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シングル/クアッド、+
シングル/クアッド、+18V オペアンプ AD8614/AD8644 特長 ピン配置 ユニティ・ゲイン帯域幅:5.5MHz 低電圧オフセット:1.0mV 5ピンSOT-23 (末尾RT) スルーレート:7.5V/μs 単電源動作:5∼18V 高出力電流:70mA 低電源電流:800μA/アンプ 大容量負荷でも安定 OUT A 1 V– 2 +IN 3 5 V+ AD8614 4 −IN レール to レール入出力 アプリケーション LCDガンマ及びVCOMドライバ モデム 携帯計装機器 ダイレクト・アクセス構成 14ピンTSSOP (末尾RU) OUT A – IN A + IN A V+ + IN B – IN B OUT B 1 14 7 8 OUT D – IN D + IN D V– + IN C – IN C OUT C AD8644 概要 14ピン狭幅SO (末尾R) AD8614(シングル)とAD8644(クアッド)は、単電源、 5.5MHz帯域幅、レール to レールのアンプで、LCDモニター 用途に最適です。 当社独自の高電圧、高速のコンプリメンタリー・バイポー ラ・プロセス−HV XFCBで製造されたAD8614/AD8644は、 内部の寄生容量の小さいトレンチ絶縁型のトランジスタを 用いることにより、ゲイン帯域幅、位相マージン、容量性 負荷ドライブ能力を改善しています。携帯用や高密度設計 OUT A 1 14 OUT D –IN A 2 13 –IN D +IN A 3 12 +IN D V+ 4 AD8644 11 V– +IN B 5 10 +IN C –IN B 6 9 –IN C 8 OUT C OUT B 7 などには、1アンプ当たり800μAという低電源電流(代表値) が大きなメリットです。さらに、レール to レール出力スイ ングにより、標準のビデオアンプより大きいダイナミッ ク・レンジとコントロールが得られます。 5Vから最大18Vまでの高い電源で動作し、70mAの出力ドラ イブ、高スルーレート、高い容量性ドライブ性能を備えた AD8614/AD8644は、LCD用途に理想的です。 AD8614/AD8644は、−20∼+85℃の温度範囲で仕様規定さ れ、5ピンSOT-23、14ピンのTSSOP及びSOIC表面実装パッ ケージを、テープとリールで用意しています。 アナログ・デバイセズ社が提供する情報は正確で信頼できるものを期していますが、そ の情報の利用または利用したことにより引き起こされる第3者の特許または権利の侵害 に関して、当社はいっさいの責任を負いません。さらに、アナログ・デバイセズ社の特 許または特許の権利の使用を許諾するものでもありません。 REV.0 アナログ・デバイセズ株式会社 本 社/東京都港区海岸1-16-1 電話03 (5402)8400 〒105-6891 ニューピア竹芝サウスタワービル 大阪営業所/大阪市淀川区宮原3-5-36 電話06(6350)6868(代) 〒532-0003 新大阪第二森ビル AD8614/AD8644ー仕様 電気的特性(とくに指定のない限り、5V≦VS≦18V、VCM=VS/2、TA=25℃) パラメータ 記号 入力特性 オフセット電圧 Vos 条件 Min Typ Max 単位 1.0 2.5 3 400 500 100 200 Vs mV mV nA nA nA nA V dB V/mV -20℃≦TA≦+85℃ 入力バイアス電流 Is 80 -20℃≦TA≦+85℃ 入力オフセット電流 Ios 5 -20℃≦TA≦+85℃ 入力電圧範囲 同相モード除去比 電圧ゲイン 出力特性 出力電圧ハイ 出力電圧ロー 出力短絡電流 電源 PSRR 電源電流/アンプ 0 60 10 CMRR Avo VCM = 0V∼Vs VOUT = 0.5V∼Vs - 0.5V、RL = 10kΩ VOH VOL ISC ILOAD = 10mA ILOAD = 10mA Vs - 0.15 -20℃≦TA≦+85℃ 30 VS =±2.25V∼±9.25V 80 PSRR Isy 75 150 65 0.8 110 0.8 電流ノイズ密度 SR GBP Φo ts en en in CL = 200pF dB mA mA 1.1 1.5 -20℃≦TA≦+85℃ ダイナミック性能 スルーレート ゲイン帯域幅積 位相マージン セトリング・タイム ノイズ性能 電圧ノイズ密度 V mV mA mA 150 1.1 0.01%、10Vステップ 7.5 5.5 65 3 V/μs MHz 度 μs f = 1kHz f = 10kHz f = 10kHz 12 11 1 nV/ Hz nV/ Hz pA/ Hz 注 Typ値はすべてVs=18Vでの値です。 