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石油製品高騰に伴う影響について
資料4−1 石油製品高騰に伴う影響について 1.一次エネルギー道内・国内総供給の構成(16年度) (北海道経済部調べ) 一次エネルギー道内・国内総供給の構成(H16年度) 2.2% 北海道 63.0% 20.6% 5.0% 7.0% 2.2% 全国 48.1% 0% 10% 20% 石油系 21.4% 30% 40% 石炭系 50% 新エネルギー等 2.6% 60% 10.5% 70% 原子力 17.4% 80% 90% 回収黒液 100% その他 ※ グラフ内の数値は構成比(%) 道の新エネルギー等には、中小水力、地熱を含み、回収黒液を除く 国の新エネルギー等には、回収黒液、地熱を含み、中小水力を除く その他には、天然ガス、都市ガスのほか水力(道は大規模水力のみ)を含む 2.民生部門 ○ 家庭用灯油の世帯当たり使用量 (単位:リットル) 1800 1734 1600 1400 1200 1000 906 ・年間使用量 1,734リットル 800 582 600 429 278 400 313 355 386 348 203 200 0 ※灯油価格上昇による本道 家計への影響試算 平均的3人世帯で 年間負担額 138,720円 → 221,952円 年間 83,300円の負担増 ・灯油価格(1Lあたり) H19.7 79.8円 → H20.7 → 128.1円 (48円上昇) (北海道環境生活部調べ) 北海道 宮城県 東京都 愛知県 大阪府 広島県 香川県 福岡県 沖縄県 全国平均 資料:経済産業省「平成18年度灯油消費実態調査」 ○ 消費者物価指数 対平成17年 対前年同月比 消費者物価指数(平成20年6月)(総合) 2.2%増加 2.0%増加 (出典:総務省統計局) 3.消費者の声(8月21日 函館で開催した「北海道地方灯油懇談会」での消費者団体からの意見) ・過去にない大変な値上げ。 道南での1世帯あたりの年間使用量は、1,200㍑∼1,300㍑。 1,300㍑とするとH19の10万円からH20は17.4万円となり大幅な負担増。 ・投機による値上げをくいとめてほしい。 ・元売りを含め価格を下げる努力をしてほしい。 資料4−2 業種別業況動向調査結果 -原油等価格高騰に伴う影響について- 平成20年7月/北海道経済部調べ 本調査は平成20年4月∼6月期の本道の各業界の業況・雇用の動向、業界の抱える問題点等について、各関 係業界団体等から調査したもののうち、原油価格高騰に伴う影響のみを抜粋し、取りまとめたものである。 調査の実施 平成20年7月上旬 調査対象団体 機 械 食 品 I T 商 店 街 卸売市場 貿易企業 観 光 建 設 運 輸 農 業 林 業 水 産 業 経済団体 (社)北海道機械工業会 (社)北海道冷凍食品協会、北海道水産加工協同組合連合会 (社)北海道IT推進協会 (社)北海道商店街振興組合連合会 (社)北海道市場協会 サッポロプレシジョン(株) 、中山食品(株) (輸出) 、 (株)ニトリ(輸入) (社)北海道観光振興機構、日本ホテル協会北海道支部 (社)北海道建設業協会 (社)北海道トラック協会 北海道農業協同組合中央会、ホクレン農業協同組合連合会 北海道森林組合連合会、北海道木材産業協同組合連合会 北海道漁業協同組合連合会 (社)北海道商工会議所連合会、北海道商工会連合会、北海道中小企業団体中央会、 北海道信用保証協会 原油価格高騰に伴う影響について(平成20年4月~6月) 調査結果概要 機 4 ↓ 6 月 1 ↓ 3 月 械 食 品 I T 商店街 卸売市場 観 光 運 輸 農 業 林 業 水産業 影響なしを 挙げた会員 は8.4 %。 影響ありは 工場内の設 備の燃料、 冷暖房、輸 送費、原材 料、副資材 の上昇をあ げている。 す べて に 影 今のとこ 響 が出 て い ろ直積的 る。 な影響は 加 工業 界 全 無いが、 般に厳しい。顧客の業 燃 油高 騰 に 績悪化に よ り、 原 料 よりIT 供 給者 の 漁 投資抑制 業 者の 休 業 が発生す が 続く と 、 ると、影 原 料手 当 て 響を受け が 厳し く な る。 