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発光ダイオード・発電機・コンデンサー

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発光ダイオード・発電機・コンデンサー
第
☆回
発光ダイオード・発電機・コンデンサー
1 発光ダイオード(LED) 1
▼1 発光ダイオードを使った信号機
けい じ ばん
新しい信号機,駅の電光掲示板,ビルのかべにある大型テ
レビなどをよく見ると,光っているのは小さな点のようなも
のだと気づきます。この小さな点のようなものは,発光ダイ
オード
(LED)という部品です。発光ダイオードは,LED
電球にも使われています。
参 考
1993年に青色に光る発光ダイオード
⑴ 発光ダイオードのつくり 2,3
発光ダイオードには,+極と-極があります。発光ダイ
オードが光るのは,+極から電流が流れたときだけです。
が開発され, さまざまな色が表現できるように
なった。
▼2 発光ダイオード
(電気用図記号)
反対につなぐと光りません。+極と-極は足の長さで区別
することができ,長い方が+極,短い方が-極です。
⑵ 豆電球とのちがい
+極
−極
発光ダイオードも豆電球も電流が流れると光りますが,
(+極)
(−極)
発光ダイオードには豆電球と比べて次のようなちがいがあ
➡足の長い方が+極。
ります。
注 意 電気用図記号は,三角形がぬりつぶさ
れているもの,矢印がないもの,矢印が左ななめ
① +極から電流が流れないと光らない。
② 小さな電力で光る。電気を光に効率的に変える。
上を向いているものなどもある。
▼3 電流の向きと光り方
③ こわれにくく,長く使うことができる。
参 考 発光ダイオードに加える電圧が小さいと,電流が流れず光らない。
2 電気をつくる,ためる,使う
電気をつくることを発電,発電するための機械を発電機と
いいます。発電機によってつくられた電気は, 電気器具に
よって光,運動,音などに変えることができます。また,電
➡発光ダイオードの+極から電流が流
れると光る。
気をためてから使うこともできます。
▼4 手回し発電機
⑴ 手回し発電機
① 手回し発電機のしくみと使い方 4,5
歯車
+極
−極
クリップ
手回し発電機にはモーターが入っています。ハンドル
でん き し
モーター
でん じ しゃく
(電磁石)
が回り,この
を回すとモーターのじくと電機子
ときに電気がつくられます。モーターに電流を流すと電
ハンドル
機子が回りますが,これとは反対のことが起こっている
▼5 手回し発電機どうしをつなぐ
わけです。手回し発電機のハンドルは,手回し発電機や
つないだ電気器具がこわれないように,速く回しすぎな
いようにします。また,発光ダイオードや電子オルゴー
ルのように+極と-極の区別がある電気器具とは,手回
し発電機と電気器具の+極どうし,-極どうしをつなぐ
ようにします。
➡片方のハンドルを回すと,もう片方
のモーターに電流が流れ,ハンドル
が回る。
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第☆回 発光ダイオード・発電機・コンデンサー
② ハンドルの回す速さ,向きを変える 6
手回し発電機に豆電球,発光ダイオード,モーター,電子オルゴールを別々につなぎ,ハン
ドルを回す速さと向きを変えて電気器具のようすを比べます。
6の表のAとBより,ハンドルを速く回すと,電流が大きくなることがわかります。また,
AとCより,ハンドルを回す向きを反対にすると,電流の向きが反対になることがわかります。
▼6 ハンドルの回し方と電気器具のようす
ハンドルの回し方
豆電球
発光ダイオード
モーター
電子オルゴール
A 右回りにゆっくり
光った
光った
回った
音が鳴った
Aより明るく光った
Aより明るく光った
Aより速く回った
Aより大きな音で鳴った
光らなかった
Aとは逆向きに回った
音が鳴らなかった
