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What`s new in NX 7 Fact Sheet (Japanese)

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What`s new in NX 7 Fact Sheet (Japanese)
NX
NX 7の新機能
fact sheet
www.siemens.com/plm
Siemens PLM Software
概要
シーメンスPLMソフトウェアのNX™ 7製品開発ソリューションは、設計、エンジニアリング、および製造における生産性の定義を変え
るものです。最新版のNX 7は、モデリング、デジタル・シミュレーション、金型設計、およびNCプログラミングにおける効果的な多
くの新機能や高度化された機能を通じて、製品開発の効率性、スピード、そして品質の向上を進める企業を支援します。NX 7ではシ
ーメンスのHD PLMテクノロジフレームワークもサポートされており、製品開発プロセス全般にわたる意思決定内容の改善を図ること
ができます。
利点
適切な意思決定を可能にする直感
的なレポート機能
短時間で効率的な製品開発
PLM情報の有益な活用
迅速な検証と問題解決
迅速かつ簡単な形状モデリング
より使いやすくなったインポート
モデル
解析処理を高速化
1つのシステムで複数のCAEソリ
ューションを利用
CAEによる予測内容の信頼性が向
上
CMM検査プログラミングの時間
を最大80%短縮
ブリスクとインペラ用のNCプロ
グラムの作成時間を半減
ツールパスの計算時間を50%短縮
HD3D
シーメンスPLMソフトウェアではHD3D環境を利用して、製品開発ソリューションにHD-PLM
テクノロジを導入しています。世界各地に分散した製品開発環境下では、状況の把握、コラ
ボレーション、および意思決定を行うのに多くの情報が必要です。HD3DはHD-PLMテ
クノロジフレームワークの中で、NXと業界をリードするシーメンスのデジタルライフサイク
ル管理システムTeamcenter®を組み合わせることで、これらの情報を視覚的かつ直感的にわ
かりやすく提供します。HD3Dは、製品開発における意思決定をサポートし、ユーザに適切
なコンテキストを提示する分析ソリューションを提供し、業務の遂行を支援します。また、
直感的にわかりやすく情報を表示し、意思決定内容を確立された理論に照らし合わせて評価
します。
HD3Dでは、インタラクティブなナビゲーションによりPLMデータを視覚的に把握でき、必
要に応じて詳細を確認することができます。製品の3D表示を見ることで簡単に状況を把握で
きるため、プロジェクトの状況、設計変更、チームの役割分担、課題、問題、コスト、サプ
ライヤなどの属性に関する質問に素早く回答できます。色分け、画面上のタグ、凡例により、
製品開発の問題や判断基準を視覚的に素
早く評価、理解することができます。
HD3D Visual Reportingは、製品および
プロセス情報を3D環境で直接的に表示
および操作するための新製品です。HD3D
Visual Reportingにより、ユーザは製品お
よびプロセスの基準に基づいて、インタ
ラクティブにレポートを作成、編集、
実行、保存、および共有することがで
きます。ユーザは、任意のNX部品プロ
パティおよび属性、またはTeamcenter
で管理される任意のプロパティからレ
ポートデータを選択できます。選択し
た範囲のコンポーネントのみをレポー
トに含めることもできます。
HD3D Visual Reportingにより、設計上の重要な意思
決定に社内の情報を幅広く活用できます。
NX
fact sheet
レポート結果は、コンポーネント・モデルの色分け、タグ、凡例、透明度、図などを使用して
NXグラフィックウィンドウに表示されます。HD3Dレポート機能では、ユーザは専用のクエリを
使用することで、プロジェクトのステータスの確認、最近行われた変更の特定、問題の認識およ
び解決、所有者、サプライヤ、コストなどの情報の確認を効率的に行うことができます。
HD3D Visual Reportingには、そのまま利用できるレポートが一式用意されています。設計チー
ムでは、このレポートを利用して、よくある質問の答えを得ることができます。インストール直
