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「二つの戦争と日本・アジア」 単元の指導計画および学習指導案

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「二つの戦争と日本・アジア」 単元の指導計画および学習指導案
「二つの戦争と日本・アジア」
単元の指導計画および学習指導案
(1)単元名
二つの戦争と日本・アジア
(2)単元の目標
社会的事象への
関心・意欲・態度
社会的な思考・判断
観察・資料活用の
技能・表現
社会的事象について
の知識・理解
・日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などにかかわる人物の働きや世の中の様子
や人々の暮らしに関心をもち,意欲的に調べようとする。
・日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などにかかわる人物の働きや世の中の様子
や人々の暮らしについてその意味を考えるとともに,問題意識をもって,追究・解決
することができる。
・調べたことをもとに,日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などにかかわる人物
の働きや代表的な文化遺産が我が国の国家・社会の発展に果たした役割を考え,適切
に判断することができる。
・日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などについて,身近な地域や国土に残る遺
跡や文化財,地域の博物館や郷土資料館,年表や文章資料などの各種の基礎的資料を
活用し,人物の働きや代表的な文化遺産を中心に調べることができる。
・調べた結果に基づいて,自分の考えやその理由を,根拠となる資料を用いながら分か
りやすく表現することができる。
・日清・日露の戦争,条約改正の努力,科学の発展や産業の発達などにより,我が国の
国力が充実し国際的地位が向上したことが分かる。
(3)単元の評価規準
学習指導要領の内容
観点
単元の評価規準の具体例
(1 ) 大 日 本 帝 国 憲 法 の Ⅰ 社 会 的 事 象 へ ・ 日 清 ・ 日 露 の 戦 争 , 条 約 改 正 , 科 学 の 発 展 な ど に か か わ る
ク 発布,日清・日露 の関心・意欲・
人物の働きや世の中の様子や人々の暮らしに関心をもち,
の 戦 争 ,条 約 改 正 , 態 度
意欲的に調べ,考えながら追究している。
科学の発展などに Ⅱ 社 会 的 な
・日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などにかかわる
ついて調べ,我が
思考・判断
人物の働きや世の中の様子や人々の暮らしについてその意
国の国力が充実し
味を考えるとともに,比較・関連付け・再構成しながら,
国際的地位が向上
追究・解決している。
したことが分かる
・調べたことをもとに,日清・日露の戦争,条約改正,科学
こと
の発展などにかかわる人物の働きや代表的な文化遺産が我
が国の国家・社会の発展に果たした役割を考え,適切に判
断している。
Ⅲ観察・資料活 ・日清・日露の戦争,条約改正,科学の発展などについて,
用の技能・表現
身近な地域や国土に残る遺跡や文化財,地域の博物館や郷
土資料館,年表や文章資料などの各種の基礎的資料を活用
し,人物の働きや代表的な文化遺産を中心に調べている。
・調べた結果に基づいて,自分の考えやその理由を根拠とな
る資料を用いながら図や文章で分かりやすく表現している。
Ⅳ 社 会 的 事 象 に ・日清・日露の戦争,条約改正の努力,科学の発展,産業の
ついての知識・
発達などにより,我が国の国力が充実し国際的地位が向上
理解
したことが分かっている。
(4)単元の指導評価計画
時
1
学習のねらい
対話のテーマ
ⅠⅡⅢⅣ
風刺画や,年表などの資料をもと 外国と対等な立場 ○
B規準
・ノルマントン号事を件描いた風刺画にそれぞれの
に話し合い,単元全体の学習問題 になるのに役立っ
立場に立ってせりふを書いている。
を作り,学習問題解決のための手 た出来事は何だろ
がかりをつかむことができるよう う。
○
・外国と対等な立場になるのに役立った出来事は何
にする。
2
か考え,年表の中から選んで予想している。
日清・日露戦争がどのように行わ 日清戦争と日露戦
○
・日清・日露戦争について,グラフや地図といった
