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沖縄に関するデータ集 - 内閣府 沖縄総合事務局
参考資料1 南西地域産業活性化センター作成 沖縄に関するデータ集 目 次 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 1)本土復帰後の沖縄経済の推移 2)沖縄県の産業別県内総生産(名目)の推移 3)産業別就業者数の推移 4)観光業の動向 5)IT関連産業の動向 (2)沖縄における物流・人流 1)那覇空港利用の動向 2)物流 3)人流 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ 2)研究関連施設 3)地域資源・文化等の活用の動き (4)沖縄県の企業立地動向 1)近年の沖縄での企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 1 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 1)本土復帰後の沖縄経済の推移 【現状】 ○復帰後の沖縄県経済は、観光収入や財政支出の増加等により規模を拡大(県民総生産(名目値)で8.3倍)。 ○経済成長率(名目)は、低く推移し、2009年0.9%。 ○一人当たりの県民所得は、復帰時の41.9万円から2009年には204.5万円になったが、全国では最下位。 ○沖縄県の完全失業率は、2011年7.1%。(全国4.5%) 経済成長率の推移(沖縄県と全国) 県内総生産額(名目値)の推移 (億円) 40,000 10.0% 35,000 1972~2009年までの 38年間で9.3倍に増 加。同期間の国内総 生産(名目値)の伸び (4.9倍)を上回る 30,000 25,000 8.0% 8.0% 6.0% 4.0% 20,000 2.0% 15,000 1.8% 1.9% 1.3% 0.8% 1995 10,000 0.9% 0.5% 0.0% 2000 2005 2009 -2.0% 5,000 -3.2% -4.0% 0 1972 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 1人当たり県民所得と国民所得(全国平均)の推移 (万円) 350.0 80.0 300.0 75.0 250.0 沖縄県 2009 資料:内閣府経済社会総合研究所 「国民経済計算年表」及び「県民経済年表」 全国 資料:内閣府経済社会総合研究所 「国民経済計算年表」及び「県民経済年表」より作成 (%) 完全失業率の推移(沖縄県、全国) 10.0 8.0 7.9 7.9 7.6 4.7 4.7 5.1 70.0 200.0 65.0 6.0 5.3 150.0 60.0 100.0 55.0 50.0 0.0 1975 沖縄県 1980 1985 1990 全国平均 1995 2000 2005 2009 所得格差(全国=100) 資料:内閣府経済社会総合研究所「国民経済計算年報」及び「県民経済計算」 3.9 3.0 2.0 5.8 5.0 4.0 50.0 1972 5.1 1.4 1.9 2.0 2.6 2.1 7.1 4.5 2.9 0.0 1972 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2011 沖縄県 全国 資料:総務省統計局「労働力調査年報」 2 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 2)沖縄県の産業別県内総生産(名目)の推移 【現状】 ○沖縄県の県内総生産(名目)の2009年度における産業別構成比は、第一次産業1.8%、第二次産業12.9%、第三次 産業88.8%。 ○沖縄県の産業構造の特徴として、全国に比べて第二次産業のウェイトが低く、第三次産業のウェイトが高い。特に製 造業の割合は、全国が17.7%に対し沖縄県は4.1%とその差異は極めて大きい。 沖縄県 産業別県内総生産構成比の推移 全国 産業別国内総生産構成比の推移 100% 100% 90% 90% 80% 80% 70% 60% 72.2 72.2 74.9 75.0 70% 80.3 84.4 86.6 89.2 88.8 50% 40% 40% 20% 30% 22.5 23.3 21.6 10% 0% 7.5 1972 6.3 1975 22.8 19.6 17.4 2.2 1995 5.2 4.4 3.0 1980 1985 1990 第1次産業 第2次産業 20% 16.6 1.9 2000 13.0 1.9 2005 12.9 1.8 2009 第3次産業 (注):別に帰属利子等の控除される項目もあるため、第1次~3次産業の構成比の合 計の数値が100%を超える。 資料:内閣府経済社会総合研究所「国民経済計算年報」及び「県民経済計算」 より作成 58.2 62.8 64.1 64.3 60% 50% 30% 54.9 43.7 40.4 37.8 70.6 72.5 74.8 74.6 36.1 36.6 31.6 29.7 28.0 23.5 2.5 1990 1.9 1995 1.8 2000 1.5 2005 1.2 2009 10% 0% 5.5 5.5 3.6 3.1 1972 1975 1980 1985 第1次産業 第2次産業 第3次産業 (注):別に帰属利子等の控除される項目もあるため、第1次~3次産業の構成比の合計 の数値が100%を超える。 資料:内閣府経済社会総合研究所「国民経済計算年報」及び「県民経済計算」 より 作成 【課題】 ○沖縄県の地理的優位性や資源等を活用した付加価値の高い製造業の創出。 3 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 3)産業別就業者数の推移 【現状】 ○沖縄県の年平均の就業者数は、労働人口の増加に伴い、復帰後、25.5万人増加し、2011年は61.9万人。 ○沖縄県の就業構造の特徴として、第3次産業の割合が高く、第2次産業の割合が低い。 ○就業者比率で見ると第2次産業の製造業は、2011年5.0%。(全国16.7%) 全国 産業別就業者構成比の推移 沖縄県 産業別就業者構成比の推移 100% 90% 100% 80% 90% 80% 70% 70% 60% 61.0 62.5 63.6 60% 67.5 69.0 72.5 73.2 76.1 78.3 50% 55.4 57.3 59.0 61.6 64.3 67.3 70.6 33.3 31.6 29.5 25.9 25.2 50% 30% 20.9 20.7 20% 10% 51.6 40% 40% 30% 49.4 18.1 16.2 22.3 13.9 0% 1972 1975 1980 第1次産業 20.3 11.9 1985 19.7 10.8 1990 第2次産業 35.7 34.1 33.6 20% 19.5 7.6 1995 19.5 6.9 2000 18.7 5.4 2005 15.4 10% 5.6 0% 2010 第3次産業 資料:総務省統計局「国勢調査」、沖縄県企画部「労働力調査」より作成 33.1 14.7 13.8 10.9 9.3 7.1 6.0 5.0 5.1 4.2 1972 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 第1次産業 第2次産業 第3次産業 資料:総務省統計局「国勢調査」、沖縄県企画部「労働力調査」より作成 【課題】 ○沖縄県の地理的優位性や資源等を活用した付加価値の高い製造業の創出による雇用創出。 ○改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策を活用した企業誘致による雇用創出。 4 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 4)観光業の動向 【現状】 ○2008年に604万人に達した入域観光客数は、近年、リーマンショック後の世界的な景気悪化や東日本大震災等の影響により減少。 ○観光収入は、入域観光客数に比例して増減しており、2010年は県内総生産の10.9%。 ○2011年の観光客平均滞在日数は、3.81日、観光客1人当たりの消費額は、68,962円。 入域観光客数の推移 (万人) 500,000 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 700 600 483 500 515 508 564 550 587 観光収入の推移 (百万円) 605 586 565 542 400 300 200 100 379,161 338,992 346,632 2000 0 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 10.00% 9.47% 9.72% 10.40% 11.03% 11.29% 11.60% 2003 2004 2005 2006 423,984 436,462 2007 2008 390,432 407,016 2009 373,464 2010 11.84% 10.49% 10.14% 80,000 3.95 70,000 3.9 3.85 60,000 3.8 50,000 8.00% 3.75 40,000 6.00% 30,000 4.00% 20,000 3.7 3.65 3.6 10,000 2.00% 3.55 0 3.5 98 0.00% 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2011 (日) 4 観光客1人当たり消費額と滞在日数の推移 90,000 14.00% 10.61% 2002 398,367 410,408 (円) 観光収入が県内総生産に占める割合 12.00% 2001 375,415 363,152 2008 資料:沖縄県文化観光スポーツ部「観光要覧」、内閣府社会総合研究所「県民経済計算」より作成 ※2010年以降は未公表 2009 99 2000 01 02 03 04 消費額 05 06 07 滞在日数 08 09 10 11 資料:沖縄県文化観光スポーツ部「観光要覧」、「平成23年の観光収入について」より作成 【課題】 ○アジアの観光リゾートとしての沖縄の知名度向上、誘客力の強化。 ○高度観光人材の育成。 5 (1)沖縄県の産業構造・就業構造 5)IT関連産業の動向 【現状】 ○沖縄におけるIT関連産業は、インキュベーション施設の整備、通信コストの低減、情報通信産業振興地域制度の導入による初期 投資の軽減等、国、県による取組が図られたことにより、コールセンター等の情報サービス産業を中心として集積が進展。 ○沖縄県に進出したIT関連企業は、2011年度末までに237社であり、その雇用者数は21,758人。 ○県内のIT企業の特徴として、経営規模が小さく、下請け的な性格が強い (人) 沖縄へ進出したIT関連企業数の累計 (社) 250 9 50 8 150 50 (ソフトウェア業) 25,000 200 100 沖縄に進出したIT関連企業の累計雇用者数の推移 6 22 33 9 33 15,000 56 15 11 38 50 06 07 18,075 16,317 69 65 57 18 20 20 61 62 62 11,397 05 08 コンテンツ制作業 09 コールセンター 10 情報サービス業 28 23,536 853 全国 45 92,245 2,062 (情報処理・提供サービス業) 21 10,000 県内企業は全国と 比較して小規模 71 5,000 1事業所当たり 従業員当たり 従業員数 年間売上高 年間売上高 (人) (百万円) 0 ソフトウェア開発業 沖縄県 9,926 49 40 20,000 14,786 38 7 30 従業員当たり 年間売上高 従業員数 年間売上高 (万円) (人) (百万円) 20,212 45 57 53 1事業所当たり 21,758 31 12 10 県内IT関連産業の平均従業員数、売上高(2010年) 11 (年度) その他 0 05 06 07 08 09 10 沖縄県 28 25,707 932 全国 35 66,358 1,896 11 (年度) 契約先産業別年間売上高・構成比(2010年・ソフトウェア業) 進出したIT関連企業の事業所集積状況(2012年1月現在) 沖縄県 嘉手納町, 豊見 その他, 5 , 0 , 0 , 0 ,0 宜野座 3 北谷 城 村, 5 町, 6 市, 4 宜野湾 市, 10 うるま 市, 12 沖縄 市, 12 年間売上高 構成比 年間売上高 構成比 (百万円) (%) (百万円) (%) 製造 255 1.3 2,216,766 22.0 卸売・小売・宿泊・飲食サービス 426 2.1 710,371 7.0 建設・不動産・物品賃貸 435 2.1 178,257 1.8 金融・保険・運輸・通信 3,510 17.3 2,729,999 27.1 その他サービス 1,072 5.3 501,819 5.0 公務 1,042 5.1 910,709 9.0 同業者 11,803 58.1 2,072,252 20.6 電気・ガス・水道・熱供給 1,779 8.8 758,240 7.5 計 20,321 100 10,078,413 100 進出企業はすべて 情報通信産業振興地域内に 立地 浦添市, 21 那覇市, 136 名護市, 23 資料:沖縄県商工労働部情報産業振興課「2012 情報通信産業立地ガイド」より作成 全国 業種 県内企業は同業者から受注 する仕事(下請け)が多い 資料:内閣府沖縄総合事務局「沖縄県経済の概況」 【課題】 ○より付加価値の高い提案型ビジネスができるような企業の誘致・創出。 ○高度IT人材の育成。 6 (2)沖縄における物流・人流 1)那覇空港利用の動向 【現状】 ○旅客:那覇空港の乗降旅客数は、観光客数の増加により、国内線で羽田、新千歳空港に次ぐ第3位、国内・国際線計では、福岡空港に 次ぐ第5位である。 ○貨物:那覇空港の国際貨物の取扱量は、2009年10月のANAハブ事業の開始以降、急増し、成田、関西空港に次ぐ第3位に達している。 那覇空港乗降客数の推移 那覇空港航空貨物取扱量の推移 (トン) (国内線は左軸、国際線は右軸) (千人) 250,000 (千人) 16,000 500 200,000 450 14,000 400 12,000 150,000 350 10,000 300 8,000 250 6,000 200 100,000 50,000 150 4,000 100 2,000 0 50 0 2002 0 1972 77 82 87 93 98 2003 06 国内線 07 08 09 10 03 04 05 国際線 11 06 07 国内線 08 09 10 11 ANAハブスタート 国際線 資料:国土交通省「平成23年空港管理状況調書」より作成 資料:国土交通省「平成23年空港管理状況調書」より作成 国内主要空港乗降客数上位空港(2011年) 順位 空港名 国内線 国際線 1 羽田空港 55,529,760 7,068,591 2 成田国際空港 1,724,762 23,652,676 3 新千歳空港 14,932,896 841,571 4 福岡空港 2,451,212 12,942,742 ⑤ 那覇空港 13,269,261 456,419 6 関西国際空港 3,609,312 9,719,989 7 大阪国際(伊丹)空港 12,775,527 270 8 中部国際空港 4,443,762 4,192,346 資料:国土交通省「平成23年空港管理状況調書」より作成 (人) 合計 62,598,351 25,377,438 15,774,467 15,393,954 13,725,680 13,329,301 12,775,797 8,636,108 国内主要空港航空貨物取扱量上位空港(2011年) 順位 空港名 国内線 国際線 1 成田国際空港 6,269 1,898,885 2 羽田空港 693,772 123,084 3 関西国際空港 36,888 685,014 ④ 那覇空港 216,559 143,683 5 福岡空港 189,637 48,310 6 新千歳空港 218,152 3,985 7 中部国際空港 28,164 113,424 8 大阪国際(伊丹)空港 114,606 0 資料:国土交通省「平成23年空港管理状況調書」より作成 (トン) 合計 1,905,154 816,856 721,905 360,242 237,947 222,137 141,588 114,606 【課題】 ○旅客、貨物(物流)とも、利用水準は高く、第二滑走路等のハード面の整備が課題。 7 (2)沖縄における物流・人流 2)物流 ①国内航空輸送 【現状】 ○那覇空港の国内線ネットワークは、羽田に次ぐ第2位であり、全国28都市に就航している。 ○旅客便、貨物便(チャーター)を利用した那覇空港の国内貨物取扱量は、羽田空港、新千歳空港に次いで国内第3位の217万トンである。 2011年 空港別国内貨物取扱量 那覇空港の国内線ネットワーク 国内 その他, 303,067, 17% 空港 , 0, 0% 伊丹空港, 114,606, 7% 羽田空港, 693,772, 40% 計1,735,793トン 福岡空港, 189,637, 11% 運用時間 路線数 便/日 都市 便/週 羽田 24H 49 529 14 751 那覇 24H 28 159 7 47 新千歳 24H 25 149 9 62 7:00~22:00 24 162 19 200 福岡 中部国際 那覇空港, 216,559, 12%新千歳空港, 218,152, 13% 成田 関西国際 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 24H 17 54 28 313 6:00~23:00 9 32 91 約 1,500 24H 7 31 69 792 ※H23.12.1(那覇はH24.8.1)時点 那覇空港の国内貨物取扱量 (千トン) 250 200 国際 165.0 170.0 175.0 175.2 176.8 2002 2003 2004 2005 2006 220.1 225.7 225.6 2008 2009 2010 216.6 航空輸送を利用した沖縄から本土向け県産キクの出荷 185.2 150 100 50 0 2007 2011 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 【課題】 ○離島を含む県産品の本土向けの航空輸送機能の拡充。 ○那覇空港の国際物流ハブと連動した全国の特産品等の集荷輸送機能の拡充。 8 (2)沖縄における物流・人流 2)物流 ②国際航空輸送 【現状】 ○2009年10月にANAの貨物ハブ事業がスタート。 ○アジア5都市と国内3都市からの貨物路線が深夜に就航し、深夜に那覇空港貨物上屋で積み替えを行う。 ○2011年の国際航空貨物量は、成田空港、関西国際空港に次ぐ国内第3位。 ○県産品の航空輸送費支援もあり、香港を中心に県産品の輸出量が急増している。県産品の全貨物に占める割合は0.1%。 航空貨物輸送量 (トン) 200,000 那覇空港の年間国際航空貨物取扱量と県産品輸送量の比較(年度) 平成21年10月 ANA貨物ハブ事業開始 150,000 154,435 143,683 191.4 100,000 (月平均16.0t) 51,839 96.0 50,000 (月平均8.0t) 1,809 0 2008 県産品輸送量 (トン) 300 2009 (月平均1.2t) 国際航空貨物取扱量 200 150 100 4.42 13.14 32.5 台湾 韓国 82.2 48.26 3.91 県産品輸送量 130.221 (トン) 103.438 香港 0 2011 2011年 空港別国際貨物取扱量 20 40 60 80 100 香港 韓国 台湾 上海 2010年度 103.438 48.26 32.5 13.14 2011年度 130.221 3.91 82.2 4.42 120 140 タイ 33.339 出典:沖縄県 羽田空港 4% 中部国際空港 その他 4% 那覇空港 2% 5% ・物流、農業でも連携 沖縄、北海道両知事が確認 全日本空輸の札幌―那覇線の直行便再開を記念して来県した北海道の高橋はるみ知事と経済・ 農業団体の関係者らが29日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、観光や物流、農業の分野で双方の 連携をさらに強めていくことを確認した。 東京から 4時間圏内 ↓ 成田空港 62% ↑ 沖縄から 4時間圏内 資料:沖縄県 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 33.339 上海 0 2010 県産品航空輸送量 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 関西国際空港 計3,039,569トン 23% タイ 250 50 3.7 航空輸送支援事業における国別県産品輸出量 アジア主要都市の中心にある地理的優位性を活かし 高速輸送を実現 出典:琉球新報(2012年10月30日) ・静岡特産、那覇からアジアへ 沖縄、ANA貨物ハブ活用 富士山静岡空港と那覇を結ぶ全日空の直行便を生かして両地域の経済交流を活発化させようと、 静岡県が来年1月から、那覇空港のANA貨物ハブを使いアジア向けに特産品の輸出を本格化させ る。県物産公社と連携し、沖縄の県産品を輸送するコンテナに静岡産のイチゴ「紅ほっぺ」や伊勢エ ビ、牛肉、日本酒などを混載して香港に出荷する計画。コンテナを共有することで物流コストの低減 につなげ、互いに輸出量の増大を目指す。 出典:沖縄タイムス(2012年10月25日) 【課題】 ○「国際物流産業集積地域」を活かした空港隣接の物流センターへの物流企業の誘致・集積と沖縄国際航空物流ハブの取扱量の拡大。 ○那覇空港の国際物流ハブと連動した全国の特産品等の集荷輸送機能の拡充。 9 (2)沖縄における物流・人流 2)物流 ③国内海上輸送(那覇港) 【現状】 ○那覇港の国内貨物量は、本土からの移入超過であり、移入は移出量の2.1倍である。 ○とくにコンテナ輸送においては、移出コンテナ(約20万TEU)のうち、実入りは1割未満(1.8万TEU)に過ぎない。 ○近年では、博多港経由の貨物輸送が増加している。 那覇港の貨物量の推移(暦年) (千トン) 2011年那覇港移出品目内訳 7,200 その他農産品 その他 1% 12% 製造食品金属くず 完成自動車3% 1% 6,200 5,200 4,200 その他 25% 6% 計2,840,971トン その他輸送機械 輸送機械(フェ 54% リー車輌) 11% 3,200 2,200 1,200 取合せ品 12% 200 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 資料:那覇港管理組合 輸出 輸入 移出 取合せ品 30% 計6,001,290トン セメント 4% 石油製品 5% 完成自動車 輸送機械(フェ 12% リー車輌) その他輸送機械 製造食品 6% 8% 10% 移入 2011年 地域別那覇港取扱貨物移出量 兵庫 長崎 1.6% 0.2% 鹿児島 14.6% その他 0.5% 那覇港の内外貿比較図(2011年) 外貿 12% 輸入 輸出 移出 8.6% 3.4% 28.3% 2011年那覇港移入品目内訳 大阪 18.5% 大分 1.4% その他 4.1% 愛知 4.1% 兵庫 鹿児島 12.8% 計2,840,971トン 移入 59.8% 福岡 18.5% 内貿 88% 沖縄 27.0% 2011年 地域別那覇港取扱貨物移入量 1.5% 大阪 22.7% 計6,001,290トン 東京 19.1% 東京 13.4% 福岡 20.8% 沖縄 19.2% 資料:那覇港管理組合 【課題】 ○県産品等の本土向け出荷拡大のための効率的な輸送の仕組みの構築。 ○沖縄に立地した企業の調達・出荷物流を効率化するハード(物流センター整備)、ソフト(共同輸送、SEA&AIR輸送等)の取組の推進。 10 (2)沖縄における物流・人流 2)物流 ④国内海上輸送(中城湾港) 【現状】 ○中城湾港では、志布志港、鹿児島港との定期船就航に向けた実証実験が実施されている。 ○また、沖縄で唯一リサイクルポートに指定されており、リサイクル資源の輸送が行われている。 中城湾港新港地区 定期船就航実証実験 ・背後に立地する企業の輸送コスト低減や、輸送時間短縮等の利便 性向上を目指し定期船就航の実証実験を実施。 定期船就航実証実験ルート、スケジュール 中城湾港リサイクルポート(総合静脈物流拠点港)の指定 ・平成15年にリサイクルポートの指定を受ける。 ・中城湾港新港地区は、港湾背後にリサイクル施設の集積があり、本 島中部に位置し、本島内の循環資源の集約も行いやすく、本島内で 処理できない循環資源を県外に輸送するにも適している。 循環型社会実現のための静脈物流シ ステムの構築を目指す 中城湾港地域 資料:中城湾港開発推進協議会 【課題】 ○背後圏の立地企業のニーズに応える定期船(航路)の開設。 ○新港地区における循環型社会実現のための静脈物流システムの構築。 11 (2)沖縄における物流・人流 2)物流 ⑤国際海上輸送 【現状】 ○那覇港の国際貨物量は、大幅な輸入超過であり、輸入は輸出量の2.5倍である。 ○とくにコンテナ輸送においては、輸出コンテナ(約4.3万TEU)のうち、実入りは約4割(1.8万TEU)であり、残り6割は空コンテナ輸送である。 ○那覇港のコンテナ航路は、北米、中国、台湾など7航路が就航しているが、香港、シンガポールなどのアジア主要港との航路はない。 ○社会実験として香港、台湾への海上混載輸送モデル、新規県産品のコンテナ輸出モデル、中古車の輸出モデル等の取組が行われている 2011年那覇港輸出品目内訳 その他輸送用車 金属くず 両 2% 1% 産業機械 1% その他 再利用資材 5% 21% 2011年那覇港輸入品目内訳 那覇港航路図 その他 26% 計861,816トン 計338,552トン 取合せ品 70% 2011年 那覇港取扱貨物輸出相手国 野菜・果物 4% 家具装備品 取合せ品 49% 4% 木製品 5% 製造食品 12% 2011年 那覇港取扱貨物輸入相手国 タイフィリピン 3% 1% マレーシア 4% その他 中国 1% 14% 北マリアナ諸島 0% 中国(ホンコン) 韓国 グァム 台湾3%3% 2% 4% その他 0% アメリカ 14% 計338,552トン 那覇港社会実験の概要 那覇港社会実験の様子 アメリカ 37% 計861,816トン 中国 74% 韓国 19% 台湾 21% 資料:那覇港管理組合 【課題】 ○県産品の出荷拡大、新たな貨物の発掘、立地企業の輸出入貨物の取扱等による輸出貨物の増大と航路の拡充。 ○沖縄に立地した企業の調達・出荷物流を効率化するハード(物流センター整備)、ソフト(共同輸送、SEA&AIR輸送等)の取組の推進。 12 (2)沖縄における物流・人流 3)人流 ①国内航空旅客 【現状】 ○那覇空港は、滑走路1本の空港としては、旅客数・発着回数とも全国第1位。 ○LCCは国内では3社が就航。 今後の旅客便の誘致・拡充は、発着枠がなく、就航の限界に達している。 ○那覇空港の離着陸数の増加に対応し、第二滑走路の整備が計画されている。 2011年国内主要空港国内線旅客数 ()内は滑走路本数 2011年度地域別入域状況(方面別) (万人) 名古屋 8.4% 福岡方面 13.1% その他 9.8% 6000 5642 5000 計 5,226,600人 4000 東京方面 49.3% 3000 2000 関西方面 19.4% 1355 1000 1520 1291 1325 452 375 193 0 羽田(4) 2011年 国内主要空港 国内線着陸回数 (回) 成田(2) 那覇(1) 160,000 140,000 120,000 100,000 171,419 60,000 40,000 62,124 20,000 60,361 37,887 53,243 60,632 羽田(4) 成田(2) 那覇(1) 伊丹(2) 関西(2) 新千歳(2) 新千歳(2) 福岡(1) 中部(1) 航空会社 ジェットスター・ジャパン(株) エアアジア・ジャパン(株) ピーチアビエーション(株) 就航日 平成24年7月9日 平成24年8月3日 平成24年10月18日 沖縄路線 成田=那覇 成田=那覇 関西=那覇 便数 1便/日 1便/日 2便/日 使用機材 エアバスA320-200型機 (小型ジェット機) エアバスA320-200型機 (小型ジェット機) エアバスA320-200型機 (小型ジェット機) 25,872 11,135 0 関西(2) LCCの就航状況(国内線) 180,000 80,000 伊丹(2) 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 福岡(1) 中部(1) 注)着陸回数×2≒発着回数 資料:国土交通省「空港管理状況調書」 資料:沖縄県 【課題】 ○ピーク(夏場、年末年始)には予約困難になりつつあり、早期の滑走路増設が必要。 13 (2)沖縄における物流・人流 3)人流 ②国際航空旅客 【現状】 ○近年、近隣アジア諸国からの旅客便が急増し、海外からの観光客数が大幅に増加している。 ○LCCの就航も12月に予定され、今後の急増が見込まれる。 ○今後の旅客便の誘致・拡充は、発着枠がなく、就航の限界に達している。 ○那覇空港の離着陸数の増加に対応し、第二滑走路の整備が計画されている。 那覇空港の国際旅客便数の推移 (便数/週) 台北 (人) 地域別 入域観光客数の推移(国際航空旅客・暦年) ソウル 上海 香港 2 2 5 増便予定 新規予定 13 15 14 3 2 3 14 2 3 14 2006年 2007年 2008年 その他, アメリカ, 6,000, 3.3% 13,900, 7.6% 台湾, 56,800, 31.1% 計 1 82,500 韓国, 25,900, 14.2% 4 2 3 14 9 2 5 4 4 11 7 7 4 4 11 7 7 14 14 14 2009年 2010年 2011年 2012年年以降 LCCの就航状況(国際線) 2011年 国別入域観光客数(国際航空旅客) 中国本土, 26,600, 14.6% マニラ 2006年 23便/週 アジアからの観光客 6年間で2.6倍 資料:沖縄県 グアム 2012年以降 75便/週 航空での観光客全体 6年間で2.5倍 香港, 53,300, 29.2% 北京 航空会社 LCCの就航状況 ティーウエイ航空 ジンエアー ジェットスター香港 就航日 2012年12月24日 2012年12月27日 未定 沖縄路線 仁川=那覇 仁川=那覇 香港=那覇 便数 7便/週 2便/週 未定 使用機材 ボーイング737−800 ボーイング737―800 未定 2013年3月31日までの チャーター便。搭乗率 次第で以降の定期便 化も検討 検討段階 備考 資料:沖縄県「観光要覧」 【課題】 ○国際旅客便の増加に対応した国際旅客ターミナル、第二滑走路等のハード面の早期整備。 ○国際旅客便の増加に対応したCIQ、ショッピング、アメニティなどのソフト面の機能の向上。 14 (2)沖縄における物流・人流 3)人流 ③海上旅客 【現状】 ○外国クルーズ船の入域観光客数も急増しており、経済効果も大きくなってきている。 外航クルーズ船の寄港回数(港別) 80 2008年 計97回 70 60 50 53 40 56 53 49 52 47 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 2012年 計137回 67 57 38 40 30 20 10 3 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 5 2 2 0 1 0 0 5 2 2 1 1 1 2 0 2008 那覇港 石垣港 2009 平良港 中城湾港 2010 本部港 2011 座間味港 徳仁港 資料:内閣府沖縄総合事務局 「那覇港国際観光クルーズに関するアンケート詳細結果について」等 2006年 台湾からの 定期クルーズ運休 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 総数 10,881 46,667 79,394 79,132 82,001 68,130 アジア 2,001 34,770 66,240 57,281 65,995 62,484 ヨーロッパ 3,065 4,628 6,374 10,364 7,170 2,196 5 23 64 48 66 21 5,155 6,383 5,757 9,109 7,220 2,409 南アメリカ 84 285 131 325 342 116 オセアニア 571 578 828 2,005 1,208 903 0 0 0 0 0 1 アフリカ 2012 船浮港 祖納港 北アメリカ 資料:(社)日本港湾協会「数字で見る港湾」等 ・外国クルーズ客船乗客の一人当たり消費額 ⇒一人当たり消費額平均:約3万8000円 ・クルーズ船参加理由 ①「クルーズ船の旅を楽しむ」 ②「沖縄を楽しむ」 ③「買い物を楽しむ」 ・買い物をした場所 ①土産物店 ②DFS ③コンビニ ④スーパーマーケット ・購入品目 ①洋服・バッグ・靴など ②薬品等 ③時計 地域別 入域観光客数の推移(国際海上旅客) (人) (回) 無国籍 2011年度 国別入域観光客数(国際海上旅客) 資料:沖縄県「観光要覧」 その他, 40,200, 33.8% 台湾, 58,800, 計 118,900人 49.5% 韓国, 100, アメリカ, 500, 0.1% 0.4% 香港, 1,400, 1.2% 中国本土, 資料:沖縄県「観光要覧」17,900, 15.1% ・ボイジャー入港でCIQの充実を、国内4港が法務省に要望書 神戸市みなと総局みなと振興部振興課によると、神戸港と博多港、長崎港、那覇港の 国内4港の自治体が12月2日、法務省に対して円滑な入出国手続きの実現に向けて要望 書を提出した。これは、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(RCI)が2012年にボイ ジャー・オブ・ザ・シーズをアジアクルーズに配船し、4港に寄港することを受けたもの。 要望書では、ボイジャーが乗員と乗客あわせて約5000人が乗船可能であるとし、乗船客 が限られた滞在時間の中で日本の歴史や自然、文化に親しみ、ショッピングなど楽しむた めには円滑な入出国手続きの実現が急務と指摘。 出典:Travel Vision記事(2011年12月6日) 【課題】 ○急増するクルーズ船の寄港に対応した那覇港、石垣港等におけるハード(バース等整備)、ソフト両面(CIQ等)の機能向上。 