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第10回JAMS学術集会抄録集 - 日本医学シミュレーション学会

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第10回JAMS学術集会抄録集 - 日本医学シミュレーション学会
ごあいさつ
平成27年1月11日(日)から12日(月)の2日間、第10回日本医学シミュレーション
学会(JAMS:Japanese Association for Medical Simulation)学術集会を冬の京都で
開催させていただくことになりました。今回は10年目の区切りとして、これまでの振
り返りとこれからのシミュレーションを占うという意味で、テーマを「シミュレー
ションの臨床応用」とさせていただきました。
今回の学術集会は京都府医師会との共催で行われます。会場もJR二条駅横にあり
ます京都府医師会館と京都府医療トレーニングセンターをお借りして開催します。
京都府医療トレーニングセンターは、京都府医師会が府内で研修する医師の質の均
質化と向上を目指し、2011年に京都府医師会館の5階に開設されました。同センター
では救急処置、急変対応プログラムのみならず、
「 在宅医療トレーニングセンター」も
設置されています。この素晴らしい施設をお借りして、1日目はDAM、HPS、CVC、
SED、ABCD sonographyのセミナーを開催し、2日目はまず、JAMSで主催する各セミ
ナーの代表者たちに、この10年の総括と今後の展望を語り合ってもらいます。さら
に、本学会の次世代を担う若手の皆さんに今後のJAMSについて語ってもらおうと考
えています。
教育講演では、朝日新聞の科学記事担当の中村通子さんに「医療と報道」について、ま
た、北海道大学経済学部教授の松尾睦先生には「経験から学ぶ力と人材育成」について
お話ししていただく予定です。それ以外にも、臨床現場で応用できる企画を予定してい
ます。さらに特別企画として、1日目の夕方には、株式会社京都科学の工場見学を行っ
た後、同社のシミュレーター開発担当者とのディスカッションを予定しています。
末筆ながら、会場付近には二条城や金閣寺など、雪の季節に絶景といわれる場所も
あり、楽しんでいただけると思います。また、今回の情報交換会は老舗料亭で開催し
ますので、ほろ酔い気分で冬の京のまちを存分にご満喫いただけるものと思っていま
す。多くの演題のご応募と学術集会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。
2015年1月吉日
第10回日本医学シミュレーション学会学術集会 会長
安宅一晃
(奈良県立医科大学 医療安全推進室)
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目 次
ごあいさつ
1
第10回日本医学シミュレーション学会総会 抄録集
3
日本医学シミュレーション学会活動報告書 第10報
51
2
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第10回日本医学シミュレーション学会学術集会 抄録集
日本医学シミュレーション学会について
日本医学シミュレーション学会(Japanese Association for Medical Simulation)は、
医学シミュレーションを通して、医学教育、臨床医学、医学研究、医療の安全管理に貢献
することを目的とする組織です。
当初、DAM(Difficult Airway Management)世話人会とHPS( Human Patient Simulator)
世話人会を中心に活動を開始しましたが、CVC(Central Venous Catheterization)世話人
会、MET(Medical Emergency Team)世話人会、SED(鎮静)世話人会が設立され、これら
の世話人会が協力して「初期研修医セミナー」を企画運営してきました。2012年11月7日
に特定非営利活動法人として認証を受けました。
2014年11月現在の会員数は478名です。
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開催概要
<開催期間>
2015年1月11日(日)~12日(月)
<開催場所>
京都府医師会館、京都府医療トレーニングセンター
京都市中京区西ノ京東栂尾町6
TEL:075-354-6101
<会 長>
安宅一晃(奈良県立医科大学 医療安全推進室)
<テーマ>
シミュレーションの臨床応用
<参加資格・学術集会参加料>
【当日参加の場合】
日本医学シミュレーション学会(JAMS)会員:5,000 円
日本医学シミュレーション学会(JAMS)非会員(医師、歯科医師)
:10,000 円
コメディカル・団体会員:1,000 円
初期研修医・学生:無料
※支払方法:現金払いのみ
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Access Map
一般社団法人
京都府医師会
〒604-8585 京都市中京区西ノ京東栂尾町6 TEL:075-354-6101 FAX:075-354-6074
5
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会場案内
2F
クローク
(211)
第二会場 雅の間
展示歓談コーナー
(212+213)
3F
受付
第一会場
(310)
6
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会場案内
5F 京都府トレーニングセンター
S1会場
(501)
S2会場
(502)
カンファロビー
S3会場
(503)
管理室
S4会場
(504)
S5会場
(505)
506
非常階段
6F
S6会場
(601+602)
606
運営本部
(603)
607
控室
(604)
608
控室
(605)
非常階段
7
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発表要項
教育講演、
シンポジウム、
ランチョンの講演をいただく先生方へ
=発表に際してのお願い=
当日の発表は、
スライドでの発表をお願いします。
プロジェクターは、
準備しますので各自でパ
ソコンをお持ちください。
事務局では、
Mini D-sub15pinのケーブルを準備します。
一部のノート
パソコンでは、
本体付属のコネクターが必要になることがありますので、
必ずご持参ください。
また、
音声出力をする予定の先生は、
パソコン本体にスピーカーがない場合、
必要物品の連絡を
お願いします。
なお、
発表時間については個別にご案内いたします。
一般演題を登録いただいた先生方へ
=発表に際してのお願い
(口演発表)
=
口演発表は、
発表5分、
質問3分でお願いします。
当日の発表は、
スライドでの発表をお願いします。
プロジェクターは、
準備しますので各自でパ
ソコンをお持ちください。
事務局では、
Mini D-sub15pinのケーブルを準備します。
一部のノート
パソコンでは、
本体付属のコネクターが必要になることがありますので、
必ずご持参ください。
また、
音声出力をする予定の先生は、
パソコン本体にスピーカーがない場合、
必要物品の連絡を
お願いします。
=利益相反に関するスライドのお願い=
最初のスライドに、
利益相反に関するスライドを入れ、
その有無を開示してください。下記のス
ライドをご参照ください。
=投稿原稿作成のお願い=
日本医学シミュレーション学会では、総会での教育講演、シンポジウム等の講演内容をまとめて、
翌年の第1号の日本臨床麻酔雑誌に特集記事として掲載していただく予定にしております。
ご発表内容の投稿をお願いします。
文字数:概ね5,000文字くらい
(図表は、
1つにつき400字と計算してください)
文書形態、
引用文献書式等は、
日本臨床麻酔学会誌投稿規定に準じて作成願います。
原稿締切は、
平成27年4月末日です。
原稿送付先は、
第10回JAMS総会専用アドレス
「[email protected]」
及び医学シミュレーション
学会事務局
「[email protected]」
の両方に送付ください。
こちらで取りまとめ、
臨床麻酔学会誌
編集部に送付いたします。
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セミナー
〈2015年1月11日
(日)
9:10∼15:30〉
【ABCD sonography セミナー】
時間: 9:10∼11:40
12:30∼15:00
場所:S1会場
(5F 501号室)
受講料:JAMS会員 10,000円 JAMS非会員 15,000円
共催:株式会社富士フイルムソノサイト・ジャパン
【第70回DAM実践セミナー
(気管支トレーニングシミュレーション)
】
時間: 9:10∼11:50
13:00∼15:00
場所:S2会場
(5F 502号室)
、
S3会場
(5F 503号室)
受講料:京都府医師会会員、
JAMS会員 15,000円 JAMS非会員 20,000円
共催:日本ライトサービス株式会社
【第64回CVC指導者養成コース】
時間: 9:10∼11:50
13:00∼15:00
場所:S4会場
(5F 504号室)
受講料:京都府医師会会員、
JAMS会員 20,000円 *会員のみ修了書発行
【第87回CVC実践セミナー】
時間:13:00∼15:00
場所:S4会場
(5F 504号室)
受講料:京都府医師会会員、
JAMS会員、
JAMS非会員 10,000円
【第18回SED指導者養成コース】
時間: 9:10∼11:50
13:00∼15:00
場所:S5会場
(5F 505号室)
受講料:京都府医師会会員、
JAMS会員 15,000円 *会員のみ修了書発行
【第47回SED実践セミナー】
時間:13:00∼15:00
場所:S5会場
(5F 505号室)
受講料:8,000円
【第23回高機能患者シミュレーションワークショップ】
時間: 9:10∼11:50
(午前の部)
13:00∼15:00
(午後の部)
場所:S6会場
(6F 601+602会議室)
受講料:5,000円
9
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セミナー概要
【ABCD sonography】共催:株式会社富士フイルムソノサイト・ジャパン
Point-of-Care Ultrasound の有用性が広くうたわれています。ABCD-sonographyとは、
A:Airway, B:Breathing, C:Circulation, D:Dysfunction & DVTを行うベッドサイド超音波
診断のハンズオントレーニング(HOT)です。
今回はABCDのうち、B=Lung(肺エコー診断)のHOTを開催します。肺胸郭超音波診断に
使える簡便な診療技術(正常、異常)の講義・ハンズオントレーニング及びPBL形式の
ワークショップで講義内容の評価・確認を行います。
コースディレクター
鈴木昭広 (旭川医科大学病院麻酔科)
チーフインストラクター
野村岳志 (湘南鎌倉総合病院麻酔科集中治療部)
スーパーバイザー(インストラクター)
大宮浩揮 (岡山大学医学部麻酔科)
スーパーバイザー(インストラクター)
小高光晴 (東京女子医科大学東医療センター麻酔科)
スーパーバイザー(インストラクター)
吉田拓生 (東京慈恵会医科大学麻酔科集中治療部)
スーパーバイザー(インストラクター)
二階哲朗 (島根大学医学部附属病院集中治療部)
スーパーバイザー(インストラクター)
貝沼関志 (名古屋大学医学部附属病院外科系集中治療部)
スーパーバイザー(インストラクター)
矢鳴智明 (福西会病院麻酔科)
スーパーバイザー(インストラクター)
宮崎裕也 (東京女子医科大学集中治療部)
スーパーバイザー(インストラクター)
山田直人 (岩手医科大学麻酔科)
スーパーバイザー(インストラクター)
渡辺至 (横浜市立大学麻酔科学教室)
スーパーバイザー(インストラクター)
太田淳一 (島根大学附属病院麻酔科)
アシスタント
長島道生 (横浜市立みなと赤十字病院集中治療部)
アシスタント
森英明 (島根大学医学部附属病院麻酔科)
アシスタント
沖田寿一 (奈良県立医科大学麻酔科学教室)
【第70回DAM実践セミナー】共催:日本ライトサービス株式会社
気道管理の関する戦略と技能および周術期、緊急時のチーム医療に不可欠な危機管理能
力を学習します。コースは、1)気道確保戦略の講義、2)必要基本手技のハンズオントレー
ニング、3)高機能患者シミュレータで再現した症例に参加者が医療チームとして対応す
るシナリオトレーニングの3部構成です。今回、DAM実践セミナーのハンズオンプログラ
ムの1つとして、気管支ファイバースコープのシミュレーション訓練を実施します。
使用するシミュレータは、
「ORSIM Bronchoscopy Simulator」日本ライトサービス(株)
http://www.orsim.co.nzです。
インストラクター
小澤章子 (国立病院機構静岡医療センター麻酔科・集中治療部)
インストラクター
倉田二郎 (東京医科歯科大学麻酔・蘇生・ペインクリニック科)
インストラクター
水本一弘 (和歌山県立医科大学付属病院医療安全推進部・麻酔科)
アシスタント
星野竜広 (三井記念病院呼吸器外科)
アシスタント
山木良一 (東大阪市立総合病院麻酔科・集中治療部)
【第64回CVC指導者養成コース】
【第87回CVC実践セミナー】
安全に中心静脈穿刺を実施するための理論と実際を習得するためのコースです。
指導者養
成コースでは地域や施設で中心となって実践セミナーを開催する指導者を養成します。
10
インストラクター
松島久雄 (獨協医科大学救急医学講座)
インストラクター
徳嶺譲芳 (千葉メディカルセンター)
インストラクター
深田智子 (東京女子医科大麻酔科)
インストラクター
片山寛次 (福井大学医学部附属病院がん診療推進センター・NST)
インストラクター
武田吉正 (岡山大学病院集中治療部)
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ムの1つとして、気管支ファイバースコープのシミュレーション訓練を実施します。
使用するシミュレータは、
「ORSIM Bronchoscopy Simulator」日本ライトサービス(株)
http://www.orsim.co.nzです。
インストラクター
小澤章子 (国立病院機構静岡医療センター麻酔科・集中治療部)
インストラクター
倉田二郎 (東京医科歯科大学麻酔・蘇生・ペインクリニック科)
インストラクター
水本一弘 (和歌山県立医科大学付属病院医療安全推進部・麻酔科)
アシスタント
星野竜広 (三井記念病院呼吸器外科)
アシスタント
山木良一 (東大阪市立総合病院麻酔科・集中治療部)
【第64回CVC指導者養成コース】
【第87回CVC実践セミナー】
安全に中心静脈穿刺を実施するための理論と実際を習得するためのコースです。
指導者養
成コースでは地域や施設で中心となって実践セミナーを開催する指導者を養成します。
インストラクター
松島久雄 (獨協医科大学救急医学講座)
インストラクター
徳嶺譲芳 (千葉メディカルセンター)
インストラクター
深田智子 (東京女子医科大麻酔科)
インストラクター
片山寛次 (福井大学医学部附属病院がん診療推進センター・NST)
インストラクター
武田吉正 (岡山大学病院集中治療部)
【第18回SED指導者養成コース】
【第47回SED実践セミナー】
米国麻酔学会(ASA)は、2002年に「非麻酔科医のための鎮静・鎮痛薬投与に関する診療ガ
イドライン」を発表しました。このガイドラインはASAが麻酔科領域の気道管理、呼吸管
理の知見から、非専門家における安全な鎮静・鎮痛薬投与及び急変時の気道・循環管理に
ついて提示したものです。コースでは、講義形式でのASAの鎮静ガイドラインの紹介を
行った後に、カードを用いた鎮静薬と鎮痛薬の組み合わせのシミュレーションによる討
議形式の学習を行います。さらに、気道管理訓練用マネキンを用い基本的な、緊急時気道
確保の訓練を行います。最後に患者シミュレータを用いて実際の鎮静時の注意点や緊急
時気道確保を組み合わせた統合的シナリオトレーニングを行います。
実施責任者 安宅一晃 (奈良県立医科大学医療安全推進室)
コースディレクター
駒澤伸泰 (大阪医科大学麻酔科学教室)
コースディレクター
羽場政法 (日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
インストラクター
讃岐拓郎 (長崎大学歯学部歯科麻酔学)
インストラクター
上嶋浩順 (埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
インストラクター
助永親彦 (隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科)
インストラクター
岡田大輔 (社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
インストラクター
藤原俊介 (大阪医科大学麻酔科学教室)
【第23回高機能患者シミュレーションワークショップ】
対象:研修医(JAMS会員に限定しない)
使用モデル他:CAE-HPS、麻酔器(GEエスティバ)、モニタ(フィリップス、MP70)、除細動
器(日本光電)
スケジュール:
<午前の部>
9:10 受付
9:10∼10:00 セッション1 「術中に遭遇した危機的状況」
インストラクター:藤本一弘(北海道医療センター麻酔科)
10:10∼11:00 セッション2 「危機的大量出血」
インストラクター:萬家俊博(愛媛大学医学部附属病院手術部)
11
吉川武樹(愛媛大学医学部附属病院手術部)
<午後の部>
13:00 受付
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時気道確保を組み合わせた統合的シナリオトレーニングを行います。
実施責任者 安宅一晃 (奈良県立医科大学医療安全推進室)
コースディレクター
駒澤伸泰 (大阪医科大学麻酔科学教室)
コースディレクター
羽場政法 (日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
インストラクター
讃岐拓郎 (長崎大学歯学部歯科麻酔学)
インストラクター
上嶋浩順 (埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
インストラクター
助永親彦 (隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科)
インストラクター
岡田大輔 (社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
インストラクター
藤原俊介 (大阪医科大学麻酔科学教室)
【第23回高機能患者シミュレーションワークショップ】
対象:研修医(JAMS会員に限定しない)
使用モデル他:CAE-HPS、麻酔器(GEエスティバ)、モニタ(フィリップス、MP70)、除細動
器(日本光電)
スケジュール:
<午前の部>
9:10 受付
9:10∼10:00 セッション1 「術中に遭遇した危機的状況」
インストラクター:藤本一弘(北海道医療センター麻酔科)
10:10∼11:00 セッション2 「危機的大量出血」
インストラクター:萬家俊博(愛媛大学医学部附属病院手術部)
吉川武樹(愛媛大学医学部附属病院手術部)
<午後の部>
13:00 受付
13:10∼14:00 セッション3 「難治性Vf(脳内飽和度脈波を指標とするCPR有り)」
インストラクター:二階哲朗(島根大学医学部附属病院麻酔科)
日下あかり(庄原赤十字病院)
「リピッドレスキュー((脳内飽和度脈波を指標とする
14:10∼15:00 セッション4 CPR有り)」
インストラクター:中島芳樹(静岡赤十字病院麻酔科)
以上
12
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プログラム
2015年1月11日(日) 8:00∼18:00
【特別企画】 8:00∼9:00
周術期二次救命処置トレーニング
(ALS-OP)
の必要性
座長:加藤孝澄(浜松医科大学麻酔科蘇生科)
「二次救命処置につながる困難気道管理トレーニングの重要性」
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
「中心静脈穿刺領域における二次救命処置トレーニング(ALS-OP中心静脈 穿刺編)の必要性」 演者:上嶋浩順(埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
「ペインクリニック領域における急変対応トレーニングの必要性」
演者:藤原俊介(大阪医科大学麻酔科学教室)
「麻酔関連偶発症例調査の結果から手術室で必要とされる二次救命処置を考える」 演者:羽場政法(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
【開会式】 11:50∼12:00
【ランチョンセミナー1】 12:00∼13:00
「麻酔科医教育におけるSED実践セミナーの役割」
演者:羽場政法(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
座長:藤田智(旭川医科大学病院救急部)
2015年1月12日(月)7:50∼16:50
【第10回JAMS学術集会会長挨拶】
7:50∼8:00
会長:安宅一晃(奈良県立医科大学医療安全推進室)
【モーニングセミナー】 8:00∼8:50
「Telemedicine and Distance-Simulation」
演者:野村岳志(湘南鎌倉総合病院麻酔科集中治療部)
座長:二階哲朗(島根大学医学部附属病院集中治療部)
【京都府医師会会長挨拶】 8:50∼9:00
会長:森洋一(一般社団法人京都府医師会)
【シンポジウム】 9:00∼10:30
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
座長:倉田二郎(東京医科歯科大学医学部附属病院麻酔・蘇生・ペインクリニック科)
藤本一弘(独立行政法人国立病院機構北海道医療センター麻酔科)
コメンテーター:武田吉正(岡山大学病院集中治療部)
「DAM研究会からDAM世話人会へ:過去、
現在、
未来」
演者:水本一弘(和歌山県立医科大学附属病院医療安全推進部・麻酔科)
「CVC世話人会の挑戦」
13
演者:松島久雄(獨協医科大学救急医学講座)
「JAMSとともに歩んだ高機能患者シミュレータ(HPS)の10年とこれからの展望」
