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公表特許公報 特表2015
〔実 29 頁〕 公表特許公報（Ａ） (19)日本国特許庁（ＪＰ） (12) (11)特許出願公表番号 特表2015-532119 （Ｐ２０１５−５３２１１９Ａ） (43)公表日 平成27年11月9日(2015.11.9) (51)Int.Cl. Ａ２３Ｇ ＦＩ 4/00 (2006.01) Ａ２３Ｇ テーマコード(参考) 3/30 審査請求 有 ４Ｂ０１４ 予備審査請求 未請求 （全38頁） (21)出願番号 特願2015-537727(P2015-537727) (71)出願人 513130685 (86)(22)出願日 平成25年10月8日(2013.10.8) インターコンチネンタル (85)翻訳文提出日 平成27年4月17日(2015.4.17) ンズ (86)国際出願番号 PCT/US2013/063788 アメリカ合衆国ニュージャージー州０７９ (87)国際公開番号 WO2014/062413 ３６，イースト・ハノーバー，ディフォレ (87)国際公開日 平成26年4月24日(2014.4.24) (31)優先権主張番号 61/715,332 (32)優先日 平成24年10月18日(2012.10.18) (33)優先権主張国 米国(US) グレート ブラ エルエルシー スト・アベニュー１００番 (74)代理人 100078282 弁理士 山本 秀策 (74)代理人 100113413 弁理士 森下 夏樹 (74)代理人 100181674 弁理士 飯田 貴敏 (74)代理人 100181641 弁理士 石川 大輔 最終頁に続く (54)【発明の名称】チューインガム製品及びその形成法 (57)【要約】 チューインガム製品は、毛細管を含む押出本体部分を形 成するために、チューインガム材料を押出す工程と、充 填された押出本体を形成するために、少なくとも１つの 毛細管に充填材を付加する工程と、チューインガム製品 を形成するために、充填された押出本体を分離する工程 と、を含む方法によって形成される。この充填材は、約 ２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼約８０ 重量％のキシリトールと、を含み、ソルビトール及びキ シリトールの合計は、少なくとも８０重量％である。充 填材は、冷却時に結晶化して、歯応えの良い充填物を形 成する。 ( 2 ) JP 1 2015-532119 A 2015.11.9 2 【特許請求の範囲】 、請求項１∼５のいずれか一項に記載の方法。 【請求項１】 【請求項８】 チューインガム製品の形成方法であって、 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、５重量 押出本体部分及び前記押出本体部分に配置された複数の ％以下の水を含む、請求項１∼７のいずれか一項に記載 毛細管を形成するために、チューインガム材料を押出す の方法。 工程と、 【請求項９】 充填された押出本体を形成するために、少なくとも１つ 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、０．１ の毛細管に充填材を付加する工程と、 重量％以下の増粘剤を含む、請求項１∼８のいずれか一 前記チューインガム製品を形成するために、前記充填さ れた押出本体を分離する工程と、を含み、 項に記載の方法。 10 【請求項１０】 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、 前記充填材が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比で 約２０∼約８０重量％のソルビトールと、 前記ソルビトール及びキシリトールを含む、請求項１∼ 約２０∼約８０重量％のキシリトールと、を含み、 ９のいずれか一項に記載の方法。 ソルビトール及びキシリトールの合計が少なくとも８０ 【請求項１１】 重量％である、方法。 前記充填材中のソルビトール及びキシリトールの合計が 【請求項２】 、前記充填材の総重量に基づいて、少なくとも９０重量 前記少なくとも１つの毛細管への付加中の前記充填材が ％である、請求項１∼１０のいずれか一項に記載の方法 、前記充填材の総重量に基づいて、約１∼約２０重量％ 。 の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約８０ 【請求項１２】 ∼約９９重量％の液体ソルビトール及びキシリトールと 20 前記チューインガム材料を押出す工程が、約３０∼約５ 、を含む、請求項１に記載の方法。 ０℃の温度で前記チューインガム材料を押出すことを含 【請求項３】 む、請求項１∼１１のいずれか一項に記載の方法。 前記少なくとも１つの毛細管への付加中の前記充填材が 【請求項１３】 、前記充填材の総重量に基づいて、約５∼約１５重量％ 前記少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程が の前記結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約 、約６０∼約８０℃の温度で前記充填材を付加すること ８５∼約９５重量％の液体ソルビトール及びキシリトー を含む、請求項１∼１２のいずれか一項に記載の方法。 ルと、を含む、請求項２に記載の方法。 【請求項１４】 【請求項４】 前記充填材を硬化させるために、前記チューインガム製 前記結晶ソルビトール及び／又はキシリトールが、前記 品を冷却する工程を更に含む、請求項１∼１３のいずれ 結晶ソルビトール及び／又はキシリトールの総重量に基 30 か一項に記載の方法。 づいて、約２０∼約４０重量％の結晶ソルビトールと、 【請求項１５】 約６０∼約８０重量％の結晶キシリトールと、を含む、 少なくとも２０マイクロメートルの少なくとも１つの寸 請求項２又は３に記載の方法。 法を有する結晶を形成するために、前記充填材を結晶化 【請求項５】 させる工程を更に含む、請求項１∼１４のいずれか一項 前記液体ソルビトール及びキシリトールが、前記液体ソ に記載の方法。 ルビトール及びキシリトールの総重量に基づいて、約２ 【請求項１６】 ０∼約４０重量％のソルビトールと、約６０∼約８０重 前記チューインガム製品が、約６０∼約９０重量％の前 量％のキシリトールと、を含む、請求項２∼４のいずれ 記チューインガム材料と、約１０∼約４０重量％の前記 か一項に記載の方法。 【請求項６】 充填材と、を含む、請求項１∼１５のいずれか一項に記 40 載の方法。 前記少なくとも１つの毛細管に前記充填材を付加する工 【請求項１７】 程の前に前記充填材を形成する工程を更に含み、前記充 前記少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程が 填材を形成する工程が、前記充填材の総重量に基づいて 、第１の毛細管に充填材を付加することと、第２の毛細 、約１∼約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又はキ 管に異なる充填材を付加することと、を含む、請求項１ シリトールと、約８０∼約９９重量％の液体ソルビトー ∼１６のいずれか一項に記載の方法。 ル及びキシリトールと、をブレンドすることを含む、請 【請求項１８】 求項２∼５のいずれか一項に記載の方法。 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、５重量 【請求項７】 ％以下の水を含み、 前記チューインガム材料を押出す工程が、前記少なくと 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、０．０ も１つ毛細管に前記充填材を付加する工程と同時である 50 ５重量％以下の増粘剤を含み、 ( 3 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 3 4 前記充填材が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比で １∼２５のいずれか一項に記載のチューインガム製品。 前記ソルビトール及びキシリトールを含み、 【請求項２７】 前記充填材中のソルビトール及びキシリトールの合計が 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、５重量 、少なくとも９０重量％であり、 ％以下の水を含み、 前記少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程が 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、０．０ 、約６０∼約８０℃の温度で前記充填材を付加すること ５重量％以下の増粘剤を含み、 を含み、 前記充填材が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比で 前記チューインガム製品が、約６０∼約９０重量％の前 前記ソルビトール及びキシリトールを含み、 記チューインガム材料と、約１０∼約４０重量％の前記 充填材と、を含む、請求項１に記載の方法。 前記充填材中のソルビトール及びキシリトールの合計が 10 、少なくとも９０重量％であり、 【請求項１９】 前記チューインガム製品が、約６０∼約９０重量％の前 前記少なくとも１つの毛細管への付加中の前記充填材が 記チューインガム材料と、約１０∼約４０重量％の前記 、前記充填材の総重量に基づいて、約１∼約２０重量％ 充填材と、を含む、請求項２１に記載のチューインガム の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約８０ 製品。 ∼約９９重量％の液体ソルビトール及びキシリトールと 【請求項２８】 、を含む、請求項１８に記載の方法。 第１の充填材を含む第１の毛細管と、前記第１の充填材 【請求項２０】 とは異なる第２の充填材を含む第２の毛細管と、を含む 請求項１∼１９のいずれか一項に記載の方法によって調 、請求項２１∼２７のいずれか一項に記載のチューイン 製されるチューインガム製品。 ガム製品。 【請求項２１】 20 【発明の詳細な説明】 チューインガム製品であって、 【背景技術】 チューインガム材料を含む押出本体部分と、 【０００１】 前記押出本体部分に配置された複数の毛細管であって、 感覚的喜びを増加させるために、異なる成分で形成され 前記毛細管の少なくとも１つが、充填材の総重量に基づ た菓子製品を製造することが望ましい。多数の既存の菓 いて、約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０ 子製品は、異なる成分で形成された多領域を有する。例 ∼約８０重量％のキシリトールと、を含む充填材を含む えば、多層菓子製品は、上下に積層された異なる菓子成 、複数の毛細管と、を含み、 分の多数の層を含んでよい。コア（つまり、中心充填） ソルビトール及びキシリトールの合計が、前記充填材の 菓子成分と、コア成分を囲むシェル菓子成分と、を含む 総重量に基づいて、少なくとも８０重量％である、チュ 、中心充填菓子組成物も既知である。ある菓子成分の上 ーインガム製品。 30 に別の菓子成分のコーティングを含む、コーティングさ 【請求項２２】 れた菓子組成物も既知である。異なる成分の存在は、消 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、５重量 費者に様々な風味及び食感を提供することにより感覚的 ％以下の水を含む、請求項２１に記載のチューインガム 喜びを増加させる。 製品。 国際公開第２００７／０５６６８５ 【請求項２３】 ａｇｕｅｒａ）は、ロープ材料がチューインガム材料で 前記充填材が、前記充填材の総重量に基づいて、０．１ あってよい、複数の中心充填ロープを製造するための方 重量％以下の増粘剤を含む、請求項２１又は２２に記載 法及び装置を開示する。このロープは、続いて分離され のチューインガム製品。 、圧着されて、中心充填材量が各片内に封じ込められる 【請求項２４】 個々の片を形成する。国際公開第２０１０／０３４９７ 前記充填材が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比で 40 ７ Ａ１号（Ｖａｍａｎら）は、内部に配置された複数 前記ソルビトール及びキシリトールを含む、請求項２１ の毛細管を有する、押出本体部分の形態のチューインガ ∼２３のいずれか一項に記載のチューインガム製品。 ム材料を含む、チューインガム製品を開示する。複数の 【請求項２５】 充填された毛細管を含むチューインガム製品を作製する 前記充填材中のソルビトール及びキシリトールの合計が 場合、多数の課題に直面する。例えば、充填材は８０℃ 、前記充填材の総重量に基づいて、少なくとも９０重量 以下の温度で付加されて、押出チューインガム材料に適 ％である、請求項２１∼２４のいずれか一項に記載のチ 合する必要がある。毛細管充填材はまた、付加プロセス ューインガム製品。 中のポンピングのために十分に低い粘度を有するべきで 【請求項２６】 あるが、押出菓子が切断されて、毛細管の開放端部を曝 約６０∼約９０重量％の前記チューインガム材料と、約 すときに漏出を防ぐために十分に高い粘度を有するべき １０∼約４０重量％の前記充填材と、を含む、請求項２ 50 である。漏出を回避する１つの方法は、カルボキシメチ Ａ２号（Ｆｏｒｎ ( 4 ) JP 5 2015-532119 A 2015.11.9 6 ルセルロース又はペクチンなどの増粘剤を充填材に組み る概略図である。 込むことである。しかし、それに伴う充填材の粘度の増 【図３】様々なチューインガム製品の調製に使用される 加は、毛細管の充填に必要な小径オリフィスを通じた充 微小毛細管ダイの概略図である。 填材の付加を妨げ得る。歯応えの良い充填材を有するチ 【図４】チューインガム材料と、充填材で充填された３ ューインガム製品が所望される場合、結晶化充填材が有 つの毛細管と、を含む押出本体部分を有する、本明細書 用であるが、増粘剤が充填材結晶化の速度及び程度に干 に記載のチューインガム製品のある実施形態の斜視図を 渉し得る。結果的に、チューインガム材料内の毛細管に 示す。 容易に付加されるが、歯応えの良い材料へと硬化し、切 【発明を実施するための形態】 断及びパッケージ中の漏出を回避する材料で充填された 【０００７】 毛細管を有するチューインガム製品に対する必要性が残 10 本発明者らは、充填材が、充填材の総重量に基づいて、 る。 約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼約８ 【先行技術文献】 ０重量％のキシリトールと、を含み、ソルビトール及び 【特許文献】 キシリトールの合計が少なくとも８０重量％である場合 【０００２】 、充填された毛細管を有するチューインガム製品は容易 【特許文献１】国際公開第２００７／０５６６８５号 に形成されるが、切断及びパッケージ中の漏出を回避し 【特許文献２】国際公開第２０１０／０３４９７７号 、歯応えの良い材料へと硬化すると断定した。 【発明の概要】 【０００８】 【課題を解決するための手段】 ある実施形態はチューインガム製品の形成方法であり、 【０００３】 この方法は、押出本体部分及び押出本体部分に配置され ある実施形態は、チューインガム製品の形成方法であり 20 た複数の毛細管を形成するために、チューインガム材料 、この方法は、押出本体部分及び押出本体部分に配置さ を押出す工程と、充填された押出本体を形成するために れた複数の毛細管を形成するために、チューインガム材 、少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程と、 料を押出す工程と、充填された押出本体を形成するため チューインガム製品を形成するために、充填された押出 に、少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程と 本体を分離する工程と、を含み、充填材は、充填材の総 、チューインガム製品を形成するために、充填された押 重量に基づいて、約２０∼約８０重量％のソルビトール 出本体を分離する工程と、を含み、充填材は、充填材の と、約２０∼約８０重量％のキシリトールと、を含み、 総重量に基づいて、約２０∼約８０重量％のソルビトー ソルビトール及びキシリトールの合計は、少なくとも８ ルと、約２０∼約８０重量％のキシリトールと、を含み ０重量％である。 