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新潟県創生総合戦略(PDF形式 889 キロバイト)

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新潟県創生総合戦略(PDF形式 889 キロバイト)
新潟県創生総合戦略
平成27年10月
新 潟 県
(目
次)
Ⅰ
策定の考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅱ
総合戦略の基本フレーム
1 基本理念
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2 政策目標(基本目標)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3 目標年次・計画期間
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
(1)目標年次(政策目標・重要業績評価指標等)
(2)計画期間
4 総合戦略推進のための基本的な視点
・・・・・・・・・・・・・・5
(1)多面的なアプローチによる政策立案と組織横断的な対応
(2)県民、市町村、関係機関・団体等との連携・協働、多様な
地域間連携の促進
(3)人口問題対策会議等における意見・検討の施策への反映
(4)政策プランと一体となったPDCAによる成果重視型の
施策の推進
(5)国への実効性のある継続的な政策の提案・要請
Ⅲ
政策の方向性と展開
1)人を育む
-結婚~子育て支援・人づくり-
・・・・・・・・・・7
(1) 結婚の希望をかなえる未婚化・晩婚化への対応
(2) 安心して出産・子育てをする環境の構築
(3) ワーク・ライフ・バランスの推進
(4) 地域の産業・社会を支える人づくり
2)仕事を創る -産業振興・雇用創出-
・・・・・・・・・・・・・9
(1) 地場産業など既存産業の「強み」の更なる強化
(2) エネルギーなど成長分野に重点を置いた産業政策
(3) 魅力ある農林水産業の実現
(4) 新潟のブランド化
(5) 企業誘致の推進
(6) 雇用対策の強化
3)人に選ばれる
-暮らしやすさ・定住促進- ・・・・・・・・・・12
(ア)定住促進戦略
(1) にいがた暮らしの魅力発信
(2) ふるさと回帰の促進
(3) 若者の定住促進
(イ)暮らしやすい地域づくり
(1) 総合的な防災・危機管理
(2) 災害に強いふるさとづくり・防犯の推進
(3) 環境の保全と循環型の地域社会づくり
(4) 健康長寿の推進と医療の確保
(5) 地域で支える福祉の推進
(6) 食の安全・安心の確保
(7) 若者に魅力的な農山漁村の生活環境整備
4)地域をつなぐ
-交流拡大・地域連携- ・・・・・・・・・・・・16
(1) 北東アジア交流圏の表玄関化
(2) 観光立県・交流拡大の推進
(3) 情報・交通インフラの整備
Ⅳ
政策の方向性の指標(重要業績評価指標KPI)
重要業績評価指標(KPI)一覧
・・・・・・・・・・・・・・19
Ⅰ
策定の考え方
本県ではこれまで、人口減少対策を主眼に置いた「新潟県「夢おこし」政策プラ
ン(以下「政策プラン」という。)
」を最上位の行政計画として掲げ、施策を展開し
てきた。
現状では、本県における人口減少の傾向が直ちに回復する状況には至っていない
ものの、国(社会保障・人口問題研究所)の将来人口推計によれば、本県の将来人
口について、直近の推計値が過去の推計値を上回っており、これまでの本県の政策
により人口の上振れ効果を示したものと考えられる。
これは、実効性のある政策を講じることによって、未来は変えることができると
いうことを意味している。
また、
「新潟県人口ビジョン」にある、本県の将来人口のシミュレーションでは、
将来の新潟県の人口がプラスに転じるためには、良質な教育・就労・生活の場を確
保し、社会動態をプラスの方向に向ける社会減対策だけでなく、出生率・出生数の
水準を向上させる実効性のある自然減対策も同時に推進する総合的な政策が必要
であることを示している。
これは、まさに政策プランが掲げる「くらし夢おこし」「産業夢おこし」の両輪
による政策展開を今後さらに強化すべきことを示唆していると考えられる。
こうした状況を踏まえ、
「新潟県創生総合戦略(以下、
「総合戦略」という。)」は、
政策プランの基本理念・政策目標を踏襲しつつ、国が策定した「まち・ひと・しご
と総合戦略」も勘案しながら、政策プランが掲げる政策を再構成し、政策プランの
一部として策定したものである。
策定に当たっては、国が地方創生で示す政策にも配慮しつつ、県議会でのご議論
や「新潟県人口問題対策会議」
「新潟県政策プラン評価委員会」の各委員をはじめ、
各界関係者、市町村・県民の皆様のご意見も参考にしながらとりまとめた。
人口減少という現実に正面から向き合い、将来の社会システムのあり方も含め、
次代を担う世代が将来に希望の持てる魅力ある新潟県をどう築いていくか、そのこ
とが今まさに問われている。
多くのご意見に込められたこうした思いを真摯に受け止め、政策プラン、そして
