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第39期 ビジネスレポート

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第39期 ビジネスレポート
第39期 ビジネスレポート
2014年4月1日~2015年3月31日
CEOメッセージ
財 務ハイライト
連結
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
1株当たり当期純利益
総資産
(百万円)
純資産
(百万円)
2011
2012
2013
2014
2015
17,969
225
318
290
11円63銭
35,779
27,060
18,254
882
982
1,768
76円7銭
38,270
28,370
17,887
354
489
304
13円8銭
37,098
28,254
19,772
630
848
466
20円8銭
38,846
27,680
21,297
1,009
1,166
509
21円92銭
40,463
28,377
9,102
398
439
451
18円6銭
28,471
23,966
9,085
316
1,635
3,143
135円20銭
32,392
26,838
8,585
△180
99
85
3円67銭
30,560
26,381
9,372
321
751
526
22円63銭
31,048
26,594
10,567
777
1,610
1,047
45円6銭
32,970
27,769
単体
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
当期純利益
(百万円)
1株当たり当期純利益
総資産
(百万円)
純資産
(百万円)
世界最先端のモノづくりITソリューションを開発し
全社一丸となって拡販します。
代表取締役社長 金子 真人
積極的な施策の実施により
業績は前期を上回りました
当期の経済環境は、
日本と米国で回復基調が続いたものの、
欧州での財
政問題が長期化し、
アジアでは中国の経済成長が減速したことから、
全体で
は先行き不透明な状況で推移しました。当社グループの主要市場である、
エレクトロニクス製造業、
自動車関連製造業、産業機器製造業では業績の
回復傾向は鮮明になりましたが、
設備投資には慎重な姿勢が続きました。
こうした中、当社グループは日本、欧米、
アジアの各拠点を連携させ、世
界のモノづくり企業に最先端のソリューションを提供する
「真のグローバル
カンパニー」
を目指し、
さまざまな施策を各市場分野で展開しました。
エレクトロニクス分野
米国シリコンバレーの
「Zuken SOZO
(創造)
Center」
を中心に、マー
INDEX
財務ハイライト
CEOメッセージ
COOメッセージ
特集 それぞれの産業分野で
モノづくりイノベーションをリードする図研
1
ケティングと開発力の強化を図りました。また、
アジアにおいては、将来有
1
2
5
エリア別概況
連結財務諸表
シリーズ 図研Q&A
インフォメーション
7
株主メモ
9
11
13
14
15
望な市場であるインドに現地法人を設立しました。主力の電気設計システ
ム『CR-8000』の性能と操作性をより一層向上させることにより、
日本の
みならず欧米やアジアでも、順調に販売を伸ばすことができました。
第39期 ビジネスレポート
2
CEOメッセージ
自動車関連分野
こうした取り組みによって、最新の電気設計システムの販売が
社グループが果たすべき役割はますます重要となっています。
日本では新たに事業部として組織を独立させ、開発・販売の強
引き続き好調だったことや、
データ管理系ITシステムなどの売上
こうした市場の期待に応えるために、主力製品である電気設計
化を図りました。
ドイツでは日本と連携することで新製品開発を加
が前期を上回ったことにより、当期の売上高は212億9千7百万
システム『CR-8000』シリーズにつきましては、お客さまのニー
速させるため、
優秀な人材を確保するとともに、
新たな開発拠点を
円
(前期比7.7%増)
となりました。利益面については、欧米を中心
ズを先取りして機能の拡充をさらに図り、エレクトロニクス製造
設置しました。また、車両の電装部品製造企業向けに新設計シス
に組織体制強化の経費が増加したものの、経常利益11億6千6
業の分野において、
より一層のビジネス拡大を目指します。
テムの提供を開始するなど、
新たな販路拡大を推進しました。
百万円(前期比37.5%増)、当期純利益5億9百万円(前期比
機器は増え続け、機器の設計は従来にも増して高度化・複雑化す
