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国際交流学科 国際交流研修

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国際交流学科 国際交流研修
国際交流学科 国際交流研修
国際交流研修(海外)
月日
午 前
午 後
8/29(水)
成田空港発,ロサンゼルス着
UCR到着後,ホームステイ先へ移動
8/30(木) オリエンテーション
Welcome Lunch,キャンパスツアー,
交流活動の準備
8/31(金)
郊外研修
パームスプリングス・エリアル・トラムウェイ,カバゾン・プレミアム・アウトレット訪問
UCRでのワークショップ①
"Living in America: A Japanese Perspective
9/1(土)
交流活動準備
and Living in Japan: An American
Perspective"
9/2(日)
日系移民の社会と歴史を学ぶ
Japanese American National Museum訪問
9/3(月)
ロサンゼルスの多民族社会,現代社会を学ぶ
チャイナタウン,ビバリーヒルズ,ロデオドライブ,ハリウッドほか訪問
J. Paul Getty Museum訪問
国際交流活動①日本語を必修とする小学校に
9/4(火) てアメリカの新しい国際教育政策を学ぶ
Ocean Charter School 訪問
UCRで の ワ ー ク シ ョ ッ プ ② "Language of
Love"
国際交流活動②日本語の手話を教える・英語
9/5(水) の手話を学ぶ
カリフォルニア州立聾唖学校訪問
リバーサイドの歴史的建築を学ぶ
Mission Inn ほか訪問
国際交流活動③ ひらがな,習字など日本文
9/6(木) 化を紹介
Mira Loma Middle School 訪問
UCRの学生との交流
国際交流活動④ 日本語での自己紹介とゲー
9/7(金) ム,日本文化紹介
San Marino High School訪問
UCRでランチ
"The Orange Coast" カリフォルニア発祥の
歴史を英語で学ぶ
9/8(土)
ミッション・サン・ホアン・キャピストラ訪
問
カリフォルニアの気候(太平洋に広がる観光
資源)を知る
ハンティントンビーチほか訪問
9/9(日) ホームステイファミリーと過ごす
カリフォルニアの風土と産業を柑橘類の栽培
9/10(月) の歴史から学ぶ
California Citrus State Historic Park訪問
─ 21 ─
研修発表会・修了証書授与式
9/11(火) ロサンゼルス出発
9/12(水)
成田空港 着
引率教員 川野 有佳 准教授
研修参加学生 21名
参加学生
国際交流学科 3年 1名 富澤
1年 20名 秋山,荒川,大井川,今野,佐々木,髙橋,根間,野田,我妻,石橋,
石原,栗田,小林,小松,竹内,丹野,野呂,元木,山岸,吉田
国際交流研修(日本)
月日
午 前
午 後
3/5(火)
特定非営利活動法人JEN(Japan Emergency
NGO)訪問
3/8(金) 東京発,仙台着
国際協力機構・JICA東北(仙台)訪問
3/9(土) JEN石巻事務所でボランティア活動
各作業チームに分かれてボランティア活動
3/10(日) 各作業チームに分かれてボランティア活動
各作業チームに分かれてボランティア活動
夜,松島の復興についてインタビュー
3/11(月) 松島の復興現場視察
東京着
3/13(水) 国連広報センター(UNIC)訪問
財団法人日本ユニセフ協会訪問
3/14(木) 国連大学高等研究所(UNU-IAS)訪問
国連世界食糧計画訪問(WFP)日本事務所
訪問
引率 川野 有佳 准教授
参加学生 15名
国際交流学科 3年 6名 熱海,池田,内田,嶋田,宗,紅谷,
2年 7名 河野,佐藤,島崎,鈴木,多賀名,棟方,山田
1年 2名 大井川,野田
─ 22 ─
国際交流研修(海外)レポート
国際交流学科 吉田 諒助
私が国際交流研修を通じて気がついたことがあります。それは,国が違えば文化が違い,文化が違