仕様は、予告なく変更することがあります。 絶対最大定格* 電源電圧‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20V 入力電圧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥GND∼Vs 保管温度範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥−65∼+150℃ パッケージ・タイプ θJA1 θJC 単位 5ピンSOT-23(RT) 14ピンTSSOP(RU) 14ピンSOIC(R) 230 180 120 140 35 56 ℃/W ℃/W ℃/W 動作温度範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥−20∼+85℃ 注意 接合温度範囲 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥−65∼+150℃ 1.θJAは最悪条件での仕様で、表面実装用回路ボードにハンダ付けされたデバイスについての値 です。 ピン温度範囲(ハンダ付け、60秒) ‥‥‥‥‥‥‥‥300℃ オーダー・ガイド *上記の絶対最大定格を超えるストレスを加えると、デバイスに永久的な損傷を与えることがあり ます。この定格はストレス定格の規定のみを目的とするものであり、この仕様の動作セクション に記載する規定値以上でのデバイス動作を定めたものではありません。デバイスを長期間絶対最 大定格条件に置くと、デバイスの信頼度に影響を与えることがあります。 モデル 温度範囲 パッケージ パッケージ・ オプション AD8614ART1 AD8644ARU2 AD8644AR2 -20∼+85℃ -20∼+85℃ -20∼+85℃ 5ピンSOT-23 14ピンTSSOP 14ピンSOIC RT-5 RU-14 R-14 注意 1.3,000または10,000個リール 2.2,500個リールのみ 注意 ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。4000Vもの高圧の静電気が人体やテスト装置に容易に帯電し、 検知されることなく放電されることがあります。本製品には当社独自のESD保護回路を備えていますが、高エネル ギーの静電放電を受けたデバイスには回復不可能な損傷が発生することがあります。このため、性能低下や機能喪 失を回避するために、適切なESD予防措置をとるようお奨めします。 2 WARNING! ESD SENSITIVE DEVICE REV.0 代表的な性能特性−AD8614/AD8644 80 8 35 30 25 20 15 +OS 10 60 0.01% 0.1% 4 0 –4 0.1% 45 40 90 5V ≦ V S ≦ 18V RL = 1MΩ CL = 40pF TA = 25℃ 20 0 135 180 位相シフト – 度 40 0∼±Vの出力スイング 小信号オーバーシュート – % 12 V S = 18V RL = 2kΩ TA = 25℃ 45 ゲイン – dB 50 0.01% –8 − OS 5 10 100 1k – 12 10k 0 0.5 容量 – pF 図1.小信号オーバーシュート対負荷容量 6.5 5.5 電圧 - 1V/Div 4.5 25 21 3.5 2.5 1.5 17 13 9 5 0.5 1 – 0.5 –3 – 1.5 –7 – 2.5 – 11 10M 100M 時間 – 500ns/Div 400 900 300 SINK SOURCE TA = 25℃ V S = ±2.5V 入力バイアス電流 - nA 電源電流/アンプ – μA 100 図6.小信号過渡応答 1,000 800 1k 700 600 500 400 300 200 100 0 – 100 – 200 200 – 300 100 0.1 1 負荷電流 – mA VS 2 図5.大信号過渡応答 5V ≦ V S ≦ 18V TA = 25℃ 10 100 図7.電源レールへの出力電圧対負荷電流 REV.0 100k 1M 周波数 – Hz 時間 - 1μs/Div 10k 0.01 10k V S = 5V ≦ V S ≦ 18V RL = 2kΩ CL = 200pF AV = 1 TA = 25℃ 図4.大信号過渡応答 1 0.001 1k 図3.