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平成27年度
Ⅱ.全竹連 団体会員の活動 (掲載順不同) ◎鹿児島県竹産業振興会連合会 平成27年度の活動状況 平成27年6月26日∼6月30日 ◎第38回竹製品まつりの開催 鹿児島県産の竹製品やたけのこ加工品,竹炭・竹酢液,竹100%パ ルプ紙製品等の展示・販売を行い,竹の優れた品質や特性,味わい などについて,多くの来場者にPRを行った。 また,竹とんぼや竹馬,竹鉄砲など,昔ながらの竹製の遊具コーナー を設け,親子で竹に触れ,遊んでもらうなど,竹の魅力についても 第38回竹製品まつり PRを図った。 平成27年7月7日 ○全国竹の大会鹿児島県大会第2回実行委員会の開催 11月12∼13日の大会に向けて,以下の事項について協議を行った。 ・大会テーマ・スローガンについて ・式典プログラム,県竹産業功労者,記念講演・パネルディスカッションについて ・情報交換会・宿泊場所について ・現地視察研修会について ・大会関連行事(イベント)について 等 平成27年8月3日 ○通常総会の開催 次年度事業計画や全国竹の大会鹿児島県大会,鹿児島県竹産業功労者の推薦者等について,協議を行っ た。 平成27年9月1日 ○第56回全国竹の大会鹿児島県大会鹿児島県竹産業功労者選考審査会の開催 当連合会から推薦した副会長の富永容史氏(創作竹芸とみなが 代表)が,鹿児島県竹産業功労者(県 知事賞)に決定し,全国竹の大会鹿児島県大会で表彰されることとなった。 平成27年11月8日 ○第12回森のごちそうコンクールの開催 たけのこや乾しいたけを材料にしたレシピを募集し,料理コンクー ルを開催した。 また,コンクールの優秀作品については,レシピ集の配布やホー ムページへの掲載などを通じ,広く県民に普及・啓発を行い,本 県産特用林産物の普及と活用促進を図った。 第12回森のごちそうコンクール − 24 − 平成27年12月12日∼13日 ○かごしま原木しいたけ・たけのこ祭の開催 早掘りたけのこやたけのこ加工品の展示・販売,森のごちそうコンクール優秀作品のレシピ集配布など を通じ,本県産たけのこの魅力についてPRを行った。 平成28年1月29日 ○全国竹の大会鹿児島県大会第3回実行委員会の開催 大会の実施状況や成果等について報告するとともに,本大会を契機とし,本県竹産業が一層振興される よう,関係者一体となり取組を行うことなどが協議された。 平成28年2月29日 ○平成27年度竹林資源活用技術研修会 鹿児島県主催の技術研修会において,当連合会理事の高橋和博氏 (農事組合法人さつまファーム 代表理事)が,竹林の施業委託の 取組などについて講演を行った。 平成28年3月4日 ○平成27年度かごしま竹炭・竹酢液審査会の開催 当連合会が定めた自主規格・基準に基づき商品を審査し, 「かごし 平成27年度竹林資源活用技術研修会 ま竹炭・竹酢液」の銘柄確立に努めた。 ◎一般社団法人大分県竹産業文化振興連合会 平成27年度事業内容 ・4月4日 竹の感謝祭(別府竹製品協同組合) 別府市 八幡朝見神社 ・5月31日 連合会総会 別府市竹細工伝統産業会館 ・7月∼10月 大分県竹産業海外展開に伴う事業(後述) ・8月∼3月 竹材部会若手による竹材問題の研究会 ・10月17日 大分県農林水産祭に協賛 ・11月22日 竹文化講演会&シンポジウム 大分市 大分県立美術館 ・1月26日∼31日 第52回くらしの中の竹工芸展(共催)別府市竹細工伝統産業会館 主たる行事は上記のとおり、その他竹林研修の実施予定 当連合会は、平成24年に別府竹製品協同組合・大分県竹材商組合・別府竹製品卸商業組合・大分県竹作 家連盟・アジア竹文化フォーラムの5団体が、連合組織として一般社団法人として設立し、行政への竹文 化への施策提言や、各種事業を行うものとして発足した。 