演者:森田耕司(浜松医科大学医学部附属病院手術部、
同医療機器管理部)
「麻酔科が提供する鎮静管理の医療安全∼SED実践セミナーの臨床応用∼」
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【開会式】 11:50∼12:00
【ランチョンセミナー1】 12:00∼13:00
「麻酔科医教育におけるSED実践セミナーの役割」
演者:羽場政法(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
座長:藤田智(旭川医科大学病院救急部)
2015年1月12日(月)7:50∼16:50
【第10回JAMS学術集会会長挨拶】
7:50∼8:00
会長:安宅一晃(奈良県立医科大学医療安全推進室)
【モーニングセミナー】 8:00∼8:50
「Telemedicine and Distance-Simulation」
演者:野村岳志(湘南鎌倉総合病院麻酔科集中治療部)
座長:二階哲朗(島根大学医学部附属病院集中治療部)
【京都府医師会会長挨拶】 8:50∼9:00
会長:森洋一(一般社団法人京都府医師会)
【シンポジウム】 9:00∼10:30
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
座長:倉田二郎(東京医科歯科大学医学部附属病院麻酔・蘇生・ペインクリニック科)
藤本一弘(独立行政法人国立病院機構北海道医療センター麻酔科)
コメンテーター:武田吉正(岡山大学病院集中治療部)
「DAM研究会からDAM世話人会へ:過去、
現在、
未来」
演者:水本一弘(和歌山県立医科大学附属病院医療安全推進部・麻酔科)
「CVC世話人会の挑戦」
演者:松島久雄(獨協医科大学救急医学講座)
「JAMSとともに歩んだ高機能患者シミュレータ(HPS)の10年とこれからの展望」
演者:森田耕司(浜松医科大学医学部附属病院手術部、
同医療機器管理部)
「麻酔科が提供する鎮静管理の医療安全∼SED実践セミナーの臨床応用∼」
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
「MET (Medical Emergency Team)」
演者:中川雅史(紀南病院麻酔科)
「成人教育と授業デザインの観点から」
演者:五十嵐寛(浜松医科大学臨床教室医学講座シミュレーションセンター)
【一般演題1】 10:30∼11:10
座長:下出典子(兵庫医科大学手術部)
深部の針先の視認性がよい」
一般演題1-1 「VisioplexRのEchogenic needleは、
演者:上嶋浩順
(埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
一般演題1-2 「離島の小病院におけるCVC実践セミナー・CVC指導者養成コースの
開催経験について」
演者:助永親彦
(隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科麻酔科)
一般演題1-3 「SUZY鉗子の経鼻胃管挿入への応用―マネキン研究―」
Efficacy of SUZY forceps for nasogastric tube insertion
(manikin study)
演者:古谷健太
(新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔学分野)
一般演題1-4 「消化器内科医を対象とした内視鏡時の鎮静に関するアンケート調査」
14
演者:渡部達範
(新潟大学医歯学総合研究科)
一般演題1-5 「麻酔覚醒時のデスフルラン効果部位濃度の検討」
演者:森本康裕
(宇部興産中央病院麻酔科)
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「JAMSとともに歩んだ高機能患者シミュレータ(HPS)の10年とこれからの展望」
演者:森田耕司(浜松医科大学医学部附属病院手術部、
同医療機器管理部)
「麻酔科が提供する鎮静管理の医療安全∼SED実践セミナーの臨床応用∼」
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
「MET (Medical Emergency Team)」
演者:中川雅史(紀南病院麻酔科)
「成人教育と授業デザインの観点から」
演者:五十嵐寛(浜松医科大学臨床教室医学講座シミュレーションセンター)
【一般演題1】 10:30∼11:10
座長:下出典子(兵庫医科大学手術部)
深部の針先の視認性がよい」
一般演題1-1 「VisioplexRのEchogenic needleは、
演者:上嶋浩順
(埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
一般演題1-2 「離島の小病院におけるCVC実践セミナー・CVC指導者養成コースの
開催経験について」
演者:助永親彦
(隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科麻酔科)
一般演題1-3 「SUZY鉗子の経鼻胃管挿入への応用―マネキン研究―」
Efficacy of SUZY forceps for nasogastric tube insertion
(manikin study)
演者:古谷健太
(新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔学分野)
一般演題1-4 「消化器内科医を対象とした内視鏡時の鎮静に関するアンケート調査」
演者:渡部達範
(新潟大学医歯学総合研究科)
一般演題1-5 「麻酔覚醒時のデスフルラン効果部位濃度の検討」
演者:森本康裕
(宇部興産中央病院麻酔科)
【教育演題1】 11:10∼12:10
「医療と報道」
演者:中村道子(朝日新聞社)
座長:上農喜朗(紀南病院)
【ランチョンセミナー2】 12:10∼13:10
「中心静脈穿刺:シミュレーション教育 Time and Tide」
演者:徳嶺譲芳(千葉メディカルセンター麻酔科)
座長:松島久雄(獨協医科大学救急医学講座)
【教育講演2】 13:10∼14:10
「経験から学ぶ力と人材育成」
演者:松尾睦(北海道大学経済学部教授)
座長:安宅一晃(奈良県立医科大学医療安全推進室)
共催:ニプロ株式会社
【一般演題2】 14:10∼14:50
座長:瀬尾憲司(新潟大学大学院歯科麻酔学分野)
一般演題2-1 「中心静脈管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験」
演者:岡田大輔
(社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
一般演題2-2 「循環管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験」
演者:岡田大輔
(社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
一般演題2-3 「 麻酔科臨床実習における 気付きと自己学習 の活性化のために
―大阪医科大学麻酔科手術室実習の試み―"」
Training method for inducing positive findings of medical students
during their clinical clerkship
15
演者:駒澤伸泰
(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題2-4 「DAM実践セミナー・シナリオトレーニングにおけるブリーフィング・
デブリーフィング導入の経験」
演者:羽場政法
(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
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演者:徳嶺譲芳(千葉メディカルセンター麻酔科)
座長:松島久雄(獨協医科大学救急医学講座)
【教育講演2】 13:10∼14:10
「経験から学ぶ力と人材育成」
演者:松尾睦(北海道大学経済学部教授)
座長:安宅一晃(奈良県立医科大学医療安全推進室)
共催:ニプロ株式会社
【一般演題2】 14:10∼14:50
座長:瀬尾憲司(新潟大学大学院歯科麻酔学分野)
一般演題2-1 「中心静脈管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験」
演者:岡田大輔
(社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
一般演題2-2 「循環管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験」
演者:岡田大輔
(社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科)
一般演題2-3 「 麻酔科臨床実習における 気付きと自己学習 の活性化のために
―大阪医科大学麻酔科手術室実習の試み―"」
Training method for inducing positive findings of medical students
during their clinical clerkship
演者:駒澤伸泰
(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題2-4 「DAM実践セミナー・シナリオトレーニングにおけるブリーフィング・
デブリーフィング導入の経験」
演者:羽場政法
(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
一般演題2-5 「医療プロフェッショナル支援室でのキャリア形成支援としての
シミュレーション教育」
演者:藤原俊介
(大阪医科大学麻酔科学教室)
【パネルディスカッション】 14:50∼15:50
「次世代JAMSを担う」
座長:小澤章子(独立行政法人国立病院機構静岡医療センター統括診療部)
羽場政法(日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部)
コメンテーター:今井 寛(三重大学)
PD-1 「こころざし育成セミナー:高校生の医学部志向を高めるための試み」
演者:市川美智華(浜松医科大学医学部附属病院医療機器管理部)
PD-2 「医学生を対象とした患者急変セミナーにおける学習効果について」
演者:井上佳苗(島根大学医学部医学科学生)
PD-3 「超音波ガイド下神経ブロックの今後の展望
−神経ブロックにおけるシミュレーション教育の重要性−」
演者:上嶋浩順(埼玉医科大学国際医療センター麻酔科)
PD-4 「高機能患者シミュレーター使用による脳死下臓器提供訓練の効果」
演者:髙橋恵(北里大学病院)
PD-5 「コンテスト形式によるシミュレーショントレーニングの試み」
演者:岡本梓(社会医療法人財団慈泉会相澤病院ME課)
PD-6 「臨床教育と連続性のあるシミュレーション教育の重要性 ∼成人教育原理の重要性∼」
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
16
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Time Table(Day1)
受付
2015年1月11日
(日)
トレーニングセンター
S6 会場
第二会場“雅の間”京菓子
第一会場
S1 会場(501)S2 会場(502)S3 会場(503)S4 会場(504)S5 会場(505)(601+602)(212+213)メニュー
(310)
その他
7時
45
00
8時
特別企画
「周術期二次救命処置
トレーニング(ALS-OP)
の必要性
演者:駒澤伸泰
上嶋浩順
羽場政法
藤原俊介
座長:加藤孝澄
00
9時
10
10
11時
参
加
登
録
DAM
実践セミナー
ABCD
sonography
10
10
10
10
新春福菓子のおもてなし
10時
10
第23回
CVC指導者養成 SED指導者養成 高機能患者
DAM
シミュレーション
コース
コース
実践セミナー
ワークショップ
40
開会式
12時
50
50
ランチョンセミナー
「麻酔科医教育における
SED実践セミナーの
役割」
演者:羽場 政法
座長:藤田 智
共催:ホスピーラ・ジャパン
株式会社
50
50
50
30
00
00
DAM
実践セミナー
14時
DAM
実践セミナー
30
00
00
00
00
CVC指導者養成 SED指導者養成
コース
コース
CVC
実践セミナー
00
00
SED
実践セミナー
00
00
第23回
高機能患者
シミュレーション
ワークショップ
00
00
京都和菓子の宴
ABCD
sonography
15時
50
展示歓談
コーナー
00
13時
50
00
00
00
移動(バス)
00
00
16時
京都科学
工場見学
00
00
17時
シミュレーション
シンポジウム
=望まれる
シミュレーター
へのこだわり=
00
18時
30
懇親会
(バス手配(京都駅
→四条河原町駅))
00
17
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Time Table(Day2)
受付
2015年1月12日
(月)
第一会場
第二会場“雅の間”
(212+213)
(310)
7時
30
会長挨拶
50
10
8時
モーニングセミナー
「Telemedicine and
Distance-Simulation」
演者:野村岳志
座長:二階哲郎
京都府医師会 会長挨拶
9時
参
30
一般演題1
(1∼8)
加
座長:下出典子
11時 登
録
10
京都洋菓子のひととき
10時
50
シンポジウム 00
「JAMSの歩んできた10年と
これからの展望」
シンポジスト:
水本一弘(DAM)
松島久雄(CVC)
森田耕治(HPS)
駒澤伸泰(SED)
中川雅史(MET)
五十嵐寛(成人教育)
座長:倉田二郎、藤本一弘
コメンテーター:
武田吉正、上農喜朗
30
10
教育講演1
演者:中村通子
「医療と報道」
座長:上農喜朗
12時
10
10
10
ランチョンセミナー 展示歓談
コーナー
「中心静脈穿刺:
シミュレーション教育
Time and Tide」
演者:徳嶺譲芳
座長:松島久雄
13時
10
10
14時
10
10
10
八ツ橋祭り
教育講演2
演者:松尾睦
「経験から学ぶ力と
人材育成」
座長:安宅一晃
共催:ニプロ株式会社
一般演題2
(9∼16)
座長:瀬尾憲司
15時
50
50
パネルディスカッション
「次世代JAMSを担う」
座長:小澤章子、羽場政法
コメンテーター:今井寛
16時
総会
00
50
50
10
17時
18時
18
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MEMO
19
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2015年1月11日
(日)
特別企画
周術期二次救命処置トレーニング(ALS-OP)の必要性
二次救命処置につながる困難気道管理トレーニングの重要性
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)日赤和歌山医療センター麻酔科部、
3)埼玉医科大学国際医療センター麻酔科、4)浜松医科大学臨床教育医学
○駒澤伸泰1)、羽場政法2)、藤原俊介1)、上嶋浩順3)、五十嵐寛4)、南敏明1)
麻酔科医が最も対応に難渋するのは術前に挿管困難や換気困難が予測されるケースではなく、「予期せぬ換気
困難と換気不能(Cannot Intubate, Cannnot Ventilate,以下CICV)
」
である。予期せぬ換気困難と換気不能は心停
止に直結するためCICVの解除は二次救命処置の範疇に含まれると言える。
換気困難、換気不能を形成する因子は患者の気道解剖だけでなく、生理的状況や麻酔科医の技量や手術室の環
境因子なども含まれる。手術室の環境因子として各種気道確保器具の整備不良だけでなく、
リークテストの怠慢や
麻酔器の故障によるものも考えられる。
また、生理的な原因で換気不能に陥る原因としては、喉頭痙攣、気管支痙
攣、喘息発作や、誤嚥による酸素化不良が挙げられる。実臨床では、解剖学的な気道管理困難だけではなく、
これ
らの要素も生命危機に直結する
「予期せぬCICV」の原因となることに留意すべきである。
予期せぬCICVへの対応は麻酔科医の気道管理に関連した技術的能力だけでなく麻酔科医およびメディカルス
タッフの総合的な臨床能力が必要とされる。
このようなトレーニングにはテクニカルスキルだけではなくノンテクニ
カルスキルの習得が重要である。
我々はこのような二次救命処置に通じる困難気道管理トレーニングとしてPBLD形式の気道管理トレーニング
(ALS-OP気道編)
を開発した。各施設におけるDAMトレーニングに役立てば幸いである。
20
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2015年1月11日
(日)
特別企画
周術期二次救命処置トレーニング(ALS-OP)の必要性
ペインクリニック領域における急変対応トレーニングの必要性
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)日赤和歌山医療センター麻酔科部、3)埼玉医科大学国際医療センター麻酔科、
4)和歌山県立医科大学病院医療安全管理推進室
1)
1)
○藤原俊介 、駒澤伸泰 、羽場政法2)、上嶋浩順3)、水本一弘4)、南敏明1)
ペインクリニックの急変は、稀ではあるが心肺停止を始めとする重篤な合併症をきたすことも多く、迅速かつ適切
な対応が必要である。
さらに、神経ブロックは、手術室内だけでなく、適切なモニタリングや観察が難しい外来や処
置室で行われることもある。我々は、ペインクリニック領域の急変対応としてのシミュレーション講習会をALS-OPの
1パートとして開催を行った。
ペインクリニック領域での心肺停止などの急変対応には通常のALSコースを基本とした上で、領域特有の心停止
予防と早期対応訓練が必要である。2013年度のペインクリニック学会で310施設に対する有害事象調査が行わ
れ、199施設より回答があった。
プレガバリン、抗うつ薬、NSAIDS、
アセトアミノフェン、強オピオイドなどの薬剤に
関するものだけでなく、神経ブロック、インターベンショナル痛み治療、末梢神経ブロックに関連するも事象も多数
報告された。
これらの合併症は多くの場合、手術室や救急初療室のような設備の整った環境ではなく、外来処置室
で発生するため、早期対応に苦慮することも多い。
ゆえに、早期発見と適切な対応が重要であり、医師だけでなくメ
ディカルスタッフを含めたシミュレーション講習会が必要である。
また、
シミュレーション講習会の学習効果を最大限にするために、
シナリオ施行後に受講者間のデブリーフィング
が必要である。
さらに、医療安全向上のためには、個人の医療従事者の危機意識向上だけではなく、ペインクリニッ
ク施行環境のシステム改変も必要である。すなわち、合併症への対応だけでなく、ペインクリニック外来で常備す
べきモニター、緊急対応器具、常備薬剤等に関するディスカッションを多職種で行い、その結果を基にシステム改
善に反映させることは意義がある。
ゆえに、実働の医療従事者だけでなく管理者も同時に講習会に参加し、討論す
ることが有効な可能性もある。
ペインクリニック領域での実際の急変への具体的な対応を検討するシミュレーション講習会としてのALS-OPは医
療安全向上に有効な可能性がある。
22
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2015年1月11日
(日)
特別企画
周術期二次救命処置トレーニング(ALS-OP)の必要性
麻酔関連偶発症例調査の結果から手術室で必要とされる二次救命処置を
考える
1)日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部、2)大阪医科大学麻酔科学教室、
3)埼玉国際医療センター麻酔科、4)和歌山県立医科大学医療安全推進部
○羽場政法1)、駒澤伸泰2)、藤原俊介2)、上嶋浩順3)、水本一弘4)
日本麻酔科学会が行っている麻酔関連偶発症例調査によると
「輸液・輸血管理の不適切」は、死亡原因の上位を
占めている。
これらに対し麻酔科学会は産科危機的出血や大量出血のポスターを作成し注意喚起を行っている。
また術中発症の病態として
「急性冠症候群」は発症頻度も高く、心停止への移行頻度が多い。「深部静脈血栓症」
はその致死率の高さから治療効果も含めた更なる調査が行われている。
こういった危機的状況に対応するため日
本麻酔科学会は専門医申請にあたり二次救命処置講習会の受講を必須としている。二次救命処置講習会で得ら
れる知識や技術は麻酔科領域において重要であるが、日常の麻酔業務の中では、提示された患者モデルは少な
い。
我々が二次救命処置講習会で学んだことを実践するには、二次救命処置講習会受講により、適切な知識を得た
後、1.手術室の状況にあった患者モデル2.原因疾患に応じた知識3. 症例に対応するための環境整備4. メディカ
ルスタッフとの良好なコミュニケーションを学ぶ方法が、
さらに必要ではないかと考えた。
これらを念頭に、「急性
冠症候群」
「肺動脈塞栓症」
「大量出血」
「高カリウム血症」等、原因がある程度特定された心停止症例、挿管され、
カプノグラフや動脈圧ライン等を使用したフルモニター下の心停止症例など、手術室の状況にあったPBLD形式の
患者モデルを作成した。
PBLD形式のトレーニングは一方的な知識の押しつけではなく、
ディスカッションを行う事によりそれぞれの受講生
に応じた知識の体系化が可能であり、
またディスカッションを通して良好なコミュニケーションの輪を作る事も期待
される。チーム医療を推奨する周術期管理においてこれらのシミュレーションツールが医療安全向上に貢献でき
るではないかと考えた。
23
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2015年1月11日
(日)
ランチョンセミナー 1
麻酔科医教育におけるSED実践セミナーの役割
1)日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部、2)大阪医科大学麻酔科学教室、
3)奈良県立医科大学医療安全推進室
○羽場政法1)、駒澤伸泰2)、安宅一晃3)
2002年に米国麻酔学会は「非麻酔科医のための鎮静・鎮痛薬投与に関する診療ガイドライン」(Practice
Guidelines for Sedation and Analgesia by Non-Anesthesiologists.)
