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生産技術革新第2章 ―ソフトウェア開発現場のビッグデータ活用―
生産技術革新第2章 ―ソフトウェア開発現場のビッグデータ活用― 2014年10月16日 株式会社NTTデータ 技術開発本部 ソフトウェア工学推進センタ 吉田 英嗣 Copyright © 2014 NTT DATA Corporation Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 2 1980年代、自動車業界でも紙による設計、 試作品による試験を重ねるのが一般的であった。 1980年代 設計 図面の詳細化 出典: 「日経ものづくり」2005年7月号 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 試作 試 作 試 作 試 作 試 作 約30ヵ月 3 コンピュータを最大限に活かす「デジタル生産システム」 によって、新車開発の大幅なスピードアップを実現 2000年代 設計 試作 図面の詳細化 試 作 試 試 試 作 作 作 デジタルプロトタイプ 化 出典: 「日経ものづくり」2005年7月号 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 約10ヵ月 4 ITの3大要素技術の進化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 5 ITの3大要素技術の進化 1.4GHz 233MHz 13GHz 18GHz 9.0GHz (相当) (相当) 4.4GHz(相当) 3.2GHz(相当) 3TB 4TB 2TB 1TB 1.5TB FTTH 160GB (1Gbps) CPU 12GB ストレージ ネットワーク 2.1GB FTTH FTTH (200Mbps) (100Mbps) ADSL ADSL (24Mbps) (1.5Mbps) ISDN (64Kbps) 2000年 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 2005年 2010年 1995〜2012年 での変化 6 クラウド化する世界 コンピュータ資源が 湯水のように使える時代へ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 7 劇的なIT進化は ソフトウェアの生産技術を革新する 生産技術の主眼の変化 計算機リソース の有効活用 開発の 生産性向上 いかに限られた計算機リソース を有効活用するかを課題とした 生産技術 いかに開発者の生産性を 向上させるかを課題とした 生産技術 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 8 NTTデータが考えるソフトウェア生産技術革新 コンピュータパワーを最大限に活かして… 開発自動化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 開発資産の活用 9 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 10 ソフトウェア開発の大規模化・短期化 企業が保有するソフトウェア総規模の推移(米国) フ ァ 1,500 ン ク シ ョ ン 1,000 ポ イ ン ト 500 概 数 ( 千 0 F P ) 総規模は15年で 約7倍に増加 1990 1995 2000 ソフトウェア開発工期の推移(米国) 30 開 発 工 20 期 ( 歴 開発期間は 月 10 約3/4に短期化 ) 2005 ※全分野ソフトウェアの平均FP概数(国防総省を除く) 0 ~1996 ~2005 ※10000FP規模プロジェクトの平均工期 企業が保有するソフトウェアは激増、 開発期間は短期化している Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation Capers Jones著「ソフトウェア開発の定量化手法第2版/第3版(共立出版)」掲載データよりグラフ作成 11 開発にコンピュータパワーを活用する 現行解析の自動化 設計の自動化 コーディング の自動化 テストの自動化 レガシーコードからの 正確な仕様解析 設計段階での 整合性自動検証 ソースコードの 自動生成 テスト設計・コードの 自動生成と自動実行 プロジェクト管理 の自動化 ライブラリ管理 の自動化 運用管理の自動化 システム基盤構築 の自動化 プロジェクト管理情報の 集計・可視化 ビルドやテスト環境 へのリリース自動化 運用保守プロセス の自動化 基盤システムの 自動インストール・設定 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 12 開発にコンピュータパワーを活用する NTTデータ 取り組み 現行解析の自動化 設計の自動化 コーディング の自動化 テストの自動化 TERASOLUNA レガシーコードからの 正確な仕様解析 Reengineering TERASOLUNA 設計段階での 整合性自動検証 DS TERASOLUNA ソースコードの 自動生成 IDE/ViSC TERASOLUNA テスト設計・コードの 自動生成と自動実行 RACTES プロジェクト管理 の自動化 ライブラリ管理 の自動化 運用管理の自動化 システム基盤構築 の自動化 プロジェクト管理情報の PMWB 集計・可視化 ビルドやテスト環境 SDWB へのリリース自動化 運用保守プロセス ITSM-WB の自動化 基盤システムの PRORIZE等 自動インストール・設定 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 