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Ⅰ 労働力状態

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Ⅰ 労働力状態
2012(平成 24)年8月
新宿区新宿自治創造研究所
「産業等基本集計結果~新宿区の概要~」は、2012 年 4 月に総務省統計局から公表さ
れた「産業等基本集計結果」のうち、新宿区分の集計結果を整理したもので、新宿区に居
住する人の産業や雇用の状況等を把握することができます。
なお、それぞれの集計において、過去の国勢調査と比べて「丌詳」が非常に多くなって
おり、特に新宿区ではその傾向が顕著である点に留意する必要があります。
Ⅰ
労働力状態
労働力人口は減少するものの労働力率は上昇。完全失業率は低下。
15歳以上人口の労働力状態の推移(新宿区 1980~2010年)
万人
40
80%
65.3% 65.6% 66.4% 66.1% 66.4% 64.6% 63.7% 66.3%
65.0%
30
60%
11.5
10.6
9.9
2.5
4.7
7.3
8.1
8.4
8.5
7.4
15.1
14.5
13.9
13.7
9.5
8.6
20
20.9
19.4
18.2
18.0
16.2
10
2.1% 2.9%
3.3%
4.5%
3.6%
5.1%
6.7%
4.8%
40%
20%
6.0%
0
0%
1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年
就業者
完全失業者
非労働力人口
労働力状態不詳
労働力率
完全失業率
2010 年の新宿区の 15 歳以上
人口の労働力人口(就業者及び完
全失業者)は、2005 年に比べて
減少するものの、労働力率(「丌
詳」を除く 15 歳以上人口に占め
る労働力人口の割合)は上昇し、
66.3%となっています。ただし、
労働力状態「丌詳」が全体の 1/4
を占めていることに留意が必要で
す。
また、完全失業率(労働力人口
に 占める 完全失 業者の 割合) は
6.0%と 2005 年に比べ低下して
います。
(P.5~7、13 参照)
女性の労働力率はほぼ全ての年代で上昇傾向にあり、従来のM字型ではなくなってきている。
男女別労働力率(新宿区 1980年・2010年)
この 30 年間で、男性の労働力率は特に
60 歳代以降で低下しています。一方、女性
の労働力率はほとんどの年齢階級で上昇して
おり、特に 20 歳代後半と 30 歳代前半で顕
著となっています。
2010 年の年齢階級別の労働力率は、男
性は 20 歳後半から 50 歳代後半まで高い台
形型になっています。一方、女性は 20 歳代
後半を頂点に徐々に低下しており、未婚女性
の増加、晩婚・晩産化などから女性の働き方
が変化しつつあり、従来の 30 歳代を底とす
るM字型ではなくなってきています。
(P.8~9 参照)
100%
90%
男:1980年
女:2010年
80%
70%
男:2010年
60%
50%
女:1980年
40%
30%
20%
10%
85歳以上
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
0%
1
Ⅱ
従業上の地位
雇用者のうち女性の割合が上昇傾向にある。女性の正規雇用者の割合は全国に比べて高い。
雇用者に占める女性の割合(新宿区 1970~2010年)
50%
男女別雇用者数(1970 年~2010
年)45.8% 47.7%
43.1% 44.2%
40%
38.1%
42.0%
40.8%
39.3%
38.6%
30%
1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年
男女別雇用者の3分類別割合の比較(新宿区・全国 2010年)
男
女
2.6%
18.3%
79.1%
新宿区
新宿区
2.5%
15.2%
82.3%
全国
全国
100% 80%
60%
40%
20%
正規の職員・従業員
Ⅲ
0%
57.0%
45.4%
0%
20%
労働者派遣事業所の派遣社員
6.6% 36.4%
4.3%
40%
50.3%
60%
雇用者に占める女性の割合
が上昇傾向にあります。
2010 年は女性の割合が約
