...

東京都ベンチャー企業成長支援ファンド無限責任組合員募集要項

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

東京都ベンチャー企業成長支援ファンド無限責任組合員募集要項
東京都ベンチャー企業成長支援ファンド
無
限
責
任
組
合
員
募
平成24年5月14日
東京都産業労働局金融部
集
要
項
東京都ベンチャー企業成長支援ファンド無限責任組合員募集要項
第1
事業目的
平成 23 年夏以降の歴史的な円高は、長期化の様相を呈しており、製造業が生産拠点を海
外に移す動きに拍車がかかるなど、産業空洞化の加速が懸念される。都は、この危機に対
応し、東京の産業活力を維持するため、産業の新たな担い手の育成に資するベンチャーフ
ァンドを創設する。
創業間もない、成長の途上にある企業は、事業拡大期に必要となる資金の調達が困難で
あるとともに、技術のさらなる展開や販路拡大等に必要なネットワークの構築が難しい現
状がある。ファンドを通じた企業の支援は、資金供給だけでなく、ハンズオン支援も併せ
て行うことが特徴であるが、今回組成するファンドでは新たに、投資先企業と民間事業法
人との事業連携を促進する仕組みや、都の分配金を活用した再投資により支援対象企業を
さらに拡大する等の新たな取組により、支援の効果をさらに高めていく。
国内ベンチャーキャピタルの投資が低迷する一方で、都は、その政策目的に賛同する民
間事業法人や公的な中小企業支援機関等からの出資を得てファンドを設立し、官民連携に
よるベンチャー企業の成長支援を推進する。
【本ファンドのスキーム図】
≪有限責任組合員≫
≪無限責任組合員≫ (*1)
東京都
最終分配
民間事業法人等
・公的機関
国内VC
出資
報酬・
最終分配
出資・運用
≪
A 号組合
最終分配
≪有限責任組合員≫
再投資
総額60億円
投資
B 号組合
投資
同一企業に共同投資
A単独投資
東京都の有望未公開企業【東京の産業を牽引する重点産業】
分配原資
Exit
国内IPO、資本提携(一部売却)等
*1
※
図上部の無限責任組合員が募集対象
詳細は、別紙要件を参照のこと。
1
出資
分配
≫
共同投資契約
(再投資型)
分配
分配・報酬
出資・運用
(分配受取型)
分配
ハンズ
オン
支援
国内VC
東京都・
関連団体
出口
支援
ファンド
L P
第2
募集対象となる者
応募時点で次の全ての条件を満たす事業者
1 自らが無限責任組合員となり、本要項及び別紙「東京都ベンチャー企業成長支援ファ
ンド無限責任組合員の主な要件」を満たすA号組合及びB号組合(投資事業有限責任組
合契約に関する法律(平成10年法律第90号)に基づく投資事業有限責任組合に限る。
以下同様。)を組成し業務執行を行う者
2 以下のいずれかに該当する法人
(1) 金融商品取引業者(第二種業)として、金融商品取引法第29条の登録をしている
法人
(2) 適格機関投資家等特例業務(私募・運用)を行う者として、金融商品取引法第63
条第2項の届出をしている法人
3 現在、組合の無限責任組合員として業務執行を行っている者、又は業務執行の実績
を有している者
4 事業税その他租税の未申告・滞納がない者
5
破産法(平成16年法律第75号)に基づく破産者で復権を得ない者でないこと
6
会社更生法(平成14年法律第154号)に基づく更生手続き開始申立、または民事
再生法(平成11年法律第225号)に基づく民事再生手続き開始申立がなされて
いない者
7
現在かつ将来にわたって、暴力団員等に該当しないこと、暴力団員等が経営を支配し
ていると認められる関係等を有しないこと及び暴力的な要求行為等を行わないこと。
第3
東京都の役割
東京都は、A号組合の有限責任組合員として参加することとし、出資限度額は、A号・
B号両組合(以下、ファンドと言う。)における民間出資者(東京都及び公的機関以外の
出資者)の出資約束金額合計額と同額とし且つ、20億円を超えない額とする。
第4
募集スケジュール
項目
受付期間
1
質問
平成24年5月14日~平成24年5月18日 午後5時まで
2
書類提出
平成24年5月14日~平成24年5月28日 午後3時まで
1
質問
募集要項等の内容等について、下記の期間内で質問を受け付ける。
(1) 質問受付期間
平成24年5月14日(月曜日)から平成24年5月18日(金曜日)午後5時
まで
2
(2) 質問方法
質問を文章にて(様式自由)E-mail又はFAXにより送付すること。
*口頭による質問は受け付けない。
(3) 回答方法
応募者全員にFAXにて全質問及び回答を送付する。
