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新型インフルエンザ対策 厚生労働省の動き 進捗状況(概要)

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新型インフルエンザ対策 厚生労働省の動き 進捗状況(概要)
新型インフルエンザ対策
厚生労働省の動き
厚生労働省 健康局
結核感染症課 新型インフルエンザ対策推進室
関 なおみ
進捗状況(概要)
1. 行動計画・ガイドラインの改定
2. 予算要求の概要
3. 今後の検討事項
•
•
•
•
医療体制の確保
抗インフル薬・ワクチン関連
政府内・省内体制整備(訓練の実施)
自治体への普及啓発
1.行動計画・ガイドラインの改定
○ 鳥インフルエンザウイルスがヒトの世界に侵入
→ ヒト – ヒト間の伝播力を獲得(=新型インフルエンザ)
○ 人類は、新型ウイルスに免疫を持たないので、
免疫を持たない
→ 全世界で大流行(過去10~40年に1回)、
重症化
全世界で大流行
甚大な健康被害の発生 と 社会・経済機能破綻 のおそれ
(参考)
※ スペイン風邪(1918)
・致死率 2%
・死亡者数 世界4000万人
日本 39万人
※ 現在、鳥インフルエンザ
(H5N1)の致死率は60%超
【流行規模の想定】
●第1波は2か月程度。小康期を挟み、1~2年流行
●医療機関を受診する患者数:最大2,500万人
●入院患者数:53~200万人
●死亡者数:17~64万人(致死率0.5~2%)
●欠勤率:20~40%
※致死率の想定は、スペイン風邪の経験によるが、実際には発生してみなければわからない。
【新型インフルエンザ対策の基本方針】
①感染拡大を可能な限り抑制し、健康被害を最小限にとどめる。
②社会・経済を破綻に至らせない。
発生段階と方針
方針
ウイルス
流入阻止
体制整備
ウイルス
限局化
被害の最小化
対策の評価と見直し
重症者を中心とした
入院対応
予防
投薬
国内の発症者数
予防投与の効果、薬剤の量を踏
まえ、予防投与の必要性を検討
再燃期
小康期
▲
回復期
▲
▲
まん延期
患者発生が再度増加
傾向
患者発生が低い水準
でとどまる
患者発生が減少傾向
国内発生
海外発生
入院措置による感
染拡大防止効果の
低下
感染
拡大期
▲
国内発生
早期
発生患者の接触歴が
疫学調査で追えない
海外発生期
第四段階
第三段階
▲
未発生期
第二段階
▲
第一段階
▲
前段階
改定前の行動計画におけるフェーズ分類と発生段階との対応表
【改定前】フェーズ分類
【現行】発生段階
フェーズ1、2A、2B、3A、3B
【前段階】未発生期
フェーズ4A、5A、6A
【第一段階】海外発生期
フェーズ4B
【第二段階】国内発生早期
フェーズ5B、6B
【第三段階】感染拡大期、
まん延期、回復期
後パンデミック期
【第四段階】小康期
「新型インフルエンザ対策行動計画」の改定等について
(新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議)
最新の科学的知見、諸外国の状況、国会等での議論、関係省庁や新型インフルエンザ専門家会議
での検討を踏まえ、
① 「新型インフルエンザ対策行動計画」を全面改定
② 既存の各種指針等の内容を全面的に見直すとともに、整理・体系化し、「新型インフルエンザ対策
ガイドライン」を新たに策定
新型インフルエンザ対策行動計画(改定)
新型インフルエンザ対策ガイドライン(策定)
○発生の段階ごとに、対策の考え方、関係省庁の対応、
省庁間の連携・協力等の方針を明記。
○各種対策について、取組の内容や方法、国、自治体、
企業、家庭、地域等の役割分担等を具体的に示し、
国民各層での取組を促すための指針とする。
※主な改定内容
【目的の明確化】
