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Untitled - 大槻シール印刷

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Untitled - 大槻シール印刷
目次
ご挨拶 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
経営理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
マネジメント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
技術・ノウハウ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
商品・サービス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
私たちが目指す知恵の経営ビジョン ・・・・・・・・・・・・ 18
2
ご挨拶
私たちはこれまでも、もの創りにこだわり誠意をこめてシール・ラベルを作って
きました。
たった一人が印刷機1台から始めた仕事ですが、
16名の社員とともに、「想いを形に」する職人集団
に育ってきました。
大事にしてきたものは「心」 それは今までも、そして
これからも変わりません。
優秀な人の集団ではなく、心優しき人の集団であり、
私たちの掲げる理念のもと、職人の技を残し技術に昇華してゆくシステム作りが
当社の「知恵」と呼べると思っています。
この報告書を通じ、理解と協力 ご指導いただきたくお願い申し上げます。
株式会社 大槻シール印刷
代表取締役 大槻裕樹
3
企業概要
商号
株式会社 大槻シール印刷
創業
1981 年 4 月
設立
1988 年 6 月 有限会社
1998 年
株式会社に変更
代表取締役
大槻裕樹
資本金
1000 万円
事業内容
シール・ラベル・スッテカー印刷販売
本社
京都市南区吉祥院東前田町 36 番地
tel 075-691-7521 fax 075-691-7523
滋賀工場
滋賀県湖南市
tel 0748-75-1055 fax 0748-75-1240
社員数(社長含め) 17 名
ホームページ
UL CSA認定工場
http;//www.otsuki-seal.co.jp
(1987 年)
アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.、以下 UL)は、材料・装置・部品・道具類などから製品に至るまでの、
機能や安全性に関する標準化を目的とした製品安全規格を策定し、同時に評価方法を設定、実際の評価試験を実施する。
CSA 規格は同様カナダ規格
世界ラベルコンテスト入賞(1991 年)
KES 取得環境マネジメントシステム(2005 年)
経営革新支援法認証
(2006 年)
オーダーラベルの工場直販事業の拡大によ
る経営革新
世界ラベルコンテスト盾
4
私たちが大切にする思い~「経営理念」で結束してチャレンジ!
私たちは、
「心を大切にし、人が人として生きてゆける仕事づくり、会社づくり、地域づくりに取り組みます」
という理念にもとづき、社会に必要とされることで成長・発展 を目指します。
【心を大切に】
豊かになった今の社会で、物質的な豊かさを謳歌できていても、精神的には貧しい生き方しかできないこ
とがあるとすれば、大変残念なことです。
信頼できる から取引が始まります。
成長できる から雇用関係が始まります。
人を思いやる心、毎日会う人に微笑みかけることができる、そんな心の豊かさを大切にしています。
【人が人として生きてゆける】
人が生まれ来るとき持っているものを宿命と呼びます。
友や師と出会い、周りの人や動物・自然や地域・社会に教えられ運命に導かれます。
生かされている自分に出会うとき、社会の中で自らの個性と可能性を高め、
居場所を作り使命感を感じます。
私たち一人一人がその個性を発揮し、社会に参加し
可能性を高めることを大切にします。
【仕事づくり】
自らの使命感の中から個性を生かし、高めることにより社会に必要とされる能力を身に付けます。
その一人一人を生かし、可能性を高め、多くのお客様のニーズにこたえられるよう創造性を発揮します。
「貼る」、「伝える」、「価値を高める」ことで、お客さまお一人お一人、大切なもの一つ一つ、伝えたいこと
一つ一つの想いを形にすることが私たちのお役立ちの原点です。
【会社づくり】
私たちは、長所・短所を持った小さき人たちですが、皆が結束してチャレンジすることで、非凡なことがで
きると信じています。