15 (2)沖縄における物流・人流 3)人流 ③海上旅客 観光客(県外客・外国客)の滞在日数が1日延びた場合の波及効果 (シミュレーション) 観光客数 消費単価 滞在日数 観光消費額 経済波及効果 雇用効果 現状 (2009年) 569万人 66,403円 3.75日 3,778億円 5,609億円 68,337人 滞在日数が1日伸びた場合 (シミュレーション結果) 569万人 87,804円 4.75日 4,996億円 7,735億円 94,155人 (一人あたりの観光消費額は変わらないと仮定した場合) 滞在日数が3.75日で、752万人(+183万人)が滞在の場合に相当 ⇒ 滞在日数を1日延ばすことにより183万人の観光客が増加した 場合と同じ効果が期待できる! 資料:沖縄県観光企画部「平成22年度観光統計実態調査報告書」、平成23年3月より作成。 16 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ①空港(那覇空港・物流) 【現状】 ○那覇空港の隣接地に物流センター(3号棟)が整備され、更に第4号棟の整備が計画されている。 那覇空港隣接の物流センター ・空港隣接かつ低賃料の物流センターを整備。 那覇空港物流センターのコスト比較 立地場所 月当たり賃料単価 1万㎡使用した 備考 際の年間コスト 東京(湾岸部) 1,800円/㎡/月 21,600円/㎡/年 千葉(空港近く) 1,200円/㎡/月 14,400円/㎡/年 那覇空港 11,040円/㎡/年 敷金等なし 920円/㎡/月 出典:沖縄県交通政策課 【課題】 ○臨空・臨港型企業の立地の受け皿となる那覇空港隣接の(航空貨物)物流センターの早期整備 ○競争力のある入居条件の確保による臨空・臨港型企業の誘致・集積 17 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ②空港(那覇空港・人流) 【現状】 ○国際旅客便、海外観光客の増加のため那覇空港国際旅客ターミナルは手狭となり、2014年の供用を目指して整備が進められている。 ○那覇空港の着陸数の増加に対応し、第二滑走路の整備が予定されている。 那覇空港新国際線旅客ターミナルビル新築工事 ・急増する国際旅客便に対応するため、新国際線ターミナルを整備。 新国際線ターミナル 2011年 国内主要空港着陸回数 (万回) 200,000 180,000 18,416 160,000 140,000 120,000 国内線ターミナル 100,000 80,000 171,419 60,000 81,244 40,000 3,522 15,111 62,124 20,000 3 60,361 37,887 3,101 53,243 8,921 60,632 25,872 11,135 0 羽田(4) 成田(2) 那覇(1) 伊丹(2) 国内線発着回数 関西(2) 14,768 新千歳(2) 福岡(1) 国際線新ビルイメージ図 出典:那覇空港ビルディング(株) 中部(1) 国際線発着回数 那覇空港滑走路増設 ・増大するアジア等との航空需要に対応すべく、第二滑走路の整備を予定。 ・将来的な航空需要と共に、臨空型産業の集積を受け止める物流インフラ としても期待。 【課題】 ○国際旅客ターミナル等の海外観光客の受入れ機能の向上。 ○第二滑走路の早期整備による国際・国内旅客便の発着能力の向上。 18 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ③空港(離島空港) 【現状】 ○新石垣空港は、2013年3月の供用開始を目指して整備が進められている。 新石垣空港の整備計画 旧石垣空港の問題点 ・扱える旅客数、貨物数が少ない ・長距離便が離着陸できず、本土等との直行便就航が困難 ・空港周辺市街地の騒音問題 等 新石垣空港の整備 項目 現空港 新石垣空港 新空港の特徴 滑走路長 1,500m 2,000m 中型ジェット機に対応 平行誘導路 なし 設置 空港運用の円滑化 着陸方式 非精密進入 (ILSなし) 精密進入 (ILSあり) 精密侵入が可能 就航可能な 航空機 小型ジェット機 (B737等) 中型ジェット機 (B767等) 輸送性・快適性の向上 貨物輸送 コンテナ不可 コンテナ可 大量輸送・品質保持産地直送 本土への就航 一部、宮古で給油 直航可能 時間の短縮 県内離島空港の一覧 エプロン 空港面積 滑走路 空港名 供用開始 (㎡) 長さ×幅(m) 面積(㎡) バース数 対象機種 5 小型ジェット S50.5.10 457,849 1,500×45 22,038 石垣 1 プロペラ機 3 中型ジェット 2,000×45 75,145 新石垣 ─ 4 小型ジェット 宮古 ・農水産物を那覇や東京、 大阪などの大都市圏に、大量 に早く運ぶことが可能。 ・移転により、市街地の騒音問題が解消。 ・中型ジェット機が就航可能となり、観光客増加を期待。 S50.3.1 1,239,182 2,000×45 S52.4.1 久米島 与那国 S50.3.15 南大東 S49.8.20 北大東 S53.6.30 多良間 H15.10.10 伊江島 S50.7.20 S53.7.6 粟国 慶良間 H6.11.10 波照間 S51.5.18 下地島 27,500 622,888 2,000×45 582,411 2,000×45 359,308 1,500×45 358,618 1,500×45 348,737 1,500×45 358,356 1,500×45 91,671 800×25 129,732 800×25 92,487 800×25 19,800 10,200 7,700 7,700 7,700 7,700 2,000 3,000 2,000 S54.7.5 3,615,000 3,000×60 129,200 1 プロペラ機 3 中型ジェット 1 小型ジェット 1 プロペラ機 3 中型ジェット 2 小型ジェット 2 プロペラ機 2 プロペラ機 2 プロペラ機 2 プロペラ機 2 小型プロペラ機 3 小型プロペラ機 2 小型プロペラ機 5 大型ジェット 1 中型ジェット 航空保安 無線施設 VOR/DME 空港建物 駐車場 (㎡) ターミナルビル 2,595㎡ 13,913、393台 VOL/DME,ILS,ASR ターミナルビル ─ VORTAC,ILS ターミナルビル 9,237㎡ 37,600、406台 VORTAC,LLZ, T-DME VOR/DME,ILS, T-DME NDB,VOR/DME ─ VOR/DME ─ ─ ─ ─ VOL/DME,ILS,ASR, SSR ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル ターミナルビル 4,984㎡ 1,620㎡ 910㎡ 732㎡ 989㎡ 504㎡ 165㎡ 402㎡ 264㎡ ─ ─ ─、約500台 27,700、379台 2,033、79台 3,010、86台 2,390、49台 1,750、57台 1,300、36台 1,000、25台 1,332、36台 1,000、25台 2,390, 90台 【課題】 ○新石垣空港の石垣→台湾等の需要の開拓、乗継のしやすい発着時間の調整などのソフト面の対応の拡充。 19 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ④港湾(物流・那覇港) 【現状】 ○那覇港では、ガントリークレーンの増設などのコンテナ取扱機能の拡充が進められている。 ○那覇港コンテナターミナルの直背後には那覇港総合物流センターの整備が計画されており、「国際物流産業集積地域」の指定も予定さ れる。 那覇港国際コンテナターミナル 那覇港国際コンテナターミナル No.9 No.10 No.11(計画) 供用開始 岸壁延長 奥行 1997年 300m 350m 2006年 300m 350m 350m 500m 14m 15m 15m以上 実水深(No.11は計画水深) 取扱可能コンテナ量(試算) 面積 ガントリークレーン リーファー電源 ターミナルオペレーター 450,000TEU/年 350,000TEU/年 210,000㎡ 2基 1号機:40t 13列対応 2号機:40t 16列対応 220V:26口 440V:22口 那覇国際コンテナターミナル(株) (NICTI) 175,000㎡ 那覇港総合物流センター ・那覇港国際コンテナターミナルの後背地に整備予定。流通 加工機能などを持つ総合物流拠点施設を目指す NICTIに 優先交渉権 那覇港ガントリークレーンの増設 ・コンテナ船が集中する日における取扱能力の向上を目的と して、クレーンの増設を計画 整備予定地 7.8ha 資料:那覇港管理組合 【課題】 ○コンテナ取扱機能の拡充に対応したコンテナ航路の拡充。 ○総合物流センターの早期整備による那覇港の貨物取扱機能の一層の効率化、臨港型産業の誘致・集積。 20 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ④港湾(物流・中城湾港) 【現状】 ○中城湾港では、新港地区及び周辺に立地する企業の物流ニーズへの対応や企業誘致を促進するために、 東ふ頭地区において国際物流ターミナルの整備が進んでいる。 整備地域 中城湾港新港地区国際物流ターミナル整備事業 ・新港地区および周辺に立地する企業からの輸送 コスト削減要請や、新港地区に期待される新たな物 流ニーズに対応する。 ・新港地区立地企業の物流効率化を図り、さらなる 企業進出の促進を図る。 事業名 中城湾港 新港地区 国際物流ターミナル整備事業 事業期間 2012年度から2016年度 岸壁(-11m) 港湾施設用地 泊地(-11m) (浚渫) 施設内容 岸壁(-11m)1バース、港湾施設用地、泊値(-11m)、臨港道路 資料:内閣府沖縄総合事務局開発建設部 【課題】 ○国際物流ターミナルの早期整備と定期航路の開設。 21 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑤港湾(人流) 【現状】 ○那覇港ではクルーズ船の2隻同時入港もあり、その際、1隻は貨物バースに着岸している。 ○石垣港でも海外を中心に旅客船寄港が急増しているが、貨物バースを利用している状況であり、平成29年度供用をめざした旅 客船ターミナルを整備が進んでいる。 那覇港旅客船バースの整備 ・クルーズ船乗客の受け入れが一般貨物船取扱岸壁で行わ れていた問題を解決すべく整備(平成21年より暫定供用)を進 めている。 ・2隻同時入港に対応した岸壁整備が今後の課題。 石垣港旅客船ターミナルの整備 ・石垣港は大型旅客船に対応した施設が 未整備で あり、 RORO船や貨物船と競合しながらの施設の利用であるため、 更なる旅客船の受け入れが困難となっている。 大型旅客船、RORO船等の混雑(同時着岸)状況 貨物岸壁での旅客船の受入状況(平成17年) エプロン部の貨客の輻輳状況 2012年7月に寄港したボイジャー・オブ・ザ・シーズ 整備イメージ 整備イメージ 資料:内閣府沖縄総合事務局、那覇港管理組合 資料:内閣府沖縄総合事務局 【課題】 ○旅客船寄港の増加に対応した那覇港及び石垣港における旅客船バースの整備。 22 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑥道路 【現状】 ○那覇市内の渋滞緩和、物流効率等を目的に、糸満~読谷間の西海岸道路の整備が進む。 ○昨年は那覇空港と那覇港を12分で結ぶ「うみそらトンネル」が8月に開通。 ○西海岸道路などの整備が進められている。 西海岸道路の整備 ・那覇市街の国道58号などに集中していた交通が更に分散し、那覇西道路などに転換 ・明治橋交差点では、浦添向けや真玉橋向けで渋滞がほぼ解消し、最大通過時間が12分から2~3分に8割程度短縮 ・那覇西道路では、供用1ヶ月後と比較して朝夕の交通量が増加しており、新たな通勤ルートとしての利用が定着 ・那覇空港と那覇港が結ばれ、物流の効率化に効果。