当社グループがこれまで対象としてこなかった新しい顧客層
の獲得を目指し、電気系、機械系などの設計分野を問わずに導入
広範な領域の課題解決を実現するため、他のIT企業との協業に
も精力的に取り組みます。
こうした取り組みにより、第40期の業績指標は、売上高227億
円、経常利益15億8千万円、親会社株主に帰属する当期純利益
10億8千万円を見込んでいます。
のためにますます重要な役割を担うようになり、搭載される電子
9.2%増)
と、前期を上回りました。
産業機器分野
自動車関連分野では、電子制御技術が、安全走行や燃費向上
部の技術やノウハウも積極的に取り込み、製造分野も含めたより
第40期は全社一丸の拡販で
企業価値のさらなる向上を
る傾向にあります。当社グループでは、
ドイツと日本の開発拠点
利益配分に関する基本方針と
当期と来期の配当について
を連携させ、構想段階の設計を支援するシステムや設計データ
利益配分については、株主の皆さまへの利益還元を経営上の
を管理するインフラシステムなどの開発に注力し、世界に向けて
重要な政策と位置づけ、安定的かつ継続的な配当を行うことを
販売します。
基本方針としています。
が可能なインフラITシステムの拡販に注力しました。さらに、
設計
第40期の節目の年を迎えますが、当社グループが取り組むべ
から製造に至るより幅広い領域の課題解決のため、生産管理シ
き市場は、
ますます拡大しています。エレクトロニクス分野、自動
ステムに強みを持つ企業と資本業務提携を行うとともに、合弁会
車関連分野、そして産業機器分野などを含む世界のあらゆる製
産業機器分野を中心とした市場では、モノづくりのIT基盤構築
当社グループの経営状況は、新製品の開発や営業組織体制の
社を設立し、
新たな製品開発に着手しました。
造業において、設計から製造、調達など全体の工程をITの導入に
のために、三次元データの軽量化技術を活用して部品情報など
強化等の施策により2期連続の増益となり、安定的に利益を得ら
よって効率化し、生産性の向上を図ることが急務となっており、当
を管理するソリューションの機能拡充に引き続き注力します。外
れる基盤が強化されてまいりました。このような経営状況を勘案
のうえ、上記方針に基づき、当期の期末配当金は前期から3円増
配して1株につき10円とさせていただく予定です。
これにより、
中
間配当金
(1株につき7円)
を含めた年間配当金は、1株につき17
地域別売上高
1株当たりの配当金推移
製品別売上高
0.2%
5.3%
アジア 6.3%
欧州 20.4%
その他
その他
北米
日本
67.8%
基板設計
ソリューション
0.1%
18.1%
クライアント
サービス
212億9,783万円
(2015年3月期)
39.3%
回路設計・
ICソリューション
20円に加えて1株につき10円の記念配当を実施することを予定
24
しています。これにより、年間配当金は1株につき30円とさせて
特別
配当
20
14
14
10
17
14
14
5
ITソリューション
0
いただく予定です。
株主の皆さまには、今後もー層のご理解とご支援を賜りますよ
う、
よろしくお願い申しあげます。
10
20.6%
21.9%
3
25
15
212億9,783万円
(2015年3月期)
円となります。また、来期は第40期を迎えることから、普通配当
(円)
14
第34期
第35期
第36期
第37期
第38期
第39期
代表取締役社長
第39期 ビジネスレポート
4
COOメッセージ
分野と製造分野を結ぶ先進的なITソリューションの開発を進
開発もマーケティングも
スピードを重視し
世界のモノづくり企業の
ベスト・パートナーであり続けます。
代表取締役副社長 勝部 迅也
めます。
市場変化に的確に対応できる
「真のグローバルカンパニー」
実現を目指す
市場が変化するスピードは、より一層加速しています。そこ
施策4 海外事業のさらなる組織強化
で当社グループでは、開発もマーケティングも市場の速い変化
中国には、自動車関連のITソリューション提供に特化した現地
を捉えて対応し、スピーディに最適なソリューションを開発し、
法人を設立しました。また、有望市場であるインドに設立した現地
世界中のお客さまに提供するための体制を強化します。
「真の
法人も今後活動を本格化し、航空宇宙分野や自動車関連などの
グローバルカンパニー」としてモノづくり企業の最良のパート
先進企業や研究機関から寄せられるニーズに対応します。欧州で
ナーであり続ける不断の努力を続けてまいります。
は『CR-8000』のサポート体制を拡充するとともに、米国の営業
組織を一層強化し、
「Zuken SOZO
(創造)
Center」
との連携に
より、
ビジネスの拡大を目指します。
最適なソリューションを確実に