、ソルビトール及びキシリトールの合計は、少なくとも 【０００９】 ８０重量％である。 30 充填材は、主にソルビトール及びキシリトールからなる 【０００４】 。具体的には、ソルビトール及びキシリトールの集合体 別の実施形態は、この方法によって調製されたチューイ は、充填材の少なくとも８０重量％を構成する。ソルビ ンガム製品である。 トール及びキシリトールの総量は、充填材の総重量に基 【０００５】 づいて、少なくとも８５重量％、少なくとも９０重量％ 別の実施形態は、チューインガム材料を含む押出本体部 、又は少なくとも９５重量％であってよい。 分と、押出本体部分に配置された複数の毛細管であって 【００１０】 、少なくとも１つの毛細管は、充填材の総重量に基づい 充填材中のソルビトール対キシリトールの重量比は、約 て、約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼ ２０：８０∼約８０：２０であってよい。いくつかの実 約８０重量％のキシリトールと、を含む充填材を含む、 施形態では、充填材は、約２０：８０∼約５０：５０、 複数の毛細血管と、を含む、チューインガム製品であっ 40 具体的には約２０：８０∼約４０：６０の重量比でソル て、ソルビトール及びキシリトールの合計は、充填材の ビトール及びキシリトールを含む。他の実施形態では、 総重量に基づいて、少なくとも８０重量％である。 充填材は、約６０：４０∼約８０：２０、具体的には約 【図面の簡単な説明】 ７０：３０∼約８０：２０の重量比でソルビトール及び 【０００６】 キシリトールを含む。 以下の図面では、同様の要素は同じように番号が付され 【００１１】 る。 充填材は、部分的に、ソルビトール及びキシリトールの 【図１】チューインガム製品の様々な実施例の調製に使 混合物を融解させて均質の液体（融解）混合物を形成す 用される装置を図示する概略図である。 ることにより調製されてよい。あるいは、ソルビトール 【図２】様々なチューインガム製品を調製するための図 及びキシリトールは、単独で融解され、次いで組み合わ １の装置と共に使用される押出ダイアセンブリを図示す 50 されて均質混合物を形成してよい。水又は別の溶媒を使 ( 5 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 7 8 用して、ソルビトール／キシリトール混合物の液化を促 トールの両方を含むことに留意されたい。結晶ソルビト 進することは可能であるが、かかる溶媒の使用は、後続 ール及び／又はキシリトールは、液体（融解）ソルビト の溶媒除去工程の必要性を排除するために、好ましくは ール及びキシリトールの結晶化を促進する、つまり「種 回避される。更に、相当量の溶媒の存在は、後続の充填 晶を入れる」。存在する場合、結晶ソルビトール及び／ 材の結晶化を妨げ得る。いくつかの実施形態では、充填 又はキシリトールの量は、充填材の総重量に基づいて、 材は、充填材の総重量に基づいて、５重量％以下の水、 約１∼約２０重量％であってよい。この範囲内において 具体的には４重量％以下の水を含む。当然のことながら 、結晶ソルビトール及び／又はキシリトールの量は、約 、この文脈において、「水」は、充填材に意図的に添加 ２∼約１８重量％、具体的には約４∼約１６重量％、よ される水だけではなく、すべての形態の水を含む。例え り具体的には約５∼約１５重量％であってよい。結晶ソ ば、ソルビトール及び／又はキシリトール中の不純物と 10 ルビトール及び／又はキシリトールが充填材に含まれる して存在する水が含まれる。周囲条件下におけるソルビ 場合、液体（融解）ソルビトール及びキシリトールの量 トール及びキシリトールの平衡水分量のために、数重量 は、充填材の総重量に基づいて、約８０∼約９９重量％ ％を大幅に下回る含水量を維持することは困難であり得 であってよい。この範囲内において、液体（融解）ソル る。いくつかの実施形態では、この方法は、前述の少な ビトール及び／又はキシリトールの量は、約８２∼約９ くとも１つの毛細管に充填材を付加する工程の前に、充 ８重量％、具体的には約８４∼約９６重量％、より具体 填材を形成する工程を含む。これらの実施形態では、充 的には約８５∼約９５重量％であってよい。 填材を形成する工程は、充填材の総重量に基づいて、約 【００１４】 １∼約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又はキシリ 結晶ソルビトール及び／又はキシリトールは、結晶ソル トールと、約８０∼約９９重量％の液体ソルビトール及 ビトール、結晶キシリトール、共結晶ソルビトール／キ びキシリトールと、をブレンドする工程を含む。 20 シリトールブレンド、又は前述の少なくとも２つの組み 【００１２】 合わせであってよい。結晶ソルビトール及び／又はキシ 充填材の１つの利益は、増粘剤の必要がないことである リトールの組成物は、純粋ソルビトール∼純粋キシリト 。具体的には、後続の分離工程中の漏出を低減するか、 ールの範囲であって、任意の重量比のソルビトール／キ 排除するために十分に充填材を硬化するには、充填され シリトールブレンドを包含してよい。いくつかの実施形 た押出本体を穏やかに短期間冷却することだけが必要で 態では、結晶ソルビトール及び／又はキシリトールは、 ある。したがって、充填材中での増粘剤の使用を低減す 結晶ソルビトール及び／又はキシリトールの総重量に基 るか、排除することが可能である。例えば、充填材は、 づいて、約１０∼約９０重量％の結晶ソルビトールと、 充填材の総重量に基づいて、０．１重量％以下の増粘剤 約１０∼約９０重量％の結晶キシリトールと、を含む。 、具体的には０．０５重量％以下の増粘剤、より具体的 いくつかの実施形態では、結晶ソルビトール及び／又は には０．０１重量％以下の増粘剤を含んでよい。いくつ 30 キシリトールは、結晶ソルビトール及び／又はキシリト かの実施形態では、充填材は増粘剤を含まない。低減さ ールの総重量に基づいて、約２０∼約４０重量％の結晶 れるか、排除されるべき増粘剤としては、例えば、ペク ソルビトールと、約６０∼約８０重量％の結晶キシリト チン、アラビアゴム、アカシアガム、アルギン酸塩、寒 ールと、を含む。他の実施形態では、結晶ソルビトール 天、カラギーナン、グアーガム、キサンタンガム、ロー 及び／又はキシリトールは、約７０∼約８０重量％の結 カストビーンガム、ゼラチン、ジェランガム、ガラクト 晶ソルビトールと、約２０∼約３０重量％の結晶キシリ マンナン、トラガカントガム、カラヤゴム、カードラン トールと、を含む。上述したように、結晶ソルビトール 、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグル 及び結晶キシリトールの指定量は、共結晶化したソルビ カン、ファーセレラン、ガティガム、タマリン、細菌由 トール及びキシリトールからの寄与分を含んでよい。結 来のガム、デンプン、セルロース、カルボキシメチルセ 晶ソルビトール及び／又はキシリトールの粒径は、充填 ルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ 40 材が付加される毛細管の直径よりも小さい限り、重要で ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びこ はない。いくつかの実施形態では、結晶ソルビトール及 れらの組み合わせが挙げられる。 び／又はキシリトールは、約２５∼約５００マイクロメ 【００１３】 ートル、具体的には約３５∼約４００マイクロメートル いくつかの実施形態では、少なくとも１つの毛細管への 、より具体的には約５０∼約３００マイクロメートルの 付加中の充填材は、充填材の総重量に基づいて、約１∼ 平均粒径を有する。平均粒径は、当業者により測定され 約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又はキシリトー てよい。好適な粒径測定法としては、例えば、ふるい分 ルと、約８０∼約９９重量％の液体（融解）ソルビトー け、顕微鏡分析、及び動的光散乱が挙げられる。いくつ ル及びキシリトールと、を含む。ソルビトール及びキシ かの実施形態では、結晶ソルビトール及び／又はキシリ リトールの混合物に関連する、低減された融点から利益 トールは、１０ナンバー％（number percent）未満、具 を得るためには、液体は、必ずソルビトール及びキシリ 50 体的には５ナンバー％未満の、２５マイクロメートル未 ( 6 ) JP 9 2015-532119 A 2015.11.9 10 満の粒径を有する粒子と、１０ナンバー％未満、具体的 意選択で、１種類以上の着香剤及び／又は着色剤からな には５ナンバー％未満の、５００マイクロメートル超の る。いくつかの実施形態では、充填材は、キシリトール 粒径を有する粒子と、を含む。 及びソルビトールからなる。 【００１５】 【００１７】 充填材は少なくとも１つの毛細管に付加されて、充填さ 充填材の１つの利益は、充填材の調製に使用される別個 れた押出本体を形成する。この文脈において、語「付加 のソルビトール成分及びキシリトール成分のより高い融 される」は、充填材のポンピング、充填材の押出し、及 点特性に対して、低温で毛細管に付加できることである び少なくとも１つの毛細管に充填材を押し込む他の手段 。充填材の付加温度は、チューインガム材料の同時押出 を含む。毛細管に付加される時点において、充填材は、 及び毛細管への充填材の付加に適合する。 液体（融解）ソルビトール及びキシリトールを含む。液 10 例えば、充填材は、約６０∼約８０℃、具体的には約６ 体（融解）ソルビトール及びキシリトールの組成物は、 ５∼約７５℃、より具体的には約７０∼約７５℃の温度 任意の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールの組成 で毛細管に付加されてよい。チューインガム材料は、約 物を構成する、約２０∼約８０重量％のソルビトール及 ３０∼約５０℃、具体的には約３５∼約４５℃の温度で び約２０∼約８０重量％のキシリトールの充填材組成物 押出されてよい。 を提供する任意の組成物であって、ソルビトール及びキ 【００１８】 シリトールの合計は、充填材の総重量に基づいて、少な いくつかの実施形態では、押出温度（例えば、ダイにお くとも８０重量％である。いくつかの実施形態では、液 ける温度）でのガム材料の粘度は、付加温度（例えば、 体（融解）ソルビトール及びキシリトールは、液体（融 ダイにおける温度）での充填材よりも大きい。 解）ソルビトール及びキシリトールの総重量に基づいて 【００１９】 、約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼約 20 充填材の別の利益は、冷却時に迅速に硬化することであ ８０重量％のキシリトールと、を含む。いくつかの実施 る。上述のように、後続の分離工程及び任意の包装工程 形態では、液体（融解）ソルビトール及びキシリトール 中の漏出を低減するか、排除するために十分に充填材を は、液体（融解）ソルビトール及びキシリトールの総重 硬化するには、充填された押出本体を穏やかに短期間冷 量に基づいて、約２０∼約４０重量％のソルビトールと 却することだけが必要である。例えば、充填された押出 、約６０∼約８０重量％のキシリトールと、を含む。い 本体は、約−１０∼約１０℃の温度で約６０∼約３００ くつかの実施形態では、液体（融解）ソルビトール及び 秒にわたって空冷されてよい。 キシリトールは、液体（融解）ソルビトール及びキシリ 【００２０】 トールの総重量に基づいて、約７０∼約８０重量％のソ その形成後、充填された押出本体は、例えば、伸張又は ルビトールと、約２０∼約３０重量％のキシリトールと 成形、例えば、折り畳みによって、更に所定の大きさに 、を含む。 30 されてよい。 【００１６】 【００２１】 ソルビトール及びキシリトールに加えて、充填材は、任 チューインガム製品は、チューインガム材料の同時押出 意選択で、最大２０重量％の他の成分を更に含む。かか 及び少なくとも１つの毛細管への充填材の付加によって る追加成分としては、例えば、キシリトール及びソルビ 調製されてよい。押出装置は、例えば、Ｄａｖｉｓ−Ｓ トール以外の甘味料（高甘味度甘味料など）、甘味調節 ｔａｎｄａｒｄシングルスクリュー押出機（スクリュー 剤及び増強剤、着香剤、風味調節剤又は増強剤、芳香剤 径は１９ミリメートル、スクリューの長さ対直径比は２ 、冷感剤、温感剤、刺感剤、着色剤（染料及び顔料など ４：１）を使用してよい。いくつかの実施形態では、押 ）、口臭消臭剤、口腔ケア剤、喉ケア剤、薬剤、口内湿 出機は複数の温度帯域を有する。特定の実施形態では、 潤剤、保湿剤、酸味料、緩衝剤、酸化防止剤、防腐剤、 押出機は、４つの異なる温度帯域（図１にＴ１∼Ｔ４と 及びこれらの組み合わせが挙げられる。これらの追加成 40 示す）を有し、各温度帯域は、バンドヒータに接続され 分については、以下に詳述する。いくつかの実施形態で た、比例積分微分コントローラを使用して独立して制御 は、かかる菓子添加剤は、充填材の総重量に基づいて、 され得る。３本のニードルからなるエントレインメント １０重量％以下、具体的には５重量％以下の量で使用さ アレイを含む押出ダイは、押出機のエンドプレートに接 れる。いくつかの実施形態では、充填材は菓子添加剤を 続される。押出ダイから出る押出物の急速冷却に使用さ 含まない。いくつかの実施形態では、充填材は、充填材 れる２つの対向するエアジェットは、ダイ出口の上下に の総重量に基づいて、０．０５∼約１０重量％、具体的 配置される。これらのジェットは、弁を介して７×１０ には約０．１∼約５重量％、より具体的には約０．２∼ ５ 約２重量％、更により具体的には約０．３∼約１重量％ れる。押出ラインの全体的なレイアウトを示す概略図が の量の１種類以上の着香剤を含む。いくつかの実施形態 図１に示され、毛細管ダイの概略図が図２に示される。 では、充填材は、キシリトール、ソルビトール、及び任 50 【００２２】 ニュートン毎平方メートルで圧縮空気ラインに接続さ ( 7 ) JP 11 2015-532119 A 2015.11.9 12 図１を参照すると、実施例において使用される押出装置 チューインガム材料及び充填材は、押出されたガム材料 １０の概略図が示される。この装置は、押出スクリュー がチューインガム製品の大部分であり、充填材がチュー １４に回転可能に結合された電動モータ１２を含む。ス インガム製品の小部分であるような比率で通常使用され クリュー１４は、ホッパー１６によって一端で供給され る。例えば、チューインガム製品は、チューインガム製 、他端は、押出物出口２０を有する押出ダイ１８に結合 品の総重量に基づいて、約６０∼約９０重量％のチュー される。急冷ジェット２２は、押出材２３を冷却するよ インガム材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、を うにダイ出口２０の方に向けられ、これらのジェットは 含んでよい。約６０∼約９０重量％の範囲内では、チュ 圧縮空気２４を使用して供給される。所望に応じて、ホ ーインガム材料の量は、約７０∼約８５重量％、具体的 ッパー１６がスクリュー１４に結合される装置の領域は には約７５∼約８５重量％であってよい。約１０∼約４ 、冷却供給２６によって冷却され得る。スクリュー１４ 10 ０重量％の範囲内では、充填材の量は、約１５∼約３０ は、３つのバレル温度帯域（Ｔ１∼Ｔ３で示す）を有す 重量％、具体的には約１５∼約２５重量％であってよい るバレル２８で囲まれており、各帯域の温度は、他の帯 。 域から独立して制御され得る。バレル２８は、供給管２ 【００２６】 ９によってダイ１８に接続されており、この供給管は、 充填材の別の利益は、チューインガム製品を消費すると 制御可能な温度帯域Ｔ４を有する。使用する際、ホッパ きに心地良い歯応えを提供することである。特定の動作 ー１６はチューインガム材料３０で充填され、この材料 原理に束縛されるものではないが、本発明者らは、数秒 は、流動形態を維持するように加熱され得る。チューイ 間で達成され得る冷却を使用し、数分、数時間、又は数 ンガム材料がスクリュー１４に入る前に、材料が適切な 日の規模で熟成させることによって充填材を結晶化させ 温度でスクリュー押出機に入るようにするために、材料 たときに形成される結晶によってもたらされると考える は冷却供給２６によって冷却されてよい。スクリューが 20 。