那覇空港から那覇新港までの所要時間が13分短縮 ・那覇市街の国道58号などの渋滞緩和により、那覇中心市街地の平均通過時間が、供用前と比べて4~5分短縮 (供用1ヶ月後 時点:2~3分短縮) 整備区域 うみそらトンネル 那覇空港自動車道豊見城東道路の開通効果 ・那覇空港⇔高速道路最寄IC周辺の所要時間が約15分短縮 ・那覇空港自動車道・沖縄自動車道の連続利用交通量が1割増加 ・那覇IC、豊見城IC周辺の混雑緩和に寄与 →高速道路を利用した那覇空港⇔本島中部・北部のアクセスの改善 資料:内閣府沖縄総合事務局 資料:内閣府沖縄総合事務局、 西日本高速道路株式会社 豊見城・名嘉地IC-豊見城 IC間開通(08年3月) 【課題】 ○国道58号を中心に那覇都市圏の渋滞は依然として深刻であり、西海岸道路の全線開通の早期整備。 ○「うみそらトンネル」、西海岸道路等の整備を活かした物流の効率化の推進。 23 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑦沖縄県のエネルギー情勢 【現状】 ○県内の電力供給は、ほぼ火力発電100%。エネルギー消費は民生用が中心。 ○LNG火力発電所(吉の浦発電所)の建設が進行中(11月27日1号機稼働開始、13年5月2号機稼働開始予定)。 ○本土各県と比較し、今後の需要増加にも対応可能な供給予備力をもつ。 沖縄県のエネルギー消費の推移(1990~2010年) 沖縄電力発電構成比(2011年度実績) 2.0% 石炭 (GJ) 160,000 電力10社発電構成比(2010年度実績) 140,000 120,000 石油 100,000 22.0% 80,000 石炭 60,000 新エネルギー・ その他 40,000 20,000 76.0% 25.0% 29.0% 石油等 0 沖縄電力発電構成比(2021年度見込み) 産 業 民 生 2.0% 8.0% 運 輸(乗用車) 石炭 新エネルギー・その 他 資料:資源エネルギー庁「都道府県別エネルギー消費統計」より作成 沖縄電力電力需要実績と予測の推移(2009~21年) 29.0% 石油 1,440 9,000 1.0% 1,373 1,323 1,278 1,281 1,303 原子力 16.0% 1,420 資料:沖縄電力株式会社 2012年3月期決算説明会資料より作成 1,410 6,000 1,400 5,000 沖縄電力供給予備力の推移と見込み(単位:千kW) 1,390 4,000 3,000 LNG 29.0% 1,430 8,000 7,000 9.0% 水力 53.0% (電力需要(百万kWh):左軸、県内人口(千人):右軸) 10,000 LNG 6,155 6,243 6,159 7,224 6,238 1,370 1,000 1,360 0 1,350 2009 10 民生用 11 産業用 12(想定) 最大電力 供給力 供給予備力 供給予備率(%) 1,380 2,000 21(想定) 沖縄県人口 資料:沖縄電力株式会社 2012年3月期決算説明会資料より作成 2011年度(実績) 1,341 2,086 745 55.6 2012年度 1,430 2,084 654 45.7 2016年度 1,507 2,078 571 37.9 2021年度 1,608 2,039 431 26.8 資料:沖縄電力株式会社 2012年3月期決算説明会資料より作成 【課題】 ○LNGや新エネルギー等の導入によるエネルギー源の多様化の促進。 ○離島の電力供給や台風時の電力供給確保など沖縄の事情に応じた電力供給体制の維持。 24 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑧再生可能エネルギーへの取り組み 【現状】 ○県内では、太陽光発電と風力発電を中心に再生可能エネルギーへの取り組みが進む。 再生可能エネルギー固定価格買取制度の概要 出力/熱源による区分 発電方法 太陽光 調達価格 調達期間 風力 調達価格 調達期間 10kW以上 42円 42円 20年間 10年間 20kW以上 20kW未満 23.1円 57.75円 20年間 1,000kW以 水力 調達価格 調達期間 地熱 調達価格 調達期間 バイオ 10kW未満 上 30,000kW未 10kW未満 (ダブル発 電) 34円 10年間 沖縄電力の宮古島離島マイクログリッド実証事業 20年間 オリオンビールの売電事業参入 200kW以上 1,000kW未 200kW未満 満 満 25.2円 30.45円 35.7円 20年間 20年間 20年間 ○名護市(2ヵ所)、糸満市(1ヵ所)に太陽光発電施 設(合計出力5mW)の設置を計画 ○2012年3月までに国の設備認定予定。 15,000kW以 15,000kW未 上 満 27.3円 42円 15年間 15年間 メタン発酵 未利用木材 一般木材等 調達価格 40.95円 33.6円 25.2円 廃棄物 (木質以 外) 燃焼発電 (※ 3) 17.85円 調達期間 20年間 20年間 20年間 20年間 マス ガス化発電 燃焼発電 燃焼発電 (※ 1) ( ※ 2) リサイクル 木材燃焼発 電 ( ※ 4) 20年間 13.65円 資料:資源エネルギー庁ホームページより作成 沖縄県内と全国の再生可能エネルギー固定価格買取制度の設備認定を受けた施設の件数・出力の状況(2012.10.31現在) 太陽光(10kW未満) うち自家発 電設備併設 沖縄県 認定件数 1,224 認定出力 沖縄県 7,262 認定件数 全国合計 133,554 認定出力 全国合計 585,998 1件あたり出力数(沖縄県) 5.93 1件あたり出力数(全国平均) 4.39 資料:資源エネルギー庁ホームページより作成 太陽光(10kW以上) 風力 うちメガソー (20kW未 ラ(1000kW 満) 以上) 1 348 2 4 10,690 2,750 7,552 13,304 340 26,586 1,626,858 1,008,439 4.00 30.72 1,375.00 3.52 122.28 2,966.0 風力 (20kW以 上) 0 0 0 0 水力 (200kW未 満) 水力 (200kW以 上 1000kW未 満) 0 0 24 336,460 0 0 13 575 0 0 2 979 14,019.2 44.2 489.7 水力 (1000kW以 地熱 (15000kW 上 30000kW未 未満) 満) 0 0 0 0 地熱 (15000kW 以上) 0 0 0 0 バイオ バイオ (メタン発酵 (未利用木 ガス) 質) 0 0 0 0 0 0 1 25 0 0 1 5,700 25 5,700 バイオ (一般木質・ バイオ 農作物残 (建設廃材) さ) 0 0 0 0 0 0 0 0 バイオ (一般廃棄 合計 物・ 木質以外) 0 1,572 0 17,951 0 146,899 0 2,556,595 11.42 17.40 【課題】 ○沖縄の特性を活かした再生可能エネルギーの積極的な導入。 25 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑨工業団地等 【現状】 ○国際物流拠点産業集積地域うるま地区(旧特別自由貿易地域)の賃貸工場(一般製造業、素形材産業)に26社、分譲地に8社立地 している。 ○国際物流拠点産業集積地域那覇地区(旧自由簿貿易地域)の施設に16社が立地しており、現在、敷地内には3号棟(物流セン ター)が増設された。なお、今後の予定として、同地区の隣接地に4号棟(物流センター)の整備が計画されている。 中城湾新港地区工業団地の分譲・賃貸用地、賃貸工場の概要 工業用水、電力の料金 国際物流拠点産業集積地域 工 業 用 水 電 力 供給 能力 約30,000㎥ 料金 基本:35円/㎥、超過70円/㎥ ※契約水量:100㎥以上(糸満・中城工業団 地は10㎥以上) 電圧 階級 本島:66kV, 22kV, 6.6kV, 200/100V 中城湾新港地区:6.6kV, 200/100V 料金 単価 (基本) 業務用:1664.25円、低圧電力:1270.50円 高圧電力A:1543.50円、高圧電力B: 1926.75円 分譲中の面積 約40ha(74区画) 一区画面積 3,100㎡以上(一区画以上の分譲も可能) 対象業種 製造業、こん包業、倉庫業、道路貨物運送業、 卸売業、機械等修理業、貸倉庫業 分譲価格 26,700円/㎡(約88,265円/坪) 賃貸料 年額290円/㎡ ・貸付期間:10年間 ・契約保証金:分譲価格の10% ・契約方法:事業用定期借地権設定および売 買予定契約 分譲 賃貸用地 資料:沖縄県 中城湾新港地区工業団地 企業収益の重荷となっている要因 賃貸工場用地 0% 20% 40% 海外より高コスト構造 (税率・人件費・物流費等) 57.9% 円高 その他 作業場:300㎡、研修室:64㎡、会議室:33㎡ 素形材産業向 <開放機器> け賃貸工場 金型技術研究 立体高速マシニングセンタ(3,000円/h)、形彫り放 センター【併設】 電加工機(2,760円/h)、5軸制御マシニングセンタ (4,930円/h)、射出成形機(4,640円/h)、 CAD/CAMシステム(-) 16.8% 労働規制 (製造業への派遣禁止等) 温暖化ガス規制 (CO2削減目標への取組強化) 賃貸工場スペー 作業場等面積:350㎡ 事務所面積:50㎡ ス 月額使用料:26万円/月 36.6% 電力等のエネルギー供給問題 貿易自由化の遅れ (TPP参加やEPA・FTA等) 60% 1,000㎡(敷地:約3,500㎡):55万円/月 工場タイプ/月額 1,500㎡(敷地:約4,700㎡):75万円/月 一般製造業向 使用料 2,000㎡(敷地:約7,000㎡):110万円/月 け賃貸工場 対象業種 製造業 11.9% 5.0% 資料:沖縄県 3.0% 30.7% 資料:九州経済調査協力協会「経済を取り巻く環境の変化に関する企業アンケート」 【課題】 ○うるま地区における賃貸工場の整備と臨港・臨空型企業(製造業)の誘致・集積の促進。 ○那覇地区における空港隣接・物流センターの整備と臨港・臨空型企業(物流企業)の誘致・集積の促進。 ○立地を促進するための電気代の負担軽減、物流費支援の拡充。 26 (3)沖縄における基盤整備 1)産業インフラ ⑩食品関連の加工施設 【現状】 ○食肉加工施設は県内で6か所が稼働中。 ○牛肉の輸出認定工場が県内にないため、県産牛肉を輸出する際には、生体で本土にある認定工場へ輸送。 ○多様なタイプの植物工場が県内7か所で稼働中。 沖縄県内の食肉センター(と畜場含む) 沖縄における植物工場の現状(H24年11月末現在) ●完全人工光型:6か所 ●太陽光利用型:1か所 ⑥与那国町食肉処理場 ③(株)八重山食肉センター ● ④久米島と畜場 ⑥エスペレ ②名護市食肉センター ③(株)ぐしけん ⑤北中城デージファーム ●● ②(株)りゅうせき建設 ● ①インターナシャナリー・ローカル ● ● ④中城デージファーム ⑤(株)宮古食肉センター ①(株)沖縄県食肉センター ⑦野菜ランドみやこ ● 資料:「平成23年度高度環境制御施設普及・拡大事業 (環境整備・人材育成事業)報告書」 【課題】 ○県内の食肉加工施設におけるHACCP対応施設の導入による牛肉輸出の実現。 ○沖縄の自然条件やIT技術を活用した植物工場による野菜の(夏場、台風時を含む)通年供給、アジアへの輸出の実現。 27 (3)沖縄における基盤整備 2)研究関連施設 ①ベンチャー企業・研究機関及び支援機関等 【現状】 ○県内研究機関・支援機関により積極的な誘致・育成策により、ベンチャー企業が着実に増加。 ○大学院大学が本年9月に開学し、沖縄県と連携協定を締結。 沖縄の主なベンチャー企業・研究機関及び支援機関等 バイオベンチャー企業数の推移 40 【沖縄IT津梁パーク】 ◇アースノート: IT 30 20 10 【沖縄健康バイオテクノロジー 研究開発センター】 ● 【沖縄科学技術大学院大学】 ● ◇フィールドシステム: IT 県外企業による設置数 ◇キャッツ (株):IT ◇(有)生物資源 研究所: Bio/LS 【沖縄工業高等専門学校】 企業数 ◇ (株)ハプロファーマ:Bio/LS ◇ (株)先端医療開発: Bio/LS ◇(株)ハイペップ研究所:Bio/LS ◇(株)サウスプロダクト: Bio/LS ◇ジェノミディア(株): Bio/LS 0 0 3 12 14 16 2002 2003 2004 5 6 6 5 5 6 18 21 21 23 23 24 2005 2006 2007 2008 2009 2010 0 資料:沖縄県調べ ①研究開発支援制度 ● 【沖縄産業支援センター】 ◇アクシオへリックス(株):Bio/LS、IT ◇ソムノクエスト(株): Bio/LS ◇(株)ジェノラック:Bio/LS ◇(株)マグナデザインネット:IT ● 【沖縄県工業技術センター】 ◇オーピーバイオファクトリー: Bio/LS ◇フォティーンフォティ技術研究所 : IT 【トロピカルテクノセンター】 ◇(株)AMBiS : Bio/LS ◇(株)横浜バイオリサーチ アンドサプライ : Bio/LS 【石垣市】 ◇オーピーバイオファクトリー(株):Bio/LS(研究所) ◇ (株)ジャスミンソフト:IT ◇アールバイオ(株): Bio/LS ◇(株)シー・アイ・バイオ:Bio/LS 【琉球大学】 ◇(株)沖縄TLO 資料:沖縄総合事務局 Bio/LS:バイオ、ライフサイエンス IT:IT関連 ②研究開発施設 ・沖縄県産業振興公社 ①おきなわ新産業創出投資事業 ②おきなわ新産業創出研究開発支援事業 ③沖縄イノベーション創出事業 ・沖縄総合事務局(内閣府) 研究開発支援事業等 長寿県沖縄 ③教育機関 ・沖縄科学技術大学院大学 ・国立大学法人 琉球大学 ・国立沖縄工業高等専門学校 ・沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター ・沖縄県工業技術センター ・琉球大学 分子生命科学研究センター ・(株)トロピカルテクノセンター ・沖縄ライフサイエンス研究センター バイオ ベンチャー 豊富な 生物資源 ④その他支援 ・沖縄振興開発金融公庫 (出資・融資に関する支援) ・新事業創出促進出資 【課題】 ○沖縄固有の地域資源を活用したベンチャー企業の一層の誘致・育成。 ○沖縄科学技術大学院大学等とベンチャー企業との連携促進によるバイオ等の新産業の創出。 28 (3)沖縄における基盤整備 2)研究関連施設 ①ベンチャー企業・研究機関及び支援機関等 参考:沖縄科学技術大学院大学の概要 1.目的 沖縄においいて世界最高水準の教育研究を行うことにより、 ①沖縄の振興と自立的発展 ②世界の科学技術の向上 に資することを目的とする(沖縄振興特別措置法(平成14年法律第14号)、沖縄科学技術大学院大学学園法(平成21年法律第76号) 2.特色 大学院大学の設置主体として特別な学校法人「沖縄科学技術大学院大学学園」 を設立。沖縄振興の観点から国が財政支援。 ○教育研究は英語で行い、学生、教員の半数以上は外国人となることを想定 ○当面、50名規模の教授陣で毎年20名(合計100名)程度の学生の受入れを予定 3.取組状況 平成23年11月に沖縄科学技術大学院大学及び沖縄科学技術大学院大学学園を設立 平成24年秋の開学(学生の受入れ開始)に向け、学生募集等の開学準備を実施 ※平成23年10月に文部科学大臣による大学設置等に関する許可を取得。 ※大学院大学の設置準備を行ってきた(独)沖縄科学技術研究基盤整備機構(平成17年9月設立)は学園設立により解散 (期待される沖縄振興への効果) ・科学技術の国際的な拠点の形成 ・知的クラスターの形成 ・科学技術に関する人材の育成 等 (学園の理事等) 理事長/学長: ジョナサン・ドーファン(元スタンフォード大学線形加速器センター所長) 副理事長/上級副学長: ロバート・バックマン(元米国国立衛生研究所・神経疾患・脳卒中研究所副所長) 非常勤理事(15名): ノーベル賞受賞者等の科学者、沖縄振興に係る有識者、大学経営に係る有識者等 ○教員45名(うち外国人29名)を含め、約30の国・地域から計244名(同96名)が研究に従事(H24.4.1時点) (神経科学、分子科学、数学・計算科学、環境・生態学及び物理化学の5つの中核的分野を基礎とする先端的学際的分野) ○平成22年3月に恩納村のキャンパス建設地において、研究棟等の一部を供用開始 4.開学までの スケジュール 平成23年11月1日(火) 大学院大学及び学園設立 (以降、学生募集・学生選抜を実施) 平成24年秋 開学(学生の受入れ開始) 資料:沖縄総合事務局 29 (3)沖縄における基盤整備 2)研究関連施設 ②検査・研究機関 【現状】 ○県内に公的な検査機関が少なく、分野においては設置されていないものも多数。 ○日本工業規格(JISマーク)のような産業振興に欠かせない検査機関も未設置。 沖縄県への各種検査機関等の立地状況 (1)製造・輸入関係 等 (2)輸出関係 (3)農林水産関係 ①日本工業規格【JISマーク】(経済産業省) 登録認証機関(沖縄0、全体25機関(海外)) ②製品安全4法(経済産業省) イ.電気用品安全法【PSEマーク】 登録検査機関(沖縄0、全体11機関(海外6)) ロ.消費生活用製品安全法【PSCマーク】 登録検査機関(沖縄0、全体7機関(海外1)) ハ.ガス事業法【PSTGマーク】 登録検査機関等(沖縄0、全国1) ニ.液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律【PSLPGマーク】 登録検査機関等(沖縄0、全国3) ③日本電気計器検定所法 検査機関(沖縄1(※1)、全国14(本社1・支社13) ①貿易円滑化事業(輸出品の検査料補助、経済産業省) 補助事業実施機関(沖縄0、全国12) ②各種検査機関(放射能検査実施) 全般分野(沖縄0、全体57)、食品分野(沖縄0、全国20)、 工業製品(沖縄0、全国10) ③海外検査機関の日本人 例:テュフ・ラインランド・ジャパン(株)(横浜市在・ドイツ社の日本法人)、 (株)ULジャパン(伊勢市在・米国社の日本法人) ④電気用品等の各国認証取得コンサルティング・申請代行業等 例:PSEジャパン(京都市在) ①輸出食品等に関する検査(農林水産省HP) 検査機関: 行政(沖縄0、全国5機関) 民間検査機関(沖縄2(※2)、全国61) ②JAS規格(うち有機食品の検査認定制度) (農林水産省) 有機登録認定機関(沖縄1(※3)、全国81(海外20)) 沖縄に類似企業なし ※ (※1)日本電気計器検定所沖縄支社、(※2)(一財)沖縄県環境科学センター、(株)沖縄環境保全研究所、(※3)(NPO)国際オーガニック・テクニカル協会 資料:沖縄総合事務局 【課題】 ○重点振興産業(農業、バイオ等)に関係する公的な検査機関の設置、民間検査機関の誘致。 ○検査認証業務に従事する人材の育成。 30 (3)沖縄における基盤整備 3)地域資源・文化等の活用の動き ①感性・文化産業、ウェルネス産業 【現状】 ○観光産業の更なる振興や高度化を目的として、様々な取り組みが行われている。 医療ツーリズム ・タイ、シンガポール等アジアの新興国を中心に医療費の安さや良質なサー ビス等をセールスポイントに、欧米や中東諸国などから外国人を受け入れて いる。 ・2010年、政府の「新成長戦略」に、医療ツーリズムに関する項目が盛り込ま れる。 ⇒「アジアの富裕層等を対象にした健診、治療等の医療及び関連サービス を観光とも連携し、促進」 ・2011年、沖縄県「新たな沖縄振興のための制度提言」 ⇒「国際観光推進制度」の創設を求め、医療ツーリズムの推進支援を財政 措置に加えている。 資料:沖縄ベンチャースタジオ 琉大、中国病院と提携 医療ツーリズムを期待 琉球大学付属病院(村山貞行院長)は、技術・人的交流を目的に中国最大の国立病 院「中日友好医院」(北京)と包括協定締結に向け調整している。1月に村山院長らが北 京の同医院を訪ね、事務調整を実施。5月にも中国側から医院幹部を招く。交流の具体 的内容は未定だが、調整を進め、年内の締結を目指す。 出典:琉球新報(2012年3月20日) 万国医療津梁協議会 ・平成23年10月に設立。 ・国際医療交流を軸として、医療分野における人材交流・技術交流を促進。 ・医療に関するビジネスマッチング機会や新たなビジネスモデルの創出、そのための国 内外のネットワーク構築を図る。 出典:万国医療津梁協議会webサイト MICEの誘致 ・国内外で誘致に向けた取り組みが行われている。 商談会へ国内外181人 MICE誘致促進 2012年9月5日 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、安里繁信会長)は4日、「沖縄MICE(国内 外企業の褒賞・研修旅行や国際会議など)プロジェクト2012」の商談会を宜野湾市の沖縄コ ンベンションセンターで開いた。 出典:琉球新報(2012年9月5日) 売り込め“沖縄MICE” スペイン、台湾で説明会 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は海外誘客を強化するため、スペインのMIC E(国内外企業の褒賞・研修旅行や国際会議など)見本市「EIBTM2012」(11月27~29 日)で沖縄単独ブースを初めて設けたほか、台湾でも「沖縄MICEセミナーin台湾(台北・台 中・台南・高雄)」(同26~29日)を初開催した。 今年4~11月にまでOCVBが支援開催したMICEは国内外から計202件。そのうち国際会 議が86件、褒賞・研修旅行が116件という。 出典:琉球新報(2012年12月6日) ノンバーバル・パフォーマンス ・言葉を用いず、音楽やダンス等で表現するエンターテインメント。韓国では伝統 芸能をアレンジした独自のエンターテインメントを確立し、一大産業となっている。 「Tee!Tee!Tee!プロジェクト 沖縄型超言語娯楽舞台」 ⇒国際通り周辺における、主に外国人観光客向けの新たな夜の観光商品としての確立を 目指す、沖縄発(初)のノンバーバルパフォーマンス。 ・言語を用いないため、あらゆる世代、国籍、性別の人が楽しむことができる。 ・沖縄の伝統的な文化や芸能、生活、風土をテーマとし、アレンジを加えたうえで、最新の 映像技術や観客参加型の演出を組み合わせる。 ・県内企業とのコラボレーションやエンターテイメント人材の雇用創出等を通じて、地域経 済に寄与する。 資料:Tee!Tee!Tee!プロジェクトwebサイト 【課題】 ○滞在日数の長期化や観光消費額の増加へと繋げる、それぞれの取り組みや事業者間の連携体制の構築。 (3)沖縄における基盤整備 3)地域資源・文化等の活用の動き ②健康バイオ産業 【現状】 ○先端バイオ分野の研究開発の支援施設や、医療従事者向けのシミュレーション教育施設などが開設。 おきなわクリニカルシミュレーションセンター 2012年3月、琉球大学医学部内に医療シミュレーション教育施設開 設。 沖縄県下のすべての医療系学生および医療者を対象としたシミュ レーション教育のプログラム開発・実践・研究を行い、シミュレーション 教育の普及を目指す。 将来的には県外の学生や医療者、また、アジア各国からの研修生な どの受け入れ、海外施 設との連携などを計画し、日本一、アジア一の レベルの高いセンターを目指す。 