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Arcserve® Backup

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Arcserve® Backup
TECHNICAL GUIDE: ARCSERVE BACKUP
Arcserve® Backup
『仮想マシン バックアップ時の
バックアップ専用 LAN 利用方法
(vSphere 編)』
2015 年 11 月
Rev: 1.0
改定履歴
2015 年 11 月
Rev1.0 … 初版
すべての製品名、サービス名、会社名およびロゴは、各社の商標、または登録商標です。
本ガイドは情報提供のみを目的としています。Arcserve は本情報の正確性または完全性に対して一切の責任を負いません。Arcserve は、該当
する法律が許す範囲で、いかなる種類の保証(商品性、特定の目的に対する適合性または非侵害に関する黙示の保証を含みます(ただし、これ
に限定されません))も伴わずに、このドキュメントを「現状有姿で」提供します。Arcserve は、利益損失、投資損失、事業中断、営業権の
喪失、またはデータの喪失など(ただし、これに限定されません)、このドキュメントに関連する直接損害または間接損害については、
Arcserve がその損害の可能性の通知を明示的に受けていた場合であっても一切の責任を負いません。
Copyright © 2015 Arcserve(USA), LLC. All rights reserved.
目次
1. はじめに .............................................................................................................. 2
1.1
バックアップ専用 LAN を使用することの利点................................................................... 2
2. 事前準備 .............................................................................................................. 3
2.1
事前準備..................................................................................................................................... 3
3. バックアップ専用 LAN を使用するための環境設定 ........................................ 4
3.1
バックアップ時の設定............................................................................................................. 4
4. リストア時の挙動 ............................................................................................... 9
4.1
仮想マシン全体のリストア時の挙動..................................................................................... 9
4.2
個別ファイルのリストア時の挙動....................................................................................... 10
5. 製品情報とトレーニング情報............................................................................11
5.1
製品情報................................................................................................................................... 11
5.2
トレーニング情報................................................................................................................... 11
1. はじめに
本資料では、Arcserve Backup Agent for Virtual Machines を使用して vSphere 仮想マシン
をバックアップする際、業務ネットワークとは別に構成したバックアップ専用 LAN を使用して
バックアップ データを転送する方法を解説します。
vSphere 仮想マシンをバックアップする際には、ためには、以下の2つの方法があります。
①仮想マシンを個別に保護
②仮想ホスト側から仮想マシンを保護
本資料では、特に使用されることの多い②の構成におけるバックアップ専用 LAN の設定方法を
解説します。
vSphere 環境での仮想マシンバックアップについての概念、設定手順は、以下をご参照くださ
い。
『解決!!画面でわかる簡単ガイド:仮想環境データ保護 ~仮想マシンの保護方法について ~』
http://www.arcserve.com/~/media/Arcserve/files/Technical%20Documents/asbu-r16-wp-hvoverview.pdf
『解決!!画面でわかる簡単ガイド:仮想環境データ保護(VMWARE ESX) ~仮想マシン”丸ごと”バッ
クアップ環境の設定手順~』
http://www.arcserve.com/~/media/Arcserve/files/Technical%20Documents/asbu-r16-wp-vmsetup.pdf
1.1
バックアップ専用 LAN を使用することの利点
バックアップを行う際は、多くの場合リモートでバックアップ データが送信されます。この
際、業務用ネットワークを使用してバックアップデータを送信すると、ネットワークの帯域が
圧迫することになり、業務に支障をきたす場合があります。
それを避けるためには、業務用 LAN とは別に、バックアップデータを送信するための専用
LAN を構成する方法が利用できます。
2. 事前準備
2.1
事前準備
vSphere 環境のバックアップにおいては、ESXi サーバで仮想マシンのスナップショットが作成され、
その後バックアッププロキシサーバを経由して、バックアップサーバにデータが転送されます。バッ
クアップ専用 LAN を使用するためには事前に各サーバをバックアップ専用 LAN に接続し、ネットワ
ーク設定を完了しておきます。必要に応じて名前解決が出来るように DNS サーバの設定を行います。
本資料内では以下の構成を例に解説をします。