提供するため、四つの施策を実施
当社グループの使命は、
さまざまな製造業分野に先端技術を駆
施策2 自動車関連市場に新ソリューションを投入
自動車関連市場は、技術も市場も特に変化の激しい分野です。
この変化に対してスピーディに、かつ柔軟に対応するため、日本
使した最新のITソリューションを提供し、
モノづくりプロセス全体の
では昨年4月に
「オートモーティブ&マシナリー事業部」
を設立し、
最適化を実現する最良のパートナーとなることです。節目となる第
昨年ドイツに新たな開発拠点を設置しました。今後は、
日本とドイ
40期、
その使命を果たすために、
大きく四つの施策を推進します。
ツとの緊密な連携により、今後ますます重要となる配線設計シス
テムの新製品を開発して市場への投入を目指します。
施策1『CR-8000』
シリーズの拡販で世界標準へ
2011年10月に世界同時発表を行い、その後、各産業分野の
5
代表取締役副社長
施策3 プリサイト事業のビジネスを拡大
グローバル・リーダーであるお客さまのニーズを反映して機能向
三 次 元デ ータの 軽 量 化 技 術を活 用したインフラシステム
上に努めてきた電気設計システム『CR-8000』シリーズは、
まさ
『PreSight/visual BOM』は、企業の基幹システムなどとの連
に今、世界のモノづくりに大きく貢献できるシステムとして充実し
携を図ることによって大きな導入効果をもたらすため、コンサ
た内容となっています。日本はもちろんのこと、グローバルに拡
ルティング企業など適切なパートナーとの連携を推進します。
販しサポートできる体制強化に努め、名実ともに世界標準となる
また、製造分野のITシステムで強みを持つ東洋ビジネスエンジ
ことを目指します。
ニアリング社と設立した合弁企業「ダイバーシンク」
では、設計
第40期の重点施策
1
施策
『CR-8000』
シリーズの拡販で世界標準へ
開発とサポートのグローバルな体制強化で、電気設計ITソ
リューションの世界標準を目指す。
2
施策
自動車関連市場に新ソリューションを投入
日本とドイツの連携で新システムを開発し、世界の自動車関
連市場での拡販を目指す。
3
施策
プリサイト事業のビジネスを拡大
コンサルティング企業などパートナーとの連携で市場を拡大すると
ともに、製造分野を含む新ソリューションを開発。
4
施策
海外事業のさらなる組織強化
現地法人の設立でインド市場に本格進出。米国の営業組織を強化し、
「Zuken SOZO
(創造)
Center」
と連携しビジネスを拡大。
第39期 ビジネスレポート
6
特集
それぞれの産業分野で
モノづくりイノベーションを
リードする図研
産業機器
分野で
合弁会社設立で設計と生産の壁を超える革新的なソリューションを提供
~
「ダイバーシンク」
~
2015年2月、図研は、生産分野のITソリューションに強い
東洋ビジネスエンジニアリング社と、合弁会社
「ダイバーシ
ンク」
を設立しました。ダイバーシンクは両社のソリューション
新興国の生産技術向上や需要拡大を背景に、世界のモノづくりはいま、劇的に変化しています。
を一体化し、設計と生産を結ぶ革新的なITソリューションを
図研は、
こうした流れをいち早く捉え、よりオープンな発想で、
提供します。これまで設計・生産間のやり取りを人間的
「すり
国家的なプロジェクトへの参画や、他企業との連携を積極的に推進。
図研
東洋ビジネス
ダイバー エンジニアリング
『visualBOM』 シンク
『MCFrame』
合わせ」
に頼ってきた日本の製造業では、いかに領域間をIT
世界のモノづくりを次のステージへリードする、次世代技術の開発を加速させています。
で
「つなぐ」
かが課題となっています。ダイバーシンクのソ
エレクトロニクス
分野で
合弁会社設立の狙い
リューションは、設計と生産間の人手に頼ってきた
「すり合
人の感性に基づく魅力指標を取り入れたモノづくり環境を実現
わせ」
をデジタル化し、経営視点から捉えたモノづくりの全
~
「デライト・デザイン・プラットフォーム」
~
図研は、内閣府とNEDOが進める
「SIP
(戦略的イノベーション創造プログラム)
」
に参画し、東京大学とラティス・
体最適化を支援します。
設計と生産間の
「つなぎ」
をデジタル化
経営視点の全体最適を実現する
新たなソリューション開発へ
テクノロジー社とともに
「革新的デライトデザインプラットフォーム技術の研究開発」
に取り組んでいます※。この
プロジェクトは、製品に対して人間が感じる感性
(魅力)
を統計的または科学的に分析し、それを
「指標」
として可視
化、さらに既存の製品構造にとらわれない本質的な設計をし、その本質に基づいて具体的な製品設計が行える