オープンループ・ゲインと 位相対周波数 V S = 18V RL = 2kΩ CL = 200pF AV = 1 TA = 25℃ 時間 - 1μs/Div △出力電圧 – mV 3.5 29 V S = 5V RL = 2kΩ CL = 200pF AV = 1 TA = 25℃ 10 3.0 図2.セトリング・タイム 電圧 - 4V/Div 7.5 1.0 1.5 2.0 2.5 セトリング・タイム – μs 電圧 – 50mV/Div 0 0 0 1 2 3 4 5 6 7 電源電圧 – ±V 8 9 図8.電源電流対電源電圧 3 10 – 400 – 2.5 – 1.5 – 0.5 0.5 同相モード電圧 - V 1.5 2.5 図9.入力バイアス電流対同相モード電圧 AD8614/AD8644 400 180 300 160 V S = 18V 0.9 電源電流/アンプ – mA 140 200 120 100 アンプ数 入力バイアス電流 – nA V S = ±9V 1.0 2.5V ≦ V S ≦ 9V TA = 25℃ 0 100 – 100 80 60 – 200 40 – 300 20 – 400 –9 –7 –5 –3 –1 0 1 3 同相モード電圧 – V 5 7 0 9 図10.入力バイアス電流対同相モード電圧 0.8 0.7 V S = 5V 0.6 – 2 – 1.5 – 1 – 0.5 0 0.5 1 1.5 入力オフセット電圧 - mV 0.5 − 35 2 図11.入力オフセット電圧分布 3 2 12 10 8 6 120 1k 10k 100k 周波数 - Hz 1M A V = 100 0 100 10M 図13.最大出力スイング対周波数 1k 10k 100k 周波数 - Hz 1M 0 10M 図14.最大出力スイング対周波数 120 10k 100k 周波数 - Hz 1M 10M 100 V S = 18V TA = 25℃ 5V ≦ V S ≦ 18V TA = 25℃ 80 20 0 100 電源除去 – dB 同相モード除去 – dB 40 ゲイン – dB 1k 図15.閉ループ出力インピーダンス対周波数 140 5V ≦ V S ≦ 18V TA = 25℃ AV = 1 A V = 10 2 0 100 85 180 60 4 1 65 240 V S = 18V A VCL = 1 RL = 2kΩ TA = 25℃ 14 インピーダンス - Ω 出力スイング - Vp-p 出力スイング - Vp-p 4 45 5V ≦ V S ≦ 18V TA = 25℃ 16 V S = 5V A VCL = 1 RL = 2kΩ TA = 25℃ 25 温度 – ℃ 300 18 5 5 図12.電源電流対温度 20 6 −15 80 60 60 PSRR+ 40 PSRR− 40 20 20 1k 10k 100k 1M 周波数 – Hz 10M 100M 図16.閉ループゲイン対周波数 0 100 1k 10k 100k 周波数 – Hz 1M 10M 図17.同相モード除去対周波数 4 0 100 1k 10k 100k 周波数 – Hz 1M 10M 図18.電源除去対周波数 REV.0 AD8614/AD8644 100 9 100 V S = 5V TA = 25℃ 8 6 SR− 5 4 3 AV = 1 RL = 2kΩ CL = 200pF TA = 25℃ 2 1 10 1 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 電源電圧 – V 20 電圧ノイズ密度 - nV Hz スルーレート – V/μs 電圧ノイズ密度 - nV Hz SR+ 7 0 V S = 18V TA = 258C 10 100 1k 10k 10 1 10 周波数 - Hz 図19.スルーレート対電源電圧 図20.電圧ノイズ密度対周波数 100 1k 10k 周波数 - Hz 図21.電圧ノイズ密度対周波数 アプリケーション AD8614/AD8644は、内蔵の短絡保護がありません。短絡の制限 動作の原理 AD8614/AD8644は、当社独自の高電圧、高速、補完バイポー は、出力段トランジスタの高電流ロールオフ及び、図の出力段に ラ・プロセス−HV XFCBで製造され、寄生容量を下げるトレンチ 圧は、短絡電圧の間は1つのダイオードにクランプされています。 示されている抵抗による電圧低下の関数です。この抵抗による電 絶縁トランジスタを内蔵しています。 図22は、AD8614/AD8644の簡略化した回路図です。入力段は1 組のNPNペアと1組のPNPペアの2組のコンプリメンタリー差動ペ 出力短絡保護 広い帯域幅と高いスルーレートを実現するため、AD8614/AD8644 アで構成されており、レール to レール動作を行っています。