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日本版CCRC関連の構想・取組を整理するにあたって参考とした事例

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日本版CCRC関連の構想・取組を整理するにあたって参考とした事例
参考資料2
⽇本版CCRC関連の構想・取組を整理するに当たって参考とした事例
※ 本資料の掲載事例は、内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における⽇
本版CCRC構想の検討に当たって参考とした各地域におけるコミュニティづくり
の事例であり、必ずしも各事例がそのまま⽇本版CCRCにあたるものではない。
参考とした構想・取組事例
:既に運営が開始されている
先進事例
◎新潟県南⿂沼市
:地方版総合戦略に盛り込む
予定の地方公共団体の構想
◎⻑野県松本市
◎福岡県北九州市
◎栃⽊県那須市
(ゆいま〜る那須)
◎⽯川県⾦沢市
(シェア⾦沢)
◎茨城県笠間市
◎千葉県佐倉市
(⼭万株式会社)
◎⼭梨県都留市
◎⿅児島県姶良市
(医療法⼈⽟昌会)
◎杉並区(東京都)
/南伊⾖町(静岡県)
◎⾼知県(⾼知⼤学)
(資料)聞き取り・ホームページ等に基づき作成。
1
①既に運営が開始されている先進事例
2
参考とした構想・取組事例 栃⽊県那須町(ゆいま〜る那須)
株式会社が運営する「ゆいま〜る那須」では、都市部等から移住した⾼齢者が、健康な時からサービス付き⾼
齢者向け住宅に居住して、就労や⽂化活動を⾏いながら⽣活し、ケアが必要になった場合は、併設事業所等から
介護等のサービスを受けられる。本格的な定住のほか、2地域居住を⾏うことも可能。
◎地域特性:⽥園地域型
◎運営主体・住⺠
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:株式会社
◎地域的広がり:エリア型
◎住み替え:⼤都市移住型
◎ゆいま〜る那須の概況(総⾯積:30,000坪)
ゆいま〜る那須D棟中庭で語らう⼊居者
・運営主体:株式会社コミュニティネット
・取組開始:2008年6⽉
・⼊居開始:2010年11⽉
・⾼齢者住宅の⼾数:全70⼾
・年齢:60代〜90代
・元々の居住地:東京(最多)、関⻄等
・要介護度:⾃⽴(⾮該当)、要介護
・本格定住のほか、以下の形で、2地域居住を⾏うことも可能。
「倶楽部タイプ」:終⾝⼜は15年契約。年間24⽇利⽤可能。
◎住まい・まちづくり
・1⼾の居住スペース:33.12m²〜66.25m²
1R〜2LDK
・バリアフリー構造。賃貸借契約。
・⾃然素材を基調とした平屋建てが中⼼の⼾建て⾵住宅。
・住⼾に囲まれた中庭で、⽇常的なコミュニケーションを推進。
・草⽊や空などの⾃然が感じられるよう、広い敷地に住宅を点在。
◎活動
・各参加者(居住者・地域住⺠)が出資し、事業運営を決定する「ワー
カーズコレクティブ」を通じて、⼿仕事品の販売や菓⼦・保存⾷づくり、
⼿打ちそば提供等の就労が可能。地域住⺠との交流も可能。
・⽜が放牧されている森林酪農エリアに隣接しており、⼊居者がボラン
ティアで⽜の餌やり等をしている。
・図書室・⾳楽室・⾃由室といった共有スペースで、書道・体操・ガーデ
ニング・料理教室など多彩な⽂化活動の実施が可能。
◎ケア
・敷地内にデイサービス事業所を併設。ケアが必要になった場合は、併設
事業所の介護サービスを受けることが可能。
・医療機関と連携し、⽇頃の健康チェックから、在宅医療・看取りまでの
提供を図っている。
ゆいま〜る那須の外観
(資料)ゆいま〜る那須ホームページ等に基づき作成。※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
3
参考とした構想・取組事例 千葉県佐倉市(⼭万株式会社)
⼭万株式会社は千葉県佐倉市のユーカリが丘の開発を⼿掛けており、⽂化の発信、安⼼・安全の街づくり、少