れたかを調べることができるよう 争を比べてどんな
資料をもとに,それらを比べたり関連付けたりし
にする。
,
ながら調べている。
ことに気がつくだ
ろう。
○ ・日清・日露戦争がどのように行われたか理解して
いる。
- 補助資料 留学生社会 1 -
3
二つの戦争の結果,国内や諸外国 当時の日本の人は
○
・二つの戦争を通して,国内の様子や諸外国との関
との関係がどう変わったか考える 二つの戦争に賛成,
ことができるようにする。
係がどう変わったか,考えている
反対のどちらだっ
ただろう。
○
・二つの戦争に対して肯定・否定どちらかの立場に
立って自分の考えやその理由を(根拠となる資料
を用いながら)表現している。
4
幕末に結ばれた不平等な条約はど みなさんがもし明
○
・条約改正の経過を年表資料を基に調べ,不平等条
のように改正されていったか調べ 治政府の役人だっ
約改正の過程と,国際社会における日本の地位の
ることができるようにする。
変化とを関連付けてとらえている。
たらどんな方法で
改正の交渉をしま
すか。
○ ・
(条約改正の経過を年表資料を基に調べ,
)日本の
国力や国際的地位が高まったことにより,条約改
正が実現したことを理解している。
5
外交交渉にあたった当時の人々の 日本が条約を改正
○
・陸奥宗光や小村寿太郎の努力について,資料をも
努力や気持ち・改正できた理由に できた理由は何だ
とに,二人を比べたり関連付けたりしながら調べ,
ついて考えることができるように ろう。
条約改正に果たした役割について考えている。
する。
○
・調べた結果に基づいて,条約を改正できた理由に
ついて自分の考えやその理由を根拠となる資料を
用いながら(分かりやすく)表現している。
6
世界で活躍した日本人科学者など 野口英世,北里柴 ○
・科学の発展などにかかわる人物の活躍の様子やエ
について調べ,これらの日本人が 三郎,志賀潔,新
ピソードに関心をもち,意欲的に調べようとして
果たした国際的な役割について考 渡戸稲造の中で,
いる。
えることができるようにする。
だれが一番世界に
○
・調べた結果に基づいて,この当時の日本人科学者
認められる活躍を
のうちだれが一番世界に認められる活躍をしたの
しただろう。
か,自分の考えやその理由を根拠となる資料を用
いながら分かりやすく表現している。
7
戦争の後,産業が急速に発達した このころの日本を
○
・製糸業や製鉄業の発達について調べ,産業の発達
様子について調べるとともに,そ 支えた産業は,製
れらを支えた人々について考える
糸と製鉄のどちら
ことができるようにする。
だろう。
と,国際社会における日本の地位の向上とを関連
付けてとらえている。
○
・調べた結果に基づいて,このころの日本を支えた
産業は,製糸か製鉄かについて,自分の考えやそ
の理由を根拠となる資料を用いながら(分かりや
すく)表現している。
8
これまでの学習を振り返り,日本 日本がアメリカや
○
・日清,日露戦争・条約の改正・科学の発展・産業
がアメリカやヨーロッパの国々と ヨーロッパの国々
の発達と,国際社会における日本の地位の向上と
対等な立場に立てるようになった と対等な立場に立
を関連付けてとらえている。
理由について自分の考えをまとめ てるようになった
ることができるようにする。
理由は何だろう。
○
・日本が国力を高め,外国と対等な立場になった理
由を考え,対話を通して自分の考えを相手に伝え
るとともに,相手の意見を聞いて自分の考えを再
構成している。
- 補助資料 留学生社会 2 -
(5)単元全体の展開例(第1時~第7時)*第8時は本原稿に掲載
○ 評価の観点の表記方法
<関> 社会的事象へ の関心・意欲・ 態度
<思>社会的な思考・判断
<技> 観察・資料活用の技能・表現
<知>社会的事象についての知識・理解
○評価方法の表記方法
*ワークシート(ワーク) *発言・授業観察(観察)
○育てたい力の視点【関連付けて考える力】→関連付ける【自分の考えを再構成する力】→再構成
【考えたことを表現する力】→ 表現
○本研究の手立て→
第1時
(1)題材名「学習問題を作ろう」
(2)本時の目標
風刺画や,年表などの資料をもとに話し合い,単元全体の学習問題を作り,学習問題解決のた
めの手がかりをつかむことができるようにする。
(3)展開
学習活動
支援および指導の留意点
評価規準,資料など
1.ノルマントン号事件を描いた風刺画を見
て話し合う。
つ
か
む
・ノルマントン号事件を描
・風刺画に出てくる船長,おぼれている人の
