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中間市行政経営プラン(PDF:341KB)

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中間市行政経営プラン(PDF:341KB)
中間市行政経営プラン
平成26年6月
中
間
市
目
1
次
プラン策定の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(1)これまでの行財政改革取組みの成果
(2)現状及び今後の課題
2
プラン策定の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
(1)プラン策定の必要性
(2)プラン策定の基本的な考え方
(3)推進期間
(4)推進体制
3
プランの体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
(1)基本方針
(2)推進事項
4
推進事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
5
取組項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
(1)財政基盤の確立
(2)地域経済の活性化
(3)人材育成及び職員の資質向上
(4)協働のまちづくりの推進
(5)組織・機構の簡素化及び効率化
(6)行政経営の健全化
(7)行政サービスの最適化
(8)教育環境の適正化
1
プラン策定の背景
(1)これまでの行財政改革の取組みの成果
本 市 は 、 昭 和 61 年 に 策 定 し た 行 政 改 革 大 綱 に 基 づ く 行 政 改 革 に は
じ ま り 、こ れ ま で 3 次 に わ た っ て 行 政 改 革 大 綱 を 策 定 し 、積 極 的 に 行
財政改革に取り組んできました。
特 に 、平 成 17 年 度 か ら 24 年 度 ま で の 行 革 推 進 期 間 に お い て は 、こ
れまでに経験したことのない少子高齢化をはじめ地方分権や情報通
信 技 術 の 進 展 、長 引 く 景 気 低 迷 な ど 、地 方 自 治 体 を め ぐ る 新 た な 環 境
に 対 応 す る た め 、自 立 し た 持 続 可 能 な 行 財 政 基 盤 の 確 立 に 向 け 、さ ま
ざ ま な 歳 入 増 加 ・ 歳 出 抑 制 策 に 取 り 組 ん だ 結 果 、 平 成 17 年 度 か ら 24
年 度 ま で の 8 年 間 で 51 億 8,642 万 円 の 取 組 効 果 額 と な り 、 当 初 の 見
込みを大きく上回る成果を挙げました。
【取組の主な成果】
①
市税徴収率の向上
平 成 16 年 度 に お け る 本 市 の 市 税 徴 収 率 は 81% で あ り 、 当 時 の 県
内 平 均 徴 収 率 ( 約 89% ) を 大 き く 下 回 っ て い た こ と か ら 、 徴 収 率
90% を 超 え る こ と を 目 標 に 徴 収 体 制 の 強 化 に 積 極 的 に 取 り 組 ん だ
結 果 、24 年 度 は 92% を 、25 年 度 は 93% を 超 え る 徴 収 率 を あ げ て い
ます。
②
職員定員管理
平 成 17 年 4 月 1 日 に 527 名 で あ っ た 職 員 数 を 、5 年 間 で 447 名 以
下 の 水 準 と す る こ と を 目 標 に 取 り 組 ん だ 結 果 、 平 成 22 年 4 月 1 日
時 点 の 職 員 数 は 441 名 と な り 、 目 標 で あ っ た 職 員 数 の 80 名 削 減 を
達 成 し ま し た 。( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 440 名 )
な お 、平 成 17 年 度 か ら 21 年 度 に お け る 職 員 数 の 削 減 や 給 料 水 準
の 引 下 げ 等 に 伴 う 人 件 費 削 減 額 は 、 累 計 で 約 22 億 円 と な っ て い ま
す。
③
協働の地域づくりの推進
「 自 分 た ち の ま ち は 自 分 た ち で つ く る 」と い う 考 え の も と 、地 域
の 判 断 と 責 任 に よ っ て 事 業 展 開 が で き る シ ス テ ム を 構 築 し 、分 権 型
社会の実現のため、地域コミュニティの再編及び活性化を目指し、
小 学 校 区 を 単 位 と し た「 校 区 ま ち づ く り 協 議 会 」の 設 立 に 向 け 関 係
団体との協議や研修会等に取り組んできました。
- 1 -
