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平成22年度研究報告書 - わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の

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平成22年度研究報告書 - わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の
 厚生労働科学研究費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性と その推進に関する研究 平成 22(2010)年度 総括・分担研究報告書 (3年計画の3年目) 主任研究者 大和 浩 平成 23(2011)年 3 月 目 次 I. 総括研究報告 わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究----------1 II.分担研究報告 1.わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究--------- 大和 浩、太田雅規、江口泰正 1. サービス産業における受動喫煙曝露の評価 微小粒子状物質(PM2.5)による環境と個人曝露濃度の評価 2. 地方自治体における受動喫煙防止対策の導入状況(断面調査) 3. 医学系大学病院における敷地内禁煙の導入状況の推移 4. 新幹線、JR6社在来線特急、私鉄有料特急における禁煙化率の推移 2.嗅ぎタバコ葉に含まれる化学成分の分析 -------------------------------- 欅田尚樹 資料1:某ファミリーレストランにおける受動喫煙曝露の評価 ------------- 資料2:地方自治体の禁煙実施状況 ------------------------------------- 2− 1;T県庁、職員用喫煙室からの漏れの調査 2− 2;T県庁、市民用喫煙室からの漏れの調査 2− 3;S市役所、職員用喫煙室からの漏れの調査 2− 4;都道府県庁の禁煙実施状況の調査 2− 5;県庁所在市の禁煙実施状況の調査 2− 6;23 特別区と政令指定都市の禁煙実施状況の調査 資料3:医学系大学病院の敷地内禁煙の実施状況 ----------------------- 3− 1;大学病院の敷地内禁煙を徹底に関する良好事例集 3− 2;本院の敷地内禁煙の実施状況の一覧 3− 3;分院の敷地内禁煙の実施状況の一覧 資料4:公共交通機関の受動喫煙防止対策 4− 1;新幹線の禁煙化率、グラフ 4− 2;新幹線の禁煙化率、一覧 4− 3;JR 在来線特急の禁煙化率、グラフ 4− 4;JR 在来線特急の禁煙化率、一覧(JR 四国) 4− 5;有料私鉄の禁煙化率、グラフ 資料5:各種要望書 5− 1;建物内を全面禁煙とする労働安全衛生法の改訂に関する要望書 5− 2;医・歯学部を敷地内全面禁煙とする施設基準設定に関する要望書 5− 3;神戸大学 大学院医学研究科・医学部の喫煙室を撤去し、 敷地内全面禁煙に復することに関する要望書 5− 4;JR 四国の車両の全面禁煙化に関する5回目の要望書 調査票1;地方自治体の禁煙実施状況に関する調査票 調査票2;大学病院の敷地内禁煙実施状況に関する調査票 II.研究成果の刊行に関する一覧表 ------------------------------------------------- 関連資料:本研究成果の、インターネット報道記事、新聞報道、テレビ報道 厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業) 平成22年(2010年)度 総括研究報告書 わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究 主任研究者 共同研究者 産業医科大学 産業生態科学研究所 教授 産業医科大学 産業生態科学研究所 講師 産業医科大学 産業生態科学研究所 助教 国立保健医療科学院 生活環境部 部長 大和 太田 江口 欅田 浩 雅規 泰正 尚樹 研究要旨:海外では多くの国・地域で受動喫煙防止法・条例が成立しており、そのような国・地域
ではその直後から急性冠症候群が減少することが論文として報告され始めた。先行研究から続く、本
研究の最終目的は、わが国においても公共施設とサービス産業を含む全ての職場を禁煙化させる受動
喫煙防止法の成立に対するエビデンスの提供である。 平成 21(2009)年度の本研究において、わが国の中でも特に受動喫煙対策が遅れているサービス産
業における利用者およびそこで働く従業員の個人曝露の実態を明らかにし、喫煙者の近くに立って接
客する従業員が曝露される受動喫煙の濃度は危険なレベルであることが認められた。平成 22(2010)
年度は、全席禁煙化された同一店舗において、同一の測定点で再測定をおこない、利用者だけでなく
従業員についても有効な受動喫煙防止対策は全面禁煙であることが確認された。 都道府県庁など 121 地方自治体について受動喫煙防止対策の実施状況について断面調査を行ったと
ころ、平成 22 年 2 月 25 日に厚生労働省から通知された「受動喫煙防止対策について」
(健発 0225 第 2
号)以降、建物内禁煙の導入を決定したのは7県庁であり、47 都道府県庁のうち過半数となる 25 道府
県庁での禁煙化が実施・決定されるなど、一定の効果を発揮していることが認められた。ただし、県
庁所在市、政令指定都市、東京 23 特別区の建物内禁煙の導入は低調であった。 また、先行研究より継続している医歯学部と大学病院における敷地内禁煙の実施状況については、
今年度は医学系大学病院に特化し、本院だけでなく分院についても調査をおこなった。大学病院の敷
地内禁煙は拡大傾向にあることが認められた。同じく先行研究より継続中の公共交通機関(新幹線、
JR 在来線特急、私鉄有料特急)の禁煙化のモニタリングについては、JR 在来線特急では寝台車以外は
すべて禁煙化された一方で、東海道山陽新幹線と私鉄に残る喫煙車両と喫煙室・喫煙コーナー、およ
び、山陽・九州新幹線に新設された喫煙室の問題などが残ることが明らかとなった。 2010 年より発売が開始された嗅ぎタバコの使用者への有害化学物質曝露量の評価、および、呼気に
タバコ由来の化学成分が排出されるかどうかを検討するために、嗅ぎタバコ葉の成分の分析を行った。
嗅ぎタバコには、より高濃度のニコチンをはじめとする化学物質が含有されていることが示唆された。
今後は,嗅ぎタバコ使用者への曝露量を測定し、呼気へのタバコ由来成分の排出の可能性についても
評価を進めることが必要であると考えられた(分担研究者、欅田尚樹)
。 本研究の 3 年間の調査結果を各施設の管理者にフィードバックしたこと、その監督官庁に対して日
本禁煙推進医師歯科医師連盟からの要望書(1件)
、および、17 学会で構成される学術団体である禁煙
推進学術ネットワークから要望書(JR6社に2件、環境省に1件、神戸大学に対して1件、神奈川県
に対して1件)として提出すること、本研究班が運営しているホームページで公開することにより、
さらなる受動喫煙防止対策の推進が期待される。 研究成果の一覧 URL(毎月更新)
:http://www.tobacco-control.jp/
A.研究目的 在市、23 特別区、5 政令指定都市)について、
先行研究である「受動喫煙対策にかかわる社
建物内・敷地内禁煙の実施状況、公用車の禁煙
会環境整備についての研究」を引き継ぎ、以下
化状況、職員の就業時間中の喫煙禁止の措置な
の内容について実験的な検討と調査票による実
どについて郵送法による調査をおこなった。 態調査をおこない、わが国の受動喫煙防止対策
4)80 医学部、29 歯学部、その大学病院につい
について正しい方向性を示すことを本研究の目
て、敷地内禁煙の実施状況と違反喫煙に対する
的とする。 対応の内容について郵送法による調査をおこな
1) 有効な受動喫煙防止対策は喫煙室を設ける
った。 空間分煙ではなく、建物内・敷地内の全面
5、6)飲食店等のサービス産業を含む職場に
禁煙であること おいて、デジタル粉じん計による定点測定、お
2) 喫煙場所は建物内にタバコ煙が逆流しない
よび、装着型の粉じん計による個人曝露濃度測
ように最低でも 20 メートルは離すべきこ
定により、職場における受動喫煙の評価を行っ
と た。 3) 官公庁は最低でも建物内禁煙、かつ、就業
7)典型的な事例において、喫煙場所とその周
時間中の喫煙離席を制限する措置をとり、
囲の受動喫煙曝露濃度をデジタル粉じん計によ
最終的には、敷地内禁煙を目指すべきであ
り評価し、その他の施設については郵送法によ
ること る調査を行った。 4) 医療施設は敷地内禁煙を実施すべきである
8)小学校の通学路において、児童の顔の高さ
こと、特に、地域医療の拠点である医歯学
に粉じん計を持ち、児童が通学中に受ける受動
部と大学病院は速やかに敷地内禁煙とする
喫煙の曝露濃度を評価した。 べきであること C.研究結果 1)受動喫煙防止対策は建物内・敷地内禁煙とす
べきであること 喫煙室からのタバコ煙の漏れは防止できない
ことが判明した。その原因として、喫煙室から退
出する喫煙者の身体の動きに伴われて煙が漏れ
ること、喫煙者の肺に残っているタバコ煙が徐々
に呼気中に吐き出されること、喫煙者の口腔粘膜
や気管支粘膜に付着した粒子状成分から長時間
にわたってガス状成分(=残留タバコ成分)が発
生することが判明した。 また、屋外の喫煙場所の調査から、タバコ煙は
17メートル風下であっても明らかに検出された
ことから、建物内を禁煙とした場合、「建物や人
の動線から極力離す」必要があることが認められ
た。 2)官公庁の受動喫煙防止対策 「受動喫煙防止対策について」(健発0225第2
号、平成22年2月25日)の通知以降、建物内禁煙
を実施する自治体が急増していることが認めら
れた。また、一部の自治体では就業時間中の喫煙
を禁止している自治体があることも判明した。 3)医療機関の受動喫煙防止対策 先行研究以降、医歯学部と大学病院では敷地内
5) 職場は最も長い時間を過ごす場所であり、
速やかに全面禁煙とすべきであること 6) 飲食店等のサービス産業は、利用者の受動
喫煙を防止する、という観点だけではなく
、そこで働く従業員を職業的な受動喫煙か
ら保護するために全面禁煙とすべきである
こと 7) 公共施設(国際会議場、プロ野球球場)は
、速やかに建物内禁煙とすべきであること 8) 屋外であっても通学路や公園など子どもの
利用が想定される場所については全面禁煙
とすべきこと B.研究方法 1)喫煙室からタバコ煙の漏れを防止すること
は不可能であることの証明 喫煙室内部と喫煙室外において、デジタル粉
じん計を用いてリアルタイムモニタリングをお
こなった。 2)屋外の喫煙場所において、風下側に粉じん
計を設置し、リアルタイムモニタリングをおこ
なった。 3)121 地方自治体(47 都道府県庁、46 県庁所
禁煙である施設が急速に拡大したことが判明し
た。また、先行研究からの一連の調査で、敷地内
禁煙を徹底するための具体的な対策も明らかと
なった。 4)飲食店等のサービス産業を含むすべての職場
の受動喫煙防止対策 喫煙が行われている店舗内の受動喫煙の濃度
は非常に高いだけでなく、そこで働く従業員が曝
露される呼吸領域の濃度は危険なレベルである
ことが確認された。 D.考察 「受動喫煙防止対策について」(健発0225第2
号、平成22年2月25日)、および、「今後の職場
における安全衛生対策について(建議)」(労審
発1222第597号、平成22年12月22日)において、
受動喫煙防止対策を強化することが示されたが、
その対策方針として「全面禁煙又は空間分煙」と
することが示されている。しかし、本研究結果よ
り、喫煙室を設ける空間分煙では受動喫煙を防止
できないことは明らかであり、すべての屋内を全
面禁煙とする措置が必要であると考えられた。特
に、飲食店等のサービス産業の受動喫煙の曝露は
高濃度であり、早急に禁煙化することが必要であ
る。 その上で、官公庁には就業時間中の喫煙禁止、
医療施設や教育施設は敷地内禁煙などの追加の
措置が必要であると考えられた。 E.結論 今後、わが国で採用せねばならない受動喫煙防
止対策の方針は以下であることが考えられた。 ・ 建物内を全面禁煙とする(喫煙室を設けない)
・ 建物周囲も可能な限り禁煙とする ・ 屋外であっても子どもの使用が想定される通
学路、公園もすべて禁煙とする ・ 官公庁は建物内禁煙、かつ、就業時間中の喫
煙離席を禁止する ・ 医療施設だけでなく、教育施設も敷地内を全
面禁煙とする ・ 飲食店等のサービス産業も全面禁煙とする 最終的には、海外のように違反に対する罰則規
定を盛り込んだ受動喫煙防止法を制定する F.健康危険情報 喫煙が行われている建物内では、人体に有害
である微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が、WHO
が示したガイドラインよりも最大数十倍高く、
危険なレベルに達している場合があることが
認められた。 G.研究発表 (分担研究欄に掲載) H.知的財産権の出願・登録状況 この研究において、知的財産権に該当するもの
はなかった。
厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業) 平成22年(2010年)度 分担研究報告書 わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究 主任研究者 産業医科大学 産業生態科学研究所 教授 大和 浩 共同研究者 産業医科大学 産業生態科学研究所 講師 太田 雅規 産業医科大学 産業生態科学研究所 助教 江口 泰正 研究協力者 産業医科大学 産業生態科学研究所 産業医学専門修練医 井上智博、本多 融、守田祐作、安藤 肇 交通権学会
半沢 一宣 研究要旨:海外では多くの国・地域で受動喫煙防止法・条例が成立しており、そのような国・地域で
はその直後から急性冠症候群が減少することが論文として報告され始めた。本研究の最終目的はわが
国においても公共施設とサービス産業を含む全ての職場を禁煙化させる受動喫煙防止法の成立に対す
るエビデンスの提供である。平成 21(2009)年度の本研究において、わが国の中でも特に受動喫煙対
策が遅れているサービス産業における利用者およびそこで働く従業員の個人曝露の実態を明らかにし、
喫煙者の近くに立って接客する従業員が曝露される受動喫煙の濃度は危険なレベルであることが認め
られた。平成 22(2010)年度は、全席禁煙化された同一店舗において、同一の測定点で再測定をおこ
ない、利用者だけでなく従業員についても有効な受動喫煙防止対策は全面禁煙であることが確認され
た。 都道府県庁など 121 地方自治体について受動喫煙防止対策の実施状況について断面調査を行ったと
ころ、平成 22 年 2 月 25 日に厚生労働省から通知された「受動喫煙防止対策について」
(健発 0225 第 2
号)以降、建物内禁煙の導入を決定したのは7県庁であり、47 都道府県庁のうち過半数となる 25 道府
県庁での禁煙化が実施・決定されるなど、一定の効果を発揮していることが認められた。ただし、県
庁所在市、政令指定都市、東京 23 特別区の建物内禁煙の導入は低調であった。 また、先行研究より継続している医歯学部と大学病院における敷地内禁煙の実施状況については、
今年度は医学系大学病院に特化し、本院だけでなく分院についても調査をおこなった。大学病院の敷
地内禁煙は拡大傾向にあることが認められた。同じく先行研究より継続中の公共交通機関(新幹線、
JR 在来線特急、私鉄有料特急)の禁煙化のモニタリングについては、JR 在来線特急では寝台車以外は
すべて禁煙化された一方で、東海道山陽新幹線と私鉄に残る喫煙車両と喫煙室・喫煙コーナー、およ
び、山陽九州新幹線に新設された喫煙室の問題などが残ることが明らかとなった。 本研究の調査結果を各施設の管理者にフィードバックすること、その監督官庁に対して日本禁煙推
進医師歯科医師連盟からの要望書、および、17 学会で構成される学術団体である禁煙推進学術ネット
ワークから要望書として提出すること、本研究班が運営しているホームページで公開することにより、
さらなる受動喫煙防止対策の推進が期待される。 研究成果の一覧 URL(毎月更新)
:http://www.tobacco-control.jp/ A.研究目的 一方で、わが国では健康日本 21(2000 年)、
イギリスやフランスなど欧米先進国のみなら
健康増進法(2003 年)、および、「職場におけ
ず、ウルグアイやトルコでも、一般の職場や公
る喫煙対策のためのガイドライン」(2003 年)
共交通機関だけでなく、飲食店などサービス産
により学校、病院、官公庁、公共施設、職場を
業を含むすべての建物内を禁煙とする立法措置
中心に受動喫煙対策の改善は進みつつあるが、
が導入されている。 罰則規定のない努力義務であるため海外のよう
にすべての屋内空間、公共交通機関が禁煙とな
ってはいない。 2010 年 4 月 1 日より、神奈川県では官公庁や
公共施設だけでなく、サービス産業も含めた受
動喫煙防止条例が施行された。しかし、中小規
模の飲食店は対策が猶予され、また、風営法に
係わる事業場は第 2 種施設として適用から除外
されるなど、一部に不十分な点が残りはしたが
、すでに、大手の外食チェーン店が喫煙専用室
以外を全席禁煙化、もしくは、全面禁煙化に踏
み切るなど、一定の効果を上げつつある。 2010 年 2 月 25 日、厚生労働省健康局長から通
知された「受動喫煙防止対策について」(健発
0225 第 2 号)において、「少なくとも官公庁や
医療施設においては、全面禁煙とすることが望
ましい」ことが明言され、地方自治体が建物内
の全面禁煙を決定するなどの効果が発生してい
る。 2010 年 5 月 26 日、厚生労働省安全衛生部は「
職場における受動喫煙対策に関する検討会報告
書」において、一般の事業場の受動喫煙防止対
策は、快適職場という観点ではなく労働者の健
康障害防止という観点から、事業主の努力義務
ではなく義務として取り組むべきことが示され
た。 2010 年 6 月に閣議決定された新成長戦略では
「2020 年までに受動喫煙のない職場の実現」が
目標として掲げられ、2010 年 12 月 22 日には、
「今後の職場における安全衛生対策について(
建議)」(労審発 1222 第 597 号)が厚生労働大
臣に提出された。ただし、その対策内容は「全
面禁煙又は空間分煙とすることが必要である」
とされていること、飲食店等のサービス産業に
ついては「サービスを利用する顧客に対して禁
煙等とすることを事業者に一律に求めることは
困難である」とするなどの問題点が含まれてい
る。 本研究の目的は、まず、喫煙室・喫煙区域の設
置や空気清浄機を使用する「いわゆる分煙」では
受動喫煙を防止することは不可能であること、特
に、サービス産業では喫煙室・喫煙区域に立ち入
らねばならない従業員の職業的な受動喫煙の問
題を明らかにするためのエビデンスを収集する
ことである。ついで、そのエビデンスを政策決定
者、施設の管理者、メディアに提示することで、
諸外国ではすでに立法上の措置として実施され
ている受動喫煙防止法を成立させ、建物内だけで
なく列車などの公共交通機関も例外なく全面禁
煙とすることである。 以上の目的を達するために、2010年度の研究と
して、大気汚染や室内の空気環境の指標として世
界各国で広く用いられており、人体への悪影響の
程度がWHOからAir Quality Indexとして示されて
いる微小粒子状物質(PM2.5)を測定するデジタル
粉じん計による計測値とわが国で広く普及して
いるデジタル粉じん計による計測値はほぼ同値
であることを示した上で、わが国の受動喫煙によ
る室内汚染の程度、および、そこで働く従業員の