B 右回りに速く
C 左回りにゆっくり Aと同じ明るさで光った
③ ハンドルの手ごたえを比べる
手回し発電機に豆電球と発光ダイオードを別々につなぎ,それぞれを光らせたときのハンド
ルを回す手ごたえを比べます。すると,豆電球よりも発光ダイオードの方が,手ごたえが軽く
なります。このようになるのは,豆電球よりも発光ダイオードの方が,光っているときに流れ
る電流が小さいからです。ハンドルを回す手ごたえは,電流が大きいほど強くなります。
⑵ コンデンサー
▼7 コンデンサーに電気をためる
① コンデンサーに電気をためる 7
+端子
コンデンサーは,電気をためることができる部品です。
コンデンサー
+極
たん し
コンデンサーには+端子と-端子があり,電気をためる
かん
ときは,コンデンサーの+端子と発電機や乾電池の+極
−端子
−極
を,コンデンサーの-端子と発電機や乾電池の-極をつ
なぐようにします。
② コンデンサーにためた電気を使う 8,9
手回し発電機にコンデンサーをつなぎ,一定の速さで
決められた回数ハンドルを回してコンデンサーに電気を
➡コンデンサーの+端子に発電機の+
極をつなぐ。電気がたまるにつれて,
ハンドルは軽くなる。
▼8 ためた電気を使う
ためます。その後,すばやくコンデンサーをはずしてか
ら豆電球や発光ダイオードにつなぎ,豆電球や発光ダイ
オードが光った時間を比べます。
注 意 光った時間を測ったあとは,コンデンサーの+端子と-端子をショート
させ,コンデンサーにためた電気をなくしておく。
9の表のように,ハンドルを回す回数が多いほど,豆
電球の光った時間が長くなっています。このことから,
ハンドルを回す回数が多いほど,コンデンサーにたまる
電気の量が多くなることがわかります。また,ハンドル
を回す回数が同じとき,豆電球よりも発光ダイオードの
方が長く光っています。このことから,豆電球よりも発
光ダイオードの方が,光っているときに使う電気の量が
少ないことがわかります。
➡コンデンサーの+端子から電流が流
れるので,+端子と発光ダイオード
の+極をつなぐ。
▼9 電気器具が光った時間の例
回す回数
豆電球
発光ダイオード
10 回
9秒
1分 30 秒
20 回
30 回
14 秒
16 秒
2分 20 秒
3分以上
発光ダイオード(LED) 発電機 コンデンサー
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1 右の図は,新型の信号機などに使われている,電流が
1
流れると光る部品を表しています。これについて,次の
⑴
問いに答えなさい。● 1
⑴ 図の部品を何といいますか。
⑵ 図の部品をアルファベット3文字で何といいます
か。
⑵
⑶
⑷①
⑶ 図の部品には+極と-極があります。+極は足の長い方ですか,
短い方ですか。
⑷ 次の文は,図の部品を光らせる方法について述べたものです。
②
③
にあてはまることばを+極,-極からそれぞれ選びなさい。
図の部品が光るのは, 電流が ① から流れたときである。
よって,乾電池を使って図の部品を光らせるためには,図の部品
の+極と乾電池の ② を,図の部品の-極と乾電池の ③ を
つなぐようにする。
2 電気をつくったりためたりすることについて,次の問いに答えな
さい。● 2
⑴ 電気をつくることを何といいますか。
⑵ 次の文は,手回し発電機で電気をつくるしくみについて述べた
ものです。 にあてはまることばを答えなさい。
手回し発電機の中には が入っている。ハンドルを回すと
のじくが回り,このときに電気がつくられる。
⑶ 手回し発電機のハンドルを回す速さを速くすると,電流の大き
さはどうなりますか。
⑷ 手回し発電機のハンドルを回す向きを反対にすると,電流の向
きはどうなりますか。
⑸ 手回し発電機に豆電球と発光ダイオードを別々につないで光ら
2
⑴
⑵
⑶
⑷
⑸
⑹
⑺
⑻
せたとき,ハンドルを回す手ごたえが強かったのは豆電球と発光
ダイオードのどちらですか。
⑹ 右の図は,電気をためることができる部品です。図