そ の 結 果 、平 成 25 年 11 月 に 、モ デ ル 校 区 と し て「 中 間 西 校 区 ま
ち づ く り 協 議 会 」が 発 足 さ れ ま し た 。次 校 区 の「 中 間 校 区 」で の 取
り 組 み も ス タ ー ト し て い る こ と か ら 、今 後 も で き る だ け 早 期 に 全 校
区でまちづくり協議会が設置・運営開始されることを目指します。
④
公の施設への指定管理者制度の導入
直営により管理運営している公の施設に指定管理者制度を導入
することにより、サービスの質を低下させることなく、8 年間で累
計約 1 億円の経費削減を達成しました。
(8 年間で指定管理者制度を導入した公の施設)
・中間市市民会館
・中間市民図書館
・体育施設 8 施設
・中間市生涯学習センター
・さくらの里農産物直売所
・太陽の広場
・ 松 ヶ 岡 デ イ サ ー ビ ス セ ン タ ー ( 平 成 26 年 度 に 民 間 譲 渡 )
⑤
事務事業の見直し(民間委託)
従 来 、行 政 が 担 っ て き た 公 共 サ ー ビ ス の う ち 、民 間 の ノ ウ ハ ウ を
有 効 に 活 用 す る こ と が 可 能 で あ る サ ー ビ ス に つ い て は 、積 極 的 に 民
間 活 力 を 導 入 す る こ と に よ り 、サ ー ビ ス の 質 の 向 上 と 経 費 の 削 減 の
両 立 を 目 指 し た 結 果 、 8 年 間 で 累 計 約 1 億 4,900 万 円 の 経 費 削 減 を
達成しました。
(8 年間で民間委託を導入した事務事業)
・小学校給食調理等業務
・小中学校夜間機械警備
・浄水場運転業務
・児童センター内親子広場リンク運営業務
・中間北小学校学童保育所運営業務
- 2 -
(2)現状及び今後の課題
①
人口
本 市 は 、か つ て は 産 炭 地 と し て 近 代 化 を 支 え 栄 え て き た 後 、エ ネ
ル ギ ー 革 命 に よ り 、炭 鉱 の 経 営 不 振 に よ る 市 税 等 の 滞 納 が 激 増 し た
こ と に よ り 、昭 和 37 年 に は 財 政 再 建 準 用 団 体 の 指 定 を 受 け 、ま た 、
昭 和 34 年 に は 46,000 人 を 数 え た 人 口 は 、34,000 人 ま で 激 減 し ま し
た が 、 昭 和 40 年 以 降 は 、 北 九 州 市 の ベ ッ ド タ ウ ン と し て 人 口 が 流
入 し 、 昭 和 60 年 に は 人 口 が 5 万 人 を 超 え ま し た 。
し か し な が ら 、全 国 的 に 少 子 高 齢 化 が 進 み 人 口 減 少 社 会 が 到 来 し
て い る 中 、本 市 に お い て も 、少 子 高 齢・人 口 減 少 社 会 の 到 来 は 例 外
で は な く 、平 成 22 年 国 勢 調 査 で は 44,210 人 と 減 少 傾 向 に あ り ま す 。
さ ら に 、今 後 の 将 来 推 計 人 口 を み る と 、平 成 32 年 に は 4 万 人 を 、
平 成 52 年 に は 3 万 人 を 下 回 り 、 65 歳 以 上 の 人 口 構 成 比 が 40.1%に
ま で 増 加 す る 見 込 み で あ る こ と か ら 、人 口 減 少 及 び 少 子 高 齢 化 に 伴
う社会構造の変化に対応できるようなまちづくりが求められます。
本市の 5 年毎の将来推計人口(下段は構成比)
年
2010
2015
2020
2025
2030
2035
2040
区分
(H22)
(H27)
(H32)
(H37)
(H42)
(H47)
(H52)
総計
44,210
41,676
39,172
36,486
33,704
30,931
28,249
5,124
4,640
4,162
3,653
3,230
2,928
2,675
歳
(11.6%)
(11.1%)
(10.6%)
(10.0%)
(9.6%)
(9.5%)
(9.5%)
15∼ 64
25,952
22,569
20,161
18,633
17,403
16,019
14,253
歳
(58.7%)
(54.2%)
(51.5%)
(51.1%)
(51.6%)
(51.8%)
(50.4%)
65 歳
13,134
14,467
14,849
14,200
13,071
11,984
11,321
以上
(29.7%)
(34.7%)
(37.9%)
(38.9%)
(38.8%)
(38.7%)
(40.1%)
0∼ 14
資 料 : 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 『 日 本 の 市 区 町 村 別 将 来 推 計 人 口 』( 平 成 2 5 年 3 月 推 計 )
②