後から、所有者、チェックアウト、部品の完成度、プロジェクト、負荷状況などに関連したレポ
ートがすぐに利用できます。ユーザは必要に応じて、簡単にレポートの入力条件を変更すること
や、レポート定義ダイアログを利用してカスタムレポートを作ることができます。
インタラクティブなタグや詳細
なダイアログを利用して、細か
な情報を確認できます。
チェック時間を短縮し、品質を向上させるHD3D検証機能。HD3Dは、標準ベースの検証に使用
するチェック用ツールであるNX Check-Mateにも実装されています。NX Check-Mateは、CADデ
ータの整合性および品質を確保し、企業標準および業界標準に準拠しているかどうかを監視しま
す。HD3Dでは、インタラクティブで視覚的な新しいユーザインターフェースを利用して、検証
ツールを強化しています。これにより、検証の定義、検証チェックの実行、結果の確認、および
問題の解決をアクティブなNXセッションで行うことが可能になっています。また、テストのステ
ータスや問題が一目でわかるように、検証テストの結果を示すグラフィック・タグを3D製品モデ
ルに表示することもできます。さらに、問題を迅速に解決できるように、グラフィック・タグか
ら直接部品を選択して開き、モデルを編集して、問題を修正できるようになっています。
問題に関するコミュニケーションの改善、解決のスピードアップ。HD-PLMテクノロジフレー
ムワークは問題解決を早め、コラボレーションも強化します。HD3D Check-Mateユーザイン
ターフェースは、検証チェックの結果をTeamcenterの問題管理ツールとリンクさせます。ユー
ザは、製品に関する問題をHD3D Check-Mateからすぐに報告し、Teamcenterによるコミュニ
ティ・コラボレーションの中で設計内容のレビューや承認プロセスの一部として、この問題に
関する視覚的な情報を製品チームと共有できます。直感的で視覚的な表示と、早い問題解決に
つながるシステマティックな追跡が、製品チームが設計上の問題を明確に理解する上での助け
となります。
NXによる設計
スケッチベースの高速モデリング。NXでは、新しいツールにより、ジオメトリを最初から作成
するときのスピードが50%も速くなります。ダイレクトスケッチング機能、自動寸法作成機能お
よびワンピック配置機能を使うことで、描画、拘束、位置決め、およびスケッチの編集を素早く
簡単に行い、押し出し、回転、またはスイープさせるこ
とでジオメトリフィーチャを作成できます。NX 7では、
ブーリアン演算でのジオメトリの生成、結合、またはカ
ットに関する設計意図を推測することで、ユーザ入力の
必要性を減らしてフィーチャの作成速度を向上させてい
ます。NXの再利用ライブラリを使用することで、スケ
ッチおよび2Dオブジェクトの保存、共有、および読み
込みを簡単に行えます。
無駄をなくしたフリーフォーム・モデリング。最新版の
NX 7では、フリーフォーム設計にシンクロナス・テク
ノロジを組み込みました。どのようなジオメトリ(イン
ポートモデルも含む)にも使用できる高度な形状ツー
ルキットによって、通常のフリーフォーム・モデリン
グで必要な、手間のかかるステップが、50%以上軽減
されます。
新しいフリーフォーム・モデリング
・ツールでは、アイソパラメトリッ
クカーブを使って素早く簡単に変更
が行えるようになっています。
NX
fact sheet
フリーフォーム・モデリング・ツールにより、ユーザは
ソリッドまたはサーフェス、アナリティックまたはB-rep
ジオメトリから作業を始めることができます。拘束ポイ
ント、サーフェスポールおよびハンドルを動かすことで、
アイソパラメトリックカーブを挿入し、有機的な形状モ
デリングを簡単に行えます。単純な押し込みおよび引き
出しによる形状作成を利用すれば、複雑なフリーフォー
ムモデルを作成するためにサーフェス設計のエキスパー
トになる必要はありません。サーフェスの選択および解
NXの高度な形状機能を使用して、サ
析ツールは、ユーザが連続性、ブレンディング、および
ーフェスポールを直接移動させるこ
屈折部を調整して美しい外観を作り出す上での助けとな
とができます。
ります。これらの新しい独自のツールを使用することで、
詳細な編集が可能な、複雑なフリーフォームジオメトリ
を非常に迅速かつ柔軟に作成、変更できます。ユーザのフリーフォームモデルは、構想段階から