個人曝露について検討をおこなった。喫煙が行わ
れている店内の空気環境は危険なレベルに汚染
されており、喫煙者の近くに立って接客する際の
従業員の受動喫煙の個人曝露濃度は、さらにその
数倍に達することが認められた。2010年、同店は
喫煙専用室以外を全席禁煙とする措置をとった
ため、対策後の室内空気環境および個人曝露の再
評価をおこなった。 また、121地方自治体(47都道府県庁、46県庁
所在市、23特別区、5政令市)の建物内・敷地内
禁煙の実施状況、および、健康局長通知の効果の
大きさを検証するための断面調査をおこなった。
さらに、先行研究から継続している医歯学部と
大学病院の敷地内禁煙に関する調査のうち、医学
系大学病院については、本院だけでなく分院にも
調査を拡大し、また、大学病院の敷地内禁煙の導
入に精神科病棟の存在が障害になっているかど
うかを明らかにすることを目的とした調査を、他
の研究班との合同調査としておこなった。 公共交通機関(JRおよび私鉄)の禁煙化に関す
る調査も先行研究から継続しておこなっており、
過去5年間の調査結果をもとに、監督官庁および
施設管理者に全面禁煙化を実施する要望書を作
成したので、あわせて報告する。 B.研究方法 1.飲食店等のサービス産業における受動喫煙曝
露の評価 喫煙区域と禁煙区域がある福岡県内の某ファ
ミリーレストランにおいて、まず、喫煙区域と禁
煙区域の微小粒子状物質(PM2.5)濃度および個人
曝露濃度を測定した。その後、喫煙専用室以外の
客席を全席禁煙化する改装が行われた後に同一
測定点および個人曝露濃度を比較した。 2.受動喫煙対策にかかわる社会環境整備に関す
る調査 2-1)地方自治体の喫煙室からのタバコ煙の漏
れに関する調査 2つの自治体(T県庁、S市役所)の喫煙室とそ
の周囲で微小粒子状物質(PM2.5)を測定するこ
とにより、喫煙室からのタバコ煙の漏れの状況を
評価した。 2-2)121地方自治体の禁煙化の実施状況 47都道府県庁、46県庁所在市、23特別区、5政
令市に対して、建物内・敷地内禁煙の実施状況、
公用車の禁煙化状況、職員の就業時間中の喫煙禁
止の措置などに関する調査票を郵送し、回答が得
られるまで再送を繰り返した(調査票1)。 3.医学系大学病院(本院・分院)の敷地内禁煙
の実施状況 先行研究より80医学部、29歯学部および大学病
院における敷地内禁煙導入状況に関する調査を
行ってきている。今回、医学系大学病院について、
本院だけでなく分院も含めて敷地内禁煙の導入
状況、および、その徹底の度合いについて啓発を
兼ねた調査をおこなった。大学病院の病院長あて
に郵送法によるアンケート調査をおこなった(調
査票2)。これまで通り、回答が得られるまで調
査票の郵送、および、電話・ファクシミリによる
督促を行った。 なお、この調査は日本呼吸器学会に設置された「禁煙推進
委員会」(委員長:棟方 充、福島県立医科大学 教授)、お
よび、17学会が組織する「禁煙推進学術ネットワーク」(委
員長:藤原久義、日本循環器学会)との共同調査として行わ
れてきたが、今回、精神科病棟の喫煙が大学病院全体の禁煙
化の妨げとなっているかどうかを確認するために、国立がん
研究センター がん研究開発費「たばこ政策への戦略基盤の
構築と政策提言・実施・評価メカニズムに関する研究 ―特
に、禁煙支援政策の実施基盤の構築と評価指標の開発」(主
任:国立がん研究センター 望月友美子、分担:金沢大学 野
村英樹、長崎大学 門田耕一郎)との共同調査としても実施
された。 4.公共交通機関(JR新幹線、JR6社の在来線特
急および私鉄有料特急)の受動喫煙対策 先行研究でおこなった列車内における粉じん
濃度の調査結果から、 ・喫煙車両の両隣の禁煙車両、 ・デッキに喫煙室がある禁煙車両、 では、客席は禁煙であるにもかかわらず受動喫煙
が発生していることが認められた。そこで、1日
に運行される総車両数に対して受動喫煙を全く
受けない車両、つまり、喫煙車両から2両以上離
れた車両、デッキに喫煙室のない禁煙車両の比率
を「禁煙化率」と定義し、運行会社間および路線
間の比較に用いた。ただし、喫煙車両と隣接して
いる場合でも、寝台列車のように4枚の自動ドア
で隔てられている場合には受動喫煙はないもの
と判断した。 JR新幹線については各路線間で、JR在来線特急
については6つの運行会社間で、私鉄については
会社間で禁煙化率の比較をおこなった。 先行研究で集計を始めた2006年3月18日、2007
年3月18日、2008年3月15日、2009年3月14日、2010
年3月13日、および、2011年3月12日と6回のダイ
ヤ改正前後の禁煙化率を集計した。 (倫理面での配慮) 本研究における環境タバコ煙の濃度測定およ
び受動喫煙対策の実態調査は、店舗責任者の許可
を得て、一般の利用者が立ち入ることのできる公
共空間でおこない、また、従業員の個人曝露につ
いては本人の承諾を得て、通常の業務と同じ状況
でおこなった。医歯学部および公共交通機関の受
動喫煙対策に関する情報についても、ホームペー
ジやパンフレットに記載されている情報の収集、
および、調査時の依頼状に公表することが前提で
あることを記載していることから倫理に関わる
問題は発生しない。 C.研究結果 1. 飲食店等のサービス産業における受動喫煙
曝露の調査 改装前(喫煙区域、禁煙区域)および改装後(喫
煙専用室以外は全席禁煙化)の測定結果を資料1
に示す。 改装前は、喫煙区域で発生したタバコ煙が数分
後には禁煙席に拡散していたこと、従業員は喫煙
区域では高い濃度の受動喫煙の曝露を受けるこ
と、着席している喫煙者のそばに立って注文を受
ける時や食事を提供する時には喫煙区域の定点
測定の結果の数倍に達する高濃度の曝露を受け
ることが認められた。 改装後の店内は良好な空気環境となり、利用者
も従業員も受動喫煙が解消されたことが認めら
れた。 2.受動喫煙対策にかかわる社会環境整備に関す
る調査 2-1)地方自治体の喫煙室からのタバコ煙の漏
れに関する調査 T県庁の職員用喫煙室(資料2-1)および展望
フロアの喫煙室(資料2-2)の測定結果を示す。
タバコ煙の漏れ、排気装置による電力のロス、勤
務時間中の職員のタバコ離席、清掃担当者の職業
的な受動喫煙の問題を指摘した報告書は、県庁の
禁煙化を検討する委員に提出され、県庁の禁煙化
が決定された際の判断材料の一つとなった。 S市役所の職員用喫煙室も同様の測定結果であ
り(資料2-3)、現在、会議において建物内禁
煙化を含めて検討が行われている。 2-2)121地方自治体の禁煙化の実施状況 47都道府県庁(資料2-4)、46都道府県庁所
在市(資料2-5)、23特別区と5政令市(資料2
-6)の禁煙化の実施状況を示す。 都道府県庁は半数を超える25自治体で建物
内・敷地内禁煙が既に実施、もしくは、年度内に
実施することが決定していることがわかった。し
かし、それ以外の地方自治体における建物内禁煙
の実施状況は低調であることが認められた。 議会フロア、議会部分の禁煙化は、さらに遅れ
ていることが認められた。 3.医学系大学病院(本院・分院)の敷地内禁煙
の実施状況 2011年3月時点における医学系大学病院本院
(80施設)と分院(58施設)の敷地内禁煙の実施
状況を表1に示す。本院では9割、分院でも6割
の施設が敷地内禁煙であった。資料3− 1に大学
病院で敷地内禁煙を実施している個別の事例の
写真を示す。大学病院本院の状況について資料3
-2に、分院(58施設)の状況を資料3-3示す。
表1.大学病院本院と分院の敷地内禁煙 本院 分院 敷地内禁煙 72 35 2011 年度以降の導入が決定 2 2 検討中 3 2 未検討 2 1 分煙(喫煙場所あり) 1 18 合計 80 58 保険診療による禁煙外来を実施しているのは
58施設、自費診療は7施設、禁煙外来がないのは
15施設であった。 本院の精神科病棟の禁煙実施状況を表2に示
す。精神科が閉鎖病棟で禁煙化されていたのは55
施設、開放病棟で病院全体が禁煙であるのは7施
設で、あわせると9割弱の大学病院(本院)で精
神科病棟も禁煙化されていることが分かった。分
院で精神科病棟があるのは7施設のみで、そのう
ち4施設が禁煙であった。 表2.大学病院本院の精神科病棟の禁煙化状況 禁煙(閉鎖病棟) 55 禁煙(開放病棟) 14 喫煙室、屋外喫煙コーナー 7 喫煙コーナー(屋内) 3 病棟なし 1 合計 80 4.公共交通機関の受動喫煙対策 1)新幹線の禁煙化率 新幹線の禁煙化率を路線別に示す(表3、資
料4− 1、資料4-2)。2005年の開業当初よ
り全車両禁煙である九州新幹線の禁煙化率は
100%であったが、2011年3月に8両編成に2カ
所の喫煙室を設置した「みずほ」「さくら」の
運行が始まり、禁煙化率は86.5%に低下した。
2005年12月より全車両が禁煙化された長野
新幹線の禁煙化率は、調査終了時点の2011年3
月も100%を維持した。 2007年3月のダイヤ改正で全車両が禁煙化さ
れた上越新幹線(44→44→100→100→100→100
→100%)、および、東北・秋田・山形新幹線
(42→42→100→100→100→100→100%)でも
禁煙化率は100%となった。 東海道・山陽新幹線では、2006年3月に16両
編成列車の4号車が禁煙化されたこと、2007
年7月に運行が開始された新型車両(のぞみ
N700系)では喫煙室を4カ所設置のうえ全席禁
煙としたこと、2008年11月の0(ゼロ)系車両
の運転終了と入れ替わりに導入された「こだ
ま」500系8両編成でも喫煙室を2カ所設置の
うえ全席禁煙としたこと、2011年3月には16
両編成の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3
号車と、8両編成の「ひかりレールスター」の
2号車にあった喫煙車両(自由席)が禁煙化さ
れたことにより、禁煙化率は37→42→42→46
→50%→54→68.2%と改善したが、受動喫煙の
ない清浄な空気の車両は68.2%にとどまった
(資料5-1、資料5-2)。 表3.新幹線の路線別の禁煙化率 2006 年 07 年 08 年 09 年 10 年 11 年 以前 3月 3月 3月 3月 3月 3月 九州: 100% 100% 100% 100% 100% 100% 86.5% (950両/日) 長野: 100% 100% 100% 100% 100% 100% 100% (456両/日) 上越: 44% 44% 100% 100% 100% 100% 100% (1024両/日) 東北: 42% 42% 100% 100% 100% 100% 100% (2403両/日) 東海道・山陽:37% 42% 42% 46% 50% 54% 68% (6124両/日) (1日の運行車両数は2011年3月13日以降の数値) 2)JR6社の在来線特急の禁煙化率 JRが発行する時刻表の列車編成表をもとに、喫
煙室の位置、喫煙車両と禁煙車両の間のドアの枚
数を確認し、禁煙車両における受動喫煙の有無を
特定した。 本研究開始後のJR6社の禁煙化率の変化を資
料4-3に、6社の個別の禁煙化率の状況を表4
および、個別の一覧表を資料4-4(今年度は大
きな変化があったJR四国のみ掲載)に示す。 JR北海道では、2006年3月18日のダイヤ改正で
道内を発着する在来線特急の全車両を禁煙化
(2011年3月時点で、北斗星の喫煙車両以外は全
面禁煙)したことで、禁煙化率は56.9→94.4→
97.6→98.7%→98.7%→98.7→98.6%となった。 JR東日本では、2007年3月18日のダイヤ改正で
すべての新幹線と在来線特急(寝台列車は除く)
の全車両禁煙化を実施したこと、2010年3月に全
車両禁煙の「成田エクスプレス」が増便、喫煙車
両のあった「北陸」を廃止したことにより51.0
→50.4→98.2→98.4→98.8→99.1→99.2%とな
った。 JR九州では2008年3月のダイヤ改正で「にちり
ん」「きりしま」「ひゅうが」「ゆふ」「ゆふDX」
「ゆふいんの森」「九州横断特急」「くまがわ」
以外の特急を全車両禁煙化したこと、2009年3月
のダイヤ改正ですべての特急の喫煙車両と喫煙
室を廃止して全面禁煙化したこと、寝台列車「は
やぶさ」「富士」が廃止となったことで、46.0
→46.0→90.4→89.8→100→100→100%と禁煙化
率は100%に到達した。 JR東海では2009年6月の改正で喫煙車両を廃止
(「サンライズ出雲・瀬戸」を除き全面禁煙)し
たことにより、21.5→32.5→63.0→62.7→63.1
→98.2→98.2%と大きな改善が認められた。 JR西日本でも2007年3月に「はるか」「きのさ
き」など多くの特急が全車両禁煙化され、2009
年6月には寝台列車を除く喫煙車両と喫煙室がす
べて廃止されたことにより禁煙化率は11.1→
11.0→47.6→50.4→53.0→98.2→98.7%と大幅
に改善した。 JR四国でも2008年3月のダイヤ改正でデッキに
設置された喫煙専用室以外は禁煙とし、喫煙室を
設けなかった特急は全車両を禁煙化したが、後に
喫煙室を設置した特急が増えたため、禁煙化率は
20.0→20.0→21.5→92.0%→83.9%→81.3%と一
旦は改善したのち再び低下した。しかし、2011
年3月には喫煙室もすべて撤去したことにより、
最終的な禁煙化率は100%となった。 表4.JR在来線特急の会社別の禁煙化率 2006 年 07 年 08 年 09 年 10 年 11 年 以前 3月 3月 3月 3月 3月 3月 九 州: 46% 46% 90% 90% 100% 100% 100% (2032両/日) 東日本: 51% 50% 98% 98% 99% 99% 99% (3314両/日) 西日本: 11% 11% 48% 50% 53% 99% 99% (1745両/日) 北海道: 57% 94% 98% 99% 99% 99% 99% (738両/日) 東海: 22% 33% 63% 63% 63% 98% 98% (388両/日) 四国: 20% 20% 22% 92% 84% 81% 100% (586両/日) (1日の運行車両数は2011年3月12日以降の数値) 3) 私鉄有料特急の受動喫煙対策 有料の特急を運行している大手私鉄の受動喫
煙対策について2010年度も研究協力者の半沢一
宣氏の協力を得ながら、列車内の受動喫煙の発生
状況の一覧表の作成と禁煙化率の算出をおこな
った(資料4− 5)。JR東日本の全車両が禁煙化
された2007年3月18日のダイヤ改正と同時に、関
東の私鉄では京成電鉄以外のすべての喫煙車両
が廃止された。喫煙車両を運行するのは京成電鉄
(禁煙化率50.0%)、近畿日本鉄道(同39.5%)、
南海電気鉄道(同63.8%)の3社のみとなったが、
京成電鉄は2010年7月に喫煙車両を廃止したこと
により禁煙化率は100%を達成した。 近畿日本鉄道では、2009年4月1日から営業運転
を開始した新型車両(喫煙室設置のうえ全席禁煙
化)の増備と、喫煙車両がある在来車両の代替廃
車が進んだことにより、禁煙化率は36.7%(2009
年)→39.5%(2010年)とやや改善された。また
同社では、2011年4月2日から運行開始予定の「さ
くらライナー」リニューアル車においても、リニ
ューアル前には喫煙車両があったのを、喫煙室設
置のうえ全席禁煙とすることを発表している。 南海電気鉄道では禁煙化率の変化はなかった。
D.考察 タバコ煙による室内空気環境の汚染の測定に
おいて、微小粒子状物質(PM2.5)を測定するデジ
タル粉じん計と日本製のデジタル粉じん計(約10
μm以下の粒子を測定)の測定値は良好に一致す
ることを2009年度の本研究で確認した上で、2010
度の調査を行った。 まず、飲食店における受動喫煙の調査は、喫煙
区域が設定されている福岡県内の某ファミリー
レストランの店内の汚染状況および、働く従業員
の受動喫煙の個人曝露濃度に着目して調査をお
こなった。資料1で示したとおり、喫煙区域のタ
バコ煙は禁煙区域にも拡散していること、喫煙区
域で働いく従業員は高い濃度の受動喫煙の曝濃
度を受けており、その濃度は接客する際に数倍に
高くなることが認められた。 今回、測定をおこなった微小粒子状物質(PM2.5)
は直径2.5μm以下の粒子を意味する。一般的には、
化石燃料などの燃焼が主たる発生源で、工業化に
伴う大気汚染の原因として知られており、大気中
のPM2.5濃度の上昇の程度と地域住民の死亡率の
上昇の度合いが疫学的に明らかとなっている。世
界保健機関が示している空気環境に関する基準
(WHO air quality guidelines, global update 2005)では、人体に影響がみられないと推測され
るPM2.5の年間の平均濃度を10μg/m3とし、それを
超える場合には、心筋梗塞などによる死亡率が上
昇することを示している。また、24時間の短時間
曝露については、人体に影響のないレベルを25
μg/m3以下としており、37.5μg/m3で死亡率が
1.2%、50μg/m3で2.5%、75μg/m3を超えると5%
上昇することを示している。24時間よりも短い曝
露に関する基準濃度は示されていないが、2008
09年度の本研究でおこなわれたサービス産業
(4業種22店舗)における室内のPM2.5濃度の平均
値は160μg/m3で、人体に影響のないレベル(25
μg/m3以下)よりも6.4倍高い濃度であった。 2010年4月より、サービス産業を含む受動喫煙
の規制に関するわが国初の受動喫煙防止条例が
神奈川県で施行された。いくつかの除外規定があ
るものの、外食産業では神奈川県内の店舗をすべ
て全面禁煙とした大手ファストフード店や喫煙
専用室を設けて全席禁煙に改装したファミリー
レストランの事例が報道されている。今回の調査
結果は、「サービス産業で長時間働く労働者の健
康を守るためにサービス産業を全面禁煙」とする
動きを加速させるための根拠となると考えられ
る。 本研究の調査結果をもとに、2009年11月に12学
会(当時)により構成される禁煙推進学術ネット
ワークから、室内環境の測定を吸入性粉じんでは
なく微小粒子状物質(PM2.5)でおこなうこと、そ
の評価はWHOの基準値を用いることについて厚生
労働大臣に対して要望書を提出されている。 さらに、2011年2月に開催された日本禁煙推進
医師歯科医師連盟学術総会では、前述した「今後
の職場における安全衛生対策について(建議)」
の問題点について討議され、再度、厚生労働大臣、
副大臣など関係者5名に対する要望書が提出さ
れた(資料5-1)。 地方自治体の禁煙実施状況に関する調査は、
2010年2月の「受動喫煙防止対策について」(健
発0225第2号)の効果を評価するために行われた
が、半数以上の道府県庁ですでに建物内禁煙が実
施、または、その実施が決定されていたが、未検
討や検討中、検討したが喫煙室を残すという自治
体も多く存在することが認められた。本研究結果
を各自治体にフィードバックして自主改善を求
めるとともに、監督官庁を通じて建物内禁煙の実
施の指導要請、メディアに公表することにより
「少なくとも官公庁は全面禁煙」という世論を形
成することが必要であると考えられた。 全国の医学部に関する調査結果では、2011年3
月時点で医学系大学病院の本院では80施設のう
ち72施設が敷地内禁煙となること、分院について
も施設中*施設が敷地内禁煙であることが判明
した。 なお、先行研究からの継続調査で敷地内禁煙を
実施した多くの施設から「違反喫煙や敷地境界に
おける喫煙が無くならない」という意見が寄せら
れていたことから、それらの問題点を上手に解決
している施設で実施されている対策をグッドプ
ラクティスとして提案することを目的とした調
査表を作成した(調査票2)。さらに、資料31でも示した優良な対策内容を閲覧できるよう
に、研究 班のホームページも同時に開設されて
おり、「医療施設は徹底した敷地内禁煙」という