いた風刺画に。それぞれ
吹き出しにせりふを書き,発表し合う。
の立場に立ってせりふを
・どんな事件だったのか教師の説明を聞く。
○なぜこのような事件が起こったのだろうか。
・当時の日本人の国民感情について想像す
る。
書いている。<関>
(ワーク)
・既習の学習事項である日本と外国との間
2. 1911 年に不平等条約が改正されたという
事実を知る。
に結ばれていた不平等な条約のことを想
起させる。
関連付ける
・幕末の黒船来航の絵
・不平等な条約を受け入れるしかなかった状況か
3.どうやって外国と対等になったのかとい
う本単元全体の学習問題を作り共有する。
ら,改正できるような状況になった。つまり
外国と対等になったということを確認する。
学習問題
日本はどのようにしてアメリカやヨーロッパの国々と対等な
立場に立てるようになったのだろう。
4.学習問題解決のための手がかりを年表か
考
え
る
・幕末から条約改正までの
らつかむ。
主な出来事を載せた年表
○外国と対等な立場になるのに役立った出来
事は何だろう。年表の中から選び,その理
由も書いてみよう。
・外国と対等な立場になるの
・日清戦争・日露戦争,条約の改正,科学の
学
び
合
う
ま
と
め
る
に役立った出来事は何か考
発展,鉄や生糸の生産が増えた。
え,年表の中から選んで予
・外国と対等な立場になるのに役立った出来
事は何か,予想したこととその理由につい
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
の型」を意識させる。
て,2人一組で対話をする。
5.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
・毎時間のまとめなどを書ける1枚のワー
クシートに記述することにより,児童自
6.次時から ,・日清,日露戦争,条約の改
正,科学の発展,鉄の生産が増えたことな
らが,思考の流れをとらえられるように
する。
どについて詳しく調べていくことを確認する。 ・学習の見通しがもてるようにする。
- 補助資料 留学生社会 3 -
想している。<思>
(ワーク)
第2~3時
(1)題材名「日清・日露の戦い」
(2)本時の目標
・日清・日露戦争がどのように行われたかを調べることができるようにする。(第2時)
・二つの戦争の結果,国内や諸外国との関係がどう変わったか考えることができるようにする。
(第3時)
(3)展開
学習活動
支援および指導の留意点
評価規準,資料など
1.本時の学習内容を知る。
つ
・朝鮮,日本,清,ロシアの関係を描いた風
か
刺画を見て当時の日本と外国の関係を考え
む
る。
・前時の学習を想起させる。
・世界地図で各国の位置や国土面積を確認
・世界地図
する。
日清・日露戦争はどのように行われたのだろう。また二つの戦争を通して,国内や
諸外国との関係はどう変わっただろう。
2.日清・日露戦争がどのように行われたの
考
え
る
か,教科書や資料集をもとに調べる。
○日清,日露戦争はどのように行われたのだ
ろうか。
・家庭学習で二つの戦争についての予習
(ワークシート P10)を課題にしておく。
グラフや地図といった資
・いくつかの資料を比べたり関連付けたり
料をもとに,それらを比
しながら調べるように支援する。
・二つの戦争を「起こった原因・いつ・主な
戦場・結果」など比べながらワークシート
・日清・日露戦争について,
・小淵沢町の郷土資料館の庭にある忠魂碑
についてふれる。
べたり関連付けたりしな
がら調べている。<技>
(ワーク)(観察)
関連付ける
P10の表にまとめる。
○二つの戦争を比べると,どんことに気付く
学
び
だろう。またそれはなぜでしょう。
・日清・日露戦争がどのよう
・ワークシートP11に書く。
に行われたか理解している。
合
<知> (ワーク)
う
・日清,日露戦争について,どんなことに気
付くか,またその理由について,2人一組
で対話する
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
の型」を意識させる。
・対話の手順が分かるようなワークシート
・戦死者や戦争にかかったお金が全然違う。
を用いる。
それだけ日露戦争の方が激しかったという
こと。
・どちらも,朝鮮をめぐって,戦争になって
いるし朝鮮や中国が戦場になっている。朝
鮮の人たちがかわいそう。
ま
3.対話をした後に考えたことを含めながら,
と
学習感想を書く。
め
る
- 補助資料 留学生社会 4 -
表現
第3時
考