皆が同じ目標に向かって、助けあい教えあいながら、時には競い合いながら働くことで、仕事が自分のも
のと思えるような仲間づくりを目指しています。
【地域づくり】
私たちは、地域の中で生かし、生かされていることを知り、ふれあいを大切にします。
私たちに期待されていること、私たちができることに取り組んでいきます。
地域に生きる人々にとって、私たちのような会社こそ気軽に相談したり頼んだりで
きる存在です。地域になくてはならない存在になること、地域で頼りになる会社に
なることは私たちの大きな使命のひとつです。
5
そういった思いをもって
1.取引いただく、皆様とともに栄える企業作りを進めます。
2.もの作りの喜びを通じ、技を確かな技術に発展させ、社員の人間的向上を目指します。
3.誠実で心の通じ合える関係を大切にし、地域社会に貢献します。
を方針に、日々仕事に向き合っています。
心が全ての原点です。心の動かない成長はなく、心のこもらない商品は必要とされません。作る人が楽しめ
る仕事。面白がってする提案こそお客様の満足に繋がってゆくと信じています。
シールを通じたコミュニケーションの広がり
お会いする人に、オリジナルシールをプレゼントしています。私たちは、いろいろなご縁でお会いした人に、
その方の名前の入った、オリジナルシールをお作りして差し上げています。その方の仕事のお役に立てるよ
う、こんなシールがあったらいいな、といったお言葉を受け止めて、創意をこらしたものをプレゼントしていま
す。そういった方には私たちの思いが伝わり、シールを通じたコミュニケーション、ネットワークが形成される
ことを大切にしています。
シールお送りした方の数 06 年~09 年 7 月 合計 919 名
チャレンジ体験(洛南中学より 5 日間/年)
平成 20 年 2 月 4 日~8 日
平成 20 年 11 月 5 日~11 日
平成 21 年 5 月 27 日~6 月 5 日
仕事作り
シール印刷の広がりを持たせる、従来のシール印刷では扱われなかった分野の仕事を組合などで実績を
紹介しています。
07年度より組合社長が勉強会担当 現在継続中
障害者雇用:インターンシップによる受け入れで就労を実現しています。京都府社会福祉協議会のCSR実
践企業として紹介されました。京都新聞からの取材は・・・・。
6
7
全員参加の「マネジメント」~学習し成長する組織を実現!
職人マネジメント体制
職人として育つことは、理念の実現に向けての第一歩です。
仕事の意味をスキルを大事にします。なぜこの色なのか・この言葉遣いで良いのか?限られた時間内で自
分のできることを可能にするよう、ひとつづつ階段を登るように育てます。
プログラムはありますがあせりません。人それぞれの能力や個性を認め合うことが、わが社の最大のマネ
ジメントです。
職人とは出来上がった商品に責任の持てる人で、機械のオペレーター(操作するひと)ではありません。その
ことの自覚と技術を大切にしています。
育成指導プログラムの体系
印刷オペレーターの成長 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教育者
1 ヶ月
機械の作業手順を覚える ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 直前先輩
2 ヶ月
紙の種類を覚える ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 社長・工場長
3 ヶ月
無地・1 色物が出来るようになる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先輩
5 ヶ月
紙・のり・剥離紙の種類を覚える ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 社長・工場長
6 ヶ月
多色刷りが出来るようになる ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リーダー
1年~
一般的な注文品をこなせるようになる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・工場長
2年~
多機能職化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 社長・工場長
2年~
見積もりやお客様の質問に答えられるようになる ・・・・・ 社長・工場長
多能工指標
職人
A
B
C
D
E
F
G
得意技
指導
複数操作
特色合
カラー印刷
抜き加工
訓練中
訓練中
7年
5年
3年
1年
4 ヶ月
経験年数 30 年
滋賀
京都
印刷機
性能
1号機
4色カラー
◎
◎
◎
○