財政状況
我 が 国 の 地 方 行 財 政 を 取 り 巻 く 状 況 は 、米 国 の 金 融 危 機 や 東 日 本
大 震 災 に よ る 景 気 悪 化 か ら は 持 ち 直 し つ つ あ る も の の 、地 方 税 収 は
十 分 な 水 準 に は 回 復 し て お ら ず 、ま た 、経 済 危 機 対 応 と し て 創 設 さ
れ た 地 方 財 政 計 画 の 歳 出 特 別 枠 が 縮 減 さ れ る な ど 、依 然 と し て 厳 し
い状況が続いています。
そ う し た 中 、中 間 市 行 財 政 集 中 改 革 プ ラ ン に 基 づ く 行 財 政 改 革 に
積 極 的 に 取 り 組 み 、 減 少 を 続 け て い た 基 金 残 高 が 平 成 21 年 度 か ら
- 3 -
増 額 に 転 じ 、地 方 債 残 高 に お い て は 、投 資 的 経 費 の 抑 制 に よ り 大 き
く減少しており、財政状況は徐々に改善されてきています。
し か し な が ら 、国 に お い て は 、中 期 財 政 計 画 に 基 づ き 基 礎 的 財 政
収 支 の 黒 字 化 を 目 指 し て い る こ と を 踏 ま え 、本 市 と し て も 、市 税 を
中 心 と し た 歳 入 の 増 加 が 見 込 め な い 中 で 、歳 出 に つ い て は 、年 々 多
様 化 す る 市 民 ニ ー ズ 、高 齢 化 に 伴 う 社 会 保 障 費 の 増 加 等 に 対 応 し な
け れ ば な ら ず 、今 後 も 行 財 政 改 革 に 継 続 的 に 取 り 組 み 、よ り 強 固 な
財政基盤を築かなければなりません。
ア
歳入
平 成 20 年 度 か ら 平 成 24 年 度 ま で の 普 通 会 計 の 歳 入 の 推 移 を 見
て み る と 、 160 億 円 の 前 半 か ら 、 170 億 円 の 前 半 を 推 移 し て い ま
す 。た だ し こ れ は 、事 業 実 施 に 伴 う 国・ 県 支 出 金 、市 債 や 地 方 交
付 税 等 の 依 存 財 源 の 増 減 が 主 な 要 因 で あ り 、市 の 歳 入 の 根 幹 を な
す市税については、減少傾向にあります。
本 市 の 市 税 収 入 は 、市 内 に 大 き な 事 業 所 が 少 な く 法 人 市 民 税 に
依 存 す る 割 合 が 小 さ い こ と か ら 、景 気 等 の 影 響 に よ り 単 年 度 の 市
税 が 大 き く 増 減 す る こ と は あ り ま せ ん が 、個 人 市 民 税 の 割 合 が 高
い こ と か ら 、今 後 は 市 の 人 口 減 少 、高 齢 化 に よ る 生 産 人 口 の 減 少
等 か ら 市 税 は 引 き 続 き 減 少 し て い く こ と が 予 想 さ れ 、大 き な 懸 案
材料となっています。
財源別歳入の推移
20,000
18,000
17,443
16,835
16,862
12,312
11,617
11,559
1,129
1,098
1,121
1,323
4,440
4,220
4,033
4,097
3,980
H20
H21
H22
その他自主財源
H23
依存財源
H24
合計
16,372
16,721
10,873
11,372
1,059
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
市税
- 4 -
イ
歳出
平 成 20 年 度 か ら 平 成 24 年 度 ま で の 普 通 会 計 の 歳 出 の 推 移 を 見
て み る と 、 160 億 円 の 前 半 か ら 、 170 億 円 の 前 半 を 推 移 し て い ま
す。
性 質 別 の 内 訳 を み て み る と 、人 件 費・扶 助 費・公 債 費 か ら な る 、
「 義 務 的 経 費 」 が 年 々 増 加 し て お り 、 平 成 24 年 度 決 算 で は 歳 出
全 体 の 62.5% を 占 め て い ま す 。さ ら に 義 務 的 経 費 の 内 訳 を み る と 、
人 件 費 に つ い て は 、中 間 市 行 財 政 集 中 改 革 プ ラ ン に 基 づ く 定 員 管
理 に よ り 減 少 傾 向 、公 債 費 に つ い て は 、投 資 的 経 費 の 抑 制 に よ り
横 ば い 状 況 で 今 後 減 少 す る 見 込 み と な っ て い ま す が 、扶 助 費 に お
い て は 、高 齢 化 や 経 済 状 況 の 悪 化 に 伴 い 増 加 を 続 け て お り 、今 後
も増加することが見込まれます。
