...

ソネット株式会社 -シスコ コラボレーション ソリューション 導入事例

by user

on
Category: Documents
1

views

Report

Comments

Transcript

ソネット株式会社 -シスコ コラボレーション ソリューション 導入事例
シスコ コラボレーション ソリューション 導入事例
ソネット株式会社
ソニー グループのグローバル標準 IP 電話システムを構築
今後の法人向けスマート デバイス活用サービスに注力
導入ソリューション
ソニーが整備してきた旧音声基盤と統合コ
ラボレーション クライアント Cisco Jabber
など新世代のシスコ ソリューションを組み合
わせ、使いやすくコスト効果も優れた電話シ
ステムを実現するとともに、スマート デバイ
スのビジネス活用を促進
・ Cisco Jabber for Android
・ Cisco Jabber for Windows
導入前の課題、検討事案
・ 電話システムが複雑で維持管理やコスト
の負担が大きく、改善の必要があった。
・ ソニー製スマート デバイス(Xperia TM
スマートフォン、タブレット)のビジネス
活用を促す環境整備を検討していた。
導入効果
・ ソニー グループで標準化している音声
アーキテクチャとシスコ ソリューションを
組み合わせ、従来からのユーザビリティ
を変えることなく新たな電話システムへ
の移行を実現した。
・ Cisco Jabber と VPN 用ソフトウェアの
導入で、個人所有のスマート デバイスを
業 務 でも安 全 に 活 用できる BYOSD
(Bring Your Own Sony Device)環
境を実現した。
・ PC にも Cisco Jabber を導入し、グルー
プ内の無線 LAN 環境やリモート アクセ
ス環境と連携して場所に捉われず電話機
能を利用できるようにした。
・ シスコの新ライセンス形態である Cisco
Enterprise Agreement を採用し、柔
軟でスピード感のあるソリューションの
全社展開が可能となった。
法人向けにインターネット ソリューション サービスを展開するソネットは、SOHO
から大企業までをカバーする強固な顧客基盤を実現し、仮想化技術の向上やモ
バイル環境の進化によるニーズの多様化などの新しい事業機会に対応できる体
制を構築している。また、ネットワークやクラウドからウェブ インテグレーション、
システム インテグレーションに至るまで、顧客の幅広いニーズにワンストップで
迅速に対応し、インターネット ソリューション サービス プロバイダーとして、よ
り一層高い付加価値を提供している。
ISP で培った経験と実績を活かして、ソニーグローバルソリューションズと共同
でソニー グループが日本とアジア地域で利用している電話システムを再構築する
ことになった同社は、今回シスコ ソリューションを組み合わせて次世代 IP コ
ミュニケーション基盤を構築した。固定型 I P フォンだけでなく、スマート デバ
イスでも利用可能なソリューションであり、今後対象事業所の拡大および機能
の拡張が可能なサービスとして提供を行う。
経緯
数々の課題をまとめて解決するために電話システムの再構築を決断
スマート デバイスの活用促進とサービスによるシステムの提供
今回同社は、ソニー グループが日本とアジア地域で利用している電話システムの再
構築を、ソニーグローバルソリューションズ(以下、ソニー GS)と共同で再構築するプロジェクトを
立ち上げた。再構築の目的はスマート デバイスのビジネス活用を促進する基盤の実現とグローバルな
コミュニケーション基盤の実現であり、音声アーキテクチャにシスコ ソリューションを組み合わせるこ
とを決断した。加えてコラボレーション クライアントには Cisco Jabber を採用し、ユーザの利便性
も向上させている。
ソネット株式会社 法人サービス事業部門 インテグレーションサービス部 モバイルソリューション課
課長 兼 プロジェクト マネージャーの高木信之氏は、次のように話す。
「今回のプロジェクトは、ソニーの情報システムをグローバルに統括しているソニー GS とのディスカッ
ションに基づき、ソネットがグループ全体の電話システムの再整備を行うという位置づけで進めました。
既存の固定電話システムを利用するユーザに『システムが変わったことを意識させない』という制約の
下、新たな機能を盛り込むという明確なリクエストがありまして、非常に高いハードルでしたが、我々