① 感染拡大を可能な限り抑制し、健康被害を最小限
にとどめること、
② 社会・経済を破綻に至らせないこと
【新たな「段階」の設定】
従来のWHOによるフェーズに変え、我が国における
対策の転換点の時期を示す5段階を新たに設定
【社会・経済機能の維持】
社会・経済機能の破綻を防止するための取組を強化
・水際対策
・検疫体制の整備
・国内での感染拡大防止対策
・医療提供体制の整備
・抗インフルエンザウイルス薬の流通・使用
・ワクチン接種の進め方(※検討中)
・企業・職場での取組
・個人、家庭及び地域での取組
・リスクコミュニケーション
・埋火葬対策
※これらについては、今後、パブリックコメントを経て、年明けに確定する予定
新型インフルエンザ対策行動計画(改定後)の概要
○行動計画に基づき、関係省庁が連携・協力し、発生段階に応じた総合的な対策を推進。
主たる目的
流行規模・被害想定
○罹患率 全人口の約25%
○医療機関受診患者数 1,300万人~2,500万人
○死亡者数17万人~64万人
○従業員の欠勤最大40%程度
○感染拡大を可能な限り抑制し、健康被害を最
小限にとどめる。
○社会・経済を破綻に至らせない。
発生段階ごとの主要な取組
【未発生期】 → 発生に備えた準備
【海外発生期】 → ウイルスの侵入防止・在外邦人支援
・行政機関・事業者における事業継続計画策定
・感染防止等のリスクコミュニケーションの実施
・医療提供体制の整備
・抗インフルエンザウイルス薬及びプレパンデミック
ワクチンの備蓄
・総理・全閣僚からなる「新型インフルエンザ対策本部」設置
・検疫の集約化、停留等の開始
・国民(在外邦人を含む。)への情報提供の強化
・医療従事者等へのプレパンデミックワクチンの接種開始
・パンデミックワクチンの製造開始
【国内発生早期】 →感染拡大防止
・感染者の感染症指定医療機関等へ
の入院措置
・学校の臨時休業、不要不急の集会
等の自粛要請
・事業者に対する不要不急の業務の
縮小要請
【感染拡大期、まん延期、回復期】
【小康期】
→ 健康被害最小化、社会・経済機能の維持
→ 第二波への備え
・パンデミックワクチンが製造され次第、接種開始
・社会的弱者への支援
・まん延期には、原則として、全ての医療機関で
重症者を受入れ。軽症者は自宅療養
・対策の評価
・資器材、医薬品の
再配備
新型インフルエンザ対策ガイドライン(新規策定)の概要
○各分野における対策の内容や実施方法、関係者の役割分担等を明記。
○本ガイドラインの周知・啓発により、国、自治体、企業、家庭、地域等における具体的な取組を促進。
ウイルスの国内侵入防止、国内まん延防止
1.水際対策に関するガイドライン
:ウイルスの侵入防止や在外邦人の円滑な帰国の実現に向け、感染症危険情報発出、検疫集約化、入国制限等を実施。
2.検疫に関するガイドライン
:検疫措置(検査、隔離等)の詳細な手順や留意点、関係機関の連携等を示し、実施体制を整備。
3.感染拡大防止に関するガイドライン
:初動対応や地域・職場における対策により、国内でのまん延を可能な限り抑制。
医療の確保
4.医療体制に関するガイドライン
:都道府県における医療提供体制を整備し、発生段階や役割分担に応じた適切な医療を提供。
5.抗インフルエンザウイルス薬に関するガイドライン
:タミフル等の流通体制を整備するとともに、医療機関に対し適切な治療・予防投与の方法を普及。
6.ワクチン接種に関するガイドライン(検討中)
:パンデミックワクチン等の接種対象者、順位及び供給・接種体制等を提示。
国民各層の取組、社会・経済機能の維持等
7.事業者・職場における新型インフルエンザ対策ガイドライン
:事業継続計画の策定等、事業者や職場における社会・経済機能の維持等に向けた取組を促進。
8.個人、家庭及び地域における新型インフルエンザ対策に関するガイドライン