おきなわクリニカルシミュレーションセンターの概要 沖縄ライフサイエンスセンターの設置 沖縄県では、ライフサイエンス分野における研究開発機関相互の有機的な連携による研究開発を促進し、もって県内に おける科学技術の振興に資することを目的として、平成24年度に「沖縄ライフサイエンス研究センター」を新たに設置。 ライフサイエンス研究の中核機能として、貸研究室、共有試験室が設けられており、うるま市州崎エリアを中心としたバ イオ産業の集積、県内ベンチャー企業や研究機関等との共同体の構築、新事業・新産業の創出(創薬等)が期待されて いる。 沖縄ライフサイエンスセンターの位置 沖縄ライフサイエンスセンターの施設概要 面積 延べ面積:約2,970㎡、敷地面積:約9,000㎡ 施設 内容 研究室はすべて物理的封じ込めレベルP2を基本 ・貸研究室:大(243㎡)×4室、中(122㎡)×6室、 小(61㎡)×3室 ・共有実験室(約61㎡)×4室 資料:沖縄ライフサイエンスセンター 沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター 2003年に開所した沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センターは、バイオテクノロジー等を活用した健康に関する 食品等の研究開発・実証研究を促進し、県内産業の振興に資するために設置された。 センター内には、研究室(レンタルラボ)、実証室(加工、抽出、液体培養、固体培養等が可能)等が設けられ、基礎か ら実証まで、幅広い研究が可能。 沖縄県工業技術センターやトロピカルテクノセンターと機能的に連携し、沖縄県における健康バイオの研究開発の促 進を目指す。 (株)イーベック 資料:おきなわクリニカルシミュレーションセンター 沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センターへの進出企業 (株)ボナック 北海道大学発のバイオベンチャー、イーベック社は、沖 創薬ベンチャーのボナックは2012年12月に、「核酸医薬 縄健康バイオテクノロジー研究開発センターに沖縄研 品」の開発拠点を沖縄健康バイオテクノロジー研究開 究所を設立、2013年に本格稼働させヒト抗体の開発促 発センターに開設。 進に取組む。 琉球大学や医療機関と連携して肺がん細胞発現抑制 効果の実験・研究を実施する予定。 那覇空港の国際航空ハブ機能を活用した沖縄発商品 のアジア各地への販路拡大も探る。 2013年度内に新たな研究員の雇用も予定。 資料:琉球新報2012年12月1日付記事より 【課題】 ○研究開発機関および企業等の更なる集積や、より高度な研究開発支援による健康バイオ産業の拠点形成。 ○那覇空港の国際航空ハブ機能を活用した、健康バイオ産業における高付加価値製品に係る調達・供給物流機能の高度化。 32 (3)沖縄における基盤整備 3)地域資源・文化等の活用の動き ③地域資源活用型産業 【現状】 ○県内初の豆苗の植物工場が大宜味村に設立。将来的には東南アジア向け水耕栽培ミニプラント事業等の展開も視野。 ○一方、中小零細企業が多く経営資源、商品化技術力、販路開拓力などが不足。 地域資源を活用する際の問題点(農林水産型の地域中小企業) 0 原材料の安定した確保 商品化の技術力 商品の広告など情報発信能力 流通手段の確保 事業化に伴う資金の調達 マーケティングの人材 研究開発能力の欠如 地域全体のまとまり 地域資源を見出すことが難しい 日常業務が多忙で、手が回らない ニーズや流行などの情報入手能力 地域資源の活用の手法がわからない 模倣品対策を含むブランド管理 商品化までの期間が長期 地域資源活用に対する法的な障壁 その他 10 20 30 40 (%) 35.2 31.6 24.8 24.3 21.7 19.0 18.1 16.9 14.7 13.6 12.9 9.8 8.1 7.1 4.1 2.2 資料:(株)三菱総合研究所「地域中小企業の差別化への取り組みに関するアンケート調査」(2006年11月) 資料:琉球新報2012年12月12日付記事 ■離島における農作物への台風被害(事例) <2011年8月に宮古島を襲った台風9号の影響> 農林水産物で最も懸念されるのがサトウキビの塩害だ。 波しぶきが引き起こす塩害を解消できるのはまとまった 雨だが、台風の進路変更に伴ってまとまった雨は降らな かった。マンゴーは一部が丸2日間出荷できない状況が 続いた。 出荷の終盤を迎えているマンゴーは、空、海の便ともに 欠航しているため、商品を島外に運べない状態が丸2日 続き、品質の劣化が懸念されている。 資料:宮古毎日新聞2011年8月6日記事より一部抜粋 【課題】 ○県外・海外への販路拡大のための支援(市場把握、輸出手続きの支援、展示・商談会等の開催など)。 強風にあおられるサトウキビ (4)沖縄県の企業立地動向 1)近年の沖縄での企業立地動向 【現状】 ○リーマンショック、東日本大震災、円高等により、県内への立地件数は低迷。 ○2011年の立地件数は1件(電気・ガス・熱供給:中城村)、12年も1件(食料品:竹富町)に留まる。 ○最近では、金型、精密機械、部品等の高付加価値な業種の立地が進展し始めている。 都道府県別工場立地件数の推移(2001~11年) 沖縄県の工場立地件数 20 国際物流拠点産業集積地域(うるま地区:旧特自貿地域)への進出企業推移 6 18 5 16 14 4 12 3 10 8 2 6 1 4 2 0 99 0 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 資料:沖縄県商工労働部企業立地推進課「沖縄県企業立地ガイド」より作成 資料:経済産業省「工場立地動向調査」、沖縄総合事務局経済産業部「工場立地動向調査結果(速報・沖縄管内)より作成 (㎡) 沖縄県の工場立地面積 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 資料:経済産業省「工場立地動向調査」、沖縄総合事務局経済産業部「工場立地動向調査結果(速報・沖縄管内)より作成 12 都道府県 全国合計 北 海 道 青 森 岩 手 宮 城 秋 田 山 形 福 島 茨 城 栃 木 群 馬 埼 玉 千 葉 東 京 神 奈 川 新 潟 富 山 石 川 福 井 山 梨 長 野 岐 阜 静 岡 愛 知 三 重 滋 賀 京 都 大 阪 兵 庫 奈 良 和 歌 山 鳥 取 島 根 岡 山 広 島 山 口 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 福 岡 佐 賀 長 崎 熊 本 大 分 宮 崎 鹿 児 島 沖 縄 年 2001 1,123 59 8 15 58 19 37 40 62 31 44 38 21 6 32 42 30 13 10 2 47 19 55 45 35 15 17 24 46 3 3 4 6 12 21 11 11 11 13 3 55 7 10 35 19 10 14 5 02 844 35 5 14 30 13 26 24 38 25 25 25 21 2 30 34 24 13 3 10 21 12 53 30 14 14 11 19 49 2 10 3 6 12 23 10 4 7 16 10 52 11 10 10 12 11 12 3 03 1,052 46 10 14 39 19 25 26 40 35 53 29 27 5 20 42 25 6 11 6 24 14 60 50 34 25 36 29 52 11 6 7 3 11 20 9 9 17 11 8 58 10 6 14 13 8 23 6 04 1,302 51 16 18 48 13 25 36 50 50 77 40 24 8 26 42 25 18 9 10 39 12 81 66 51 32 36 47 68 8 3 3 5 12 24 8 8 21 14 7 52 10 12 23 20 20 24 10 05 1,544 57 14 30 51 11 29 36 48 49 95 67 33 4 35 52 32 32 23 18 28 41 85 87 35 35 33 45 80 11 6 10 14 27 40 8 5 13 16 6 58 14 30 26 13 24 29 9 06 1,782 62 22 24 54 16 45 67 67 61 111 79 40 7 40 57 36 46 14 7 52 46 102 81 38 44 30 41 115 21 6 4 8 27 50 13 12 17 11 12 67 19 15 39 20 15 21 1 07 1,791 65 6 27 25 29 35 41 92 71 98 71 52 1 26 62 38 54 12 20 44 55 124 98 29 47 34 26 96 26 13 5 11 23 38 16 7 18 19 8 71 19 24 37 28 13 21 16 08 1,630 35 13 13 33 12 30 38 79 43 83 63 48 2 45 50 33 45 15 21 47 42 144 98 23 47 24 46 102 26 14 9 4 23 29 18 5 24 20 10 65 15 21 27 17 15 8 6 09 867 35 3 3 32 13 12 13 50 26 47 30 15 1 23 28 16 16 13 15 26 22 44 47 32 22 10 28 54 21 8 1 4 9 12 4 7 13 16 7 30 3 13 7 8 13 14 1 10 786 20 4 11 26 8 16 13 39 28 50 27 21 1 20 26 14 12 8 10 30 17 41 47 19 23 11 12 44 27 8 3 4 5 12 6 7 12 8 7 27 7 10 9 19 13 4 (件) 11 869 27 2 24 27 8 17 13 18 24 33 36 22 3 9 35 13 12 15 22 34 36 37 43 30 27 23 13 56 21 8 10 8 13 13 6 12 12 9 6 33 9 10 10 8 10 11 1 注)研究所を含まない 資料:経済産業省「工場立地動向調査」(平成23年) 【課題】 ○改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策を活かした企業立地の促進、国際物流拠点を活用した臨空港湾型産業の集積。 ○高付加価値型の製造業、アジアとの物流展開等の「沖縄立地モデルの構築」による戦略的な企業誘致の取組の推進。 