モノづくり環境を実現しようという、世界初の試みです。これによって、製品開発の初期段階で狙っていた
「魅力
ユーザー
統計調査
・製品別
・ユーザー特性別
・使用条件別
感性DB
参考URL : http://www.delight.t.u-tokyo.ac.jp/
デライトグラフ
感性統合化技術
(機械系)
物理特性
メカ
CAD
×
使用
× ユーザー
条件
×
魅力
電気
CAD
7
リバースからの詳細1Dモデル
する
「EM4EM※」
が、EU技術研究クラスタが選ぶ2014年の最も革新的なプロ
ジェクトとして、
「 CATRENEイノベーション・アワード」
を受賞しました。本プロ
ジェクトに図研は、EDA業界の代表として参画し、次世代電気自動車開発の核と
なる電装システム全体の正常動作を実現する研究開発で、主要な役割を果たし
ました。図研が進める次世代自動車開発への取り組みは、
このように国際的な
既存製品
感性リバース
欧州で参画する電気自動車研究プロジェクトが
「2014年の最も革新的なプロジェクト」
に
2014年11月、
「欧州ナノエレクトロニクス・フォーラム2014」
で、図研が参画
品質」
を製品設計で具現化できるようになり、
より新しく魅力的な製品開発が行えるようになります。
※ P13
「シリーズ 図研Q&A『デライトデザイン』
ってなに?」
をご参照ください 自動車関連
分野で
感性モデリング
感性統合化技術
(電気系)
プロジェクトでも高い評価を受けています。
※ ElectroMagnetic Reliability and Electronic Systems for Electro Mobility
(電気移動体のための電磁気的
信頼性と電気システム)
の略称。アウディ、ダイムラー、
ボッシュ、
コンチネンタルなど3カ国・17のパートナが集まる
欧州の代表的電気自動車研究プロジェクト
第39期 ビジネスレポート
8
エリア別概況
日本市場
Japan
各事業の中核製品がビジネスの拡大に大きく貢献
さらなる成長に向け、
新たなソリューション提案を推進
『CR-8000』
による設計プロセス革新提案を
積極的に展開
当期のEDA事業は、
『 CR-8000』を基盤に、車載機器やFA機
第40期は、資本業務提携した東洋ビジネスエンジニアリング
ドイツを中心にオートモーティブ分野を強化
ビジネス拡大で新たなお客さまの獲得も推進
欧米では、
売上を順調に拡大することができました。主な活動として、
ドイツでは、
社との協調で、設計分野と製造分野を結ぶ先進的なITソリュー
オートモーティブ分野に特化した新たな開発拠点を開設したほか、
『 E3.series』の
ションの開発を進めます。
新製品を発売し、
オートモーティブ分野における最良のパートナーとしての評価と
North
America
Europe
欧米各地で
「Zuken Innovation World 2015」
を開催
信頼が、
より高まってきました。また、
『E3.series』の販売とサポートを行う中国現地
器、社会インフラ機器などのニーズに対応したことでビジネスを
拡大し、新たなお客さまも獲得できました。また、
『 CR-5000』の
欧米市場
プライベート展
「Zuken Innovation World 2014
(横浜)
」
を開催
法人を、
開発部門のあるドイツを主管として設置しました。米国では、
Zuken USAの
既存のお客さまに『CR-8000』への移行提案を行い、積極的に
営業組織体制強化に取り組み、今後は
「Zuken SOZO
(創造)
Center」
との連携に
需要の喚起に努めました。
より一層『CR-8000』
ビジネスの拡大を図ります。
今後も『CR-8000』
『 DS-2』
『 E 3.series』を中核製品として、幅広い市場への
第40期は、
こうした活動の継続に加え、
グローバルにモノづくり
を展開する企業に対して、
設計インフラ構築ソリューション、
解析ソ
ドイツ、
フランクフルト
(2015年5月20日・21日)
アメリカ、サンディエゴ
(2015年6月1日~3日)
拡販を推進します。
リューション、
設計支援サービスなどと組み合わせた設計プロセス
の革新提案を行い、
ビジネスの拡大とシェアアップを目指します。
アジア市場
ドイツと連携してオートモーティブ向け
新製品開発を推進
各国で
『CR-8000』のビジネスが好調
インドに現地法人を設立
オートモーティブ分野では、
ワイヤハーネス開発製造企業への
提案を推進し、実績をあげました。また、
『 E3.series』の市場を、
社会インフラ分野などにも拡大することができました。
第40期は、
ドイツの開発拠点との連携を強化し、構想段階から
の設計を支援する新ソリューション開発を進めるとともに、次世