今回策定した総合戦略の実現に向け、県民の皆様の力を結集しながら、より一層の
スピード感を持って、人口減少に歯止めをかけ、安全で安心して暮らせる活力ある
社会づくりに取り組んでいく。
1
Ⅱ
総合戦略の基本フレーム
1 基本理念
総合戦略は、県の最上位計画である政策プランと策定の趣旨を同じくするも
のであるため、政策プランの基本理念をそのまま踏襲する。
「将来に希望の持てる魅力ある新潟県の実現」
~ 住んでみたい新潟、行ってみたい新潟 ~
2 政策目標(基本目標)
基本理念である「将来に希望の持てる魅力ある新潟県の実現」のため、政策
プランに掲げる「くらし夢おこし」
「産業夢おこし」の2つの政策目標をそのま
ま総合戦略の基本となる政策目標とし、その進捗度を検証する成果指標・関連
指標についても政策プランと同様の指標を掲げる。
【政策目標①】くらしやすさについての県民満足度
「県民が安全で安心して暮らせる新潟県をつくり県民満足度を高める」
【成果指標等】
指
成果
指標
人
口
①
標
現
▲ 5,606 人
(平成 26 年中)
① 社会動態
② 合計特殊出生率
(自然動態)
平均寿命(注1)
関連
② くらしやすさに関する
指標
県民満足度
③ 県外在住者による
「住んでみたい県」の
アンケート結果
状
1.43〔全国 1.42〕
(平成 26 年)
目
標
プラスの方向に向ける
水準を向上させる
計画期間中に
男性 79.47 歳〔全国 27 位〕
男性全国 10 位以内、
女性 86.96 歳〔全国 5 位〕
女性全国 3 位以内
(平成 22 年)
を目指す
(次頁の表参照)
6.1% 〔全国 20 位〕
(平成 26 年度)
(注1)「健康寿命」についても、重要業績評価指標(KPI)として設定している。
2
くらしの各分野の「満
足層」の割合を増加さ
せ、
「不満層」の割合を
減少させる
「新潟県に住んでみた
い」と答える人の割合
を増加させる
■ 関連指標
②『くらしやすさに関する県民満足度』の現状
指
満足層
標
※下段:対前年比
不満足層
24 年度 25 年度 26 年度 24 年度 25 年度 26 年度
危機に対して迅速・的確な対応を行う
23.1%
▲3.0
25.9%
+2.8
26.2%
+0.3
21.4%
▲2.2
20.4%
▲1.0
18.2%
▲2.2
自然災害や、犯罪・交通事故が少な
51.9%
+4.6
52.7%
+0.8
52.1%
▲0.6
19.7%
▲2.8
18.3%
▲1.4
17.7%
▲0.6
自然環境や、水・大気などを含めた生
52.8%
+0.5
54.9%
+2.1
57.5%
+2.6
12.9%
▲0.5
13.4%
+0.5
8.8%
▲4.6
④ 信環境が十分に整備されていること
ブロードバンドや携帯電話などの情報通
51.5%
+1.8
49.2%
▲2.3
51.8%
+2.6
16.3%
+0.8
17.7%
+1.4
16.5%
▲1.2
⑤ 男女が平等な社会であること
37.8%
+1.5
33.7%
▲4.1
29.0%
▲4.7
17.0%
+1.0
16.7%
▲0.3
17.1%
+0.4
⑥ NPOやボランティア活動が活発なこと
21.2%
▲0.2
20.0%
▲1.2
22.2%
+2.2
13.1%
▲1.1
14.4%
+1.3
13.6%
▲0.8
⑦ ること
27.0%
▲2.8
27.5%
+0.5
25.8%
▲1.7
27.4%
+2.4
27.7%
+0.3
28.9%
+1.2
⑧ 福祉が充実していること
28.9%
+1.5
29.8%
+0.9
27.3%
▲2.5
26.0%
▲2.3
25.5%
▲0.5
25.5%
-
⑨ 保健・医療が充実していること
34.0%
▲0.2
33.1%
▲0.9
31.9%
▲1.2
29.3%
▲1.2
30.6%
+1.3
30.1%
▲0.5
一人ひとりの個性や能力を伸ばす教
20.0%
+5.4
22.2%
+2.2
24.6%
+2.4
26.9%
▲1.0
23.7%
▲3.2
22.7%
▲1.0
芸術文化やスポーツに親しむ機会や
35.7%
+0.6
34.9%
▲0.8
38.4%
+3.5
25.1%
▲2.0
28.7%
+3.6
24.5%
▲4.2
① 体制が確立されていること
② いなど、安全・安心に暮らせること
③ 活環境が大切にされていること
子育ての環境が十分に整備されてい
⑩ 育が行われていること
⑪ 場が十分あること
3
【政策目標②】付加価値の高い産業の振興
「本県産業をめぐる経済環境を整え、産業の高付加価値化を進める」
【成果指標等】
指
標
現
状
目
標
平成 31 年度まで経済成長率
① 県内総生産額〔名目〕
8 兆 6,874 億円
(平成 24 年度)
成果
指標
年3.0%程度の成長を促す
(毎年度、経済情勢を踏まえ
目標を時点修正)
② 1人当たり県民可処分
所得〔実質〕(注 1)
《参考指標》
①
関連
(名目)について
3,989 千円
(平成 24 年度)
増加させる
県税収入額
(法人事業税+地方法人特別税)