の部品を何といいますか。
⑺ 図の部品に電気をためるとき,乾電池や手回し発電
機の+極とつなぐのは,+端子,-端子のどちらです
か。
⑻ 同じ量の電気をためた図の部品と発光ダイオード, 豆電球を
別々につないで光らせたとき,長い時間光ったのは豆電球と発光
ダイオードのどちらですか。
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第☆回 発光ダイオード・発電機・コンデンサー
基 本 問 題
発光ダイオードについて,次の問いに答えなさい。
1
1
⑴ 発光ダイオードは,アルファベット3文字で何とよばれますか。
⑵ 次の図のように発光ダイオードと乾電池を接続したところ,
光った発光ダイオードが2つありました。それはどれとどれです
⑴
⑵
か。図中のA~Dから2つ選び,記号で答えなさい。
C
A
B
D
2 右の図のような手回し発電機をいくつ
2
かの器具とそれぞれつなぎ,つくった電
気を利用しました。これについて,次の
⑴
問いに答えなさい。
⑴ 手回し発電機とプロペラつきモー
ハンドル
ターをつないでからハンドルを右に回すと,プロペラが回りまし
た。
⑵
①
②
①
②
① ハンドルを回す速さを速くすると,プロペラの回る速さはど
うなりますか。
② プロペラを逆に回すためには,ハンドルをどのように回せば
よいですか。
⑵ 手回し発電機と豆電球,発光ダイオードを別々につないでから
ハンドルを回すと,どちらも光りました。
① 豆電球と発光ダイオードは,電気を何に変えるための器具で
すか。次のア~エから1つ選び,記号で答えなさい。
ア 熱 イ 光 ウ 運動 エ 音
② ハンドルを回すときの手ごたえは,発光ダイオードを光らせ
たときの方が軽くなりました。このようになるのは,発光ダイ
とくちょう
オードにどのような特徴があるからですか。次のア~エから1
つ選び,記号で答えなさい。
ア 光っているときに流れる電流が豆電球より小さいから。
イ 光っているときに流れる電流が豆電球より大きいから。
ウ +極から電流が流れないと光らないから。
エ -極から電流が流れないと光らないから。
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3 右の図のように手回し発電機どうし
3
をつなぎ,右の発電機のハンドルを回
⑴
すと,左の発電機のハンドルが回り始
めました。これについて,次の問いに
⑵
答えなさい。
⑴ 左の発電機のハンドルが回ったのは,右の発電機でつくった電
⑶
気が左の発電機の何に流れたからですか。
⑵ 右の発電機のハンドルを逆向きに回すと,左の発電機のハンド
ルの回り方はどうなりますか。
⑶ 右の発電機のハンドルから手をはなし,今度は左の発電機のハ
ンドルを回しました。右の発電機のハンドルはどうなりますか。
〔図1〕のように手回し発電機と部品Aをつなぎ,ハンドルを 20 回
4
回して部品Aに電気をためたあと,
〔図2〕のように部品Aを豆電球
につなぎかえ,豆電球が光った時間を調べました。さらに同じ実験
を,豆電球のかわりに発光ダイオードを用いて行いました。これに
4
⑴
⑵
ついて,あとの問いに答えなさい。
〔図1〕
部品A
〔図2〕
電気をためた
部品A
⑶
①
②
⑷
手回し発電機
豆電球
⑴ 電気をためることができる部品Aを何といいますか。
⑵ 〔図1〕のように部品Aに電気をためるとき,手回し発電機のハ
ンドルはどのような速さで回せばよいですか。次のア~エから1
つ選び,記号で答えなさい。
ア だんだん速くする。 イ だんだんおそくする。
ウ 一定の速さにする。 エ どのような速さでもよい。
⑶ 電気をためた部品Aと発光ダイオードをつなぐとき,どのよう
にすればよいですか。次の文の( )
からあてはまることばをそ
れぞれ選びなさい。
部品Aの①(+端子,-端子)
と発光ダイオードの+極をつなぎ,
部品Aの②(+端子,-端子)と発光ダイオードの-極をつなぐ。