さ ら に 今 後 は 、高 齢 化 に 伴 う 介 護 保 険 事 業 や 後 期 高 齢 者 医 療 特
別 会 計 へ の 繰 出 金 、下 水 道 整 備 の 推 進 に よ る 公 共 下 水 道 事 業 特 別
会 計 へ の 繰 出 金 、公 共 施 設 の 老 朽 化 に 伴 う 投 資 的 経 費 、維 持 補 修
費 の 増 加 が 見 込 ま れ る こ と か ら 、重 点 分 野 を 明 確 に し 、効 率 的 な
予算執行に努める必要があります。
義務的経費の推移
11,000
10,000
9,000
9,728
9,818
4,330
4,603
10,072
10,370
10,406
5,285
5,409
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
3,200
5,050
2,996
2,924
2,809
2,811
2,000
1,000
2,219
2,198
2,186
2,161
2,213
0
H20
H21
人件費
ウ
H22
扶助費
H23
公債費
H24
合計
財政指標
地方公共団体の財政状況を把握するための主な財政指標の推
移 を み て み る と 、ど の 指 標 に お い て も 、改 善 傾 向 に あ る も の の 他
団 体 と 比 較 し て 高 い 数 値 を 示 し て お り 、財 政 状 況 の 硬 直 化 が 顕 著
であることを示しています。
- 5 -
(財政指標の推移)
(単位:%)
H20
H21
H22
H23
H24
経常収支比率
97.9
97.1
95.4
96.3
93.9(21)
将来負担比率
135.7
143.9
143.9
125.7
110.1(26)
14.3
15.8
15.9
15.5
15.2(15)
実質公債費比率
H24 の 括 弧 内 の 数 値 は 、 県 内 26 市 ( 政 令 市 を 除 く ) 中 の 順 位
※ 経 常 収 支 比 率:毎 年 度 経 常 的 に 収 入 さ れ る 一 般 財 源 の う ち 、毎 年
度経常的に支出される経費に充当されたものが占める割合
※ 将 来 負 担 比 率:当 該 地 方 公 共 団 体 の 一 般 会 計 等 が 将 来 負 担 す べ き
実質的な負債の標準財政規模に対する比率
※ 実 質 公 債 費 比 率:一 般 会 計 等 が 負 担 す る 元 利 償 還 金 及 び 準 元 利 償
還金の標準財政規模に対する比率の過去 3 年間の平均値
エ
積立基金残高
平 成 13 年 度( 約 47 億 円 )を ピ ー ク に 平 成 20 年 度( 約 30 億 円 )
ま で 減 少 を 続 け て い た 本 市 の 積 立 基 金 残 高 で す が 、行 財 政 改 革 へ
の 積 極 的 な 取 組 み か ら 、平 成 21 年 度 か ら 平 成 24 年 度 ま で 4 年 連
続 で 増 加 し 、平 成 24 年 度 末 の 基 金 残 高 は 約 34 億 円 と な っ て い ま
す。
積立基金残高の推移
3,600
3,400
3,200
3,000
2,800
2,600
2,400
2,200
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
3,003
3,159
3,005
3,278
1,300
1,385
3,469
1,540
1,109
1,185
206
207
208
209
210
1,688
1,613
1,651
1,684
1,719
H20
H21
その他積立基金
H22
減債基金
- 6 -
H23
財政調整基金
H24
合計
オ
地方債残高
ま た 、地 方 債 残 高 に つ い て は 、中 間 市 行 財 政 集 中 改 革 プ ラ ン に
基 づ き 、 投 資 的 経 費 の 抑 制 を 積 極 的 に 図 っ た 結 果 、 平 成 16 年 度
の 約 196 億 円 を ピ ー ク に 8 年 連 続 で 減 少 し て お り 、 平 成 24 年 度
末 の 地 方 債 残 高 は 約 160 億 円 と な っ て い ま す 。
地方債残高の推移
20,000
18,596
18,136
18,000
17,824
17,096
16,075
16,000
14,000
12,000
14,691
13,821
12,858
11,738
10,313
3,905
4,315
4,966
5,358
5,762
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
H20
③
H21
臨時財政対策債
H22
H23
その他地方債
H24
合計
今 後 の 財 政 見 通 し ( 平 成 25 年 度 ∼ 平 成 29 年 度 )