856 億 84 百万円
法人の高収益構造化を促進
(注2)
119 億 99 百万円
し、税収を年3%以上伸ばす
(法人県民税)
指標
②
農業1経営体当たり
の売上額
(平成 26 年度)
2,616 万円
(平成 26 年度)
3,000 万円以上を目指す
(注1) 県民の経済活動の対価である雇用者所得や企業所得だけでなく、実際に県民に直接・間接的に支給・還元され
る医療費や年金、交付税などを所得と捉え、これらを含めた県全体のマクロ的な所得(県民可処分所得)を県
の総人口で割ったもの。
(注2) 法人事業税の見直し:平成 20 年度税制改正により、偏在性の小さい地方税体系の構築が行われるまでの暫定措
置として、法人の事業税の税率の引下げを行うとともに地方法人特別税(国税)を創設。各都道府県が賦課徴
収した収入額を国が人口及び従業員数に応じ、地方法人特別譲与税として各都道府県へ交付している。
3 目標年次・計画期間
(1)目標年次(政策目標・重要業績評価指標等)
原則として2020年(平成32年)とする。
(2)計画期間
2015年度(平成27年度)から2019年度(平成31年度)まで
の5年間とする。
4
4 総合戦略推進のための基本的な視点
総合戦略の推進に当たっては、次のような基本的な視点を踏まえて取組を進
めるものとする。
(1)多面的なアプローチによる政策立案と組織横断的な対応
地方における人口減少問題は、人口の社会減・自然減の原因・背景となる様々
な要素が複雑に絡み合い、一つの課題解決だけでは解消しない複合的な問題で
ある。
そのため、具体的な施策の推進に当たっては、福祉・医療、教育、産業・雇
用、さらには人々の活動の基盤となる生活環境、社会インフラなど、多面的な
アプローチによる政策立案と、それらに関係する部局が横断的に取り組み、県
の総合力を十分に発揮した取組を推進する。
(2)県民、市町村、関係機関・団体等との連携・協働、多様な地域間連携の促進
人口減少社会は人口が少ない社会とは異なり、痛みを伴う社会を意味する。
人口減少が続けば、経済活動が停滞するだけでなく、将来、様々な社会システ
ムが崩壊し、地域社会の機能が失われてしまうことになりかねない。
県民一人ひとりがこうした危機感を共有し、県は、市町村、企業、関係機関・
団体などとそれぞれの役割に応じた相互の連携・協働に取り組むとともに、地
域の特性や課題に応じた多様かつ柔軟な地域間連携を促進する。
(3)人口問題対策会議等における意見・検討の施策への反映
県ではこれまでも、
「人口問題対策会議」を設置し、市町村、経済界など外部
の有識者の参画を得て、人口減対策について議論・検討を重ね、成果を順次、
県の施策に反映させてきた。
総合戦略についても、
「人口問題対策会議」や「政策プラン評価委員会」の意
見も参考に策定を進めたが、今後の具体的な政策・施策の立案に当たっても、
引き続き、人口問題対策会議等の意見・提言も反映しながら推進する。
(4)政策プランと一体となったPDCAによる成果重視型の施策の推進
政策プランにおいては、アウトカム指標に基づき2年毎に評価を実施し、民
意を反映させるため、知事の任期に合わせ4年に1回見直しを行うなど、PD
CAを活用した成果重視型の行政運営を推進している。
政策プランの一部として策定した総合戦略については、政策プランの指標を
基に重要業績評価指標(KPI)を設定しているため、政策プランでのPDC
Aの取組を通じ、その進捗度の検証、見直しを行っていくものとする。
5
(5)国への実効性のある継続的な政策の提案・要請
地方の人口減少の歯止めやそのための東京一極集中の是正など、真に地方創生
を実現するためには、国自らは果たすべき役割は大きい。
例えば、高等教育機関の配置や課税権、労働法制、年金制度、医療資源の配分
など、出生の増減や人口の移動に大きな影響のある制度設計や政策などは、依然
として国に決定権があり、国が国家戦略として本腰を入れて取り組むことが不可
欠である。
県は人口減少問題について総力を挙げて取り組むが、大きな権限を持つ国に対
して、今後も引き続き、財源の確保を含め、実効性のある施策がスピード感を持
って継続的かつ総合的に実施されるよう、積極的に提案・要請していく。
6
Ⅲ
政策の方向性と展開
新潟県人口問題対策会議における4つの検討テーマを基本にしつつ、国の「ま
ち・ひと・しごと創生総合戦略」で掲げる4つの政策分野を勘案した上で、以下の
4点を政策の方向性(柱立て)とし、政策を展開する。
1)人を育む
― 結婚~子育て支援・人づくり ―
結婚、妊娠・出産、子育て、教育にわたる切れ目のない支援を推進し、「経
済的ゆとり」と「時間的ゆとり」が実感できる、子どもを産み育てやすい環境
づくりを進め、結婚・子育ての希望をかなえるとともに、地域の次代を担う人
材を輩出・育成する。
(1) 結婚の希望をかなえる未婚化・晩婚化への対応
○ 結婚を望む方々の希望をかなえるため、出会いの場の創出など成婚に向けて
の支援を行うとともに、若者を中心に結婚を含む人生観について見つめる機会
を創出する。
○ 市町村やNPO等の地域活動による若者交流事業実施や、情報発信などによ