13 TERASOLUNA ―NTTデータの開発自動化ソリューション 現 行 コシ ー ドス テ ム 要件定義 設計 製造 ①現行システム の自動解析 ②品質チェック の自動化 ③コード の自動生成 TERASOLUNA Reengineering TERASOLUNA DS TERASOLUNA IDE TERASOLUNA ViSC 復元した 設計情報 テスト テスト 短縮 新 コシ ース ドテ ム 高品質の 設計情報 ソフトウェア開発の一貫した自動化により、 「高品質」を保った「高速開発」を実現 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 14 ①現行システムの自動解析 ―TERASOLUNA Reengineering 現行システム ソースコード COBOL、PL/I、 JCL、Java対応 資産整理 プ ロ グ ラ ム 解 析 「処理」の理解 データ編集仕様抽出 不要・不稼動資産分析 資産構造分析 「機能、仕様」の理解 業務処理ロジック抽出 個別業務ルール抽出 コードから、機能や仕様を解析し、設計情報を自動復元。 スピーディに現行システムの仕様を把握 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 15 ②設計品質チェックの自動化 ―TERASOLUNA DS 設計情報リポジトリ 機能定義書 画面定義書 業務ロジック 設 計 情 報 の コ ミ ッ ト ・全文検索結果 ・不整合箇所レポート 等 設計書 設計書 設計書 Source Operation 設計書 Operation Source Manual Operation 設計書 Source Operation Internal codes 設計書 Manual 設計書 Source codes Internal Operation Manual External 設計書 Internal Source codes Manual design Operation External design codes Internal Source Manual design Source design codes Manual design design codes codes 情 報 構成管理 出 力 不整合箇所の自動検出 ・ 入 力 × ○ 支 画面定義書 援 業務ロジック ○ ○ 機能定義書○ ・・・ 設計情報間の整合性を自動チェック 形式レビューにかかる人的作業を削減、後工程でのバグを防止 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 16 ③コード自動生成 ―TERASOLUNA ViSC ツールの カスタマイズ 設計情報入力 ソースコードを100%自動生成 Visio Excel プロジェクトの 固有性に 最適化 適 用 Microsoft Visio Microsoft Excel フォーマットで作成 導入準備 設計 自 動 生 成 完全同期 レビュー用 設計書 ソース コード 製造・単体試験 業務ロジックの設計情報から設計書とコードを自動生成 製造(実装)・単体試験を大幅に短縮 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 17 開発自動化による生産性・品質向上 ―TERASOLUNA ViSCの適用効果 工期 (設計~結合試験) 受入試験バグ件数 短縮 非適用 TERASOLUNA ViSC 18プロジェクト平均 適用プロジェクト 約1/7 非適用 18プロジェクト平均 TERASOLUNA ViSC 適用プロジェクト 「高生産性」と「高品質」を両立した開発を実現 出典)社内調査よりグラフ化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 18 開発自動化の適用状況 ―開発自動化の適用が急速に拡大している NTTデータにおける開発自動化ツール普及率※1 100 割 合 % 50 普及展開の開始から 3年で約2倍に拡大 年度 0 2011 出典)社内調査よりグラフ化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 2012 2013 2014 ※開発案件のうち、TERASOLUNAを適用可能なJava開発案件に対する、TERASOLUNA開発自動化ツールの適用割合を示す 19 開発にコンピュータパワーを活用する 多様な自動化技術が登場し、 開発環境を大きく進化させている Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 20 • IT進化はソフトウェア生産技術の進化につながる • 多様な自動化技術が登場し利用可能になっている • 開発自動化はもはや当たり前になってきた 自動化の普及は何をもたらすか? Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 21 NTTデータが考えるソフトウェア生産技術革新 コンピュータパワーを最大限に活かして… 開発自動化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 開発資産の活用 22 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 23 開発のIT化が開発情報のデジタル化を促進 コンピュータパワーが 不足する時代 紙で管理 コンピュータパワーが 充足した時代 電子ファイルで管理 コンピュータ処理可能な 状態で管理 開発環境のIT化・開発ツールの普及により、 開発情報の多くがコンピュータ処理可能なデジタル情報に Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 24 蓄積される開発資産 年間1000プロジェクトにおよぶ開発資産の蓄積 (NTTデータ) KS 開 発 コ ー ド 量 ( ) 7年間で約300Mstep以上 出典)社内調査よりグラフ化 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 25 開発資産はプログラムだけ?