(4) 回答日
平成24年5月21日(月曜日)午後5時までに行う。
2
書類提出
(1) 書類提出受付期間
平成24年5月14日(月曜日)から平成24年5月28日(月曜日)午後3時
まで
(2) 提出方法
受付期間内に、持参し提出すること。
*郵送・FAX・E-mailでの提出は受け付けない。
第5
提出書類
下記所定の書類を持参する。
1
提出書類
提出書類
必要部数
参加申込書(所定の様式を使用すること)
1部
商業登記簿謄本(直近の会社情報を反映したもの)
1部
確定申告書(写)(決算書・直近 3 期分)
1部
組合設立趣意書(下記記載内容を記入)
15部
会社案内・パンフレット
15部
その他東京都が必要と認めた書類
2
-
組合設立趣意書への記載内容
(1) 設立提案者について
ア
経営基盤の安定性等
(ア) 業歴・履歴
(イ) 過去 3 期の決算状況と今期の見込み
(ウ) 組織体制
(エ) 経営者及び役員の経歴
3
イ
投資業務に関する能力及び実績について
(ア) 投資業務に関する能力
○
中小企業に対する投資業務のノウハウ、専門知識等
○
投資対象先への経営支援に役立つ事業法人や専門家とのネットワーク
○
現在までの運営組合数及び運営組合による総投資累計額
(イ) ベンチャーファンド業務に関する実績
○
平成12年以降に組成したベンチャーファンドの組合ごとの運営実績(フ
ァンドサイズ、IRR、投資累計額・投資累計社数と中小企業及び設立 7 年未満
の企業への投資割合、社内運営体制)
○
今後のファンド設立計画
○
投資先のうち上場・公開等の件数及び社名
(ウ) ベンチャーファンドにおけるバリューアップ手法及びEXIT戦略
○
バリューアップ手法及びハンズオン支援実績
○
投資先対象への経営支援に役立つ事業法人や専門家とのネットワーク
○
EXIT構成(IPO、事業会社等への売却、経営者による買戻し等)
割合
(2) 今回設立予定のベンチャーファンドに関する提案の評価
ア
基本的方針
(ア) 現状の投資環境分析と組合設立期間である今後 12 年のトレンドを踏まえた
戦略
(イ) 東京都の施策に対する認識
(ウ)
上記(ア)、
(イ)を踏まえたベンチャーファンドの運営方針(投資対象(投資
分野)
、想定 IRR、投資回収方法、管理報酬(料率の設定根拠)、成功報酬(ハー
ドルレートの有無)
、その他費用、投資予定数、投資先1件あたりの投資予定金
額、投資ステージ毎のポートフォリオ)
イ 投資事業に係る計画内容
(ア) 投資候補先の状況について
○
現時点における当該組合への組入れ候補先の状況
(イ) 出資金の募集について
ウ
○
無限責任組合員の出資額
○
予定されるB号組合の有限責任組合員の構成、出資額及び出資確度
利益相反について
(ア) 役職員の兼任,組合間の取引等,組合運営に関する利益相反に関する対応
方法
(イ) 現在運営中及び今後設立予定の組合が存在し、並行投資を行う場合、並行
投資に関するルール
4
(3) 運営体制及び運営方法
ア
運営体制・専任者について
(ア) 組合運営にあたる専任者数と役割分担
(イ) 専任者の経歴(投資業務経験の詳細情報)
(ウ) 専任者1名あたりの担当予定社数
イ
発掘から投資決定に至るプロセス-発掘・調査・選定
(ア) 投資候補先発掘の方法(ディールソース)
(イ) 投資先の選定基準及びプロセス
ウ
投資からEXITまでの育成プロセス-モニタリング・育成支援
(ア) モニタリングの具体的な方法
(イ) 自社及び有限責任組合員のネットワークの活用によるハンズオン手法
エ 管理体制について
(ア) 管理事務を外部委託する場合の委託業務範囲及び無限責任組合員との関係
並びに委託先の経営状況
3 注意事項
(1) 出資提案書の作成等、提案参加に必要な経費は、提案者の負担とする。
(2) 提出書類は、いずれも返却しない。不要となった書類の廃棄については、東京都が
責任をもって行う。
(3) 必要と認める場合には、追加資料を徴求することがある。
(4) 提出書類に虚偽の記載があった場合は失格とする。
(5) 設立趣意書の様式は任意とするが、記載内容の項番等については、原則、上記の通
りとすること。
(6) 書類提出期間後の追加資料提出は一切認めないので注意すること。なお、東京都が
追加で要求する必要資料についてはこの限りでない。
第6
1
審査方法
審査プロセス
(1) 部会
ア
書面調査(都職員による要件充足の確認)
イ
予備調査(監査法人等による)
(2) 審査委員会
ア
本審査(外部有識者を交えた審査委員会の開催)
2 審査のポイント