を発表した。
このガイドラインは麻酔科領域
の気道管理、呼吸管理の知見から、非専門家における安全な鎮静・鎮痛薬投与及び急変時の気道及び循環管理に
ついて提示したものである。
急変時の気道及び循環管理は、全身麻酔を日常的に行う熟練した麻酔科医にとって、
たやすい行為である。例をあ
げれば、中等度の鎮静から不意に深鎮静あるいは全身麻酔に移行し気道が破綻した状態でも、麻酔科医は気道を
確保し患者を救出することができる。 一方、安全な鎮静・鎮痛薬投与はどうであろうか。麻酔科医が鎮静をコントロールする必要がある状況として意識
下挿管がある。意識下挿管時には挿管という行為によって受けるストレスをできるだけ少なくし、快適性を保ちな
がら、呼吸状態と循環状態を破綻させず、
また誤嚥という合併症をおこさないことが求められる。意識下挿管時に
は不意の全身麻酔からの救出能力ではなく、滴定投与と患者評価を適切に行い設定した鎮静レベルに保つことが
求められる。
また全身麻酔終了直後は気道関連の合併症が多い。全身麻酔終了後の患者状態は麻酔薬が残存し、気道及び循
環が破綻しやすい。
これは、
まさに鎮静された患者である。鎮静された患者として患者評価を行うことにより安全に
術後管理が行える。
我々はこのガイドラインを遵守した内容の講習会(SED実践セミナー)
を2011年から行っている。意識下挿管、
ある
いは周術期管理を考える麻酔科医にとって有用なトレーニングになる可能性が有るのではないかと考えている。
24
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2015年1月12日
(月)
モーニングセミナー
Telemedicine and Distance-Simulation
湘南鎌倉総合病院麻酔科集中治療部
野村岳志
医療過疎地域への医療支援を目指した遠隔医療支援システムがTele-Communicationの発展とともに浸透して
きている。総務省も僻地医療への貢献のため、平成23年に遠隔医療モデル参考書を出している。遠隔医療支援シ
ステムとして、欧米で確立してきているシステムの一つがTele-ICUである。Tele-ICUとは、24時間医師が専従で
きないICUの管理体制を効率的に考えたもので、患者モニターと電子カルテさらにICUの患者映像を遠隔のモニタ
リングステーションに送り、その場で集中治療医や専門看護師がそのデータを観察し、問題があればすぐに支持を
出すという、方法である。
ステーションを空港管制室、滑走路を病院と考えれば理解も用意であろう。
このシステム
を使用すると、一つの管制室で多くの病院ICUの状態を把握できる。当院でもICU従事医師が少ないことからTeleICUの体制を構築している途中である。
このシステムから遠隔Simulation可能性について考えてみたい。すでにロボット手術の遠隔操作の可能性が検討
され、
シミュレーションが行われている。
しかし、通常のテクニカルシミュレーション、
またノンテクニカルスキルのシ
ミュレーションはどのようにすればよいであろうか? いま可能性を検討しているのが当院のTele-ICUで使用を始
めた、
メガネ型カメラである。
カメラとマイク、そして骨伝導型スピーカーを備えた、
メガネである。
このメガネをかけ
てシミュレーション講習を行うと、
メガネをかけている者の視界を違う場所で見ることができる。何を見ているのか
確認しながら、指導することができる。経験の少ないインストラクターにおいても、遠隔地で経験のあるインストラ
クターが同じ画像を見て支持を出してくれるため、
インストラクターの講習にもなる。骨伝導スピーカーからの指導
者の声は騒音の中でも聴き取ることができ、周囲には伝わらないため非常に便利である。今回は、
このメガネ型デ
バイスの可能性について紹介したい。
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2015年1月12日
(月)
シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
DAM研究会からDAM世話人会へ:過去、現在、未来
1)和歌山県立医科大学附属病院医療安全推進部・麻酔科、
2)浜松医科大学医学部医学教育推進センター臨床医学教育学講座シミュレーションセンター、
3)静岡医療センター麻酔科
1)
○水本一弘 、五十嵐寛2)、小澤章子3)
1992年、米国麻酔科学会より困難気道管理(Difficult Airway Management, DAM)
ガイドラインが公表され、そ
れに基づくシミュレーション訓練が、気道確保関連の危機的偶発症減少に繋がった。
日本でも気道管理シミュレー
ション訓練の必要性が認知され、2004年5月の日本麻酔科学会第51回学術集会(名古屋市)
で第1回DAM実践
セミナーが開催された。講義形式での気道管理戦略構築に必要な知識の習得、
シミュレータを用いてDAMに必要
な手技を修得するハンズオン・トレーニングと高機能患者シミュレータで再現した気道管理困難症例にチームで
対応するシナリオ・トレーニングという3部構成は第1回から現在まで踏襲されている。第1回セミナーのインストラ
クターが中心となって、同年9月にDAM研究会が発足した。同会は、2005年4月の日本医学シミュレーション学会
発足に伴いその分科会となり、名称もDAM世話人会に変更された。麻酔科、救急蘇生関連の学会時併催や各地で
の独自開催は回を重ね、70 回のDAM実践セミナーを開催し、麻酔科医を中心に800名以上の医療者が受講して
いる。セミナーを開催、指導する認定DAMインストラクターも80名を越えた。
この数年、救急、小児科など手術室以
外の領域でのニーズも増えており、受講生も当初の麻酔科認定医以上というほぼ単一の集団から広範囲・多職種
へ広がりつつある。
さらに、今年度、日本麻酔科学会が日本独自の気道確保ガイドライン公表したことも踏まえて、
セミナーの内容、組み立てを大幅に改訂することが急務である。
また、DAM症例のデータベース構築やDAM世話
人会を通じた多施設共同研究の実施など行うべき課題は多い。
26
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2015年1月12日
(月)
シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
CVC世話人会の挑戦
獨協医科大学救急医学
松島久雄
JAMSの1分科会として発足したCentral Venous Catheterization(CVC)世話人会は誕生から間もなく5年が経過
します。安全な超音波ガイド下中心静脈穿刺の普及を目的に、指導者の育成、教育ツールの作成、
コース開催のサ
ポート等を行ってきました。手探り状態で開始した活動ですが、協力して頂けるメンバーにも恵まれ、定期的にセミ
ナーを開催できるようになっています。現在は世話人会21名、インストラクター約200名、開催数はJAMSセミナー
の中でも最多となりました。
きっかけはJAMSが企画した2007年10月の第3回初期研修医セミナーです。
日本臨床麻酔学会での共催ハンズオ
ンセミナーでした。安全な手技を習得するというよりも、研修医が超音波ガイド下穿刺を体験するといった内容で
す。
このセミナーの後からCVCの指導に関わる事が増え、いろいろな施設の方々とCVCについて話す機会も増えま
した。施設の指導体制、重篤な合併症の発生報告など多くの問題点が話題となり、安全な手技を効率よく普及させ
ること、すなわち指導者育成が急務であることを痛感しました。そこで、2009年の日本臨床麻酔学会でJAMSとし
て初めての指導者養成コースを開催、予想を上回る反響を頂きました。世話人会を立ち上げ、その後は麻酔科領
域のみならず、
日本救急医学会、
日本内科学会、医療の質・安全学会等、活動領域を広げています。
5年の経過でCVCインストラクターは増加していますがまだまだ十分ではありません。地域による偏りが大きく、不
在の県もあります。地域それぞれの施設でCVCインストラクターが中心となり活躍することが、安全な超音波ガイド
下中心静脈穿刺の普及への近道となります。
日本国内のCVCに関与する合併症を少しでも減少させる事、それが
私達世話人会の挑戦だと考えています。
27
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2015年1月12日
(月)
シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
JAMSとともに歩んだ高機能患者シミュレータ
(HPS)の10年とこれからの
展望
浜松医科大学医学部附属病院手術部、同医療機器管理部
森田耕司
1)HPS導入以前の状況
今さらながらではあるがHPSの導入の必要性に簡単に触れる。1982年9月30日付けのサンケイ新聞に“勇気ある告
白、自らの戒めに”との見出しで第1回の日本蘇生学会にて発表された全麻酔症例の0.36%に及ぶ麻酔医のミス告白
の記事があった。
また、1994年11月18日、中日新聞には“麻酔死亡事故」欧米の「4倍」の衝撃”との見出しで日本蘇
生学会の全国調査結果を記載していた。後ほど麻酔学会から、“麻酔単独”では欧米と同程度との訂正があったのはご
存知の通りである。興味深いものとして、1993年9月3日付けの朝日夕刊には“力道山の死因は麻酔ミス?”なる見出し
で、20年かけて死因を調査した結果を報道していた。言わずもがな、麻酔に関連する事故は重篤な結果をもたらし、
またそれを防ぐあらたな手立てを模索していた時期である。
こうした状況を打破する取り組みの一つとして、本邦にお
けるHPSの導入が1995年3月に始まった。
2)HPSワークショップの開催と日本医学シミュレーション学会(JAMS)の発足
1995年4月第42回日本麻酔科学会(JSA)学術大会において、フロリダ大学から2名の講師を招聘し、本邦発のHPS
ワークショップを行った。翌年の第43回JSA大会では、HPSを含めたシミュレーションのシンポジウムが開催され、シ
ミュレーションに関する理解が次第に深まりつつあった。HPSを導入する大学も増加し、2002年12月IMI大阪営業
所に、
これら導入した施設が一同に参集し知識の共有と技術の研鑽のためのワークショップが開催された。
この後麻
酔関連学会での公知も進み、2003年10月第23回日本臨床麻酔学会(JSCA)学術集会にてJSCA主催によるHPSワー
クショップならびに英国ブリストル大学招聘講師による講演が行われた。翌2004年、JSA51大会ではハーバード大
学、マインツ大学からの招待演者ならびに本邦で活躍する演者によるHPSに関する“海外招待演者による話題提供”な
るシンポジウムが開催された。
翌年の2005年3月JAMS設立発起人会および第1回評議員会において医学シミュレーション学会(JAMS)役員選出お
よび会則等が承認され、4月1日JAMSが発足した。同日、HPS世話人会も設立されJAMS下のHPS活動が開始された。
同年6月のJSA52大会ではJAMSとの共催ワークショップとして“危機的状況における麻酔管理(AMCS)セミナー ”、
ま
た“新教育制度におけるシミュレータ教育、新研修医制度における教育”などの講演も行われた。
この後は、“ビッグバ
ン”後の光速を越えた“宇宙インフレーション”のごとくJCMA、東京麻酔専門医会、JAMS学術集会など多岐に渡る学
会にてHPSワークショップ、講演が展開されたことは、皆様ご存知の通りである。
3)HPSワークショップの今後
HPSワークショップの価値が認められ、その開催の要望がある限りHPS世話人会によるHPS開催は今後も力強く継続
されることはここに宣言しておきたい。
また、現在麻酔領域医師のみを対象とするワークショップに限定することが多
いが、今後は他領域の医師は勿論のこと、看護師、臨床工学技士を対象とする人工呼吸器、IABP, PCPSの習熟訓練
や救命救急士に対する挿管、CPR、作業療法士に対するリハビリ、薬剤師に対する薬物動態、薬効力学の体験、航空
機や列車、船など客室乗務員に対するCPRなど“ヘルスケアアライアンス”の方々を対象とすることは価値の高い目標
の一つである。
さらに踏み込んで、諸外国のように警察、軍隊の救命を対象とするワークショップなども考慮されよう。
また、HPS受講生に対する学会認定資格など職場、保険会社など社会的基盤からのプレミアム、インセンティブなど
の供与は今後も検討を続けていく必要がある。
医療技術の進歩はめざましいが、静脈麻酔とBIS、SE,REなどのエントロピー、PSI(Patient State Index),AEP(聴
性誘発電位)や最近の脳内酸素ヘモグロビンの脈波成分モニタリングなど新技術を組み入れたワークショップは魅力
のある分野である。
その他、今後の展望に関して演者はシンポジウムに参加される方々からの種々の意見、提案をお待ちしたい。
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(月)
シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
麻酔科が提供する鎮静管理の医療安全
~SED実践セミナーの臨床応用~
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)奈良県立医科大学医療安全推進室、
3)長崎大学歯学部歯科麻酔学教室、4)日赤和歌山医療センター麻酔科部、
5)埼玉医科大学国際医療センター麻酔科
○駒澤伸泰1)、安宅一晃2)、讃岐拓郎3)、羽場政法4)、上嶋浩順5)、南敏明1)
我々は、SED実践セミナー(セデーショントレーニングコース)は鎮静管理に関する医療安全の向上と教育を目
的として開発した。開発時には、米国麻酔科学会(ASA)による非麻酔科医のための鎮静・鎮痛ガイドラインを基本
として、非麻酔科医を取り巻く鎮静の現状を調査した。
さらに、学習目標を各パートにおいて策定し、
プレ・ポストテ
スト導入による学習効果の評価やアンケートを用いたSED実践セミナーによる行動変容も検討した。
また、各専門
領域に対するコース開発やJoint Commission Internationalへの対応も視野に入れた展開を行っている。今後も、
鎮静の医療安全管理向上のための柔軟に変化し成長するコースとしてSED実践セミナーの役割が期待される。
参考文献
1 駒澤伸泰 他:非麻酔科医による鎮静/鎮痛に関する診療ガイドライン. 非麻酔科医による鎮静/鎮痛に関する
米国麻酔科学会作業部会による改訂情報. 医療の質・安全学会誌 2012
2 駒澤伸泰 他:初期臨床研修医に対する鎮静における医療安全に対する意識調査―侵襲的処置に対する鎮静
トレーニングコースの意義―. 日臨麻会誌 2012
3 植木隆介 他:手術室看護師を含めたセデーションコースの運営と課題―看護師に対する普及を考える― 日臨麻会誌2014
4 上嶋浩順 他:神経ブロック中の鎮静を対象としたコース開発と課題 日臨麻会誌2014
5 駒澤伸泰 他:各領域における鎮静の医療安全にセデーションレーニングコースが貢献するには 日臨麻会
誌2014
6 讃岐拓郎 他: 歯科医師を対象とした鎮静シミュレーション・コースの開発と課題 日臨麻会誌2014
7 駒澤伸泰 他:麻酔・救急領域における医療安全向上のためのシミュレーション教育の意義と課題 日臨麻会
誌 2014
8 藤原俊介 他:手術室内で行うSED実践セミナー(セデーショントレーニングコース)の意義 麻酔 2014
9 Komasawa N, et al: Effects of a simulation-based sedation training course on non-anesthesiologists’
attitudes toward sedation and analgesia Journal of Anesthesia 2014
10 駒澤伸泰 他:非麻酔科医を対象としたSED実践セミナー(セデーショントレーニングコース)の展開―学習
目標の作成を含めて― 麻酔 2014
11 上嶋浩順、他:Joint Commission Internationalに対応する鎮静講義の試み 麻酔 2014
12 羽場政法 他:安全な鎮静鎮痛法の講習会の改良に向けて―プレテスト・ポストテストによる習熟度評価の
導入―日臨麻会誌 2014
13 駒澤伸泰、他:鎮静の医療安全向上へのシミュレーション教育の活用―大阪医科大学医療総合研修センター
の試み― 日臨麻会誌 2015
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シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
MET(Medical Emergency Team)
1)紀南病院麻酔科、2)奈良県立医科大学医療安全推進室、3)東京ベイ・浦安市川医療センター
○中川雅史1)、安宅一晃2)、藤谷茂樹3)
2003年秋、
ピッツバーグ大学のシミュレーションセンター(WISER)を訪問、DAM講習を受け、日本の麻酔科医
にもDAMを広める必要性を感じ、2004年春の麻酔学会第51回学術集会にてDAM実践セミナーを行った。
これ
がすべての始まりです。翌年4月に、
シミュレーターを用いた医学教育を広める目的に日本医学シミュレーション学
会は、産声を上げた。
はじめDAMしか教育コンテンツがなかったが、その後、HPS、CVなど種類を増やしていった。
METは、院内急変対応システムRapid Response System(RRS)における重要な構成要素で、患者急変を覚知し、
初期の治療を担うチームである。
その訓練には、
シミュレーション訓練が必須で、その訓練法の開発にJAMSとして
かかわってきた。2008年8月にプラネックスで初期研修医対象のトレーニングコースを開始し、数回実施したが、
研修医のみのコースでは、効果が不十分なので、今は、
このコースは中断している。
その後、藤谷、安宅両先生がFCCS(Fundamental Critical Care Support)
コースを開始した。そのコースの中で
METのスキルトレーニングを行っている。
また、病院にRRSを導入することを検討している医療機関を対象にRRS
導入講習会も同時期に開始し、その中でも、院内職員訓練としてのMET訓練を紹介している。現在、RRSを導入す
る病院が増えてきている。我々は、その導入をサポートするためにMETの院内訓練を改良、普及していかなければ
と考えている。
その他、院内での緊急災害時対応として、手術室内での地震、施設火事、患者火災、危機的出血などのシミュレー
ションに取り掛かり始めている。
これらの対応を適切に行うには、医療職だけでなく、多くの職種を巻き込んで行う
必要がある。
そのための訓練プログラムは、今後の課題である。
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シンポジウム
JAMSの歩んできた10年とこれからの展望
成人教育と授業デザインの観点から
浜松医科大学医学部医学教育推進センター臨床医学教育学講座シミュレーションセンター
五十嵐寛
JAMS設立から10年が経過した。
この間の専門医教育や医療安全の面でのJAMSの功績は計り知れないものがあ
る。今後の更なる発展の為に必要と考える事を成人教育と授業デザインの観点から何点か提言したい。
【アウトカム明確化: Outcome Based Education】
セミナー設計上最も重要なのは「受講者にとっての適切なアウトカム」
である。良くデザインされたセミナーでは、
受講者は受講後にアウトカムに到達する事を前提に学習するようになる。
これがOutcome Based Education であ
る。
【アウトカムに込められた思い:Kirkpatrick Level Ⅳを意識】
組織における成人教育の目的は、受講者が所属組織にとって価値ある行動変容(Kirkpatrick Level Ⅲ)が得られ
る事にある。医学シミュレーションセミナーに当てはめると、受講内容を実臨床で生かす事で最終的に患者予後を
改善(Level Ⅳ)する事にある。
よって最低限受講後には同一環境(シミュレーション)
で目的とする技能を遂行で
きる
(Level Ⅱ)
ようになる授業デザインが必要である。
しかしセミナーで習得した技能を、受講者が現場で生かす
(Level Ⅲ)事が出来ない場合にはセミナー自体の意義が疑問となる。その原因(多くの場合医療安全とも密接に
関わっている)
を明確にし、解決する必要がある。今後はKirkpatrick Level Ⅳを意識したセミナー設計が求められ
る。
【適応的熟達者を育てる: Adaptive Expert】
熟達のプロセスには2種類存在し、1つは、単純作業を繰り返すことによって習熟した定型的熟達(routine
expertise)
で、課題遂行の早さと正確さに優れるとされる。
もう1つは、
より高度な問題解決を繰り返す事で習熟し
た適応的熟達(adaptive expertise)
で、課題の状況変化にも対応できる。医療行為の多く
(routine work)は定型
的熟達で問題なく遂行できるが、予期せぬ事態が発生した時の問題解決には適応的熟達が必要となる。適応的熟
達者が育つ環境として、1)絶えず新奇な問題に遭遇する事、2)対話的な相互作用に従事する事、3)緊急な(切
迫した)外的必要性から解放されている事、4)理解を重視する集団に属している事 が挙げられている。
どれもシ
ミュレーション環境ではアレンジ可能である。
よって適応的熟達を意識したセミナー設計を提案したい。
