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【357】肺癌における画像所見と病理組織所見の比較検討 群馬県 後藤
357 肺癌における画像所見と病理組織所見の比較検討 ◎後藤 優典 1)、栗原 康哲 1)、山﨑 達弥 1)、平戸 純子 1) 国立大学法人 群馬大学医学部附属病院 病理部・病理診断科 1) 【はじめに】 2.0cm 以上になると平均値はさらに高値となった. そして 病理組織診断や細胞診断を行う際に,CT 画像所見や FDG- Sq,その他悪性腫瘍は腫瘍径が大きくなるに従って Max PET の集積(Max SUV),各種腫瘍マーカー,気管支鏡所見を参 SUV は高値を示す傾向であった. 転移性腫瘍は腫瘍径が 考にすることは,必要不可欠となっている.今回,CT 画像や PET 画像が病理組織所見と比較した場合にどのような有用 1.4㎝を超えるものは Max SUV は高値を示した.良性腫瘍は Max SUV は低値もしくは,集積が認められなかった.ML は症 な所見があるか比較検討した. 例が少なく有意な評価はできなかった. 【方法】 【考察】 2014 年 1 月から 8 月までに当院病理部に提出された肺癌 Lepidic predominant や IMA は Max SUV での悪性腫瘍の 手術検体 100 例(腺癌(Ad):52 例(mixed subtype の場合は 判定は困難で CT 所見や臨床的追加検査に委ねられるが,腫 60%以上の割合を占めるものを選定),扁平上皮癌(Sq):18 例,悪 瘍径が 2.0㎝以下の場合,上記以外の悪性腫瘍との鑑別に用 性リンパ腫(ML):2 例,良性腫瘍:6 例,その他悪性腫瘍:8 例,転 いることができるのではないかと考えられた.また,cut off 値 移性腫瘍:14 例)の症例について,腫瘍径, Max SUV , 病理組 を設けることにより良性腫瘍と悪性腫瘍の線引きも可能に 織型について比較検討した. なると考えられるが,炎症性変化や感染症による病変につい 【結果】 ては今後の課題となるので症例の蓄積や経過観察が必要と Ad は,lepidic predominant や invasive mucinous 考えられる. adenocarcinoma(IMA)は腫瘍径に関係なく Max SUV は低値 もしくは,集積が認められなかった.逆に Acinar,papillary,solid predominant は,平均的に Max SUV 高値を示し,腫瘍径が 連絡先:群馬大学医学部附属病院 病理部・病理診断科 TEL:027-220-8712(直通)