平成25年度より大分県竹産業海外展開事業に(3か年計画)取り組み、25年度竹ジュエリー開発・26年 度27年度センターピース開発と最終年を迎え本何度もセンターピースの制作展示会を催した。 − 25 − 本年度 海外展開事業のあらまし 1月 今年度参加者募集の上、昨年の反省を踏まえ参加者の実技テストを実施 2月 合格者6名認定(13人受験) 3月∼7月 プロヂューサー等とコンセプトやデザイン打ち合わせを行い試作開始 7月 別府市美術館において発表内覧会 8月 大分県知事報告 アメリカ発送 9月 アメリカ・サンディエゴにて発表会 ・サンタフェ タイモダンにて展示 海外展開事業も若手作家の底上げや、意識の向上に役立った。実際の発注については昨年よりは発注数 は増えた。 初年度の竹ジュエリーについては、ニューヨークのmomaに展示、ロンドンポールスチュアート展示、 海外国内販売も一定の成果を上げ、3年連続受注をしている。 ・来年度もしくは再来年度は、竹産業の一番の川上である、竹材の問題(従事者の不足・高齢化・獣害問 題など)を若手従事者とともに洗い出し、県への提言の上新施策の予算化へとつなげるための議論を研 究会として行っていく。研究会の中で、28年度の予算化は難しく29年度への事業として継続審議を続け ている。 別府市美術館でのセンターピース発表会 − 26 − ◎京都府竹産業振興連合会の活動 平成27年4月1日∼平成28年3月31日 1.需要拡大事業(展示即売会に協賛) ①品評会・展示即売会などを開催する各組合に協賛 ②各種の催しに資料などを配布し地域ブランドのPR活動 ③京都竹利活用研究会 2.情報宣伝活動 ①『竹の日』(七夕 7月7日) PR活動 ②各種情報の収集 ③「京の七夕」事業に協力 ④地域ブランド「京竹工芸」「京銘竹」PR活動 ⑤ 名簿の作成・管理 3.組織活動 ①平成27年度竹の感謝祭・総会 5月27日(水)筍亭 ②竹文化振興協会総会 6月12日(金)リーガロイヤル京都 ③全日本竹産業連合会総会 6月13日(土)京都平安ホテル ④「京の七夕」開催 8月1日(土)∼10日(月) 堀川・鴨川 ⑤全日本竹産業連合会 政府陳情 8月27日(木) ⑥第56回全国竹の大会鹿児島県大会(鹿児島県霧島市)11月12日(木)∼13日(金) ⑦伝統的工芸品指定取得活動 ⑧「京竹工芸」ブランドのP.R. ⑨会員組織の拡充 ⑩関連他団体との協力 4.第23回京都竹の大会 開催(詳細別記) 平成28年3月12日(土)京都平安ホテル 5.需要拡大対策研究事業 ①京都竹利活用の研究 ②異業種との交流の推進 ③新しい利活用の情報交換と研究 ④京都竹の大会展示発表会 みやこメッセ ふれあい館イベントルーム 6.役員会の開催等 第23回 京都竹の大会 −見つめ直そう「竹の魅力」− 開催期日 : 平成28年3月12日(土) 開催場所 : 京都平安ホテル 主 催 : 京都府竹産業振興連合会 − 27 − 後 援 : 京都府・京都市・全日本竹産業連合会・竹文化振 興協会・京都伝統工芸大学校 ◇ご挨拶 早春の候 第23回京都竹の大会を盛大に開催できましたこ とは、日頃からお世話になっております、行政、関係諸団体 ならびに業界各位のご協力の賜と深く感謝申し上げます。ま た、たいへんお忙しいところご臨席いただきましたご来賓の 黒田正玄会長の挨拶 皆様には重ねて厚く御礼申し上げます。 昨年は、大村さん、梶田さんのノーベル賞ダブル受賞やラ グビーのワールドカップの快挙、またH-IIロケットの打ち上 げ成功などにわきました。一方、高度成長を続けてきた中国 が、過剰設備や株価暴落などで変調をきたし、これが世界経 済に影響を与え、先行き不透明になってまいりました。