入力 の出力は短絡保護をしていません。出力を直接グランドや電源レ 段は2つのバック・ツー・バック接続されたダイオードによりアバラ ールへ短絡すると、デバイスを破壊することがあります。通常の最 ンシェ・ブレーク・ダウンから保護されています。各入力端子は1.5k 大安全出力電流は70mAです。 Ωの抵抗を備えており、この抵抗によって過電圧になった場合に、 出力電流保護を必要としながら、出力電圧ヘッドルームを低減し 入力電流を制限することで、入力が既定値を越えたときに起こる たくないアプリケーションでは、出力と直列にした低い値の抵抗を フェイズ・リバース現象から保護しています。この2つの差動ペア 使うことができます(図23参照) 。抵抗がアンプのフィードバック・ は、2組のカスケード接続されたトランジスタに接続されています。 ループ内に接続されているので、VOUTがグランドに短絡し、VINが ここは、このアンプの中で最大のゲインを持つステージです。2組 最大18Vまで振れても、出力電流は70mAを越えません。 のカスケード接続は、出力段回路に差動で出力します。出力段に 18V単電源のアプリケーションでは、261Ω以下の抵抗はおすす は2つのコンプリメンタリー・コモン・エミッタ・トランジスタが用いら めできません。 れています。これにより、出力は10mA負荷で各レールから125mV 以内まで振れることができます。出力段のゲイン及び、オペアンプ のオープンループ・ゲインは、負荷抵抗に依存します。 V CC −1.5kΩ 1.5kΩ + V CC V OUT V CC V EE 図22.簡略化した構成図 REV.0 5 AD8614/AD8644 デバイスが消費する電力は、次のように計算します。 18V PDISS=ILOAD×(Vs−VOUT) V IN ここで、 261Ω AD86x4 VOUT ILOADは、AD86x4出力負荷電流 Vsは、AD86x4電源電圧 VOUTは、AD86x4出力電圧 図24は、デバイスが過熱しているかどうかを知るのに便利 図23.出力短絡保護 な方法です。最大安全消費電力は、パッケージの種類とパ ッケージ周囲の温度によってグラフから読み取れます。前 入力過電圧保護 他の半導体デバイスと同じく、入力がどちらかの電源電圧 述の式を用いれば、P DISSがデバイスの電力軽減曲線を越え ているかどうかは、容易にわかります。正常動作を確実に を超える条件が存在するときは、必ず入力過電圧特性に注 得るため、図24に示す推奨軽減曲線を守ることが重要です。 意を払う必要があります。過電圧が生ずると、電圧レベル 及び異常電流の大きさに応じてアンプがダメージを受けて 1.5 しまいます。入力電圧がどちらかの電源を0.6V以上越える 14ピンSOICパッケージ θJA = 120℃/W と、内部ピン接合部が通電し、電流が入力から電源へと流 最大消費電力 – W れます。図22に見るようにAD8614/AD8644は、各入力と直 列に1.5kΩの抵抗を備えており、電流を制限する補助として います。入力電流は5mA以下に制限されている限り、有害 ではありません。電圧が大きいため5mA以上の電流が流れ 1.0 14ピンTSSOPパッケージ θJA = 180℃/W 0.5 5ピンSOT-23パッケージ θJA = 230℃/W る場合、外部直列抵抗を追加します。抵抗の大きさは、最 大過電圧を5mAで割って、内部の1.5kΩを引くと計算できま す。例えば、入力電圧が100Vに達する場合、外部抵抗は 0 –35 (100V/5mA)−1.5kΩ=18.5kΩとなります。入力に過電圧 がかかる場合、片方または両方の入力と直列に抵抗を配置 –15 5 25 45 周囲温度 – ℃ 65 85 図24.5ピン、14ピン・パッケージの最大消費電力対温度 します。アンプの一般的な過電圧特性について詳しくは、 当社文献センターから入手できる“1993 System Applications 未使用のアンプ クアッド・パッケージで未使用のアンプは、1kΩのフィー Guide”をご参照ください。 ドバック抵抗を介して反転入力と出力を接続し、非反転入 出力位相の反転 AD8614/AD8644は、入力電圧が電源レール内に制限されて 力はグランド電位に接続したユニティ・ゲイン・フォロワ ーにすることを推奨します。 いる限り、位相反転に耐性があります。出力は位相を変え ませんが、入力過電圧によって大電流が生じてデバイスを 損なうことがあります。入力電圧が電源電圧を超える可能 容量性負荷ドライブ AD8614/AD8644は、優れた容量性負荷ドライブ能力を発揮 性があるアプリケーションでは、前述の過電圧保護を用い します。