34 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 旧制度 新制度 観光振興地域 観光地形成促進地域の創設 ・観光の振興を図る地域 ・地域の特色や観光資源を活かした観光地づくり 情報通信産業振興地域(「情報振興地域」) 情報振興地域制度の拡充 ・情報通信産業の振興を図る地域 情報通信産業特別地区(「情報特区」) ・特定の情報通信産業の集積を特に図る地区 ・IT高度化を踏まえた対象業種追加(BPO等) 金融業務特別地区(「金融特区」) 金融特区制度の拡充 ・金融業務の集積促進を図る地区 ・金融業及び金融関連業の更なる集積 自由貿易地域(自貿)、特別自由貿易地域(特自貿) 国際物流拠点産業集積地域の創設 ・加工貿易振興を図る地域 ・新たな臨空・臨港型産業の集積 産業高度化地域 産業高度化・事業革新促進地域 ・製造業等の産業高度化を図る地域 ・地域資源等を活用した地場産業の支援 環境・ エネルギー 電気の安定的かつ適正な供給の確保 電気の安定的かつ適正な供給の確保 ・石油石炭税の免税(石炭) ・石油石炭税の免税(石炭、LNG) 復帰特別 措置 酒税、揮発油税の軽減措置 酒税、揮発油税の軽減措置(継続) ヒト 情報 カネ モノ 輸送 航空機燃料税の軽減措置 離島 離島の旅館業用建物等に係る特別償却 免税制度 跡地利用 の促進 特定免税店制度 情報特区制度の拡充 ・対象地域追加(うるま市)等 ※沖縄県知事が地域指定 経 済 特 区 (所 得 控 除 ) 「専ら」要件の緩和 (特区外事業所で実施 可能な業務の新設等) 控除率の拡充 (35%→40%) ※沖縄県知事が地域指定 航空機燃料税の軽減措置(拡充) ・本土―宮古島、石垣島又は久米島間の航行便を追加 離島の旅館業用建物等に係る特別償却(継続) 特定免税店制度(拡充) ・海路旅客者を追加 ・面積要件を緩和 駐留軍用地の買取りに係る譲渡所得特別控除(拡充) 35 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 新しい沖縄振興特別措置法のポイント • 沖縄の魅力と可能性(沖縄力)に着目 • 沖縄県の主体的な取り組みがなされる仕組み(計画の策定、地域 指定(産業イノベーション、観光)、事業者認定(産業イノベーション)) • ヒト(観光)、モノ(地域資源、国際物流)、カネ(金融)、情報の広範な 分野にわたり制度を拡充(要件緩和、対象追加、措置の深堀) • これまでバラバラだった制度の戦略的な活用に期待 新産業の創出(産業イノベーション、研究開発機関との連携) →資金の調達(金融特区) →ITの活用(情報特区) →アジア等への展開(国際物流特区) 36 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ①産業高度化・事業革新促進地域制度 ■背景・必要性 ○沖縄の不利性が克服でき、かつ、将来有望な分野の新規事業創出のため、これまで先端ベンチャー企業に研究開 発支援を実施。(バイオベンチャー企業は平成22年で30社集積(平成14年:12社)、人口当たり企業数は全国第3位) ○従来の産業高度化地域の平成21年度における製造業の粗付加価値額は平成14年度比で3.4%に増加、特に食料品 製造業は24%の増加がみられ著しい成長を実現。 ○沖縄の地域資源を活かし、県内産業を下支えするものづくり地場産業等のイノベーション創出支援が必要。 ■措置の概要 「産業高度化地域」を拡充し、産業高度化・事業革新促進(産業イノベーション)地域を創設 ・県知事が産業高度化・事業革新促進計画を策定し、対象地域(産業高度化・事業革新促進地域)を指定。 ・県知事が事業者の計画(産業高度化・事業革新実施計画)を認定。 ・計画認定に係る設備投資について、税額控除又は特別償却制度を適用 ― 特別償却 : 機械等34%、建物等20% ― 税額控除 : 機械等15%、建物等8% ― 最低取得価額 : 機械等500万円、建物等1,000万円 ・対象業種:商品検査業、計量証明業、研究開発支援検査分析業を追加 ■期待される効果 イノベーション企業の集積等による沖縄経済を下支えするものづくり地場産業の技術開発、 地域のイノベーションの促進 37 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ②国際物流拠点産業集積地域における特例措置 ■背景・必要性 ○地理的優位性を発揮する那覇空港 ・ANAによる国際貨物ハブ事業が開始以降(平成21年10月)、国際貨物取扱量は 飛躍的に増加し、成田空港、関西空港に次いで我が国第3位。 ・24時間空港である那覇空港を拠点に日本を含む主要8都市のネットワークを形成。 ・2010年度は前年度に比べ、那覇空港からの輸出額がほぼ倍増(62億円(復帰後最高)) ・沖縄県産品の海外輸出は月0.4トンから月8.0トンと約20倍に増加 ○国際貨物ハブを活用する新たな高付加価値型モノづくり企業等の新たな臨空・臨港産業(国際物流拠点産業)を集積 ○国際物流拠点産業集積を新たな振興の柱として戦略的に位置づけ ■措置の概要 自由貿易地域及び特別自由貿易地域を発展的に拡充し、国際物流拠点産業集積地域を創設 ・認定法人の所得控除制度。 ・工業用機械等を取得した場合の特別償却又は税額控除制度。 <自貿・特自貿との比較> ・専ら要件の緩和:所得控除の用件のうち、専ら特区内において事業を営むとの要件を緩和し、一定の要件(※)を満たす場合には、 製造した製品を販売するための事業所等を特区外に設置することを可能とする。 ※特区外の事業所に勤務する従業員の数が、常時使用全従業員数の20%又は5名のいずれか多い人数以下であること等 ・対象業種:eコマース(国際物流拠点における物資の流通に係る無店舗小売業)、リペアセンター(国際物流拠点における物資の流 通に係る機械等修理業)、貸倉庫業を追加 ・対象地域:那覇空港、那覇港及び中城湾港周辺の主務大臣が指定する地域を想定(自貿、特自貿を一部拡充) ・所得控除率:40%に引き下げ(現行35%) ■期待される効果 沖縄の国際物流拠点(那覇空港、那覇港、中城湾港)を活用する、高付加価値モノづくり 企業の立地及び流通拠点の形成等、臨空臨港型産業の集積が期待される。 38 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ③観光地域促進地域における特例措置 ○観光産業は、沖縄のリーディング産業として民間主導の自立型経済の構築に貢献 一方で近年、入域観客数や観光収入の伸び悩み ※入域観光客数:490万人(H14年度)→589万人(H19年度)→572万人(H22年度) 観光収入:3,482億円(H14年度)→4,289億円(H19年度)→4,033億円(H22年度) 沖縄観光をさらに拡大するためには、地域の観光資源等の効果的な活用により、外国人観光客の誘客拡大 (全体の4.9%)や、観光の高付加価値化(国際会議、ウェルネスなど新しい観光の充実)が必要 ■措置の概要 ○現行の観光振興地域制度を見直したうえで、沖縄県の自主性・自立性を高める観点から知事が地域指定(国の同意不要) を行い、 地域の特色を生かした魅力的な観光地づくりを推進する「観光地形成促進地域」制度を新たに創設 ○特定地域に集客施設の集積を図るため、観光関連施設を新増設した場合の投資税額控除(機械装置15%、建物等8%) 及び事業所税の特例(資産割 課税標準1/2)の措置 ○現行の観光振興地域制度の対象施設の拡大(温泉保養施設に係わる要件緩和、国際健康管理・増進施設(医療機関と連携した 外国人向けの健康増進施設)の追加等) ※対象施設:スポーツ・レクリエーション施設、教養文化施設、休養施設、集会施設及び販売施設 ■期待される効果 ○多様な集客施設の集積を図り、魅力的な観光地づくりを促進することで、外国人観光客の拡大、観光の高付加価値化、沖縄 独特の自然環境や文化の活用などを通じた沖縄観光の一層の振興 ※観光の経済波及効果6,616億円、雇用効果79,471人(H23年3月 沖縄県)、県外受け取りに占める観光収入は19.1%で県内産業最大(H20年度) 39 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ④沖縄型特定免税店制度 ■背景・必要性 ○本制度は、沖縄におけるショッピングの魅力を高めるため、国内観光客に対しての輸入品の関税を免除 ○沖縄型特定免税店は多くの観光客に利用され、沖縄の観光地としての魅力向上に大きく寄与 ○ショッピングは沖縄観光の主要な活動内容の一つであり、ショッピングの魅力を向上させ、海外リゾート地との競争力を高めるためにも 本制度が果たす役割は非常に大きい。 ※沖縄観光客の活動内容 1位:観光地めぐり 65.9% 2位:沖縄料理を楽しむ 40.8% 3位 ショッピング 34.1% ■措置の概要 ※下線部が今回の拡充部分 ○免税対象:空路で出域する旅客及び海路で出域する旅客 ○購入場所:①空港内旅客ターミナル施設、又は港湾内旅客施設 ②観光地形成促進地域の区域内における特定販売施設 ○対象品目:すべての物品(購入限度額20万円) ○面積要件:特定小売り施設及び特定飲食施設の合計2,000㎡以上 (現行10,000㎡以上)、免税店部分1,000㎡以上(現行5,000㎡以上) ■期待される効果 ○クルーズ船による観光客の誘致拡大、沖縄ショッピングの更なる魅力向上 観光客の拡大、観光客一人当たり消費額増加による観光収入の増加 40 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ⑤金融業務特別地区における特例措置 ■背景・必要性 ○沖縄の金融を巡る状況 ・外為取引、金融商品取引業、データセンター等、14社が立地、555名を雇用(平成23年9月時点) ・金融特区である名護市の法人市民税州のうち、金融業は3割を占める(平成18~21年) ・名護商業高等学校においてファイナンス課の新設(平成16年4月~) ・沖縄県内の全ての大学(沖縄国際大学、沖縄大学、沖縄キリスト教学院大学、名桜大学、琉球大学)において「金融理論と実務の基礎」を 開設(金融特区に進出している企業が研修を実施) ○更なる金融業の集積を高度化 ・金融業及び金融関連業の更なる集積、イノベーションの促進 ■措置の概要 ○所得控除の拡充 ・専ら要件の緩和:所得控除の要件のうち、専ら特区内に置いて事業を営むとの要件を緩和し、一定要件※を満たす場合、特 区外に情報収集・調査等を行う事務所を有することを可能とする。 ※特区外の事業所に勤務する従業員の数が、常時使用全従業員数の20%又は3名のいずれか多い人数以下であること等。 ・対象業種:金融商品取引法の特定の自主規制業務(特定投資家向け取引所市場に係わる指定アドバイザー)を追加 ・所得控除率:40%に引き上げ(現行35%)。 ○投資税額控除の拡充 ・対象事業:上記の特定の自主規制業務を追加 ■期待される効果 金融業、金融関連業の更なる立地と高度化による雇用の増加、地域経済の振興 41 (4)沖縄県の企業立地動向 2)改正「沖縄振興特別措置法」による産業振興策 ⑥情報通信産業振興地域・特別地区における特例措置 ■背景・必要性 ○沖縄におけるIT関連産業は全体として成長。リーディング産業として今後も期待。 県外からの誘致企業数54社(H14)→216社(H22) 誘致企業の雇用者数4,899人(H14)→20,212人(H22) 情報通信産業関係生産額 1,391億円(H12)→2,252億円(H18) ○災害リスク分散の観点から沖縄の地理的特性が改めて注目 ○就業者の7割をコールセンター等の労働集約型事業が占め、高付加価値化が課題 →IT関連産業の一層の集積(バックアップセンター、ビジネスプロセスアウトソーシング等)と 高付加価値(デジタルコンテンツ、組込ソフトテスティング)への取り組みが急務 ■措置の概要 ○クラウド時代への対応 ・対象事業(特別地区):バックアップセンター、セキュリティデータセンター (個人情報保護データセンター)を追加 ・対象事業(情報通信深億地域:クラウド(インターネット付随サービス)事業、ビジネスプロセスアウトソーシング事業を追加 ○企業の負担軽減と競争力の強化 ・専ら要件の緩和:所得控除の要件のうち、専ら特区内において事業を営むとの要件を緩和し、一定要件※を満たす場合に は、特区外に回線設備の保守管理業務を打と行う事務所を有することを可能とする。 ※特区外の事業所に勤務する従業員の数が、常時使用全従業員数の20%又は3名のいずれか多い人数以下であること等。 ・所得控除率:40%に引き上げ(現行35%)。 ・対象地域:今後、沖縄IT津梁パークを中心に企業集積が見込まれる「うるま市」を追加。 ■期待される効果 社会ニーズの高まっている事業分野をそれぞれ対象に加えること等によって 沖縄の情報通信産業の一層の集積と高付加価値化により雇用の拡大と産業振興を実現 42