また、 アメリカの力の相対的な低下や、中国の台頭、イスラム社会 大会主催者代表 でのいろいろな対立やテロの多発など、世界が激動の時代に入ったように思われます。 国内では、 非正規労働者の割合が1990年で約20%だったのが、昨年には40%を越え、経済の格差が大きく広が り、日本において、貧困が問題になってきました。我々竹材業界においても、色々な面で二極化が 進んでいるように思われます。また、後継者不足や需要の減退よる技術の伝承が困難になっている 現状もあります。 そのような中で竹は地球環境問題を解決するための有効な資源であるとともに、まだまだ未知な 資源としての用途の研究開発が色々な分野で進められています。私たち竹の業界人が先頭に立って 様々な事業に関与して、竹に関してはどのような事でもまず京都といわれるよう、日々研鑚に勤め てまいりたいと思います。本大会では、「京のしきたり」と題して歴史に育まれた京都を儀式作法 研究会代表で京都検定講師の岩上力先生をお招きしてお話をいただき、我々の京都をもう一度見直 し、今後のありかた、そして新たな活力となることを期待するものであります。 本日、ご出席くださいました皆様方とともにひとときをもてますこと、感謝いたしております。 今後とも皆様のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、本日、栄えある賞をお受けになられました方々のご功績を称えますと共に、 これからの益々のご活躍をお祈り申し上げる次第でございます。 平成28年3月12日 京都府竹産業振興連合会 会長 黒田 正玄 ◇功労者表彰 京都府知事表彰 分銅文雄氏 京都竹材商業協同組合 京都市長表彰 井上定信氏 京都竹材商業協同組合 全日本竹産業連合会長表彰 田中益一氏 京都銘竹生産組合 竹文化振興協会会長表彰 光橋仁司氏 京都竹材商組合 − 28 − 京都府知事のお祝辞 京都市長のお祝辞 ご来賓の皆様 京都府竹産業振興連合会長表彰 石川恵介氏 京都竹工芸品協同組合 ◇大会宣言 京都の竹材の歴史は古く、すでに平安嵯峨天皇の頃、洛西、洛東に竹が育てられていたといわれ ています。自然に恵まれ、技に磨かれ、京都から世界に名だたる銘竹「京銘竹」を生み続けていま す。そして、京銘竹からつくられた「京竹工芸」の製品は伝統的技術と新しい感覚との出会いによ り,進歩し続けています。世界情勢のめまぐるしい変化の中、日本の経済情勢も色々な要因に翻弄 され景況感は一進一退を続けています。なかでも中小企業、とりわけ伝統産業は大変厳しい状況に おかれているのが現状です。 本日ここに「第23回京都竹の大会」を開催するに当たり、竹の魅力をもう一度見つめ直し、伝統 的なものを磨き続けるとともに、新しい竹の利活用を進め、竹産業界の発展のため全力を注ぎ、社 会に貢献することを誓うものです。 以上宣言します。 平成28年3月12日 功労者表彰式 第23回京都竹の大会 岩上 力氏の講演 第23回京都竹の大会参加者 ◇意見発表 ー竹材業界の若手による「未来の展望」についてー ・井上定治氏 発表課題:竹製品の新しい市場開拓の可能性の失敗と成功の実証研究 ・御池真也氏 発表課題:竹製品におけるネット販売の実際と今後の手法の研究 質疑応答、意見交換 ◇講 演 講 師:岩上 力氏 (式作法研究会代表・NHK京都文化センター講師・京都新聞文化センター講師 京都検定講習会(京都商工会議所)講師・東映俳優養成所講師・京の儀礼作法塾主宰) − 29 − 演 題:知っておきたい京都、再発見 「京のしきたり」 その心と形 ∼水引、のし、紙折の意味と約束事∼ 講演要旨: <水引の発生起源> *なぜ進物を水引で結ぶのでしょうか? *その色と結び *熨斗の由来と変遷 <紙と紙折の約束事>*和紙は何の力で生まれてきたと思われますか? *和紙と聞かれて、何を連想されますか? <京の儀礼∼∼∼冠・婚・葬・祭・贈・礼・法> 