充填材の結晶化は、冷却を伴う初期硬化後も続行し得 回転するとき、液体材料がバレル２８の内側でスクリュ ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、結晶 ー１４に沿って引き出され、帯域Ｔ１∼Ｔ３の温度はそ 化した充填材は、少なくとも２０マイクロメートル、具 れに応じて調整される。次いで、材料は供給管２９を通 体的には２０∼約２，０００マイクロメートル、より具 過し、ダイ１８に入る前に、（必要に応じて）温度制御 体的には約２５∼約１，０００マイクロメートル、更に Ｔ４によって温度が再調整される。 より具体的には約２５∼約２５０マイクロメートル、更 【００２３】 により具体的には約５０∼約２００マイクロメートルの 図２を参照すると、様々なチューインガム製品を調製す 少なくとも１つの寸法を有する結晶を含む。 るために図１の装置と共に使用される押出ダイアセンブ 【００２７】 リの概略図である。リザーバ５０は充填材を保持する。 方法は、チューインガム製品を形成するために、充填さ リザーバ５０は加熱されて、充填材が液体状態を維持で 30 れた押出本体を分離する工程を含む。本明細書で使用さ きるように適切な温度で維持される。リザーバ５０は、 れる用語「分離」は、切断、スライス、裂開、及び充填 液体流を制御するための遮断弁５４を有する導管５２に された押出本体をチューインガム片に分割する他の手段 接続される。導管５２は、導管内の移動中に液体が液体 を含む。いくつかの実施形態では、チューインガム片は 状態を保つように、導管の温度を維持するトレース熱管 、約２０∼約５０ミリメートルの長さ、約６∼約２０ミ ５６で覆われる。導管５２は、多数のニードルを有する リメートルの幅、及び約２∼約８ミリメートルの厚さを ダイ１８の入口に接続され、チューイングガム材料が押 有する矩形プリズムの形状に近い。方法は、任意選択で 出されると、ニードルの周囲に形成された毛細管は、充 、チューインガム製品を包装する工程を更に含んでよい 填材で同時に充填され得る。 。図４は、矩形断面を備える押出本体２０１を有する、 【００２４】 矩形プリズムのチューインガム製品２００を示す。押出 図３は、ダイ１８をより詳細に示す。具体的には、この 40 本体２０１内には、充填材で充填された複数（この場合 図は、金属製ダイ１８が、一端部に、充填材をニードル は３つ）の毛細管２０２、２０３、及び２０４がある。 ６０にポンピングするための入口チャネル６４と流体連 いくつかの実施形態では、少なくとも２つの毛細管が異 通している空洞６２に結合される、複数のニードル６０ なる充填材を含有する。充填材は、その組成物の少なく を有することを示す。チューインガム材料の押出中、押 とも１つの側面、例えば、そのソルビトール量、キシリ 出物が充填材で充填された多数の毛細管を含むように、 トール量、色、又は着香料において異なる。かかる実施 ニードルを通して充填材が付加される（例えば、ポンピ 形態では、異なる充填材は、図２に示される種類の異な ングされるか、押出される）。もう一度図１を参照する る押出ダイアセンブリを介して送達される。 と、押出物２３は、ダイ１８から解放されると、急冷ジ 【００２８】 ェット２２によって冷却される。 チューインガム製品の形成方法の非常に具体的な実施形 【００２５】 50 態では、充填材は、充填材の総重量に基づいて、５重量 ( 8 ) JP 13 2015-532119 A 2015.11.9 14 ％以下の水を含み、充填材は、充填材の総重量に基づい 量％以下の水を含んでよい。別の実施例として、充填材 て、０．０５重量％以下の増粘剤を含み、充填材は、約 は、充填材の総重量に基づいて、０．１重量％以下の増 ２０：８０∼約４０：６０の重量比でソルビトール及び 粘剤、具体的には０．０５重量％以下の増粘剤、より具 キシリトールを含み、充填材中のソルビトール及びキシ 体的には０．０１重量％以下の増粘剤を含んでよい。ま リトールの合計は、少なくとも９０重量％であり、少な たは、充填材は増粘剤を含まなくてよい。別の例として くとも１つ毛細管に充填材を付加する工程は、約６０∼ 、充填材は、約２０：８０∼約４０：６０の重量比でソ 約８０℃の温度で充填材を付加することを含み、チュー ルビトール及びキシリトールを含んでよい。別の例とし インガム製品は、約６０∼約９０重量％のチューインガ て、充填材中のソルビトール及びキシリトールの合計は ム材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、を含む。 、充填材の総重量に基づいて、少なくとも９０重量％で いくつかの実施形態では、少なくとも１つの毛細管への 10 あってよい。別の例として、チューインガム製品は、約 付加中の充填材は、充填材の総重量に基づいて、約１∼ ６０∼約９０重量％、具体的には約７０∼約８５重量％ 約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又はキシリトー 、より具体的には約７５∼約８５重量％の量のチューイ ルと、約８０∼約９９重量％の液体ソルビトール及びキ ンガム材料を含んでよく、チューインガム製品の総重量 シリトールと、を含む。 に基づいて、約１０∼約４０重量％、具体的には約１５ 【００２９】 ∼約３０重量％、より具体的には、約１５∼約２５重量 別の実施形態はチューインガム製品の形成方法であり、 ％の量の充填材を含んでよい。 この方法は、充填材の総重量に基づいて、約２０∼約８ 【００３３】 ０重量％のソルビトールと、約２０∼約８０重量％のキ 充填材は、任意選択でグリセロール、プロピレングリコ シリトールと、を含む充填材を形成する工程であって、 ール、又はこれらの組み合わせを更に含んでよい。これ ソルビトール及びキシリトールの合計は少なくとも８０ 20 らの他の作用が合わさって、これらの化合物は、充填材 重量％であり、充填材は、充填材の総重量に基づいて、 の融点を低下させ得る。いくつかの実施形態では、グリ 約１∼約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又はキシ セロールが単独で使用される。存在する場合、グリセロ リトールと、約８０∼約９９重量％の液体ソルビトール ール、プロピレングリコール、又はこれらの組み合わせ 及びキシリトールと、を含む、工程と、押出本体部分及 は、充填材の総重量に基づいて、約０．５∼１０重量％ び押出本体部分に配置された複数の毛細管を形成するた 、具体的には約１∼約５重量％の量で使用されてよい。 めに、チューインガム材料を押出す工程と、充填された いくつかの実施形態では、充填材は、グリセロール及び 押出本体を形成するために、少なくとも１つの毛細管に プロピレングリコールを含まない。 充填材を付加する工程と、チューインガム製品を形成す 【００３４】 るために、充填された押出本体を分離する工程と、を含 チューインガム製品の形成方法の非常に具体的な実施形 む。 30 態では、充填材は、充填材の総重量に基づいて、５重量 【００３０】 ％以下の水を含み、充填材は、充填材の総重量に基づい 本発明は、上述の方法の変更例のいずれかによって調製 て、０．０５重量％以下の増粘剤を含み、充填材は、約 されたチューインガム製品を含む。 ２０：８０∼約４０：６０の重量比でソルビトール及び 【００３１】 キシリトールを含み、充填材中のソルビトール及びキシ 別の実施形態は、チューインガム材料を含む押出本体部 リトールの合計は、少なくとも９０重量％であり、チュ 分と、押出本体部分に配置された複数の毛細管であって ーインガム製品は、約６０∼約９０重量％のチューイン 、少なくとも１つの毛細管は、充填材の総重量に基づい ガム材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、を含む て、約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼ 。 約８０重量％のキシリトールと、を含む充填材を含む、 【００３５】 複数の毛細血管と、を含むチューインガム製品であって 40 いくつかの実施形態では、チューインガム製品は、第１ 、ソルビトール及びキシリトールの合計は、充填材の総 の充填材（上述の実施形態に記載された「充填材」）を 重量に基づいて、少なくとも８０重量％である。 含む第１の毛細管と、第１の充填材とは異なる第２の充 【００３２】 填材を含む第２の毛細管と、を含む。充填材は、その組 方法の文脈において上述した組成物の変更例は、チュー 成物の少なくとも１つの側面、例えば、そのソルビトー インガム製品にも適用される。 ル量、キシリトール量、色、又は着香料において異なる 例えば、充填材中のソルビトール及びキシリトールの合 。 計は、充填材の総重量に基づいて、少なくとも８５重量 【００３６】 ％、少なくとも９０重量％、又は少なくとも９５重量％ チューインガム製品の調製に使用されるチューインガム であってよい。別の実施例として、充填材は、充填材の 材料に対する特定の制約はない。本明細書で使用される 総重量に基づいて、５重量％以下の水、具体的には４重 50 用語「ガム」、「チューインガム」、及び「風船ガム」 ( 9 ) JP 15 2015-532119 A 2015.11.9 16 は同一の意味で使用され、任意のガム組成物を含むこと tta kataiu）、グッタカイ（gutta kay）、ニガーグッ を意味する。チューインガム材料は、通常、非水溶性ガ タ、ツヌー、チルテ、チクブル（chiquibul）、グッタ ムベース、甘味料、香料、及び特定の放出特性をもたら ハンカン、及びこれらの組み合わせなど天然ゴムが挙げ すように調整された、様々な追加成分を含む。 られる。 【００３７】 【００４０】 チューインガム製品は、コーティングされていても、コ 合成エラストマーとしては、高分子量エラストマー及び ーティングされていなくてもよく、押出されて、必要に 低分子量エラストマーが挙げられる。有用な高分子量エ 応じて分離される、及び／又は、厚板、棒、ペレット、 ラストマーとしては、ブタジエン−スチレンコポリマー ボールなどの形状に成形されてよい。いくつかの実施形 、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、イソブチレン− 態では、チューインガム製品は透明コーティングを含ん 10 イソプレンコポリマー、ポリエチレン、及びこれらの組 で、充填された毛細管の視認性を促進する。様々な形態 み合わせが挙げられる。有用な低分子量エラストマーと のチューインガム材料は、成分の種類及び量に関して異 しては、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレ なってよい。例えば、コーティングされたガム組成物は ン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適なガム 、より低い百分率の軟化剤を含有してよい。ペレット及 ベースとしてはまた、ポリ（酢酸ビニル）、ポリエチレ びボールは、砂糖溶液又は無糖溶液のいずれかでコーテ ンなどビニルポリマーエラストマー、酢酸ビニル及びラ ィングされた、小さいチューインガムコアを有して、硬 ウリン酸ビニルのコポリマー、酢酸ビニル及びビニルス いシェルを作り出してよい。厚板及び棒は、通常は、チ テアレートのコポリマー、エチレン及び酢酸ビニルのコ ューインガムコアよりも食感が柔らかいように配合され ポリマーなどビニルコポリマーエラストマー、ポリ（ビ る。場合によっては、ヒドロキシ脂肪酸塩又は他の界面 ニルアルコール）、及びこれらの組み合わせが挙げられ 活性物質は、ガムベースに対する軟化作用を有してよい 20 てよい。いくつかの実施形態では、ビニルポリマーは、 。界面活性物質がガムベースに対して有し得る、任意の 約３，０００∼約９４，０００グラム／モルの数平均分 起こり得る、望ましくない軟化作用に合わせて調整する 子量を有する。ポリ（ビニルアルコール）及びポリ（酢 ために、通常よりも硬い食感を有する厚板又は棒状ガム 酸ビニル）などビニルポリマーは、約８，０００∼約６ を処方する（すなわち、通常使用されるよりも少量の従 ５，０００グラム／モルの数平均分子量を有してよい。 来の軟化剤を使用する）ことが有益であり得る。 更に、上述の高分子量、低分子量、天然、及び合成エラ 【００３８】 ストマー及びゴムの任意の組み合わせは、ガムベースと チューインガム材料は、ガムベース、バルク甘味料、高 して使用されてよい。 甘味度甘味料、風味剤、着色剤、感覚剤（冷感剤、温感 【００４１】 剤、及び刺感剤など）、任意の他の任意添加剤（喉鎮静 使用されるガムベースの量は、使用されるガムベースの 剤、スパイス、歯白色化剤、呼気清涼化剤、ビタミン、 30 種類、消費中のチューインガム製品の所望の稠度、及び 鉱質、カフェイン、薬剤（例えば、薬物、ハーブ、及び チューインガム材料に使用される他の成分など様々な要 栄養補給剤）、オーラルケア製品、及びこれらの組み合 因に応じて異なり得る。概して、ガムベースは、全チュ わせなど）を含んでよい。 ーインガム材料の約５∼約９４重量％の量で存在してよ 【００３９】 い。いくつかの実施形態では、ガムベースの量は、チュ 概して、チューインガム材料は、非水溶性ガムベース部 ーインガム材料の総重量に基づいて、約１５∼約４５重 と、水溶性バルク部と、を含む。ガムベースは、所望の 量％、具体的には約１５∼約４０重量％、より具体的に ガムベースの種類、所望のガムの稠度、及び最終チュー は約２５∼約４０重量％である。 インガム製品を製造するための組成物に使用される他の 【００４２】 成分など様々な要因に応じて、大幅に異なる。ガムベー 非水溶性ガムベース部は、エラストマー可塑剤、食感改 スは、当該技術分野において既知の任意の非水溶性ガム 40 質剤、ろう、軟化剤、充填剤、並びに着色剤及び酸化防 ベースであってよく、チューインガム及び風船ガムに使 止剤など他の任意成分の任意の組み合わせを更に含有し 用されるガムベースを含む。ガムベース中の好適なポリ てよい。 マーの例示の実施例としては、天然及び合成エラストマ エラストマー可塑剤は、一般に、樹脂、樹脂状化合物、 ー及びゴムの両方が挙げられる。例えば、天然エラスト エラストマー溶媒、又はロジンとも称される。ガムベー マー及びゴムとしては、スモークラテックス、液体ラテ スに含まれ得る添加剤としては、可塑剤、及び様々な望 ックス、及びグアユールなど植物由来の物質、ジェルト ましい食感及び稠度特性をもたらす有効量で使用される ン、レチカスピ（lechi caspi）、ペリーロ（perillo） 、ろう又は軟化剤が挙げられる。これらの成分は低分子 、ソルバ、マッサランドババラタ、マッサランドバチョ 量であるため、食感改質剤は、エラストマーに浸透して コレート、ニスペロ（nispero）、ロシディンハ、クラ 、ガムベースをより可塑性かつ低粘性にすることができ ウンガム、チクル、グッタペルカ、グッタカチュウ（gu 50 る。 ( 10 ) JP 17 2015-532119 A 2015.11.9 18 【００４３】 ルモノステアレート、モノグリセリド、ジグリセリド、 ガムベース材料は、エラストマーベース成分の軟化を促 トリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、グリセリ 進する、従来のエラストマー可塑剤、例えば、α−ピネ ン、レシチン、ジアセチン、ろう、及びこれらの組み合 ン、β−ピネン、及び／又はｄ−リモネンから得られた わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、軟化剤は ポリマーなど穿孔樹脂；水素添加、二重化、若しくは重 、ガムベースの最大約３０重量％、具体的にはガムベー 合化ロジン、及びこれらの組み合わせなどロジン又は変 スの約０．２∼約２０重量％の量で存在する。 性ロジン及びガムのメチル、グリセロール、又はペンタ 【００４７】 エリスリトールエステル；部分水素添加ウッドロジン又 ろうがガムベース中に存在する場合、ろうは、エラスト はガムロジンのペンタエリスリトールエステル；ウッド マーを軟化し、ガムベースの弾性を改善する。使用され ロジン又はガムロジンのペンタエリスリトールエステル 10 るろうは、約６０℃未満、好ましくは約４５℃∼約５５ ；ウッドロジンのグリセロール；部分二量化ウッドロジ ℃の融点を有してよい。低融解ろうは、パラフィンろう ン又はガムロジンのグリセロールエステル；重合化ウッ であり得る。存在する場合、ろうは、ガムベースの重量 ドロジン又はガムロジンのグリセロールエステル；トー に基づいて、約６∼約１０重量％、具体的には約７∼約 ル油ロジンのグリセロールエステル；ウッドロジン又は ９．