社会規範の形成に貢献できると考えられる。 http://www.tobacco-control.jp/Med-Hosp-Ban2010.htm 一般病棟は禁煙であり、精神科の喫煙場所が大
学病院(本院)全体の敷地内禁煙化の妨げとなっ
ているのは5施設であった。また、禁煙外来をお
こなっていない、もしくは、自費診療としている
施設(本院)のうち、その理由として「精神科病
棟に喫煙場所があるから」が6施設、「精神科病
棟で喫煙する可能性があるから」と回答したのは
1施設であった。従来の「精神科病棟での喫煙は
当然」という考え方は変化しており、すでに本院
80施設のうち55施設が精神科病棟も含めて敷地
内禁煙で運営されていることの情報を精神科学
の担当医師にフィードバックし、精神科病棟だけ
でなく施設全体の禁煙化を促すことが重要であ
ると考えられた。 なお、敷地内禁煙を実施している施設で、ニコ
チン依存症管理料の保険適用を受けていない理
由の多くは「適当な担当者が居ない」が多かった。
今回、医学部の調査は行わなかったが、過去の
調査に基づき「全国の医歯学部を敷地内全面禁煙
とする施設基準の設定のお願い」という要望書が
禁煙推進学術ネットワークから厚生労働大臣、文
部科学大臣をはじめ5名の関係者、および、全国
の医歯学部長、病院長に提出された(資料5-2)。
その一方で本調査期間中に神戸大学では敷地内
禁煙から屋内に喫煙室を設置して分煙に逆行し
たことが判明した。2010年4月時点の医学部と大
学病院の敷地内禁煙の導入状況の結果を添えて、
再禁煙化を求める要望書を禁煙推進学術ネット
ワークから提出されたことを特記する(資料53)。今後、敷地内での喫煙を容認している医歯
学部、大学病院についても同様の要望書を禁煙推
進学術ネットワークから繰り返し提出すること
を検討する予定である。 JR6社に対して、本研究データに基づき、全車
両の禁煙化とホームも含めた駅構内の全面禁煙
化を求める要望書が、やはり禁煙推進学術ネット
ワークから過去5回提出されている(資料5-4:
JR四国への要望書のみ掲載)。JR九州が2009年3
月のダイヤ改正で禁煙化率100%を達成したこと
を筆頭に、いずれの会社も寝台列車を除き全面禁
煙となったことで禁煙化率はいずれも98 100%
に大幅に改善した。 先行研究で始まった喫煙車両のタバコ煙が禁
煙車両に拡散していく様子を粉じん計で測定し
たこと、その結果に基づく禁煙率の算出、各社間
の比較、さらには、学術団体からの要望書を繰り
返し提出する、という手法は有効であると考えら
れる。 今後、東海道・山陽新幹線の喫煙車両を撤廃す
ること、「のぞみN700系」の喫煙室を撤廃するこ
と、および、鹿児島と新大阪を結ぶ新型新幹線「さ
くら」「みずほ」の喫煙室を撤廃すること、寝台
列車の喫煙車両を撤廃すること、駅ホームの喫煙
コーナーと喫煙室を撤廃することについて、JR
6社の個別の状況に応じた要望書を作成し、禁煙
推進学術ネットワークから提出していく予定で
ある(過去5回の要望書は禁煙推進学術ネットワ
ークのホームページで公開)。また、関西の大手
私鉄(近鉄、南海)で運行、使用されている喫煙
車両、喫煙室についても撤廃を要望する予定であ
る。 本研究の手法である特定の業種・業界の受動喫
煙対策について全数調査を行ない、その結果を各
施設にフィードバックすること、および、結果を
学会やマスコミに公開すること、繰り返し調査を
おこなうことを予告することは、対策の不十分な
施設に対して自主改善を促す効果があることが
示唆された。特に、今年度は関連資料にも記載し
ているように本研究の成果が視聴率の高いバラ
エティ番組でも取り上げられ、有効な受動喫煙防
止対策は建物内の全面禁煙であること、屋外であ
っても風下側で受動喫煙が発生すること、飲食店
等のサービス産業で働く従業員の受動喫煙の曝
露濃度は危険なレベルであることが放映され、国
民の啓発に繋がったと思われる。 E.結論 わが国の飲食店等のサービス産業の店舗内お
よび従業員が受ける受動喫煙の曝露濃度は、WHO
が示しているガイドライン値よりも数倍 数十
倍高く、特に、喫煙者のすぐ近くで接客する従業
員の受動喫煙は危険なレベルに達していること
が判明した。サービス産業を含むすべての職場を
全面禁煙とする条例や立法措置の必要があるこ
とが認められた。 特定の業種・業界における受動喫煙対策の実施
状況の調査を行い、その結果を公開することは、
施設の管理者に自主改善を促す効果があること
が示唆された。特に、その対象として「受動喫煙
防止対策について」(健発0225第2号)に示され
たように、官公庁と医療施設への介入は重要であ
ると考えられた。 海外で実施されているように「すべての職場を
全面禁煙」とする労働安全衛生法の改訂が行われ
れば、職業的な受動喫煙が解消され、非喫煙者の
健康障害が防止されることが期待できる。同時に、
職場やサービス産業等で喫煙出来ない社会環境
となることで禁煙を決意する喫煙者が増えるこ
とも期待され、わが国における喫煙関連疾患が減
少することが期待される。 本研究の成果は下記のURLに公開されている。
(http://www.tobacco-control.jp/) F.健康危険情報 喫煙が行われている建物内では、人体に有害で
ある微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が、WHOが示
したガイドラインよりも最大数十倍高く、危険な
レベルに達している場合があることが認められ
た。 G.研究発表 1.論文発表(本研究に関連するもの) 1) J Lee, S Lim, K Lee, X Guo , R Kamath, H
Yamato, et al. Int J Hyg Environ Health.
Secondhand smoke exposures in indoor public
places in seven Asian countries. 2010, 213,
348-351.
2) Tamura U, Tanaka T, Okamura T, Kadowaki T,
Yamato H, Tanaka H, Nakamura M, Okayama A,
Ueshima H, Yamagata Z, HIPOP-OHP research
group. Changes in weight, cardiovascular risk
factors and estimated risk of coronary heart
disease following smoking cessation in Japanese
male workers: HIPOP-OHP study. J Atheroscler
Thromb. 2010; 17, 12-20.
3) 大和 浩.わが国と世界各国における職場の
喫煙対策の現状とその効果. 産業医学ジャーナ
ル. 2010; 23, 59-82.
4) 大和 浩. 受動喫煙. 臨床と研究. 2010; 87,
10-15.
5) 大和 浩. 受動喫煙防止対策が義務化され
る!. 人事労務実務の Q&A. 2010; 1(2), 6-11.
6) 大和 浩. 「いわゆる分煙」の意味するも
の-分煙は国民に何を提示するか-. THE LUNG perspectives. 2010; 18, 40-43. 7) J Lee, S Lim, K Lee, X Guo , R Kamath, H
Yamato, et al. Secondhand smoke exposures in
indoor public places in seven Asian countries. Int
J Hyg Environ Health. 213: 348-351, 2010.
2.学会発表 1) 大和 浩.わが国の受動喫煙防止対策の現
状と課題.第 20 回日本禁煙推進医師歯科医師
連盟学術総会, 2011 年(北九州) 2) 大和 浩,他.サービス産業従事者の受動
喫煙の実態と全席禁煙化による曝露軽減効果.
産業医科大学学会 2010 年(北九州) 3) H Yamato, et al. Necessity of smoke-free society: Secondhand smoke exposures in indoor public places and hospitality workers exposure in Japan. Asia Pacific Conference on Tobacco or Health. 2010 (Sydney) 4) 大和 浩,他.サービス産業における受動
喫煙:PM2.5 による評価と従業員の個人曝露の
問題.日本産業衛生学会,2010 年(福井) 5) 大和 浩,他.微小粒子状物質(PM2.5)によ
る受動喫煙の評価とサービス産業従事者の個
人曝露評価.第 19 回日本禁煙推進医師歯科医
師連盟学術総会, 2010 年(新潟) 6) 大和 浩,他.医・歯学部、大学病院の敷
地内禁煙の導入状況: 2006 年度から 2009 年度
の変化.第 19 回日本禁煙推進医師歯科医師連
盟学術総会, 2010 年(新潟) 7) 稲葉洋平,大久保忠利,内山茂久,大和浩,
欅田尚樹. 嗅ぎタバコ葉に含まれる化学成
分の分析. 第 81 回日本衛生学会, 2011 年 3
月,昭和大学,第 81 回日本衛生学会講演要
旨集 p463 H.知的財産権の出願・登録状況 この研究において、知的財産権に該当するもの
はなかった。 謝辞: 医歯学部の調査は、日本呼吸器学会に設置された「禁煙
推進委員会」(委員長:棟方 充、福島県立医科大学 教授)、
および、17学会が組織する「禁煙推進学術ネットワーク」(委
員長:藤原久義、日本循環器学会)、国立がん研究センター
がん研究開発費「たばこ政策への戦略基盤の構築と政策提
言・実施・評価メカニズムに関する研究 ―特に、禁煙支援
政策の実施基盤の構築と評価指標の開発」(主任:国立がん
研究センター 望月友美子、分担:金沢大学 野村英樹、長崎
大学 門田耕一郎)からも援助された。 厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業) 平成22年(2010年)度研究 分担報告書 嗅ぎタバコ葉に含まれる化学成分の分析 分担研究者 国立保健医療科学院 生活環境部 部長 欅田 尚樹 研究協力者 国立保健医療科学院 生活環境部 主任研究官 稲葉 洋平 研究要旨: 2010年5月に嗅ぎタバコ型の製品の発売が開始された。本製品は,カードリッジに充填された葉タバコ
の粉から発生するガス状成分を口腔,鼻腔で吸引するタバコである。上記ガス状成分にはニコチンが含
まれると考えられるが,この製品の外箱表示にはニコチン量の記載はない。また,これまでの紙巻タバ
コとは異なる使用がなされるため,使用者への有害化学物質曝露量を評価するためには,本製品タバコ
葉中のニコチンをはじめとする化学成分の含有量を測定する必要がある。そこで本研究では本製品のタ
バコ葉中の化学成分測定を行った。その結果,嗅ぎタバコ葉中のニコチン量は,25.9 0.5 mg/gであり,
タバコ特異的ニトロソアミン(TSNA)量は,NNNが1638.2 57.6,NNKが401.1 15.6,NATが1298.8 36.6
とNABが139.7 4.5 ng/gであった。さらに変異原性試験を行ったところ,変異原性は認められなかった
が,生育阻害が確認された。これらの結果は,嗅ぎタバコ葉が,市販紙巻タバコ葉と比較するとより高
濃度の化学物質を含有していることを示唆している。今後は,使用者の曝露量測定,および,呼気への
排出の可能性について評価を進める必要があると考えられる。 A.研究目的 我が国は,WHOたばこ規制枠組条約に批准し,た
ばこ対策を進めている。特に第8条には,受動喫煙
の規制についても記載されており,2010年2月に
「受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会報告
書」がとりまとめられるなど受動喫煙に対する対
策がまとまりつつある。さらに神奈川県では,2010
年4月より「神奈川県公共的施設における受動喫煙
防止条例」を施行するなど,受動喫煙に対する規
制もおこなわれている。 このような状況下で2010年5月に地域限定では
あるが,嗅ぎタバコ型の製品の発売が開始され,
2011年からは,全国販売されている。本製品は,
カードリッジに充填された葉タバコの粉から発生
するガス状成分を口腔,鼻腔で吸引するタバコで
ある。上記ガス状成分にはニコチンが含まれると
考えられるが,この製品の外箱表示にはニコチン
量の記載はない。また,これまでの紙巻タバコと
は異なる使用がなされるため,使用者への有害化
学物質曝露量を評価するためには,まず,はじめ
に本製品タバコ葉中のニコチンをはじめとする化
学成分の含有量を測定する必要がある。更に市販
されている紙巻タバコとの比較をすることにより,
より詳細な曝露実態を知ることができると考えら
れる。 特に,タバコ特異的ニトロソアミン(TSNA)は
タ バ コ 葉 の ア ル カ ロ イ ド で あ る nicotine ,
nornicotine,anatabine,anabasineがニトロソ化
することで生成される。さらにTSNAには4種あり,
上記アルカロイドと亜硝酸や硝酸が反応して,
各 々 4-(Methylnitrosoamino)-1- (3-pyridyl)- 1-butanone ( NNK ) が nicotine か ら , N
-nitrosonornicotine ( NNN ) が nicotine と
nornicotineから,N -nitrosoanatabine(NAT)
がanatabineから,N -nitrosoanabatine(NAB)
がanabasineから生成される。このTSNA4種は,NNK
とNNNがInternational Agency for Research on Cancer(IARC)の発がん性リスク一覧において
Group 1(Carcinogenic to humans,ヒトに対する
発がん性が認められる)に分類されて,NATとNAB
が Group 3 ( Not classifiable as to its carcinogenicity to humans,ヒトに対する発がん
性が分類できない)に分類されているために,そ
の含有量を管理することは重要である。 そこで本研究では本製品のタバコ葉中のニコチ
ン, TSNAの化学成分測定および変異原性試験を行
なった。さらに,分担研究者がこれまでに報告し
てきた紙巻タバコ葉の測定結果を加えて,両タバ
コ製品の比較検討を行なったので報告する。 B.研究方法 (1)タバコ試料 嗅ぎタバコ試料として2010年に販売開始された
ゼロスタイル・ミント(ZERO STYLE)を使用した。 (2)タバコ葉中ニコチン測定 タバコ葉中のニコチンは,稲葉らの方法に基づ
いてガスクロマトグラフィー‐質量分析装置
(GC/MS)を用いて測定を行った[1]。 (3)タバコ葉中TSNA測定 タバコ葉中のTSNAの測定は,稲葉らの方法に基
づいて高速液体クロマトグラフィー―質量分析装
置を用いて測定を行った[2]。 (4)タバコ葉変異原性試験 タバコ葉は,稲葉らの方法に基づいて抽出を行
った[3]。微生物を用いる変異原性試験には,エイ
ムス試験法の改良法であるプレインキュベーショ
ン法を用いて,サルモネラ菌TA100,TA98及び
YG1024株と代謝活性化酵素系(S9mix)の添加・無
添加の両条件下で実施した。 (倫理面での配慮) 特になし C.研究結果及び考察 嗅ぎタバコ葉中のニコチン量は,
25.9 0.5 mg/g
であり,CVは2.1%であった(Table 1)。この数値
は,稲葉ら[1]が報告した国産タバコ10銘柄のタバ
コ葉中ニコチンの平均値15.7 1.0 mg/gと比較す
るとタバコ葉1 gあたり10 mg高い結果が得られた。
これは,嗅ぎタバコは,市販紙巻タバコと異なり,
タバコ葉から放散されるニコチンを喫煙者に吸収
させるために高濃度のニコチンを含んだタバコ葉
を使用していると推測される。 次にタバコ葉中のTSNA量をTable 2に示す。その
測定結果は,NNNが1638.2 57.6,NNKが401.1
15.6 ,NAT が1298.8 36.6 とNAB が139.7 4.5n ng/gであった。NNNとNAT濃度は,稲葉ら[2]が報告
した国産タバコ10銘柄のタバコ葉TSNA濃度と比較
すると高い数値であった。タバコ葉中のニコチン,
TSNAの測定結果より,嗅ぎタバコに使用されてい
る原料タバコ葉の配合は,これまで紙巻タバコで
使用されてきた配合とは異なると推測される。さ
らに,ニコチンをGC/MSで測定時に紙巻タバコでは
確認されない成分を検出した。この成分の評価を
行なったところ,メンソールであると推定された。
嗅ぎタバコは,燃焼を伴わない製品であるために
香気成分を多く含んでいることが考えられた。 最後に嗅ぎタバコ葉中の変異原性試験結果を
Fig. 1に示す。嗅ぎタバコ葉中の変異原性は,市
販紙巻タバコ葉と同様に変異原性は認められなか
った。しかし,10.0 mg/plate以上では,生育阻害
が確認された。この現象は,市販の紙巻タバコの
結果では認められていないことから,より高濃度
の有害化学物質が含有されていると考えられた。
以上の結果は,新しく販売された嗅ぎタバコは,
燃焼を伴わずにニコチンを摂取する必要があるた
めにタバコ葉には,より高濃度のニコチンをはじ
めとする化学物質が含有されていることが示唆さ
れた。今後は,嗅ぎタバコ使用者が曝露量を測定
し,さらには呼気へのタバコ由来成分の排出の可
能性についても評価を進める計画である。 D.結論 2010年に嗅ぎタバコが新たに販売された。この
タバコは,外箱表示タール・ニコチン量などは記
載されていない。そこで市販紙巻タバコ葉と比較
したところ,ニコチン,TSNAの含有量は高い値を
示した。今後,使用者の曝露量,受動喫煙の評価
が必要であることが示唆された。 E.参考文献 [1] 稲葉洋平,鈴木元 国産たばこ銘柄のたばこ
葉中ニコチンの測定,厚生労働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略研究事業 たばこ規制枠組条
約に基づく有害化学物質の国際標準化試験法及び
受動喫煙対策を主軸とした革新的ながん予防に関
する研究 平成22年度 総括・分担研究報告書,2011 [2] 稲葉洋平,鈴木元 国産たばこ銘柄のたばこ
葉中たばこ特異的ニトロソアミンの測定 厚生労
働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略研究事
業 たばこ規制枠組条約に基づく有害化学物質の
国際標準化試験法及び受動喫煙対策を主軸とした
革新的ながん予防に関する研究 平成22年度 総
括・分担研究報告書,2011 [3] 稲葉洋平 国産たばこのたばこ葉の変異原性 厚生労働科学研究費補助金 第3次対がん総合戦略
研究事業 たばこ規制枠組条約に基づく有害化学
物質の国際標準化試験法及び受動喫煙対策を主軸
とした革新的ながん予防に関する研究 平成22年
度 総括・分担研究報告書,2011 F.健康危険情報 なし G.研究発表 1.論文発表 なし 2.学会発表 1) 欅田尚樹,稲葉洋平,内山茂久,緒方裕光,
鈴木元.電子たばこの安全性評価 第 69 回 日
本公衆衛生学会総会 2010 年 10 月, 東京,講演
要旨集. 2) 稲葉洋平,大久保忠利,内山茂久,大和浩,
欅田尚樹. 嗅ぎタバコ葉に含まれる化学成分
の分析 第81 回日本衛生学会, 2011 年3 月,
昭和大学,第 81 回日本衛生学会講演要旨集 p463 H.知的財産権の出願・登録状況 この研究において、知的財産権に該当するもの
はなかった。 Table 1 Concentration of Nicotine in the whole tobacco of ZERO STYLE
Sampling No.