えば教育も違う,教育が違えば常識も違い,常識が違えば人の本質も違うということです。2週間程
度の研修でアメリカがどのような国なのかを把握したわけではありませんが,他国へ行く時には事前
にその国の情報確認と同時に認識理解が必要だということを日本とアメリカを比較したときに実感し
ました。
私たちは日系アメリカ人の美術館で日系アメリカ人の歴史を聞きました。何も知らなかった私に
とってその歴史は壮絶なものでした。奴隷のような扱いを受けて生活をした人々の強く生き抜く姿に
歴史を学ぶ上で日本人としての誇りを感じさせられました。過去の日系人の活躍があったからこそ日
本人に対するイメージや扱いも変わり,現在の私たちがいます。人種差別の問題は少なくなっていま
すが,多様性や個性を認めることは今後の発展にも多く関与することだと思います。
次に,国際的なコミュニケーション能力の重要性です。一概には言えませんが,日本人とは違い自
己が確立されているアメリカ人と対等に語り合うには,コミュニケーション能力が必須なのを前提に,
自己の確立が大前提だといえると思います。なぜなら人間的に深みがない人間は会話にも深みがない
からです。では,人間的に深みのある人間とはどんな人間なのか,それは自分自身をよく知る人間で
す。自分自身をよく知る人間にはしっかりとした自分だけの意見を持っているため人間としての魅力
や個性が充分に発揮されるからです。そんな自分自身をよく知らない私にとってコミュニケーション
を円滑に築きあげることとは未知の世界です。そのため私が日々いかにして自分自身に問いかけられ
るか,自分は誰なのか,自分はどんな人間なのかを問い,自分らしい答えを模索すること,自分の曖
昧さを明確にすること。このようにして自分自身を再度見つめ直すことが変わるための根源ではない
かと思います。自分の知らない自分に気づき,意識的にそれを認識できる自己の形成が今後の課題だ
と思います。
次に,実際に英語を母国語とする人たちと直接会話をしてみて,自分の英語力の未熟さを痛感しま
した。英語を学習している立場の私たちにとっていい機会だったかもしれませんが,日々大学で学習
した英語だけでは深い人間関係を築くには乏しいのではないかと感じました。なぜなら,一番長い時
間一緒に過ごしたホームステイ家族はいつも優しく接してくれたのですが,自分の未熟さと英語力の
不足ゆえにうまく話ができず深い会話ができなかったからです。今後の課題は授業以外での自己学習
に重点的に注力することです。
そして最後に,反省するべきところを挙げると,全体的に積極性が足りなかったというところです。
やはり,
より中身の濃い海外生活にするためには積極的になることが不可欠だと思います。なぜなら,
─ 23 ─
自分が置かれている環境や周囲の人間は自分が変わり何か行動を移さなければ何一つ変わらないから
です。そして周りの評価に右顧左眄して周囲に流される人間ではなく,自分自身に自信を持ち,自分
から行動し,周囲をも惹きつけるような積極的な人間になれば国内国外問わず日々の生活に充実感を
得られるのではないかと思うからです。次回に留学または研修などの機会があれば今回の国際交流研
修で学んだことを活かしより良いものとしたいと思います。
私たちは国際交流研修で日本語や折り紙,書道,ソーラン節などの日本の文化をアメリカの小,中
学生に教えるプログラムに参加しました。それらの体験を通じて経験したことは初めてのことばかり
で新鮮でした。学べたことも非常に多かった一方,第二言語で知らないことを教えることが難しいと
身をもって知る良いきっかけにもなりました。
そして実際にアメリカという舞台で日本語教師として日本語をアメリカ人の子供達に教えている姿
や授業風景を見学し,他にもアメリカ人の先生の授業を覗かせてもらったのですが,共通して言える
ことがあります。それは,アメリカ人の生徒は声が大きく元気なのでの先生方も力強く授業は活気で
溢れていたということです。その面は日本で先生が教えている授業とは決定的に違うということに気
がつきました。元気いっぱいの生徒を力強く引っ張っていく先生に私は日本人としての誇りと人とし
ての尊敬の念を抱きました。私が経験したことや先生の姿を見て自分がしたいことは何なのか,何に