量産段階までのあらゆる段階で、完全に再利用することができます。
シンクロナス・テクノロジにより設計をスピー
ドアップ。NXでは、履歴ベースのモデリングが
持つパワーとシンクロナス・テクノロジが持つ
スピードおよび柔軟性が組み合わせられていま
す。NX 7におけるシンクロナス・テクノロジの
大幅な機能強化により、データの作成や変更が
素早く簡単にでき、他のCADシステムでもデー
タの操作をより効率的に行えるようになりまし
た。
NXでは、インポートモデルの最適化に関する新
フェースの最適化によってインポートモデルの
作業を効率的に行えます。
機能によって、インポートまたは変換されたジオ
メトリの使用が効率良く行えます。このソフト
ウェアでは、フェースを最適化するために、サーフェス・タイプを単純化し、フェースをマージ
し、エッジの精度を高め、Bサーフェスをローリング・ボール・ブレンド・フェースに変換して
編集を簡単に行えるようにしています。その他のシンクロナス・モデリング拡張機能として、改
善された選択意図オプションや、パターン化されたフィーチャ、薄肉部品、アセンブリ操作およ
び断面編集の作業を行うための新しいツールが含まれています。
NX 7では、断面のカーブを編集
することでモデルを簡単に変更で
きます。
必要に応じて設計意図やインテリジェンスを追
加。NX 7では、シンクロナス・モデリングを行
うときにパラメトリックフィーチャを作成する
オプションが用意されています。このオプション
によって、フィーチャのパラメータが保持され、
ジオメトリをより簡単に編集することができま
す。また、NX 7では寸法のロックおよび固定拘
束を追加することで、サイズまたは位置がずれ
ることを防止できます。これらのツールにより、
履歴なしまたはパラメータ操作のできないモデ
ルにも効果的に設計ルールを追加できます。
寸法のロックによってサイズまたは位置を固
定し、設計意図を維持できます。
再利用を推進。NXの再利用ライブラリは、ライ
ブラリコンポーネントをNX上のモデルに追加す
るための「コンポーネントファースト」プロセスを搭載することによって、高機能化されていま
す。再利用ライブラリからアセンブリにコンポーネントを追加する場合に、コンポーネントを選
択し、取り付け穴を作成する前にコンポーネントを配置することができるようになりました。コ
ンポーネントに関連付けられた取り付け穴は、コンポーネントをアセンブリに挿入したときに自
動で作成されます。効率化されたこのワークフローは直感的にわかりやすく、複数の操作を組み
合わせて自動化することで、アセンブリプロセスを加速させます。
NX
fact sheet
展開、アンフォーミング、および成形性解析用の新しいアドオンアプリケーション。NXのOnestep Formability Analysisは、コストのかかる試作を廃止して再設計にかかる時間を短縮するこ
とができる、新しいアプリケーションです。高速で精度の高いFEMベースの計算機能を利用し、
複雑な形状を持つ板金部品の構造を解析して製造可能性を検討することで、薄肉化、応力、ひず
みおよびスプリングバックを予測することができます。また、正確な展開形状を作成するために
も、このアプリケーションを使用することができます。
NXによる2D設計と図面作成
高度な2D設計と図面作成:NX DraftingPlus。NX DraftingPlus は、2D設計や図面作成の要件を
複雑な形状を持つフリーフォ
ームジオメトリの成形性を予
測し、展開形状を作成できま
す。
満たし、2Dおよび3Dのワークフローをサポートするために作られた新しい製品です。これは
NX Draftingと完全に統合されており、2D設計やレイアウト機能を必要とするお客様、また従来
の2次元図面を維持し、再利用したいお客様のために、一連の2次元図面作成ツールを提供して
います。
NX DraftingPlusに備わっている高度な機能には、
NX Draftingのツールバーやメニューからアクセス
でき、NXのインターフェース、およびロールや
ラジアルメニューなどのすべてのインターフェ
ースカスタマイズ機能を使用することができま
す。NX DraftingPlusの機能は、3Dモデルから図
面を作成するときにも、2次元図面をゼロから作
成するときにも利用することができ、NXとのデー
タの互換性も完全に維持されます。
NX DraftingPlusには、強力なカーブ作成機能や