2号機
4色カラー
◎
◎
◎
○
3号機
2 色/1 色 ◎
◎
◎
○
4号機
平圧2色
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
5号機
平圧2色
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
6号機
平圧4色
◎
◎
◎
○
○
7号機
平圧4色
◎
◎
◎
○
○
1号機
平圧3色
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
2号機
平圧2色
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
3号機
平圧3色
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
8
リーダーの3つのマネジメント機能
① 仕事のリード
多品種・小ロット、高品質に対応するために、受注単位に仕事のリーダーを決め、責任体制で製造、
検品、納入までのフルラインのマネジメントをリーダーがしています。
製造者の名前のシールの添付
② 情報のリード
ものづくりの過程で、成功。失敗事例を、リーダーが情報を収集し共有するようにしています。
お客さまからのご指摘事項など、教訓として活かさなければならない情報について、回覧して警鐘を
鳴らすようにしています。
情報誌や業界紙などの回覧
随時
回覧には、意見を各自書きこみながらまわします。
③
育成のリード
新人の採用時の面接にもリーダーが立ち会い、責任を持って育成できるようにしています。
高卒の新規採用も定着してきており、現在製造の中心メンバーとして育っています。
経営参加、革新を生み出すリーダー会議
毎月1回月末、リーダー会議を行っています。リーダー会議では、
理念を実現するための方針や計画 戦略などだけでなく、自社の分析や社員一人ひとりがどのように成
長してもらうかなど具体的方策などを議論しています
月1回
シール印刷に特化した切磋琢磨な組合研修の活用 (社長が組合の研修担当)
※滋賀、京都のメンバーには仕事が終わってから、組合の研修があります。自分たちの機械でこんなこと
ができた、同じ機械、スペックでもこんなに違いが、試行錯誤を通じて新たな可能性を発見することに
心が躍ります。
年5回
※滋賀・京都では全員参加の学習会を開催し
ています。(講師は仕入先など) 月1回
女性の活躍推進への取り組み
私たちは、女性の本来の持てる 能力を存分に発
揮できるようなマネジメントを志向しています。仕
事を通じて自己実現したいという女性は多くなり、その働く意識は変化しています。また、消費者の意識
の多様化により、モノやサービスの価値を評価する上でも女性のセンスは必要不可欠になっています。
私たちは、女性の特性を活かした技能教育、リーダー教育を行い、適正な評価と処遇ができるようにして
います。また、育児などで退職された社員にも、そういった家事負担が段落した段階で戦力として復帰で
きるよう社内規定の整備に取り組んでいます。
全従業員のうち女性が65%
9
障害者雇用の取り組み
障害者は能力の低い人ではなく、弱点を持ちながらも未知の高い能力を持つ存在と認識し、社内で能力
をどう開花させ、本人の自立と成長。経営上のプラス。他の社員の成長などを発展できるよう努力してい
ます。
現在1名雇用
【受注した印刷仕様をコンピュータでデータ管理】
画像を入れたデータで管理しているので、間違いが少ない、多様なキーワードで検索して抽出することがで
きます。
データの件数、20 年分、1 万 5 千件を超えています。Dos の時代から、いち早くコンピュータ管理を導入しま
した。ソフトのバージョンアップも定期的にしています。
その他、
社内研修体制
社内コミュニケーション体制
展示会などの見学、メーカーとの協働、環境整備
UL、CSA、KESなど規格の取得の件(目的、経緯、評価など)
マネジメントKPI項目
指標
情報誌や業界紙などの回覧
随時
リーダー会議
月1回
各グループ会議
月1回
シール印刷組合の研修派遣
平均年5回
社内勉強会
月1回
女性の従業員比率
65%
障害者雇用比率
6.2%
何でも実験室
今年5回
中小企業家同友会社員研修派遣
年1回
展示会派遣
年1回
工場長の経営学習(滋賀中小企業化同友会)参加
月2回
10
ラベル新聞 5 月
11
成長と革新~学びから生まれる「技術・ノウハウ」
スピード見積もり対応で受注率の向上
一般的には半日~1日かかる見積もり提示を3時間以内にしています。これは、過去の見積もり情報をデ
ータベース化し、見積もりマニュアルの作成し、社員間で共有できるようにして、即時に対応できるように