DNS サーバ
(業務用 LAN での名前解決に使用)
IP: 192.168.1.10
業務用 LAN
192.168.1.0/24
IP: 192.168.1.11
IP: 192.168.1.13
IP: 192.168.1.12
vSphere
バックアップ プロキシ サーバ
バックアップ サーバ
ESXi サーバ
(Agent for VM)
(Arcserve Backup)
IP: 192.168.2.11
①
IP: 192.168.2.12
IP: 192.168.2.13
②
バックアップ専用 LAN
192.168.2.0/24
①ESXi サーバからバックアッププロキシへの転送時に専用 LAN を使用する
②バックアップ プロキシからバックアップ サーバへのデータ転送時に専用 LAN を使用する
※①と②は両方設定する必要があります。
3. バックアップ専用 LAN を使用するための環境設定
3.1
バックアップ時の設定
通信に使用するネットワークを選択するために、以下の手順を実行します。
① バックアップ プロキシ サーバにおいて、「バックアップ エージェント管理」画面を開きます。
② 右上のプルダウン リストから[CA ARCserve Backup Agent for Virtual Machines]を選択し
ます。
③ [オプション]-[ネットワークの設定]をクリックします。
④ [IP アドレス]にチェックを入れます。
⑤
プルダウン リストからバックアップ専用 LAN の IP アドレスを選択し、[OK]をクリックし
ます。
⑥ 下記の手順書を元に、Arcserve Backup サーバに仮想マシンを登録します。
『解決!!画面でわかる簡単ガイド:仮想環境データ保護(VMWARE ESX) ~仮想マシン”丸ごと”バッ
クアップ環境の設定手順~』
http://www.arcserve.com/~/media/Arcserve/files/Technical%20Documents/asbu-r16-wp-vmsetup.pdf
※この際、以下の情報を使用します。
・[VMware ユーティリティ パラメータ]の[サーバ(名前)]
→バックアップ サーバのバックアップ専用 LAN 側の IP アドレスを指定します。
・[vCenter Server または VMware ESX ホストの詳細]
→ESXi サーバのバックアップ専用 LAN 側の IP アドレスを指定します。
バックアップ専用 LAN 側
の IP アドレス
⑦
バックアップ サーバにおいて、[バックアップ マネージャ]を開きます。
⑧
[ソース]タブにおいて、バックアップ プロキシ サーバを右クリックし、[IP 環境設定]を
クリックします。
⑨ [コンピュータ名の解決を使用]のチェックを外します。
⑩ [IP アドレス]フィールドにバックアップ プロキシ サーバのバックアップ専用 LAN 側の IP ア
ドレスを入力し、[OK]をクリックします。
⑪ バックアップ プロキシサーバを展開します。この際、以下のポップアップが表示されます。こ
のまま[はい]をクリックして続行することが可能です。
※バックアップ サーバにおいて、Windows の Hosts ファイルにバックアップ プロキシ サーバ
のバックアップ専用 LAN 側の IP アドレスを設定することで、ポップアップが表示されない
ようにすることも可能です。
⑫ セキュリティ情報を入力し、[OK]をクリックします。
⑬ ソース、スケジュール、デスティネーションを指定し、ジョブをサブミットします。
4. リストア時の挙動
4.1
仮想マシン全体のリストア時の挙動
前述の設定を行った環境において、仮想マシン全体のリストアを実行(リストアの[ソース]
タブで[仮想マシンの復旧]を使用)した場合、以下のように動作します。
DNS サーバ
(業務用 LAN での名前解決に使用)
IP: 192.168.1.10
業務用 LAN
②
IP: 192.168.1.11
192.168.1.0/24
IP: 192.168.1.13
IP: 192.168.1.12
vSphere
バックアップ プロキシ サーバ
バックアップ サーバ
ESXi サーバ
(Agent for VM)
(Arcserve Backup)
IP: 192.168.2.11
IP: 192.168.2.12
IP: 192.168.2.13
①
バックアップ専用 LAN
192.168.2.0/24
①バックアップ サーバからバックアップ プロキシ サーバへの転送
→バックアップ専用 LAN が使用されます。
②バックアップ プロキシ サーバから ESXi サーバへのデータ転送
→業務用 LAN が使用されます。
注意:ジョブ ステータス マネージャ上でリストア ジョブは「ターゲットを待っています」とい
う状態が続きますが、正常にリストアは実施され、完了します。
4.2
個別ファイルのリストア時の挙動
個別ファイルのリストアを実行(リストアの[ソース]タブで[ツリー単位]や[セッション
単位]を使用)した場合は、以下のように動作します。
DNS サーバ
(業務用 LAN での名前解決に使用)
IP: 192.168.1.10
①
業務用 LAN
192.168.1.0/24
IP: 192.168.1.11
IP: 192.168.1.12
IP: 192.168.1.13
vSphere
バックアップ プロキシ サーバ
バックアップ サーバ
ESXi サーバ
(Agent for VM)
(Arcserve Backup)
IP: 192.168.2.11
IP: 192.168.2.12
IP: 192.168.2.13
バックアップ専用 LAN
192.168.2.0/24
①バックアップ サーバから仮想マシンへのデータ転送
→業務用 LAN が使用されます。
5. 製品情報とトレーニング情報
製品のカタログや FAQ などの製品情報、動作要件や注意事項などのサポート情報については、ウェブサイト
より確認してください。
5.1
製品情報
製品情報
http://www.arcserve.com/jp/products-solutions/products/server-backup-software.aspx
Arcserve Backup の FAQ
http://www.arcserve.com/~/media/Arcserve/files/Technical%20Documents/asbu-r165faq-jp.pdf
サポート情報、動作要件、およびマニュアルなど
https://arcserve.zendesk.com/hc/ja/categories/200181035-arcserve-Backup
5.2
トレーニング情報
5.2.1
無償トレーニング
機能を速習する Arcserve シリーズの無償ハンズオン(実機)トレーニングを毎月実施しています。ど
なたでも参加いただけますので、この機会にご活用ください(競業他社の方はお断りしておりま
す)。
http://www.arcserve.com/jp/lpg/seminar.aspx
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