大容量性負荷でも安定していますが、容量性負荷 る必要があります。 が増大するとアンプ帯域幅が低下します。 大容量性負荷をAD8614/AD8644出力から直接ドライブする 消費電力 AD8614/AD8644が安全に消費できる最大電力は、接合温度 ときは、過渡応答を改善するために、緩衝ネットワークを の上昇により制限されます。最大安全接合温度は150℃で、 らグランドに接続された直列のR-Cを容量性負荷と並列に配 これを超えるとデバイスの性能が悪くなります。最高温度 置しています。構成を、図25に示します。このネットワー を瞬間的に超えることがあっても、チップ温度が下がると クは、アンプの帯域幅は増大しませんがオーバーシュート すぐに適正な回路動作を回復します。デバイスを長期間 量を著しく低下させます。 用いることができます。ネットワークは、アンプの出力か 「過熱」状態にしておくと、恒久的に破損してしまいます。 AD86x4の内部接合温度を計算するには、以下の式を用います: 5V TJ=PDISS×θJA+TA ここで、 V OUT AD86x4 AD86x4 TJ=AD86x4接合温度 V IN PDISS=AD86x4消費電力 RX CL CX θJA=AD86x4パッケージの温度抵抗。接合から周囲温度。 図25.緩衝ネットワークによる容量性負荷の補償 TA=回路の周囲温度 6 REV.0 AD8614/AD8644 緩衝ネットワークの最適値は、容量性負荷のサイズに基づ 5V いて経験的に決定します。表Ⅰは、負荷容量に対する緩衝 5V VDD ネットワーク値のいくつかの例を示しています。 VDD 28 表Ⅰ 大容量性負荷の緩衝ネットワーク 負荷容量(CL) 緩衝ネットワーク(Rs、Cs) 0.47nF 4.7nF 47nF 300Ω、0.1μF 30Ω、1μF 5Ω、1μF C1 100μF 10 2 U1-A 1 4 LEFT OUT 35 R3 20Ω R1 2kΩ 3 5 AD1881 (AC'97) 6 RIGHTOUT 36 ダイレクト・アクセス構成 図26は、600Ω送信システム用の5V単電源送受信電話線イン C2 100μF 7 U1-B VSS 9 8 ターフェースの構成です。トランス結合の600Ω線で信号の 簡略化のため他のピンを省略 R4 20Ω R2 2kΩ U1 = AD8644 全二重送信が可能です。アンプA1は、モデムの出力ドライ 図27.PC-99対応ヘッドフォン/ラインアウト・アンプ ブの要求に合わせてゲインを調整できます。A1とA2はとも に、トランスに対して可能な限り大きな差動信号を供給す 出力アンプからのゲインが必要な場合は、図28のよう に別途4つの抵抗を加えます。AD8644のゲインは、以 下の式で設定できます。 るように設定します。+5V単電源で可能な信号の最大は、 600Ωのインピーダンスを持つ通信ラインに対してほぼ 4.0Vp-pです。アンプA3は、通信ラインから受信信号を取り 出す差動アンプの働きをします。受信信号はA4によって増 Av= 幅されます。また、A3は送信信号が受信信号を妨害しない R6 R5 ようにします。A4はA1と同様に、モデムの入力信号の要求 に合わせてゲインを調整できます。標準の抵抗値では、SIP 5V (シングル・インライン・パッケージ)フォーマットの抵抗 R6 20kΩ VDD アレイを使用できます。これをAD8644の14ピンSOICまたは 5V VDD 38 TSSOPパッケージと組み合わせれば、コンパクトな回路を LEFT OUT 35 構成できます。 C1 100μF 10 2 R5 10kΩ U1-A 4 1 3 R3 20Ω R1 2kΩ 5 P1 Txゲイン 調整 2kΩ R3 360Ω 電話線へ 1 1:1 C1 R1 10kΩ 0.1μF 2 A1 R5 10kΩ 6.2V ZO 600Ω VREF R2 9.09kΩ RIGHTOUT 36 6 7 A2 R10 10kΩ 2 R11 10kΩ R12 10kΩ 3 A3 1 R14 R13 10kΩ 14.3kΩ U1-B 5 A4 9 8 R4 20Ω R2 2kΩ VSS R6 20kΩ 簡略化のため他のピンを省略 R8 10kΩ AV = U1 = AD8644 R6 R5 = +6dB WITH VALUES SHOWN 図28.PC-99対応ヘッドフォン/スピーカー・アンプ、 ゲインあり P2 Rxゲイン 調整 受信RxA 2kΩ 6 C2 100μF 7 R7 10kΩ 5 10μF R9 10kΩ 6 R5 10kΩ 5V DC R6 10kΩ A1, A2 = 1/2 AD8644 A3, A4 = 1/2 AD8644 AD1881 (AC97) 送信TxA 3 6.2V T1 MIDCOM 671-8005 27 7 C2 0.1μF AD1881からリファレンスが供給されるので、どちらの回路 にも入力結合コンデンサは不要です。 