Comments
Description
Transcript
資料(P1 ~17) (3947kbyte)
北部九州圏への来訪者の 交通実態について 平成25年6月 北部九州圏都市交通計画協議会 ~ 目 次 ~ 1.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.海外や国内の圏域外からの来訪者への対応・・・・・・・・・・・・2 1.はじめに 北部九州圏(※)では、東アジアの急成長を背景とした海外からの入国者数の増加や、平成23 年3月の九州新幹線全線開通により、圏域における人の動きに変化が生じている。 これらの人の動きの変化に対応するため、来訪者の行動特性や意向などの交通実態から浮かび 上がる課題を整理し、今後取り組むべき施策展開の方向性について検討を行うものである。 ※:北部九州圏とは・・・ 北部九州圏とは、福岡市、北九州市の中 心都市への通勤通学者の割合などを考慮し た生活行動圏域で、福岡県内のほぼ全域に、 佐賀県の鳥栖市、基山町を加えた合計 28 市 29 町 1 村から構成される圏域。 1 2.海外や国内からの来訪者への対応 社会情勢の変化や各自治体の方針を踏まえ、「海外や国内の圏域外からの来訪者への対応」に ついて、北部九州圏における交通施策の方向性の検討を行う。 <目的> 海外や国内の圏域外からの来訪者の需要定着、拡大を図る施策展開の方向性を検討 1.社会情勢の変化 「東アジア圏からの来訪者の増加」・ 「九州新幹線の開業での大幅な時間短縮による交流拡大」 2.北部九州圏での取り組みの位置づけ 北部九州圏を構成する各組織においても、 「アジアとの交流」 ・「国内外からの観光の推進」 ・ 「ゲートウェイ機能の強化」などの取り組みを推進 海外や国内の圏域外からの来訪者を対象に、その需要の定着・拡大を図るため、 来訪者の動向を踏まえた“交通に関する課題”の把握が必要 3.北部九州圏の特性を踏まえた調査方針 実態調査(アンケート・ヒアリング調査)による問題について、実態確認(現地点検・情報収集) を実施し、取り組むべき課題、その課題への対応に向けた施策展開の方向性を整理 4.取り組むべき課題の整理 結節点、移動中、訪問先の移動場面毎に課題を整理 5.施策展開の方向性の整理 結節点、移動中、訪問先の移動場面毎の課題を解決するための施策展開の方向性を整理 2 1.社会情勢の変化 ●東アジア圏からの来訪者の増加 ○東アジアの経済成長を背景に東アジア圏から ○福岡空港・博多港からの入国者が多く、両港は の入国者が近年増加(特に、韓国・中国からの アジアの玄関口としての役割を担う。 入国が拡大)。 ○博多港では、平成 20 年に中国発着のクルーズ 客船が就航を開始。 (万人/年) 中国 台湾 香港 韓国 その他 100 81.4 80 60 40 72.7 7.3 62.8 6.7 49.8 7.1 71.0 50.9 45.7 1.3 8.1 5.0 2.4 8.6 6.4 29.8 0 52.7 6.9 27.3 0.8 9.1 4.9 0.9 7.8 4.3 博多港 戸畑港 北九州空港 苅田港 47.6 41.3 20 福岡空港 その他 門司港 8.2 8.0 平成22年 1.1 7.9 11.5 1.4 5.7 6.3 59% 0% 20% 34% 40% 60% 3% 4% 80% 100% 福岡空港・博多港の入国者で約9割 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 ■北部九州圏のターミナル別入国者割合 5年間(H17→H22)の入国者数伸び率 総数:1.6倍 韓国:1.8倍 中国:2.7倍 台湾:1.0倍 香港:1.3倍 その他:1.2倍 資料:法務省大臣官房司法法制部「出入国管理統計年報」 ■外国人入国者数の推移 (福岡・北九州空港、博多港) 注:その他=ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニア等 資料:法務省大臣官房司法法制部「出入国管理統計年報」 ●九州新幹線の開業での大幅な時間短縮による交流拡大への期待 ○九州新幹線が開業し、九州内の移動時間が大幅 博多~熊本 に短縮(博多~熊本間で約 40 分、博多~鹿児 島中央間で約 55 分短縮) 。 