4.二つの戦争の頃,国内の様子はどうだっ
え
たか,またアジアやアメリカ・ヨーロッパ
る
など諸外国との関係はどう変わったか,教
・戦争によって,朝鮮の人々の暮らしに与
係がどう変わったか,考
科書や資料集をもとに調べながら,自分の
えた影響(土地を奪われた,日本語の強
えている。<思>(ワーク)
考えをワークシート P11 にまとめる。
要)についてもふれる。
・戦争に対して賛成・反対両方の世論があ
ったことにもふれる。
・二つの戦争を通して,国
内の様子や諸外国との関
関連付ける
○二つの戦争の影響について調べよう。
・日本国内の様子はどうだったか。
・戦争の後アメリカやヨーロッパの国では,
日本のことをどう思うようになったか。
5.日清,日露戦争とその影響について,
・言葉や図,矢印など使ってまとめる方法
学
調べたこと考えたことをキーワードを用い
を示す。まずキーワードを書いて
び
てワークシート P2 にまとめる。
で囲む。次に線や矢印でつないでいく。
合
う
○当時の日本の人は二つの戦争に賛成だった
だろうか。反対だっただろうか。
・二つの戦争に賛成,反対どちらかの立場に
・対話をするペアで,賛成・反対の立場を
・二つの戦争に対して肯定・
決めてから対話をするように仕組む。
否定どちらかの立場に立っ
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
て自分の考えやその理由を
の型」を意識させる。
立って,自分の考えをワークシート P11 に
・「 なぜなら 」,「それに 」,「また」や「第
まとめ,2人一組で対話をする。対話した
1に 」「第2」にといった言葉の遣い方
あとに考えたことをワークシートP2に色
の例を示す。
根拠となる資料を用いなが
ら表現している。<技>
(ワーク)(観察)
表現
を変えて,付け足す。
・対話で得られたことを用
・賛成:戦争に負けていたら,日本は外国(ロ
シア)の植民地になって,支配されていた
・反対:たくさんの人が戦争で死んでしまっ
た。残された家族はどうなるのか。戦争以
外に何か方法はなかったのか。
と
再構成している。<思>
再構成
かもしれない。
ま
いながら,自分の考えを
5.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
め
る
- 補助資料 留学生社会 5 -
第4~5時
(1)題材名「50年かかった条約改正」
(2)本時の目標
・幕末に結ばれた不平等な条約はどのように改正されていったかを調べることができるように
する。(第4時)
・外交交渉にあたった当時の人々の気持ち ・改正できた理由について考えることができるよう
にする。(第5時)
(3)展開
学習活動
支援および指導の留意点
評価規準,資料など
1.本時の学習内容を知る。
つ
・第1時で扱ったノルマントン号事件を描い
か
た風刺画を見て幕末に結ばれた不平等な条
む
約について振り返る。
・第1時の学習を想起させる。
いた風刺画
・治外法権,関税の自主権について説明す
○どんな点が不平等だったのだろう。
・ノルマントン号事件を描
る。
江戸時代の終わりに外国と結ばれた不平等条約はどのように改正されていったのだ
・関税のしくみの図
・治外法権についての説明
の絵
ろう。
2.不平等条約はどのように改正されていっ
考
え
る
たのか,教科書や資料集をもとに調べる。
○不平等条約はどのように改正されていった
のだろう。年表をつくろう。
・家庭学習で条約改正の年表についての予
習(ワークシート P12)を課題にしておく。
・いくつかの資料を比べたり関連付けたり
しながら調べるように支援する。
・既習の学習事項を思い出させるようにす
る。
・条約改正の歩みと日本の国際的地位の変
化とを関連付けられるような形式の年表
学
○みなさんがもし明治政府の役人だったら,
び
どのような方法で不平等な条約を改正しま
合
すか。その理由も考えよう。
う
・条約改正の経過を年表資
料を基に調べ,不平等条
約改正の過程と,国際社
会における日本の地位の
向上とを関連付けてとら
えている。<思>
関連付ける
(ワーク)
・条約改正に関わる年表
にする。
・条約改正の経過を年表資料
を基に調べ,日本の国力や
・もし明治政府の役人だったら,どのような
方法で不平等な条約を改正するか,自分の
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
の型」を意識させる。
考えを,ワークシート P12 に書いて,根拠