の大きな目標にもなりました。各事業所が負担するコストや、固定電話のユーザビリティは現状を維
持しながら、新しい仕様(機能)の実現と、スマート デバイスへの対応が求められたのです。
」
ソネット株式会社 法人サービス事業部門 インテグレーションサービス部 モバイルソリューション課
プロジェクト リーダーの山本剛氏は、従来の電話システムにおける課題を次のように話す。
「ソニー GS から示された課題は、大きく分けて 4 つありました。1 つは複雑なシステム構成です。アナ
ログ(PBX)
、モバイル(FMC)
、IP 電話(シスコ)が混在し、それぞれで内線網 / 外線網へのダイア
リング方法も異なり、非常に複雑な状態になっていました。そして、システムの維持管理にかかる負担と
コスト、また通話コストの負担が大きくなっており、これが 2 つ目の課題でした。3 つ目は PC ごとの電
話番号がなく受電できない、通話にヘッドセットが必要、といった技術的な課題。そして最後に、社員
のワークスタイルの変化への対応がありました。会議や他の事業所への移動など、自席以外の場所で業
務を行う人が増え、自席の固定端末だけでは電話に出られず、無駄な取り次ぎも増えていたのです。こ
うした課題を一気に解決するには、新しい電話システムの構築が必要となりました。当社でもスマート
ソネット株式会社
法人サービス事業部門
インテグレーションサービス部
フォンを活用した法人向けサービスを展開しており、すでにスマートフォンを所有している社員にもっと
便利に使える環境整備を考えていたところでしたので、こちらから働きかけた部分もありました。
」
モバイルソリューション課
課長
高木 信之 様
プロセス 1
グローバルで標準化されたアーキテクチャと
新たな仕様を組み合わせたハイブリッド構成に取り組む
日本とアジア地域で展開するソリューション サービスとして、今回のプロジェクトは
2013 年に始まり、選定∼要件定義に 1 年、設計∼構築に半年、既存環境からの移行に半年を費や
した。完了は 2015 年 3 月と、ほぼ 2 年を要している。構築を担当するソリューション プロバイダー
は、最初からソネットに決まっていたのではなく、クラウド型の他社サービス活用など複数候補から比
較検討し、最終的にソネットが担当することに至ったと山本氏は話す。
「技術力や対応力など、そこで求められる全体的なソリューション提供力を評価されて、ソネットが担う
ことになったのです。コストも重要なファクターの 1 つでした。
」
シスコ ソリューションの採用は、音声通話のクオリティが優れていることのほか、Cisco Jabber のサ
ポート デバイスに XperiaTM シリーズが正式に追加されたことも理由の 1 つとなっている。比較検討
ソネット株式会社
法人サービス事業部門
インテグレーションサービス部
モバイルソリューション課
した他社ソリューションでは、今回の要件を満たすにはシステム構成が複雑になるとわかり、その点で
山本 剛 様
ソニーグローバルソリューションズ株式会社 インフラサービス部 NW アーキ&ソリューション課 統括
もシスコが優勢だったという。
課長の平賀十志男氏は、次のように話す。
「電話による音声通話は、非常にクリティカルな場面で使うことが想定されるので、安定していること、
またトラブルが起きても原因の究明が容易なことは重要です。グループ内では有線、無線ともネットワー
ク機器のほぼすべてがシスコ製でしたので、同じベンダーで揃えれば切り分けしやすいところも考慮しま
した。今回のプロジェクトと並行して、ソニー グループのグローバル音声ネットワークそのものも再構
築を行うことになり、グローバルで標準化したアーキテクチャを策定しています。ソネットには、その仕
様を満たしつつ、新しい機能を実装するようにお願いしました。
」
このハイブリッドな構成の実現にあたって、大規模な本番環境での利用実績があまりない機能も数多く
盛り込まれた。事前の検証や設計には労力がかかったと山本氏は話す。
「シスコの協力を得ながらひとつひとつ解決していった形です。事業所ごとに異なる設定や、構築当時の
ソニーグローバルソリューションズ株式会社
インフラサービス部
NW アーキ&ソリューション課
統括課長
主任技師
事情なども踏まえながら問題を解き明かして、解決策を見出していきました。
」
平賀 十志男 様
プロセス 2
社員が所有するスマート デバイスの活用を促す
「BYOSD」環境を実現