り、出会いの場の少ない若い男女の広域的な交流の促進を図る。
(2) 安心して出産・子育てをする環境の構築
○ 県民それぞれが理想とする人数の子どもを産み育てることのできる環境を
整備するため、子育て世帯が「経済的ゆとり」と「時間的ゆとり」を同時に達
成できるよう取組を推進する。
○ 育児不安を軽減し安心して子どもを産み育てられるよう、子育て世代の多様
なニーズに応じた子育てサービスの提供等を促進するとともに、親子を地域・
職場で支え見守る相談支援体制の整備を促進する。
○ 地域の子育て経験者やNPO等の子育て支援活動を促進するなど、地域全体
で子育てを支援する仕組みづくりを進める。
○ 小児医療・周産期医療の充実の働きかけや子育て世代の経済的負担の軽減な
ど、安心して子育てできる環境の構築を図る。
7
(3) ワーク・ライフ・バランスの推進
○ 子どもの健やかな育ちや子どもと向き合える時間等の確保、さらに、働くこ
とを希望する女性がその希望に応じた働き方が実現できるよう、多様な勤務形
態の導入、所定外労働時間の縮減、育児・介護休業の取得促進など、男女とも
に柔軟な働き方の選択を可能にするワーク・ライフ・バランスを推進する。
(4) 地域の産業・社会を支える人づくり
○ 児童生徒の社会的・職業的自立のため、必要な基盤となる能力や態度を育む
ことができるよう、小・中・高等学校で一貫したキャリア教育を推進する。
○ 時代の進展に対応した専門教育の充実など、個を伸ばす特色ある学校教育の
展開を図り、あわせて、選択を可能にする教育環境の実現に向けた検討を一層
進めるとともに、私学振興を積極的に推進する。
○ 県内外の若者から進学先として選ばれるよう、県内大学・専門学校群と連携
しながら、本県の高等教育機関の更なる教育内容・研究機能の充実、魅力向上
を推進する。
○ 若者が夢をもち将来の展望を切り開いていけるよう、産業界と連携したキャ
リア教育や、職業訓練、創業支援、企業誘致との連動など、未来の新潟の産業
に必要な人材の確保・育成に取り組む。
○ 市町村・産業界・県内大学等と連携しながら、県内大学等卒業生の県内企業
等への就職促進の取組を推進する。
8
2)仕事を創る ― 産業振興・雇用創出 ―
若者が将来に夢を持ち、安心して暮らすことができるよう、成長分野に重点を
置いた産業政策や本県の強みや優位性を生かした地域産業の活性化に取り組む
ことにより、安定した新たな雇用を創出するとともに、雇用のミスマッチの解消
に努める。
(1) 地場産業など既存産業の「強み」の更なる強化
○ 機械や金属加工、生活関連産業など、本県が得意とする分野の「強み」の更
なる強化を進め、航空機分野等における新事業展開など、より付加価値が高い
競争力のある産業群の形成を図る。
○ 新規創業や第2創業を活発化し、新たな事業者を数多く輩出することで活力
ある地域づくりを進めるため、起業における様々なニーズや課題に対応する支
援体制の充実を図る。
○ 社会資本の整備等を通じて地域の経済と雇用を支えるとともに、除雪や災害
対応など地域の安全・安心の確保に重要な役割を果たしている本県の基幹産業
である建設産業の振興を図る。
(2) エネルギーなど成長分野に重点を置いた産業政策
○ 産業界や学会の知恵を結集しながら、健康・福祉・医療関連産業の振興、食
品産業の高付加価値化など、成長分野に重点を置いた産業政策を推進する。
○ 本県の自然や技術力、地域資源の活用などにより、太陽光や雪冷熱、海洋エ
ネルギーなどの再生可能エネルギーの導入拡大を図るとともに、産業基盤の形
成に向けた取組や新しい資源の開発促進等により、国内のエネルギー安定供給
の確保に貢献する。
(3) 魅力ある農林水産業の実現
○ 産業として成り立つ農林水産業を展開するため、消費者の需要を反映した適
地適産を推進するとともに、日本の食の発信基地として、新潟米ブランドの再
構築、消費者に支持される「にいがたブランド」の確立や農産物輸出を推進する。
9
○ 農業の担い手確保を図るため、経営体の育成や、地域の実情に応じた組織化・
法人化を推進するとともに、農地集積による規模拡大、6次産業化など地域資
源を活用したビジネス化の推進、中山間地域が有する多面的機能の維持などに
より、担い手が安定的な所得を確保できる仕組みの構築に向けた取組を進める。
併せて、中山間地域の維持発展のため、地域内外から新たな人材を確保し、
持続的な営農体制の構築を推進する。
○ 新規学卒及びU・Iターンなど多様な形態からの就農及び法人への就業など
を一層推進し、新規就農者を確保する。
○ 森林資源・水産資源の育成・有効利用を推進するとともに、担い手の確保・
育成を進める。
○ バイオマスを生かしたビジネス化の実現に向けて、未利用資源等のエネルギ
ー利用などの取組を推進する。
(4) 新潟のブランド化
〇 より一層品質・デザイン力の向上を図り、「健康・環境」や「安全・安心」
のニーズに対応した製品・サービス、農林水産物、新潟らしい食・文化・資源
など、国際市場で勝てる新潟ブランドを構築するとともに、ブランドイメージ
を活用した販路・市場拡大、誘客を推進する。