⼦⾼齢化対策、環境共⽣への取り組み、⾼度通信技術の導⼊という5つのコンセプトに沿って街づくりを推進。
◎地域特性:まちなか型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:株式会社
◎地域的広がり:エリア型⇒タウン型
◎住み替え:近隣転居型
家族で本格農業体験を楽しめる
「クラインガルテン」
◎運営主体・住⺠
・運営主体:⼭万株式会社
・⼊居開始:昭和55年3⽉にオープン
・購⼊者の年齢:30〜40代(昭和54年の分譲開始以降、毎年200⼾を⽬途に定量分譲し、
現在は約7,200⼾。⾼齢化率は全国平均から常に4ポイント前後低い傾向にある。)
◎住まい・まちづくり
・1⼾の居住スペース:⼾建…⼟地55〜60坪/建物32〜35坪、マンション…70〜
110㎡(専有⾯積)、⾼齢者施設…20〜30㎡(専有⾯積)
・「福祉の街」づくりを進め、「ユーカリ優都苑」「レインボー」「⽊の宮学園」「ケ
アガーデン」など、⾼齢者だけでなく障害者向けの施設も充実。
・特に、学童保育所と⾼齢者福祉施設(グループホーム)と併設させた複合型施設
「ユーカリ優都ぴあ」を設置し、多世代交流を実現。
・⼦育て⽀援センター「ユー!キッズ」や認可保育所「ユーカリハローキッズ」「みや
のもりハローキッズ」、駅前保育所「ユーカリマイキッズ」など、⼦育てしやすい
環境を整備。
・住⺠の⽣活や住宅・環境・街づくり等の相談を「街のコンシェルジュ」が対応。
・査定額の100%で住まいを買い取り、ユーカリが丘内での住み替えサポートする
「ハッピーサークルシステム」を実施。
◎活動
・レンタル農園「クラインガルテン」において本格的な農業が可能。
・「NHK⽂化センター」の幅広いジャンルの講座を通じて教養を深めることができる。
◎ケア
・各科専⾨医院による集合クリニックや開業医の先⽣と⼤学病院等との連携、福祉施設
と病院との連携を進め、「順天堂⼤学ヘルスプロモーション・リサーチ・センター」
(順天堂⼤学WHO指定協⼒センター)を開設するなど、健康増進活動を展開。
・医療・福祉・保健・教育の複合型施設群が、機能の分担と連携を図り、迅速なケアを
⾏える体制を⽬指す(⾼齢者の情報の共有により個々の状況に応じたオーダーメード
なプランの作成など)。
学童保育併設型グループホーム「ユーカリ優都ぴあ」(資料)ユーカリが丘公式タウンポータルサイト等に基づき作成。※緑枠は内閣官房まち・ひ
と・しごと創⽣本部事務局における整理。
4
参考とした構想・取組事例 ⽯川県⾦沢市(シェア⾦沢)
社会福祉法⼈が運営するシェア⾦沢(⽯川県⾦沢市)では、都市部からの移住者も含め、健康な⾼齢者がサー
ビス付き⾼齢者向け住宅に居住し、ボランティア・農作業・多世代交流・住⺠⾃治等を⾏いながら⽣活している。
また、ケアが必要になった場合には、併設事業所等から介護等のサービスを受けることができる。
◎運営主体・住⺠
◎地域特性:⽥園地域型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:社会福祉法⼈
◎地域的広がり:エリア型
◎住み替え:近隣転居型
◎シェア⾦沢の全体像(総⾯積:約11,000坪)
:サービス付き⾼齢者向け住宅
:障害児⼊所施設
全天候型グラ
共同売店
(⽇⽤品・ ウンド
⽣活雑貨)
⇒ボランテ
ィア店員
産前・産後ケ
アセンター
通常の店舗
(バー、セレ
クトショッ
プ、ボディ
ケア等)
:学⽣向け住宅
・運営主体:社会福祉法⼈佛⼦園
・取組開始:2013年9⽉
・⾼齢者住宅の⼾数:全32⼾
・⼊居者:単⾝、夫婦等
・年齢:60代〜90代
・元々の居住地:⾦沢市、⽯川県内(⾦沢市以外)、県外(東京圏、
⼤阪圏など)
・要介護度:⾃⽴(⾮該当)、要⽀援、要介護
◎住まい・まちづくり
・1⼾の居住スペース:42〜44㎡
(LDK(10畳)、寝室(6.6畳)、ウオークインクローゼット(2.9畳)・浴室・洗
⾯・トイレ )
※その他、複数世帯の共有スペースあり
・バリアフリー構造、ペットも⼊居可。賃貸借契約。
・多世代(⾼齢者・障害児・学⽣)の住居をバラバラに配置し、
