, 条件によっては蓄熱量に影響を及ぼす可能性があるため,本研究で 宮城聡(産技短) はPCMの過冷却現象の詳細を実験的に調査しました。 山形県工業技術センター(略称:工技セ)(担当:企画調整部 熊倉、半田) 〒990-2473 山形市松栄2丁目2-1 TEL:023-644-3222 FAX:023-644-3228 ホームページ http://www.yrit.pref.yamagata.jp 山形県立産業技術短期大学校(略称:産技短) 〒990-2473 山形市松栄2丁目2-1 TEL:023-643-8431 FAX:023-643-8687 山形県工業技術センター置賜試験場(略称:工技セ 置賜) 〒992-0003 米沢市窪田町窪田2736-6 TEL:0238-37-2424 FAX:0238-37-2426 山形県工業技術センター庄内試験場(略称:工技セ 庄内) 〒997-1321 東田川郡三川町大字押切新田字桜木25 TEL:0235-66-4227 FAX:0235-66-4430