短時間のセミナーで得られる事には限りがあり、職場環境が重要であることは言うまでもない。JAMSの活動を通
して、受講者の教育・医療安全に対する価値ある行動変容が得られ、職場環境の改善まで得られるようになれば望
外の喜びである。
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一般演題1-1
VisioplexRのEchogenic needleは、深部の針先の視認性がよい
埼玉医科大学国際医療センター麻酔科
○上嶋浩順、北村晶
VisioplexR(ビゴン、
フランス、以下Visio)は、現在(2014年10月時点)薬事申請中の単回使用の刺激装置のでき
ない神経ブロック針である。Visioはベベルの先端をサンドブラスト加工したEchogenic needleである。先端の位
置が通常の神経ブロック針よりも超音波上視認性が高い事が予想できる。今回、Visioの超音波画像上3cm以上
の深さの位置の視認性を他の神経ブロック針と比較した。超音波機器S-Nerve(富士フィルムソノサイト・ジャパン、
日本)
と神経ブロック用のブルーファントム
(CAEヘルスケア、
アメリカ)
を準備した。HFL50x/15-6の高周波リニア
プローベにニードルガイドキット
(シブコメディカルインストゥルメント、
アメリカ)
を装着した。ニードルガイドキット
を装着しガイドにして神経ブロック針をブルーファントムに穿刺した。穿刺針はVisio20G 100mmとPericanR(ビー
ブラウン、
ドイツ)20G 80mmを比較した。超音波上35mmの深さまで穿刺を行った。一連の穿刺を動画保存し、
10人の麻酔科医にみえやすい方を選択させた。
また35mmの先端の部分の輝度を測定した。結果は、10人とも
Visioの方が視認性がよいと回答した。輝度に関してもVisioの方が高輝度である事がわかった。今回の結果により
Visioの視認性が高い事がわかった。神経刺激を行う事ができない腹横筋膜面ブロックや傍脊椎神経ブロックなど
の深部の神経ブロックにVisioは有効な神経ブロック針であることが予測できた。今後は薬事申請後、人での使用
を行い、
さらなる視認性の検査を行っていく必要がある。Visioと同様のサンドブラスト加工であるRafa tuohy針(ビ
ゴン、
フランス、薬事未承認)
の視認性についても紹介する。
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一般演題1-2
離島の小病院におけるCVC実践セミナー・CVC指導者養成コースの開催
経験について
1)隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科、2)産婦人科、3)内科、
4)社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科
○助永親彦1)、加藤一朗2)、樋口大3)、岡田大輔4)
離島の小病院におけるCVC実践セミナー・CVC指導者養成コースの開催経験について、平成26年10月末におい
てCVC実践セミナーはのべ86回、CVC指導者養成コースはのべ63回開催されており、医療安全に関する意識の
高まりや現場のニーズも相まって全国的な展開をみせている。今回我々は離島の小病院である自施設において両
セミナーを開催した
(第86回CVC実践セミナー、第63回CVC指導者養成コース)が、今まで離島地区において同セ
ミナーを開催した記録はなかった。離島においては、地理的問題からある程度の医療の独立性を求められるため、
小規模病院であっても高度な医療技術が求められることも少なくない。超音波ガイド下中心静脈穿刺もその一つ
と考えられ、内科医をはじめとする勤務医師のセミナー受講ニーズは高かった。
しかしマンパワーや交通費などの
問題から島外に受講しにいくい状況でもあったため、島外からインストラクターを招聘し、
自施設でのセミナー開催
を企画した。受講後のアンケート結果からは概ね高い満足度が得られ、新たなインストラクターも2名誕生したが、
受講生数が少なく島外からのインストラクター招聘や必要備品の手配などにかかる支出とのバランスなども問題
として浮かび上がった。今回のセミナー開催を通じて得られた経験を共有し、他地域の小規模病院でのセミナー
開催につながることを期待して報告する。
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一般演題1-3
SUZY鉗子の経鼻胃管挿入への応用―マネキン研究―
Efficacy of SUZY forceps for nasogastric tube insertion
(manikin study)
新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔科学講座
○古谷健太、渡部達範
【背景】全身麻酔下での経鼻胃管(NGT)挿入は時に困難である。繰り返される盲目的操作は、NGTの気管迷入や
咽頭喉頭合併症を予防する観点から、避けたほうがよい。NGTを直視下に挿入する方法としては、マッキントッシュ
型喉頭鏡(ML)にMagill鉗子を組み合わせる方法が一般的である。今回我々は、McGRATH MAC(McG)専用
の異物除去鉗子であるSUZY鉗子が、Magill鉗子に比べ、可視化した状態でのNGT挿入を容易にするのではない
かと考え、マネキンを用いた無作為化クロスオーバー研究を計画した。【方法】当施設に勤務する麻酔経験が1年
以上の麻酔科医、のべ40名を被験者とした。マネキンの右鼻孔からNGTを挿入し、先端を披裂軟骨の位置に置い
た。被験者には、喉頭鏡と鉗子を用いて、NGTを一定の深さまで進めるよう指示した。被験者は事前の割り付けに
従い、2つの鉗子(SUZY鉗子およびMagill鉗子)を決められた順番で使用した。使用する喉頭鏡と挿管状態のそ
れぞれ異なる4つの状況(1.McG、気管挿管なし、2.McG、気管挿管あり、3. ML、気管挿管なし、4.ML、気管挿
管あり)
で、2つの鉗子間の違いを比較した。主要評価項目は、胃管挿入のために鉗子を動かした回数(ストローク
数)
とした。【結果】SUZY鉗子はMcG使用時に、Magill鉗子と比べてストローク数を有意に減少させた
(平均値
±標準偏差で、挿管なし:SUZY 11.7±2.8回 vs Magill 26.3±18.6回、p < 0.01、挿管あり:SUZY 9.2
±3.4回 vs Magill 15.8±5.3回、p < 0.05)。
しかしML使用時には有意差がなかった。【結論】SUZY鉗
子は、McG使用時に胃管挿入を容易にする可能性がある。
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一般演題1-4
消化器内科医を対象とした内視鏡時の鎮静に関するアンケート調査
1)新潟大学大学院医歯学総合研究科麻酔科学講座、2)新潟大学大学院医歯学総合研究科歯科麻酔科学分野
○渡部達範1)、古谷健太1)、瀬尾憲司2)
【はじめに】内視鏡治療は手技の時間が長く鎮静下に施行されることも多い。当院では消化器内科医が鎮静を担当
しているが、呼吸停止などの合併症が発生しており、安全に施行されているとは言えないのが現状である。
これは
米国麻酔学会 (ASA)の「非麻酔科医の鎮静・鎮痛に関するガイドライン」が順守されていないことが原因のひと
つと考えられる。そこで、内視鏡治療における鎮静の現状を把握するために、当院の消化器内科医がガイドライン
に含まれる項目をどの程度順守しているかについてアンケート調査を行った。【方法】内視鏡治療および鎮静を
施行している消化器内科医を対象とし、「非麻酔科医の鎮静・鎮痛に関するガイドライン」にある15項目の実施状
況をアンケート調査した。内科医の50%以上が施行していない項目を「順守されていない項目」
と定義した。【結
果】消化器内科医16名より回答を得た。対象者の経験年数は医師3年~23年であった。
これらの中で
「非麻酔科医
の鎮静・鎮痛に関するガイドライン」を知っているものはいなかった。鎮静に用いる薬剤はプロポフォール、
ミダゾ
ラム、ペンタゾシンが多かった。
ガイドライン15項目のうちでは、8項目(患者評価:術前の気道系の評価、術前準備:
同意書の取得、モニター :中等度以上の鎮静でのカプノグラムの装着、緊急器材の利用可能性:処置施行場所への
緊急カートの配置、鎮静剤と鎮痛剤の組み合わせ及び滴定、回復の世話:退室基準の設置、特殊状況:重度の基礎
疾患があれば専門家と相談する)が遵守されていなかった。【結語】当院の内視鏡治療を施行している消化器内
科医に対するガイドラインの周知徹底が必要である。特に気道に関する対策や薬剤使用についての項目が順守さ
れておらず、
この状況を改善するために、
これらを日常業務とする麻酔科医の果たす役割は大きいと考えられる。
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一般演題1-5
麻酔覚醒時のデスフルラン効果部位濃度の検討
宇部興産中央病院麻酔科
○森本康裕、田中絵理子
吸入麻酔薬からの覚醒で重要なのは効果部位濃度であるが、
これまでは呼気濃度しか測定できなかった。Drager
社の麻酔機PerseusA500とSmartpilotViewの組み合わせにより吸入麻酔薬の効果部位濃度が予測可能となっ
た。
デスフルランからの覚醒時の呼気濃度について検討した。
(対象と方法)
全身麻酔をうける予定手術患者20名を対象とした
(年齢20-70歳、予定手術時間1-5時間)。患者をドレーゲル社
PerseusA500とSmarpilotViewを使用して全身麻酔を行った。麻酔はデスフルランを呼気濃度4.2%で維持し、適
宜、
レミフェンタニル、
フェンタニル、区域麻酔を併用した。手術終了後、
デスフルランの投与を中止し、酸素10L/分
とし、
その後の呼気および効果部位のデスフルラン濃度、呼名開眼までの時間を記録した。
(結果)
呼気デスフルラン濃度は麻酔中止1分後、2分後、3分後、4分後でそれぞれ1.7±0.4%, 1.0±0.3%、0.8±0.2%、
0.7±0.2%、効果部位濃度は、3.8±0.4%、2.8±0.5%、2.1±0.4%、1.5±0.3%であり、効果部位濃度が有意に
高かった。呼名開眼までの時間は、285±64秒、その時の呼気濃度は0.7±0.2%、効果部位濃度は1.3±0.4%で
あり効果部位濃度が有意に高かった。
(考察)
効果部位濃度の低下は呼気濃度に比べて緩徐であり、覚醒時の効果部位濃度は呼気濃度より高かくより
MACawakeに近かった。今度、効果部位濃度のリアルタイムモニタリングは吸入麻酔薬の管理に有用である可能
性がある。
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教育講演1
医療と報道
朝日新聞社
中村通子
医療従事者の方々は、「メディア」にマイナスのイメージをお持ちのことが多いようです。
私は、
さまざまな医学系学会や研修会などでお話をする時、
よく最初に
「メディアは嫌な存在(「敵」)
だと思います
か?」
と会場に聞いてみます。残念なことに、けっこうたくさん手が挙がります。
手が挙がらなくても
「では、
メディアは良いやつだと思いますか」
と聞くと、手は挙がらないどころか、冷たい失笑が
漏れます。
「医療過誤を針小棒大に報道する」
「医療現場を理解せずに批判する」
「医療に関する知識が足りず、不適切な記事を書く」
「言い分を聞かず、一方的に批判する」
「病院に押しかけて、傍若無人な取材をする」
……主な印象は、
こんな感じでしょうか。
果たして、
メディアは、本当に
「敵」なのでしょうか?
つきあいにくい相手だからこそ、相手の考え方をよく知ることが重要です。
記者たちは、
どんなことを考えながら、医療報道に携わっているのか。
そして、医療と報道は、
どのような関係を結び
うるのか。
それは、医療をよくしていくベクトルになりうるのか。
20年近く医療の現場で取材をしてきた経験を基に、みなさまと一緒に考えたいと思います。
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ランチョンセミナー 2
中心静脈穿刺:シミュレーション教育Time and Tide
千葉メディカルセンター麻酔科
徳嶺譲芳
中心静脈穿刺は、致死的合併症を引き起こす可能性のある危険な手技である。
だから、十分なトレーニングが必要
だ。患者でトレーニングするより、
シミュレータでトレーニングできれば、患者でのリスクが低減するので都合が良
い。
それなら、
シミュレーション教育を推進しよう!
しかし、
ここで問題が起こる。誰が、いつどこで教えるのか? どういったシミュレータを使い、
どのように教えるのか?
教える教師の側のコンセンサスは必要か?それとも好きにやらせるのか?問題は山積みだ…。
日本医学シミュレーション学会で、私が今までに、
これらの難問に取り組んできて、いくつかの道筋はできたように
思う…。
しかし、世界ではまた、別の潮流がある。
世界の動向を鳥瞰し、今まで行ってきた事の評価を行い、進むべき道を模索する時が来た!本講演では、超音波ガ
イド下中心静脈穿刺のシミュレーション教育の現状と問題点について、演者なりの解決策と指針を述べたい。
それ
が、新しい流れにつながるのか、
それとも時代に逆行しているのか、諸先生方から多くのご意見をいただきたい。
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教育講演2
経験から学ぶ力と人材育成
北海道大学大学院経済学研究科
松尾睦
本講演では、「人はいかに経験から学んでいるか」「育て上手の人はどのように後輩・部下を育てているか」につ
いて説明する。
私は、熟達論、経験学習論、認知心理学、キャリア論に関する過去の研究に基づき、5つの要素から成る
「経験から
学ぶ力」のモデルを提案したい。5つの要素とは、1)難易度の高い新しい課題に取り組む力(ストレッチ)
、2)経
験を振り返り、そこから教訓を引き出す力(リフレクション)
、3)課題に関心を抱き、面白さを見つけ出す力(エン
ジョイメント)
、4)
自身の成長とともに、他者への奉仕や貢献を重視する仕事上の信念(思い)
、および5)発達を促
す他者との関係性(つながり)
である。
これら5つの要素のうち、「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイメント」は、経験学習サイクル(Kolb, 1984)
を回す促進要因となり、「思い」
と
「つながり」は3つの力を高める役割を果たす。
このモデルを簡単な言葉で表現
すると
「適切な「思い」
と
「つながり」を大切にし、「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をするとき、経験から多く
のことを学ぶことができる」
といえる。
日本企業のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)担当者に対して質問紙調査を実施したところ、教え上手の担当者
は、後輩や部下の「経験から学ぶ力」を高めていることが明らかになった。具体的に言うと、彼らは、①部下や後輩
の目標をうまくストレッチし、②進捗確認・相談の仕方を工夫し、③内省(振り返り)
を支援し、④ポジティブな形で
フィードバックする傾向にあった。つまり、育て上手のOJT担当者は、「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイ
メント」
という要素を刺激することで、人材の成長を促していることがわかった。
したがって、組織において人材育成を進める際には、上述した
「経験から学ぶ力」
を高めることが重要になると考え
られる。
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一般演題2-1
中心静脈管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験
1)社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科、
2)大阪医科大学麻酔科学教室、3)北摂総合病院麻酔科、4)第一東和会病院麻酔科
○岡田大輔1)、駒澤伸泰2)、藤原俊介2)、西原功3)、田中源重4)、南敏明1)
中心静脈管理を目的とした周術期危機管理セミナーを開催したので報告する。2014年11月15日に大阪医科大
学附属病院中央手術室で行い、麻酔科医4名および、手術室看護師29名(当院および関連病院)が参加した。内容
は周術期管理チームテキストを用いて中心静脈管理の意義、適応について復習した後、
日本麻酔科学会の中心静
脈ガイドラインを説明した。次にPBLD形式で中心静脈管理の合併症について討議形式で学んだ。
シナリオには、
血胸、気胸、心タンポナーデだけでなく、空気塞栓や敗血症性ショックなども含めた。最後に、中心静脈穿刺シミュ
レーターを用いて内頸静脈穿刺や鎖骨下静脈穿刺のトレーニングを行った。
コースの総括として参加者全員で今
後の手術室における中心静脈管理の医療安全向上に関するディスカッションを行った。看護師からは、超音波穿
刺痔の用意物品や介助についての事前の情報共有、合併症発生時の早期発見および早期対応、詳細な申し送り
の重要性についての意見があった。
メディカルスタッフとともに行う中心静脈管理を目的とした周術期危機管理セ
ミナーは有効な可能性がある。
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(月)
一般演題2-2
循環管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催経験
1)社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科、2)大阪医科大学麻酔科学教室、3)北摂総合病院麻酔科、
4)第一東和会病院麻酔科
1)
2)
2)
3)
○岡田大輔 、駒澤伸泰 、藤原俊介 、西原功 、田中源重4)、南敏明2)
緒言:循環管理を目的とした周術期危機管理セミナーの開催を行ったので報告する。
方法;麻酔科医7名および手術室看護師(当院及び関連病院)20名が参加した。内容は、講義形式で、2010年
度版米国心臓協会の心肺蘇生ガイドラインの要諦と、周術期管理チームテキストを用いた循環管理の復習を
行った。
さらに、周術期の循環管理の考え方について講義し、
これまでの循環危機についての双方向性の討議形
式のディスカッションを行った。
その後、5-6名ずつの小グループに分かれ、Problem-based learning discussion
(PBLD)形式を用いて、討議形式のシナリオトレーニングを行った。
シナリオの内容は心筋梗塞への対応だけでな
く、周術期に多い大量出血、肺塞栓症や悪性高熱症などを含めた。
コースの総括として参加者全員で今後の手術
室における循環管理の医療安全向上についてのディスカッションを行った。看護師からは、危機的出血時のマンパ
ワーの確保や麻酔科医のリーダシップ、保温の重要性等についての意見があった。
結語:日常的に共に働くメディカルスタッフとともにシミュレーションを用いた講習会を行うことは手技や介助の円
滑化だけでなく信頼関係の構築に有効と考えられる。循環管理は気道管理と同じく生命管理の根幹であるため、意
識の共有や管理における改善点、疑問点のディスカッションは周術期医療安全の向上に有効と考えられる。
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2015年1月12日
(月)
一般演題2-3
麻酔科臨床実習における‘気付きと自己学習’の活性化のために
―大阪医科大学麻酔科手術室実習の試み―
Training method for inducing positive findings of medical students
during their clinical clerkship
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)同附属病院医療技能シミュレーション室、
3)同附属病院医療プロフェッショナル支援室
○駒澤伸泰1)2)、藤原俊介1)3)、三原良介1)、南敏明1)
緒言;医学部高学年の麻酔科におけるクリクラでは、初期臨床研修へ向けての基本的な麻酔科関連の臨床手技や
知識の獲得が求められる。当科では、医学生のクリクラにおける手術室内実習で熱意維持と学習効果増強のため、
医学生の自発的な学習と‘気付き’を惹起する工夫を行っているので紹介する。
方法;2013年8月より2013年12月まで大阪医科大学5年次学生53名に対し臨床実習を行った。医学生の自発的
学習や気づきを補助するため、手術室内での臨床実習において積極的な観察を必要とする質問用紙を配布した。
手術室内での実習終了後、医学生が手術室内実習での麻酔記録や課題だけでなく、
自発的に観察した事項に対す
る発表を行い、指導医がフィードバックや討論を行った。
結果:56名のうち欠席等で3名の質問用紙が回収不能であったため53名を有効回答とした。手術室内で感じたこ
と、学んだことに関しては清潔と不潔の違いの徹底、
タイムアウトの重要性、患者確認の徹底、モニタリングの重要
性に関するものが多かった。
さらに自分が手術を受ける患者ならどう感じますか?手術室スタッフにどう対応してほ
しいか?という質問に対しては、優しい声かけなどのコミュニケーションに関するものが多かった。
そして、手術室内