熊本 博多 0 20 40 60 鹿児島中央 80 100 120 140 (分) 博多~鹿児島中央 H16部分開業 (新八代~鹿児島中央) 1時間13分 40分短縮 H23全線開業 (博多~鹿児島中央) 33分 2時間12分 55分短縮 博多~鹿児島中央 H23.3.12全線開業 1時間17分 新八代~鹿児島中央 H16.3.13一部開業 ■九州新幹線開業後の時間短縮 資料:JR九州時刻表などより ■九州新幹線の開業ルート 3 2.北部九州圏での取り組みの位置づけ ○北部九州圏の各種計画 において「アジアとの交 流」、 「国内外からの観光 の推進」 、 「ゲートウェイ 機能の強化」など、新た な交通需要対応に向け た取り組みが進められ ている。 ◎海外や国内の圏域外からの来訪者を対象に、その需要の定着・拡大を図るため、 来訪者の行動特性と行動時に感じるバリアを把握する必要がある 3.北部九州圏の特性を踏まえた調査方針 ○実態調査・実態確認を踏まえた検討 ・ 実態調査(アンケート・ヒアリング調査)によりうかびあがった問題について、実態確認(現地点検・ 情報収集)を実施し、取り組むべき課題を整理し、それを踏まえた施策展開の方向性を整理 ※実態確認すべき事項がないものは、アンケート結果から課題を整理 <実態調査(アンケート・ヒアリング調査)> ①海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査 ②観光関係企業を対象にしたヒアリング調査 ③福岡・小倉の都心部を回遊された方へのヒアリング調査 対象 箇所 内容 時期 ① 個人旅行者 海外:604 名 国内:3,496 名 交通結節点 (右図参照) 移動実態・ 問題点・意向 など H24.2.17(金)~ 3.3(月)のうち 平日 5 日間・ 休日 5 日間 ② 海外・国内団体旅行 取り扱い旅行代理店 (4 社) 対象企業にて ヒアリング 団体ツアーの 移動実態・ 問題点など H24.1 月下旬~ 2 月上旬 ③ 都心部内の歩行回遊 者(国内の圏域内外 流入者) 福岡都心部 561 名 うち圏域外 118 名 小倉都心部 410 名 うち圏域外 115 名 ・福岡市役所前 ・天神BS ・博多駅前広場 ・小倉駅前広場 都心部での徒 歩移動実態・ 問題点など H24.2.17(金)~ 2.19(日)の 3 日間 ■海外や国内の圏域外からの来訪者 を対象としたアンケート調査実施箇所 4 3.北部九州圏の特性を踏まえた調査方針 <実態調査(アンケート・ヒアリング調査)の調査内容> ①海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査 ②観光関係企業を対象にしたヒアリング調査 ③福岡・小倉の都心部を回遊された方へのヒアリング調査 調査項目 調査内容 来訪者属性 ●性別 ●年齢層 ●来訪目的 ●来訪頻度 ●訪問先と移動手段 来訪者の行動特性(旅行中の移動形態) ●移動手段の選択理由 ●訪問先に関する情報入手方法 出発前・滞在中における情報の入手状況 ●移動手段に関する情報入手方法 ●結節点の問題点 交通施設の問題点 ●移動手段の問題点 ① ●予定して行けなかった観光地 観光地の需要 ●再来訪時に行きたい場所 乗り継ぎ施策の利用状況把握 (割引乗車券について) 特定交通手段の利用状況把握 (レンタサイクルについて) ② ●居住地 ●利用実態 ●認知度 ●利用意向 ●利用実態 ●認知度 ●利用意向 自動車移動の意向把握 ●海外からの来訪者の利用意向・利用条件 結節点から訪問先までの移動手段の需要 ●移動手段毎の利用意向・利用条件 ●既存の観光ツアーのルート上の問題点 旅行業者からみた移動に関する問題点 ●新たな観光ツアープランの作成上の問題点 ●福岡市、北九州市の都心部における回遊経 ③ 都市部の回遊経路 路の調査 ●経路上の問題点 5 4.取り組むべき課題の整理 (調査結果:海外からの来訪者属性) 海外からの来訪者 ・ 海外からは約8割が韓国からの来訪者。 来訪者属性 ・ 来訪目的は「観光」で、「初来訪」の割合が高い ※ 今回のアンケート調査は、個人旅行者を対象としており、団体旅行(例:中国からのクルーズなど)を含め た来訪者全体の特色と異なると考えられる。 <① 居住地:韓国の方が約8割> <④来訪目的:観光目的が約8割> 韓国:ソウル 韓国:釜山 韓国:その他 中国 台湾 香港 その他海外 84% 31% 20% 33% 6%5% N=604人 0% 20% 40% 60% 80% 100% ビジネス 観光 15% 77% 4% 帰省・知人訪問 その他私用(買物) N=604 人 その他 0% <②性別:男性が多い> 20% 40% 60% 80% 100% <⑤日本への来訪頻度:初訪日が約3割> 1回目 2回目 3回目 58% 28% 42% 19% 12% 7% 8% 26% 4回目 5回目 男性 N=594人 0% 20% 40% 60% 80% 女性 N=595 人 100% <③年齢層:20~40 代と若い年齢層が多い> 0% 20% 40% 60% 80% 6回目以上 100% <⑥北部九州圏域への来訪頻度:初来訪が約6割> 1回目 40% 30% 18% 7% N=600人 0% 20% 40% 60% 80% 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80歳以上 100% 2回目 3回目 58% 19% 7% 12% 4回目 5回目 N=601人 0% 20% 40% 60% 80% 6回目以上 100% 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 6 4.取り組むべき課題の整理 (調査結果:国内の北部九州圏域外からの来訪者属性) 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ・ 国内の北部九州圏域外からの来訪者は「再来訪」の割合が高い 来訪者属性 ・ 来訪目的は「ビジネス」、 「帰省・知人訪問」 、「観光」など ※ 今回のアンケート調査は、個人旅行者を対象としており、国内での団体旅行(例:修学旅行、会社の慰安旅 行など)を含めた来訪者全体の特色と異なると考えられる。 <① 居住地:九州内が約4割、関東・関西が約2割> 24% 5% 17% 12% 3% 35% N=3,496人 0% 20% 40% 60% 80% 100% <④来訪目的:ビジネスが約4割、観光が約2割> 北海道 東北 関東 北陸・甲信越 東海 関西 中国 四国 九州 沖縄 0% <②性別:男性が多い> ビジネス 観光 35% 17% 22% 10% 15% 帰省・知人訪問 その他私用(買物) N=3,455人 その他 20% 40% 60% 80% 100% <⑤北部九州圏域への来訪頻度:再来訪が約8割> 1回目 84% 2回目 3回目 59% 15% 41% 10% 10% 5% 8% 51% 4回目 5回目 男性 N=3,472人 0% 20% 40% 60% 80% 100% <③年齢層:20~60 代と幅広い年齢層> 女性 N=2,544 人 0% 20% ビジネス 17% 20% 21% 16% 5% N=3,468人 0% 20% 40% 60% 80% 60% 80% 100% <●来訪目的・頻度> 0% 4% 17% 40% 6回目以上 100% [N=946]人】 10代 【N=946 20代 30代 40代 観光 50代 [N=501] 人】 60代 【N=501 70代 80歳以上 20% 11% 私用など 12% 【N=1,073 人】 [N=1073] 40% 60% 15% 100% 60% 8% 7% 6% 8% 31% 80% 16% 4% 9% 25% 1回目 2回目 3回目 10% 9% 5% 7% 56% 4回目 5回目 6回目以上 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 7 4.取り組むべき課題の整理 観光目的 ビジネス目的 (調査結果:海外からの来訪者の行動特性) 海外からの来訪者 ・福岡空港・博多港から入国し、福岡市内を目的地とする行動が多いため、両港から 福岡市内までの案内が重要 ・北九州空港からの入国でも、約4割は福岡市内が目的地であるため、福岡市内への 案内も重要 ・観光目的に比べ少ない ・福岡空港・博多港から入国し、福岡市内を目的地とする行動が多いため、両港から 福岡市内までの案内が重要 <施設別・目的別来訪者の訪問される目的地内訳> 海外からの来訪者 0% 観光 集中 20% 福岡空港[N=1970] 40% 60% 66% 北九州空港[N=393] 39% 1% 3% 25% 博多港[N=1286] 80% 30% 1% 76% 100% 35% 1% 4% 18% 福岡市内 北九州市内 合計[N=3649トリップ] 67% 4%3% 他(圏域内) 26% 他(圏域外) 