る。 関連 経 費 が 輸 送 費 、資 マ イ カ ー 上昇 し 、 収 材(パック、 利 用 観 光 益が 圧 縮 さ フィルム等)客 の 出 控 れて い る 。 の 値 上 げが え に つ い 石油 関 連 商 懸念される。て 、 相 当 品の 仕 入 れ の減少が 価格 は 上 昇 予想され しているが、 る。宿泊 安易 な 価 格 客の減少 転嫁 は で き と駐車場 ない状況。 売上の減 少。 運 賃転 嫁 を 達 成で き た 事 業者 が 4 割 ほど 。 省 エ ネ運 転 や デジタルタコメータ の 装着 促 進 の 動き が あ る 。札 幌 ・ 旭 川で 、 天 然 ガス 自 動 車 の導 入 が 進んでいる。 緊 急 対 策等 を国に要請。 各 メ ー カー と 価 格 交渉 で 値 上 げ幅 を 可 能 な限 り 圧 縮 でき る よ う 取り 組 む と とも に 、 総 体的 な コ ス ト低 減 に 取 り組 んでいる。 生産 コ ス ト がアップし、 事業 収 支 は 大変 厳 し い 状況 。 輸 送 費、 機 械 設 備の 燃 料 が 上が っ て い る。 魚 価 にコ ス ト 転 嫁で き な い ため 、 漁 業 経営 に 多大な影響。 漁 網 ・ロ ー プ な どの 漁 業 資 材や 発 泡 魚 箱が 高 騰。 影響なしを 挙げた会員 は8.4 %。 影響ありは 工場内の設 備の燃料、 冷暖房、輸 送費、原材 料、副資材 の上昇をあ げている。 影 響は 大 き く なる も の と 考え ら れ る。 資 材値 上 げ が 段階 的 に 行 われ 、 加 工 業界 全 般 に厳しい。 輸送 コ ス ト 支 払 運 賃の 原 油 価 格 等が上昇し、値 上 げ 圧力 高 騰 に よ 収益が圧縮。が 強 く 、値 る出控え 石油 関 連 商 上がり傾向。懸 念 。 光 品の 仕 入 れ 資 材 コ スト 熱 費 の 直 価格 上 昇 を ア ッ プ など 接 的 上 昇 価格 転 嫁 し も あ り 、営 に よ る 利 ない方向 業 収 益 の低 益 の 圧 迫 下 要 因 とな 等。 っている。 運 賃転 嫁 を 達 成で き た 事 業者 が 4 割 ほど 。 省 エ ネ運 転 や デジタルタコメータ の 装着 促 進 の 動き が あ る 。札 幌 圏 で 、天 然 ガ ス 自動 車 の 導入が進 んでいる 必 要 に 応じ 対 応 策 等を 検 討 。 各メ ー カ ー と価 格 交 渉 で値 上 げ 幅 を可 能 な 限 り圧 縮 で き るよ う 取 り 組む と と も に、 総 体 的 なコ ス ト 低 減に 取 り 組 んで いる。 約6割の事業 体が 昨 年 の 同期 と 比 較 して 輸 送 費 が約3∼28% 上が っ て い る。 価 格 へ の転 嫁 は お おか た の 事 業体 で 見 通 しが 立 っ て いない。 原油高騰に 伴い、漁網 ・ロープ・ 発泡魚箱の 原料・加工 コスト等も 値上りして おり、平成 20年度の値 決めでは大 幅な値上げ が予想され る。 システム 開発、既 存システ ムの保守 等にどの ような影 響を及ぼ すかは、 現段階で は予測で きない。 対平成17年 対前年同月比 12.0%増加 7.1%増加 国内企業物価指数(平成20年7月)(総平均) (出典:日本銀行調査統計局) 資料4−3 原 油 価 格 高 騰 影 響 調 査 報 告 書(中小企業) 平成20年7月 ○ 回答数 1. 700社(製造業:166社、卸・小売業:164社、運輸業:111社、 サービス業:157社、宿泊業:52社、その他:50社) 原油価格高騰に伴う収益への影響 100% 80% 4 % (2 6 社 ) 1 % (1 社 ) 2 % (4 社 ) 51% (5 7 社 ) (2 6 5 社 ) 1 % (1 社 ) 20% 2 % (1 社 ) 9 % (1 4 社 ) 5% 34% 38% (業種別) 25% (6 社 ) (1 3 社 ) (8 3 社 ) 無回答 影響なし やや圧迫 大 き く圧 迫 51% 60% 40% 北海道経済部調べ (8 1 社 ) 94% 58% (1 0 4 社 ) 65% (4 0 8 社 ) (1 0 8 社 ) 73% 47% 39% (7 7 社 ) (6 1 社 ) (3 8 社 ) 0% 【全 体 】 2. 