代自動車の開発環境を構築する活動に努めます。
生産管理分野との連携で新市場を開拓
モノづくりの 基 盤を構 築 するI Tソリューション分 野では、
『PreSight/visual BOM』が幅広い産業で受け入れられ、新規受
注を獲得しました。
9
アジア市場の売上は、前期比で微増となりました。第40期も、堅調に推移すると
2014年10月16日・17日に開催したプライベート展には、
史上最多の1,200名以上
が来場。国内外合計20社を超えるお客さまの事例発表や、
アカデミック・セッションも
大盛況でした。体験セミナーも予約開始から間もなく満席となりました。
見込んでいます。中国では、人民元高騰や労働賃金上昇による日系企業撤退の影
Asia
Asia
Zuken India設立記念の
オープニング・セレモニーを開催
響もありましたが、
タイやマレーシアなどでのビジネスが活発化し、
全体としては堅
調な動きとなっています。韓国では家電大手企業やオートモーティブ関連企業で
『CR-8000』の販売が拡大し、
売上が前期比で12%伸びました。台湾においては大
手半導体メーカーと
『CR-8000』
の商談が決まり、
今後の売上拡大が期待できます。
また、成長著しいインド市場で、モディ政権が
「Make in India」
の方針を掲げる
中、現地法人を設立しました。今後は、
インドの製造業に向けて積極的な提案活動
を展開します。
2015年4月22日、Zuken Indiaのオフィスに近いホテルで、現地
法人設立記念のオープニング・セレモニーを開催。30社を越える
主要な製造業各社から約100名のお客さまにご参加いただきま
した。当日はインドの慣習に従い、代表者によるキャンドルライト
への点火で、セレモニーがスタート。ステージでは、インド民族音
楽の生演奏などが披露されました。
第39期 ビジネスレポート
10
連結財務諸表
(単位:千円)
注:記載金額は千円未満を切り捨てて表示しております。
連結損益計算書の要旨
連結貸借対照表
資産の部
負債の部
当期
2015年3月31日現在
流動資産
当期
2014年3月31日現在
2015年3月31日現在
2014年3月31日現在
流動負債
7,568,558
6,595,173
現金及び預金
5,252,859
5,071,935
買掛金
938,362
705,940
受取手形及び売掛金
5,705,030
4,895,506
未払法人税等
373,341
315,777
15,696,959
16,188,534
3,715,976
3,530,050
271,201
176,908
765,653
661,002
67,494
49,974
役員賞与引当金
26,268
18,062
3,567
1,993
その他の引当金
12,738
13,877
333,965
341,853
その他
1,736,218
1,350,462
その他
1,658,223
1,520,183
固定負債
4,518,048
4,570,848
貸倒引当金
△35,124
△30,879
4,308,728
4,370,781
11,509,495
10,630,168
その他
209,319
200,067
6,479,044
6,579,505
負債合計
12,086,607
11,166,021
3,052,564
3,147,830
25,336
36,744
仕掛品
原材料及び貯蔵品
繰延税金資産
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
(純額)
機械装置及び運搬具
(純額)
工具、器具及び備品
(純額)
前受金
賞与引当金
退職給付に係る負債
359,277
3,009,821
株主資本
28,075,286
27,748,297
36,778
21,815
資本金
10,117,065
10,117,065
建設仮勘定
2,398
4,015
資本剰余金
8,657,753
8,657,753
無形固定資産
1,560,947
1,756,268
利益剰余金
9,314,627
8,986,688
自己株式
△14,159
△13,209
△136,743
△453,747
672,273
318,521
79,341
210,057
△888,358
△982,326
438,522
385,606
リース資産
(純額)
のれん
その他
836,119
997,450
724,828
758,818
投資その他の資産
3,469,502
2,294,393
投資有価証券
2,493,402
927,729
為替換算調整勘定
繰延税金資産
498,207
787,582
退職給付に係る調整累計額
その他
492,709
588,756
少数株主持分