関心を持っているのかを再認識することができました。
その関心を持つ分野は教育関係です。次世代の人に何かを教える(伝える)ことの重要性を認識し
たときに私はこの職業に興味を惹かれました。今や憧れへと変わりました。教員になることがどれほ
ど険しい道なのかはデータを見れば一目瞭然ですが,教師に対する憧れがありますし,大学で教員免
許が取得できるので目指したいと思います。日本で教員になれるのであれば中学校,高校の英語の教
師になろうと考えています。そのために留学や研修等には積極的に参加するつもりでいます。まず今,
目標としているのがフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでのインターシップです。
半年間ディズニーランドで英語を使い働きながら英語を身につけられる研修です。そしてドイツへの
交換留学です。ドイツ語のスキルアップとドイツ人独特の文化の中で生活してみたいからです。これ
らのどちらかには参加したいと考えています。そして海外日本語インターシップです。私は日本語教
授法と日本語学の履修をしています。日本語を母国語とする日本人の私にとって日本語を客観的な視
点で捉える講義は新たな発見や驚きもあり言語は興味深いものだと考えています。これらの授業は海
外で日本語学習者に日本語を教えるために必要なものなので海外日本語インターンシップなどの研修
で活かせるこの研修にはすごく魅力を感じます。将来的にはこういった研修を参加し,いろいろな経
験をして職場で役に立てられたらいいと考えています。
将来的に世界を舞台に海外にいる日本に関心を抱いている人達に日本語や日本の文化などの素晴ら
しさを伝えられるような活躍できる人材に成長したいと思っています。
─ 24 ─
国際交流研修(海外)レポート
国際交流学科 石橋 亮太
今回の研修はカリフォルニアで行われ,市内の視察や現地の学校への訪問,授業などの多彩なプロ
グラムに参加することができました。
市内視察では,観光地やビーチ,そして日系人博物館などの歴史に深い関わりを持つ多くの場所へ
行き,普段味わえない海外独特の雰囲気のなかで英語を身近に感じるとともに,日本人である私たち
にとって深い関わりを持つ移民や日系人に関するアメリカの歴史を知ることができました。さらに,
日本とは違う多民族国家アメリカで観光地など人が多く集まる場所へ行くことで,日本とアメリカの
違いを肌で感じることもこの研修のねらいの一つであったと私は思います。現地の学校訪問でもその
感覚は同じようにあり,異文化に対する理解や興味をより深めることができました。現地での散策や
買い物,食事などそれらすべてにおいて日本とは違う文化が存在し,日本の良さ,悪さを直に感じる
ことができました。
しかし,このような研修内容を通して,今回の研修では自身の英語能力と異文化理解の知識の浅さ
に気付かされました。今まで日本にいるときは日常生活で英語を使うこともなく,授業の場でしか英
語は使いませんでした。そのためカリフォルニアでは毎日が苦労の連続で,人と接するときはいつも
不安を持ちながらコミュニケーションを取っていました。今回,私は初めてのホームステイを経験し,
多くの課題を見つけさせられるとともに,新たな目標や今の自分に必要な知識を知ることができまし
た。
課題の一つは,自身の英語能力の改善です。私は将来英語教員になることを目標にして英語学習に
取り組んできましたが,
自身の意思をはっきりと伝えられたのは数えられるほどであったと感じます。
それが原因で集合時間に遅れてしまうことも多々ありました。この体験を通して,今までの日常生活
における自主学習についての反省点を数多く発見しました。日常生活で授業以外での自主学習時間の
配分があまりにも少なく,その内容も足りなかったと感じます。そして,そのような状況で安心をし
ていられることのできた自身の意識の低さも反省すべき点であったと思われます。
二つ目の課題は自身の適応能力です。今回が初めてのホームステイで,初めて触れる異文化と不慣
れなルールの中で生活をし,私は多少窮屈な気持ちを持ち,あまりホストファミリーと打ち解けられ
