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いしかり 未来カフェ
男女共同参画ワークショップ 「みんなで考える石狩市の男女共同参画」 いしかり★未来カフェ 実施報告書 石 狩 市 ■ワークョップの事業概要 1.事業の目的 平成28年度からスタートさせる第3次石狩市男女共同参画計画を策定するにあたり、 人口6万人の石狩市の市民にとって、誰もが男女共同参画と自分の関わりを感じられる、 身近で親しみやすい計画にするために市民同士で男女共同参画について考え、アイディア を出してもらう機会とするため実施。 今回提出された意見は第3次石狩市男女共同参画計画策定の資料とする。 2.ワークショップ実施内容 基調講演、テーマトークをふまえ、色々な年代や立場で気軽に意見交換を実施。 (1)開 催 日 平成 26 年 11 月 29 日(土)13:00~16:00 (2)開催場所 石狩市総合保健福祉センター 2階 交流活動室 (3)参加人数 一般 40 名(女性:31 名、男性:9名) (4)運 公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会(男女共同参画センター) 営 (5)託児の実施 子育て支援ワーカーズ ぽけっとママ(保育者 1 名) ・託児人数:1名 ・保育時間:12:45~16:15 (6)添付資料 ・開催案内チラシ(資料1) ・超少子高齢社会と男女共同参画(資料2) ・農業・農村における男女平等参画とは(資料3) ・ライフラインチャート(資料4) ・アンケート集計結果(資料5) -1- ■プログラム 時 間 開始 ~ 終了 13:00 0 内 分 (10) 13:10~13:55 (45) 13:55~14:00 (5) 1 オープニング 2 主催者あいさつ(三国 石狩市環境市民部長) 3 基調講演 ■講師 北海道立女性プラザ館長 笹谷 春美 氏 休憩 4 14:00~14:25 容 テーマトーク ■講師 当別町経済部農林課長 並川 敏万 氏 (25) ■講師 ライフデザインオフィス K 代表 小林 ともこ 氏 14:25~14:30 (5) 14:30~14:55 (25) 14:55~15:00 (5) 15:00~15:20 (20) 15:20~15:25 (5) 15:25~15:45 (20) 15:45~15:55 (10) 6 15:55~16:00 (5) 5 ワールドカフェ(ワークショップ) テーマ1:「女性だから」「男性だから」などに関わらず、 気持ちよく過ごせる社会ってどんな社会でしょうか? 休憩・席移動 テーマ2:今、理想の社会になっていないのは、どんな要 因からでしょうか? 休憩・席移動 テーマ3:理想の社会にするために、あなたができること は何ですか? まとめ 7 閉会 8 アンケート記入 -2- 13:00 ~13:10 【1 オープニング / 2 主催者あいさつ】 ・ワークショップ開催のあいさつ、講師紹介。 ・主催者あいさつ 石狩市環境市民部長 三国 義達 ●主催者あいさつ 13:10 ~ 13:55 【3 基調講演】 ・基調講演「超少子高齢社会と男女共同参画」(資料2) ■講師 北海道立女性プラザ館長 笹谷 春美 氏 ●講演内容【概要】 ●講師略歴● 日本は今、世界のどの国も経験していない超少子高齢社 大学院博士課程在学中に結 会となっており、男女共同参画社会を実現しなければ超少 婚・出産し、家事・育児と研究の 子高齢社会の諸問題は解決しない。 両立に苦しんでいる時のジェン そのためには、ひとりひとりのライフコース全体を通じ ダー論との出会いが、以後の研究 て男女の差を是正することが必要であり、育児・介護にお や週克の困難を乗り切る指針と いては家族だけでは賄いきれない部分を地域社会が支えて なる。また、イギリス留学時の家 いくことが必要。 族介護者たちや女性研究者たち との出会いが、母の遠距離介護を ●笹谷 春美 氏 ●基調講演の様子 しながら日本における「高齢者ケ アとジェンダー」の実践と調査研 究の道を開く力となった。 北海道教育大学を定年退職後、 北海道の男女共同参画活動拠点 としての道立女性プラザ館長な ど公職多数。 -3- 14:00 ~ 14:25 【4 テーマトーク】 ・テーマトーク①「農業・農村における男女平等参画とは?」(資料3) ■講師 当別町経済部農林課長 並川 敏万 氏 ●講師略歴● 農村における女性の活躍 ●内容 北海道の農村は残された最後の男社会であり、女性の能力 についての施策に関わり、北 海道女性農業者倶楽部など 活用が遅れている現状がある。 