1
2
3
4
5
Ave.
S.D
c.v.(%)
Nicotine
(mg/g)
25.4
26.3
26.6
25.9
25.3
25.9
0.5
2.1
Table 2 Concentration of TSNA in the whole tobacco of ZERO STYLE
Sampling
No.
1
2
3
4
5
Ave.
S.D
c.v.(%)
(ng/g)
NNK
374.6
401.7
406.7
407.2
415.4
401.1
15.6
3.9
Mutagenic yield (revertants/palte)
150
NNN
1543.2
1640.8
1673.7
1640.8
1692.6
1638.2
57.6
3.5
NAT
1237.0
1318.3
1315.1
1295.3
1328.4
1298.8
36.6
2.8
NAB
131.8
141.6
140.3
141.3
143.3
139.7
4.5
3.2
TA100-S9
TA100+S9
TA98-S9
TA98+S9
YG1024-S9
YG1024+S9
100
50
0
0
5
10
15
20
25
30
35
Whole tobacco of ZERO STYLE (mg/plate)
Fig.1 Mutagenicity of Smokeless Tobacco
40
45
50
某ファミリーレストラン(福岡市)、受動喫煙防止対策の強化
資料1
全席を禁煙とする改装の効果 改装前:喫煙区域、禁煙区域の設定のみ 所見1:喫煙区域から禁煙区域へのタバコ煙の拡散し、WHOの微小粒子状物質の基準を超える。 所見2:従業員の胸元で測定された個人曝露濃度は、喫煙区域の中央の濃度よりも数倍高い。
店 外
店 外
灰皿
装着型粉じん計
改装後:全席禁煙、喫煙専用室の設置 所見1:店内の空気環境は良好となり、利用者も従業員も受動喫煙の曝露は認められない。 店 外
店内
改装後:全席禁煙、喫煙専用室の設置 所見2:喫煙室内の粉じん濃度は非常に高い濃度に達する。
喫煙専用室
喫煙専用室内部
せ
問題点
・清掃担当者の受動喫煙
・設備投資
・電気代(冷暖房された空気の排気)
店 外
資料2-­‐1 T県庁、8階喫煙室の測定結果(2010年6月30日、13:55
14:15)
結果:廊下にタバコ煙の漏れがあることを粉じん計により確認した。 結論:タバコ煙には64種類の発がん性物質含まれている。
分煙ではなく、禁煙化が必要である。 コメント1:喫煙室は避難脱出口の手前に設けられている。災害時に大勢の人間が
押し寄せた場合、緊急避難の妨げとなる。危機管理面からも撤去が必要である。 コメント2:勤務時間中に自由に離席して喫煙することは、職務専念義務を定めた
地方公務員法に違反となる。すでに多くの自治体では勤務時間中の喫煙が禁止さ
れている。T県庁でも検討が必要である。 14:14
喫煙室が緊急避難通路
を塞いでいる
小学1年生
資料2-­‐2 T県庁、11階喫煙室(2010年6月30日、13:23
13:55)
結果:換気扇が5台設置されており、タバコ煙の漏れはわずかであった。
コメント1:空調された空気が5台の換気扇で屋外に排出されることによって、年間
40万円ほどの余分な電気代が税金から支出されることになる。また、灰皿掃除を委
託する人件費も税金の無駄遣いである。 コメント2:灰皿掃除の担当者は職業的な受動喫煙にさらされている。 結論:経費節減と従業員の健康障害防止の観点から全館禁煙化が必要である。
掃除担当者が居ても、お構いな
しに喫煙が行われていた。
掃除担当者の職業的な受動喫
煙を防止するためにも喫煙室
の廃止が必要である。
資料2-­‐3 S市役所、喫煙室の測定結果
(2010年10月10日)
喫煙室内部
喫煙室外
廊下(執務空間)
喫煙室の評価 平成22年11月10日(水)
1)喫煙室の内部は劣悪な空気環境である。水平方向の補助線は世界保健機関
(WHO)が微小粒子状物質(PM2.5)濃度について「人体に影響がない」と判断した評価
基準(25μg/m3)」である。数名が同時に喫煙するとその40倍超の濃度になることが認
められた。喫煙者本人にとって危険な環境である。
2)大量の煙が非喫煙者も使用する休憩室に漏れており、そのPM2.5濃度はWHOの評
価基準を常時超えていた。
3)喫煙者の出入りに伴い、執務空間にまでタバコ煙が漏出しており、執務空間におい
ても受動喫煙が発生していることが認められた。
考察
「受動喫煙防止対策について」(健発0225第2号、平成22年2月25日)により、「少なくと
も官公庁と医療機関は全面禁煙」とすべきことが示された。厚労省の通知に従い、喫
煙室を撤去することが妥当である。
産業医科大学 産業生態科学研究所 健康開発科学研究室 教授 大和 浩
資料2-4:都道府県庁の一般庁舎・議会における禁煙実施状況
2010年9月18日時点
都道府県
禁煙実施状況
建物内禁煙
喫煙場所
公用車の禁煙化
建物内禁煙
すべて禁煙
禁煙化決定
勤務中の喫煙
禁煙実施状況
就業中喫煙禁止 建物内禁煙
禁煙化決定
禁煙化決定
喫煙場所
建物内禁煙
会派控え室のみ
検討中
喫煙室
一般車両は禁煙
自粛の呼びかけ 検討中
共用喫煙室
未検討
喫煙コーナー
規定なし
規定なし
未検討
共用喫煙コーナー
分煙
会議室、委員会室で喫煙可能
分煙
*:禁煙実施状況の色分けは、最も状況が悪い場所の色分けを使用しています。
一般庁舎
禁煙実施状況
喫煙場所
(屋内)
建物内禁煙2008.4.
北海道
公用車の禁煙化
喫煙室1
喫煙コーナー1
議会棟・フロア
勤務中の喫煙を
禁止する措置 禁煙実施状況
喫煙場所(屋外)
喫煙場所
(屋内)
空気清浄機
一般
庁舎
議会
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室(傍聴者控室)・議員控室
0
9
青森県
分煙
喫煙室10
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
20
0
岩手県
検討中
喫煙室3
なし
総務部門の管理車両
規定なし
は禁煙
未検討
喫煙室、議員・会派控室
3
2
喫煙コーナー2
屋上1
規定なし(2011.4全車
規定なし
両禁煙化予定)
分煙
建物内禁煙2010.7.
宮城県
喫煙室
0
0
秋田県
建物内禁煙
試行期間2010.9.10
喫煙室2
喫煙コーナー2
すべて禁煙
自粛の呼びかけ 未検討
喫煙室、議員・会派控室
0
1
山形県
建物内禁煙2005.10.
喫煙コーナー1
ベランダ1
規定なし
規定なし
議員・会派控室
0
0
9
福島県
検討中
喫煙室1
分煙
なし
把握していない
自粛の呼びかけ 未検討
議員・会派控室
2
茨城県
建物内禁煙2007.4.
喫煙コーナー6
規定なし
自粛の呼びかけ 未検討
喫煙コーナー
議員・会派控室
0
栃木県
建物内禁煙2009.7.
喫煙コーナー3
一般車両は禁煙
規定なし
未検討
喫煙室
0
喫煙室6
喫煙コーナー1
ベランダ5
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
3
0
5
群馬県
検討中
埼玉県
建物内禁煙
2004.4.
喫煙ボックス1
喫煙コーナー6
ベランダ2
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
0
0
千葉県
検討中
喫煙室9
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
9
1
東京都
検討中
喫煙室25
喫煙コーナー6
喫煙コーナー2
規定なし
規定なし
未検討
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
3
建物内禁煙2005.4.
神奈川県
新潟県
検討中
建物内禁煙2008.11.
富山県
石川県
喫煙室17
検討中
喫煙室11
喫煙コーナー2
ベランダ1、屋上2
すべて禁煙
規定なし
分煙
一部会派の会派関係者専用区域内
に、喫煙可能な部屋を設けている
0
2
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
検討中
0
0
喫煙コーナー3
一般車両は禁煙
規定なし
未検討
喫煙室、喫煙コーナー
0
1
なし
規定なし
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
3
1
福井県
建物内禁煙2008.10.
喫煙コーナー1
規定なし
規定なし
建物内禁煙2010.6.
0
0
山梨県
建物内禁煙2005.5.
喫煙コーナー9
すべて禁煙
規定なし
建物内禁煙2007.5.
0
0
長野県
建物内禁煙2003.9.
喫煙室1
喫煙コーナー1、屋上1
すべて禁煙
勤務時間中禁煙 分煙
議員・会派控室
1
0
岐阜県
検討中
喫煙室4
なし
規定なし
規定なし
検討中
喫煙室
4
2
静岡県
検討中
喫煙室19
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし
検討中
本庁の他フロアの喫煙室を利用
0
0
分煙
喫煙室、会議室・委員会室
議員・会派控室
0
0
未検討
喫煙室
0
0
分煙
議員・会派控室
0
0
愛知県
検討中
喫煙室8
なし
管財課等の管理車両
規定なし
は禁煙
三重県
検討中
喫煙室8
喫煙室1
すべて禁煙
規定なし
滋賀県
建物内禁煙2009.4.
喫煙コーナー4
ベランダ1
総務課の管理車両は
規定なし
禁煙
京都府
建物内禁煙2008.6.
喫煙コーナー2
規定なし
自粛の呼びかけ 分煙
喫煙コーナー2、議員・会派控室
0
9
大阪府
敷地内禁煙2008.5.
なし
すべて禁煙
勤務時間中禁煙 検討中
議員・会派控室、喫茶室
0
0
兵庫県
建物内禁煙2007.4.
喫煙コーナー6
ベランダ6
規定なし
規定なし
建物内禁煙2007.4.(ベランダ喫煙コーナー2)
0
0
奈良県
建物内禁煙2010.9.
屋外コーナー2
すべて禁煙
規定なし
建物内禁煙2010.9.
0
0
和歌山県
検討中
喫煙室6
なし
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室、議員・会派控室
0
0
鳥取県
検討中
喫煙室5
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
島根県
検討中
喫煙室3
なし
規定なし
規定なし
未検討
喫煙室、議員・会派控室
1
0
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
2
規定なし
規定なし
未検討
喫煙室、議員・会派控室
1
0
喫煙コーナー10、ベランダ14 すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
2
なし
すべて禁煙
規定なし
建物内禁煙 2011.2.
0
0
喫煙コーナー8
すべて禁煙
規定なし
分煙
議員・会派控室
0
0
喫煙コーナー2
すべて禁煙
規定なし
検討中
議員・会派控室
0
2
喫煙コーナー2、屋上1
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室(職員は喫煙禁止)
0 未使用3
喫煙コーナー10
規定なし
規定なし
未検討
喫煙室、会議室・委員会室
議員・会派控室
0
1
喫煙コーナー5、
ベランダ20、屋上2
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
0
0
喫煙室1
すべて禁煙
規定なし
未検討
議員・会派控室
0
0
規定なし
規定なし
分煙
0
2
すべて禁煙
規定なし
検討中
0
0
規定なし
規定なし
未検討
2
0
0
0
0
0
岡山県
広島県
建物内禁煙2010.9.
検討中
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
建物内禁煙2003.7.
決定 2011.4.1.
未検討
喫煙コーナー4
建物内禁煙2005.11.
決定 2011.3.31.
佐賀県
喫煙室1
建物内禁煙2003.5.
長崎県
検討中
熊本県
未検討
大分県
検討中
宮崎県
未検討
鹿児島県
未検討
沖縄県
喫煙室11
建物内禁煙2010.7.20.
高知県
福岡県
喫煙室5
喫煙室9
喫煙コーナー4
ベランダ3
喫煙コーナー2
屋上1
喫煙室6
なし
喫煙コーナー5
喫煙室1
なし
喫煙コーナー23
喫煙室1
喫煙室5
喫煙コーナー6
喫煙室1
建物内禁煙2008.4.
喫煙コーナー16
すべて禁煙
喫煙コーナー4
規定なしだが禁煙
埼玉県は、第2庁舎の展望室に最後の喫煙コーナーがあり、その撤去について検討中。
喫煙室、喫煙コーナー
議員・会派控室
喫煙コーナー
議員・会派控室
喫煙室、議員・会派控室
節度ある喫煙を
分煙
議員・会派控室
指示
建物内禁煙2008.4.
規定なし
(屋外喫煙コーナー)
資料2-5:県庁所在市の一般庁舎・議会における禁煙実施状況
2010年9月18日時点
都道府県
禁煙実施状況
建物内禁煙
喫煙場所
公用車の禁煙化
建物内禁煙
すべて禁煙
禁煙化決定
勤務中の喫煙 禁煙実施状況
就業中喫煙禁止 建物内禁煙
禁煙化決定
禁煙化決定
喫煙場所
建物内禁煙
会派控え室のみ
検討中
喫煙室
一般車両は禁煙
自粛の呼びかけ 検討中
共用喫煙室
未検討
喫煙コーナー
規定なし
規定なし
共用喫煙コーナー
分煙
未検討
分煙
*:禁煙実施状況の色分けは、最も状況が悪い場所の色分けを使用しています。
一般庁舎
禁煙実施状況
喫煙場所
(屋内)
公用車の禁煙化
議会棟・フロア
勤務中の喫煙を
禁止する措置 禁煙実施状況
喫煙場所(屋外)
喫煙場所
(屋内)
空気清浄機
一般
庁舎
議会
札幌市
検討中
喫煙室28
なし
一般車両は禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
28
3
青森市
検討中
喫煙室6
喫煙コーナー1
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室、喫煙コーナー
2
2
盛岡市
未検討
喫煙室3
喫煙コーナー2、ベランダ1
一般車両は禁煙
規定なし
未検討
喫煙室
議員・会派控室
0
8
仙台市
検討中
喫煙室10
なし
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙コーナー
議員・会派控室
0
1
秋田市
検討中
喫煙室1
喫煙コーナー5
規定なし
規定なし
検討中
議員・会派控室
0
0
喫煙コーナー5
規定なし
自粛の呼びかけ 分煙
喫煙コーナー
0
2
建物内禁煙2005.4.
山形市
福島市
敷地内禁煙
2011.1-決定
喫煙室4
喫煙コーナー2、屋上1
規定なし
(一部禁煙)
規定なし
分煙
喫煙室
4
1
水戸市
検討中
喫煙室4
喫煙コーナー2
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
0
宇都宮市
検討中
喫煙室8
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室、議員・会派控室
8
0
前橋市
分煙
喫煙室2
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
6
0
さいたま市
検討中
喫煙コーナー3
喫煙コーナー5
規定なし
規定なし
分煙
喫煙室
0
0
千葉市
検討中
喫煙室5
なし
すべて禁煙
自粛の呼びかけ 未検討
喫煙室
0
0
東京都特別区は次頁を参照
横浜市
分煙
喫煙室3
なし
一般車両は禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
4
4
新潟市
検討中
喫煙室7
なし
すべて禁煙
自粛の呼びかけ 分煙
喫煙室、議員・会派控室
0
0
富山市
検討中
喫煙室2
なし
規定なし
(一部禁煙)
規定なし
未検討
喫煙室
1
1
金沢市
検討中
喫煙室8
なし
規定なし
規定なし
検討中
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
1
福井市
検討中
喫煙室3
喫煙コーナー1
すべて禁煙
禁煙タイム1h
4回設定
未検討
議員・会派控室
0
0
喫煙コーナー1
規定なし
規定なし
0
0
建物内禁煙2004.10.