出力ジャックやヘッドフォンの配線が不意にグランドにシ 図26.モデム用の単電源ダイレクト・アクセス構成 ョートした場合、R4とR5はAD8644の出力を保護するのを 助けます。出力結合コンデンサC1とC2はヘッドフォンから ヘッドフォン/マイクロフォン用のワンチップ・プリアンプ 高出力電流性能のおかげで、AD8644はコンピュータの音声 の直流をブロックし、次のコーナー周波数のハイパスフィ ルタを作ります。 出力ジャックを駆動する優れたアンプとなります。図27は、 AD8644をACコーデックとインターフェースさせ、ヘッド f−3 dB = フォンやスピーカーを駆動するところを示しています。 1 2πC1(R 4 + R L ) ここで、RLは、ヘッドフォンの抵抗です。 REV.0 7 AD8614/AD8644 残りの2つのアンプは、低電圧マイクロフォンのプリアンプ として用いられます。AD8614(シングル)は、スタンドアロン スパイスモデル AD8614/AD8644アンプのスパイスモデルは、当社ウェブサ のマイクロフォンのプリアンプとして用いられます。 図29参照。 イトからダウンロードできます(http://www.analog.com)。 10kΩ レール to レール出力スイングなど、多くのAD8614/AD8644 5V AV = 20dB パラメータを正確にシミュレートしています。マクロモデ 2.2kΩ 1kΩ ルの出力電圧対出力電流特性は、実際のAD8614/AD8644の 1μF 性能と同じで、レール to レールのアンプには重要なポイン MIC 1 IN 21 MIC 1 10kΩ AD1881 (AC'97) 圧ノイズ、CMRRとPSRR対周波数、過渡応答など、多くの 5V AV = +20dB AC特性も正確にシミュレートしています。高度の正確さを 2.2kΩ 1kΩ 1μF 備えたAD8614/AD8644マクロモデルは、どのアンプにも有 MIC 2 IN 22 VREF トです。同時に、ゲイン帯域幅積、位相マージン、入力電 D9168-2.7-2/00,1A マクロモデルは、オフセット電圧、入力同相モード範囲、 効な最も信頼できて、現実に近いモデルです。 MIC 2 27 図29.マイクロフォン・プリアンプ 外形寸法 サイズはインチと(mm)で示します。 5ピンSOT-23 (末尾RT) 0.1181 (3.00) 0.1102 (2.80) 0.0669 (1.70) 0.0590 (1.50) 5 1 4 2 0.1181 (3.00) 0.1024 (2.60) 3 ピン1 0.0374 (0.95) BSC 0.0748 (1.90) BSC 0.0512 (1.30) 0.0354 (0.90) 0.0079 (0.20) 0.0031 (0.08) 0.0571 (1.45) 0.0374 (0.95) 0.0059 (0.15) 0.0019 (0.05) 実装面 0.0197 (0.50) 0.0138 (0.35) 10˚ 0˚ 0.0217 (0.55) 0.0138 (0.35) 14ピンTSSOP (末尾RU) 14ピン狭幅SOIC (末尾R) 0.201 (5.10) 0.193 (4.90) 0.256 (6.50) 0.246 (6.25) 0.1574 (4.00) 0.1497 (3.80) 1 14 8 1 7 ピン1 0.0098 (0.25) 0.0040 (0.10) 7 0.2440 (6.20) 0.2284 (5.80) 0.0688 (1.75) 0.0532 (1.35) ピン1 0.006 (0.15) 0.002 (0.05) 実装面 0.0433 (1.10) MAX 0.0256 (0.65) BSC 0.0118 (0.30) 0.0075 (0.19) 0.0079 (0.20) 0.0035 (0.090) 0.0500 実装面 (1.27) BSC 8˚ 0˚ 0.0192 (0.49) 0.0138 (0.35) 0.0099 (0.25) 0.0075 (0.19) 0.0196 (0.50) x 45˚ 0.0099 (0.25) 8˚ 0˚ 0.0500 (1.27) 0.0160 (0.41) 0.028 (0.70) 0.020 (0.50) このデータシートはエコマーク認定の再生紙を使用しています。 8 REV.0 PRINTED IN JAPAN 8 0.177 (4.50) 0.169 (4.30) 14 0.3444 (8.75) 0.3367 (8.55)