平 成 25 年 度 普 通 会 計 の 決 算 見 込 み 額 を ベ ー ス に 今 後 の 財 政 状 況
を推計しています。
歳 入 で は 、市 の 歳 入 の 根 幹 と な る 市 税 収 入 に つ い て は 、市 の 人 口
減 少 、高 齢 化 に よ る 生 産 人 口 の 減 少 、国 の 経 済 状 況 の 急 速 な 好 転 が
見 込 め な い こ と か ら 、減 少 傾 向 に あ る と 推 計 し て い ま す 。一 方 、市
の 歳 入 の も う 一 つ の 柱 で あ る 地 方 交 付 税 に つ い て は 、国 の 動 向 が 先
行き不透明であることから、横ばい傾向と推測しています。
歳 出 で は 、市 の 財 政 状 況 の 硬 直 化 の 大 き な 要 因 で あ る 、義 務 的 経
費 は 、人 件 費 に つ い て は 、既 に 定 員 管 理 の 適 正 化 を 実 施 し て い る こ
と か ら 、横 ば い 傾 向 、公 債 費 に つ い て は 、投 資 的 経 費 の 抑 制 を 実 施
し て き た こ と か ら 減 少 傾 向 と 見 込 ん で い ま す 。一 方 、扶 助 費 に つ い
ては、高齢化に伴い今後増加していくものと見込まれることから、
義務的経費全体においては横ばい傾向にあると推計しています。
- 7 -
し か し 、高 齢 化 に 伴 う 医 療 費 の 増 加 に よ り 、国 保 ・介 護 ・後 期 高
齢 者 の 各 特 別 会 計 へ の 繰 出 金 、下 水 道 整 備 の 推 進 に よ る 公 共 下 水 道
事業特別会計への繰出金は増加していくものと見込まれます。
併 せ て 、公 共 施 設 の 老 朽 化 に 伴 い 、こ れ ま で 抑 制 を 続 け て き た 投
資的経費が増加することが見込まれます。
こ の よ う に 、歳 入 面 は 減 少 傾 向 に あ る 一 方 で 、歳 出 面 は 増 加 を 招
く 要 素 を 多 く 抱 え て お り 、今 後 は 、基 金 の 取 り 崩 し に よ る 積 立 基 金
の 減 少 を 招 く 恐 れ が あ る こ と か ら 、継 続 的 に 行 財 政 改 革 に 取 り 組 み 、
より強固な財政基盤を築く必要があります。
今 後 の財 政 状 況 の見 通 し(概 要 )
(単 位 :百 万 円 )
区 分
H25
H26
H27
H28
H29
4,000
3,970
3,950
3,930
3,900
0
41
271
336
578
966
1,046
868
871
871
地方交付税
5,472
5,443
5,443
5,443
5,443
地方債
1,067
1,378
1,300
1,200
1,200
その他 依 存 財 源
5,386
5,433
5,413
5,543
5,543
歳入合計
16,891
17,311
17,245
17,323
17,535
人件費
2,800
2,900
2,900
2,900
2,900
扶助費
5,400
5,500
5,600
5,700
5,800
公債費
2,200
2,095
2,009
1,952
1,964
10,400
10,495
10,509
10,552
10,664
950
1,300
1,200
1,100
1,100
繰出金
2,300
2,350
2,450
2,550
2,650
積立金
136
31
31
31
31
その他
2,853
3,055
2,975
3,010
3,010
16,639
17,231
17,165
17,243
17,455
積立金残高
3,605
3,595
3,355
3,050
2,503
地方債残高
15,142
14,612
14,085
13,510
12,917
市税
基金繰入金
その他 自 主 財 源
義務的経費計
投資的経費
歳出合計
- 8 -
2
プラン策定の基本方針
(1)プラン策定の必要性
地 方 を 取 り 巻 く 環 境 は 、少 子 高 齢・人 口 減 少 社 会 、地 球 温 暖 化 等 の
環 境 問 題 、情 報 通 信 技 術 の 発 達 な ど に 伴 う 人 々 の 価 値 観 や ラ イ フ ス タ
イ ル の 多 様 化 な ど に よ り 大 き く 変 化 し て い ま す 。一 方 で 、国 と 地 方 の
関 係 は 、国 の 出 先 機 関 と い う 関 係 か ら 協 力・対 等 関 係 へ 転 換 す る 中 で 、
国が持つ権限を地方へ移譲する動きが進展しています。
そ う し た 中 で も 、新 た な 行 政 課 題 や 多 様 化 す る 市 民 ニ ー ズ に 対 し 適
切 か つ 柔 軟 に 対 応 す る こ と が 自 治 体 に は 求 め ら れ て お り 、職 員 の 意 識