５重量％の量でガムベースに使用されてよい。 ガムロジンのグリセロールエステル；部分水素添加ウッ 【００４８】 ドロジン又はガムロジン；ウッド又はロジンの部分水素 低融点ろうに加えて、高融点を有するろうは、ガムベー 添加メチルエステルなどを含有してよい。前述のエラス スの総重量に基づいて最大約５重量％の量で、ガムベー トマー可塑剤の任意の組み合わせを使用して、エラスト スに使用されてよい。かかる高融点ろうとしては、みつ マーベース成分を軟化させるか、その粘着度を調整でき ろう、植物ろう、コメヌカろう、キャンデリラろう、カ る。存在する場合、エラストマー可塑剤は、ガムベース 20 ルナバろう、ポリエチレンろう、微結晶ろう、ほとんど の約５∼約７５重量％、具体的にはガムベースの約４５ の石油ろう、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 ∼約７０重量％の量で使用され得る。 【００４９】 【００４４】 ガムベースは、充填剤及び食感剤として働き得る鉱質補 好適な軟化剤としては、ラノリン、パルミチン酸及びオ 助剤などの有効な量の増量剤を含むことができる。バル レイン酸及びステアリン酸など脂肪酸、ステアリン酸ナ ク剤の例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム トリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセ 、アルミナ、水酸化アルミニウム、アルミニウムケイ酸 テート、グリセリルレシチン、グリセリルモノステアレ 塩、タルク、リン酸三カルシウム、及びこれらの組み合 ート、プロピレングリコールモノステアレート、モノグ わせが挙げられる。使用時のバルク剤の量は、ガムベー リセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、アセチル化 スの総重量に基づいて、約１５∼約４０重量％、具体的 モノグリセリド、グリセリン、レシチン、ジアセチン、 30 には約２０∼約３０重量％であってよい。 及びこれらの組み合わせが挙げられる。他の好適な軟化 【００５０】 剤としては、ろうが挙げられる。ろう、例えば、天然及 非水溶性ガムベース部に加えて、通常のチューインガム び合成ろう、水素添加植物油、石油ろう（ポリウレタン 材料は、水溶性バルク部と、１種類以上の着香剤を含む ろうなど）、ポリエチレンろう、パラフィンろう、微結 。いくつかの実施形態では、非カプセル化活性成分がチ 晶ろう、脂肪ろう、モノステアリン酸ソルビタン、タロ ューインガム組成物の水溶性バルク部に存在する。水溶 ー、カカオバター、及びこれらの組み合わせはまた、様 性部分は、甘味料、着香剤、軟化剤、乳化剤、着色剤、 々な所望の食感及び稠度特性を得るために、ガム基剤に 酸味料、充填剤、酸化防止剤、及び所望の属性を提供す 組み込むことができる。 る、他の従来のチューインガム添加剤を含んでよい。上 【００４５】 述の水溶性活性成分のいずれかはまた、チューインガム いくつかの実施形態では、チューインガム材料は食感改 40 組成物の水溶性バルク部に組み込まれてよい。これら及 質剤を含有する。かかる食感改質剤としては、例えば、 び当業者に既知の、他の従来のチューインガム添加剤は ポリ（酢酸ビニル）、脂肪、ブチルゴム、タルク、珪素 また、ガムベースに組み込まれてよい。 、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 【００５１】 【００４６】 甘味料は、砂糖甘味料、無糖甘味料、高甘味度甘味料、 いくつかの実施形態では、チューインガム材料は、ガム 及びこれらの組み合わせを含んでよい。砂糖甘味料は、 ベース軟化剤を含有する。軟化剤としては、例えば、ラ 概して、糖類を含む。好適な砂糖甘味料としては、スク ノリン、パルミチン酸及びオレイン酸及びステアリン酸 ロース（砂糖）、グルコース、マルトース、デキストリ など脂肪酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カ ン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、 リウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチ ガラクトース、フルクトース（果糖）、ラクトース、転 ン、グリセリルモノステアレート、プロピレングリコー 50 化糖、フラクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解さ ( 11 ) JP 19 2015-532119 A 2015.11.9 20 れたデンプン、固形コーンシロップ、高フルクトースコ れ得る。１種類以上の高甘味度甘味料は、前述の甘味料 ーンシロップ、及びこれらの組み合わせなど単糖類、二 又は甘味剤の１種類以上と更に組み合わせてよい。 糖類、及び多糖類が挙げられる。いくつかの実施形態で 【００５４】 は、チューインガム材料は無糖である（すなわち、スク 高甘味度甘味料は、様々な異なる物理的形態、例えば、 ロースが含まれていない）。いくつかの実施形態では、 甘味の初期バースト及び／又は甘味の遅延性感覚を提供 充填材は無糖である。いくつかの実施形態では、チュー することが当該技術分野で既知の形態で使用することが インガム製品全体が無糖である。いくつかの実施形態で できる。 は、チューインガム材料は、約４５∼約７５重量％のポ これに限定されるものではないが、かかる物理的形態と リオールを含み、このうち少なくとも１０重量％は、約 しては、遊離形態（例えば、噴霧乾燥又は粉末状）、ビ １００∼約１５００マイクロメートルの平均粒径を有す 10 ーズ状形態、カプセル化形態、及び前述の形態の組み合 る。これらの実施形態では、チューインガム材料は、結 わせが挙げられる。 晶充填材が寄与する食感に加えて、チューインガム製品 【００５５】 の食感に寄与する。いくつかの実施形態では、チューイ 代表的な高甘味度甘味料としては、（１）ジヒドロカル ンガム材料は、チューインガム材料の総重量に基づいて コン、モネリン、ステビオシド、レバウディオサイドＡ 、約１００∼約１５００マイクロメートルの平均粒径を 、レバウディオサイドＢ、レバウディオサイドＣ、グリ 有する、約１０∼約５０重量％のイソマルトを含む。 チルリチン、ジヒドロフラボノール（dihydroflavenol 【００５２】 ）、及びポリオール（ソルビトール、マンニトール、マ 好適な無糖甘味料としては、ソルビトール、キシリトー ルチトール、モナチン、及びＬ−アミノジカルボン酸ア ル、マニトール、ガラクチトール、マルチトール、水素 ミノアルケン酸エステルアミド（米国特許第４，６１９ 添加イソマルツロース（イソマルト）、ラクチトール、 20 ，８３４号（Ｚａｎｎｏら）に開示されるものなど）、 エリスリトール、水素添加デンプン加水分解物、及びこ 又は前述の物質の少なくとも１つを含む組み合わせなど れらの組み合わせなど糖アルコール（つまり、ポリオー ）など水溶性甘味料、（２）サッカリン、可溶性サッカ ル）が挙げられる。好適な水素化デンプン加水分解物と リン塩、すなわち、サッカリンナトリウム塩、サッカリ しては、米国特許第４，２７９，９３１号（Ｖｅｒｗａ ンカルシウム塩、チクロ塩、アセスルファム塩（３，４ ｅｒｄｅら）に開示されるもの、並びにソルビトール、 −ジヒドロ−６−メチル−１，２，３−オキサチアジン 水素添加ジサッカライド、水素添加高級ポリサッカライ −４−オン−２，２−ジオキシドのナトリウム、アンモ ド、又はこれらの混合物を含有する、種々の水素添加グ ニウム、若しくはカルシウム塩、３，４−ジヒドロ−６ ルコースシロップ及び／又は粉末が挙げられる。水素化 −メチル−１，２，３−オキサチアジン−４−オン−２ デンプン加水分解物は主に、コーンシロップの制御され ，２−ジオキシドのカリウム塩（Ａｃｅｓｕｌｆａｍｅ た触媒水素添加によって調製される。得られた水素化デ 30 −Ｋ）など）、サッカリンの遊離酸型、又は前述の物質 ンプン加水分解物は、単量体、二量体、及び高分子サッ の少なくとも１つを含む組み合わせなど水溶性人工甘味 カリドの混合物である。これらの異なるサッカリドの比 料、（３）例えば、Ｌ−アスパルチル−Ｌ−フェニルア は、異なる水素化デンプン加水分解物に異なる特性をも ラニンメチルエステル（アスパルテーム）及び米国特許 たらす。Ｒｏｑｕｅｔｔｅ Ｆｒｅｒｅｓ（Ｆｒａｎｃ 第３，４９２，１３１号（Ｓｃｈｌａｔｔｅｒら）に記 ｅ）によって製造される一連の市販製品であるＬＹＣＡ 載の物質、Ｌ−α−アスパルチル−Ｎ−（２，２，４， ＳＩＮ、Ｌｏｎｚａ，Ｉｎｃ．（Ｆａｉｒ Ｌａｗｎ， ４−テトラメチル−３−チエタニル）−Ｄ−アラニンア Ｎ．Ｊ．，ＵＳＡ）によって製造される一連の市販製品 ミド水和物（アリテーム）、Ｌ−アスパルチル−Ｌ−フ であるＨＹＳＴＡＲなど水酸化デンプン加水分解物の混 ェニルグリセリン及びＬ−アスパルチル−Ｌ−２，５− 合物。 【００５３】 ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、Ｌ−α 40 −アスパルチル−フェニルグリセリンメチルエステル、 本明細書で使用される「高甘味度甘味料」は、単位重量 Ｌ−α−アスパルチル−２，５−ジヒドロフェニルグリ ベースで砂糖（スクロース）の甘味の少なくとも１００ シンメチルエステル、Ｌ−アスパルチル−２，５−ジヒ 倍の甘味を有する甘味料を指す。いくつかの実施形態で ドロ−Ｌ−フェニルアラニン、Ｌ−α−アスパルチル− は、高甘味度甘味料は、単位重量ベースで砂糖の甘味の ２，５−ジヒドロフェニルアラニンメチルエステル、Ｌ 少なくとも５００倍、少なくとも１，０００倍、又は少 −アスパルチル−Ｌ−（１−シクロヘキセン）−アラニ なくとも５，０００倍である。高甘味度甘味料は、水溶 ン、Ｎ−（Ｎ−（３，３−ジメチルブチル）−Ｌ−α− 性天然及び人工甘味料、水溶性天然及び人工甘味料の誘 アスパルチル）−Ｌ−フェニルアラニンメチルエステル 導体、ジペプチド系甘味料、及びタンパク質系甘味料を （ネオテーム）、又はこれらの組み合わせなどＬ−アス 含む、広範囲の物質から選択することができる。２種類 パラギン酸由来甘味料などジペプチド系甘味料、（４） 以上の高甘味度甘味料を含む任意の組み合わせも使用さ 50 ステビオシドの誘導体、レバウディオサイドＡの誘導体 ( 12 ) JP 21 2015-532119 A 2015.11.9 22 、レバウディオサイドＢの誘導体、レバウディオサイド 有するように化合することができる。風味調節剤は、使 Ｃの誘導体、普通の砂糖（スクロース）の塩素化誘導体 用される香りの所望の強さに応じて、チューインガム材 、例えば、Ｓｕｃｒａｌｏｓｅの品名で知られている、 料の約０．０１∼約３０重量％、具体的には約０．２∼ 例えばクロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガ 約３重量％の量で使用されてよい。 ラクトスクロースの誘導体などクロロデオキシ糖誘導体 【００５８】 、など天然水溶性甘味料由来の誘導体；クロロデオキシ 風味増強剤は、それ自体の特徴的な味又は芳香知覚を導 スクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘 入することなく、元の物質の味又は芳香知覚を強めるか 導体の例としては、１−クロロ−１’−デオキシスクロ 、補うか、調節するか、又は向上させる物質である。い ース；４−クロロ−４−デオキシ−α−Ｄ−ガラクトピ くつかの実施形態では、風味増強剤は、風味、甘味、酸 ラノシル−α−Ｄ−フルクトフラノシド、４−クロロ− 10 味、うま味、こく味、塩味、又はこれらの組み合わせの ４−デオキシガラクトスクロース、４−クロロ−４−デ 知覚を増大、補助、修正、又は強化するように設計され オキシ−α−Ｄ−ガラクトピラノシル−１−クロロ−１ る。風味調節剤は、チューインガム材料の約０．０１∼ −デオキシ−β−Ｄ−フルクトフラノシド、４，１’− 約３０重量％、具体的には約０．２∼約３重量％の量で ジクロロ−４，１’−ジデオキシガラクトスクロース； 使用され得る。 １’，６’−ジクロロ−１’，６’−ジデオキシスクロ 【００５９】 ース；１，６−ジクロロ−１，６−ジデオキシ−β−Ｄ 例示的な風味調節剤又は増強剤としては、グリチルリチ −フルクトフラノシル−４−クロロ−４−デオキシ−α ン酸モノアンモニウム、カンゾウグリチルリチン酸塩、 −Ｄ−ガラクトピラノシド；４−クロロ−４−デオキシ ダイダイ、アラピリダイン、アラピリダイン（Ｎ−（１ −α−Ｄ−ガラクトピラノシル−１，６−ジクロロ−１ −カルボキシエチル）−６−（ヒドロキシメチル）ピリ ，６−ジデオキシ−β−Ｄ−フルクトフラノシド、又は 20 ジニウム−３−オール）分子内塩、ミラクリン、クルク ４，１’，６’−トリクロロ−４，１’，６’−トリデ リン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン オキシガラクトスクロース；４，６−ジクロロ−４，６ 、グルピリダイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、ネ −ジデオキシ−α−Ｄ−ガラクトピラノシル−６−クロ オテーム、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカル ロ−６−デオキシ−β−Ｄ−フルクトフラノシド、又は コン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチル ４，６，６’−トリクロロ−４，６，６’−トリデオキ マルトール、フィロズルチン、バニラ抽出物、バニラオ シガラクトスクロース；６，１’，６’−トリクロロ− レオレジン、バニリン、テンサイ抽出物（アルコール抽 ６，１’，６’−トリデオキシスクロース；４，６−ジ 出物）、サトウキビ葉エキス（アルコール抽出物）、Ｇ クロロ−４，６−ジデオキシ−α−Ｄ−ガラクト−ピラ −タンパク質連結受容体（Ｔ２Ｒ及びＴ１Ｒ）に応答す ノシル−１，６−ジクロロ−１，６−ジデオキシ−β− る化合物、及びこれらの組み合わせが挙げられる。いく Ｄ−フルクトフラノシド、又は４，６，１’，６’−テ 30 つかの実施形態では、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリ トラクロロ４，６，１’，６’−テトラデオキシガラク ウム、硫酸水素ナトリウム、又は前述の物質の少なくと ト−スクロース；４，６，１’，６’−テトラデオキシ も１つを含む組み合わせが使用される。他の実施形態で −スクロース、又はこれらの組み合わせが挙げられる、 は、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウ （５）タウマッコスダニエリ（thaumaoccous danielli ムなどのグルタミン酸塩、加水分解植物性タンパク質、 ）、タウマチン、タリン、及びこれらの組み合わせなど 加水分解動物性タンパク質、酵母抽出物、及びこれらの のタンパク質系甘味料、が挙げられる。 組み合わせが含まれる。更なる例は、アデノシン一リン 【００５６】 酸（ＡＭＰ）、グルタチオン、及びイノシン一リン酸な 高甘味度甘味料は、ポリ（酢酸ビニル）などの封入剤で どのヌクレオチド、イノシン酸二ナトリウム、キサント カプセル化され得る。特に有用なカプセル化高甘味度甘 シン一リン酸、グアニル酸一リン酸、及びこれらの組み 味料としては、例えば、カプセル化アスパルテーム、カ 40 合わせを含む。こく味を与える風味増強剤組成物の更な プセル化アセスルファムカリウム塩、及びこれらの組み る例は、米国特許第５，６７９，３９７号（Ｋｕｒｏｄ 合わせが挙げられる。 ａら）にも包含される。 【００５７】 【００６０】 チューインガム製品では、甘味は、風味調節剤若しくは 使用可能な風味剤（着香料、香料、又は着香剤としても 増強剤／又は風味剤からも生じ得る。風味調節剤は、別 知られる）としては、例えば、合成風味油、天然風味芳 の成分の特徴を補足するか、又は打ち消す、それら自体 香族及び／又は油、含油樹脂、植物、葉、花、フルーツ の特徴を与え得る。例えば、風味は、バニラ、バニリン から得られる抽出物、並びに前述の風味剤の少なくとも 、エチルマルトール、フルフラール、プロピオン酸エチ １つを含む組み合わせなど当事者に既知の天然及び合成 ル、ラクトン、及びこれらの組み合わせなどの、風味調 香料が挙げられる。