の安全で改善した方がいいことに関しては回答が比較的少なかったが、外部からのセキュリティー、声出し確認の
励行等が見られた。
考察;クリクラの目的は医療チームの一員として診療に加わることで医療従事者としての自覚と熱意を促すだけで
なく、診療行為を体験あるいは体得する機会を増やすことである。
さらに今回報告したように自発的な「気付き」を
惹起する質問を手術室内実習において行うことにより、医学生の観察を鼓舞し、積極的な実習姿勢の維持に有効
と考えられた。
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2015年1月12日
(月)
一般演題2-4
DAM実践セミナー・シナリオトレーニングにおけるブリーフィング・デブリー
フィング導入の経験 1)日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科部、2)大阪医科大学麻酔科学教室、
3)社会医療法人祐生会みどりヶ丘病院麻酔科、4)隠岐広域連合立隠岐病院麻酔科、
5)和歌山県立医科大学医療安全推進部
○羽場政法1)、駒澤伸泰2)、藤原俊介2)、岡田大輔3)、助永親彦4)、水本一弘5)
第65回DAM実践セミナー・シナリオトレーニングにおいてブリーフィング・デブリーフィングを導入した。我々が感
じたブリーフィング・デブリーフィング導入によるメリットを報告する
これまで我々は、
シナリオトレーニングにおいて、①症例提示②シナリオの施行③施行後のディスカッションを行っ
てきた。第65回のDAM実践セミナー・シナリオトレーニングでは症例提示後、症例に関するブリーフィングを行い、
受講生にその内容をホワイトボードに書き出してもらった
(写真1、写真2)
。
ブリーフィングの内容は気道確保困難
に関する患者評価とDAMアルゴリズムに沿った戦略を中心とした。
シナリオ施行後ブリーフィング内容をもとにデ
ブリーフィングを行った。
シナリオ1のブリーフィング内容(写真1)に対し、
シナリオ2のブリーフィング内容(写真1)
ではうまくいった場合、
う
まくいかなかった場合の戦略がより詳しく記載されている。
これはシナリオ1終了後、「計画されたことが、
うまくい
かなかった場合の方法を考えておいたほうがよかった」
というデブリーフィング内容をうけた結果である。
我々が感じたブリーフィング・デブリーフィングのメリットは、「DAMアルゴリズムの重要性に気づく」、「知識の整
理ができる」
、
「これから対応する方法についてチーム全員が確認できるため、チーム全員が積極的に参加できる」
、
「チーム全体でコミュニケーションが活発となる」、「実際の現場でもブリーフィング・デブリーフィングが必要であ
ることを考える機会となる」
、「受講生の頭の中を評価者が確認できる」等、様々なメリットが考えられる。
講習会では限られた時間の中で受講生ができるだけ多くのことを学び、持ち帰り、明日からの臨床に生かすことが
もとめられる。
ブリーフィング・デブリーフィングの導入はDAM実践セミナーをより有効な講習会とさせる可能性を
感じた。
写真1
写真2
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2015年1月12日
(月)
一般演題2-5
医療プロフェッショナル支援室でのキャリア形成支援としてのシミュレー
ション教育
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)同附属病院医療プロフェッショナル支援室、
3)同附属病院医療技能シミュレーション室
1)2)
○藤原俊介
、駒澤伸泰1)3)、三原良介1)、星賀正明2)、南敏明1)
大阪医科大学附属病院では、卒前教育及び医療従事者の卒直後の研修並びに生涯教育までを支援する体制を確
保することを目的として
「大阪医科大学附属病院 医療総合研修センター」
を設置した。
この医療総合研修センター
は、「臨床研修室」
、「医療プロフェショナル支援室」
、「医療技能シミュレーション室」からなる。専門医育成、生涯
教育を目指した教育体制整備目的から
「臨床研修室」
だけでなく
「医療プロフェッショナル支援室」が設立された。
卒前・初期臨床研修で修得した基本的臨床・診療能力を背景に、社会のニーズに応えられる専門医を養成するこ
とが臨床研修の大きな目的の1つである。
本発表ではキャリア形成支援としての医療プロフェッショナル支援室の意義と、専門医取得・生涯教育のためのテ
クニカル・ノンテクニカルスキル取得のための「医療技能シミュレーション室」「臨床研修室」
との協力体制と課題
について紹介する。
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2015年1月12日
(月)
パネルディスカッション
次世代JAMSを担う
PD-1 こころざし育成セミナー:高校生の医学部志向を高めるための試み
1)浜松医科大学医学部附属病院医療機器管理部、2)臨床医学教育学講座
市川美智華1) 五十嵐寛2) 仲俊行2)
地域医療の再生のためには医師不足は解決すべき最重要課題です。
医学部の定員数を増やす、他大学と連携しての「地域枠」の増設などの対策は取られつつありますが、即効性の高
いものはありません。
医師不足は医師の疲労困憊を招き、医療水準の低下、安全な医療が提供できないなどの悪影響を及ぼす要因の
一つになりえます。
静岡県もその例に漏れず、2012年の厚労省データでは人口10万人当たりの医師数が全国平均266.5人である
のに対し、県平均は186.5人(47都道府県中41位)
、県内に医学部医学科が浜松医科大学しかないというのも一つ
と考えられます。実際、静岡県内の理系高校生の医学部志向は全国平均より低いとのデータもあります。
そこで静岡県では、県内の高校生を対象にした「こころざし育成セミナー」を開催しています。
医学部進学に少しでも興味を持つ高校生に、実際の医療現場に触れてもらい、静岡県で働いている医師との交流
を持ってもらうことにより、彼らに医学部進学を促し、将来の静岡県の医療を支える人材を増やすことを目的にして
います。平成22年度より開始され、県内の各病院で行われています。
平成24年度より浜松医科大学で行われる「こころざし育成セミナー」では、
シミュレータを用い、「医師体験」をし
てもらう機会を設けました。高校生に現場に近い医療を体感してもらい、医師になる大変さや好奇心を刺激し、医
師を目指す志を育てることが目的です。
セミナー受講者へのアンケート等から、
このセミナーの評価、今後の改善点などに関して考察し、
ご報告いたしま
す。
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2015年1月12日
(月)
パネルディスカッション
次世代JAMSを担う
PD-2 医学生を対象とした患者急変セミナーにおける学習効果について
1)島根大学医学部医学科学生、2)島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンター
3)島根大学医学部附属病院集中治療部、4)獨協大学救急医学講座
1)
1)
○井上佳苗 、角南友季子 、田川隆太1)、善浪佑理1)、勝山浩延1)、合田祥悟1)、奥村和也1)、
加納希生1)、高倉竜彦1)、岩野佑介1)、松島久雄4)、大和田芽衣子2)、二階哲朗3)、狩野賢二2)
【目的】
医学生にとって、医学知識を学ぶだけでなく医師になる前より実臨床も学習していきたいという希望は強い。今回
私たちは医学生を対象にした患者急変対応を学ぶシミュレーションセミナーを自ら企画し、その学習効果につい
て検討した。
【方法】
2014年7月島根大学で医学生を対象としたシミュレーション教育による患者急変セミナーを行った。3症例(アナ
フィラキシーショック、敗血症、ACSによる心室細動)行い、
うち1症例は6年生が作成したシナリオを用いた。4年
生以下が初期評価をし、5年生が初期治療を開始、6年生が引き継いで治療を行うという形式をとり、症例ごとに
指導者による簡単な解説を挟みながら進行した。後日学生自身による振り返りセミナーを実施し、6年生が解説・
講義を行い再度同じシナリオを実践することで学習効果向上を図った。各セミナー後、学年、満足度、有用性、必要
度、理解度などについて4段階評価でアンケート調査を行った。
また、
フリーコメントによる回答も得た。
【結果】
セミナーに対する満足度は高く
(満足82.4%)
、有用性の面でも高い評価を得た。学生時より実践を学ぶセミナーに
ついても必要という意見が多数であった
(大変必要88.2%)。理解度については学年間で差がでる結果になった。
臨床実習に入っている5年以上では理解度が高く
(理解できた66.6%、やや理解できた33.3%)
、4年以下ではや
や劣る結果になった
(やや理解できた 57.1%、半分理解できた 28.6%、理解できなかった 14.3%)。振り返りセミ
ナーを行うことで平均的な理解度が向上した
(理解できた 45.2%→63%)。
【結論】
今回の急変セミナーに対する学生の満足度は高く一定の学習効果が得られた。振り返りの仕組みをつくることでよ
り理解度を高めることができた。実臨床に則した学習の必要性を強く感じた学生が多く今後の実習や学習にも活
きるセミナーとなった。
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2015年1月12日
(月)
パネルディスカッション
次世代JAMSを担う
PD-3 超音波ガイド下神経ブロックの今後の展望
─神経ブロックにおけるシミュレーション教育の重要性─
1)埼玉医科大学国際医療センター麻酔科、2)日赤和歌山医療センター麻酔科、
3)大阪医科大学麻酔科学教室
1)
2)
○上嶋浩順 、羽場政法 、駒澤伸泰3)、藤原俊介3)、北村晶1)
超音波ガイド下神経ブロック
(US-PNB)は、
この10年間で劇的に進化し普及した。腕神経叢ブロックや大腿神経ブ
ロック、坐骨神経ブロック、腹横筋膜面ブロックなど一般的に難易度が低いと言われている神経ブロックは、多くの
施設の手術室で簡便に使用されつつある。
超音波ガイド下でUS-PNBが施行されるようになってから事故は少なくなりつつある。US-PNBが安全かつ迅速に
行われるようになれば、手術室以外での活用もできるはずである。今回は、US-PNBの手術室以外での活用に焦点
をあてて、US-PNBの今後の展望を考えてみる。
1、救急救命部
手術室以外でもっとも活用できる場所である。
まず、骨折の整復に使用できる。骨折は早期の整復が必要になる
にもかかわらず、痛みにより迅速かつ正確に整復できない可能性がある。例えば上肢の骨折の整復に腕神経叢ブ
ロックを施行することにより早期の整復を行う事ができる。
また、片側の肋骨骨折に対して傍脊椎ブロックを行うことにより有効な除痛を計ることができ、安定した呼吸状態
が保証される。
2、集中治療部
集中治療部のUS-PNBも有用である。下部消化管穿孔による敗血性ショックの緊急手術後、人工呼吸中管理の患者
に体幹神経ブロックを行うことにより、術後使用している麻薬の量が減少し早期の抜管に繋がる可能性がある
3、
その他 ハイブリッド室のステント留置術や心臓血管疾患集中治療室の上腕のシース抜去後に発症した血腫除去術など
にもUS-PNBは使用できる。
いずれの活用に関しても処置中だけではなく、術後疼痛管理を含めた周術期管理としてもの有効性は高いため、
今後さらに活用される可能性が高い。
ただし、モニターの準備をはじめ手術室内と同等の安全性は保たれなけれ
ばならない。
この安全性を保つためにシミュレーション教育は重要であると考える。
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(月)
パネルディスカッション
次世代JAMSを担う
PD-4 高機能患者シミュレーター使用による脳死下臓器提供訓練の効果
1)北里大学病院 移植医療支援室、2)RST/RRT室、3)看護部、4)救命救急・災害医療センター、5)泌尿器科
○髙橋恵1)、森安恵実2)、中島節子3)、荒川法子1)、片岡祐一1)4)、吉田一成1)5)
【背景】日本の臓器提供件数は年間50−90件で推移し、臓器提供施設が経験する脳死下臓器提供症例は年間
1-2件である。脳死下臓器提供における法的脳死判定やドナー管理は安全かつ的確な実施が求められる一方、医
療従事者にとっては限られた経験での対応を余儀なくされる場合が少なくない。本年5月、新病院が完成・移設し
た事に伴い、脳死下臓器提供の体制の見直しが急務となった。
【目的】新病院での脳死下臓器提供発生に備え、関係者スタッフが自身の役割について具体的に理解できることを
目的に、高機能患者シミュレーター使用による脳死下臓器提供訓練を実施し、その効果と満足度について検討し
た。
【方法】脳死下臓器提供の発生を想定した事例をもとに脳死判定の場面について、法的脳死判定経験者がデモン
ストレーションを実施。院内外の脳死下臓器提供に関連する参加者135名を対象に訓練前後でアンケート調査を
実施した。
【結果】
アンケート回答者(回収率64%)のうち臓器提供経験のないスタッフが5割、臓器提供シミュレーションの経
験がないスタッフは5割以上に上った。臓器提供における不安や課題については知識不足や手技に対する不安が
5割を占めた。訓練後は役割について、ほぼ全員がイメージできるようになったと回答し、脳死判定に対する手技
や注意点については9割を超えるスタッフがイメージできるようになったと回答した。
【考察】突発的に発生する脳死下臓器提供に備え、具体的な場面を想定した訓練は、知識不足を補うことに繋がり、
法的脳死判定の手技の確認や注意点の共有に有効であったと考えられた。
また、高機能患者シミュレーターを使
用して実際の動きを確認することで、臨場感が増し、
スタッフ間の連携や役割についても理解が深まったと考えら
れた。
【結語】
脳死下臓器提供訓練における高機能患者シミュレーター使用は、数少ない経験を共有しながら知識・技術・現場
対応力を訓練する上で有効である。
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2015年1月12日
(月)
パネルディスカッション
次世代JAMSを担う
PD-5 コンテスト形式によるシミュレーショントレーニングの試み
社会医療法人財団慈泉会相澤病院
○岡本梓、三澤賢治、近藤鈴子、金子秀夫、小林茂昭
中心静脈カテーテル(central vein catheter;CVC 以下CVC)挿入は、
日常診療において必要不可欠な手技である
が、同時にカテーテル感染、動脈損傷、気胸など重大な合併症を引き起こす可能性がある危険な手技の一つでも
ある。
また、確実で安全なCVC挿入・留置において、医師と介助する看護師とのコミュニケーションも重要である。
今回、マキシマルバリアプリコーションに基づいたCVC挿入の手技獲得を目的とし、
シミュレーショントレーニング
をコンテスト形式で行なった。初期研修医と看護師のパートナーを作り、事前学習を実施し、参加を促した。
コンテストは、CVC穿刺挿入シミュレータ
(京都科学社製)
を患者に見立て実施した。
まず自己紹介から始め、物品
の準備、同意書の確認、消毒、
ドレーピング、vital signsの確認、CVC挿入・固定、点滴への接続、確認のためのレ
ントゲン撮影の依頼をした時点で終了とした。但し制限時間の20分を越えた場合はその時点で終了とし、減点対
象とした。
評価項目は、災害医療の基本原則として活用しているCSCATTT(Command & Control, Safety, Communication,
Assessment, Triage, Treatment, Transport)
を基に、
さらに独自のアレンジを加え点数化し、採点・評価した。評価
は医師、看護師各2名が行ない、合計点で順位を決定した。
全ての初期研修医がコンテストに参加でき、
その後に行ったアンケート調査では、
コンテスト開催自体について
「有
用であった・やってよかった」
という意見が92%であった。「とても勉強になった」
「より自分自身の知識が深まった」
「次回も是非参加したい」などの好意的な意見が多く、
コンテスト開催は大変有意義なものであった。
今回のコンテストを振り返り、文献的考察を加えて報告する。
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2015年1月12日
(月)
シンポジウム
次世代JAMSを担う
PD-6 臨床教育と連続性のあるシミュレーション教育の重要性
~成人教育原理の重要性~
1)大阪医科大学麻酔科学教室、3)同一般・消化器外科学教室、2)松下記念病院麻酔科
○駒澤伸泰1)、藤原俊介1)、趙崇至2)、三原良介1)、林道廣3)、南敏明1)
現在、医学教育の様々な側面でシミュレーション教育が開発されているが、学習目標や効果が不明瞭なものが多
いのが現実である。
さらに、
テクニカルスキルの取得を重視するあまり、
ノンテクニカルスキルの習得が厳しいもの
も見受けられ、一部のシミュレーション教育は「形骸化」
している感も否めない。
シミュレーション教育の形骸化を防ぐには、①常にコース内容の自己および受講生からの評価を受けること、②学
習目標の明確化、③インストラクターのインストラクションテクニックである。①および②は、各種世話人会等による
クオリティコントロールが重要であるが、③は個人の努力が必須である。
米国心臓協会の主催する一次救命処置、二次救命処置のインストラクターへの必須条件としてコアインストラク
ターコース受講が必須である。
これはコーチング等の成人教育原理を重視しており、臨床教育においても十分活
用できる。
シミュレーション教育を臨床医学へのテクニカル・ノンテクニカルスキル向上へ応用するには、その伝導者である
インストラクターの指導能力が必須である。突き詰めれば臨床教育とシミュレーション教育を行うために必要な指
導能力は共通点が多いと考えられる。
良き臨床指導ができないものにシミュレーション教育を適切に行うことはできず、その逆もしかりと考えられる。
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特定非営利活動法人
日本医学シミュレーション学会
Japanese Association for Medical Simulation
活動報告書 第 10 報
2015 年 1 月
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特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 活動報告 第10報
1.会員動向( 年 月 日現在) 名
1) $ 会員: 名
2) % 会員: 名
3) 入会: 名
4) 退会: 名
5) 団体会員: 社($ 会員団体 社、% 会員団体 社)
2. 年度の活動状況
=理事会・世話人会=
年 月 日:第 回理事会(宇都宮東武ホテルグランデ)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会総会(獨協医科大学創立 周年記念館)
年 月 日:第 回理事会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 &9& 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 6(' 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:平成 年度第 回 '$0 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 &9& 世話人会(ザ・プリンスさくらタワー品川)
年 月 日:平成 年度第 回 '$0 世話人会(ザ・プリンスさくらタワー品川)
年 月 日:第 回 +36 世話人会(ザ・プリンスさくらタワー品川)
年 月 日:第 回理事会(ザ・プリンスさくらタワー品川)
年 月 日:第 回 6(' 世話人会(ザ・プリンスさくらタワー品川)
<これからの予定>
年 月 日:第 回理事会(ホテルグランヴィア京都)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会総会(京都府医師会館)
=DAMセミナー関連=
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(三重大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(福島県立医科大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(東北大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(静岡医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(熊本大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー(大阪医科大学病院)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(受講者数: 名)
年 年 日:第 回 '$0 実践セミナー(秋田大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(岩手医科大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(グランドプリンスホテル新高輪 国際パミール館1))