改 革 や 人 材 育 成 、窓 口 業 務 の 見 直 し 等 、行 政 サ ー ビ ス の 向 上 に 継 続 し
て取り組む必要があります。
(2)プランの基本方針
そ こ で 、本 市 が こ れ ま で 以 上 に 自 律 的 な 行 政 運 営 を 遂 行 す る た め に 、
従来の歳出抑制を中心とした行政改革に代わる新たなプランを策定
することとします。
平 成 24 年 7 月 に 設 置 し た 「 中 間 市 行 政 経 営 改 革 有 識 者 会 議 」 か ら
出 さ れ た 答 申 を 踏 ま え 、組 織 マ ネ ジ メ ン ト の 充 実・強 化 や 公 共 サ ー ビ
ス の 新 た な 担 い 手 の 創 出 、協 働 の ま ち づ く り の 推 進 、本 市 教 育 行 政 の
基本的なあり方、地域連携など、中長期的な視点から「選択と集中」
による戦略的な行政経営を推進することに主眼を置いた計画としま
す。
(3)推進期間
本 プ ラ ン の 推 進 期 間 は 、平 成 26 年 度 か ら 30 年 度 ま で の 5 年 間 と し
ます。
(4)推進体制
市 長 が 強 い リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 で き る よ う 、ま た 、各 部 の 長 が 自
律的に計画を推進できるよう、庁内分権型の体制で取り組みます。
ま た 、行 政 経 営 プ ラ ン を 着 実 に 推 進 す る た め の 庁 内 組 織 と し て 、市
長 を 本 部 長 と す る「 行 政 改 革 推 進 本 部 」に お い て 、計 画 の 実 践 と 進 捗
状 況 の 確 認 を 行 い な が ら 、計 画 策 定 後 も 、社 会 環 境 の 変 化 に 応 じ 現 状
に 則 し た 形 で 実 施 内 容 を 適 宜 見 直 し な が ら 、そ の 都 度 計 画 を 修 正 し て
実施します。
- 9 -
3
プランの体系
(1)持続可能な行財政基盤の確立
本 市 の 財 政 状 況 は 、今 後 も 未 だ 先 行 き 不 透 明 で あ る こ と か ら 、自 立
し た 行 財 政 運 営 を 可 能 と す る た め の 財 源 の 確 保 に 向 け 、市 税 の 現 年 度
課 税 に 対 す る 収 納 率 の 一 層 の 向 上 を 図 る と と も に 、適 正 な 債 権 管 理 に
取り組み、自主財源の積極的な確保に取り組みます。
さらに、常に行政サービスの提供に係るコスト意識をもつことによ
り、積極的な歳出の抑制に努めます。
(2)市民の市政への主体的な参画の推進
市民の市政への参画意欲が高まる環境づくりを一層推進するため、
広報・広聴活動の充実、積極的な情報公開に努めます。
ま た 、ま ち づ く り の 主 役 で あ る 市 民 が 主 体 的 に 活 動 し 、市 民 力 を 高
め る こ と が で き る よ う 、市 民 と の 協 働 の 推 進 に 向 け た 環 境 づ く り を 進
めます。
(3)選択と集中による効率的な行政経営
限 ら れ た 財 源 を 最 大 限 有 効 に 活 用 し 、質 を 下 げ る こ と な く 市 民 に サ
ー ビ ス を 提 供 す る た め に は 、行 政 運 営 に あ た っ て よ り 一 層 の 経 営 感 覚
が 求 め ら れ る こ と か ら 、 行 政 評 価 シ ス テ ム に よ る PDCA サ イ ク ル の 活
用を徹底することで、有効かつ効率的な行政経営を推進します。
また、併せて行政の組織や機構の見直しも実施します。
4
推進事項
上 記 の 3 つ の 体 系 を 柱 と し た 8 つ の 推 進 事 項 を 定 め 、積 極 的 に 推 進 し
ます。
【推進事項】
① 財政基盤の確立
② 地域経済の活性化
③ 人材育成及び職員の資質向上
④ 協働のまちづくりの推進
⑤ 組織・機構の簡素化及び効率化
⑥ 行政経営の健全化
⑦ 行政サービスの最適化
⑧ 教育環境の適正化
- 10 -
4 取組項目 <記号の説明>
「 」: 検討・調整
「○」:試行
「◎」: 実施
「☆」:目標達成
「⇒」:継続実施
(1)財政基盤の確立
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進 今後も厳しい財政状況が見込まれる中、安定した行政サービスを継続して提供する
通し
事項 ための財政基盤の確立に向け、各種行政サービスの財源である市税等収入金の徴収率
番号
概要 の向上や財政構造の改善に積極的に取り組みます。
1
債権管理の強化・適正化
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