代表的な香料としては、例えば、ス 節剤又は増強剤を包含することにより追加の甘味特色を 50 ペアミント油、桂皮油、冬緑油（サリチル酸メチル）、 ( 13 ) JP 23 2015-532119 A 2015.11.9 24 ペパーミント油、丁子油、ベイ油、アニス油、ユーカリ ナール、すなわち、メロナール（メロン）、２，６−ジ 油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグ油、オールスパ メチルオクタナール（青玉果）、２−ドデセナール（柑 イス、セージ油、ニクズク花、苦扁桃油、カッシア油、 橘類、マンダリン）、及びこれらの組み合わせが挙げら 及びレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツなど れる。 柑橘油などの油；バニラ；リンゴ、ナシ、桃、ブドウ、 【００６３】 イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ、プ 放出特性が制御可能である、他の考えられる香料として ラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、 は、ミルク風味、バター風味、チーズ風味、クリーム風 熱帯果実、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ 味、ヨーグルト風味、バニラ風味、紅茶又はコーヒー風 を含む果実エキス；蜂蜜レモン；及びこれらの組み合わ 味（緑茶風味、ウーロン茶風味など）、ココア風味、チ せが挙げられる。特定の風味剤は、ペパーミント、スペ 10 ョコレート風味、ミント風味（ペパーミント、スペアミ アミントなどのミント、人工バニラ、桂皮誘導体、及び ント、及び薄荷など）；スパイシー風味（アサフェティ 様々な果実風味である。 ダ、アジョワン、アニス、アンゼリカ、ウイキョウ、オ 【００６１】 ールスパイス、桂皮、カモミール、マスタード、カルダ 人工、天然、合成フルーツ風味剤としては、例えば、コ モン、ヒメウイキョウ、クミン、クローブ、胡椒、コリ コナッツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、レモン、 アンダー、サッサフラス、セイボリー、山椒、エゴマ、 グレープフルーツ、オレンジ、ライム、ユズ（yazu）、 ジュニパーベリー、生姜、八角、セイヨウワサビ、タイ スダチ、メントール、甘草、キャラメル、蜂蜜、ピーナ ム、タラゴン、ディル、トウガラシ、ナツメグ、バジル ッツ、クルミ、カシュー、ヘーゼルナッツ、アーモンド 、マジョラム、ローズマリー、ベイリーフ、及び山葵な 、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、クロイチゴ、ト ど）；アルコール風味（ワイン、ウイスキー、ブランデ ロピカルフルーツ、サクランボ、桂皮、ペパーミント、 20 ー、ラム、ジン、及びリキュール）；花及び野菜風味（ 冬緑油、スペアミント、ユーカリ、及びミントなど天然 タマネギ、ニンニク、キャベツ、ニンジン、セロリ、マ 及び合成フルーツ香料、並びにリンゴ、ナシ、桃、ブド ッシュルーム、トマト、及びこれらの組み合わせなど） ウ、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、 が挙げられる。一般に用いられる着香料として、ペパー プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン ミント、メントール、スペアミントなどのミント、人工 、アプリコット、梅、サクランボ、ラズベリー、クロイ バニラ、桂皮誘導体、及び様々なフルーツ香料が挙げら チゴ、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、 れ、単独で又は混合物として用いられる。 ザクロ、パパイヤ、及びこれらの組み合わせが挙げられ 香料、特にミント香料は、冷感剤と組み合わせて使用さ る。 れるとき、呼気清涼化特性ももたらし得る。いくつかの 【００６２】 実施形態では、チューインガム材料は果汁を更に含んで 他の種類の風味剤としては、様々なアルデヒド及びエス 30 よい。 テル、例えば、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、 【００６４】 シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル 着香剤は、多くの異なる物理的形態で使用されてよい。 、ギ酸オイゲニル、ｐ−メチルアミソール、アセトアル かかる物理的形態としては、液体形態及び／又は乾燥形 デヒド（リンゴ）、ベンズアルデヒド（サクランボ、ア 態が挙げられる。いくつかの実施形態では、着香剤は、 ーモンド）、アニスアルデヒド（カンゾウ、アニス）、 遊離（非カプセル化）形態、噴霧乾燥形態、凍結乾燥形 桂皮アルデヒド（桂皮）、シトラール、すなわち、α− 態、粉末状形態、ビーズ状形態、カプセル化形態、スラ シトラール（レモン、ライム）、ネラール、すなわち、 イス、片、及びこれらの組み合わせであってよい。噴霧 β−シトラール（レモン、ライム）、デカナール（オレ 乾燥形態で使用されるとき、液体の噴霧乾燥など好適な ンジ、レモン）、エチルバニリン（バニラ、クリーム） 乾燥手段が使用され得る。あるいは、着香剤は、セルロ 、ヘリオトロープ、すなわち、ピペロナール（バニラ、 40 ース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガ クリーム）、バニリン（バニラ、クリーム）、α−アミ ムなど水溶性材料上に吸収されるか、又は封入されてよ ルシンナムアルデヒド（スパイシーなフルーツ様風味） い。更に他の実施形態では、着香剤は、例えば、珪素又 、ブチルアルデヒド（バター、チーズ）、バレルアルデ はゼオライトなど非水溶性材料上に吸収されてよい。着 ヒド（バター、チーズ）、シトロネラール（変性、多く 香剤の粒径は、粒子の最長寸法として計算されるとき、 の型）、デカナール（柑橘類）、アルデヒドＣ−８（柑 ３ミリメートル未満、２ミリメートル未満、又は１ミリ 橘類）、アルデヒドＣ−９（柑橘類）、アルデヒドＣ− メートル未満であってよい。天然着香剤は、約３マイク １２（柑橘類）、２−エチルブチルアルデヒド（液果） ロメートル∼２ミリメートル、具体的には約４マイクロ 、ヘキセナール、すなわち、トランス−２（液果）、ト メートル∼約１ミリメートルの粒径を有してよい。風味 リルアルデヒド（サクランボ、アーモンド）、ベラトル 剤は、風味及び香りの所望の強さに応じて、チューイン アルデヒド（バニラ）、２，６−ジメチル−５−ヘプテ 50 ガム材料の約０．０１∼約３０重量％、具体的には約０ ( 14 ) JP 25 2015-532119 A 2015.11.9 26 ．２∼約５重量％の量で使用され得る。 式カルボキサミド、Ｎ−エチル−２，２−ジイソプロピ 【００６５】 ルブタンアミド（ＩＣＥ 本明細書で使用される風味調節剤、風味増強剤、及び風 の組み合わせが挙げられる。更なる冷感剤としては、米 味剤の量は、最終チューイングガム製品の種類、個々の 国特許出願公開第２０１１／００７０１７１ 風味、及び所望される風味の強さなどの要素に依存する び同第２０１１／００７０３２９ 好みの問題であり得る。したがって、風味剤の量は、最 ｉｅｒｓｋｉら）に記載の１−ｔｅｒｔ−ブチルシクロ 終生成物で所望される結果を得るために変化することが ヘキサンカルボアミドが挙げられる。 あり、このような変化は、当業者の能力の範囲内であり 【００６９】 、必要以上の実験を必要としない。 【００６６】 １０，０００）、及びこれら Ａ１号及 Ａ１号（Ｋａｚｉｍ 第１の冷感化合物と、第２の冷感化合物と、摂取可能な 10 非極性溶媒と、を含む冷感組成物は、米国特許出願公開 いくつかの実施形態では、チューインガム材料は、天然 第２０１１／００９１５３１ 及び人工着香料、例えば、天然野菜成分、風味芳香族化 ）に記載されている。 合物及び／又は油、精油、エッセンス剤、抽出物、粉末 【００７０】 、食品グレードの酸、含油樹脂、及び植物、葉、花、フ 温感剤は、使用者に温感の感覚信号をもたらすことが知 ルーツからの抽出物、並びにこれらの組み合わせを含む られている多種多様な化合物から選択してもよい。これ 芳香剤を含有する。芳香剤は、液体又は粉末形態であっ らの化合物は、特に口腔内で暖かみを認知する感覚を与 てよい。芳香剤は、チューインガム材料の約０．０１∼ え、香料、甘味料、及びその他の感覚受容性成分の知覚 約３０重量％、具体的には約０．２∼約３重量％の量で を増強することが多い。有用な温感化合物しては、Ｔａ 使用され得る。 ｋａｓａｇｏ 【００６７】 20 Ａ１号（Ｆｕｒｒｅｒら Ｐｅｒｆｕｍｅｒｙ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｌｉｍｉｔｅｄ（Ｔｏｋｙｏ，Ｊａｐａｎ）から供給さ 冷感剤は冷却剤としても知られ、口内、鼻腔内、又は皮 れるバニリルアルコールｎ−ブチルエーテル（ＴＫ−１ 膚上に冷感又は爽快効果をもたらす添加剤である。本明 ０００）、バニリルアルコールエチルエーテル、バニリ 細書で使用されるメンチル系冷却剤としては、メントー ルアルコールｎ−プロピルエーテル、バニリルアルコー ル及びメントール誘導体が挙げられる。メントール（２ ルイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチ −（２−プロピル）−５−メチル−１−シクロヘキサノ ルエーテル、バニリルアルコールｎ−ペンチルエーテル ールとしても知られる）は、人工形態で入手可能である 、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルア か、ペパーミント油など天然由来である。メントール誘 ルコールｎ−ヘキシルエーテル、ジンゲロール、ショウ 導体としては、メンチルカルボキサミド、モノメンチル ガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジ コハク酸塩、ジメンチルコハク酸塩、モノメンチルメチ ヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモ ルコハク酸塩、モノメンチルグルタル酸塩、ジメチルグ 30 カプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール ルタル酸塩、メンチル２−ピロリドン−５−カルボン酸 、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベ 塩、モノメンチル３−メチルマレイン酸塩、メンチル酢 ンジルアルコール、グリセリン、及びこれらの組み合わ 酸塩、メンチルラクテート、ジメンチルラクテート、メ せが挙げられる。 ンチルサリチル塩、２−イロプロパニル−５−メチルシ 【００７１】 クロヘキサノール、３−Ｌ−メントキシプロパン−１， 着色剤（coloring agent）（着色剤（colorant）又は着 ２−ジオール、メンタン、メントン、メントンケタール 色剤（coloring）としても知られる）は、菓子材料に望 、メントングリセロールケタール、Ｎ−エチル−ｐ−メ ましい色をもたらすために有効な量で使用されてよい。 ンタン−３−カルボキサミド（ＷＳ−３）、又はこれら 好適な着色剤は、顔料を含み、これは、チューインガム の組み合わせなどメンチルエステル系及びメンチルカル 材料の重量の最大約６重量％の量で組み込むことができ ボキサミド系冷感化合物が挙げられる。更なるメンチル 40 る。例えば、二酸化チタンは、チューインガム材料の重 系冷却剤、具体的にはメンチルカルボキサミドは、米国 量の最大約２重量％、具体的には約１重量％未満の量で 特許第７，９２３，５７７号（Ｂａｒｄｓｌｅｙら）に 組み込むことができる。好適な着色剤は、食品、薬物、 記載されている。 及び化粧品適用に好適な、天然の食紅及び染料も含む。 【００６８】 【００７２】 メンチル系冷却剤と組み合わせて、又はその不在下で使 好適な着色剤としては、アナトー抽出物（Ｅ１６０ｂ） 用できる他の冷感剤としては、例えば、２−メルカプト 、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水テ −シクロ−デカノン、２∼６個の炭素原子を有するヒド ンサイ（テンサイ粉末）、テンサイ根赤色／ベタニン（ ロキシルカルボン酸、キシリトール、エリスリトール、 Ｅ１６２）、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン α−ジメチルコハク酸塩、Ｎ，２，３−トリメチル−２ （Ｅ１６１ｇ）、クリプトキサンチン（Ｅ１６１ｃ）、 −イソプロピルブタンアミド（ＷＳ−２３）などの非環 50 ルビキサンチン（Ｅ１６１ｄ）、ビオランキサンチン（ ( 15 ) JP 27 2015-532119 A 2015.11.9 28 Ｅ１６１ｅ）、ロドキサンチン（Ｅ１６１ｆ）、キャラ 皮、レモン、ライム、グレープフルーツ、オレンジ、及 メル（Ｅ１５０（ａ∼ｄ））、β−アポ−８’−カロテ びこれらの組み合わせが挙げられてよい。桂皮アルデヒ ナール（Ｅ１６０ｅ）、β−カロチン（Ｅ１６０ａ）、 ド及びサリチルアルデヒドなどのアルデヒドが使用され αカロチン、γカロチン、β−アポ−８カロテナールの 得る。加えて、メントール、カルボン、イソ−ガリゴー エチルエステル（Ｅ１６０ｆ）、フラボキサンチン（Ｅ ル、及びアネトール等の化学物質が口臭消臭剤として機 １６１ａ）、ルテイン（Ｅ１６１ｂ）、コチニール抽出 能し得る。 物（Ｅ１２０）、カーマイン（Ｅ１３２）、カルモイシ 【００７４】 ン／アゾルビン（Ｅ１２２）、銅クロロフィリンナトリ 例示の口内湿潤剤としては、食品グレードの酸及び塩な ウム（Ｅ１４１）、クロロフィル（Ｅ１４０）、焼き部 どの唾液刺激物質が挙げられ、これらは、酢酸、アジピ 分脱脂料理済み綿実粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄 10 ン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル 、ブドウ色素抽出物、ブドウ果皮抽出物（エノシアニナ 酸、グルコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、 ）、アントシアニン（Ｅ１６３）、ヘマトコッカス藻粗 コハク酸、酒石酸、前述の酸のいずれかの塩、及び前述 粉、合成酸化鉄、酸化鉄及び水酸化鉄（Ｅ１７２）、果 の酸と塩との任意の組み合わせなどである。存在する場 汁、野菜汁、乾燥藻粗粉、マンジュギク（Ａｚｔｅｃ 合、食品グレードの酸及びその塩の量は、チューインガ ｍａｒｉｇｏｌｄ）粗粉及び抽出物、ニンジン油、トウ ム材料の総重量に基づいて、約１∼約４０重量％であっ モロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、フ てよい。約１∼約４０重量％の範囲内で、食品グレード ァフィア属酵母、リボフラビン（Ｅ１０１）、サフラン の酸の量は、約１∼約２０重量％、具体的には約２∼約 、ウコン（Ｅ１００）、ウコンオレオレジン、アマラン １５重量％、より具体的には約３∼約１０重量％、更に ス（Ｅ１２３）、カプサンシン／カプソルビン（Ｅ１６ より具体的には約４∼約８重量％であってよい。 ０ｃ）、リコピン（Ｅ１６０ｄ）、ＦＤ＆Ｃ青色１号、 20 【００７５】 ＦＤ＆Ｃ青色２号、ＦＤ＆Ｃ緑色３号、ＦＤ＆Ｃ赤色３ 口内湿潤剤は、水和し、口腔表面に付着して、口内湿潤 号、ＦＤ＆Ｃ赤色４０号、ＦＤ＆Ｃ黄色５号、及びＦＤ 化の感覚を提供し得る、ヒドロコロイド物質も含んでよ ＆Ｃ黄色６号、タートラジン（Ｅ１０２）、キノリン黄 い。ヒドロコロイド物質は、植物滲出液、シードガム、 色（Ｅ１０４）、サンセットイエロー（Ｅ１１０）、ポ 及び海藻抽出物などの天然物質を含み得るか、あるいは ンソー（Ｅ１２４）、エリトロシン（Ｅ１２７）、パテ それらは、セルロース、デンプン、又は天然ガム誘導体 ントブルーＶ（Ｅ１３１）、二酸化チタン（Ｅ１７１） などの化学修飾物質であり得る。