しているからです。
基本的に社長が見積もりを担当し、メールにより常時連絡が取れるようにしています。(聴覚障害の社員
がメールの受付窓口を担当し、見積もりは 1 時間ごとに確認し転送しています。)
社長に連絡が取れないときには上記マニュアルにより業務の社員が見積もりできるようにしています。ま
た滋賀工場には工場長を中心に見積もりが可能でダブルセーフティーがかかっています。
シール印刷の専門家としての相談~提案
貼るものの特性、使用環境、品質基準を理解し、求められる仕様を実現するためのコンサルティングで高
い評価を頂き、多くのリピートを頂いています。現在は社長の経験に依存するところが大きいですが、革
新を生み出すリーダー会議の効果やシール印刷の組合研修による切磋琢磨により、少しずつですが、メ
ンバーの専門性も高まってきています。
多種・多様な機械を設置し、高い稼動効率で付
加価値を高める
京都、滋賀の両工場のライン数は10台、6種の機
械を設置し、高い稼働率を維持しています。納期に
合わせて段取りを組むのではなく用意が出来たも
のからラインに組み込み、隙間があれば入れられ
る仕事は入れていく、作業の空きを出さない柔軟な
生産体制が、ババ抜き方式と、職人に責任により
短納期を保障しています。
印刷機
巻いた原紙が機械の中を通って印刷や加工をして出てきます。
12
お客さまとの接点を大切にすることで生まれる新しい技術
私たちは、必ず年3つ以上の新しい技術を開発して続けています。他の印刷ではできるがシール印刷で
は取り組まれてなかった技術などです。
一般的にシール印刷は下請けに位置づけられていたので、相談を受けることが余りありませんでした。
ユーザー
相談注文
一般印刷会社
ユーザー
注文
当
相談
相談
社
アドバイス
アプローチ
中間業者
当社は、直接お客さまからの声をお聞きすることで、相談を受けながら従来にないシール印刷の技術を
開発してきました。
•
シールの印刷に対し、原稿作り、製版、印刷まで一貫で自社で対応できる技術を確保しています。
•
抜き型は現物管理し自社資産にしています。(多様な受注に流用)
•
あらゆる寸法に対応できる抜き型を常時使えるようにしているので、短納期の対応が可能となりま
す。
•
園芸用ラベルなど抜き落とし加工も、機械の中でバラバラにならないようにできる独自技術を開発
しました。
•
印刷機械10台、プリンター、コンピュータ、シルクスクリーン印刷などを互いに、組み合わせをしな
がら、機械に職人の技術が固定されることなく、多能工化を実現しています。
•
上記、園芸用ラベルなど、セッティングに手間のかかる仕事を短時間でセットできる職人の技術を
研修を通じて伝え合っています。
オフセット印刷
シルク印刷
シール印刷
抜き型
丁数が多くなる
丁数が多くなる
ある程度自由に選択
耐光性
弱い
強い
中間
ロットと値段
大ロットで安くなる
小ロットは安い
ロットにかかわらず安価
分業
分業
ワンパス
表面加工など
(ニス引き、ラミネー
ト、箔押し等)
※ 可変情報(ナンバリング等)ラベルを製作が可能。
13
※ 印刷業というより多目的加工業
データ作成、製版、印刷、内職加工 一貫加工
大手では出来ていることでも、当社以下の規模では他に見当たりません。
一般的な抜き型はお客様から代金を頂いておらず当社のもので、自由に使えることが納期や単価に繁栄で
きています。
業界での納期管理は、納期(印刷日)に合わせて、材料、前工程の準備を合わせていきますが、当社では
受注を基点として、材料発注し、材料がそろった時点で製作にとりかかります。【ババ抜き方式】
すぐやる、ため込まない、先を読む、で短納期対応、納期管理と工程管理を別にしている、早くできて困るお
客さまはありません。
早く準備できれば、同じ色、似た色の系統の仕事は、まとめてできるようになります。
印刷は色替えの工程が手間がかかります。ババ抜き方式では1日の順番を職人が知恵と経験で決めます
ので時間的ロスを短縮できます。
(工程手順は、機械の担当者に自分で考えてできるように任せている)
受注
プリプレス
作業書
版
在版
抜き型
新版
デザイン
自社抜き型
原紙
新規作成
在庫
発注
データ加工
校正・確認
製版
内製
外注
ババ抜き方式
印刷
セッティング
確認
印刷・検品
確認
検査・包装
検査
包装
確認
デリバリー
配達
発送
伝票発行
集金
請求書発行
集金
代引き
振込み
再入力
PS入力
版整理
抜き方整理
残紙整理
14
知恵を活かして生まれた私たちの商品・サービス
【クイックサービス】
訂正シールのお客さま発注後2日納期の達成
チラシ、パンフレットなどにミスプリントがあった場合、その販売促進に待ったをかけることはできません。