各所管課
2
償却資産等課税客体の把握
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
課税課
3
市県民税等扶養実態調査の実施
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
課税課
4
電子申告サービスの普及促進
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
課税課
5
個人住民税の特別徴収の徹底
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
課税課
6
市税等公共料金納付機会の拡大
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
各所管課
7
住宅新築資金等貸付金の滞納整理
◎
☆
⇒
⇒
⇒
人権男女共同参画課
8
各種媒体を活用した広告収入の確保
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
各所管課
9
不動産業者との業務提携促進
○
⇒
⇒
⇒
⇒
住宅都市交通対策課
土木管理課
10
エコに対する職員の意識向上及びエコ製品導
⇒
入による省エネルギー化促進
⇒
⇒
⇒
⇒
財政課
(2)地域経済の活性化
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進
少子高齢・人口減少社会においても、人口流出を抑え一定規模の人口を維持するた
事項
め、定住促進や地産地消の促進など地域経済の活性化に向けた取組みを推進します。
概要
11 中間市中小企業融資制度の周知徹底
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
産業振興課
12 空き家対策事業の推進
→
○
◎
⇒
⇒
住宅都市交通対策課
- 11 -
13 住宅リフォーム助成制度の創設
→
○
◎
⇒
⇒
住宅都市交通対策課
14 地産地消事業の充実
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
産業振興課
15 観光政策の推進
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
世界遺産推進室
16 企業誘致の推進
◎
⇒
☆
→
→
産業振興課
17 地域公共交通の活性化及び再生
→
→
◎
⇒
⇒
住宅都市交通対策課
(3)人材育成及び職員の資質向上
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進 職員一人ひとりが、市民の視点に立った発想力と既存の枠組みや従来の概念にとら
事項 われない斬新な政策立案能力を十分に発揮し、地域づくりの担い手として職務を遂行
概要 するため、職員の意識改革や資質向上、能力開発に努めます。
18 女性職員の育成・登用促進
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
総務課
19 専門職員の配置検討
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
総務課
20 中間市コンプライアンス推進指針の策定
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
総務課
21 人事評価制度の運用
○
○
◎
⇒
⇒
総務課
22 新人材育成基本方針の策定
○
○
◎
⇒
⇒
総務課
23 効果的職員研修の実施
→
◎
⇒
⇒
⇒
総務課
24 定員管理計画の策定及び運用
→
◎
⇒
⇒
⇒
総務課
(4)協働のまちづくりの推進
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進 市民の市政への参画意欲が高まる環境づくりを推進するため、広報・広聴活動の充
事項 実、積極的な情報公開に努め、まちづくりの主役である市民が主体的に活動できる
概要 「協働のまちづくり」の推進に向けた環境づくりに取り組みます。
25 行政情報の迅速・積極的提供
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
26 パブリックコメント制度の積極的運用
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
- 12 -
27 審議会等への公募委員の積極的登用
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
28 ボランティア・NPO等の育成・支援