近年、都市の独身女性の農業に対する関心は高まっており、 農業に関わる女性団体から 農業後継者との縁談にも前向きとなってきている。花嫁の受 厚い信頼を寄せられている。 け入れに当たって、後継者本人の魅力以外に、労働条件や女 現在、北海道より出向し当 性の労働意欲に応えられる環境整備が求められる背景には、 別町経済部農林課課長。 平成5年以降に中学校に入学した世代は、男子、女子ともに 技術科・家庭科を履修するという男女共同参画の教育がなされて ●並川 敏万 氏 いるというのがある。 これからは、女性農業者の生産者、生活者の複眼的視点を地 域の意思決定の場で活かし、農業経営の発展と農村地域の活性 化につなげていけるようにすることが大切。 ・テーマトーク②「ライフラインチャート」(資料4) ■講師 ライフデザインオフィス K 代表 小林 ともこ 氏 ●講師略歴● 1992 年外郭団体に入社 後、男女共同参画推進、青少 ●内容 ライフラインチャートの記入を通して、国の男女共同参画の 政策と自分の生活がどのように関連しているのか考える。 年健全育成などの業務に従 事し、2013 年に独立。ラ イフデザインオフィス K 代 表。 ●小林 ともこ 氏 ●ライフラインチャート記入の様子 -4- 14:25 ~ 15:45 【5 ワールドカフェ(ワークショップ)】 【流れ】 ① 5~6 人でひとつのグループを作り、20分間テーマについて自由に話し合う。 ② 1回目の話し合いが終わると、各テーブルで「テーブル・ホスト」を決める。それ以外 の方は別のテーブルに移動し、新しいメンバーで2回目の話し合いを行う。 ③ 2回目が終了した後は、1回目で「テーブル・ホスト」になった方はそのままホストと して残り、それ以外の方は別のテーブルに移動し、新しいメンバーで3回目の話し合い を行う。 ④ 最後に、話し合いの中で気づいたことを各自、紙に記入する。 【テーマ】 テーマ1 テーマ2 テーマ3 14:35 ~ 「女性だから」「男性だから」などに関わらず、気 14:55 持ちよく過ごせる社会ってどんな社会でしょうか? 15:00 ~ 今、理想の社会になっていないのは、どんな要因か 15:20 らでしょうか? 15:25 ~ 理想の社会にするために、あなたができることは何 15:45 ですか? 【ワールドカフェの様子】 -5- 15:45 ~ 15:55 【6 まとめ 】 ・ワールドカフェで話し合ったことで、印象に残ったこと、大事だと思った「気づき」を 用紙に記入 ・代表で3名の方が自分の気づきを発表 【参加者の気づき】 1 2 3 声に出す事が大事 石狩の子ども達に自己尊重を!!これがすべて に。 地域のむすびを大切に日々感謝で過ごすこと! 自助、公助で豊かな社会を創るのは私たちです。 11 自分の意識を変えていくことが大切。 12 行動で潜在意識を変える。 13 ・まずは家族としっかり考えを伝え合う。 4 ・子どもの夢をあきらめさせない大人に。 14 「男だからできる事」と「女だからできる事」でそ 間がかかると実感。 ・一人ひとりが思いやる心、尊重する心を大切に れぞれ、地域、世代をこえて、社会を良くしていけ 15 つないでいければ良いと思う。 未来を担う子どもたちへ自分らしく生きることを 伝えていきたい。 お互いを大切に思い、個性を大切にして、より良い 16 (人権教室がんばります!) 8 9 10 るはず。 人として出来る事をまず整理してから、新しい事に する事が大切だと感じました。 7 まず認め、お互いの長所を引き出しあうことが、理 想の社会づくりにつながる一歩となる!! ・まだまだ男女共同参画が完全に浸透するには時 6 小さな単位から始められる事を見つける! 機会的な平等を求めるより、必然的な男女の性差を ・大人もやりたいことに向かって努力。 5 ひとりひとりの大切なスキルを活かす社会。 社会になる様に、人の思いを受けとめる事のできる 自分になりたい! ・話してみる(コミュニケーション)。 17 ジェンダーフリーを考える事は非常にむずかしい。 ・性別を言い訳にしない。 日々の中で常に考える事が大切と思った。 私の年齢では、自身の観念ができあがってしまっ それなりに自分の意見を話し、聞いていたと思いま ています。 すが、社会=家庭のレベルで男女共同参画(平等) このカラを破る事。 18 結局は個人個人の気持ちです。 を進めていくしか方法がないかな? 