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京浜急行電鉄株式会社
CASE STUDY 京浜急行電鉄の「あんしんを羽ばたく力に」 というスローガンを、データ保護の観点で実現する NetVault FastRecoverにより、テラバイト・ クラスの常時バックアップと超高速リカバリを実現 「当社は、お客様に安心してご利用頂くために、 日々継続的な安全に関する対策を行っています が、管理系システムにおいても " 安心 / 安全の追 求 " をコンセプトとして業務の改革に取り組んで おります。NetVault FastRecover は、業務遂 行に必要なデータを、24 時間 365 日継続的な データ保護を行うことで、高い安心感を期待で きるバックアップ・ソフトウェアであり、NEC の The Company 関東で最も古い電気鉄道会社である京浜急行電鉄株式会社 ( 以下、京急電鉄 ) は、都心から川崎・横 浜・横須賀を経て三浦半島に至る本線を中心に、87.0km の営業路線で 766 両の電車を運行する鉄 ハードウェアのソリューションと組み合わせるこ とで、大幅なコスト削減も実現できました。」 ̶ 京浜急行電鉄株式会社 グループ戦略部 道会社で、1 日のご利用お客様数は、延べ約 121 万人にも上ります。通勤・通学の足として暮らしを 課長補佐 石原 洋 様 支える一方で、羽田空港へのアクセスという点でも重要な役割を担い、羽田空港の国際化に合わせて 「羽田空港国際線ターミナル駅」を開業しました。安全で快適な輸送サービスを通じて、公共交通機 関としての社会的使命を遂行し、沿線地域の発展に貢献しています。 「障害発生等いざという時に、仮想オンデマンド の機能で、障害の確認から運用再開までを 20 ∼ 30 分で迅速に対応することができました。 京急電鉄は、 「あんしんを羽ばたく力に」を京急グループのスローガンとし、2010 年度安全対策関連 従来のバックアップ・ソフトでは考えられない早 としては、鉄道事業設備投資計画の約 6 割を占める約 174 億円を、安心と安全に関する設備投資に いリカバリと、直感的で使いやすい GUI は、大 しています。ITに対する投資についても、安心と安全をさらに推し進めるべく、従来のシステムの見直 幅な運用工数とコストの削減ができ、NetVault しを行うことにしました。 FastRecover にはとても満足しています。 」 ̶ 株式会社京急システム The Challenge ソリューショングループ兼 京急電鉄では、従来のシステムは、各部門ごとに合計 14 台のファイル・サーバを構築し、それぞれに ファシリティサービスグループ サブマネージャー 小宮山 俊 様 管理を行っていました。そのため、ストレージの使用効率が悪く、部門によってはファイルが保存でき ないくらい容量が逼迫したり、バックアップ設計はしていたものの、引継ぎがうまくいかず、結果的に 「事前の評価から、実際の導入までを担当しまし バックアップの間隔が不十分というケースもありました。また、部門ごとの運用であったため、管理者 たが、NetVault FastRecover は、従来のバッ が各部門に必要となり、アクセス権も部門内での共有だったので、厳密なアクセス管理をすることがで クアップ・ソフトで苦労していたジョブのスケ きませんでした。さらに、ファイル・サーバの設置場所も各部門の事務所の中ということで、セキュリ ティ的な問題もありました。 ジュール設定が不要なので、容易に構築ができ ました。また、リカバリするポイントを 1 秒単位 で指定でき、30 秒で運用再開ができるなど、豊 その他にも、バックアップの長時間化という問題点がありました。本来なら、定められた夜間のスケ 富な機能を持っているとても面白い製品であり、 ジュールに、バックアップが完了している必要がありますが、この間にバックアップが終了しない事がた 今後も提案していきたいと思います。」 びたびありました。そのため、フォルダを分けて、日にちをずらしてバックアップをすることもあり、毎 ̶ NEC フィールディング株式会社 日バックアップができていない環境も多くなっていました。その一方で運用工数も多くなるという結果 業種サービス事業部 になっていました。 プラットフォーム構築部 主任 田中 誠 様 バックアップの回数を減らすということは、安心と安全にはつながらないため、見直す必要がありまし た。また、データを復元をする際に、テープ装置を使用する場合には、現場の担当者では対応できず、 管理者の手が必要となり、現場に迷惑がかかっていました。 京急電鉄では、これらの問題解決を京急システムに依頼し、京急システムは、従来から取引があったサ ポート力と提案力の高い日本電気株式会社 ( 以下、NEC) と共に新しいシステムの検討を行いました。 The Solution: NEC Express5800/ft サーバ + iStorage D シリーズ まず、各部門で分散運用していたファイル・サーバを撤廃して 1 台に統合化し、京急電鉄のサーバ・ ルームへ集約しました。その際、止めてはいけないシステムということで、CPU やメモリなどほぼす べてのパーツを二重化した無停止型の NEC の Express5800/ft サーバを選択しました。これによ り、システムの高い信頼性の確保と集中管理による効率化を実現しました。 京急電鉄本社の約 500 名分の約 2TB のデータを格納するストレージには、NEC の iStorage Dシ リーズを採用しました。