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒ 安全安心まちづくり課
29 校区まちづくり協議会の育成・支援
◎
◎
◎
⇒
⇒ 安全安心まちづくり課
各所管課
(5)組織・機構の簡素化及び効率化
年度
取組項目
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進 市民ニーズの多様化・高度化や、地方分権の進展による自治体への権限移譲などに
事項 迅速に対応するため、簡素で効率的かつ首長がリーダーシップを効果的に発揮できる
概要 組織・機構を構築します。
30 効率的な組織編制の推進
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
31 自治体間の連携推進の検討
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
各所管課
32 副市長への事務委任
→
→
◎
⇒
⇒
企画政策課
33 事務決裁の簡素化及び効率化
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
34 窓口業務体制の効率化
→
→
○
◎
⇒
企画政策課
35 電算システム更新計画策定
→
◎
⇒
⇒
⇒
企画政策課
36 中間市土地開発公社の見直し
☆
土木管理課
(6)行政経営の健全化
年度
取組項目
担当部署
H26 H27 H28 H29 H30
財政の効率化・適正化や情報の明確化等を目的に、新たな公会計制度(発生主義の
推進 導入・固定資産台帳の整備・財務書類の新体系)を導入します。また、本市における
事項 すべての公共施設を対象に適正なあり方について検証します。
概要 また、本市の水道事業及び病院事業に関し、各々が担う市民サービスの安定提供の
維持を可能とするため、経営の健全化に向けた抜本的な改革に取り組みます。
37 新地方公会計制度の導入・促進
→
→
→
◎
⇒
財政課
38 行政需要に応じた公共施設再編整備の推進
→
→
→
◎
⇒
企画政策課
39 効率的な公営住宅等建替え計画の推進
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
都市整備課
40 水道事業経営適正化
→
→
→
→
→
上水道課
- 13 -
41 保有資産の有効活用
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
上水道課
42 病院事業経営健全化
⇒
⇒
◎
⇒
⇒
中間市立病院
43 医療・保健・福祉の連携強化
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
中間市立病院
各所管課
(7)行政サービスの最適化
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
限られた財源を最大限有効に活用するため、必要性・重要性の高い事業を選択し集
推進
中的に取り組むこととし、すべての事務事業を継続的に見直し、コスト意識をもって
事項
業務を実施します。また、施設の管理運営や事務事業の実施に関し、指定管理者制度
概要
や業務委託を推進します。
44 事務事業評価の実施
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
45 出張所機能の見直し
→
→
→
◎
⇒
企画政策課
46 さくら保育園の運営形態の検討
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
こども未来課
47 効率的な指定管理者制度の導入促進
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
企画政策課
48 学校給食調理等業務の民間委託
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
学校教育課
49 浄水場の運転業務委託
⇒
⇒
⇒
⇒
⇒
上水道課
50 各種証明書の発行方法見直し
→
→
→
◎
⇒
企画政策課
51 各種保守業務に関する発注形態の見直し
→
◎
⇒
⇒
⇒
各所管課
(8)教育環境の適正化
取組項目
年度
H26 H27 H28 H29 H30
担当部署
推進 将来を担う子どもたちが、生きる力を培うための確かな学力を習得するため、一貫
事項 校や学校統廃合の実現性を踏まえた、中長期的な教育の基本的な方針を策定し、目標
概要 達成年度等を明記した実施計画を策定します。
52 教育基本方針及び実施計画の策定
→
→
◎
⇒
⇒
教育委員会
53 教育環境の強化・充実
◎
⇒
⇒
⇒
⇒
教育委員会
- 14 -
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