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-1- 資料1−3 第2回有識者検討会議の開催結果に係るご意見と対応(案
資料1−3 第2回有識者検討会議の開催結果に係るご意見と対応(案)について ○提出期間 平成20年7月4日(金)∼18日(金) ○提出意見数 4件 ■ご意見の概要1 検討会議に推進派以外のメンバーを追加し、公平性を担保すべき。特に推進し了解 を得る立場の北電が問題がない等の評価をし、それを検討会議が聞くというものでは 極めて会議の進め方も問題。第3者による、もしくは反対派からの説明を受けるべき である。また、会議の議事録を公開を求める。 【対応案】 有識者検討会議は、泊発電所におけるプルサーマル計画の安全性に関して、北電の講じ る対策が妥当なものであるかどうか、科学的かつ専門的な見地から検討を行うために設置 するものであり、そのためには、MOX燃料の製造、搬入、貯蔵、原子炉内での使用、使 用済燃料の貯蔵、搬出などの各段階において、燃料の健全性、原子炉の制御性、平常時の 被ばく、さらには環境への影響など、様々な課題や論点についての科学的な見地から検討 が必要と考え、そのために、放射線、核燃料及び原子炉工学の専門家のみならず、環境保 全や環境影響、さらには消費生活・社会教育の専門家など幅広い分野から、適切な人材を 委員として選定したところです。 また、有識者検討会議では、様々な意見を反映して議論を展開していくために、委員で なくとも、会長が必要と認める者については、出席させ意見を求めること、また、ご意見 を伺う会や道のホームページなどを活用して住民意見の把握に努めており、慎重な考え方 など様々な立場の方々からのご意見も集め、有識者検討会議での検討に反映させていきた いと考えており、第2回有識者検討会議(6月30日開催)において「中間とりまとめ前 などに委員以外の専門家による意見交換などを実施」することとしたところです。 有識者検討会議ではプルサーマル計画の安全性に関しては、ウラン燃料と MOX 燃料の 違いから生ずる課題に対して北電が講じる措置について、北電からの十分な説明を受けな がら、各論点ごとに科学的かつ専門的な観点から、その妥当性について検討することとし ています。 なお、有識者検討会議では、第1回会議で、公開の取り扱いを決定し、会議自体を公開 で開催するほか、議事録や会議資料についても、原則、公開としています。なお、有識者 検討会議関係資料は道(原子力安全対策課)のホームページのほか、地元4町村役場、道 原子力環境センター及び全道14支庁でも閲覧可能です。 -1- ■ご意見の概要2 会議終了後の一定時間、傍聴者の声を聞く時間を設けるべきである。 【対応案】 第2回有識者検討会議(6月30日開催)において、会議終了後の一定期間、参加した 傍聴者などから会議の開催結果について、書面による意見提出を求めることとしました。 今後も、会議の開催結果に係る意見提出をお願いする予定です。 ■ご意見の概要3 プルサーマルの実績について資料が出されているが、各国がやめることになってい る。そうしたことも含めて用意すべき。 【対応案】 平成18年度末現在でプルサーマルを商業利用している国は、フランス、ドイツ、ベル ギー、スイスの4カ国、さらに、実証試験を行っているアメリカを加えるとプルサーマル を実施している国は5カ国です。 一部では、プルサーマルをやめた国があることは事実でありますが、それぞれの国のエ ネルギー事情、政治的な理由等によって変わってくるものだと考えています。 ■ご意見の概要4 ラジウムをプルトニウムと比べることについて、プルサーマル問題を検討するうえ では、比較してもあまり意味がないと考える。 【対応案】 論点1−1の「プルトニウムの特性」では、今後、プルサーマル計画の内容を具体的に 検討するに当たって、プルトニウムと主にウランとの違いを明らかにすることで、あらか じめ課題となる事項を抽出・整理することとしています。 プルトニウムの毒性が主にα(アルファ)線によることから、その危険性に関して、比 放射能(放射性核種の単位質量当たりの放射能の強さを表わす)の観点からみることもで きます。ラジウムは同じα(アルファ)線を放出する放射性物質で半減期(放射性核種の 数が半分になる時間を表す)はプルトニウムより短く、昔からよく知られた天然に存在す る物質です。これらの比放射能(Bq/g)を比較すると、ウラン235が8.7×104、 プルトニウム239が2.3×109、ラジウム226が5.0×1010であり、プルト ニウムはウランとラジウムの間にあることが理解できます。 なお、半減期が短ければ比放射能が大きくなり、半減期が長ければ比放射能は小さくな ります。 -2-