:個人、家庭や地域に求められる準備や発生時における適切な行動を啓発(外出・集会自粛、学校休業等)。
9.情報提供・共有(リスクコミュニケーション)に関するガイドライン
:国民や関係機関に適切な情報提供を行うことにより、その理解と協力を求め、社会的混乱を防止。
10.埋火葬の円滑な実施に関するガイドライン
:死亡者が多数となった場合の埋火葬に関する体制を整備。
2.対策関係予算要求の概要
Ⅰ. 平成20年度補正予算額
538億円
1.在外邦人等支援対策・水際対策の強化等
【在外邦人用抗インフルエンザウイルス薬の備蓄】
47億円
6.8億円
○新型インフルエンザが発生した際に、医療事情の悪い途上国に残留する在留邦人及び短期渡航者に対し、緊
急避難的措置として供与するための抗インフルエンザウイルス薬を備蓄するもの
【在外公館職員等の抗インフルエンザウイルス薬、個人防護具等の購入】
2.4億円
○在外公館職員等用の医薬品、衛生材料、防護具等の購入費等
【防衛省・海上保安庁における感染防護資器材、個人防護具の整備等】
28億円
○在外邦人輸送、医療、国内物資輸送、密入国者の監視取締り等の従事者のための感染防護資器材等を整備
するもの
【検疫体制の強化】
8.9億円
○検疫所の体制強化のため、発熱者の発見のための携帯用サーモグラフィーや検査等を迅速に行うためのPCR
検査機器等を整備するもの
2.医薬品の備蓄と研究開発の推進等
【国内における抗インフルエンザウイルス薬の追加備蓄】
447億円
386億円
○最新の医学的な知見、直近の諸外国における抗インフルエンザウイルス薬の備蓄状況等を勘案し、備蓄量を
現在の国民の23%分から45%分を目指して引き上げるもの
【プレパンデミックワクチンの備蓄】
59億円
○ウイルス変異に対応したプレパンデミックワクチンを製造し、備蓄するため、中国青海株(約1000万人分)で
製造したプレパンデミックワクチン原液の買上げを行うもの
【国立感染症研究所の改修】
2.9億円
○細胞培養ワクチン及び経鼻粘膜投与型ワクチンの開発と安全性・有効性試験の実施等を行うため、国立感染
症研究所の既存施設の改修を行うもの
3.地域の医療体制等の確立
【新型インフルエンザ患者入院医療機関の設備の整備】
30億円
30億円
○新型インフルエンザ発生時に患者を受け入れる全国の入院医療機関において必要な医療資器材(人工呼吸
器・個人防護具)の整備を行うもの
4.国・地方公共団体等の体制整備(上記に掲げるもの以外)
14億円
【警察、消防・救急における感染防護資器材等の整備】
9.6億円
○新型インフルエンザ対策に従事する機動隊員、救急隊員等の感染防止等のため、感染防護資器材等を整備す
るもの
【新型インフルエンザ患者の確定診断の迅速化に関する機器の整備】
○検体の確定診断を迅速かつ正確に行うために必要な国立感染症研究所の機器を整備するもの
4.6億円
Ⅱ.平成21年度概算要求額(※) 178億円(平成20年度 88億円)
(※)21年度概算要求額は686億円であったが、ここでは、
20年度補正予算に前倒ししたものを差し引いて計上している。 ( )は平成20年度予算額
1.在外邦人等支援対策・水際対策の強化等
【検疫体制の強化】
8.5億円(4.6億円)
8億円(4.5億円)
○質問票・健康カード等の印刷・配布や検疫官用マスクの購入等を実施するもの
5.8億円(3.4億円)
○検疫所での海外感染症情報の収集・提供により、海外渡航者への普及啓発等を図るもの2.2億円(1.1億円)
2.医薬品の備蓄と研究開発の推進等
119億円(50億円)
【プレパンデミックワクチンの接種】
55億円(ー)
○20年度に実施している医療従事者に対するプレパンデミックワクチン接種に関する臨床研究の結果、良好な評
価を得ることができれば、21年度以降、医療従事者等に対し、段階的にワクチンの事前接種をするための経費