注:他(圏域外)は概ね「長崎(ハウステンボス)」、「大分(別府・由布院)」、「熊本(熊本・阿蘇・黒川)」等 0% ビジネス 福岡空港[N=304] 20% 40% 60% 64% 北九州空港[N=10] 80% 2% 3% 100% 31% 100% 博多港[N=116] 78% 2% 20% 福岡市内 北九州市内 合計[N=430トリップ] 67% 1%3% 29% 他(圏域内) 他(圏域外) 注:他(圏域外)は、福岡空港では長崎県内や熊本県内など、北九州空港では山口県内(下関市)、博多港では大 分県内や熊本県内 等 <北部九州圏域来訪者の圏域内・外での動き(※北部九州圏へ来訪された方の地域間での動きを整理したもので不明は除く)> 単位:百トリップ (0 表示は 50 トリップ未満) トリップとは ・人がある目的を持ってある 場所(出発地)からある場所 (目的地)へ移動する移動の 単位。トリップ数とは移動の 回数を意味する。 :福岡市及び北九州市内々のOD :圏域外と圏域内のOD 注:全目的は観光目的+ビジネス目的+その他目的から構成する 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 8 4.取り組むべき課題の整理 観光目的 ビジネス目的 (調査結果:国内の北部九州圏域外からの来訪者の行動特性) 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ・福岡空港・博多駅等から来訪し、福岡市内を目的地とする行動が多いため、結節点 から目的地までの案内が重要 ・福岡県南部の新幹線駅は圏域外(佐賀・熊本・鹿児島・長崎など)を目的地とする 行動が多いため、圏域内への立ち寄り促進が重要 ・結節点利用者は所在地近辺を目的地とする行動が多いため、結節点から目的地まで の案内が重要 <施設別・目的別来訪者の訪問される目的地内訳> 国内の北部九州圏域外からの来訪者 観光 0% 20% 40% 福岡空港[N=463] 北九州空港[N=59] 15% 北九州港(新門司港)[N=98] 12% 新幹線・小倉駅[N=263] 11% 新幹線・博多駅[N=776] 新幹線・新鳥栖駅[N=239] 80% 2% 19% 37% 10% 53% 35% 8% 48% 46% 3% 12% 5% 5% 38% 90% 23% 58% 新幹線・筑後船小屋駅[N=6] 50% (筑後市33%) 新幹線・新大牟田駅[N=16] 44% (大牟田市31%) バスターミナル・博多[N=130] 50% バスターミナル・天神[N=99] 福岡市内 56% 78% 1% 4% 16% 北九州市内 8% 他(圏域内) 76% 合計[N=2175トリップ] 100% 6% 12% 46% 24% 新幹線・久留米駅[N=26] 4% 15% ビジネス 60% 63% 41% 9% 10% 16% 他(圏域外) 39% 注:他(圏域外)は概ね「長崎(ハウステンボス)」、 「大分(別府・由布院)」、 「熊本(熊本・天草・阿蘇・黒川)」、 「佐賀(吉野ヶ里)」、「鹿児島(鹿児島)」等 0% 20% 40% 福岡空港[N=1033] 北九州空港[N=318] 8% 北九州港(新門司港)[N=110] 新幹線・小倉駅[N=420] 15% 13% 新幹線・新大牟田駅[N=37] 100% 12% 23% 53% 50% 9% 4% 6% 4% 29% 19% 24% 90% 85% (久留米市63%) 53% 11% 35% (筑後市29%) 12% 65% (大牟田市65%) 16% バスターミナル・博多[N=152] 80% バスターミナル・天神[N=185] 合計[N=3391トリップ] 23% 14% 53% 新幹線・久留米駅[N=81] 2% 新幹線・筑後船小屋駅[N=17] 80% 6% 14% 46% 17% 新幹線・博多駅[N=812] 新幹線・新鳥栖駅[N=226] 60% 68% 86% 45% 19% 2% 4% 14% 2%2%10% 14% 16% 25% 福岡市内 北九州市内 他(圏域内) 他(圏域外) 注:他(圏域外)は、長崎県内や大分県内への動きが多い <北部九州圏域来訪者の圏域内・外での動き(※北部九州圏へ来訪された方の地域間での動きを整理したもので不明は除く)> 単位:百トリップ (0 表示は 50 トリップ未満) トリップとは ・人がある目的を持ってある 場所(出発地)からある場所 (目的地)へ移動する移動の 単位。