…ではない 大規模金融サービスの開発例※ 設計・テストドキュメント、DBデータ・・・ 設計書 約20,000ページ プログラム 約3,000,000行 試験項目数 約20,000,000件 データベース 約3,000テーブル 電子メール 約100,000件 故障処 理票 ・・・ ・・・ 故障処 理票 故障処 理票 バグレポート 約24,000件 課題項目数 約2,000件 ・・・ 電子メール、バグレポート、課題管理票・・・ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation ※実際にはシステムの内容などにより異なります。 26 成熟化するデータ分析技術 統計解析 データマイニング テキストマイニング 機械学習 ソーシャルネットワーク分析 ソースコード解析 大量データ処理基盤 多種・大量のデータを処理(取得、蓄積、分析)するための 技術やツールが成熟しつつある Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 27 膨大に蓄積された 開発データ × コンピュータパワー (データ分析技術) 生産技術革新第2章 ソフトウェア開発現場における (ビッグ)データ活用 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 28 ソフトウェアリポジトリマイニング (MSR: Mining Software Repositories) ソースコード解析 SVN/Git BTS ITS CIツール メール 統計解析 データマイニング テキストマイニング GitHub 評価・予測 可視化 ノウハウ抽出 ・・・ 機械学習 ・・・ ソフトウェアリポジトリ 開発支援 データ分析技術 蓄積された開発データから知見を見出し、開発支援につなげる 開発において蓄積されるデータ BTS: Bug Tracking System, ITS: Issue Tracking System, CI: Continuous Integration Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 29 ソフトウェアリポジトリマイニング (MSR: Mining Software Repositories) たとえば… バグのパレートの法則: 『80%のバグは20%のソースコードにある』 バグ修正の40%がデグレードする “Fridays are Risky, Tuesdays are not ;-)” 金曜コミットはバグリスクが高い!? Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 30 ソフトウェア開発におけるビジネスインテリジェンス? ソフトウェア開発において蓄積されたデータを 収集・蓄積・分析することで、 開発上の意思決定に役立てる手法・技術 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 31 得られた知見をどう役立てるか? 膨大に蓄積された 開発データ × コンピュータパワー (データ分析技術) •現在・過去の実績データからプロジェクトのリスクや 問題兆候を評価・予測する •既存の開発資産から知識を見える化し、開発者間で 共有・継承する •大量の既存資産を解析・整理し、過去の資産の再利用 を容易にする Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 32 研究開発事例 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 33 研究 事例 実績データ分析による見積り予測 「見積り」=ソフトウェア開発における最重要課題 規模とタスクから見積ったけれど、本当にこれでいけるのだろうか? これまで開発したことがない規模… 新しいお客様の業務が対象… 実績のない製品や技術の利用… 類似案件のデータがない 計画が妥当かどうか わからない!! 有識者レビューの時間もない Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 34 研究 事例 実績データ分析による見積り予測 NTTデータにおける年間1000プロジェクト超の実績データを 統計分析することで見積もり予測を行う 過去のプロジェクトの 実績データ (規模・工数・生産性等) × 統計分析 見積もり予測 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 35 研究 事例 実績データ分析による見積り予測 ESTIMAN ER 規模、プロジェクト特性、要求品質・非機能要求、リスクなどをパラメータとして 入力することで、工数と工期を見積ることができるツールを開発 AP/基盤の工数・工期を予測し リソース山積み表で比較 工数見積りツール ESTIMANCER® 入力パラメータ 規模見積り結果 プロジェクト特性 要求品質・ 非機能要求 リスク 要 員 数 統計分析 入力 出力 当社の過去 プロジェクト 実績データ 伏田享平他, 統合工数見積りツールESTIMANSERの開発, ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2014 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 