そのような場合、お客さまは短納期での訂正シールを発注することになります。
そのようなお客様と直接のパイプを持ち、工場直送体制で全国のどのようなニーズにも短納期で対応し
ているのは、京滋地区では私たちだけです。
一般的には1週間とされる納期に対して、なぜ、私たちが2日という短納期でできるのか
ユーザー直結の受注・直送体制があること
製版・印刷の一貫した体制が整備されていること
京都・滋賀の2つの工場の連携により、小ロットの仕事をフレキシブルに組み込んでいること
技術的な相談にも即時対応できるように、シール印刷の専門性の高い社員を育成していること
多種多様なニーズに対応できる10台の印刷機械を有機的に活用できる多能工がいること
私たちは、「自ら考え行動する」技術者集団(職人)として、お客さまのご要望に迅速に対応できるよう、技
術・技能の向上に努力しています。
1
2
希望納期達成率
95%
(2009年6月実績)
(お客様の希望日以前に納品できた率)
近年ますます短納期希望が増加
短納期希望件数比率
25
20
(納期3日間以内希望比率)
15
25
10
5
0
(毎年6月データ)
11
4
2005
4
2006
2007
2008
15
クイックサービスができる理由
ユーザーに近いところにいるからです ・・・(デザイナー経由含む)件数で80%以上のお客様がユーザー
または、お客様と一緒に考えていただく業者様です。
同業のほとんどが下請け体質です。それは営業と効率を求めるゆえですが、当社では信頼と共栄の理念に
沿って、想いを形にするためコミュニケーションをモットの大切なものと考えています。
品質
相談→提案
短時間見積り
希望を聞く→納期連絡
信頼
値段
提案例
納期
一度接着テストしたほうが良いですよ。
材料を換えれば、見栄えが良くなってかつ値段が下がりますよ。
この仕上げのほうが使い勝手が良いですよ。
etc
受注確認率 100%
内容確認率 50%
【こだわりのニーズ対応から生まれる新商品】
•
普通のシール印刷ではない、園芸用ラベル、プラスチックカード、ポケットラベルシール、点字シー
ル、可変ナンバリングシールなどお客様の要望に応えて商品開発しています。
•
園芸用ラベルは 1 万~2 万ロットを中心に受注しています、
ロールの原紙から、バラのラベルを作るのは、抜き精度を含め非常に高い、バランス技術が求めら
れます。
5万枚以下の印刷ではオフセット印刷ではコスト
高になります。巻き取り原紙から製造しているの
は全国で当社だけです。(原紙メーカー談)
16
リーダー会議
カード
グループ学習会
短納期
情報共有回覧板
点字ラベル
組合勉強会
ポケットラベル
ババ抜き方式
作業工程 PC 管理
値段管理
見積標準化
経験とノウハウ
全抜き技術
プリンター
箔押し・浮き出
ナンバーリング
製作 mac
カラーラシール
製版
提案型
印刷機
ナッバーリングラベル
シルクスクリーン
ハーフラミネート
ハーフカット
園芸用ラベル
カラーマッチング
ナンバーリングハーフラミ
一般ラベル
点字ラベル
加圧方式に独自工夫
透 明のポケット
が シールになっ
ています
17
私たちが目指す知恵の経営ビジョン
「街のシール屋さん」新事業構想
自社企画シール(半製品)のネット店舗を展開していきます、
街のシール屋さんが目指す、商品開発のステップアップ
評価
求められる商品
ラインナップ
月1回の新商品
UP
18
単色短納期から、カラー短納期への対応(付加価値を上げるために)
一貫生産力を挙げます。
(特にデザイン・企画力の向上を目指します)
職人技術あげます。
(95%を機械の能力とすると、職人の技5%にこだわります)
営業力を上げます。
(企画・提案
相談していただく会社NO,1を目指します)
コンピュータデータ管理を強化し、こちらからリピート時期の確認が出来るように努力します。
大きなお世話 1歩踏み込んだコミュニケーションを心がけます。
印刷機増設
職人の養成
新規採用
カラー短納期
指令体勢
データ作成技術
価格標準化
こんなんどうどす~
CTP導入
【大きなお世話作戦】
変わった素材を使った見本シールつき情報提供カードで付加価値を求めているデザイナー、ユーザーに評
価されています。
どこでも実験室
【技術アップ作戦】
気がついたこと・気になったことなど、技術や仕組み・機械の性能など、都度それぞれのグループま
たは連携して実験する社風があります。
19
私たちが目指す、お客さまとの取組関係の発展段階
出来ること
アピール
知ってもらう
ホームページ
トップセールス
展示会
ポスティング
関心
問い合わせ
印刷相談室
見積もり
3 時間以内の見積もり
認めてもらう
見積もり標準化
講習会
受注