交流推進。
児童発達⽀援
センター
◎活動
・希望に応じて共同売店での就労ボランティアに従事(売上は従事
天然温泉
飲⾷店
デイサービス・
訪問介護事業所
者で配分)
・農園での農作業の実施も可能。
・居住する⾼齢者・学⽣による住⺠組織が組織されている。
・居住する障害児・学⽣や、周辺地域から店舗等に来訪する地域
住⺠などとの交流が盛ん(多世代交流)。
◎ケア
キッチン
スタジオ
農園での農作業
の実施も可能。
バス待合場:障害児の通学バス、買い物バスなどのターミナル。
住⺠全員が利⽤。
・要⽀援・要介護者は併設している訪問介護事業所の介護サービ
スを利⽤(地域の他事業所を継続して利⽤している者もいる)。
・医療が必要な場合に備え、医療機関と提携している。
(資料)シェア⾦沢ホームページ等に基づき作成。※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本
部事務局における整理。
5
②地⽅版総合戦略に盛り込む予定の地⽅公共団体の構想
6
参考とした構想・取組事例 茨城県笠間市
産・学・官・地域連携により笠間版CCRC推進事業を進め、早期の事業実施を⽬指す。地⽅創⽣先⾏型交付
⾦を活⽤し、マーケティング等を実施中。
◎推進主体・住⺠
・笠間市(⼈⼝:約7万7千⼈)、⺠間企業、⼤学等
・地理的特性
→都⼼まで⼀時間強
→集約された医療・福祉施設(友部駅周辺に市⽴病院・特養)
◎地域特性:まちなか型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:産・官(学・⾦)・地域連携
◎地域的広がり:タウン(ネットワーク)型
→駅周辺活性化(友部駅等)事業を実施
中
◎住み替え:⼤都市移住型
→⼀定の交流⼈⼝があることを強みとし
て、移住・⼆地域居住を推進。
◎住まい・まちづくり
・駅周辺市街地の公有地等、既存ストックの活⽤
・⺠間主導による施設型(地域との接点を検討)と⾏政・地域連携による
タウン型機能の複合
・ファンド等の資⾦調達を含めた可能性を検討中
◎活動(楽しむ・働く・学ぶの循環の仕組みづくり)
・【楽しむ・働く場所】市内施設・各所
※市・関係団体等の地域連携による軽就労のメニュー化
資源例(余暇施設)美術館、窯元、農園、ゴルフ場・・・
◎笠間市における事業計画(想定)
平成26年度
平成27年度
平成28年
度
平成29
年度
庁内検討タスク
フォースの結成
(民間連携の研
究会の発足)
研究会から
導入準備に
移行
構想・事業
計画の作成
事業計画
に基づく活
動開始
事業実
施へ
事業化に向けた検討
課題抽出・整理
事業の可能性
調査
インセンティブ
等検討
(就労)
観光業、健康・福祉業、農業、教育・・・
(健康)
⾦融・保険商品との連携検討
・【学ぶ場所】市内施設・各所
※教育機関・⺠間企業連携による講座等の設定
(講義・講座)軽就労等、外部との接点づくりにつながる条件とし
て設定。
講座等のソ
フト事業開
始 外
◎ケア
・市⽴病院等の医療機関,市内介護事業所等と連携
(資料)笠間市資料に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
7
参考とした構想・取組事例 新潟県南⿂沼市
国際⼤学との連携を核とした国際⽂化のあふれるコミュニティを⽬指す。移住者には留学⽣やその家族との交
流、サポート、地域の英語・国際理解教育の担い⼿としての役割を期待。多国籍レストラン・カフェなどの共⽤
施設は地域にも開放。地域資源を⽣かしたアクティビティ(農業体験、登⼭、スキー)でも地域と多様に交流。
◎地域特性:⽥園地域型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:地⽅⾃治体(⼤学)
国際⼤学と連携し国際⾊豊かなコミュニ
ティづくりを⽬指す。
◎地域的広がり:エリア型
◎住み替えパターン
:⼤都市移住型
移住希望を持つ⾼齢者への住み替え⽀援
により、約200⼾400⼈程度の地⽅移住
を⽬指す。
◎推進主体・住⺠