NX DraftingPlusが、2D設計から3Dモデルへの
自動変換を行います。
2D設計の変更ツールセットが用意されています。
自動寸法作成などの新しいスケッチ機能、そして
無限長の直線のようなNX DraftingPlusのツールが、2Dのワークフローに対する優れたサポート
を提供します。標準ビューに加え、ビュー作成および方向ツール、表示プロジェクト、ダイナミ
ックプレビューおよびインテリジェントマージンにより、NX DraftingPlusには最新のビュー作
成機能がもたらされています。
カスタムシンボルを扱うための、一貫性のある単一のシステムを提供するため、NX Draftingお
よびNX DraftingPlusの両方で、シンボルの管理にNXの再利用ライブラリが利用されています。
NX DraftingPlusには、I-deas®のシンボルや、ASC/DWG、DXF/DWGおよびIGESなどの図面デー
タを直接読み込む機能があります。この機能により、ユーザはI-deasの2Dデータの中にある既
存のシンボルや、その他のほとんどの2Dシステムからのデータを利用できるようになります。
NX DraftingPlusに備わった3Dへのコピー機能により、ジオメトリを作成せずに効率よく2D設計
を3Dモデルに変換できます。この作業手順により、ユーザは、従来の2D設計を新たな3Dモデル
へと移行させることが可能になります。
スタンドアロンの2D CADソリューション:NX Power Drafting。NX DraftingPlusの機能は、完全
な機能性を持ったNX Power Draftingと呼ばれるスタンドアロンソリューションでも利用するこ
とが可能です。このソリューションは、高い機能を持つスタンドアロンの2D設計および製図シ
ステムとして、NXの3Dソリッドモデルやアセンブリを利用して、詳細な量産用図面を作成する
ために使用できます。
製図の規格強化。NXでは、中国(GB)およびロシア(ESKD)の規格にも注目し、製図規格のサ
ポート機能が強化されています。設計者は、いずれかのオプションを選択することで、製図およ
び3D注記環境で200以上の製図規格に準拠した設定を構成することができます。
NX 7によるデジタル・シミュレーション
最新のNX 7では、モデリング効率の向上、および統合されるソリューションの増加とともに、
NXによるデジタル・ライフサイクル・シミュレーション・ポートフォリオが強化されています。
NX 7によってもたらされる新しい製品機能には、疲労解析や実験/解析モデルのコリレーション
NX
fact sheet
の機能が含まれています。さらにNX 7では、マルチボディダイナミクス、薄肉構造のモデリン
グ、ビーム・モデリング、メッシング、積層材、およびマルチフィジックス・ソルバーの機能が
強化されています。
設計とCAEの統合
CAE向けのシンクロナス・テクノロジ。設計とCAEが統合されたNXの環境は、ジオメトリ機能に
制限のあるスタンドアロンのCAEプロセッサに代わる、より効率的な選択肢です。解析担当者は、
ネイティブのジオメトリとインポートしたジオメトリの両方に対応するシンクロナス・モデリン
グを利用して、クリーンアップ、理想化および迅速な設計代替案の作成を行うことができます。
NXを使えば、CAE担当者は、ジオメトリの不完全なインポートによって発生するギャップや欠損
部分などの不正確な部分の修正に必要となる時間を短縮でき、解析に無関係なフィーチャを削除
することでモデルの理想化を行うことができます。最新版では、シート・ボディ・ジオメトリの
操作に関する機能も強化されています。
シンクロナス・テクノロジを使っ
てシート・ボディ・ジオメトリを
編集し、設計代替案を素早く解析
できます。
薄肉部品の新しいワークフロー。NX 7の新し
いワークフローにより、薄肉部品の解析に必
要なソリッド・ジオメトリのサーフェス・ジ
オメトリへの置換にかかる時間を最大で50%
短縮できることが実証されています。NXで
は、中立面機能および自動フリー・エッジ・
ステッチ機能の改良により初期のモデリング
にかかる時間が短縮され、ベースのジオメト
リに変更が加えられると解析モデルが自動的
に更新されるようになりました。
改善された6面体メッシュのワークフロー。
中立面機能およびステッチ機能が強化されており、
従来のツールでは、解析担当者がスイープメ