トリップ数とは移動の 回数を意味する。 :福岡市及び北九州市内々のOD :圏域外と圏域内のOD 注:全目的は観光目的+ビジネス目的+その他目的から構成する 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 9 4.取り組むべき課題の整理 (調査結果:情報の入手状況) 海外からの来訪者 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ●情報収集媒体の多様化 ・多様な情報媒体による情報収集を実施(海外・国内来訪者で異なる情報入手媒体) 情報の入手状況 <事前の情報入手方法:訪問先情報・移動手段> 海外 国内 0% 20% 40% 60% 80% インターネット 0% 100% 親族・知人 17% 以前訪問した際 3% その他 4% 海外(N=578人) その他 100% 21% 以前訪問した際 日本が提供する情報 観光案内所 80% 15% 親族・知人 6% 日本が提供する情報 観光案内所 60% 61% ガイドブック・パンフ等 34% 40% インターネット 75% ガイドブック・パンフ等 20% 16% 6% 国内(N=2,353人) 7% <滞在中の情報入手方法:訪問先情報> ○国内来訪者 第1位:ノートPC 第2位:スマートフォン → インターネット環境の活用 ○海外来訪者 第1位:ガイドブック 第2位:観光案内所 → インターネット環境以外の媒体を活用 0% 10% 20% 30% 40% ガイドブック 50% 0% 38% 観光案内所 33% スマートフォン ノートPC 公共交通マップ 34% 33% 21% 13% 12% 公共交通マップ 海外(N=548人) 3% 50% 15% 観光案内所 9% その他 40% ノートPC ガイドブック 18% 12% 30% スマートフォン フリーペーパー 21% 親族・知人 20% 親族・知人 26% フリーペーパー 10% 9% その他 国内(N=1,991人) 6% <滞在中の情報入手方法:移動手段> ○海外来訪者 第1位:ガイドブック 第2位:観光案内所・スマートフォン → インターネット環境以外の媒体も活用 0% 10% 20% ガイドブック 30% 40% ○国内来訪者 第1位:スマートフォン 第2位:ノートPC → インターネット環境の活用 50% 0% 26% ノートPC スマートフォン 26% 親族・知人 その他 11% 5% 11% 10% 10% ガイドブック 海外(N=538人) その他 50% 32% フリーペーパー 14% 親族・知人 40% 17% 観光案内所 15% 公共交通マップ 30% 37% 公共交通マップ 18% ノートPC 20% スマートフォン 29% 観光案内所 フリーペーパー 10% 9% 6% 国内(N=1,899人) 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 10 4.取り組むべき課題の整理 (調査結果:移動場面別の問題指摘状況) ● 取り組むべき課題の整理に向けて、アンケートによる問題指摘状況を以下の3つの移動場面(結節 点・移動中・訪問先)で整理。 移動場面区分 対象とする場面 結節点(乗り継ぎ) 北部九州圏域外からの流入地点 移動中(アクセス) 北部九州圏域内での移動 訪問先(回遊) 訪問先での移動 <問題指摘割合> 海外からの来訪者 結節点(乗り継ぎ) 0% ◆問題指摘とともに予定 していけなかった場所を 含めた対応が必要 訪問先(回遊) ◆問題指摘は少ないため、 回遊実態より課題を把握 40% 60% 指摘あり 20% ◆問題指摘は他よりも多 く、注目が必要 移動中(アクセス) 20% 国内の北部九州圏域外からの来訪者 80% 100% 0% 指摘なし 80% 20% 40% 60% 指摘あり 26% 20% 40% 指摘あり 7% 60% 80% 指摘あり 1% 20% N=6639人・回 0% 指摘なし 93% 40% 20% 40% 指摘あり 9% ※車、路線バス、鉄道利用者のみを対象 0% 100% N=2885トリップ 60% 80% 100% 60% 0% 20% 40% 60% トリップとは:人がある目的を持ってある場所(出発地) からある場所(目的地)へ移動する移動の単位。トリップ 数とは移動の回数を意味する。 