△14,816
△9,674
純資産合計
28,377,065
27,680,156
40,463,672
38,846,177
負債純資産合計
40,463,672
38,846,177
貸倒引当金
資産合計
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
法人税等合計
少数株主損益調整前当期純利益
少数株主利益
当期純利益
前期
2014年4月 1日から
2015年3月31日まで
2013年4月 1日から
2014年3月31日まで
21,297,830
5,701,538
15,596,292
14,586,669
1,009,622
190,115
33,295
1,166,442
1,677
37,553
1,130,565
556,876
55,888
612,765
517,800
8,095
509,705
19,772,854
5,251,693
14,521,160
13,890,920
630,240
255,663
37,862
848,041
88,247
7,365
928,923
394,034
47,119
441,153
487,769
20,795
466,973
連結株主資本等変動計算書
純資産の部
352,145
3,009,821
土地
当期
前期
28,216,009
商品及び製品
11
前期
28,954,177
有価証券
連結キャッシュ・フロー計算書
当期
2014年4月 1日から
2015年3月31日まで
営業活動によるキャッシュ・フロー
1,584,802
1,243,274
投資活動によるキャッシュ・フロー
384,099
△706,489
財務活動によるキャッシュ・フロー
△295,073
△337,817
65,764
341,166
1,739,591
540,133
現金及び現金同等物の期首残高
12,306,774
11,766,640
現金及び現金同等物の期末残高
14,046,366
12,306,774
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
当期(2014年4月1日から2015年3月31日まで)
株主資本
当期首残高
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
当期純利益
自己株式の取得
株主資本以外の項目の
当期変動額
(純額)
当期変動額合計
当期末残高
その他の包括利益累計額
利益剰余金
自己株式
株主資本
合計
その他
有価証券
評価差額金
10,117,065 8,657,753 8,986,688
資本金
前期
2013年4月 1日から
2014年3月31日まで
資本剰余金
為替換算
調整勘定
退職給付に
係る
調整累計額
その他の
包括利益
累計額合計
少数株主
持分
純資産
合計
△13,209
27,748,297
318,521
210,057
△982,326
△453,747
385,606
27,680,156
143,761
―
143,761
―
―
―
―
―
143,761
10,117,065 8,657,753 9,130,450
△13,209
27,892,059
318,521
210,057
△982,326
△453,747
385,606
27,823,918
―
―
―
―
―
―
―
―
△325,528
―
―
△949
△325,528
509,705
△949
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
△325,528
509,705
―
―
―
―
―
―
353,752
△130,715
93,968
317,004
52,915
369,920
―
―
184,176
10,117,065 8,657,753 9,314,627
△949
183,226
28,075,286
353,752
672,273
△130,715
79,341
93,968
317,004
△14,159
△888,358
△136,743
52,915
438,522
553,146
28,377,065
509,705
△949
第39期 ビジネスレポート
12
シリーズ
図研Q&A
インフォメーション
「デライトデザイン」
ってなに
?
このコーナーでは、読者の皆さまに馴染みの薄い
「専門技術」
や
「専門用
語」
について解説しています。今回は、特集で紹介した国家プロジェクト
「革新的デライトデザインプラットフォーム技術の研究開発」
が発足した
背景や、図研が担っている役割などを解説します。
会社情報(2015年3月31日現在)
社名
株式会社図研 ZUKEN Inc.