薄肉部品のワークフローが改善されています。
ッシュを作成できるようソリッド・ジオメト
リをパーティション化するのに、試行錯誤に
頼らざるを得ないことがよくありました。
NXでは、解析担当者がメッシュを作成する前に、ホディにスイープメッシュを作成できるかど
うかが視覚的に表示されるので、部品のジオメトリによっては、この試行錯誤のプロセスを最大
で80%削減できます。
NXでは、メッシュの作成前に、
ホディにスイープメッシュを作
成できるかどうかが、色分けし
たパーティションによって表示
されます。
複合積層材。解析担当者は、NXの幅広く使いやすいプラ
イおよび積層材の定義機能を使用することで、複合積層材
で作られた構造の評価ができます。NX 7を利用すること
で、FiberSimからプライデータをインポートしたり、イン
ポートしたFEメッシュモデルにプライを配置したりするこ
とができます。
ビーム・モデリング。従来のCAEツールでは、エンジニア
が複雑な断面形状を、解析に使用可能な同等の線要素に置
簡単に使える積層材定義機能。
き換えることが日常的に行われていました。また、一般的
なプリプロセッサに見られる線要素による表現は、すぐに
は理解できません。NX 7は、ビームの断面作成プロセスを
合理化することで生産性を改善し、モデルを迅速にビジュ
アル化して確認するための、直感的な方法をエンジニアに提供します。
NXのジオメトリエンジンで、ビ
ームの要素が直感的にわかりやす
くビジュアル化されます。
自動ボルト締結モデリング。従来の方法では、エンジニアは何時間もかけて剛体要素スパイダを
手作業で作成し、ボルト結合モデルを作成する必要があります。NX 7は、エンジニアが設計ジ
オメトリを見つけて使用し、このプロセスを自動化するのを支援します。また、簡単なマウス操
作で多くの結合部を作成できます。
NX
fact sheet
カスタマイズされたワークフロー
やダイアログを使って、繰り返し
行う解析を自動化できます。
自動化による効率化。NX Openアプリケーション・プログラム・インターフェースが強化され、
有限要素のモデリング、ソリューションプロセス、およびポストプロセッシングのコマンドが追
加されています。NX Openを使用することで、繰り返し作業を自動化でき、CAEプロセスに関す
るナレッジを収集できます。その後、設計チームはこれらの自動化されたシミュレーション・プ
ロセスを他のエンジニアリング部門や設計部門に配布し、各部門でシミュレーションをより簡単
に実行し、CAEのベストプラクティスを取り入れることが可能になります。これにより、ボトル
ネックの軽減、設計解析サイクルの効率化、よりタイムリーで正確なシミュレーションが可能に
なります。
統合されたマルチフィジックス・ソリューション
フレキシブル・ボディ・ダイナミクス。多くの製品では、弾性
のないメカニズムによる機構シミュレーションが提供されてい
ます。これに対してNX Motionは、統合された動的シミュレー
ション環境を提供している点で他の製品とは異なっています。
機構シミュレーションとは異なり、動的なモーション・シミュレ
ーションでは、ブッシング、スプリング、ダンパー、および新し
く追加されたフレキシブルボディを使用して、機械的な整合性を
考慮することができます。部品の変形によってメカニズムの形状
が変わり、重大な設計上の問題が発生する場合があるため、部品
の変形は重要です。弾性変形と剛体の動作を組み合わせた忠実度
の高いモデルを使用して、設計内容を検証することができます。
このため、急な衝撃や動作変化などの条件を評価したり、メカニ
ズムの性能や耐久性に与えるコンポーネントの変形の影響を検証
したりすることができます。
柔軟なボディダイナミクス
を使用して、実際の使用条
件下での部品性能を把握で
きます。
疲労解析。エンジニアは構造疲労解析を利用して、設計の寿命や
耐久性を予測します。解析担当者は、実際の荷重条件下で部品に
激しい振動や繰返し荷重が加わった場合に、部品に初期故障が発生するかどうかを確認できます。
NX 7には、疲労解析ウィザードと高度な疲労解析ソリューションという、疲労を評価するための
2つの新しい製品が導入されています。設計者や経験の浅いユーザは、NXの疲労解析ウィザードの
直感的にわかりやすいガイドに従うことで、強度の安全係数や疲労寿命などを計算できます。高度