100% N=7172トリップ 80% 100% 指摘なし 95% トリップ N=801人・回 ※徒歩、自転車利用者のみを対象 80% 指摘なし 91% ※車、路線バス、鉄道利用者のみを対象 指摘あり 5% 指摘なし 99% 100% 指摘なし 74% N=1172人・回 0% 80% トリップ N=1364人・回 ※徒歩、自転車利用者のみを対象 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 11 4.取り組むべき課題の整理 (結節点:問題指摘状況と実態確認) <アンケートによる顕著な問題(不満)指摘> 海外からの来訪者 結節点 (乗り継ぎ) ○言語に対する不満 ・係員に言葉が通じない ●案内・情報に対する不満 ・観光案内・乗り換え案内がわかりづらい・少ない <アンケート結果と実態確認> <施設別来訪者の問題指摘内訳(※不明除く)> 海外 ■:施設内設備に対する不満(休憩施設が少ない) ■:案内・情報に対する不満(観光案内、乗換え案内が少ない) ■:乗継に対する不満(乗換え距離が長い) ■:言語に対する不満(係員に言葉が通じない) ■:切符の購入方法のわかりづらさ ■:駐車場が少ないことへの不満 ■:その他 0% 20% 40% 60% 80% 100% 海外来訪者[N=293] 19% 福岡空港[N=192] 19% 北九州空港[N=34] 博多港[N=67] ●入国後の案内や情報提供の実態 ・北九州空港から入国する人の約4割が福岡市 内を目的地とする。 ・観光案内を含め、目的地や乗り継ぎ案内が少 ないことが不満要因とも考えられる。 15% 21% 28% 22% 13% 16% 19% 21% 47% 34% 20% 9% 4% 20% 15% 21% 15% 16% ●目的地までの移動案内の実態 ・最も指摘割合が低い福岡空港では、目的地 までの複合的情報を提供 ・案内板は出口付近に配置され、多言語対応 でわかりやすい。不満を感じさせないひと つの要因になっていると考えられる。 最初の目的地となる博多・天神までを案内 出口案内+バス停案内 韓国語の観光情報 (北九州市) 国際線入国口付近 複合的情報を提供 (目的地・手段・移動時間など) 国際線入国口付近 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査、現地点検より 12 4.取り組むべき課題の整理 (結節点:問題指摘状況と実態確認) <アンケートによる顕著な問題(不満)指摘> 国内の北部九州圏域外からの来訪者 結節点 (乗り継ぎ) ○施設内設備に対する不満 ・待合室・ベンチ等の休憩施設が少ない ●案内・情報に対する不満 ・観光案内・乗り換え案内がわかりづらい・少ない <アンケート結果と実態確認> <施設別来訪者の問題指摘内訳(※不明除く)> ■:施設内設備に対する不満(休憩施設が少ない) ■:案内・情報に対する不満(観光案内、乗換え案内が少ない) ■:乗継に対する不満(乗換え距離が長い) ■:言語に対する不満(係員に言葉が通じない) ■:切符の購入方法のわかりづらさ ■:駐車場が少ないことへの不満 ■:その他 国内 0% 20% 国内来訪者[N=2381] 40% 60% 22% 北九州空港[N=164] 21% 北九州港(新門司港)[N=101] 10% 17% 14% 43% 25% 34% 17% 30% 33% 100% 12% 35% 36% 福岡空港[N=219] 80% 5% 16% 5% 15% 新幹線・小倉駅[N=434] 45% 35% 6% 5% 6% 新幹線・博多駅[N=793] 44% 36% 8% 4%4% 28% 20% 新幹線・新鳥栖駅[N=178] 新幹線・久留米駅[N=97] 21% 28% 新幹線・筑後船小屋駅[N=13] 新幹線・新大牟田駅[N=97] バスターミナル・博多[N=182] バスターミナル・天神[N=103] 4% 7% 29% 30% 8% 46% 15% 30% 33% 16% 37% 43% 43% 31% 総合案内所 時刻表を案内 28% 31% 6% 14% 8% 4% 7% 10% 4% 12% ●出口での案内や情報提供の実態 ・市役所など主要施設の方向や乗り継ぎ情報 が提供されているにもかかわらず、その情 報が単発的であり、複合的な情報でないこ とが不満要因のひとつと考えられる。 