更に、ヒドロコロイド 、アルミニウム（Ｅ１７３）、銀（Ｅ１７４）、金（Ｅ 物質としては、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム １７５）、顔料ルビン／リソールルビンＢＫ（Ｅ１８０ 、アルギン酸塩、寒天、カラギーナン、グアーガム、キ ）、炭酸カルシウム（Ｅ１７０）、カーボンブラック（ サンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ジェ Ｅ１５３）、ブラックＰＮ／ブリリアントブラックＢＮ 30 ランガム、ガラクトマンナン、トラガカントガム、カラ （Ｅ１５１）、グリーンＳ／アシッドブリリアントグリ ヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログ ーンＢＳ（Ｅ１４２）、ＦＤ＆Ｃアルミニウムレーキ、 ルカン、ベータグルカン、ファーセレラン、ガティガム 並びにこれらの組み合わせが挙げられる。 、タマリン、及び細菌由来のガムが挙げられてよい。口 【００７３】 内湿潤剤としては、プロピレングリコールアルギン酸塩 例示の口臭消臭剤としては、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、 、カルボキシメチルイナゴマメゴム、低メトキシルペク フッ化亜鉛、硫酸亜鉛アンモニウム、臭化亜鉛、ヨウ化 チン、又はこれらの組み合わせなど変性天然ゴムが挙げ 亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、ケイフッ化亜鉛、グルコン られてよい。変性セルロースは、微結晶セルロース、カ 酸亜鉛、酒石酸亜鉛、コハク酸亜鉛、ギ酸亜鉛、クロム ルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）及びそのナトリウ 酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ジチオン酸亜鉛、 ム塩、メチルセルロース（ＭＣ）、ヒドロキシプロピル 硫酸亜鉛、硝酸銀、サリチル酸亜鉛、グリセロリン酸亜 40 メチルセルロース（ＨＰＭＣ）、ヒドロキシプロピルセ 鉛、硝酸銅、クロロフィル、銅クロロフィル、クロロフ ルロース（ＭＰＣ）又はこれらの組み合わせなどが挙げ ィリン、水素添加綿実油、二酸化塩素、βシクロデキス られてよい。 トリン、ゼオライト、シリカ系材料、炭素系材料、ラッ 【００７６】 カーゼなどの酵素、及びこれらの組み合わせが挙げられ 同様に、口内の水和の知覚を提供し得る保湿剤も挙げら る。口臭消臭剤は、精油並びに様々なアルデヒド及びア れてよい。かかる保湿剤としては、グリセロール、ソル ルコールを含み得る。口臭消臭剤として使用される精油 ビトール、ポリエチレングリコール、エリスリトール、 としては、スペアミント、ペパーミント、冬緑油、サッ キシリトール、及びこれらの組み合わせが挙げられてよ サフラス、クロロフィル、シトラール、ゲラニオール、 い。加えて、いくつかの実施形態では、脂肪が口内湿潤 カルダモン、クローブ、セージ、カルバクロール、ユー 化の知覚を提供することができる。そのような脂肪とし カリノキ、カルダモン、厚朴の抽出物、マジョラム、桂 50 ては、中鎖トリグリセリド、植物油、魚油、鉱油、及び ( 16 ) JP 29 2015-532119 A 2015.11.9 30 これらの組み合わせが挙げられ得る。 得る。更に他の例としては、パパイン、クリラーゼ、ペ 【００７７】 プシン、トリプシン、リゾチーム、デキストラナーゼ、 好適な酸味料には、実例として、酢酸、クエン酸、フマ ミュータナーゼ、グリコアミラーゼ、アミラーゼ、グル ル酸、塩化水素酸、乳酸、及び硝酸、並びにクエン酸ナ コース酸化酵素、及びこれらの組み合わせが挙げられる トリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸 。 ナトリウム又はカリウム、酸化マグネシウム、メタリン 【００８２】 酸カリウム、酢酸ナトリウム、並びにこれらの組み合わ 好適な口腔ケア剤としては、向上した予防作用を達成し せが挙げられる。 、より化粧品として許容可能な口腔成分にする、界面活 【００７８】 性剤が挙げられる。口腔ケア剤として使用される界面活 例示の緩衝剤としては、重炭酸ナトリウム、リン酸ナト 10 性剤としては、組成物に洗剤特性及び起泡特性を付与す リウム、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸 る洗剤物質が挙げられる。好適な界面活性剤としては、 化カリウム、すず酸ナトリウム、トリエタノールアミン 例えば、ステアリン酸ナトリウム、リシノール酸ナトリ 、クエン酸、塩化水素酸、クエン酸ナトリウム、及びこ ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、水素添加ココナッツ油 れらの組み合わせが挙げられる。 脂肪酸の一硫化モノグリセリドのナトリウム塩など高級 【００７９】 脂肪酸一硫酸モノグリセリドの水溶性塩、ラウリル硫酸 いくつかの実施形態では、刺感が提供され得る。刺感剤 ナトリウムなどの高級アルキル硫酸塩、ドデシルベンゼ としては、ジャンブ（jambu）又はサンショオールなど ンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリルスルホネ の物質から抽出されるジャンブ及びアルキルアミドが挙 ート、高級アルキルスルホアセテート、ラウリルスルホ げられる。 酢酸ナトリウム、１，２−ジヒドロキシプロパンスルホ 【００８０】 20 ネートの高級脂肪酸エステル、及び低級脂肪族アミノカ 好適な口腔ケア剤としては、口臭消臭剤、歯漂白剤、抗 ルボン酸化合物の実質的に飽和した高級脂肪族アシルア 菌剤、歯石灰化剤、う歯抑制剤、局所麻酔剤、粘膜保護 ミド（脂肪酸、アルキル、又はアシルラジカル中で１２ 剤（mucoprotectant）、ステイン除去剤、歯口清掃剤、 ∼１６個の炭素を有するものなど）が挙げられる。最後 漂白剤、減感剤、歯再石灰化剤、抗菌剤、虫歯予防剤、 に言及したアミドの例は、Ｎ−ラウロイルサルコシン、 プラーク酸緩衝剤、界面活性剤及び歯石予防剤、並びに 並びにＮ−ラウロイルサルコシン、Ｎ−ミリストイルサ これらの組み合わせが挙げられる。かかる成分としては ルコシン、及びＮ−パルミトイルサルコシンのナトリウ 、タンパク質分解酵素を含む加水分解剤、水酸化ケイ素 ム、カリウム、及びエタノールアンモニウム塩である。 、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、及びアルミナ 【００８３】 などの研磨剤、他の活性ステイン除去成分、例えば、ス 界面活性剤に加えて、口腔ケア成分としては、トリクロ テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、硫酸 30 サン、クロルヘキシジン、クエン酸亜鉛、硝酸銀、銅、 化ブチルオレート、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の リモネン、及びセチルピリジニウム塩化物、及びこれら 塩、グリセロール、ヒドロキシル化されたレシチン、ラ の組み合わせが挙げられる。 ウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤など 【００８４】 表面活性剤、並びに歯石コントロール成分として典型的 虫歯予防剤としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウ に用いられるポリリン酸塩などのキレート剤が挙げられ ム、ケイフッ化ナトリウム、ケイフッ化アンモニウム、 る。口腔ケア成分としてはまた、ピロリン酸四ナトリウ フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ ム及びトリポリリン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム 化スズ、フッ化スズカリウム、ヘキサフルオロスズ酸ナ 、酸性ピロリン酸ナトリウム、キシリトール、ヘキサメ トリウム、クロロフッ化スズ、及びこれらの組み合わせ タリン酸ナトリウムが挙げられてよい。 【００８１】 などフッ化物イオン源が挙げられ得る。 40 【００８５】 加えて、好適な口腔ケア剤としては、過酸化カルバミド 虫歯予防剤の更なる例は、米国特許第５，２２７，１５ 、過酸化カルシウム、マグネシウムペルオキシド、過酸 ４号（Ｒｅｙｎｏｌｄｓ）、同第５，３７８，１３１号 化ナトリウム、過酸化水素、及びペルオキシジホスフェ （Ｇｒｅｅｎｂｅｒｇ）、及び同第６，６８５，９１６ ート、並びにこれらの組み合わせなどのペルオキシドが 号（Ｈｏｌｍｅら）に記載されている。 挙げられる。いくつかの実施形態では、硝酸カリウム及 【００８６】 びクエン酸カリウムが含まれる。他の例としては、カゼ 喉ケア又は喉鎮静成分としては、鎮痛薬、抗ヒスタミン イングリコマクロペプチド、カルシウムカゼインペプト 薬、麻酔薬、粘滑薬、粘液溶解剤、去痰薬、鎮咳性、及 ン−リン酸カルシウム、カゼインホスホペプチド、カゼ び防腐薬が挙げられる。いくつかの実施形態では、蜂蜜 インリン酸化ペプチド−非晶質リン酸カルシウム（ＣＰ 、プロポリス、アロエベラ、グリセリン、メントール、 Ｐ−ＡＣＰ）、及び非晶質リン酸カルシウムが挙げられ 50 及びこれらの組み合わせなどの喉鎮静剤が使用される。 ( 17 ) JP 31 2015-532119 A 2015.11.9 32 【００８７】 痛薬、抗コリン作用薬、喉鎮静剤、抗菌剤、及び抗ウイ 薬剤は、チューインガム充填材の成分としてチューイン ルス薬が挙げられる。これらの薬剤の一部は、複数の目 ガム製品に含まれてよい。非限定的な実例的カテゴリ及 的を果たすことができる。特に指定がない限り、薬剤と び特定の実施例としては、抗ヒスタミン薬、鬱血除去剤 して許容される塩及び薬剤のプロドラックも含まれる。 （交感神経作用）、鎮咳薬（咳止め薬）、去痰薬、麻酔 風邪又は咳の同一又は異なる症状に対する活性を有する 薬、鎮痛薬、粘滑薬、抗菌剤、抗ウイルス薬、抗炎症薬 ２種類以上の薬剤を組み合わせて使用することができる 、制酸薬、抗かび薬、化学療法薬、利尿薬、精神治療薬 。 、ホメオパシー剤、抗コリン作用薬、喉鎮静剤、制嘔吐 【００９０】 剤、心臓血管作用薬、様々なアルカロイド、緩下剤、食 例示の抗ヒスタミン薬としては、アザタジン、ブロモジ 欲抑制薬、ＡＣＥ阻害薬、抗ぜんそく薬、コレステロー 10 フェンヒドラミン、ブロムフェニルアミン、マレイン酸 ル低下薬、抗うつ薬、下痢止め剤、降圧剤、抗脂質薬、 ブロムフェニルアミン、カルビノキサミン、マレイン酸 座瘡薬、アミノ酸製剤、抗尿酸血症薬、たんぱく同化製 カルビノキサミン、シメチジン、クロルフェニラミン、 剤、食欲刺激薬、骨代謝調整剤、避妊薬、子宮内膜症管 マレイン酸クロルフェニラミン、デクスクロルフェニラ 理剤、酵素、エン酸シルデナフィルなどの勃起不全治療 ミン、ジフェンヒドラミン、塩化ジフェンヒドラミン、 薬、妊娠促進薬、胃腸薬、ホメオパシー療法薬、ホルモ ドキシルアミン、フェニンダミン、フェニラミン、フェ ン、酔い止め処置薬、筋弛緩薬、骨粗しょう症製剤、分 ニルトロキサミン、ピリラミン、プロメタジン、トリプ 娩誘発薬、副交感神経遮断薬、副交感神経刺激薬、プロ ロリジン、ロラタジン、ラニチジン、クロルシクリジン スタグランジン、呼吸器薬、鎮静薬、ブロモクリプチン 、テルフェナジン、フマル酸クレマスチン、ジメンヒド 又はニコチンなどの禁煙補助薬、振戦製剤、泌尿器薬、 リナート、マレイン酸ピリラミン（prilamine maleate 抗潰瘍薬、吐き気止め、高及び低血糖薬、甲状腺及び抗 20 ）、塩酸トリペレナミン、クエン酸トリペレナミン、パ 甲状腺製剤、子宮弛緩薬（terine relaxants）、赤血球 モ酸ヒドロキシジン、塩酸ヒドロキシジン、乳酸シクリ 増殖薬、粘液溶解薬、ＤＮＡ及び遺伝子修飾薬、並びに ジン、塩酸シクリジン、塩酸メクリジン、アクリバスチ 機能性食品、微量栄養素、ビタミン及び補酵素を含む栄 ン、塩酸セチリジン、アステミゾール、塩酸レボカバス 養補助食品が挙げられる。特に指定がない限り、薬剤と チン、セチリジン（cetirzine）、及びこれらの組み合 して許容される塩及び薬剤のプロドラックも含まれる。 わせが挙げられる。 これらの薬剤の一部は、複数の目的を果たすことができ 【００９１】 る。任意の薬剤の前述の種類の組み合わせが使用されて 例示の鬱血除去剤としては、レボプロポキシフェンナプ よい。同一又は異なる症状に対する活性を有する２種類 シレート、ノスカピン、カルベタペンタン、カラミフェ 以上の薬剤を組み合わせて使用することができる。 ン、クロフェジアノール、塩酸偽エフェドリン、フェニ 【００８８】 30 レフリン、フェニルプロパノールアミン、ジフェンヒド せき、又は風邪若しくはインフルエンザ症状の治療薬と ラミン、グラウシン、フォルコジン、ベンゾナテラート しては、一般にせき、風邪、若しくはインフルエンザに 、エフェドリン、エピネフリン（ephinephrine）、レボ 関連した少なくとも１つ症状の改善に使用されている、 デスオキシエフェドリン、オキシメタゾリン、ナファゾ 又は有用であることが示されている、成分、化合物、又 リン、プロピルヘキセドリン、キシロメタゾリン、及び は物質（単独又は組み合わせ）が挙げられる。当然のこ これらの組み合わせなどが挙げられる。 とながら、「せき、又は風邪若しくはインフルエンザ症 【００９２】 状の治療薬」は、例えば、アレルギー又は不利な環境条 鎮咳薬は、せきの緩和に役立つ。鎮咳薬の例としては、 件など他の原因から生じた風邪様又はインフルエンザ様 コデイン、ジヒドロコデイン、ヒドロコドン及びヒドロ 症状の治療にも有用である薬剤を含む。本明細書で使用 モルフォン、カルベタペンタン、カラミフェン、酒石酸 される風邪、風邪様、インフルエンザ、及びインフルエ 40 水素ヒドロコドン、クロフェジアノール（chlorphedian ンザ様症状としては、例えば、せき、鼻感冒、鼻詰まり ol）、ノスカピン（noscarpine）、デキストロメトルフ 、上気道感染、アレルギー鼻炎、耳炎、副鼻腔炎、くし ァン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 ゃみ、並びに風邪、インフルエンザ、アレルギー、及び 【００９３】 不利な環境条件に関連する不快感、痛み、発熱、及び全 去痰薬としては、グアイフェネシン、アニシード、アカ 身倦怠が挙げられる。 ネグサ、フキタンポポ、エルダーフラワー、ゴールデン 【００８９】 シール、グリンデリア、ヤナギハッカ、ラングウォート せき、又は風邪若しくはインフルエンザ症状の治療薬の 、マレイン、セネガ、ニオイヒバ、タイム、クマツヅラ 一般的なカテゴリの例としては、抗ヒスタミン薬、充血 、グリセリルグアヤコール塩、抱水テルピン、Ｎ−アセ 除去剤（交感神経作用）、鬱血除去薬（咳止め薬）、抗 チルシステイン、ブロムヘキシン、アンブロキソール、 炎症薬、ホメオパシー剤、去痰薬、麻酔薬、粘滑薬、鎮 50 ドミオドール、３−ヨード−１，２−プロパンジオール ( 18 ) JP 33 2015-532119 A 2015.11.9 34 及びセイヨウミザクラ、塩化アンモニウム、沃化カルシ ラクリウム、ドキサクリウム、ミバクリウム、パンクロ ウム、ヨウ化グリセロール、グアイヤコールスルホン酸 ニウム、ツボクラリン、ベクロニウム、スキサメトニウ カリウム、ヨウ化カリウム、クエン酸ナトリウム、及び ム塩化物、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 これらの組み合わせが挙げられる。 【００９７】 【００９４】 粘滑薬としては、フキタンポポ、ヒレハリソウ、トウモ 麻酔薬としては、エトミデート、ケタミン、プロポフォ ロコシの毛、シバムギ、亜麻仁、アイルランドゴケ、ラ ール、及びベンゾジアゼピン類（benodiazapines）（例 ングウォート、甘草、ゼニアオイ、ウスベニタチアオイ えば、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、クロラゼペ 、マイレン、オートミール、パースリピアート、アカニ ート（clorezepate）、ハラゼパム、フルラゼパム、ク レ、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 アゼパム、エスタゾラム、トリアゾラム、アルプラゾラ 10 【００９８】 ム（alprozolm）、ミダゾラム、テマゼパム、オキサゼ 抗菌剤としては、アミノグリコシド、セファロスポリン パム、ロラゼパム）、ベンゾカイン、ジクロニン、ブピ 、マクロライド、ペニシリン、キノロン剤、スルホンア バカイン、エチドカイン、リドカイン、メピバカイン、 ミド、及びテトラサイクリンの抗生物質の種類の範囲内 プラモキシン（promoxine）、プリロカイン、プロカイ のものが挙げられる。