48%となり、男女の差が縮
まっています。
また、女性の雇用者のうち
正規雇用者の割合は約 57%
と男性(約 79%)に比べて
低いものの、全国(約 45%)
に比べ高くなっています。
(P.18~19 参照)
80% 100%
パート・アルバイト・その他
産業
第 3 次産業就業者数が約 9 割を占める。全国に比べ情報通信業や丌動産業等の割合が高い。
い。 産業3分類別15歳以上就業者数と割合の推移(新宿区 1980~2010年)
25
万人
20
77.3%
100%
79.3% 79.7%
0.8
15
10
87.8% 89.1%
81.6% 84.6%
14.1
14.2
12.8
22.5% 20.6%
5
4.1
3.7
20.2%
3.2
0
12.1
18.4%
2.7
4.7
2.5
0.3
0.5
7.3
90%
労働力状態不詳
80%
分類不能の産業
70%
第3次産業
60%
2.6
第2次産業
50%
第1次産業
40%
12.0
11.7
9.9
15.3% 12.1%
10.9%
2.2
1.6
1.2
30%
第3次産業の割合
20%
第2次産業の割合
10%
第1次産業の割合
0%
1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年
男女、産業大分類別にみた新宿区の産業別割合の大きさ
(全国の同一産業別割合を「1」とした場合の比)(新宿区 2010年)
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
男
女
建
設
業
製
造
業
情
報
通
信
業
運
輸
業
,
郵
便
業
卸
売
業
,
小
売
業
金
融
業
,
保
険
業
不
動
産
業
,
物
品
賃
貸
業
学
術
研
究
,
専
門
・
技
術
サ
ー
ビ
ス
業
宿
泊
業
,
飲
食
サ
ー
ビ
ス
業
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
業
,
娯
楽
業
2
教
育
,
学
習
支
援
業
医
療
,
福
祉
サ
ー
ビ
ス
業
公
務
新宿区に居住する 15
歳以上就業者を産業3部
門別割合でみると、「第
3次産業」が約9割を占
めています。
産業大分類別にみると、
「卸売業,小売業」、「医
療,福祉」、「情報通信
業」などの就業者が多く
なっています。
また、全国と比べると
「情報通信業」、「丌動
産業,物品賃貸業」など
の割合が高く、「製造業」
や「建設業」の割合が低
くなっています。
(P.20~24 参照)
Ⅳ
居住期間
居住期間「20 年以上」の割合が最も高い。「5 年未満」の割合は低下。
居住期間別人口(新宿区 2000年・2010年)
2000年
2.6 3.6
2010年 1.7 2.2
0
7.2
4.8
3.0
3.5
5
3.4
3.2
10
6.5
2.3
5.6
15
11.7
20
25
30
35
万人
出生時から
1年未満
1年以上5年未満
5年以上10年未満
10年以上20年未満
20年以上
居住期間不詳
居住期間別割合(新宿区 2000年・2010年)
2000年
9.8% 13.5%
27.5%
2010年 8.3% 10.4%
0%
Ⅴ
22.8%
20%
11.5% 12.8%
16.6%
40%
24.8%
15.5%
60%
出生時から引き続き現在の場所に住
んでいる人は 1 割弱です。一方、出
生時とは異なる場所に移動したことの
ある人は 9 割を超え、居住期間別に
みると、「20 年以上」の割合が最も
高く、「1 年以上 5 年未満」と続き
ます。2000 年と比べると、「5 年
未満」の割合が低下し、「5 年以上」
の割合が上昇しています。ただし、居
住期間「丌詳」が全体の 1/3 以上を
占めていることに留意が必要です。
(P.29~30 参照)
26.5%
80%
出生時から
1年未満
5年以上10年未満
10年以上20年未満 20年以上
100%
1年以上5年未満
教育
高学歴化が進行し、短大以上の卒業者の割合が約 6 割。特に女性の高学歴化が顕著。
男女、最終卒業学校の種類別卒業者数(15歳以上)の割合の推移
(新宿区 1990年・2000年・2010年)
女
男
40.5%
100%
100%
7.6% 39.0%
1990年 15.4%