・南⿂沼市、国際⼤学、北⾥⼤学保健衛⽣専⾨学院、市内外企業、
⾦融機関、市内関係者等
・取組開始:2014年8⽉ 市⻑に提案
10⽉〜南⿂沼版CCRC実現に向けた勉強会開催
(〜2015年2⽉で3回開催)
2015年3⽉ 地⽅創⽣セミナー(南⿂沼版CCRC状況報告)
⽇本版CCRC推進会議<第1回>話題提供
・基本理念:国際⼤学との連携による「グローバル・コミュニティ」
・H27事業(地⽅創⽣先⾏事業)で「お試し居住」などを実施
◎住まい・まちづくり
・国際⼤学周辺での新設(2LD⼜は3LDK程度)
・⽬標 200⼾ 400⼈
・家庭菜園付きの中⾼層マンションタイプ⼜は⼾建住宅、両タイプの折衷
・留学⽣家族寮や英語サロンなどのほか、英語保育園の併設
・多国籍レストラン・カフェ、フィットネスクラブの開設
◎活動
・国際⼤学や北⾥⼤学保健衛⽣専⾨学院の講座聴講
・留学⽣及び家族の⽇常⽣活サポート
・英語・国際理解教育のサポート、ホストファミリー
・地域資源を利⽤したアクティビティ(農業体験、登⼭、スキー)
・健康増進、介護予防
・「お試し居住」による企画段階からの参画
◎ケア
(資料)南⿂沼市資料に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠
は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
・介護施設、診療所を整備するほか、⿂沼基幹病院・市⽴病院が隣接
・健康・活動マイレージの導⼊(コミュニティ内のサービス利⽤)
・健康レベルの改善情報を周辺地域・市内などにフィードバック
8
参考とした構想・取組事例 ⼭梨県都留市
都⼼から90km、地価が安価で⼿頃な居住コスト、⾃然が豊か(世界遺産富⼠⼭の近く、豊富な湧⽔)、市内
に三⼤学(都留⽂科⼤学、健康科学⼤学看護学部、県⽴産業技術短期⼤学校)等の地域資源を⼀体的に活⽤し、
①雇⽤創出、②地域の魅⼒創出、③医療・介護の強化、④少⼦化対策・⼦育て⽀援、⑤地域コミュニティのつな
がりの維持を⽬指し、「豊かなまちづくりのための重要施策」として推進する。
◎地域特性:⽥園地域型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:都留市、⼤学(教育系、福祉系、産
業技術系)
◎地域的広がり:タウン(ネットワーク)型
→⼤学隣接地、市内の空き地、雇⽤促進住
宅を活⽤
◎住み替え:⼤都市移住型
→新宿〜都留市間
(⾼速60分、電⾞80分)
◎想定する施設等の概要
◎推進主体・住⺠
・都留市、⼤学、⼊居者、医療機関、介護事業者、⾦融機関等
・取組スケジュール(予定)
平成26年10⽉8⽇ 都留市まち・ひと・しごと創⽣取組⽅針策定
都留市まち・ひと・しごと創⽣本部の設置
平成27年4⽉
都留市版CCRC推進班の設置
地⽅創⽣先⾏型交付⾦の活⽤による推進事業の実施
平成27年7⽉
「地域おこし協⼒隊」を活⽤した⽀援機関との連携による
コーディネーター(隊員)の「CCRC推進」活動開始
平成27年8⽉
⼤学コンソーシアムの検討
平成27年8⽉〜9⽉ CCRC計画の策定・発表・周知
平成27年10⽉〜
推進主体(研究会等)の検討・活動開始
平成28年〜
事業の開始
◎住まい・まちづくり
・⼤学隣接に⺠間事業者を誘致し新たに、住まいを約400⼾程度提供するとともに、
市内に点在する雇⽤促進住宅や空き地を活⽤し、住まいの確保を⽬指す。
・豊富な湧⽔を活⽤した⼩⽔⼒発電や太陽光発電などの再⽣可能エネルギーを活⽤
した⾃⽴型施設の検討を進め、⾃⽴的な地域づくりを⽬指す。
◎活動
・構想実現のためのプロジェクトにより⾼齢者の活動の促進を図る。
→居住環境整備プロジェクト
事業主体の検討・誘致、ストック活⽤の調査、都市圏との連携・情報収集等
→⼤学連携プロジェクト
都留⽂科⼤学と共働した「学び」と「交流」のプログラムの実践等
→地域連携・⽣涯学習プロジェクト
農業体験や農業⽀援による地域交流等
→健康⻑寿⽀援プロジェクト
健康科学⼤学などの機関との連携による健康づくりプログラムの開発