具体的な例示の抗生物質としては ン、プロパラカイン（proparcaine）、ロピバカイン、 、ナフシリン（naficillin）、オキサシリン、バンコマ テトラカイン、並びにこれらの組み合わせが挙げられる イシン、クリンダマイシン、エリスロマイシン、トリメ 。他の有用な薬剤としては、アモバルビタール（amobar トプリム−スルファメトキサゾール、リファンピン、シ tital）、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブ プロフロキサシン、広域ペニシリン、アモキシシリン、 タルビタール、メフォバルビタール、メトヘキシタール ゲンタマイシン、セフトリアキソン（ceftriazoxone） 、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバル 20 、セフォタキシム、クロラムフェニコール、クラブラン ビタール、チオペンタール、ｐａｒａｌ、抱水クロラー 酸（clavunate）、スルバクタム、プロベネシド、ドキ ル、エトクロルビノール、グルテチミド（clutethimide シサイクリン、スペクチノマイシン、セフィキシム、ペ ）、メスプリロン、エチナメート、メプロバメート、及 ニシリンＧ、ミノサイクリン（minocycline）、β−ラ びこれらの組み合わせが挙げられてよい。 クタマーゼ阻害剤；メズロシリン（meziocillin）、ピ 【００９５】 ペラシリン、アズトレオナム、ノルフロキサシン、トリ 鎮痛薬としては、オピオイド類、例えば、モルヒネ、メ メトプリム、セフタジジム、ダプソン、ネオマイシン、 ペリジン（mepidine）、フェンタニル（dentanyl）、ス アジスロマイシン、クラリスロマイシン、アモキシシリ フェンタニル（sufentranil）、アルフェンタニル、ア ン、シプロフロキサシン、及びバンコマイシンが挙げら スピリン、サリチルアミド、サリチル酸ナトリウム、ア れる。 セトアミノフェン、イブプロフェン、インドメタシン（ 30 【００９９】 indomethacine）、ナプロキセン、ａｔｒｉｎ、ｉｓｏ 抗ウイルス薬は、特異的に、又は一般に、ピコルナウイ ｃｏｍｅ、マイドリン、ａｘｏｔａｌ、ｆｉｒｉｎａｌ ルス、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、単 、ｐｈｒｅｎｉｌｉｎ、麦角及び麦角誘導体（ｗｉｇｒ 純ヘルペス、眼部帯状ヘルペス、エンテロウイルス、水 ａｉｎｅ、カフェルゴット、エルゴスタット、ｅｒｇｏ 痘及び風邪に伴うライノウイルスなどのウイルスの生物 ｍａｒ、ジヒドロエルゴタミン）、イミトレックス、及 活性を調節する。例示の抗ウイルス薬としては、アシク びこれらの組み合わせなどが挙げられる。 ロビル、トリフルリジン、イドキソルジン（idoxorudin 【００９６】 e）、ホスカルネット、ガンシクロビル、ジドブジン、 抗コリン作用薬としては、ホマトロピン、アトロピン、 ジデオキシシトシン、ジデオキシイノシン、ジピリダモ 臭化水素スコポラミン、Ｌ−ヒヨスチアミン、ベラドン ール、スタブジン、シドフォヴィル、ファムシクロビル ナのＬ−アルカロイド、ベラドンナアルカロイドのチン 40 、バラシクロビル（valaciclovir）、バルガンシクロビ キ、臭化水素ホマトロピン、ホマトロピンメチルブロミ ル、アシクロビル、ジダノシン、ザルシタビン、リマン ド、メトスコポラミン、アニソトロピン、フェノバルビ タジン（rifimantadine）、サキナビル、インジナビル タールを含むアニソトロピン、クリジニウム（clindini 、リトナビル、リバビリン（ribavarin）、ネルフィナ um）、グリコピロレート、ヘキソサイクリウム（hexocy ビル、アデホビル、ネビラピン、デラビルジン、エファ clim）、イソプロパミド、メペンゾラート、メタンテリ ビレンツ、アバカビル、アマンタジン、エムトリシタビ ン、オキシフェンサイクリミン、プロパンテリン、トリ ン、エンテカビル、テノホビル、ザナミビル、オセルタ ジヘキセチル、ジサイクロミン、スコポラミン、アトロ ミビル、ＩＣＩ ピン、ジサイクロミン、フラボキサート、イプラトロピ プレコナリル、ペンシクロビル、ビダラビン、サイトカ ウム、オキシブチニン、ピレンゼピン、チオトロピウム イン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 、トルテロジン、トロピカミド、トリメタファン、アト 50 【０１００】 １３０，６８５、ｉｍｐｕｌｓｉｎ、 ( 19 ) JP 35 2015-532119 A 2015.11.9 36 抗炎症薬としては、アスピリンを含むサリチル酸誘導体 ン、アミロライド、トリアムテレン、スピロノラクトン 、アセトアミノフェンを含むパラアミノフェノール（pa （sprionolactone）、カンレノン、カンレノ酸カリウム raminophenol）誘導体、インドメタシンを含むインドー 、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限 ル及びインデン酢酸、スリンダク及びエトドラク（etod 定されない。 alac）、トルメチンジクロフェナク及びケトロラクを含 【０１０５】 むヘテロアリール酢酸、イブプロフェン、ナプロキセン 精神治療薬としては、ソラジン、セレンチル、メラリル 、ケトプロフェン、フェノプロフェン（fenopren）、ケ 、ｍｉｌｌａｚｉｎｅ、ティンダル、ｐｅｒｍｉｔｉｌ トロラック（ketorlac）、カルプロフェン、オキサプロ 、プロリキシン、トリラホン、ステラジン、ｓｕｐｒａ ジン（oxaprozine）を含むアリールプロピオン酸誘導体 ｚｉｎｅ、タラクタン、ナバン、クロザリル、ハルドー 、メフェナム酸、メクロフェナム酸を含むアントラニル 10 ル、ｈａｌｐｅｒｏｎ、ロキシタン、モーバン、オーラ 酸、並びにピロキシカム、テノキシカム、フェニルブタ ップ、リスパダール、アルプラゾラム、クロルジアゼポ ゾン、及びオキシフェンタトラゾン（oxyphenthatrazon キシド（chlordiaepoxide）、クロナゼパム（clonezepa e）を含むエノール酸が挙げられる。 m）、クロラゼプ酸（clorezepate）、ジアゼパム、ハラ 【０１０１】 ゼパム、ロラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、ブス 制酸薬としては、シメチジン、ラニチジン、ニザチジン ピロン、エラビル（elvavil）、アナフラニール、アダ 、ファモチジン、オメプラゾール、ビスマス制酸薬、メ ピン、シネクアン、トフラニール、スルモンチール、ア トロニダゾール制酸薬、テトラサイクリン制酸薬、クラ センジン、ノルプラミン、ペルトフラン、ルジオミール リスロマイシン（clarthromycin）制酸薬、アルミニウ 、パメロール、ビバクチル、プロザック、ルボックス、 ム、マグネシウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カルシウ パキシル、ゾロフト、エフェクサー、ウェルブトリン（ ムの水酸化物、及び他の炭酸塩、ケイ酸塩、リン酸塩、 20 welbutrin）、サーゾーン、デシレル、ナルジル、パル 並びにこれらの組み合わせが挙げられる。 ネート、エルデプリル、及びこれらの組み合わせが挙げ 【０１０２】 られる。 抗かび薬としては、例えば、ケトコナゾール、フルコナ 【０１０６】 ゾール、ナイスタチン、イトラコナゾール、クロトリマ 食欲抑制剤としては、ベンズフェタミン、ジエチルプロ ゾール（clomitrazole）、ナタマイシン、エコナゾール ピオン、マジンドール、フェンジメトラジン、フェンテ 、イソコナゾール、オキシコナゾール、チアベンダゾー ルミン、フーディア、マオウ、及びカフェインが挙げら ル、チオコナゾール（tiaconazole）、ボリコナゾール れる。追加の食欲抑制剤は、Ａｄｉｐｅｘ、Ａｄｉｐｏ 、テルビナフィン、アモロルフィン、ミカファンギン（ ｓｔ、Ｂｏｎｔｒｉｌ micfungin）、アンホテリシンＢ、及びこれらの組み合 ｏｗ わせが挙げられる。 30 ＰＤＭ、Ｂｏｎｔｒｉｌ Ｓｌ Ｒｅｌｅａｓｅ、Ｄｉｄｒｅｘ、Ｆａｓｔｉｎ、 Ｉｏｎａｍｉｎ、Ｍａｚａｎｏｒ、Ｍｅｌｆｉａｔ、Ｏ 【０１０３】 ｂｅｎｉｘ、Ｐｈｅｎｄｉｅｔ、Ｐｈｅｎｄｉｅｔ−１ 化学療法薬剤としては、シスプラチン（ＣＤＤＰ）、プ ０５、Ｐｈｅｎｔｅｒｃｏｔ、Ｐｈｅｎｔｒｉｄｅ、Ｐ ロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミド、 ｌｅｇｉｎｅ、Ｐｒｅｌｕ−２、Ｐｒｏ−Ｆａｓｔ、Ｐ カンプトテシン、イフォスファミド、メルファラン、ク Ｔ １０５、Ｓａｎｏｒｅｘ、Ｔｅｎｕａｔｅ、Ｓａｎ ロラムブシル、ブスルファン（bisulfan）、ニトロソウ ｏｒｅｘ、Ｔｅｎｕａｔｅ、Ｔｅｎｕａｔｅ レア（nitrosurea）、ダクチノマイシン、ダウノルビシ ａｎ、Ｔｅｐａｎｉｌ ン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、プリカマイシン ｎｅ、Ｚａｎｔｒｙｌ及びこれらの組み合わせの商品名 （plicomycin）、マイトマイシン、エトポシド（ＶＰ１ で市販されている。 ６）、タモキシフェン、タキソール、トランスプラチナ 【０１０７】 、５−フルオロウラシル、ビンクリスチン、ビンブラス 40 機能性食品及び微量栄養素としては、アロエ、コケモモ チン及びメトトレキサート並びにこれらの類似体又は誘 、アカネグサ、キンセンカ、トウガラシ、カモミール、 導体変異体、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。 キャッツクロー、エキナシア、ニンニク、生姜、イチョ 【０１０４】 ウ、ヒドラスチス、様々な朝鮮人参、緑茶、ゴールデン 利尿薬としては、アセタゾラミド、ジクロフェナミド、 シール、ガラナ、カバカバ、ルテイン、イラクサ、トケ メタゾラミド、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸 イソウ、ローズマリー、ノコギリヤシ、セイヨウオトギ 、トルセミド、アゾセミド、ムゾリミン、ピレタニド、 リソウ、タイム、カノコソウ及びこれらの組み合わせな トリパミド、ベンドロフルメチアジド、ベンズチアジド どハーブ及び植物性薬品が挙げられる。また、ミネラル 、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフル 補給剤、例えば、カルシウム、銅、ヨウ素、鉄、マグネ メチアジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリク シウム、マンガン、モリブデン、リン、亜鉛、セレン、 ロルメチアジド、インダパミド、メトラゾン、キネタゾ 50 及びこれらの組み合わせも挙げられる。他の付加できる Ｄｏｓｐ Ｔｅｎ−Ｔａｂ、Ｔｅｒａｍｉ ( 20 ) JP 37 2015-532119 A 2015.11.9 38 他の機能性食品としては、フラクトオリゴ糖、グルコサ 【０１１３】 ミン、グレープシード抽出物、コラ抽出物、ガラナ、麻 チューインガム材料の押出本体部分に配置された複数の 黄、イヌリン、フィトステロール、植物性化学物質、カ 毛細管は、任意の好適な寸法を有してよく、規則的な輪 テキン、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガ 郭又は不規則な輪郭を有してよい。最大断面寸法は、約 ロカテキン、エピガロカテキンガレート、イソフラボン ０．１∼約５ミリメートル、又は約０．２∼約４ミリメ 、レシチン、リコピン、オリゴフルクトース、ポリフェ ートル、具体的には約０．５∼約３ミリメートル、又は ノール、フラバノイド、フラバノール、フラボノール、 より具体的には約０．７∼約１．２ミリメートルであっ 及びサイリウム、並びにピコリン酸クロム及びフェニル てよい。通常、毛細管は、ほぼ円形の断面を有する。い プロパノールアミンなど体重減少剤が挙げられ得る。ビ くつかの実施形態では、毛細管は、約０．１∼約５ミリ タミン及び補酵素としては、水又は脂溶性ビタミン、例 10 メートルの直径を有する。約０．１∼約５ミリメートル えばチアミン、リボフラビン、ニコチン酸、ピリドキシ の範囲内において、毛細管は、約０．２∼約４ミリメー ン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、フラビン、コリン トルの幅又は直径を有してよく、具体的には、毛細管は 、イノシトール及びパラアミノ安息香酸、カルニチン、 、約０．５∼約３ミリメートルの幅又は直径を有してよ ビタミンＣ、ビタミンＤ及びその類似体、ビタミンＡ及 く、より具体的には、毛細管は、約０．７∼約１．２ミ びカロテノイド、レチノイン酸、ビタミンＥ、ビタミン リメートルの直径を有してよい。 Ｋ、ビタミンＢ６ 、ビタミンＢ１ 【０１１４】 ２ 、及びこれらの組み 合わせが挙げられる。前述の機能性食品の少なくとも１ いくつかの実施形態では、少なくとも１つの毛細管は、 つを含む組み合わせが使用されてよい。 押出本体部分から形成された壁によって隣接する毛細管 【０１０８】 から分離され、毛細管間の壁は、毛細管の幅又は直径を チューインガム材料に使用される薬剤又はその酸付加塩 20 超えない厚さを有する。 の量は、推奨される、又は許容される治療投薬に応じて 【０１１５】 異なる。一般に、存在する薬剤の量は、せき、又は風邪 毛細管は、実質的に本体部分の全長に沿って延在してよ 若しくはインフルエンザ症状の治療に使用される通常の いが、いくつかの実施形態では、本体部分の長さに沿っ 投薬量である。かかる投与量は、熟練した開業医に既知 て約７５％、８０％、９０％、又は９５％延在する（例 である。 えば、本体部分の端部を封止することが望ましい場合） 【０１０９】 。毛細管が本体部分の全長に沿って延在する場合、毛細 使用可能である、具体的な任意の追加薬剤としては、カ 管の端部は、好適にも本体部分の１つ以上の端部におい フェイン、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、オ て視認できる。 メプラゾール、ジクロニン、ニコチン、及びこれらの組 【０１１６】 み合わせが挙げられる。 30 引用された特許、特許出願、及び他の文献のすべては、 【０１１０】 その全体を参照することにより本明細書に組み込まれる 酸化防止剤としては、β−カロチン、酸味料、例えば、 。しかしながら、本願中の用語が、組み込まれた参照文 ビタミンＣ、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニ 献と相反する、つまり矛盾する場合、本願の用語は、組 ソール、ブチルヒドロキシトルエン、ビタミンＥ、カル み込まれた参考文献の矛盾する用語よりも優先される。 ノシン酸、ロスマノール、ロスマリジフェノールなど、 【０１１７】 及びこれらの組み合わせが挙げられる。 本明細書に開示されたすべての範囲は端点を含み、端点 【０１１１】 は、独立して互いに組み合わせることができる。本明細 防腐剤としては、菓子製品の貯蔵寿命を向上させる任意 書に開示された各範囲は、開示された範囲内にある任意 の天然及び合成防腐剤が挙げられる。好適な防腐剤とし の点又は部分範囲を構成する。 ては、プロパン酸、安息香酸、及びソルビン酸が挙げら 40 【０１１８】 れる。 本発明は、少なくとも以下の実施形態を含む。 【０１１２】 【０１１９】 チューインガム製品の押出本体部分は、複数の毛細管を 実施形態１：チューインガム製品の形成方法であって、 含む。当然のことながら、用語「複数の」は２つ以上を 押出本体部分及び押出本体部分に配置された複数の毛細 意味することを意図する。いくつかの実施形態では、「 管を形成するために、チューインガム材料を押出す工程 複数の」は、３つ以上、又は４つ以上、又は５つ以上、 と、充填された押出本体を形成するために、少なくとも 又は６つ以上、又は７つ以上である。「複数の」に関連 １つの毛細管に充填材を付加する工程と、チューインガ する数に特定の上限はない。