甲府市
建物内禁煙2004.10.
長野市
検討中
喫煙室10
なし
規定なし
自粛の呼びかけ 検討中
喫煙室
0
0
岐阜市
検討中
喫煙室7
なし
規定なし
規定なし
喫煙室
0
0
静岡市
分煙
喫煙室5
喫煙コーナー1
一般車両は禁煙
節度ある禁煙を
分煙
呼びかけ
喫煙室、議員・会派控室
0
0
名古屋市
検討中
喫煙室10
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
議員・会派控室
0
0
津市
検討中
喫煙室3
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
3
1
大津市
敷地内禁煙
2010.10.
喫煙室5
なし
一般車両は禁煙
規定なし
分煙
喫煙コーナー
4
0
京都市
検討中
喫煙室6
屋上1
規定なし
規定なし
検討中
喫煙室
5
0
なし
規定なし
勤務時間内禁煙
検討中
(2010.10)
喫煙室
0
1
なし
一般車両は禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
1
0
喫煙コーナー1、屋上2
規定なし
(一部禁煙)
規定なし
建物内禁煙2004.6.
建物内禁煙2010.4.
大阪市
神戸市
決定2011.4.1.
喫煙室3
喫煙コーナー40
建物内禁煙2004.6.
奈良市
検討中
0
0
和歌山市
分煙
喫煙室9
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
議員・会派控室、喫煙コーナ-(屋外)
9
0
鳥取市
分煙
喫煙室3
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室
0
0
松江市
分煙
喫煙室6
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室(本庁舎の喫煙率を利用)
0
0
岡山市
分煙
喫煙室2
喫煙コーナー2、屋上1
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
0
1
ベランダ1、屋上1
すべて禁煙
自粛の呼びかけ
未検討?確
認
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
1
0
3
15
2
4
1
広島市
建物内禁煙 2008.9.
山口市*
検討中
喫煙室1
喫煙コーナー8
すべて禁煙
規定なし
検討中
議員・会派控室
徳島市
未検討
喫煙室12
喫煙コーナー13
なし
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙コーナー、議員・会派控室
高松市
分煙
喫煙室5
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室
松山市
分煙
喫煙室4
喫煙コーナー3
なし
規定なし
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
高知市
分煙
喫煙室8
喫煙コーナー1
一般車両は禁煙
規定なし
未検討
福岡市
検討中
喫煙コーナー6
喫煙コーナー4、ベランダ1
すべて禁煙
規定なし
17
2
喫煙コーナー、議員・会派控室
1
0
検討中
喫煙コーナー(本庁舎と共通)
0
0
佐賀市
検討中
喫煙室1
屋外コーナー1
ベランダ1、屋上1
すべて禁煙
規定なし
長崎市
検討中
喫煙室6
喫煙コーナー4、ベランダ1
規定なし
規定なし
未検討
議員・会派控室
熊本市
検討中
喫煙室11
喫煙コーナー1
なし
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室、議員・会派控室
喫煙コーナー3、ベランダ9
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室
喫煙コーナー11
一般車両は禁煙
規定なし
未検討
大分市
宮崎市
建物内禁煙2004.4.
検討中
喫煙室14
建物内禁煙 2003.5.
0
0
0
0
11
0
0
0
喫煙室、議員・会派控室
8
0
鹿児島市
建物内禁煙2010.9.
喫煙コーナー8
規定なし
規定なし
建物内禁煙2010.9.
6
1
那覇市
建物内禁煙2003.6.
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし
建物内禁煙2003.6.
0
0
資料2-6:特別区、政令市の一般庁舎・議会における禁煙実施状況
2010年9月18日時点
都道府県
禁煙実施状況
建物内禁煙
喫煙場所
公用車の禁煙化
建物内禁煙
禁煙化決定
勤務中の喫煙
禁煙実施状況
すべて禁煙
就業中喫煙禁止 建物内禁煙
禁煙化決定
禁煙化決定
喫煙場所
建物内禁煙
会派控え室のみ
検討中
喫煙室
一般車両は禁煙 自粛の呼びかけ 検討中
共用喫煙室
未検討
喫煙コーナー
規定なし
共用喫煙コーナー
規定なし
分煙
未検討
分煙
*:禁煙実施状況の色分けは、最も状況が悪い場所の色分けを使用しています。
一般庁舎
喫煙場所
(屋内)
禁煙実施状況
公用車の禁煙化
議会棟・フロア
勤務中の喫煙を
禁止する措置 禁煙実施状況
喫煙場所(屋外)
喫煙場所
(屋内)
空気清浄機
一般
庁舎
議会
分煙
喫煙室
議員・会派控室
3
4
一般車両は禁煙 規定なし
検討中
喫煙室、喫煙コーナー
2
1
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
すべて禁煙
規定なし
未検討
喫煙室
0
0
千代田区
分煙
喫煙室3
なし
すべて禁煙
中央区
検討中
喫煙室4
なし
港区
検討中
喫煙室1
喫煙コーナー2
屋上1
規定なし
新宿区
未検討
喫煙室1
屋外コーナー1
屋上1
文京区
分煙
喫煙室8
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし(注)
未検討
喫煙室
7
1
台東区
分煙
喫煙室5
なし
規定なし
規定なし
未検討
喫煙コーナー、議員・会派控室
5
1
墨田区
分煙
喫煙室1
ベランダ1
規定なし
規定なし
未検討
議員・会派控室
2
0
江東区
分煙
喫煙室3
なし
規定なし
規定なし
分煙
喫煙室
0
0
品川区
検討中
喫煙室10
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
1
0
目黒区
検討中
喫煙室13
なし
規定なし
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
大田区
分煙
喫煙室11
喫煙コーナー1
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室
10
1
一般車両は禁煙 自粛の呼びかけ 分煙
喫煙室、議員・会派控室
2
1
世田谷区
分煙
喫煙室1
喫煙室1、喫煙コーナー1
ベランダ1
渋谷区
分煙
喫煙室4
ベランダ4
一般車両は禁煙 規定なし
未検討
議員・会派控室
1
0
中野区
検討中
喫煙室3
喫煙コーナー1
規定なし
規定なし
検討中
喫煙コーナー
0
0
杉並区
検討中
喫煙室3
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
豊島区
検討中
喫煙室2
ベランダ2
一般車両は禁煙 規定なし
検討中
本庁舎の喫煙室を利用
2
0
北区
建物内禁煙 2004.6.
喫煙コーナー5、屋上2
すべて禁煙
自粛の呼びかけ 分煙
喫煙コーナー、議員・会派控室
0
0
荒川区
検討中
喫煙室1
喫煙室1、ベランダ2
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
板橋区
検討中
喫煙室3
屋上1
一般車両は禁煙 規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
0
0
練馬区
分煙
喫煙室8
なし
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、議員・会派控室
8
3
足立区
検討中
喫煙室4
喫煙コーナー2
すべて禁煙
規定なし
検討中
議員・会派控室
7
0
葛飾区
検討中
喫煙室2
喫煙コーナー1
一般車両は禁煙 規定なし
未検討
喫煙コーナー
2
0
喫煙室10
なし
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
江戸川区 検討中
規定なし
注:文京区では「小休止の範囲内で行う喫煙については禁止していない」
一般庁舎
喫煙場所
(屋内)
建物内禁煙(2008.4.)
→ 検討後分煙(2010.4.)
禁煙実施状況
川崎市
公用車の禁煙化
喫煙場所(屋外)
勤務中の喫煙を
禁止する措置
議会棟・フロア
喫煙場所
(屋内)
禁煙実施状況
空気清浄機
一般
庁舎
議会
喫煙コーナー3
ベランダ1
すべて禁煙
規定なし
分煙
喫煙室、2010.6.より分煙に後退
0
2
相模原市
検討中
喫煙室12
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室
0
0
浜松市
検討中
喫煙室6
なし
すべて禁煙
規定なし
検討中
喫煙室、議員・会派控室
1
0
喫煙コーナー3
すべて禁煙
自粛の呼びかけ 分煙
喫煙室
0
1
喫煙室1
すべて禁煙
規定なし
喫煙室、議員・会派控室
0
2
堺市
北九州市
建物内禁煙2004.4
建物内禁煙2011.1.1.
検討中
大学病院の敷地内禁煙を徹底するための優良事例
スタッフが違反しないための理由を添えた啓発
資料3-­‐1
患者さんが違反しないための警告
ホームページでのお知らせ
患者さんを禁煙外来に誘導するお知らせ
敷地周囲の喫煙防止に有効(昨年度も掲載)
職員を禁煙外来に誘導する貼り紙(違反喫煙多発場所に掲示)
精神科閉鎖病棟での喫煙と飲酒を同時に禁止する説明文と同意書
資料3-2:医学系大学病院における敷地内禁煙の実施状況一覧 (2011年3月15日時点)
敷地内禁煙
導入決定
検討中
未検討
検討後分煙
合計
医科系大学病院(80施設):一般病棟の敷地内禁煙(2011年2月17日時点)
2006年度
2007年度
2008年度
2009年度
2010年度
25
→
48
→
59
→
68
→
72
10
→
5
→
1
→
2
→
2
38
→
20
→
8
→
3
→
3
7
→
7
→
2
→
0
→
2
0
→
0
→
10
→
7
→
1
80
80
80
80
80
精神科病棟
禁煙(閉鎖病棟)
禁煙(開放病棟)
喫煙室or屋外
喫煙コーナー
病棟なし
合計
55
14
7
3
1
80
58 保険診療
7 自費診療
15 なし
80
医学系大学病院
山梨・医
信州・医
富山・医
金沢大・医
金沢医科大
福井・医
岐阜・医
浜松医
名古屋大・医
名市大・医
愛知医大
藤田・医
三重・医
滋賀医大
京都大・医
京都府医
大阪大・医
大阪市立・医
大阪医科大
関西医大
近畿大・医
神戸・医
兵庫医大
奈良医大
和歌山県医
鳥取・医
島根・医
岡山・医
川崎医大
広島・医
山口・医
徳島・医
香川・医
愛媛・医
高知・医
九州・医
福岡・医
久留米・医
産業医大
佐賀・医
長崎・医
熊本・医
大分・医
宮崎・医
鹿児島・医
2006年度
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
検討中
敷地内禁煙
決定
検討中
敷地内禁煙
検討中
検討中
敷地内禁煙
未検討
検討中
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
検討中
検討中
未検討
未検討
敷地内禁煙
検討中
決定
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
検討中
決定
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
検討中
検討中
検討中
検討中
未検討
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
検討中
検討中
決定
検討中
検討中
検討中
検討中
検討中
敷地内禁煙
決定
検討中
決定
検討中
検討中
検討中
検討中
未検討
決定
検討中
検討中
琉球・医
検討中
北大・医
札幌医大
旭川医大
弘前・医
岩手医大
秋田・医
東北・医
山形・医
福島県医
自治医大
獨協医大
筑波・医
群馬・医
埼玉医大
防衛医大
千葉・医
東大・医
東京医歯大
杏林・医
慶応・医
順天堂・医
昭和・医
帝京・医
東京医科大
慈恵医大
東京女子医
東邦大・医
日本大:板橋
日本医科大
横浜市・医
北里・医
東海大・医
聖マリ医
新潟・医歯総合
2007年度
→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
検討中
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
検討中
検討中
検討中
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
検討中
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
検討中
敷地内禁煙
検討中
決定
敷地内禁煙
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
→
敷地内禁煙
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
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→
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→
→
→
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→
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→
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→
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→
→
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→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
一般病棟の敷地内禁煙の状況
2008年度
2009年度
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 敷地内禁煙
敷地内禁煙
→ 検討後分煙
検討後分煙
検討中
検討後分煙
検討後分煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
検討後分煙
→
検討中
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
検討中
検討後分煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
検討後分煙
→
敷地内禁煙
検討後分煙
敷地内禁煙
→
→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
→
敷地内禁煙
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
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→
→
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→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
2007年10月
→
→
→
→
→
→
→
→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
→
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
敷地内禁煙
検討後分煙
→
→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
→
敷地内禁煙
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
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→
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→
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→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
保険
敷地内禁煙
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
禁煙
→
→
→
→
禁煙
治療
→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
精神科病棟の禁煙
(2011年2月17日時点)
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙
禁煙(開放病棟)
禁煙(開放病棟)
禁煙(開放病棟)
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
未検討
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
→
→
→
禁煙実施日
2006年7月
2006年4月
2004年3月
2007年10月
2008年6月
2003年7月
2006年10月
2007年12月
2005年5月
2008年9月
2007年6月
2004年2月
2010年9月
2010年1月
屋内喫煙室
保険
保険
保険
なし
なし
保険
保険
なし
保険
保険
保険
保険
喫煙ブース(開放病棟ロビー) 自費
禁煙
保険
禁煙
なし
屋外喫煙コーナー 禁煙
なし
2006年1月
禁煙
保険
2006年9月
禁煙
保険
2008年10月
禁煙(開放病棟)
保険
2006年12月
禁煙
保険
2006年8月
禁煙(開放病棟)
保険
2004年4月
喫煙室(分院:烏山病院) 保険
2009年10月
禁煙(開放病棟)
保険
2008年1月
禁煙
保険
2003年12月
喫煙室
なし
2006年6月
禁煙
保険
2011年1月
禁煙
自費
2007年5月
喫煙室
保険
2007年4月
禁煙(開放病棟)
保険
2009年10月
禁煙(開放病棟)
保険
屋外喫煙コーナー 屋内喫煙コーナー2(東病院) なし
2006年1月
病棟なし、外来のみ
なし
2006年10月
禁煙
保険
2006年12月
禁煙
保険
2010年1月
禁煙
なし
2007年4月
禁煙(開放病棟)
保険
2006年9月
禁煙
保険
2003年9月
禁煙
保険
2004年6月
禁煙
保険
2007年2月
禁煙
保険
2004年6月
禁煙
保険
2010年4月
禁煙
なし
2007年4月
禁煙
保険
2006年6月
禁煙
保険
屋外喫煙コーナー 禁煙
なし
2005年9月
禁煙(開放病棟)
保険
2006年5月
喫煙室
自費
2006年12月
禁煙(開放病棟)
保険
2006年4月
禁煙
保険
2010年1月
禁煙
保険
2011年4月
屋外喫煙コーナー
自費
2004年1月
禁煙
保険
2008年10月
禁煙
保険
2009年4月
禁煙
保険
2006年10月
禁煙(開放病棟)
保険
2004年2月
禁煙
保険
2007年8月
禁煙
保険
2008年4月
喫煙室2、喫煙コーナー2 なし
2005年4月
禁煙
なし
2007年4月
禁煙
保険
2007年4月
禁煙
保険
2007年12月
禁煙
保険
2009年3月
禁煙