【ワクチン研究の推進】
31億円(25億円)
○細胞培養ワクチンや、経鼻粘膜投与型ワクチン等の開発のための基礎研究及び臨床研究を実施するもの
【国立感染症研究所の改修】
8.4億円(ー)
○ワクチンの開発と安全性・有効性試験の実施等のため、国立感染症研究所の既存施設の改修を行うもの
【新興・再興感染症研究拠点形成プログラムの推進】
23億円(25億円)
○国内外の研究拠点における感染症対策を支える基礎研究を進め、知見の集積・人材育成等の推進を図るもの
3.地域の医療体制等の確立
【感染症対策特別促進事業】
12億円(8.5億円)
4億円(0.8億円)
○感染症のまん延防止及び発生時の的確な対応について、地域における対策の検討・訓練の実施のためのもの
【その他】
7.4億円(7.3億円)
○感染症指定医療機関運営費等関連経費
4.国民各界各層に対する新型インフルエンザ対策への取組要請 5.9億円(0.1億円)
○新型インフルエンザ発生時の正しい対応についての情報を広く国民に共有してもらうため、新型インフルエンザに
関する国民調査、情報共有のための必要な手法の整備、市民講座の開催等を実施するもの 5.2億円(0.1億円)
5.国・地方公共団体等の体制整備(上記に掲げるもの以外)
28億円(20億円)
【警察、消防・救急における感染防護資器材等の整備】
1.4億円(0.2億円)
○警察官、消防隊員・救急隊員等に対する感染防止等のため、感染防護資器材等を整備するもの
【感染症における危機管理に対応した情報の収集・分析機能の強化】
5.6億円(ー)
○感染症に関する情報の収集・分析・提供機能を強化するための国立感染症研究所の設備整備等を行うもの
【その他】
21億円(20億円)
○感染症予防事業費等負担金(感染症法に基づき、都道府県等が実施する、感染症の発生予防及びまん延の
防止に講じた事業に対する経費負担)
6億円(6億円)
○サーベイランスの強化経費(感染症発生動向調査費等)等
14億円(13億円)
6.国際協力の推進等(上記に掲げるもの以外)
○感染症対策事業(WHO拠出金)
3.7億円(3.7億円)
3.6億円(3.6億円)
3.今後の検討事項
段 階
対
策
海外で発生
○水際対策(検疫強化、停留・入院、外国人入国制限、定期便の運航自粛要請)
○在外邦人に対する支援(早期帰国呼びかけ、残留者への支援)
国内に侵入
○地域封じ込め(離島、山間地等の場合)
○入院措置、治療薬(タミフル等)の投与
国内で感染
拡大
○病床不足 → 重症者は入院、軽症者は在宅で治療
○感染拡大防止 → 外出・集会、不要不急の事業等の自粛要請
○社会・経済機能の維持 → 必要最小限の公共サービスの継続的提供
小康期
○社会・経済機能の回復
【課題】
感染予防
○ワクチンの研究開発、製造体制強化
○プレパンデミックワクチンの備蓄増
水際対策・在
外邦人支援
○感染のおそれのある帰国者の停留場所の確保 (ホテル等の借上げ)
○定期便が運航停止となった場合の在外邦人の帰国手段確保のための具体的検
討(政府専用機、自衛隊機等)
医療の確保
○治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)の備蓄増
○地域の医療体制の整備(感染症病床、人工呼吸器、防護具等)
社会・経済機
能の維持
○国民に対する啓発
○政府・企業の事業継続計画の策定
○ワクチン先行接種の対象者の範囲・順位の検討
医療体制
■ 段階に応じた医療の提供
○新型インフルエンザ患者の数に応じ、感染症病床に加えて結核病床、一般病床を活用
感染症病床に加えて結核病床、一般病床を活用。
軽症患者は自宅療養とする。
○感染が拡大し、入院措置の効果がなくなった場合、重症患者は入院
重症患者は入院、軽症患者は自宅療養とする