○ 味や品質では全国トップレベルの実力がある本県の農林水産物について、ブ
ランドにふさわしい品質を確保した上で、農林水産業の収益の向上につながる
よう、ブランド化を進める。
(5) 企業誘致の推進
○ 本県産業の強みやこれからの成長分野、市場規模などを踏まえながら、企業
のトップや責任者に本県の立地優位性を売り込むなど、組織を挙げた積極的な
企業誘致活動を展開する。
○ 国の政策とも連動し、本社機能の誘致を含め、企業が進出しやすい環境整備
を進める。
(6) 雇用対策の強化
○ 市場創造を目指す起業家の発掘・育成や高付加価値型産業の事業展開に取り
組む事業者等に対する支援を通じて、若者にとって魅力的な産業を創造し、雇
用の場の創出を図る。あわせて、中核人材の確保に取り組むことにより、企業
経営の安定や新たな事業展開を図る。
10
○ 次代を担う若者が夢を持ち、将来の展望を切り開いていけるよう、産業界と
連携したキャリア教育や、専門知識・スキルを習得する職業訓練、創業支援、
企業誘致との連動など、未来の新潟の産業に必要な人材の確保・育成の取組に
より、若年者雇用対策の強化を図る。(一部再掲)
○ 高齢者の雇用機会を確保し、高齢者が長年の就労生活で蓄積してきた技能や
知識・経験を産業や社会の活力に生かす。
○ 障害者の自立と社会参加を促進するため、雇用機会の拡大に向けた支援策の
充実を図るとともに、安定した就労の場の確保に取り組む。
11
3)人に選ばれる ― 暮らしやすさ・定住促進 ―
人々から、新潟県が豊かで安心した生活ができる地域として選ばれるよう、暮
らしやすい地域づくりを進めるとともに、積極的な情報発信やきめ細かな支援策
の実施などにより移住・定住を促進する。
(ア)定住促進戦略
(1) にいがた暮らしの魅力発信
○ 恵まれた自然環境や温泉・スキー場などの観光資源、米に代表される食など、
県民の誇りとなるような本県の魅力に加え、にいがたの暮らしやすさ、市町村
や地域の特徴ある魅力を全国に発信する。
○ 潜在層から具体的行動層まで、U・Iターン希望者の移住検討度に応じた実
用的な情報を提供するとともに、首都圏等での市町村の魅力の発信に連携して
取り組む。
(2) ふるさと回帰の促進
○ にいがた暮らしの魅力発信に加え、移住後の多様な生活モデルの提案、生活・
就農体験ツアーの実施等、二地域居住を含めたU・Iターン希望者の移住検討
度に応じたきめ細かな支援策の実施により、首都圏などからの新潟県へのU・
Iターンを促進する。
○ 就農や就業支援、社会参加や多世代交流への参加支援等により、優れた知識・
技術・能力を有する、健康で活動的なシニア世代等の移住を促進する。
○ 地域自らの魅力発信や体験交流事業等の受入、移住後の相談・支援などに主
体的に取り組む、地域の中核となる組織・人材を育成する。
○ 県、市町村、NPO、民間等によるネットワークを活用し、情報共有や業務
連携を強化することにより、県全体のつながりを生かした多面的な取組を展開
する。
12
○ 都市部と農村部との交流を拡大するため、グリーン・ツーリズムを総合的に
推進する。
(3) 若者の定住促進
○ 県内高等教育機関の教育内容の充実等により、魅力向上を図り、県内高等教
育機関への進学を促進する。
○ 企業ニーズに合わせた人材育成、職業意識の醸成、職業教育・訓練の充実、
就職関係情報の提供機能の強化と企業と学生の接点の充実、フリーター・失業
者等のスキルアップ等により、県内の若者の県内就職の促進を図る。
○ U・Iターン支援機能や関係機関との連携を強化し、県内から県外の大学等
に進学し卒業する若者や、首都圏等に居住し地方での暮らしを希望する若者な
どのU・Iターンを促進する。
○ 市場創造を目指す起業家の発掘・育成や高付加価値型産業の事業展開に取り
組む事業者等に対する支援を通じて、若者にとって魅力的な産業を創造し、雇
用の場の創出を図る。(再掲)
○ にいがた暮らしの魅力やU・Iターンの際の実用的な情報を提供するととも
に、若者に魅力ある住みよい住環境の整備を促進する。
(イ)暮らしやすい地域づくり
(1) 総合的な防災・危機管理
〇 県民の暮らしを脅かす危機に的確に対応するため、危機に対し、市町村や関
係機関等との連携・情報共有を図りながら迅速・的確な対応を行う体制を確立
する。また、生活環境・医療福祉・産業経済・土木建築・教育など多方面にわ
たる関連施策の有機的連携、一体的な推進を図り、あわせて、積極的に情報発
信を行う。
〇 行政による対応(公助)に加え、県民一人ひとりの防災意識の向上や地域コ
ミュニティ、ボランティア、NPO、企業・団体など多様な主体の連携による
自助・互助・共助の取組を推進する。
13
(2) 災害に強いふるさとづくり・防犯の推進
〇 災害や雪に強いふるさとづくりのため、自然条件など地域の特性に応じたハ
ード整備とソフト対策を組み合わせ、安全・安心な社会基盤の整備を推進する。
○ 老朽化が進む社会基盤については、施設の機能を確実に発揮させるため、適
切な維持管理、補修及び更新を計画的かつ効果的に実施することにより、施設
の長寿命化等を推進する。
〇 通学路の安全確保や県民への犯罪被害の未然防止のため地域防犯力の向上を