保険
未定
病棟外で可能
なし
2010年4月
禁煙
保険
2007年1月
禁煙(開放病棟)
保険
2007年4月
禁煙
保険
2006年6月
禁煙
保険
2009年10月
禁煙
保険
禁煙
自費
2007年1月
禁煙
保険
2012年4月
喫煙コーナー
自費
2008年4月
禁煙
保険
2007年4月
禁煙
保険
2008年6月
禁煙
保険
2007年12月
禁煙(開放病棟)
保険
2007年1月
禁煙
保険
2007年10月
禁煙
自費
2008年4月
禁煙
なし
→
敷地内禁煙
検討後分煙
検討後分煙
→
2010年度
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
未検討
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討後分煙
→
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→
→
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
決定
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
敷地内禁煙
検討中
資料3-3:医学系大学病院における敷地内禁煙の実施状況一覧
(2011年3月15日時点)
敷地内禁煙の
実施状況
禁煙実施日 精神科閉鎖病棟の
禁煙状況
東京大学医科学研究所附属病院
敷地内禁煙
2009.4
岡山大学病院三朝医療センター
敷地内禁煙
2004.4
九州大学病院別府先進医療センター
分煙
鹿児島大学医学部附属病院霧島リハビリテーションセンター
敷地内禁煙
2007.4
横浜市立大学附属市民総合医療センター
敷地内禁煙
2008.4
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
検討中
岩手医科大学医学部附属花巻温泉病院
未検討
自治医科大学附属さいたま医療センター
分煙
獨協医科大学越谷病院
敷地内禁煙
2007.6
獨協医科大学日光医療センター
敷地内禁煙
2007.4
埼玉医科大学総合医療センター
分煙
埼玉医科大学国際医療センター
敷地内禁煙
北里大学東病院
分煙
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
敷地内禁煙
2008.4
順天堂大学医学部附属静岡病院
敷地内禁煙
2003.9
順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院
敷地内禁煙
2007.10
順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院
決定
2011.6
喫煙室
順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター
敷地内禁煙
2008.3
禁煙
順天堂大学医学部附属練馬病院
敷地内禁煙
2005.7
昭和大学医学部附属藤が丘病院
敷地内禁煙
昭和大学医学部附属豊洲病院
分煙
昭和大学医学部附属烏山病院
分煙
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
敷地内禁煙
2009.3
昭和大学病院附属東病院 敷地内禁煙
2004.4
昭和大学横浜市北部病院
敷地内禁煙
2006.10
帝京大学ちば総合医療センター
敷地内禁煙
2006.4
帝京大学医学部附属溝口病院 敷地内禁煙
2010.4
東海大学大磯病院
分煙
東海大学医学部付属東京病院
検討中
東海大学医学部付属八王子病院
分煙
東京医科大学八王子医療センター
敷地内禁煙
2008.7
東京医科大学茨城医療センター
敷地内禁煙
2006.5
東京慈恵会医科大学附属柏病院 敷地内禁煙
2009.4
東京慈恵会医科大学附属第三病院 分煙
東京慈恵会医科大学附属青戸病院
分煙
東京女子医科大学東医療センター
分煙
東京女子医科大学附属青山病院
敷地内禁煙
2008.7
東京女子医科大学 八千代医療センター
敷地内禁煙
2006.12
東邦大学医療センター大橋病院
分煙
東邦大学医療センター佐倉病院
敷地内禁煙
日本大学駿河台日本大学病院
分煙
日本大学医学部附属練馬光が丘病院
分煙
日本医科大学武蔵小杉病院
分煙
日本医科大学付属多摩永山病院
敷地内禁煙
日本医科大学千葉北総病院
分煙
聖マリアンナ医科大学東横病院
敷地内禁煙
2008.6
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
敷地内禁煙
2006.9
藤田保健衛生大学七栗サナトリウム
分煙
藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院
分煙
関西医科大学附属滝井病院
敷地内禁煙
2009.4
近畿大学医学部堺病院
敷地内禁煙
2007.2
近畿大学医学部奈良病院
敷地内禁煙
2010.1
兵庫医科大学ささやま医療センター 敷地内禁煙
2010.3
兵庫医科大学ささやま老人保健施設 敷地内禁煙
2010.3
川崎医科大学附属川崎病院 敷地内禁煙
2004.4
久留米大学医療センター
決定
2012.4
福岡大学筑紫病院
敷地内禁煙
2007.4
関西医科大学香里病院
敷地内禁煙
2010.7
敷地内禁煙
決定
検討中
未検討
分煙
合計
35
2
2
1
18
58
大学病院名(60施設)
禁煙
2008.9
喫煙コーナー
喫煙室
禁煙
2003.6
2009.4
禁煙
資料4‐2
新幹線の禁煙化率 路線別比較表
(=受動喫煙のない車両 全車両)
2005年12月10日のダイヤ改正における変更点
2006年3月18日のダイヤ改正における変更点
2007年3月18日のダイヤ改正における変更点
2008年3月15日のダイヤ改正における変更点
2009年3月14日のダイヤ改正における変更点
2010年3月13日のダイヤ改正における変更点
2011年3月12日のダイヤ改正における変更点
線区名
運行会社
九州新幹線
JR九州
運行
本数
主に「のぞみ」
N700系
700系
300系
N700系7000代
700系7000代
500系7000代
100系
167
109
50
36
43
18
22
主に「みずほ」「さくら」
ひかりレールスター、こだま
こだま
こだま
主に「みずほ」「さくら」
さくら、つばめ
N700系8000代
800系
E5系
E2系
E2系+E3系
MAXやまびこ
E4系
やまびこ
E2系+E3系
E2系
200系
MAXなすの
E4系
JR東日本
なすの
東北∼秋田
東北∼山形
←JR東日本の各線は2010年12月4日のダイヤ改正における変更点
車両形式
はやぶさ
はやて
はやて103,111,102号
東北新幹線
2011年2月更新:半沢一宣(交通権学会)
(『JR時刻表』2011年2月号に基づき修正)
列車名
主に「ひかり」「こだま」
東海道・山陽 JR東海
新幹線
JR西日本
作成:大和浩、本多融、安藤肇(産業医科大学健康開発科学研究室)
こまち
つばさ
E2系+E3系
E4系+E3系
E2系
200系
E3系
E3系
64
73
6
48
3
2
33
19
30
4
2
0
15
4
7
5
32
33
編成車両 受動喫煙 運行車両
受動喫煙
総数
ゼロ車両
総数
ゼロ車両総数
16
16
16
8
8
8
6
8
6
10
10
16
16
8
16
10
10
16
8
16
15
10
10
6
7
243
MAXとき
上越新幹線
JR東日本
とき
MAXたにがわ
たにがわ
E4系
E1系
200系
E4系
E1系
200系
4
18
18
16
11
12
4
12
16
8
12
10
16
8
12
10
95
長野新幹線
JR東日本
あさま
E2系
57
8
禁煙化率
12
10
10
6
5
6
2
2672
1744
800
288
344
144
132
2004
1090
500
216
215
108
44
75.0%
62.5%
62.5%
75.0%
62.5%
75.0%
33.3%
路線合計
6124
4177
68.2%
6
6
512
438
384
438
75.0%
100.0%
路線合計
950
822
86.5%
10
10
16
16
8
16
10
10
16
8
16
15
10
10
6
7
60
480
48
32
264
304
300
40
32
0
240
60
70
50
192
231
60
480
48
32
264
304
300
40
32
0
240
60
70
50
192
231
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
路線合計
2403
2403
100.0%
16
8
12
10
16
8
12
10
64
144
216
160
176
96
48
120
64
144
216
160
176
96
48
120
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
路線合計
1024
1024
100.0%
8
456
456
100.0%
∼新幹線禁煙化の流れ∼
2004年3月13日 開業時より九州新幹線つばめは全車両禁煙
2004年7月1日 山陽新幹線ひかりレールスターの⑤号車が禁煙化された
2005年12月10日 長野新幹線あさまは全車両禁煙化
2006年3月18日 東海道・山陽新幹線のぞみ、ひかり、こだま16両編成の④号車が禁煙化された
2007年3月18日 東北・上越・秋田・山形新幹線が全車両禁煙化された
2007年7月1日 東海道・山陽新幹線でN700系のぞみ運行開始(全席禁煙・喫煙室あり)
2008年12月1日 山陽新幹線、喫煙車両のあった0(ゼロ)系「こだま」を廃し、代替として500系8両編成運転開始(全席禁煙・喫煙室あり)
2010年3月1日 東海道・山陽新幹線で500系のぞみ運転終了(2/28限り)
2010年4月19日 山形新幹線用400系が運転終了(4/18限り)
2010年12月4日 東北新幹線が新青森まで全線開業
2011年3月5日 東北新幹線でE5系「はやぶさ」運転開始
2011年3月12日 九州新幹線全線開業、N700系を使用した山陽新幹線直通列車「みずほ」「さくら」運転開始
(全席禁煙・喫煙室あり。7000代はJR西日本所属、8000代はJR九州所属の車両)
東海道・山陽新幹線のぞみ、ひかり、こだま16両編成の③号車とひかりレールスターの②号車が禁煙化された
(これにより、16両編成の「のぞみ」「ひかり」と「ひかりレールスター」の自由席は全車禁煙に)
100系「こだま」4両編成廃止
※運行本数は平日の定期列車を基準とした。(『JR時刻表』で斜字・◆マーク付きの臨時列車は数えない)
したがって、運転期日欄に「土曜・休日運休」の注記がある列車はカウントしているが、「月∼金曜運転」の注記がある列車は
カウントしていない。
※東北新幹線と上越新幹線には一部の車両を締め切り回送扱いとしている(一部の車両にしか乗車できない)列車があるが、
過年度の表との整合性を考慮し、便宜的に締め切り回送扱いを考慮しないものとした車両数で計算を行った。
資料4‐2
新幹線の禁煙化率 路線別比較表
(=受動喫煙のない車両 全車両)
2005年12月10日のダイヤ改正における変更点
2006年3月18日のダイヤ改正における変更点
2007年3月18日のダイヤ改正における変更点
2008年3月15日のダイヤ改正における変更点
2009年3月14日のダイヤ改正における変更点
2010年3月13日のダイヤ改正における変更点
2011年3月12日のダイヤ改正における変更点
線区名
運行会社
九州新幹線
JR九州
運行
本数
主に「のぞみ」
N700系
700系
300系
N700系7000代
700系7000代
500系7000代
100系
167
109
50
36
43
18
22
主に「みずほ」「さくら」
ひかりレールスター、こだま
こだま
こだま
主に「みずほ」「さくら」
さくら、つばめ
N700系8000代
800系
E5系
E2系
E2系+E3系
MAXやまびこ
E4系
やまびこ
E2系+E3系
E2系
200系
MAXなすの
E4系
JR東日本
なすの
東北∼秋田
東北∼山形
←JR東日本の各線は2010年12月4日のダイヤ改正における変更点
車両形式
はやぶさ
はやて
はやて103,111,102号
東北新幹線
2011年2月更新:半沢一宣(交通権学会)
(『JR時刻表』2011年2月号に基づき修正)
列車名
主に「ひかり」「こだま」
東海道・山陽 JR東海
新幹線
JR西日本
作成:大和浩、本多融、安藤肇(産業医科大学健康開発科学研究室)
こまち
つばさ
E2系+E3系
E4系+E3系
E2系
200系
E3系
E3系
64
73
6
48
3
2
33
19
30
4
2
0
15
4
7
5
32
33
編成車両 受動喫煙 運行車両
受動喫煙
総数
ゼロ車両
総数
ゼロ車両総数 禁煙化率
16
16
16
8
8
8
6
8
6
10
10
16
16
8
16
10
10
16
8
16
15
10
10
6
7
243
MAXとき
上越新幹線
JR東日本
とき
MAXたにがわ
たにがわ
E4系
E1系
200系
E4系
E1系
200系
4
18
18
16
11
12
4
12
16
8
12
10
16
8
12
10
95
長野新幹線
JR東日本
あさま
E2系
57
8
12
10
10
6
5
6
2
2672
1744
800
288
344
144
132
2004
1090
500
216
215
108
44
75.0%
62.5%
62.5%
75.0%
62.5%
75.0%
33.3%
路線合計
6124
4177
68.2%
6
6
512
438
384
438
75.0%
100.0%
路線合計
950
822
86.5%
10
10
16
16
8
16
10
10
16
8
16
15
10
10
6
7
60
480
48
32
264
304
300
40
32
0
240
60
70
50
192
231
60
480
48
32
264
304
300
40
32
0
240
60
70
50
192
231
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
路線合計
2403
2403
100.0%
16
8
12
10
16
8
12
10
64
144
216
160
176
96
48
120
64
144
216
160
176
96
48
120
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
路線合計
1024
1024
100.0%
8
456
456
100.0%
∼新幹線禁煙化の流れ∼
2004年3月13日 開業時より九州新幹線つばめは全車両禁煙
2004年7月1日 山陽新幹線ひかりレールスターの⑤号車が禁煙化された
2005年12月10日 長野新幹線あさまは全車両禁煙化
2006年3月18日 東海道・山陽新幹線のぞみ、ひかり、こだま16両編成の④号車が禁煙化された
2007年3月18日 東北・上越・秋田・山形新幹線が全車両禁煙化された
2007年7月1日 東海道・山陽新幹線でN700系のぞみ運行開始(全席禁煙・喫煙室あり)
2008年12月1日 山陽新幹線で0系運転終了(11/30限り)、代替として500系8両編成運転開始(全席禁煙・喫煙室あり)
2010年3月1日 東海道・山陽新幹線で500系のぞみ運転終了(2/28限り)
2010年4月19日 山形新幹線用400系が運転終了(4/18限り)
2010年12月4日 東北新幹線が新青森まで全線開業
2011年3月5日 東北新幹線でE5系「はやぶさ」運転開始
2011年3月12日 九州新幹線全線開業、N700系を使用した山陽新幹線直通列車「みずほ」「さくら」運転開始
(全席禁煙・喫煙室あり。7000代はJR西日本所属、8000代はJR九州所属の車両)
東海道・山陽新幹線のぞみ、ひかり、こだま16両編成の③号車とひかりレールスターの②号車が禁煙化された
(これにより、16両編成の「のぞみ」「ひかり」と「ひかりレールスター」の自由席は全車禁煙に)
100系「こだま」4両編成廃止
※運行本数は平日の定期列車を基準とした。(『JR時刻表』で斜字・◆マーク付きの臨時列車は数えない)
したがって、運転期日欄に「土曜・休日運休」の注記がある列車はカウントしているが、「月∼金曜運転」の注記がある列車は
カウントしていない。
※東北新幹線と上越新幹線には一部の車両を締め切り回送扱いとしている(一部の車両にしか乗車できない)列車があるが、
過年度の表との整合性を考慮し、便宜的に締め切り回送扱いを考慮しないものとした車両数で計算を行った。
2011年2月更新:半沢一宣(交通権学会)
JR四国、特急の編成表(2011年3月12日現在)
列車名
(車両愛称、ア=アンパンマン列車)
主な運転区間
(左側が①号車方)
資料4-4
運行本数
編成車両
総数
受動喫煙
ゼロ車両
運行車両
総数
受動喫煙
ゼロ車両総数
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
100.0%
10
8
8
80
80
指
自
自
自
自
指
指
指・G
100.0%
16
7
7
112
112
指
*
自
自
自
指
指
指・G
100.0%
4
5
5
20
20
自
自
指
指
指・G
100.0%
1
4
2
7
2
2
2
指
*
自
7
28
28
G・指
指
自
自
指
*
指・自
自
6
1
3
4
18
4
6
16
自
自
3
4
18
4
6
16
G・指
2
4
3
4
3
4
指・自
指・自
指・自
自
自
自
自
自
自
100.0%
19
3
3
57
57
指・自
自
自
100.0%
2
5
5
10
10
自
自
自
自
自
100.0%
2
3
3
6
6
G・指
指
自
自
*
指
自
自
100.0%
2
2
2
4
4
G・指
指
自
自
*
指・自
自
2000系DC
2000系DC
100.0%
3
3
3
9
9
G・指
指・自
自
100.0%
2
6
6
12
12
G・指
指・自
自
*
*
指
自
2000系DC
100.0%
4
5
5
20
20
G・指
指・自
自
*
*
指・自
自
自
自
8000系EC
いしづち36号
しおかぜ9,21,10,22号+いしづち13,25,10,22号(ア)
宇和海5,11,29,2,8,14号(ア)
宇和海31号(ア)
いしづち3,34号
宇和海3,25,22,36号
宇和海1,7,9,13,15,17,19,21,23,25号
宇和海4,6,10,12,16,18,20,24,28号
宇和島・松山∼高松・岡山
宇和島∼松山
2000系DC
(松山車)
宇和島∼松山
2000系DC
(TSE含む)
2000+N2000
伊予西条∼高松
南風7,6号(ア)+うずしお11,6号
宿毛・高知∼岡山(南風)
徳島∼岡山(うずしお)
南風23,22号(ア)+うずしお27,22号
南風3,2,24号(ア)
南風25(ア),20号+しまんと9,6号
南風1,17,4,28号+しまんと3,7,4,8号
南風5,11,13,19,21,10,12,16,18号
しまんと1,10号、あしずり51,2,54号
100.0%
2000系DC
(松山車)
宇和島・松山∼高松
いしづち4号、ミッドナイトEXP高松
宿毛・中村・高知∼岡山(南風)
宿毛・中村・高知∼高松(しまんと)
宿毛・中村∼高知(あしずり)
編成(丸数字は号車番号)
受動喫煙
ゼロ割合
車両形式
しおかぜ3,7,15,19,27,4,8,16,20,28号+
いしづち7,11,19,23,31,2,8,16,20,28号
しおかぜ1,5,11,13,17,23,25,29,6,12,14,18,24,26,30号+ 松山・伊予西条∼岡山(しおかぜ)
松山∼高松(いしづち)
いしづち5,9,15,17,21,27,29,33,6,12,14,18,24,26,30,36号
松山∼新居浜(ミッドナイト)
しおかぜ2号、いしづち1,32号、ミッドナイトEXP松山
作成:大和浩、本多融、安藤肇(産業医科大学健康開発科学研究室)
2000+N2000