○病院の収容能力を超えた場合、公共施設
公共施設等において医療を提供。
1
なし
2
数名~数十名
3
さらに増加
4
膨大
5
終息傾向
患者の
振り分け
入院医療を行う医療機関
入院の位置づけ
感染症指定医療機関(感染症病床)
発熱外来
当該都道府県内の患者数
発熱相談センター
段階
感染症指定医療機関、
結核病床、一般病床をもつ医療機関
原則、全ての入院医療機関
病床の増設、公共施設等
暫時解除
平常への復帰
勧告措置による入院
入院措置解除
軽症者は自宅
重症者は入院
(参考) 現在の感染症病床及び結核病床数
■ 感染症指定医療機関
■ 結核病床を持つ医療機関
合計
医療機関
機関数
病床数
344
1,692
307
12,279
651
13,971
左のうち陰圧施設あり
病床数
1,037
3,305
4,342
今後の取り組み
○医療機関設備整備 (20年度補正予算)
新型インフルエンザの入院医療を担当する医療機関に対し、人工呼吸器や個人防護具の整備
人工呼吸器や個人防護具の整備。
まん延期以降の発熱外来について
基幹病院は重
症者の入院医
療を担う
既存医療機関に併設した発熱外来
受診する患者の動線を分離
院内感染防止に配慮した設計
一般外来診療は縮小
救急は応需
自宅療養を推奨
地域の発熱外来
ファックス処方
重症者の振り分け
タミフル処方
休日診療所のイメージ?
診療所等の医師は輪番制で地域の
インフルエンザ外来医療を分担
一般患者の
医療も継続
診療所
発熱外来の考え方
第三段階・感染拡大期まで
第三段階・まん延期から
想定される期間
短期(数日~数週)
長期(数週~数ヶ月)
主たる目的
新型インフルエンザの患者とそれ
以外の患者との振り分け
①増大する医療ニーズに対
応
②入院治療の必要性判断
電話連絡の必要
発熱相談センターに電話で
発熱相談センターに連絡・相談し、
連絡・相談し、発熱外来を受
発熱外来に電話した後に受診
診
新型インフルエン
ザと診断もしくは
疑ったときの対応
入院の必要があると判断さ
れる重症患者のみ受け入れ
医療機関に転送し、それ以
外は原則として自宅療養を
指導
全例について保健所に連絡し、
感染症指定医療機関等へ転送
病床確保の考え方
第三段階・感染拡大期まで
第三段階・まん延期から
想定される期間
短期(数日~数週)
長期(数週~数ヶ月)
主たる目的
感染拡大の抑制
重症者の治療
入院となる対象
要観察例の任意入院及び疑
似症・確定患者の法的入院
入院治療を要する重症例
対応する医療機関
感染症指定医療機関等
原則として全ての医療機関
治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)とワクチンの供給確保
■ 各国の現状
治
タミフル
療
等の備蓄
薬
プレパン
デミックワ
クチンの
備蓄
ワ
ク
チ パンデ
ン ミックワク
チンの確
保方針
日本
アメリカ
2,935万人分
(国民の23%分)
8,100万人
(27%)
225万人 3,000万人 875万人 3,300万人
(30%)
(50%)
(42%)
(53%)
2,000万人分
(国民の16%分)
2,000万人
(7%)
800万人
(100%)
【現在】
現在】 全国民分の製
全国民分の製
造に1年半(鶏卵使用)
造に1年半(鶏卵使用)
↓
【目標】
目標】 細胞培養等の
開発により、全国民の
全国民の
開発
ワクチンを6
6
か
月以内に
ワクチンを
製造する体制を整備
製造
スイス
イギリス
165万人
(3%)
豪州
250万人
(12.5%)
細胞培養等の
全
開発により、全
開発
国民のワクチン ワクチン製造業者との事前契約
を6か月以内に により、全国民分のワクチンを確
保
製造する体制を
製造
2011年目標に
整備
フランス
-
-