な耐久性ソリューションでは、静荷重や過渡荷重、2軸応力、ノッチ効果などがサポートされてい
ます。このため、このソリューションは熟練したユーザが複雑な解析を行う場合にも役立ちます。
疲労解析では、繰り返し荷重によ
って初期故障が発生するかどうか
を確認できます。
流体(CFD)と熱解析。NXでは、複雑なシステムのモデル
化を行う新しい機能によって、流体および熱解析の生産性
が高められています。複雑なシステムの例としては、混和
性のある気体を含む混合気体や回転および無回転流などが
あります。長期的または一時的な問題を解決するときは、
新しい部分段階統合スキームを使用することで迅速に結果
を得ることができます。相対/絶対圧力およびせん断解の
流体オブジェクトのトレースや3D流体の結果が可視化さ
れるため、流体システムの動作を直感的に把握できます。
また、NX 7のユーザは、強化された性能、そしてアーティ
キュレーションによるモデルの熱伝達ソルバーの精度向上
の恩恵を受けることができます。ユーザは、温度を固定す
る機能を利用した一時的な時系列の位相変化などの、充実
したシミュレーション機能も利用できます。
複雑なシステムのモデリングに対応
する強力な流体解析機能。
ソルバーのサポート。NX 7では、複数のソルバーソリューションのサポートが拡張されていま
す。Nastran、Abaqus、およびAnsysの超弾性材料モデルが新たにサポートされたことで、非線
形材料を扱っているエンジニアは、それらの材料が製品性能に与える影響を理解しやすくなり
ました。ユーザは、直接的な複合固有値解析用のNX Nastran®のソリューションSOL 107および
NX
fact sheet
110を使用して、サーボメカニズムや回転システムの安定性の評価を行えます。またNXでは、
NX Nastran SOL 200による最適化解析や、新しいNX Nastranフレキシブル・ボディ・ソリュ
ーションもサポートしています。
統合された解析/テストのコリレーション
エンジニアはテストを置き換える前に、解析モデ
ルと実験データが一致することを確認する必要が
あります。高い度合いで解析モデルや結果が実験
データと相関している場合、解析モデルや解析ソ
リューションを性能の予測に使用できるという自
信を持つことができます。NX 7には、迅速な実
験/解析モデルのコリレーションと更新を可能に
する2つの新しい製品が追加されています。
実験データとのコリレーションに関する解析
NX有限要素(FE)モデル・コリレーション。この新し
結果。これによりシミュレーションの信頼性
い製品では、シミュレーションとモーダルテスト結
を確保します。
果を定量的および定性的に比較でき、異なる2つの
シミュレーションを比較することもできます。テス
トおよび解析モードの形状をわかりやすく横に並べて表示できるだけでなく、コリレーションの
指標の計算や表示を行う幅広いオプションも提供されています。
FEモデルの更新。NX 7ではこの新しい製品を導入することで、テスト結果との照合を改善し、解
析モデルを迅速に更新できるようにしました。直感的なワークフローを利用することで、解析担
当者は、剛性や質量特性などのモデルパラメータの補正や微調整をしながら、FEモデルを迅速に
更新し、解析結果と実験結果が最もよく一致したモデルを探すことができます。
NXによる金型および治具の設計
改善された金型設計。NX 7は、金型の設計や検証に必要な時
間を大幅に短縮します。成形部品の検証を行う新しいHD3D
ビジュアル化ツールは、部品設計の生産性に関連する問題
(品質の低いデータ、アンダーカット、抜き勾配)の確認や
修正を担当する、部品および金型の設計者を支援します。
新しい冷却回路の設計手順では、画面上でドラッグ・ハンド
ル操作を行って、冷却管の作成および調整を迅速に行うこと
ができます。冷却管は、部品周辺の指定された3D領域内で取
り付くよう、自動で位置決めされます。
新しいモーション・シミュレーションでは、詳細設計が行わ
れた金型の、プレス機内での動作に関する動的解析を支援し、
製作前に干渉の検証や衝突に関する問題を解決できるようにな
っています。
新しいモーション・シミュレーシ
ョン機能により、複雑な動的干渉
や衝突条件の検証や修正を、試作
前に行えます。
順送金型設計を改善。NXには、順送金型の設計効率や柔軟性
を最大限に高めるため、新たな機能が加えられています。こ