健康マイレージ事業などの創設等
(資料)都留市資料に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠
は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
◎ケア
・健康科学⼤学看護学部や、地域の医療機関、介護事業者と連携。
9
参考とした構想・取組事例 ⻑野県松本市
「歩いて暮らせるまちづくり」をコンセプトに、都市としてのコミュニティの復元、多世代の様々な⽬的によ
る交流、⽣きがいの仕組みづくりなど、⺠間活⼒を誘導しながら街の魅⼒向上を図る。 「健康寿命延伸都市の
創造」「集約型都市構造への転換」を掲げ、まちづくり構想の具体化に向けて検討を進める。
◎地域特性:まちなか型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:地⽅⾃治体
城下町に居住する「価値」を提供・
共有する
◎地域的広がり:タウン(ネットワーク)型
◎住み替えパターン
:近距離転居型
城下町における都市としてのコミュニ
ティの復元を⽬指す。
◎推進主体・住⺠
・松本市
・市街地の無秩序な拡⼤、⼈⼝減少と少⼦⾼齢化の進展、商店街の衰退、
多世代間の交流の場の喪失等が課題となる中、中⼼市街地や鉄道駅周辺
などの利便性の⾼いエリアへの⼈⼝誘導を図り、「集約型都市構造への
転換」を推進。
・松本城周辺整備に伴う住⺠の転居や次世代交通政策など既存計画・事業
との整合を図りつつ、「歩いて暮らせるまちづくり」をコンセプトに都
市空間の再配分を⾏う。
◎住まい・まちづくり
・モデル地区(松本城三の丸地区)
・(1)近隣転居型として既存の地域コミュニティの維持、(2)コンパ
クトシティ型として郊外からまちなか居住への誘導、(3)地⽅移住型
として城下町に居住する価値の提供を組み合わせた構想。
・⼤学⽣の受け⼊れなどによる多世代交流も。
◎活動
・アクティビティを通じた交流。
・多世代の様々な⽬的による交流。
・ボランティア活動(お城ガイドなど)
・元気なシニア世代の社会貢献活動等を⽀援。
◎ケア
まちなか暮らしのイメージ
(資料)松本市資料に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠は内
閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
・「松本ヘルスバレー構想」の取組。
・健康時から終末時期まで、継続的なケアが担保され、安⼼して暮らし続
けることのできるまちづくりを基本⽅向とする。
・市内35カ所、1⼩学校区ごとに「福祉ひろば」を整備し、健康づくりの
拠点として活⽤。
・松本地域健康産業推進協議会を設⽴し、公的保険外の健康産業を創出。
10
参考とした構想・取組事例
静岡県南伊⾖町・ 東京都杉並区
⾃治体連携により特別養護⽼⼈ホームの整備を⾏い、お試し移住の実施とともに、移住者の暮らし⽀援のため
の仕組みづくりを検討。都市部と地⽅が互いの強みや魅⼒を⽣かし課題を補完し合うことで、地域の持続可能性
を⾼め、将来的に安定的な⼈⼝構造の維持を⽬指す。
◎地域特性:⽥園地域型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:地⽅⾃治体
東京都杉並区の保養所があり友好関
係を築いてきた静岡県南伊⾖町と杉
並区が連携し、お試し居住等を⾏い
ながら移住希望者の住み替えを⽀援。
◎地域的広がり:エリア型
◎住み替えパターン
:⼤都市移住型
◎推進主体・住⺠
・杉並区、南伊⾖町
・取組開始:H26静岡県を含む3者間で特養整備に係る基本合意
H27整備規模・⼿法等に関する覚書及び⼊所者に関する確認
書を締結
・平成20年度から移住セミナーツアーを開催しており、平成26年度までに11
組28名(東京2,神奈川2,千葉3,埼⽟3,県内1)の移住につながっている。
・地⽅創⽣先⾏型交付⾦を活⽤した「アクティブシニアお試し移住プロジェ
クト」を実施。
◎住まい・まちづくり