たような気はありませんでした。ホームステイでの生活では積極的にならなくてはいけないことはわ
かっていましたし,せっかくの経験を無駄にしてはいけないという気持ちもありました。しかし,そ
のような理解を持っていたとしても私は積極的に行動することはできませんでした。
これら二つの課題と反省点を,私は現在留学生との交流をきっかけにして改善し,今後につなげて
いこうと考えています。具体的に言えば,留学生との交流の中で日常的に英語でのコミュニケーショ
─ 25 ─
ンを取り,英語使用の頻度を多くすることで英語を身近なものとしてとらえられるようにしていこう
という考えです。また,留学生主催のパーティーや留学生センターが行う交流活動に参加することで
異文化理解の知識を得て,さまざまな状況に適応できるようになることを目指すとともに,慣れない
雰囲気に積極的に入り込んでいきたいと考えています。これからの生活では上に記した具体的な解決
策を進めながら,基本的な英語に関する知識を大学での講義の時間はもちろんのこと,その他の自主
学習の時間を確保し進めていくことを予定しています。
この延長線上には来年の長期留学やその他海外での研修があり,今回の研修で得た反省を生かして
いこうと考えています。今回の失敗を経験したことで留学によりいっそうの興味と勉強への意欲が湧
いてきました。まず,長期留学は来年度の前期からのカリフォルニアでの半年間の留学を考えていま
す。この留学では今回の研修での失敗や成功をもとにして,再度挑戦しながら自身の弱点の克服をし
ていこうと思っています。現在JIUで留学生との交流や自主学習を積極的に進めていることがこの挑
戦をスムーズに進められる要素であると信じています。また,留学までにしっかりとした準備をする
ことで実際に現地に出向いたときにその場の雰囲気にのまれることなく,むしろその時に大きな期待
と自信を持つことができると思います。留学の場として今回の研修と同じカリフォルニアを選んだの
にははっきりとした理由があります。それは,また同じ場で生活をし,学んでいくことで研修での自
分と今の自分を比較しながら勉強を進めていけると感じたからです。過去を振り返ることで自身のモ
チベーションが上がり,勉学に対する意欲を支えるとともに自身の成長をはっきりと理解できると思
います。今回の研修とこの留学の経験を将来の目標につなげ教員を目指すために生かすことはもちろ
んですが,まずはJIUに在学しているうちに自分の生活の充実につなげたいと思っています。
これからの大学生活ではまず,この研修で得た失敗の経験とその経験を生かした留学で得た語学力
やその他の知識を普段の生活の中で留学生との交流につなげ,私は留学生と日本人学生の架け橋とい
うような人物を目指したいと思っています。私は留学生との交流を楽しみ,今まで多くの場で交流を
重ねてきました。しかし,日本語でのコミュニケーションなのであまり通じ合えない部分もあり,そ
のたびに英語の必要性を強く感じました。これも自身の英語学習のモチベーションを高める要素であ
り,この気持ちが将来の自分にプラスになっていくと思います。最終的な目標や目指すものはこの大
学生活での一つの目標を通過点として考え,発展させていきたいと思います。
これからのキャリア形成についてですが,今回の研修では私の将来の目標である英語教員を目指す
意欲をさらに手に入れることができたとともに,将来に対する新たな発見や興味を持つことができま
した。カリフォルニアで訪問した学校では主に日本語を教え,日本文化を伝える授業をしてきました。
私は研修前には日本語教授に対して興味はあまりありませんでしたが,この研修を機に日本語教授に
新たな興味を持ちました。さらに,海外で日本語を教える教員と出会って日本語教授についての話を
聞き,日本語を海外で教えることも自身の将来像に加えてもいいのではないかと感じました。日本語
教授法の授業は取っていませんが,今後,日本語インターンシップへ参加して日本語教授への理解を
深めたいと思っています。来年には日本語教授法の授業を取り,より深く日本語教授法を学んでいこ
うと考えています。
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