れは、金型コストを低減するうえでも役立つものです。曲げ
戻しや展開のための新しいワークフローは、データの作成、
ビジュアル化、操作および曲げ順の再設定作業を支援します。
(曲げ代を含む)完全および部分的な曲げ機能、「ブランク
から部品」および「部品からブランク」の曲げ工程の進行を
ビジュアル化する自由な機能により、コストとスピードを考
慮しながら、最適なストリップレイアウトを検討できます。
成形部品の検証用に作られたビジ
ュアル化されたレポートツールを
使用して、品質に問題のあるデー
タ、アンダーカット、抜き勾配が
小さいといった問題を特定し、修
正を行います。
データの作成、ビジュアル化、そし
て曲げ順の再設定作業を簡単に行う
ことができ、コストとスピードの両
面から最適化されたストリップレイ
アウトを作成できます。
NX
fact sheet
ピアスパンチ、フォーミングパンチおよび金型の設計を自動化できるよう、金型構造の設計およ
び詳細設計機能も強化されています。これによりユーザは、マウスを数回クリックするだけで、
補助マウントや補強形状を含んだ複雑なフォーミングパンチを作成できます。
新しいモーション・シミュレーションは、金型製作前に動的な干渉や衝突に関する問題を見つ
け、修正するのに役立ちます。ストリップのリフトや前進など含め、プレス機の中で金型が動
いているかのように、詳細設計された金型のシミュレーションを簡単に行うことができます。
プレス金型設計を改善。NXの新しい機能により、金型開発の生
産性を向上させることができます。金型操作の新しいラインアッ
プ・アセンブリ構成により、複数の設計者が、多くの金型設計業
務を同時に進めることができます。
また、設計の生産性を高めるために、ダイフェース設計モジュー
ルの機能が強化されています。これには、ユーザ定義の部品や、
再利用ライブラリで定義されたドロービードへのアクセス機能
も含まれています。複雑なバインダー形状(平面、円筒および円
標準的な断面のライブラリを
錐)およびパッチ開口部(ジョグルおよびノッチ)の作成も自動 利用して、アデンダムやドロ
ービードの設計を短時間で行
化されています。新たに強化されたスプリングバック補正機能
えます。
は、設計された状態のダイフェースを、スプリングバックに対
応した計算された形状(有限要素メッシュまたは点の集合)に変
化させます。また、ダイフェース半径を自動的に小さくする新しい機能も追加されました。
電極設計を改善。同じ電極を複数の箇所で使用することで材料コストを抑えることができます。
新しいツールは、ワーク上の各放電箇所に対応した、複数の放電面を持つ多目的用電極を設計す
る際に役立ちます。確認は自動で行い、これらの複雑な電極によって、各位置で予期せぬ放電が
発生しないようになっています。
NXによるマシニング
ブリスクやインペラを加工するための新しいアプリケー
ション。NX Turbomachinery Millingは、複雑な複数のブ
複数の放電位置で使用できる電
極を設計し、検証できます。
レードを持つ回転部品の5軸加工に使用するNCプログラ
ムの作成プロセスを短縮できる、新しいアプリケーショ
ンです。このアプリケーションを利用して、ブリスクや
インペラの加工を行うことができます。このアプリケー
ションには、この種の部品に対する効率的なツールパス
を簡単に作成できる、一連の自動化されたプロセス固有
粗加工、削り残し加工、および仕上
の機能が用意されています。このアプリケーションで
げ用の特殊な5軸操作を利用したブ
リスクやインペラの加工に関する、
は、ブレード、スプリッター、およびハブの各部位の5
効率的なツールパスを簡単に作成で
軸粗加工、削り残し加工、および仕上げ用に特化された
きます。
操作を使用しながら、プログラミングプロセスをステッ
プごとに進めることができます。切削パターン、切削高
さのオフセット、エッジ処理、ツール角、スムージングオプションなどに関する正確な制御が可
能で、非切削時の動きも最適化されます。NX CAM内に組み込まれたこのアプリケーションに
は、シミュレーションやツールパスの最適化機能、そしてさまざまなサポート機能が用意されて
います。
新しいインタラクティブなプログラミング制御。手動で駆動させるツール軸やツールパス制御機
能を使用して、「仮想ジョグモード」操作でツールパスを素早く作成および調整できます。この