・平成29年度中の開所を⽬指し、南伊⾖に新設
・特別養護⽼⼈ホーム 90床 5,000㎡程度
・南伊⾖町の健康福祉センター等を併設 900㎡程度
・杉並区のアンケートでは約33.4%が⼊居・検討の意向あり(平成25年5⽉
杉並区の特養⼊所希望者約1,600⼈・回答率50.3%)
・町内の空き家調査やリフォーム助成のほか、空き家を町が借り上げ、短期
間のお試し移住希望者に貸与する事業も実施。
◎活動
・福祉・街づくり・観光ボランティア活動を通じた地元住⺠との交流
・市⺠農園、農地借り上げ、農業指導者派遣、狩猟・漁業者との交流
・釣り、ダイビング、サーフィン、シーカヤック、フランダンス、陶芸、写
真等の趣味活動
・町営温泉利⽤割引などお試し移住者への優遇施策
◎ケア
・賀茂圏域内を統括する⼀般社団法⼈賀茂医師会を中⼼とした在宅医療連携
推進への取組や、東伊⾖・南伊⾖・⻄伊⾖エリアに存在する3病院がそれ
ぞれ地域の中⼼となった圏域全体での取組
・地域包括⽀援センターが中⼼となり医療、介護、地域連携に向けた取組
(資料)杉並区、南伊⾖町資料に基づき作成。検討中の内容を含む。
※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
11
参考とした構想・取組事例 ⾼知県(⾼知⼤学)
⾼知⼤学では、COC事業(センターオブコミュニティ事業、地域コミュニティの中核的存在としての⼤学の機能強化を図る
ための事業)の中で、⾼知型CCRCを産官学で検討。⽴教セカンドステージ⼤学やNPO法⼈⼟佐⼭アカデミーと連
携し、定年退職者が「第⼆の⼈⽣」に向けた準備をするための合宿プランも企画。⾼知県の地域課題を解決する
担い⼿の育成に向けた「地域協働学部」を平成27年4⽉に設置。
◎地域特性:⽥園地域型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:⼤学
◎地域的広がり:タウン(ネットワーク)型
◎住み替えパターン
:⼤都市移住型
◎⾼知⼤学の構想(⾼知型CCRCの提案)
UBC
UBC
★
UBC
UBC
…郊外タイプ
★…中⼼市街地タイプ
<UBCの役割>
産学
連携
地域
協働
③課題解決のための人材紹介
(共通事項) ④課題解決のための予算獲得
①課題の掘 ⑤地域産業の人材の育成
り起こし
②課題解決 ⑥地域をフィールドとする教育・
研究のサポート
のアドバイス
⑦生涯学習の場の提供
◎運営主体・住⺠
・運営主体:⾼知⼤学
・住⺠:⾸都圏シニア
【郊外タイプ】
・場所:県北部・嶺北地域(⼟佐町・本⼭町・⼤豊町・⼤川村)
【中⼼市街地タイプ】
・場所:⾼知市永国寺など
◎住まい・まちづくり
【郊外タイプ】
・⾼知県の移住促進事業の活⽤
【中⼼市街地タイプ】
・既存住宅や空き家を活⽤
◎活動
【郊外タイプ】
・⾼知⼤学サテライト教室
【中⼼市街地タイプ】
・⾼知県⽴⼤学永国寺キャンパス産学官⺠連携センターを設置。県内⾼等
教育機関が地域の住⺠の⽅々に学びの場を提供。
・学びを含めた公的施設が密集しており、多様な⾸都圏シニア活躍の場と
して最適。
◎ケア
【郊外タイプ】
・今後検討。
【中⼼市街地タイプ】
・⺠間施設の充実を通じたケアの提供。
※UBC…⾼知⼤学地域コーディネーター(University
Block Coordinator)。UBCには(特任教
(資料)平成27年3⽉17⽇第2回⽇本版CCRC構想有識者会議・資料7受⽥浩之委員提出資料 等に基づき作成。
12
員) 4名が常駐。
※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
参考とした構想・取組事例 福岡県北九州市
「アクティブシニアが輝く街」に向けて、⾸都圏等から多くの移住者を呼び込み、充実したシニア関連施策に
基づいた「北九州版CCRC」をモデル的に実証する。地⽅創⽣特区の活⽤による規制緩和、制度改正を提案。
◎地域特性:地⽅都市型
◎事業主体(コミュニティの特徴)
:地⽅⾃治体
◎地域的広がり:タウン(ネットワーク)型
◎住み替え:近隣転居型