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー(大阪医科大学病院)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(募集者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー
=CVCセミナー関連=
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(新潟市民病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(新潟市民病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース千葉大学受講者数: 名
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(千葉大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(大阪医科大受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(群馬大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー群馬大学受講者数: 名
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(諏訪赤十字病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(諏訪赤十字病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(福島県立医科大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(鹿児島大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(鹿児島大学受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(国立国際医療研究センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(国立国際医療研究センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(湘南鎌倉総合病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー大阪医科大学病院 年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(水戸協同病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(水戸協同病院受講者数: 名)
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年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(千葉医師キャリアアップ・就職支援センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(九州医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(九州医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導養成コース(島根大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(島根大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(市立函館病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会教育セミナー京都府医師会館)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー受講者: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(隠岐広域連合立隠岐病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(隠岐広域連合立隠岐病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(グランドプリンスホテル新高輪 国際パミール館
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(福島県立医科大学会津医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(福島県立医科大学会津医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー(大阪医科大学病院)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(受講人数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(千葉医師キャリアアップ・就職支援センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(千葉医師キャリアアップ・就職支援センター受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府医師会館)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(新潟大学医療人育成センター)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(新潟大学医療人育成センター)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(群馬大学医学部附属病院第一スキルラボセンター)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(群馬大学医学部附属病院第一スキルラボセンター)
=SEDセミナー関連=
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(静岡医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(和歌山県立医科大受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(大阪医科大受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー(大阪医科大学付属病院)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(新潟大学医歯総合病院受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会教育セミナー(京都府医師会館)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(グランドプリンスホテル新高輪 国際パミール館)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(日本赤十字社和歌山医療センター受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー(大阪医科大学付属病院)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府医師会館)
年 月 日:第 回 6(' 指導者養成コース
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(浜田医療センター)
=HPSセミナー関連=
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(グランドプリンスホテル新高輪 国際パミール館1))
年 月 日:第 回高機能患者シミュレーションワークショップ (受講者数: 名)
年 月 日:第 回高機能患者シミュレーションワークショップ研修医対象(受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(グランドプリンスホテル新高輪 国際パミール館1))
年 月 日:第 回高機能患者シミュレーションワークショップ (受講者数 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府医師会館)
年 月 日:第 回高機能患者シミュレーションワークショップ午前の部
年 月 日:第 回高機能患者シミュレーションワークショップ午後の部
3.会議議事録
第回理事会議事録
開催日:平成年月日(土) :~:
開催場所:宇都宮東武ホテルグランデ 階 きすげの間
(栃木県宇都宮市本町)
出席者:尾﨑眞(理事長)、上農喜朗(副理事長)、水本一弘、森田耕司、小澤章子、野村岳志、
徳嶺譲芳、五十嵐寛、松島久雄、中嶋芳樹、中川雅史、駒澤伸泰、安宅一晃、二階哲郎
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欠席(委任状):加藤孝澄、倉田二郎、藤田智、武田吉正、今井寛
上農副理事長から、下記「報告事項」について、説明された。
【報告事項】
会員動向の報告 年活動経過報告 年収支経過報告 ホームページの学会研究会-3への移行 資料に基づき、報告され、月末からメールアドレスが変更となった。
学術集会準備状況報告 第回学術集会の松島会長からは降雪のため、学術集会を分繰り下げで開始し、終了時間は変更なしで進めると報告された。
第回学術集会の安宅会長から資料に基づき説明され、年月日~日に開催し、学会のテーマは「シミュレーションの臨床
応用」とすると報告された。
第回学術集会の野村会長から資料に基づき説明され、年月日~日に開催し、学会のテーマは「伝える力をみがく」とす
ると報告された。
各委員会報告 各委員長から報告された。
・教育委員会(野村委員長)第回-$06学術賞は加藤先生、倉田先生と相談して決定した。
・広報委員会(五十嵐委員長)ニュースレター号の発行が遅延した。今年は、臨床麻酔学会に間に合わせるように進めたいので、皆
様のご協力をお願いするという報告がされた。 各世話人会報告 各セミナー世話人代表者から、活動の報告がされた。
・'$0世話人会(水本先生)'$0テキストの改訂については、臨床麻酔学会のテキストから抜粋して作成する。セミナーについて、麻
酔科用コースと非麻酔科用コースに分けて行う事も検討するという報告がされた。
・+36世話人会(森田先生)+36を医師のみに広げるといろいろ問題が生じることを考慮して、コメディカルに広めていく方が良いと
いう意見がまとまり、手術室看護師向けセミナーとして方向を転換していくという報告がされた。
・6('世話人会(安宅先生)シナリオが不完全なため、世話人で検討中であるという報告がされた。
・&9&世話人会(松島先生)指導者養成コースは、クローズドのセミナーが多いため、オープンなセミナーも多くして開催したい。ま
た、医療の安全とタイアップしてセミナーを開催していきたいと報告された。
・0(7世話人会(安宅先生)集中治療学会での取り上げも進めているという報告がされた。
その他 尾﨑理事長から「プレデックス」についての報告がなされた。
【審議事項】
年度予算案について
上農副理事長から、資料に基づき説明されたが、学会研究会-3の手数料につき、不都合があるため、再計算することとなった。
審議の結果、基本的に承認されたが、学会研究会-3の手数料を再計算して、総会に提案することとなった。
.-$06学術賞選定について
野村理事から第回-$06学術賞の選定を加藤理事、倉田理事と協議し、駒澤先生他共著「'$0実践セミナー参加者を対象とした心肺蘇生
に「おける気管挿管デバイスの検討」とした。
表彰式は年月日(土)に行う。
.理事の推薦について
上農副理事長から、二階先生の理事就任の推薦があり、承認された。二階先生には+36世話人としての提案があったが、+36代表世話人 森
田理事からは、+36世話人会で図って決めたいと発言された。
その他
,06+の関係について議論され、今後の検討課題となった。
以上
第回 総会 議事録
開催日:平成年月日(土) :~:
開催場所:獨協医科大学創立周年記念館
(栃木県下都賀郡壬生町北小林)
【報告事項】
上農副理事長から、下記「報告事項」について、説明された。
会員動向の報告 年活動経過報告 年収支経過報告 ホームページの学会研究会-3への移行 学術集会準備状況報告 各委員会報告 各世話人会報告 各セミナー世話人代表者から、活動の報告がされた。
-$06学術賞選定を報告された。
二階先生の理事就任が報告された。
【審議事項】
年度予算案について、承認された。
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第回理事会議事録
開催日:平成年月日(土) :~:
開催場所:パシフィコ横浜 会議センター 階 号室
(神奈川県横浜市西区みなとみらい)
出席者:、上農喜朗(副理事長)、水本一弘、野村岳志、武田吉正、藤田智、小澤章子、加藤孝澄
徳嶺譲芳、駒澤伸泰、今井寛、五十嵐寛、中川雅史、二階哲郎、中嶋芳樹
欠席(委任状):尾﨑眞(理事長)、森田耕司、松島久雄、安宅一晃、倉田二郎
上農副理事長から「報告事項」について、説明された。
【報告事項】
会員動向の報告 資料に基づき、報告された。
m3登録促進と、年滞納退会規約の見直し等今後の検討内容も提案される。
年活動経過報告 資料に基づき、報告された。
年収支経過報告 資料に基づき、報告された。
+3の学会研究会-3への移行 資料に基づき、報告された。旧サイトからの移行機能が無く検索に手間がかかる、操作方法がわかりにくいため、問い合わせや受講生
が集まりにくい現状と今後の懸念、自動操作による諸問題等が報告されたため、問題事項は今後の課題として取り組んでいくことで一
致した。
各委員会報告 各委員長から報告された。
・教育委員会(野村先生)今年はエコー$%&'に取り組んでいる。これで学会をやるかは未定だが、臨床麻酔学会、,&8学会、来年の心
臓血管麻酔学会で実施する予定。&9&インストラクター分布図によると東北が少ないため、秋田大学、函館市
立市民病院、弘前を検討中である。
・学術委員会(加藤先生)会員名簿、セミナー受講記録、資格有無等の各種資料の公開や、セミナーのアンケートの目的外使用を防止
する等のガイドラインを検討する方針。資料等の公開に際して臨床麻酔研究や-$06の倫理委員会はどうする
のかという意見に対して、セミナーアンケートの公開、セミナーへの活用には倫理委員会が必要ではないか
との意見が出された。
・広報委員会(五十嵐委員長)臨床麻酔学会までにニュースレターをお願いしたい。各世話人会でも話合って内容を検討して欲しい。
各世話人会報告 各セミナー世話人代表者から、活動の報告がされた。
・'$0世話人会(水本先生)議事資料は五十嵐先生が作成しているように、'$0の内容を見直していきたい。中川先生とも協議して、外
部からみても高評価のセミナーになるように考えている。「プロバイダーコースかアドバンスコース」と
名称も変え向上を図りたい。外部セミナーの実施および外部セミナーへの講師を世話人から派遣する等分
担して行く予定。臨床麻酔教育委員会インストラクターにも申請できる。テキストを電子書籍化して、事
前学習が可等の効率化を図る。 ・+36世話人会(中島先生)去年は全く共催ができなかった。一昨年は麻酔学会とコンベンションして好評だったので、今年は開催す
る方向で、尾﨑先生に相談検討中。+36用の1つのパッケージ製作も検討している。
・6('世話人会(駒澤先生)代表世話人安宅先生が奈良県立医科大学に異動された。ホスピィーラー社万円の寄付金が決定した。
受講生の資料需要対応をどうするか、対応方法として加工の出来ない3')、動画の配信を検討している。
・&9&世話人会(徳嶺先生)&V&インストラクターの規定の改定と世話人の車先生が辞退され退会、松村先生が新加入の承認を得たこ
とが報告された。
・0(7世話人会(中川先生)臨床麻酔学会で「突然、停電になったらどうしよう!」と題して、救命救急の実践を行うことを報告され
た。
学術集会準備状況報告 各回の会長から説明され、前回降雪のため延期となった第回学会が、年月日~日に開催されることが決定した。第回
は、駒澤先生(安宅会長代理)から資料に基づき説明され、年月日~日に開催し、学会のテーマは「シミュレーションの
臨床応用」とする。
第回・野村会長から資料に基づき説明され、年月日~日に開催し、学会のテーマは「伝える力をみがく」とする。
【審議事項】
年度予算案について
上農副理事長から、資料に基づき説明され、満場一致で可決された。
.各委員会からの提案
(教育委員会) エコー$%&'に取り込む方針。学会にするかは未定であるが、進めていきたい。
東北地方へのセミナー開催を増やして行く方針。
(広報委員会) ニュースレター作成を依頼。
(学術委員会) 名簿、受講記録、アンケート内容等のセミナーに関する資料の公開について
倫理委員会の設置を含め検討する。臨床麻酔学会時に集まって協議する予定。
議事次第は加藤先生がまとめる。
各世話人会からの提案
('$0) 年目の節目にて'$0テキストから実践内容も含め改訂する。
(+73) 臨床麻酔学会と共催して実践セミナーを開催する
(&9&) &9&インストラクターの規定を改訂する。 (6(') 6('テキストの翻訳が遅れているので進めたい。受講生の資料の対応を図る。
(0(7) 去年と同様救命救急の実践を行う。
その他
・規約(会員資格の喪失 第条)の改定について(上農先生)
会員資格の喪失の条件である会費滞納期限の短縮とインストラクター資格の改定が検討された。
時間の関係で詳細等は後日まとめることで一致した。
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・日本臨床麻酔学会第回大会共催セミナーについて(中川先生)
資料に基づき、説明された。+36世話人の意見を反映して共催セミナーとして月日の6,0の枠に+36セミナーを入れることに決定
した。(詳細は後日検討する)
・第回-$06学術集会について(上農先生)
第回は二階先生、第回は小澤先生に決定した。
・'$0プロバイダーコース(仮称)案について(小澤先生)
資料に基づき、説明された。設立年目となり大きい意味での形式を統一したい意向。Hランニングを導入したい。
・ホスピラー社共催セミナー開催の件(上農先生)
資料に基づき、説明された。寄付金の件も含め満場一致で可決された。
以上
第回理事会議事録
開催日:平成年月日(日) 時分 ~ 時分
開催場所:ザ・プリンスさくらタワー東京2) コンファレンスフロワー6側(66)
〒 東京都港区高輪 7HO
出席者:尾﨑眞、上農喜朗、安宅一晃、五十嵐寛、小澤章子、倉田二郎、駒澤伸泰、武田吉正、
徳嶺譲芳、中川雅史、中島芳樹、二階哲朗、野村岳志、藤田 智、松島久雄、水本一弘、森田耕司
欠席(委任状):今井寛、加藤孝澄
以上名
【報告事項】
1.会員動向(2014 年 9 月 30 日現在)
$ 会員: 名 % 会員: 名 内訳 更新 $ 会員: 名 更新 % 会員: 名
新規 $ 会員: 名新規 % 会員: 名
退会 $ 会員: 名 退会 % 会員: 名 合 計: 名在籍
新規会員は 年 月以降 -$06 オフィシャル :HE サイト入会者
*退会者はメールで退会申入れあり( 月中)
<年会費納入者>
$ 会員: 名 % 会員 名 計: 名 *但し、 名($ 会員 名、% 会員 名)が 年度のみ会費が未納状況である
年年会費未納( 年未納者)
$ 会員 名 % 会員 名 計 名
年度、 年度未納( 年未納者)
$ 会員 名 % 会員 名 計 名
年度、 年度、 年度未納( 年未納者)
$ 会員 名 % 会員 名 計 名
<-$06 オフィシャル :HE サイト登録会員数>
$ 会員: 名 % 会員: 名 合計 名
更新 $ 会員: 名 更新 % 会員: 名 計 名
新規 $ 会員: 名 新規 % 会員: 名 計 名
* 名は未登録($ 会員: 名 % 会員: 名)
<団体会員>
$ 会員: 社 % 会員: 社 合計 社
年会費納入社
$ 会員: 社 % 会員: 社
年度年会費未納( 年未納)
$ 会員: 社 % 会員: 社 新規入会:ニプロ株式会社、
退会:&RRN-DSDQ 株式会社
現在年会費3年滞納の場合は JAMS 規定により退会としているが、次年度から2年に改訂する。
2. 年度活動経過報告、予定
資料に基づき報告された。
3.2014 年度収支経過報告
資料に基づき報告された。 4.各委員会報告
(国際委員会:倉田先生)特になし
(広報委員会:五十嵐先生)日本臨床麻酔学会第 34 回大会に間に合いニュースレター5号の発行が出来た。
今回は、CVC 世話人会から松村先生(千葉大学大学院医学研究院)
、寄稿に古谷先生(新潟大学医歯学
総合研究科)、仲氏(浜松医科大学/レールダル社)の掲載があり、バリエーションが広がった。各世
話人会から寄稿してもらえると良い。今後は誰でも寄稿できるようにしたい。
次回のリレーエッセイ「シミュレーションセンターのご紹介」は小澤先生(静岡医療センター)にお願