ソニー製スマート デバイス(XperiaTM シリーズ)のビジネス活用を促す BYOSD
(Bring Your Own Sony Device)の仕組みは、Cisco Jabber の導入によって実現している。VPN
接続によるセキュリティの確保(盗聴の防止)を実施するため、端末には専用のクライアント ソフトウェ
アを組み込んだ。一部の社員に先行して使ってもらい、実際の評価を集めながら本番環境へ移行したと
高木氏は話す。
「業務時間中、ほとんど自席にいないフィールド サポート部門などを対象にパイロット導入を行いました。
Cisco Jabber は、自分の席にいないけれども、かかってきた電話にはすぐ応答したい、内線通話です
ぐ相手に連絡したいというニーズに確実に応えることができました。また、PC がなくても社員間でチャッ
トができ非常に便利と好評でした。個人の端末を仕事でも安全に利用でき、複数の端末(会社支給の端
末など)を持つ必要がなくなったので、ユーザだけでなく、管理する側としてもメリットを享受できました。
」
BYOSD(Bring Your Own Sony Device)
で ソニー製端末をもっと活用
ビジネス チャットで
スムーズな
コミュニケーション
電話帳で
相手を素早く検索
自宅
拠点
本社
PC の設定を変更せずに同一無線 LAN を利用
ノート PC にも Cisco Jabber を
導入してどこでも電話対応を実現
外出先
拠点
いつでもどこでも
内線通話
ソニー グループでは、全世界のどの事業所でも PC の設定を変更せずに同一無線 LAN を利用できる
環境が整っている。そこで、社員のノート PC にも Cisco Jabber を導入して PC でも音声通話可能
な状態とした。リモート アクセスでの利用も可能で、移動が多い社員に使いやすい環境を実現できた
とのこと。
平賀氏は、使い勝手について次のように話す。
「PC だけの通話だと、ヘッドセットが必要になったり、他の PC 作業中に素早く操作、応答するのが
難しかったりします。今回の Cisco Jabber 導入で XperiaTM でも同じ内線番号の電話が同時に受け
られるようになったので、互いの良いところを組み合わせてカバーしています。
」
効果∼今後
課題解決の効果が明確に表れることを期待
大規模プロジェクトの経験を今後の事業展開に活かす
2015 年 3 月に本格運用を開始して以降、システムの障害はなく、ユーザからの不
満も特にないという。課題であったシステムの維持管理やコスト負担の削減は、これからの効果として
表れると見込んでおり、今後の経過に期待している。
グローバル展開するコミュニケーション基盤として今後ユーザ数が増加することを踏まえ、今回ライセ
ンスの見直しも実施した。シスコが新たに提供を始めた全社導入ライセンス プログラム「Cisco
Enterprise Agreement for Collaboration」を採用し、ライセンスの一括購入/管理を進めたいと
平賀氏は話す。
「グローバルで標準化したアーキテクチャにはライセンスのことも含まれています。シスコの新しいライセ
ンス体系なら、ユーザや拠点の増加などに伴う追加発注が不要になり、全世界的な展開がしやすくな
るでしょう。国内のユーザを増やし、海外のグループ会社にも広げていくことを考えていますので、新し
いライセンス体系を活用したいと思います。
」
今回のプロジェクトを経て、同社が得た経験とノウハウは大きなものがあり、これを今後の事業展開に
役立てていきたいと高木氏は話す。
「既存の電話環境を維持しつつ、新たに BYOSD 環境を実現するという、これまでに経験したことがな
いハイブリッド構成で求められる要件を満たすのは大変でしたが、当社としても非常に規模の大きなプ
ロジェクトであり、これまでにないノウハウを多数得ることができました。シスコの協力もとても迅速、
的確で助かりました。
当社としては、So-net for Biz のサービスとして、こうした企業向けインフラの構築にも積極的に取り
組んでいきたいですね。今回はソニー グループ向けのスマート デバイス活用として XperiaTM を採用し
ましたが、iOS や Android などの OS を搭載したさまざまなスマート デバイスに対応することもでき
ます。お客様のニーズに沿ってソリューション サービスを提供できるようにしたいと思っています。
」
ソネット株式会社
ビジネスを進化させるチカラ So-net for Biz
インテグレーション事業 ─ インフラからサイト構築までワンストップ ソリューション