短納期
平置システム
高品質
信頼構築
技術講習会
リピート
近しい関係
お世話コール
データの活用
互いに喜ぶ関係
共存・共栄
互いに必要な関係
20
過去の知恵の経営(10 年前)
経営理念
マネジメント
技術
商品・サービス
業績
自立・自律
安く、多く、
個人の技能に依存
プリンタ用ラベル
1 億 2000 万円
下請け中心
一人で複数機械操
大ロット志向
取引先数 80 社
作
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
10
3
20
3
40
4
30
4
100%
5 段階
努力指数:
3.3
6.7
10
7.5
努力指数
現在の知恵の経営(2009年)
経営理念
マネジメント
技術
商品・サービス
業績
心を大切にし、人
リ ー ダ ー 会議 で 個
全抜きカット技術
園芸用プラスチック
売上高
が人としていける仕
別技術的な打ち合
※ 1
ラベル
1 億 7000 万円
事づくり、会社づく
わせを密にしてい
り、地域づくりにとり
る
取引先数
多様な仕事に対
くみます
些細なこと(新しい
し、だれもが即座
1. 取引いただく、
技術、気になる案
に対応できる技術・
皆様とともに栄
件、商品など)を即
技能を確保してい
える企業作りを
座にテストを行い、
る
すすめます
技術的に試行、記
製版から印刷まで
2. も の 作 り の 喜
録を蓄積、活用して
の一貫した内部で
びを通じ、技を
いる。
の体制を整備して
確かな技術に
※2
いる
クイックサービス
350 社/年
発展させ、社員
の人間的向上
組合の勉強会、同
を目指します。
友会の研修などを
3. 誠 実 で 心 の 通
受講している
じ合える関係を
大切にし、地域
ばば抜き方式※3
社会に貢献し
ます。
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
影響度
満足度
20%
5
30%
2
30%
3
20%
4
100%
5 段階
4
15
10
5
努力指数
※ 1 機械の中でバラバラにならないように、機械の中で 10μ以下のつながりを維持する個別ラベルの
カット技術、
21
将来の知恵の経営(3年後)
経営理念
マネジメント
技術
商品・サービス
業績
心を大切にし、人
全員参加型の経営
職人技の追求
お 客 さ ま の要 求 に
売上高 2 億円
が人としていける仕
経営意識の醸成
95%は機械
最大限応えられる
取引先数 500 社
事づくり、 会 社づく
仕事と作 業 の違い
残り5%の技で差
商品づくり
り、地域づくりにとり
を理解する
異化
相談してもらえる
くみます
大 きなお世話サー
会社NO1をめざ
「お客さまの思いを
ビス
します
形に」
【当社の知恵】・・・・・・・・・ 今後も強化する方向
1.いろんな設備や技術を結びつける商品作りの知恵
2.女性の力を活用する知恵
3.障害者の力を引き出す知恵
4.誠意を信頼に結びつける知恵
5.もの作りの技術を伝える知恵
22
環
境
宣
言
基本理念
株式会社大槻シール印刷は、地球環境の保全が人類共通の最重要課題の一つであることを
認識し、全組織を挙げて環境負荷の低減に努力します。
方針
株式会社大槻シール印刷はシール・ラベルの印刷・販売に係わる全ての活動、製品及びサ
ービスの環境影響を低減するために次の方針に基づき環境マネジメント活動を推進して地
球環境との調和を目指します。
1.当社の活動、製品及びサービスに係わる環境影響を常に認識し、環境汚染の予防を推
進するとともに、環境マネジメント活動の継続的改善を図ります。
2.当社の活動、製品及びサービスに係わる環境に関する法的及びその他要求事項を順守
します。
3.当社の活動,製品及びサービスに係わる環境影響のうち、以下の項目を環境管理重点
テーマとして取り組みます。
(1)電力使用量の削減
(2)ガソリン使用量の削減
(3)カーボンオフセットの実施
(3)工場周辺の清掃等啓発活動
4.一人ひとりが環境負荷低減活動を積極的に実践できるように、この環境宣言を全従業
員に周知するとともに社外へも公表します。
5.京のアジェンダ21フォーラムのパートナーシップに基づく地域の環境改善活動に積
極的に参画します。
上記の方針達成のために、目標を設定し、定期的に見直し環境マネジメント活動を推進し
ます。
制定日
2004年5月1日
改定日
2009年5月1日
株式会社大槻シール印刷
代表取締役
大槻裕樹
23
「知的資産セグメント分析」とは
本報告書は知恵の経営(知的資産経営)を、次のような手順で行う知的資産セグメント分析
によって分析・評価しています。
1. 知的資産のセグメンテーション