いしたい。
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5.各世話人会報告 ('$0:水本先生) '$0 世話人会は、-6$、$0$ を完遂できる麻酔専門医に特化したコースを設計し、五十嵐先生をコーディネーター
として第1回アドバンスコースを日本臨床麻酔学会第 回大会で開催することが報告された。
概要は、受講生には、-6$、$0$ の事前学習を行ってもらい、当日試験にて合否判定をする、ハンズオンはな
し、手技術を高める講義内容の設定、今回は '$0 インストラクターの先生方が模擬受講生となる、受講
の先生方の意見等を集めて検討する、という形で今後、プロバイダーコース等に発展させていく方針である。
'$0 のテキストとして、臨床麻酔7版(最新版)をたたき台にして、-6$$0$ の日本語版が出たのを見極めてから、
'$0 世話人で分担して '$0 に特化したテキストを作成する。テキストは、電子ファイル化して、'$0 セミナー受講
者にダウンロードにて事前学習が出来るようにしたい。
(+36:森田先生)昨年の活動報告:日本臨床麻酔学会 回大会(石川県)
、2月 -$06 学術集会においても、セミナーもスペース
がなく、活動がなかった。
今年の活動報告:日本臨床麻酔学会第 回大会(東京都)は活動、 月 日、 日に開催される第 回蘇生学会
静岡県は、+36 トレーニングでは、&35 中の脳内酸素飽和度の測定が可能な浜松ホトニクス社製 1,52&&5
シミュレーターを連動させ、&35中の脳内酸素飽和度をリアルタイムに再現させたセミナーを開催予定。
第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府)はスペースがあれば活動する予定である。
その他:+36 の +3 を作りたい。+3 内でシナリオリブラリーを掲載会員に提供し、会員の承認、会員、非会員の
人からも臨床のシナリオを起こしていくなど活動を広げたい。
(&9&:徳嶺先生)&9& インストラクターは現在約 人$ 会員となっているが現行の &9& インストラクター規約がわかりづらい。
実際、今年度 月にインストラクター更新申請または毎月の新規申請を行う上での、活動報告に、院内コース受
講履歴を &9& インストラクター認定にどのように反映していくかが定まっていない。院内コース受講は、&9& 実
施報告内容を記載して、施設長(病院長)印にて承認する方法を提案、検討している。
第 回理事会で &9& 世話人に承認された松村先生(千葉大学医学部附属病院)が、今年海外留学することになっ
た。後任として、第 回 &9& 世話人会で大網毅彦先生(千葉大学医学部附属病院)を推薦することが決まった。
(6(':安宅先生)世話人会が翌日開催されるとの報告があった。
(0(7:中川先生)今回世話人会の開催、活動はなし。 【審議事項】
1.2015 年度予算案 資料に基づき説明され、承認された。 2.各委員会
特に審議事項はなし。 3.各世話人会
('$0:水本先生)
:'$0 世話人に望月利昭先生(浜松医大)、羽場政法先生(日本赤十字社和歌山医療センター)が推薦され、'$0
世話人会の承認を諮り承認されたことを報告。理事会にて承認を諮り、承認された。
(&9&:徳嶺先生)
:&9& 世話人会に大網毅彦先生千葉大学医学部附属病院が推薦され、&9& 世話人会の承認を諮り承認された
とを報告。理事会にて承認を諮り、承認された。
(+36:森田先生)
:+36 世話人会に萬家俊博先生(愛媛大学医学部附属病院)が推薦され、+36 世話人会の承認を諮り承認された
ことを報告。理事会にて承認を諮り、承認された。
(6(':駒澤先生)
:6(' 世話人会は 月 日 ~開催のため、次回の理事会にて報告される。
4.第 回 -$06 学術集会秋の陣について
(松島先生)
: 年 月 日(土)~ 日(日)
会場:鬼怒川温泉ホテル
5.第 回 -$06 学術集会について
(安宅先生)
: 年 月 日(日)~ 日(月)
会場:京都府医師会館
テーマ:シミュレーションと臨床
6.第 回 -$06 学術集会について
(野村先生)
: 年 月 日(土)~ 日(日)
会場:株式会社内田洋行 ユビキタス協創広場 &$19$6 東京
テーマ:伝える力をみがく
7.第 回 -$06 学術集会について
: 年 月を予定(島根県は1月、2月は雪で交通機関が麻痺する可能性が高いため)
(二階先生)
島根大学内のシミュレーション施設を検討中。
8.その他
(1)個人情報規約:-$06 には今規約がないことを報告。
今後規約を定めていくことが承認された。
委員会からは、学術・倫理委員の加藤先生が担当として、今後進めていくこととなった。
(2)医療の質・安全学会評議員としての活動:-$06 から、上農先生、安宅先生、
徳嶺先生、水本先生の4名が評議員となったことを報告。
今後どう活動していくかを検討していく。
(3)新理事の推薦:鈴木昭広先生(旭川医科大学)が推薦され、理事会にて承認された。
(4)JAMS学術賞:倉田先生、加藤先生が委員に推薦され、理事会にて承認された。
以上
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特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 2013年度会計報告
■収入の部
■支出の部
単位:円
勘定科目
内 容
単位:円
金 額
前年度繰越金
勘定科目
㻥㻟㻤㻘㻣㻝㻜
事務局委託費
内 容
(㈱コンパス(㼈㻣㻟㻘㻡㻜㻜×㻝㻞)
年会費
㻟㻘㻝㻞㻞㻘㻜㻜㻜
(セデーションセミナー検討会事務局)
教育費
事業収入
事業収入合計
㻥㻘㻤㻝㻟㻘㻜㻡㻤
(㻯㼂㻯・㻰㻭㻹・セデーション)
㻠㻘㻥㻡㻞㻘㻜㻤㻤
(第9回学術集会関係)
㻟㻘㻤㻥㻜㻘㻜㻜㻜
広告宣伝費
㻠㻝㻘㻤㻝㻝
㻶㻭㻹㻿賞
㻝㻝㻜㻘㻞㻜㻜
ニュースレター第4号
㻠㻤㻢㻘㻝㻠㻜
会議費
理事会ほか打合せ
㻟㻢㻟㻘㻣㻤㻡
打合せ等交通費
㻞㻠㻢㻘㻟㻡㻜
通信費合計
㻝㻥㻡㻘㻠㻢㻡
旅費交通費
(ニュースレター広告)
㻡㻞㻘㻡㻜㻜
通信費
(㼃㻱㻮サイトメンテナンス)
(郵送費用)
事務用品費
年会費
振込手数料
支払手数料
合 計
㻤㻤㻞㻘㻜㻜㻜
北大阪セミナー懇親会
㻥㻝㻤㻘㻠㻣㻜
㻟㻥㻡
㻥㻞㻟㻘㻤㻝㻝
交際費
(臨床麻酔学会共催)
受取利息
金 額
事務局委託費合計
事業支出
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻟㻘㻠㻥㻡
㻝㻢㻝㻘㻥㻣㻜
角2封筒ほか
㻡㻤㻘㻣㻣㻜
医療安全全国共同行動
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
銀行振り込み・学会研究会㻶㻼
㻞㻢㻘㻝㻝㻡
決算資料税理士監査
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
事業支出合計
㻥㻘㻠㻣㻞㻘㻜㻤㻢
セミナー関係
㻢㻘㻞㻤㻥㻘㻞㻡㻞
第㻥回学術集会
㻟㻘㻝㻤㻞㻘㻤㻟㻠
小 計
㻝㻟㻘㻤㻣㻠㻘㻝㻢㻟
㻝㻞㻘㻜㻞㻤㻘㻠㻜㻣
■次年度繰越金
内容
次年度繰越金
合 計(小計㻗次年度繰越金)
金 額
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
㻝㻟㻘㻤㻣㻠㻘㻝㻢㻟
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貸借対照表
平成㻞㻢年 㻟月㻟㻝日現在
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
資産の部
科 目
【流動資産】
負債の部
金 額
科 目
金 額
【流動負債】
現金
㻟㻘㻞㻡㻣 未払金
㻟㻘㻥㻜㻝㻘㻠㻤㻣
預金
㻠㻘㻣㻟㻞㻘㻥㻟㻤 前受金
㻠㻡㻘㻜㻜㻜
郵便貯金
㻞㻟㻥㻘㻜㻜㻜 預り金
㻣㻘㻥㻡㻥
事業収入未収金
㻤㻞㻤㻘㻜㻜㻣 仮受金
㻡㻘㻜㻜㻜
立替金
㻞㻘㻜㻜㻜 負債の部合計
㻟㻘㻥㻡㻥㻘㻠㻠㻢
余剰金の部
繰越金
資産の部合計
㻡㻘㻤㻜㻡㻘㻞㻜㻞 負債及び余剰金合計
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
㻡㻘㻤㻜㻡㻘㻞㻜㻞
59
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14/12/17 18:10
収支計算書
自 平成㻞㻡年 㻠月 㻝日至 平成㻞㻢年 㻟月㻟㻝日
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
科 㻌㻌㻌目
金 㻌㻌㻌額
収入の部
会費収入
㻟㻘㻝㻞㻞㻘㻜㻜㻜
事業収入
㻤㻘㻥㻡㻟㻘㻜㻡㻤
寄付金
㻤㻢㻜㻘㻜㻜㻜
収入の部合計
㻝㻞㻘㻥㻟㻡㻘㻜㻡㻤
支出の部
事業収入に係る支出
㻥㻘㻠㻣㻞㻘㻜㻤㻢
事務局委託費
㻥㻞㻟㻘㻤㻝㻝
教育費
㻝㻝㻜㻘㻞㻜㻜
広告宣伝費
㻠㻤㻢㻘㻝㻠㻜
交際費
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
会議費
㻟㻢㻟㻘㻣㻤㻡
旅費交通費
㻞㻠㻢㻘㻟㻡㻜
通信費
㻝㻥㻡㻘㻠㻢㻡
事務用品費
㻡㻤㻘㻣㻣㻜
年会費
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
振込手数料
㻞㻢㻘㻝㻝㻡
支払報酬
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
支出の部合計
㻝㻞㻘㻜㻞㻤㻘㻠㻜㻣
経常収支差額
㻥㻜㻢㻘㻢㻡㻝
事業外収益
受取利息
㻟㻥㻡
当期収支差額
㻥㻜㻣㻘㻜㻠㻢
前期より繰越
㻥㻟㻤㻘㻣㻝㻜
次期繰越金
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
(注)会費未納者は未計上
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財産目録
平成㻞㻢年 㻟月㻟㻝日現在
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
科 目
資産の部
現金預金
金 額
現金
㻟㻘㻞㻡㻣
普通預金
三井住友銀行 西宮支店
㻥㻠㻘㻞㻣㻜
三井住友銀行 小石川支店
㻝㻤㻘㻞㻢㻡
三菱東京㼁㻲㻶 本郷支店
㻤㻤㻘㻤㻣㻝
三菱東京㼁㻲㻶 本郷支店セミナー
㻝㻘㻡㻠㻞㻘㻥㻣㻠
ゆうちょ銀行
㻞㻘㻥㻤㻤㻘㻡㻡㻤
郵便貯金
㻞㻟㻥㻘㻜㻜㻜
立替金
㻰㻭㻹セミナー日当
年会費未収
㻞月度、㻟月度
㻝㻟㻥㻘㻠㻥㻝
事業収入未収金
日本コヴィディエン 学術集会 機器展示
㻝㻜㻡㻘㻜㻜㻜
㻰㻭㻹セミナー開催費(浜松医科大ほか)
㻤㻤㻘㻤㻜㻝
㻯㼂㻯セミナー開催費(群馬大学ほか)
学術集会関係㻔参加費)
流動資産合計
負債の部
未払金
㻠㻥㻝㻘㻤㻢㻥
㻞㻘㻤㻠㻢
㻡㻘㻤㻜㻡㻘㻞㻜㻞
コンパス請求分 事務局費ほか
決算時監査費用
豚喉頭ほか
前受金
㻞㻘㻜㻜㻜
㻟㻘㻣㻠㻡㻘㻣㻣㻞
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
㻝㻜㻜㻘㻜㻟㻜
㻯㼂㻯セミナー受講料
㻟㻡㻘㻜㻜㻜
年会費前払い
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
預り金
源泉徴収税
㻣㻘㻥㻡㻥
仮受金
学術集会参加費過払い金
㻡㻘㻜㻜㻜
流動負債合計
㻟㻘㻥㻡㻥㻘㻠㻠㻢
繰越金の部 翌期繰越金
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
差引合計
㻡㻘㻤㻜㻡㻘㻞㻜㻞
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2014 年度予算執行状況(2014 年 4 月~2014 年 11 月)
㻞㻜㻝㻠年度日本医学シミュレーション学会 予実対比表
(㻞㻜㻝㻠年㻠月~㻞㻜㻝㻠年㻝㻝月)
■収入の部
単位:円
㻞㻜㻝㻠年度予算
勘定科目
㻞㻜㻝㻠年度㻝㻝月までの実績
内容
対予算率
単価
数量
前年度繰越金
金額
単価
数量
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
㻤㻘㻜㻜㻜
㻞㻜㻜
㻝㻘㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
A会員年会費
備考
金額
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
㻤㻘㻜㻜㻜
㻝㻝㻣
㻥㻟㻢㻘㻜㻜㻜
㻤㻘㻜㻜㻜
㻡㻟
㻠㻞㻠㻘㻜㻜㻜
㻤㻘㻜㻜㻜
㻢
㻠㻤㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻜㻜
㻡㻢
㻞㻤㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻜㻜
㻟㻥
㻝㻥㻡㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻜㻜
㻝㻟
㻢㻡㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻑
㻤㻤㻑 m3徴収
郵貯銀行
三菱東京UFJ
年会費
㻡㻘㻜㻜㻜
㻝㻢㻜
㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜
B会員年会費
㻢㻤㻑 m3徴収
郵貯銀行
三菱東京UFJ
A会員団体年会費
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻢
㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻡
㻡㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻤㻟㻑
B会員団体年会費
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻣
㻤㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻢
㻥㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻢㻑
㻜
㻜㻑
団体会費
㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜
寄附金
広告費
受取利息
合 計
㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻣㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻤㻑
㻢㻘㻣㻠㻡㻘㻣㻡㻢
㻞㻢㻠
㻡㻘㻠㻢㻠㻘㻜㻞㻜
㻤㻝㻑
金額
㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻥㻜㻣㻘㻞㻜㻜
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻜㻝㻠年㻝㻝月までの実績
単価
数量
金額
㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻞
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻤
㻝㻤㻜㻘㻠㻣㻟
㻣㻡㻘㻢㻜㻜
㻤
㻢㻜㻠㻘㻤㻜㻜
㻞
㻠㻞㻘㻜㻝㻞
*㻴㻻㼅㻭2年分100,000円納付
㻟社予定
ニュースレター広告費
(レールダル社㻡㻠㻘㻜㻜㻜未納㻝㻞㻛㻡再請求)
㻤月㻝㻤日
単位:円
■支出の部
勘定科目
通信費
事務局委託費
事務用品費
会議費
広告宣伝費
旅費交通費
内容
ホームページ管理
連絡費・宅急便
学会事務局
封筒等
㻞㻜㻝㻠年度予算
単価
数量
㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻣㻡㻘㻢㻜㻜
㻝㻞
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
理事会・打合せ
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻟
㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝㻢㻢㻘㻡㻡㻢
学術集会(補助費)
ニュースレター
打合せ等
㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝
㻝
㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝
㻝
㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻟㻤㻣㻘㻜㻞㻢
㻜
学会研究会㼖㼜
支払手数料
振込手数料
税理士支払
DAMセミナー
㻴㻼㻿セミナー
CVCセミナー
事業支出(補助費) 㻹㻱㼀セミナー
セデーションセミナー
第㻥回学術集会秋の
陣
㻶㻭㻹㻿学術賞
医療安全全国共同行動
年会費
海外調査費
㻭㻿㻭学会展示
予備費
合計
■次年度繰越予定金
勘定科目
次年度繰越金
㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻤㻤㻘㻥㻜㻡
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝
㻝㻞
㻤
㻞㻡
㻠
㻞㻡
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
㻝㻞㻜㻘㻜㻜㻜
㻤㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻠㻜㻘㻜㻜㻜
㻞㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻝㻝㻘㻟㻣㻜
㻝
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻝㻢㻘㻡㻤㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝
㻟
㻜
㻝㻝
㻜
㻞
㻝㻝㻝㻘㻟㻣㻜
㻝㻝㻝㻘㻟㻣㻜
㻝
㻜
㻝
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻡㻘㻜㻢㻟㻘㻝㻢㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝
㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜
金額
㻝㻘㻢㻤㻞㻘㻡㻥㻢
㻡㻘㻥㻠㻜
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
㻙㻝㻘㻥㻝㻣
㻜
㻞㻥㻘㻤㻣㻟
㻜
㻠㻘㻢㻝㻟
㻟㻤㻝㻘㻢㻤㻝
㻜
㻞㻘㻢㻢㻟㻘㻟㻞㻞
対予算率
備考
㻝㻜㻑 㻝㻜月より㼈㻞㻜㻘㻜㻜㻜㻛月発生
㻝㻤㻜㻑
㻢㻣㻑
㻤㻠㻑 㻥月、㻝㻜月角2封筒
第㻞㻞理事会、㻯㼂㻯㻘㻿㻱㻰、㻰㻭㻹世話人
会打ち合わせ㻔㻥㻠㻘㻥㻞㻜)
第㻞㻟回理事会㻯㼂㻯、㻿㻱㻰、㻰㻭㻹、
㻴㻼㻿世話人会打ち合わせ(㻣㻝㻘㻢㻟㻢)
㻝㻜㻜㻑 㻝㻜月振替
㻝㻝㻝㻑 㻝㻜月請求
㻡㻢㻑
㻜㻑
会費分㼄㻠㻚㻥㻑㻗消費税=㻤㻜㻘㻞㻢㻞
㻝㻟㻝㻑 イベント分㼄㻠㻚㻥㻑㻗消費税=㻟㻢㻘㻟㻝㻤
㻡㻥㻑 㻝㻤件
㻝㻜㻜㻑 㻤㻛㻣支払済
㻙㻞㻑
㻜㻑
㻝㻞㻑
㻜㻑
㻞㻑
㻠㻤㻑 㻝㻝㻛㻞㻥・㻟㻜開催
㻜㻑
㻝㻜㻜㻑 㻡㻛㻞㻣支払済
㻜㻑
㻜㻑
㻡㻟㻑
金額
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特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会定款
第1章 総則
<名称>
第 1 条 この法人は、特定非営利活動法人日本医学シミュレ
ーション学会という。
英語表記を Japanese Association for Medical Simulation、
略称を JAMS とする。
<事務所>
第 2 条 この法人は、主たる事務所を東京都文京区本郷三丁
目3番11号 NCKビル5階に置く。
<目的>
第 3 条 この法人は、医療従事者等へ医学教育、臨床医学、
医学研究、医療の安全管理に寄与することを目的と
する。これにより、医学シミュレーションの医療へ
の応用に貢献する。
<特定非営利活動の種類>
第 4 条 この法人は、前条の目的を達成するために、次に掲
げる種類の特定非営利活動を行う。
(1) 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(2) 社会教育の推進を図る活動
(3) 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る
活動
<事業の種類>
第 5 条 この法人は、第 3 条の目的を達成するため、特定非
営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1) 学術研究会の開催
(2) 教育セミナーの開催
(3) 機関誌の発行等
(4) その他目的を達成するために必要な事業
第2章 会員
<種別>
第 6 条 この法人の会員は、次の3種とし、A 会員をもって
特定非営利活動促進法(以下「法」という。)上の社
員とする。
(1) A 会員 この法人の目的に賛同し、中心となっ
て活動できる個人および団体
(2) B 会員 この法人の目的に賛同し、賛助するた