自プロジェクトの生産性計画値 製造 試験 設計 を類似案件と比較 工期 工 数 過小見積り防止 見積り説明力向上 規模 36 研究 事例 実績データ分析による見積り予測 ESTIMAN ER 見積モデルの特徴:2つの工数見積りモデルとリスクバッファ見積り 「アプリケーション開発」「システム基盤構築」の2つの工数見積りモデル(重回帰モデル) リスクに基づく開発工数のバッファ予測モデル(モンテカルロシミュレーション) アプリケーション開発工数見積りモデル シ ス 計テ 画 ム 化 要シ 件ス 定テ 義ム AP外部 設計 基盤構築工数見積りモデル AP内部 設計 システム基盤設計 AP製造 AP結合 テスト システム基盤構築 シ ス テ ム テ ス ト 受 入シ 支ス 援テ ・ム 移 行 リスクバッファ見積りモデル Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 37 研究 事例 実績データ分析による見積り予測 ESTIMAN ER 類似案件検証 (類似案件実績値も合わせて提示) 計画妥当性検証 (計画と予測の山積み表での比較) 過去の実績データをもとに経験を共有する Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 38 研究 事例 バグモジュール予測 過去プロジェクトで蓄積されたコードメトリクス、変更履歴、 バグレポート等を統計分析・機械学習し、バグリスクの予測を行う。 過去プロジェクトの 開発データ (コードメトリクス、変更履歴、 バグレポート等) × 統計分析 /機械学習 バグモジュール予測 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 39 研究 事例 バグモジュール予測 プロジェクトデータ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ レビュー/テスト 重点化モジュール判断 構成管理サーバ ・・・ 故障処理 票 故障処理 票 故障処理 票 BTS(バグ情報) バグ予測 モデル バグ含有 ・・・ 可能性大 バグ含有 ・・・ 可能性大 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ バグ含有 ・・・ 可能性大 ファイルサーバ バグ予測結果を品質判定・テスト工数割り当てなどに応用 ・ ・ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 40 研究 事例 バグモジュール予測 ―予測モデルの構築 各種メトリクス値とバグ実績から予測モデルを構築 (ロジスティック回帰分析、ランダムフォレスト等の適用) 学習データ Java Java Java Java Java Java ・・・ バグ実績 故障処理票 故障処理票 故障処理票 故障処理票 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation モジュール (ソースコード) メトリクス モジュール (ソースコード) 予測対象データ メトリクス 統 計 解 析 ・ 機 械 学 習 Java Java Java Java Java Java ・・・ バグ予測 モデル バグ予測値 41 研究 事例 バグモジュール予測 Java チェンジメトリクス 変更回数 変更行数 バグフィックス回数 変更者 ―活用メトリクス コードメトリクス ステップ数 McCabe複雑度 CKメトリクス 静的解析結果 SVN SonarQubeダッシュボード メトリクス計測ツールが充実し、容易に活用可能になっており、 また、開発環境の標準化により多様なメトリクスが取得可能になった。 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 42 研究 事例 バグモジュール予測 バグモジュール予測の評価 ―NTTデータの取り組み 応用研究:保守(AMO)リスク診断 71.4% 評 価 値 活 用 保守・運用リスク判断支援 過去の実績データをもとにリスクを定量化する バグ判定閾値 ※NTTデータのあるプロジェクトでの評価 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 43 研究 事例 バグモジュール予測 ―Google社の取り組み Bug Prediction at Google 1 1 + 𝑒 −12𝑡𝑖+12 最近かつ高頻度でバグ修正されているコード にバグがある可能性が高い 導出された予測モデル Score= 1 𝑛 𝑖=0 1+𝑒 −12𝑡𝑖 +12 𝑡𝑖:修正時のタイムスタンプ。 コードの生成時間を0、現在を1とする。 ⇒高いスコアのものはレビュアへWarning http://google-engtools.blogspot.jp/2011/12/bug-prediction-at-google.html Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 44 研究 事例 再利用の意思決定支援 NTTデータのある金融系システムの開発では… Aシステム ソフトウェア資産 • 既存資産を派生させながら新規システム を開発(派生開発) • 1600超の機能に関する資産が蓄積 Cシステム Bシステム ソフトウェア資産 ソフトウェア資産 機能追加 流用 大量の過去資産の理解が属人的 再利用設計に時間がかかる Dシステム ソフトウェア資産 Eシステム ソフトウェア資産 機能追加 ・・・ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 45 研究 事例 再利用の意思決定支援 過去プロジェクトで蓄積されたソースコード、設計情報等をコード解析 /テキスト解析技術を利用し、再利用判断に役立つ情報を生成する 