帯祝・出産祝・お七夜・宮詣り・食初め・初節供・初誕生・七五三・十三詣・入学卒業・成人・ 地鎮祭・上棟祝・祝儀・結納・結婚祝・内祝・厄除け・餞別・退職・記念品・受賞・受章・長寿・ 中元・歳暮・正月・節分・新築・開店・見舞・葬儀・告別・戒名・布施・焼香・佛前・珠数・逮 夜・忌明・年忌・彼岸・お盆・地蔵盆・建墓・入佛・上座・晋山式 他 ・竹笹に込めた日本の感性 日本で生まれ育った人なら、短冊に願い事を書いて竹笹に吊る七夕の行事はどなたもご存知で しょう。では、なぜ願い事を竹笹に吊るすのか、と聞けば「むかしから」との答えが返って来るこ とも多く、その意味が解らなくなってしまったのも事実です。これも現代人が何処かに置き忘れて きた大切なものの一つかも知れません。 厳密に分類すると「竹」と「笹」は、異なる植物だという説も成り立つそうですが、一般に「竹」 の小さいものを「笹」と呼び習わしてきました。そうすることで、その意味合いが鮮明に見えてく るのです。 竹は、松や梅と共に寒い冬にも耐え忍ぶ「歳寒三友」と呼ばれ、結納飾りにも用いられる縁起物 で、祇園祭や恵比須祭などの祭礼に、また地鎮祭などの神事にも必ず登場します。それに歳神さま をお迎えする門松にも添えられることもあります。 冬枯れすることなく簡単に折れることもなく、天に向かって、しなやかに真っ直ぐ伸びると形容 されるように、成長が早く生命力が強いところから不思議な力があると考えられ、いつしか神さま の依代(神霊を招き寄せられ乗り移るもの)とされて来ました。 竹の中から生まれたかぐや姫の竹取物語が書かれた背景にも、そんな日本人の思考が秘められて いるのでしょう。 童謡<たなばたさま>で「笹の葉、さらさら」と歌われるように、その笹音が邪気を祓う魔除け の力を持っているのです。そんなところから、家を守るシンボルである家紋にも用いられ、九枚笹 紋や根笹紋はその代表的なものです。 願い事を書いた短冊を竹笹に吊るすようになったのは江戸時代のことです。やがてその竹笹を海 や川に流す風習も生まれ、流した竹笹が天の川に流れ着けば願い事が叶うとロマンチックに言い伝 えられてきました。 七夕の夜、清流に流した七夕飾りが川面に浮き沈みしながらゆっくりと下流に流れていく様子は − 30 − 誠にもって感動的で、こんな七夕の行事から、もしかしたら日本人特有の感性が育まれてきたのか もしれません。 <情報誌「いと をかし:七夕」に掲載:岩上力> ◇懇親会 第23回京都竹の大会を閉会後、同ホテルで懇親会を開催し、和やかな雰囲気の中で参加者間で交 流、意見交換、親睦を図った。 ◇京都伝統工芸大学校生の作品発表 京都府竹産業振興連合会で優れた技能を有する会員が京都伝統工芸大学校で講師を務めているこ とから、京都竹の大会開催の機会に学生諸君の作品を一般公開発表する機会を提供した。 懇親会でのひとこま 懇親会でのひとこま 京都伝統工芸大学校生の作品展示 「全竹連情報」に貴社の活動状況等を 毎年度末に発刊している〝全竹連情報〟は本会の機関誌として、本会の活動を詳細に公開し、会員の みならず、関係する行政機関や関係団体等にも送付しています。本誌の内容は、本会の活動に加え、団 体会員の活動も紹介するなど、機関誌としての役割を果たしてきました。 しかし、本会には多くの個人会員があり、各々の分野で活動しておられますが、その活動状況やご意 見などを発表される機会がありません。 そこで、この〝全竹連情報〟に団体会員だけでなく、団体会員の構成員や個人会員の皆様にも日ごろ の活動状況やご意見などをぜひご投稿いただき、本誌を充実していきたいと思います。 事務局がご協力させていただきますので、ぜひ事務局までご連絡願います。 ご投稿をお待ちしています。 (事務局) − 31 −