【補正予算】 ○抗インフルエンザウイルス薬 → 国民の45%分を目標として備蓄増
○プレパンデミックワクチン
→ 1,000万人分を追加備蓄
■ 課題
1 パンデミックワクチンの供給体制の整備
2 ワクチン接種の対象者・順位の検討
→ 細胞培養等の研究開発促進等
→ 医療従事者や社会機能維持者に先行接種
パンデミックワクチンに関する方針について
■ パンデミックワクチンとは
ヒト-ヒト感染を起こし、パンデミック(大流行)となるウイルスを基に製造されるワクチン。
■ 現行の製造体制
ウイルス株
の接種
諸外国の状況
国
日本
パンデミック
ワクチンの
確保方針
細胞培養等の開発によ
細胞培養等の開発
り、全国民のワクチンを
6ヶ月以内に製造する体
6ヶ月以内に製造
制について整備をするこ
とを目標
鶏卵培養
ウイルス採取
精製
不活化
国民全員分のワクチンを製造するためには、新型インフルエンザの発生か
ら1年半前後の期間を要することが想定されている。
アメリカ
スイス
イギリス
オーストラリア
ワクチン製造業者との事前契約により、全国民分の
細胞培養等の開発により、
ワクチン製造業者との事前契約
細胞培養等の開発
全国民のワクチンを6ヶ
6ヶ ワクチンを確保
月以内に製造する体制
月以内に製造
について2011年目標
2011年目標に
整備
細胞培養では、
細胞培養では、鶏卵の代わりに細胞を用いて製造するため、資材調達や生産工程の管理等の観点から、製
造期間を短縮することができる。
今後の取り組み
○ワクチン研究開発の推進 (21年度要求)
細胞培養等の研究開発を促進し、製造体制を強化。
細胞培養等の研究開発を促進し、製造体制を強化
新型インフルエンザワクチン接種の進め方について(第1次案)
<平成20年9月18日新型インフルエンザ及び鳥インフルエンザに関する関係省庁対策会議>
趣旨
○感染リスクに晒されながらも社会的使命や職責を果たさなければならない者(医療従事者、社
会機能を維持する者)について、ワクチンの先行的な接種が必要。
○発生時の社会的混乱を回避するため、接種の対象者・順位を予め定めておく必要。
○国民の理解を得ながら議論。
第1次案の概要
○「感染拡大防止・健康被害の最小化」及び「社会・経済機能の破綻防止」に資する業種・職
種に対し、感染リスクを考慮しつつ、ワクチンを先行接種。(Ⅰ→Ⅱ→Ⅲの順)
カテゴリーⅠ 発生時に即時に第一線で対応する業種・職種 (※感染リスクが高い)
例: 感染症指定医療機関、保健所、救急隊員、検疫所、対策に携わる自衛隊・警察職員等
カテゴリーⅡ 国民の生命・健康・安全・安心に関わる業種・職種
例: 首相・閣僚等、医療従事者、福祉・介護従事者、国会議員・地方議会議員、警察職員、報道機関、通信事
業、法曹関係者等
カテゴリーⅢ 国民の最低限の生活の維持に関わる業種・職種
例: 電気・原子力・ガス・石油、熱供給事業、水道関連事業、郵便、航空、空港、水運、鉄道、道路旅客・貨物
運送、食料品・生活必需品の製造・販売・流通、金融、情報システム、火葬・埋葬、廃棄物処理、最低限の生
活維持に不可欠な事務事業に携わる国家・地方公務員等
訓練の実施
全国的な大流行を想定し、
新型インフルエンザの発生及び
全国的な大流行を想定
新型インフルエンザの発生
自治体の参加の下、
訓練を実施。
内閣官房主催により、全省庁及び
自治体の参加
訓練
全省庁
¾ 平成18年9月 全省庁による机上訓練
¾ 平成19年2月 全省庁及び徳島県による机上訓練、実地訓練
¾
11月 全省庁及び千葉県、成田空港検疫所による机上訓練、実地訓練
今後の取り組み
○来年1月13日、第4回目の訓練を実施
訓練を実施し、対策の有効性や準備状況を検証
対策の有効性や準備状況を検証。
新型インフルエンザ発生時の対応(海外での発生)
発生の疑いがある段階
発生の疑いが強まった段階
発生段階
