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「国家公務員制度改革推進本部における行政機関の保有する情報の公開

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「国家公務員制度改革推進本部における行政機関の保有する情報の公開
「国家公務員制度改革推進本部における行政機関の保有する情報の公開に関
する法律に基づく処分に係る審査基準(案)」及び「国家公務員制度改革推進本
部における行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律に基づく処分に係
る審査基準(案)」に関する意見の募集結果について
平成 21 年9月4日
国家公務員制度改革推進本部事務局
「国家公務員制度改革推進本部における行政機関の保有する情報の公開に
関する法律に基づく処分に係る審査基準(案)」及び「国家公務員制度改革推
進本部における行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律に基づく処
分に係る審査基準(案)」について、平成 20 年 7 月 11 日から 8 月 11 日まで
の間、国民の皆様から広く意見を募集いたしました。
いただいたご意見の概要及びご意見に対する考え方を取りまとめましたの
で、公表いたします。
1.背景
国家公務員制度改革基本法(平成 20 年法律第 68 号)により設置された国
家公務員制度改革推進本部は、行政機関の保有する情報の公開に関する法律
(平成 11 年法律第 42 号)第2条に定義される「行政機関」及び行政機関の保
有する個人情報の保護に関する法律(平成 15 年法律第 58 号)第2条に定義さ
れる「行政機関」に含まれることから、両法に基づき行政機関の長が行う処
分に係る行政手続法(平成 5 年法律第 88 号)第5条第1項の規定による審査基
準を定めるものです。
2.意見募集の結果
別紙のとおり。
(連絡先)
国家公務員制度改革推進本部事務局
渡邉、近藤
〒100-8970 東京都千代田区霞が関 3-1-1
中央合同庁舎第4号館8階
電話 :3581-2909
FAX:3503-0635
(別紙)
国家公務員制度改革推進本部における行政機関の保有する情報の公開に関する法律に基づく処分に係る審査基準(案)について
番号
対象
いただいたご意見の概要
ご意見に対する考え方
第1 開示情報該当性の判断基準
1
1.開示する旨の決定につい 開示する旨が原則であり、
「国家公務員制度改革
本審査基準案では、
「開示請求に係る行政文書に
て
推進本部長は、開示請求があったときは以下の 不開示情報が記録されていない場合」に開示する
場合を除き開示しなくてはならない」として、 こととしており、開示が原則で有る旨が明記され
不開示事由を列挙すべき。
ていることから、原案どおりとすることが適当で
あると考えます。
2
2.開示しない旨の決定につ 「権利濫用」を不開示事由から削除すべき。
本審査基準案における「権利濫用」に関する部
いて
分については、
「詳解情報公開法(総務省行政管理
局編)」の解説を踏まえた記載としており、原案ど
おりとすることが適当であると考えます。
第2 行政文書該当性の判断基準
3
1.
「行政機関が職務上作成 「当該職員に割り当てられた」ことを職務上作
本審査基準案における「行政文書該当性の判断
し、又は取得した」の基準に 成したことの要件とするのは不適切である。
基準」に関する部分については、
「詳解情報公開法
ついて
(総務省行政管理局編)」の解説を踏まえた記載と
しており、原案どおりとすることが適当であると
考えます。
4
3.
「組織的に用いるもの」
「組織としての共用文書の実質を備えた状
本審査基準案における「行政文書該当性の判断
の基準について
態」を限定的に解釈することで行政文書該当性 基準」に関する部分については、
「詳解情報公開法
を限定することになりかねず、
「実質を備えた状 (総務省行政管理局編)」の解説を踏まえた記載と
態」の判断基準のうち、③(申請等が行政機関 しており、原案どおりとすることが適当であると
の事務所に到達した時点)を除き削除すべき。 考えます。
第3 不開示情報該当性の判断基準
5
1.個人に関する情報につい
法人等の代表者について、
「法人等の行為その
本審査基準案における「個人に関する情報につ
ての判断基準について
ものと評価される行為に関する情報」が「個人 いての判断基準」に関する部分については、
「詳解
に関する情報」から除外されることを明記すべ 情報公開法(総務省行政管理局編)」の解説を踏ま
(1)関係
き。
えた記載としており、原案どおりとすることが適
他の情報との照合性について、
「近親者」につ 当であると考えます。
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7
8
9
いては削除すべき。入手可能性については、
「容
易に」を追加すべき。
1.個人に関する情報につい
「公務員等の職務遂行に係る情報に含まれる
「公務員等の職務遂行に係る情報に含まれる当
ての判断基準について