12.9% 1990年
49.3%
21.7%13.7%
1990年
2010年
1990年
2000年
45.9% 80%
8.3% 36.1%60%
9.8% 2000年
11.9% 43.5%
24.2% 0%
20.4%
40%
20%
2010年
小学校・中学校
高校・旧中
短大・高専
大学・大学院
80%
60%
40%
20%
0%
2010年 7.8% 35.7%
56.7%
7.8% 28.4% 7.0% 2010年
23.9% 32.7%
100%
50%
0%
小学校・中学校
高校・旧中
0%
50%
100%
短大・高専
大学・大学院
最終卒業学校の種類別卒業者(15歳以上)の割合
(新宿区・特別区・全国 2010年)
新宿区
7.4%
特別区
10.6%
全国
32.3%
35.9%
18.8%
0%
16.3%
43.9%
17.7%
46.5%
20%
小学校・中学校
40%
高校・旧中
35.8%
14.8%
60%
短大・高専
19.9%
80%
大学・大学院
3
100%
高学歴化が進行し、卒業者
総数に占める短大以上(大
学・大学院、短大・高専)卒
業者の割合が初めて 6 割を上
回りました。特に女性の高学
歴化が顕著で、短大以上の卒
業者の男女比は縮小していま
す。
また、「大学・大学院」卒
業者は約 44%で、全国(約
20%)よりもかなり高くな
っています。
(P.32~33 参照)
Ⅵ
夫婦の労働力状態
「夫婦とも就業」の世帯が最も多いが横ばい。「夫が就業、妻が非就業」の世帯は減少傾向。
夫婦の就業状態別夫婦のいる一般世帯数
(新宿区 2000年~2010年)
2000年
21,534
2005年
21,541
2010年
21,708
0
10,000
20,956
1,458 7,611 1,993
18,523
15,597
20,000
1,540 8,519
1,646 7,977
30,000
40,000
夫婦とも就業
夫が就業、妻が非就業
夫婦とも非就業
夫婦の就業状態不詳
5,173
7,461
50,000
60,000
(世帯)
夫婦のいる一般世帯の就業状
態をみると、「夫婦とも就業」
(共働き)の世帯が最も多いも
のの、その数は 2005 年に比
べほぼ横ばいです。また、「夫
が就業、妻が非就業」、「夫婦
とも非就業」の世帯が減少する
一方、「夫が非就業、妻が就業」
の世帯はわずかながら増加して
います。
(P.35 参照)
夫が非就業、妻が就業
Ⅶ 母子世帯・父子世帯
母子世帯の割合は、特別区や全国よりも低い。
一般世帯に占める母子世帯の割合
(新宿区・特別区・全国 2010年)
2.0%
1.5%
1.46%
0.84%
1.0%
0.67%
0.5%
0.0%
全国
特別区
一般世帯に占める母子世帯の割合は 0.67%で、特
別区(0.84%)や全国(1.46%)より低くなって
います。
また、父子世帯の割合は、新宿区は 0.08%、特
別区は 0.10%、全国は 0.17%、です。
(P.38~39 参照)
新宿区
Ⅷ 外国人の労働力状態
外国人の労働力人口の割合は、特別区や全国よりも高い。
労働力人口全体に占める
外国人の労働力人口の割合
(新宿区・特別区・全国2010年)
6%
4.9%
4%
2.3%
1.3%
2%
0%
新宿区
特別区
日本人を含めた労働力人口全体に占める外国人
の労働力人口の割合は 4.9%で、特別区(2.3%)
全国(1.3%)より高くなっています。なお、労働
力状態「丌詳」が全体の約 44%を占めていること
に留意が必要です。
(P.40~41 参照)
全国
◆集計結果の詳細については、「2010(平成 22)年国勢調査 産業等基本集計結果~新宿区
の概要~」をご覧ください。
◆集計結果データは総務省統計局ホームページ
「http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/index.htm」をご覧ください。
【問合せ先】
新宿区新宿自治創造研究所
Email: [email protected]
☎:03-3209-1111 内線 2391~3(直通: 03-5273-4252) FAX: 03-5272-5500
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