めに入会した個人および団体
(3) 特別会員・名誉会員 この法人に功労のあっ
た者または学識経験者で理事会において特別
会員または名誉会員として推薦された個人ま
たは団体
<入会>
第 7 条 会員の入会については、特に条件を定めない。
2 会員として入会しようとするものは、理事長が別に定め
る入会申込書により、理事長に申し込むものとする。
3 理事長は、前項の申し込みがあったときは、正当な理由
がない限り、入会を認めなければならない。
4 理事長は、第2項のものの入会を認めないときは、速や
かに、理由を付した書面を持って本人にその旨を通知し
なければならない。
<入会金及び会費>
第 8 条 会員は、総会において別に定める入会金及び会費を
納入しなければならない。
<会員の資格の喪失>
第 9 条 会員が次の各号の一つに該当する場合には、その資
格を喪失する。
(1) 退会届の提出をしたとき。
(2) 本人が死亡し、若しくは失踪宣言を受け、又
は会員である団体が消滅したとき。
(3) 除名されたとき。
(4) 継続して2年以上会費を滞納したとき。
<退会>
第 10 条 会員は、理事長が別に定める退会届を理事長に提出
して、任意に退会することができる。
<除名>
第 11 条 会員が次の各号の一つに該当する場合には、総会の
決議により、これを除名することができる。
(1) この定款に違反したとき。
(2) この法人の名誉を傷つけ、又は目的に反する
行為をしたとき。
2 前項の規定により会員を除名しようとする場合は、議決
の前に当該会員に弁明の機会を与えなければなら
ない。
第3章 役員
<種別及び定数>
第 12 条 この法人に次の役員を置く。
(1) 理事 3人以上20人以内
(2) 監事 1人以上2人以内
2 理事のうち、1人を理事長、1人以上 2 人以内を副理事
長とする。
<選任等>
第 13 条 理事・監事は、理事会において選任する。
2 理事長及び副理事長は、理事の互選とする。
3 役員のうちには、それぞれの役員について、その配偶者
若しくは三親等以内の親族が一人を超えて含まれ、また
は当該役員並びにその配偶者及び三親等以内の親族が役
員の総数3分の1を超えて含まれることになってはなら
ない。
4 法第20条各号のいずれかに該当する者は、この法人の
役員になることができない。
5 監事は、理事又はこの法人の職員を兼ねてはならない。
<職務>
第 14 条 理事長は、この法人を代表し、
その業務を総理する。
2 副理事長は、理事長を補佐し、理事長に事故があったと
き、又は理事長が欠けたときは、その職務を代行する。
3 理事は、理事会を構成し、この定款の定め及び総会又は
理事会の議決に基づき、この法人の業務を執行する。
4 監事は、次に掲げる職務をおこなう。
(1) 理事の業務執行の状況を監査すること。
(2) この法人の財産の状況を監査すること。
(3) 前2号の規定による監査の結果、この法人の
業務又は財産に関し不正の行為又は法令若
しくは定款に違反する重大な事実があるこ
とを発見した場合には、これを総会又は所轄
庁に報告すること。
(4) 前号の報告するため必要がある場合には、総
会を招集すること。
(5)理事の業務執行の状況又はこの法人の財産の
状況について、理事に意見を述べること。 <任期等>
第 15 条 役員の任期は、2年とする。但し、再任を妨げない。
2 補欠のため、又は増員により就任した役員の任期は、そ
れぞれの前任者又は現任者の任期の残存期間とする。
3 役員は、辞任又は任期満了後においても、後任者が就任
するまでは、その職務を行わなければならない。
<欠員補充>
第 16 条 理事又は監事のうち、その定数の3分の1を超える
者が欠けたときは、遅滞なくこれを補充しなければ
ならない。
<解任>
第 17 条 役員が次の各号の一つに該当する場合は、総会の決
議により、これを解任することができる。
(1) 心身の故障のため、職務の遂行に堪えられな
いと認められるとき。
(2) 職務上の義務違反その他役員としてふさわし
くない行為があったとき。
2 前項の規定により役員を解任しようとする場合は、議決
の前に当該役員に弁明の機会を与えなければならない。
65
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方法をもって表決し、又は他の A 会員を代理人として表
決を委任することができる。
3 前項の規定により表決した A 会員は、前 2 条及び次条第
1 項の適用については、総会に出席したものとみなす。
4 総会の議決について、特別な利害関係を有する A 会員は、
その議事の議決に加わることができない。
<総会の議事録>
第 28 条 総会の議事録については、次の事項を記載した議事
録を作成しなければならない。
(1) 日時及び場所
(2) A 会員総数及び出席者数(書面若しくは電磁的
方法による表決者又は表決委任者がある場合に
あっては、その数を付記すること。)
(3) 審議事項
(4) 議事の経過の概要及び議決の結果
(5) 議事録署名人の選任に関する事項
2 議事録には、議長及び総会において選任された議事録署名
人 2 人が、記名押印又は署名しなければならない。
<理事会の構成>
第 29 条 理事会は、A会員である理事および監事をもって構
成する。
<理事会の権能>
第 30 条 理事会は、この定款に別に定める事項のほか、次の
事項を議決する。
(1) 総会に付議すべき事項
(2) 総会の議決した事項の執行に関する事項
(3) その他総会の議決を要しない業務の執行に関す
る事項
<理事会の開催>
第 31 条 理事会は次に掲げる場合に開催する。
(1) 理事長が必要と認めたとき。
(2) 理事総数の2分の1以上から理事会の目的であ
る事項を記載した書面により、招集の請求があっ
たとき。
<理事会の招集>
第 32 条 理事会は、理事長が招集する。
2 理事長は、前条 2 号の規定による請求があったときは、
その日から 14 日以内に理事会を招集しなければならない。
3 理事会を招集するときは、会議の日時、場所、目的及び
審議事項を記載した書面または電磁的方法により、開催
日の少なくても 5 日前までに通知しなければならない。
<理事会の議長>
第 33 条 理事会の議長は、理事長がこれにあたる。
<理事会の議決>
第 34 条 理事会の議決事項は、第 36 条第 3 項の規定によって
あらかじめ通知した事項とする。
2 理事会の議事は、理事総数の過半数をもって決し、可否
同数のときは、議長の決するところによる。
<理事会での表決権等>
第 35 条 各理事の表決権は、平等なものとする。
2 やむを得ない理由のため、
理事会に出席できない理事は、
あらかじめ通知された事項にいて書面または電磁的方法
をもって表決することができる。
3 前項の規定により表決した理事は、前条及び次条第 1 項
の適用については、理事会に出席したものとみなす。
4 理事会の議決について、
特別の利害関係を有する理事は、
その議事の議決に加わることができない。
<理事会の議事録>
第 36 条 理事会の議事については、次の事項を記載した議事
録を作成しなければならない。
(1) 日時及び場所
(2) 理事総数、出席者数及び出席者名(書面表決
者にあっては、その旨を付記すること。)
(3) 審議事項
(4) 議事の経過の概要及び議決の結果
<報酬等>
第 18 条 役員は、その総数の3分の1以下の範囲内で報酬を
受けることができる。
2 役員には、その職務を執行するために要した費用を弁償
することができる。
3 前項に関し必要な事項は、総会の議決を経て、理事長が
別に定める。
第4章 会議
<種別>
第 19 条 この法人の会議は、総会、理事会及び世話人会の3
種とする。
2 総会は、通常総会及び臨時総会とする。
<総会の構成>
第 20 条 総会は、A 会員をもって構成する。
<総会の権能>
第 21 条 総会は、以下の事項について議決する。
(1)定款の変更
(2)解散及び合併
(3)会員の除名
(4)事業計画及び予算並びにその変更
(5)事業報告及び決算
(6)監事の解任
(7)役員の職務及び報酬
(8)入会金及び会費の額
(9)資産の管理の方法
(10)借入金(その事業年度内の収入をもって償還
する短期借入金を除く。第 51 条において同じ)
その他新たな義務の負担及び権利の放棄
(11)解散における残余財産の帰属先
(12)事務局の組織及び運営
(13)その他運営に関する事項
<総会の開催>
第 22 条 通常総会は、毎年1回開催する。
2 臨時総会は、次に掲げる場合に開催する。
(1) 理事会が必要と認め、招集の請求をしたとき。
(2)A 会員総数の5分の1以上から会議の目的を記
載した書面により、招集の請求があったとき。
(3)監事が第 14 条第 4 項第 4 号の規定に基づいて、
招集すること。
<総会の招集>
第 23 条 総会は、前条第 2 項第 3 号を除いて、理事長が招集
する。
2 理事長は、前条第 2 項第 1 号及び第 2 号の規定による請
求があったときは、その日から30日以内に臨時総会を
招集しなければならない。
3 総会を招集するときは、会議の日時、場所、目的及び審
議事項を記載した書面または電磁的方法により、開催日
の少なくとも5日前までには
通知しなければならない。
<総会の議長>
第 24 条 総会の議長は、理事長が務める。 <総会の定足数>
第 25 条 総会は A 会員総数の2分の1以上の出席がなければ
開催することができない。
<総会の議決>
第 26 条 総会における議決事項は、第 23 条第 3 項の規定によ
ってあらかじめ通知した事項とする。
2 総会の議事は、この定款に規定するもののほか、出席し
た A 会員の過半数をもって決し、可否同数のときは、
議長の決するところによる。
<総会での表決権等>
第 27 条 各 A 会員の表決権は、平等なものとする。
2 やむを得ない理由により総会に出席できない A 会員は、
あらかじめ通知された事項について書面若しくは電磁的
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(5) 議事録署名人の選任に関する事項
2 議事録には、議長及びその会議において選任された議事
録署名人 2 名が記名押印又は署名しなければならない。
<世話人会の目的>
第 37 条 世話人会は本学会の目的に沿った範囲内で目標を定
め、本会の運営に寄与する。
<世話人会の構成>
第 38 条 世話人会は、理事会の附議により総会で審議のうえ
で設立する。
(1) 世話人会は、A 会員である世話人でもって構成
する。
(2) 世話人会は、互選により代表者を選出し、理
事会にて承認を得る。
(3) 世話人会の運営は、世話人会から提案し、理
事会で審議し、総会で承認された世話人規約に従
って運営する。
<世話人会の権能>
第 39 条 世話人会は、この定款に別に定める事項のほか、次
の事項を審議する。
(1) 理事長の諮問に応じて、理事会に付議すべき
事項を審議し、理事長に助言する。
(2)世話人会の運営に関する規定の作成
(3)その他議決を要しない業務の執行に関する事項
(4)各世話人会は、その活動内容を総会に報告する。
(5)世話人会は代表世話人を含む若干名を理事とし
て理事会に推薦できる。
第5章 資産
<構成>
第 40 条 この法人の資産は、次の各号に掲げるものをもって構
成する。
(1) 設立当初の財産目録に記載された資産
(2) 入会金及び会費
(3) 寄付金等
(4) 財産から生じる収入
(5) 事業に伴う収入
(6) その他の収入
<区分>
第 41 条 この法人の資産は、特定非営利活動に係る事業に関す
る資産の1種とする。
<管理>
第 42 条 この法人の資産は、理事長が管理し、その方法は、総
会の議決を経て、理事長が別に定める。 第6章 会計
<会計の原則>
第 43 条 この法人の会計は、法第 27 条各号に掲げる原則に従
って行わなければならない。
<会計の区分>
第 44 条 この法人の会計は、特定非営利活動に係る事業会計の
1種とする。
<事業年度>
第 45 条 この法人の事業年度は、毎年4月 1 日に始まり、翌年
3月31日に終わる。
<事業計画及び予算>
第 46 条 この法人の事業計画及びそれに伴う予算は、毎事業年
度ごとに理事長が作成し、総会の議決を経なければ
ならない。
<暫定予算>
第 47 条 前条の規定にかかわらず、やむを得ない理由により予
算が成立しないときは、理事長は、理事会の議決を
経て、予算成立の日まで前事業年度の予算に準じ収
入支出することができる。
2 前項の収入支出は、新たに成立した予算の収入支出とみな
す。
<予備費>
第 48 条 予算超過又は予算外の支出に充てるため、予算中に予
備費を設けることができる。
2 予備費を使用するときは、理事会の議決を経なければなら
ない。
<予算の追加及び更生>
第 49 条 予算成立後にやむを得ない事由が生じたときは、総会
の議決を経て、既定予算の追加又は更生をすることが
できる。
<事業報告及び決算>
第 50 条 この法人の事業報告書、財産目録、貸借対照表及び活
動 計 画 書 に 関 す る 書 類 は 、 毎 事 業 年 度 終 了 後 、 速やかに、理事長が作成し、監事の監査を受け、総
会の議決を経なければならない。
2 決算上余剰金を生じたときは、次事業年度に繰り越すもの
とする。
<臨機の措置>
第 51 条 予算をもって定めるもののほか、借入金の借入れその
他新たな義務の負担をし、又は権利の放棄をしようと
するときは、総会の議決を経なければならない。
第7章 定款の変更、解散及び合併
<定款の変更>
第 52 条 この法人が定款を変更しようとするときは、総会に出
席した A会員の4分の3以上の多数による議決を経、 かつ法第 25 条第 3 項に規定する事項については、所
轄庁の認証を得なければならない。
2 この法人が定款を変更(前条の規定により所轄庁の認証を
得なければならない事項を除く。)したときは、所轄庁に届
け出なければならない。
<解散>
第 53 条 》 この法人は、次に掲げる事由により解散する。
(1) 総会の決議
(2) 目的とする特定非営利活動に係る事業の成功の
不能
(3) A 会員の欠亡
(4) 合併
(5) 破産手続開始の決定
(6) 所轄庁による設立の認証の取消し
2 前項第 1 号の事由によりこの法人が解散するときは、A
会員総数の4分の3以上の承諾を得なければならない。
3 第 1 項第 2 号の事由により解散するときは、所轄庁の認
定を得なければならない。<残余財産の帰属>
第 54 条 この法人が解散(合併又は破産手続開始の決定によ
る解散を除く。)したとき残存する財産は、法第 11
条第 3 項に掲げる者のうち、総会において議決した
者に譲渡するものとする。
<合併>
第 55 条 この法人が合併しようとするときは、総会において
A 会員総数の4分の3以上の議決を経、所轄庁の認証
を得なければならない。
第8章 公告の方法
<公告の方法>
第 56 条 この法人の公告は、この法人のホームページに掲示
すると共に、官報に掲載して行う。
第9章 事務局
<事務局の設置>
第 57 条 この法人に、この法人の事務を処理するため、事務
局を設置する。
2 事務局には、事務局長及び必要な職員を置く。
<職員の任免>
第 58 条 事務局長及び職員の任免は、理事長が行う。
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<組織及び運営>
第 59 条 事務局の組織及び運営に関し必要な事項は、総会の
議決を経て、理事長が別に定める。
定にかかわらず、この法人成立の日から平成26年6月
30日までとする。
4 この法人の設立当初の事業年度は、第 50 条の規定にか
かわらず、この法人成立の日から平成25年3月31日
までする。
5 この法人の設立当初の事業計画及び収支予算は、第 48
条の規定にかかわらず、設立総会の定めるところによる。
6 この法人の設立当初の入会金及び会費は、第 8 条の規定
にかかわらず、次に掲げる額とする。
(1)入会金 A 会員(個人・団体) 0 円
B 会員(個人・団体) 0 円
第 10 章 雑則
<細則>
第 60 条 この定款の施行について必要な細則は、理事会の議
決を経て、理事長がこれを定める。
<附則>
1 この定款は、この法人の成立の日から施行する。
2 この法人の役員は、次の通りとする。
理事長 尾﨑 眞
副理事長 上農 喜朗
理 事 倉田 二郎
理 事
野村 岳志
理 事 武田 吉正
理 事 中島 芳樹
理 事 藤田 智
理 事
森田 耕司
理 事 水本 一弘
理 事 小澤 章子
理 事 松島 久雄
理 事
加藤 孝澄
理 事 德嶺 譲芳
理 事 安宅 一晃
理 事 今井 寛
理 事 駒澤 伸泰
監 事 五十嵐 寛
監 事 中川 雅史
(2)年会費 A 会員 個人 8,000 円
団体 1口 100,000 円
(1口以上) B 会員 個人 5,000 円
団体 1口 50,000 円
(1口以上)
特別会員・名誉会員 0 円
3 この法人の設立当初の役員の任期は第 15 条第 1 項の規
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特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 役員
理事長: 尾﨑 眞
東京女子医科大学
副理事長: 上農 喜朗
紀南病院
理事:
倉田 二郎
東京医科歯科大学
小澤 章子
静岡医療センター '$0 世話人会総務 野村 岳志
湘南鎌倉総合病院 水本 一弘
和歌山県立医科大学 '$0 世話人会代表
加藤 孝澄
浜松医科大学
森田 耕司
浜松医科大学
+36 世話人会代表
中島 芳樹
静岡赤十字病院
+36 世話人会総務
松島 久雄
獨協医科大学
&9& 世話人会代表
徳嶺譲芳千葉メディカルセンター
安宅 一晃 奈良県立医科大学 6(' 世話人会代表 今井 寛 三重大学医学部附属病院 0(7 世話人会総務
駒澤 伸泰 大阪医科大学 6(' 世話人会総務
中川 雅史
紀南病院
0(7 世話人会代表
五十嵐 寛
浜松医科大学
'$0 世話人会副代表+36 世話人会総務
二階哲朗 島根大学医学部
鈴木 昭広(新)旭川医科大学
監事: 武田 吉正岡山大学
藤田 智
旭川医科大学
DAM 世話人会
代表:
水本 一弘
副代表:
五十嵐 寛
総務:
小澤 章子
世話人:
中川 雅史、藤田
野村 岳志、越崎
望月 利昭、羽場
HPS 世話人会
代表:
森田 耕司
総務:
中島 芳樹
五十嵐 寛
世話人:
大城 匡勝、尾﨑
中川 雅史、藤本
萬家 俊博
和歌山県立医科大学
浜松医科大学
静岡医療センター
智、松島 久雄、倉田 二郎、木山 秀哉、加藤 孝澄、佐藤 光晴、上農 喜朗、
雅行、楠 真二、長谷 敦子、木村 丘、島田 二郎、瀬尾 憲司、駒澤 伸泰、
政法
浜松医科大学
浜松医科大学
浜松医科大学
眞、上農 喜朗、越崎 雅行、小竹 良文、下出 典子、鈴木 昭広、瀬戸 倫義、武田 吉正、
一弘、水本 一弘、菊池 秀夫、小林 求、野村 岳志、宮田 裕史、松島 久雄、二階 哲朗、
CVC 世話人会
代表:
松島 久雄
獨協医科大学救急医学講座
総務:
湯浅 晴之
近畿大学医学部堺病院麻酔科
アドバイザー 上農 喜朗 紀南病院麻酔科
世話人:
五十嵐 寛、垣花 泰之、加藤 孝澄、中川 雅史、笹野 寛、柴田 純平、深田 智子、福井 秀公、徳嶺 譲芳、武田 吉正、
野村 岳志、下出 典子 、安田 智嗣、竹田 健太、森本 康裕、清川 哲志、豊田 浩作、古谷 謙太、大網 毅彦
MET 世話人会
代表:
中川 雅史
紀南病院麻酔科
総務:
今井 寛
三重大学医学部附属病院 救命救急センター
世話人:
藤谷 茂樹、児玉 貴光、川本 英嗣、安宅 一晃、松島 久雄
SED 世話人会
代表:
安宅
総務:
駒澤
世話人:
上農
羽場
一晃 伸泰 喜朗、中川
政法、藤原
奈良県立医科大学医療安全推進室
大阪医科大学麻酔科学教室
雅史、杉岡 伸悟、讃岐 拓郎、植木 隆介、山本 憲康、五十嵐 寛、松島 久雄、上嶋 浩順
俊介、二階 哲朗、瀬尾 憲司
団体会員
日本光電工業株式会社、 GE ヘルスケア・ジャパン 株式会社、ドレーゲル・メディカル・ジャパン株式会社、
アイ・エム・アイ株式会社 、スミスメディカルジャパン株式会社 、レールダル メディカル ジャパン株式会社
アッヴィ合同会社、株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン、日本ライトサービス株式会社
株 式 会 社 イ ン タ ー メ ド ジ ャ パ ン 、 丸 石 製 薬 株 式 会 社 、 コ ヴ ィ デ ィ エ ン ジ ャ パ ン 株 式 会 社
H O Y A 株 式 会 社 、 泉 工 医 科 工 業 株 式 会 社 、 テ ル モ 株 式 会 社
日本メディカルネクスト株式会社、MSD 株式会社、大研医器株式会社、ベラソンメディカル株式会社
カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社、株式会社東機貿、ニプロ株式会社
事務局
株式会社コンパス内 NPO 法人日本医学シミュレーション学会 事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目 3-11 NCK ビル5F
電話:03-5840-6131 FAX:03-5840-6130
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