⑷ 実験の結果,豆電球と発光ダイオードの光った時間はどうなり
ましたか。次のア~ウから1つ選び,記号で答えなさい。
ア 豆電球の方が発光ダイオードよりも長く光った。
イ 発光ダイオードの方が豆電球よりも長く光った。
ウ 光った時間は豆電球も発光ダイオードも同じくらいだった。
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第☆回 発光ダイオード・発電機・コンデンサー
第☆回 発光ダイオード・発電機・コンデンサー
基本問題 (P.5,P.6)
解答
トレーニング (P.4)
⑴ LED ⑵ B,D
1
解答
⑴ 発光ダイオード ⑵ LED
1
⑴ ① 速くなる。 ② 左に回す。
2
⑵ ① イ ② ア
⑶ 長い方
⑴ モーター
3
⑷ ① +極 ② +極 ③ -極
⑵ 逆向きに回る。 ⑶ 回る。
⑴ 発電 ⑵ モーター
2
⑴ コンデンサー ⑵ ウ
4
⑶ 大きくなる。 ⑷ 反対になる。
⑶ ① +端子 ② -端子
⑸ 豆電球 ⑹ コンデンサー
⑷ イ
⑺ +端子 ⑻ 発光ダイオード
解説
解説
⑵ LED 電球には,その名前のとおり,発光ダ
1
イオードが使われています。
⑶ 発光ダイオードの+極と-極は,足の長さ
で見分けることができます。
⑷ 発光ダイオードが光るのは,+極から電流
が流れるように乾電池や発電機とつないだ場
合だけです。
⑴ 発電をするための機械は,発電機といいま
2
す。
⑵ モーターに電流が流れると,中にある電機
⑵ 発光ダイオードの足は,
長い方が+極で
1
す。発光ダイオードの+極から電流が流れる
ようになっているものを選びます。
⑴ モーターに流れる電流が大きいほど,モー
2
ターは速く回ります。また,モーターに流れ
る電流の向きが反対になると,モーターの回
る向きは反対になります。
⑵ 豆電球も発光ダイオードも電気を光に変え
るものですが,発光ダイオードの方が小さな
電流で光らせることができるため,電気を効
率よく利用しているといえます。
子が回ります。これとは反対に,電機子を回
⑴ 右の発電機でつくった電気によって左の発
3
すと,電流が流れます。これと同じようなし
電機のモーターが回るため,左の発電機のハ
くみは,火力発電,水力発電,風力発電など
ンドルが回ります。この実験では,同時に両
でも用いられています。
方の発電機のハンドルを持たないように注意
⑶⑷ ハンドルを回す速さは電流(電圧)の大き
さに,ハンドルを回す向きは電流の向きに関
係しています。
します。
⑵ ハンドルを逆向きに回すと,電流の向きが
逆になります。
⑸ ハンドルを回す手ごたえが強いのは,電流
⑶ 左の発電機のハンドルを回したときも,右
が大きいときです。発光ダイオードよりも豆
の発電機のハンドルを回したときと同じよう
電球の方が光っているときに流れる電流が大
になります。
きいため,手ごたえが強くなります。なお,
⑵ コンデンサーに電気をためるときは,手回
4
手回し発電機に何もつながないときは,電流
し発電機の+極とコンデンサーの+端子をつ
が流れないため,ハンドルを回す手ごたえは
なぐようにすることにも注意します。
とても軽くなります。
⑺ +端子と-端子をまちがってつなぐと,コ
ンデンサーがこわれることがあります。
⑻ 発光ダイオードは,豆電球よりも光るとき
に使う電気の量が少ないため,長い時間光り
⑶ 電気をためたコンデンサーからは,+端子
から電流が流れます。発光ダイオードは+極
から電流が流れないと光らないため,コンデ
ンサーの+端子と発光ダイオードの+極をつ
なぐようにします。
ます。このように光る時間を比べるときは,
⑷ コンデンサーにためた電気の量は同じなの
コンデンサーにためる電気の量が同じになる
で,発光ダイオードの方が長く光ったことか
ようにします。
ら,発光ダイオードは豆電球よりも光るとき
に使う電気の量が少ないといえます。
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