自社開発の専用チップ(RAIDエンジン)による耐障害性の向上や、最新の仮想 化技術によって、業務を止めずに容量拡張・追加を実現するなど、信頼性と拡張性を両立させています。 CASE STUDY The Solution: NetVault FastRecover 1 台のサーバにデータを集約したので、データ保護ソリューションも見 直し、データ量が多くても毎日バックアップを取れる方法へ移行する 以前は、14台のファイル・サーバを 本社オフィスに部門ごとに設置 必要がありました。製品の選定には、下記 4つの条件を定めました。 (1) バックアップに使用できる時間が少なくても、大容量のバックアッ プが完了する。(2) できる限り長い期間、データ保護を行う。(3) い ざという障害時には、できる限り早い復旧が行える。(4) 管理の厳密 1台のファイル・サーバに集約しサーバ・ルームへ 性を保ちながら、簡単な運用を実現する。 データ保護 データ・リカバリ もともと、別の VMware 環境のバックアップを Quest の NetVault Backup で長期に安定して運用していたこともあり、前述の選定条 NVFR Client NVFR Server 件を満たしているであろうと思われた NetVault FastRecover (NVFR) を検討することにしました。その結果、様々な点で NVFR バックップ・サーバ ファイル・サーバ の機能が具体的に優れていることが分かりました。 Express5800/R120a-2 Red Hat Enterprise Linux Express5800/R320a-E4 Windows Server 2008 まず、CDP( 継続的データ保護 )ソリューションであるため、常時バッ Active Directory サーバ (正/副) クアップするので、決まったバックアップ時間が必要なく、システムを バックップ用 オンライン・ストレージ ファイル共有 ストレージ iStorage D1-30 約20TB iStorage D1-30 約5TB 停止する必要がありませんでした。常時バックアップするということ は、スケジュール設定が不要なので、保護を定義しておけば、複雑な スケジュール設定を行う必要もありません。 OVERVIEW また、普通のバックアップ製品では 2 ∼ 3 回のフルバックアップで、すぐにバックアップ・ストレージが いっぱいになってしまいますが、NVFR は変更部分のみを保持する仕組みを持ち、ポリシー設定によ Industry: り柔軟な保存期間が指定可能であるため、希望する期間のデータ保護を最小のストレージ容量で実現 運輸業 することができます。 Challenge: GUI も、直感的で使いやすく、専門のトレーニングを受けなくても、とても簡単に使用でき、運用の手 従来のバックアップ時間やリカバリ時間に関する問 題を、業務時間に即した形で使用できるバックアッ プ・ソフトウェアを採用することで、統合されたバッ クアップ環境を構築し、企業理念である安心と安 全を確保できるシステムを構築する 間が掛からなくなったと言います。 そして、もっとも重要な障害時のデータ復旧については、NVFR の持つ 30 秒リカバリを可能にする 仮想オンデマンド・リカバリ機能により、障害の確認から運用再開までを 20 ∼ 30 分という迅速なリ カバリが実現可能になりました。 Application: • Windowsファイル・サーバ サーバを 14 台から1 台に集約し、NVFR でバックアップ統合をしたこと、また、テープ装置を使用し ない NVFR は、現場の担当者でも操作が簡単にでき運用工数が減ったことにより、運用コストを大幅 に削減することができました。また、管理する場所が集約されたことで、各部門での管理が不要になり、 セキュリティの向上と運用負荷の軽減を図ることができました。 The Future 特定時点のデータを長期保存できるよう、今回導入したシステムに、NetVault Backup を組合せる ことで、テープ保存を行うことも検討しています。また、京急電鉄にシステムの提案と導入を行った京 急システムでは、グループ各社への NVFR の導入拡大も検討しています。 Solution: • NVFR Server x 1 • NEC Express5800/ft サーバ • NEC iStorage Dシリーズ Operating System: • NVFR Server: - Red Hat Enterprise Linux x 1台 • NVFR Agent: - Windows Server x 1 台 京急電鉄では、グループ会社の IT 資源を統合および集約し、それに合わせたデータ保護ソリューショ ンの導入も検討しています。 Benefits: • リアルタイム・バックアップ • 30 秒リカバリ • 簡単な操作 日本クエスト・ソフトウェア株式会社 〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル 13F PHONE 03-5908-3511|WEB www.bakbone.jp|E-MAIL [email protected] © 2012 すべての著作権は日本クエスト・ソフトウェア株式会社が所有しています。 本カタログに使用されているQuest、Quest Software、Quest Softwareのロゴ、NetVault®は、米国、日本、およびその他の国におけるQuest Software社の商標もしくは登録商標です。 その他の会社名、製品名、サービス名は各社の商標もしくは登録商標です。 QCL098J-1A 12/03