図るとともに、交通事故防止のため交通安全対策の推進を図る。
(3) 環境の保全と循環型の地域社会づくり
〇 人と自然が共生する豊かで美しい新潟県を目指し、自然環境の保全・復元・
創出や環境に負荷が少なく安全で快適な環境づくりや、良好な街並み、公園な
ど公共施設の緑化、うるおいある居住環境が確保された「コンパクトな都市づ
くり」を進めるとともに、資源を大切にする持続可能な循環型の地域社会づく
りを推進する。
(4) 健康長寿の推進と医療の確保
○ 県民の平均寿命を延伸するともに、健康寿命(高齢期に認知症や寝たきりにな
らずに自立して生活できる期間)を伸ばすことを目指した取組を進め、健康長寿
のトップランナーを目指す。
○ 県民が地域で安全・安心な医療が受けられる体制の整備を進める。
○ 地域医療の確保に向け、関係機関との連携により、医師・看護師等医療従事
者の確保対策とともに、地域偏在の解消に向けた総合的な施策を推進する。
○ 魚沼・県央基幹病院をはじめとする地域医療ネットワークの整備を進める。
また、地域の基幹病院を中心として研修医指導体制を充実させるなど、医師を
集めるための魅力ある医療環境を整備する。
○ 県民の生命を守る地域医療が、安定的・継続的に提供され、地域で安心して
暮らしていけるよう、救急医療体制の整備・充実を図る。
14
(5) 地域で支える福祉の推進
〇 人口減少や少子高齢化など社会情勢の大きな変化に対応し、活気とにぎわい
があり、持続可能な「コンパクトな都市づくり」を目指す。また、地域におけ
るコミュニケーションの活性化や人の交流拡大を図り、地域の活性化を支援す
る。
〇 高齢者や障害者を含め、誰もが地域で自立しいきいきと暮らし続けることが
できる生活基盤づくりを進めるとともに、市町村など関係機関との連携強化を
図りながら、地域ぐるみの高齢者や障害者の介護・支援を推進する。
(6) 食の安全・安心の確保
〇 県民の食の安全・安心を確保するため、食品の監視・検査体制の整備、的確
な情報発信などを推進するとともに、消費者と生産者・製造者の相互理解のた
めの取組を促進する。
○ 県産農林水産物に対する消費者の信頼確保のため、生産・加工・流通の各段
階で安全・安心確保の取組などを推進する。
(7) 若者に魅力的な農山漁村の生活環境整備
○ 農山漁村が有する豊かな自然や美しい景観など多様な地域資源を生かしなが
ら、高速情報通信基盤など若者にとっても魅力的なむらづくりを推進する。
○ 都市との格差が依然として残る農山漁村の生活環境の改善を図るため、安全
に暮らせる地域防災機能の向上や高齢者にも配慮したバリアフリー化の促進な
ど、安全・安心な農山漁村の居住環境を整備する。
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4)地域をつなぐ ― 交流拡大・地域連携 ―
人・もの・情報の交流を拡大し、それらの結節点として日本海国土軸の中で
の本県の拠点性を高め、地域全体を活性化していくため、県内外の多様な交
流・連携を促進するとともに、北東アジアから東アジア全体を視野に入れた交
流の拡大を推進する。
(1) 北東アジア交流圏の表玄関化
〇 これまでの友好交流実績や定期航空路等をベースに、引き続き北東アジア地
域を対象とした交流展開を図るとともに、東アジア全体を視野に入れ、経済成
長著しい上海、香港、台湾、東南アジアなどとの交流にも取り組み、本県の優
位性を生かした企業育成や県産品等の販路開拓、観光振興等につなげていく。
○ 国際ハブ空港との乗継利便性を確保し、新規路線の開設や既存路線の拡充に
より航空路線ネットワークの充実を図るとともに、空港アクセスの改善に向け
た取組の強化などを進めることで、新潟空港の利便性向上を図る。
〇 定期航路・航空路の充実や機能強化により、新潟港、直江津港、新潟空港の
競争力を高め、東北・信越・北関東地域を含めた背後利用圏と北東アジアを結
ぶ国際物流拠点の形成を図る。
○ 日本海側拠点港である新潟港(総合的拠点港・国際海上コンテナ・LNG)、
直江津港(LNG)の更なる機能強化を図る。
(2) 観光立県・交流拡大の推進
○ 本県が持つ新幹線、高速道、空港、港湾といった交通基盤を生かした誘客を
図るため、地域が主体となった魅力ある観光地づくりや広域観光連携を促進し、
新たな観光の魅力づくりを推進する。
○ 北東アジア交流圏の表玄関という立地や、訪日旅行者からの関心が高い雪や
温泉、食など、新潟らしさを積極的に生かしながら、中国、台湾、韓国、ロシ
アなどからの観光旅行者誘致のため、国(地域)別の戦略に基づく誘客宣伝活
動、隣接県等との広域観光連携、外国人に対応した受入体制の整備充実、さら
には交流拡大に向けて本県若年層への重点的な取組を推進する。
16
○ 健康志向の高まりを踏まえた「健康サービス産業」との連携や農林水産業、
商工業等との連携を進めるとともに、情報取得方法の多様化を踏まえた情報発
信の強化に取り組む。
○ 佐渡金銀山世界遺産登録の推進や、糸魚川の世界ジオパーク認定を契機とし
た交流の活性化を推進する。
○ 地域密着型のプロスポーツの振興や、大規模なスポーツイベントの誘致開催