設立
1976
(昭和51)
年12月17日
資本金
101億1,706万5千円
株式市場
東京証券取引所第一部
従業員数
448名 連結1,200名
モノづくりの環境変化はめまぐるしく、新興市場における
日本でも官民が一体となり、新たなイノベーションを
平均年齢
40.3歳
製造業の勢いは増す一方。このような状況の中、世界の
起こそうという活動が始まっているんだ。それが、国の
URL
http://www.zuken.co.jp/
先進国では新たなイノベーションを起こそうと製品設計プロセスや
「科学技術イノベーション総合戦略」に基づいた
手法の研究開発が盛んに行われているんだ。
なんだよね。
役員(2015年6月26日現在)
たとえば、
ドイツでは、 を掲げ、
官民一体となり、国をあげてモノづくりの競争力を強化しようという
活動がはじまっているんだ。 とも
呼ばれているんだよ。
この をテーマに
世界最大級の産業見本市「ハノーバー
メッセ2015」が今年4月に開催され、
多くのドイツ企業がモノづくりに関す
る次世代技術を出展したんだよ。
本社・中央研究所
という言葉には、
課題ごとに複数のプロジェクトがあって、図研が参画しているのが、
という想いが込められているんだ。
現状では、企画段階で想定した製品魅力を具現化することが人依存。
なんだ。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・
そのため、最終製品が企画していたときのイメージに合わないことが多い。
産業技術総合開発機構(NEDO)から
これを「物理特性」⇔「人の感性」⇔「魅力」の関係性を明示的に表現
が委託先となり、
そのメンバーに と、図研が株主でもある できるようにして、魅力的な製品を作りやすい設計環境の提供を
が選ばれたんだよ。
考えているんだ。図研は
の技術を活かして奮闘中。
高付加価値のある製品を生み出すための重要な役割を
感性価値を
データ&
システム化
担うことが期待されているんだよ。
図研エルミック株式会社
勝部 迅也
株式会社ジィーサス
常務取締役
上野 泰生
取締役
相馬 粛一
専務取締役
嶋内 敏博
常務取締役
仮屋 和浩
取締役
ゲルハルト・リプスキー
取締役※
佐野 高志
監査役※
監査役※
半田 高史
図研ネットウエイブ株式会社
株式会社キャドラボ
株式会社ダイバーシンク
Zuken GmbH ほか欧州7社
取締役
大澤 岳夫
監査役
(常勤)
和田 扶佐夫
荒井 洋一
Zuken Singapore Pte. Ltd.
監査役※
尾崎 靖
Zuken Taiwan Inc.
Zuken USA Inc.
Zuken Korea Inc.
Zuken India Private Limited
図研上海技術開発有限公司
株式情報(2015年3月31日現在)
大株主(上位10名)
発行可能株式総数……………………86,525,700株
発行済株式総数………………………23,267,169株
株主名
持株数(千株) 持株比率(%)
金子真人
4,500
19.35
金子真人ホールディングス株式会社
3,240
13.93
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
(信託口)
830
3.57
日本生命保険相互会社
723
3.11
1,400
和田扶佐夫
690
2.97
1,200
金子みね子
580
2.49
1,000
BBH FOR BBHTSIA NOMURA FUNDS IRELAND PLC /
JAPAN STRATEGIC VALUE FUND
542
2.33
株主数………………………………………11,598名
株価推移
800
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口)
445
1.91
600
CBNY-GOVERNMENT OF NORWAY
421
1.81
400
GOLDMAN, SACHS & CO. REG
344
1.47
0
13
金子 真人
代表取締役副社長
代表取締役社長
※は社外取締役および社外監査役です。
株式の状況
では
関係会社
2013.4
2013.10
2014.4
2014.10
2015.3
注:持株比率は自己株式
(15,836株)
を控除して計算しております。
第39期 ビジネスレポート
14
株主メモ
事業年度
4月1日から翌3月31日まで
定時株主総会
毎年6月
基準日
定時株主総会の議決権
期末配当
中間配当
公告方法
住所変更、単元未満株式の買取のお申出先について
毎年3月31日
毎年3月31日
毎年9月30日
電子公告
(当社ホームページ
http://www.zuken.co.jp/e-koukoku/)
なお、
やむを得ない事由により電子公告をすることが
できない場合は、
日本経済新聞に掲載します。
口座をお持ちの証券会社にお申出ください。なお、特別
口座で株式が管理されている株主の方は、
口座管理機関
である三井住友信託銀行株式会社にお申出ください。
未払配当金の支払いについて
株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行株式会社にお
申出ください。
100株
1単元の株式の数
証券コード
6947
株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社
同郵便物送付先
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
三菱UFJ信託銀行株式会社⦆ 証券代行部
0120-232-711
同連絡先
特別口座の
口座管理機関
東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
三井住友信託銀行株式会社
同郵便物送付先
同連絡先
〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号
三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
0120-782-031
http://www.zuken.co.jp/
本社・中央研究所
〒224-8585 横浜市都筑区荏田東2-25-1
TEL: 045-942-1511(代)
センター南ビル
〒224-8580 横浜市都筑区茅ヶ崎中央32-11
TEL: 045-942-1300(代)
新 横 浜ビ ル
〒222-8505 横浜市港北区新横浜3-1-1
TEL: 045-473-6868(代)
〒530-0004 大阪市北区堂島浜2-2-28 堂島アクシスビル
TEL: 06-6343-1141(代)
〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-23-20 HF桜通ビルディング
TEL: 052-950-3671(代)
関
西
支
社
名 古 屋 支 社
この報告書は、
環境に優しい植物油系インキ
を使用して印刷しています。
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