・「 まず 」,「次に 」,「さらに」や「1つ目
を示しながら,2人一組で対話をする。対
は 」「2つ目は」といった言葉の遣い方
話したあとに考えたことをワークシートP
の例を示す。
2に色を変えて,付け足す。
・お願い作戦
・外国の役人を接待して,ご機嫌を取る。
・日本が進んだ国だというところを見せる。
まとめる
・強い兵力をつけて,戦争をしかける。
3.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
- 補助資料 留学生社会 6 -
国際的地位が高まったこと
により,条約改正が実現し
たことを理解している。
<知> (ワーク)
(観察)
第5時
考
え
る
4.条約改正の交渉に当たった陸奥宗光や小
村寿太郎の努力について調べる。
・当時の外務大臣であった陸奥宗光や小村
寿太郎の働きやエピソードを取り上げ
○条約改正の交渉に当たった陸奥宗光や小村
寿太郎について調べよう。
る。
・予習として(ワークシート P13)を課題
にしておく。
○条約改正に成功した陸奥や小村の気持ちを
・二人のエピソード資料
・陸奥宗光や小村寿太郎の
努力について,資料をも
とに,二人を比べたり関
連付けたりしながら調べ
条約改正に果たした役割
考えて吹き出しに書こう。
について考えている。
・外国との話し合いは大変だったが,不平等
<思>
な条約がなくなってうれしい。
(ワーク)(観察)
・関税が自由にかけられるようになった。こ
れで日本の産業も発達するかな。
5.条約改正について調べたこと考えたこと
・言葉や図,矢印など使ってまとめる。
・調べた結果に基づいて,
を P12,13 を参考にキーワードを用いてワー
条約を改正できた理由に
クシート P2 にまとめる。
ついて自分の考えやその
理由を,根拠となる資料
を用いながら分かりやす
学
6.日本が条約を改正できた理由をまとめる。
び
合
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
の型」を意識させる。
○日本が条約を改正できた理由は何だろう。
う
・二人の意見が,同じ場合と違う場合とで
く表現している。<技>
(ワーク)(観察)
表現
分けた,対話の方法(マニュアル)を示
・日本が条約を改正できた理由は何か,自分
す。例えば,理由がいくつかあるときは,
の考えを,理由や根拠を示しながら,2人
順位付けの手法を取り入れ,どういう順
一組で対話をする。対話したあとに考えた
位にするかをポイントにして対話をする
ことをワークシートP2に色を変えて,付
ようにさせる。
け足す。
・世界の大国である清やロシアに戦争で勝っ
たから。
・対話で得られたことを用
・文明開化によって進んだ国になったから。
いながら,自分の考えを
・イギリスをうまく味方につけたから。
再構成している。<思>
・陸奥や小村の交渉の仕方が上手だったから。
ま
と
7.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
め
る
- 補助資料 留学生社会 7 -
再構成
第6時
(1)題材名「世界で活躍した日本人」
(2)本時の目標
世界で活躍した日本人科学者などについて調べ,これらの日本人が果たした国際的な役割に
ついて考えることができるようにする。
(3)展開
学習活動
支援および指導の留意点
評価規準,資料など
1.本時の学習内容を知る。
つ
か
む
○この人を知っていますか。
・野口英世について簡単に説明する。
千円札の野口英世の肖像画
・千円札の人だ~。
この時代に世界で活躍した日本人科学者などについて調べ,国際的にどんな役割を
果たしたか考えよう。
2.この時代に活躍した日本人科学者などに
考
ついて,教科書や資料集をもとに調べる。
・いくつかの資料を比べたり関連付けたり
しながら調べるように支援する。
え
る
・科学の発展などにかかわる
人物の活躍の様子やエピソ
ードに関心をもち,意欲的
○世界で活躍した野口英世,北里柴三郎,志
賀潔,新渡戸稲造について調べよう。
・4人のうち一人を選ぶ。
・活躍した内容が分かるようにまとめる。
に調べようとしている。
・その人物のエピソードを取り上げる。
<関>
(観察)
・家庭学習で4人のうち一人についての予
・野口英世,北里柴三郎,志賀潔,新渡戸稲
造がどんな活躍をしたかについて調べてワ
習(ワークシート P16)を課題にしてお
く。
ークシートP 16 に書く。
3.日本人科学者の活躍について調べたこと