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
2000系DC
100.0%
14
3
3
42
42
G・指
指・自
自
南風9,15,8,14号
2000系DC
100.0%
4
3
3
12
12
指
自
自
南風27,26号、しまんと5,2号、あしずり3号
2000系DC
100.0%
5
2
2
10
10
指・自
自
100.0%
1
5
5
5
5
指・自
自
自
100.0%
9
3
3
27
27
指・自
自
自
100.0%
15
2
6
4
2
2
2
3
2
2
2
3
30
30
指・自
自
4
12
12
4
12
12
指・自
指・自
自
自
※
自
14
2
2
28
28
指・自
自
586
586
うずしお4号
うずしお1,5,23,31,33,2,10,16,28号
うずしお3,9,13,15,17,19,21,15,12,14,18,20,24,26,30号
うずしお29,8号
うずしお7,32号、剣山5,7,6,8号
剣山11,13,2,10号
剣山1,3,9,4,12号、むろと1,3,5,2,4号
ホームエクスプレス阿南1,3,2号
徳島∼高松
N2000系DC
185系DC
徳島∼高松(うずしお)
海部・徳島∼穴吹・阿波池田(剣山)
海部・牟岐∼徳島(むろと)
阿南∼徳島(ホームエクスプレス阿南)
185系DC
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
総数
156
自
自
自
自
禁煙化率 100.0%
*の号車は多客期のみ連結(※は「ゆうゆうアンパンマンカー」(指定席&プレイルーム・禁煙)、主に学校休み期間に連結)
「南風7,23,6,22号」の①∼④号車は土佐くろしお鉄道(第三セクター)の受け持ちのため、禁煙化率の計算には「うずしお」の3両または2両(⑥∼⑧号車)のみ算入
2005年12月10日のダイヤ改正における変更点
2006年3月18日のダイヤ改正における変更点
2007年3月18日のダイヤ改正における変更点
2008年3月15日のダイヤ改正における変更点
2009年3月14日のダイヤ改正における変更点
2010年3月13日のダイヤ改正における変更点
2011年3月12日のダイヤ改正における変更点
禁煙化の動き
2006年3月以前:「いしづち7,9,19,21,31,33,2,6,16,18,28,30号」の②号車には喫煙ルームあり(リニューアル改造に伴い順次設置中)
喫煙室のある車両は受動喫煙車両、かつ③号車の喫煙車両の隣なので②号車は全て受動喫煙車両として計算
2006年3月18日:「しおかぜ1,2号」「いしづち9,11,15,17,21,23,27,29,33,6,8,12,14,18,20,24,26,30号」の②号車に喫煙室あり。③号車は禁煙であり、②号車はいずれにしろ受動喫煙車両
「いしづち3,32号」は③号車が禁煙化されたが④号車(喫煙)の隣であるため喫煙車→受動喫煙車。②号車禁煙車両に喫煙室ができ、受動喫煙車であることは変わらず
「ミッドナイトEXP松山」の③号車:喫煙→禁煙。②号車:禁煙車に喫煙室を作ったため受動喫煙車
2006年6月ごろ:8000系EC使用の「いしづち」の③号車は禁煙化されたが、この表では060318時点の計算をおこなう
2006年6月30日:「南風7,23,6,22号」(アンパンマン列車4両編成、土佐くろしお鉄道保有車両)の④号車に喫煙室を設置、全席禁煙化
2006年8月1日:「南風3,25,2,24号」(アンパンマン列車3両編成)の③号車に喫煙室を設置、全席禁煙化
2007年3月18日:8000系EC使用の「いしづち」「しおかぜ」「ミッドナイトEXP松山」の全ての②号車に喫煙室を設置。③号車は禁煙車両となったが喫煙できる④号車の隣であり受動喫煙車両
2007年10月1日:土佐くろしお鉄道の宿毛に発着していた「南風」「しまんと」「あしずり」の大部分が中村発着となる
2008年3月15日:「サンライズ瀬戸」を除く全列車で全席禁煙化、合わせてデッキの灰皿を全て撤去。2000系DC(グリーン席付き3両編成)を使用する「南風」「しまんと」の③号車に喫煙室を設置。
「ホームエクスプレス阿南」運転開始(毎日運転の臨時列車扱い)
2008年6月ごろ以降:アンパンマン列車で運転する「しおかぜ」「いしづち」「宇和海」の④⑤⑧号車(岡山・高松向き先頭車)に順次喫煙室設置。「宇和海25号」では②③号車が喫煙室設置車両に該当。
『JR時刻表』では喫煙室設置号車は④⑧号車(宇和海25号では②号車)のみと案内されているが、実際には⑤号車(宇和海25号では③号車)に充当される車両にも設置されている(2009年1月に半沢が実車確認)
2009年3月2日:8000系EC「しおかぜ」「いしづち」の⑤号車に喫煙ルーム設置開始(現在順次設置中。日付は『JR電車編成表2009夏号』(交通新聞社)p.194による)
2009年3月14日:「いしづち3,32号」を5両編成に変更、「あしずり51号」新設(毎日運転の臨時列車扱い)、「ホームエクスプレス阿南」定期化
N2000系DCを使用する「うずしお」「南風9,8号」「しまんと9,4号」「あしずり51号」「いしづち4号」「ミッドナイトEXP高松」の徳島・高知向き先頭車に喫煙室設置
2010年3月13日:8000系EC「いしづち7,9,11,19,21,23,31,33,2,6,8,16,18,20,28,30号」の②号車(喫煙室あり)を多客時のみ連結に変更、「あしずり51号」廃止
「宇和海」のうちTSE編成を使用する一部の列車と「うずしお5・8号」で、平日の編成を2両に変更(週末は引き続き3両)
2010年6月1日:「いしづち」「宇和海」の一部列車の編成両数を変更(高速道路無料化の社会実験に伴う利用者減のため)
2011年3月12日:「いしづち」「宇和海」「うずしお」などで編成短縮、全列車の喫煙ルームを廃止
自
資料4‐5
大手私鉄有料特急列車の禁煙化率の変遷
(各年4月1日現在の在籍車両数ベースで算出)
資料『鉄道ファン』各年9月号(2006年のみ10月号)付録「大手私鉄車両配置表」ほか
修正 2011年1月・半沢一宣(交通権学会)
120%
100%
東武鉄道
80%
西武鉄道
京成電鉄
小田急電鉄
60%
名古屋鉄道
近畿日本鉄道
40%
南海電気鉄道
20%
0%
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
このグラフは、各社で有料特急列車(運賃=乗車券以外に特急・急行料金も必要な列車)として運用される車両に
ついて、受動喫煙のない清浄な空気の車両として運転される車両数が、在籍車両総数に対してどのくらいの割合で
存在するかを示したものである。
2011年のデータのうち、京成電鉄については、2010年7月17日の成田新高速鉄道(成田スカイアクセス)開業に伴
うダイヤ改正における必要車両数から、同日時点での在籍車両数を推定した。
また近畿日本鉄道については、2011年1月1日時点で判明している車両新造・廃車などの情報に基づき、禁煙化率
を算出した。
(参考サイト「近畿日本鉄道博物館」 http://www.k-m.jp/)
近畿日本鉄道では、汎用型特急車両を使用する6両編成以上の列車において、禁煙化率が変わるケースがある。具
体的には、
1.4両固定編成の④号車は、4両単独で運転されるときには受動喫煙のない清浄な空気の車両だが、
6両以上に増結して運転されるときは喫煙車である⑤号車からの影響を受け受動喫煙が発生する
2.8両または10両編成に増結して運転される列車では、⑦∼⑩号車は常に禁煙車とされるため、
通常は喫煙車として運転される車両が受動喫煙のない清浄な空気の車両となる
(この場合、増結車では事前に空調装置の清掃・脱臭作業を実施)
などである。
このため、上の数値は運行車両数ベースで算出した禁煙化率(JRの表の作成で用いた計算方法での算出値)とは
微妙に異なっている点に注意されたい。
南海電気鉄道では、「こうや・りんかん」のうち8両編成で運転される列車の一部で31000系と11000系を併結した
場合に限り、④⑤号車間の通り抜けができるため、④号車で受動喫煙が発生する。ただし、この併結パターンが生
じるのは不定期(平均3日に1日)のため、ここでは考慮していない。
また同社では、過去に「ラピート」のデッキに灰皿を設置し喫煙可能としていた期間があるが、灰皿を撤去し列車
内を完全禁煙とした時期が確認できていないため、ここでは考慮していない。したがって、同社における過年度分
の実際の禁煙化率は、上の数値よりも低い可能性がある。
(半沢が、「ラピート」がデッキも含め完全禁煙であることを現地確認したのは、2007年1月)
その他の鉄道会社では、在籍車両数ベースで算出した禁煙化率(上の数値)と運行車両数ベースで算出した禁煙化
率(JRの表の作成で用いた計算方法での値)とは、完全に一致する。
上記以外の大手・中小私鉄では、調査対象期間中の有料特急列車に喫煙できる車両を連結していたケースは確認さ
れていない。
※2011年1月に集計し直した際、過年度の表における集計ミスが何ヶ所か見つかり修正した関係で、禁煙化率の
数値が過年度の表のものと一致しない部分がある。
資料 5-1 (添付資料を含む要望書の全文は本研究班のホームページにて公開) http://www.tobacco-control.jp/ 2011 年 2 月 12 日 厚生労働大臣 細川律夫 殿 厚生労働副大臣 小宮山洋子 殿 労働政策審議会 諏訪康雄 殿 安全衛生分科会 相澤好治 殿 厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 労働衛生課 環境改善室室長 亀澤典子 殿 建物内を全面禁煙とする労働安全衛生法の改訂に関する要望書 日本禁煙推進医師歯科医師連盟 会長 大島 明 謹啓 私ども日本禁煙推進医師歯科医師連盟は、国民の健康をタバコの害から守るため結成され、
「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)」の紹介と誠実な履行の要請、過去 4
回開催された FCTC 締約国会議の概要紹介、禁煙治療の確立と有効性の検証など幅広い活動を過
去 20 年間にわたって行ってきました。 受動喫煙は肺がんや心筋梗塞のリスクを上昇させることが、すでに科学的に証明されており、
わが国では受動喫煙による超過死亡は 6800 人と推算されています(資料1)。諸外国では FCTC
に沿って、サービス産業も含むすべての職場を全面禁煙とする受動喫煙防止法が施行され、そ
のような国では国民全体の心筋梗塞や小児喘息が減少したことが報告されています(資料2)。
一方、わが国では全面禁煙の事業場(職場)は 18%しかなく、逆に、54%の事業場ではまった
く対策がとられていない実態が明らかになりました(2007 年、厚生労働省)。 2010 年 12 月 22 日に労働政策審議会から厚生労働大臣に提出された「今後の職場における安
全衛生対策について(建議)」では、受動喫煙防止対策を義務化することを述べていますが、こ
れには以下に示す問題点があります。建議の問題点を踏まえ、すべての労働者を速やかに受動
喫煙から保護することが可能となる労働安全衛生法の改訂をお願いいたします。 1)不適切な対策である空間分煙(喫煙室・喫煙区域)を勧奨していること 煙を漏らさない喫煙室をつくることは不可能です(資料3)
。FCTC 第 8 条「たばこの煙にさらされ
ることからの保護」履行のためのガイドラインには「空間分煙は不適切」と明記されています。加
えて、換気の強化は経済的負担と二酸化炭素の排出による地球環境への負荷が発生します。 また、喫煙室を使用した場合、
「受動喫煙防止対策について」
(健発 0225 第 2 号)でも指摘されてい
る残留タバコ成分の問題を解決できません。 2)室内空気環境の基準として不適切な基準が用いられていること 空気環境の評価に「浮遊粉じん(直径約 10μm 以下)濃度として 0.15mg/m3 以下」が用いられてい
ますが、WHO では直径が 2.5μm 以下の微小粒子状物質(PM2.5)を測定し、その基準として人体に影
響が見られないレベルとして年平均で 10μg/m3、24 時間平均で 25μg/m3 を採用しています。環境省
ではすでに PM2.5 による測定と評価を開始しています。室内についても同様の検討が必要です。 3)サービス産業の全面禁煙化は困難であるという印象を国民に与えたこと アイルランドやイギリス、ニュージーランドなど多くの国ですべての職場を全面禁煙とする受動
喫煙防止法が施行されています。それらの国では飲食店等だけでなく、バーやカジノでも全面禁
煙が可能であり、経済的な不利益も発生しませんでした(資料4)。わが国でも、1 万軒以上の全
面禁煙の飲食店が営業をおこなっておりますし(資料5)、神奈川県受動喫煙防止条例の施行によ
って禁煙化された店舗も通常通り営業されています。飲食店等のサービス産業の全面禁煙化は決
して不可能なことではありません。それどころか、わが国の非喫煙率は 77%であり、多くの国民
は禁煙の店舗で食事を楽しむことを希望しています。 4)サービス産業の営業区域での喫煙を認め、職業的な受動喫煙を容認していること 2010 年、日本産業衛生学会は許容濃度の勧告において、
「タバコ煙」を強い発がん性物質として分
類する改訂を行いました(資料6)。現状では、ほとんどの飲食店等のサービス産業で喫煙が行わ
れているため、そこを利用する際に受動喫煙を避けられないだけでなく、サービス産業で働く約
600 万人の労働者が勤務中に毎日数時間も受動喫煙に曝露されています(資料7)。特に、喫煙者
の吐き出す煙に直接曝露される接客担当者の受動喫煙は深刻な問題です(資料8)。また、そのよ
うな接客担当者として、多くの未成年や若者が働いています。若者を受動喫煙の被害から守るた
め、また、全国民の疾病予防のためにも営業区域での喫煙を容認するべきではありません。 5)罰則規定がないこと 諸外国の受動喫煙防止法の多くは、違反した場合の罰金と営業停止を含む罰則を定め、これによ
って全面禁煙が徹底されています。職場の受動喫煙防止対策には、違反に対する罰則規定が必要
です。 サービス産業を含むすべての職場での受動喫煙を防止するためには全面禁煙化を義務とする
ことが最も重要なことです。不適切な対策である空間分煙を容認するべきではありません。ま
た、一旦、喫煙室・喫煙区域が設置されてしまうと、いざ全面禁煙を導入しようとするときの
障害にもなります。 WHO 世界禁煙デーの 2011 年のテーマは、
「The WHO Framework Convention on Tobacco Control」
であり、FCTC を誠実に履行することが取り上げられています(資料9)。すべての労働者を受
動喫煙から保護するために、サービス産業も含む屋内の職場のすべてを全面禁煙とする労働安
全衛生法の改訂をお願いいたします。 謹白 日本禁煙推進医師歯科医師連盟事務局 〒104-0045 東京都中央区築地 2-7-12 15 山京ビル 1107 号室 Tel: 03-3541-6183 Fax: 03-3541-2558 資料 5-2 (添付資料を含む要望書の全文は禁煙推進学術ネットワークの HP で公開)
平成 22 年 6 月 11 日 厚生労働大臣 長妻 昭 様 文部科学大臣 川端 達夫様 厚生労働省医政局長 阿曽沼 慎司 様 文部科学省中央教育審議会会長 三村 明夫 様 医・歯学部 学長、学部長、病院長様 医・歯学部、大学病院を敷地内全面禁煙とする施設基準設定に関する要望書 12 学会禁煙推進学術ネットワーク 日本癌学会 日本口腔衛生学会 日本公衆衛生学会 日本呼吸器学会 日本循環器学会 日本歯周病学会 日本心臓病学会 日本肺癌学会 日本口腔外科学会 日本産科婦人科学会 日本小児科学会 日本麻酔科学会 謹啓 貴職におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 私ども禁煙推進学術ネットワークは、専門の異なる 12 の医・歯学会が参加し、学
術的観点から禁煙推進のための社会貢献活動を行ってきました。これまでに JR の全
面禁煙化や禁煙治療の保険適用、サービス産業を含む全ての職場を全面禁煙とする立
法措置に関する要望書の提出をおこなってきました。また、過去4年間にわたって、
医・歯学部と大学病院の敷地内禁煙の導入状況のモニタリングを行ない、各施設にフ
ィードバックを行ってきました。 大学病院が敷地内禁煙であることは、喫煙する患者さんが入院や通院によって禁煙
するきっかけとなります。また、ニコチンパッチや内服薬を用いた禁煙治療が保険適
用されるための必要条件でもあります(添付資料1)。 現在までに 8 割の大学病院で敷地内禁煙が導入されています(添付資料2)。 一方で、残念なことに「喫煙場所を残す施設」が散見されるようになりました。そ
のような施設が心配している「隠れ喫煙による火事」や「患者さんとのトラブル」は、
すでに敷地内禁煙を導入した多くの先行事例により杞憂であったことが証明されて
います。また、医療従事者のタバコ離れにも有効です(添付資料3)。 さらに、平成 22 年 3 月 25 日に厚生労働省健康局長から通知された「受動喫煙防止
対策について」では、「少なくとも官公庁や医療施設においては、全面禁煙とするこ
とが望ましい」ことが示されました。 敷地内禁煙とすることを各施設の判断に任せるのではなく、大学病院とその母体で
ある医・歯学部を敷地内全面禁煙とすることを施設基準として取り上げて頂きたく、また、
各施設におかれましても積極的に敷地内禁煙に取り組まれますよう、本要望書を提出
いたします。 謹白 お問合わせ先:禁煙推進学術ネットワーク 委員長:藤原久義 〒660-0828 兵庫県尼崎市東大物町1丁目1番1号 兵庫県立尼崎病院院長室内 電話:06-6482-1521、FAX:06-6482-7430 資料 5-3 (添付資料を含む要望書の全文は禁煙推進学術ネットワークの HP で公開) 平成 23(2011)年 1 月 11 日 神戸大学 神戸大学 神戸大学 神戸大学 神戸大学 学長 福田秀樹様 医学研究科長・医学部長 高井義美様 医学部付属病院長 杉村和朗様 医学研究科・医学部 教授会御中 医学部同窓会 会長様 神戸大学 大学院医学研究科・医学部の喫煙室を撤去し、敷地内全面禁煙に復
することに関する要望書 17 学会禁煙推進学術ネットワーク 日本癌学会 日本口腔衛生学会 日本公衆衛生学会 日本呼吸器学会 日本歯周病学会 日本循環器学会 日本心臓病学会 日本麻酔科学 日本人間ドック学会 日本口腔インプラント学会 日本歯科人間ドック学会 日本口腔外科学会 日本産科婦人科学会 日本小児科学会 日本補綴歯科学会 日本頭頸部癌学会 謹啓 私ども禁煙推進学術ネットワークは、専門の異なる医師・歯科医師が学術的観点から禁
煙推進のための社会貢献活動を行なうために 2006 年に創設され、現在 17 学会が参加して、
これまでに禁煙治療の医療保険適用、JR や官公庁の禁煙化の推進などの活動を行なってき
ました。 日本における喫煙対策推進の先端・中心であるべき医学部と大学病院の敷地内禁煙化は、
重要な項目として、過去4年間にわたりモニタリングを行なっております。医学部と大学
病院における敷地内全面禁煙は、医学生を初めとする医療従事者の教育環境として、全て
の患者様の治療環境として、また、そこで働く職員の職場環境として極めて重要であり、
2010 年 4 月時点における敷地内禁煙の医学部は 80 校中の 44 校、大学病院は 70 施設に達
しております(別添資料)。貴大学も 2008 年 3 月から敷地内禁煙を実施ずみの優良な施設
の一翼でありました。一連の調査結果に基づき、本ネットワークから厚生労働省に対して
「喫煙を容認する医学部に対して敷地内の全面禁煙化を早期に導入させるべきである」と
いう趣旨の要望書を提出しております。その後、厚生労働省健康局から「受動喫煙防止対
策について」
(健発 0225 第 2 号、平成 22 年 2 月 25 日)が通知され、
「少なくとも医療機関
は全面禁煙」とすべきことが示され、これまで以上に医療機関の敷地内禁煙の導入が加速
する状況になっております。 ところが、残念なことに貴医学部にリフレッシュルームと称する「喫煙室」が今年 10 月
に設置されたという情報が写真とともに本ネットワークに寄せられました。2 年半も継続