事業目的への理解、都内未公開ベンチャー企業への支援体制等について総合的に審査
を行う。
5
3
注意事項
(1) 審査プロセスにおいて東京都が出資することが困難と判断される課題が見受けら
れる場合には、その後の審査は行わない。
(2) 審査結果については、採択の可否を書面で通知する。
(3) 審査結果に関する問い合わせ(不採択の理由等)には一切応じない。
(4) 募集要件を満たした応募者は、審査委員会において応募内容等についてプレゼン
テーションを行うものとする。審査委員会の詳細日程については、別途連絡する。
(5) プレゼンテーション当日は、組合設立趣意書を基にプレゼンテーションを行うこと
なお、追加資料の配布は一切認めないので注意すること。
(6) 提案内容の評価及び審査に当たっては、組合設立に関係する公的機関の意見を
必要に応じ、求めることができる。
第7
組合設立までのスケジュール(予定)
平成24年5月下旬から6月中旬
書面調査及び予備調査
平成24年6月下旬
審査委員会開催
平成24年7月上旬
無限責任組合員の決定
平成24年12月迄
組合設立
第8
提出先及び問い合わせ先
東京都産業労働局金融部金融課
〒163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京都庁第一本庁舎29階北側
電話03-5320-4683/FAX 03-5388-1464
ファンド担当:直井・大江・鳴海
E-mail:[email protected]
6
(別紙)
東京都ベンチャー企業成長支援ファンド無限責任組合員の主な要件
第1
1
設立するファンドについて
基本スキームについて
(1) A号組合(再投資型)及びB号組合(分配受取型)からなるファンドを設立するこ
と。
(2) A号組合とB号組合の出資約束金額総額を総計60億円程度とすること。但し、無
限責任組合員の出資額は、ファンド総額の10%以上の額とすること。且つ、A号組
合への出資金を5億円以上とすること。
(3) A号組合の有限責任組合員は、東京都のみとし、無限責任組合員との二人組合とす
ること。
(4) B号組合の有限責任組合員は、公的な中小企業支援機関及び民間事業法人等から募
集をすること。
2
A号組合及びB号組合の関係について
(1) 無限責任組合員は、ファンドの投資方針を東京都と協議のもと定め、A号組合及び
B号組合に適用すること。
(2) A号組合とB号組合は、同一企業へ出資持分割合に応じて並行投資を行うものとし、
両組合間で共同投資契約を締結すること。なお、次項に定める分配金の取扱い及び再
投資の内容を反映させたものとすること。
3 分配金の取扱い及び再投資について
(1) A号組合は、投資回収金をその都度、組合員に分配せずに、A号組合及びB号組合
の共同投資終了後、新たな企業に対して、投資活動を単独で行うこと。
(2) B号組合は、投資回収金を適宜、組合員に分配すること。
4 設立時期および存続期間について
(1) 平成24年12月までA号組合及びB号組合を組成すること。
(2) A号組合の存続期間は12年間とし、B号組合の存続期間は10年間とする。ただ
し、組合員間の合意の上で、前述の存続期間から2年を超えない範囲内で延長可能と
する。
第2
根拠法令
投資事業有限責任組合契約に関する法律
(平成10年6月3日公布、平成10年法律90号、平成10年11月1日施行)
7
第3
投資対象
優れた技術力・商品・サービス等を持った将来性のある、東京都内未公開ベンチャー企
業(*1)へ投資総額の70%以上を投資すること。
(*1)東京都内未公開ベンチャー企業
以下三点を全て満たす企業
・組合からの最初の投資を実行する時点において東京都内に本社もしくは主たる事業
所を置く企業
・株式公開をしていない企業
・中小企業者である企業(独立行政法人中小企業基盤整備機構法(平成14年度法
律第147号、その後の改正を含む。)第2条第1項各号に定義される中小企業
を指す。)
第4
投資形態
「投資事業有限責任組合契約に関する法律」第3条第1項各号に規定する投資形態
による。
第5
出資金の払込方法について
出資約束金額を確定した上での「一括払い」もしくは「分割払い」の方式であること。
ただし、東京都の出資金は、平成24年12月末までに「一括払い」方式により全額払い
込まれるものとする。なお、一括払い方式によって払い込まれた出資金については、「組
合口座」とは別に「組合払金プール口座」を開設し、無限責任組合員の資金払込要求に応
じ「組合払金プール口座」より「組合口座」へ振替送金されるものとする。
第6
出資約束金額の減額