ウェブ インテグレーションやシステム インテグレーションを提供。エンド ユーザ視点のコンサルテーションとユーザ
インターフェイス、ニーズにきめ細かく対応した設計、開発、運用が強みです。
ウェブ
インテグレーション
ソネットはウェブサイトの戦略立案から構築、制作、運用までワンストップで提供できます。また、ソネッ
ト ポータル サイト広告枠はもちろん、関連会社メディア プランニング、マーケティング サポートに関する
各種ご提案を実施しています。
ウェブ戦略立案、構築、制作、運用
デジタル マーケティング
本社所在地 東京都品川区大崎 2-1-1
アクセス解析、効果分析
コンサルティング
ウェブ プロモーション
ThinkPark Tower
設立
1995 年 11 月 1 日
資本金
79 億 6,900 万円
従業員数
よりユーザが満足できるサービスを提供するために何が必要かを常に考え続け、ツール革新に努めたこと
により、自社の成功、失敗体験を基にして、より信頼度が高く機能豊富なツールを安価にご利用いただけ
る環境を実現しています。
ウェブ
テクノロジー
連結 953 名 / 単独 614 名
スマホアプリ プラットフォーム
(2015 年 3 月 31 日現在)
URL
アプリケーション開発
マルチデバイス
EC、CRM
CMS
O2O
So-net Document Slide
ソーシャル連携
同報メール配信
http://www.so-net.ne.jp/
corporation/
プラットフォーム
1996 年ソニー グループの ISP(イン
ターネット サービス プロバイダ)とし
「既存の IDC ファシリティが老朽化し、拡張できず運用コストが増大している」
「運用ガイドラインがない /
運用ガイドラインを保つリソースがなく、サービス品質を維持できない」
「オンプレミスとクラウド環境をハイ
ブリッドで利用したい」などさまざまな課題解決と
データセンター
Amazon Web Services
ニーズにお応えします。
So-net クラウド
ハイブリッド クラウド
サーバー、ネットワーク構築
監視
て「So-net(ソネット)
」の名称でイン
ターネット接続サービスをスタート。そ
インターネット回線だけではなく、固定 IP を利用した VPN、メディア コンバーターをはじめとしたネットワー
ク機器まで、幅広く対応します。
ネットワーク
インターネット接続
の後、接続サービスだけでなくインター
VPN
ネット関連のさまざまなサービスに事
セキュリティ
Wi-Fi 構築
モバイル
トランジット
AWS ダイレクト コネクト
業拡大し、ISP 事業で培ったノウハウ
を活かし、法人向け接続サービスやソ
リューション サービスを提供していま
す。2014 年より bit-drive を加え、法
人向け事業をさらに強化しています。
より幅広いニーズに対応し、高い付加
サービス事業(bit-drive)─ クラウドを軸にした IT ソリューション
ソネットのクラウド サービスは、プライベート/ パブリック、
オンプレミスとのハイブリット化など、多彩なラインナップで、
さまざまなニーズに対応します。また、統合管理ツールと共
通ネットワーク ゲートウェイにより、状況を可視化、管理で
きるマネージド型サービスとして提供しています。
価値を提供していきます。
Internet
マネージド クラウド
SaaS
bit-driveの特長
実績
品質
5,500
99.998 %
約
社
の IT 基盤を支える
以上の稼動実績
IaaS
マネージド VPN
ネットワーク
(固定 / モバイル回線)
オフィス
外出先 / 自宅
サポート
24 時間 365 日
のサポート体制
PC
©2015 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。
「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
(1502R)
この資料の記載内容は 2015 年 7 月現在のものです。
この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
お問い合せ
シスコシステムズ合同会社
〒107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー
http://www.cisco.com/jp
1070-1507-00A-F
タブレット
スマートフォン
Fly UP