蓄積された開発資産 (ソースコード、設計情報等) × ソースコード解析 /テキスト解析 再利用の意思決定支援 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 46 研究 事例 再利用の意思決定支援 NTTデータのある金融系システムの開発では… Aシステム ソフトウェア資産 • 既存資産を派生させながら新規システム を開発(派生開発) • 1600超の機能に関する資産が蓄積 Cシステム Bシステム ソフトウェア資産 ソフトウェア資産 機能追加 流用 大量の過去資産の理解が属人的 再利用設計に時間がかかる Dシステム ソフトウェア資産 Eシステム ソフトウェア資産 機能追加 ・・・ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 47 研究 事例 再利用の意思決定支援 NTTデータのある金融系システムの開発では… Aシステム 資産カタログの自動生成 ソフトウェア資産 Cシステム Bシステム ソフトウェア資産 ソフトウェア資産 機能追加 自動 生成 流用 Dシステム ソフトウェア資産 ・・・ Eシステム ソフトウェア資産 機能追加 • プログラム・ドキュメントの類似性の定量化 • プログラム・ドキュメントの差分抽出 ・・・ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 48 研究 事例 再利用の意思決定支援 ―資産カタログ ■自動生成した既存機能一覧(抜粋) 人間が俯瞰できないデータを可視化する ■自動生成した既存機能の仕様差分一覧(抜粋) Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 49 研究 事例 その他の研究事例(1) Microsoft Research Bing Code Search “how to invoke exe” さまざまなWeb技術情報を もとに候補コード断片を提示 http://codesnippet.research.microsoft.com/ Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 50 研究 事例 その他の研究事例(2) 開発者の活動履歴情報のソーシャルネットワーク分析 による知識共有支援[1] アイトラッキング情報を活用し、 ソースコード要約のための知見を抽出[2] 生体センサのデータ(アイトラッキング、皮膚電気信号、 脳波)により、ソフトウェア開発におけるタスクの難易度 を予測[3] [1] M.Ohira, et al. “Accelerating Cross-Project Knowledge Collaboration Using Collaborative Filtering and Social Networks,” MSR 2005 [2] P.Rodeghero, “Improving Automated Source Code Summarization via an Eye-Tracking Study of Programmers,” ICSE 2014 [3] T.Fritz, “Using Psycho-Physiological Measures to Assess Task Difficulty in Software Development”, ICSE 2014 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 51 膨大に蓄積された 開発データ × コンピュータパワー (データ分析技術) 生産技術革新第2章 ソフトウェア開発現場における (ビッグ)データ活用 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 52 • ソフトウェア開発データのビックデータ化が進み、 データ分析技術は成熟化している • ソフトウェアインテリジェンスという新しい生産技 術の領域がある • ソフトウェア開発の「考える活動」を支援できる 新しいソフトウェア生産技術が登場する可能性 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 53 次なるソフトウェア生産技術革新へ NTTデータでは、すでに開発自動化ソリューションが多くのプロジェクトに 適用され、開発期間の短縮化に成功しています。 自動化は着実に普及する一方、また自動化を進んだからこそ、 開発現場に蓄積されるデータは激増しています。 次の生産技術の革新は、そのような大量の開発データの活用にあります。 NTTデータでは、システム開発のより一層のスピードアップと品質向上に 向けて、次なるソフトウェア生産技術の革新に取り組み、 お客様が求めるシステムを迅速に提供することを目指していきます。 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 54 関連書籍のご案内 •革新を続けるソフトウェア生産技術 • 日経BP社 刊 • NTTデータ 技術開発本部 著 • ISBNコード 978-4-8222-3484-3 Copyright © 2014©NTT DATA Corporation Copyright 2013 NTT DATA WAVE Corporation 55 「TERASOLUNA」及びそのロゴは、日本及びその他の国おける株式会社NTTデータの商標または登録商標です。 また、本資料に記載の会社名、商品名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。 Copyright © 2014 NTT DATA Corporation ® ただし、本文中ではTM、 マークは明記してありません。