投資期間(新規投資を決定又は実行できる期間をいう。以下同じ。)の終了後において
投資総額が出資約束金額総額の60%を超えない場合には、組合員間の合意の上で、当該
投資総額、当該事業年度末までの新規投資予定額(投資実行及び投資金額が決定している
案件に係るものに限る。)、追加投資予定額及び管理報酬その他の費用の合計金額まで出
資約束金額を引き下げることができるものとする。出資約束金額を引き下げた場合には、
その引き下げ修正までの間に支払った管理報酬額のうち、半期ごとに計算した修正差額を、
無限責任組合員から返還させることを基本とする。
第7
投資先企業の育成
無限責任組合員は、投資後における投資先企業の業況や事業の進捗状況等を継続的に把
握し支援するとともに、東京都及び東京都関連団体やLPである民間事業法人等と連携し
た経営、技術等に関するハンズオン支援を行うこと。
8
第8
1
善管注意義務、利益相反、秘密保持
無限責任組合員は、ファンド目的に従い善良なる管理者の注意をもってその業務を
執行すること。
2 無限責任組合員は、ファンドに不利益が生じないよう利益相反に配慮すること。なお、
無限責任組合員は、組合存続期間の2分の1を経過した日又はファンドの出資約束金額
の総額に占める投資総額の割合が60%を超える日のいずれか早い日までの間は、組合
員の事前の承認を得ることなく、ファンドの事業と同種又は類似の事業を行うことは
できない。
3
無限責任組合員は、組合員の事前の承認を得ることなく、組合との取引を行わない
こと。
4
無限責任組合員は、投資先に関する情報をはじめ、組合に関する情報を、合理的な
範囲を超えて開示又は漏洩してはならないものとし、組合運営に際しては、万全の秘密
保持体制をとること。
報告義務
第9
無限責任組合員は有限責任組合員に対し、組合の資産状況や投資実行先の概要等を記載
したマンスリーレポートを作成し、報告する。なお、投資時点で予定されていなかった重
要事項等が発生した場合、遅滞なく報告することとする。また、無限責任組合員は有限責
任組合員に対して運用報告会を年2回程度実施すること。加えて、投資対象先に対して適
宜アンケートを実施し、その結果を有限責任組合員へ報告すること。
第10
無限責任組合員に対する報酬
管理報酬・成功報酬は、組合の主な投資対象や投資形態を勘案し、妥当と認められる設
定基準とすること。
第11
1
東京都の関与
無限責任組合員は、投資委員会または投資検討会を開催し、東京都は必要に応じて、
オブザーバーとして出席できる。
2
東京都は、無限責任組合員の財務内容等の経営状況について必要に応じ、報告を求
めることができる。
3
東京都及び東京都関連団体は、必要に応じて無限責任組合員と協調しハンズオン
支援を実施する。
9
第12
その他
1
組合は原則として資金の借入れを行わないものとする。
2
東京都に対する組合財産の分配(清算人による分配を含む。)については、東京都が
投資先企業の株式等の現物による分配を希望する場合を除き、金銭により行うこと。
3
無限責任組合員は、投資先企業と匿名組合契約の出資の持分又は信託の受益権を取得
する場合にあっては、当該契約等の内容について東京都へ事前に通知することとし、
東京都は当該契約等の内容に対して意見を述べることができる。また、その場合におい
ては、当該出資額又は当該取得額を超えて損失を負担することのないことを匿名組合契
約、信託契約等において規定すること。
10
平成
参
加
申
込
年
月
日
書
東京都
知事
石原 慎太郎
宛
会社名
代表者名
印
東京都ベンチャー企業成長支援ファンド無限責任組合員募集について、募集要項に記載
の 出 資 要 件 及 び「 東 京 都 ベ ン チ ャ ー 企 業 成 長 支 援 フ ァ ン ド 無 限 責 任 組 合 員 の 主 な 要 件 」
(募
集要項別紙)に記載の要件を承諾した上で、下記のとおり参加申込いたします。
記
1.投資事業有限責任組合名
2.組合設立(予定)時期
平成
年
月
日
3.想定出資約束金総額内訳
組合員区分
出資先
組合員名
A号組合
無限責任組合員
B号組合
合
有限責任組合員
A号組合
有限責任組合員
(公的機関)
B号組合
有限責任組合員
B号組合
東
京
都
計
4.添付書類
(1) 商 業 登 記 簿 謄 本 ( 直 近 の 会 社 情 報 を 反 映 し た も の )
(2) 確 定 申 告 書 ( 写 )( 決 算 書 ・ 直 近 3 期 分 )
(3) 組 合 設 立 趣 意 書
(4) 会 社 案 内 ・ パ ン フ レ ッ ト
(5) そ の 他 資 料
11
出資予定額
Fly UP