いくつかの実施形態では、 ム製品を形成するために、充填された押出本体を分離す チューインガム製品の複数の毛細管は、３つの毛細管で る工程と、を含み、充填材は、充填材の総重量に基づい ある。 50 て、約２０∼約８０重量％のソルビトールと、約２０∼ ( 21 ) JP 39 2015-532119 A 2015.11.9 40 約８０重量％のキシリトールと、を含み、ソルビトール の重量比でソルビトール及びキシリトールを含む、実施 及びキシリトールの合計は、少なくとも８０重量％であ 形態１∼９のいずれか１つに記載のチューインガム製品 る、方法。 。 【０１２０】 【０１２９】 実施形態２：少なくとも１つの毛細管への付加中の充填 実施形態１１：充填材中のソルビトール及びキシリトー 材が、充填材の総重量に基づいて、約１∼約２０重量％ ルの合計が、充填材の総重量に基づいて、少なくとも９ の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約８０ ０重量％である、実施形態１∼１０のいずれか１つに記 ∼約９９重量％の液体ソルビトール及びキシリトールと 載の方法。 、を含む、実施形態１に記載の方法。 【０１２１】 【０１３０】 10 実施形態１２：チューインガム材料を押出す前述の工程 実施形態３：少なくとも１つの毛細管への付加中の充填 が、約３０∼約５０℃の温度でチューインガム材料を押 材が、充填材の総重量に基づいて、約５∼約１５重量％ 出すことを含む、実施形態１∼１１のいずれか１つに記 の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約８５ 載の方法。 ∼約９５重量％の液体ソルビトール及びキシリトールと 【０１３１】 、を含む、実施形態２に記載の方法。 実施形態１３：前述の少なくとも１つの毛細管に充填材 【０１２２】 を付加する工程が、約６０∼約８０℃の温度で前記充填 実施形態４：結晶ソルビトール及び／又はキシリトール 材を付加することを含む、実施形態１∼１２のいずれか が、結晶ソルビトール及び／又はキシリトールの総重量 １つに記載の方法。 に基づいて、約２０∼約４０重量％の結晶ソルビトール 【０１３２】 と、約６０∼約８０重量％の結晶キシリトールと、を含 20 実施形態１４：充填材を硬化させるために、チューイン む、実施形態２又は３に記載の方法。 ガム製品を冷却する工程を更に含む、実施形態１∼１３ 【０１２３】 のいずれか１つに記載の方法。 実施形態５：液体ソルビトール及びキシリトールが、液 【０１３３】 体ソルビトール及びキシリトールの総重量に基づいて、 実施形態１５：少なくとも２０マイクロメートルの少な 約２０∼約４０重量％のソルビトールと、約６０∼約８ くとも１つの寸法を有する結晶を形成するために、充填 ０重量％のキシリトールと、を含む、実施形態２∼４の 材を結晶化させる工程を更に含む、実施形態１∼１４の いずれか１つに記載の方法。 いずれか１つに記載の方法。 【０１２４】 【０１３４】 実施形態６：前述の少なくとも１つの毛細管に充填材を 実施形態１６：チューインガム製品が、約６０∼約９０ 付加する工程の前に充填材を形成する工程を更に含み、 30 重量％のチューインガム材料と、約１０∼約４０重量％ 前述の充填材を形成する工程が、充填材の総重量に基づ の充填材と、を含む、実施形態１∼１５のいずれか１つ いて、約１∼約２０重量％の結晶ソルビトール及び／又 に記載の方法。 はキシリトールと、約８０∼約９９重量％の液体ソルビ 【０１３５】 トール及びキシリトールと、をブレンドすることを含む 実施形態１７：前述の少なくとも１つの毛細管に充填材 、実施形態２∼５のいずれか１つに記載の方法。 を付加する工程が、第１の毛細管に充填材を付加するこ 【０１２５】 とと、第２の毛細管に異なる充填材を付加することと、 実施形態７：前述のチューインガム材料を押出す工程が を含む、実施形態１∼１６のいずれか１つに記載の方法 、前述の少なくとも１つ毛細管に充填材を付加する工程 。 と同時である、実施形態１∼５のいずれか１つに記載の 方法。 【０１３６】 40 実施形態１８：充填材が、充填材の総重量に基づいて、 【０１２６】 ５重量％以下の水を含み、充填材が、充填材の総重量に 実施形態８：充填材が、充填材の総重量に基づいて、５ 基づいて、０．０５重量％以下の増粘剤を含み、充填材 重量％以下の水を含む、実施形態１∼７のいずれか１つ が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比でソルビトー に記載の方法。 ル及びキシリトールを含み、充填材中のソルビトール及 【０１２７】 びキシリトールの合計が、少なくとも９０重量％であり 実施形態９：充填材が、充填材の総重量に基づいて、０ 、少なくとも１つの毛細管に充填材を付加する工程が、 ．１重量％以下の増粘剤を含む、実施形態１∼８のいず 約６０∼約８０℃の温度で充填材を付加することを含み れか１つに記載の方法。 、チューインガム製品が、約６０∼約９０重量％のチュ 【０１２８】 ーインガム材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、 実施形態１０：充填材が、約２０：８０∼約４０：６０ 50 を含む、実施形態１に記載の方法。 ( 22 ) JP 41 2015-532119 A 2015.11.9 42 【０１３７】 ーインガム材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、 実施形態１９：少なくとも１つの毛細管への付加中の充 を含む、実施形態２１に記載のチューインガム製品。 填材が、充填材の総重量に基づいて、約１∼約２０重量 【０１４６】 ％の結晶ソルビトール及び／又はキシリトールと、約８ 実施形態２８：第１の充填材を含む第１の毛細管と、第 ０∼約９９重量％の液体ソルビトール及びキシリトール １の充填材とは異なる第２の充填材を含む第２の毛細管 と、を含む、実施形態１８に記載の方法。 と、を含む、実施形態２１∼２７のいずれか１つに記載 【０１３８】 のチューインガム製品。 実施形態２０：実施形態１∼１９のいずれか１つに記載 【０１４７】 の方法によって調製されるチューインガム製品。 【０１３９】 本発明は、以下の非限定的実施例によって更に例示され 10 る。 実施形態２１：チューインガム製品であって、チューイ 【０１４８】 ンガム材料を含む押出本体部分と、押出本体部分に配置 調製例１∼１１ された複数の毛細管であって、毛細管の少なくとも１つ これらの例は、チューインガム製品で使用される充填剤 は、充填材の総重量に基づいて、約２０∼約８０重量％ の調製について説明する。これらの例で使用したキシリ のソルビトールと、約２０∼約８０重量％のキシリトー トールは、約９０マイクロメートルの平均粒径を有した ルと、を含む充填材を含む、複数の毛細血管と、を含み 。これらの例で使用したソルビトールは、約２５０マイ 、ソルビトール及びキシリトールの合計は、充填材の総 クロメートルの平均粒径を有した。充填材は、キシリト 重量に基づいて、少なくとも８０重量％である、チュー ール及びソルビトールを含む融解組成物を、充填材を形 インガム製品。 成するためのキシリトール及びソルビトールを含む種組 【０１４０】 20 成物と混合することにより調製した。表１において、「 実施形態２２：充填材が、充填材の総重量に基づいて、 融解キシリトール（％）」は、融解組成物の総重量に基 ５重量％以下の水を含む、実施形態２１に記載のチュー づいた、融解組成物中のキシリトールの重量％である。 インガム製品。 「融解ソルビトール（％）」は、融解組成物の総重量に 【０１４１】 基づいた、融解組成物中のソルビトールの重量％である 実施形態２３：充填材が、充填材の総重量に基づいて、 。「種キシリトール（％）」は、種組成物の総重量に基 ０．１重量％以下の増粘剤を含む、実施形態２１又は２ づいた、種組成物中のキシリトールの重量％である。「 ２に記載のチューインガム製品。 種ソルビトール（％）」は、種組成物の総重量に基づい 【０１４２】 た、種組成物中のソルビトールの重量％である。「融解 実施形態２４：充填材が、約２０：８０∼約４０：６０ （％）」は、充填材の総重量に基づいた、融解組成物の の重量比でソルビトール及びキシリトールを含む、実施 30 重量％である。「種（％）」は、充填材の総重量に基づ 形態２１∼２３のいずれか１つに記載のチューインガム いた、種組成物の重量％である。「総キシリトール（％ 製品。 ）」は、充填材の総重量に基づいた、総キシリトール（ 【０１４３】 融解組成物キシリトール＋種組成物キシリトール）の重 実施形態２５：充填材中のソルビトール及びキシリトー 量％である。「総ソルビトール（％）」は、充填材の総 ルの合計が、充填材の総重量に基づいて、少なくとも９ 重量に基づいた、総ソルビトール（融解組成物ソルビト ０重量％である、実施形態２１∼２４のいずれか１つに ール＋種組成物ソルビトール）の重量％である。 記載のチューインガム製品。 【０１４９】 【０１４４】 融解組成物は、１２０℃において攪拌及び掻き取り式ス 実施形態２６：約６０∼約９０重量％のチューインガム チームジャケット付鍋（stirred and scraped steam-ja 材料と、約１０∼約４０重量％の充填材と、を含む、実 40 cketed kettle）内でキシリトール及びソルビトールを 施形態２１∼２５のいずれか１つに記載のチューインガ 融解することにより調製した。生じた均質な塊は、キシ ム製品。 リトール及びソルビトールをドライブレンドして調製し 【０１４５】 た種組成物を加える前に、７２℃まで冷却した。生じた 実施形態２７：充填材が、充填材の総重量に基づいて、 充填材は、チューインガム製品の形成に使用するまで７ ５重量％以下の水を含み、充填材が、充填材の総重量に ５℃で保持した。 基づいて、０．０５重量％以下の増粘剤を含み、充填材 【０１５０】 が、約２０：８０∼約４０：６０の重量比でソルビトー 【表１】 ル及びキシリトールを含み、充填材中のソルビトール及 びキシリトールの合計が、少なくとも９０重量％であり 、チューインガム製品が、約６０∼約９０重量％のチュ 50 ( 23 ) JP 43 2015-532119 A 2015.11.9 44 【０１５６】 【表３】 【０１５１】 【表２】 【０１５７】 【実施例】 【表４】 【０１５２】 （実施例１∼１１） これらの例は、チューインガム製品の調製について説明 する。 【０１５３】 チューインガム材料及び充填材の組成は、表２にまとめ て示す（成分量は、重量部で示す）。これらの例で使用 20 したマルチトールは、約３５マイクロメートルの平均粒 径を有した。「イソマルト（％）」と表示する表２の行 に関連するイソマルトは、約４０マイクロメートルの平 【０１５８】 均粒径を有した。「イソマルトＦ（％）」と表示する表 チューインガム製品を形成するために、チューインガム ２の行に関連するイソマルトは、４８０マイクロメート 材料の押出し及び充填材の付加は同時であり、毛細管へ ルの平均粒径を有した。「ＬＹＣＡＳＩＮ ７５／５５ の付加中の充填材の温度は７２∼７８℃であり、押出し （％）」と表示する表２の行に関連する成分は、マルチ 中のチューインガム材料の温度は約４０∼４５℃であっ トールシロップの総重量に基づいて、７５重量％の固形 た。チューインガム材料の押出速度及び充填剤のポンピ 分と、マルチトールシロップの中の全固形分に基づいて ング速度は、７５∼８５％のチューインガム材料及び１ ５５重量％のマルチトールと、を含有する、マルチトー 30 ５∼２５％の充填材からなる押出物をもたらすように調 ルシロップ（すなわち、加水分解水添デンプン）である 整した。充填材は、約３．５ミリメートルの直径を有す 。表２のチューインガム材料部分に関連する行は、チュ る毛細管に配置され、隣接する毛細管は、約１．２ミリ ーインガム材料の総重量に基づいた重量％で各成分の量 メートルの厚さを有する壁によって分離されていた。押 を示す。表２の充填材部分に関連する行は、前述の調製 出物は、約１．５∼２分かけて冷却トンネルで２∼４℃ 例で説明した意味を有する。 で空冷した。この結果、充填された押出物を約２０℃に 【０１５４】 冷却した。冷却した押出物は、３５ミリメートル×１１ チューインガム材料は、従来のガムブレンド手順に従っ ミリメートル×５．５ミリメートルの概寸を有するチュ て調製した。代表的なガムブレンド手順では、混合鍋を ーインガム製品（片）に切断してから、包装した。冷却 ３８℃に予熱する。イソマルトＦを除く全ポリオールを トンネルでの冷却は、押出物の切断中の充填剤の漏出を 着色剤と共に鍋に加え、生じたブレンドを３０秒間混合 40 回避するために十分であった。 した。次いで、ガムベース及び軟化剤を鍋に加え、８５ 【０１５９】 ∼１００℃の温度に加熱した。ガムベース及び軟化剤の （実施例１１） 混合は、４分間行う。着香剤及び冷感剤を混合し、３０ この例は、充填材に着香料を含有するチューインガム製 秒間にわたって混合しながら鍋に加えた。次いで、イソ 品の調製について説明する。 マルトＦを鍋に加え、混合を３分間継続する。混合物の 【０１６０】 温度を４８℃未満に下げてから、カプセル化及び非カプ チューインガム材料及び充填材の組成は、表３にまとめ セル化高甘味度甘味料を加え、４分間混合した。 て示す。「カプセル化アスパルテーム」は、カプセル化 【０１５５】 アスパルテームの総重量に基づいて、３０重量％のアス 充填材は、前述の調製例で説明した手順を使用して調製 パルテームと、７０重量％のポリ（酢酸ビニル）系封止 した。 50 材と、を含有した。「カプセル化アセスルファム−Ｋ」 ( 24 ) JP 45 46 は、カプセル化アセスルファム−Ｋの総重量に基づいて 【０１６３】 、３０重量％のアセスルファム−Ｋと、７０重量のポリ 【表５】 （酢酸ビニル）系封止材と、を含有した。 【０１６１】 チューインガム材料は、前述の例に記載の一般的手順に 従って調製した。充填材は、種組成物の付加直後に着香 料を加えたことを除いて、上記の調製例に記載の通り調 製した。 チューインガム製品は、前述の実施例に記載の一般的手 順に従って調製した。 10 【０１６２】 充填材中の着香料の存在は、顕著な悪影響を及ぼさなか った（例えば、漏出を引き起こさなかった、硬化又は結 晶化を妨げなかった）。 【図１】 【図３】 【図４】 【図２】 2015-532119 A 2015.11.9 ( 25 ) 【国際調査報告】 JP 2015-532119 A 2015.11.9 ( 26 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 ( 27 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 ( 28 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 ( 29 ) JP 2015-532119 A 2015.11.9 ──────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA, BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,H R,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG ,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ, UA,UG,US (74)代理人 230113332 弁護士 (72)発明者 山本 カブセ， 健策 キショール アメリカ合衆国 (72)発明者 ノートン， ニュージャージー クリーブ アメリカ合衆国 (72)発明者 ゼラー， アメリカ合衆国 (72)発明者 エレハルデ， カマクラ， イリノイ アツシ， ルート １０ ９４１ ０７９８１， ホイッパニー， ルート １０ ９４１ ６００２５， グレンビュー， ウォーキガン ロード ８０１ カルロス ニュージャージー ０７９８１， ホイッパニー， ルート １０ ９４１ ルート １０ ９４１ ヨシミツ 東京都品川区上大崎２丁目２４−９ (72)発明者 ホイッパニー， エル． シーザー アメリカ合衆国 (72)発明者 ニュージャージー バリー ０７９８１， リチャード アイケイ ビルディング ウエミナミ アメリカ合衆国 Ｆターム(参考) 4B014 GB13 ニュージャージー GK12 GL10 GP12 ０７９８１， GP27 GT07 ホイッパニー， GY03