◎推進主体・住⺠
・北九州市、企業、⼤学、医療法⼈、⾦融機関、社会福祉法⼈、産学連携
機関等から成るコンソーシアム
・過去5年間(H22〜26)で約2万⼈の⼈⼝減少。H15以降、⾃然動態・
社会動態ともに減少。
・政令市で⼀番⾼い⾼齢化率(27.2%)(H26.3)
・⼈⼝の約3.7⼈に1⼈が⾼齢者。⾼齢者の約半数が、75歳以上。
・6割近い⾼齢者が社会貢献したいとの意向あり。
・既存施策の拡充に加え、「移住促進策の展開」、「新産業・雇⽤の創出」
を組み合わせて取組を推進していく意向。
◎住まい・まちづくり
【規制緩和等(案)】
・空き家を無償譲渡(低額での譲渡を含む)した場合の贈与税の免除
(移住促進に向けた空き家活⽤) →地⽅創⽣特区提案中
◎活動
・退職後も活躍する⼈材の発掘・育成を⾏う「⽣涯現役夢追塾」の実施
【規制緩和等(案)】
・年齢条件を付与した求⼈を可能とし、アクティブシニアに特化して職業
紹介を⾏う「アクティブシニア・ハローワーク(仮称)」の設置
→地⽅創⽣特区提案中
50
◎ケア
・官⺠協働で⾼齢者等の⾒守りを⾏う「いのちをつなぐネットワーク事業」
・健全な⾷⽣活の推進を⽬的とした⾼齢者宅への訪問
など充実した⾼齢者⽀援
【規制緩和等(案)】
・介護現場にロボットを導⼊し、その導⼊効果を検証した上で、未来志向
の介護モデルを提案(介護保険法特例)
→地⽅創⽣特区提案中
(資料)北九州市資料に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
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参考とした構想・取組事例 ⿅児島県姶良市(医療法⼈⽟昌会)
⿅児島県姶良市において、病院の移転(建て替え)と併せた⼀体的な整備によるCCRCの実現可能性を検討。
地域包括ケアシステムを基盤とした「コンパクトシティ姶良」の構築に協⼒する「JOYタウン構想」。
◎地域特性:まちなか型
◎推進主体・住⺠
◎住み替えパターン
:⼤都市移住型
◎住まい・まちづくり
・医療法⼈⽟昌会(2病院の運営と在宅サービス事業を実施)
・姶良市は平成22年度に加治⽊町、姶良町、蒲⽣町が合併。H27.6現在の⼈
◎事業主体(コミュニティの特徴)
⼝約76,000⼈。
:医療法⼈
・姶良市のコンパクトシティ化の⼀翼を担う構想。
病院を基盤にしたまちづくり
・地域の中で、多職種・多業種、住⺠同⼠が互いに⽀えながら、住み慣れた地
◎地域的広がり:エリア型
域でその⼈らしく暮らせる環境を⽀える仕組み。(地域包括システム)
・⿅児島県外に出た⼈のUターン、地域住⺠をメインターゲット。
新病院のほか、介護、予防、教育、住まい、
・災害時の対応(隣県からの避難者の可能性)も想定した計画、警察・消防以
交流スペースなどの機能を⼀体的に整備。⼀
外でいざというときに24時間かけこんできてもらえる拠点としていきたいと
般の⽅や障害者の⽅が住めるよう整備も検討。
の考え。
⿅児島県外に出た⼈のUターン、地域
住⺠をメインターゲット
・厚⽣年⾦福祉施設サンピアあいらの跡地(約12,000坪)を利⽤し、病院を
建て替える計画。
・新病院(3,000〜4,000坪)のほか、介護、予防、教育、住まい、交流ス
ペースなどの機能を⼀体的に整備し、⼀般の⽅や障害者の⽅が住めるよう
な整備も検討。
・残っているホテルの活⽤も。
・⿅児島空港から⾞で15分、⿅児島市街地まで⾞で30分。
◎活動
・予防医療や介護以外のアクティビティを今後検討。
・誰でも利⽤できる図書館やカフェを通じた交流機会の創出など。
◎ケア
・医療エリアでは、慢性期を中⼼に、急性期から在宅ケアまで持続したケアを
実現。
・医療介護⽀援・地域包括ケアサポートなど総合的な相談室の設置。
(資料)医療法⼈⽟昌会ホームページ、資料等に基づき作成。検討中の内容を含む。※緑枠は内閣官房まち・ひと・しごと創⽣本部事務局における整理。
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