当該公務員等の氏名」は、
「公務員等個人の私事 該公務員等の氏名」については、平成 17 年8月の
に関する情報が含まれている場合」を除きすべ 各府省の情報公開担当課長等により構成される情
(4)関係
て開示するとすべきである。
報公開に関する連絡会議における申合せにおい
て、
「特段の支障の生ずるおそれがある場合を除
き、公にするものとする。
」としており、本審査基
準案についてもその趣旨を踏まえた記載としてい
ることから、原案どおりとすることが適当である
と考えます。
2.法人等又は事業を営む個
不当に公開の範囲を狭めるものであり、
「蓋然
本審査基準案における「法人等又は事業を営む
人の当該事業に関する情
性」についての記述を削除すべき。
個人の当該事業に関する情報についての判断基
報についての判断基準に
準」に関する部分については、
「詳解情報公開法(総
ついて
務省行政管理局編)」の解説を踏まえた記載として
おり、原案どおりとすることが適当であると考え
(2)関係
ます。
2.法人等又は事業を営む個
「ウ.その他正当な利益」については厳格に
本審査基準案における「法人等又は事業を営む
人の当該事業に関する情
判断すべき旨を明記すべき。
個人の当該事業に関する情報についての判断基
報についての判断基準に
エ.の「害するおそれ」について、個別具体 準」に関する部分については、
「詳解情報公開法(総
ついて
的に何であるかを判断すべき旨を明記すべき。 務省行政管理局編)」の解説を踏まえた記載として
おり、原案どおりとすることが適当であると考え
(3)関係
ます。
2.法人等又は事業を営む個
「行政機関の要請を受けて、公にしないとの
本審査基準案における「行政機関の要請を受け
人の当該事業に関する情
条件で任意に提供された情報」については、行 て、公にしないとの条件で任意に提供された情報」
報についての判断基準に
政機関の要請を受けずに提供された情報を含ま に関する部分については、
「詳解情報公開法(総務
ついて
ない旨を明らかにすべきである。
省行政管理局編)」の解説を踏まえた記載としてお
り、原案どおりとすることが適当であると考えま
(4)関係
す。
なお、実際の運用に当たっては、個別の開示決
10
11
3.国の安全等に関する情報
「過去又は現在の交渉に関する他国等との協
についての判断基準につ
議に係るもの」については、現在も交渉中であ
いて
るとの一事をもって、同じ事項に関する過去の
交渉も全面的に不開示とすべきでない。
(3) 関係
5.審議、検討等情報につい
「率直な意見の交換が不当に損なわれるおそ
ての判断基準について
れ」や「不当に国民の間に混乱を生じさせるお
それ」については、限定的に解釈し、積極的に
会議の情報を公開すべき。
定等を行う時点の状況に応じ、慎重に判断するも
のといたします。
本審査基準案における「国の安全等に関する情
報についての判断基準」に関する部分については、
「詳解情報公開法(総務省行政管理局編)」の解説
を踏まえた記載としており、原案どおりとするこ
とが適当であると考えます。
ご指摘を踏まえ、会議情報の公開に努めること
といたします。
第4 部分開示に関する判断基準
12
3「当該部分を除いた部分に
部分開示の実施方法として、部分的に削除す
部分開示の実施方法に関する部分については、
つき開示しなければならな
べき範囲は、法の趣旨が貫かれ、不開示とされ 「詳解情報公開法(総務省行政管理局編)」の解説
い」について
る情報が最小限となるように規定を改めるべ
を踏まえた記載としており、原案どおりとするこ
き。
とが適当であると考えます。
部分開示の実施方法については、不開示情報を
開示した結果とならない範囲内において、当該方
法を講ずることの容易さ等を考慮して判断するこ
ととなります。
第5 公益上の理由による裁量的開示に関する判断基準
13
不開示により保護しようとする権利の性質に
本審査基準案における「公益上の理由による裁
従って「公益上の必要性」を弾力的に運用する 量的開示に関する判断基準」に関する部分につい
ことができるよう留意すべきことを明記すべ
ては、
「詳解情報公開法(総務省行政管理局編)」の
き。
解説を踏まえた記載としており、原案どおりとす
ることが適当であると考えます。
第6 行政文書の存否に関する情報に関する判断基準
14
応答拒否処分を行うに当たっては、その理由
行政文書の存否を明らかにしないで、開示請求
を明らかにする運用を行い、審査基準にもその を拒否する決定も、申請に対する処分であること
趣旨を明記すべき。
から、行政手続法第8条に基づき、処分の理由を
示すこととなり、原案どおりとすることが適当で
あると考えます。
第7 権利濫用に当たるか否かの審査基準
15
行政文書が大量となった場合に、権利の濫用
本審査基準案における「権利濫用」に関する部
とするためには、故意に業務に支障を生じさせ、 分については、
「詳解情報公開法(総務省行政管理
かつ、実際に支障が生じる蓋然性が高い場合に 局編)」の解説を踏まえた記載としており、原案ど
限定するべき。
おりとすることが適当であると考えます。
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