交通機関 のりばを案内 改札出口付近での案内 <課題の整理結果> 海外からの来訪者 結節点 (乗り継ぎ) 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ●利用者の属性を踏まえた案内・情報の不足 ・案内・情報が利用者の属性(目的地と移動手段など)と適合していないことへの不満と考 えられる ※課題は、 「●交通に関する課題」と「○施設運営等に関する課題」とに区分し、対応すべき課題を整理 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査、現地点検より 13 4.取り組むべき課題の整理 (移動中:問題指摘状況と実態確認) <アンケートによる顕著な問題(不満)指摘> 海外からの来訪者 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ○言語に対する不満 ○運行サービスに対する不満 ・路線バス・鉄道移動での乗務員・運転手に ・路線バス・鉄道移動での待ち時間が長い 言葉が通じない ●案内・情報に対する不満 ・行き先・経路の案内・情報が少ない・わかりづらい 移動中 (アクセス) ※交通手段利用時の問題指摘割合は低いが、再来訪を促すために把握が必要と考え課題を整理 <アンケート結果と実態確認> ■:運行サービスに対する不満(待ち時間が長い) ■:利用料金の支払い方法への不満 ■:案内・情報に対する不満 ■:道路混雑等への不満 ■:道路が狭いことや交通ルールの違いによる運転しづらさ ■:言語に対する不満 <交通手段利用時の問題指摘内訳(※不明除く)> 海外 国内 1位:案内・情報に対する不満 (行き先・経路案内不足) 2位:言語に対する不満 0% 海外来訪者 20% 9% 13% 40% 60% 1位:案内・情報に対する不満 (行き先・経路案内不足) 2位:運行サービスに対する不満 80% 50% 2% 国内来訪者 25% 20% 40% 80% 100% 10% 4% 54% 8% 25% 60% [自動車・ 路線バス・鉄道】 [N=317] [自動車・ 路線バス・鉄道】 [N=119] 自動車 [N=16] 25% 路線バス [N=63] 8% 11% 鉄道 [N=40] 0% 100% 15% 50% 48% 13% 3% 55% 自動車 [N=104] 25% 路線バス [N=57] 30% <カラーリングバスイメージ> 工夫の例:カラーリングバス 8% 41% 12% 14% 53% 7% 26% 鉄道 [N=156] 18% 22% 58% 9% 51% 実態比較(系統数の比較) ・国内来訪者は九州内・関西・ 関東・中国地方などから来て おり、来訪者の地元と比べ系 統が多い、模式的な経路案内 で方面がわからないなどが不 満要因のひとつになっている と考えられる。 ・韓国のソウルでは、行き先別に バス車体をカラーリングし、安 価でわかりやすい料金体系と 併せて導入。 ・韓国来訪者からの指摘が多いた め、母国での取り組みと比較し てのわかりづらさが不満要因 のひとつになっていると考え られる。 <主要拠点の系統数> 福岡市天神地区:約90系統 広島県広島駅:約10系統 熊本交通センター:約50系統 <課題の整理結果> 海外からの来訪者 移動中 (アクセス) 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ●利用者の属性を踏まえた案内・情報の不足 ・複雑な系統や経路などによりわかりにくい利用環境になっていることが不満要因のひとつ になっていると考えられる ※課題は、 「●交通に関する課題」と「○施設運営等に関する課題」とに区分し、対応すべき課題を整理 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 14 4.取り組むべき課題の整理 (移動中:問題指摘状況と実態確認) <アンケートによる顕著な問題(不満)指摘> 海外からの来訪者 移動中 (アクセス) ●鉄道・バス移動でのアクセス性に対する不満 ・「予定して行けなかった理由」は、鉄道やバス移動での時間がかかることへの不満 (鉄道やバス利用に対する不満が約7割) <アンケート結果> <予定して行けなかった場所の有無と具体的場所> 海外 小倉 ない 61.9% 海外来訪者 N=599 ある 38.1% 福岡市内 太宰府 ▼予定していけなかった場所 太宰府 天神 福岡タワー 百道浜 柳川 中洲 キャナルシティ博多 小倉 大濠公園 … 回答数 18 12 