等に取り組むとともに、東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、事前
合宿等の誘致や関連文化プログラムの推進による交流人口の増加等により、地
域の活性化と、本県のイメージアップを図る。
○ 交流人口の増大や地域経済の活性化に寄与するコンベンション(会議、大会、
見本市などの催し物)や国際会議を積極的に誘致する。
(3) 情報・交通インフラの整備
○ 県内各地域及び隣接各県との結びつきを強めるため、既存の鉄道網の充実
を図りつつ、上越・北陸新幹線への直通運転化を目指すなど、新たな鉄道網の
構築を進める。また、県内第三セクター鉄道の継続的な経営と利便性の高いサ
ービスの提供のため、地元市町村と連携しながら必要な支援等を行う。
○ 北東アジアとの経済交流などの玄関口として、また、国内における交流・
交易の結節点として拠点性を高めていくため、新潟空港へのアクセス改善や、
新潟駅連続立体交差事業と連携した羽越本線高速化の取組を推進する。
○ 大災害時におけるリダンダンシー(代替性)を確保し、日本海国土軸の形成
を担うとともに、県北地域の救急医療の前提となり、「命をつなぐ高速道路」
の役割を果たす日本海沿岸東北自動車道など規格の高い道路ネットワークの
整備を推進する。また、地域間の交流・連携の促進につながる道路ネットワー
クの充実を図る。
○ 高速交通網の拠点施設である新潟空港、新潟港、直江津港など交通結節点
と関連背後地の機能強化と拠点性の向上を図る。また、地域の実情に合わせて、
バス路線をはじめとする生活交通の確保・維持を図るとともに、島民の重要な
生活交通を担い、観光振興にもつながる離島の航路等の充実を図る。
○
県内に2本の新幹線を有する利点を最大限活用し、周遊観光の促進等にも
つながる交通機関の利便性向上を図る。
17
○ 老朽化が進む道路・橋梁等公共施設については、適切な維持管理、補修及び
更新を計画的に実施することにより、施設の長寿命化等を推進する。
○ 県民の安全・安心な日常生活や誘客など交流拡大に欠かせない情報通信イン
フラの地域間格差を是正するため、携帯電話不感地域の解消や、Wi-Fi等
の利用が可能な施設等の拡大を図る。
Ⅳ
政策の方向性の指標(重要業績評価指標KPI)
4つの政策の方向性に沿った、主な施策の指標として、別紙一覧表のとおり、計
画期間中の重要業績評価指標(KPI)を設定する。
総合戦略で掲げる指標については、今後、政策プラン評価委員会による政策プラ
ンの中間評価や最終評価の結果等を踏まえた、政策プランの指標の必要な見直しと
併せて、見直すものとする。
18
重要業績評価指標(KPI)一覧
政策
指標名
現状
目標
1 人を育む(結婚~子育て支援・人づくり)
(1)結婚の希望をかなえ
婚姻の割合(20代~40
る未婚化・晩婚化への
代人口千対)
対応
(2)安心して出産・子育
てをする環境の構築
12.9
(平成26年)
増加させる (注1)
地域子育て支援拠点の
箇所数
197カ所
(平成25年度)
231カ所
子育ての環境が整備さ
れていると感じる県民の
割合
25.8%
(平成26年度)
増加させる
男性 2.1%
女性 95.6%
(平成26年度)
男性 4%
女性 95%
644企業・団体
(平成26年度)
939企業・団体
(3)ワーク・ライフ・バラン
スの推進
育児休業取得率
ハッピー・パートナー企
業登録数
(4)地域の産業・社会を
支える人づくり
新規学校卒業者の県内
就職率
高等学校 88.8%
短大等 72.7%
大学 52.8%
(平成26年度)
高等教育機関への進学
による県外への流出超
過
3,600人
(平成26年度)
将来就きたい仕事のイ
メージを持っている中学
2年生の割合、将来就き
たい仕事を具体的に考
えている高校2年生の
割合
中学2年生 71.1%
高校2年生 77.4%
(平成26年度)
増加させる
平成31年度まで減少幅
を圧縮する
80.0%
2 仕事を創る(産業振興・雇用創出)
(1)地場産業など既存産
業の「強み」の更なる強
製造業付加価値額
化
(注2)
県支援先における創
業・第二創業企業数
県内建設企業の利益率
(2)エネルギーなど成長
分野に重点を置いた産
製造業付加価値額
業政策
(再掲) (注2)
《参考指標》
企業売上高対前年増加
率
1兆6,061億円
(平成25年)
434社
(平成22~26年度)
平成31年度まで年
3.0%程度の成長を促
す (注3)
500社
(平成27~31年度)
1.51%
(平成25年度)
向上させる
1兆6,061億円
(平成25年)
平成31年度まで年
3.0%程度の成長を促
す (注3)
0.6%
(平成26年度)
年3.0%程度
19
重要業績評価指標(KPI)一覧
政策
指標名
(3)魅力ある農林水産業
の実現
農業1経営体当たりの
売上額
現状
2,616万円
(平成26年度)
目標
3,000万円以上を目指
す
新規就農者数
263人
(平成26年)
毎年280人を確保
越後杉ブランド出荷額
13.2億円
(平成26年)