されていた貴医学部の敷地内禁煙の、通常では考えられない大きな後退は誠に遺憾であり、
本ネットワークに参加する 17 学会は、貴医学部の「喫煙室」を廃止して敷地内全面禁煙に
復することを強く要望いたします。 謹白 お問合わせ先:禁煙推進学術ネットワーク 委員長:藤原久義 〒660-0828 兵庫県尼崎市東大物町1丁目1番1号 兵庫県立尼崎病院院長室内 電話:06-6482-1521、FAX:06-6482-7430 資料5-4 (添付資料を含む要望書の全文は禁煙推進学術ネットワークの HP にて公開)
平成 22 年 6 月 5 日
四国旅客鉄道株式会社(JR四国) 代表取締役社長 松田 清宏 様 JR四国の車両の全面禁煙化と
ホームを含む駅構内全面禁煙化の再度のお願い
禁煙推進学術ネットワーク 日本癌学会、 日本口腔衛生学会、 日本公衆衛生学会、 日本呼吸器学会、 日本循環器学会、 日本歯周病学会、 日本心臓病学会、 日本肺癌学会、 日本口腔外科学会 日本産科婦人科学会 日本小児科学会 日本麻酔科学会 謹啓
御社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、2004 年 5 月、2005 年 2 月、2006 年 9 月、2008 年 7 月と4回にわたり、受動喫煙対策の
改善に関する標記要望書を送らせていただきました。その後、JR 北海道、JR 東日本、JR 東海、
JR 西日本、JR 九州では寝台列車を除く全ての在来線は全面禁煙となり、JR 四国は在来線の列車
内に喫煙室を残している唯一の会社となっております。列車内の喫煙室からはタバコの煙が漏れ
るため、受動喫煙が発生します。全面禁煙となった JR 他社の禁煙化率(=1日の運行車両総数に
対する受動喫煙のない清浄な空気の車両の割合)は 98
100%となっておりますが、JR 四国の禁煙
化率は 81.4%と低い水準にとどまっています。特に、
「しおかぜ」
「いしづち」
「南風」
「うずしお」
「しまんと」に喫煙室を設けたことによって受動喫煙の発生する列車が増え、禁煙化率は低下し
ております。 喫煙と受動喫煙による健康障害を防止するための国際条約である「たばこの規制に関する世界
保健機関枠組条約」では、2010 年 2 月までに公共の輸送機関の全面禁煙化を求めています。また、
2010 年 2 月 25 日に厚生労働省健康局長より通知された「受動喫煙防止対策について」
(健発 0225
第 2 号)でも公共交通機関の全面禁煙、および、屋外であっても子どもが利用する空間では受動
喫煙防止対策を求めています。 私どもは、さらなる受動喫煙防止の観点から、以下の2点について厚生労働省科学研究「わが
国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究」に基づく根拠データを添
えて要望いたします。 要望1:列車内の喫煙室を廃止し、全ての列車を全面禁煙とすること 要望2:ホームを含む駅構内を全面禁煙とすること なお、この要望への回答は書面にて、平成 22 年*月**日までに禁煙推進学術ネットワーク宛に
返信用封筒で返送をお願い致します。 また、回答については従来通り禁煙推進学術ネットワークのホームページに掲載する予定です。 謹白 (ご回答先) 〒660-0828 兵庫県尼崎市東大物町 1 丁目1−1 兵庫県立尼崎病院 院長 藤原 久義 宛 禁煙推進学術ネットワーク委員長 ホームページ:http://tobacco-control-research-net.jp/
平成22年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)「わが国の今後の喫
煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究」 地方自治体の建物内禁煙・敷地内禁煙に関する調査 平成 22 年 6 月 25 日、再送:8 月 10 日
調査票1:都道府県庁、県庁所在市、政令市、東京都 23 区の 一般庁舎と議会部分の受動喫煙対策の調査票 都道府県/市/東京都 23 区名(必ず記入を): 回答者の氏名: 所属: 電話: メール: 回答内容についてお尋ねすることがありますので名刺を同封して下さい。その場合、連絡先の記入は省略
されて構いませんが、整理の都合上、自治体名の記入をお願いします。 下記の質問の当てはまるところに でお答えください。()内の選択肢も選んで下さい。 1. 本庁舎は敷地内全面禁煙(敷地内に喫煙場所がまったくない)もしくは 建物内全面禁煙(屋内に喫煙場所がまったくない)ですか(議会部分は裏面でお尋ねします)。 □敷地内全面禁煙を(1.実施ずみ 2.決定)→( 年 月より)
□建物内全面禁煙を(1.実施ずみ 2.決定)→( 年 月より)
□建物内全面禁煙について検討中であるが、禁煙化の期日は未定である
□建物内全面禁煙について検討をしたが、当面、喫煙場所を残すことにした
□建物内全面禁煙について検討はおこなわれていない
*「本庁舎」とは本庁舎及びその周辺の庁舎群を指し、遠隔地の庁舎は対象外とします。
2.本庁舎(議会部分を除く)の建物内/敷地内に喫煙できる場所がありますか(複数回答可)。 建 喫煙できる場所はまったくない
□
物 喫煙室
カ所 (うち来庁者専用は
カ所)
内 喫煙コーナー(開放型)
カ所 (うち来庁者専用は
カ所)
喫煙できる場所は設けていない
建
物
外
□
屋外の閉鎖型の喫煙室
屋外の喫煙コーナー
(ピロティ、軒先、駐輪・駐車場、屋外指定場所)
カ所
カ所
テラス・ベランダの喫煙コーナー
カ所
屋上の喫煙コーナー
カ所
3.公用車の喫煙についてお尋ねします。 □公用車は清掃車などを含め全て禁煙である
□一般の公用車(現業系の清掃車などを除く)は禁煙である
□公用車内の禁煙は規定されていない(=喫煙している)
4.職員の勤務時間中の喫煙についてお尋ねします。 □勤務時間内の喫煙は禁止されている
□勤務時間内の喫煙は自粛するように呼びかけている
□勤務時間内の喫煙は禁止されていない/規定はない ⇒裏に続きます 平成22年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)「わが国の今後の喫
煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関する研究」 地方自治体の建物内禁煙・敷地内禁煙に関する調査 5-1.議会棟、議会フロアは敷地内全面禁煙、建物内全面禁煙ですか。 □敷地内全面禁煙を(1.実施ずみ 2.決定)→( 年 月より)
□建物内全面禁煙を(1.実施ずみ 2.決定)→( 年 月より)
□建物内全面禁煙について検討中であるが、禁煙化の期日は未定である
□建物内全面禁煙について検討をしたが、当面、喫煙場所を残すことにした
□建物内全面禁煙について検討はおこなわれていない
5‐2.議会部分で以下のような喫煙可能な場所がありますか(複数回答可)。 □ 喫煙室 □ 喫煙コーナー(開放型) □ 会議室/委員会室 □ 議員/会派控え室(喫煙の可否を会派に任せている場合を含む) 6.喫煙可能な場所に空気清浄機が設置されていますか。 □設置していない (空気清浄機では受動喫煙を防止できません) □設置している→本庁舎に( )台、議会部分に( )台
注:空気清浄機の無効性 http://tenji.med.uoeh-u.ac.jp/smoke/documents/air-cleaner-function.pdf
7.
平成 21 年度に 3 割以上の道府県庁舎で建物内禁煙が実施されていることをご存知ですか。
□知っていた □知らなかった 8.厚労省健康局長通知「受動喫煙防止対策について」(健発 0225 第 2 号、平成 22 年 2 月 25 日)
で「少なくとも官公庁と医療機関は全面禁煙とすべき」と示されたことをご存じですか。 □知っていた □知らなかった 9.同通知で「屋外であっても子どもの利用が想定される公共的な空間(児童公園、遊園地、
通学路)では、受動喫煙防止のための配慮が必要」とされたことをご存じですか。 □知っていた □知らなかった 注:千葉県柏市では、通知を受けて 5 月 31 日より 450 カ所の児童公園が全面禁煙となりました。 10.貴自治体の受動喫煙対策で実施していることをすべてチェックして下さい。 □ 神奈川県のような受動喫煙防止条例の制定について検討している □ 本庁・議会棟周囲の道路も禁煙としている □ 本庁・議会棟だけでなく、出先機関も含めて建物内全面禁煙としている □ 路上喫煙禁止区域を設け、違反者には過料を科している □ 路上喫煙禁止区域を設けているが、過料は設定していない □ 児童公園を全面禁煙としている □ 喫煙する県/市職員に禁煙の啓発活動をおこなっている □ 職員の(1.禁煙治療 2.市販の禁煙補助薬)の費用を(1.一部 2.全部)負担している □ 職員の勤務時間中の禁煙外来受診を許可している □ その他(具体的に: ) 11.貴自治体では公共施設などの受動喫煙対策に関する実態調査を実施していますか。 □ 実態調査を(1.実施ずみ 2.実施予定である)→( 年 月) □ 実態調査の実施について具体的に検討中である
□ 実態調査の実施について検討してない/おこなう予定はない
12.今後も研究班からの喫煙対策・禁煙治療に関する情報の入手を希望されますか。 □ 希望する □希望しない 7 月 9 日までにご投函ください ご意見があれば余白にご記入下さい。 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)「わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関す
る研究」、国立がん研究センター がん研究開発費「たばこ政策への戦略基盤の構築と政策提言・実施・評価メカニズムに関する研究 ―特に、禁煙支援政
策の実施基盤の構築と評価指標の開発」(主任:国立がん研究センター 望月友美子、分担:金沢大学 野村英樹、長崎大学 門田耕一郎)との共同調査。
調査票2:医学系大学病院の敷地内禁煙実施状況の調査 貴大学病院名: 2010年11月22日(1回目)、12月22日(2回目) 回答者の御氏名: 2011年2月1日(3回目) 回答者の御所属と電子メールアドレス: 1)貴大学病院の喫煙対策の現在の方針についてお尋ねします。 (学部と敷地が接している場合、病院がもっぱら使用する範囲についてお答えください) 1. すでに病院の敷地内禁煙を実施している →( )年( )月より (敷地内禁煙とは、精神科病棟も含め、敷地内に喫煙できる場所が全くない状態です) 裏
2. 敷地内禁煙を導入する期日が決定している→( )年( )月より 面
3. 日時は未定だが、敷地内禁煙について具体的に検討中である の
設
4. 敷地内の全面禁煙化について検討はおこなわれていない 問
2
5.敷地内の全面禁煙化について検討/試行したが、喫煙場所を残すことにした へ
1‐2)すでに敷地内禁煙を実施している病院にお尋ねします。 .......
下記の選択肢は本調査で判明した敷地内禁煙を徹底するための対策実例の一覧です。 貴院でも取り組まれている活動にすべてチェックを入れて下さい。 □ 敷地内禁煙であることを門や建物の出入口に大型の看板やポスターで明示 □ 同上 を病院のホームページや病院案内にも明記 □ 同上 を入院のしおりにも明記 □ 同上 を定期的に院内放送で周知 □ 同上 に関する啓発的なポスター □ 同上 に違反を繰り返す場合には退院を含む措置の警告を明示 □ 入院時に「喫煙しない」ことについて誓約書 □ 入院時にタバコ・ライターを持ち込まないように指導 □ 同上 の持ち込みの禁止と没収 □ 違反喫煙が発生しやすい場所に監視カメラを設置 □ 同上 に監視カメラを設置、かつ、警備員がスピーカーで警告 □ 同上 に人感センサー、人が近寄ると「ここも禁煙!」と自動警告 □ 同上 に「白衣を着せた案山子」を設置(某自治体病院の事例) □ 同上 に「炎センサー(着火した瞬間に警報)」を設置 □ 患者さんの敷地内の喫煙に対する定期的なパトロール □ 患者さんが敷地境界や周辺道路で喫煙しないように指導 □ 喫煙する患者さんとの想定問答集や対応マニュアルの作成 □ 職員が周辺道路や敷地境界で喫煙しないように指導 □ 職員が近くのコンビニ等で喫煙しないように指導 □ 喫煙対策委員会・禁煙推進委員会、検討ワーキング部会などの専門部会による取り組み □ 職員の喫煙率を下げるための啓発(セミナーや講演会、DVD供覧など) □ 職員の喫煙率調査 □職員の勤務時間中の喫煙を禁止 □ 職員むけの禁煙外来、禁煙相談 □近医の禁煙外来の紹介、受診勧告 □ 地域・自治体と共同して周囲の路上喫煙の対策 □ その他の対策があれば具体的に: 1−3)敷地内禁煙を導入して、お困りの点があればお書きください 1.建物内の違反喫煙がなくならない (複数回答) 2.敷地内(屋外)の違反喫煙がなくならない 3.敷地境界、敷地外の喫煙に対して苦情が来る 4.注意をすると反抗的な態度をとられる ⇒裏面へ 5.その他、具体的に( ) 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)「わが国の今後の喫煙対策と受動喫煙対策の方向性とその推進に関す
る研究」、国立がん研究センター がん研究開発費「たばこ政策への戦略基盤の構築と政策提言・実施・評価メカニズムに関する研究 ―特に、禁煙支援政
策の実施基盤の構築と評価指標の開発」(主任:国立がん研究センター 望月友美子、分担:金沢大学 野村英樹、長崎大学 門田耕一郎)との共同調査。
2)禁煙外来を実施していますか。 1.保険診療による禁煙外来がある → 担当科:
( ) 2.自費診療による禁煙外来がある → その理由を下記から複数選択 3.禁煙外来を行っていない 1. 敷地内に喫煙場所があるため 2. 精神科の閉鎖病棟に喫煙場所があるため 3. 適当な担当者が居ないため 4. その他(具体的に: 精神科に閉鎖病棟
) が設置されていな
い病院は「
」を
3)2010年11月現在、病院内の喫煙場所は、 誰のために、どこに、何カ所設置されていますか?数字を記入して下さい。 記入し、問6に進
んで下さい
(該当する喫煙場所がない場合は 数字の0(ゼロ)をご記入下さい。 完全な敷地内禁煙であれば、枠に大きな「 (バツ)」をつけて下さい) 誰でも 利用可 職員用 精神科 閉鎖病棟 患者用 1.屋外・屋上・テラスの喫煙室 2.屋外・屋上・テラスの喫煙コーナー 3.屋内の喫煙室 4.屋内の喫煙コーナー 4)精神科の閉鎖病棟がある場合、患者さんに対して特別な禁煙支援を行っていますか。 1.入院前から禁煙治療・禁煙支援を行っている 2.入院後に禁煙治療・禁煙支援を行っている →具体的な支援内容( ) 3.禁煙治療は行っていない (4.閉鎖病棟はない) 5)精神科の閉鎖病棟を禁煙化した際に、なにか問題が起こりましたか(病棟にお尋ね下さい)
。
1.特に、問題は起こらなかった 2.一時的に問題が発生したが、その後、解決した →(その内容と解決策: ) 3.現在も問題が継続している →(その内容と現在の対策: ) 4.まだ、禁煙化されていない 6)厚労省健康局長通知「受動喫煙防止対策について」
(健発 0225 第 2 号、平成 22 年 2 月 25 日)で 「少なくとも官公庁と医療機関は全面禁煙とすべき」と示されたことをご存じですか。 1.知っていた 2.知らなかった 7)現在、敷地内禁煙でない病院は、喫煙場所を残す理由をお答えください。 なるべく早くご返送願います。内容に関する質問は下記にお問い合わせください。 事務局連絡先:〒807-8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘 1 番 1 号 産業医科大学 産業生態科学研究所 健康開発科学研究室 教授 大和 浩
e-mail:[email protected] tel:093-691-7473(ダイヤルイン) fax:093-602-6395
その他、御意見がある場合は以下の余白に記入して下さい。 マスコミ報道 2010.3-2011.3 テレビ 2010.5.4 テレビ朝日 たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 「女性に増える謎の肺腺がん、受動喫煙が原因」 (飲食店従業員の受動喫煙、 喫煙場所から禁煙区域への拡散、 喫煙後の呼気に含まれるタバコ煙について、 40 分間放映あり) 2010.6.25 テレビ朝日 スーパーJチャンネル 「海水浴場での受動喫煙について」 ラジオ 2010.2.15 NHK東京ラジオ NHKジャーナル 「受動喫煙問題について」 2010.2.16 CBCラジオ 多田しげおの気分爽快 「受動喫煙問題について」 居酒屋店員の受動喫煙↑ 新聞 官公庁、教育施設、公共施設の建物内禁煙、公園等の禁煙化の推進について 2010.4.24 朝日新聞「公園も全面禁煙に」 2010.5.29 神戸新聞「国会議事堂時代遅れ」 2010.9.10 朝日新聞「公立小中の全面禁煙、7 割どまり」 2010.10.7 朝日新聞「福岡県施設内禁煙へ」 2010.11.21 徳島新聞「受動喫煙対策の現状など報告 徳島市で学術総会」 2011.1.6 西日本新聞「都道府県議会完全禁煙できず」 2011.1.16 産経新聞「本庁舎全面禁煙 23 道府県」 飲食店等のサービス産業の禁煙化の推進について 2010.6.6 読売新聞「受動喫煙店員ピンチ」 2010.8.8 朝日新聞「紫煙から飲食店員守れ」 職場の建物内禁煙の推進について 2010.3.12 毎日新聞「職場の禁煙やっと始動」 2010.3.22 西日本新聞「受動喫煙どう防ぐ」 2010.5.2 西日本新聞「受動喫煙でも病気になる」 2010.9.10 朝日新聞「公立小中の全面禁煙、7 割どまり」 2010.9.28 日経新聞「職場に広がる脱たばこ来月値上げも契機に」 2010.10.2 西日本新聞「安川電機事業所で禁煙の講演会」 2010.10.2 毎日新聞「たばこ値上げ禁煙進める好機に」 2011.3.6 読売新聞「全面禁煙法制化を」 喫煙対策に関するその他の報道 2010.5.29 リビング北九州「禁煙」 インターネット配信ニュース 2010.3.27 共同通信「受動喫煙(1)日本の対策大幅遅れ」 2010.3.30 共同通信「受動喫煙(2) いわゆる分煙 効果なし」 2010.4.6 共同通信「受動喫煙(3)サービス産業の被害深刻」 2010.6.28 日経ウーマンオンライン 効くニュース from 日経ヘルス 「家族の喫煙で肺がん死は約 2 倍に」 その他 2010.6.1 北九州市 市政だより「受動喫煙」 2010.12.10 中間市広報「受動喫煙」 S遷
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研究成果の刊行に関する一覧表
雑誌
発表者名
論文タイトル名
発表誌名
巻号
ページ
出版年
大和 浩
わが国と世界各国における職 産業医学レ
場の喫煙対策の現状とその効 ビュー
果
23(2)
大和 浩
受動喫煙
臨床と研究
87(6) 10(752) 2010
-15(757)
大和 浩
医療機関の敷地内禁煙は?
肥満と糖尿病
9(5)
大和 浩
「いわゆる分煙」の意味するも
の
THE LUNG
perspectives
18(1) 40-43
大和 浩
受動喫煙対策
大和 浩
受動喫煙防止対策が義務化
される!
産業医のための
ギモン・難問相
談室
人事労務実務 1(2)
のQ&A
大和 浩
飲食店従業員は高濃度の受動 公衆衛生情報
喫煙曝露 分煙では受動喫煙
は防止できない!
J Lee, S Lim,
K Lee, X
Guo , R
Kamath, H
Yamato, et
al.
Secondhand smoke
exposures in indoor
public places in seven
Asian countries. 2010,
213, 348-351.
Int J Hyg
Environ Health.
40(8)
213
59-82
700-702
2010
2010
2010
26
2010
6-11
2010
12-18
2010
348-351
2010
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