12 9 7 6 4 4 4 構成比 7.3% 4.9% 4.9% 3.6% 2.8% 2.4% 1.6% 1.6% 1.6% 柳川 :福岡市内の場所 <行けなかった理由内訳(※その他・不明除く)> 鉄道・バス利用に対する不満 鉄道やバスの所要時間が予定より 長かった 海外 39% 16% 13% 14% 鉄道やバスの利用料金が高かった 18% 鉄道やバスの運行本数が少なかった 案内・誘導が分りづらかった 道路の混雑で時間がなくなった 0% 20% 40% 60% 80% 100% 課題は、 「●交通に関する課題」と「○施設運営等に関する課題」とに区分し、対応すべき課題を整理 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 15 4.取り組むべき課題の整理 (移動中:問題指摘状況と実態確認) <アンケートによる顕著な問題(不満)指摘> 国内の北部九州圏域外からの来訪者 移動中 (アクセス) ●鉄道・バス移動でのアクセス性に対する不満 ・「予定して行けなかった理由」は、鉄道やバス移動での時間がかかることへの不満 (海外来訪者と比べると割合は低いが、鉄道やバス利用に対する不満が5割以上) <アンケート結果> <予定して行けなかった場所の有無と具体的場所> 門司港 国内 ある 6.7% 国内来訪者 N=3,083 福岡市内 ない 93.3% 太宰府 ▼予定していけなかった場所 回答数 太宰府 17 博多 13 キャナルシティ博多 13 天神 10 マリノアシティ福岡 7 JR博多シティ 6 門司港 5 中洲 5 福岡市美術館 4 … 構成比 8.1% 6.2% 6.2% 4.8% 3.3% 2.9% 2.4% 2.4% 1.9% :福岡市内の場所 <行けなかった理由内訳(※その他・不明除く)> 鉄道・バス利用に対する不満 鉄道やバスの所要時間が予定より 長かった 国内 30% 5% 16% 28% 鉄道やバスの利用料金が高かった 21% 鉄道やバスの運行本数が少なかった 案内・誘導が分りづらかった 道路の混雑で時間がなくなった 0% 20% 40% 60% 80% 100% ※課題は、 「●交通に関する課題」と「○施設運営等に関する課題」とに区分し、対応すべき課題を整理 資料:海外や国内の圏域外からの来訪者を対象としたアンケート調査より 16 4.取り組むべき課題の整理 (移動中:問題指摘状況と実態確認) <ヒアリング結果と実態確認> ●天神・博多駅~太宰府までの交通移動の実態 ・ 太宰府に行きたかった方の最初の目的地は大半が福岡市内であるため福岡市内を起点として実態を確認 (海外:98%、国内:78%)⇒天神・博多駅~太宰府までの移動実態を確認 ◆公共交通(天神~太宰府) ①【西鉄福岡天神駅-西鉄二日市駅-太宰府駅】 運賃:390 円 所要時間:約 30 分 ◆公共交通(博多~太宰府) ②【JR博多駅-JR二日市駅-徒歩-西鉄二日市駅-太宰府駅】 運賃:420 円(JR:270 円、西鉄電車:150 円) 所要時間:約 30 分(JR:15 分、徒歩:10 分、西鉄電車:5 分) ③【博多駅前バス停-西鉄薬院駅-西鉄二日市駅-太宰府駅】 運賃:430 円(バス:100 円、西鉄電車:330 円) 所要時間:約 30 分(バス:10 分、西鉄電車:20 分) ・海外の来訪者には、言語対応のわかりづらさもアクセス性に対する不満要因のひとつになっていると考 えられる ◆自動車 <団体旅行業者へのヒアリング結果> ・ 観光地周辺(福岡市内~太宰府の移動や太宰府市周辺)の道路の混雑により、定時性が確保されないた め、立ち寄り回避など、状況に応じて変更する場合もある ・ 太宰府以外の筑豊地域の観光地や秋月においては、狭隘な道路や駐車場の不足といったアクセス性の悪 さがある。 資料:①天神公共交通マップ(H24.3) ②・③:博多駅公共交通マップ(H24.3) のりかえ案内の掲載情報より <課題の整理結果> 海外からの来訪者 移動中 (アクセス) 国内の北部九州圏域外からの来訪者 ●公共交通・自動車でのアクセス性への不満 ・目的地までの移動時間や乗換回数などのアクセス性に対する不満と考えられる ・大型バスで移動する際の目的地周辺の駐車スペース不足・走行性に対する不満と考えられる ※課題は、 「●交通に関する課題」と「○施設運営等に関する課題」と 資料:観光関係企業を対象にしたヒアリング調査、天神・博多駅共交通マップより 17