考えたことをキーワードを用いてワークシ
ート P3 にまとめる。
学
○野口英世,北里柴三郎,志賀潔,新渡戸稲
び
造の中で,だれが一番世界に認められる活
この当時の日本人科学者の
合
躍をしただろう。
うちだれが一番世界に認め
・言葉や図,矢印など使ってまとめる。
う
・調べた結果に基づいて,
られる活躍をしたのか,自
・野口,北里,志賀,新渡戸の中で,だれが
一番世界に認められる活躍をしたか,自分
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
の型」を意識させる。
の考えを,ワークシートにまとめ,2人一
・順位付けの手法を取り入れ,どういう順
組で対話をする。対話したあとに考えたこ
位にするかをポイントにして対話をする
とをワークシートP3に付け足す。
方法も示す。
分の考えやその理由を,
根拠となる資料を用いな
がら分かりやすく表現し
ている。<技>
表現
(ワーク)(観察)
・北里が1番。理由は野口や志賀を育てたか
ら。
ま
と
4.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
・対話で得られたことを用
いながら,自分の考えを
め
再構成している。<思>
る
再構成
- 補助資料 留学生社会 8 -
第7時
(1)題材名「産業の発達と人々の暮らし」
(2)本時の目標
戦争の後,産業が急速に発達した様子について調べるとともに,それらを支えた人々につい
て考えることができるようにする。
(3)展開
学習活動
支援および指導の留意点
評価規準,資料など
1.本時の学習内容を知る。
つ
か
む
・生糸と鋼材の国内生産量の移り変わりが分
・生糸と鋼材の国内生産量
かるグラフを見て気づいたことを話し合う。 ・「産業」について補足説明する。
・江戸時代と明治になってからの産業の様子
の移り変わりが分かるグ
ラフ
の違いについて考える。
このころ産業はどのように発達したのだろう。その様子を調べ,産業の発達を支え
た人々について考えよう。
2.産業はどのように発達したのか調べる。
考
え
る
○写真資料をもとに江戸時代の生糸づくりと
明治になってからの製糸工場を比べてみよ
う。
○製糸工場や製鉄所の様子を読み取ろう。
・いくつかの資料を比べたり関連付けたり
しながら調べるように支援する。
○製糸工場で働く女工さんの気持ちを考えて
吹き出しに書こう。
写真,山梨県営勧業製糸
所がつくられたことなど既習の学習事項
場(明治7年建設)の絵,
との関連付けができるようにする。
・足尾銅山鉱毒事件やその解決に奔走した
田中正造の働きについてもふれる。
・製糸業や製鉄業の発達につ
いて調べ,産業の発達と,
・仕事は大変だけどがんばって働こう。
国際社会における日本の
・こんなに長い時間働いて,くたくただ。
地位の向上とを関連付け
・いい生糸ができれば,日本のためになるか
てとらえている。<思>
関連付ける
4.産業についてについて調べたこと,考え
・言葉や図,矢印など使ってまとめる。
たことをキーワードを用いてワークシート
・製糸工場で働く人々の写
真
P3にまとめる。
・女工さんの1日の生活時
○このころ日本を支えた産業は,製糸と製鉄
のどちらだろう。
間を示した図
・対話をするときは,「提示の型」「絡ませ
.このころ日本を支えた産業は,製糸か製鉄
かについて考えたことを, P15 にまとめ2
人一組で対話をする。対話したあとに考え
の型」を意識させる。
・二人の意見が,同じ場合と違う場合とで
分けた,対話の方法を示す。
たことをワークシート P3 に付け足す。
・製鉄だと思う。鉄はすべての工業の基本だ
し,武器も作れるから。
・調べた結果に基づいて,
このころの日本を支えた
産業は,製糸か製鉄かにつ
いて,自 分の 考え やその
理由を,根拠となる資料
を用いながら分かりやす
・製糸だと思う。生糸の輸出によってもうか
く表現している。<技>
表現
ったお金で,武器が輸入された。
ま
と
め
る
中央線小淵沢駅の開業(明
治 37 年)の様子の写真
にしておく。
なあ。
学
び
う
描いた絵,八幡製鉄所の
・日清戦争で得た賠償金をもとに八幡製鉄
・予習として(ワークシート P14)を課題
3.産業の発達を支えた人々について考える。
・江戸時代の産業の様子を
4.対話をした後に考えたことを含めながら,
学習感想を書く。
(観察)
・対話で得られたことを用
いながら,自分の考えを
再構成している。<思>
再構成
- 補助資料 留学生社会 9 -
Fly UP