制御は特に、簡単なクリーンアップパスを作成する必要ある場合や、複雑な5軸のツールパスの
編集で精密なツール角制御が必要な場合に役に立ちます。
自動的な送り量の最適化。NX CAMを使用して、ツールの負荷を自動的に解析し、ツールパスか
ら取り除かれる素材の量が一定になるように送り量を調整することで、加工時の生産性を向上さ
せ、ツールの寿命を伸ばすことができます。
NX
fact sheet
マシン・ツール・シミュレーションの機能強化。ツールパスをベースにした新しいシミュレーシ
ョンを使用し、ポストプロセッサやマシン・ツール・ドライバを使用せずに機械のツールの動き
のシミュレーションを行うことで、NCプログラミングのワークフローの早い段階で製造業務を
検証します。
「仮想ジョグモード」操作を行っ
てツールパスを素早く作成、調整
できます。
迅速なツールパス処理。複雑なツールパスの生成が終わ
るまで、別の作業ができずに待つことはありません。NX
では、コンピュータのマルチコアを利用して、ツールパ
スの処理が迅速に実行されます。NX CAMでは、ユーザ
が作業を続けている間にバックグラウンドで処理が実行
されます。これにより、ハードウェアによっては、ツー
ルパスの計算にかかる時間を50%も短縮することができ
ます。
拡張されたフィーチャベース加工(FBM)機能。拡張さ
れたフィーチャベース加工(FBM)機能を、旋削、ワイ
ヤ放電加工、および3~5軸の機械加工に活用することで、
NCプログラミングを高度に自動化することができます。
コンピュータのマルチコアを利用し
てツールパスの計算を行い、ツール
パスの処理を高速化できます。
CAM、工作機械の効率を向上させるポストプロセッシング。NX 7では、自動およびユーザ選択
型の両方のオプションが用意されており、高速切削、5軸加工およびサイクルサポートなどの領
域では、ポストプロセッサによってSINUMERIKコントローラーへの出力が最適化されます。また
NX 7では、加工面の品質を高め、加工時間を短縮するために、シーメンスのSINUMERIK 840Dコ
ントローラーによる表面の計算結果と一致した、数学的なスプラインによって定義されるカッタ
ーパスを出力させるためのオプションが用意されています。これは、コントローラーによってス
ムーズ・カッター・パスに戻されなければならないいくつもの始点/終点を出力する標準的な手
法に替わるものです。
機能の充実した部品製造データ管理。Teamcenterを通じてポストプロセッサの管理や配布を行
うことができます。ポストプロセッサで計算された加工時間、および加工/切削ツール使用時間
を保存できます。複数あるCAMテンプレートのバージョンを管理できます。
NXを使用したCMM検査プログラミング
CMM Inspection Programming用の新しいアプリケーション。NX CMM Inspection Programming
機械や部品などが含まれる3Dソ
リッドモデル環境で作業ができ
るため、オフラインによるCMM
プログラミングの効率を最大化
できます。
は、オフラインのプログラミングアプリケーションであり、3Dソリッドモデル環境の中で作業
を行うことで、CMMのプログラムをより正確かつ素早
く作成するのに役立ちます。CADモデル上の製品や製
造に関する情報(幾何公差や3D注記などを含むPMI)
を利用することで、検査プログラムの作成時間を80%
も短縮し、検査プログラムを自動的に生成することが
できます。また、3D CMMシミュレーションを利用す
ることで、検査プログラムに衝突がないことを確認で
きます。DMIS規格や機械固有の形式などに準拠した、
ポストプロセッシング後の出力を生成できます。コン
CADモデル上のPMIを利用してCMM検
テキストに応じた検査プログラミング環境やオンラ
査プログラミングの時間を劇的に短縮
インのワークフロー・チュートリアルにより、生産
し、検査機能やパスの作成を自動化で
きます。
開始までの時間を短縮できます。
お問い合わせ
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〒151-8583 東京都渋谷区代々木2-2-1
小田急サザンタワー 03-5354-6700
Fax 03-5354-6780
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