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10 月 15 日(火)の深夜から翌 16 日(水)朝にかけて、台風 26 号が関東

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10 月 15 日(火)の深夜から翌 16 日(水)朝にかけて、台風 26 号が関東
10 月 15 日(火)の深夜から翌 16 日(水)朝にかけて、台風 26 号が関東全域
を襲いました。この影響によって各地で大きな被害が生じたところですが、印
旛沼周辺は台風の通り道となり、特に甚大な被害を受けました。
印旛沼は約 540km2(千葉市の面積の約 2 倍)もの流域を抱えているため、雨
が降ったときには流域から低地へ水が集まります。このため 1 時間降水量 49.5mm
(佐倉気象観測所、10 月 16 日(水)AM6:00)を記録した今回の台風 26 号では、
印旛沼周辺で農地が湛水し、用排水機場が浸水してしまうなど、大きな被害を
受けました。
特に被害が大きかった施設の一つが用排水機場の臼井第二機場です。大量の
水が集まる中、排水ポンプが水没により故障したため、満足に排水できず、16
日(水)には広い区域で湛水被害が生じました。
臼井第二機場
(10 月 16 日(水)AM10:00 頃)
臼井第二機場流域の水田
(10 月 16 日(水)AM10:30 頃)
写真から見てとれるように、臼井第二機場ではネットフェンス内にある吸水
施設が完全に水没しており、臼井第二機場周辺の水田では、農道まで水没して
いました。
印旛沼土地改良区は 10 月 16 日(水)に水資源機構に水中ポンプ(φ250mm)
2 台を要請し、現場に設置しました。しかし、満足に水位が下がらず、次週に上
陸が予想される台風 27・28 号の脅威から、10 月 18 日(金)には土地改良技術
事務所に災害応急用ポンプ(水中ポンプφ100mm×2 台)の導入の要請がありま
した。ポンプはその日のうちに現場に届き、夕方からポンプの設置作業が始ま
りました。作業には、事業所から 12 名の職員が補助に入ったことに加え、当日
たまたま打合せに来られていた農政局の方や技術事務所の方にも作業に協力し
ていただき、全員で設置作業を行いました。
配電盤の設置状況
ポンプ排水口の設置状況
ポンプの設置経験者が少ない中、設置作業は配電盤を組み立てる人、ポンプ
を設置する人、作業者の補助に回る人など、各自が役割を見つけて自主的に行
動し、全員で協力しながら作業を行いました。
周囲は暗く、足下は湛水しているなど、劣悪な環境の中の慣れない作業でし
たが、作業開始から約 2 時間が経過した 7 時過ぎには、2 台のポンプを設置する
ことができました。
その翌週 10 月 21 日(月)には、2 台のポンプを追加で設置し、技術事務所の
ポンプは合計で 4 台設置しました。さらに翌 22 日(火)には土地改良区がポン
プ業者を手配し、ポンプの増設を行った結果、排水路の水位を大きく下げるこ
とに成功し、台風 27・28 号に向けて万全の体制を得ることができました。
今回のポンプ設置作業を通して、改めて災害時における農政局のネットワー
クの重要性を感じたところです。今後も災害などが発生した際には(何もおこ
らないのが一番ですが…)、職員が一丸となって機動的に対応し、様々な形で災
害復旧の支援をしていきたいと考えております。
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