17億円程度を目指す
中核的な漁業経営体1
経営体あたりの生産額
1,719万円
(平成26年)
2,000万円以上を目指
す
(4)新潟のブランド化
「県産品」の認知度
清酒 51.0%
金属製品 42.8%
きもの 16.7%
ニット 4.5%
(平成26年度)
向上させる
(5)企業誘致の推進
重点対象分野の工場立
地件数 (注5)
15件
(平成26年)
67件
(平成27~31年)
本社機能の誘致件数
(注6)
-
3件
(平成27~31年度)
職業を理由とした転出
超過数
4,752人
(平成26年)
平成31年まで減少幅を
圧縮する
新規企業立地による雇
用者数
1,111人
(平成26年)
5,600人程度
(平成27~31年)
(6)雇用対策の強化
3 人に選ばれる(暮らしやすさ・定住促進)
ア 定住促進戦略
(1)にいがた暮らしの魅
県外在住者による「住ん
力発信
でみたい県」のアンケー
ト結果
(2)ふるさと回帰の促進
ふるさと回帰する者の数
6.1%
(全国20位)
(平成26年度)
900人
(平成17~26年中
平均)(注4)
「新潟県に住んでみた
い」と答える人の割合を
増加させる
増加させる
(3)若者の定住促進
職業を理由とした転出
超過数(再掲)
4,752人
(平成26年)
平成31年まで減少幅を
圧縮する
県内大学の県外からの
志願倍率
1.6倍
(平成26年度)
18歳人口が減少する中
で、志願倍率を維持す
る
県内大学の志願倍率
3.5倍
(平成26年度)
18歳人口が減少する中
で、志願倍率を維持す
る
20
重要業績評価指標(KPI)一覧
政策
指標名
現状
目標
イ 暮らしやすい地域づくり
(1)総合的な防災・危機 災害・危機に関して的
管理
確な対応が行われてい
ないと感じる県民の割
合
6.5%
(平成26年度)
減少させる
災害や危機に対し、自
ら対策を講じている県民
の割合
55.6%
(平成26年度)
増加させる
自主防災組織の活動カ
バー率
81.4%
(平成26年度)
全国平均に達していな
い市町村を全国平均に
引き上げる
(2)災害に強いふるさと 自然災害や犯罪・交通
づくり・防犯の推進
事故が少なく安全・安心
に暮らせると感じる県民
の割合
52.1%
(平成26年度)
増加させる
自然災害に対し、安全・
安心と感じられる県民の
割合
47.0%
(平成26年度)
増加させる
62.8%
(平成26年度)
増加させる
64.5%
(平成26年度)
増加させる
男性 69.91歳
女性 73.77歳
(平成22年)
健康寿命の伸びが平均
寿命の伸びを上回る
(5)地域で支える福祉の
福祉の満足度(支えら
推進
れる人と支える人の満
足度)
27.3%
(平成26年度)
増加させる
(6)食の安全・安心の確 食の安全確保の取組が
保
十分に行われていると
感じる県内外の住民の
割合
県 内 55.7%
首都圏 47.8%
(平成26年度)
増加させる
44.6%
(平成25年度)
増加させる
154,719人
(平成26年度)
30万人
(3)環境の保全と循環型
県民の環境に関する満
の地域社会づくり
足度
(4)健康長寿の推進と医
健康で充実した生活を
療の確保
送っていると感じる県民
の割合
健康寿命
(7)若者に魅力的な農山
漁村の生活環境整備 農村地域における生活
環境の満足度
4 地域をつなぐ(交流拡大・地域連携)
(1)北東アジア交流圏の
新潟空港の利用者数
表玄関化
(国際線) (注7)
新潟・直江津港におけ
るコンテナ取扱量(総数)
206,220TEU
(平成26年)
21
毎年、前年比増を目指
す
重要業績評価指標(KPI)一覧
政策
(2)観光立県・交流拡大
の推進
指標名
現状
72,987千人
(平成26年)
観光入込客数
外国人県内宿泊延べ人
数
(3)情報・交通インフラの
交通インフラに関する県
整備
民の満足度
情報通信環境が十分に
整備されていると感じる
県民の割合
目標
76,000千人を目指す
(平成31年)
137,206人
(平成26年度)
166,000人
県内移動 23.2%
県外移動 32.9%
(平成26年度)
増加させる
51.8%
(平成26年度)
増加させる
注1 仮に、県民が理想とする子どもの数(2.4人)を持ち、かつ、年間3万人が生まれる社会を
実現するには、少なくとも年間約12,500組の婚姻が必要との試算も可能である。
注2 従業員4人以上の事務所
注3 毎年度の経済情勢を踏まえ見直す
注4 60~69歳の本県転入者数
注5 重点対象分野 : 医療・福祉機器関連分野、先端型加工組立・基幹部品関連分野、
健康食品・医療バイオ関連分野
注6 本社機能の定義 : 「調査・企画部門」、「情報処理部門」、「研究開発部門」、「国際
事業部門」、「その他管理業務部門」のいずれかを有する事務所又は研究所、もしくは
研修所であって重要な役割を担う事業所をいう。工場及び当該地域を管轄する営業所
等は含まない。
注7 国内ハブ空港を経由した国際線利用含む
22
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