一人ひとりを大切に! 「思いやり」「相手への気遣い」等。 ジェンダーの言葉がすたれている。よく理解されて 自分から変わらなければなりません。 いない。 男性女性にかかわらず、自分が出来ることに一所 懸命取り組むことが大事だと思いました。 ・相手を認める事! 19 20 ・子どもを増やす。 -6- 子供の時から教育として行っていくことが大事。 自分たちができることをそれぞれがやること。 自分の出来ることから取り組んで。 意識改革が必要。 問題は色々あり道はけわしいけど、すてたもんじ 21 32 ゃない 価値観はみんな違うけれど、お互いを認め合って 22 優しくできたらよい。 ・常識はみんなの常識でない。 33 誰もが意見を出しやすい社会になってほしい。 23 ・それぞれが男性、女性を意識すること ・お互いが分かりあえること 日頃から人にやさしく、地域にやさしく、社会参 加する事が大切と感じました。 34 人は1人では生きてゆけない。係わりが大事。多 24 感謝のことばは素直に言おう! くの人と関わりを持つことが人間らしく生きてゆ 男性、女性、年齢に関係なく、心に思っている事を 話しあえる場というものは大切だと思いました。 男女の差はなくなりつつあると思っております。 35 く基盤を作るのでは。元気で前進!! 安心安全な社会を実現するために1人ひとりが何か に参加すること。 いろんな方に出会えて、お話をしたこと、人はお 互いに理解しあい、尊重することの大切さを教え 25 ていただき、良いワークショップでした。ありが 女性の方の積極的な意見が大変参考になりました。 36 とうございました。 それに比較し、男性の出席が少ないので、男女共同 参画に関心を持つ男性が出てほしい! 講師の先生方、関係者の皆様、お疲れさまでした。 ありがとうと言える事。 26 27 28 ・自分の意識の中に男性、女性をなくす⇒1人の人 自分の事は自分で、自由の発想をしてお互いに認 め合うこと。 37 ・家の仕事、自分のできることはする。 男女ではなく、出来る事を。 1人ひとりの考え方、価値観を受け入れる。 尊敬し、お互いの特徴を生かし生活し、相手にあ 38 なことだと思いました。 ありがとうと言える。 自分を認めるのはもちろん、他人も認める。 自分の事は自分で(生活力)。 39 自分の考えや思いを安心して表せる、失敗しても 許される場が広がることが大事だと思う。 ど、その逆もある。その人らしさを尊重できれば! るものをつくってほしい。 例えば”ありがとう”とか”サンキュー”を平気 でいえる環境をつくること。 -7- 人とくらべることをしない。 ”皆んな違って皆んな良い”それが理想の世界。 40 男性、女性にかかわらず、参加する場所が必要。 いろんな考え方や理想を語り合うことの大切さ(触 41 どんな小さなことでもいいから、ひとつ尊敬でき 31 このことは、男女、仕事、年齢、全てにおいて大切 りがとうと感謝する事が大切だと思います。 「男だから」「女だから」ということはあるけれ 30 ・相手への思いやり、尊重、理解。 自己を尊重する。 つねに感謝することを忘れない。思いやりとか。 29 間として。 れ合う)。たくさんいろいろあって良い! 男女共同参画といっても色々ありますが、人として 42 相手を認めることから!! 社会的に子育てがしやすい地域を! 15:55 16:00 【7 閉会 / 8 アンケート記入】 ・ワールドカフェを終えての感想を講師の方々からいただき閉会。 ・参加者はアンケートに記入。 【ワールドカフェで各テーブルにおかれた模造紙】 ●主な内容 ●主な内容 ・価値観の違いを受け入れる ・町内会でも女性の意見を入れる ・お互いに分かりあう、話し合う ・ 「男性が働く」という女性の意識も変え ていく ●主な内容 ●主な内容 ・お互いに言うべきことを言って折り合い ・小さいときから、男女の区別なく家事を をつける 行う ・定年退職後の男性の社会参加 ・男性・女性の違うところを理解する -8- 今後の展開 ワールドカフェ(ワークショップ)で出された意見及びアンケート内容は、現在の男女 共同参画の現状及び市民意識を捉えるために大変有効な資料となった。今後はそれぞれの 内容を分析等しながら、次のとおりに活用していく。 (※活用については、参加者から了承を得ている。 ) (1)第3次石狩市男女共同参画計画の策定に係る検討(平成 27 年度)での活用 (2)男女共同参画パネル展等啓発活動における活用 (3)講演会等の事業企画時の参考 -9-