まず、知的資産の関係性を明らかにするために、知的資産を 4 つのセグメントに分類し
ます。すなわち「理念・方針」、「マネジメント」、「技術・ノウハウ」、「製品・サービス」に分
類します。
この分類は、経営理念、社是などの「理念」の下、経営戦略の策定・実行などの「マネジ
メント」を通じて蓄積した「技術・ノウハウ」を利活用し、顧客に「製品・サービス」を提供す
るという、企業の標準的な価値創造プロセスと合致しています。そして、この価値創造プ
ロセスの有効性、つまり顧客評価が「業績」として表れることになります。
2. 経営者による「影響度」の評価
次に、4 つのセグメントの業績への「影響度」を経営者が評価します。影響度は合計値
が 100 となるようにセグメント間の比率として設定します。
3. 経営者による「満足度」の評価
さらに、各セグメントの「満足度」を、経営者が 5 段階に評価します。満足度は「5」が最も
高く、「1」がもっとも低くなるように評価します。
4.「努力指数」の算出
「影響度」を「満足度」で割ると、得られた数値は満足度あたりの業績への影響度の大き
さを表します。したがって、数値の大きい箇所が、知的資産の活用の余力が大きいことを
示し、評価時点での知的資産経営で注力すべき箇所として浮かび上がります。これを
「努力指数」と称します。
5.経営課題へのフォーカス
「影響度」、「満足度」、「努力指数」を単年でセグメント間で横比較したり、過去と現在と
で時系列で比較すると、セグメント間での知的資産の関係や、知的資産の流れが明らか
になり、経営者がどの部分に注力し、結果を出しているのかが分かります。また、経営者
にとっては中長期的な戦略の策定にも役立てることが出来ます。
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「知恵の経営報告書」とは
◎企業価値を適切に把握するためには、企業の有形資産や財務諸表のみならず、人材、技術力、ブランド、
顧客・協力会社・金融機関との友好な関係などのような企業の強みとなっている無形の「知恵」、すなわ
ち「知的資産」を認識し、評価する必要があります。そして、どのように知的資産を活用し、将来に向けて
企業価値を高めていくのかという経営戦略を知ることが重要です。
◎「知恵の経営報告書」とは、無形であるがゆえに外部からの客観的に把握することが困難な「知恵」(=
知的資産)を活用する経営を、顧客、協力会社、債権者、従業員などのステークホルダー(利害関係者)
に分かりやすく伝え、企業の将来性についての認識を共有するために作成するものです。
◎「知恵の経営報告書」の作成については、2005 年 10 月に公表された経済産業省「知的資産経営の開示ガ
イドライン」に基づいて、京都府が 2008 年 5 月に「知恵の経営報告書:作成ガイドブック」を公表して
います。本報告書は原則としてその作成ガイドブックに準拠して作成しています。
◎ただし、今回の報告書作成の目的は二つに絞れます。ひとつは社員ともども自社の強みがどこにあるの
か充分精査すること。もうひとつはその強みをお客様や取引先の皆様に理解しより深い信頼関係を構築す
るきっかけにするものです。よって本報告書は、開発中の新技術や詳細な事業計画等を掲載するのではな
く、過去から現在にわたっての当社の業績を支えてきた知的資産活用の変化にフォーカスしています。
◎これらの過程を経て、将来の知的資産経営のビジョンを検討することにより、注力すべき事項がより具
体的になります。
◎今後は報告書作成により形式知化された価値創造の流れを社員間で共有し、ビジョン実現にむけた具体
的なアクションにつなげてまいります。
■ 本書のご利用上の注意
本報告書に記載されている計画、見込み、戦略などは、現在入手可能な情報に基づいて当社の判断で
記載したものです。つまり、現時点における当社の将来予測であるために、内外の環境変化等によって
は、記載内容を見直すことがあります。したがって、当社は本報告書に記載した内容や数値を将来にわ
たって保障するものではありません。
■ 作成者
株式会社大槻シール印刷 代表取締役 大槻裕樹
■ 作成協力者
松野中小企業診断士 社会福祉士事務所
立命大学経営学部
代表 松野修典
准教授
中森孝文(作成に当たってのレクチャー)
京都産業21 環(リング)の会(KSR) 知恵の会グループ
■ お問い合わせ先
株式会社大槻シール印刷
本社 郵便番号 601-8342 京都市南区吉祥院東前田町 36
Tel 075-691-7521 fax 075-691-7523
■ 発行
2009年8月
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