100% 製造業 運輸業 原油価格高騰に伴う経費増加分の価格転嫁 1 % (5 社 ) 1 % (1 社 ) 1 % (1 社 ) 68% 56% 59% (4 7 9 社 ) (9 3 社 ) 80% 60% 卸 ・小 売 業 サ ービス業 宿泊業 (業種別) 1 % (1 社 ) 1 % (1 社 ) 無回答 69% (9 6 社 ) (7 6 社 ) 82% 85% (1 2 9 社 ) (4 4 社 ) 40% 20% 38% 27% 35% (6 3 社 ) 23% (5 7 社 ) 0% 3. 4 % (3 0 社 ) 5 % (9 社 ) 【全 体 】 製造業 価格転嫁以外の対策 1 6 % (2 5 社 ) 6 % (1 0 社 ) 卸 ・小 売 業 7 % (8 社 ) 1 % (2 社 ) 2 % (1 社 ) 運輸業 サービス業 宿泊業 <複数回答> 59% (410社 ) 燃 料 費 節 約 4% 代 替 エ ネ ル ギ ー 使 用 (30社 ) 40% 他 の 経 費 で 節 減 17% 対 策 な し 0% 80% 10% 20% 石油代替エネルギーへの転換予定 6 % (4 2 社 ) 41% (2 8 4 社 ) (119社 ) 4% (27社 ) そ の 他 100% 30% 7 % (1 1 社 ) 39% 1 7 % (1 9 社 ) 42% 4 % (2 社 ) 43% (1 5 社 ) 29% 3 % (3 社 ) (6 9 社 ) (6 5 社 ) 1 2 % (2 0 社 ) 42% (6 7 社 ) 8 % (4 社 ) 1 6 % (2 6 社 ) 8 % (9 社 ) 35% 38% 35% (2 4 4 社 ) (6 3 社 ) (5 7 社 ) 4 % (3 1 社 ) 4 % (7 社 ) 製造業 60% 70% 7 % (1 2 社 ) 卸 ・小 売 業 その他 未 定 (無 回 答 含 む) 転換の必要なし 1 8 % (2 9 社 ) 40% 【全 体 】 50% 5 % (8 社 ) (4 7 社 ) 1 4 % (9 9 社 ) 0% 40% (業種別) 60% 20% (277社 ) 10% (67社 ) 収 入 増 加 で 吸 収 4. あ る程 度 転 嫁 している 転 嫁 して いる 1 3 % (7 社 ) (2 6 社 ) (1 8 6 社 ) 転 嫁 して いな い 31% 31% (3 4 社 ) (4 9 社 ) 2 % (2 社 ) 運輸業 3 % (4 社 ) サービス業 49% (2 6 社 ) 1 0 % (5 社 ) 宿泊業 転 換す る必要が あ るが 、予 定 は ない 転換の予定があ る 資料4−4 原油・原材料の高騰に伴う影響について(農業・漁業・その他) 1.農業分野への影響 農業経営費に占める肥料費の割合(金額) 肥料価格の比較 (H18=100) 200 畑作 稲作 179.8 <H18> 酪農 180 160 140 100 10%(680千円) 111.8 120 17%(2,760千円) 4%(1,660千円) 100 80 H18 H19 H20 (化学肥料主要15品目加重平均) (北海道農政部調べ) 2.漁業分野への影響 経 費に占める燃料 費の 割 合 27 30 25 20 % 19 17 10 15 H 16年 H 20年 10 5 0 サンマ棒受 底引き網 (北海道水産林務部調べ) 3.その他 ① 運送関係 ・燃油高騰による収益悪化を理由の1つとして航空路線の縮小が見られる。 ② 観光関係 ・ 車で移動の観光客、宿泊客の減少と駐車場売上の減少が現れている。 ・ボイラーを設置しているホテルについては、重油の価格が直接原価として値上がり をしており利益を大きく圧迫している。