(血縁関係にないヒト-ヒト間の感染)
(発生疑い国での地域封じ込め準備)
(WHOによるフェーズ4宣言)
関係省庁による緊急協議
対策本部(本部長:総理)
官邸幹部
内閣官房各部局・関係省庁
官邸危機管理センター
(
内閣情報集約センター)
内閣情報調査室
厚生労働省・
外 務省
○事態の分析・協議
(内閣危機管理監が招集、
3副長官補、関係省庁)
総理等へ報告
(必要に応じ)
関係省庁対策会議
○政府としての対策の協議
関係省庁対策会議
(副長官補(内政)が主催、
全省庁局長級)
○情報の集約、共有、分析
○初動対処の協議・決定
(在外邦人保護、水際対
策の準備開始)
【官邸内】 情報連絡室
(対策を強力に推進する
必要がある場合)
関係閣僚会議(総理主催)
○基本的対処方針の協議・決定
○在外邦人保護・水際対策の準
備開始
○基本的対処方針等の決定
・ 水際対策
・ 在外邦人保護
対策本部幹事会
(内閣危機管理監が主催、
3副長官補、関係省庁)
○基本的対処方針等の協議
○本部決定に基づく措置の調整
専門家諮問委員会
(医学・公衆衛生専門家)
○基本的対処方針等に対す
る専門的意見
※:状況により、対策本部と同じく
水際対策等の措置の開始を決定
官邸連絡室
官邸対策室
(対策本部事務局と連携)
新型インフルエンザ対策の推進体制
【発生時】
新型インフルエンザ対策本部
本部長:内閣総理大臣、
平成19年10月 対策本部設置について閣議決定
副本部長:内閣官房長官・厚生労働大臣、
※新型インフルエンザ発生の疑いが強い場合、必要に応じて関係閣僚会議を開催
※平時においては、関係省庁対策会議(局長級)において対策を検討
専門家による諮問委員会
厚生労働省
新型インフルエンザ対策推進本部
本部長
厚生労働大臣
本部長代理
厚生労働副大臣
厚生労働大臣政務官
副本部長
本部員:全大臣
警察庁
新型インフルエンザ対策委員会
総務省
新型インフルエンザ対策本部
消防庁
新型インフルエンザ対策本部
法務省
新型インフルエンザ対策本部
外務省
鳥および新型インフルエンザに関する外務省対策本部
厚生労働事務次官
厚生労働審議官
本部員
各部局長
国立感染症研究所長
新型インフルエンザ専門家会議
・サーベイランス
・予防と封じ込め
・医療
・情報提供・共有
・国際対応
文部科学省
新型インフルエンザ対策本部
農林水産省
高病原性鳥インフルエンザ対策本部
経済産業省
新型インフルエンザ対策本部
国土交通省
新型インフルエンザ対策推進本部
防衛省
生物兵器対処委員会
※ 金融庁は、状況に応じ、災害対策本部に準じた本部を設置
※ 政府の対策本部設置に合わせ、財務省は、新型インフルエンザ対策委
員会、海上保安庁は、新型インフルエンザ対策本部を設置
自治体への普及啓発
■ 感染拡大と社会・経済機能の破綻を防ぐため、事前の啓発・準備が重要
国
○行動計画や各種ガイドラインの整備
○自治体・事業所・家庭への啓発
○社会・経済機能が維持されるための様々な条件整備
自治体
事業所
【発生前】
○独居高齢者等の把握
【発生前】
○各企業で事業継続計画を策定
【発生前】
○食料、マスク等の備蓄
【発生後】
○不要不急の事業活動の休止
【発生後】
○不要不急の外出自粛
○社会機能維持に関わる事業所
における事業継続
・電気・ガス・水道等
・食料品・医薬品の製造・販売
・公共交通機関、通信、報道
・国・自治体
等
○感染拡大防止への協力
○食料等の供給体制整備
【発生後】
○情報収集・提供
○社会的弱者への生活支援
○学校休校、集会自粛要請
○相談窓口の設置
等
一般家庭
■ 自治体への普及啓発(与党PT宿題事項)
○ 担当者向けのワークショップの開催、自治体毎の進捗状況チェックリストの作成など
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